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技術 内視鏡案内管路用セパレータ、及びそれを用いた内視鏡案内管装置

出願人 HOYA株式会社
発明者 市倉繁大島有一
出願日 2012年2月28日 (7年4ヶ月経過) 出願番号 2012-041438
公開日 2013年9月9日 (5年10ヶ月経過) 公開番号 2013-176425
状態 未査定
技術分野 内視鏡 内視鏡
主要キーワード 軸心部材 テーパ筒体 各側壁部材 断面十字形状 最先端面 金属帯材 端面中心 螺子穴
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

挿入物同士の干渉を防止する内視鏡案内管路セパレータ、及びそれを用いた内視鏡案内管装置を提供すること。

解決手段

軟性内視鏡の挿入部を体腔内に案内するための可撓性の内視鏡案内管路を備える内視鏡案内管装置において用いられる内視鏡案内管路用セパレータが、内視鏡案内管路内に挿入され、該内視鏡案内管路内を軸線に沿って平行な複数のチャンネル区画する区画部材を備え、区画部材は、各チャンネルに挿入される挿入物が互いに干渉せず、かつ、各挿入物の操作によって各チャンネルが変形しないように形成され、内視鏡案内管路の屈曲に応じて屈曲する。

概要

背景

近年、内視鏡腹腔内に挿入し、等の自然開口臓器の壁面を穿孔して手術対象臓器の外科手術を行うNOTES(Natural Orifice Translumenal Endscopic Surgery)手術や、病変部の粘膜下層剥離する内視鏡的粘膜下層剥離術ESD:Endoscopic Submucosal Dissection)等、内視鏡画像を見ながら行う低侵襲の手術が注目されている。このような手術においては、内視鏡と手術に必要な処置具等を病変部の位置まで案内し、かつそれらの姿勢や向きを長時間にわたって安定させるために、内視鏡用オーバーチューブ(「内視鏡案内管装置」とも呼ばれる)が用いられる。このような内視鏡案内管装置は、例えば、特許文献1に提案されている。

特許文献1の内視鏡用オーバーチューブは、内視鏡を挿通させるための内視鏡挿通路と、処置具を挿通させるための処置具挿通路とを別個に備えており、1本の内視鏡と手術に必要な2本の処置具を病変部の位置まで同時に案内することが可能に構成されている。しかしながら、手術の内容によっては、縫合処置具、吻合処置具、Tバー打ち込み具等、多くの処置具が必要となり、処置具挿通路が足りなくなる場合がある。そして、処置具挿通路が足りなくなる場合には、比較的大きな口径の内視鏡挿通路を備える内視鏡用オーバーチューブを使用し、内視鏡と処置具を1つの内視鏡挿通路内に挿通して使用している。

概要

挿入物同士の干渉を防止する内視鏡案内管路セパレータ、及びそれを用いた内視鏡案内管装置を提供すること。軟性内視鏡の挿入部を体腔内に案内するための可撓性の内視鏡案内管路を備える内視鏡案内管装置において用いられる内視鏡案内管路用セパレータが、内視鏡案内管路内に挿入され、該内視鏡案内管路内を軸線に沿って平行な複数のチャンネル区画する区画部材を備え、区画部材は、各チャンネルに挿入される挿入物が互いに干渉せず、かつ、各挿入物の操作によって各チャンネルが変形しないように形成され、内視鏡案内管路の屈曲に応じて屈曲する。

目的

本発明は、このような事情に鑑みて成されたものであり、1つの内視鏡挿通路内に複数の挿入物を挿入する場合に、挿入物同士の干渉を確実に防止する内視鏡案内管路用セパレータ、及びそれを用いた内視鏡案内管装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

軟性内視鏡の挿入部を体腔内に案内するための可撓性の内視鏡案内管路を備える内視鏡案内管装置において用いられる内視鏡案内管路用セパレータであって、前記内視鏡案内管路内に挿入され、該内視鏡案内管路内を軸線に沿って平行な複数のチャンネル区画する区画部材を備え、前記区画部材は、前記各チャンネルに挿入される挿入物が互いに干渉せず、かつ、各挿入物の操作によって各チャンネルが変形しないように形成され、前記内視鏡案内管路の屈曲に応じて屈曲することを特徴とする内視鏡案内管路用セパレータ。

請求項2

前記内視鏡案内管路の先端に設けられ、前記区画手段の先端部を支持する略円筒状先端部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡案内管路用セパレータ。

請求項3

前記区画部材は、前記内視鏡案内管路の先端から突出する突出部を有し、前記突出部は、前記先端部材の内周面係合し、前記区画部材の回転を規制することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡案内管路用セパレータ。

請求項4

前記区画部材は、フッ素樹脂より形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の内視鏡案内管路用セパレータ。

請求項5

前記区画部材は、前記内視鏡案内管路の軸線に沿って延びる中心軸周りに、前記内視鏡案内管路の全長にわたって延びる複数の仕切板を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の内視鏡案内管路用セパレータ。

請求項6

前記複数の仕切板のそれぞれは、前記内視鏡案内管路の内周面と対向する端面において、前記内視鏡案内管路の内周面と所定の距離だけ離間していることを特徴とする請求項5に記載の内視鏡案内管路用セパレータ。

請求項7

前記複数の仕切板のそれぞれは、前記内視鏡案内管路の内周面と対向する端面において、前記中心軸に沿って連続する山形又は波形突起部を備えることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の内視鏡案内管路用セパレータ。

請求項8

前記突起部の位置が、前記中心軸を中心として回転方向に隣接する仕切板において前記内視鏡案内管路の軸線方向において異なることを特徴とする請求項7に記載の内視鏡案内管路用セパレータ。

請求項9

前記区画部材は、前記中心軸を中心に90°毎に4つの仕切板を備えることを特徴とする請求項5から請求項8のいずれか一項に記載の内視鏡案内管路用セパレータ。

請求項10

前記区画部材は、前記内視鏡案内管路の軸線に沿って延びる軸心部と、前記軸心部を囲むように均等配置された複数の側壁部と、を備え、前記複数の側壁部のそれぞれは、前記軸心部に向かって山形状に突出する突起部を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の内視鏡案内管路用セパレータ。

請求項11

前記側壁部は、前記内視鏡案内管路の軸線を中心に90°毎に4つ設けられ、前記チャンネルは、前記内視鏡案内管路の軸線を中心として回転方向に隣接する2つの側壁部と軸心部とで囲まれる空間に4つ形成されることを特徴とする請求項10に記載の内視鏡案内管路用セパレータ。

請求項12

請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の内視鏡案内管路用セパレータを有する内視鏡案内管路を備え、体腔内に軟性内視鏡の挿入部を案内する可撓性挿入管と、前記可撓性挿入管を屈曲操作するための操作部と、を備えることを特徴とする内視鏡案内管装置。

技術分野

0001

この発明は、軟性内視鏡の挿入部を体腔内に案内するための可撓性の内視鏡案内管路を備える内視鏡案内管装置において、内視鏡案内管路を複数のチャンネル区画するために内視鏡案内管路内に挿入される内視鏡案内管路用セパレータ、及びそれを用いた内視鏡案内管装置に関する。

背景技術

0002

近年、内視鏡を腹腔内に挿入し、等の自然開口臓器の壁面を穿孔して手術対象臓器の外科手術を行うNOTES(Natural Orifice Translumenal Endscopic Surgery)手術や、病変部の粘膜下層剥離する内視鏡的粘膜下層剥離術ESD:Endoscopic Submucosal Dissection)等、内視鏡画像を見ながら行う低侵襲の手術が注目されている。このような手術においては、内視鏡と手術に必要な処置具等を病変部の位置まで案内し、かつそれらの姿勢や向きを長時間にわたって安定させるために、内視鏡用オーバーチューブ(「内視鏡案内管装置」とも呼ばれる)が用いられる。このような内視鏡案内管装置は、例えば、特許文献1に提案されている。

0003

特許文献1の内視鏡用オーバーチューブは、内視鏡を挿通させるための内視鏡挿通路と、処置具を挿通させるための処置具挿通路とを別個に備えており、1本の内視鏡と手術に必要な2本の処置具を病変部の位置まで同時に案内することが可能に構成されている。しかしながら、手術の内容によっては、縫合処置具、吻合処置具、Tバー打ち込み具等、多くの処置具が必要となり、処置具挿通路が足りなくなる場合がある。そして、処置具挿通路が足りなくなる場合には、比較的大きな口径の内視鏡挿通路を備える内視鏡用オーバーチューブを使用し、内視鏡と処置具を1つの内視鏡挿通路内に挿通して使用している。

先行技術

0004

特開2009−247797号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、1つの内視鏡挿通路内に複数の挿入物(内視鏡や処置具等)を挿入し、これらを操作すると、挿入物同士が互いに干渉して内視鏡挿通路内で絡み合い、自由な操作ができなくなるといった問題が生じる。

0006

本発明は、このような事情に鑑みて成されたものであり、1つの内視鏡挿通路内に複数の挿入物を挿入する場合に、挿入物同士の干渉を確実に防止する内視鏡案内管路用セパレータ、及びそれを用いた内視鏡案内管装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡案内管路用セパレータは、軟性内視鏡の挿入部を体腔内に案内するための可撓性の内視鏡案内管路を備える内視鏡案内管装置において用いられる内視鏡案内管路用セパレータであって、内視鏡案内管路内に挿入され、該内視鏡案内管路内を軸線に沿って平行な複数のチャンネルに区画する区画部材を備え、区画部材は、各チャンネルに挿入される挿入物が互いに干渉せず、かつ、各挿入物の操作によって各チャンネルが変形しないように形成され、内視鏡案内管路の屈曲に応じて屈曲することを特徴とする。

0008

このような構成によれば、1つの内視鏡挿通路内に複数のチャンネルが形成されるため、複数の挿入物(処置具等)を内視鏡挿通路内に同時に挿通することが可能となる。また、挿入物同士が干渉しないため、それらを自由に操作することが可能となる。

0009

また、内視鏡案内管路の先端に設けられ、区画手段の先端部を支持する略円筒状先端部材を備えることができる。このような構成によれば、区画部材を内視鏡挿通路の先端部に固定することができる。

0010

また、区画部材は、内視鏡案内管路の先端から突出する突出部を有し、突出部は、先端部材の内周面係合し、区画部材の回転を規制するように構成することができる。このような構成によれば、挿入物(処置具等)の操作によって区画部材が回転してしまうことがなく、挿入物の位置が安定して維持される。

0011

また、区画部材は、フッ素樹脂より形成されていることが望ましい。

0012

また、区画部材は、内視鏡案内管路の軸線に沿って延びる中心軸周りに、内視鏡案内管路の全長にわたって延びる複数の仕切板を備えることができる。

0013

また、複数の仕切板のそれぞれは、内視鏡案内管路の内周面と対向する端面において、内視鏡案内管路の内周面と所定の距離だけ離間するように構成することができる。このような構成によれば、内視鏡案内管路が屈曲したときに内視鏡案内管路の内周面と仕切板との間で発生する摩擦力が低減される。その結果、内視鏡案内管路を所望する方向に屈曲させることができる。

0014

また、複数の仕切板のそれぞれは、内視鏡案内管路の内周面と対向する端面において、中心軸に沿って連続する山形又は波形突起部を備えることができる。この場合、突起部の位置が、中心軸を中心として回転方向に隣接する仕切板において異なるように構成することができる。このような構成によれば、仕切板の突起部周辺可動範囲が中心軸周辺よりも大きくなるため、区画部材は屈曲方向により柔軟になる。

0015

また、区画部材は、中心軸を中心に90°毎に4つの仕切板を備えることができる。

0016

また、区画部材は、内視鏡案内管路の軸線に沿って延びる軸心部と、軸心部を囲むように均等配置された複数の側壁部とを備え、複数の側壁部のそれぞれは、軸心部に向かって山形状に突出する突出部を有するように構成してもよい。この場合、側壁部は、内視鏡案内管路の軸線を中心に90°毎に4つ設けられ、チャンネルは、内視鏡案内管路の軸線を中心として回転方向に隣接する2つの側壁部と軸心部とで囲まれる空間に4つ形成されることが望ましい。

0017

また、別の観点からは、本発明の内視鏡案内管装置は、上記の内視鏡案内管路用セパレータを有する内視鏡案内管路を備え、体腔内に軟性内視鏡の挿入部を案内する可撓性挿入管と、可撓性挿入管を屈曲操作するための操作部とを備えることを特徴とする。このような内視鏡案内管装置によれば、複数の挿入物を同時に体腔内に挿入でき、かつそれらを自由に操作することが可能となる。

発明の効果

0018

以上のように、本発明の内視鏡案内管路用セパレータによれば、1つの内視鏡挿通路内に複数の挿入物を挿入した場合であっても、挿入物同士の干渉を防止することが可能となる。また、本発明の内視鏡案内管路用セパレータを用いた内視鏡案内管装置によれば、複数の挿入物を同時に体腔内に挿入でき、かつそれらを自由に操作することが可能となる。

図面の簡単な説明

0019

図1は、本発明の第1の実施形態に係る内視鏡案内管装置の全体構成図である。
図2は、本発明の第1の実施形態の内視鏡案内管装置が備える可撓性挿入管の先端部の内部構造を説明する側断面図である。
図3は、図1のA−A断面図である。
図4は、本発明の第1の実施形態の内視鏡案内管装置が備える可撓性挿入管の先端部の分解斜視図である。
図5は、本発明の第1の実施形態の内視鏡案内管装置が備える区画部材の第1の変形例を示す斜視図である。
図6は、本発明の第1の実施形態の内視鏡案内管装置が備える区画部材の第2の変形例を示す斜視図である。
図7は、本発明の第2の実施形態の内視鏡案内管装置が備える可撓性挿入管の先端部の分解斜視図である。
図8は、本発明の第2の実施形態の内視鏡案内管装置が備える可撓性挿入管の断面図ある。

実施例

0020

以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。

0021

図1は、本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡案内管装置1の全体構成図である。図1に示すように、本実施形態の内視鏡案内管装置1は、全体としてあらゆる方向に屈曲自在で体腔内に挿脱自在な可撓性挿入管10と、可撓性挿入管10の基端に連結された操作部20とで構成されている。

0022

可撓性挿入管10の基端と操作部20との連結部には、可撓性挿入管10の基端付近が急激に曲がって座屈するのを防止するため、先細りテーパ筒体状に形成されたゴム材等からなる折れ止め25が取り付けられている。

0023

可撓性挿入管10の先端寄りの部分は、操作部20の操作によって、あらゆる方向に屈曲可能で、かつ、その屈曲形状を保持可能な湾曲部10aになっている。また、可撓性挿入管10の基端寄りの部分は、あらゆる方向に屈曲自在な可撓管部10bになっている。

0024

可撓管部10bを構成する管部の構成は、一般的な内視鏡の可撓管部と同様であり、例えば金属帯材を一定の径で螺旋状に巻いて形成された螺旋管の外周に網状管被覆されて、その外周に外皮押出成形等で被覆されたものである。

0025

湾曲部10aを構成する管部の構成は、公知の内視鏡の湾曲部と同様のものであり、例えば相対的に回動自在に直列に連結された多数の関節輪の外周に網状管が被覆されて、その外周にゴムチューブ等が被覆されたものである。湾曲部10aは、その先端部分に連結された複数の湾曲操作ワイヤ後方から選択的に牽引操作することにより、牽引された湾曲操作ワイヤが配置されている方向に、湾曲操作ワイヤの牽引量に対応する角度だけ屈曲する。

0026

操作部20は、湾曲部10aに対する操作を遠隔的に行うための操作部であり、湾曲操作ワイヤと連結された操作ハンドル21を備えている。操作ハンドル21を操作すると、その操作量に応じて湾曲操作ワイヤの長さ(牽引量)が変わり、湾曲部10aが屈曲する。

0027

可撓性挿入管10内には、軟性内視鏡の挿入部及び処置具等を挿通自在な内視鏡案内管路16が全長にわたって配置されている。内視鏡案内管路16の基端開口16aは操作部20の基端面に形成され、先端開口16bは可撓性挿入管10の先端に設けられた先端口金11の最先端面に形成されている。

0028

先端口金11は、金属又は硬質プラスチック材等により略円筒状に形成された部材であり、湾曲部10aの先端部分に水密接着固定されている。先端口金11の先端付近外径は、他の部分よりも細くなっており、後述する先端部材13と嵌合する嵌合面11aが形成されている(図4)。

0029

図2は、本実施形態の内視鏡案内管装置1の可撓性挿入管10の先端部の内部構造を説明する側断面図である。図3は、図1のA−A断面図である。また、図4は、可撓性挿入管10の先端部の分解斜視図である。なお、上述したように可撓性挿入管10の管部は、関節輪や網状管等で構成されるが、図を分かり易くするために、図2においては可撓性挿入管10の管部の詳細な構成を省略して示している。

0030

図2〜4に示すように、本実施形態の内視鏡案内管装置1は、内視鏡案内管路16内に挿通される区画部材12と、区画部材12を可撓性挿入管10の先端部(すなわち、先端口金11)に固定支持する先端部材13とで構成される内視鏡案内管路用セパレータを備えている。区画部材12は、可撓性挿入管10の屈曲に応じて柔軟に屈曲する(すなわち、可撓性を有する)プラスチック樹脂(例えば、フッ素樹脂)からなる断面十字形状の棒状の部材であり、可撓性挿入管10の先端から内視鏡案内管路16内に挿入され、内視鏡案内管路16をその軸線に沿って平行な4つのチャンネルに区画する。区画部材12は、先端部材13によって可撓性挿入管10の先端部に位置決めされ固定される。区画部材12が内視鏡案内管路16内に収納、固定されたとき、区画部材12の中心軸12xが内視鏡案内管路16の軸線と略一致するように配置される。

0031

区画部材12には、その長手方向に延びる中心軸12xの周りに90°毎に4つの仕切板12bが形成されている。区画部材12が内視鏡案内管路16内に収納されたとき、各仕切板12bの端面(内視鏡案内管路16の内周面と対向する端面)と内視鏡案内管路16の内周面との間には所定の隙間(遊び)が形成されるようになっており(図2)、可撓性挿入管10が屈曲したときに内視鏡案内管路16の内周面と各仕切板12bとの間で発生する摩擦力を低減している。各仕切板12bの先端部には、突出部12aが形成されており、区画部材12を可撓性挿入管10の先端から内視鏡案内管路16内に挿入したとき、突出部12aの後端が先端口金11の先端に当接し、区画部材12は軸方向に位置決めされる。区画部材12(仕切板12b)が内視鏡案内管路16内に配置されると、各仕切板12bと内視鏡案内管路16の内周面とで囲まれた空間に軟性内視鏡の挿入部や処置具等を挿通可能な独立した4つのチャンネルが形成される(図3)。

0032

図3点線の円は、区画部材12によって区画された4つのチャンネルに挿通される仮想の挿入物を示している。図3に示すように、術者は、最大4つの内視鏡や処置具等を、基端開口16aから各チャンネル内に挿入することが可能であり、各チャンネル内に挿入された処置具等は、先端部材13の先端開口13bまで案内される。なお、本実施形態の区画部材12の仕切板12bは、各チャンネルに処置具等を挿通するとき、またこれらを操作するときに、各チャンネルが変形しない程度の剛性を備えるようにその厚さが調整されている。

0033

先端部材13は、硬質プラスチック材等により形成された先細りのテーパ筒体状の部材である。先端部材13の基端側の内径は、他の部分よりも大きくなっており、先端口金11の嵌合面11aと嵌合する嵌合面13aが形成されている。また、先端部材13の内周面には、先端部材13の基端側から先端側に向かって延びる4つのスリット11cが形成されており、先端部材13が先端口金11の先端に取り付けられるときに、各仕切板12bの突出部12aが各スリット11c内に収容されるように構成されている。従って、先端口金11の先端に先端部材13の基端部を押し込み、先端口金11の嵌合面11aと先端部材13の嵌合面13aが嵌合すると(すなわち、先端口金11の先端に先端部材13が取り付けられると)、区画部材12も先端部材13と共に先端口金11の先端に固定され、その回転方向の移動も規制される。なお、先端部材13の内径は、内視鏡案内管路16の内径と略等しく、先端口金11の先端に先端部材13が取り付けられたとき、先端部材13の内周面は内視鏡案内管路16の内周面と連続するように構成されている。従って、各チャンネルに挿通される処置具等は、内視鏡案内管路16と先端部材13の継ぎ目部分で引っかかることなく、術者の操作に応じて、先端部材13の先端開口13bから突没する。

0034

なお、本実施形態の区画部材12と先端部材13は、先端口金11から先端部材13を取り外すことにより交換可能になっている。

0035

このように、本実施形態の内視鏡案内管装置1においては、可撓性挿入管10の屈曲に応じて柔軟に屈曲する区画部材12と、それを可撓性挿入管10の先端に固定する先端部材13とで構成される内視鏡案内管路用セパレータを備え、内視鏡案内管路16を4つの独立したチャンネルに区画している。従って、術者は、最大4つの内視鏡や処置具等を、各チャンネルを介して手術対象部位まで挿通することが可能であり、各チャンネルを介して挿通した処置具等を同時に操作したとしても互いに干渉することがないため、処置具等を自由に操作することが可能となる。また、本実施形態の区画部材12は、先端部材13によって回転移動も規制されているため、各チャンネルを介して挿通した処置具等を操作したときにチャンネル自体が回転することもなく、安定した状態で手術を行うことが可能となる。

0036

以上が本発明の第1の実施形態の説明であるが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、技術的思想の範囲内において様々な変形が可能である。例えば、本実施形態においては、区画部材12と先端部材13とで内視鏡案内管路用セパレータを構成したが、先端部材13は、省略することが可能である。この場合、先端口金11の先端部に突出部12aを収容するスリットを形成し、区画部材12を固定すればよい。また、突出部12aを先端口金11の先端部にねじ止めすることも可能である。

0037

また、本実施形態の区画部材12は、4つの仕切板12bを備える構成として説明したが、仕切板12bの数はこれに限定されるものではない。ただし、区画部材12が可撓性挿入管10の屈曲に応じていかなる方向にも屈曲するように、仕切板12bは中心軸12xを中心に均等な角度で設けられるのが好ましい。

0038

また、本実施形態においては、区画部材12は、内視鏡案内管路16の全長にわたって一様な高さを有する板状の仕切板12bを備える構成としたが、この構成に限定されるものではない。図5は、本実施形態の区画部材12の第1の変形例を示す斜視図である。図5に示すように、本変形例の区画部材12Aは、中心軸12Axに沿って山形(三角形)状の突起部が連続する仕切板12Abを備えている。このような構成にすると、仕切板12Abの端面側(すなわち、突起部の頂点)の可動範囲が中心軸12Ax周辺よりも大きくなるため、区画部材12の屈曲方向の柔軟性が増すことになるが、各突起部の継ぎ目部分の強度が低下するため、中心軸12Axにワイヤ等の補強部材を入れることが好ましい。

0039

また、各仕切板12Abの突起部は、必ずしも同じ位相(位置)で設けられる必要はない。図6は、本実施形態の区画部材12の第2の変形例を示す斜視図である。図6に示すように、本変形例の区画部材12Bは、各仕切板12Bbにおける突起部の位置(位相)が中心軸12Bx方向に沿ってずれている点で、第1の変形例の区画部材12Aと異なる。すなわち、本変形例においては、各仕切板12Bbの突起部の位置は、中心軸12Bxを中心として回転方向に隣接する仕切板12Bb間で異なるように構成されており、図6の場合、上下方向に延びる仕切板12Bbの突起部の位相と、左右方向に延びる仕切板12Bbの突起部の位相とは90°ずれて構成されている。このような構成とすると、各突起部の継ぎ目部分の強度を維持しつつも区画部材12Bの柔軟性を増すことができる。

0040

また、本実施形態においては、区画部材12の仕切板12bによって内視鏡案内管路16を区画する構成としたが、各チャンネルを独立して形成することができればよく、仕切板で区画する構成に限定されるものではない。図7は、本発明の第2の実施形態の内視鏡案内管装置1Mが備える可撓性挿入管10Mの先端部の分解斜視図である。また、図8は、本発明の第2の実施形態の内視鏡案内管装置1Mが備える可撓性挿入管10Mの断面図ある。本実施形態の内視鏡案内管装置1Mは、先端部材130Aと、軸心部材120aと、側壁部材固定リング130Bと、4つの側壁部材120bとで構成された内視鏡案内管路用セパレータを備え、軸心部材120aと4つの側壁部材120bとで囲まれる空間内に4つのチャンネルを形成する点で、第1の実施形態の構成と異なる。

0041

軸心部材120aは、可撓性挿入管10の屈曲に応じて柔軟に屈曲する(すなわち、可撓性を有する)プラスチック樹脂(例えば、フッ素樹脂)からなる棒状の部材であり、可撓性挿入管10Mの先端から内視鏡案内管路16内に挿通される。軸心部材120aの先端部は先端部材130Aの先端面中心部に接着、固着されており、先端部材130Aが可撓性挿入管10Mの先端に取り付けられたとき、軸心部材120aの中心軸が内視鏡案内管路16の軸線と略一致するように配置される。

0042

先端部材130Aは、第1の実施形態の先端部材13と同様、硬質プラスチック材等により形成された先細りのテーパ筒体状の部材であり、先端部材130Aの基端側が先端口金11の嵌合面11aと嵌合するようになっている。本実施形態の先端部材130Aは、先端面に4つの円形開口130Aaを備えている。各円形開口130Aaは、先端部材130Aの先端から見たときに、軸心部材120aを中心として90°毎に設けられており、後述する4つのチャンネルに対応して配置される。すなわち、各チャンネルを通して挿通される処置具等が各円形開口130Aaを通して突没可能に構成されている。

0043

4つの側壁部材120bは、可撓性挿入管10の屈曲に応じて柔軟に屈曲するプラスチック樹脂からなる断面略二等辺三角形状の板状の部材である。4つの側壁部材120bのそれぞれは、可撓性挿入管10Mの先端から内視鏡案内管路16内に挿通され、その先端部は、それぞれ側壁部材固定リング130Bにねじ止めされる(図7)。図8に示すように、各側壁部材120bは、軸心部材120aを中心として90°毎に配置されている。各側壁部材120bの中央部は、軸心部材120a向かって山形に迫り出しており、突起部120baが形成されている。また、突起部120baの両側は、挿通される処置具等を受けるための受け面となっており、所定の曲率半径を有した曲面となっている。このように、本実施形態においては、側壁部材120bと軸心部材120aとの空間を突起部120baによって絞ることで、可撓性挿入管10Mの円周方向(すなわち、内視鏡案内管路16の軸線を中心として回転方向)に隣接する2つの側壁部材120bと軸心部材120aとで囲まれる空間にチャンネルを形成している。すなわち、本実施形態においても、第1の実施形態と同様、内視鏡案内管路16内に4つの独立したチャンネル(図8の点線部)が形成される。なお、本実施形態の側壁部材120bは、各突起部120baの内部(中心部分)に貫通孔120bbを有しており、貫通孔120bbには、各側壁部材120bの撓み(変形)を抑えるため(すなわち、剛性を高めるため)、金属製のワイヤ(不図示)が挿通されている。

0044

側壁部材固定リング130Bは、側壁部材120bの先端を固定するための円環状の部材であり、その内周面は、90°毎に中心に向かって山形に迫り出し、各側壁部材120bを取り付けるための取付部130Baを形成している。各側壁部材120bの先端は、側壁部材固定リング130Bの基端面側において各取付部130Baに当接し、側壁部材固定リング130Bの先端面側から螺子穴130Bbを通して貫通孔120bbに螺入される螺子130Cによって固定される。また、側壁部材固定リング130Bは、先端部材130Aが先端口金11の先端に取り付けられたときに、先端部材130Aの内部に収容され、先端部材130Aの内周面に形成された段差部(不図示)と、先端口金11の先端面との間に狭持され固定される。

0045

以上説明したように、本実施形態においても、内視鏡案内管路16内に4つの独立したチャンネルが形成される。そして、本実施形態によっても、第1の実施形態と同様、各チャンネルを介して挿通された処置具等は互いに干渉することがなく、同時にかつ自由に操作することが可能となる。

0046

なお、本実施形態においては、軸心部材120aの先端部は、先端部材130Aに接着される構成として説明したが、先端部材130Aにねじ止めしてもよい。

0047

また、本実施形態においては、側壁部材120bは、側壁部材固定リング130Bにねじ止めされる構成として説明したが、側壁部材固定リング130Bを省略し、先端部材130Aに直接ねじ止めする構成としてもよい。

0048

1、1M内視鏡案内管装置
10 可撓性挿入管
10a湾曲部
10b可撓管部
11先端口金
11a 嵌合面
12、12A、12B、120区画部材
12a、12Aa、12Ba 突出部
12b、12Ab、12Bb仕切板
12x、12Ax、12Bx中心軸
13先端部材
13a 嵌合面
13b 先端開口
13cスリット
16内視鏡案内管路
16a基端開口
16b 先端開口
20 操作部
21操作ハンドル
25 折れ止め
120a軸心部材
120b側壁部材
120ba 突出部
120bb貫通孔
130A 先端部材
130Aa円形開口
130B 側壁部材固定リング
130Ba取付部
130Bb螺子穴
130C 螺子

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