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技術 バス制御装置、その制御方法、及びプログラム

出願人 NECプラットフォームズ株式会社
発明者 薬袋雅史
出願日 2012年1月31日 (8年10ヶ月経過) 出願番号 2012-017955
公開日 2013年8月15日 (7年4ヶ月経過) 公開番号 2013-156890
状態 特許登録済
技術分野 バス制御 情報転送方式
主要キーワード トレーニング状態 トレーニング結果 バス負荷 トレーニング後 トレーニング処理 切断確認 タイミング値 ホットスワップ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

ホットスワップが可能であるシリアルバスを介して、データの転送をする場合に、データの転送タイミングを制御できるようにする。

解決手段

バス制御装置は、ホットスワップが可能であるシリアルバスを介して、1又は2以上のスレーブデバイス通信するデータ通信部と、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態に基づき、前記各スレーブデバイスに対するデータの転送タイミング値を判断する転送タイミング判断部と、前記転送タイミング値を格納する転送タイミング格納部と、前記転送タイミング値に基づき、前記各スレーブデバイスへのデータの転送を制御する転送タイミング制御部と、を備える。

概要

背景

複数のスレーブデバイスコンピュータシステムに接続するために、シリアルバスを介した接続方式活用されている。特に、携帯電話等の組み込みシステムでは、1本のシリアルバスを介して、複数のスレーブデバイスを接続する接続方式が多く採用されている。しかし、そのような接続方式においては、各スレーブデバイスが信号を送受信する時に、伝送遅延が発生する場合がある。

ここで、特許文献1において、スレーブノードが信号の位相を調整することにより、マスターノードとの伝送遅延を解決する技術が開示されている。

概要

ホットスワップが可能であるシリアルバスを介して、データの転送をする場合に、データの転送タイミングを制御できるようにする。バス制御装置は、ホットスワップが可能であるシリアルバスを介して、1又は2以上のスレーブデバイスと通信するデータ通信部と、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態に基づき、前記各スレーブデバイスに対するデータの転送タイミング値を判断する転送タイミング判断部と、前記転送タイミング値を格納する転送タイミング格納部と、前記転送タイミング値に基づき、前記各スレーブデバイスへのデータの転送を制御する転送タイミング制御部と、を備える。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ホットスワップが可能であるシリアルバスを介して、1又は2以上のスレーブデバイス通信するデータ通信部と、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態に基づき、前記各スレーブデバイスに対するデータの転送タイミング値を判断する転送タイミング判断部と、前記転送タイミング値を格納する転送タイミング格納部と、前記転送タイミング値に基づき、前記各スレーブデバイスへのデータの転送を制御する転送タイミング制御部と、を備えることを特徴とするバス制御装置

請求項2

前記転送タイミング値は、データを転送する場合のセットアップタイム、及びホールドタイムを表す情報である請求項1に記載のバス制御装置。

請求項3

前記転送タイミング判断部は、1又は2以上のパターンのデータの転送タイミングを試験した後に、前記転送タイミング値を判断する請求項1又は2に記載のバス制御装置。

請求項4

前記転送タイミング判断部は、1又は2以上のパターンのデータの転送タイミングを試験した後に、セットアップタイム、及びホールドタイムに対する動作マージンに基づき、前記転送タイミング値を判断する請求項1乃至3のいずれか一に記載のバス制御装置。

請求項5

前記転送タイミング判断部は、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態の変更に伴い、前記転送タイミング値を更新する請求項1乃至4のいずれか一に記載のバス制御装置。

請求項6

前記転送タイミング判断部は、定期的に前記各スレーブデバイスと通信し、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態の変更を検出する請求項1乃至5のいずれか一に記載のバス制御装置。

請求項7

前記転送タイミング格納部は、前記各スレーブデバイスのアドレスに対して、前記転送タイミング値を対応付けて格納する請求項1乃至6のいずれか一に記載のバス制御装置。

請求項8

前記各スレーブデバイスのホットスワップを検出するホットスワップ検出部をさらに備える請求項1乃至7のいずれか一に記載のバス制御装置。

請求項9

ホットスワップが可能であるシリアルバスを介して、1又は2以上のスレーブデバイスと通信するデータ通信部を備えるバス制御装置の制御方法であって、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態に基づき、前記各スレーブデバイスに対する転送タイミング値を判断する判断工程と、前記転送タイミング値を格納する工程と、前記転送タイミング値に基づき、前記各スレーブデバイスへのデータの転送を制御する工程と、を含むことを特徴とするバス制御装置の制御方法。

請求項10

ホットスワップが可能であるシリアルバスを介して、1又は2以上のスレーブデバイスと通信するデータ通信部を備えるバス制御装置を制御するコンピュータに対して、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態に基づき、前記各スレーブデバイスに対する転送タイミング値を判断する判断処理と、前記転送タイミング値を格納する処理と、前記転送タイミング値に基づき、前記各スレーブデバイスへのデータの転送を制御する処理と、を実行させることを特徴とするプログラム

技術分野

0001

本発明は、バス制御装置、その制御方法、及びプログラムに関し、特にホットスワップが可能であるシリアルバスに対するバス制御装置、その制御方法、及びプログラムに関する。

背景技術

0002

複数のスレーブデバイスコンピュータシステムに接続するために、シリアルバスを介した接続方式活用されている。特に、携帯電話等の組み込みシステムでは、1本のシリアルバスを介して、複数のスレーブデバイスを接続する接続方式が多く採用されている。しかし、そのような接続方式においては、各スレーブデバイスが信号を送受信する時に、伝送遅延が発生する場合がある。

0003

ここで、特許文献1において、スレーブノードが信号の位相を調整することにより、マスターノードとの伝送遅延を解決する技術が開示されている。

先行技術

0004

特開2008−16955号公報

発明が解決しようとする課題

0005

なお、上記先行技術文献の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。以下の分析は、本発明の観点からなされたものである。

0006

上記のとおり、シリアルバスを介して、複数のスレーブデバイスにデータを送受信する際に、伝送遅延が発生する場合がある。また、ホットスワップにより、各スレーブデバイスに対する動作マージン偏りが発生する場合もある。なぜなら、スレーブデバイスの接続状態の変更に伴い、バス負荷容量の変化や伝送遅延が発生するからである。ここで、ホットスワップとは、電源を入れた状態で、スレーブデバイスの接続、及び切断を実行することをいう。

0007

特許文献1では、信号を送受信するスレーブノードの切り替えにおいて、伝送中断せずにマスターノードと通信する技術が開示されている。ここで、特許文献1では、スレーブノードが、データ信号の位相を制御する技術が開示されている。しかし、特許文献1では、ホットスワップをした場合の動作マージンの確保については、考慮されていない。

0008

従って、ホットスワップが可能であるシリアルバスを介して、データの転送をする場合に、データの転送タイミングを制御するバス制御装置、その制御方法、及びプログラムが望まれる。

課題を解決するための手段

0009

本発明の第1の視点によれば、ホットスワップが可能であるシリアルバスを介して、1又は2以上のスレーブデバイスと通信するデータ通信部と、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態に基づき、前記各スレーブデバイスに対するデータの転送タイミング値を判断する転送タイミング判断部と、前記転送タイミング値を格納する転送タイミング格納部と、前記転送タイミング値に基づき、前記各スレーブデバイスへのデータの転送を制御する転送タイミング制御部と、を備えるバス制御装置が提供される。

0010

本発明の第2の視点によれば、ホットスワップが可能であるシリアルバスを介して、1又は2以上のスレーブデバイスと通信するデータ通信部を備えるバス制御装置の制御方法であって、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態に基づき、前記各スレーブデバイスに対する転送タイミング値を判断する判断工程と、前記転送タイミング値を格納する工程と、前記転送タイミング値に基づき、前記各スレーブデバイスへのデータの転送を制御する工程と、を含むバス制御装置の制御方法が提供される。

0011

本発明の第3の視点によれば、ホットスワップが可能であるシリアルバスを介して、1又は2以上のスレーブデバイスと通信するデータ通信部を備えるバス制御装置を制御するコンピュータに対して、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態に基づき、前記各スレーブデバイスに対する転送タイミング値を判断する判断処理と、前記転送タイミング値を格納する処理と、前記転送タイミング値に基づき、前記各スレーブデバイスへのデータの転送を制御する処理と、を実行させるプログラムが提供される。なお、このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。

発明の効果

0012

本発明の各視点によれば、従って、ホットスワップが可能であるシリアルバスを介して、データの転送をする場合に、データの転送タイミングを制御するバス制御装置、その制御方法、及びプログラムが提供される。

図面の簡単な説明

0013

本発明の一実施形態を説明するための図である。
本発明の第1の実施形態に係るバス制御装置1を備えるシステム構成の一例を示す図である。
バス制御装置1の内部構成の一例を示す図である。
転送タイミングテーブル15の一例を示す図である。
トレーニング処理フローチャートである。
転送タイミング値110の決定の一例を示す図である。
トレーニング後データ転送処理のフローチャートである。
ホットスワップの検出処理のフローチャートである。
バス制御装置1の内部構成の一例を示す図である。

実施例

0014

初めに、図1を用いて一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に図面参照番号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図したものではない。

0015

上記のとおり、ホットスワップにより、各スレーブデバイスに対する動作マージンに偏りが発生する。従って、ホットスワップが可能であるシリアルバスを介して、データの転送をする場合に、データの転送タイミングを制御するバス制御装置、その制御方法、及びプログラムが望まれる。

0016

そこで、一例として図1に示すバス制御装置1を提供する。図1に示すバス制御装置1はホットスワップが可能であるシリアルバス2を介して、1又は2以上のスレーブデバイス3と通信するデータ通信部10と、スレーブデバイス3のシリアルバスへの接続状態に基づき、各スレーブデバイス3に対するデータの転送タイミング値110を判断する転送タイミング判断部11と、転送タイミング値110を格納する転送タイミング格納部12と、転送タイミング値110に基づき、各スレーブデバイス3へのデータの転送を制御する転送タイミング制御部13と、を備える。

0017

ここで、コンピュータシステム4は、バス制御装置1とシリアルバス2を備えている。そして、バス制御装置1とシリアルバス2は接続している。ここで、シリアルバス2は、ホットスワップが可能である。つまり、コンピュータシステム4は、作動中にスレーブデバイス3の接続状態を変更できるということである。

0018

まず、バス制御装置1は、データ通信部10を備えている。データ通信部10は、スレーブデバイス3とのデータの送受信をする。

0019

また、バス制御装置1は、転送タイミング判断部11を備えている。転送タイミング判断部11は、各スレーブデバイス3とのデータの転送タイミングを判断する。上記のとおり、スレーブデバイス3の接続状態に依存して、各スレーブデバイス3に対する動作マージンに偏りが発生する。そのため、転送タイミング判断部11は、データの転送の事前に、データの転送タイミングを判断するための試験(以下、トレーニング)を実行する。

0020

そして、転送タイミング判断部11は、トレーニング結果に基づき、最適な転送タイミング値110を判断する。ここで、転送タイミング判断部11は、動作マージンを確保できるデータの転送タイミングを決定する。なお、ここでの動作マージンは、セットアップタイム、及びホールドタイムに対する動作マージンである。

0021

さらに、バス制御装置1は、転送タイミング格納部12を備えている。転送タイミング格納部12は、転送タイミング値110を格納する。

0022

そして、バス制御装置1は、転送タイミング制御部13を備えている。転送タイミング制御部13は、転送タイミング値110に基づき、データの転送タイミングを切り替える。そして、データ通信部10が、各スレーブデバイス3へデータを転送する。

0023

上より、バス制御装置1は、スレーブデバイス3の接続状態に応じて、転送タイミング値110をトレーニングする。かつ、バス制御装置1は、ホットスワップが発生した場合であっても、データの転送タイミングを調整する。つまり、バス制御装置1は、スレーブデバイスの接続状態によらず、動作マージンを確保することができる。

0024

従って、本発明は、ホットスワップが可能であるシリアルバスを介して、データの転送をする場合に、データの転送タイミングを制御するバス制御装置、その制御方法、及びプログラムを提供できる。

0025

以下に具体的な実施の形態について、図面を参照してさらに詳しく説明する。

0026

[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について、図面を用いてさらに詳しく説明する。

0027

図2は、本発明の第1の実施形態に係るバス制御装置1を備えるシステム構成の一例を示す図である。

0028

図2に示すコンピュータシステム4は、バス制御装置1、シリアルバス2、スレーブノード5を備える。コンピュータシステム4は、1又は2以上のスレーブデバイス3と接続可能である。また、スレーブノード5は、ホットスワップに基づき、スレーブデバイス3の接続処理、及び切断処理を実行する。なお、図2には、簡単のため、本実施形態に係るコンピュータシステム4に関係するモジュールのみを記載する。バス制御装置1、シリアルバス2、スレーブデバイス3については、上記のとおりである。よって、さらなる説明を省略する。

0029

次に、図3は、バス制御装置1の内部構成の一例を示す図である。

0030

バス制御装置1は、データ通信部10、転送タイミング判断部11、転送タイミング格納部12、転送タイミング制御部13、データ通信制御部14を備える。図3には、簡単のため、本実施形態に係るバス制御装置1に関係するモジュールのみを記載する。

0031

データ通信部10は、上記のとおりである。よって、さらなる説明を省略する。

0032

転送タイミング判断部11は、上記のとおり、転送タイミング値110を判断する。ここで、転送タイミング判断部11は、転送タイミングをトレーニングする。その後、転送タイミング判断部11は、トレーニング結果に基づき、転送タイミング値110を判断する。ここで、転送タイミング判断部11は、1又は2以上のパターンの転送タイミングでトレーニングした後に、前記転送タイミング値110を判断する。以下の説明では、トレーニング用の転送タイミングのパターンを、トレーニング用タイミン集合111と表す。さらに、以下の説明では、トレーニング用の転送タイミングをトレーニング用タイミング値112と表す。

0033

ここで、例えば、転送タイミング判断部11は、通信が正常であったトレーニング用タイミング値112の中から、中央値を選択することが好ましい。なぜなら、転送タイミング判断部11は、中央値を選択することによって、動作マージンを最大にできるからである。

0034

さらに、転送タイミング判断部11は、トレーニング結果に基づき、スレーブデバイス3の接続の有無を判断する。

0035

また、転送タイミング格納部12は、転送タイミング値110を格納する。ここで、転送タイミング格納部12は、転送タイミングテーブル15として、転送タイミング値110を格納するものとする。

0036

さらに、転送タイミング格納部12は、転送タイミングテーブル15に、トレーニング用タイミング集合111を登録する。

0037

さらに、転送タイミング格納部12は、転送タイミングテーブル15に、トレーニング状態値113を登録する。トレーニング状態値113とは、各スレーブデバイスに対するトレーニングの実施の有無を表す値である。

0038

かつ、転送タイミング格納部12は、転送タイミングテーブル15に、各スレーブデバイス3の接続状態値114を登録する。接続状態値114とは、スレーブデバイスの接続の有無を表す値である。

0039

以上の情報について、転送タイミング格納部12は、スレーブデバイス識別子115と対応付けて、転送タイミングテーブル15に登録する。ここで、スレーブデバイス識別子115とは、各スレーブデバイス3を識別するための情報である。例えば、スレーブデバイス3のアドレスが、スレーブデバイス識別子115として好ましい。または、バス制御装置1は、スレーブデバイス識別子115として、スレーブデバイスに3に予めインデックス割り当ててもよい。ここで、スレーブデバイス識別子115は、スレーブデバイス3を区別できる情報であれば、その種類は問わない。

0040

ここで、図4は、転送タイミングテーブル15の一例を示す図である。

0041

図4の転送タイミングテーブル15には、スレーブデバイス識別子115として、slave_device1が登録されている。そして、図4の転送タイミングテーブル15には、slave_device1に対応付けて、情報が登録されている。

0042

まず、図4の転送タイミングテーブル15には、転送タイミング値110として、セットアップタイムsetup_time1、及びホールドタイムhold_time1が登録されている。

0043

かつ、図4の転送タイミングテーブル15には、セットアップタイム、ホールドタイムに対するトレーニング用タイミング集合111が登録されている。図4の転送タイミングテーブル15には、セットアップタイムに対するトレーニング用タイミング集合111として、s1_1、s1_2、s1_3が登録されている。かつ、図4の転送タイミングテーブル15には、ホールドタイムに対するトレーニング用タイミング集合111として、h1_1、h1_2、h1_3が登録されている。

0044

また、図4の転送タイミングテーブル15には、トレーニング状態値113として、「トレーニング済み」と登録されている。

0045

さらに、図4の転送タイミングテーブル15には、接続状態値114として、対応するスレーブデバイス3が「接続有り」と登録されている。

0046

また、転送タイミング制御部13は、上記のとおり、転送タイミング値110に基づき、データの転送タイミングを切り替える。従って、コンピュータシステム4は、各スレーブノード5において、動作マージンを確保するための処理を実行する必要がない。

0047

また、データ通信制御部14は、コンピュータシステム4の中でのデータの送受信を実行する。

0048

次に、バス制御装置1の動作について説明する。

0049

まず、図5のフローチャートを用いて、トレーニング処理について説明する。

0050

まず、転送タイミング判断部11は、転送タイミングテーブル15を参照する。次に、転送タイミング判断部11は、スレーブデバイス識別子115に基づき、トレーニング状態値113を確認する。その後、対象のスレーブデバイス3に対してトレーニングが未実施か否かを、転送タイミング判断部11は判断する(ステップS110)。

0051

ステップS110の条件を満たす場合、転送タイミング判断部11は、転送タイミングテーブル15から、トレーニング用タイミング集合111を取得する。そして、転送タイミング判断部11は、トレーニング用タイミング集合111からトレーニング用タイミング値112を順に選択する。その後、転送タイミング判断部11は、トレーニング用タイミング値112を転送タイミング制御部13に設定する(ステップS111)。

0052

次に、データ通信部10は、スレーブデバイス3に対してデータを送受信する(ステップS112)。その際に、転送タイミング制御部13は、データの転送タイミングを制御する。ここで、データの転送タイミングは、トレーニング用タイミング値112である。そして、データのセットアップタイム、及びホールドタイムそれぞれについて、トレーニングを実行するものとする。

0053

そして、転送タイミング制御部13は、トレーニング用タイミング値112を変更して、データの送受信を繰り返す。その際に、すべてのトレーニング用タイミング値112で、データの送受信をトレーニングしたか否かを、転送タイミング判断部11は判断する(ステップS113)。そして、ステップS113の条件を満たさない場合には、バス制御装置1は、ステップS111、及びステップS112の処理を繰り返す。

0054

一方、ステップS113の条件を満たす場合には、通信が正常であったトレーニング用タイミング値112が存在するか否かを、転送タイミング判断部11は判断する(ステップS114)。ステップS114の条件を満たす場合には、転送タイミング判断部11は、データの転送タイミング値110を決定する(ステップS115)。例えば、転送タイミング判断部11は、通信が正常であったトレーニング用タイミング値112の中から、中央値を選択することが好ましい。なぜなら、転送タイミング判断部11は、中央値を選択することによって、動作マージンを最大にできるからである。

0055

その後、転送タイミング格納部12は、転送タイミングテーブル15に転送タイミング値110を登録する(ステップS116)。かつ、転送タイミング格納部12は、転送タイミングテーブル15にトレーニング状態値113を登録する。さらに、転送タイミング格納部12は、転送タイミングテーブル15に接続状態値114を登録する。

0056

一方、ステップS114の条件を満たさない場合には、転送タイミング判断部11は、対象のスレーブデバイス3は未接続であると判断する(ステップS117)。この場合も、転送タイミング格納部12は、転送タイミングテーブル15にトレーニング状態値113を登録する。さらに、転送タイミング格納部12は、転送タイミングテーブル15に接続状態値114を登録する。

0057

そして、バス制御装置1は、全てのスレーブデバイス3に対して上記のトレーニングを実行する。その際に、転送タイミング判断部11は、転送タイミングテーブル15を参照して、スレーブデバイス3のトレーニング状態を確認する。

0058

ここで、ホットスワップが発生しない場合には、バス制御装置1はトレーニングを再実行する必要はない。なぜなら、コンピュータシステム4がリセットするまで、バス制御装置1は転送タイミングテーブル15の値を保持するからである。一方、ホットスワップが発生した場合には、バス制御装置1は、後述する方法で転送タイミングテーブル15の値を更新する。

0059

ここで、図6を用いて、転送タイミング値110の決定について説明する。まず図6の(a−1)図から図6の(a−5)図は、トレーニング用タイミング値112ごとのホールドタイムを示す図である。一方、図6の(b)図は、ホールドタイムごとのデータの受信結果を示す図である。例えば、図6の(a−1)図の場合には、ホールドタイムはT1である。かつ、図6の(b)図より、その場合の受信結果は異常である。また、図6の(a−5)図の場合には、ホールドタイムがT5である。そして、図6の(b)図より、その場合の受信結果は異常である。一方、図6の(b)図より、データホールドタイムがT2、T3、T4の場合には、受信結果が正常である。ここで、T2、T3、T4のホールドタイムの中で、T3が中央値である(図6の(a−2)図から図6の(a−4)図参照)。

0060

ここで、上記のとおり、動作マージンが最大となるように、転送タイミング値を決定することが好ましい。従って、通信が正常であったトレーニング用タイミング値112の中から、中央値を選択することが好ましい。そのため、図6の場合には、ホールドタイムの転送タイミング値110として、ホールドタイムT3を選択することが好ましい。

0061

次に、図7のフローチャートを用いて、トレーニング後のデータ転送処理について説明する。

0062

まず、バス制御装置1は、対象のスレーブデバイス3に対して通信可能であるかを確認する(ステップS210)。その際に、バス制御装置1は、転送タイミングテーブル15の接続状態値114を参照する。そして、ホットスワップが発生したか否かを、転送タイミング判断部11は判断する(ステップS211)。その際に、転送タイミング判断部11は、全てのスレーブデバイス3に対して、定期的に通信する。なお、未接続と判断しているスレーブデバイス3に対しても、転送タイミング判断部11は通信をするものとする。これは、転送タイミング判断部11が、スレーブデバイス3のホットスワップを検出するためである。

0063

ここで、ステップS211の条件を満たさない場合には、データ通信制御部14から対象のスレーブデバイス3への通信要求があったか否かを、転送タイミング判断部11は判断する(ステップS212)。ステップS212の条件を満たさない場合には、転送タイミング判断部は、S211の判断を繰り返す。

0064

一方、ステップS212の条件を満たす場合には、転送タイミング判断部11は転送タイミング値110を取得する(ステップS213)。その際、転送タイミング判断部11は転送タイミングテーブル15を参照する。そして、転送タイミング判断部11は、転送タイミング制御部13に転送タイミング値110を設定する。その後、データ通信部10は、スレーブデバイス3に対してデータを送信する(ステップS214)。その際に、転送タイミング制御部13は、データの転送タイミングを制御する。

0065

次に、ステップS211の条件を満たす場合について説明する。つまり、ホットスワップの検出処理について説明をする。

0066

そこで、図8のフローチャートを用いて、ホットスワップの検出処理について説明する。

0067

まず、転送タイミング判断部11は、未接続のスレーブデバイス3に対して、トレーニングを実行する(ステップS310)。そして、未接続と判断しているスレーブデバイス3から応答があったか否かを、転送タイミング判断部11は判断する(ステップS311)。これは、ホットスワップによって、新たに接続されたスレーブデバイス3を検出するためである。

0068

ここで、ステップS311の条件を満たすとする。その場合、転送タイミング判断部11は、対象のスレーブデバイス3が接続されていると判断する(ステップS312)。そして、転送タイミング格納部12は、転送タイミングテーブル15の接続状態値114に、「接続有り」を示す情報を登録する(ステップS313)。

0069

一方、ステップS311の条件を満たさない場合を考える。その場合、接続と判断していたスレーブデバイス3から応答があったか否かを、転送タイミング判断部11は判断する(ステップS314)。これは、ホットスワップによって、切断されたスレーブデバイス3を検出するためである。

0070

ステップS314の条件を満たす場合には、ステップS212の処理に遷移する。一方、ステップS314の条件を満たさない場合には、転送タイミング判断部11は、対象のスレーブデバイス3が切断されていると判断する(ステップS315)。そして、転送タイミング格納部12は、転送タイミングテーブル15の接続状態値114に、「接続無し」を示す情報を登録する(ステップS316)。

0071

ステップS313の処理、又はステップS316の処理の後に、転送タイミング判断部11は、転送タイミングテーブル15において、対象のスレーブデバイス3に対応付けられている値を初期化する(ステップS317)。続いて、対象のスレーブデバイス3が接続しているシリアルバス2上の全てのスレーブデバイスについても、ステップS317の処理を実行する。その後、ステップS110の処理に遷移する。つまり、バス制御装置1はトレーニングを再実行する。

0072

以上より、本実施形態に係るバス制御装置1の第1の効果は、スレーブデバイスの接続状態に合った動作マージンを確保できることである。なぜなら、セットアップタイム、ホールドタイムの動作マージンを確保できる転送タイミングを予めトレーニングするからである。

0073

本実施形態に係るバス制御装置1の第2の効果は、ホットスワップによってスレーブデバイスの接続状態が変化しても、動作マージンに偏りが発生しないことである。なぜなら、ホットスワップを検出し、データの転送タイミングを更新するからである。従って、ホットスワップが発生しても、上記第1の効果を有するバス制御装置を提供できる。

0074

[第2の実施形態]
続いて、第2の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。

0075

本実施形態は、ホットスワップを直ちに検出できるようにする実施形態である。なお、本実施形態における説明では、第1の実施形態と重複する部分の説明は省略する。さらに、本実施形態における説明では、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。

0076

上記のとおり、本発明では、バス制御装置1は、データの転送タイミングを事前にトレーニングする。そして、トレーニング結果に基づき、バス制御装置1は転送タイミングを決定する。従って、バス制御装置1は、動作マージンを確保しつつ、データの転送をすることができる。そして、ホットスワップが発生した場合には、バス制御装置1は転送タイミングを更新する。

0077

しかし、実施形態1に係るバス制御装置1では、全てのスレーブデバイス3に対して、順番に、定期的に通信をする必要がある。そのため、実施形態1に係るバス制御装置1では、ホットスワップの発生を直ちに検出することができない。そこで、本実施形態に係るバス制御装置1は、スレーブデバイスのホットスワップを検出するホットスワップ検出部16を備えるバス制御装置が、提供される。

0078

ここで、図9は、本実施形態係るバス制御装置1の内部構成を示す図である。

0079

図9に示すように、本実施形態に係るバス制御装置1は、ホットスワップ検出部16を備える。そして、ホットスワップ検出部16は、スレーブデバイス3から接続状態を監視する信号と接続している。従って、本実施形態に係るバス制御装置1では、ホットスワップを直ちに検出することが可能である。

0080

以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術的思想を逸脱しない範囲で更なる変形・置換・調整を加えることができる。例えば、上記した実施形態の説明では、一本のシリアルバス2として説明したが、シリアルバス2は複数あってもよい。

0081

また、上記の実施形態では、スレーブデバイス3の切断確認のために、接続確認を1回として説明した。しかし、2回以上の接続確認の後に、スレーブデバイス3が切断されていると判断してもよい。

0082

上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。

0083

(付記1)ホットスワップが可能であるシリアルバスを介して、1又は2以上のスレーブデバイスと通信するデータ通信部と、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態に基づき、前記各スレーブデバイスに対するデータの転送タイミング値を判断する転送タイミング判断部と、前記転送タイミング値を格納する転送タイミング格納部と、
前記転送タイミング値に基づき、前記各スレーブデバイスへのデータの転送を制御する転送タイミング制御部と、を備えるバス制御装置。

0084

(付記2)前記転送タイミング値は、データを転送する場合のセットアップタイム、及びホールドタイムを表す情報であるバス制御装置。

0085

(付記3)前記転送タイミング判断部は、1又は2以上のパターンのデータの転送タイミングを試験した後に、前記転送タイミング値を判断するバス制御装置。

0086

(付記4)前記転送タイミング判断部は、1又は2以上のパターンのデータの転送タイミングを試験した後に、セットアップタイム、及びホールドタイムに対する動作マージンに基づき、前記転送タイミング値を判断するバス制御装置。

0087

(付記5)前記転送タイミング判断部は、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態の変更に伴い、前記転送タイミング値を更新するバス制御装置。

0088

(付記6)前記転送タイミング判断部は、定期的に前記各スレーブデバイスと通信し、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態の変更を検出するバス制御装置。

0089

(付記7)前記転送タイミング格納部は、前記各スレーブデバイスのアドレスに対して、前記転送タイミング値を対応付けて格納するバス制御装置。

0090

(付記8)前記各スレーブデバイスのホットスワップを検出するホットスワップ検出部をさらに備えるバス制御装置。

0091

(付記9)ホットスワップが可能であるシリアルバスを介して、1又は2以上のスレーブデバイスと通信するデータ通信部を備えるバス制御装置の制御方法であって、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態に基づき、前記各スレーブデバイスに対する転送タイミング値を判断する判断工程と、前記転送タイミング値を格納する工程と、
前記転送タイミング値に基づき、前記各スレーブデバイスへのデータの転送を制御する工程と、を含むバス制御装置の制御方法。

0092

(付記10)前記判断工程は、1又は2以上のパターンのデータの転送タイミングを試験した後に、前記転送タイミング値を判断するバス制御装置の制御方法。

0093

(付記11)前記判断工程は、1又は2以上のパターンのデータの転送タイミングを試験した後に、セットアップタイム、及びホールドタイムに対する動作マージンに基づき、前記転送タイミング値を判断するバス制御装置の制御方法。

0094

(付記12)前記判断工程は、前記各スレーブデバイスの接続状態の変更に伴い、前記転送タイミング値を更新するバス制御装置の制御方法。

0095

(付記13)前記判断工程は、定期的に前記各スレーブデバイスと通信し、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態の変更を検出するバス制御装置の制御方法。

0096

(付記14)前記各スレーブデバイスのホットスワップを検出する工程をさらに含むバス制御装置の制御方法。

0097

(付記15)ホットスワップが可能であるシリアルバスを介して、1又は2以上のスレーブデバイスと通信するデータ通信部を備えるバス制御装置を制御するコンピュータに対して、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態に基づき、前記各スレーブデバイスに対する転送タイミング値を判断する判断処理と、前記転送タイミング値を格納する処理と、前記転送タイミング値に基づき、前記各スレーブデバイスへのデータの転送を制御する処理と、を実行させるプログラム。

0098

(付記16)前記判断処理は、1又は2以上のパターンのデータの転送タイミングを試験した後に、前記転送タイミング値を判断するプログラム。

0099

(付記17)前記判断処理は、1又は2以上のパターンのデータの転送タイミングを試験した後に、セットアップタイム、及びホールドタイムに対する動作マージンに基づき、前記転送タイミング値を判断するプログラム。

0100

(付記18)前記判断処理は、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態の変更に伴い、前記転送タイミング値を更新するプログラム。

0101

(付記19)前記判断処理は、定期的に前記各スレーブデバイスと通信し、前記各スレーブデバイスの前記シリアルバスへの接続状態の変更を検出するプログラム。

0102

(付記20)前記各スレーブデバイスのホットスワップを検出する処理をさらに含むプログラム。

0103

なお、引用した上記の特許文献の開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。

0104

1バス制御装置
2シリアルバス
3スレーブデバイス
4コンピュータシステム
5スレーブノード
10データ通信部
11転送タイミング判断部
12 転送タイミング格納部
13 転送タイミング制御部
14データ通信制御部
15 転送タイミングテーブル
16ホットスワップ検出部
110 転送タイミング値
111トレーニング用タイミング集合
112 トレーニング用タイミング値
113トレーニング状態値
114接続状態値
115 スレーブデバイス識別子

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