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技術 運搬車両運行支援システム及び運搬車両運行支援方法

出願人 鹿島建設株式会社
発明者 野呂好幸
出願日 2012年1月30日 (8年11ヶ月経過) 出願番号 2012-016835
公開日 2013年8月15日 (7年4ヶ月経過) 公開番号 2013-156835
状態 特許登録済
技術分野 交通制御システム 特定用途計算機 交通制御システム 航行(Navigation)
主要キーワード 運搬サイクル 込場所 運搬距離 所要速度 オペレタ 主ルート 副ルート 損傷情報
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年8月15日)のものです。
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図面 (7)

課題

各運搬車両に最適な運搬ルート情報を提供する運搬車両運行支援システム及び運搬車両運行支援方法を提供することを課題とする。

解決手段

複数の運搬車両2が1箇所以上の積込場所と1箇所以上の積場所との間の運搬を行う場合に運行管理センタ5から各運搬車両2に運搬ルート情報を提供する運搬車両運行支援システム1であって、運搬車両2では、走行中に道路状況情報を取得した場合には道路状況情報を位置情報対応付けて運行管理センタ5に送信し、運行管理センタ5では、運搬車両2から送信された位置情報が対応付けられた道路状況情報を受信し、積込場所と積込場所との組み合わせ毎の複数の運搬ルートについて道路状況情報に基づいて運搬ルートを走行するための所要時間を算出し、各運搬ルートの所要時間に基づいて各運搬車両2の運搬ルートを選択し、その選択した運搬ルート情報を各運搬車両2に送信する。

概要

背景

土砂等を運搬するダンプカーに対して、運行管理センタから積込場所と積場所との間の運搬ルート情報を提供するためのシステムが開発されている。運搬ルート情報を提供する場合、渋滞通行規制等の影響で運搬時間が長くならないように(ひいては、運搬量が少なくならないように)、最適な運搬ルートを決定することが重要となる。このような渋滞や通行規制等の道路状況情報は、リアルタイムな情報が重要となる。リアルタイムに道路状況情報を収集するために、プローブカーが利用される。例えば、センタで多数のプローブカーから道路状況情報を収集し、センタからリアルタイムな道路状況情報を各自動車に提供し、各自動車ではそのリアルタイムな道路状況情報が変化すると目的地までのルートを再探索する。特許文献1に記載の交通情報提供システムでは、自動車の乗員が交通情報データを入力すると車載装置車載コンピュータ自動車電話を介して現在位置情報を含む交通情報データを情報センタに送信し、情報センタではその交通情報データを受信すると情報サーバがその交通情報データを交通情報データベースに記憶しておき、任意の自動車の車載コンピュータから送信要求があると交通情報データベースから該当する領域の交通情報データを検索し、その交通情報データをその自動車に送信する。

概要

各運搬車両に最適な運搬ルート情報を提供する運搬車両運行支援システム及び運搬車両運行支援方法を提供することを課題とする。複数の運搬車両2が1箇所以上の積込場所と1箇所以上の積卸場所との間の運搬を行う場合に運行管理センタ5から各運搬車両2に運搬ルート情報を提供する運搬車両運行支援システム1であって、運搬車両2では、走行中に道路状況情報を取得した場合には道路状況情報を位置情報対応付けて運行管理センタ5に送信し、運行管理センタ5では、運搬車両2から送信された位置情報が対応付けられた道路状況情報を受信し、積込場所と積込場所との組み合わせ毎の複数の運搬ルートについて道路状況情報に基づいて運搬ルートを走行するための所要時間を算出し、各運搬ルートの所要時間に基づいて各運搬車両2の運搬ルートを選択し、その選択した運搬ルート情報を各運搬車両2に送信する。

目的

本発明は、複数の運搬車両が1箇所以上の積込場所と1箇所以上の積卸場所との間の運搬を行う場合に運行管理センタから各運搬車両に運搬ルート情報を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
5件

この技術が所属する分野

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請求項1

複数の運搬車両が1箇所以上の積込場所と1箇所以上の積場所との間の運搬を行う場合に運行管理センタから各運搬車両運搬ルート情報を提供する運搬車両運行支援システムであって、運搬車両は、走行中の位置情報を取得する位置取得手段と、走行中の道路状況情報を取得する道路状況得手段と、前記道路状況取得手段で道路状況情報を取得した場合に該道路状況情報を前記位置取得手段で取得した位置情報に対応付けて運行管理センタに送信する車両側送信手段と、運行管理センタから送信された運搬ルート情報を受信する車両側受信手段と、を備え、運行管理センタは、運搬車両から送信された位置情報が対応付けられた道路状況情報を受信するセンタ側受信手段と、積込場所と積卸場所との組み合わせ毎に運搬ルートを複数設定するルート設定手段と、前記ルート設定手段で設定した運搬ルート毎に前記センタ側受信手段で受信した位置情報が対応付けられた道路状況情報に基づいて運搬ルートを走行するための所要時間を算出する所要時間算出手段と、前記所要時間算出手段で算出した各運搬ルートの所要時間に基づいて各運搬車両の運搬ルートを選択する選択手段と、前記選択手段で選択した運搬ルート情報を各運搬車両に送信するセンタ側送信手段と、を備えることを特徴とする運搬車両運行支援システム。

請求項2

運行管理センタは、前記ルート設定手段で設定した運搬ルート毎に、前記所要時間算出手段で算出した所要時間、運搬ルートの運搬距離及び運搬車両の運搬量に基づいて、1台の運搬車両による単位時間当たりの運搬能力を算出する運搬能力算出手段を備え、前記選択手段は、前記運搬能力算出手段で算出した各運搬ルートの運搬能力に基づいて運搬ルートを選択することを特徴とする請求項1に記載の運搬車両運行支援システム。

請求項3

前記選択手段は、各積込場所の積込能力又は/及び各積卸場所の積卸能力に基づいて運搬ルートを変更することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の運搬車両運行支援システム。

請求項4

運行管理センタは、各積込場所の積込能力に基づいて複数の運搬車両の各積込場所への配車台数を決定する又は各積卸場所の積卸能力に基づいて複数の運搬車両の各積卸場所への配車台数を決定する配車台数決定手段を備え、前記選択手段は、前記配車台数決定手段で決定した積込場所毎の配車台数又は積卸場所毎の配車台数に基づいて、運搬ルートを選択することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の運搬車両運行支援システム。

請求項5

複数の運搬車両が1箇所以上の積込場所と1箇所以上の積卸場所との間の運搬を行う場合に運行管理センタから各運搬車両に運搬ルート情報を提供する運搬車両運行支援方法であって、運搬車両は、走行中の位置情報を取得する位置取得ステップと、走行中の道路状況情報を取得する道路状況取得ステップと、前記道路状況取得ステップで道路状況情報を取得した場合に該道路状況情報を前記位置取得ステップで取得した位置情報に対応付けて運行管理センタに送信する車両側送信ステップと、運行管理センタから送信された運搬ルート情報を受信する車両側受信ステップと、を含み、運行管理センタは、運搬車両から送信された位置情報が対応付けられた道路状況情報を受信するセンタ側受信ステップと、積込場所と積卸場所との組み合わせ毎に運搬ルートを複数設定するルート設定ステップと、前記ルート設定ステップで設定した運搬ルート毎に前記センタ側受信ステップで受信した位置情報が対応付けられた道路状況情報に基づいて運搬ルートを走行するための所要時間を算出する所要時間算出ステップと、前記所要時間算出ステップで算出した各運搬ルートの所要時間に基づいて各運搬車両の運搬ルートを選択する選択ステップと、前記選択ステップで選択した運搬ルート情報を各運搬車両に送信するセンタ側送信ステップと、を含むことを特徴とする運搬車両運行支援方法。

請求項6

運行管理センタは、前記ルート設定ステップで設定した運搬ルート毎に、前記所要時間算出ステップで算出した所要時間、運搬ルートの運搬距離及び運搬車両の運搬量に基づいて、1台の運搬車両による単位時間当たりの運搬能力を算出する運搬能力算出ステップを含み、前記選択ステップは、前記運搬能力算出ステップで算出した各運搬ルートの運搬能力に基づいて運搬ルートを選択することを特徴とする請求項5に記載の運搬車両運行支援方法。

請求項7

前記選択ステップは、各積込場所の積込能力又は/及び各積卸場所の積卸能力に基づいて運搬ルートを変更することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の運搬車両運行支援方法。

請求項8

運行管理センタは、各積込場所の積込能力に基づいて複数の運搬車両の各積込場所への配車台数を決定する又は各積卸場所の積卸能力に基づいて複数の運搬車両の各積卸場所への配車台数を決定する配車台数決定ステップを含み、前記選択ステップは、前記配車台数決定ステップで決定した積込場所毎の配車台数又は積卸場所毎の配車台数に基づいて、運搬ルートを選択することを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載の運搬車両運行支援方法。

技術分野

0001

本発明は、複数の運搬車両が1箇所以上の積込場所と1箇所以上の積場所との間の運搬を行う場合に運行管理センタから各運搬車両運搬ルート情報を提供する運搬車両運行支援システム及び運搬車両運行支援方法に関する。

背景技術

0002

土砂等を運搬するダンプカーに対して、運行管理センタから積込場所と積卸場所との間の運搬ルート情報を提供するためのシステムが開発されている。運搬ルート情報を提供する場合、渋滞通行規制等の影響で運搬時間が長くならないように(ひいては、運搬量が少なくならないように)、最適な運搬ルートを決定することが重要となる。このような渋滞や通行規制等の道路状況情報は、リアルタイムな情報が重要となる。リアルタイムに道路状況情報を収集するために、プローブカーが利用される。例えば、センタで多数のプローブカーから道路状況情報を収集し、センタからリアルタイムな道路状況情報を各自動車に提供し、各自動車ではそのリアルタイムな道路状況情報が変化すると目的地までのルートを再探索する。特許文献1に記載の交通情報提供システムでは、自動車の乗員が交通情報データを入力すると車載装置車載コンピュータ自動車電話を介して現在位置情報を含む交通情報データを情報センタに送信し、情報センタではその交通情報データを受信すると情報サーバがその交通情報データを交通情報データベースに記憶しておき、任意の自動車の車載コンピュータから送信要求があると交通情報データベースから該当する領域の交通情報データを検索し、その交通情報データをその自動車に送信する。

先行技術

0003

特開平11−328580号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上記のようにプローブカーで収集されたリアルタイムな情報を利用して目的地までのルートを再探索する技術は、主に、一般の乗用車で利用されている。一般の乗用車の場合、目的地が1箇所決まっており、目的地に着くと走行終了となるので、目的地に着くまでの間の最適なルートを設定できればよい。しかし、ダンプカーで土砂等を運搬する場合、積込場所と積卸場所とを1日の間に何回も往復する。渋滞や通行規制等の道路状況は一日の間に絶えず変化するので、それに応じて運搬ルートを変えないと、運搬時間が長なり、単位時間当たりの運搬量が少なくなる。さらに、多数のダンプカーによって複数の積込場所と複数の積卸場所との間の運搬を行う場合、各ダンプカーに対して、積込場所と積込場所を割り当て、変化する道路状況に応じて運搬ルートをそれぞれ提供するのは非常に困難である。

0005

そこで、本発明は、複数の運搬車両が1箇所以上の積込場所と1箇所以上の積卸場所との間の運搬を行う場合に各運搬車両に最適な運搬ルート情報を提供する運搬車両運行支援システム及び運搬車両運行支援方法を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明に係る運搬車両運行支援システムは、複数の運搬車両が1箇所以上の積込場所と1箇所以上の積卸場所との間の運搬を行う場合に運行管理センタから各運搬車両に運搬ルート情報を提供する運搬車両運行支援システムであって、運搬車両は、走行中の位置情報を取得する位置取得手段と、走行中の道路状況情報を取得する道路状況取得手段と、道路状況取得手段で道路状況情報を取得した場合に該道路状況情報を位置取得手段で取得した位置情報に対応付けて運行管理センタに送信する車両側送信手段と、運行管理センタから送信された運搬ルート情報を受信する車両側受信手段とを備え、運行管理センタは、運搬車両から送信された位置情報が対応付けられた道路状況情報を受信するセンタ側受信手段と、積込場所と積卸場所との組み合わせ毎に運搬ルートを複数設定するルート設定手段と、ルート設定手段で設定した運搬ルート毎にセンタ側受信手段で受信した位置情報が対応付けられた道路状況情報に基づいて運搬ルートを走行するための所要時間を算出する所要時間算出手段と、所要時間算出手段で算出した各運搬ルートの所要時間に基づいて各運搬車両の運搬ルートを選択する選択手段と、選択手段で選択した運搬ルート情報を各運搬車両に送信するセンタ側送信手段とを備えることを特徴とする。

0007

この運搬車両運行支援システムは、運行管理センタから複数の運搬車両(例えば、ダンプカー、トラック)に対して運搬ルート情報を提供するシステムである。運搬車両が運搬物(例えば、土砂、建設資材)を積み込む積込場所は1箇所以上あり、運搬物を積み卸す積卸場所も1箇所以上ある。任意の積込場所と任意の積卸場所との間には、複数の運搬ルートがある。各運搬車両は、プローブカーとして機能し、運行管理センタから積込場所と積卸場所の情報を含む運搬ルート情報が提供される。運行管理センタは、各運搬車両から道路状況情報を収集し、各運搬車両に対して運搬ルート情報を提供する。道路状況情報としては、運搬ルートのける走行の所要時間に影響を与える各種情報であり、例えば、渋滞情報通行規制情報片側車線走行情報、路面損傷情報落下物情報通行止め情報)がある。

0008

各運搬車両では、位置取得手段によって走行中の位置情報を取得する。また、各運搬車両では、道路状況取得手段によって走行中の道路状況情報を取得する。この道路状況取得手段は、運搬車両の乗員(ドライバ)が道路状況情報を入力するための手段でもよいし、あるいは、車載の各種センサで検知した情報(例えば、カメラ撮像した画像を画像解析して検知した情報、車速センサで検知した車速変化情報)から取得する手段でもよい。そして、各運搬車両では、道路状況取得手段でリアルタイムな道路状況情報を取得すると、車両側送信手段によってその道路状況情報を走行中の位置情報に対応付けて運行管理センタに送信する。

0009

運行管理センタでは、任意の運搬車両から位置情報が対応付けられた道路状況情報が送信される毎に、センタ側受信手段によってその道路状況情報を受信する。また、運行管理センタでは、ルート設定手段によって積込場所と積卸場所との組み合わせ毎に複数の運搬ルートをそれぞれ設定しておく。そして、運行管理センタでは、所要時間算出手段によって組み合わせ毎に複数の運搬ルートについてリアルタイムな道路状況情報を基づいて運搬ルートを走行するための所要時間をそれぞれ算出する。例えば、運搬ルート上に所要時間に影響を与える道路状況情報がない場合、運搬車両が走行可能な標準的な速度(運搬ルートにおける制限速度、通常の交通量、信号機等を考慮した速度である)に基づいて標準の所要時間を算出する。運搬ルート上に所要時間に影響を与える道路状況情報がある場合、運搬ルートの標準の所要時間に道路状況情報に含まれる渋滞や通行規制等でロスする時間を加算して所要時間を算出する。さらに、運行管理センタでは、選択手段によって各運搬ルートの所要時間に基づいて各運搬車両の運搬ルートを選択する。ここでは、基本的には、所要時間が最も短い運搬ルートを選択するが、積込場所や積卸場所への各配車台数、積込場所での積込能力や積卸場所での積卸能力等に応じて所要時間が二番目に短い運搬ルート、三番目に短い運搬ルート等を選択する場合もある。なお、運搬ルートの両端部の場所が積込場所と積卸場所になるので、運搬ルートには積込場所と積込場所の情報が含まれる。

0010

運行管理センタでは、センタ側送信手段によって運搬ルート情報を各運搬車両にそれぞれ送信する。各運搬車両では、車両側受信手段によって運搬ルート情報を受信する。そして、各運搬車両では、その受信した運搬ルート情報に従って、積込場所と積卸場所との間を走行する。ちなみに、各運搬車両からのリアルタイムの道路状況情報が変化すると、運搬ルートの中には所要時間が変わるものもあるので、選択手段で選択する運搬ルートが変わる場合がある。この場合、変更後の運搬ルートが各運搬車両に送信され、各運搬車両では変更後の運搬ルート情報に従って積込場所と積卸場所との間を走行する。

0011

この運搬車両運行支援システムでは、運搬車両から収集したリアルタイムな道路状況情報に基づいて積込場所と積卸場所との組み合わせ毎に複数の運搬ルートの所要時間を算出し、各運搬ルートの所要時間に基づいて各運搬車両の運搬ルートを選択することにより、複数の運搬車両に対して最適な運搬ルート情報を提供することができる。このように、各運搬車両に対して所要時間の短い運搬ルートが選択されるので、各運搬車両における単位時間当たりの運搬量が多くなり、システム全体として運搬できる運搬量が非常に多くなる。また、各運搬車両からリアルタイムな道路状況情報を収集できるので、道路状況情報の変化に応じてリアルタイムに所要時間が短くなる運搬ルートに変更できる。

0012

本発明の上記運搬車両運行支援システムでは、運行管理センタは、ルート設定手段で設定した運搬ルート毎に、所要時間算出手段で算出した所要時間、運搬ルートの運搬距離及び運搬車両の運搬量に基づいて、1台の運搬車両による単位時間当たりの運搬能力を算出する運搬能力算出手段を備え、選択手段は、運搬能力算出手段で算出した各運搬ルートの運搬能力に基づいて運搬ルートを選択すると好適である。

0013

運行管理センタでは、運搬能力算出手段によって、運搬ルート毎に、その運搬ルートにおけるリアルタイムな道路状況情報を考慮した所要時間、運搬ルートの運搬距離及び運搬車両の運搬量に基づいて、1台の運搬車両による単位時間当たりの運搬能力を算出する。各運搬ルートの運搬距離と運搬車両の運搬量は固定値なので、運搬ルートの所要時間に応じて1台の運搬車両による単位時間当たりの運搬能力が変化し、運搬ルートの所要時間が短いほどその運搬能力は高くなる(運搬量が多くなる)。そこで、運行管理センタでは、選択手段によって、各運搬ルートの運搬能力に基づいて各運搬車両の運搬ルートを選択する。ここでは、基本的には、運搬能力が最も高い運搬ルートを選択するが、積込場所や積卸場所への各配車台数、積込場所での積込能力や積卸場所での積卸能力等に応じて二番目に運搬能力が高い運搬ルート、三番目に高い運搬ルート等を選択する場合もある。

0014

本発明の上記運搬車両運行支援システムでは、選択手段は、各積込場所の積込能力又は/及び各積卸場所の積卸能力に基づいて運搬ルートを変更すると好適である。

0015

所要時間が最も短い運搬ルート(あるいは、運搬能力が最も高い運搬ルート)を選択したために、任意の積込場所あるいは任意の積卸場所に多数の運搬車両が配車されると、積込場所の積込能力あるいは積卸場所の積卸能力を超えてしまう場合がある。このような場合、各運搬車両の運搬中の所要時間は短くなるが、積込場所あるいは積卸場所での待ち時間が長くなり、その結果としてシステム全体としての運搬量が少なくなる。そこで、運行管理センタでは、選択手段によって、各積込場所の積込能力又は/及び各積卸場所の積卸能力に基づいて運搬ルートを変更する。このように、この運搬車両運行支援システムでは、積込場所の積込能力や積卸場所の積卸能力に基づいて運搬ルートを変更することによって、積込場所の積込能力や積卸場所の積卸能力を超えないように各運搬車両の運搬ルートを決定でき、積込場所や積卸場所での待ち時間を抑制でき、システム全体として運搬量の減少を抑制できる。

0016

本発明の上記運搬車両運行支援システムでは、運行管理センタは、各積込場所の積込能力に基づいて複数の運搬車両の各積込場所への配車台数を決定する又は各積卸場所の積卸能力に基づいて複数の運搬車両の各積卸場所への配車台数を決定する配車台数決定手段を備え、選択手段は、配車台数決定手段で決定した積込場所毎の配車台数又は積卸場所毎の配車台数に基づいて、運搬ルートを選択すると好適である。

0017

積込場所の積込能力を超える数の運搬車両が配車されたたりあるいは積卸場所の積卸能力を超える数の運搬車両が配車されると、積込場所あるいは積卸場所での待ち時間が長くなる。そこで、この運搬車両運行支援システムの運行管理センタでは、配車台数決定手段によって、各積込場所の積込能力に基づいて複数の運搬車両の各積込場所への配車台数を決定したり、あるいは、各積卸場所の積卸能力に基づいて複数の運搬車両の各積卸場所への配車台数を予め決定しておく。そして、運行管理センタでは、選択手段によって、積込場所あるいは積卸場所毎にその決定した配車台数になるように運搬ルートを選択する。このように、この運搬車両運行支援システムでは、各積込場所の積込能力や各積卸場所の積卸能力に基づいて複数の運搬車両についての各積込場所や各積卸場所への配車台数を決定しておくことにより、積込場所の積込能力や積卸場所の積卸能力を超えないように各運搬車両の運搬ルートを決定でき、積込場所や積込場所での待ち時間を抑制でき、システム全体として運搬量の減少を抑制できる。

0018

本発明に係る運搬車両運行支援方法は、複数の運搬車両が1箇所以上の積込場所と1箇所以上の積卸場所との間の運搬を行う場合に運行管理センタから各運搬車両に運搬ルート情報を提供する運搬車両運行支援方法であって、運搬車両は、走行中の位置情報を取得する位置取得ステップと、走行中の道路状況情報を取得する道路状況取得ステップと、道路状況取得ステップで道路状況情報を取得した場合に該道路状況情報を前記位置取得ステップで取得した位置情報に対応付けて運行管理センタに送信する車両側送信ステップと、運行管理センタから送信された運搬ルート情報を受信する車両側受信ステップとを含み、運行管理センタは、運搬車両から送信された位置情報が対応付けられた道路状況情報を受信するセンタ側受信ステップと、積込場所と積卸場所との組み合わせ毎に運搬ルートを複数設定するルート設定ステップと、ルート設定ステップで設定した運搬ルート毎にセンタ側受信ステップで受信した位置情報が対応付けられた道路状況情報に基づいて運搬ルートを走行するための所要時間を算出する所要時間算出ステップと、所要時間算出ステップで算出した各運搬ルートの所要時間に基づいて各運搬車両の運搬ルートを選択する選択ステップと、選択ステップで選択した運搬ルート情報を各運搬車両に送信するセンタ側送信ステップとを含むことを特徴とする。

0019

本発明の上記運搬車両運行支援方法では、運行管理センタは、ルート設定ステップで設定した運搬ルート毎に、所要時間算出ステップで算出した所要時間、運搬ルートの運搬距離及び運搬車両の運搬量に基づいて、1台の運搬車両による単位時間当たりの運搬能力を算出する運搬能力算出ステップを含み、選択ステップは、運搬能力算出ステップで算出した各運搬ルートの運搬能力に基づいて運搬ルートを選択すると好適である。

0020

本発明の上記運搬車両運行支援方法では、選択ステップは、各積込場所の積込能力又は/及び各積卸場所の積卸能力に基づいて運搬ルートを変更すると好適である。

0021

本発明の上記運搬車両運行支援方法では、運行管理センタは、各積込場所の積込能力に基づいて複数の運搬車両の各積込場所への配車台数を決定する又は各積卸場所の積卸能力に基づいて複数の運搬車両の各積卸場所への配車台数を決定する配車台数決定ステップを含み、選択ステップは、配車台数決定ステップで決定した積込場所毎の配車台数又は積卸場所毎の配車台数に基づいて、運搬ルートを選択すると好適である。

0022

なお、上記の各運搬車両運行支援方法は、上記の各運搬車両運行支援システムと同様の作用効果を有している。

発明の効果

0023

本発明によれば、運搬車両から収集したリアルタイムな道路状況情報に基づいて積込場所と積卸場所との組み合わせ毎に複数の運搬ルートの所要時間を算出し、各運搬ルートの所要時間に基づいて各運搬車両の運搬ルートを選択することにより、複数の運搬車両に対して最適な運搬ルート情報を提供することができる。

図面の簡単な説明

0024

本実施の形態に係るダンプ運転支援システムの構成図である。
運搬現場の一例である。
積込場所、積卸場所及び運搬ルートの一例である。
本実施の形態に係るダンプ運転支援システムにおいて図3の例を適用した場合の標準の運搬計画を示す表である。
本実施の形態に係るダンプ運行支援システムにおいて図3の例を適用した場合の運搬計画を示す表であり、(a)がリアルタイムな道路状況情報を考慮する前の運搬計画であり、(b)がリアルタイムな道路状況情報を考慮した後の運搬計画である。
本実施の形態に係るダンプ運行支援システムにおいて図3の例を適用した場合の運搬計画を示す表であり、(a)がリアルタイムな道路状況情報を考慮する前の運搬計画であり、(b)がリアルタイムな道路状況情報を考慮した後の運搬計画であり、(c)が各積込場所の積込能力を考慮した後の最終的な運搬計画である。

実施例

0025

以下、図面を参照して、本発明に係る運搬車両運行支援システム及び運搬車両運行支援方法の実施の形態を説明する。なお、各図において同一又は相当する要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。

0026

本実施の形態では、本発明を、複数の積込場所から複数の積卸場所へ土砂を運搬する複数のダンプカーの運行支援するダンプ運行支援システムに適用する。本実施の形態に係るダンプ運行支援システムは、運行管理センタと、ダンプカー(モバイル端末)と、交通通報員(携帯電話)と、道路メンテナンスステーションとからなり、運行管理センタとダンプカー、交通通報員、道路メンテナンスステーションとは通信可能である。

0027

図1及び図2を参照して、ダンプ運行支援システム1について説明する。図1は、本実施の形態に係るダンプ運転支援システムの構成図である。図2は、運搬現場の一例である。

0028

ダンプ運行支援システム1では、ダンプカー2(特に、モバイル端末2a)がプローブカーとして機能し、走行中のダンプカー2がリアルタイムな道路交通情報を運行管理センタ5に送信する。また、ダンプ運行支援システム1では、主要な交差点に配置される交通通報員3(特に、携帯電話3a)がリアルタイムな道路交通情報を運行管理センタ5に送信する。そして、ダンプ運行支援システム1では、運行管理センタ5が収集したリアルタイムな道路交通情報に基づいて積込場所と積卸場所との間の最適な運搬ルートに選択し(特に、道路交通情報が変わるとフレキシブルに運搬ルートを変更する)、その運搬ルートを各ダンプカー2にそれぞれ送信する。また、ダンプ運行支援システム1では、運行管理センタ5が収集したリアルタイムな道路交通情報に基づいて道路メンテナンスステーション4に落下物等の情報を送信し、道路メンテナンスステーション4で落下物等を処理する。

0029

図2には、運搬現場の一例を示している。複数の積込場所A,B,・・・と複数の積卸場所a,b,・・・がある。積込場所の数と積卸場所の数は、それぞれ任意であり、現場の状況に応じて変わる。各積込場所A,B,・・・には、土砂をダンプカー2に積み込むために、重機がそれぞれ配備されている。したがって、積込場所A,B,・・・毎に、1時間当りに土砂を積込可能な積込能力[m3/h(時)]が決まっている。また、各積卸場所a,b,・・・には、土砂をダンプカー2から積み卸すために、重機がそれぞれ配備されている。したがって、積卸場所a,b,・・・毎に、1時間当りに土砂を積卸可能な積卸能力[m3/h]が決まっている。運搬ルート情報は、積込場所と積卸場所との間の走行ルートの情報であり、積込場所と積卸場所の情報を含む。したがって、運搬ルート情報が変更になると、積込場所や積卸場所が変わる場合もある。

0030

道路状況情報は、運搬ルートの走行の所要時間に影響を与える各種情報であり、例えば、渋滞情報(渋滞の長さも含む)、通行規制情報がある。通行規制情報には、片側車線走行情報、路面損傷情報、積込土砂の落下物情報、土砂以外の落下物情報、通行止め情報がある。図2には、交差点での渋滞TJ、落下した土砂FS、道路途中での通行止めST等が示されている。

0031

ダンプカー2の数も任意であり、積込場所や積卸場所の数、各積込場所に集められた土砂量等によって決められる。ダンプカー2は、1台当りの運搬土量[m3/台]が決まっている。交通通報員3の数も任意であり、運搬現場内の主要な交差点(特に、渋滞が発生しそうな交差点)の数等によって決められる。道路メンテナンスステーション4は、運搬現場内あるいはその近傍に1箇所設けられる(複数個所でもよい)。運行管理センタ5は、運搬現場内あるいはその近傍に1箇所設けられる。

0032

ダンプカー2(特に、モバイル端末2a)について説明する。ダンプカー2は、運行管理センタ5から提供される運搬ルート情報に従って積込場所に集められている土砂を積卸場所まで運搬するダンプカーであり、この運搬を一日の間に繰り返し行う。ダンプカー2には、モバイル端末2aが搭載される。モバイル端末2aは、スマートフォンタブレットパソコンモバイルパソコン等である。モバイル端末2aは、通信機能及びGPS機能を少なくとも有しており、運行管理センタ5に情報提供するためのアプリケーションプログラムが組み込まれている。また、モバイル端末2aは、タッチパネル式ディスプレイを備えている(他の入力手段でもよい)。なお、本実施の形態では、モバイル端末2aの通信機能が特許請求の範囲に記載する車両側送信手段及び車両側受信手段に相当し、GPS機能が特許請求の範囲に記載する運搬車両の位置取得手段に相当し、情報提供用のアプリケーションプログラムによって実行される処理が特許請求の範囲に記載する運搬車両の道路状況取得手段に相当する。

0033

モバイル端末2aの通信機能は、インタネットを介した通信を行う機能(メール機能等)である。モバイル端末2aのGPS機能は、GPS衛星からのGPS信号を受信し、受信できたGPS信号に基づいて現在位置(緯度経度)等を算出する機能である。この現在位置検知は、一定時間毎(例えば、10秒毎、5秒毎)に行われる。

0034

上記情報提供用のアプリケーションプログラムによって実行される処理について説明する。モバイル端末2aでは、一定時間毎(例えば、1分毎、30秒毎)に、GPS機能で得られた現在位置情報を通信機能によって運行管理センタ5に自動送信する。この際、現在位置の変化からダンプカー2の速度を算出し、速度情報も送信してもよい。

0035

また、ドライバによる情報提供のアプリケーション起動操作に応じて、モバイル端末2aでは、ディスプレイに現在位置周辺道路地図と道路状況情報を入力するための画面タッチ式のボタンを表示する。このボタンとしては、渋滞開始地点ボタン、渋滞終了地点ボタン、片側車線ボタン、路面損傷ボタン、落下物ボタン、通行止めボタン等がある。ドライバが通常時とは異なる道路状況を見つけてその道路状況に相当するボタンを押した場合、モバイル端末2aでは、その押されたボタンの道路状況情報に現在位置情報を対応付けた情報を、通信機能によって運行管理センタ5に送信する。渋滞開始地点ボタンと渋滞終了地点ボタンが押された場合、渋滞開始地点ボタン、渋滞終了地点ボタンがそれぞれ押された各時点で情報を送信してもよいし、あるいは、渋滞終了地点ボタンが押された時点で渋滞区間を算出して情報を送信してもよい。なお、このボタンによって入力する方法は一例であり、他の入力方法でもよい。例えば、渋滞区間については、画面上の道路地図における渋滞区間をなぞって入力するようにしてもよい。

0036

また、モバイル端末2aでは、運行管理センタ5から運搬ルート情報が送信されると、通信機能によってその運搬ルート情報を受信する。そして、モバイル端末2aでは、ディスプレイに道路地図を表示し、その道路地図上に積込場所と積卸場所との間の運搬ルートを強調表示する。なお、ディスプレイにテキスト情報で運搬ルート情報を表示してもよいし、音声出力機能を有する場合には音声で運搬ルート情報を出力してもよい。また、走行中、交差点等で右左折等のルート案内を行ってもよい。

0037

交通通報員3(特に、携帯電話3a)について説明する。交通通報員3は、配置される交差点における道路状況を運行管理センタ5に通報する人である。交通通報員3は、携帯電話3a(スマートフォン等でもよい)を保持している。交通通報員3は、携帯電話3aの通話機能によって、配置される交差点において通常時とは異なる道路状況(特に、交差点での渋滞)を見つるとその道路状況を運行管理センタ5に連絡する。なお、携帯電話3aがスマートフォン等の場合、上記のモバイル端末2aと同様に、ディスプレイに道路地図と道路状況情報を入力するためのボタンを表示し、交通通報員3によって押されたボタンの道路状況情報に現在位置情報を対応付けた情報を運行管理センタ5に送信するようにしてもよい。この場合、通話ではなく、インタネットを介した通信を利用する。

0038

道路メンテナンスステーション4について説明する、道路メンテナンスステーション4は、運行管理センタ5から道路メンテナンスが必要な情報が提供されると、その道路状況に応じて道路をメンテナンスする。道路のメンテナンスとしては、例えば、落下物の撤去、路面損傷箇所修復がある。道路メンテナンスステーション4は、通信装置4aを備えている。通信装置4aは、インタネットを介した通信を行う装置でもよいし、固定電話あるいは携帯電話による通話を行う装置でもよい。道路メンテナンスステーション4では、通信装置4aによって道路状況情報を受けると、その道路状況情報に応じて作業員派遣する。

0039

運行管理センタ5について説明する。運行管理センタ5は、ダンプカー2の運行管理を行うセンタである。そのために、運行管理センタ5では、ダンプカー2や交通通報員3からの道路状況情報を収集し、収集した道路状況情報を集約する。また、運行管理センタ5では、各ダンプカー2に運搬ルート情報を提供し、特に、リアルタイムに集約している道路状況情報に応じて各ダンプカー2の運搬ルート情報をフレキシブルに変更する。また、運行管理センタ5では、各ダンプカー2の運行状況監視する。また、運行管理センタ5では、リアルタイムに集約している道路状況情報に応じて道路メンテナンスステーション4に道路メンテナンスが必要な情報を提供する。

0040

運行管理センタ5は、通信装置5a、ディスプレイ5b、コンピュータ5cを備えている。なお、本実施の形態では、通信装置5aが特許請求の範囲に記載するセンタ側送信手段及びセンタ側受信手段に相当し、コンピュータ5cで行われる各処理が特許請求の範囲に記載する運搬車両のルート設定手段、所要時間算出手段、選択手段、運搬能力算出手段、配車台数決定手段に相当する。

0041

通信装置5aは、インタネットを介した通信を行う機能(メール機能等)を有する装置である。また、通信装置5aは、携帯電話あるいは固定電話での通話を行う機能を有する装置である。

0042

ディスプレイ5bは、図2に示すように、運行管理センタ5のオペレータOPが各種状況を監視するために、複数のディスプレイからなる。各ディスプレイは、コンピュータ5cから出力される画像情報に基づいて各種画像をそれぞれ表示する。ディスプレイの表示画像としては、運搬現場全体(あるいはオペレータOPが指定する一部)の道路地図とその道路地図上に各積込場所、各積卸場所、各ダンプカー2(走行方向が分かるように)、各交通通報員3、通常時と異なる道路状況情報がある場合には渋滞区間(区間の長さが分かるように)、片側車線区間(区間の長さが分かるように)、路面損傷箇所、落下物、通行止め等を重畳した画像である。他のディスプレイの表示画像としては、運行中のダンプカー2の一覧情報であり、ダンプカー2毎に会社名、ドライバ名、車両番号、積込場所、積卸場所、運搬物(土砂等)、速度情報、速度超過情報がある。このダンプカー一覧では、検索機能ソート機能等を有するものとする。また、他のディスプレイの表示画像としては、各積込場所、各積卸場所に監視カメラが配備されている場合、各積込場所や各積卸場所の状況が撮像された画像である。また、他のディスプレイの表示画像としては、主要な交差点に監視カメラが配置されている場合、交差点の状況が撮像された画像である。

0043

コンピュータ5cは、デスクトップパソコン等のコンピュータである。コンピュータ5cには、ダンプカー2に対する運行管理を行うためのアプリケーションプログラムが組み込まれている。コンピュータ5cには、通信装置5aが接続されており、通信装置5aで受信した情報が入力され、送信する情報を通信装置5aに出力する。また、コンピュータ5cには、ディスプレイ5bが接続されており、表示する画像情報をディスプレイ5bに出力する。

0044

上記運行管理用のアプリケーションプログラムによって実行される処理について説明する。コンピュータ5cには、オペレータによって、ダンプカー2毎の車両情報(車両番号等)、ダンプカー2を運転するドライバの情報(会社名、氏名等)、ダンプカー2に搭載されるモバイル端末2aの識別番号等の情報がダンプカーデータベース登録される。ダンプカーデータベースは、コンピュータ5cの記憶装置の所定の領域に構成され、ダンプカー毎の各種情報が登録されるデータベースである。ダンプカーデータベースには、上記の情報以外にも、ダンプカー2の位置の時系列データ(ダンプカー2の移動データログデータ)、積込場所から積卸場所までの実際の所要時間情報、積卸場所から積込場所までの実際の所要時間情報等も蓄積される。また、コンピュータ5cには、オペレータによって、主要交差点毎の交差点の位置情報、配置される交通通報員3の情報(会社名、氏名等)等の情報が主要交差点データベースに登録される。主要交差点データベースは、コンピュータ5cの記憶装置の所定の領域に構成され、主要交差点毎の各種情報が登録されるデータベースである。

0045

また、コンピュータ5cには、オペレータによって、積込場所毎の位置情報、重機情報、積込能力、土砂量等の情報が積込場所データベースに登録される。積込場所データベースは、コンピュータ5cの記憶装置の所定の領域に構成され、積込場所毎の各種情報が登録されるデータベースである。また、コンピュータ5cには、オペレータによって、積卸場所毎の位置情報、重機情報、積卸能力等の情報が積卸場所データベースに登録される。積卸場所データベースは、コンピュータ5cの記憶装置の所定の領域に構成され、積卸場所毎の各種情報が登録されるデータベースである。

0046

コンピュータ5cでは、運搬現場の道路地図の画像上に各ダンプカー2の現在位置にダンプカーマーク、各交通通報員3が配置される主要交差点の位置に交通通報員マーク、各積込場所の位置に積込場所マーク、各積卸場所の位置に積卸場所マークをそれぞれ重畳した画像を生成し、その画像情報をディスプレイ5bに送信する。また、コンピュータ5cでは、ダンプカーデータベースに登録されているダンプカー2毎のドライバ名、会社名、積込場所、積卸場所、速度超過回数等を示すダンプカー一覧画像を生成し、その画像情報をディスプレイ5bに送信する。

0047

各ダンプカー2からの現在位置情報を受信する毎に、コンピュータ5cでは、道路地図の画像上でのそのダンプカー2の現在位置を更新し、その更新した画像情報をディスプレイ5bに出力する。さらに、コンピュータ5cでは、そのダンプカー2の現在位置と過去の現在位置を用いて速度を算出し、速度が超過していないかを監視し、超過している場合には速度超過回数をカウントアップする。特に、現在位置から積卸場所に到着したと判断した場合、コンピュータ5cでは、積込場所から積卸場所までに要した時間を算出し、その所要時間とそのときの時間帯情報をダンプカーデータベースに登録する。また、現在位置から積込場所に到着したと判断した場合、コンピュータ5cでは、積卸場所から積込場所までに要した時間を算出し、その所要時間とそのときの時間帯情報をダンプカーデータベースに登録する。

0048

各ダンプカー2からの位置情報が対応付けられた道路状況情報を受信する毎に、コンピュータ5cでは、道路地図の画像上でのその位置に道路状況情報に含まれる情報のマーク(渋滞マーク(渋滞区間が分かるように)、片側車線マーク、路面損傷マーク、落下物マーク、通行止めマーク等)を重畳した画像を生成し、その画像情報をディスプレイ5bに出力する。また、各交通通報員3からの位置情報が対応付けられた道路状況情報を受信する毎に、コンピュータ5cでは、道路地図の画像上でのその位置に道路状況情報に含まれる情報のマークを重畳した画像を生成し、その画像情報をディスプレイ5bに出力する。コンピュータ5cでは、受信した道路状況情報毎に、位置情報、時間帯等の情報を道路状況データベースに登録する。道路状況データベースは、コンピュータ5cの記憶装置の所定の領域に構成され、道路状況毎の各種情報が登録されるデータベースである。特に、道路状況情報が路面損傷や落下物の場合、コンピュータ5cでは、その情報に位置情報を対応付けて通信装置5aによって道路メンテナンスステーション4に送信する。この情報は、オペレタータが通話で伝えてもよい。

0049

コンピュータ5cでは、運搬作業を行う全てのダンプカー2についての運搬計画(配車計画)を生成する。運搬計画には、標準の運搬計画とリアルタイムな道路状況情報を考慮した運搬計画がある。標準の運搬計画は、毎日、運搬作業を開始する前に、生成される。リアルタイムな道路状況情報を考慮した運搬計画は、道路状況に変化がある毎に(あるいは、定期的に)、変更される。したがって、一日中、道路状況情報に変化がない場合、標準の運搬計画が用いられる。運搬計画は、各ダンプカー2に対する積込場所と積卸場所の情報を含む運搬ルート情報等からなる計画である。運搬計画を生成する前提条件として、積卸場所での積卸が停滞しないように(ダンプカー2が土砂の積み卸し待ちにならないように)、積卸場所での積卸能力を上回るように積込場所の積込能力を確保する。特に、標準の運搬計画の場合、道路状況の基本状態を想定して運搬計画を生成する。道路状況の基本状態は、基本的には渋滞や通行規制がない状態であるが、片側車線や通行止め等が予め分かっている場合にはそれらの情報を基本状態に含める。この際、前日までに道路状況データベースに蓄積される道路状況を考慮する。

0050

具体的に運搬計画の生成する場合、コンピュータ5cでは、複数の積込場所及び複数の積卸場所における積込場所と積卸場所の全ての組み合わせについて、積込場所と積卸場所とを結ぶ最短主ルートと主ルートよりも長い副ルートをそれぞれ設定し、道路地図情報に基づいて各ルートでの運搬距離L[m]をそれぞれ設定する。ここでは、積込場所と積卸場所の組み合わせ毎に2ルートを設定したが、3ルート以上を設定してもよい。また、コンピュータ5cでは、各積卸場所の積卸能力に基づいて、各積卸場所での積卸能力を超えないように積卸場所毎のダンプカー2の配車台数を決定する。

0051

標準の運搬計画の場合、コンピュータ5cでは、道路状況の基本状態に基づいて、積込場所と積卸場所の組み合わせ毎に、主ルートと副ルートについて、ダンプカー2の標準速度Vと各ルートの運搬距離Lに基づいて積込場所と積卸場所との間を走行するための標準の所要時間T(=運搬距離L/標準速度V)をそれぞれ算出する。標準速度V[m/min(分)]は、各ルートにおける制限速度、通常の交通量、信号機等を考慮したダンプカー2が走行可能な標準的な速度である。なお、標準の所要時間を算出する際に、前日までにダンプカーデータベースに積込場所と積卸場所との間の所要時間情報が蓄積されている場合、その所要時間情報を考慮して算出してもよい。

0052

そして、コンピュータ5cでは、積込場所と積卸場所の組み合わせ毎に、主ルートと副ルートについて、ダンプカー2の運搬土量W[m3/台]、標準速度V[m/min]、各ルートの運搬距離L[m]を用いてダンプカー2の標準の運搬能力を算出する。運搬能力は、1台のダンプカー2が1時間で運搬できる土量であり、60×速度V×運搬土量W/(2×運搬距離L)で算出できる。運搬能力は、所要時間が短いルートほど、高くなる(運搬土量が多くなる)。

0053

さらに、コンピュータ5cでは、積卸場所毎に、決定されている配車台数になるように、その積卸場所を含む全てのルートの中から運搬能力が最も高いルート(ひいては、標準の所要時間が最も短いルート)を選択する。ここで、全てのダンプカー2に対して標準の運搬ルートが決定され、標準の運搬計画が生成される。そして、コンピュータ5cでは、各ダンプカー2に対して、標準の運搬ルート情報を通信装置5aによって送信する。この際、任意のダンプカー2に任意の運搬ルート情報を送信してよいが、例えば、ダンプカー2の現在位置に基づいて、現在位置が近い積込場所を含む運搬ルート情報を送信するようにする。

0054

リアルタイムな道路状況情報に通常時から変化があった場合、コンピュータ5cでは、その変化している道路状況の情報に応じて標準時の所要時間Tに対して増加する時間T’を設定する。例えば、渋滞情報の場合にはT’=1.0min以上増加として、渋滞の長さが長くなるほど時間を長くし(例えば、100m毎にT’を1.0min増加)、片側車線走行の場合を1箇所当りT’=2.0minとし、路面損傷の場合を1箇所当りT’=0.5minとし、落下物の場合を1箇所当りT’=0.5minとし、通行止めの場合をT’=10000minとする。なお、ダンプカーデータベースに蓄積されている所要時間情報と道路状況データベースに蓄積されている道路状況情報に基づいて、実際の走行中に要した増加分の所要時間を考慮し、増加時間T’を変更するようにしてもよい。

0055

そして、コンピュータ5cでは、その変化している道路状況の位置情報に基づいて、積込場所と積卸場所の全ての組み合わせについての主ルート及び副ルートの中からその位置を含むルートを選択し、その選択した各ルートの標準の所要時間Tに増加時間T’を加算し、その加算値を加算後所要時間ΣTとする。この際、標準の所要時間Tのままのルートについては、加算後所要時間ΣT=標準の所要時間Tとする。そして、コンピュータ5cでは、積込場所と積卸場所の組み合わせ毎に、主ルートと副ルートについて、ダンプカー2の運搬土量W[m3/台]と加算後所要時間ΣT[min]を用いてダンプカー2の運搬能力(=60×W/(2×ΣT))を算出する。さらに、コンピュータ5cでは、積卸場所毎に、決定されている配車台数になるように、その積卸場所を含む全てのルートの中から運搬能力が最も高いルートを選択する。そして、コンピュータ5cでは、各ダンプカー2に対して、この変更後の運搬ルート情報を通信装置5aによって送信する。なお、加算後所要時間ΣTを用いてルートの平均速度V’を運搬距離L/加算後所要時間ΣTで算出できるので、この平均速度V’を用いて、運搬能力(=60×V’×W/(2×L))を算出することもできる。

0056

特に、運搬能力が最も高いルートを選択した場合、配車台数分のダンプカー2がその選択したルートに含まれる積込場所で積込作業を行ったとすると積込能力を超える場合、コンピュータ5cでは、積卸場所毎に、決定されている配車台数になるように、その積卸場所を含む全てのルートの中からルートを選択する際に、積込能力を超えないように(積込場所が複数の場所に割り振られるように)運搬能力が最も高いルートと二番目に高いルートあるいは三番目、四番目等の高いルートを順次選択する。この他のルートは、最も高いルートに含まれる積込場所と異なる積込場所を含むルートとする。運搬能力が最も高いルートと二番目に高いルートあるいは三番目、四番目等の高いルートとを合わせて、決定されている配車台数になるようにする。この際、運搬土量が出来るだけ高くなるように、2つのルートに配車台数分のダンプカー2を割り振る。そして、コンピュータ5cでは、各ダンプカー2に対して、この変更後の運搬ルート情報を通信装置5aによって送信する。

0057

一日の運搬作業が終了すると、コンピュータ5cでは、ダンプカーデータベースに蓄積されているダンプカー2の移動データや所要時間のデータ等を用いて、運搬計画に対する実際の所要時間、運搬サイクル、運搬能力等を分析する。そして、コンピュータ5cでは、この分析結果を考慮して、次回以降の運搬計画の生成、増加時間T’の設定等を行う。

0058

次に、図1及び図2を参照して、ダンプ運行支援システム1における動作の流れについて説明する。ここでは、運搬計画(各ダンプカー2の運搬ルート情報)の生成についての動作の流れを説明する。

0059

運行管理センタ5のコンピュータ5cには、オペレータによって、ダンプカー2毎の各情報がダンプカーデータベースに登録され、主要交差点毎の各情報が主要交差点データベースに登録され、積込場所毎の各情報が積込場所データベースに登録され、積卸場所毎の各情報が積卸場所データベースに登録されているものとする。

0060

運搬作業を開始する前に、交通通報員3は、担当の主要交差点に配置される。また、運行管理センタ5のコンピュータ5cでは、積込場所と積卸場所の組み合わせ毎に、主ルートと副ルートを設定し、各ルートでの運搬距離L[m]をそれぞれ設定する。また、コンピュータ5cでは、各積卸場所の積卸能力に基づいて積卸場所毎のダンプカー2の配車台数を決定する。そして、コンピュータ5cでは、積込場所と積卸場所の組み合わせ毎に、主ルートと副ルートについて、ダンプカー2の標準速度Vと各ルートの運搬距離Lに基づいてルートの標準の所要時間Tをそれぞれ算出する。さらに、コンピュータ5cでは、積込場所と積卸場所の組み合わせ毎に、主ルートと副ルートについて、ダンプカー2の運搬土量W、標準速度V、各ルートの運搬距離Lを用いてダンプカー2の標準の運搬能力を算出する。そして、コンピュータ5cでは、積卸場所毎に、決定した配車台数になるように、その積卸場所を含む全てのルートの中から運搬能力が最も高いルートを選択し、各ダンプカー2に対して標準の運搬ルート情報を通信装置5aによってそれぞれ送信する。

0061

各ダンプカー2では、モバイル端末2aの通信機能で標準の運搬ルート情報を受信する。モバイル端末2aでは、ディスプレイに標準の運搬ルート情報を表示する。ドライバは、その表示された運搬ルート情報を見ると、ダンプカー2を運転して標準の運搬ルートでの運搬を行う。ここで、各ダンプカー2では、標準の運搬ルートに従って、運搬を開始する。

0062

各ダンプカー2では、運搬中にドライバが通常時と異なる道路状況の変化を見つけると、モバイル端末2aの情報提供のアプリケーションを起動する。あるいは、事前に情報提供のアプリケーションが起動されている。モバイル端末2aでは、ディスプレイに現在位置周辺の道路地図と道路状況情報を入力するためのボタンを表示する。ドライバは、見つけた道路状況に相当するボタンを押す。モバイル端末2aでは、その押されたボタンの道路状況情報に現在位置情報を対応付けた情報を、通信機能によって運行管理センタ5に送信する。また、交通通報員3は、通常時と異なる道路状況の変化を見つけると、携帯電話3aによってその道路状況情報を運行管理センタ5に送信(あるいは、通話)する。

0063

運行管理センタ5の通信装置5aでは、ダンプカー2から道路状況情報が送信されると、その情報を受信し、コンピュータ5cにその情報を出力する。また、通信装置5aでは、交通通報員3から道路状況情報が送信されると、その情報を受信し、コンピュータ5cにその情報を出力する。運行管理センタ5のオペレータが交通通報員3から通話で情報を受け付けた場合、オペレータがその情報をコンピュータ5cに入力する。

0064

コンピュータ5cでは、新たな道路状況情報が入力されると、現在の道路状況から新たな道路状況情報によって変化したか否かを判断する。道路状況が変化している場合、コンピュータ5cでは、その変化している道路状況の情報に応じて増加時間T’を設定する。そして、コンピュータ5cでは、その変化している道路状況の情報の位置情報に基づいて、積込場所と積卸場所の全ての組み合わせについての主ルート及び副ルートの中からその位置を含むルートを選択し、その選択した各ルートの標準の所要時間Tに増加時間T’を加算し、その加算値を加算後所要時間ΣTとする。そして、コンピュータ5cでは、積込場所と積卸場所の組み合わせ毎に、主ルートと副ルートについて、ダンプカー2の運搬土量Wと加算後所要時間ΣTを用いてダンプカー2の運搬能力を算出する。さらに、コンピュータ5cでは、積卸場所毎に、決定されている配車台数になるように、その積卸場所を含む全てのルートの中から運搬能力が最も高いルートを選択する。この際、積込場所での積込能力を超える場合、コンピュータ5cでは、積卸場所毎に、決定されている配車台数になるように、積込能力を超えないように運搬能力が最も高いルートと二番目に高いルートあるいは三番目、四番目等の高いルートを順次選択し、運搬土量が出来るだけ多くなるように2つのルートに割り振る。そして、コンピュータ5cでは、各ダンプカー2に対して、この変更後の運搬ルート情報を通信装置5aによって送信する。

0065

各ダンプカー2では、モバイル端末2aの通信機能で変更後の運搬ルート情報を受信する。モバイル端末2aでは、ディスプレイに変更後の運搬ルート情報を表示する。ドライバは、その表示された運搬ルート情報を見ると、ダンプカー2を運転して次回の運搬作業から変更後の運搬ルートでの運搬を行う。ここで、各ダンプカー2では、運搬ルートに変更して、運搬を継続する。

0066

そして、一日の運搬作業が終了するまで、上記の動作が繰り返される。なお、運搬計画(各ダンプカーの運搬ルート情報)の変更を道路状況に変化がある場合に行ったが、定期的(例えば、1時間毎、2時間毎)に行ってもよい。

0067

図3図6を参照して、ダンプ運行支援システム1(特に、運行管理センタ5のコンピュータ5cによる処理)を適用した場合の運搬計画の生成の実施例を説明する。図3は、積込場所、積卸場所及び運搬ルートの一例である。図4は、ダンプ運転支援システムにおいて図3の例を適用した場合の標準の運搬計画を示す表である。図5は、ダンプ運行支援システムにおいて図3の例を適用した場合の運搬計画を示す表であり、(a)がリアルタイムな道路状況情報を考慮する前の運搬計画であり、(b)がリアルタイムな道路状況情報を考慮した後の運搬計画である。図6は、本実施の形態に係るダンプ運行支援システムにおいて図3の例を適用した場合の運搬計画を示す表であり、(a)がリアルタイムな道路状況情報を考慮する前の運搬計画であり、(b)がリアルタイムな道路状況情報を考慮した後の運搬計画であり、(c)が各積込場所の積込能力を考慮した後の最終的な運搬計画である。

0068

この実施例では、図3に示すように、積込場所をA、B、Cの3箇所とし、積卸場所をa、b、cの3箇所とする。積込場所Aにおける積込能力XAを120m3/hとし、積込場所Bにおける積込能力XBを100m3/hとし、積込場所Cにおける積込能力XCを80m3/hとする。また、積卸場所aにおける積卸能力Yaを80m3/hとし、積卸場所bにおける積卸能力Ybを80m3/hとし、積卸場所cにおける積卸能力Ycを80m3/hとする。このように、積卸場所の積卸能力を上回る積込能力を確保しており、積卸場所での積卸が停滞しないようにしている。また、積込場所と積卸場所との間のルートは、主ルート(最短ルート)と副ルートがある。なお、図3に示す各ルートは積込場所と積卸場所のルートを模式的に表したものであって、実際にはルートの一部が重複していたり、交差していたり、一方のルートが他方のルートに含まれていたりする。したがって、ルート毎の道路状況情報は他のルートに利用できるものも含まれる場合がある。

0069

図3及び図4の各距離に示すように、積込場所Aと積卸場所aとのルートは、主ルートAa1の片道の運搬距離Lが5000mであり、副ルートAa2の運搬距離Lが5500mである。積込場所Aと積卸場所bとのルートは、主ルートAb1の運搬距離Lが5500mであり、副ルートAb2の運搬距離Lが6050mである。積込場所Aと積卸場所cとのルートは、主ルートAc1の運搬距離Lが6500mであり、副ルートAc2の運搬距離Lが7150mである。積込場所Bと積卸場所aとのルートは、主ルートBa1の運搬距離Lが5500mであり、副ルートBa2の運搬距離Lが6050mである。積込場所Bと積卸場所bとのルートは、主ルートBb1の運搬距離Lが5000mであり、副ルートBb2の運搬距離Lが5500mである。積込場所Bと積卸場所cとのルートは、主ルートBc1の運搬距離Lが5500mであり、副ルートBc2の運搬距離Lが6050mである。積込場所Cと積卸場所aとのルートは、主ルートCa1の運搬距離Lが6500mであり、副ルートCa2の運搬距離Lが7150mである。積込場所Cと積卸場所bとのルートは、主ルートCb1の運搬距離Lが5500mであり、副ルートCb2の運搬距離Lが6050mである。積込場所Cと積卸場所cとのルートは、主ルートCc1の運搬距離Lが5000mであり、副ルートCc2の運搬距離Lが5500mである。

0070

また、この実施例では、ダンプカーは30台とし、各ダンプカーの運搬土量Wは5.0m3/台とする。ダンプカーの台数が30台であり、積卸場所a,b,cの積卸能力は全て80m3/hであるので、各積卸場所a,b,cの配車台数を10台ずつと決定する。

0071

図4の例を参照して、標準の運搬計画について説明する。各ダンプカーの標準速度Vは、250m/min(分)=15km/h(時間)とする。したがって、図4の標準の所要速度Tで示すように、ダンプカーが標準速度Vで走行した場合、主ルートAa1の片道の標準の所要時間T(=運搬距離L/標準速度V)は20.0minと算出され、副ルートAa2の標準の所要時間Tは22.0minと算出され、主ルートAb1の標準の所要時間Tは22.0minと算出され、副ルートAb2の標準の所要時間Tは24.2minと算出され、主ルートAc1の標準の所要時間Tは26.0minと算出され、副ルートAc2の標準の所要時間Tは28.6minと算出され、主ルートBa1の標準の所要時間Tは22.0minと算出され、副ルートBa2の標準の所要時間Tは24.2minと算出され、主ルートBb1の標準の所要時間Tは20.0minと算出され、副ルートBb2の標準の所要時間Tは22.0minと算出され、主ルートBc1の標準の所要時間Tは22.0minと算出され、副ルートBc2の標準の所要時間Tは24.2minと算出され、主ルートCa1の標準の所要時間Tは26.0minと算出され、副ルートCa2の標準の所要時間Tは28.6minと算出され、主ルートCb1の標準の所要時間Tは22.0minと算出され、副ルートCb2の標準の所要時間Tは24.2minと算出され、主ルートCc1の標準の所要時間Tは20.0minと算出され、副ルートCc2の標準の所要時間Tは22.0minと算出される。

0072

ダンプカー2の標準の運搬能力は=60×V×W/(2×L)であるので、図4の各運搬能力で示すように、主ルートAa1の標準の運搬能力は7.50m3/hと算出され、副ルートAa2の標準の運搬能力は6.82m3/hと算出され、主ルートAb1の標準の運搬能力は6.82m3/hと算出され、副ルートAb2の標準の運搬能力は6.20m3/hと算出され、主ルートAc1の標準の運搬能力は5.77m3/hと算出され、副ルートAc2の標準の運搬能力は5.24m3/hと算出され、主ルートBa1の標準の運搬能力は6.82m3/hと算出され、副ルートBa2の標準の運搬能力は6.20m3/hと算出され、主ルートBb1の標準の運搬能力は7.50m3/hと算出され、副ルートBb2の標準の運搬能力は6.82m3/hと算出され、主ルートBc1の標準の運搬能力は6.82m3/hと算出され、副ルートBc2の標準の運搬能力は6.20m3/hと算出され、主ルートCa1の標準の運搬能力は5.77m3/hと算出され、副ルートCa2の標準の運搬能力は5.24m3/hと算出され、主ルートCb1の標準の運搬能力は6.82m3/hと算出され、副ルートCb2の標準の運搬能力は6.20m3/hと算出され、主ルートCc1の標準の運搬能力は7.50m3/hと算出され、副ルートCc2の標準の運搬能力は6.82m3/hと算出される。

0073

したがって、図4に示すように、積卸場所がaとなるルート(主ルートAa1、副ルートAa2、主ルートBa1、副ルートBa2、主ルートCa1、副ルートCa2)の標準の運搬能力を比較すると、主ルートAa1の標準の運搬能力の7.50m3/hが最も高いので(標準の所要時間が最も短いので)、積卸場所aに配車されるダンプカーの10台については主ルートAa1が選択される。また、積卸場所がbとなるルート(主ルートAb1、副ルートAb2、主ルートBb1、副ルートBb2、主ルートCb1、副ルートCb2)の標準の運搬能力を比較すると、主ルートBb1の標準の運搬能力の7.50m3/hが最も高いので、積卸場所bに配車されるダンプカーの10台については主ルートBb1が選択される。また、積卸場所がcとなるルート(主ルートAc1、副ルートAc2、主ルートBc1、副ルートBc2、主ルートCc1、副ルートCc2)の標準の運搬能力を比較すると、主ルートCc1の標準の運搬能力の7.50m3/hが最も高いので、積卸場所cに配車されるダンプカーの10台については主ルートCc1が選択される。

0074

ここで、積込場所Aに配車されるのは、主ルートAa1のダンプカー10台である。この主ルートAa1は標準の運搬能力が7.50m3/hであるので、積込場所Aの1時間当りの積込量合計値は75.0m3/hとなる。これは、積込場所Aの積込能力120m3/hを超えない。また、積込場所Bに配車されるのは、主ルートBb1のダンプカー10台である。この主ルートBb1は標準の運搬能力が7.50m3/hであるので、積込場所Bの1時間当りの積込量の合計値は75.0m3/hとなる。これは、積込場所Bの積込能力100m3/hを超えない。また、積込場所Cに配車されるのは、主ルートCc1のダンプカー10台である。この主ルートCa1は標準の運搬能力が7.50m3/hであるので、積込場所Cの1時間当りの積込量の合計値は75.0m3/hとなる。これは、積込場所Cの積込能力80m3/hを超えない。

0075

また、積卸場所aに配車されるのは、主ルートAa1のダンプカー10台である。この主ルートAa1は標準の運搬能力が7.50m3/hであるので、積卸場所aの1時間当りの積卸量の合計値は75.0m3/hとなる。これは、積卸場所aの積卸能力80m3/hを超えない。また、積卸場所bに配車されるのは、主ルートBb1のダンプカー10台である。この主ルートBb1は標準の運搬能力が7.50m3/hであるので、積卸場所bの1時間当りの積卸量の合計値は75.0m3/hとなる。これは、積卸場所bの積卸能力80m3/hを超えない。また、積卸場所cに配車されるのは、主ルートCc1のダンプカー10台である。この主ルートCc1は標準の運搬能力が7.50m3/hであるので、積卸場所cの1時間当りの積卸量の合計値は75.0m3/hとなる。これは、積卸場所cの積卸能力80m3/hを超えない。

0076

したがって、標準の運搬計画は、積込場所Aと積卸場所aとする主ルートAa1に10台のダンプカーを配車し、積込場所Bと積卸場所bとする主ルートBb1に10台のダンプカーを配車し、積込場所Cと積卸場所cとする主ルートCc1に10台のダンプカーを配車する計画となる。この配車計画では、図4の総運搬土量に示すように、1時間当りの総運搬土量は75.0+75.0+75.0=225.0m3/hとなる。これは、全てのルートの中で最大の総運搬土量である。また、この場合の仕事量(=最短ルートの運搬距離×総運搬土量)=5.000×225.0=1125m3・kmとなる。

0077

図5の例を参照して、リアルタイムな道路状況に変化があった場合の運搬計画について説明する。この例では、ルートAa1、Ab1、Ac1、Ba1、Bb1、Bc1、Ca1、Cb1、Cc1上において通常時と異なる道路状況の変化があったとする。この実施例では、増加する所要時間の基準値は、上記したように、渋滞の場合には1.0min以上増加とし(100m毎に1.0min増加)、片側車線走行の場合を1箇所当り2.0min増加とし、路面損傷の場合を1箇所当り0.5分増加とし、落下物の場合を1箇所当り0.5min増加とし、通行止めの場合を10000min増加とする。

0078

変化した道路状況の情報に応じて増加時間T’を設定すると、図5に示すように、ルートAa1、Ab1、Ac1、Ba1、Bb1、Bc1、Ca1、Cb1、Cc1について増加時間T’は全て5.00minが設定され、それ以外のルートについて増加時間T’は0.00minが設定される。したがって、図5の加算後所要時間ΣTで示すように、主ルートAa1の片道の加算後所要時間ΣTは25.0minと算出され、副ルートAa2の加算後所要時間ΣTは22.0minと算出され、主ルートAb1の加算後所要時間ΣTは27.0minと算出され、副ルートAb2の加算後所要時間ΣTは24.2minと算出され、主ルートAc1の加算後所要時間ΣTは31.0minと算出され、副ルートAc2の加算後所要時間ΣTは28.6minと算出され、主ルートBa1の加算後所要時間ΣTは27.0minと算出され、副ルートBa2の加算後所要時間ΣTは24.2minと算出され、主ルートBb1の加算後所要時間ΣTは25.0minと算出され、副ルートBb2の加算後所要時間ΣTは22.0minと算出され、主ルートBc1の加算後所要時間ΣTは27.0minと算出され、副ルートBc2の加算後所要時間ΣTは24.2minと算出され、主ルートCa1の加算後所要時間ΣTは31.0minと算出され、副ルートCa2の加算後所要時間ΣTは28.6minと算出され、主ルートCb1の加算後所要時間ΣTは27.0minと算出され、副ルートCb2の加算後所要時間ΣTは24.2minと算出され、主ルートCc1の加算後所要時間ΣTは25.0minと算出され、副ルートCc2の加算後所要時間ΣTは22.0minと算出される。

0079

したがって、図5の各運搬能力で示すように、主ルートAa1の運搬能力は6.00m3/hと算出され、副ルートAa2の運搬能力は6.82m3/hと算出され、主ルートAb1の運搬能力は5.56m3/hと算出され、副ルートAb2の運搬能力は6.20m3/hと算出され、主ルートAc1の運搬能力は4.84m3/hと算出され、副ルートAc2の運搬能力は5.24m3/hと算出され、主ルートBa1の運搬能力は5.56m3/hと算出され、副ルートBa2の運搬能力は6.20m3/hと算出され、主ルートBb1の運搬能力は6.00m3/hと算出され、副ルートBb2の運搬能力は6.82m3/hと算出され、主ルートBc1の運搬能力は5.56m3/hと算出され、副ルートBc2の運搬能力は6.20m3/hと算出され、主ルートCa1の運搬能力は4.84m3/hと算出され、副ルートCa2の運搬能力は5.24m3/hと算出され、主ルートCb1の運搬能力は5.56m3/hと算出され、副ルートCb2の運搬能力は6.20m3/hと算出され、主ルートCc1の運搬能力は6.00m3/hと算出され、副ルートCc2の運搬能力は6.82m3/hと算出される。

0080

なお、各ルートの加算後所要時間ΣTと運搬距離Lから速度V’を算出した場合、主ルートAa1の速度V’は200.0m/minと算出され、副ルートAa2の速度V’は250.0m/minと算出され、主ルートAb1の速度V’は203.7m/minと算出され、副ルートAb2の速度V’は250.0m/minと算出され、主ルートAc1の速度V’は209.7m/minと算出され、副ルートAc2の速度V’は250.0m/minと算出され、主ルートBa1の速度V’は203.7m/minと算出され、副ルートBa2の速度V’は250m/minと算出され、主ルートBb1の速度V’は200m/minと算出され、副ルートBb2の速度V’は250.0m/minと算出され、主ルートBc1の速度V’は203.7m/minと算出され、副ルートBc2の速度V’は250.0m/minと算出され、主ルートCa1の速度V’は209.7m/minと算出され、副ルートCa2の速度V’は250.0m/minと算出され、主ルートCb1の速度V’は203.7m/minと算出され、副ルートCb2の速度V’は250.0m/minと算出され、主ルートCc1の速度V’は200.0m/minと算出され、副ルートCc2の速度V’は250.0m/minと算出される。この各速度V’を用いて、各ルートの運搬能力を算出してもよい。

0081

図5(a)には、標準の運搬計画での主ルートAa1に10台のダンプカーを配車し、主ルートBb1に10台のダンプカーを配車し、主ルートCc1に10台のダンプカーを配車する場合を示している。この場合、主ルートAa1は、積卸場所がaとなるルートの中で運搬能力を比較すると、最も高い運搬能力ではない(最も短い加算後所要時間ΣTではない)。同様に、主ルートBb1も、積卸場所がbとなるルートの中で最も高い運搬能力ではない。主ルートCc1も、積卸場所がcとなるルートの中で最も高い運搬能力ではない。その結果、図5(a)に示すように、積込場所A,B,Cの1時間当りの積込量の合計値はそれぞれ60.0m3/hとなり、1時間当りの総運搬土量は60.0+60.0+60.0=180.0m3/hとなり。これは全てのルートの中で最大の総運搬土量ではない。

0082

そこで、図5(b)に示すように、積卸場所がaとなるルートの運搬能力を比較すると、副ルートAa2の運搬能力の6.82m3/hが最も高いので(所要時間が最も短いので)、積卸場所aに配車されるダンプカーの10台については副ルートAa2が選択される。また、積卸場所がbとなるルートの運搬能力を比較すると、副ルートBb2の運搬能力の6.82m3/hが最も高いので、積卸場所bに配車されるダンプカーの10台については副ルートBb2が選択される。また、積卸場所がcとなるルートの運搬能力を比較すると、副ルートCc2の運搬能力の6.82m3/hが最も高いので、積卸場所cに配車されるダンプカーの10台については副ルートCc2が選択される。

0083

ここで、積込場所Aに配車されるのは、副ルートAa2のダンプカー10台である。この副ルートAa2は運搬能力が6.82m3/hであるので、積込場所Aの1時間当りの積込量の合計値は68.2m3/hとなる。これは、積込場所Aの積込能力120m3/hを超えない。また、積込場所Bに配車されるのは、副ルートBb2のダンプカー10台である。この副ルートBb2は運搬能力が6.82m3/hであるので、積込場所Bの1時間当りの積込量の合計値は68.2m3/hとなる。これは、積込場所Bの積込能力100m3/hを超えない。また、積込場所Cに配車されるのは、副ルートCc2のダンプカー10台である。この副ルートCa2は運搬能力が6.82m3/hであるので、積込場所Cの1時間当りの積込量の合計値は68.2m3/hとなる。これは、積込場所Cの積込能力80m3/hを超えない。

0084

また、積卸場所aに配車されるのは、副ルートAa2のダンプカー10台である。この副ルートAa2は運搬能力が6.82m3/hであるので、積卸場所aの1時間当りの積卸量の合計値は68.2m3/hとなる。これは、積卸場所aの積卸能力80m3/hを超えない。また、積卸場所bに配車されるのは、副ルートBb2のダンプカー10台である。この副ルートBb2は運搬能力が6.82m3/hであるので、積卸場所bの1時間当りの積卸量の合計値は68.2m3/hとなる。これは、積卸場所bの積卸能力80m3/hを超えない。また、積卸場所cに配車されるのは、副ルートCc2のダンプカー10台である。この副ルートCc2は運搬能力が6.82m3/hであるので、積卸場所cの1時間当りの積卸量の合計値は68.2m3/hとなる。これは、積卸場所cの積卸能力80m3/hを超えない。

0085

したがって、この変更後の運搬計画は、積込場所Aと積卸場所aとする副ルートAa2に10台のダンプカーを配車し、積込場所Bと積卸場所bとする副ルートBb2に10台のダンプカーを配車し、積込場所Cと積卸場所cとする副ルートCc2に10台のダンプカーを配車する計画となる。この配車計画では、図5(b)の総運搬土量に示すように、1時間当りの総運搬土量は68.2+68.2+68.2=204.6m3/hとなる。これは、全てのルートの中で最大の総運搬土量である。また、この場合の仕事量=5.000×204.6=1023m3・kmとなる。

0086

図6の例を参照して、リアルタイムな道路状況に変化があった場合の他の運搬計画について説明する。この例では、ルートAa1、Aa2、Ac1、Ac2、Bb1、Bb2、Ca1、Ca2、Cc1、Cc2上において通常時と異なる道路状況の変化があったとする。

0087

変化した道路状況の情報に応じて増加時間T’を設定すると、図6に示すように、ルートAa1、Aa2、Bb1、Bb2、Cc1、Cc2について増加時間T’は6.00minが設定され、ルートAc1、Ac2、Ca1、Ca2について増加時間T’は3.00minが設定され、それ以外のルートについて増加時間T’は0.00minが設定される。したがって、図6の加算後所要時間ΣTで示すように、主ルートAa1の片道の加算後所要時間ΣTは26.0minと算出され、副ルートAa2の加算後所要時間ΣTは28.0minと算出され、主ルートAb1の加算後所要時間ΣTは22.0minと算出され、副ルートAb2の加算後所要時間ΣTは24.2minと算出され、主ルートAc1の加算後所要時間ΣTは29.0minと算出され、副ルートAc2の加算後所要時間ΣTは31.6minと算出され、主ルートBa1の加算後所要時間ΣTは22.0minと算出され、副ルートBa2の加算後所要時間ΣTは24.2minと算出され、主ルートBb1の加算後所要時間ΣTは26.0minと算出され、副ルートBb2の加算後所要時間ΣTは28.0minと算出され、主ルートBc1の加算後所要時間ΣTは22.0minと算出され、副ルートBc2の加算後所要時間ΣTは24.2minと算出され、主ルートCa1の加算後所要時間ΣTは29.0minと算出され、副ルートCa2の加算後所要時間ΣTは31.6minと算出され、主ルートCb1の加算後所要時間ΣTは22.0minと算出され、副ルートCb2の加算後所要時間ΣTは24.2minと算出され、主ルートCc1の加算後所要時間ΣTは26.0minと算出され、副ルートCc2の加算後所要時間ΣTは28.0minと算出される。

0088

したがって、図6の各運搬能力で示すように、主ルートAa1の運搬能力は5.77m3/hと算出され、副ルートAa2の運搬能力は5.36m3/hと算出され、主ルートAb1の運搬能力は6.82m3/hと算出され、副ルートAb2の運搬能力は6.20m3/hと算出され、主ルートAc1の運搬能力は5.17m3/hと算出され、副ルートAc2の運搬能力は4.75m3/hと算出され、主ルートBa1の運搬能力は6.82m3/hと算出され、副ルートBa2の運搬能力は6.20m3/hと算出され、主ルートBb1の運搬能力は5.77m3/hと算出され、副ルートBb2の運搬能力は5.36m3/hと算出され、主ルートBc1の運搬能力は6.82m3/hと算出され、副ルートBc2の運搬能力は6.20m3/hと算出され、主ルートCa1の運搬能力は5.17m3/hと算出され、副ルートCa2の運搬能力は4.75m3/hと算出され、主ルートCb1の運搬能力は6.82m3/hと算出され、副ルートCb2の運搬能力は6.20m3/hと算出され、主ルートCc1の運搬能力は5.77m3/hと算出され、副ルートCc2の運搬能力は5.36m3/hと算出される。

0089

なお、各ルートの加算後所要時間ΣTと運搬距離Lから速度V’を算出した場合、主ルートAa1の速度V’は192.3m/minと算出され、副ルートAa2の速度V’は196.4m/minと算出され、主ルートAb1の速度V’は250.0m/minと算出され、副ルートAb2の速度V’は250.0m/minと算出され、主ルートAc1の速度V’は224.1m/minと算出され、副ルートAc2の速度V’は226.3m/minと算出され、主ルートBa1の速度V’は250.0m/minと算出され、副ルートBa2の速度V’は250.0m/minと算出され、主ルートBb1の速度V’は192.3m/minと算出され、副ルートBb2の速度V’は196.4m/minと算出され、主ルートBc1の速度V’は250.0m/minと算出され、副ルートBc2の速度V’は250.0m/minと算出され、主ルートCa1の速度V’は224.1m/minと算出され、副ルートCa2の速度V’は226.3m/minと算出され、主ルートCb1の速度V’は250.0m/minと算出され、副ルートCb2の速度V’は250.0m/minと算出され、主ルートCc1の速度V’は192.3m/minと算出され、副ルートCc2の速度V’は196.4m/minと算出される。この各速度V’を用いて、各ルートの運搬能力を算出してもよい。

0090

図6(a)には、標準の運搬計画での主ルートAa1に10台のダンプカーを配車し、主ルートBb1に10台のダンプカーを配車し、主ルートCc1に10台のダンプカーを配車する場合を示している。この場合、主ルートAa1は、積卸場所がaとなるルートの中で運搬能力を比較すると、最も高い運搬能力ではない(最も短い所要時間でない)。同様に、主ルートBb1も、積卸場所がbとなるルートの中で最も高い運搬能力ではない。主ルートCc1も、積卸場所がcとなるルートの中で最も高い運搬能力ではない。その結果、図6(a)に示すように、積込場所A,B,Cの1時間当りの積込量の合計値はそれぞれ57.7m3/hとなり、1時間当りの総運搬土量は57.7+57.7+57.7=173.1m3/hとなり。これは全てのルートの中で最大の総運搬土量ではない。

0091

そこで、図6(b)に示すように、積卸場所がaとなるルートの運搬能力を比較すると、主ルートBa1の運搬能力の6.82m3/hが最も高いので(所要時間が最も短いので)、積卸場所aに配車されるダンプカーの10台については主ルートBa1が選択される。また、積卸場所がbとなるルートの運搬能力を比較すると、主ルートAb1と主ルートCb1の運搬能力の6.82m3/hが最も高いので、積卸場所bに配車されるダンプカーの10台については5台分の主ルートAb1と他の5台分の主ルートCb1が選択される。また、積卸場所がcとなるルートの運搬能力を比較すると、主ルートBc1の運搬能力の6.82m3/hが最も高いので、積卸場所cに配車されるダンプカーの10台については主ルートBc1が選択される。

0092

ここで、積込場所Aに配車されるのは、主ルートAb1のダンプカー5台である。この主ルートAb1は運搬能力が6.82m3/hであるので、積込場所Aの1時間当りの積込量の合計値は34.1m3/hとなる。これは、積込場所Aの積込能力120m3/hを超えない。また、積込場所Cに配車されるのは、主ルートCb1のダンプカー5台である。この主ルートCb1は運搬能力が6.82m3/hであるので、積込場所Cの1時間当りの積込量の合計値は34.1m3/hとなる。これは、積込場所Cの積込能力80m3/hを超えない。しかし、積込場所Bに配車されるのは、主ルートBa1のダンプカー10台と主ルートBc1のダンプカー10台である。この主ルートBa1、Bc1は運搬能力が6.82m3/hであるので、積込場所Bの1時間当りの積込量の合計値は136.4m3/hとなる。これは、積込場所Bの積込能力100m3/hを超える。したがって、この運搬計画を用いると積込場所Bでの積込作業が停滞するので、この運搬計画を用いることはできない。そこで、積卸場所aについて選択された主ルートBa1の10台と積卸場所cについて選択された主ルートBc1の10台をそれぞれ割り振って、積込場所Bに集中しないようにする必要がある。

0093

そこで、図6(c)に示すように、積卸場所がaとなるルートの運搬能力を比較すると、積込場所がBとならないルートの中で最も高い運搬能力は主ルートAa1の運搬能力の5.77m3/hであるので、積込場所がAとなる主ルートAa1に3台分を割り振る。したがって、積卸場所aに配車されるダンプカーの10台については主ルートBa1(7台分)と主ルートAa1(3台分)が選択される。同様に、積卸場所がcとなるルートの運搬能力を比較すると、積込場所がBとならないルートの中で最も高い運搬能力は主ルートCc1の運搬能力の5.77m3/hであるので、積込場所がCとなる主ルートCc1に3台分を割り振る。したがって、積卸場所cに配車されるダンプカーの10台については主ルートBc1(7台分)と主ルートCc1(3台分)が選択される。なお、主ルートBa1と主ルートBc1の配車台数を7台ずつとしたのは、運搬土量を出来るだけ多くするために、積込場所Bの積込能力100m3/hを超えない範囲で最大の配車台数とするためである。

0094

ここで、積込場所Aに配車されるのは、主ルートAa1のダンプカー3台と主ルートAb1のダンプカー5台である。この主ルートAa1は運搬能力が5.77m3/hであり、主ルートAb1は運搬能力が6.82m3/hであるので、積込場所Aの1時間当りの積込量の合計値は51.4m3/hとなる。これは、積込場所Aの積込能力120m3/hを超えない。また、積込場所Bに配車されるのは、主ルートBb1のダンプカー7台と主ルートBc1のダンプカー7台である。この主ルートBb1、Bc1は運搬能力が6.82m3/hであるので、積込場所Bの1時間当りの積込量の合計値は95.5m3/hとなる。これは、積込場所Bの積込能力100m3/hを超えない。また、積込場所Cに配車されるのは、主ルートCb1のダンプカー5台と主ルートCc1のダンプカー3台である。この主ルートCb1は運搬能力が6.82m3/hであり、主ルートCc1の運搬能力は5.77m3/hであるので、積込場所Cの1時間当りの積込量の合計値は51.4m3/hとなる。これは、積込場所Cの積込能力80m3/hを超えない。

0095

また、積卸場所aに配車されるのは、主ルートAa1のダンプカー3台と主ルートBa1のダンプカー7台である。この主ルートAa1は運搬能力が5.77m3/hであり、主ルートBa1は運搬能力が6.82m3/hであるので、積卸場所aの1時間当りの積卸量の合計値は65.0m3/hとなる。これは、積卸場所aの積卸能力80m3/hを超えない。また、積卸場所bに配車されるのは、主ルートAb1のダンプカー5台と主ルートCb1のダンプカー5台である。この主ルートAb1、Cb1は運搬能力が6.82m3/hであるので、積卸場所bの1時間当りの積卸量の合計値は68.2m3/hとなる。これは、積卸場所bの積卸能力80m3/hを超えない。また、積卸場所cに配車されるのは、主ルートBc1のダンプカー7台と主ルートCc1のダンプカー3台である。この主ルートBc1は運搬能力が6.82m3/hであり、主ルートCc1の運搬能力が5.77m3/hであるので、積卸場所cの1時間当りの積卸量の合計値は65.0m3/hとなる。これは、積卸場所cの積卸能力80m3/hを超えない。

0096

したがって、この変更後の運搬計画は、積込場所Aと積卸場所aとする主ルートAa1に3台のダンプカーを配車し、積込場所Aと積卸場所bとする主ルートAb1に5台のダンプカーを配車し、積込場所Bと積卸場所aとする主ルートBa1に7台のダンプカーを配車し、積込場所Bと積卸場所cとする主ルートBc1に7台のダンプカーを配車し、積込場所Cと積卸場所bとする主ルートCb1に5台のダンプカーを配車し、積込場所Cと積卸場所cとする主ルートCc1に3台のダンプカーを配車する計画となる。この配車計画では、図6(c)の総運搬土量に示すように、1時間当りの総運搬土量は51.4+95.5+51.4=198.3m3/hとなる。これは、図6(b)に示す総運搬土量の204.5m3/hよりは小さくなるが、積込場所の積込能力を考慮すると、最大の総運搬土量である。また、この場合の仕事量=5.000×198.3=991.5m3・kmとなる。

0097

このダンプ運行支援システム1によれば、ダンプカー2等からリアルタイムな道路状況情報を収集し、そのリアルタイムな道路状況情報に基づいて積込場所と積卸場所との組み合わせ毎に主ルートと副ルートについての所要時間を算出し、各ルートの中から所要時間が短いルートを選択することにより、複数のダンプカー2に対して最適な運搬ルート情報を提供することができる。このように、各ダンプカー2に対して所要時間の短い運搬ルートが選択されるので、各ダンプカー2における単位時間当たりの運搬土量が多くなり、システム全体として運搬できる運搬土量が非常に多くなる(場合によっては最大の運搬土量になる)。また、各ダンプカー2等からリアルタイムな道路状況情報を収集できるので、道路状況情報の変化に応じてリアルタイムに所要時間が短くなる運搬ルートに変更できる。

0098

特に、ダンプ運行支援システム1によれば、リアルタイムな道路状況情報を考慮した所要時間を用いて積込場所と積卸場所との組み合わせ毎に主ルートと副ルートについての運搬能力を算出し、各ルートの中から運搬能力が高いルートを選択することにより、複数のダンプカー2に対して最適な運搬ルート情報を提供することができる。また、ダンプ運行支援システム1によれば、各積込場所の積込能力に基づいて運搬ルートを変更することによって、全ての積込場所の積込能力を超えないように運搬ルートを決定でき、積込場所での待ち時間を抑制でき、システム全体として運搬土量の減少を抑制できる。また、ダンプ運行支援システム1によれば、各積卸場所の積卸能力に基づいて複数のダンプカー2についての各積卸場所への配車台数を決定しておくことにより、全ての積込場所の積卸能力を超えないように運搬ルートを決定でき、積込場所での待ち時間を抑制でき、システム全体として運搬土量の減少を抑制できる。

0099

以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく様々な形態で実施される。

0100

例えば、本実施の形態ではダンプカー(モバイル端末)、交通通報員(携帯端末)、道路メンテナンスセンタ、運行管理センタからなるダンプ運行支援システムに適用したが、他の構成の運搬車両運行支援システムでもよく、例えば、ダンプカー以外の運搬車両でよいし、交通通報員を配置しなくてもよいし、道路メンテナンスセンタが無くてもよい。また、ダンプカーにはモバイル端末ではなく、車載のナビゲーションシステム等にモバイル端末で行う上記機能を内蔵してもよい。

0101

また、本実施の形態では複数の積込場所及び複数の積卸場所としたが、積込場所は1箇所でもよいし、あるいは、積卸場所は1箇所でもよい。

0102

また、本実施の形態では各ダンプカーのドライバが入力した道路状況情報を取得する構成としたが、他の手段で道路状況情報を取得してもよく、例えば、ダンプカーに搭載される画像センサで検知された落下物、路面損傷、片側通行の状況、車速センサで検知した車速の変化情報から推測される渋滞情報等で道路状況情報を取得してもよい。

0103

また、本実施の形態では運搬ルート情報は積込場所から積卸場所へのルートと積卸場所から積込場所へのルートとが同じルート情報としたが、積込場所から積卸場所への往路ルートと積卸場所から積込場所への復路ルートとが異なるルート情報としてもよい。同じ道路でも方向によって渋滞等の道路状況が異なる場合があるので、往路と復路とでルートを変えることによって運搬の所要時間を短くできる(運搬能力を高くできる)場合がある。

0104

また、本実施の形態ではルートの所要時間を算出し、その所要時間から運搬能力を算出し、運搬能力に基づいて運搬ルートを選択する構成としたが、運搬能力を算出せずに、所要時間に基づいて運搬ルートを選択してもよい。

0105

また、本実施の形態では各積卸場所の積卸能力に応じて積卸場所毎の配車台数を予め決定した上で、その決定した積卸場所毎の配車台数になるように運搬ルートを選択する構成としたが、各積込場所の積込能力に応じて積込場所毎の配車台数を決定した上で、その積込場所毎の配車台数になるように運搬ルートを選択するようにしてもよいし、各積込場所の積込能力に応じて積込場所毎の配車台数を決定するとともに各積卸場所の積卸能力に応じて積卸場所毎の配車台数を決定した上で、その積込場所毎の配車台数と積卸場所毎の配車台数になるように運搬ルートを選択するようにしてもよい。あるいは、このような積込場所毎の配車台数や積卸場所毎の配車台数を予め決定せずに、運搬ルートを選択するようにしてもよい。

0106

また、本実施の形態では運搬能力が最も高くなるルートを選択した場合に積込場所の積込能力を超えると、それよりも低い運搬能力のルートも選択し、積込能力を超えないように構成したが、運搬能力が最も高くなるルートを選択した場合に積卸場所の積卸能力を超えると、それよりも低い運搬能力のルートも選択し、積卸能力を超えないように構成してもよい。

0107

また、本実施の形態では総運搬土量が増えるように各運搬車両の運搬ルートを選択し、更には総運搬土量が最大になるように各運搬車両の運搬ルートを選択する構成としたが、仕事量(=最短ルートの運搬距離×総運搬土量)が増えるように各運搬車両の運搬ルートを選択してもよいし、更には仕事量が最大になるように各運搬車両の運搬ルートを選択するようにしてもよい。運搬土量の累計進捗させたい場合には総運搬土量が増えるように運搬ルートを選択すればよく、仕事量の累計を進捗させたい場合には仕事量が増えるように運搬ルートを選択すればよい。

0108

1…ダンプ運行支援システム、2…ダンプカー、2a…モバイル端末、3…交通通報員、3a…携帯電話、4…道路メンテナンスステーション、4a…通信装置、5…運行管理センタ、5a…通信装置、5b…ディスプレイ、5c…コンピュータ。

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