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図面 (2)

課題

本発明は、ルプロンなどの一酸化窒素産生抑制成分の一酸化窒素産生抑制効果を更に高めることのできる、一酸化窒素産生抑制能向上剤を提供することを目的とする。

解決手段

グルコサミンまたはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする、ルプロン、イソフムロン、それらの薬理学的に許容される塩等の一酸化窒素産生抑制成分の一酸化窒素産生抑制能向上剤;グルコサミンと、ルプロン、イソフムロンおよびそれらの薬理学的に許容される塩から選ばれる一種以上とを含有する一酸化窒素産生抑制組成物;グルコサミンと、ルプロン、イソフムロンおよびそれらの薬理学的に許容される塩から選ばれる一種以上とを含有する疼痛血管細胞障害心筋収縮力低下または自己免疫疾患緩和剤

概要

背景

好中球マクロファージ平滑筋肝細胞などに各種サイトカイン刺激が加わると、一酸化窒素が産生される。一酸化窒素は、過剰に産生されると神経細胞活性化し、神経伝達を経由し大脳の痛み認識領域を活性化する。これにより疼痛発症する。また、過剰に産生された一酸化窒素は、血管細胞障害心筋収縮力低下、自己免疫疾患などの原因でもある(非特許文献1および2)。従って、過剰な一酸化窒素の産生を抑制し、かつ長時間連続服用に適した安全性の高い一酸化窒素産生抑制剤が求められていた。

ホップアサカラハナソウ属のつる性多年生植物であり、ビール苦味香り付けに用いられるなど、長く人々に摂取されている。ホップ成分であるキサントフモールルプロンには一酸化窒素産生抑制効果があることが報告されている(非特許文献3)。

イソフムロンホップエキス異性化して得られる物質であり、ホップエキスには全く含まれていないか、含まれていてもごく微量である。イソフムロンには血圧降下剤、血管柔軟性改善剤の有効成分としての効果が報告されているが(特許文献1)、一酸化窒素産生抑制効果は知られていなかった。

概要

本発明は、ルプロンなどの一酸化窒素産生抑制成分の一酸化窒素産生抑制効果を更に高めることのできる、一酸化窒素産生抑制能向上剤を提供することを目的とする。グルコサミンまたはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする、ルプロン、イソフムロン、それらの薬理学的に許容される塩等の一酸化窒素産生抑制成分の一酸化窒素産生抑制能向上剤;グルコサミンと、ルプロン、イソフムロンおよびそれらの薬理学的に許容される塩から選ばれる一種以上とを含有する一酸化窒素産生抑制組成物;グルコサミンと、ルプロン、イソフムロンおよびそれらの薬理学的に許容される塩から選ばれる一種以上とを含有する疼痛、血管細胞障害、心筋収縮力低下または自己免疫疾患の緩和剤。なし

目的

本発明は、ルプロンなどの一酸化窒素産生抑制成分の一酸化窒素産生抑制能を向上させることのできる、一酸化窒素産生抑制能向上剤を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

グルコサミンまたはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする、一酸化窒素産生抑制成分の一酸化窒素産生抑制能向上剤

請求項2

一酸化窒素産生抑制成分がルプロンイソフムロンおよびそれらの薬理学的に許容される塩から選ばれる一種以上である、請求項1に記載の一酸化窒素産生抑制能向上剤。

請求項3

グルコサミンと、一酸化窒素産生抑制成分とを含有する一酸化窒素産生抑制組成物

請求項4

一酸化窒素産生抑制成分がルプロン、イソフムロンおよびそれらの薬理学的に許容される塩から選ばれる一種以上である、請求項3に記載の一酸化窒素産生抑制組成物。

請求項5

請求項1または2に記載の一酸化窒素産生抑制能向上剤、もしくは請求項3または4に記載の一酸化窒素産生抑制組成物を含有する飲食品または医薬品。

請求項6

血管細胞障害心筋収縮力低下または自己免疫疾患緩和効果を有する、請求項5に記載の飲食品または医薬品。

請求項7

疼痛の予防または緩和効果を有する、請求項5に記載の飲食品または医薬品。

請求項8

グルコサミンを一酸化窒素産生抑制成分に添加して、一酸化窒素産生抑制能を向上させる方法。

技術分野

0001

本発明は、一酸化窒素産生抑制能向上剤およびその用途に関する。

背景技術

0002

好中球マクロファージ平滑筋肝細胞などに各種サイトカイン刺激が加わると、一酸化窒素が産生される。一酸化窒素は、過剰に産生されると神経細胞活性化し、神経伝達を経由し大脳の痛み認識領域を活性化する。これにより疼痛発症する。また、過剰に産生された一酸化窒素は、血管細胞障害心筋収縮力低下、自己免疫疾患などの原因でもある(非特許文献1および2)。従って、過剰な一酸化窒素の産生を抑制し、かつ長時間連続服用に適した安全性の高い一酸化窒素産生抑制剤が求められていた。

0003

ホップアサカラハナソウ属のつる性多年生植物であり、ビール苦味香り付けに用いられるなど、長く人々に摂取されている。ホップ成分であるキサントフモールルプロンには一酸化窒素産生抑制効果があることが報告されている(非特許文献3)。

0004

イソフムロンホップエキス異性化して得られる物質であり、ホップエキスには全く含まれていないか、含まれていてもごく微量である。イソフムロンには血圧降下剤、血管柔軟性改善剤の有効成分としての効果が報告されているが(特許文献1)、一酸化窒素産生抑制効果は知られていなかった。

0005

J.Nippon Med.Sch.2002:69(1)pp.13−18
J.Exp.Med.1997,186(3),365−373
J.Nat.Prod.2005,68,43−49

先行技術

0006

国際公開第04/064818号公報

発明が解決しようとする課題

0007

一方、前述のようにルプロンの一酸化窒素産生抑制効果は報告されているが、その効果は不十分であった。

0008

本発明は、ルプロンなどの一酸化窒素産生抑制成分の一酸化窒素産生抑制能を向上させることのできる、一酸化窒素産生抑制能向上剤を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明は以下の〔1〕〜〔8〕を提供するものである。
〔1〕グルコサミンまたはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする、一酸化窒素産生抑制成分の一酸化窒素産生抑制能向上剤。
〔2〕一酸化窒素産生抑制成分がルプロン、イソフムロンおよびそれらの薬理学的に許容される塩から選ばれる一種以上である、上記〔1〕に記載の一酸化窒素産生抑制能向上剤。
〔3〕グルコサミンと、一酸化窒素産生抑制成分とを含有する一酸化窒素産生抑制組成物
〔4〕一酸化窒素産生抑制成分がルプロン、イソフムロンおよびそれらの薬理学的に許容される塩から選ばれる一種以上である、上記〔3〕に記載の一酸化窒素産生抑制組成物。
〔5〕上記〔1〕または〔2〕に記載の一酸化窒素産生抑制能向上剤、もしくは上記〔3〕または〔4〕に記載の一酸化窒素産生抑制組成物を含有する飲食品または医薬品。
〔6〕血管細胞障害、心筋収縮力低下または自己免疫疾患の緩和効果を有する、上記〔5〕に記載の飲食品または医薬品。
〔7〕疼痛の予防または緩和効果を有する、上記〔5〕に記載の飲食品または医薬品。
〔8〕グルコサミンを一酸化窒素産生抑制成分に添加して、一酸化窒素産生抑制能を向上させる方法。

0010

本発明によれば、一酸化窒素産生抑制成分の一酸化窒素産生抑制能を向上させることのできる一酸化窒素産生抑制能向上剤が提供されると共に、一酸化窒素の産生を顕著に抑制し、かつ、安全面で優れる一酸化窒素産生抑制組成物が提供される。本発明の一酸化窒素産生抑制組成物は、疼痛、血管細胞障害、心筋収縮力低下または自己免疫疾患の緩和剤として有用である。

図面の簡単な説明

0011

図1は、ルプロンとグルコサミンの組み合わせ、またはそれぞれ単独の一酸化窒素産生量を示す図である。
図2は、イソフムロンとグルコサミンの組み合わせ、またはそれぞれ単独の一酸化窒素産生量を示す図である。

0012

本発明の一酸化窒素産生抑制能向上剤は、グルコサミンまたはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする。グルコサミン(C6H13NO5)はアミノ糖の一種であり、以下の式で表される。

0013

0014

グルコサミンは、その構造中に含まれる水素の1つ以上が他の置換基置換してなる、いわゆるグルコサミンの誘導体であってもよいが、グルコサミン自体であることが好ましい。グルコサミンは、その薬理学的に許容される塩を用いてもよい。

0015

グルコサミンまたはその薬理学的に許容される塩は、化学合成などにより人工的に合成されたものを用いてもよいし、市販品を用いてもよい。

0016

本発明の一酸化窒素産生抑制能向上剤は、一酸化窒素産生抑制成分の一酸化窒素産生抑制能を向上させる。一酸化窒素産生抑制成分としては、ルプロン、イソフムロン、キサントフモールおよびこれらの薬理学的に許容される塩などが挙げられ、このうち、ルプロン、イソフムロンおよびこれらの薬理学的に許容される塩が好ましい。

0017

ルプロンは、ポリフェノール類の一種であり、β酸、βルプル酸、3,5−ジヒドロキシ−2,6,6−トリス(3−メチル−2−ブテニル)−4−(3−メチル−1−オキソブチル)−2,4−シクロヘキサジエン−1−オンとも呼ばれる。ルプロンは以下の式で表される(C26H38O4)。

0018

ルプロンは、その構造中に含まれる1つ以上の水素が他の置換基に置換されている、いわゆる誘導体であってもよいが、ルプロンであることが好ましい。ルプロンは、その薬理学的に許容される塩であってもよい。

0019

ルプロンは例えばホップエキスから抽出、精製して得ることができる。ホップエキスは、ヨーロッパ原産のアサ科に分類される多年生植物であるホップ(学名Humulus lupulus)の全部または一部(好ましくは、毬果または毬果を含む部分)から溶媒による抽出法超臨界二酸化炭素抽出法などにより抽出される。溶媒としては、例えば、水、アルコールメタノールエタノールプロパノールブタノール等の炭素数1〜4の低級アルコール)、酢酸エチルエステル等の低級アルキルエステルエチレングリコールブチレングリコールプロピレングリコールグリセリンなどのグリコール類アセトン酢酸等の極性溶媒ベンゼンヘキサン等の炭化水素エチルエーテル石油エーテルなどのエーテル等が挙げられる。溶媒による抽出や超臨界二酸化炭素抽出を行った後は、必要に応じて、濾過処理減圧濃縮処理精製処理などを行ってもよい。

0020

イソフムロンはポリフェノール類の一種であり、イソα酸、3,4−ジヒドロキシ−4−(1−ヒドロキシ−4−メチル−3−ペンテニル)−5−(3−メチル−2−ブテニル)−2−(3−メチル−1−オキソブチル)−2−シクロペンテン−1−オンとも呼ばれる。イソフムロンは以下の式で表される。

0021

0022

イソフムロンは、その構造中に含まれる1つ以上の水素が他の置換基に置換されている、いわゆる誘導体であってもよいが、イソフムロンであることが好ましい。イソフムロンは、その薬理学的に許容される塩であってもよい。

0023

イソフムロンは例えばホップエキスを異性化して得てもよいし、化学合成などにより人工的に合成されたものを用いてもよいし、市販品を用いてもよい。

0025

本発明の一酸化窒素産生抑制能向上剤において、グルコサミンまたはその薬理学的に許容される塩の含有量は、本発明の効果を損なわない限り特に制限は無く、一酸化窒素産生抑制成分の種類、量、適応される被投与生体年齢、状態などの種々の要因により適宜変えることができる。目的の一酸化窒素産生抑制能向上効果を得るために好ましい一酸化窒素産生抑制能向上剤の量は、グルコサミンの量として20mg/day以上であることが好ましく、100mg/day以上であることがより好ましい。また、添加量に見合う投与量、および食経験の観点からは、グルコサミンの量として2000mg/day以下であることが好ましい。一酸化窒素産生抑制能向上剤の投与量は、グルコサミンの量として20〜2000mg/dayであることがより好ましい。

0026

本発明の一酸化窒素産生抑制能向上剤の、一酸化窒素産生抑制成分に対する適用量は、一酸化窒素産生抑制成分の種類、量により異なり一律に規定することは困難であるが、例えば一酸化窒素産生抑制成分がルプロンまたはその薬理学的に許容される塩の場合、グルコサミンの量のルプロンの量に対する比が0.1〜100であることが好ましく、1〜20であることがより好ましい。一酸化窒素産生抑制成分がイソフムロンまたはその薬理学的に許容される塩の場合、グルコサミンの量のイソフムロンの量に対する比が0.1〜40であることが好ましく、0.1〜10であることがより好ましい。

0027

本発明の一酸化窒素産生抑制能向上剤は、そのままの形態で、飲食品用添加剤医薬用の添加剤、医薬部外品用の添加剤として用いることができる。これにより、飲食品、医薬品、医薬部外品に含まれる一酸化窒素産生抑制成分の一酸化窒素産生抑制能を向上させることができる。

0028

本発明の一酸化窒素産生抑制能向上剤は、グルコサミンまたはその薬理学的に許容される塩を有効成分としていればよく、グルコサミンまたはその薬理学的に許容される塩以外の成分(薬理学的に許容される基剤)を有していてもよい。その他の成分の一例としては、主に貯蔵および流通における安定性を確保する成分(例えば保存安定剤など)が挙げられる。その他、目的の最終製品(例えば、飲食品、医薬品、医薬部外品など)を構成する諸成分から選ばれる1または2以上の種類の成分(好ましくは1〜3種類程度、より好ましくは1種類程度)を含有していてもよい。

0029

本発明の一酸化窒素産生抑制能向上剤に含まれる、グルコサミンまたはその薬理学的に許容される塩以外の成分は、本発明の目的を損なわない限り、特に限定されない。例えば、賦形剤崩壊剤結合剤滑沢剤コーティング剤着色剤発色剤矯味剤着香剤酸化防止剤防腐剤呈味剤酸味剤甘味剤強化剤ビタミン剤膨張剤増粘剤界面活性剤などの中から、製剤に必要な諸特性(例えば、製剤安定性)を損なわないものであって、最終製品の剤形に応じたものを1種または2種以上選択することができる。また、グルコサミンまたはその薬理学的に許容される塩以外の成分は、一酸化窒素産生抑制効果を有する他の成分であってもよい。

0030

本発明の一酸化窒素産生抑制能向上剤の剤形は、特に限定されない。例えば、液状(液剤)、シロップ状シロップ剤)、錠剤(錠剤)、カプセル状カプセル剤)、粉末状(顆粒細粒)、ソフトカプセル状(ソフトカプセル剤)、液状(液剤)、シロップ状(シロップ剤)、固形状、半液体状クリーム状、ペースト状などが挙げられる。

0031

本発明の一酸化窒素産生抑制能向上剤の有効成分であるグルコサミンまたはその薬理学的に許容される塩は、一酸化窒素産生抑制成分と共に、一酸化窒素産生抑制組成物として、顕著な一酸化窒素産生抑制効果を発揮することができる。本発明の一酸化窒素産生抑制組成物は、グルコサミンまたはその薬理学的に許容される塩と、ルプロン、イソフムロンおよびそれらの薬理学的に許容される塩から選ばれる一種以上とを含む。

0032

本発明の一酸化窒素産生抑制組成物におけるグルコサミン、ルプロン、イソフムロンおよびそれらの薬理学的に許容される塩については、上記一酸化窒素産生抑制能向上剤において説明したとおりである。

0033

本発明の一酸化窒素産生抑制組成物の投与量は、本発明の効果を損なわない限り特に制限は無く、また適応される被投与生体の年齢、状態などの種々の要因により適宜変えることができる。本発明の一酸化窒素産生抑制組成物は、グルコサミンの量として20mg/day以上であることが好ましく、100mg/day以上であることがより好ましい。また、添加量に見合う投与量、および食経験の観点からは、グルコサミンの量として2000mg/day以下であることが好ましい。一酸化窒素産生抑制能向上剤の投与量は、グルコサミンの量として20〜2000mg/dayであることがより好ましい。また、一酸化窒素産生抑制組成物にルプロンまたはその薬理学的に許容される塩が含まれる場合には、ルプロンの量として、5mg/day以上であることが好ましく、25mg/day以上であることがより好ましい。また、添加量に見合う投与量、および食経験の観点からは、ルプロンの量として200mg/day以下であることが好ましい。一酸化窒素産生抑制組成物の投与量は、ルプロンの量として5〜200mg/dayであることがより好ましい。更に、一酸化窒素産生抑制組成物にイソフムロンまたはその薬理学的に許容される塩が含まれる場合には、イソフムロンの量として50mg/day以上であることが好ましく、100mg/day以上であることがより好ましい。また、添加量に見合う投与量、および食経験の観点からは、200mg/day以下であることが好ましい。一酸化窒素産生抑制組成物の投与量は、イソフムロンの量として50〜200mg/dayであることがより好ましい。

0034

本発明の一酸化窒素産生抑制組成物は、そのままの形態で、最終製品(例えば、飲食物、医薬品、医薬部外品など)として用いることもできる。また、飲食品用の添加剤、医薬用の添加剤、医薬部外品用の添加剤として用いることができる。これにより、飲食品、医薬品、医薬部外品に、一酸化窒素産生抑制効果を付与することができる。

0035

本発明の一酸化窒素産生抑制組成物は、グルコサミンまたはその薬理学的に許容される塩と、ルプロン、イソフムロンおよびそれらの薬理学的に許容される塩から選ばれる一種以上とを有効成分としていればよく、これら以外の成分(薬理学的に許容される基剤)を有していてもよい。その他の成分の一例としては、主に貯蔵および流通における安定性を確保する成分(例えば保存安定剤など)が挙げられる。その他、目的の最終製品(例えば、飲食品、医薬品、医薬部外品など)を構成する諸成分から選ばれる一種以上の種類の成分(好ましくは1〜3種類程度、より好ましくは1種類程度)を含有していてもよい。

0036

本発明の一酸化窒素産生抑制組成物に含まれる、グルコサミン、ルプロン、および、イソフムロンおよびそれらの薬理学的に許容される塩以外の成分は、本発明の目的を損なわない限り、特に限定されない。例えば、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、コーティング剤、着色剤、発色剤、矯味剤、着香剤、酸化防止剤、防腐剤、呈味剤、酸味剤、甘味剤、強化剤、ビタミン剤、膨張剤、増粘剤、界面活性剤などの中から、製剤に必要な諸特性(例えば、製剤安定性)を損なわないものであって、最終製品(例えば、医薬品、医薬部外品、飲食品)の剤形に応じたものを1種または2種以上選択することができる。また、該成分は、一酸化窒素産生抑制効果を有する成分であってもよい。

0037

本発明の一酸化窒素産生抑制組成物の投与形態は特に限定されない。例えば、経口投与(例えば、口腔内投与、舌下投与など)、非経口投与静脈内投与筋肉内投与皮下投与経皮投与経鼻投与経肺投与など)などが挙げられる。これらの中でも侵襲性の少ない投与形態が好ましく、経口投与であることがより好ましく、飲食品として経口投与されることがさらに好ましい。

0038

本発明の一酸化窒素産生抑制組成物の剤形は、特に限定されない。経口投与される際の剤形の例としては、液状(液剤)、シロップ状(シロップ剤)、錠剤(錠剤)、カプセル状(カプセル剤)、粉末状(顆粒、細粒)、ソフトカプセル状(ソフトカプセル剤)、液状(液剤)、シロップ状(シロップ剤)、固形状、半液体状、クリーム状、ペースト状が挙げられる。

0039

本発明の一酸化窒素産生抑制組成物の投与時期は特に限定されないが、通常は一酸化窒素が発生する間に投与され、一酸化窒素の発生初期に投与されることが好ましい。

0040

本発明の一酸化窒素発生抑制組成物は、生体内で一酸化窒素の産生を抑制する。これにより、一酸化窒素がもたらす弊害、例えば、疼痛、血管細胞障害、心筋収縮力低下、自己免疫疾患などを緩和できるので、これらの緩和用の飲食品もしくは医薬品として利用できる。中でもイソフムロンまたはその薬理学的に許容される塩は鎮痛効果に優れており、疼痛の予防または緩和用の飲食品もしくは医薬品として有用である。疼痛は急性疼痛慢性疼痛に分類され、本発明はこれらのいずれにも効果があるが、急性疼痛を対象とすることが好ましい。

0041

疼痛、血管細胞障害、心筋収縮力低下または自己免疫疾患の緩和のために用いる場合の、飲食品または医薬品の投与時期は特に限定されないが、通常は症状が出現した際に投与され症状出現初期の間に投与されることが好ましい。

0042

本発明の一酸化窒素産生抑制能向上剤の添加された飲食品、および、本発明の一酸化窒素酸性抑制組成物の摂取対象者は特に限定されないが、例えば、炎症、外傷などにより痛みを感じている対象者、血管細胞障害、心筋収縮力低下、自己免疫疾患により不調を感じている対象者に適している。また、特段の問題のない対象者であっても、一酸化窒素産生抑制を目的として日常的に摂取することができる。

0043

本発明の一酸化窒素産生抑制能向上剤は各種飲食品に添加でき、また、一酸化窒素産生抑制組成物は、各種飲食品として利用することができる。このような飲食品としては、例えば、飲料(清涼飲料炭酸飲料、栄養飲料、粉末飲料果実飲料乳飲料ゼリー飲料など)、菓子類クッキー、ケーキ、ガムキャンディータブレットグミ饅頭羊羹プリンゼリーアイスクリームシャーベットなど)、水産加工品(かまぼこ、ちくわ、はんぺんなど)、畜産加工品ハンバーグハムソーセージウィンナー、チーズバターヨーグルト生クリーム、チーズ、マーガリン発酵乳など)、スープ(粉末状スープ、液状スープなど)、主食類(ご飯類、麺(乾麺、生麺)、パンシリアルなど)、調味料マヨネーズショートニングドレッシングソース、たれ、しょうゆなど)が挙げられる。更に、本発明の一酸化窒素産生抑制能向上剤が添加された飲食品、および、本発明の一酸化窒素産生抑制組成物は、健康食品機能性食品栄養補助食品サプリメント)、特定保健用食品医療用食品、病者用食品、乳児用食品介護用食品高齢者用食品等の飲食品として利用することもできる。

0044

本発明において一酸化窒素産生抑制能向上効果の確認は、インターロイキン−1βなどのサイトカインにより刺激された肝実質細胞に、グルコサミンと一酸化窒素作成抑制成分とを含むサンプルを添加して、一酸化窒素産生抑制成分を含むがグルコサミンを含まないサンプルを添加しない場合と比較して一酸化窒素産生量が減少していることにより確認できる。

0045

本発明において一酸化窒素産生抑制効果の確認は、インターロイキン−1βなどのサイトカインにより刺激された肝実質細胞にサンプルを添加して、サンプルを添加しない場合と比較して一酸化窒素産生量が減少していることにより確認できる。

0046

実施例1〜3および比較例1〜9(ルプロンに対するグルコサミンの一酸化窒素産生抑制能向上性の確認)
細胞の調製
5−8週齢のWistar雄性ラットをソムノペンチ麻酔下で開腹し、37℃に保温したHEES溶液を5分間灌流して肝臓を脱血した。前記灌流液を、Collagenase液に変え、さらに10分間灌流した。この肝臓を濾過して得られた肝実質細胞を実験に供した。

0047

前記肝実質細胞を、10%牛胎児血清を含むウイリアムズ培地Eに懸濁し、6穴平底マイクロプレートに1×106細胞/2mL/wellの割合で細胞を播種した後、5%の二酸化炭素存在下、37℃において24時間培養した。なお、培地は培養2時間目と6時間目に交換した。

0048

・一酸化窒素産生量の測定
24時間培養後に培養液を、1nMインターロイキン−1β(IL−1β)と試験薬物を含むウイリアムズ培地Eに替え、8時間インキュベートした。

0049

試験薬物としては2.5μMルプロン(比較例2)、2.5μMルプロンと30μMグルコサミンの組み合わせ(実施例1)、2.5μMルプロンと30μM N−アセチルガラクトサミンの組み合わせ(比較例3)、5μMルプロン(比較例4)、5μMルプロンと30μMグルコサミンの組み合わせ(実施例2)、5μMルプロンと30μM N−アセチルガラクトサミンの組み合わせ(比較例5)、10μMルプロン(比較例6)、10μMルプロンと30μMグルコサミンの組み合わせ(実施例3)、10μMルプロンと30μM N−アセチルガラクトサミンの組み合わせ(比較例7)、30μM グルコサミン(比較例8)、30μM N−アセチルガラクトサミン(比較例9)をそれぞれ用いた。また、試験薬物を添加しなかったほかは実施例1などと同様に行った(比較例1)。実施例・比較例については、各n=3で実施した。

0050

各培養液を150μL採取し、グリース試薬150μLと96wellプレート上で混合し、5分間放置した後、吸光度(540nm)を測定し、一酸化窒素産生量を求めた。各測定値の、比較例1の測定値を100%とした時の割合を一酸化窒素産生量(%)とした。各実施例および比較例の一酸化窒素産生量を、図1に示した。

0051

図1から明らかな通り、比較例2,4,6のようにルプロン単独の一酸化窒素産生量は無添加の場合(比較例1)の一酸化窒素産生量と比較して十分に低下せず、また、比較例3,5,7のようにルプロンとN−アセチルガラクトサミンを組み合わせた場合も一酸化窒素産生量はルプロン単独の場合とほとんど変わらなかった。一方、N−アセチルガラクトサミンが単独ではほとんど一酸化窒素産生に効果を及ぼさず、N−アセチルガラクトサミンと同じアミノ糖類であるグルコサミンでは一酸化窒素産生量が、無添加の一酸化窒素産生量よりもむしろ増加していた(比較例8および9)。にもかかわらず、実施例1〜3のようにルプロンとグルコサミンとを組み合わせた場合の一酸化窒素産生量は、予想外に顕著に低下していた。この結果は、グルコサミンがルプロンの一酸化窒素産生抑制能を顕著に向上させること、および、グルコサミンとルプロンとが、一酸化窒素産生抑制組成物の有効成分として有用であることを示している。

0052

実施例4〜5および比較例10〜13(イソフムロンに対するグルコサミンの一酸化窒素産生抑制能向上性の確認)
試験薬物として30μMイソフムロン(比較例10)、30μMイソフムロンと30μMグルコサミンの組み合わせ(実施例4)、30μMイソフムロンと30μMN−アセチルグルコサミンの組み合わせ(比較例11)、15μM イソフムロン(比較例12)、15μMイソフムロンと30μMグルコサミンの組み合わせ(実施例5)、15μM イソフムロンと30μM N−アセチルグルコサミンの組み合わせ(比較例13)を用いたほかは、実施例1と同様に行った。各実施例および比較例の一酸化窒素産生量を、比較例1、8および9の結果とあわせて、図2に示した。

実施例

0053

図2から明らかな通り、比較例10および12のようにイソフムロン単独でも一酸化窒素産生量は低下したが、比較例11,13のようにイソフムロンとN−アセチルガラクトサミンを組み合わせると、イソフムロン単独の場合と比べて一酸化窒素産生量は高かった。一方、グルコサミンは単独では一酸化窒素産生をむしろ促進したにもかかわらず(比較例8)、実施例4および5のようにイソフムロンとグルコサミンとを組み合わせると、イソフムロンのみのときよりも顕著に低い一酸化窒素産生量が観察された。この結果は、グルコサミンがイソフムロンの一酸化窒素産生抑制能をより顕著に向上させること、および、グルコサミンとイソフムロンとが、一酸化窒素産生抑制組成物の有効成分として有用であることを示している。

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  • 国民大学校産学協力団の「 Fcガンマ受容体変異体」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題・解決手段】本発明はFcガンマ受容体変異体を含むポリペプチドに関するものである。本発明のFcガンマ受容体変異体は、Fcガンマ受容体の一部アミノ酸配列を他のアミノ酸配列に置換して最適化することによ... 詳細

  • オプティバイオティクスリミテッドの「 組成物」が 公開されました。( 2020/09/24)

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