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技術 移動体通信用試験装置及び試験方法

出願人 アンリツ株式会社
発明者 橋本礼一西里一史
出願日 2012年2月14日 (8年4ヶ月経過) 出願番号 2012-029577
公開日 2013年8月29日 (6年10ヶ月経過) 公開番号 2013-168721
状態 特許登録済
技術分野 伝送一般の監視、試験 移動無線通信システム
主要キーワード マスタ通信装置 ポート番 データ送信能力 データ比較処理 秘匿解除処理 各通信処理 チャネル番号情報 送信可否情報
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年8月29日)のものです。
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図面 (4)

課題

複数の束ね無線通信を行う移動体動作試験を行うための擬似基地局として機能する移動体通信試験装置を提供すること。

解決手段

予め設定された振り分け情報に従って移動体に送信すべきロジカルチャネルデータをロジカルチャネル番号単位振り分け処理を行うロジカルチャネル振分部30と、ロジカルチャネル振分部30で振り分けられたロジカルチャネルデータを一時的に保持するデータ保持部43a、53aを備えるMAC処理部43、53を有し、自己宛のロジカルチャネルデータをトランスポートチャネルデータに変換するとともに、自己宛以外のロジカルチャネルデータを当該データの送信元に向けて送出する複数の通信処理部40、50と、各通信処理部40、50からのロジカルチャネルデータを当該データの送信元となる通信処理部40、50へ転送するデータ交換部60と、を備えた。

概要

背景

近年、移動通信サービスブロードバンド化に伴い、更なる高速化及び大容量化が求められており、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)に代表される第3世代移動通信システムや3.5世代移動通信システムに代わる次世代移動通信システムであるLTE(Long Term Evolution) が、第4世代通信ステムにつながる標準規格として期待されている。

このLTEは、3GPP(Third Generation Partnership Project)が標準化に向けて策定した通信規格であって、複数のチャネル幅(1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHz、又は、20MHz)が規格で規定され、下りにOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access :直交周波数分割多元接続) 、上りにSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access :シングルキャリア周波数分割多元接続)を採用し、ピークデータレートが下り方向100Mbps以上、上り方向50Mbps以上(何れも周波数帯域幅が20MHzにおいて)の通信速度を要求条件としている。

また、更なる広帯域化及び高速化を目的として、LTEの受信可帯域幅であったシステム帯域包含する広帯域を用いるLTE−Advanced(以下、「LTE−A」という)の標準化が開始されている。

LTE−Aは、その特徴としてLTEとの互換性を保ちながら、柔軟に広帯域化を行うために、空間多重技術MIMO(Multiple Input Multiple Output)の高度化と、コンポーネントキャリア(Component Carrier :CC)と呼ばれるLTE用の周波数ブロック(最大20MHzのチャネル帯域幅)を束ね帯域拡張の実現手段となる周波数広帯域化(キャリア・アグリゲーション(Carrier Aggregation :CA))の2つの技術を取り入れ、各コンポーネント・キャリアにおいて、電波環境に応じた適応変調チャネル符号化ハイブリッド自動転送要求HARQ)を行うことにより、効率を高め、伝送速度の向上を図っている(詳細は非特許文献1を参照)。

概要

複数の束ねて無線通信を行う移動体動作試験を行うための擬似基地局として機能する移動体通信試験装置を提供すること。予め設定された振り分け情報に従って移動体に送信すべきロジカルチャネルデータをロジカルチャネル番号単位振り分け処理を行うロジカルチャネル振分部30と、ロジカルチャネル振分部30で振り分けられたロジカルチャネルデータを一時的に保持するデータ保持部43a、53aを備えるMAC処理部43、53を有し、自己宛のロジカルチャネルデータをトランスポートチャネルデータに変換するとともに、自己宛以外のロジカルチャネルデータを当該データの送信元に向けて送出する複数の通信処理部40、50と、各通信処理部40、50からのロジカルチャネルデータを当該データの送信元となる通信処理部40、50へ転送するデータ交換部60と、を備えた。

目的

しかしながら、LTE−Aは現行の通信規格よりも伝送速度が大幅に高速化されているため、この通信規格に準拠する高度な処理機能を有する移動体通信用試験装置の開発が望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
0件

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請求項1

複数の周波数ブロック束ね無線通信を行う移動体通信用装置と対向して通信する対向装置の動作を模擬する移動体通信用試験装置(1)であって、予め設定された振り分け情報に従って前記移動体通信用装置に送信すべきロジカルチャネルデータをロジカルチャネル番号単位振り分け処理を行うロジカルチャネル振分部(30)と、前記ロジカルチャネル振分部で振り分けられた前記ロジカルチャネルデータを一時的に保持するデータ保持部(43a、53a)を備えるMAC処理部(43、53)を有し、自己宛のロジカルチャネルデータをトランスポートチャネルデータに変換するとともに、自己宛以外のロジカルチャネルデータを当該データの送信元に向けて送出する複数の通信処理部(40、50)と、前記各通信処理部からのロジカルチャネルデータを当該データの送信元となる前記通信処理部へ転送するデータ交換部(60)と、を備えたことを特徴とする移動体通信用試験装置。

請求項2

前記各通信処理部(40、50)から出力される前記各ロジカルチャネルデータのプロパティ情報に基づき、当該ロジカルチャネルデータの送信元となる前記通信処理部を割り当てるスケジューリングを行い、そのスケジューリング結果スケジューリング結果情報として前記各通信処理部に出力するスケジューラ(43b)を備え、前記通信処理部は、前記スケジューラからのスケジューリング結果情報に基づき、前記保持するロジカルチャネルデータのうち自己宛以外のロジカルチャネルデータを、前記データ交換部(60)を介して該当する前記通信処理部に向けて送出することを特徴とする請求項1記載の移動体通信用試験装置。

請求項3

前記ロジカルチャネル振分部(30)は、前記移動体通信用装置の動作試験シーケンスに従ってメッセージが時系列記述されたシナリオに記述される振り分け情報に従って振り分け処理を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の移動体通信用試験装置。

請求項4

複数の周波数ブロックを束ねて無線通信を行う移動体通信用装置と対向して通信する対向装置の動作を模擬する移動体通信用試験装置(1)であって、前記移動体通信用装置から送信された所定数の周波数ブロックの信号から変換されたトランスポートチャネルデータのMACヘッダ解析して分解したロジカルチャネルデータを一時的に保持するデータ保持部(43a、53a)を備えるMAC処理部(43、53)を有し、自己宛のロジカルチャネルデータをロジカルチャネル単位で処理するとともに、自己宛以外のロジカルチャネルデータを当該データの送信先に向けて送出する複数の通信処理部(40、50)と、前記各通信処理部からのロジカルチャネルデータを送信先となる前記通信処理部へ転送するデータ交換部(60)と、を備えたことを特徴とする移動体通信用試験装置。

請求項5

前記MAC処理部(43、53)は、前記移動体通信用装置の動作試験のシーケンスに従ってメッセージが時系列に記述されたシナリオに記述される振り分け情報に従って前記ロジカルチャネルデータの振り分け処理を行うことを特徴とする請求項4記載の移動体通信用試験装置。

請求項6

複数の周波数ブロックを束ねて移動体通信用装置との間で通信を行う複数の通信処理部(40、50)と、前記各通信処理部との間で送受信されるデータの中継処理をするデータ交換部(60)とを備え、前記移動体通信用装置と対向して通信する対向装置の動作を模擬する移動体通信用試験装置(1)の試験方法であって、予め設定された振り分け情報に従って前記移動体通信用装置に送信すべきロジカルチャネルデータを前記各通信処理部に振り分けるステップと、前記各通信処理部に振り分けられたロジカルチャネルデータを一時的に保持するステップと、前記通信処理部に振り分けられたロジカルチャネルデータのうち、当該通信処理部宛以外のロジカルチャネルデータを当該データの送信元となる前記通信処理部に向けて前記データ交換部を介して送出するステップと、前記通信処理部に振り分けられたロジカルチャネルデータのうちの当該通信処理部宛てに振り分けられたロジカルチャネルデータ及び前記データ交換部を介して受けたロジカルチャネルデータをトランスポートチャネルデータに変換するステップと、を含むことを特徴とする移動体通信用試験方法。

請求項7

前記各通信処理部(40、50)から出力される前記各ロジカルチャネルデータのプロパティ情報に基づき、当該ロジカルチャネルデータの送信元となる前記通信処理部を割り当てるスケジューリングを行うステップと、前記スケジューリングのスケジューリング結果をスケジューリング結果情報として前記各通信処理部に出力するステップと、前記スケジューリング結果情報に基づき、前記通信処理部が保持するロジカルチャネルデータのうち自己宛以外のロジカルチャネルデータを前記データ交換部(60)を介して当該データの送信元となる前記通信処理部に向けて送出するステップと、を更に含むことを特徴とする請求項6記載の移動体通信用試験方法。

請求項8

前記移動体通信用装置の動作試験のシーケンスに従ってメッセージが時系列に記述されたシナリオに記述される振り分け情報に従って振り分け処理を行うステップを更に含むことを特徴とする請求項6又は7記載の移動体通信用試験方法。

請求項9

複数の周波数ブロックを束ねて移動体通信用装置との間で通信を行う複数の通信処理部(40、50)と、前記各通信処理部との間で送受信されるデータの中継処理をするデータ交換部(60)とを備え、前記移動体通信用装置と対向して通信する対向装置の動作を模擬する移動体通信用試験装置の試験方法であって、前記移動体通信装置から送信された所定数の周波数ブロックの信号から変換されたトランスポートチャネルデータのMACヘッダを解析してロジカルチャネルデータとなるように分解処理するステップと、予め設定された振り分け情報に従って前記各通信処理部に振り分けられた前記ロジカルチャネルデータを一時的に保持するステップと、前記通信処理部に振り分けられたロジカルチャネルデータのうち、当該通信処理部宛以外のロジカルチャネルデータを前記データ交換部を介して当該データの送信先となる前記通信処理部に向けて送出するステップと、前記通信処理部に振り分けられたロジカルチャネルデータのうちの当該通信処理部宛てに振り分けられたロジカルチャネルデータ及び前記データ交換部を介して受けたロジカルチャネルデータをロジカルチャネル単位で処理するステップと、を含むことを特徴とする移動体通信用試験方法。

請求項10

前記移動体通信用装置の動作試験のシーケンスに従ってメッセージが時系列に記述されたシナリオに記述される振り分け情報に従って前記ロジカルチャネルデータの振り分け処理を行うステップを更に含むことを特徴とする請求項9記載の移動体通信用試験方法。

技術分野

0001

本発明は、LTE−Advanced等の複数の周波数ブロック束ね通信を行う移動体通信用装置(基地局又は携帯電話等の端末)又はそれに実装されるチップ等の動作試験を行う移動体通信用試験装置及び試験方法に関するものである。

背景技術

0002

近年、移動通信サービスブロードバンド化に伴い、更なる高速化及び大容量化が求められており、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)に代表される第3世代移動通信システムや3.5世代移動通信システムに代わる次世代移動通信システムであるLTE(Long Term Evolution) が、第4世代通信システムにつながる標準規格として期待されている。

0003

このLTEは、3GPP(Third Generation Partnership Project)が標準化に向けて策定した通信規格であって、複数のチャネル幅(1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHz、又は、20MHz)が規格で規定され、下りにOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access :直交周波数分割多元接続) 、上りにSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access :シングルキャリア周波数分割多元接続)を採用し、ピークデータレートが下り方向100Mbps以上、上り方向50Mbps以上(何れも周波数帯域幅が20MHzにおいて)の通信速度を要求条件としている。

0004

また、更なる広帯域化及び高速化を目的として、LTEの受信可帯域幅であったシステム帯域包含する広帯域を用いるLTE−Advanced(以下、「LTE−A」という)の標準化が開始されている。

0005

LTE−Aは、その特徴としてLTEとの互換性を保ちながら、柔軟に広帯域化を行うために、空間多重技術MIMO(Multiple Input Multiple Output)の高度化と、コンポーネントキャリア(Component Carrier :CC)と呼ばれるLTE用の周波数ブロック(最大20MHzのチャネル帯域幅)を束ねる帯域拡張の実現手段となる周波数広帯域化(キャリア・アグリゲーション(Carrier Aggregation :CA))の2つの技術を取り入れ、各コンポーネント・キャリアにおいて、電波環境に応じた適応変調チャネル符号化ハイブリッド自動転送要求HARQ)を行うことにより、効率を高め、伝送速度の向上を図っている(詳細は非特許文献1を参照)。

先行技術

0006

NTDOCOMOテクカルジャーナルVol.18 No.2 Jul.2010 12-21P

発明が解決しようとする課題

0007

ところで、LTE−Aの研究開発を進めるにあたり、LTE−Aに対応した移動体通信用装置(基地局又は携帯電話等の端末)又はそれに使用するチップを開発するため、この開発対象と対向して通信を行う端末又は基地局の動作を模擬する移動体通信用試験装置が必要となる。しかしながら、LTE−Aは現行の通信規格よりも伝送速度が大幅に高速化されているため、この通信規格に準拠する高度な処理機能を有する移動体通信用試験装置の開発が望まれている。

0008

また、LTE−Aは、LTEとの互換性を有しているが、単純にLTE用の移動体通信用試験装置を複数台接続しただけではLTE−Aに準拠する移動体通信用試験装置を実現することができず、LTE−Aに対応した移動体通信用試験装置の開発及び製造に多大なコストがかかるという問題があった。

0009

そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、低コストでLTE−Aに準拠する移動体通信用装置の動作試験を実施することのできる移動体通信用試験装置及び試験方法を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0010

上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載された移動体通信用試験装置は、複数の周波数ブロックを束ねて無線通信を行う移動体通信用装置と対向して通信する対向装置の動作を模擬する移動体通信用試験装置1であって、
予め設定された振り分け情報に従って前記移動体通信用装置に送信すべきロジカルチャネルデータをロジカルチャネル番号単位振り分け処理を行うロジカルチャネル振分部30と、
前記ロジカルチャネル振分部で振り分けられた前記ロジカルチャネルデータを一時的に保持するデータ保持部43a、53aを備えるMAC処理部43、53を有し、自己宛のロジカルチャネルデータをトランスポートチャネルデータに変換するとともに、自己宛以外のロジカルチャネルデータを当該データの送信元に向けて送出する複数の通信処理部40、50と、
前記各通信処理部からのロジカルチャネルデータを当該データの送信元となる前記通信処理部へ転送するデータ交換部60と、
を備えたことを特徴とする。

0011

請求項2記載の移動体通信用試験装置は、請求項1記載の移動体通信用試験装置において、前記各通信処理部40、50から出力される前記各ロジカルチャネルデータのプロパティ情報に基づき、当該ロジカルチャネルデータの送信元となる前記通信処理部を割り当てるスケジューリングを行い、そのスケジューリング結果スケジューリング結果情報として前記各通信処理部に出力するスケジューラ43bを備え、
前記通信処理部は、前記スケジューラからのスケジューリング結果情報に基づき、前記保持するロジカルチャネルデータのうち自己宛以外のロジカルチャネルデータを、前記データ交換部60を介して該当する前記通信処理部に向けて送出することを特徴とする。

0012

請求項3記載の移動体通信用試験装置は、請求項1又は2記載の移動体通信用試験装置において、前記ロジカルチャネル振分部30は、前記移動体通信用装置の動作試験のシーケンスに従ってメッセージが時系列記述されたシナリオに記述される振り分け情報に従って振り分け処理を行うことを特徴とする。

0013

請求項4記載の移動体通信用試験装置は、複数の周波数ブロックを束ねて無線通信を行う移動体通信用装置と対向して通信する対向装置の動作を模擬する移動体通信用試験装置1であって、
前記移動体通信用装置から送信された所定数の周波数ブロックの信号から変換されたトランスポートチャネルデータのMACヘッダ解析して分解したロジカルチャネルデータを一時的に保持するデータ保持部43a、53aを備えるMAC処理部43、53を有し、自己宛のロジカルチャネルデータをロジカルチャネル単位で処理するとともに、自己宛以外のロジカルチャネルデータを当該データの送信先に向けて送出する複数の通信処理部40、50と、
前記各通信処理部からのロジカルチャネルデータを送信先となる前記通信処理部へ転送するデータ交換部60と、
を備えたことを特徴とする。

0014

請求項5記載の移動体通信用試験装置は、請求項4記載の移動体通信用試験装置において、前記MAC処理部43、53は、前記移動体通信用装置の動作試験のシーケンスに従ってメッセージが時系列に記述されたシナリオに記述される振り分け情報に従って前記ロジカルチャネルデータの振り分け処理を行うことを特徴とする。

0015

請求項6記載の移動体通信用試験方法は、複数の周波数ブロックを束ねて移動体通信用装置との間で通信を行う複数の通信処理部40、50と、前記各通信処理部との間で送受信されるデータの中継処理をするデータ交換部60とを備え、前記移動体通信用装置と対向して通信する対向装置の動作を模擬する移動体通信用試験装置1の試験方法であって、
予め設定された振り分け情報に従って前記移動体通信用装置に送信すべきロジカルチャネルデータを前記各通信処理部に振り分けるステップと、
前記各通信処理部に振り分けられたロジカルチャネルデータを一時的に保持するステップと、
前記通信処理部に振り分けられたロジカルチャネルデータのうち、当該通信処理部宛以外のロジカルチャネルデータを当該データの送信元となる前記通信処理部に向けて前記データ交換部を介して送出するステップと、
前記通信処理部に振り分けられたロジカルチャネルデータのうちの当該通信処理部宛てに振り分けられたロジカルチャネルデータ及び前記データ交換部を介して受けたロジカルチャネルデータをトランスポートチャネルデータに変換するステップと、
を含むことを特徴とする。

0016

請求項7記載の移動体通信用試験方法は、請求項6記載の移動体通信用試験方法において、前記各通信処理部40、50から出力される前記各ロジカルチャネルデータのプロパティ情報に基づき、当該ロジカルチャネルデータの送信元となる前記通信処理部を割り当てるスケジューリングを行うステップと、
前記スケジューリングのスケジューリング結果をスケジューリング結果情報として前記各通信処理部に出力するステップと、
前記スケジューリング結果情報に基づき、前記通信処理部が保持するロジカルチャネルデータのうち自己宛以外のロジカルチャネルデータを前記データ交換部60を介して当該データの送信元となる前記通信処理部に向けて送出するステップと、
を更に含むことを特徴とする。

0017

請求項8記載の移動体通信用試験方法は、請求項6又は7記載の移動体通信用試験方法において、前記移動体通信用装置の動作試験のシーケンスに従ってメッセージが時系列に記述されたシナリオに記述される振り分け情報に従って振り分け処理を行うステップを更に含むことを特徴とする。

0018

請求項9記載の移動体通信用試験方法は、複数の周波数ブロックを束ねて移動体通信用装置との間で通信を行う複数の通信処理部40、50と、前記各通信処理部との間で送受信されるデータの中継処理をするデータ交換部60とを備え、前記移動体通信用装置と対向して通信する対向装置の動作を模擬する移動体通信用試験装置の試験方法であって、
前記移動体通信装置から送信された所定数の周波数ブロックの信号から変換されたトランスポートチャネルデータのMACヘッダを解析してロジカルチャネルデータとなるように分解処理するステップと、
予め設定された振り分け情報に従って前記各通信処理部に振り分けられた前記ロジカルチャネルデータを一時的に保持するステップと、
前記通信処理部に振り分けられたロジカルチャネルデータのうち、当該通信処理部宛以外のロジカルチャネルデータを前記データ交換部を介して当該データの送信先となる前記通信処理部に向けて送出するステップと、
前記通信処理部に振り分けられたロジカルチャネルデータのうちの当該通信処理部宛てに振り分けられたロジカルチャネルデータ及び前記データ交換部を介して受けたロジカルチャネルデータをロジカルチャネル単位で処理するステップと、
を含むことを特徴とする。

0019

請求項10記載の移動体通信用試験方法は、請求項9記載の移動体通信用試験方法において、前記移動体通信用装置の動作試験のシーケンスに従ってメッセージが時系列に記述されたシナリオに記述される振り分け情報に従って前記ロジカルチャネルデータの振り分け処理を行うステップを更に含むことを特徴とする。

発明の効果

0020

本発明の移動体通信用試験装置によれば、送信処理を実施するための構成として、予め設定された振り分け情報に従って移動体通信用装置に送信すべきロジカルチャネルデータをロジカルチャネル番号単位で複数の通信処理装置に振り分け処理をし、通信処理装置において、一時的に保持したロジカルチャネルデータのうち、自己宛以外のロジカルチャネルデータを当該データの送信元となる通信処理装置に向けてデータ交換部を介して送出する構成を採用しているため、低コストで、LTEーA等の所定数の周波数ブロックを束ねて無線通信を行う移動体通信用装置の各種動作試験が行える移動体通信用試験装置を提供することができる。

0021

また、受信処理を実施するための構成として、移動体通信用装置から受信したロジカルチャネルデータを、通信処理装置が予め設定された振り分け情報に従って振り分けして、自己宛以外に振り分けられたロジカルチャネルデータを当該データの送信先となる通信処理部に向けてデータ交換部を介して送出する構成を採用しているため、低コストで、LTEーA等の所定数の周波数ブロックを束ねて無線通信を行う移動体通信用装置の各種動作試験が行える移動体通信用試験装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0022

本発明に係る移動体通信用試験装置におけるダウンリンク処理を実現するための機能ブロック図である。
シナリオに記述された振り分け情報を概念的に示した説明図である。
同装置におけるアップリンク処理を実現するための機能ブロック図である。

実施例

0023

以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではなく、この形態に基づいて当業者等によりなされる実施可能な他の形態、実施例及び運用技術等はすべて本発明の範疇に含まれる。

0024

本発明に係る移動体通信用試験通信装置は、LTEを更なる広帯域化及び高速化する目的として、複数の周波数ブロックを束ねて無線通信を行う技術を採用したLTE−Advanced(以下、「LTE−A」と称する)に対応した移動体通信用装置(通信端末や基地局、及びそれらに使用するチップ)を開発するために対向装置(通信端末に対する基地局模擬装置又は基地局に対する通信端末模擬装置)として動作をする試験装置である。
なお、以下の説明では、基地局を模擬して移動体通信端末試験する試験装置を例にしとして説明する。また、本装置試験処理内容として、本装置と各種移動体との間のダウンリンク処理(送信処理)とアップリンク処理(受信処理)とに大別してそれぞれ説明する。

0025

[1.ダウンリンク処理]
<1−1.装置構成
まず、本例の移動体通信用試験装置におけるダウンリンク処理について説明する。
図1は、本例の移動体端末用試験装置1におけるダウンリンク処理を実現するための各機能を示しており、TFT処理部10と、シナリオ処理部20と、ロジカルチャネル振分部30と、マスタ通信処理部40、スレーブ通信処理部50と、データ交換部60とを備えて構成されている。

0026

なお、図例では、1つのマスタ通信処理部40と、2つのスレーブ通信処理部50との間のデータの送受信をデータ交換部60が中継する構成例で示しているが、マスタ通信処理部40に複数のスレーブ通信処理部50が接続される構成であれば、スレーブ通信処理部50の接続数は特に限定されない。

0027

(TFT処理部)
TFT処理部10は、外部入力有線無線を問わず)又は予め内部記憶したIPデータに対してトラヒックフローテンプレート(Traffic Flow Template;以下、「TFT」と略称する。)パケットフィルタリングにより適切なロジカルチャネル(DTCH(Dedicated Traffic Channel )、MTCH(Multicast Traffic Channel ))にマッピングしてロジカルチャネル振分部30に出力している。
なお、TFTパケットフィルタリングに使用する項目としては、IPアドレスとそのサブネットマスクプロトコル番号(IPv4)/ネクスヘッダ(IPv6)、ポート番号、IPSecSPI値等がある。

0028

(シナリオ処理部)
シナリオ処理部20は、LTE−Aに準拠する所定の動作試験のシーケンスに従ってメッセージが時系列に記述されたシナリオを記憶するシナリオ記憶手段21を備え、動作試験に応じたシナリオを順次読み込んで実行した際のレイヤ3メッセージを制御データ(MCCH(Multicast Control Channel )データ、DCCH(Dedicated Control CHannel )データ)、CCCH(Common Control Channel)データ、BCCH(Broadcast Control Channel )データ及びPCCH(Paging Control Channel)データとしてマスタ通信処理部40に出力している。

0029

また、シナリオ処理部20は、マッピングされたロジカルチャネルの振り分け指示の情報である振り分け情報がシナリオに記述されているため、この振り分け情報をロジカルチャネル振分部30に出力している。振り分け情報は、ロジカルチャネルの種別及び番号と、振り分け先であるマスタ通信処理部40及び各スレーブ通信処理部50の番号とを任意に振り分けしている。なお、図2は、振り分け情報を概念的にテーブル化して表現したものであり、各ロジカルチャネルデータとマスタ及びスレーブ通信処理部40、50のそれぞれに識別可能な番号を割り当てておき、各データと振り分け先を予め指定した振り分け情報を、シナリオにおけるマスタ通信処理部40の動作開始前に実行されるシナリオに記述している例である。

0030

(ロジカルチャネル振分部)
ロジカルチャネル振分部30は、シナリオ処理部20からの振り分け情報に基づき、TFT処理部10でマッピングされたロジカルチャネルデータを対応するロジカルチャネル(DTCH、MTCH)番号単位でマスタ通信処理部40又はスレーブ通信処理部50に振り分け処理をしている。なお、ロジカルチャネル振分部30によって振り分けられたロジカルチャネルデータのうち、DTCHデータはマスタ側PDCP処理部41及び後述するスレーブ側PDCP処理部51にそれぞれ出力され、MTCHデータはマスタ側RLC処理部42及び後述するスレーブ側RLC処理部52にそれぞれ出力される。

0031

(マスタ通信処理部)
マスタ通信処理部40は、レイヤ2のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)サブレイヤの処理を行うマスタ側PDCP処理部41と、レイヤ2のRLC(Radio Link Control)サブレイヤの処理を行うマスタ側RLC処理部42と、レイヤ2のMAC(Medium Access Control )サブレイヤの処理を行うマスタ側MAC処理部43と、レイヤ1の処理を行うマスタ側PHY(physical)処理部44とを備えて構成されている。

0032

マスタ側PDCP処理部41は、ロジカルチャネル振分部30から送られてきたロジカルチャネルデータ(DTCHデータ)をロジカルチャネル毎にROHC(Robust Header Compressio)によるヘッダ圧縮処理と秘匿処理を実行してマスタ側RLC処理部42に出力している。また、シナリオ処理部20からロジカルチャネルデータ(DCCHデータ)を受けて、認証処理と秘匿処理を実行してマスタ側RLC処理部42に出力している。

0033

マスタ側RLC処理部42は、マスタ側PDCP処理部41からのロジカルチャネルデータ(DTCHデータ、DCCHデータ)、ロジカルチャネル振分部30からのロジカルチャネルデータ(MTCHデータ)、シナリオ処理部20からのロジカルチャネルデータ(MCCHデータ)をロジカルチャネル毎に分割・結合処理とARQ(Automatic repeat request)処理(再送処理)を実行してマスタ側MAC処理部43に出力している。また、マスタ側RLC処理部42は、シナリオ処理部20から、制御データであるロジカルチャネルデータ(BCCHデータ、CCCHデータ、PCCHデータ)を受けて、マスタ側MAC処理部43に出力している。

0034

マスタ側MAC処理部43は、マスタ側データ保持部43aと、スケジューラ43bと、マスタ側変換処理部43cと、マスタ側HARQ(Hybrid Automatic repeat request )処理部43dとを備えている。マスタ側MAC処理部43は、マスタ側RLC処理部42からの各ロジカルチャネルデータのスケジューリングを行い、ロジカルチャネルデータをトランスポートチャネルデータに変換した後、HARQ処理を行って、下位レイヤのマスタ側PHY処理部44に出力している。

0035

マスタ側データ保持部43aは、マスタ側RLC処理部42からのロジカルチャネルデータ(MTCHデータ、MCCHデータ、DTCHデータ、DCCHデータ、BCCHデータ、CCCHデータ、PCCHデータ)を一時的に保持する記憶バッファである。マスタ側データ保持部43aは、入力したロジカルチャネルデータのプロパティ情報(例えば、チャネル種別情報チャネル番号情報、チャネルのRLCシーケンス番号情報、ロジカルチャネルデータのサイズ情報、マスタ側RLC処理部42からの再送データであるか否かの情報等を含む)をスケジューラ43bに出力し、その応答としてスケジューラ43bから入力するロジカルチャネルデータのスケジューリング結果情報に基づき、保持するロジカルチャネルデータが自己宛以外のデータであったときは、データ交換部60を介して該当するスレーブ側データ保持部53aに出力している。

0036

また、マスタ側データ保持部43aは、データ交換部60を介して入力したスレーブ側データ保持部53aからのプロパティ情報をスケジューラ43bに出力するとともに、スケジューラ43bから入力したスレーブ側データ保持部53aに対するスケジューリング結果情報をデータ交換部60を介してスレーブ側データ保持部53aに出力している。

0037

なお、マスタ側データ保持部43aは、スケジューリング結果情報により保持するロジカルチャネルデータが自己宛のデータであったときは、保持するロジカルチャネルデータをそのままマスタ側変換処理部43cに出力している。

0038

スケジューラ43bは、マスタ側データ保持部43aとスレーブ側データ保持部53aとがそれぞれ保持する各ロジカルチャネルデータのプロパティ情報、マスタ側HARQ処理部43d及び後述するスレーブ側HARQ処理部53cから定期的に入力される送信可否情報(HARQ処理によるマスタ側PHY処理部44及び後述するスレーブ側PHY処理部54への再送状況を加味したデータ送信能力を示す情報)を入力すると、これらの情報に基づきマスタ側データ保持部43a及びスレーブ側データ保持部53aにそれぞれ保持する各ロジカルチャネルデータのスケジューリングを行い、その処理結果をスケジューリング結果情報としてマスタ側データ保持部43aに出力している。

0039

なお、スケジューリングとは、上述したプロパティ情報や送信可否情報等を考慮し、各ロジカルチャネルデータを送信先である各通信処理部の何れかに割り当てる処理(所謂、スケジューリング/プライオリティハンドリング処理)である。

0040

マスタ側変換処理部43cは、対応するCC毎に設けられ、マスタ側データ保持部43aからのロジカルチャネルデータを結合し、さらに結合結果を示すヘッダを付加したトランスポートチャネルデータに変換してマスタ側HARQ処理部43dに出力している。

0041

マスタ側HARQ処理部43dは、対応するCC毎に設けられ、マスタ側変換処理部43cからのトランスポートチャネルデータに対しARQ処理とFEC(Forward Error Correction)処理とを組み合わせたHARQ処理を行ってマスタ側PHY処理部44に出力している。また、マスタ側HARQ処理部43dは、マスタ側PHY処理部44へのトランスポートチャネルデータの送信状況に応じた送信可否情報を定期的(例えば、マスタ側HARQ処理部43dからマスタ側PHY処理部44へのトランスポートチャネルデータの出力タイミングと同期した1mS周期)にスケジューラ43bに出力している。

0042

マスタ側PHY処理部44は、対応するCC毎に設けられ、マスタ側HARQ処理部43dからのトランスポートチャネルデータを物理チャネルにマッピングしてCCのRF出力信号に変換して出力する、所謂レイヤ1の処理を行っている。

0043

(スレーブ通信処理部)
スレーブ通信処理部50は、レイヤ2のPDCPサブレイヤの処理を行うスレーブ側PDCP処理部51と、レイヤ2のRLCサブレイヤの処理を行うスレーブ側RLC処理部52と、レイヤ2のMACサブレイヤの処理を行うスレーブ側MAC処理部53と、レイヤ1の処理を行うスレーブ側PHY処理部54とを備えて構成されている。

0044

スレーブ側PDCP処理部51は、上位レイヤであるロジカルチャネル振分部30から送られてきたロジカルチャネルデータ(DTCHデータ)をROHCによるヘッダ圧縮処理と秘匿処理を実行してスレーブ側RLC処理部52に出力している。

0045

スレーブ側RLC処理部52は、スレーブ側PDCP処理部51からのロジカルチャネルデータ(DTCHデータ)及びロジカルチャネル振分部30からのロジカルチャネルデータ(MTCHデータ)をロジカルチャネル毎に分割・結合処理とARQ処理(再送処理)を行った各ロジカルチャネルデータをスレーブ側MAC処理部53に出力している。

0046

スレーブ側MAC処理部53は、スレーブ側データ保持部53aと、スレーブ側変換処理部53bと、スレーブ側HARQ処理部53cとを備えている。スレーブ側MAC処理部53は、スレーブ側RLC処理部52からのロジカルチャネルデータをスケジューリング/プライオリティハンドリング処理を行い、ロジカルチャネルデータをトランスポートチャネルデータに変換した後、HARQ処理を行って、下位レイヤのスレーブ側PHY処理部54に出力している。

0047

スレーブ側データ保持部53aは、スレーブ側RLC処理部52からのロジカルチャネルデータを一時的に保持する記憶バッファである。スレーブ側データ保持部53aは、入力したロジカルチャネルデータのプロパティ情報をデータ交換部60を介してスケジューラ43bに出力している。また、スレーブ側データ保持部53aは、スケジューラ43bからの応答としてデータ変換部60を介して入力したロジカルチャネルデータのスケジューリング結果情報に基づき、保持するロジカルチャネルデータが自己宛以外のデータであったときは、データ交換部60を介してマスタ側データ保持部43a又は該当するスレーブ側データ保持部53aに送出している。

0048

また、スレーブ側データ保持部53aは、データ交換部60を介して入力したスレーブ側データ保持部53aからのプロパティ情報をスケジューラ43bに出力するとともに、スケジューラ43bからのスケジューリング結果情報をデータ交換部60を介して入力している。

0049

なお、スレーブ側データ保持部53aは、スケジューリング結果情報により保持するロジカルチャネルデータが自己宛のデータであったときは、保持するロジカルチャネルデータをそのままスレーブ側変換処理部53bに出力している。

0050

スレーブ側変換処理部53bは、対応するCC毎に設けられ、スレーブ側データ保持部53aからのロジカルチャネルデータを結合し、さらに結合結果を示すヘッダを付加したトランスポートチャネルデータに変換してスレーブ側HARQ処理部53cに出力している。

0051

スレーブ側HARQ処理部53cは、対応するCC毎に設けられ、スレーブ側変換処理部53bからのトランスポートチャネルデータに対しARQ処理とFEC処理とを組み合わせたHARQ処理を行ってスレーブ側PHY処理部54に出力している。また、スレーブ側HARQ処理部53cは、スレーブ側PHY処理部54へのトランスポートチャネルデータの送信状況に応じた送信可否情報をデータ交換部60を介して定期的(例えば、マスタ側HARQ処理部43dと同様の1mS周期)にスケジューラ43bに出力している。

0052

スレーブ側PHY処理部54は、対応するCC毎に設けられ、スレーブ側HARQ処理部53cからのトランスポートチャネルデータを物理チャネルにマッピングしてCCのRF出力信号に変換して出力する、所謂レイヤ1の処理を行っている。

0053

(データ交換部)
データ交換部60は、マスタ側データ保持部43aと各スレーブ側データ保持部53aとの間で送受信されるロジカルチャネルデータや各種情報の中継処理を行っている。具体的な処理内容としては、データ交換部60は、各スレーブ側データ保持部53aから保持するロジカルチャネルデータのプロパティ情報を入力したときは、その情報をマスタ側データ保持部43aに出力する処理を行っている。また、マスタ側データ保持部43aからのスケジューリング結果情報を入力したときは、対応するスレーブ側データ保持部53aに出力する処理を行っている。さらに、データ交換部60は、マスタ側データ保持部43a又は各スレーブ側データ保持部53aからのロジカルチャネルデータを、該当するマスタ側データ保持部43a又はスレーブ側データ保持部53aに対する転送処理を行っている。また、データ交換部60は、各スレーブ側HARQ処理部53cからの送信可否情報をスケジューラ43bに出力する処理を行っている。

0054

<1−2.処理動作
次に、上述した移動体通信用試験装置のダウンリンク処理における一連の処理動作について説明する。ここでは、外部入力したIPデータに対するダウンリンク処理を予め設定されたシナリオに沿って実行する際の処理動作例であり、シナリオ記憶手段21に記憶されたシナリオに従って、各レイヤの初期設定及び振り分け情報の出力は完了しているものとする。

0055

まず、シナリオに従い、レイヤ3メッセージを制御データ(DCCHデータ、MCCHデータ、CCCHデータ、BCCHデータ及びPCCHデータ)としてマスタ通信処理部40に出力する。そして、外部入力したIPデータをTFT処理部10でロジカルチャネル(DTCH、MTCH)にマッピングしたロジカルチャネルデータ(DTCHデータ、MTCHデータ)をロジカルチャネル振分部30に出力する。

0056

ロジカルチャネル振分部30は、シナリオ処理部20からの振分指示に基づき、TFT処理部10でマッピングされたロジカルチャネルデータを対応するロジカルチャネル(DTCH、MTCH)番号単位でマスタ通信処理部40又はスレーブ通信処理部50に振り分け処理を行う。

0057

次に、マスタ通信処理部40に振り分け処理されたロジカルチャネルデータは、まずマスタ側PDCP処理部41においてロジカルチャネルデータ(DTCHデータ)をロジカルチャネル毎にROHCによるヘッダ圧縮処理と秘匿処理され、マスタ側RLC処理部42に出力される。また、シナリオ処理部20からのロジカルチャネルデータ(DCCHデータ)は、マスタ側PDCP処理部41において認証処理及び秘匿処理され、マスタ側RLC処理部42に出力される。次に、マスタ側RLC処理部42は、マスタ側PDCP処理部41、ロジカルチャネル振分部30及びシナリオ処理部20からのロジカルチャネルデータ(DTCHデータ、DCCHデータ、MTCHデータ、MCCHデータ)をロジカルチャネル毎に分割・結合処理とARQ処理を実行して、マスタ側MAC処理部43に出力する。また、マスタ側RLC処理部42は、シナリオ処理部20から、制御データであるロジカルチャネルデータ(BCCHデータ、CCCHデータ、PCCHデータ)を受けて、マスタ側MAC処理部43に出力する。

0058

マスタ側MAC処理部43では、まずマスタ側RLC処理部42からのロジカルチャネルデータをマスタ側データ保持部43aに一時的に記憶する。そして、入力したロジカルチャネルデータのプロパティ情報をスケジューラ43bに出力し、その応答としてスケジューラ43bでスケジューリング/プライオリティハンドリング処理により得られたスケジューリング結果情報に基づき、保持するロジカルチャネルデータが自己宛以外のデータであったときは、データ交換部60を介して該当するスレーブ側データ保持部53aに送出する。また、保持するロジカルチャネルデータが自己宛のデータであったときは、保持するロジカルチャネルデータをそのままマスタ側変換処理部43cに出力する。

0059

マスタ側データ保持部43aからのロジカルチャネルデータは、マスタ側変換処理部43cにおいて、結合処理及び結合結果を示すヘッダを付加したトランスポートチャネルデータに変換される。そして、マスタ側HARQ処理部43dにおいてトランスポートチャネルデータに対するHARQ処理を行った後、マスタ側PHY処理部44においてトランスポートチャネルデータを物理チャネルにマッピングし、CCのRF出力信号に変換して出力する。

0060

一方、スレーブ通信処理部50においても、マスタ通信処理部40におけるレイヤ2、レイヤ1に関する同様の処理を平行して行っている。
まず、スレーブ側PDCP処理部51では、ロジカルチャネル振分部30から送られてきたロジカルチャネルデータ(DTCHデータ)をROHCによるヘッダ圧縮処理と秘匿処理を実行し、スレーブ側RLC処理部52において、スレーブ側PDCP処理部51及びロジカルチャネル振分部30からのロジカルチャネルデータ(DTCHデータ、MTCHデータ)をロジカルチャネル毎に分割・結合処理とARQ処理を行った各ロジカルチャネルデータをスレーブ側MAC処理部53に出力する。

0061

スレーブ側MAC処理部53では、スレーブ側RLC処理部52からのロジカルチャネルデータをスレーブ側データ保持部53aに一時的に記憶する。そして、入力したロジカルチャネルデータのプロパティ情報をデータ交換部60を介してスケジューラ43bに出力し、その応答としてデータ交換部60を介して入力したスケジューラ43bからのスケジューリング結果情報に基づき、保持するロジカルチャネルデータが自己宛以外のデータであったときは、データ交換部60を介してマスタ側データ保持部43a又は該当するスレーブ側データ保持部53aに送出する。また、保持するロジカルチャネルデータが自己宛のデータであったときは、保持するロジカルチャネルデータをそのままスレーブ側変換処理部53bに出力する。

0062

スレーブ側データ保持部53aからのロジカルチャネルデータは、スレーブ側変換処理部53bにおいて結合処理及び結合結果を示すヘッダを付加したトランスポートチャネルデータに変換される。そして、スレーブ側HARQ処理部53cにおいてトランスポートチャネルデータに対するHARQ処理を行った後、スレーブ側PHY処理部54においてトランスポートチャネルデータを物理チャネルにマッピングし、CCのRF出力信号に変換し出力して処理を終了する。

0063

[2.アップリンク処理]
次に、本発明に係る移動体通信用試験装置のアップリンク処理について説明する。
なお、以下の説明では、上述したダウンリンク処理において説明した構成要件と同一の構成については同符号及び処理内容について援用し、アップリンク処理に関する処理内容のみを説明する。

0064

<2−1.装置構成>
図3は、本例の移動体端末用試験装置におけるアップリンク処理を実現するための各機能を示しており、ユーザデータ処理部70と、シナリオ処理部20と、マスタ通信処理部40と、スレーブ通信処理部50と、データ交換部60とを備えて構成されている。

0065

なお、図例では、ダウンリンク処理時のシステム構成と同様に、1つのマスタ通信処理部40と、2つのスレーブ通信処理部50との間のデータの送受信をデータ交換部60が中継する構成例で示しているが、マスタ通信装置40に複数のスレーブ通信処理部50が接続される構成であれば、スレーブ通信処理部50の接続数は特に限定されない。

0066

(ユーザデータ処理部)
ユーザデータ処理部70は、マスタ通信処理部40及びスレーブ通信処理部50からのIPデータに対するエラーレートの検出、データ比較処理等の試験内容に応じたデータ解析処理や、接続される外部装置(例えば音声サーバ)に対するデータ出力処理を行っている。

0067

(シナリオ処理部)
シナリオ処理部20は、LTE−Aに準拠する所定の動作試験のシーケンスに従ってメッセージが時系列に記述されたシナリオを記憶するシナリオ記憶手段21を備え、マスタ側MAC処理部43及びスレーブ側MAC処理部53に対し、データ変換処理部で変換されたロジカルチャネルデータのMACヘッダに基づく変換/分解処理(デマルチプレクス)後のロジカルチャネルデータの振り分け処理を行うための振り分け情報を出力している。なお、振り分け情報は、上述したダウンリンク処理における振り分け情報と同様であり、ロジカルチャネルの種別及び番号と振り分け先となるマスタ通信処理部40及びスレーブ通信処理部50に対応した番号を予め設定し、各ロジカルチャネルの種別及び番号と振り分け先の番号とを対応させたものである。

0068

また、シナリオ処理部20は、マスタ通信処理部40から出力される制御データ(CCCHデータ、DCCHデータ)をレイヤ3のRRCサブレイヤのプロトコルメッセージとして入力している。

0069

(マスタ通信処理部)
マスタ通信処理部40は、レイヤ2のPDCPサブレイヤの処理を行うマスタ側PDCP処理部41と、レイヤ2のRLCサブレイヤの処理を行うマスタ側RLC処理部42と、レイヤ2のMACサブレイヤの処理を行うマスタ側MAC処理部43と、レイヤ1の処理を行うマスタ側PHY処理部44とを備えて構成されている。

0070

マスタ側PDCP処理部41は、マスタ側RLC処理部42からのロジカルチャネルデータ(DTCHデータ)に対して秘匿解除処理とROHCによる解凍処理を実行する。また、マスタ側PDCP処理部41は、マスタ側RLC処理部42からの制御データ(DCCHデータ)に対して秘匿解除処理と認証確認処理を実行する。そして、マスタ側PDCP処理部41は、処理後のDTCHデータをIPデータとしてユーザデータ処理部70に出力し、処理後のDCCHデータをレイヤ3のRRCサブレイヤのプロトコルメッセージとしてシナリオ処理部20に出力している。

0071

マスタ側RLC処理部42は、マスタ側MAC処理部43からのロジカルチャネルデータ(DTCHデータ、DCCHデータ)をロジカルチャネル毎にARQ処理と分割・結合処理を行ってマスタ側PDCP処理部41に出力している。また、マスタ側RLC処理部42は、マスタ側データ保持部43aからの制御データ(CCCHデータ)をレイヤ3のRRCサブレイヤのプロトコルメッセージとしてシナリオ処理部20に出力している。

0072

マスタ側MAC処理部43は、マスタ側データ保持部43aと、マスタ側変換処理部43cと、マスタ側HARQ処理部43dとを備え、マスタ側PHY処理部44からのトランスポートチャネルデータをロジカルチャネルデータに変換/分解(デマルチプレクス)処理を行ってマスタ側RLC処理部42に出力している。

0073

マスタ側データ保持部43aは、マスタ側変換処理部43c及びデータ交換部60を介して入力するスレーブ通信処理部50からのロジカルチャネルデータを一時的に保持する記憶バッファである。マスタ側データ保持部43aは、入力したロジカルチャネルデータのプロパティ情報(例えば、チャネルの種別情報、チャネル番号情報)とシナリオ処理部20からの振り分け情報とを照合し、保持するロジカルチャネルデータが自己宛以外のデータであったときは、データ交換部60を介して該当するスレーブ側データ保持部53aに送出している。

0074

なお、マスタ側データ保持部43aは、振り分け情報により保持するロジカルチャネルデータが自己宛のデータであったときは、保持するロジカルチャネルデータをそのままマスタ側RLC処理部42に出力している。

0075

マスタ側変換処理部43cは、対応するCC毎に設けられ、マスタ側HARQ処理部43dからのトランスポートチャネルデータのMACヘッダを解析してロジカルチャネルデータ(DTCHデータ、DCCHデータ、CCCHデータ)となるように分解処理してマスタ側データ保持部43aに出力している。

0076

マスタ側HARQ処理部43dは、対応するCC毎に設けられ、マスタ側PHY処理部44からのトランスポートチャネルデータをHARQ処理した後、マスタ側変換処理部43cに出力している。

0077

マスタ側PHY処理部44は、対応するCC毎に設けられ、移動体からのRF信号復調して得られた物理チャネルデータをトランスポートチャネルデータに変換した後、マスタ側HARQ処理部43dに出力している。

0078

(スレーブ通信処理部)
スレーブ通信処理部50は、レイヤ2のPDCPサブレイヤの処理を行うスレーブ側PDCP処理部51と、レイヤ2のRLCサブレイヤの処理を行うスレーブ側RLC処理部52と、レイヤ2のMACサブレイヤの処理を行うスレーブ側MAC処理部53と、レイヤ1の処理を行うスレーブ側PHY処理部54とを備えて構成されている。

0079

スレーブ側PDCP処理部51は、スレーブ側RLC処理部52からのロジカルチャネルデータ(DTCHデータ)に対して認証処理とROHCによる解凍処理を実行する。そして、マスタ側PDCP処理部41は、処理後のDTCHデータをIPデータとしてユーザデータ処理部70に出力している。

0080

スレーブ側RLC処理部52は、スレーブ側MAC処理部53からのロジカルチャネルデータ(DTCHデータ)にARQ処理と分割・結合処理を行ってスレーブ側PDCP処理部51に出力している。

0081

スレーブ側MAC処理部53は、スレーブ側データ保持部53aと、スレーブ側変換処理部53bと、スレーブ側HARQ処理部53cとを備え、スレーブ側PHY処理部54からのトランスポートチャネルデータをロジカルチャネルデータへの変換/分解(デマルチプレクス)処理を行ってマスタ側RLC処理部42に出力している。

0082

スレーブ側データ保持部53aは、スレーブ側変換処理部53b及びデータ交換部60を介して入力するマスタ通信処理部40及び自己以外のスレーブ通信処理部50からのロジカルチャネルデータを一時的に保持する記憶バッファである。スレーブ側データ保持部53aは、入力したロジカルチャネルデータのプロパティ情報とシナリオ処理部20からの振り分け情報とを照合し、保持するロジカルチャネルデータが自己宛以外のデータであったときは、データ交換部60を介してマスタスレーブ側データ保持部43a又は該当するスレーブ側データ保持部53aに送出している。

0083

なお、スレーブ側データ保持部53aは、振り分け情報により保持するロジカルチャネルデータが自己宛のデータであったときは、保持するロジカルチャネルデータをそのままスレーブ側RLC処理部52に出力している。

0084

スレーブ側変換処理部53bは、対応するCC毎に設けられ、マスタ側HARQ処理部43dからのトランスポートチャネルデータのMACヘッダを解析してロジカルチャネルデータ(DTCHデータ、DCCHデータ、CCCHデータ)となるように分解処理してスレーブ側データ保持部53aに出力している。

0085

スレーブ側HARQ処理部53cは、対応するCC毎に設けられ、スレーブ側PHY処理部54からのトランスポートチャネルデータをHARQ処理した後、スレーブ側変換処理部53bに出力している。

0086

スレーブ側PHY処理部54は、対応するCC毎に設けられ、移動体からRF信号を復調して得られた物理チャネルデータをトランスポートチャネルデータに変換した後、スレーブ側HARQ処理部53cに出力している。

0087

(データ交換部)
データ交換部60は、マスタ側データ保持部43aと各スレーブ側データ保持部53aとの間で送受信されるロジカルチャネルデータの中継処理を行っている。具体的な処理内容としては、データ交換部60は、マスタ側データ保持部43a又は各スレーブ側データ保持部53aからのロジカルチャネルデータを該当するマスタ側データ保持部43a又はスレーブ側データ保持部53aに転送している。

0088

<2−2.処理動作>
次に、上述した移動体通信用試験装置のアップリンク処理における一連の処理動作について説明する。ここでは、CCから入力した物理チャネルデータに対するアップリンク処理を予め設定されたシナリオに沿って実行する際の処理動作例である。

0089

まず、マスタ通信処理部40において、入力する物理チャネルデータをマスタ側PHY処理部44でトランスポートチャネルデータに変換し、このトランスポートチャネルデータをマスタ側HARQ処理部43dで処理した後、マスタ側変換処理部43cに出力する。また、マスタ側変換処理部43cにおいて、マスタ側HARQ処理部43dからのトランスポートチャネルデータのMACヘッダを解析してロジカルチャネルデータ(DTCHデータ、DCCHデータ、CCCHデータ)となるように分解処理してマスタ側データ保持部43aに出力する。

0090

マスタ側データ保持部43aでは、マスタ側変換処理部43cからのロジカルチャネルデータを一時的に記憶する。そして、入力したロジカルチャネルデータのプロパティ情報とシナリオ処理部20からの振り分け情報とを照合し、保持するロジカルチャネルデータが自己宛以外のデータであったときは、データ交換部60を介して該当するスレーブ側データ保持部53aに送出する。また、振り分け情報により保持するロジカルチャネルデータが自己宛のデータであったときは、保持するロジカルチャネルデータをそのままマスタ側RLC処理部42に出力する。 、

0091

マスタ側RLC処理部42は、マスタ側データ保持部43aからのロジカルチャネルデータ(DTCHデータ、DCCHデータ)をロジカルチャネル毎にARQ処理と結合処理を行ってマスタ側PDCP処理部41に出力するとともに、マスタ側データ保持部43aからの制御データ(CCCHデータ)をレイヤ3のRRCサブレイヤのプロトコルメッセージとしてシナリオ処理部20に出力する。そして、マスタ側PDCP処理部41において、マスタ側RLC処理部42からのロジカルチャネルデータ(DTCHデータ)と制御データ(DCCHデータ)に対して秘匿解除処理とROHCによる解凍処理又は秘匿解除処理と認証確認処理を実行し、処理後のDTCHデータをIPデータとしてユーザデータ処理部70に出力するとともに、処理後のDCCHデータをレイヤ3のRRCサブレイヤのプロトコルメッセージとしてシナリオ処理部20に出力する。

0092

一方、スレーブ通信処理部50に関しても同様に、入力する物理チャネルデータ(RF信号)をスレーブ側PHY処理部54でトランスポートチャネルデータに変換し、このトランスポートチャネルデータをスレーブ側HARQ処理部53bで処理した後、スレーブ側変換処理部53bに出力する。また、スレーブ側変換処理部53bにおいて、スレーブ側HARQ処理部53cからのトランスポートチャネルデータのMACヘッダを解析してロジカルチャネルデータ(DTCHデータ、DCCHデータ、CCCHデータ)となるように分解処理してスレーブ側データ保持部53aに出力する。

0093

スレーブ側データ保持部53aでは、スレーブ側変換処理部53cからのロジカルチャネルデータを一時的に記憶する。そして、入力したロジカルチャネルデータのプロパティ情報とシナリオ処理部20からの振り分け情報とを照合し、保持するロジカルチャネルデータが自己宛以外のデータであったときは、データ交換部60を介して該当するマスタ側データ保持部43a又は該当するスレーブ側データ保持部53aに送出する。また、振り分け情報により保持するロジカルチャネルデータが自己宛のデータであったときは、保持するロジカルチャネルデータをそのままスレーブ側RLC処理部52に出力する。

0094

スレーブ側RLC処理部52は、スレーブ側データ保持部53aからのロジカルチャネルデータ(DTCHデータ)をロジカルチャネル毎にARQ処理と分割・結合処理を行ってスレーブ側PDCP処理部51に出力し、スレーブ側PDCP処理部51において、ロジカルチャネルデータ(DTCHデータ)の秘匿解除処理とROHCによる解凍処理を実行し、処理後のDTCHデータをIPデータとしてユーザデータ処理部70に出力する。

0095

そして、マスタ通信処理部40及びスレーブ通信処理部50からのIPデータに対するエラーレートの検出、データ比較処理等の試験内容に応じたデータ解析処理や、接続される外部装置に対するデータ出力処理を行って処理を終了する。

0096

以上説明したように、上述した移動体通信用試験装置1は、ダウンリンク処理を実施するための構成として、予め設定された振り分け情報に従って移動体に送信すべきロジカルチャネルデータをロジカルチャネル番号単位で複数のマスタ通信処理部40、スレーブ通信処理部50に振り分け処理をし、各通信処理部40、50において、一時的に保持したロジカルチャネルデータのうち、自己宛以外のロジカルチャネルデータを該当するマスタ通信処理部40又は該当するスレーブ通信処理部50に向けてデータ交換部60を介して送出している。

0097

また、アップリンク処理を実施するための構成として、各通信処理部40、50が予め設定された振り分け情報に従って振り分けられたロジカルチャネルデータのうち、自己宛以外のロジカルチャネルデータを該当するマスタ通信処理部40又は該当するスレーブ通信処理部50に向けてデータ交換部60を介して送出している。

0098

これにより、低コストで、LTEーA等の所定数の周波数ブロックを束ねて無線通信を行う移動体のダウンリンク処理及びアップリンク処理に関する各種動作試験が実施可能な移動体通信用試験装置を提供することができる。

0099

ところで、上述した形態におけるダウンリンク処理及びアップリンク処理におけるシステム構成として、シナリオ処理部20からの振り分け情報に基づきロジカルチャネルデータを振り分けする構成として説明したが、これに限定されることはなく、例えば試験項目に応じた振分テーブルを予め記憶させたり、予め設定された固定の振り分け情報としてロジカルチャネル振分部やMAC処理部等に個別に記憶させ、ダウンリンク処理及びアップリンク処理時に読み出してロジカルチャネルデータの振分処理を行う構成とすることもできる。

0100

また、本形態ではスケジューラ43bを備えた通信処理部をマスタ通信処理部40として機能させ、その他複数の通信処理部をスレーブ通信処理部50とした構成で説明したが、これに限定されるものではない。本装置では、少なくとも各通信処理部40、50が保持するロジカルチャネルデータのスケジューリング処理が行えればよいため、例えばスケジューラ43bを本装置内に独立して設けた形態や、データ交換部60に実装した形態とすることもできる。

0101

さらに、図1及び図3に示すように、本形態ではマスタ通信処理部40と複数のスレーブ通信処理部50に対してそれぞれ1つのCCから試験対象となる移動体との間で信号の入出力を行う例で示しているが、CCの数はこれに限定されることはなく、例えば、マスタ通信処理部40におけるマスタ側変換処理部43c、マスタ側HARQ処理部43d及びマスタ側PHY処理部44と、スレーブ通信処理部におけるスレーブ側変換処理部53b、スレーブ側HARQ処理部53c及びスレーブ側PHY処理部54を、複数のCC毎にそれぞれ対応して設ける構成とすることで、複数のCCで移動体との間で動作試験を行うことができる。

0102

また、上述した形態では、移動体通信端末を試験するための基地局模擬装置として、試験装置を説明したが、本発明は、基地局を試験するための移動体通信端末模擬装置に適用することもできる。

0103

1…移動体通信用試験装置
10…TFT処理部
20…シナリオ処理部
21…シナリオ記憶手段
30…ロジカルチャネル振分部
40…マスタ通信処理部
41…マスタ側PDCP処理部
42…マスタ側RLC処理部
43…マスタ側MAC処理部(43a…マスタ側データ保持部、43b…スケジューラ、43c…マスタ側変換処理部、43d…マスタ側HARQ処理部)
44…マスタ側PHY処理部
50…スレーブ通信処理部
51…スレーブ側PDCP処理部
52…スレーブ側RLC処理部
53…スレーブ側MAC処理部(53a…スレーブ側データ保持部、53b…スレーブ側変換処理部、53c…スレーブ側HARQ処理部)
54…スレーブ側PHY処理部
60…データ交換部
70…ユーザデータ処理部

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