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技術 撚り合わせ線製造装置、及び撚り合わせ線製造方法

出願人 矢崎総業株式会社
発明者 間渕実良
出願日 2012年3月5日 (8年0ヶ月経過) 出願番号 2012-047652
公開日 2013年9月12日 (6年6ヶ月経過) 公開番号 2013-182850
状態 特許登録済
技術分野 線材加工 電線ケーブルの製造(2)
主要キーワード 回転保持部材 回転規制状態 撚り合せる 長手方向他方 把持操作 多芯ケーブル 所定回数分 遠隔位置
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

装置の低コスト化を図りかつ製造した撚り合わせ線の撚りピッチを均等にできるとともに、撚りが戻るのを抑制することができる撚り合わせ線製造装置、及び撚り合わせ線製造方法を提供する。

解決手段

電線2の折返し部2A(一方側の端末部)をまとめて把持する一方側の第1保持部材43(保持部材)と、電線の他方側の端末部2D、2Eを各々把持するとともに第一電線部2B及び第二電線部2Cを回転させる一対の第2保持部材53(複数の回転保持部材)と、を備え、第1保持部材によって折返し部を把持して回転規制した状態において、第2保持部材を遠隔位置位置付け、第2保持部材によって第一電線部及び第二電線部をそれぞれ所定回転数だけ回転させて捩じってから、第1保持部材による折返し部の回転規制を解除することで、第一電線部と第二電線部とを互いに撚り合せつつ、第2保持部材を前記遠隔位置から近接位置に向かって移動させる。

概要

背景

撚り合わせ線として一般的なツイストペア線は、電磁波の発生を抑制したり、電磁波を吸収したりすることができる電線であって、複数本(例えば、2本)の電線を撚り合わせることにより製造されている。このようなツイストペアは、例えば、図7に示す製造方法によって製造されたり、図8に示す製造装置100を用いて製造されたりしている(例えば、特許文献1参照)。図7に示す製造方法は、2本の電線Wの一端部(図中、左側の端部)と他端部(図中、右側の端部)とをそれぞれ個別に保持した状態で、各電線Wの一端部側及び他端部側の少なくとも一方をまとめて回転(公転)させることで、2本の電線Wを互いに密着させて撚り合せるようになっている。

一方、図8に示す製造装置100は、2本の電線Wの一端部(図中、左側の端部)をそれぞれ保持するとともに、各電線Wを該電線Wの軸芯を中心として回転させることによって各電線Wを捩る複数(2個)の第1回転保持部101と、各電線Wの他端部(図中、右側の端部)を束ねて保持するとともに、各電線Wの捩じりを解消する方向に他端部側を回転させる第2回転保持部102と、第1回転保持部101と第2回転保持部102との間に配置され、第2回転保持部102側から第1回転保持部101側へ向けてスライド移動する移動部材103と、を備えて構成されている。この製造装置100は、複数の第1回転保持部101を回転(自転)させつつ、第2回転保持部102を回転(公転)させるとともに、移動部材103を第1回転保持部101に向かって移動させることで、第2回転保持部102と移動部材103との間で複数の電線Wを撚り合せるようになっている。

概要

装置の低コスト化をりかつ製造した撚り合わせ線の撚りピッチを均等にできるとともに、撚りが戻るのを抑制することができる撚り合わせ線製造装置、及び撚り合わせ線製造方法を提供する。電線2の折返し部2A(一方側の端末部)をまとめて把持する一方側の第1保持部材43(保持部材)と、電線の他方側の端末部2D、2Eを各々把持するとともに第一電線部2B及び第二電線部2Cを回転させる一対の第2保持部材53(複数の回転保持部材)と、を備え、第1保持部材によって折返し部を把持して回転規制した状態において、第2保持部材を遠隔位置位置付け、第2保持部材によって第一電線部及び第二電線部をそれぞれ所定回転数だけ回転させて捩じってから、第1保持部材による折返し部の回転規制を解除することで、第一電線部と第二電線部とを互いに撚り合せつつ、第2保持部材を前記遠隔位置から近接位置に向かって移動させる。

目的

本発明は、装置の低コスト化を図りかつ製造した撚り合わせ線の撚りピッチを均一にできるとともに、撚りが戻るのを抑制することができる撚り合わせ線製造装置、及び撚り合わせ線製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

複数の電線撚り合わせて撚り合わせ線を製造するための撚り合わせ線製造装置であって、前記複数の電線の一方側の端末部をまとめて把持する一方側の保持部材と、前記複数の電線の他方側の端末部を各々把持するとともに各電線をそれぞれの軸芯を中心に回転させる複数の回転保持部材と、前記複数の回転保持部材を回転駆動させる第1駆動部と、を備え、前記複数の回転保持部材は互いに離間接近方向に移動自在に設けられ、前記一方側の保持部材によって前記電線の一方側の端末部を把持して回転を規制した状態において、前記複数の回転保持部材同士を遠隔位置位置付け、前記回転保持部材によって前記複数の電線をそれぞれ所定回転数だけ回転させて捩ってから、前記一方側の保持部材による前記一方側の端末部の回転規制解除し、前記複数の電線を互いに撚り合わせつつ、前記複数の回転保持部材同士を近接位置に向かって移動させることを特徴とする撚り合わせ線製造装置。

請求項2

前記複数の回転保持部材のうち少なくとも一方を離間接近方向に移動させる第2駆動部を備え、前記第2駆動部によって、前記複数の回転保持部材同士が前記遠隔位置から前記近接位置まで一定速度で移動されることを特徴とする請求項1記載の撚り合わせ線製造装置。

請求項3

複数の電線を撚り合わせて撚り合わせ線を製造するための撚り合わせ線製造方法であって、前記撚り合わせ線における前記複数の電線のうちの一組は、連続する1本の電線を折返し部で折り返した一方の第一電線部と他方の第二電線部とで構成されるものであり、前記折返し部を把持して回転を規制した状態において、前記第一電線部の端末側及び前記第二電線部の端末側同士を遠隔位置に位置付けて前記第一電線部の端末側及び前記第二電線部の端末側をそれぞれ所定回転数だけ回転させて捩じる捩じり工程と、前記捩じり工程の後に、前記折返し部の回転規制を解除して、前記第一電線部と前記第二電線部とを互いに撚り合わせつつ、前記第一電線部の端末側及び前記第二電線部の端末側同士を前記遠隔位置から近接位置に向かって移動させる撚り合わせ工程と、を備えたことを特徴とする撚り合わせ線製造方法。

技術分野

0001

本発明は、複数の電線撚り合わせて成る撚り合わせ線を製造するための撚り合わせ線製造装置、及び撚り合わせ線製造方法に関する。

背景技術

0002

撚り合わせ線として一般的なツイストペア線は、電磁波の発生を抑制したり、電磁波を吸収したりすることができる電線であって、複数本(例えば、2本)の電線を撚り合わせることにより製造されている。このようなツイストペアは、例えば、図7に示す製造方法によって製造されたり、図8に示す製造装置100を用いて製造されたりしている(例えば、特許文献1参照)。図7に示す製造方法は、2本の電線Wの一端部(図中、左側の端部)と他端部(図中、右側の端部)とをそれぞれ個別に保持した状態で、各電線Wの一端部側及び他端部側の少なくとも一方をまとめて回転(公転)させることで、2本の電線Wを互いに密着させて撚り合せるようになっている。

0003

一方、図8に示す製造装置100は、2本の電線Wの一端部(図中、左側の端部)をそれぞれ保持するとともに、各電線Wを該電線Wの軸芯を中心として回転させることによって各電線Wを捩る複数(2個)の第1回転保持部101と、各電線Wの他端部(図中、右側の端部)を束ねて保持するとともに、各電線Wの捩じりを解消する方向に他端部側を回転させる第2回転保持部102と、第1回転保持部101と第2回転保持部102との間に配置され、第2回転保持部102側から第1回転保持部101側へ向けてスライド移動する移動部材103と、を備えて構成されている。この製造装置100は、複数の第1回転保持部101を回転(自転)させつつ、第2回転保持部102を回転(公転)させるとともに、移動部材103を第1回転保持部101に向かって移動させることで、第2回転保持部102と移動部材103との間で複数の電線Wを撚り合せるようになっている。

先行技術

0004

特開2009−231157号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上述した従来の製造方法によって電線Wを撚り合わせた場合には、各電線W間の摩擦によって電線Wに捩じれ(周方向伸び)が生じ、このような捩じれが撚り合わせ後にも残留することから、撚り合わせ線の撚りが戻ってしまうことがある。一方、従来の製造装置100を用いて撚り合わせ線を製造する場合には、第1回転保持部101及び第2回転保持部102の回転を同期させるとともに、移動部材103の移動も同期させることで、撚り合わせ後における電線Wの捩じれが抑制できるものの、各部の同期をとるための制御が煩雑になって、製造装置100の構造が複雑化して高コスト化してしまうという問題がある。

0006

したがって、本発明は、装置の低コスト化を図りかつ製造した撚り合わせ線の撚りピッチを均一にできるとともに、撚りが戻るのを抑制することができる撚り合わせ線製造装置、及び撚り合わせ線製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

請求項1記載の撚り合わせ線製造装置は、複数の電線を撚り合わせて撚り合わせ線を製造するための撚り合わせ線製造装置であって、前記複数の電線の一方側の端末部をまとめて把持する一方側の保持部材と、前記複数の電線の他方側の端末部を各々把持するとともに各電線をそれぞれの軸芯を中心に回転させる複数の回転保持部材と、前記複数の回転保持部材を回転駆動させる第1駆動部と、を備え、前記複数の回転保持部材は互いに離間接近方向に移動自在に設けられ、前記一方側の保持部材によって前記電線の一方側の端末部を把持して回転を規制した状態において、前記複数の回転保持部材同士を遠隔位置位置付け、前記回転保持部材によって前記複数の電線をそれぞれ所定回転数だけ回転させて捩ってから、前記一方側の保持部材による前記一方側の端末部の回転規制解除し、前記複数の電線を互いに撚り合わせつつ、前記複数の回転保持部材同士を近接位置に向かって移動させることを特徴とする。

0008

請求項2記載の撚り合わせ線製造装置は、請求項1記載の撚り合わせ線製造装置において、前記複数の回転保持部材のうち少なくとも一方を離間接近方向に移動させる第2駆動部を備え、前記第2駆動部によって、前記複数の回転保持部材同士が前記遠隔位置から前記近接位置まで一定速度で移動されることを特徴とする。

0009

請求項3記載の撚り合わせ線製造方法は、複数の電線を撚り合わせて撚り合わせ線を製造するための撚り合わせ線製造方法であって、前記撚り合わせ線における前記複数の電線のうちの一組は、連続する1本の電線を折返し部で折り返した一方の第一電線部と他方の第二電線部とで構成されるものであり、前記折返し部を把持して回転を規制した状態において、前記第一電線部の端末側及び前記第二電線部の端末側同士を遠隔位置に位置付けて前記第一電線部の端末側及び前記第二電線部の端末側をそれぞれ所定回転数だけ回転させて捩じる捩じり工程と、前記捩じり工程の後に、前記折返し部の回転規制を解除して、前記第一電線部と前記第二電線部とを互いに撚り合わせつつ、前記第一電線部の端末側及び前記第二電線部の端末側同士を前記遠隔位置から近接位置に向かって移動させる撚り合わせ工程と、を備えたことを特徴とする。

発明の効果

0010

請求項1記載の本発明によれば、電線の一方側の端末部の回転を規制した状態で、電線の他方側の端末部同士を遠隔位置に位置付け、各電線を回転(自転)させて捩じり、その後に一方側の端末部の回転規制を解除することで、各電線の捩じりを解消する方向に一方側の端末部をまとめて回転(公転)させることにより、複数の電線が互いに撚り合わされる。撚り合わせが進行するに従って、複数の電線のうち撚り合わされた部分(一方側)とまだ撚り合わされてない部分(他方側)との境目である撚り合わせの端部の位置が一方側から他方側に移動されるとともに、撚り合わせの端部と他方側の端末部の各々とを結ぶ線分との成す角度が大きくなるが、回転保持部材が遠隔位置から近接位置に向かって移動されるから、前記角度を調整することができ、撚り合わせの端部にかかる力が均一化され、撚りピッチを均等にすることができる。この際、各電線においては、捩じりを解消する方向に回転することから、捩じれによる伸びや応力が残留しにくくでき、撚り合わせ線の撚りが戻ることを抑制させることができる。また、複数の回転保持部材によって、複数の電線の他方側の端末部は所定間隔をあけた遠隔位置に位置付けられているから、各電線を回転(自転)させて捩じる際に電線同士が互いに絡み合うことを防止することができる。また、電線の一方側と他方側とで回転数や回転速度などを同期させなくてもよい上、従来の装置における移動部材を用いる必要もないので、装置構造駆動制御を簡素化して比較的安価に装置を構成することができる。

0011

なお、本発明において、一方側の保持部材がまとめて把持する電線の一方側の端末部としては、複数の電線が各々切断された個別の端末部であってもよいし、1本の電線を折り返して2本とした折返し部を一方側の端末部としてもよく、さらには、1本の電線を折返し部で折り返したものを複数本まとめたものの複数の折返し部を一方側の端末部としてもよい。

0012

請求項2記載の本発明によれば、複数の回転保持部材同士は、遠隔位置から近接位置まで一定速度で移動されるから、撚り合わせの端部と他方側の端末部の各々とを結ぶ線分との成す角度を所定範囲内に調整することができ、これにより、撚り合わせの端部にかかる力が電線の全長に亘って均一化され、撚りピッチをより一層均等にすることができる。

0013

請求項3記載の本発明によれば、捩じり工程において第一電線部の端末側及び第二電線部の端末側同士を遠隔位置に位置付け、第一電線部の端末側及び第二電線部の端末側をそれぞれ所定回転数だけ回転させて捩じってから、撚り合わせ工程において折返し部の回転規制を解除して一方側の端末部を回転させることで、第一電線部と第二電線部とを互いに撚り合わせつつ、第一電線部の端末側及び前第二電線部の端末側同士を遠隔位置から近接位置まで移動させることで、前述したのと同様に、各電線を回転(自転)させて捩じる際に電線同士が互いに絡み合うことを防止することができるとともに、撚りピッチを均等にすることができる。また、第一電線部と第二電線部において捩じれによる伸びや応力が残留しにくくできる。そして、第一電線部と第二電線部とを互いに撚り合わせた後に、折返し部の近傍で第一電線部及び第二電線部を切断することによって、撚り戻りの少ない撚り合わせ線を製造することができる。

図面の簡単な説明

0014

本発明の一実施の形態に係る撚り合わせ線製造装置を示す斜視図である。
図1に示された撚り合わせ線製造装置の要部を拡大して示す斜視図である。
(A)は図1に示された撚り合わせ線製造装置を構成する移動手段を示す平面図であり(B)は図2中のI−I線に沿う断面図である。
図1に示された撚り合わせ線製造装置を構成する一方の回転保持部材が他方の回転保持部材に近付けられる様子を示す斜視図である。
図4に示された一方の回転保持部材が近接位置に位置付けられた状態を示す斜視図である。
図1に示された撚り合わせ線製造装置動作説明図である。
従来の撚り合わせ線の製造方法を示す概略図である。
図7とは異なる従来の撚り合わせ線の製造装置の動作説明図である。

実施例

0015

本発明の一実施の形態にかかる撚り合わせ線製造装置を図1図6を用いて説明する。撚り合わせ線製造装置1は、複数本の電線2を撚り合わせた撚り合わせ線を製造するものであって、本実施形態では、2本撚りの撚り合わせ線であるツイストペア線を製造する装置を例示して説明する。なお、本発明の製造装置によって製造される撚り合わせ線としては、2本の電線2を撚り合わせたものに限らず、3本以上の電線2を撚り合わせた多芯ケーブルであってもよい。

0016

撚り合わせ線製造装置1は、図1に示すように、略水平に延びる長尺状の受け台3と、受け台3の長手方向一方側(図1の右下側)に設けられて電線2の一方側の端末部を保持する第1保持部4と、受け台3の長手方向他方側(図1の左上側)に設けられた電線2の他方側の端末部を保持する第2保持部5と、第2保持部5に設けられた一対の第2保持部材53のうち一方の第2保持部材53を離間接近方向(後述する)に移動させる移動手段6と、第2保持部材53を回転駆動するとともに第2保持部材53を離間接近方向に移動させるための駆動部7と、第1保持部4の近傍に設けられて該装置1を駆動操作するための操作部8と、を備えて構成されている。本実施形態において、一対の第2保持部材53のうち一方の第2保持部材53のみが移動手段6によって離間接近方向に移動されるが、一対の第2保持部材53両方が離間接近方向に移動されてもよい。

0017

電線2は、連続する1本の電線を第1保持部4側の折返し部2Aで折り返され、この折返し部2Aから第2保持部5に向かって延びる第一電線部2Bと第二電線部2Cとで構成されている。即ち、第一電線部2B及び第二電線部2Cの一方側の端末部としての折返し部2Aが第1保持部4に保持され、第一電線部2B及び第二電線部2Cの他方側の各端末部2D,2Eが第2保持部5に保持されるようになっている。

0018

受け台3は、作業者が作業しやすい高さに設けられて電線2をセットするために設けられている。この受け台3は、素材としての電線2や製品としての撚り合わせ線を受け入れ可能な全体凹溝状に形成されており、このテーブル31上にて引き伸ばした電線2を折り曲げて第1保持部4や第2保持部5に保持させる作業が行えるようになっている。

0019

第1保持部4は、図2にも示すように、受け台3に固定されるベース板41と、このベース板41上にスライド自在に支持された軸支部42と、この軸支部42に回転可能かつ回転を規制可能に支持された一方側の保持部材としての第1保持部材43と、を備える。第1保持部材43は、軸支部42に支持されて受け台3の長手方向に延びる回転軸44と、この回転軸44に固定された回転体45と、この回転体45の先端側(第2保持部5側)に設けられた把持受部46と、把持受部46に向かって進退自在に設けられて電線2の折返し部2Aを把持受部46との間に把持可能な把持部47と、この把持部47を回転体45に対して進退移動させる把持操作レバー48と、を有して構成されている。このような第1保持部4は、図示しない回転規制部の切り替え操作によって、軸支部42に対して回転軸44回りに回転自在な回転可能状態と、この回転を規制した回転規制状態と、の両状態が切り替え可能に構成されている。

0020

本実施形態では、第1保持部材43は、回転可能状態において、電線2の端末部を把持し、把持したままで自然回転されるが、第1保持部材43は、該第1保持部材43を回転駆動させる駆動部を有し、この駆動部の駆動力によって回転されてもよい。

0021

第2保持部5は、受け台3に固定されるベース板51と、このベース板51に固定された一対の軸支部52と、これら一対の軸支部52にそれぞれ回転可能かつ回転を規制可能に支持された回転保持部材としての一対の第2保持部材53と、を備える。一対の第2保持部材53は、それぞれ前記第1保持部材43と略同様に構成され、即ち、軸支部52に支持されて受け台3の長手方向に延びる回転軸54と、この回転軸54に固定された回転体55と、この回転体55の先端側(第1保持部4側)に設けられた把持受部56と、把持受部56にむかって進退自在に設けられて電線2の端末部2D,2Eを把持受部56との間に把持可能な把持部57と、この把持部57を回転体55に対して進退移動させる把持操作レバー58と、を有して構成されている。ベース板51は、長方形状に形成され、その長手方向は受け台3の幅方向に沿って延びて設けられている。

0022

移動手段6は、図3図4にも示すように、ベース板51上に設けられて第2保持部材53を離間接近方向にスライド自在に支持するレール61と、第2保持部5の軸支部52に連なって設けられてレール61に案内される案内部62と、案内部62に設けられた雌ねじ部67に螺合される送りねじ63と、を備える。ここで、離間接近方向は、一対の第2保持部材53が互いに近付く方向であり、ベース板51の長手方向と幅方向との双方に交差する交差方向であるとともに、複数の電線2のうち撚り合わされた部分(一方側)とまだ撚り合わされてない部分(他方側)との境目(以下、撚り合わせ端部2Fと記す)と他方側の端末部2D、2Eの各々とを結ぶ線分との成す角度θ(図4に示す)が所定範囲内に調整されるように、第2保持部材53が移動される方向をいう。レール61は、ベース板51の上面に凸に形成され、互いに平行に離間接近方向に沿って直線状に延びて設けられている。このレール61には、案内部62に係止される係止溝64が設けられている。係止溝64は、レール61の外側面から凹に設けられて該レール61の全長に形成されている。案内部62は、ベース板51に形成された挿通孔51aに挿通される挿通部65と、レール61の係止溝64に係止する係止部66と、雌ねじ部67と、を一体に有して構成されている。係止部66は、互いの間に挿通部65を位置付ける位置に一対設けられている。雌ねじ部67は、挿通部65の下端部に設けられ、その開口が離間接近方向に貫通するように形成されている。送りねじ63はその外面に雄ねじが切られたねじ軸から構成されている。この送りねじ63は、ベース板51から下方に向かって立設されて、ねじ軸の長手方向両端部を支持する一対の支持部59によって、ベース板51に回転自在に支持されている。このような移動手段6は、係止部66が係止溝64に係止し、送りねじ63の雄ねじと雌ねじ部67とが螺合した状態で、モータ73の回転駆動によって送りねじ63が回転され、送りねじ63の雄ねじと雌ねじ部67との相対回転に伴って、案内部62を離間接近方向に移動させる。この際、モータ73は一定の回転速度で所定回転数だけ駆動されることで、送りねじ63を所定回転数だけ回転させることにより、一方の第2保持部材53を遠隔位置、即ちレール61の他方の第2保持部材53から離れた一端部6A(図1に示す)から近接位置、即ちレール61の他端部6Bまで一定速度で移動させる。

0023

本実施形態では、送りねじ63及び雌ねじ部67を用いることにより、送りねじ63の回転運動直線運動に変換して第2保持部材53の位置を離間接近方向に移動させていたが、送りねじ63と雌ねじ部67の相対回転に伴って、ねじ溝の中で鋼球転動させるボールねじを用いてもよく、ラックとピニオンを用いて回転運動を直線運動に変換して第2保持部材53を移動させてもよい。

0024

駆動部7は、受け台3の長手方向他方側端部に設けられて電力及び制御信号送出する電装部71と、この電装部71からの電力及び制御信号によって第2保持部材53の各々を回転駆動する一対のモータ72(第1駆動部)と、送りねじ63を回転駆動するモータ73(第2駆動部)と、を有して構成されている。

0025

操作部8は、第1保持部4のベース板41上に設けられた2個のスイッチ81、82と、を備える。スイッチ81は第2保持部材53を回転駆動する作動スイッチであり、このスイッチ81を作業者が押し下げることで、駆動部7に信号が送出され、この信号を受信した電装部71からの制御信号によってモータ72が所定回数分だけ回転されるようになっている。スイッチ82は送りねじ63を回転駆動する作動スイッチであり、このスイッチ82を作業者が押し下げることで、駆動部7に信号が送出され、この信号を受信した電装部71からの制御信号によってモータ73が所定回数分だけ回転されるようになっている。即ち、作業者は、第2保持部5や駆動部7から離れた第1保持部4の側において、撚り合わせ線製造装置1の駆動操作を実施できるようになっている。

0026

次に、図1図4図6も参照して撚り合わせ線製造装置1を用いて撚り合わせ線を製造する製造方法について説明する。まず、折返し部2Aで折り返した電線2をテーブル31上に延ばしてセットし、折返し部2Aを第1保持部4の側に配置し、第一電線部2B及び第二電線部2Cの各端末部2D、2Eを第2保持部5の側に配置する。次に、第1保持部材43の把持操作レバー48を操作して把持部47を把持受部46から離隔させ、この把持部47と把持受部46との隙間に電線2の折返し部2Aを挿入してから、把持操作レバー48を操作して把持部47を把持受部46に接近させ、これらの間に折返し部2Aを把持させる。また、第1保持部材43が回転軸44回りに回転しないように、回転規制部によって第1保持部材43を回転規制状態としておく。

0027

次に、一方の第2保持部材53の把持操作レバー58を操作して把持部57を把持受部56から離隔させ、この把持部57と把持受部56との隙間に第一電線部2Bの端末部2Dを挿入してから、把持操作レバー58を操作して把持部57を把持受部56に接近させ、これらの間に端末部2Dを把持させる。これと同様に、他方の第2保持部材53における把持部57と把持受部56との間に第2電線部2Cの端端部2Eを把持させる。この状態で一方の第2保持部材53を遠隔位置に位置付ける(図1に示す)。このように各端末部2D、2Eを第2保持部材53で把持する際には、第一電線部2B及び第二電線部2Cの各々の張力が略均等になるようにするとともに、第一電線部2B及び第二電線部2Cに弛みが生じないようにしておく。

0028

次に、作業者によって操作部8のスイッチ81が押し下げられると、図6(A)に示すように、電線2の他方側の端末部2D、2E同士が遠隔位置に位置付けられているとともに、第1保持部材43の回転規制状態、即ち、電線の折返し部2Aの回転を拘束した状態のままで、一対のモータ72がそれぞれ駆動され、第2保持部5の一対の第2保持部材53が同一方向に等速度で回転し、これにより第一電線部2Bと第二電線部2Cとが同一方向に捩じられる(捩じり工程)。なお、ここで、第一電線部2B及び第二電線部2Cが捩じられる方向は、第2保持部5から第1保持部4に向かって(他方側から一方側に向かって、又は、各端末部2D、2Eから折返し部2Aに向かって)、回転方向として例えば、反時計回り(又は時計回り)の同一方向であることを意味する。即ち、1本の電線2を折り返さずに直線状に延ばした場合には、折返し部2Aの位置を挟んで第一電線部2Bと第二電線部2Cとが逆方向に捩じられることとなる。

0029

次に、図6(B)に示すように、一対の第2保持部材53が回転することにより第一電線部2B及び第二電線部2Cがそれぞれ捩じられ、一対の第2保持部材53が所定の回転数だけ回転した後にモータ72及び第2保持部材53の回転が停止される。第1保持部材43を回転可能状態に切り替えて回転軸44回りに回転させることで折返し部2Aの回転規制を解除するとともに、作業者によって操作部8のスイッチ82が押し下げられる。

0030

図6(C)に示すように、第1保持部材43の回転規制を解除することにより、第一電線部2B及び第二電線部2Cが、各々の捩じれを開放する方向に回転し、これにより折返し部2Aの側から端末部2D、2Eの側に向かって第一電線部2Bと第二電線部2Cとが互いに撚り合わされる(撚り合わせ工程)。操作部8のスイッチ82が押し下げられることにより、モータ73は一定の回転速度で駆動し、送りねじ63を回転させ、送りねじ63と雌ねじ部67との相対回転に伴って、一方の第2保持部材53を遠隔位置から近接位置まで一定速度で移動させる(図4に示す)。これにより、撚り合わせ開始から撚り合わせ終了までの間、撚り合わせの端部2Fと他方側の端末部2D、2Eの各々とを結ぶ線分との成す角度θを所定範囲内に調整した状態で、撚り合わせが進行される。送りねじ63が所定の回転数だけ回転することにより、第2保持部材53が近接位置に位置付けられ、モータ73及び送りねじ63の回転が停止される(図5に示す)。

0031

以上のように第一電線部2Bと第二電線部2Cとを撚り合わせた後に、撚り合わせが不足していると判断した場合には、再度、第1保持部材43によって電線2の折返し部2Aを把持して回転規制してから、一対の第2保持部材53を回転させて第一電線部2B及び第二電線部2Cを捩じり、その後に折返し部2Aの回転規制を解除して第一電線部2Bと第二電線部2Cをさらに撚り合わせる。そして、第一電線部2Bと第二電線部2Cとが十分に撚り合わされたら、第1保持部材43による折返し部2Aの把持及び一対の第2保持部材53による端末部2D、2Eの把持をそれぞれ解除し、撚り合わされた電線2を取り出してから、折返し部2Aの近傍で第一電線部2B及び第二電線部2Cを切断することで、撚り合わせ線の製造が完了する。

0032

以上の本実施形態によれば、電線2の一方側の端末部(折返し部2A)の回転を規制した状態で、電線2の他方側の端末部2D、2E同士を遠隔位置に位置付け、各電線2を回転(自転)させて捩じり、その後に一方側の端末部(折返し部2A)の回転規制を解除することで、各電線2の捩じりを解消する方向に一方側の端末部(折返し部2A)をまとめて回転(公転)させることにより、複数の電線2が互いに撚り合わされる。撚り合わせが進行するに従って、撚り合わせの端部2Fの位置が一方側から他方側に移動されるとともに、第2保持部材53が遠隔位置から近接位置に向かって移動されるから、角度θを所定範囲内に調整することができ、これにより、撚り合わせの端部2Fにかかる力が均一化され、撚りピッチを均等にすることができる。この際、各電線2においては、捩じりを解消する方向に回転することから、捩じれによる伸びや応力が残留しにくくでき、撚り合わせ線の撚りが戻ることを抑制させることができる。また、複数の第2保持部材53によって、複数の電線2の他方側の端末部2D、2E同士は遠隔位置に位置付けられているから、各電線2を回転(自転)させて捩じる際に電線2同士が互いに絡み合うことを防止することができる。また、電線2の一方側と他方側とで回転数や回転速度などを同期させなくてもよい上、従来の装置における移動部材を用いる必要もないので、装置構造や駆動制御を簡素化して比較的安価に装置を構成することができる。

0033

なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。

0034

例えば、前記実施形態の撚り合わせ線製造装置1では、折返し部2Aで折り返した1本の電線2の第一電線部2Bと第二電線部2Cとを撚り合わせてツイストペア線を製造する場合について説明したが、これに限らず、2本以上の電線の各一方側の端末部をまとめて第1保持部材43で把持し、他方側の端末部を電線の本数に応じた複数の第2保持部材53でそれぞれ把持してから、前述と同様の手順によって、2本以上の電線を互いに撚り合わせてもよい。また、折り返した2本以上の電線の折返し部2Aをまとめて第1保持部材43で把持し、他方側の端末部をそれぞれ複数の第2保持部材53で把持してから、前述と同様の手順によって、これら2本以上の電線の第一電線部2Bと第二電線部2Cとを互いに撚り合わせてもよい。

0035

また、前記実施形態の撚り合わせ線製造装置1では、第2保持部材53がモータ73の駆動力によって遠隔位置から近接位置に移動される場合について説明したが、これに限らず、撚り合わせ線製造装置は、モータ73、送りねじ63及び雌ねじ部67を有さず、第2保持部材53が電線2の撚り合わせに伴って自然に移動されてもよい。ただし、撚り合わせ線製造装置1は、モータ73、送りねじ63及び雌ねじ部67を有するのが好ましい。これによれば、モータ73は、第2保持部材53同士を遠隔位置から近接位置まで一定速度で移動させるから、撚り合わせの端部Fと他方側の端末部2D、2Eの各々とを結ぶ線分との成す角度θを所定範囲内に調整することができる。

0036

1撚り合わせ線製造装置
2電線
2A 折返し部(一方側の端末部)
2B 第一電線部
2C 第二電線部
2D、2E 端末部(他方側の端末部)
43 第1保持部材(保持部材)
53 第2保持部材(回転保持部材)
72モータ(第1駆動部)

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