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技術 壁体固着部構造及び車両部品の製造方法

出願人 アイシン機工株式会社アイシン精機株式会社
発明者 山口敦司多田武史谷山雅司小嶋佑介葛山敦司木本典夫三輪佳和
出願日 2012年3月14日 (9年11ヶ月経過) 出願番号 2012-057777
公開日 2013年9月26日 (8年4ヶ月経過) 公開番号 2013-189822
状態 特許登録済
技術分野 車両のドア 錠;そのための付属具
主要キーワード 先端内縁 下方保 外殻壁 機構カバー ケース構成体 位置ズレ防止 板状リブ 湾曲形
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年9月26日)のものです。
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図面 (13)

課題

生産性の低下を防止しつつ、第1鍔部と第2鍔部との固着時の位置ズレを防止することが可能な壁体固着部構造及び、その壁体固着部構造を有した車両部品の製造方法の提供を目的とする。

解決手段

本発明の壁体固着部構造は、板状の樹脂カバー側壁72の先端部外面から側方張り出した樹脂カバー鍔部80と、板状のケース本体側壁57の先端部外面から側方に張り出したケース本体鍔部60とを重ね合わせて固着した壁体固着部構造において、樹脂カバー側壁72の先端部内面から立ち上がってケース本体側壁57側に突出し、ケース本体側壁57の先端部内面に対向した第1係止爪81と、ケース本体側壁57の先端部内面から立ち上がって樹脂カバー側壁72側に突出し、樹脂カバー側壁72の先端部内面に対向した第2係止爪61とを備えている。

概要

背景

従来のこの種の壁体固着部構造を有したものとしては、車両ドアロック装置ケースが知られている。このケースは、ケース本体とカバー体とから構成されており、ケース本体の外縁部から起立した第1壁体の先端部と、カバー体の外縁部から起立した第2壁体の先端部とが突き合わされて、互いに重ね合わされた第1鍔部と第2鍔部とが、例えば、レーザー溶着によって固着されていた(例えば、特許文献1参照)。

概要

生産性の低下を防止しつつ、第1鍔部と第2鍔部との固着時の位置ズレを防止することが可能な壁体固着部構造及び、その壁体固着部構造を有した車両部品の製造方法の提供を目的とする。本発明の壁体固着部構造は、板状の樹脂カバー側壁72の先端部外面から側方張り出した樹脂カバー鍔部80と、板状のケース本体側壁57の先端部外面から側方に張り出したケース本体鍔部60とを重ね合わせて固着した壁体固着部構造において、樹脂カバー側壁72の先端部内面から立ち上がってケース本体側壁57側に突出し、ケース本体側壁57の先端部内面に対向した第1係止爪81と、ケース本体側壁57の先端部内面から立ち上がって樹脂カバー側壁72側に突出し、樹脂カバー側壁72の先端部内面に対向した第2係止爪61とを備えている。

目的

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、生産性の低下を防止しつつ、第1鍔部と第2鍔部との固着時の位置ズレを防止することが可能な壁体固着部構造及び、その壁体固着部構造を有した車両部品の製造方法の提供を目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

板状の第1壁体の先端部外面から側方張り出した第1鍔部と、板状の第2壁体の先端部外面から側方に張り出した第2鍔部とを重ね合わせて固着した壁体固着部構造において、前記第1壁体の先端部内面から立ち上がって前記第2壁体側に突出し、前記第2壁体の先端部内面に対向した第1係止爪と、前記第2壁体の先端部内面から立ち上がって前記第1壁体側に突出し、前記第1壁体の先端部内面に対向した第2係止爪とを備えたことを特徴とする壁体固着部構造。

請求項2

前記第1係止爪を複数備えて、隣り合った前記第1係止爪同士の間に前記第2係止爪を配置するか、前記第2係止爪を複数備えて、隣り合った前記第2係止爪同士の間に前記第1係止爪を配置したことを特徴とする請求項1に記載の壁体固着部構造。

請求項3

前記第1壁体及び前記第2壁体を湾曲させて、それら第1壁体及び第2壁体の湾曲した先端縁に沿わせて前記複数の第1係止爪及び前記第2係止爪を配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の壁体固着部構造。

請求項4

前記第1係止爪を前記第1壁体の先端部内面から突出した板状リブ構造にして、前記第1係止爪のうち板厚方向と平行な板厚面を前記第2壁体の先端部内面に対向配置し、前記第2係止爪を前記第2壁体の先端部内面から突出した板状リブ構造にして、前記第2係止爪のうち板厚方向と平行な板厚面を前記第1壁体の先端部内面に対向配置したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の壁体固着部構造。

請求項5

前記第1係止爪の板厚面には、前記第2壁体の先端部内面と平行な第1平坦部と、前記第1平坦部より前記第1係止爪の先端側に配置されて、前記第1平坦部から離れるに従って前記第2壁体の先端部内面からも離れるように傾斜又は湾曲した第1ガイド部とが備えられ、前記第2係止爪の板厚面には、前記第1壁体の先端部内面と平行な第2平坦部と、前記第2平坦部より前記第2係止爪の先端側に配置されて、前記第2平坦部から離れるに従って前記第1壁体の先端部内面からも離れるように傾斜又は湾曲した第2ガイド部とが備えられたことを特徴とする請求項4に記載の壁体固着部構造。

請求項6

前記第1鍔部は、前記第1壁体と共にレーザー光に対する透過性が比較的高い第1樹脂で形成される一方、前記第2鍔部は、前記第2壁体と共にレーザー光に対する透過性が比較的低い第2樹脂で形成されて、前記第1鍔部及び前記第2鍔部がレーザー溶着されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載の壁体固着部構造。

請求項7

前記第1壁体の基端部又は中間部から前記第1鍔部と反対側に屈曲しかつ前記第1鍔部と略平行になった治具当接部を設けたことを特徴とする請求項6に記載の壁体固着部構造。

請求項8

前記第1壁部は、車両のドアロックするための車両ドアロック装置が有するケースを2分割してなる1対のケース構成体の一方の側壁である一方、前記第2壁部は、前記1対のケース構成体の他方の側壁であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1の請求項に記載の壁体固着部構造。

請求項9

請求項6又は7に記載の壁体固着部構造を有した車両部品の製造方法であって、前記レーザー溶着前の前記第1鍔部及び前記第2鍔部の互いの接合面の一方に固着突条一体形成しておき、前記第1係止爪及び前記第2係止爪を前記第1壁体及び前記第2壁体の先端部内面に対向させた状態で前記固着突条を他方の前記接合面に突き当て、前記第1鍔部を透過したレーザー光にて前記固着突条を溶融して他方の前記接合面に固着させることを特徴とする車両部品の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、板状の第1壁体の先端部外面から張り出した第1鍔部と、板状の第2壁体の先端部外面から張り出した第2鍔部とを重ね合わせて固着した壁体固着部構造及び、その壁体固着部構造を有した車両部品の製造方法に関する。

背景技術

0002

従来のこの種の壁体固着部構造を有したものとしては、車両ドアロック装置ケースが知られている。このケースは、ケース本体とカバー体とから構成されており、ケース本体の外縁部から起立した第1壁体の先端部と、カバー体の外縁部から起立した第2壁体の先端部とが突き合わされて、互いに重ね合わされた第1鍔部と第2鍔部とが、例えば、レーザー溶着によって固着されていた(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0003

特開2011−226194号公報(段落[0019]〜[0022]、第4図、第5図)

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、上記レーザー溶着は、第1鍔部と第2鍔部又はその近傍に加圧治具を突き当てて第1鍔部と第2鍔部とを加圧接触させた状態で行うが、その加圧により、第1鍔部と第2鍔部とが、第1壁体及び第2壁体の板厚方向で位置ズレを起こす虞がある。これに対し、上述したケースは、ケース本体とカバー体との双方から軸体筒体とが突出してそれらが嵌合しているが、それら軸体及び筒体は、第1鍔部及び第2鍔部から離れた位置に配置されているため、加圧に伴う第1鍔部と第2鍔部の位置ズレを防止することは困難であった。そこで、例えば、第1鍔部と第2鍔部の両接合面に、第1壁部及び第2壁部に沿わせた位置ズレ防止用の溝部と突条とを形成しておき、それらの凹凸嵌合によって位置ズレを防止する構造が考えられる。しかしながら、上述したケースのように、第1壁体及び第2壁体が曲がりくねった形状をなしているものでは、溝部と突条を凹凸嵌合させるのに手間が掛かり、生産性が低下する虞があった。

0005

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、生産性の低下を防止しつつ、第1鍔部と第2鍔部との固着時の位置ズレを防止することが可能な壁体固着部構造及び、その壁体固着部構造を有した車両部品の製造方法の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る壁体固着部構造は、板状の第1壁体の先端部外面から側方張り出した第1鍔部と、板状の第2壁体の先端部外面から側方に張り出した第2鍔部とを重ね合わせて固着した壁体固着部構造において、第1壁体の先端部内面から立ち上がって第2壁体側に突出し、第2壁体の先端部内面に対向した第1係止爪と、第2壁体の先端部内面から立ち上がって第1壁体側に突出し、第1壁体の先端部内面に対向した第2係止爪とを備えたところに特徴を有する。

0007

請求項2の発明は、請求項1に記載の壁体固着部構造において、第1係止爪を複数備えて、隣り合った第1係止爪同士の間に第2係止爪を配置するか、第2係止爪を複数備えて、隣り合った第2係止爪同士の間に第1係止爪を配置したところに特徴を有する。

0008

請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の壁体固着部構造において、第1壁体及び第2壁体を湾曲させて、それら第1壁体及び第2壁体の湾曲した先端縁に沿わせて複数の第1係止爪及び第2係止爪を配置したところに特徴を有する。

0009

請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の壁体固着部構造において、第1係止爪を第1壁体の先端部内面から突出した板状リブ構造にして、第1係止爪のうち板厚方向と平行な板厚面を第2壁体の先端部内面に対向配置し、第2係止爪を第2壁体の先端部内面から突出した板状リブ構造にして、第2係止爪のうち板厚方向と平行な板厚面を第1壁体の先端部内面に対向配置したところに特徴を有する。

0010

請求項5の発明は、請求項4に記載の壁体固着部構造において、第1係止爪の板厚面には、第2壁体の先端部内面と平行な第1平坦部と、第1平坦部より第1係止爪の先端側に配置されて、第1平坦部から離れるに従って第2壁体の先端部内面からも離れるように傾斜又は湾曲した第1ガイド部とが備えられ、第2係止爪の板厚面には、第1壁体の先端部内面と平行な第2平坦部と、第2平坦部より第2係止爪の先端側に配置されて、第2平坦部から離れるに従って第1壁体の先端部内面からも離れるように傾斜又は湾曲した第2ガイド部とが備えられたところに特徴を有する。

0011

請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載の壁体固着部構造において、第1鍔部は、第1壁体と共にレーザー光に対する透過性が比較的高い第1樹脂で形成される一方、第2鍔部は、第2壁体と共にレーザー光に対する透過性が比較的低い第2樹脂で形成されて、第1鍔部及び第2鍔部がレーザー溶着されているところに特徴を有する。

0012

請求項7の発明は、請求項6に記載の壁体固着部構造において、第1壁体の基端部又は中間部から第1鍔部と反対側に屈曲しかつ第1鍔部と略平行になった治具当接部を設けたところに特徴を有する。

0013

請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れか1の請求項に記載の壁体固着部構造において、第1壁体は、車両のドアロックするための車両ドアロック装置が有するケースを2分割してなる1対のケース構成体の一方の側壁である一方、第2壁体は、1対のケース構成体の他方の側壁であるところに特徴を有する。

0014

請求項9の発明に係る車両部品の製造方法は、請求項6又は7に記載の壁体固着部構造を有した車両部品の製造方法であって、レーザー溶着前の第1鍔部及び第2鍔部の互いの接合面の一方に固着突条を一体形成しておき、第1係止爪及び第2係止爪を第1壁体及び第2壁体の先端部内面に対向させた状態で固着突条を他方の接合面に突き当て、第1鍔部を透過したレーザー光にて固着突条を溶融して他方の接合面に固着させるところに特徴を有する。

発明の効果

0015

[請求項1及び8の発明]
請求項1の壁体固着部構造によれば、第1鍔部と第2鍔部とを重ね合わせて固着するために、第1壁体の先端部と第2壁体の先端部と突き合わせると、第1壁体の先端部内面から立ち上がって第2壁体側に突出した第1係止爪が、第2壁体の先端部内面に対向すると共に、第2壁体の先端部内面から立ち上がって第1壁体側に突出した第2係止爪が、第1壁体の先端部内面に対向する。これにより、第1壁体及び第2壁体が、それらの板厚方向で互いに移動し難くなり、固着時の第1鍔部と第2鍔部の位置ズレを防止することができる。また、第1壁体と第2壁体の先端部同士を突き合わせる際に、第1係止爪及び第2係止爪を第1壁体及び第2壁体の先端部内面に対向配置させることは、例えば、第1鍔部と第2鍔部の両接合面に形成した位置ズレ防止用の溝部と突条とを凹凸嵌合させる作業に比べて円滑に行うことができる。つまり、本発明の壁体固着部固定構造によれば、生産性の低下を防止しつつ、第1鍔部と第2鍔部との固着時の位置ズレを防止することができる。

0016

ここで、本発明の壁体固着部構造は、車両のインテークマニホールド燃料タンク等に適用してもよいし、請求項8の発明のように車両ドアロック装置が有するケースに適用してもよい。

0017

[請求項2の発明]
請求項2の発明によれば、第1壁体及び第2壁体の板厚方向に加えて、第1鍔部及び第2鍔部と直交した軸回りにおけるそれらの位置ズレを防止することができる。

0018

[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、特定の板厚方向だけでなく、第1鍔部及び第2鍔部と平行な平面内における全ての方向で位置ズレを防止することができる。

0019

[請求項4の発明]
請求項4の発明によれば、第1係止爪及び第2係止爪を板状リブ構造にして、板厚方向と平行な板厚面を第1壁体及び第2壁体の先端部内面に対向配置させたので、第1壁体及び第2壁体の板厚方向への位置ズレに対する強度を大きくすることができる。

0020

[請求項5の発明]
請求項5の発明によれば、第1壁体と第2壁体の先端部同士をアバウトに向き合わせてそれらを近づければ、第1係止爪に備えた第1ガイド部が第2壁体の先端内縁部に摺接して第1係止爪を第2壁体の先端部内面側に案内すると共に、第2係止爪に備えた第2ガイド部が第1壁体の先端内縁部に摺接して第2係止爪を第1壁体の先端部内面側に案内するから、第1鍔部と第2鍔部を重ね合わせる作業を比較的容易に行うことができる。

0021

[請求項6及び7の発明]
本発明に係る第1鍔部と第2鍔部との固着は、接着剤によって行ってもよいし、請求項6の発明のように、レーザー溶着によって行ってもよい。即ち、請求項6の発明によれば、第1鍔部を透過したレーザー光で第2鍔部を構成する第2樹脂が発熱及び溶融すると、これを熱源として第1鍔部を構成する第1樹脂が溶融し、溶融した第1樹脂と第2樹脂とが溶け合うことで、第1鍔部と第2鍔部とが溶着する。

0022

ここで、第2樹脂は溶融と同時に膨張するため、第1鍔部と第2鍔部又はその近傍を両側から加圧治具によって加圧する必要がある。このとき、請求項7の発明に係る治具当接部ではなく、第1鍔部に治具を突き当てるようにすると、第1鍔部には、レーザー光を透過させかつ溶着部を形成するための領域とは別に、加圧治具を突き当てるための領域を設ける必要が生じるため、第1鍔部の張り出し量が大きくなり、結果として第2鍔部の張り出し量も大きくなってしまう。これに対し、請求項7の発明によれば、第1壁体の基端部又は中間部に第1鍔部と平行な治具当接部が設けられ、ここに加圧治具を突き当ててレーザー溶着を行うことができるから、第1鍔部及び第2鍔部の張り出し量を必要最小限に留めることができる。

0023

[請求項9の発明]
請求項9の発明によれば、レーザー溶着の前後で固着突条の高さが変化するので、溶着状態の管理が容易になる。

図面の簡単な説明

0024

本発明の一実施形態に係る車両ドアロック装置の斜視図
車両ドアロック装置の正面図
車両ドアロック装置の側面図
車両ドアロック装置の背面側の斜視図
車両ドアロック装置の分解した状態の平面図
樹脂ハウジングのケース本体側の側面図
樹脂カバー体内面側の側面図
樹脂ハウジングの上端部を拡大した斜視図
アクチュエータケースの内面側の斜視図
図2のX−X切断面における断面図
図2のY−Y切断面における断面図
レーザー溶着前のアクチュエータケースの断面図

実施例

0025

以下、本発明の一実施形態を図1図12に基づいて説明する。図1に示した車両ドアロック装置20は、車両のドアを構成する外殻壁11のうち回動中心と反対側の端部に組み付けられている。車両ドアロック装置20は、上方から見ると全体として略L字形をなし(図5参照)、そのL字の短辺が外殻壁11におけるドア端部壁11Aに対向し、L字の長辺が外殻壁11におけるドア側部壁11Bに対向した状態で固定されている。

0026

車両ドアロック装置20は、ドア端部壁11Aに対向した部分にラッチ機構ケース22を備えると共に、ドア側部壁11Bに対向した部分に図示しない電動アクチュエータを内蔵したアクチュエータケース90(図4参照)を備えている。また、車両ドアロック装置20は、略全体が樹脂ハウジング50(図5参照)によって覆われている。樹脂ハウジング50は、ドア端部壁11Aに対向した機構カバー部51とドア側部壁11Bに対向したケース本体部55とを一体成形してなる。

0027

図4に示すように、機構カバー部51は、ドア端部壁11Aに対向した機構カバー主板壁52の上縁部及び一側縁部からドア端部壁11Aに向かって機構カバー側壁53を張り出した構造なっている。また、ケース本体部55は、後に詳説するように、ドア側部壁11Bに対向したケース本体主板壁56の上縁部及び一側縁部から、ドア側部壁11Bに向かってケース本体側壁57(本発明の「第2壁体」に相当する)を張り出した構造なっている。なお、機構カバー側壁53とケース本体側壁57とは一体になって連続している(図5参照)。

0028

図1に示すようにラッチ機構ケース22は、樹脂ケース22Aの内面と外面に1対の板金22B,22Cを固定してなり樹脂ケース22Aの内部にラッチ23及びラチェット(図示せず)が収容されている。ラッチ機構ケース22は、外面に固定された板金22Bがドア端部壁11Aに宛がわれ、内面と上面と一側面とが、樹脂ハウジング50の機構カバー部51によって覆われている。そして、機構カバー部51の機構カバー主板壁52を貫通した複数の螺子24,24(図4参照)を、樹脂ケース22Aの孔及びその内面に固定された板金22Cの螺子孔(図示せず)に締め付けることでラッチ機構ケース22が樹脂ハウジング50に固定されている。

0029

また、図1に示すように、ラッチ機構ケース22の外面の板金22Bは、ボルト固定部22B1を例えば3カ所に備えている。そして、ドア端部壁11Aの内面にラッチ機構ケース22を宛がい、ドア端部壁11Aを外側から貫通した複数のボルト(図示せず)をボルト固定部22B1に螺合することで、車両ドアロック装置20がドアに固定されている。さらに、ラッチ機構ケース22には、ドアの外殻壁11に形成されたストライカ受容部14(図1参照)に対応してストライカ進入溝22Mが形成されている。そして、ドアを開閉する動作に伴って図示しないストライカがストライカ進入溝22Mに進退してラッチ23と係脱可能となっている。

0030

図4及び図5に示すように樹脂ハウジング50のケース本体部55には、樹脂カバー体70が組み付けられ、これらケース本体部55と樹脂カバー体70とによってアクチュエータケース90(本発明の「ケース」及び「車両部品」に相当する)が構成されている。なお、ケース本体部55及び樹脂カバー体70は、本発明の「ケース構成体」に相当する。

0031

図6に示すように、ケース本体部55は、ドア側部壁11Bに対向したケース本体主板壁56を備え、そのケース本体主板壁56の上縁部と一側縁部とからドア側部壁11B側(図6紙面手前側)に向かってケース本体側壁57が張り出している。

0032

なお、ラッチ機構ケース22の樹脂ケース22Aには、樹脂カバー体70側に突出したサイド突壁22A1が備えられ、樹脂ハウジング50に樹脂カバー体70が先に取り付けられてから、その樹脂カバー体70の他側縁部に外側から樹脂ケース22Aのサイド突壁22A1の縁部を重ね合わせた状態に組み付けられている。

0033

ケース本体主板壁56における樹脂カバー体70との対向面には、図示しない電動アクチュエータの構成部品(例えば、モータウォームギヤ等)が組み付けられている。その電動アクチュエータの動力によって、車両ドアロック装置20を、ロック状態(ラッチ23とストライカとの係合解除禁止した状態)と、アンロック状態(ラッチ23とストライカの係合解除を許容した状態)とに切り替え可能となっている。

0034

図6に示すように、ケース本体主板壁56の上縁部は、ドア端部壁11A側(同図の右側)の前端部から後端部に向かって略水平直線状に延び、後端部で略円弧状に湾曲してケース本体主板壁56の一側縁部に連続している。その一側縁部は、略S字状に湾曲しながら下方に向かい、下端寄り部分が、ドア端部壁11Aから離れる側に若干傾斜している。

0035

ケース本体側壁57はケース本体主板壁56の上縁部と一側縁部の全体に亘って連続して延びた湾曲帯板状をなしている。また、ケース本体側壁57の下端寄り部分を除いた残り全体に、ケース本体鍔部60が一体形成されている。ケース本体鍔部60は、ケース本体側壁57の先端部外面から側方に張り出している。また、ケース本体鍔部60は、その全域でほぼ一定の幅となっている。なお、ケース本体鍔部60は、本発明の「第2鍔部」に相当する。

0036

図6に示すようにケース本体主板壁56の下縁部からは、ドア側部壁11B側に向かって下方保護側壁58が張り出されている。下方保護側壁58は、ケース本体側壁57の下端部と連続している。また、ケース本体主板壁56のうち、ドア端部壁11A側の他側縁部(図6の右側縁部)の下寄り部分からは、ドア側部壁11Bに向かって前方保護側壁59が張り出している。前方保護側壁59と下方保護側壁58は一体になって連続している。さらに、前方保護側壁59の先端部外面から側方にケース本体鍔部60が張り出している。

0037

図7に示すように、樹脂カバー体70は、ケース本体部55のケース本体主板壁56に対向した樹脂カバー主板壁71を有し、その樹脂カバー主板壁71の上縁部と、ドア端部壁11Aから離れた一側縁部(図7における右側縁部)とからは、ケース本体部55(図7の紙面手前側)に向かって樹脂カバー側壁72(本発明の「第1壁体」に相当する)が張り出されている。

0038

樹脂カバー主板壁71の上縁部及び一側縁部は、上記したケース本体主板壁56の上縁部及び一側縁部に対応している。即ち、樹脂カバー主板壁71の上縁部は、ドア端部壁11A側(図7の左側)の前端部から後端部に向かって略水平直線状に延び、後端部で略円弧状に湾曲して樹脂カバー主板壁71の一側縁部に連続している。また、樹脂カバー主板壁71の一側縁部は、略S字状に湾曲している。そして、樹脂カバー側壁72は、樹脂カバー主板壁71の上縁部と一側縁部の全体に亘って連続して延びた湾曲帯板状をなしている。

0039

また、樹脂カバー体70のうち、ドア端部壁11A側の他側縁部(図7の左側縁部)の下寄り部分からは、ケース本体部55に向かって前端部側壁73が張り出している。

0040

樹脂カバー側壁72及び前端部側壁73には樹脂カバー鍔部80が一体形成されている。樹脂カバー鍔部80は、樹脂カバー側壁72の先端部外面及び前端部側壁73の先端部外面からそれぞれ側方に張り出している。なお、樹脂カバー鍔部80は、本発明の「第1鍔部」に相当する。

0041

樹脂カバー側壁72のうち、樹脂カバー主板壁71の上縁部に沿って延びた部分には、段差部74が形成されている。図10及び図11に示すように、段差部74は、樹脂カバー側壁72の先端部と基端部との中間部をクランク状に屈曲させた形状をなしており、その段差部74のうち、樹脂カバー側壁72に対して樹脂カバー鍔部80とは反対側に屈曲して樹脂カバー鍔部80と略平行になった壁部は、本発明に係る治具当接部75となっている。

0042

そして、ケース本体部55に形成されたケース本体鍔部60と、樹脂カバー体70に形成された樹脂カバー鍔部80とを、レーザー溶着によって連続したライン状に固着させることでアクチュエータケース90が構成されている。アクチュエータケース90の上縁部及び一側縁部が連続したライン状に固着されたことで、アクチュエータケース90内への水の進入を確実に防止することができる。

0043

ここで、樹脂カバー鍔部80を有する樹脂カバー体70はレーザー光に対する透過性が比較的高い第1樹脂(具体的には、例えば、透明又は半透明な樹脂)で構成されており、ケース本体鍔部60を有するケース本体部55(樹脂ハウジング50)は、レーザー光に対する透過性が比較的低い第2樹脂(具体的には、例えば、不透明な樹脂)で構成されている。

0044

図6には、レーザー溶着前の樹脂ハウジング50が示されている。同図に示すように、レーザー溶着前のケース本体鍔部60の接合面には、固着突条65が一体形成されている。固着突条65は、ケース本体鍔部60に沿って連続したライン状に形成されている。また、固着突条65は、ケース本体鍔部60の幅方向における外縁寄り位置に形成されている。これに対し、レーザー溶着前の樹脂カバー鍔部80の接合面は、面一な平坦面で構成されている(図7参照)。

0045

ところで、図7に示すように、樹脂カバー側壁72の内側面には、複数の第1係止爪81が一体形成されている。第1係止爪81は、樹脂カバー側壁72の先端部内面から立ち上がってケース本体側壁57側(図7の紙面手間側)に突出し、ケース本体側壁57の先端部内面に対向配置されている(図10参照)。また、第1係止爪81は、樹脂カバー側壁72に沿った方向でほぼ一定の間隔を空けて設けられている。詳細には、樹脂カバー体70の上縁部に沿った部分と一側縁部に沿った部分にそれぞれ2つずつ、計4つの第1係止爪81が設けられている。なお、図10に示すように、第1係止爪81は樹脂カバー側壁72の基端側に延設されて、樹脂カバー側壁72の基端部内面及び樹脂カバー主板壁71の内面に連結している。

0046

第1係止爪81は、図9に示すように、板状リブ構造をなしており、板厚方向と平行な板厚面がケース本体側壁57の先端部内面に対向配置されている。また、その板厚面は、図10に示すように、基端側に第1平坦部81Aを備え、先端側に第1ガイド部81Bを備えている。第1平坦部81Aは、ケース本体側壁57の先端部内面と平行になっている。一方、第1ガイド部81Bは、第1平坦部81Aと連続して形成され、第1平坦部81Aから離れるに従って、ケース本体側壁57の先端部内面から離れるように湾曲している。

0047

図6に示すように、ケース本体側壁57の内側面には、複数の第2係止爪61が形成されている。第2係止爪61は、ケース本体側壁57の先端部内面から立ち上がって樹脂カバー側壁72側(図6の紙面手前側)に突出し、樹脂カバー側壁72の先端部内面に対向配置されている(図11参照)。また、第2係止爪61は、ケース本体側壁57に沿った方向でほぼ一定の間隔を空けて設けられている。詳細には、ケース本体部55の上縁部に沿った部分に3つの第2係止爪61が配置され、ケース本体部55の一側縁部に沿った部分に1つの第2係止爪61が配置されている。

0048

第2係止爪61は、図9に示すように、板状リブ構造をなしており、板厚方向と平行な板厚面が樹脂カバー側壁72の先端部内面に対向配置されている。また、その板厚面は、図11に示すように、基端側に第2平坦部61Aを備え、先端側に第2ガイド部61Bを備えている。第2平坦部61Aは、樹脂カバー側壁72の先端部内面と平行になっている。第2ガイド部61Bは、第2平坦部61Aと連続して形成され、第2平坦部61Aから離れるに従って、樹脂カバー側壁72の先端部内面から離れるように湾曲している。

0049

さらに、図12に示すように、ケース本体鍔部60の接合面に対する第2係止爪61の突出量は、レーザー溶着される前の固着突条65の突出量よりも大きくなっている。詳細には、樹脂カバー側壁72とケース本体側壁57の先端部同士を突き合わせて、樹脂カバー鍔部80の接合面をレーザー溶着前の固着突条65に突き当てた状態にしたとき、第2係止爪61の第2平坦部61Aが樹脂カバー側壁72の先端部内面と対向するようになっている。また、このとき、第1係止爪81の第1平坦部81Aも、ケース本体側壁57の先端部内面と対向するようになっている。

0050

そして、図9に示すように、アクチュエータケース90の内部では、樹脂カバー側壁72に沿って並んだ2つの第1係止爪81,81のほぼ中間に1つの第2係止爪61が配置されかつ、ケース本体側壁57に沿って並んだ2つの第2係止爪61,61のほぼ中間に1つの第1係止爪81が配置されている。つまり、第1係止爪81と第2係止爪61とがアクチュエータケース90の上縁部及び一側縁部に沿って交互に並んで配置されている。なお、レーザー溶着後の状態で、第1係止爪81の第1平坦部81Aとケース本体側壁57の先端部内面は当接していてもよいし隙間が空いていてもよい。同様に、レーザー溶着後の状態で、第2係止爪61の第2平坦部61Aと樹脂カバー側壁72の先端部内面は、当接していてもよいし隙間が空いていてもよい。但し、若干隙間が空くくらいの方が組み付け性がよい。

0051

本実施形態の構成に係る説明は以上である。次に、本実施形態に係るアクチュエータケース90の製造方法を説明する。まずは、ケース本体部55の側面開口を覆うように樹脂カバー体70を重ねて樹脂カバー鍔部80とケース本体鍔部60とを重ね合わせる。即ち、ケース本体部55のケース本体側壁57及び前方保護側壁59の各先端部と、樹脂カバー体70の樹脂カバー側壁72及び前端部側壁73の各先端部とを向き合わせて、それらを近づける。

0052

すると、樹脂カバー鍔部80とケース本体鍔部60とが当接する前に、樹脂カバー側壁72の先端部から突出した第1係止爪81がケース本体側壁57の内側に進入すると共に、ケース本体側壁57の先端部から突出した第2係止爪61が樹脂カバー側壁72の内側に進入する。

0053

このとき、樹脂カバー側壁72とケース本体側壁57の先端部同士を正確に向き合わせる必要はなく、アバウトに向き合わせてそれらを近づければ、第1係止爪81の第1ガイド部81Bが、ケース本体側壁57の先端内縁部に摺接して、第1係止爪81をケース本体側壁57の先端部内面側に案内すると共に、第2係止爪61の第2ガイド61Bが、樹脂カバー側壁72の先端内縁部に摺接して、第2係止爪61を樹脂カバー側壁72の先端部内面側に案内するから、樹脂カバー鍔部80とケース本体鍔部60とを重ね合わせる作業を比較的容易に行うことができる。

0054

樹脂カバー鍔部80とケース本体鍔部60とが重なり合うと、第1係止爪81の第1平坦部81Aがケース本体側壁57の先端部内面に対向すると共に、第2係止爪61の第2平坦部61Aが樹脂カバー側壁72の先端部内面に対向する(図12参照)。これにより、樹脂カバー側壁72及びケース本体側壁57が、それらの板厚方向で互いに移動不可能となり、樹脂カバー鍔部80とケース本体鍔部60との位置ズレを防止することができる。しかも、本実施形態では、第1係止爪81と第2係止爪61が、途中で湾曲した樹脂カバー側壁72及びケース本体側壁57に沿って交互に複数ずつ配置されているので、特定の板厚方向だけでなく、樹脂カバー鍔部80及びケース本体鍔部60と平行な平面内における全ての方向で位置ズレを防止することができる。

0055

次に、1対の加圧治具T1,T2を樹脂カバー鍔部80及びケース本体鍔部60を挟んだ両側から樹脂カバー体70及びケース本体部55に突き当てて、樹脂カバー鍔部80とケース本体鍔部60とを加圧接触させる(図12参照)。

0056

次に、透明な第1樹脂で構成された樹脂カバー体70側からレーザー光を照射して、重なり合った樹脂カバー鍔部80とケース本体鍔部60の両接合面を溶着させる。即ち、樹脂カバー鍔部80を透過したレーザー光によってケース本体鍔部60を構成する不透明な第2樹脂が発熱及び溶融し、その熱で、樹脂カバー鍔部80を構成する第1樹脂が溶融する。そして、溶融した第1樹脂と第2樹脂とが溶け合うことで樹脂カバー鍔部80とケース本体鍔部60とが溶着する。このとき、ケース本体鍔部60の接合面に形成された固着突条65が溶融し、その溶融樹脂が、1対の加圧治具T1,T2の加圧力によって樹脂カバー鍔部80とケース本体鍔部60との間に押し広げられる。つまり、レーザー溶着の前後で固着突条65の高さ(樹脂カバー鍔部80とケース本体鍔部60との間の隙間)が変化するので、溶着状態の管理を容易に行うことができる。

0057

レーザー光を受けて溶融した第2樹脂(固着突条65)は溶融と同時に膨張するが、その膨張を押さえ込んで良好な溶着部を形成するためには、加圧治具T1,T2をケース本体鍔部60と樹脂カバー鍔部80又はその近傍に突き当てる必要がある。そこで、本実施形態では、一方の加圧治具T2をケース本体鍔部60に突き当てると共に、他方の加圧治具T1を樹脂カバー側壁72の先端部と基端部との中間部に形成された治具当接部75に突き当てて加圧するように構成されている。

0058

ここで、加圧治具T1を治具当接部75ではなく樹脂カバー鍔部80に突き当てた場合には、レーザー光を透過させかつ溶着部を形成するための領域とは別に、加圧治具T1を突き当てるための領域を樹脂カバー鍔部80に設ける必要が生じるために、樹脂カバー鍔部80の張り出し量が大きくなり、結果としてケース本体鍔部60の張り出し量も大きくなってしまう。

0059

これに対し、本実施形態によれば、樹脂カバー側壁72の中間部に樹脂カバー鍔部80と略平行な治具当接部75が設けられ、ここに加圧治具T1を突き当ててレーザー溶着を行うことができるから、ケース本体鍔部60及び樹脂カバー鍔部80の張り出し量を、必要最小限に留めることができる。

0060

さて、図12に示すように、1対の加圧治具T1,T2をケース本体側壁57及び樹脂カバー側壁72の板厚方向(図12の上下方向)でオフセットした位置に突き当ててレーザー溶着を行う場合に、本発明に係る「第1係止爪81」及び「第2係止爪61」が存在しなかった仮定すると、加圧治具T1,T2のオフセットが原因で、ケース本体鍔部60と樹脂カバー鍔部80とがケース本体側壁57及び樹脂カバー側壁72の板厚方向で位置ズレを起こす虞がある。

0061

これに対し、本実施形態によれば、ケース本体側壁57の先端部と樹脂カバー側壁72の先端部とを突き合わせると、樹脂カバー側壁72の先端部内面から立ち上がった複数の第1係止爪81が、ケース本体側壁57の先端部内面に対向配置されると共に、ケース本体側壁57の先端部内面から立ち上がった複数の第2係止爪61が樹脂カバー側壁72の先端部内面に対向配置される。これにより、樹脂カバー側壁72及びケース本体側壁57が、それらの板厚方向で互いに移動し難くなり、レーザー溶着時の樹脂カバー鍔部80とケース本体鍔部60の位置ズレを防止することができる。しかも、第1係止爪81と第2係止爪61は、湾曲した樹脂カバー側壁72及びケース本体側壁57に沿って交互に複数ずつ配置されているから、特定の板厚方向だけでなく、ケース本体鍔部60及び樹脂カバー鍔部80と平行な平面内における全ての方向で位置ズレを防止することができる。

0062

また、レーザー溶着に先立ち、ケース本体側壁57と樹脂カバー側壁72の先端部同士を突き合わせる際に、第1係止爪81及び第2係止爪61をケース本体側壁57及び樹脂カバー側壁72の先端部内面に対向配置させることは、例えば、ケース本体鍔部60と樹脂カバー鍔部80の両接合面に形成された位置ズレ防止用の溝部と突条とを凹凸嵌合させる作業に比べて円滑に行うことができる。つまり、本実施形態によれば、生産性の低下を防止しつつ、樹脂カバー鍔部80とケース本体鍔部60との固着時の位置ズレを防止することができる。

0063

[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。

0064

(1)前記実施形態では、車両ドアロック装置20が有するアクチュエータケース90に本発明の「壁体固着部構造」を適用していたが、例えば、車両のインテークマニホールド、燃料タンク、電子制御ユニット(ECU)のハウジング等に、本発明の壁体固着部構造を適用してもよい。また、本発明の壁体固着部構造は、車両部品だけでなく、例えば、建築物のドアや窓サッシをロックするためのロック装置のハウジング、その他の構造体に適用してもよい。

0065

(2)前記実施形態では、第1係止爪81と第2係止爪61とを複数かつ同数備えていたが、第1係止爪81及び第2係止爪61の数は特に限定するものではなく、位置ズレの発生が予想される部位の近傍に少なくとも1つずつ備えていればよい。

0066

(3)前記実施形態では、アクチュエータケース90の上縁部及び一側縁部に沿って、第1係止爪81と第2係止爪61が交互に1つずつ配置されていたが、隣り合った2つの第1係止爪81の間に複数の第2係止爪61を配置したり、隣り合った2つの第2係止爪61の間に複数の第1係止爪81を配置してもよい。

0067

(4)前記実施形態では、第1係止爪81に形成された第1ガイド部81Bが丸みを帯びた湾曲形状をなしていたが、第1ガイド部81Bを第1平坦部81Aから離れるに従ってケース本体側壁57の先端部内面からも離れるように直線状に傾斜した形状にしてもよい。同様に、第2係止爪61に形成された第2ガイド部61Bを、第2平坦部61Aから離れるに従って樹脂カバー側壁72の先端部内面からも離れるように直線状に傾斜した形状にしてもよい。

0068

(5)前記実施形態では、ケース本体鍔部60の接合面に固着突条65を一体形成していたが、樹脂カバー鍔部80の接合面に固着突条を一体形成してもよい。

0069

(6)前記実施形態では、樹脂カバー側壁72の中間部にクランク状の段差部74を設けて治具当接部75を形成していたが、段差部74を設けずに、樹脂カバー側壁72が張り出した樹脂カバー主板壁71の外縁部(即ち、樹脂カバー側壁72の基端部から樹脂カバー鍔部80と反対側に屈曲しかつ樹脂カバー鍔部80と略平行になった部分)を本発明の「治具当接部」とし、ここに加圧治具T1を突き当ててレーザー溶着を行ってもよい。

0070

20車両ドアロック装置
55ケース本体部(ケース構成体)
56 ケース本体主板壁
57ケース本体側壁(第2壁体)
60 ケース本体鍔部(第2鍔部)
61 第2係止爪
61A 第2平坦部
61B 第2ガイド部
65 固着突条
70樹脂カバー体(ケース構成体)
71樹脂カバー主板壁
72 樹脂カバー側壁(第1壁体)
75治具当接部
80 樹脂カバー鍔部(第1鍔部)
81 第1係止爪
81A 第1平坦部
81B 第1ガイド部
90アクチュエータケース(ケース、車両部品)

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