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技術 誤印刷防止装置、誤印刷防止システム

出願人 コニカミノルタ株式会社
発明者 矢口実中嶋丈
出願日 2012年3月12日 (8年11ヶ月経過) 出願番号 2012-054455
公開日 2013年9月26日 (7年4ヶ月経過) 公開番号 2013-190839
状態 未査定
技術分野 付属装置、全体制御 タイプライター等へのデジタル出力
主要キーワード 目的ページ 更新ジョブ 一部一致 発生割合 印刷予定枚数 増減量 閾値情報 印刷予定
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年9月26日)のものです。
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図面 (9)

課題

印刷ミスを発生させる可能性の低いユーザの利便性を損なうことなく、印刷ミスを発生させる可能性が高い場合のみ、誤印刷による資源の浪費を軽減することができる誤印刷防止システム、及びプログラムを提供する。

解決手段

ユーザごとに印刷ミスの履歴を記録しておき、その記録から印刷ミスを発生させる可能性が高いと判断したユーザが印刷を行う場合や、多量の枚数の印刷を行う際には、複数部印刷の場合に1部のみを印刷する、もしくは複数枚の印刷の場合にそのうちの所定の枚数のみを印刷するように印刷ジョブを実行する試し印刷モードで印刷を行うよう印刷装置に指示する。

概要

背景

ユーザが作成したドキュメント印刷し、その印刷された用紙を確認した際に、印刷ミス発見する場合がある。印刷ミスには、たとえば、印刷条件の誤設定や、ドキュメントにおける漢字変換ミス表計算ソフトで作成した文書印刷範囲設定ミス(1枚に印字すべきところを複数枚に分割してしまう等)、目的ページ以外に大量の白紙が出力されてしまう等がある。

これらの印刷ミスを訂正し、再印刷を実行すると、初めに印刷した用紙は、無駄な用紙となるので、資源を無駄に浪費することになってしまう。特に、初めの印刷で大量の枚数を印刷した場合は、その分だけ資源を無駄に浪費してしまう。そこで、このような問題に対応すべく、様々な技術が提案されている。

たとえば、特許文献1には、投入された印刷ジョブにおける印刷部数が所定の閾値を超える場合には、まずそのうちの一部数のみの印刷を行い、その印刷結果に基づくユーザからの印刷継続可否指示の入力を受け付けて残りの部数の印刷の可否を決定する試し印刷モードに係る技術が提案されている(特許文献1)。

また、特許文献2には、印刷設定ミスを、各ユーザに合わせた防止策で未然に防ぐために、ユーザごとに印刷ミスを犯しやすい設定を予め登録しておき、印刷時に、その印刷設定が登録してある印刷ミスを犯しやすい設定内容に該当するときは、ユーザに対して警告を促す技術が開示されている(特許文献2)。

概要

印刷ミスを発生させる可能性の低いユーザの利便性を損なうことなく、印刷ミスを発生させる可能性が高い場合のみ、誤印刷による資源の浪費を軽減することができる誤印刷防止システム、及びプログラムを提供する。ユーザごとに印刷ミスの履歴を記録しておき、その記録から印刷ミスを発生させる可能性が高いと判断したユーザが印刷を行う場合や、多量の枚数の印刷を行う際には、複数部印刷の場合に1部のみを印刷する、もしくは複数枚の印刷の場合にそのうちの所定の枚数のみを印刷するように印刷ジョブを実行する試し印刷モードで印刷を行うよう印刷装置に指示する。

目的

本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、より的確に印刷ミスの発生を予測して試し印刷モードに切り替えることのできる誤印刷防止装置および誤印刷防止システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

印刷ミス履歴を記録する記録部と、前記記録部が記録する印刷ミスの履歴から、印刷ミスの発生する可能性を示す所定の指標の値を導出し、前記導出した値が第1閾値を超えている場合に、複数部印刷の場合に1部のみを印刷する、もしくは複数枚の印刷の場合にそのうちの所定の枚数のみを印刷する試し印刷モード印刷ジョブを実行するように印刷装置に指示する印刷モード決定部と、を有することを特徴とする誤印刷防止装置

請求項2

前記記録部は、印刷ミスの履歴をユーザごとに記録し、前記印刷モード決定部は、前記記録部が記録している一のユーザの印刷ミスの履歴から、前記一のユーザに対応する前記所定の指標の値を導出し、前記導出した前記一のユーザの値が前記第1閾値を超えている場合に、前記試し印刷モードで前記一のユーザがオーナの印刷ジョブを実行するように印刷装置に指示することを特徴とする請求項1に記載の誤印刷防止装置。

請求項3

前記印刷モード決定部は、前記印刷装置によって印刷される印刷ジョブの印刷量が第2閾値を超える場合は、前記試し印刷モードで印刷ジョブを実行するように前記印刷装置に指示することを特徴とする請求項1または2に記載の誤印刷防止装置。

請求項4

前記所定の指標とは、印刷ミスの発生回数と印刷ミスの発生割合の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

請求項5

前記印刷装置で実行される印刷ジョブの印刷設定の内容に応じてその印刷ジョブを前記試し印刷モードで実行するか否かの判断で使用する前記第1閾値及び前記第2閾値の少なくとも一方を変更することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

請求項6

報知部を更に備え、前記報知部は、前記試し印刷モードで印刷ジョブが前記印刷装置によって印刷された場合に、その旨を報知することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

請求項7

前記第1閾値及び前記第2閾値の少なくとも一方を前記印刷ミス履歴に基づいて変更することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

請求項8

前記第1閾値及び前記第2閾値の少なくとも一方は、ユーザによって変更可能であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

請求項9

前記記録部は、実行済みである第1の印刷ジョブと、ファイル名が同一または類似した新たな印刷ジョブが投入された場合は、前記第1の印刷ジョブの実行を印刷ミスとして記録することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

請求項10

前記記録部は、前記試し印刷モードで実行された印刷ジョブの残りの部分が実行されなかった場合は、前記試し印刷モードでの前記印刷ジョブの実行を印刷ミスとして記録することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

請求項11

前記記録部は、前記試し印刷モードで実行された印刷ジョブの残りの部分が実行された後に、前記印刷ジョブに係る印刷ミスが発生したら、当該印刷ミスを重度の印刷ミスとして記録することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

請求項12

前記記録部は、実行済みである第1の印刷ジョブとドキュメントの内容が同一または類似した新たな印刷ジョブが投入された場合は、前記第1の印刷ジョブの実行を印刷ミスとして記録することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

請求項13

請求項1乃至12のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置と、この誤印刷防止装置からの指示に基づいて前記試し印刷モードで印刷ジョブに係る印刷を行う印刷装置とを有することを特徴とする印刷システム

技術分野

0001

本発明は、誤印刷による資源浪費を軽減するための誤印刷防止装置および誤印刷防止システムに関する。

背景技術

0002

ユーザが作成したドキュメントを印刷し、その印刷された用紙を確認した際に、印刷ミス発見する場合がある。印刷ミスには、たとえば、印刷条件の誤設定や、ドキュメントにおける漢字変換ミス表計算ソフトで作成した文書印刷範囲設定ミス(1枚に印字すべきところを複数枚に分割してしまう等)、目的ページ以外に大量の白紙が出力されてしまう等がある。

0003

これらの印刷ミスを訂正し、再印刷を実行すると、初めに印刷した用紙は、無駄な用紙となるので、資源を無駄に浪費することになってしまう。特に、初めの印刷で大量の枚数を印刷した場合は、その分だけ資源を無駄に浪費してしまう。そこで、このような問題に対応すべく、様々な技術が提案されている。

0004

たとえば、特許文献1には、投入された印刷ジョブにおける印刷部数が所定の閾値を超える場合には、まずそのうちの一部数のみの印刷を行い、その印刷結果に基づくユーザからの印刷継続可否指示の入力を受け付けて残りの部数の印刷の可否を決定する試し印刷モードに係る技術が提案されている(特許文献1)。

0005

また、特許文献2には、印刷設定ミスを、各ユーザに合わせた防止策で未然に防ぐために、ユーザごとに印刷ミスを犯しやすい設定を予め登録しておき、印刷時に、その印刷設定が登録してある印刷ミスを犯しやすい設定内容に該当するときは、ユーザに対して警告を促す技術が開示されている(特許文献2)。

先行技術

0006

特開2010−194972号公報
特開2007−58428号公報
特開2010−201654号公報
特開2008−210321号公報
特開2009−020554号公報
特開2010−260264号公報
特開2010−247480号公報

発明が解決しようとする課題

0007

特許文献1に開示の方法は、閾値を超える印刷部数の印刷の際には、自動的に試しプリントモードが実行されて、印刷原稿の間違い等による多数の用紙の無駄を無くすことが可能となるが、部数の少ない印刷においても印刷ミスは発生するため、その場合は用紙の浪費を防ぐことができない。

0008

特許文献2は、印刷ミスを犯し易い設定内容の場合に警告するが、印刷ミスは他の設定内容でも生じることがあり、その場合は用紙の浪費を防ぐことができない。

0009

本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、より的確に印刷ミスの発生を予測して試し印刷モードに切り替えることのできる誤印刷防止装置および誤印刷防止システムを提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0010

かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。

0011

[1]印刷ミスの履歴を記録する記録部と、
前記記録部が記録する印刷ミスの履歴から、印刷ミスの発生する可能性を示す所定の指標の値を導出し、前記導出した値が第1閾値を超えている場合に、複数部印刷の場合に1部のみを印刷する、もしくは複数枚の印刷の場合にそのうちの所定の枚数のみを印刷する試し印刷モードで印刷ジョブを実行するように印刷装置に指示する印刷モード決定部と、
を有する
ことを特徴とする誤印刷防止装置。

0012

上記発明では、印刷ミスの履歴を記録しておき、その履歴から、印刷ミスの発生する可能性を示す所定の指標の値を導出し、導出した値が第1閾値を超えている場合は、複数部印刷の場合に1部のみを印刷する、もしくは複数枚の印刷の場合にそのうちの所定の枚数のみを印刷するように印刷ジョブを実行する試し印刷モードで印刷するように印刷装置に指示する。よって、印刷ミスを発生させる可能性の低い場合の利便性を損なうことなく印刷ミスによる資源の浪費を防ぐことができる。

0013

[2]前記記録部は、印刷ミスの履歴をユーザごとに記録し、
前記印刷モード決定部は、前記記録部が記録している一のユーザの印刷ミスの履歴から、前記一のユーザに対応する前記所定の指標の値を導出し、前記導出した前記一のユーザの値が前記第1閾値を超えている場合に、前記試し印刷モードで前記一のユーザがオーナの印刷ジョブを実行するように印刷装置に指示する
ことを特徴とする[1]に記載の誤印刷防止装置。

0014

上記発明では、印刷ミスの履歴はユーザごとに記憶しておき、印刷ジョブのオーナの印刷ミスの履歴から、印刷ミスの発生する可能性を示す所定の指標の値を導出し、導出した値が第1閾値を超えている場合は、試し印刷モードで該印刷ジョブを実行するよう印刷装置に指示する。よって、印刷ミスを発生させる可能性の低いユーザの利便性を損なうことなく印刷ミスによる資源の浪費を防ぐことができる。

0015

[3]前記印刷モード決定部は、前記印刷装置によって印刷される印刷ジョブの印刷量が第2閾値を超える場合は、前記試し印刷モードで印刷ジョブを実行するように前記印刷装置に指示する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の誤印刷防止装置。

0016

上記発明では、印刷ジョブの印刷量が第2閾値を超える場合は、試し印刷モードで印刷ジョブを実行するように印刷装置に指示する。よって、印刷ミスの発生する可能性が低くても、印刷ミスが発生した時に資源を浪費する量が多い場合には、自動で試し印刷モードで印刷ジョブを実行する。印刷量とは、印刷予定部数印刷予定枚数、またはその組み合わせ等である。

0017

[4]前記所定の指標とは、印刷ミスの発生回数と印刷ミスの発生割合の少なくとも一方である
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

0018

[5]前記印刷装置で実行される印刷ジョブの印刷設定の内容に応じてその印刷ジョブを前記試し印刷モードで実行するか否かの判断で使用する前記第1閾値及び前記第2閾値の少なくとも一方を変更する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

0019

上記発明では、印刷装置で実行される印刷ジョブの印刷設定の内容に応じて、その印刷ジョブを試し印刷モードで実行するか否かの判断で使用する第1閾値及び第2閾値の少なくとも一方を変更する。たとえば、設定内容が片面印刷ではなく両面印刷の場合は、印刷された用紙を裏紙で再利用することが不可能なので、片面印刷の場合に比べ資源浪費量が多い設定であるものとし、試し印刷モードを行うか否かの判定を厳しくすべく閾値を下げる。判定をより厳しくすることで、試し印刷モードになりやすくする。他にも、白黒印刷ではなくカラー印刷を行う場合等も、白黒印刷の場合に比べてインク消費量が増加するので閾値を下げてもよい。

0020

[6]報知部を更に備え、
前記報知部は、前記試し印刷モードで印刷ジョブが前記印刷装置によって印刷された場合に、その旨を報知する
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

0021

上記発明では、試し印刷モードで印刷ジョブを実行した場合に、その旨を報知する。報知手段としては、たとえば音声案内、アラーム画面表示等がある。その後、その報知を確認した印刷ジョブのオーナであるユーザは、試し印刷モードでの印刷結果(印刷済みの用紙)を確認し、印刷ジョブの残りの部分を実行させるか否かを決定する。

0022

[7]前記第1閾値及び前記第2閾値の少なくとも一方を前記印刷ミス履歴に基づいて変更する
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

0023

上記発明では、印刷ジョブを投入したユーザの印刷ミスの履歴によって第1閾値、第2閾値を変動させる。たとえば、あまりにも印刷ミスを発生させた回数が多いユーザが印刷を行う場合は、試し印刷モードを行うか否かの判定を厳しくすべく第1閾値、第2閾値の少なくともどちらか一方を下げる。判定をより厳しくすることで、試し印刷モードになりやすくする。他にも、以前はよく印刷ミスを発生させていたが、ここ1週間で印刷ミスを発生させていない場合は、試し印刷モードを行うか否かの判定を甘くすべく第1閾値、第2閾値の少なくともどちらか一方を上げたりしてもよい。判定をより甘くすることで、試し印刷モードになりにくくなる。

0024

[8]前記第1閾値及び前記第2閾値の少なくとも一方は、ユーザによって変更可能である
ことを特徴とする[1]乃至[7]のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

0025

上記発明では、第1閾値、第2閾値はユーザが変更可能である。

0026

[9]前記記録部は、実行済みである第1の印刷ジョブと、ファイル名が同一または類似した新たな印刷ジョブが投入された場合は、前記第1の印刷ジョブの実行を印刷ミスとして記録する
ことを特徴とする[1]乃至[8]のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

0027

上記発明では、実行済みである第1の印刷ジョブと、ファイル名が同一または類似した新たな印刷ジョブを、所定期間内に実行する場合は、第1の印刷ジョブの実行を印刷ミスとする。たとえば、新たな実行予定の印刷ジョブに対して、ドキュメントのファイル名が一致、または一部一致するもの(たとえば、「OOO20080522.xls」と「OOO20080524.xls」などのように、日付以外は一致するもの等)が過去に実行した印刷ジョブの中にある場合は、その該当する印刷ジョブの実行は印刷ミスであったとする。

0028

[10]前記記録部は、前記試し印刷モードで実行された印刷ジョブの残りの部分が実行されなかった場合は、前記試し印刷モードでの前記印刷ジョブの実行を印刷ミスとして記録する
ことを特徴とする[1]乃至[9]のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

0029

上記発明では、試し印刷モードで印刷ジョブを実行後、印刷ジョブの残りの部分を実行させなかった場合は、ユーザが試し印刷モードでの印刷結果から印刷ミスを見つけて印刷を中止したと想定されるので、試し印刷モードで行ったその印刷ジョブの実行は印刷ミスであったとする。

0030

[11]前記記録部は、前記試し印刷モードで実行された印刷ジョブの残りの部分が実行された後に、前記印刷ジョブに係る印刷ミスが発生したら、当該印刷ミスを重度の印刷ミスとして記録する
ことを特徴とする[1]乃至[10]のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

0031

上記発明では、試し印刷モードで印刷ジョブを実行し、その後、前記印刷ジョブの残りの部分を実行した後に、その印刷ジョブの実行が印刷ミスとなってしまった場合は、試し印刷モードの印刷結果で確認したにもかかわらず、再度の印刷ミスを発生させてしまったとし、その印刷ミスを重度の印刷ミスとして印刷ミスの履歴を記録する。たとえば、通常の印刷ミス2回分として記録したり、重度の印刷ミスを発生させたとして、試し印刷モードを行うか否かの判定を厳しくすべく閾値を下げたりしてもよい。

0032

[12]前記記録部は、実行済みである第1の印刷ジョブとドキュメントの内容が同一または類似した新たな印刷ジョブが投入された場合は、前記第1の印刷ジョブの実行を印刷ミスとして記録する
ことを特徴とする[1]乃至[11]のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置。

0033

上記発明では、実行済みである第1の印刷ジョブと、ドキュメントの内容が、同一または類似した新たな印刷ジョブを所定期間内に実行する場合は、第1の印刷ジョブの実行を印刷ミスとする。たとえば、新たに実行される印刷ジョブのオーナが過去に実行した印刷ジョブに含まれる画像データの中に、新たに実行される印刷ジョブの画像データと先頭ページの内容が一致するものがあれば、該当する印刷ジョブの実行が印刷ミスであったとする。

0034

[13][1]乃至[12]のいずれか1つに記載の誤印刷防止装置と、
この誤印刷防止装置からの指示に基づいて前記試し印刷モードで印刷ジョブに係る印刷を行う印刷装置と
を有する
ことを特徴とする印刷システム

発明の効果

0035

本発明に係る誤印刷防止装置および誤印刷防止システムによれば、印刷ミスを発生させる可能性の低いユーザの利便性を損なうことなく印刷ミスによる資源の浪費を軽減することができる。

図面の簡単な説明

0036

本発明の実施の形態に係る誤印刷防止システムを示す説明図である。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置概略構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態に係る誤印刷防止サーバを示すブロック図である。
誤印刷防止システムにおいて処理が行われる順番を示す説明図である。
誤印刷防止サーバで行われる処理の流れを示す流れ図である。
画像形成装置で行われる処理の流れを示す流れ図である。
図6の処理の流れの続きを示す流れ図である。
試し印刷モード画面の一例を示す説明図である。

実施例

0037

以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。

0038

図1は、本発明の実施の形態に係る誤印刷防止システム5を示す。誤印刷防止システム5は、画像形成装置10と、PC端末60と誤印刷防止サーバ30がLAN(Local Area Network)3で接続されて構成されている。

0039

画像形成装置10は、原稿光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピージョブ、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部装置へ送信したりするスキャンジョブ、PCから送出されたデータに係る画像を記録紙に印刷して出力するプリントジョブなどのジョブを実行する機能を備えた、所謂、複合機である。本発明における画像形成装置10は、複数部印刷の場合に1部のみを印刷する、もしくは複数枚の印刷の場合にそのうちの所定の枚数(所定の枚数はユーザが設定可能)のみを印刷するように印刷ジョブを実行する試し印刷モードと、通常の印刷を行う通常印刷モードのどちらかのモードで印刷を行う。なお、画像形成装置10が試し印刷モードで印刷ジョブを実行した場合は、その印刷結果に基づいて、印刷ジョブの残りの部分(部数、枚数)についての印刷を継続するか否かの選択をユーザから受け付ける。

0040

PC端末60は、ユーザからドキュメントの作成を受け付け、そのドキュメントを印刷する際には、そのドキュメントに係る印刷ジョブを誤印刷防止サーバ30に送信する。

0041

誤印刷防止サーバ30は、PC端末60から受信した印刷ジョブを画像形成装置10に転送するプリントサーバとしての機能を備えている。また、画像形成装置10で発生した印刷ミスをユーザごとに記録しておき、その記録から印刷ミスを発生させる可能性が高いと判断したユーザが印刷を行う場合や、多量の枚数の印刷を行う場合は、画像形成装置10を試し印刷モードで印刷を行うように制御する。なお、誤印刷防止サーバ30が管理し制御する画像形成装置10は複数台であってもよい。印刷ミスとなり得るものは、たとえば、印刷条件(設定内容)の誤設定や、印刷ジョブを作成する元となったドキュメント自体にミスがあった場合(漢字変換ミス、改行し忘れ、書式設定ミス)等である。

0042

図2は、画像形成装置10の概略構成を示している。画像形成装置10は、当該画像形成装置10の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)11と、このCPU11に接続されたROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、不揮発メモリ14と、ハードディスク装置15と、表示部16と、操作部17と、ネットワークI/F部18と、スキャナ部19と、画像処理部20と、プリンタ部21と、ファクシミリ通信部22と、音声出力部23とを備えて構成されている。

0043

CPU11はOS(Operating System)プログラムベースとし、その上で、ミドルウェアアプリケーションプログラムなどが実行される。ROM12には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU11が処理を実行することでジョブの実行など画像形成装置10の各機能が実現される。RAM13はCPU11がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。

0044

不揮発メモリ14は、電源オフにされても記憶が保持できる書き換え可能なメモリフラッシュメモリ)である。不揮発メモリ14には、装置固有の情報や各種の設定情報などが記憶される。ハードディスク装置15は、大容量の不揮発記憶装置であり、OSプログラムや各種アプリケーションプログラム、印刷データや画像データ、ジョブに係る情報や履歴などが保存される。

0045

表示部16は、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成され、各種の操作、設定に係る内容を表示する機能を果たす。操作部17は、ユーザからのジョブの投入や設定の変更など、各種の操作を受け付ける機能を果たす。操作部17は、表示部16の画面上に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルのほか、画面外テンキー文字入力キースタートキーなどを備えて構成される。

0046

ネットワークI/F部18は、LAN3などのネットワークを通じて接続されている他の外部装置などと通信を行う。

0047

スキャナ部19は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。スキャナ部19は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズミラーなどからなる光学経路、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号デジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。

0048

画像処理部20は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮伸張処理を行う。

0049

プリンタ部21は、画像データに応じた画像を記録紙上に画像形成する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置などを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。画像形成出力(印刷)を行う際は、主走査方向への1ライン分の画像形成を繰り返しつつ、画像形成の対象物(記録紙)を副走査方向に移動させることによって、記録紙上に2次元の画像が形成される。

0050

ファクシミリ通信部22は、ファクシミリ送信および受信に係る動作を制御する。

0051

音声出力部23は、試し印刷モードで印刷を行った場合に、その旨を音声案内で報知する。

0052

図3は、誤印刷防止サーバ30の概略構成を示している。誤印刷防止サーバ30は、当該誤印刷防止サーバ30の動作を制御するCPU31と、このCPU31に接続されたROM32と、RAM33と、不揮発メモリ34と、ハードディスク装置35と、ネットワークI/F部36とを備えて構成されている。また、CPU31は、印刷ミス判定部38と、印刷ミス履歴管理部39と、モード判定部40を備えて構成されている。

0053

CPU31はOSプログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどが実行される。印刷ミス判定部38と、印刷ミス履歴管理部39と、モード判定部40については後述する。

0054

ROM32には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU31が処理を実行することでジョブの実行など誤印刷防止サーバ30の各機能が実現される。RAM33はCPU31がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリとして使用される。

0055

不揮発メモリ34は、電源がオフにされても記憶が保持できる書き換え可能なメモリ(フラッシュメモリ)である。不揮発メモリ34には、装置固有の情報や各種の設定情報などが記憶される。ハードディスク装置35は、大容量の不揮発の記憶装置であり、OSプログラムや各種アプリケーションプログラムなどが保存される。また、ハードディスク装置35は画像形成装置10で起きた印刷ミスを記録する印刷ミス管理テーブル37を備えている。印刷ミス管理テーブル37には、ユーザごとに総印刷回数や、印刷ミスの回数、過去の印刷ジョブ情報等が記録されている。

0056

ネットワークI/F部36は、LAN3などのネットワークを通じて接続されている他の外部装置などと通信を行う。

0057

印刷ミス判定部38は、試し印刷モードでの印刷後に残りの部分の印刷を中止した場合と、新たに投入された印刷ジョブが、ユーザが過去に投入した印刷ジョブの内容の一部を変更した更新ジョブであった場合に、画像形成装置10で印刷ミスが発生したと判断する。

0058

試し印刷モードで印刷ジョブを実行後、印刷ジョブの残りの部分を実行させなかった場合は、ユーザが試し印刷モードでの印刷結果から印刷ミスを見つけて印刷を中止したと想定されるので、試し印刷モードで行ったその印刷ジョブの実行は印刷ミスであったとする。

0059

ユーザによって新たに投入された印刷ジョブが更新ジョブの場合、その更新ジョブの元となった印刷ジョブに印刷ミスがあった可能性が高いので、誤印刷防止サーバ30は、新たに投入された印刷ジョブが更新ジョブであると判断した場合は、対応する過去の印刷ジョブに印刷ミスがあったものと判断する。更新ジョブか否かを判定する方法は、特許文献3(特開2010−201654号公報)に開示の方法を使用する。具体的には以下の方法で、更新ジョブか否か判定する。

0060

<方法1>
新たな印刷ジョブを投入したユーザの過去の印刷ジョブに含まれる画像データの中に、新たに投入された印刷ジョブの画像データと先頭ページの内容が一致するものがあれば、新たに投入した印刷ジョブは、更新ジョブであると判断する方法。

0061

<方法2>
新たな印刷ジョブを投入したユーザのユーザIDに対応する過去のジョブであって、ドキュメントのファイル名が一致、または一部一致するもの(たとえば、「OOO20080522.xls」と「OOO20080524.xls」などのように、日付以外は一致するもの等)がある場合は、新たに投入した印刷ジョブは、更新ジョブであると判断する方法。

0062

<方法3>
過去の印刷ジョブの中に、新たに投入された印刷ジョブとファイル名が一致し(一部一致を含む)、新たに投入された印刷ジョブの画像データと先頭ページの内容の類似度が高いものがある場合は、新たに投入した印刷ジョブは、更新ジョブであると判断する方法。

0063

<方法4>
過去の印刷ジョブの中に、新たに投入された印刷ジョブとファイル名が一致し(一部一致を含む)、新たに投入された印刷ジョブの画像データとドット数が近い画像データを含むものがある場合は、新たに投入した印刷ジョブは、更新ジョブであると判断する方法。

0064

<方法5>
印刷ジョブの送信元のPC端末60に、新たに投入された印刷ジョブが更新ジョブであるか否かの情報提供依頼し、その提供された情報によって新たに投入された印刷ジョブが更新ジョブか否かを判別する方法。

0065

なお、上記の判定方法で参照される過去の印刷ジョブは、全ての過去の印刷ジョブでもよいし、所定期間内(たとえば1週間以内等)に実行された過去のジョブでもよい。その期間は、管理者等が設定可能である。

0066

また、更新ジョブの元となった印刷ジョブが、試し印刷モードでの実行後に、その残りの部分を実行した印刷ジョブである場合は、試し印刷モードの印刷結果で確認したにもかかわらず、再度の印刷ミスを発生させてしまったとし、その印刷ジョブの実行による印刷ミスを重度の印刷ミスとして扱う。重度の印刷ミス回数は、通常の印刷ミス回数と分けてユーザ毎に記録してもよいし、たとえば、通常の印刷ミス2回分として記録してもよい。

0067

印刷ミス履歴管理部39は、印刷ミス判定部38の出した判定結果に基づいて印刷ミス管理テーブル37を更新する。

0068

モード判定部40は、画像形成装置10に対して、試し印刷モードで印刷を行う指示を出すか、通常印刷モードで印刷を行う指示を出すかを判定する。印刷ミス管理テーブル37に登録された印刷ミス履歴から印刷ミスを発生させる可能性が高いと判断したユーザが印刷を行う場合や、多量の枚数の印刷を行う場合は試し印刷モードで印刷を行う指示を出すと決定する。

0069

図4は、誤印刷防止システム5が印刷を行う際に行われる処理の順番をS1〜S9までに分けて示す。(S1)まず、ユーザがPC端末60から印刷ジョブを誤印刷防止サーバ30に送信する。

0070

(S2)PC端末60から送信された印刷ジョブを受信した誤印刷防止サーバ30は、前述した方法で受信した印刷ジョブが更新ジョブであるか否かを判定し、更新ジョブであれば印刷ミスが発生したとし、更新ジョブでなければ印刷ミスが発生しなかったとする。そして、その判定結果に基づいて印刷ミス管理テーブル37を更新する。

0071

(S3)誤印刷防止サーバ30が、試し印刷モードか通常印刷モードのどちらで画像形成装置10に印刷を行わせるのかを決定するために閾値情報(第1閾値、第2閾値)を画像形成装置10に問い合わせる。

0072

(S4)誤印刷防止サーバ30からの問い合わせに応じて、画像形成装置10が閾値情報を誤印刷防止サーバ30に送信する。

0073

(S5)誤印刷防止サーバ30は、画像形成装置10から取得した閾値情報と、印刷ミス管理テーブル37に記録されている当該印刷ジョブのオーナの印刷ミス履歴と当該印刷ジョブの設定情報に基づいて、試し印刷モードか通常印刷モードのいずれのモードで画像形成装置10に印刷を行わせるのかを決定する。決定方法については後述する。

0074

(S6)誤印刷防止サーバ30は、S5で決定されたモードで印刷を行う旨の指示を画像形成装置10に送信する。

0075

(S7)その後、誤印刷防止サーバ30は、PC端末60から受信した印刷ジョブを画像形成装置10に転送する。

0076

(S8)画像形成装置10は、誤印刷防止サーバ30から指示されたモードで、転送された印刷ジョブに基づいた印刷を行う。

0077

(S9)画像形成装置10は、試し印刷モードで印刷を行った場合は、ユーザへその旨を報知する。その後、ユーザから残りの印刷を継続する指示を受けた場合は、残りの印刷を実行し、処理を終了する。ユーザから残りの印刷を中止する指示を受けた場合は、残りの印刷を行わず、その旨を誤印刷防止サーバ30に通知する。この通知を受けた誤印刷防止サーバ30は、この印刷ジョブは印刷ミスであったとして印刷ミス管理テーブル37を更新し、処理を終了する。

0078

図5は、図4のS1からS8までの処理において誤印刷防止サーバ30が行う処理の流れを示す。なお、図5の図中では、画像形成装置10をMFPと記す。

0079

まず、誤印刷防止サーバ30は、PC端末60から印刷ジョブを受信する(ステップS101)。

0080

次に、印刷ミス判定部38が、印刷ミスが発生したか否かを判定する(ステップS102)。具体的には、受信した印刷ジョブが更新ジョブであるか否かを判定し、更新ジョブであった場合は、その更新ジョブの元となった印刷ジョブの実行が印刷ミスであったとする(印刷ミスが発生したとする)。

0081

印刷ミスが発生した場合は(ステップS103;Yes)、印刷ミス管理テーブル37を更新し(ステップS104)、ステップS106に進む。ステップS104での更新(ネガティブな更新)では、PC端末60にて印刷ジョブを投入したユーザの印刷ミス履歴における総印刷回数と印刷ミス回数を1回分カウントアップすることで、該当ユーザの履歴全体としては印刷ミスの割合が増加するような更新を行う。

0082

印刷ミスが発生しなかった場合は(ステップS103;No)、印刷ミス管理テーブル37を更新し(ステップS105)、ステップS106に進む。ステップS105の更新(ポジティブな更新)では、PC端末60にて印刷ジョブを投入したユーザの印刷ミス履歴における総印刷回数のみを1回分カウントアップし、印刷ミス回数はそのままにしておくことで、該当ユーザの履歴全体としては印刷ミスの割合が低下するような更新を行う。

0083

試し印刷モードか通常印刷モードのいずれかで画像形成装置10に印刷を行わせるかを決定するために閾値情報(第1閾値、第2閾値)を画像形成装置10に問い合わせる(ステップS106)。また、誤印刷防止サーバ30は、印刷ジョブの設定情報(たとえば、片面印刷か両面印刷か、白黒カラーか等)、およびその印刷ジョブのオーナの印刷ミス履歴の情報(印刷ミス管理テーブル37を参照して)を閾値情報の問い合わせと共に送信する。

0084

誤印刷防止サーバ30が画像形成装置10から閾値情報(第1閾値、第2閾値)を受信する(ステップS107)。

0085

第1閾値は、印刷ミスに係る閾値であり、該当ユーザがこれまでに実行した印刷回数のうち、印刷ミスがあった回数の割合としてもよいし、印刷ミスがあった回数自体でもよい。またはそれらの組み合わせでもよい。該当ユーザの第1閾値に係る数値(印刷ミス割合、印刷ミス回数、またはその組み合わせ)が、第1閾値を超える場合は、誤印刷防止サーバ30は、該当ユーザは印刷ミスを発生させる可能性が高いユーザであると判断し、試し印刷モードで画像形成装置10に印刷を行わせると決定する。

0086

第2閾値は、印刷ジョブにおける印刷量(印刷予定の部数、印刷予定の総印刷枚数、またはその組み合わせ等)に係る閾値であり、部数のみ、総印刷枚数のみ、または双方の組み合わせでもよい。今回投入された印刷ジョブにおける印刷量(部数、総印刷枚数、またはその組み合わせ)が第2閾値を超える場合には、誤印刷防止サーバ30は、通常印刷モードで印刷した際に印刷ミスが発生したら、多量の資源が無駄に浪費されてしまうと判断し、試し印刷モードで画像形成装置10に印刷を行わせると決定する。

0087

ステップS108〜ステップS111では、第1閾値のみ、もしくは第1閾値と第2閾値の双方に基づいて、試し印刷モードか通常印刷モードのどちらで画像形成装置10に印刷を行わせるのかを決定し、その決定したモードで印刷を実行するよう画像形成装置10に指示する。

0088

まず、印刷ミス管理テーブル37を参照し、第1閾値に係る数値(印刷ミスの割合、印刷ミスの回数、もしくはその組み合わせ)が第1閾値よりも高ければ(ステップS108;Yes)、ステップS110に進み、第1閾値よりも低ければ(ステップS108;No)、ステップS109に進む。

0089

印刷ジョブにおける印刷量(部数、総印刷枚数、もしくはその組み合わせ)が第2閾値よりも高ければ(ステップS109;Yes)、ステップS110に進み、第2閾値よりも低ければ(ステップS109;No)、ステップS111に進む。

0090

ステップS110では、試し印刷モードで画像形成装置10に印刷を行わせると決定し、画像形成装置10に試し印刷モードで印刷するよう指示する。その後、ステップS112に進む。

0091

ステップS111では、通常印刷モードで画像形成装置10に印刷を行わせると決定し、画像形成装置10に通常印刷モードで印刷するよう指示する。その後、ステップS112に進む。

0092

そして、印刷ジョブを画像形成装置10に転送し(ステップS112)、処理を終了する。なお、印刷ジョブの転送は、印刷の際のモード指示よりも先に転送してもよい。たとえば、閾値の問い合わせの際に、印刷ジョブを転送し、画像形成装置10でその印刷ジョブをホールドさせておき、モード指示と共に印刷開始指示を送信してもよい。

0093

また、図5の処理では、第1閾値に係る数値が第1閾値よりも高い場合、もしくは印刷量が第2閾値よりも高い場合に試し印刷モードで印刷するよう指示していたが(ステップS108;Yes、もしくはステップS109;Yesの場合)、第1閾値に係る数値が第1閾値よりも高い場合であってなおかつ、印刷量が第2閾値よりも高い場合にのみ、試し印刷モードで印刷するよう指示し、それ以外の場合は通常印刷モードで印刷するよう指示してもよい。

0094

また、印刷量が第2閾値を超えているか否かに係らず、第1閾値のみで、試し印刷モードと通常印刷モードのいずれのモードで印刷を指示するかを決定してもよい。その場合は、第1閾値に係る数値が第1閾値よりも高い場合に、試し印刷モードで印刷するよう指示する。

0095

図6図7は、図4のS1からS9までの処理において画像形成装置10が行う処理の流れを示す。

0096

まず、画像形成装置10は、誤印刷防止サーバ30が図5のステップS106の処理を行った際に、閾値の問い合わせと、印刷ジョブの設定情報を受信する(ステップS201)。ハードディスク装置15に予め記憶させておいた、第1閾値と、第2閾値を読み出す(ステップS202)。以後の処理では、ステップS202で読み出した第1閾値、第2閾値を初期値とし、その値を増減させ、その増減済みの第1閾値、第2閾値を誤印刷防止サーバ30に送信する。なお、この第1閾値と第2閾値の初期値は管理者等が予め設定可能である。

0097

ステップS201で受信した印刷ジョブの設定内容が、その印刷ジョブを実行した時に印刷ミスになってしまった場合に、資源浪費するような設定であれば(ステップS203;Yes)、ステップS202で読み出した閾値(第1閾値、第2閾値)を減少させ(ステップS204)、ステップS205に進む。

0098

ここでは、たとえば、設定内容が両面印刷の場合は、印刷された用紙を裏紙で再利用することが不可能なので、片面印刷の場合に比べ資源浪費量が多いとし、試し印刷モードを行うか否かの判定を厳しくすべく閾値を下げている。他にも、白黒印刷ではなくカラー印刷の場合も、トナーの消費量が増加するので閾値を下げてもよい。第1閾値を下げると、印刷ミスを発生させる可能性の低いユーザが印刷を行う場合でも試し印刷モードになりやすくなる。第2閾値を下げると、印刷量が少ない印刷ジョブであっても試し印刷モードになりやすくなる。

0099

資源浪費するような設定でなければ(ステップS203;No)、そのままステップS205に進む。

0100

ステップS205では、図5のステップS101で誤印刷防止サーバ30が受信した印刷ジョブのオーナの印刷ミス履歴を参照し、閾値(第1閾値、第2閾値)を更に増減させるべきか否かを判断する。増減させるべきでなければ(ステップS205;No)、そのままステップS207に進む。増減させるべきであれば(ステップS205;Yes)、その値を増減させ(ステップS206)、ステップS207に進む。

0101

ここでの、閾値(第1閾値、第2閾値)を増減させるべき場合とは、たとえば、ここ1週間で印刷ミスを発生させた回数があまりにも多いユーザが印刷を行う場合は、試し印刷モードを行うか否かの判定を厳しくすべく閾値を下げる。判定をより厳しくすることで、試し印刷モードになりやすくする。以前はよく印刷ミスを発生させていたが、ここ1週間で印刷ミスを発生させていない場合は、試し印刷モードを行うか否かの判定を甘くすべく閾値を上げたりしてもよい。判定をより甘くすることで、試し印刷モードになり難くする。他にも過去に、悪質な印刷ミスを発生させている場合は、試し印刷モードを行うか否かの判定を厳しくすべく閾値を下げる等がある。

0102

なお、ステップS204、ステップS206で、閾値を増減させたが、これは、第1閾値と第2閾値のうち少なくとも一方を増減させればよい。

0103

ステップS207では、増減済みの第1閾値、第2閾値の情報を誤印刷防止サーバ30に送信する。

0104

誤印刷防止サーバ30で、試し印刷モードと通常印刷モードのいずれのモードで印刷を行うかを決定し(図5、ステップS108〜ステップS111参照)、画像形成装置10は、試し印刷モードまたは通常印刷モードで印刷を行う指示と、印刷ジョブを受信する(ステップS208)。

0105

図7に進む。指示されたモードが試し印刷モードではなく通常印刷モードの場合は(ステップS209;No)、通常印刷モードで印刷を行い(ステップS213)、処理を終了する。

0106

指示されたモードが試し印刷モードであれば(ステップS209;Yes)試し印刷モードで印刷を行い(ステップS210)、試し印刷モードで印刷を行った旨をユーザに報知する(ステップS211)。ユーザは、試し印刷モードでの印刷結果(印刷済みの用紙)を確認し、残りの部分の印刷を継続させるか否かを決定する。

0107

画像形成装置10は、残りの印刷を継続するか否かの選択をユーザから受け付け、継続する指示をユーザから受け付けたら(ステップS212;Yes)、残りの印刷を、通常印刷モードと同じく一気に実行し(ステップS214)、処理を終了する。

0108

画像形成装置10は、残りの印刷を継続しない指示をユーザから受け付けたら(ステップS212;No)、残りの印刷は行わずに、その印刷ジョブを破棄し(ステップS215)、その旨を誤印刷防止サーバ30に通知し(ステップS216)、処理を終了する。この場合、ステップS216の通知を受けた誤印刷防止サーバ30は、試し印刷モードで行ったその印刷ジョブの実行が印刷ミスであったとして印刷ミス管理テーブル37を更新する。

0109

図8は、図7のステップS211において、試し印刷モードで印刷を行った旨をユーザに報知する際に画像形成装置10が表示部16に表示する試し印刷画面50の表示例を示す。

0110

画像形成装置10は、試し印刷モードでの印刷後、残りの印刷を継続するか否かの決定をユーザから受け付ける。残りの印刷を継続させる場合は、ユーザは試し印刷画面50の下部に表示されているOK釦51を選択する。残りの印刷を継続させずに中止する場合は、ユーザは試し印刷画面50の下部に表示されている取り消し釦52を選択する。

0111

画像形成装置10は、OK釦51の選択操作をユーザから受け付けたら、残りの印刷を実行する。取り消し釦52の選択操作をユーザから受け付けたら、残りの印刷は行わずに、その印刷ジョブを破棄し、その旨を誤印刷防止サーバ30に通知する。

0112

このように、本発明では、ユーザごとに印刷ミスの履歴を記録しておき、その記録から印刷ミスを発生させる可能性が高いと判断したユーザが印刷を行う場合や、多量の枚数の印刷を行う場合は、画像形成装置10を試し印刷モードで印刷を行うように制御する。印刷ミスを発生させる可能性の少ないユーザが印刷を行う場合は、自動的に通常印刷モードで印刷が行われ、印刷ミスを発生させる可能性の高いユーザが印刷を行う場合は、自動的に試し印刷モードで印刷が行われる。これにより、印刷ミスを発生させる可能性の低いユーザの利便性を損なうことなく、印刷ミスを発生させる可能性が高い場合のみ、誤印刷による資源の浪費を防ぐことが可能となる。

0113

以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。

0114

本発明の実施の形態において、試し印刷モードでの印刷を行った旨の報知は、音声出力部23による音声案内と、報知表示図8参照)であったが、報知手段はこれに限らない。たとえば、インフォーメーションランプを設置し、点灯させてもよい。PC端末60にて報知を行ってもよい。PC端末60で報知を行った場合は、PC端末60からLAN3経由で、画像形成装置10に残りの印刷を継続させるか否かの指示を受け付けてもよい。印刷ジョブのオーナに報知するようにしてもよいし、報知先端末携帯端末等も含む)を指定しておき、その報知先に報知してもよい。また、誤印刷防止サーバ30に、画像形成装置10が試し印刷モードでの印刷を行った旨の報知を行う報知部を組み込んでもよい。

0115

本発明の実施の形態において、印刷ジョブの設定内容によって、閾値を変動させる処理(図6、ステップS203〜ステップS206)は、画像形成装置10で行ったが、誤印刷防止サーバ30で行ってもよい。この場合は、誤印刷防止サーバ30で、第1閾値、第2閾値の初期値を予め登録しておくか、画像形成装置10から第1閾値、第2閾値の初期値を取得させ、この値を増減させ、その増減後の第1閾値、第2閾値を、試し印刷モードで印刷を行わせるか通常印刷モードで印刷を行わせるかを決定する際に使用する。

0116

本発明の実施の形態では、印刷ジョブの設定内容や、印刷ジョブのオーナの印刷ミス履歴の情報に基づいて、第1閾値、第2閾値を初期値から増減させたが(図6、ステップS203〜ステップS206)、その際の初期値、および増減量は、予め設定されていてもよいし、管理者等が設定してもよい。また、それらの値はユーザごとに設定してもよい。なお、増減を行わずに、第1閾値、第2閾値を管理者等が直接設定してもよい。

0117

本発明の実施の形態において、誤印刷防止システム5を構成する画像形成装置10は1台であったが、複数台で構成されていてもよい。画像形成装置10が複数台設定されている場合でも印刷ミス履歴はユーザ別に登録管理する。

0118

本発明の実施の形態において、誤印刷防止サーバ30と画像形成装置10は、別体に設けられたが、1つの装置にまとめてもよい。

0119

印刷ミスが発生したか否かの判定は、本発明の実施の形態で説明した方法に限らない。たとえば、通常印刷モードでの印刷中に、その印刷を中断させた場合等に印刷ミスが発生したと判断してもよい。

0120

本発明の実施の形態において、試し印刷モードでは、複数部印刷の場合に1部のみを印刷するとしたが、印刷する部数は複数部数でもよい。また、複数部数印刷を行う印刷ジョブを試し印刷モードで実行する場合であっても、部単位ではなく、所定の枚数のみの印刷を行うようにしてもよい。

0121

本発明の実施の形態では、印刷ミス履歴をユーザごとに記録しておき、ユーザごとに試し印刷モードと通常印刷モードのいずれのモードで印刷を行うかを決定していたが、ユーザ別にしなくてもよい。

0122

3…LAN
5…誤印刷防止システム
10…画像形成装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…不揮発メモリ
15…ハードディスク装置
16…表示部
17…操作部
18…ネットワークI/F部
19…スキャナ部
20…画像処理部
21…プリンタ部
22…ファクシミリ通信部
23…音声出力部
30…誤印刷防止サーバ
31…CPU
32…ROM
33…RAM
34…不揮発メモリ
35…ハードディスク装置
36…ネットワークI/F部
37…印刷ミス管理テーブル
38…印刷ミス判定部
39…印刷ミス履歴管理部
40…モード判定部
50…試し印刷画面
51…OK釦
52…取り消し釦
60…PC端末

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