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技術 自己検診用乳房支持用具

出願人 槇殿玲子
発明者 槇殿玲子
出願日 2012年3月19日 (6年8ヶ月経過) 出願番号 2012-062344
公開日 2013年9月30日 (5年1ヶ月経過) 公開番号 2013-192705
状態 特許登録済
技術分野 その他の診断装置
主要キーワード 内壁溝 支持用具 球形物体 縦端縁 二つ重ね メッシュ状素材 中央帯 垂直端縁
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年9月30日)のものです。
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図面 (20)

課題

乳房自己検診不確かな主因は、検診時に発生する乳房の揺れにある。乳房のシコリなどの異常の有無を自己検診によって調べる際に着用することによって、異常を容易かつ確実に発見することのできる自己検診用乳房支持用具を提供する。

解決手段

伸縮性のある極薄メッシュ状素材によって正面略Y字状に形成されたものであって、自己検診者の少なくとも胴体上部に密に装着され、前面6aが乳房に密に圧着する筒状で、中央上端部に首開口部7を有する胴部5と、胴部5の左右上端部に連設され、自己検診者の上腕に密に装着される一対の筒状の短9とで構成する。

概要

背景

乳癌は、日本も含めて世界的に近年罹患率が上昇し、死亡率も上昇している疾患である。その対策には、乳房X線撮影検査マンモグラフィー)による定期的な検診自己検診(自分で乳房を触れて調べる)の併用以外にはない。これにより早期の発見が可能となり、死亡率も低下させることが出来る(非特許文献1)。

乳癌は自分でも見付けられる癌であり、死亡率を低下させるには取り分け、自分で自宅でも行える自己検診が重要である。しかし、実際には自己検診率は27%と低く、殆ど行われていないと言っても過言ではない。

自己検診をしない理由のうち圧倒的に多いのは、「自分で触れてもシコリがあるか否かよく判らない」である。いままでにも自己検診でシコリを判りやすくするための自己検診補助用品(いわゆる自己検診グッズ)は、幾つか市販もされている。それらはいずれも乳房の上に添えて、或いは載せて使用するタイプ(パット手袋など)のもので、手指先補助として、或いは指の皮膚接触面摩擦を減らす道具として考えられている。これらは自己検診を不確かにする、本質的な原因を解決するものではない。

乳房に触れた時、シコリを判り難くする要因の一つは、触診と同時に乳房が揺れを生じるためである。乳房の動き(揺れ)は、栄養状態如何によって或いは年齢的な老化の程度によって大きく異なる。乳房組織(皮膚・乳腺脂肪等)自体の緊張度が低下している場合には、さらに内部の動きも加わるため増強される。このように対象物(乳房)が動いている状態でその内部の変化を調べることは至難のこととなり、内部の状態が判かり難くなる。その結果は不確かであり、それが「触れても判らない」という認識となる。

前述した如く、シコリの感知を不確かにしている本質的な原因は、触診と同時に(触れたことで)引き起こされる対象側(乳房)の揺れにある。これを如何に防ぐかによって、シコリやその他の乳房内の変化を触知する精度は向上する。すなわち探知しやすくなる。

これは医療用に或いは一般教育用に開発された乳癌自己検診用乳房模型の構造とその内部に埋め込まれたシコリの良好な検出率、即ち判りやすさの由来分析すれば自明のことである。

概要

乳房自己検診が不確かな主因は、検診時に発生する乳房の揺れにある。乳房のシコリなどの異常の有無を自己検診によって調べる際に着用することによって、異常を容易かつ確実に発見することのできる自己検診用乳房支持用具を提供する。伸縮性のある極薄メッシュ状素材によって正面略Y字状に形成されたものであって、自己検診者の少なくとも胴体上部に密に装着され、前面6aが乳房に密に圧着する筒状で、中央上端部に首開口部7を有する胴部5と、胴部5の左右上端部に連設され、自己検診者の上腕に密に装着される一対の筒状の短9とで構成する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

全体としては、メッシュ地(1)製の短(9)付き小シャツの形状をしており、展開した平面図において、肩部(8)と首開口部(7)とを有する本体部(6)の左右両肩部(8,8)を起点として水平から斜め上の範囲に延びる短袖(9)を左右に設け、本体部(6)を正面縦中央線(P−P)に沿って低伸び率材製正面縦中央帯補強部(2)を設け、着用時乳房(36)の直下に位置する本体部下縁(6e)に沿って低伸び率材製下端帯状補強部(3)を正面縦中央帯状補強部(2)に連続させて設け、袖口(9a)及び首開口部(7)周縁並びに本体部下縁(6e)に沿ってヘム(U)を設け、更に少なくとも短袖(9)及び胴部(5)の左右乳房(36,36)に接するメッシュ地(1)を薄メッシュ地(1a)で構成した自己診断用乳房支持用具

請求項2

全体としては、薄メッシュ地(1a)製の短袖(9)付き小丈型シャツの形状をしており、展開した平面図において、肩部(8)とVネックライン(7a)付首開口部(7)を有する本体部(6)の左右両肩部(8,8)からVネックライン(7)の斜辺(M−M)の延長線上に袖山線を有する短袖(9)を左右に設け、本体部(6)を正面縦中央線(P−P)に沿って分断した左右の前面(6a,6a)の前縦縁に沿って低伸び率材製正面中央帯状補強部(2)を設け、着用時乳房(36)の直下に位置する本体部(6)の下縁部(6e)に沿って低伸び率材(T)製下端帯状補強部(3)を正面縦中央帯状補強部(2)に連続させて設け、首開口部(7)に沿って低伸び率材製首縁補強帯(4)を正面縦中央帯状補強部(2)に連続させて一体に設け、袖口(9a)周縁及び首開口部(7)周縁並びに本体部下縁(6e)に沿ってヘム(U)を設け、左右の縦中央帯状補強部(2,2)をシーム縫合わせW接続してなる自己診断用乳房支持用具。

請求項3

全体としては、メッシュ地(1)製の短袖付き小丈型シャツの形状をしており、展開した平面図において肩部(8)と首開口部(7)とを有するところの本体部(6)の左右両肩部(8,8)を起点として水平から斜め上の範囲に延びる短袖(9)を左右に設け、本体部(6)を正背面縦中央線(P−P,Q−Q)に沿って分断した左右の身頃(5i,5j)の前後縦縁に沿ってそれぞれ左右の低伸び率材(T)製縦中央帯状補強部(2,2b)を設け、着用時乳房(36)の直下に位置する本体部下縁(6e)に沿って低伸び率材製下端帯状補強部(3)を前記正背中央帯状補強部(2,2b)に連続させて設け、袖口(9a)周縁及び首開口部(7)周縁及び前後縦縁並びに胴部下縁(6e)に沿ってヘム(U)を設け、左右の正面中央縦帯状補強部(2,2)を及び背面中央縦帯状補強部(2b,2b)をそれぞれシーム縫合わせ(W)し、更に短袖(9)と胴部(5)の左右乳房(36,36)に接するメッシュ地を薄メッシュ地(1a)で構成し且つその他の胴部(5)を厚メッシュ地(1b)で構成した自己診断用乳房支持用具。

技術分野

0001

本発明は、乳房の異常(シコリなど)の有無を自分で触れて調べる際に、乳房を支持するために着用する自己検診用乳房支持用具に関するものである。

背景技術

0002

乳癌は、日本も含めて世界的に近年罹患率が上昇し、死亡率も上昇している疾患である。その対策には、乳房X線撮影検査マンモグラフィー)による定期的な検診と自己検診(自分で乳房を触れて調べる)の併用以外にはない。これにより早期の発見が可能となり、死亡率も低下させることが出来る(非特許文献1)。

0003

乳癌は自分でも見付けられる癌であり、死亡率を低下させるには取り分け、自分で自宅でも行える自己検診が重要である。しかし、実際には自己検診率は27%と低く、殆ど行われていないと言っても過言ではない。

0004

自己検診をしない理由のうち圧倒的に多いのは、「自分で触れてもシコリがあるか否かよく判らない」である。いままでにも自己検診でシコリを判りやすくするための自己検診補助用品(いわゆる自己検診グッズ)は、幾つか市販もされている。それらはいずれも乳房の上に添えて、或いは載せて使用するタイプ(パット手袋など)のもので、手指先補助として、或いは指の皮膚接触面摩擦を減らす道具として考えられている。これらは自己検診を不確かにする、本質的な原因を解決するものではない。

0005

乳房に触れた時、シコリを判り難くする要因の一つは、触診と同時に乳房が揺れを生じるためである。乳房の動き(揺れ)は、栄養状態如何によって或いは年齢的な老化の程度によって大きく異なる。乳房組織(皮膚・乳腺脂肪等)自体の緊張度が低下している場合には、さらに内部の動きも加わるため増強される。このように対象物(乳房)が動いている状態でその内部の変化を調べることは至難のこととなり、内部の状態が判かり難くなる。その結果は不確かであり、それが「触れても判らない」という認識となる。

0006

前述した如く、シコリの感知を不確かにしている本質的な原因は、触診と同時に(触れたことで)引き起こされる対象側(乳房)の揺れにある。これを如何に防ぐかによって、シコリやその他の乳房内の変化を触知する精度は向上する。すなわち探知しやすくなる。

0007

これは医療用に或いは一般教育用に開発された乳癌自己検診用乳房模型の構造とその内部に埋め込まれたシコリの良好な検出率、即ち判りやすさの由来分析すれば自明のことである。

0008

実用新案登録第3128904号公報

先行技術

0009

乳癌基礎・臨床のアプデート日本臨床65巻増刊号6,2007.

発明が解決しようとする課題

0010

本発明は、触知する手指先の感覚を邪魔しない、ごく薄いメッシュ状素材ブラジャー型の乳房支持用具である。使用によって検査対象側(乳房)の自己検診を妨げている問題点を解決する。すなわち乳房を適度に支持固定することによって「揺れ」を減少させ、乳房内の変化、特にシコリをより触知(探知)しやすくする(シコリを発見しやすくする)ものである。ブラジャー型の乳房支持用具はその着用により乳房を、シリコンなどで作られた乳癌自己検診用乳房模型の特性に近い状態(または構造)に持って行く効果がある。その結果、乳房内部の変化、特にシコリが触れやすくなる。

0011

因みに自己検診用乳房模型は、人の乳房と類似の軟らかさと弾力を持つ均一な物質で造られており、触れても乳房全体も内部においても揺れは生じない構造である。その中に直径が1〜2.5cm位の間で大きさの異なる、周囲よりやや硬度の高いシコリを擬した球形物体複数個埋め込まれている。この擬似シコリを、自己検診用乳房模型の皮膚面に手指先の腹を当てて垂直に押し乍ら探して行く。ブラジャー型の乳房支持用具着用後のシコリの検索においても、これと全く同様の触診法推奨される。

0012

指の水平方向の動きはブラジャー型の乳房支持用具の捩れを生じたり、爪を引っ掛けてメッシュ状素材の破壊を生じる可能性もあり、ブラジャー型の乳房支持用具を着けないときの一般的な触診法ではなく、手指は乳房上の検索部位に置いて、その場所で垂直に押す方式で乳房内の変化を検索する必要がある。この問題解決発想は、独創的で従来のものと異なっている。また、メッシュ状素材の破壊に気を付けて自己検診をすることにより、皮膚の擦傷も防げる。

課題を解決するための手段

0013

用語の定義:
ヘムとは、衣服等の裁ち端がほつれないように折り返して縫った縁をいう。
シームとは、衣服等の2つの布状物を縫い合わせしたときの中綴じをいう。
メッシュ地とは、伸縮性のあるメッシュ状素材のことである。

0014

図面を参考にして説明する。請求項1の発明に係る自己診断用乳房支持用具10は、全体としては、メッシュ地1製の短9付き小シャツの形状をしており、
展開した平面図において、肩部8と首開口部7とを有する本体部6の左右両肩部8,8を起点として水平から斜め上の範囲に延びる短袖9を左右に設け、
本体部6を正面縦中央線P−Pに沿って低伸び率材T製正面縦中央帯補強部2を設け、
着用時乳房36の直下に位置する本体部下縁6eに沿って低伸び率材T製下端帯状補強部3を正面縦中央帯状補強部2に連続させて設け、
袖口9a及び首開口部7周縁並びに本体部下縁6eに沿ってヘムUを設け、
更に少なくとも短袖9及び胴部5の左右乳房36,36に接するメッシュ地1を薄メッシュ地1aで構成したものである。

0015

図1図2図5図10を参考にして説明する。請求項2の発明に係る自己診断用乳房支持用具10は、全体としては、薄メッシュ地1a製の短袖9付き小丈型シャツの形状をしており、
展開した平面図において、肩部8とVネックライン7a付首開口部7を有する本体部6の左右両肩部8,8からVネックライン7aの斜辺M−Mの延長線上に袖山線を有する短袖9を左右に設け、
本体部6を正面縦中央線P−Pに沿って分断した左右の前面6a,6aの前縦縁に沿って低伸び率材T製正面中央帯状補強部2を設け、
着用時乳房36の直下に位置する本体部6の下縁部6eに沿って低伸び率材T製下端帯状補強部3を正面縦中央帯状補強部2に連続させて設け、
首開口部7に沿って低伸び率材T製首縁補強帯4を正面縦中央帯状補強部2に連続させて一体に設け、
袖口9a周縁及び首開口部7周縁並びに本体部下縁6eに沿ってヘムUを設け、
左右の縦中央帯状補強部2,2をシーム縫合わせW接続してなるものである。

0016

図3図4図10を参考にして説明する。請求項3の発明に係る自己診断用乳房支持用具10は、全体としては、メッシュ地1製の短袖付き小丈型シャツの形状をしており、
展開した平面図において肩部8と首開口部7とを有するところの本体部6の左右両肩部8,8を起点として水平から斜め上の範囲に延びる短袖9を左右に設け、
本体部6を正背面縦中央線P−P,Q−Qに沿って分断した左右の身頃5i,5jの前後縦縁に沿ってそれぞれ左右の低伸び率材T製縦中央帯状補強部2,2bを設け、
着用時乳房36の直下に位置する本体部下縁6eに沿って低伸び率材T製下端帯状補強部3を前記正背中央帯状補強部2,2bに連続させて設け、
袖口9a周縁及び首開口部7周縁及び前後縦縁並びに胴部下縁6eに沿ってヘムUを設け、
左右の正面中央縦帯状補強部2,2及び背面中央縦帯状補強部2b,2bをそれぞれシーム縫合わせW接続し、
更に胴部5の左右乳房36,36に接するメッシュ地を薄メッシュ地1aで構成し且つその他の胴部5を厚メッシュ地1bで構成したものである。

発明の効果

0017

請求項1に係る自己検診用乳房支持用具10は、自己検診者35の胴体上部に密に装着され、前面6aが乳房36に密に圧着する本体部6と、自己検診者35の上腕に密に装着される一対の短袖9を備えると共に左右両乳房36,36間の凹み37に位置する低伸び率材T製正面中央縦帯状補強部2を備える。正面中央縦帯状補強部2は、装着したときにメッシュ部1が乳房36を被う時に前胸部より水平に背面方向並びに同側肩方向への力学的基点となり、乳房36の動きを抑えることができる。これにより、指先を乳房36に当てて、シコリなどの異常の有無を容易かつ確実に検診することができる。

0018

また、本体部6の下端部に低伸び率材T製正面中央縦帯状補強部2を設け、一対の短袖9,9の先端部にヘムU付袖口9aを設けたので、伸縮性のあるメッシュ状素材によって形成された当該自己検診用乳房支持用具10の形状を安定的に維持することができる。

0019

請求項2の発明は、乳房が小から中サイズの人に好適である。

0020

請求項3の発明は、乳房が大から特大サイズの人に好適である。

図面の簡単な説明

0021

支持用具を展開した状態における本発明の第1例の正面図である。
図1の背面図である。
支持用具を展開した状態における本発明の第2例の正面図である。
図3の背面図である。
本発明に係る自己検診用乳房支持用具の第3例を示す正面斜視図である。
図5に示す乳房支持用具の装着初期工程を示す全体の正面図である。
図6の次の工程を示す同上図である。
図7の装着後の本体部を被った後の状態を示す。
乳房支持用具を装着した状態の説明用正面図である。
図9のZ−Z水平断面説明用概略図である。
メッシュ地を使ってヘム,帯状補強部及びシーム縫い合わせを形成するときの原理的第1工程図である。
同上の第2工程図である。
同上の第3工程図である。
同上の第4工程図である。
ヘムを作るときの同上の第5工程図である。
帯状補強部を作るときの同上の第5工程図である。
同上の第6工程図である。
帯状補強部をそれぞれ備えた左身頃及び右身頃を結合するときの第7工程図である。
図18の二つの帯状補強部をシーム縫い合わせしたときの第8工程図である。

実施例

0022

本発明の第1の実施形態の自己検診用乳房支持用具10は、自己検診によって乳房36の異常の有無を調べる際に着用するものであり、伸縮性のある極薄メッシュ地1aによって正面略Y字状に形成されたものであって、自己検診者35の少なくとも胴体上部に密に装着し、前面6aが乳房36に密に圧着する筒状で、両側Vネックライン7aの首開口部7及び左右両側に肩部8を有する筒状の本体部6と、前記本体部6の左右上端部の、Vネックライン7aの斜辺M−Mに沿って袖山線N−Nが連設され且つ前記自己検診者35の上腕上部に密に装着される一対の筒状の短袖9とを備える。

0023

また、前記本体部6の下端6eの下縁ヘムUに接して幅2〜3cmの厚織メッシュ状下端帯状補強部3を設け、ヘム加工Uする首開口部7にメッシュ地製首縁帯状補強部4を設けると共に該首縁帯状補強部4を正面中央縦帯状補強部2に連続させ、一対の短袖9の先端部に幅狭ヘム状袖口部9aを設け、更に前記本体部6の前面の左右の前面6aの厚織メッシュ地16の前縦縁を縫合わせシームWで縫い合わせて縦帯部を設け、シーム縫いの縦帯部の前面にメッシュ地製帯状部材6gが位置した正面中央縦帯状補強部2とすることができる。本体部6の下端部のヘムUに接する2cmを厚織メッシュ地製の下端帯状補強部3とし(下方への)引下げ手がかりを補強するよう設計した。

0024

第1の実施の形態に係る自己検診用乳房支持用具10は、伸縮性のある薄メッシュ素材で形成され、自己検診者35の胴体上部に密に装着され、前面6aが乳房36に密に圧着する筒状の本体部6と、自己検診者の上腕に密に装着される一対の短袖9を備えると共に左右両乳房36,36間の凹み37に位置する左右縫い合わせによる縦帯状補強部2を備える。縦帯状補強部2は、装着したときにメッシュ地1が乳房36を被う時に前胸部より水平に背面方向並びに同側肩方向への力学的基点となり、乳房36の動きを抑えることができる。これにより、指先を乳房36に当てて、シコリなどの異常の有無を容易かつ確実に検診することができる。

0025

また、本体部6の下端部に幅狭ヘム状下縁部を持つ厚織メッシュ下縁部による下端帯状補強部3を設け、首開口部7では幅狭ヘム状部を持つ幅広厚織メッシュ部からなる首縁部ヘム処理帯状補強部4を設け、一対の短袖9,9の先端部に幅狭ヘム状袖口部9aを設けたので、伸縮性のある極薄メッシュ状素材によって形成された当該自己検診用乳房支持用具10の形状を安定的に維持することができる。

0026

本発明に係る自己検診用乳房支持用具10の第2の実施形態を説明する。40は胸骨、41は背骨、42は肋骨、43は肋軟骨である。これは、自己検診によって乳房36の異常(シコリなど)の有無を調べる際に着用するものであり、全体が伸縮性のある極薄メッシュ状素材によって正面略Y字状に形成されている。極薄メッシュ状素材としては特に限定されるものではないが、例えば、一般的なパンティストッキングと同一の素材ナイロンポリウレタンの混合など)それらは皮膚を刺激しない素材であることも、伸縮性を持たせ得ることも実証済みなので、好適である。

0027

本実施形態に係る自己検診用乳房支持用具10は、本体部6と一対の短袖9,9を備える。本体部6は、自己検診者35の胴体上部に密に装着され、その前面6aが乳房36に上から密に圧着する筒状であり、その前面中央上端部にVネックライン7aの首開口部7及びその左右両側に肩部8を有する。首開口部7には、自己検診者35の首部分が位置する。なお、本体部5は自己検診者35の少なくとも胴体上部(乳房36が位置する部分)を覆うことができる長さであれば良いが、肩方向へのメッシュ地1による牽引力を安定させるため、それより長めに設定する方がよい。

0028

一対の短袖9,9の袖山線は、本体部6の左右上端部にVネックライン7aの頂点部の延長線M−Mに沿わせて連設され、自己検診者の上腕部に密に装着される。短袖9は、腕方向への牽引力の発生を防ぐため上腕部の1/3程度を覆う長さにとどめるのが好ましい。

0029

また、本実施形態では、本体部6の下端部と、首開口部7と、一対の短袖9の各先端部に縁折返し加工を施したヘムUを設けている。また、本体部6の前面6aの正面縦中央線P−Pに縫い合わせ加工を施した太い線状の正面中央縦帯状補強部2を設けている。

0030

薄メッシュ地製の本体部6は正面縦中央線P−Pを挟んだ左右に分かれ、左右の前身縦端縁を形成している。首開口部7にはVネックライン7aが設けられ、Vネックライン7aの頂点部の延長線M−Mに沿って袖山9bが設けられている。

0031

本体部6の前面6a上部のメッシュ地1は薄メッシュ地1aとして伸縮性の向上が計られている。本体部6の下縁のメッシュ地1は、横糸密度が本体部6上部の2〜3倍となっており、メッシュ地が厚くしてある。

0032

正面縦中央線P−Pの左右のメッシュ地は、厚織メッシュ地1bとなっている。厚織メッシュ地1bを含む本体部6の端縁即ち首開口部7,左右の身頃の縦縁6c及び本体下縁6eはヘムUとなっている。また袖口9aもヘムUとなっている。そして左右前身頃前端縁はシーム縫合わせ部Wになっている。

0033

また、必要に応じ、本体部6の背面を背面中中線Q−Qによって左右の後身頃に分離し、左右の後身頃の垂直端縁にそれぞれヘムU加工した垂直ヘム部縁を形成し、左右のヘム部縁は垂直シーム縫合わせWによって接続されてもよい。

0034

着用順序の説明:
(イ)両手を通す(袖を通す)。
(ロ)首開口部7に頭を入れて首を通す(図6)。
(ハ)先ず、腕,肩,上半身上部までブラジャー型の乳房支持用具10で被う(図7)。
(ニ)ブラジャー型の乳房支持用具10の下端6eを持って下方に下げ乍ら乳房36に被せ、上半身全体を被う(即ち着用)。その時、正面縦中央線P−Pに沿う正面中央縦帯状補強部2が左右の乳房36,36の中央を上から下まで垂直に下りて、正しく着用が終了する(図8)。
(ホ)着用後、乳房36が重力で下がろうとしても、その移動は乳房支持用具10の構造上の特徴であるY字型の短袖の付け方により防がれる。また、このとき正面中央縦帯状補強部2も重要な働きをする。即ち図9の如く、正面中央縦帯状補強部2より肩方向へ薄メッシュの繊維を介して挙上する牽引力が働き続ける。この効果は、メッシュ状素材が皮膚の密着しているためである。

0035

この状態で、乳房36は本体部6の前面に密に圧着されているので、本体部6と共に持ち上げられた状態を維持する(図9)。これにより乳房36の全体を指先で触れることができるので、自己検診によってシコリなどの異常の有無を容易かつ確実に調べることができる。

0036

「シコリ」を探すには親指以外の4本の指をそろえ、指先を少しずつずらしながら乳房全体を押し撫でるようにする。上は鎖骨のすぐ下まで、内側は肋骨の中心線まで、外側はの下まで、下は乳房支持用具10の下縁まで、くまなく乳房全体を調べることが大切である。

0037

なお、こうした状態にある乳房36は圧着されているので、他の姿勢に動かしても、その状態を維持することができる。従って、乳房36のあらゆる部分を容易かつ確実に検診することができる。

0038

本実施形態に係る自己検診用乳房支持用具10は、伸縮性のある極薄メッシュ素材で形成され、自己検診者35の胴体上部に密に装着されると共に、前面6aが乳房36に密に圧着する筒状の胴部5と、自己検診者の腕に密に装着される一対の短袖9とを備えるので、乳房36を外部から圧迫し均等に保持するので、乳房36の動きを抑制することができる。従って、指先を乳房36に当てても、当該乳房36は殆ど動かないので、シコリなどの異常の有無を容易に調べることができる。

0039

また、この自己検診用乳房支持用具10は、本体部6の下端部6eと、首開口部7と、一対の短袖9の先端部とにヘム加工を施したヘム部と正面中央縦帯状補強部2を設けているので、伸縮性のある極薄メッシュ状素材によって形成されて柔軟な当該自己検診用乳房支持用具10の形状を安定させることができる。従って、装着が容易であるなど、その取り扱いが容易となる。

0040

なお、自己検診用乳房支持用具10に、本体部6の前面6aの上端部に、前面6aであることが視認できる厚織メッシュ状素材製目印部11或いは前後を示すタグを設けているので、前後を間違えることなく容易かつ迅速に装着することができる。

0041

また、この発明に係るブラジャー型の自己検診用は、乳房36の乳首38を通る胸囲によりブラジャー型の乳房支持用具10のサイズを幾通りか変える必要がある。その人に最も適するサイズが選べる必要がある。乳房が大きい(巨大乳房の人のために)時は後ろ側6bにも背面縦中央補強部2bが必要となり、後ろ側6bを被う部分も伸縮性を持つメッシュ状厚織素材の方がよい。図9図10に示す如く、着用したあとブラジャー型の乳房支持用具の下縁6eを下に引っ張り充分に伸ばした上で、正面縦中央線P−Pを乳房間中央に合わせ、下縁より手を入れて乳房支持用具を正しく装着するために乳房に馴染むよう均等に拡げる必要がある。素材の特性により、ベストサイズでは装着により動きのない乳房自己検診用模型に近い乳房構造になる。

0042

また、乳頭の突出が大の人では、直径4〜5cmの縁付帽子状円錐状)繊維製乳首カバーを、本体部前面6aと乳房Bとの間に指で押込んで、乳首38に被せるようにすれば、一定時間の(着用中)自己検診中の乳房36の圧迫による(メッシュによる)乳頭の刺激感や摩擦(こすれ)を防止出来る。

0043

乳房サイズの表示は、ブラジャーにおいて一般的にA,B,C,D,E,F,F以上が使われている。基本の形態は、乳房サイズに従って乳房を固定させるために形態の変化が必要となる。その際、A,B,Cまでは基本形態でよいが、それ以上のサイズでは、背面全体と肩から前面乳房上部および腋をつなぐ部分を伸縮性を持たせた厚織りメッシュ部分にする必要がある。袖(腕上部を覆う部分)は極薄メッシュの方が締まり過ぎを防げる(図3図4)。

0044

実際には乳房部分以外を厚織りメッシュとしたVネックTシャツ形態となる。乳房サイズの対応には、上記厚織りメッシュ部分の追加の他に、正面縦中央線に沿ってタッグ(縫いひだ)の挿入をすることがある。そして背面に支持力アップのため縫い合わせ加工による背面中央縦シームを背中のネック下端より入れる。その下端部に前後を明確にするための、「後ろ」等のタグ(つけ)12を付けることもある。従ってこの形態変化の必要性を含めて、基本形態共に縫い合わせ加工によるシームを前面後面共に入れることもある。

0045

薄メッシュ地1aや厚メッシュ地1bを含むところのメッシュ地1のみによって構成可能な帯状補強部2,2b,3,4の変形実施例について説明する。図11図19は、いずれもメッシュ地1を直交面で切断した断面図である。

0046

図11平坦なメッシュ地1を、図12の如く端からLa=1〜2cmの所で折曲げて重ね、折曲げ縁Haに加熱による癖付けをし、図13の如く折曲げ縁HaからLb=0.1〜0.2mmの箇所に第1回目縫い付けを行い、図14に示す如く余分な余り代Kを切り除き、図15に示す如く縁取り幅Lbを保って更に折曲げ、第1回目の縫い付けGaに重ねて第2回目の縫い付けGbを行うと縁取り幅LbのヘムUが出来る。

0047

図14の状態から所望の縁取り幅Lcを保って図16に示す如く折曲げ、第1回目の縫い付けGaに重ねて図17に示す如く第2回目の縫い付けGbを行うと図17に示す如く大きな縁取り幅Lcの帯状補強部2,2b,3,4が形成される。

0048

また、図17の大きな縁取り幅Lcで、必要に応じ折返し縁Hb内壁溝底に断面略円形丸紐Hcを装入配置し、二つの帯状部を両折曲げ縁Haが外側になるようにして図18に示す如く二つ重ね、折返し縁Hb近くをシーム縫い合わせGcしてから左右の身頃5i,5j部のメッシュ地1,1を拡げると、縦中央線P−P,Q−Qに沿って中央帯状補強部2,2bが形成される。そして折返し縁Hb側が検診者35側となり、その反対側が外側になる。そして必要に応じ、補強部のシーム縫い合わせGcの外側に帯状部材6gを配置する。

0049

1メッシュ地
1a 薄メッシュ地
1b 厚メッシュ地
2 縦中央帯状補強部
2b 背面中央縦帯状補強部
3下端帯状補強部
4 首縁帯状補強部
5胴部
5i右身頃
5j左身頃
6 本体部
6a 前面
6b 後面
6e下縁
6g帯状部材
7 首開口部
7a Vネックライン
8肩部
9 短袖
9a袖口
9b袖山
10乳房支持用具
11目印部(前)
12タッグ(後)
35検診者
36 乳房
37 凹み
38乳首
40胸骨
41背骨
42肋骨
43肋軟骨
Ha折曲げ縁
Hb折返し縁
Hc丸紐
Ga 第1回目の縫い付け
Gb 第2回目の縫い付け
Gcシーム縫い合わせ
K 余分な余り代
La 折曲げ幅
Lb縁取り幅
Lc 縁取り幅
M−M Vネックライン線
P−P 正面縦中央線
Q−Q 背面縦中央線
T 低延び率材
Uヘム
W シーム縫合わせ

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