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技術 苗移植機

出願人 井関農機株式会社
発明者 山口信奥村仁奥平雄右
出願日 2012年2月28日 (8年9ヶ月経過) 出願番号 2012-041898
公開日 2013年9月9日 (7年2ヶ月経過) 公開番号 2013-176316
状態 特許登録済
技術分野 移植機(4)(田植機の接地部) 移植機(5)(田植機の苗載部)
主要キーワード バタツキ現象 滑り線 字状形態 タンク面 揺動領域 取付けアーム リブ効果 断面波形状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年9月9日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

課題

サイドフロートの不要な上下動を防止し、土壌面を荒らすことなく接地できるとともに、隣接条で押して倒したり、植付姿勢を乱したりすることの無い苗移植機を提供する。

解決手段

乗用四輪走行形態の車体12の後部に、リフトシリンダ13の伸縮によって昇降するリフトリンク14を介して連結し、センタフロート3の上下揺動によってリフトシリンダ13を伸縮させて苗植装置9を昇降させて苗植深さを一定に維持するように昇降制御する苗移植機において、サイドフロート4を、苗植伝動ケース1に対して上下回動する平行リンク機構15の後端部に設けて、この平行リンク機構15を上下回動調節可能に設ける。

概要

背景

車体の後部に昇降可能に装着される苗植装置には、センタフロートサイドフロートアームを介して昇降調節可能に設け、このセンタフロートの滑走抵抗による向角変動上下回動)によって、土壌面の深さを検出して苗植装置を昇降させて植深さを一定に維持するように昇降制御する技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。

概要

サイドフロートの不要な上下動を防止し、土壌面を荒らすことなく接地できるとともに、隣接条の苗をで押して倒したり、植付姿勢を乱したりすることの無い苗移植機を提供する。 乗用四輪走行形態の車体12の後部に、リフトシリンダ13の伸縮によって昇降するリフトリンク14を介して連結し、センタフロート3の上下揺動によってリフトシリンダ13を伸縮させて苗植装置9を昇降させて苗植深さを一定に維持するように昇降制御する苗移植機において、サイドフロート4を、苗植伝動ケース1に対して上下回動する平行リンク機構15の後端部に設けて、この平行リンク機構15を上下回動調節可能に設ける。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

苗植伝動ケース(1)を主体とする苗植機体(2)を支持して土壌面滑走しながら均平するセンタフロート(3)、及びこの左右両側部のサイドフロート(4)と、後端下り傾斜タンク面を形成して前記苗植機体(2)に対して左右横方向へ往復移動しながらこのタンク面に搭載のマット苗を後下端ガイド(5)へ繰出苗タンク(6)と、前記苗植伝動ケース(1)の後部にあって各苗タンク(6)から前記苗受ガイド(5)の苗取口(7)へ繰出される苗を分離保持して前記各フロート(3,4)で均平された土壌面に植付け植付装置(8)等とからなる多条植形態の苗植装置(9)を、前輪(10)及び後輪(11)を配置の乗用四輪走行形態の車体(12)の後部に、リフトシリンダ(13)の伸縮によって昇降リフトリンク(14)を介して連結して、前記センタフロート(3)の上下揺動によって前記リフトシリンダ(13)を伸縮させて苗植装置(9)を昇降させて苗植深さを一定に維持するように昇降制御する苗移植機において、前記サイドフロート(4)を、苗植伝動ケース(1)に対して上下回動する平行リンク機構(15)の後端部に設けて、この平行リンク機構(15)を上下回動調節可能に設けたことを特徴とする苗移植機。

請求項2

前記平行リンク機構(15)の後端部のリンクピン(16)を、この平行リンク機構(15)の後端部またはサイドフロート(4)の取付ブラケット(17)に形成の長穴(18)に嵌合支持させて、前記リンクピン(16)の長穴(18)を基準として相対的に移動可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機。

請求項3

前記苗植伝動ケース(1)と、この苗植伝動ケース(1)上方の苗タンク(6)下面を横方向移動自在に支持するタンク支持枠(19)との間に亘って支持する支持ステー(20)を、前記苗タンク(6)の横幅方向の中央側位置で連結する内部ステー(21)と、この左右外側方位置で連結する外部ステー(22)とに配置して、これら内部ステー(21)と外部ステー(22)の下端部の前記苗植伝動ケース(1)に対するステー連結位置(23)(24)を、前後に離間(L)設定して、側面視でこの離間(L)部を底辺とする略三角形状に構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の苗移植機。

請求項4

前記苗タンク(6)の苗繰出端部に沿って形成の苗受ガイド(5)のマット苗摺動面に沿って側断面波形状、乃至山形状の凹凸条面(25)を形成したことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の苗移植機。

請求項5

前記苗タンク(6)のタンク面上方部に位置して、このマット苗を繰出方向に沿う滑り線(26)を設け、この滑り線(26)のタンク面上の突出高さを高、低に変更可能に設けたことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の苗移植機。

技術分野

0001

この発明は、車体の後部に苗植装置昇降可能に装着する移植期において、苗植付土壌面滑走均平するフロートの均平姿勢を安定させる苗植装置を備えるものに関する。

背景技術

0002

車体の後部に昇降可能に装着される苗植装置には、センタフロートサイドフロートアームを介して昇降調節可能に設け、このセンタフロートの滑走抵抗による向角変動上下回動)によって、土壌面の深さを検出して苗植装置を昇降させて苗植深さを一定に維持するように昇降制御する技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。

先行技術

0003

特開2011−62163号公報

発明が解決しようとする課題

0004

サイドフロートを苗植機体に対して装着するために、苗植機体の下部後方に単一の上下回動可能の取付けアームを設け、この取付アーム後端にサイドフロートの後端上部を枢支させて、土壌面滑走時はこのサイドフロートの前部を取付アーム枢支部周りに上下回動させ、このサイドフロートの滑走深さを変更調節するときは、前記取付アームを上下に回動調節するように構成する。

0005

上記のサイドフロートでは、土壌面の凹凸変化に応じて上下揺動すると、前傾姿勢、又は後傾姿勢に急激に変化して、サイドフロートが土壌面を叩くようにバタツキ現象を起こして、土壌面を荒らしてしまう問題がある。

0006

また、このようなサイドフロートのバタツキによって、隣接の植付苗押して倒したり、植付姿勢を乱したりする問題がある。

課題を解決するための手段

0007

請求項1に記載の発明は、苗植伝動ケース1を主体とする苗植機体2を支持して土壌面を滑走しながら均平するセンタフロート3、及びこの左右両側部のサイドフロート4と、後端下り傾斜タンク面を形成して前記苗植機体2に対して左右横方向へ往復移動しながらこのタンク面に搭載のマット苗を後下端の苗受ガイド5へ繰出苗タンク6と、前記苗植伝動ケース1の後部にあって各苗タンク6から前記苗受ガイド5の苗取口7へ繰出される苗を分離保持して前記各フロート3、4で均平された土壌面に植付け植付装置8等とからなる多条植形態の苗植装置9を、前輪10及び後輪11を配置の乗用四輪走行形態の車体12の後部に、リフトシリンダ13の伸縮によって昇降のリフトリンク14を介して連結して、前記センタフロート3の上下揺動によって前記リフトシリンダ13を伸縮させて苗植装置9を昇降させて苗植深さを一定に維持するように昇降制御する苗植機において、前記サイドフロート4を、苗植伝動ケース1に対して上下回動する平行リンク機構15の後端部に設けて、この平行リンク機構15を上下回動調節可能に設けたことを特徴とする苗移植機の構成とする。

0008

苗植作業時は、苗植機体2の底部を支持して土壌面を滑走する角フロート3、4により苗植付位置の土壌面が均平されて、この均平跡の土壌面に植付装置8による苗植付作用が行われる。これらフロート3、4のうちセンタフロート3の上下回動によって苗植土壌面の深さを検出して、前記リフトシリンダ13を伸縮させてこの苗植装置9を昇降制御し、植付装置8による苗植付深さを略一定に維持するように制御する。

0009

また、左右両側のサイドフロート4も、前記平行リンク機構15後端のリンクピンの周りに上下回動して、土壌面を滑走しながら均平するが、この平行リンク機構15は、サイドフロート4の滑動位置を上下に変更調節することができ、土壌深さが深いときは、平行リンク機構15の後端部上動させて、サイドフロート4の支持位置を苗植機体2に対して上昇させ、土壌深さが浅いときは、逆に下動させてサイドフロート4を下降させる。

0010

これらサイドフロート4の平行リンク機構15による昇降移動は、サイドフロート4の向い角を変化を少なくして、略水平状態に維持した状態で平行姿勢にして昇降調節する。
請求項2に記載の発明は、前記平行リンク機構15の後端部のリンクピン16を、この平行リンク機構15の後端部、又はサイドフロート4の取付ブラケット17に形成の長穴18に嵌合支持させて、これらリンクピン16の長穴18に対する相対的移動可能に構成する請求項1に記載の苗移植機である。

0011

前記のような苗植装置9による苗植作用時に、土壌深さが深浅に変化すると、これをセンタフロート3の上下揺動によって検出して、苗植装置9を昇降制御して、苗植付深さを略一定深さに維持するように制御する。

0012

また、前記平行リンク機構15の上下動調節によって昇降されているサイドフロート4は、常にいずれの昇降位置においても略平行状態を維持しているため、土壌面に大きい凹凸変化があってサイドフロート4の向い角が大きく変化しても、このサイドフロート4は、前記リンクピン16と長穴18との嵌合遊動しうる領域において相対的に揺動できるもので、揺動領域規制される。

0013

これにより、サイドフロート4の大きく自由な揺動を抑えて、バタツキ現象を少くし、安定した均平作用を行わせる。
請求項3に記載の発明は、前記苗植伝動ケース1と、この苗植伝動ケース1上方の苗タンク6下面を横方向移動自在に支持するタンク支持枠19との間に亘って支持する支持ステー20を、前記苗タンク6の横幅方向の中央側位置で連結する内部ステー21と、この左右外側方位置で連結する外部ステー22とに配置して、これら内部ステー21と外部ステー22の下端部の前記苗植伝動ケース1に対するステー連結位置23、24を、前後に離間L設定して、側面視でこの離間L部を底辺とする略三角形状に構成する請求項1または2に記載の苗移植機である。

0014

前記のように苗植装置9は、土壌の深さ変化や、左右傾斜等によって、昇降されたりローリングされたりすることが多く、これによって横幅広く苗重量の大きい苗タンク6や、各フロート3、4等の揺動や歪み等を起し易いものであるが、前記のように苗植伝動ケース1と、広幅の苗タンク6を支持するタンク支持枠19との間の支持ステー20が、内部ステー21とこの左右両側方位置の外部ステー22とによって、側面視で略三角状に形成して三角トラス機構形態に構成して支持して、苗タンク5が左右端部へ移動しても、また苗植装置9や、各フロート3、4等が昇降乃至上下揺動しても、苗タンク5の揺動歪み等を少くして、安定したマット苗供給姿勢を維持する。

0015

請求項4に記載の発明は、前記苗タンク6の苗繰出端部に沿って形成の苗受ガイド5のマット苗摺動面に沿って側断面波形状、乃至山形状の凹凸条面25を形成する請求項1から3の何れか1項に記載の苗移植機である。

0016

前記苗タンク6に供給されたマット苗は、この苗タンク6のタンク面に受けられた状態で左右横方向に向けて往復移動されて、苗床部の後下端部を苗受ガイドに摺接させて案内しながら、この苗受ガイド5の苗取口7に植付装置8を作用させて、左右一側部から他側端部に亘って適数本宛ての植付株元本数毎の苗を分離保持して、各フロート3、4で均平された土壌面に植付ける。

0017

該マット苗の苗床の前端面乃至前端底面部は、前受ガイド5の凹凸条面25に摺接して左右横方向へ移動案内される。この苗受ガイド5の凹凸条面25の一部がマット苗の苗床部面に若干くい込むように、移動案内されるため、苗タンク6が横方向へ移動したり、上下方向へ揺動したりしても、このマット苗の繰出前端部の苗受ガイド5に対する前後方向及び上下方向の摺動案内位置は変化し難く、苗崩れを少くし、正確で安定したマット苗繰作用を維持させる。

0018

請求項5に記載の発明は、前記苗タンク6のタンク面上方部に位置して、このマット苗を繰出方向に沿う滑り線26を設け、この滑り線26のタンク面上の突出高さを高、低に変更可能に設ける請求項1から4の何れか1項に記載の苗移植機である。

0019

前記のような苗植装置9の苗タンク6のタンク面は、この苗植装置9の昇降位置や、上下傾斜状態、更にマット苗の水分等によって、マット苗が滑り易くなったり、滑り難い状態であること等、マット苗の繰出の難易度が変り易い。そこで前記のようにマット苗の繰出を容易に行わせるときは、苗タンク6の滑り線26をタンク面上に高く突出させ、
また、逆にマット苗の繰出に抵抗をかけるときは、この滑り線26を下げて、マット苗底面をタンク面に広く直接支持させるようにして繰出抵抗を調整する。

発明の効果

0020

請求項1に記載の発明は、植付深さ調節機構のうち、サイドフロート4との連結部を平行リンク機構15で構成したことにより、植付深さを変更してもサイドフロート4を水平姿勢に維持し続けることができるので、圃場凹凸に合わせてサイドフロート4が上下に不要に回動することが防止され、サイドフロート4が圃場面を荒らすことが防止される。

0021

また、サイドフロート4の不要な上下回動が少ないことにより、進行方向後方泥流水流の発生を抑えることができるので、圃場に植え付けた苗が泥や水流に押し倒されたり流されたりすることが防止され、苗の生育不良や欠株の発生が防止され、作物品質の向上や収穫量の増加を図ることができる。

0022

請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、サイドフロート4に取り付けた取付ブラケット17に長孔18を形成し、この長孔18に平行リンク機構15の下側リンク59を装着したことにより、サイドフロート4の取付位置を前後方向に移動させることができるので、サイドフロート4を前下りまたは後下り姿勢とすることができ、圃場面の追従性が向上する。

0023

請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、外部ステー22と内部ステー21の上部を同じ位置で苗タンク支持枠19に装着し、外部ステー22と内部ステー21の下部を前後方向に移動したステー連結位置で伝動ケース1に装着したことにより、側面視で三角形状となるトラス構造となるため、タンク支持枠19、及び苗タンク6の強度を向上させることができる。

0024

請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の発明の効果に加えて、苗受ガイド5の上下部及び前後部に、断面視で波形状、乃至山形状の凹凸条面25を形成したことにより、苗と苗受ガイド5の接触面積を小さくすることができるので、苗同士の根張りが悪くても苗マットが崩れることが防止される。

0025

さらに、凹凸条面部25を形成したことにより、リブ効果が発生するので、肉厚を薄くしても強度が向上するため、軽量化が図られる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか1項に記載の発明の効果に加えて、苗タンク6上面に苗送り用の滑り線26を出し入れ可能な構造としたことにより、苗タンク6上端部に供給した苗を下方に自動的に滑り供給させることができるので、苗の投入作業能率が向上する。

0026

また、不要なときも苗タンク6から取り外す必要がないので、取り外した苗送りの滑り線26の置き場を考える必要がなくなる。

図面の簡単な説明

0027

苗移植機の側面図
苗移植機の平面図
苗移植機のサイドフロート支持部の側面図
苗移植機のセンタフロート支持部の側面図
苗タンク支持枠部の側面図
苗タンク支持枠部の一部分解した斜視図。
苗受ガイド部の一部斜視図(A)と、側断面図(B)
滑り線を有した苗タンクの斜視図(A)と、側断面図(B)
代掻ロータ部の平面図
代掻ロータ部の側面図

実施例

0028

図面に基づいて、苗植機は、前輪10と後輪11を有した四輪走行形態の車体12の後側に、リフトリンク14を介して昇降自在に苗植装置9を装着したもので、この苗植装置9は、苗植機体2をセンタフロート3とサイドフロート4で支持し、この苗植機体2の上部に苗タンク6と苗植付装置8を設けて、タンク面に供給するマット苗を後下部へ繰出しながら各フロート3、4で均平した土壌面へ植付ける多条植形態の構成としている。

0029

前記車体12は、車体12の中央上部にエンジン27を搭載し、このエンジンカバー28の上側に運転席29を搭載して乗用運転できる。この運転席29の前側には運転フロア30を介してステアリングポスト31、及びこの上端部のステアリングハンドル32を設けて、このステアリングハンドル32によって前輪10を操向することができる。これら運転席29、及びステアリングポスト31の左右外側部にはサイドフロア33を設け、このサイドフロア33の前部外側に補給用の苗を積載する補助苗載枠34を設けている。

0030

また、車体12の前下部にはミッションケース35、及び油圧無段変速装置36を設けて、エンジン29からベルト伝動の入力をこの油圧無段変速装置36で無段主変速し、ミッションケース35内の副変速ギヤで副変速しながら、前記前輪10や、後輪11等を伝動して走行することができると共に、PTO軸37を伝動して、前記苗植装置9の苗植伝動ケース1の入力軸38を連動することができる。

0031

前記車体12の後端部にはリヤフレーム39を介して施肥装置40を搭載し、この施肥装置40を前記PTO軸37から伝動して、肥料を苗植装置9の苗植付条位置の土壌面に施用することができる。前記リフトリンク14はこのリヤフレーム39の後方に突出させて上下一対の平行リンク機構形態に設け、車体12との間に設けるリフトシリンダ13の伸縮によって上下回動して、これらのリフトリンク14後端のリンクヒッチ41に対してローリング軸42周りにローリング自在にして、苗植機体2の幅方向中央部を連結支持させている。

0032

前記苗植装置9は、多条植形態であり、左右後輪11間の後部に対抗してセンタフロート3を配置し、後輪11の外側の後部に対向してサイドフロート4を配置して、これら各フロート3、4による均平土壌面に苗を植付ける苗条数を八条植形態としている。これら各フロート3、4を装着する苗植伝動ケース1は、左右横方向に沿う入力ケース43と、この後側に四等配間隔毎に分岐突出する植付ケース44とから構成されて、前記入力軸38、及びローリング軸42部は、この入力ケース43の中央部の前側に設けられ、分離保持する苗を植付ける植付装置8は、この植付ケース44の後端部の左右両側部に突出させて軸装する植付軸45に取付けられて伝動される。

0033

この植付軸45に取付けられて回転する回転ケース46の両端部に先端部に苗植爪47を有した植付爪ケース48を設け、この回転ケース46を植付軸45周りに回転することにより、各植付爪ケース48の苗植爪47が、上下方向に長い側面視略楕円形状の苗植軌跡線Dを描いて昇降回転して苗植付作動するようにダブルクランク機構形態の構成としている。

0034

前記苗タンク6は、前記八条植分のマット苗を収容して左右方向へ往復移動するように前記入力ケース43内の伝動機構によって駆動される。各苗タンク6は左右両側に仕切リブ49を形成してマット苗の繰出を案内する。又、タンク面の下半部には繰出ベルト50を有し、苗タンク6が横方向往復移動の左端、又は右端へ移動したとき間歇的に駆動されて、前記植付爪47によって分離された苗幅相当量のマット苗を後下方の苗受ガイド5側へ繰出して、このマット苗の後下端を苗受ガイド5に接当させる。

0035

前記苗タンク6のタンク面は後下端下りの傾斜面に形成されているが、この後下端部には左右横方向の苗受ガイド5が側断面略字状形態にして構成され、苗植機体2の上側面に固定される。このL字状形態の苗受ガイド5は、前記タンク面に沿う底辺部51と、マット苗の苗床前端面を摺接させる前辺部52とを形成し、前記苗タンク6のタンク面前端縁をこの底辺部51部上にのぞませて、左右方向へ移動させる形態である。

0036

また、これら苗受ガイド5の各底辺部51、及び前辺部52の内側で、マット苗の苗床と摺接する面には、図7のように山形状、乃至波形状断面に形成し、左右横方向に沿う凹凸条面25を形成して、これら凹凸条面25に摺接するマット苗の苗床部を横移動案内する。又、前記各植付装置8の植付爪47の作用する苗取口7が、前記苗受ガイド5に形成されている。植付爪47が苗植軌跡線Dの上支点位置から下降するとき、この苗取口7を下動して、マット苗の繰出前端部を植付本数毎分離して保持するように、苗取口7が前辺部52から底辺部51の下半部に亘って切欠形態に形成されている。

0037

前記苗タンク6は、苗植機体2の後側上部に前上り傾斜、乃至後下り傾斜にして支持される。前記苗植伝動ケース1の上側に支持ステー20を介して、タンク支持枠19が左右横方向に亘って水平状に設けられて、苗タンク6の前側下面を摺動支持させる。

0038

また、このタンク支持枠19の上部には、苗タンク6の上端裏面を摺動支持させる上部支持枠53を平行状に設けられる。これらタンク支持枠19及び上部支持枠53を支持する支持ステー20は、前記苗植伝動ケース1とこれら各支持枠19、53との間にわたって、苗タンク6の横幅方向の中央部二箇所に内部ステー21を配置し、この左右外側位置に外部ステー22を配置している。

0039

しかも、これら内部ステー21の下端部は、前記入力ケース43の前側位置に連結23し、外部ステー22の下端部は、入力ケース43の後側位置に連結24して、ボルト締め等によって一体的三角トラス形態に構成する。そして、これを側面視(図5参照)で、前後のステー連結位置23、24間隔Lを三角形の底辺として、各内部ステー21と外部ステー22を上部の苗タンク支持枠19部で合せて三角形の頂点として、略二等辺三角形トラスを構成する。このような三角トラス形態に構成される苗植機体2は、多条形態の幅広い苗タンク6であっても、苗植装置9としての全体の重量構成を軽量化して、強度及び剛性を高くすることができる。

0040

前記のように植付装置8や苗タンク6等を装着した苗植機体2の下部に設けるセンタフロート3は、前記入力ケース43の下側部にアーム軸54周りに上下回動できるアーム55の後端部に、回動ピン56周りに上下回動自在に設けられる。センタフロート3の上面にはブラケット57を有し、このブラケット57を回動ピン56周りに回動させる。このセンタフロート3は、土壌面を滑走するときの滑走抵抗を受けて、向い角を変更しながら滑走土壌面を均平に成形する。

0041

このセンタフロート3の上下向い角が大きいときは、前記リフトシリンダ13の油圧回路昇降制御弁切替連動して、センタフロート3の先端部が大きく上動したときはリフトシリンダ13によって苗植装置9を上昇し、センタフロート3の先端部が大きく下動したときは苗植装置9を下降して、土壌面の深さ変化に拘らず苗植付深さを略一定に維持するように昇降制御を行うものである。

0042

また、このようなセンタフロート3を支持するアーム55は、調節アーム58を有し、この調節アーム58を操作レバー等で回動操作することによって、回動ピン56の高さ位置を変更調節することができ、予め圃場の土壌深さに適応し易いフロートの滑走位置を選択しておくことができる。

0043

前記サイドフロート4は、前記アーム軸54周りに回動するアーム55の下方に平行状の下部リンク59を設けて平行リンク機構15を形成する。アーム55の基部には下方へ垂下するリンク60を設け、このリンク60の下端部に下部リンク59の前端部をリンクピン61で連結し、これらアーム55と下部リンク59の後端部はサイドフロート4の上面に取付けられた取付ブラケット17をリンク部材として上下のリンクピン62、16で連結して、前記アーム軸54前方に突出の調節アーム58を上下に回動調節することにより、アーム55と、これに設けられ他平行リンク機構15を上下回動して、サイドフロート4の滑走高さ位置を平行状に昇降調節することができる。前記リンク60の前側には固定位置、又は前記調節アーム58、乃至アーム55等と一体的に回動されるストッパピン63が設けられていて、リンク60の前方回動をこのストッパピン63によって係止する。

0044

前記リンク59とブラケット17との間をリンクピン16で連結する連結部には、リンク59の後端部にリンクピン16の嵌合遊動する前後方向の長穴18を形成して、このブラケット17部に固定して設けられるリンクピン16が、前記上部のリンクピン62の周りに前後揺動しうる形態としている。

0045

前記フロート3、4を昇降調節する調節アーム58は、センタフロート3とサイドフロート4を一体的に同時調節するように構成するもよく、又、各別に独立的に調節するように構成することもできる。各フロート3、4の均平部近くには、均平土壌面に施肥を行うための作溝器64を取付けている。

0046

ここにおいて、苗植伝動ケース1を主体とする苗植機体2を支持して土壌面を滑走しながら均平するセンタフロート3、及びこの左右両側部のサイドフロート4と、後端下り傾斜のタンク面を形成して前記苗植機体2に対して左右横方向へ往復移動しながらこのタンク面に搭載のマット苗を後下端の苗受ガイド5へ繰出す苗タンク6と、前記苗植伝動ケース1の後部にあって各苗タンク6から前記苗受ガイド5の苗取口7へ繰出される苗を分離保持して前記各フロート3、4で均平された土壌面に植付ける植付装置8等とからなる多条植形態の苗植装置9を、前輪10及び後輪11を配置の乗用四輪走行形態の車体12の後部に、リフトシリンダ13の伸縮によって昇降のリフトリンク14を介して連結して、前記センタフロート3の上下揺動によって前記リフトシリンダ13を伸縮させて苗植装置9を昇降させて苗植深さを一定に維持するように昇降制御する苗植機において、前記サイドフロート4を、苗植伝動ケース1に対して上下回動する平行リンク機構15の後端部に設けて、この平行リンク機構15を上下回動調節可能に設けた苗植装置の構成とする。

0047

苗植作業時は、苗植機体2の底部を支持して土壌面を滑走する角フロート3、4により苗植付位置の土壌面が均平されて、この均平跡の土壌面に植付装置8による苗植付作用が行われる。これらフロート3、4のうちセンタフロート3の上下回動によって苗植土壌面の深さを検出して、前記リフトシリンダ13を伸縮させてこの苗植装置9を昇降制御し、植付装置8による苗植付深さを略一定に維持するように制御する。

0048

また、左右両側のサイドフロート4も、前記平行リンク機構15後端のリンクピンの周りに上下回動して、土壌面を滑走しながら均平するが、この平行リンク機構15は、サイドフロート4の滑動位置を上下に変更調節することができ、土壌深さが深いときは、平行リンク機構15の後端部上動させて、サイドフロート4の支持位置を苗植機体2に対して上昇させ、土壌深さが浅いときは、逆に下動させてサイドフロート4を下降させる。これらサイドフロート4の平行リンク機構15による昇降移動は、サイドフロート4の向い角を変化を少なくして、略水平状態に維持した状態で平行姿勢にして昇降調節する。

0049

また、前記平行リンク機構15の後端部のリンクピン16を、この平行リンク機構15の後端部、又はサイドフロート4の取付ブラケット17に形成の長穴18に嵌合支持させて、これらリンクピン16の長穴18に対する相対的移動可能に構成する。

0050

前記のような苗植装置9による苗植作用時に、土壌深さが深浅に変化すると、これをセンタフロート3の上下揺動によって検出して、苗植装置9を昇降制御して、苗植付深さを略一定深さに維持するように制御する。

0051

また、前記平行リンク機構15の上下動調節によって昇降されているサイドフロート4は、常にいずれの昇降位置においても略平行状態を維持しているため、土壌面に大きい凹凸変化があってサイドフロート4の向い角が大きく変化しても、このサイドフロート4は、前記リンクピン16と長穴18との嵌合遊動しうる領域において相対的に揺動できるもので、揺動領域を規制される。サイドフロート4の大きく自由な揺動を抑えて、バタツキ現象を少くし、安定した均平作用を行わせる。

0052

また、前記苗植伝動ケース1と、この苗植伝動ケース1上方の苗タンク6下面を横方向移動自在に支持するタンク支持枠19との間に亘って支持する支持ステー20を、前記苗タンク6の横幅方向の中央側位置で連結する内部ステー21と、この左右外側方位置で連結する外部ステー22とに配置して、これら内部ステー21と外部ステー22の下端部の前記苗植伝動ケース1に対するステー連結位置23、24を、前後に離間L設定して、側面視でこの離間L部を底辺とする略三角形状に構成する。

0053

前記のように苗植装置9は、土壌の深さ変化や、左右傾斜等によって、昇降されたりローリングされることが多く、これによって横幅広く苗重量の大きい苗タンク6や、各フロート3、4等の揺動や歪み等を起し易いものであるが、前記のように苗植伝動ケース1と、広幅の苗タンク6を支持するタンク支持枠19との間の支持ステー20が、内部ステー21とこの左右両側方位置の外部ステー22とによって、側面視で略三角状に形成して三角トラス機構形態に構成して支持して、苗タンク5が左右端部へ移動しても、また苗植装置9や各フロート3、4等が昇降乃至上下揺動しても、苗タンク5の揺動歪み等を少なくして、安定したマット苗供給姿勢を維持する。

0054

また、前記苗タンク6の苗繰出端部に沿って形成の苗受ガイド5のマット苗摺動面に沿って側断面波形状、乃至山形状の凹凸条面25を形成する。
前記苗タンク6に供給されたマット苗は、この苗タンク6のタンク面に受けられた状態で左右横方向に向けて往復移動されて、苗床部の後下端部を苗受ガイドに摺接させて案内しながら、この苗受ガイド5の苗取口7に植付装置8を作用させて、左右一側部から他側端部に亘って適数本宛ての植付株元本数毎の苗を分離保持して、各フロート3、4で均平された土壌面に植付ける。このマット苗の苗床の前端面乃至前端底面部は、前受ガイド5の凹凸条面25に摺接して左右横方向へ移動案内される。

0055

この苗受ガイド5の凹凸条面25の一部がマット苗の苗床部面に若干くい込むように、移動案内されるため、苗タンク6が横方向へ移動したり、上下方向へ揺動しても、このマット苗の繰出前端部の苗受ガイド5に対する前後方向、及び上下方向の摺動案内位置は変化し難く、苗崩れを少くし、正確で安定したマット苗繰作用を維持させる。

0056

更には、前記苗タンク6のタンク面上方部に位置して、このマット苗を繰出方向に沿う滑り線26を設け、この滑り線26のタンク面上の突出高さを高、低に変更可能に設ける。

0057

前記のような苗植装置9の苗タンク6のタンク面は、この苗植装置9の昇降位置や、上下傾斜状態、更にマット苗の水分等によって、マット苗が滑り易くなったり、滑り難い状態であること等、マット苗の繰出の難易度が変り易い。そこで前記のようにマット苗の繰出を容易に行わせるときは、苗タンク6の滑り線26をタンク面上に高く突出させ、逆にマット苗の繰出に抵抗をかけるときは、この滑り線26を下げて、マット苗底面をタンク面に広く直接支持させるようにして繰出抵抗を調整する。

0058

図8において、前記苗タンク6のタンク面上部に設ける滑り線26は線材から成り、このタンク面の左右両側部に沿うように上方へ屈曲させて、この滑り線26の上端部65と下端部66を、このタンク面に形成の長穴から下側へ差込んで、この苗タンク6の下面側に取付けたクリップ67、68に各々挟持させる。このクリップ67、68は挟持位置を二段に形成していて、滑り線26の上、下端部65、66の挟持位置を上下に切替えることができる。

0059

マット苗の滑りを通常の標準状態に設定するときは、滑り線26を下段位置にしてタンク面に低く接近させた状態とし、滑り易くするときは、滑り線26をタンク面上に高く突出させた状態とする。また、各苗タンク6のタンク面上方にはマット苗の苗床上面を抑えて案内する苗ガイド69を配置している。

0060

前記苗植装置9の前側には、各センタフロート3、及びサイドフロート4の前方に代掻ロータ70、71を設けて、フロート3、4による均平位置の土壌面を予め掻き均しておくものである。これら代掻ロータ70、71は、伝動ケース72、及び支持フレーム73にロータ軸74、75を軸受されて、前記車体12側から連動される連動軸76を介して伝動回転される。これら代掻ロータ70、71は苗植装置9と一体的に昇降することができる。

0061

このような代掻ロータ70、71の前側に除草ロータ77、78、及び除草爪79、80等を配置している。除草ロータ77、78は、樹脂製の軽量のロータの周面に突子を形成してロータ軸81、82の周りに回転自在に設け、これらロータ軸81、82の両側端は、サイドアーム83によって各代掻ロータ70、71の前側に支架される又、除草ロータ77、78の幅間隔部には、ロータ軸81、82に固定して下方へ突出する除草爪79、80を設けている。

0062

これら除草ロータ77、78や、除草爪79、80で除草することによって、代掻ロータ70、71に対するわら草等の巻付を防止して、草の多い硬い土壌面であっても円滑な代掻作用を行わせることができる。

0063

1苗植伝動ケース
2苗植機体
3センタフロート
4サイドフロート
5苗受ガイド
6苗タンク
7 苗取口
8植付装置
9苗植装置
10前輪
11後輪
12 車体
13リフトシリンダ
14リフトリンク
15平行リンク機構
16リンクピン
17取付ブラケット
18長穴
19タンク支持枠
20支持ステー
21 内部ステー
22 外部ステー
23 ステー連結位置
24 ステー連結位置
25凹凸条面
26 滑り線

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