図面 (/)

技術 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

出願人 キヤノンファインテックニスカ株式会社
発明者 三浦武志
出願日 2012年11月22日 (7年8ヶ月経過) 出願番号 2012-256489
公開日 2013年10月3日 (6年10ヶ月経過) 公開番号 2013-199108
状態 特許登録済
技術分野 インクジェット(インク供給、その他) 付属装置、全体制御 共通的な機構
主要キーワード 昇降ボタン スタッカーユニット 搬送シャフト メンテナンス作業中 停止マーク 有効打 フレームユニット 反射式光学センサ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年10月3日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (19)

課題

中断した記録動作再開する際に、記録媒体における記録済みの画像と記録ヘッドとの接触を回避することができるインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供すること。

課題手段

中断した記録動作を再開する際、用紙Pにおける記録済みの画像が記録ヘッド103と対向する記録位置を相対移動するときに、記録ヘッド103と搬送ベルト118との間の対向間隔を記録動作時よりも大きくする。

概要

背景

インク吐出可能な記録ヘッドを用いて画像を記録するインクジェット記録装置としては、いわゆるシリアルスキャン方式およびフルライン方式のものが知られている。シリアルスキャン方式においては、記録ヘッドの主走査方向の移動と、主走査方向と交差する副走査方向における記録媒体の搬送と、を伴って画像を記録し、フルライン方式においては、記録ヘッドの移動を伴わずに、記録媒体の搬送を伴って画像を記録する。

記録ヘッドから吐出されるインク滴には、大きい主滴と、微小な液滴であるサテライトと、が含まれる。主滴は、所定の速度によって吐出されるものの、その後に吐出されるサテライトは、吐出速度が小さく、その吐出方向も不安定となりやすい。記録媒体上におけるインク滴の着弾位置のずれを小さく抑えるためには、記録ヘッドと記録媒体との対向間隔(以下、「紙間距離」ともいう)を小さくすることが望ましい。特に、サテライトは、空気抵抗や空気の流れの影響を受けやすいため、その着弾位置のずれを小さく抑える上において紙間距離を小さくすることが有効となる。

このような紙間距離を設定する上においては、記録媒体の厚み、記録媒体の搬送ライン上からの記録媒体の浮き、インクを吸収したときの記録媒体の伸び縮み(以下、「コックリング」ともいう)を考慮することが必要である。

記録媒体の厚みは、記録媒体の種類に応じて、記録動作前に予め特定することができる。しかし、コックリングや記録媒体の浮きは、画像記録時における画像条件環境条件に依存するため、記録動作前に特定することは難しい。特にコックリングは、その大きさや範囲などが成長する現象である。コックリングが成長する要因としては、記録媒体に対するインクの打ち込み量(インク付与量)と、画像を記録してからの経過時間と、が含まれる。インクのインク打ち込み量が多いほど、記録媒体におけるインクの吸収量が増えるため、記録媒体の伸び縮みが大きくなる。また、画像を記録してからの経過時間が長いほど、記録媒体におけるインクの吸収が進行し、その後に乾燥することになるため、記録媒体の伸び縮みが大きくなる。このようなコックリングの変化を考慮して、一定の紙間距離を維持することは困難である。

また、紙間距離が小さ過ぎた場合には、記録ヘッドと記録媒体との接触を招くおそれがある。このような接触は、例えば、シリアルスキャン方式の記録装置、特に、記録媒体の搬送速度が低い民生の記録装置において、主走査方向における記録ヘッドの往復移動中に生じるおそれがある。フルライン方式の記録装置においては、記録動作中に記録媒体が連続的に搬送されるため、コックリングした記録媒体は、記録ヘッドと対向する記録位置を直ちに通過するため、記録ヘッドと記録媒体との接触は生じにくい。しかし、記録媒体の連続的な搬送を伴う連続的な記録動作が何らかの原因により中断されて、画像の記録が途中で中断した後、記録ヘッドのメンテナンス作業などを行ってから、記録が中断された画像の途中から、記録動作を再開させる場合がある。このような場合には、記録動作を中断する前にコックリングが生じた記録媒体と、記録ヘッドと、の接触が生じるおそれがある。

特許文献1には、コックリング検出用パターン記録結果から、コックリングによって変化する記録媒体の高さを検出し、その検出した高さに基づいて、通常の記録動作時における記録ヘッドの高さ方向の位置を設定する方法が記載されている。

概要

中断した記録動作を再開する際に、記録媒体における記録済みの画像と記録ヘッドとの接触を回避することができるインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供すること。中断した記録動作を再開する際、用紙Pにおける記録済みの画像が記録ヘッド103と対向する記録位置を相対移動するときに、記録ヘッド103と搬送ベルト118との間の対向間隔を記録動作時よりも大きくする。

目的

本発明の目的は、中断した記録動作を再開する際に、記録媒体における記録済みの画像と記録ヘッドとの接触を回避することができるインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

記録ヘッドと対向する記録位置に位置する記録媒体に前記記録ヘッドがインク吐出する記録動作によって、該記録媒体に画像を記録し、前記記録動作を中断した後、前記記録動作を再開可能なインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドによって画像が記録される記録媒体を支持する支持部と、前記記録ヘッドと前記支持部との対向間隔を調整可能な調整手段と、前記記録動作を再開し、記録済み画像が前記記録位置と相対移動するときに、前記対向間隔を該記録済み画像の記録時よりも大きくするように前記調整手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記記録動作を中断してから前記記録動作を再開するまでの経過時間に基づき、該経過時間が長いほど前記対向間隔を大きくするように前記調整手段を制御することを特徴とするインクジェット記録装置。

請求項2

前記制御手段は、前記記録動作を中断してから前記記録動作を再開するまでの経過時間と、前記記録位置と相対移動する記録済み画像が記録されたときに付与されたインクの付与量に対応する情報と、前記対向間隔と、を関係付けたテーブルを用いて、前記調整手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。

請求項3

前記制御手段は、該記録済み画像が前記記録位置を通過した後、該記録済み画像が前記記録位置と相対移動するときよりも前記対向間隔を小さくすることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。

請求項4

記録ヘッドと対向する記録位置に位置する記録媒体に前記記録ヘッドがインクを吐出する記録動作によって、該記録媒体に画像を記録し、前記記録動作を中断した後、前記記録動作を再開するインクジェット記録方法であって、前記記録動作を再開し、記録済み画像が前記記録位置と相対移動するときに、前記記録ヘッドと、前記記録ヘッドに記録される記録媒体を支持する支持部と、の対向間隔を該記録済み画像の記録時よりも大きくする工程を含み、前記記録動作を中断してから前記記録動作を再開するまでの経過時間が長いほど、前記対向間隔を大きくすることを特徴とするインクジェット記録方法。

請求項5

記録ヘッドと対向する記録位置に位置する記録媒体に前記記録ヘッドがインクを吐出する記録動作によって、該記録媒体に画像を記録し、前記記録動作を中断した後、前記記録動作を再開可能なインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドによって画像が記録される記録媒体を支持する支持部と、前記記録ヘッドと前記支持部との対向間隔を調整可能な調整手段と、前記記録動作を再開し、記録済み画像が前記記録位置と相対移動するときに、前記対向間隔を該記録済み画像の記録時よりも大きくするように前記調整手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記記録位置と相対移動する記録済み画像が記録されたときに付与されたインクの付与量に対応する情報に基づき、該インクの付与量が多いほど前記対向間隔を大きくするように前記調整手段を制御することを特徴とするインクジェット記録装置。

請求項6

前記記録位置と相対移動する記録済み画像は複数のブロックに分割され、前記制御手段は、前記ブロック毎のインクの付与量に応じて、前記対向間隔を大きくすることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。

請求項7

前記制御手段は、前記記録動作を中断してから前記記録動作を再開するまでの経過時間と、前記記録位置と相対移動する記録済み画像が記録されたときに付与されたインクの付与量に対応する情報と、前記対向間隔と、を関係付けたテーブルを用いて、前記調整手段を制御することを特徴とする請求項5又は6に記載のインクジェット記録装置。

請求項8

前記記録ヘッドは複数備えられ、前記調整手段は、前記複数の記録ヘッドのそれぞれに対応する前記対向間隔を個別に調整するように複数備えられ、前記制御手段は、前記複数の調整手段を個別に制御することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。

請求項9

前記制御手段は、前記記録済み画像が前記記録位置を通過した後、該記録済み画像が前記記録位置と相対移動するときときよりも前記対向間隔を小さくするように前記調整手段を制御することを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。

請求項10

記録ヘッドと対向する記録位置に位置する記録媒体に前記記録ヘッドがインクを吐出する記録動作によって、該記録媒体に画像を記録し、前記記録動作を中断した後、前記記録動作を再開するインクジェット記録方法であって、前記記録動作を再開し、記録済み画像が前記記録位置と相対移動するときに、前記記録ヘッドと、前記記録ヘッドによって画像が記録される記録媒体を支持する支持部と、の対向間隔を該記録済み画像の記録時よりも大きくする工程を含み、前記記録位置と相対移動する記録済み画像が記録されたときに付与されたインクの付与量が多いほど、前記対向間隔を大きくすることを特徴とするインクジェット記録方法。

技術分野

0001

本発明は、画像の記録動作中断した後、記録済みの画像と連続する画像を記録するように記録動作を再開可能なインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関するものである。

背景技術

0002

インク吐出可能な記録ヘッドを用いて画像を記録するインクジェット記録装置としては、いわゆるシリアルスキャン方式およびフルライン方式のものが知られている。シリアルスキャン方式においては、記録ヘッドの主走査方向の移動と、主走査方向と交差する副走査方向における記録媒体の搬送と、を伴って画像を記録し、フルライン方式においては、記録ヘッドの移動を伴わずに、記録媒体の搬送を伴って画像を記録する。

0003

記録ヘッドから吐出されるインク滴には、大きい主滴と、微小な液滴であるサテライトと、が含まれる。主滴は、所定の速度によって吐出されるものの、その後に吐出されるサテライトは、吐出速度が小さく、その吐出方向も不安定となりやすい。記録媒体上におけるインク滴の着弾位置のずれを小さく抑えるためには、記録ヘッドと記録媒体との対向間隔(以下、「紙間距離」ともいう)を小さくすることが望ましい。特に、サテライトは、空気抵抗や空気の流れの影響を受けやすいため、その着弾位置のずれを小さく抑える上において紙間距離を小さくすることが有効となる。

0004

このような紙間距離を設定する上においては、記録媒体の厚み、記録媒体の搬送ライン上からの記録媒体の浮き、インクを吸収したときの記録媒体の伸び縮み(以下、「コックリング」ともいう)を考慮することが必要である。

0005

記録媒体の厚みは、記録媒体の種類に応じて、記録動作前に予め特定することができる。しかし、コックリングや記録媒体の浮きは、画像記録時における画像条件環境条件に依存するため、記録動作前に特定することは難しい。特にコックリングは、その大きさや範囲などが成長する現象である。コックリングが成長する要因としては、記録媒体に対するインクの打ち込み量(インク付与量)と、画像を記録してからの経過時間と、が含まれる。インクのインク打ち込み量が多いほど、記録媒体におけるインクの吸収量が増えるため、記録媒体の伸び縮みが大きくなる。また、画像を記録してからの経過時間が長いほど、記録媒体におけるインクの吸収が進行し、その後に乾燥することになるため、記録媒体の伸び縮みが大きくなる。このようなコックリングの変化を考慮して、一定の紙間距離を維持することは困難である。

0006

また、紙間距離が小さ過ぎた場合には、記録ヘッドと記録媒体との接触を招くおそれがある。このような接触は、例えば、シリアルスキャン方式の記録装置、特に、記録媒体の搬送速度が低い民生の記録装置において、主走査方向における記録ヘッドの往復移動中に生じるおそれがある。フルライン方式の記録装置においては、記録動作中に記録媒体が連続的に搬送されるため、コックリングした記録媒体は、記録ヘッドと対向する記録位置を直ちに通過するため、記録ヘッドと記録媒体との接触は生じにくい。しかし、記録媒体の連続的な搬送を伴う連続的な記録動作が何らかの原因により中断されて、画像の記録が途中で中断した後、記録ヘッドのメンテナンス作業などを行ってから、記録が中断された画像の途中から、記録動作を再開させる場合がある。このような場合には、記録動作を中断する前にコックリングが生じた記録媒体と、記録ヘッドと、の接触が生じるおそれがある。

0007

特許文献1には、コックリング検出用パターン記録結果から、コックリングによって変化する記録媒体の高さを検出し、その検出した高さに基づいて、通常の記録動作時における記録ヘッドの高さ方向の位置を設定する方法が記載されている。

先行技術

0008

特開2009−119713号公報

発明が解決しようとする課題

0009

特許文献1に記載の方法においては、コックリング検出用パターンの記録結果に基づいて、予め、発生するコックリングの程度は把握できる。しかし、上述したように、画像の記録動作を中断した後、その画像の途中から記録を再開させる場合には、その記録動作の中断時におけるコックリングの変化は把握できない。そのため、このような記録の再開時には、紙間距離を想定値よりも大きく設定して、記録ヘッドと記録媒体との接触を未然に回避することが必要となる。

0010

本発明の目的は、中断した記録動作を再開する際に、記録媒体における記録済みの画像と記録ヘッドとの接触を回避することができるインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0011

本発明のインクジェット記録装置は、記録ヘッドと対向する記録位置に位置する記録媒体に前記記録ヘッドがインクを吐出する記録動作によって、該記録媒体に画像を記録し、前記記録動作を中断した後、前記記録動作を再開可能なインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドによって画像が記録される記録媒体を支持する支持部と、前記記録ヘッドと前記支持部との対向間隔を調整可能な調整手段と、前記記録動作を再開し、記録済み画像が前記記録位置と相対移動するときに、前記対向間隔を該記録済み画像の記録時よりも大きくするように前記調整手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記記録動作を中断してから前記記録動作を再開するまでの経過時間に基づき、該経過時間が長いほど前記対向間隔を大きくするように前記調整手段を制御することを特徴とする。

発明の効果

0012

本発明によれば、中断した記録動作を再開する際、記録媒体における記録済みの画像が記録ヘッドと対向する記録位置と相対移動するときに、記録ヘッドと記録媒体を支持する支持部との対向間隔を大きくする。これにより、記録媒体と記録ヘッドとの接触を回避することができる。

図面の簡単な説明

0013

本発明の第1の実施形態におけるインクジェット記録装置の概略斜視図である。
図1の記録装置の内部構造を説明するための分解斜視図である。
図1の記録装置の正面図である。
図1の記録装置における用紙のセット状態を説明するための斜視図である。
図1の記録装置に用紙がセットされたときの断面図である。
図1の記録装置における記録エンジンの平面図である。
図1の記録装置における記録動作の中断時の説明図である。
図1の記録装置における用紙の戻し動作の説明図である。
図1の記録装置における記録動作の再開途中の説明図である。
図1の記録装置における一方の記録ヘッドモジュールの記録動作の再開時の説明図である。
図1の記録装置における他方の記録ヘッドモジュールの記録動作の再開時の説明図である。
記録動作を中断してからの経過時間と、紙間距離と、の関係の説明図である。
記録デューティと紙間距離との関係の説明図である。
本発明の第1の実施形態における記録デューティの判定方法の説明図である。
記録動作を中断してからの経過時間と、記録デューティと、紙間距離と、を関連付ける制御テーブルの説明図である。
図1の記録装置における制御系の一部の説明するためのブロック構成図である。
本発明の第1の実施形態における記録動作を説明するためのフローチャートである。
本発明の第2の実施形態における記録デューティの判定方法の説明図である。

実施例

0014

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。

0015

(第1の実施形態)
図1は、本実施形態のインクジェット記録装置101の概略斜視図である。

0016

本例のインクジェット記録装置101は、この記録装置101に画像情報を送るためのホストPC102(パソコン)に接続されている。記録装置101には、記録媒体としてのファンフォールド用紙連続紙)P上にインクを吐出して画像を記録する記録ヘッド103(図5参照)と、記録ヘッド103の記録性能を維持するための回復ユニット104(図5参照)と、が備えられている。これらの記録ヘッド103および回復ユニット104によって記録エンジン105(図5参照)が構成されている。記録エンジン105には、後述するように、記録ヘッド103を複数備えた2つの記録ヘッドモジュール112(112a,112b)が組み込まれている。また、記録装置101には、表示パネル106およびボタン107を備える操作パネル108と、搬送ユニット109(図2参照)から排出された用紙Pをスタッカーユニット110に案内する排紙ガイド111と、が備えられている。また、記録装置101には、用紙Pをセットする給紙ユニット113(図5参照)、用紙Pを搬送する搬送ユニット109、および排紙された用紙Pを蓄積するスタッカーユニット110が備えられている。さらに記録装置101には、記録ヘッド103にインクを供給するインク供給ユニット114(図2参照)、および記録ヘッドのクリーニング時に発生したインクを蓄積するメンテナンスタンクユニット115(図5参照)が備えられている。搬送ユニット109およびインク供給ユニット114は、ベースユニット116に組み込まれている。

0017

図2は、ベースユニット116の内部構造を説明するための分解斜視図である。

0018

本例の記録装置101は、その主要部がモジュール化されている。例えば、搬送ユニット109は、プラテン117、搬送ベルト118、搬送シャフト119、搬送モータ120、エンコーダ121、および搬送フレーム134などにより構成されている。これらの構成部品により、搬送ユニット109が1つのモジュールとして組み立てられている。搬送ベルト118は、記録ヘッド103によって記録される記録媒体を支持する支持部として構成されている。インク供給ユニット114には、ブラックインクシアンインクマゼンタインク、およびイエローインク用のインクタンクを収容可能なインクタンクホルダ124が一体化されている。また、インク供給ユニット114には、それぞれのインクタンク内のインクを記録ヘッド103へ供給するために、それらのインクタンクに係合するニードル(図示なし)が内蔵され、さらに、それぞれのインクタンクを保持するための蓋125が備えられている。これらのモジュール化されたユニット109,114をフレームユニット126に組み付けることにより、ベースユニット116は構成されている。

0019

図3は、記録装置101の正面図である。

0020

本例の記録装置101の正面には、ユーザー紙送りなどの操作をするための操作パネル108、インクタンクの装着部を覆うインクタンクドア127、およびメンテナンスカートリッジドア128が備えられている。メンテナンスカートリッジドア128は、記録ヘッド103の回復処理時に生じる廃インクを収容するメンテナンスカートリッジの装着部を覆うドアである。さらに、記録装置101の正面には、記録された用紙Pが排出される排出口129、その用紙Pをスタッカーユニット110に案内する排紙ガイド111、その用紙Pを積載するスタッカーユニット110が備えられている。

0021

図4は、記録装置101における用紙Pのセット状態を説明するための斜視図である。

0022

用紙Pをセットするときは、インクタンクドア127を開けて、インク供給ユニット114の上部に位置する記録ユニットレバー(図示なし)を操作することにより、記録エンジン105を回転させて開く。ベースユニット116の後方に位置する給紙ユニット113(図5参照)は、昇降ボタン133の操作に応じて昇降する。用紙Pをセットする際には、給紙ユニット113を上昇させて手前に引き出してから、用紙Pを充填する。用紙Pの充填後は、給紙ユニット113を後退させてから下降させる。セットされた用紙Pの先端部は、図4のように記録装置101の正面側に引き出す。

0023

図5は、用紙Pがセットされた記録装置101の断面図である。

0024

ベースユニット116の後方に位置する給紙ユニット113に用紙Pがセットされ、用紙Pの先端部は、記録ヘッド103と搬送ユニット109との間を通して、スタッカーユニット110に引き出される。用紙P先端部は、スタッカーユニット110において、ミシン目P1に沿って1回もしくは複数回折られてセットされる。このときの用紙PのZ折り方向は、給紙ユニット113において用紙Pが折られているときの方向と同じである。搬送ユニット109の搬送ベルト118とプラテン117には穴が開いており、搬送ユニット109の下部に備えられたファン(図示なし)の吸引力により、それらの穴を通して用紙Pを吸着する。

0025

図6は、記録エンジン105の説明図である。

0026

記録エンジン105は、インク供給ユニット114から供給されるブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、およびイエローインクを吐出することにより画像を記録する。記録エンジン105には、2つの記録ヘッドモジュール112(112a,112b)が千鳥状に位置するように構成されている。それらの記録ヘッドモジュール112には、ブラックシアンマゼンタイエローのインクを吐出するための4つの記録ヘッド103(103K,103C,103M,103Y)が備えられている。2つの記録ヘッドモジュール112は、それぞれの記録ヘッド103を昇降させるための記録ヘッド昇降部130を備えている。記録動作中は、記録ヘッド103が用紙Pの表面に接近した記録位置に移動され、非記録動作時におけるメンテナンス作業中は、記録ヘッド103が回復ユニット104に接するメンテナンス位置に移動される。このような記録ヘッドモジュール112の昇降に応じて、後述するように、記録ヘッド103と支持部としての搬送ベルト118との間の対向間隔が調整可能である。2つの記録ヘッドモジュール112における記録ヘッド昇降部130は、それぞれ独立して駆動制御される。

0027

記録ヘッド103には、用紙Pの搬送方向(矢印Z1方向)と交差(本例の場合は、直交)する方向に沿うノズル列を形成するように、複数のノズルが形成されている。それらのノズルは、電気熱変換素子ヒータ)やピエゾ素子などの吐出エネルギ発生素子を用いて、ノズル先端の吐出口からインクする。電気熱変換素子を用いた場合には、その発熱によってインクを発泡させ、その発泡エネルギを用いて、ノズル先端の吐出口からインクを吐出することができる。

0028

次に、記録動作について説明する。

0029

PC102から送られた記録指示信号に基づいて、搬送モータ120および記録エンジン105が駆動される。用紙Pには、その搬送方向における位置を示すための停止マーク123(図7参照)が存在する。本例の停止マーク123は、用紙Pのミシン目P1に対し決められた所定の位置に記録されている。搬送ユニット109には、停止マーク123を検出するための反射式光学センサ等のマークセンサ122(図7参照)が備えられている。搬送ユニット109(図2参照)において、搬送モータ120は、搬送シャフト119軸上に備えられたエンコーダ121の読み取り信号に応じて駆動制御される。用紙Pは、搬送モータ120によって駆動される搬送ベルト118により、給紙部、記録部、および排紙口へと搬送される。記録ヘッド103は、記録動作の前に、記録ヘッド昇降部130によって記録位置に移動されており、停止マーク123の検出信号に基づいて検出された用紙Pの位置と搬送モータ120の駆動に同期して、用紙P上にインクを吐出して画像を記録する。2つの記録ヘッドモジュール112(112a,112b)が千鳥状に位置しているため、おおよそ用紙Pの幅方向における中央付近には、それぞれの記録ヘッドモジュールによって記録される画像の接続部(つなぎ部)が存在する。本例の場合は、図7のように、給紙部側に近い記録ヘッドモジュール112bの記録ヘッド103からインクが吐出され、次に、排紙側の記録ヘッドモジュール112aの記録ヘッド103からインクが吐出される。

0030

次に、用紙Pの連続的な搬送を伴って連続的に画像を記録する記録動作中に、記録ヘッドのメンテナンスなどのために記録動作を中断した後、画像の記録動作を再開させる場合について説明する。記録装置101は、記録動作の中断前に記録した記録済みの画像と連続する画像記録するように、記録動作を再開可能である。

0031

画像の記録動作中に、記録ヘッド103のメンテナンスが必要となった場合には、その記録動作を一旦中断するために用紙Pの搬送動作を停止させる。用紙P停止させる位置は、用紙Pの停止マーク123の検出位置を基準として設定される。マークセンサ122による停止マーク123の検出信号に基づいて、記録ヘッドによるインク吐出の開始や停止が制御される。

0032

図7は、画像の記録動作が中断して、用紙Pの搬送が停止される状態を説明するための平面図である。用紙Pの搬送停止の位置は、画像の記録動作が中断した後に、図7のようにマークセンサ122が次の停止マーク123を検出したときの搬送位置である。その後、記録ヘッド昇降部130によって記録ヘッド103をメンテナンス位置に移動させ、回復ユニット104によりメンテナンス動作を行う。メンテナンス動作が終了した後は、用紙Pを搬送方向と逆の矢印Z2方向に戻す。

0033

図8は、画像の記録動作を再開するために、用紙Pを搬送方向と反対方向の矢印Z2方向に所定量戻したときの説明図である。用紙Pは、画像接続部141が記録ヘッドの記録位置よりも矢印Z2方向に位置するまで、矢印Z2方向に戻される。画像接続部141は、記録動作を中断する前までに用紙P上に記録された記録済み画像の端部、つまり、その後の記録動作の再開によって記録されるべき画像との接続部分である。用紙Pの矢印Z2方への戻しは、図8のように、マークセンサ122が画像接続部141近傍の停止マーク123を検出したときに止まる。

0034

図9は、用紙Pを再び矢印Z1の搬送方向に搬送させながら、記録ヘッド103を記録位置まで移動させたときの説明図である。このように用紙Pを矢印Z1の搬送方向に搬送させつつ、記録ヘッド103が画像接続部141に接続されるべき画像の記録タイミングに達したときに、その記録ヘッド103のインクの吐出動作を開始させる。このとき、記録動作を中断する前に既に画像が記録された用紙Pの部分にコックリング生じている場合には、その部分(コックリング部)140が記録ヘッド103との対向位置を搬送方向に移動することになる。その際、記録ヘッド103と支持部としての搬送ベルト118との間の対向間隔が通常の記録動作時と同じ大きさであった場合には、用紙Pのコックリング部140と記録ヘッド03とが接触するおそれがある。

0035

そこで本実施形態においては、コックリング部140が記録ヘッド103との対向位置を通過するまでは、通常の記録動作時よりも記録ヘッド103と搬送ベルト118との対向間隔を大きくするように、記録ヘッド103の位置を変更する。そして、コックリング部140が記録ヘッド103との対向位置を通過した後に、通常の記録動作時と同じ、記録ヘッド103と搬送ベルト118との対向間隔となるように、記録ヘッド103を通常の記録位置に移動させる。本例の場合は、2つの記録ヘッドモジュール112(112a,112b)が搬送方向にずれるように千鳥状に配置されている。コックリング部140は、まずは、記録ヘッドモジュール112b側の記録ヘッド103との対向位置を移動するため、その通過を待って、その記録ヘッドモジュール112b側の記録ヘッド103が通常の記録位置に移動する。その後、コックリング部140が記録ヘッドモジュール112a側の記録ヘッド103との対向位置を移動するため、その通過を待って、その記録ヘッドモジュール112a側の記録ヘッド103が通常の記録位置に移動する。

0036

図10は、記録ヘッドモジュール112b側の記録ヘッド103(103K,103C,103M,103Y)が通常の記録位置に移動したときの説明図である。

0037

記録ヘッドモジュール112b側の記録ヘッド103K,103C,103M,103Yは矢印Z1の搬送方向にずれて位置しているため、それらの記録ヘッドにおいて、画像接続部141に接続されるべき画像の記録を開始する記録開始タイミングは異なる。すなわち、それらの記録開始タイミングは、記録ヘッド103Kが最も早く、その後、記録ヘッド103C,103M,103Yの順に遅くなる。

0038

本例の場合、それらの記録ヘッド103K,103C,103M,103Yが備わる記録ヘッドモジュール112bが記録ヘッド昇降部130によって昇降されるため、それらの記録ヘッドが通常の記録位置まで移動するタイミングは同時となる。そこで本例においては、記録ヘッドモジュール112b側の記録ヘッドが通常の記録位置に移動するタイミングは、図10のように、最も排紙側に位置する記録ヘッド103Yと対向する位置をコックリング部140が通過した後とする。そのため、他の3つの記録ヘッド103K,103C,103Mは、一時的に、記録ヘッド103と搬送ベルト118との対向間隔が通常の記録動作時よりも大きい状態のまま、インクを吐出することになる。しかし、それらの記録ヘッド103K,103C,103Mは、それらと対向する位置をコックリング部140が完全に通過した後に、通常の記録位置に移動するため、コックリング部140との接触が確実に回避されることになる。また、記録ヘッド103K,103C,103M,103Yを個別に昇降可能とすることにより、それらを通常の記録位置に移動させるタイミングを個別に設定することができる。例えば、それらのタイミングは、記録開始タイミングに合わせるように、記録ヘッド103Kが最も早く、その後、記録ヘッド103C,103M,103Yの順に遅くなるように設定することができる。

0039

図11は、記録ヘッドモジュール112a側の記録ヘッド103(103K,103C,103M,103Y)が通常の記録位置に移動したときの説明図である。記録ヘッドモジュール112b側の記録ヘッドの場合と同様に、記録ヘッドモジュール112a側の記録ヘッドが通常の記録位置に移動するタイミングを設定する。すなわち、そのタイミングは、図11のように、最も排紙側に位置する記録ヘッド103Yと対向する位置をコックリング部140が通過した後とする。また、記録ヘッド103K,103C,103M,103Yを個別に昇降可能とすることにより、それらを通常の記録位置に移動させるタイミングを個別に設定することができる。例えば、それらのタイミングは、記録開始タイミングに合わせるように、記録ヘッド103Kが最も早く、その後、記録ヘッド103C,103M,103Yの順に遅くなるように設定することができる。

0040

このように、画像の記録動作を再開する時に発生するおそれがあるコックリング部140と記録ヘッド103との接触は、記録ヘッド103と搬送ベルト118との対向間隔を通常の記録動作時よりも大きくすることにより防止することができる。記録ヘッド103と搬送ベルト118との対向間隔を通常の記録動作時よりも大きくする程度(拡大量)は、画像の記録動作を中断してからの経過時間と、記録動作の中断前に記録した画像のためのインク打ち込み量(インクの付与量)と、に応じて設定できる。

0041

図12は、画像の記録動作が中断してから画像の記録動作の再開時までの経過時間と、記録ヘッド103と搬送ベルト118との対向間隔の拡大量と、との関係の説明図である。記録ヘッド103と搬送ベルト118との対向間隔の拡大量は、通常の記録動作時における対向間隔に対して大きくなる量であり、記録ヘッド103が通常の記録位置よりも、用紙Pから離れる方向に上昇する上昇量に対応する。経過時間が長くなる程、コックリング部140の位置が高くなるため、それに応じて記録ヘッド103と搬送ベルト118との対向間隔の拡大量を増加させる必要がある。また、経過時間がある程度短い場合には、コックリングが発生しなくなるため対向間隔を拡大する必要はなくなる。

0042

図13は、記録デューティと、記録ヘッド103と搬送ベルト118との対向間隔の拡大量と、の関係の説明図である。記録デューティは、用紙P上の単位領域に対するインクの打ち込み量(付与量)に対応した情報であり、その記録デューティが高くなる程、つまりインクの打ち込み量が多くなる程、コックリング部140の位置が高くなる。そのため、その記録デューティに応じて記録ヘッド103と搬送ベルト118との対向間隔の拡大量を増加させる必要がある。また、記録デューティがある程度低い場合には、コックリングが発生しなくなるため対向間隔を拡大する必要はなくなる。

0043

図14は、記録画像の記録デューティの判定方法(インクの打ち込み量の判定方法)の説明図である。

0044

記録デューティは、例えば、画像接続部141の前に記録された1ページ分の画像によって判定する。すなわち、その1ページ分の画像を複数のブロックに分割し、それらのブロック単位毎におけるインクの記録デューティを求め、それらの記録デューティの内の最大のものを、その1ページ分の画像におけるインクの有効記録デューティ(有効打ち込み量)とする。そして、その有効記録デューティに応じて、記録ヘッド103と搬送ベルト118との対向間隔の拡大量を決定する。より具体的には、図14のように、1ページの画像を32ブロックに分割し、それらのブロック毎におけるインクの記録デューティ(打ち込み量)を求める。それぞれのブロックにおいて、インク色毎のインクの記録デューティは、インクの最大打ち込み量(記録デューティ100%)に対する実際のインクの打ち込み量の割合(%)である。本例の場合は、4色のインクを用いて画像を記録するため、ブロック毎の最大打ち込み量(記録デューティ400%)に対する4色のインクの合計打ち込み量の割合(%)となる。図14の場合には、記録デューティが最も高いブロック142が2つあり、記録デューティが2番目、3番目、4番目に高いブロック143、144,145がある。この場合には、記録デューティが最も高いブロック142が1ページ分の記録デューティとして反映される。その理由は、記録デューティが高くて、インクの打ち込み量が最大となる高記録濃度のブロックの部分に、局所的にコックリングが生じるからである。よって、図14の場合には、記録デューティが最も高いブロック142が優先され、このブロック142の記録デューティが1ページ分の画像の記録デューティとして判定される。

0045

図15は、上述した経過時間と記録デューティから、記録ヘッド103と搬送ベルト118との対向間隔の拡大量を設定する制御テーブルの説明図であり、記録デューティ(%)と、経過時間(秒)別の対向間隔の拡大量と、が関係付けられている。記録デューティが0〜60%の場合には、対向間隔を拡大する必要はない。記録デューティが60〜80%の場合には、経過時間20秒以上のときに対向間隔を拡大する必要があり、経過時間20秒未満のときは、その必要がない。記録デューティが高くなる程、また経過時間が長くなる程、対向間隔をより大きく拡大することが必要となる。このような制御テーブルを用いて対向間隔を設定することにより、用紙Pと記録ヘッド103との接触を防止することができる。

0046

図16は、記録装置101における搬送機構の制御系のブロック構成図である。

0047

基盤200には、CPU201、不揮発性メモリ203、RAM202等が備えられており、搬送モータ120の制御部が組み込まれている。CPU201は、用紙Pの搬送処理の手順に対応するプログラムにしたがって、記録装置の各部を制御する。RAM202には、そのようなプログラムおよび所要の固定データが格納される。RAM202は、CPU201による制御、および記録装置の各部間の通信過程において使用されるデータやパラメータなどを一時的に記憶する作業用メモリであり、例えばSRAMの形態とすることができる。不揮発性メモリ203は、記録装置の電源オフの状態においても所要のデータを保存しておくためのものであり、例えばDRAMの形態とすることができる。搬送モータ120の制御回路としてのASIC204は、搬送モータ120を制御する信号をモータドライバ205に送り、モータドライバ205は、その制御信号に基づいて搬送モータ120を動作させる。CPU201は、エンコーダ121からの信号に基づいて搬送モータ120を制御する。具体的には、エンコーダ121からの信号をASIC204を用いてカウントし、そのカウント値に基づいて搬送モータ120を制御することにより、用紙Pの搬送速度を設定された速度とする。

0048

また、CPU201は、中断した記録動作の再開時に対向間隔を拡大させるために、前述したように、記録デューティと経過時間に基づいて記録ヘッドの移動位置(昇降位置)を調整する。具体的には、図15のような制御テーブルに基づいて、記録ヘッド昇降部130を制御する。

0049

図17は、記録装置101における一連の記録動作を説明するためのフローチャートであり、このフローチャートは、CPU201により実行される。

0050

記録装置101の電源をオン(S701)した後、CPU201は、記録ヘッド103のインクの吐出状態を良好に維持するための回復処理を実行させる(S702)。回復処理としては、記録ヘッドの吐出口から、画像の記録に寄与しないインクを吐出(予備吐出)あるいは吸引排出させる動作、および記録ヘッドにおける吐出口の形成面をワイピングするワイピング動作などを含めることができる。その後、CPU201は、記録装置101における用紙Pの有無を検知し(S703)、用紙Pが無いときには「用紙無し」を報知するための警告を発する(S704)。用紙Pが有る場合には、CPU201は、記録エンジン105が閉状態であるか否かを判定し(S705)、それが開いているときには、「記録エンジン開」を報知するための警告を発する(S706)。記録エンジン105が閉じている状態にある場合には、CPU201は、用紙Pの搬送を開始し(S707)、記録ヘッド103がPC102から送られてきた記録データに基づいてインクを吐出することにより、画像の記録動作を開始する(S708)。PC102から送られてきた記録データに基づく画像の記録が終了してから、CPU201は、記録動作を終了させ(S709)、用紙Pの搬送を終了する(S710)。その後、CPU201は、記録ヘッド103に対する回復処理を実行させてから(S711)、記録装置101の電源をオフにする(S712)。

0051

なお、本実施形態のインクジェット記録装置において、制御手段としてのCPU201は、記録デューティと経過時間とに基づいて記録ヘッドの移動位置(昇降位置)を調整しているが、本発明はこれに限らない。例えば、その制御手段は、記録デューティを考慮せずに、経過時間に基づいて記録ヘッドの移動位置を調整してもよく、あるいは、経過時間は考慮せずに、記録デューティに基づいて記録ヘッドの移動位置を調整してもよい。

0052

本実施形態のインクジェット記録装置は、搬送ベルト118により搬送された記録媒体に対して、固定された状態の記録ヘッド103がインクを吐出するフルライン方式の記録装置、つまり記録ヘッドに対して記録媒体を移動させる記録装置である。しかし、本発明はこれに限らず、他の方式の記録装置に対しても適用可能である。例えば、本発明は、記録媒体に対して記録ヘッドが移動するシリアルスキャン方式の記録装置に対しても適用可能である。シリアルスキャン方式の記録装置においては、中断した記録動作を再開する際に、記録媒体における記録済みの画像が記録ヘッドと対向する記録位置(シリアルスキャン方式においては、記録ヘッドの移動によって記録位置も移動する)を移動する。例えば、このように記録済みの画像が記録ヘッドと対向する記録位置を移動するときに、制御手段としてのCPU201によって、記録ヘッドと記録媒体を支持する支持部との間の対向間隔を通常の記録時よりも大きくするようにしてもよい。また、シリアルスキャン方式の記録装置において、その制御手段は、記録デューティは考慮せずに、経過時間に基づいて記録ヘッドの移動位置を調整してもよく、あるいは、経過時間は考慮せずに、記録デューティに基づいて記録ヘッドの移動位置を調整してもよい。また、その制御手段は、記録デューティと経過時間とに基づいて記録ヘッドの移動位置を調整してもよい。このように、本発明は、記録ヘッドと対向する記録位置と記録媒体とが相対移動するフルライン方式およびシリアルスキャン方式のいずれに対しても適用可能である。

0053

(第2の実施形態)
本実施形態においては、記録ヘッドモジュール112a,112b毎に対向間隔の拡大量を個別に調整する。そのために、記録ヘッドモジュール112aに対応する記録領域A1についての有効記録デューティと、記録ヘッドモジュール112aに対応する記録領域A2についての有効記録デューティと、を個別に求める。それらの有効記録デューティに基づいて、記録ヘッドモジュール112a,112b毎に最適な対向間隔の拡大量を個別に設定することができる。

0054

図18の場合、記録デューティが最も高いブロック142が記録領域A1に存在し、記録領域A2には存在しない。記録領域A2において、最も高い記録デューティのブロックは、2番目に記録デューティが高いブロック143である。したがって、記録ヘッドモジュール112aに対応する記録領域A1の有効記録デューティは、ブロック142の記録デューティとなり、その有効記録デューティに基づいて、記録ヘッドモジュール112a側の対向間隔の拡大量が設定される。一方、記録ヘッドモジュール112bに対応する記録領域A2の有効記録デューティは、ブロック143の記録デューティとなり、その有効記録デューティに基づいて、記録ヘッドモジュール112b側の対向間隔の拡大量が設定される。本例の場合、記録ヘッドモジュール112b側の対向間隔の拡大量は、記録ヘッドモジュール112a側の対向間隔の拡大量よりも小さくすることができる。このような第2の実施形態における対向間隔の調整は、シリアルスキャン方式の記録装置においても適用可能である。

0055

101インクジェット記録装置
103記録ヘッド
109搬送ユニット
112記録ヘッドモジュール
142,143,144,145ブロック
P 用紙(記録媒体)

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • セイコーエプソン株式会社の「 液体吐出装置」が 公開されました。( 2020/06/04)

    【課題】紙粉が投光部の投光面及び受光部の受光面に付着することを抑制する液体吐出装置を提供することにある。【解決手段】プリンターの媒体検出部は、用紙に光を照射する投光部68と、投光部68から照射された光... 詳細

  • セイコーエプソン株式会社の「 記録装置」が 公開されました。( 2020/06/04)

    【課題】搬送経路に残存した媒体を的確に検出することのできる記録装置を提供する。【解決手段】プリンターの制御部は、用紙Pの詰まりを検出した後に前記搬送経路からの前記媒体の排出処理の完了を判定したときには... 詳細

  • 株式会社リコーの「 インクの交換方法およびインクジェット印刷装置」が 公開されました。( 2020/06/04)

    【課題】インクジェット印刷装置におけるインクの交換を行う際に、交換されるインク間の混合に伴う凝集等の不具合を引き起こさず、安定的にかつ効率的にインクの交換が行える方法を提供する。【解決手段】インクジェ... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ