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技術 遊技機

出願人 株式会社サンセイアールアンドディ
発明者 平野泰弘
出願日 2013年2月21日 (7年4ヶ月経過) 出願番号 2013-031627
公開日 2013年8月22日 (6年10ヶ月経過) 公開番号 2013-163025
状態 特許登録済
技術分野 弾球遊技機(パチンコ等)
主要キーワード 前方側内壁 被係合突起 押し上げ量 円筒コイル 接触突起 規制解除位置 経路部材 前端面側
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年8月22日)のものです。
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図面 (7)

課題

入賞口への遊技球の入賞を制御する入賞装置の小型化。

解決手段

駆動源4は、遊技球経路61の側方側に設けられる本体部41およびこの本体部41の前後方向に進退動作する動力軸42を有し、動力軸42は、開閉部材3の後方側で進退動作するように本体部41の後端面側に設けられ、リンク機構5は、駆動源4の本体部41の後端面に対向して位置し、動力軸42に係合してこの動力軸42とともに前後方向に動作する入力部5aと、駆動源4の本体部41の側面に沿って位置し、駆動源4の本体部41の前端面側で開閉部材3に当接し、入力部5aの前後方向の動作を開閉部材3の開閉動作として伝達する動力伝達部5bと、を有する遊技機1とした。

概要

背景

駆動源によって開閉部材を動作させることで、入賞口の開放状態閉鎖状態切り替え入賞装置が公知である。例えば下記特許文献1には、針金のようなものを使って開閉部材を無理矢理こじ開ける不正行為を防止するための機構を備えた入賞装置が記載されている。

概要

入賞口への遊技球の入賞を制御する入賞装置の小型化。駆動源4は、遊技球経路61の側方側に設けられる本体部41およびこの本体部41の前後方向に進退動作する動力軸42を有し、動力軸42は、開閉部材3の後方側で進退動作するように本体部41の後端面側に設けられ、リンク機構5は、駆動源4の本体部41の後端面に対向して位置し、動力軸42に係合してこの動力軸42とともに前後方向に動作する入力部5aと、駆動源4の本体部41の側面に沿って位置し、駆動源4の本体部41の前端面側で開閉部材3に当接し、入力部5aの前後方向の動作を開閉部材3の開閉動作として伝達する動力伝達部5bと、を有する遊技機1とした。

目的

本発明は、入賞口への遊技球の入賞を制御する入賞装置の小型化を目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

遊技盤の盤面上に形成された遊技領域を流下する遊技球遊技球経路誘導するため、この遊技球経路の入口となる入賞口への入球が規制された状態である閉鎖位置からその規制が解除された状態である開放位置まで変位可能な開閉部材と、この開閉部材を変位させるための基となる駆動源と、この駆動源の動力を開閉部材まで伝達するリンク機構と、を有する入賞装置を備えた遊技機において、前記駆動源は、前記遊技球経路の側方側に設けられる本体部およびこの本体部の前後方向に進退動作する動力軸を有し、前記動力軸は、前記開閉部材の後方側で進退動作するように前記本体部の後端面側に設けられ、前記リンク機構は、前記駆動源の前記本体部の後端面に対向して位置し、前記動力軸に係合してこの動力軸とともに前後方向に動作する入力部と、前記駆動源の本体部の側面に沿って位置し、前記駆動源の本体部の前端面側で前記開閉部材に当接し、前記入力部の前後方向の動作を前記開閉部材の開閉動作として伝達する動力伝達部と、を有することを特徴とする遊技機。

請求項2

前記動力伝達部が、前記遊技球経路と前記本体部の側面との間に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。

請求項3

前記リンク機構は、少なくとも、前記入力部と前記動力伝達部の一部によって構成された第一伝達部と、前記第一伝達部材の動作に連動動作し、連動動作に応じて前記開閉部材を開閉可能な前記動力伝達部の一部によって構成された第二伝達部材と、を有し、前記駆動源が駆動し前記動力軸が動作することで前記第一伝達部材が原位置から終端位置にかけて移動し、前記第一伝達部材の移動に伴って前記第二伝達部材が変位することで前記開閉部材を前記開放位置にする一方、前記第一伝達部材が前記終端位置から前記原位置にかけて移動することに伴って前記第二伝達部材が変位し、前記開閉部材を前記閉鎖位置にするように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。

請求項4

前記リンク機構は、前記第一伝達部材が前記原位置に位置する際に前記開閉部材が前記開放位置に変位しないように前記第二伝達部材の動作を規制する規制部材を有し、前記規制部材は、前記第一伝達部材が前記原位置から前記終端位置に移動する過程で、前記第二伝達部材の動作を規制する規制位置から、前記第二伝達部材の動作の規制を解除する規制解除位置に移動するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。

請求項5

前記第一伝達部材、前記第二伝達部材、および前記規制部材は、それぞれ、少なくとも一部が前記遊技球経路を構成する経路部材の壁面に沿って構成されていることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。

請求項6

前記第一伝達部材は、前記規制部材と接触する規制解除突部およびこの規制解除突部よりも前方に位置して前記第二伝達部材と接触する係合凹部を有し、前記第二伝達部材は、前記係合凹部内に位置する被係合突起を有し、前記第一伝達部材における前記動力伝達部が、前記駆動源の動力によって前記原位置から前記終端位置にかけて前方に移動することで前記被係合突起が前記係合凹部内を相対的に移動してこの係合凹部の後方側内壁面に接触する前に、前記規制解除突起が前記規制部材に接触して前記規制部材を前記規制解除位置に移動させ、その後前記係合凹部の後方側内壁面に前記被係合突起が接触して前記第二伝達部材に前記駆動源の動力が伝達されるように構成されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の遊技機。

請求項7

前記第二伝達部材および前記規制部材は、ともに前記遊技球経路を構成する前記経路部材の壁面に回動自在に支持されるとともに、前記原位置において互いに略対向する面を有し、この略対向する面は、前記閉鎖位置に位置する前記開閉部材に対して前記開放位置に向けて強制的に移動させようとする力が加わったときに接触し、前記第二伝達部材および前記規制部材のそれぞれの回動を互いに阻止することを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の遊技機。

技術分野

0001

本発明は、入賞口への遊技球の入賞を制御する入賞装置が備えられた遊技機に関する。

背景技術

0002

駆動源によって開閉部材を動作させることで、入賞口の開放状態閉鎖状態切り替える入賞装置が公知である。例えば下記特許文献1には、針金のようなものを使って開閉部材を無理矢理こじ開ける不正行為を防止するための機構を備えた入賞装置が記載されている。

先行技術

0003

特開2002−18005号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、特許文献1に記載の入賞装置は、開閉部材を動作させる駆動源や、上記不正行為を防止する機構によって装置が大型化してしまうという問題がある。このような構成では、遊技機内の限られたスペースに入賞装置を設置することが困難となる場合がある。

0005

上記実情に鑑み、本発明は、入賞口への遊技球の入賞を制御する入賞装置の小型化を目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するためになされた請求項1の発明にかかる遊技機は、遊技盤の盤面上に形成された遊技領域を流下する遊技球を遊技球経路誘導するため、この遊技球経路の入口となる入賞口への入球が規制された状態である閉鎖位置からその規制が解除された状態である開放位置まで変位可能な開閉部材と、この開閉部材を変位させるための基となる駆動源と、この駆動源の動力を開閉部材まで伝達するリンク機構と、を有する入賞装置を備えた遊技機において、前記駆動源は、前記遊技球経路の側方側に設けられる本体部およびこの本体部の前後方向に進退動作する動力軸を有し、前記動力軸は、前記開閉部材の後方側で進退動作するように前記本体部の後端面側に設けられ、前記リンク機構は、前記駆動源の前記本体部の後端面に対向して位置し、前記動力軸に係合してこの動力軸とともに前後方向に動作する入力部と、前記駆動源の本体部の側面に沿って位置し、前記駆動源の本体部の前端面側で前記開閉部材に当接し、前記入力部の前後方向の動作を前記開閉部材の開閉動作として伝達する動力伝達部と、を有することを特徴とする。

0007

請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記動力伝達部が、前記遊技球経路と前記本体部の側面との間に位置するように構成されているところに特徴を有する。

0008

請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、前記リンク機構は、少なくとも、前記入力部と前記動力伝達部の一部によって構成された第一伝達部と、前記第一伝達部材の動作に連動動作し、連動動作に応じて前記開閉部材を開閉可能な前記動力伝達部の一部によって構成された第二伝達部材と、を有し、前記駆動源が駆動し前記動力軸が動作することで前記第一伝達部材が原位置から終端位置にかけて移動し、前記第一伝達部材の移動に伴って前記第二伝達部材が変位することで前記開閉部材を前記開放位置にする一方、前記第一伝達部材が前記終端位置から前記原位置にかけて移動することに伴って前記第二伝達部材が変位し、前記開閉部材を前記閉鎖位置にするように構成されているところに特徴を有する。

0009

請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記リンク機構は、前記第一伝達部材が前記原位置に位置する際に前記開閉部材が前記開放位置に変位しないように前記第二伝達部材の動作を規制する規制部材を有し、前記規制部材は、前記第一伝達部材が前記原位置から前記終端位置に移動する過程で、前記第二伝達部材の動作を規制する規制位置から、前記第二伝達部材の動作の規制を解除する規制解除位置に移動するように構成されているところに特徴を有する。

0010

請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記第一伝達部材、前記第二伝達部材、および前記規制部材は、それぞれ、少なくとも一部が前記遊技球経路を構成する経路部材の壁面に沿って構成されているところに特徴を有する。

0011

請求項6に記載の発明は、請求項4または請求項5に記載の発明において、前記第一伝達部材は、前記規制部材と接触する規制解除突部およびこの規制解除突部よりも前方に位置して前記第二伝達部材と接触する係合凹部を有し、前記第二伝達部材は、前記係合凹部内に位置する被係合突起を有し、前記第一伝達部材における前記動力伝達部が、前記駆動源の動力によって前記原位置から前記終端位置にかけて前方に移動することで前記被係合突起が前記係合凹部内を相対的に移動してこの係合凹部の後方側内壁面に接触する前に、前記規制解除突起が前記規制部材に接触して前記規制部材を前記規制解除位置に移動させ、その後前記係合凹部の後方側内壁面に前記被係合突起が接触して前記第二伝達部材に前記駆動源の動力が伝達されるように構成されているところに特徴を有する。

0012

請求項7に記載の発明は、請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記第二伝達部材および前記規制部材は、ともに前記遊技球経路を構成する前記経路部材の壁面に回動自在に支持されるとともに、前記原位置において互いに略対向する面を有し、この略対向する面は、前記閉鎖位置に位置する前記開閉部材に対して前記開放位置に向けて強制的に移動させようとする力が加わったときに接触し、前記第二伝達部材および前記規制部材のそれぞれの回動を互いに阻止するところに特徴を有する。

発明の効果

0013

請求項1に記載の発明は、駆動源の動力がその後方から入力部に出力され、駆動源の側面に沿う動力伝達部によって開閉部材まで伝達される(リンク機構による動力伝達経路が略L字状になる)構成である。つまり、駆動源(本体部)が遊技球経路およびリンク機構と幅方向に並んで配置された構成であるから、従来のように駆動源が遊技球経路およびリンク機構(動力伝達要素)の前後方向に並んで配置された構成よりも、入賞装置の前後方向の大きさを小さくすることが可能である。

0014

請求項2に記載の発明のように、動力伝達部を駆動源の本体部の側面と遊技球経路の間に位置させれば、入賞装置の幅方向の大きさを小さくすることが可能である。

0015

請求項3に記載の発明のように、上記動力伝達部は複数の部材で構築することが可能である。

0016

請求項4に記載の発明は、上記動力伝達部が第一伝達部材および第二伝達部材を有する構成とした場合において、第二伝達部材の動作を規制することが可能な規制部材を設けたものである。第一伝達部材が原位置に位置するときには第二伝達部材の動作が規制部材によって規制される(不正な開放部材開放操作が阻止される)一方、当該規制は開閉部材を開放位置に位置させるときの第一伝達部材の動作によって解除される。つまり、開閉部材を開放させる際の一連の動作によって規制部材による規制が解除される構成である。このように、請求項4に記載の発明によれば、動力伝達機能だけでなく、開閉部材の不正開放を防止する機能を具備するリンク機構とすることが可能となる。

0017

請求項5に記載の発明によれば、入賞装置の幅方向の大きさをより小さくすることが可能である。また、各部材は少なくとも一部が経路部材の壁面に沿って移動することになるため、各部材が動作する際のぶれを抑制することが可能である。

0018

請求項6に記載の発明のように、第一伝達部材の係合凹部内に第二伝達部材の被係合突起が位置する構成とすれば、被係合突起が係合凹部内を相対的に移動し、係合凹部の後端側内壁面に接触する前までは第一伝達部材まで伝わった駆動源の動力が第二伝達部材に伝わることがない。したがって、この間に第一伝達部材によって規制部材を規制解除位置に位置させることができる。このように、請求項6に記載の発明によれば、規制部材による規制の解除後に、第二伝達部材に駆動源の動力が伝わり開閉部材が開放位置となるという構成を簡単に構築することが可能となる。特に、本発明では、駆動源(本体部)が遊技球経路およびリンク機構と幅方向に並んで配置されており、入賞装置の前後方向の大きさが抑制されているから、前後方向における第一伝達部材の移動量(ストローク量)を従来に比して大きく設定することが可能である。上記請求項6に記載の発明は、このように前後方向における第一伝達部材の移動量を大きくすることが可能であることを巧みに利用して、当該第一伝達部材の大きな移動のうちの一部が「規制部材を規制解除位置へ移動させる」動力として活用されるように構築したものである。

0019

請求項7に記載の発明によれば、閉鎖位置に位置する開閉部材に対して加わった開放位置に向けて強制的に移動させようとする力は、第二伝達部材および規制部材のそれぞれの回動を互いに阻止する力として伝達されるから、開閉部材の不正開放をより確実に防止することが可能である。

図面の簡単な説明

0020

本発明の実施形態にかかる遊技機の正面図である。
遊技盤の正面図である。
入賞装置の分解斜視図である。
入賞装置の平面図である。
駆動源を取り外した入賞装置の側面図(駆動源側から見た側面図)であって、開閉部材が閉鎖位置に位置している状態(各部材が原位置に位置している状態)を示したものである。
駆動源を取り外した入賞装置の側面図(駆動源側から見た側面図)であって、開閉部材が開放位置に位置している状態(各部材が終端位置に位置している状態)を示したものである。

実施例

0021

(遊技機の全体構成)
以下、本発明にかかる実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1および図2を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。遊技機1の骨格は、周知の構成が適用できる。例えば、図1に示すように、額縁形状機枠90に前面枠91が回動自在に支持されてなる。前面枠91には、前側から遊技盤11を視認可能とする透明な板911が設けられている。

0022

遊技盤11は、ほぼ正方形合板により成形されており、前面枠91に着脱可能に取り付けられている。この遊技盤11には、略中央に形成された開口111を取り囲むように装飾部材12が取り付けられており、この遊技盤11および装飾部材12の一部の前側に、発射された遊技球が流下する遊技領域13が設けられる。遊技盤11には、発射装置96から発射された遊技球を遊技領域13に案内する金属製の薄板からなる帯状ガイドレール92が略円弧形状となるように設けられている。

0023

遊技領域13には、表示装置93、第一始動入賞口941(通常状態時(いわゆる左打ち遊技時)用の始動入賞口)、第二始動入賞口942(確変時短状態時(いわゆる右打ち遊技時)用の始動入賞口)、大入賞口14(いわゆる右打ち遊技で狙う大入賞口であり、本発明における入賞口に相当する)、アウト口95などが設けられている。表示装置93は、例えば液晶表示装置が用いられ、表示装置93の表示画面(表示部)において特別図柄や普通図柄等が表示される。かかる表示装置93の表示画面は、遊技盤11に形成された開口111を通じて視認可能である。

0024

本実施形態では、装飾部材12における遊技領域13を構成する部分に上記大入賞口14が設けられている。大入賞口14には、遊技球の入球を規制(阻止)する状態と遊技球の入球を許可する状態(規制が解除された状態)を切り替えることのできる入賞装置2が設けられている。この入賞装置2の詳細は後述する通りである。

0025

また、遊技領域13には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての図示しない遊技釘が複数設けられている。遊技領域13を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。

0026

遊技機1の背面側には、図示されないセンターベースユニットが設けられている。このセンターベースユニットには主制御基板サブ制御基板等の各種制御基板や、球タンクレール等が設けられている。

0027

このような遊技機1では、発射装置96(ハンドル)を操作することにより遊技領域13に向けて遊技球を発射する。遊技領域13を流下する遊技球が、始動入賞口941、942や大入賞口14等の入賞口に入賞すると、所定の数の賞球払出装置により払い出される。その他、大当たり抽選方法演出等は、公知の遊技機と同様のものが適用できるため、説明は省略する。

0028

(入賞装置の構成)
以下、遊技機1が備える入賞装置2の構成について図3図6を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において原位置とは入賞装置2によって大入賞口14への遊技球の入賞が規制されている状態(後述する開閉部材3が閉鎖位置に位置している状態)における各部材の位置をいい、終端位置とは入賞装置2によって大入賞口14への遊技球の入賞の規制が解除された状態(後述する開閉部材3が開放位置に位置している状態)における各部材の位置をいう。また、以下の説明において前後方向とは遊技機の前後方向(遊技機1の正面側を前とする)を、幅方向とは遊技機の幅方向(左右方向)を、上下方向とは遊技機の上下方向を基準としていうものとする。

0029

入賞装置2は、大入賞口14への遊技球の入球を規制する状態と規制が解除された状態を切り替える装置であり、装飾部材12の遊技領域13を構成する部分における大入賞口14となる開口が形成された箇所の後側に設けられている。入賞装置2は、開閉部材3と、駆動源4と、リンク機構5と、を備える。

0030

開閉部材3は、大入賞口14への遊技球の入球が規制された状態である閉鎖位置からその規制が解除された状態である開放位置まで変位(移動)可能に設けられた部材である。この開閉部材3は、大入賞口14に入球した遊技球を誘導する遊技球経路61を構成する経路部材6に支持されている。経路部材6は、遊技球経路61となる連通した二つの経路が上下に併設されたような形状を有する部材である。上に位置する経路の手前側の開口(以下、上開口部611と称する)が、装飾部材12に設けられた大入賞口14となる開口と同じ位置に位置するように設置される。これにより、大入賞口14が遊技球経路61の入口となる。上に位置する経路は、下に位置する経路と経路部材6の後側で連通しており、大入賞口14(上開口部611)から上に位置する経路に入り込んだ遊技球は、Uターンするようにして下の経路の手前側の開口(以下、下開口部612と称する)から排出されることになる。本実施形態では、下開口部612から排出された遊技球は、特典付与演出装置7による演出(後述)に使用されることになる。上に位置する経路と下に位置する経路を繋ぐ部分には、遊技球センサ63が設けられている。遊技球センサ63は、遊技球経路61に進入した遊技球を検出する。つまり、大入賞口14に入賞した遊技球を検出する。図示されない払出装置は、遊技球を検出したことを受けてそれに応じた賞球を払い出す。

0031

経路部材6(遊技球経路61)の側方(一方側)には、リンク機構5および駆動源4が配される。当該側の経路部材6の壁面62(前後方向および上下方向に平行である)には、第一伝達部材51を案内する第一伝達部材案内レール621、第二伝達部材52を回動自在に支持する第二伝達部材支持突起622、および規制部材53を回動自在に支持する規制部材支持突起623が形成されている。第一伝達部材案内レール621は、前後方向に直線状に延びる突起である。第二伝達部材支持突起622および規制部材支持突起623は、円柱状の突起である。

0032

開閉部材3は、被伝達軸31および案内壁32を有し、経路部材6の上開口部611の手前側に設けられている。具体的には、案内壁32が上開口部611を覆った状態から、案内壁32が手前側に倒れて上開口部611を開放した状態まで、経路部材6に取り付けられる回動軸33によって回動可能である。案内壁32が上開口部611を覆った状態は、遊技球経路61へ繋がる遊技球が通過可能な隙間が存在しない状態である。つまり、開閉部材3が、大入賞口14への遊技球の入球を規制する閉鎖位置に位置した状態である。案内壁32が手前側に倒れて上開口部611を開放した状態は、遊技球経路61へ繋がる遊技球が通過可能な隙間が存在する状態である。つまり、開閉部材3が、大入賞口14への遊技球の入球を規制しない開放位置に位置した状態である。開閉部材3が開放位置に位置している場合、大入賞口14の手前側まで案内された遊技球は、手前側に倒れた状態にある開閉部材3の案内壁32に案内されて大入賞口14から遊技球経路61内に入り込み、遊技球センサ63によって検出された後、下開口部612から排出される。

0033

駆動源4は、開閉部材3を変位(動作)させるための動力源である。本実施形態の駆動源4はソレノイドを用いたものであり、本体部41および動力軸42を有する。本体部41は、中心軸が前後方向に沿うように配された円筒コイルを有する部分である。本実施形態では、円筒コイルを収容するケースの外縁が略直方体形状となっている。動力軸42は、本体部41の後端面から前後方向に進退動自在に設けられた軸状の部材である。この動力軸42の先端には、周方向張り出した鍔状部421が形成されている。また、動力軸42の外周側には、鍔状部421(または後述するリンク機構5の入力部5a)の前端面と本体部41の後端面との間に挟まれるコイルばね422が設けられている。円筒コイルに給電すると、動力軸42はコイルばね422の付勢力に抗して円筒コイル(本体部41)内に引きつけられる。つまり、動力軸42は前方に移動する。円筒コイルへの給電を停止すると、円筒コイル内に引きつけられていた動力軸42はコイルばね422の付勢力によって本体部41の後端面からの突出量が大きくなる方向に移動する。つまり、動力軸42は後方に移動する。このように、動力軸42は、円筒コイルに給電することによる誘導力およびコイルばね422の付勢力によって本体部41の後端面から出没する部材である。

0034

リンク機構5は、駆動源4の動力を開閉部材3まで伝達する構成である。リンク機構5は、大別すると入力部5aと動力伝達部5bとに分けられる。入力部5aは、駆動源4の本体部41よりも後方に位置し、この本体部41の後端面と対向し、平面を有する部分である。この入力部5aに駆動源4の動力軸42が係合している。具体的には次の通りである。入力部5aには、外側に向かって開口した上下方向に細長い穴5aaが形成されている。この細長い穴5aaの厚み(前後方向の長さ)は、駆動源4の動力軸42に形成された鍔状部421の厚みよりも若干大きい。また、入力部5aの前側の面は、周縁が略「U」字状となるように切り欠かれており、この切り欠かれた部分5abは上記細長い穴5aaと連なっている。この切り欠かれた部分5abの上下方向の大きさは、駆動源4の動力軸42(鍔状部421以外の部分)の直径よりも大きく、鍔状部421の直径よりも小さい。動力軸42は、その鍔状部421が細長い穴5aaに入り込み、鍔状部421よりも前方に位置する部分が切り欠かれた部分5abに挿通されるようにして入力部5aに係合されている。これにより、動力軸42の前後方向の動きは、そのまま入力部5aの前後方向の動きとなる。つまり、リンク機構5の入力部5aは、動力軸42とともに前後方向に移動する部分である。

0035

動力伝達部5bは、入力部5aの前後方向の動作を開閉部材3の開閉動作として伝達する部分である。この動力伝達部5bは、駆動源4の本体部41の側面に沿って位置する。換言すれば、動力伝達部5bは、駆動源4の本体部41に対して幅方向において対向する。なお、入賞装置2の幅方向の大きさをできる限り小さくする観点から、動力伝達部5bは駆動源4の本体部41に接触しない範囲で駆動源4の本体部41に近い位置に設けられることが望ましい。また、動力伝達部5bは、遊技球経路61(経路部材6)と駆動源4の本体部41の側面との間に位置する。この動力伝達部5bによる開閉部材3までの動力伝達機構については後述するが、動力伝達部5bが最終的に開閉部材3に当接する位置は、駆動源4の本体部41の前端面側(前後方向における本体部の中央よりも前方)である。

0036

このように、リンク機構5を全体で見ると、駆動源4の本体部41の後方で入力部5aに伝わった駆動源4の動力は、動力伝達部5bによって前方に送られて、最終的には駆動源4の本体部41の前端面側で開閉部材3に伝達される。つまり、リンク機構5による、入力部5aから動力伝達部5bへ、動力伝達部5bから開閉部材3へ、と続く動力伝達経路は、駆動源4の本体部41の後方から屈曲して前方に向かい最終的には駆動源4の本体部41の前端面側で開閉部材3に出力される略「L」字状に屈曲した経路となる。

0037

以下、このリンク機構5の詳細(リンク機構5を構成する構成部材の詳細)について説明する。リンク機構5は、第一伝達部材51、第二伝達部材52、および規制部材53を備える。

0038

第一伝達部材51は、上記入力部5aと動力伝達部5bの一部によって構成されたものであり、上下方向から見て略「L」字状に屈曲した板状の部材である。つまり、上記入力部5aそのものを構成する部分と、そこから屈曲した前後方向に沿う部分(以下出力部分と称する)と、を有する。入力部5aを構成する部分の形状等は上述した通りである。

0039

第一伝達部材51の出力部分には、規制解除突部511および係合凹部512が形成されている。規制解除突部511は、上面から上方に向かって突出した突起であって、後方寄り(入力部5aを構成する部分寄り)に形成されている。係合凹部512は、上面から下方に向かって窪んだ凹部であり、上記規制解除突部511よりも前方に形成されている。また、第一伝達部材51の出力部分の側面(経路部材6側の面)には、前後方向に延びる第一伝達部材案内レール621を挟むように係合するガイド部(図示せず)が形成されている。両者の係合により、第一伝達部材51は第一伝達部材案内レール621に案内されて前後方向に移動することになる。また、同じ側面には、経路部材6側に突出した接触突起513が形成されている。この接触突起513は経路部材6の壁面62に接触している。

0040

第二伝達部材52は、動力伝達部5bの一部を構成する部材であり、第一伝達部材51の動作に連動動作するものである。この第二伝達部材52は、経路部材6に形成された第二伝達部材支持突起622に回動自在に支持されている。第二伝達部材52の経路部材6側の側面は、経路部材6の壁面62に接触している。つまり、第二伝達部材52は、その経路部材6側の側面が経路部材6の壁面62に接触しながら回動する。第二伝達部材52の前側下方位置には、やや上方に向かって窪んだ出力凹部521が形成されている。この出力凹部521内に、開閉部材3の被伝達軸31が位置する。また、第二伝達部材52の駆動源4側の側面における後方には、駆動源4側に向かって突出した被係合突起522が形成されている。この被係合突起522は、上記第一伝達部材51の係合凹部512内に位置する。さらに、第二伝達部材52の上端は、前方側が相対的に高く形成されている。当該相対的に高い部分の後面(以下、被規制面523と称する)は、上下方向に対してやや傾斜している。具体的には、被規制面523は、上方に向かうほど規制部材53に近づき、開閉部材3から離れるように傾斜している(図5参照)。

0041

規制部材53は、経路部材6に形成された規制部材支持突起623に回動自在に支持された部材である。規制部材53の経路部材6側の側面は、経路部材6の壁面62に沿って(接触して)いる。つまり、規制部材53は、その経路部材6側の側面が経路部材6の壁面62に接触しながら回動する。規制部材53の下面には、下方に向かって突出した被規制解除突部531が形成されている。被規制解除突部531は、前方に向かって次第に低くなるように(突出量が大きくなるように)傾斜している。また、規制部材53には、前方に向かって直線状に延びる突起(以下、規制突起532と称する)が形成されている。この突起の先端面(以下、規制面533と称する)は、上下方向に対してやや傾斜しており、上記第二伝達部材52の被規制面523と略対向し、近接または接触している。すなわち、下方に向かうほど第二伝達部材52に近づくように傾斜している。規制部材53が原位置にあるとき、規制突起532は第二伝達部材52の上端面の相対的に低い部分に接触している(図5参照)。

0042

上述したように、リンク機構5を構成する各部材(第一伝達部材51、第二伝達部材52および規制部材53)は、少なくとも一部が経路部材6の壁面62に沿って(接触して)配置されている。そして、図4に示すように、リンク機構5を構成する各部材は、壁面62から駆動源4側に向かう幅Wの領域内に収まるように構成されている。

0043

(入賞装置の作用)
上記構成を備える入賞装置2の作用(動作)について一部上記説明と重複するが以下詳細に説明する。

0044

1)原位置での入賞装置の不正防止作用
まず、原位置での入賞装置2の不正防止作用について説明する。原位置、すなわち開閉部材3が閉鎖位置に位置している状態(図5に示した状態)においては、不正な開閉部材3の開放を防止する機能が働く。

0045

案内壁32を手前側に傾倒させようとする、すなわち開閉部材3を図5における時計回りに回動させようとする(以下、時計回り、反時計回りというときは、図5図6における回動方向をいうものとする)と、開閉部材3の被伝達軸31が回動軸33を中心とする円弧を描くように時計回りに移動しようとする。原位置において被伝達軸31は、第二伝達部材52の出力凹部521の上方側内壁面521aに近接または接触している(第二伝達部材52の出力凹部521は、駆動源4の本体部41の前端面側で開閉部材3の被伝達軸31に近接または接触している)。したがって、開放部材を不正に開放しようとする力は、被伝達軸31を通じて第二伝達部材52に伝わる。

0046

このような力が伝わった第二伝達部材52は、第二伝達部材支持突起622を中心として反時計回りに回動しようとする。しかし、このような力が加わると、第二伝達部材52の被規制面523が規制部材53の規制面533に接触することにより、第二伝達部材52および規制部材53のそれぞれが互いの回動を阻止する方向に回動しようとする。つまり、第二伝達部材52が反時計回りに回動することはなく、開閉部材3が開放位置に変位することもない。

0047

特に、本実施形態では、被規制面523は、上方に向かうほど規制部材53に近づき、開閉部材3から離れるように傾斜しており、規制面533は、下方に向かうほど第二伝達部材52に近づくように傾斜している。このような形状であると、不正な開放操作によって第二伝達部材52まで伝わった力は、被規制面523と規制面533の接触により、時計回りに回動させようとする力として規制部材53に伝わる。原位置において規制部材53の規制突起532は第二伝達部材52の上端に接触しているから、第二伝達部材52が反時計回りに回動しようとし、規制部材53が時計回りに回動しようとすれば、規制部材53の規制突起532と第二伝達部材52の上端とが互いに押し合うような状態となり、いずれも回動しないことになる。つまり、被規制面523および規制面533を上記のような傾斜面とすることにより、確実に第二伝達部材52の回動、すなわち開閉部材3の不正な開放操作を阻止することが可能である。

0048

なお、仮に被規制面523および規制面533の傾斜が逆だとすると、不正な開放操作によって第二伝達部材52まで伝わった力は、被規制面523と規制面533の接触により、反時計回りに回動させようとする力として規制部材53に伝わる。つまり、規制部材53の規制突起532が、第二伝達部材52から離れる方向に回動してしまう可能性が高まるため、第二伝達部材52の回動、延いては開閉部材3の不正開放を許してしまうおそれが高まる。

0049

2)開閉部材の開放動作
閉鎖位置(原位置)に位置する開閉部材3(図5に示した状態にある開閉部材3)を開放位置に位置させる(図6に示した状態とする)一連の動作について説明する。まず、円筒コイルに給電し、原位置に位置する駆動源4の動力軸42を前方に移動させる。動力軸42の先端には、リンク機構5の入力部5aが係合しているから、動力軸42とともに入力部5aが前方に移動する。入力部5aが前方に移動するということは、入力部5aを有する第一伝達部材51が前方に移動するということである。上述したように、第一伝達部材51の出力部分には、第一伝達部材案内レール621に係合した図示されないガイド部および経路部材6の壁面62に接触した接触突起513が形成されているから、第一伝達部材51の出力部分は、経路部材6の壁面62に接触突起513を接触させながら第一伝達部材案内レール621に案内されて、経路部材6の壁面62に沿って前方に移動する。

0050

第一伝達部材51が前方に移動すると、第一伝達部材51の出力部分に形成された規制解除突部511が、規制部材53に形成された被規制解除突部531に接触する。被規制解除突部531は、前方に向かって下るように傾斜しているため、第一伝達部材51が前方に移動すればするほど、規制部材53が上方に押し上げられていく。つまり、規制部材53が反時計回りに回動していく。上述したように、規制部材53の経路部材6側の側面は経路部材6の壁面62に接触しているため、当該側面を壁面62に接触させながら規制部材53は回動する。このように規制部材53が反時計回りに回動すると、規制部材53の規制面533が第二伝達部材52の被規制面523と略対向した状態が解除される。すなわち、規制部材53は、第二伝達部材52の回動を規制(阻止)する規制位置からその規制が解除された規制解除位置まで移動する。

0051

このように規制部材53が反時計回りに回動し、第二伝達部材52の回動が規制された状態が解除されるまでの間、第一伝達部材51の係合凹部512内に位置する第二伝達部材52の被係合突起522は係合凹部512内を相対的に後方へ移動するものの、係合凹部512の後方側内壁面512aに接触することはない。被係合突起522が係合凹部512の後方側内壁面512aに接触しない限り、第一伝達部材51と第二伝達部材52が接触することはないから、この間は駆動源4の動力が第一伝達部材51を介して第二伝達部材52に伝わることはない。なお、この作用を発揮するためには、少なくとも、原位置において「前後方向における規制解除突部511と被規制解除突部531の距離」<「前後方向における係合凹部512の後方側内壁面512aと被係合突起522の距離」となるように各部材を設計する必要がある。

0052

この後、さらに第一伝達部材51が前方に移動すると、被係合突起522が係合凹部512の後方側内壁面512aに接触する。これにより、駆動源4の動力が、第一伝達部材51を介して第二伝達部材52に伝わることになる。被係合突起522が係合凹部512の後方側内壁面512aに接触した後は、第一伝達部材51が前方に移動するに従い、第二伝達部材52が反時計回りに回動していく。上述したように、第二伝達部材52の経路部材6側の側面は経路部材6の壁面62に接触しているため、当該側面を壁面62に接触させながら第二伝達部材52は回動する。

0053

第二伝達部材52が所定量反時計回りに回動すると、第二伝達部材52の出力凹部521の下方側内壁面521bに開閉部材3の被伝達軸31が当接する。つまり、第二伝達部材52(動力伝達部5b)は、駆動源4の本体部41の前端面側で開閉部材3に当接する(第二伝達部材52の出力凹部521は、駆動源4の本体部41の前端面側で開閉部材3の被伝達軸31に当接する)。この後は第二伝達部材52が反時計回りに回動するに従い、被伝達軸31が出力凹部521の下方側内壁面521bに押されることによりだんだんと開閉部材3(案内壁32)が開放位置に向かって変位していく。図6に示すように、第一伝達部材51が終端位置に到達すると、開閉部材3は開放位置に位置した状態、すなわち遊技球経路61への遊技球の入球が可能な状態となる。

0054

このように、開閉部材3を開放位置に位置させる一連の動作は、1)第一伝達部材51が規制位置に位置する規制部材53を規制解除位置まで移動させ、規制部材53による第二伝達部材52の動作を規制した状態を解除する、2)第一伝達部材51に伝達された駆動源4の動力を第二伝達部材52を介して開閉部材3に伝達する、の順で行われる。駆動源4によって前進動作する第一伝達部材51は、その前半の前進動作で規制部材53を規制解除位置まで移動させ、後半の前進動作で第二伝達部材52を介して開閉部材3を開放位置に変位させる。つまり、本実施形態にかかる入賞装置2は、開閉部材3を開放位置に変位させる際、一の部材である第一伝達部材51の前進動作によって、開閉部材3への動力の伝達前に、不正防止のための規制が解除されるように構成されたものである。

0055

3)開閉部材の閉鎖動作
上記開放動作によって開放位置(終端位置)に位置した開閉部材3(図6に示した状態にある開閉部材3)を閉鎖位置に戻す(図5に示した状態とする)一連の動作について説明する。まず、円筒コイルへの給電を停止し、コイルばね422の付勢力により終端位置(前進端位置)に位置する動力軸42を後方に移動させる。動力軸42の先端には、リンク機構5の入力部5aが係合しているから、動力軸42とともに入力部5aが後方に移動する。入力部5aが後方に移動するということは、入力部5aを有する第一伝達部材51が後方に移動するということである。上述したように、第一伝達部材51の出力部分には、第一伝達部材案内レール621に係合した図示されないガイド部および経路部材6の壁面62に接触した接触突起513が形成されているから、第一伝達部材51の出力部分は、経路部材6の壁面62に接触突起513を接触させながら第一伝達部材案内レール621に案内されて、経路部材6の壁面62に沿って後方に移動する。

0056

第一伝達部材51が後方に移動すると、被規制解除突部531に接触し規制部材53を押し上げていた規制解除突部511が後方に移動する。被規制解除突部531は、前方に向かって下るように傾斜しているため、第一伝達部材51が後方に移動すればするほど、規制解除突部511による規制部材53の押し上げ量が小さくなり、規制部材53がそれ自体の重みにより時計回りに回動していく。上述したように、規制部材53の経路部材6側の側面は経路部材6の壁面62に接触しているため、当該側面を壁面62に接触させながら規制部材53は回動する。そして、規制解除突部511が規制部材53に接触した状態が解消されると、規制部材53の規制面533が第二伝達部材52の被規制面523と略対向した状態となる。このように、規制部材53は、第二伝達部材52の回動を規制しない規制解除位置から、第二伝達部材52の回動を規制する規制位置まで移動する。

0057

このように規制部材53が時計回りに回動し、第二伝達部材52の回動を規制する状態に移行するまでの間、第一伝達部材51の係合凹部512内に位置する第二伝達部材52の被係合突起522は係合凹部512内を相対的に前方へ移動するものの、係合凹部512の前方側内壁面512bに接触することはない。被係合突起522が係合凹部512の前方側内壁面512bに接触しない限り、第一伝達部材51と第二伝達部材52が接触することはないから、この間は駆動源4の動力が第一伝達部材51を介して第二伝達部材52に伝わることはない。

0058

この後、さらに第一伝達部材51が後方に移動すると、被係合突起522が係合凹部512の前方側内壁面512bに接触する。これにより、駆動源4の動力(コイルばね422の付勢力)が、第一伝達部材51を介して第二伝達部材52に伝わることになる。被係合突起522が係合凹部512の前方側内壁面512bに接触した後は、第一伝達部材51が後方に移動するに従い、第二伝達部材52が時計回りに回動していく。上述したように、第二伝達部材52の経路部材6側の側面は経路部材6の壁面62に接触しているため、当該側面を壁面62に接触させながら第二伝達部材52は回動する。また、第一伝達部材51が後方に移動してから被係合突起522が係合凹部512の前方側内壁面512bに接触するまでの間、開閉部材3はその自重によって開放位置に位置した状態を維持している。

0059

第二伝達部材52が所定量時計回りに回動すると、第二伝達部材52の出力凹部521の上方側内壁面521aに開閉部材3の被伝達軸31が当接する。つまり、第二伝達部材52(動力伝達部5b)は、駆動源4の本体部41の前端面側で開閉部材3に当接する(第二伝達部材52の出力凹部521は、駆動源4の本体部41の前端面側で開閉部材3の被伝達軸31に当接する)。この後は第二伝達部材52が時計回りに回動するに従い、被伝達軸31が出力凹部521の上方側内壁面521aに押されることによりだんだんと開閉部材3(案内壁32)が閉鎖位置に向かって変位していく。図5に示すように、第一伝達部材51が原位置に到達すると、開閉部材3は閉鎖位置に位置した状態、すなわち遊技球経路61への遊技球の入球が不可能な状態となる。

0060

このように、開閉部材3を閉鎖位置に位置させる一連の動作は、1)第一伝達部材51が規制解除位置に位置する規制部材53を規制位置まで移動させ、規制部材53による第二伝達部材52の動作を規制した状態とする、2)第一伝達部材51に伝達された駆動源4の動力を第二伝達部材52を介して開閉部材3に伝達する、の順で行われる。駆動源4によって後退動作する第一伝達部材51は、その前半の後退動作で規制部材53を規制位置まで移動させ、後半の後退動作で第二伝達部材52を介して開閉部材3を閉鎖位置に変位させる。つまり、本実施形態にかかる入賞装置2は、開閉部材3を閉鎖位置に変位させる際、一の部材である第一伝達部材51の後退動作によって、開閉部材3への動力の伝達前に、不正防止のための規制が設定されるように構成されたものである。

0061

(本実施形態の効果)
以上説明した本実施形態にかかる遊技機によれば、次のような効果が奏される。

0062

本実施形態における入賞装置2は、駆動源4の動力がその後方から入力部5aに出力され、駆動源4の側面に沿う動力伝達部5bによって開閉部材3まで伝達される(リンク機構5による動力伝達経路が略L字状になる)構成である。つまり、駆動源4(本体部41)が遊技球経路61およびリンク機構5と幅方向に並んで配置された構成であるから、入賞装置2の前後方向の大きさを小さくすることが可能となる。

0063

特に、本実施形態では入賞装置2は装飾部材12に設けられるため、入賞装置2の前後方向の大きさを小さくすることが重要となる。一般的にこの種の入賞装置2は、入賞した遊技球をそのまま排出すればよいため、遊技盤11に設置されるものである。しかし、本実施形態では大入賞口14に入賞した遊技球を用いて以下の演出を実行するため、装飾部材12に入賞装置2が設けられている。

0064

大入賞口14に入賞した遊技球は、遊技球センサ63によって入賞したことが検出された後、経路部材6の下開口部612から排出されて、大入賞口14の下方に位置する特典付与演出装置7(図1および図2参照)の当選領域あるいは非当選領域に送られる。特典付与演出装置7では、入賞装置2から送られた遊技球が所定の領域に進入すれば遊技者特典を付与することとなる遊技が実行される。その遊技の一例としては、通常は閉状態であるが、定期的に開状態となる特典付与演出装置7の当選領域に遊技球が進入すれば、大当たり遊技終了後に遊技者にとって有利な遊技状態(例えば高確率状態)や次回ラウンドが設定される遊技が挙げられる。つまり、大当たり遊技によって大入賞口14に入賞したいわゆる「死に球」を用いた演出である。このような演出を行う特典付与演出装置7は、遊技球が所定の領域に進入するかどうかを遊技者に視認可能とする(図1および図2に示した構成では「V」と印字された透明な窓から視認可能である)ため、できるだけ遊技者に近い位置、すなわちできるだけ前に設けることが望ましい。

0065

本実施形態では、このような観点から特典付与演出装置7を装飾部材12に設置している。そのため、この特典付与演出装置7で用いられる遊技球を排出する入賞装置2も装飾部材12に設置している。装飾部材12は、遊技盤11と前面枠91に支持された透明な板911との間に収める必要があるため、前後方向の大きさが制限される。それゆえ、このような前後方向の大きさが小さくなってしまう装飾部材12に入賞装置2を設置する場合には、入賞装置2の前後方向の大きさをできる限り小さくすることが重要となる。本実施形態における入賞装置2はこの要望応えるものである。

0066

また、動力伝達部5bを駆動源4の本体部41の側面と遊技球経路61の間に配置させる場合、動力伝達部5bを配置するための幅方向のスペースが小さくなってしまうところ、本実施形態であれば配置することが可能となる。特に、本実施形態では、動力伝達部5bを構成する第一伝達部材51および第二伝達部材52や規制部材53の少なくとも一部が経路部材6に接触し、各部材はその少なくとも一部が経路部材6の壁面62に沿って動作するものである。そして、これら各部材は、遊技球よりも狭く壁面62と略同一の幅で構成されているため、経路部材6の壁面62から駆動源4側に向かう図4に示した幅Wの領域に収まっている。このような構成であるため、本実施形態の入賞装置2の幅方向の大きさは非常に小さい。

0067

また、リンク機構5を構成する各部材はその少なくとも一部が経路部材6の壁面62に接触した状態を保ちつつ動作するため、各部材が動作する際のぶれ(がたつき)を抑制することが可能となる。

0068

また、本実施形態は、動力伝達部5bが第一伝達部材51および第二伝達部材52という二つの部材によって構成されるものとした上で、その第二伝達部材52の動作を規制することが可能な規制部材53を設け、第一伝達部材51が原位置に位置するときには第二伝達部材52の動作が規制部材53によって規制される(不正な開放部材の開放操作が阻止される)一方、当該規制は開閉部材3を開放位置に位置させるときの第一伝達部材51の動作によって解除されるものである。つまり、動力伝達機能だけでなく、開閉部材3の不正開放を防止する機能を具備するリンク機構5とすることが可能である。

0069

また、本実施形態では、第一伝達部材51の係合凹部512内に第二伝達部材52の被係合突起522が位置する構成であり、被係合突起522が係合凹部512内を相対的に移動し、係合凹部512の後方側内壁面512aに接触する前までは第一伝達部材51まで伝わった駆動源4の動力が第二伝達部材52に伝わることがないため、この間に第一伝達部材51によって規制部材53を規制解除位置に位置させることが可能となる。特に、本実施形態における入賞装置2は、駆動源4(本体部41)が遊技球経路61およびリンク機構5と幅方向に並んで配置されており、入賞装置2の前後方向の大きさが抑制されているから、前後方向における第一伝達部材51の移動量(ストローク量)を従来に比して大きく設定することが可能である。本実施形態は、このように前後方向における第一伝達部材51の移動量を大きくすることが可能であることを巧みに利用して、第一伝達部材51の大きな移動のうちの一部が「規制部材53を規制解除位置へ移動させる」動力として活用され、その他が「開閉部材3を開放位置へ移動させる」動力として活用されるように構築したものである。

0070

また、本実施形態では、閉鎖位置に位置する開閉部材3に対して加わった開放位置に向けて強制的に移動させようとする力は、第二伝達部材52および規制部材53のそれぞれの回動を互いに阻止する力として伝達されるから、開閉部材3の不正開放をより確実に防止することが可能となる。

0071

以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で以下のような種々の改変が可能である。

0072

上記実施形態では、入賞装置2は大入賞口14に設けられていることを説明したが、大入賞口14以外の入賞口に同様の入賞装置2を適用することも可能である。例えば、上記実施形態では第二始動入賞口942に同様の入賞装置2を適用することが可能である。

0073

上記実施形態では、駆動源はソレノイドを用いたものであることを説明したが、本体部の後端面側から進退動作する動力軸を有するものであればソレノイドを用いたものに限られない。

0074

1遊技機
11遊技盤
12装飾部材
13遊技領域
14 大入賞口
2入賞装置
3開閉部材
4駆動源
41 本体部
42動力軸
5リンク機構
5a 入力部
5b動力伝達部
51 第一伝達部材
511規制解除突部
512係合凹部
512a後方側内壁面
513接触突起
52 第二伝達部材
521 出力凹部
522被係合突起
523 被規制面
53規制部材
531 被規制解除突部
532規制突起
533 規制面
6経路部材
61遊技球経路
62 壁面

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