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技術 画像ファイル生成装置、画像ファイル解析装置、画像ファイル生成方法、画像ファイル解析方法、画像ファイル生成プログラム、及び画像ファイル解析プログラム

出願人 富士通株式会社
発明者 松下秀治
出願日 2012年1月24日 (8年11ヶ月経過) 出願番号 2012-012155
公開日 2013年8月8日 (7年4ヶ月経過) 公開番号 2013-152535
状態 未査定
技術分野 CAD イメージ処理・作成
主要キーワード 解析側 分割定義 内部仕様 画像生成用データ 画像要素毎 画像解析ステップ CAD画像 修正点
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年8月8日)のものです。
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図面 (12)

課題

開示の技術は、1つの側面では、複数のデータ間で共通に相違点を抽出可能なデータを生成する。

解決手段

CADプログラムにより出力されたCAD出力データを取得部20で取得し、分解定義部22により、例えばビア内径を1画素(所謂、1ピクセル)として画像の分割し、画像ファイル生成部24により、CAD出力データに含まれる属性情報に基づき、情報パレット定義テーブルパレット番号を示す識別子を1画素単位カラーパレット領域に埋め込んでCAD画像ファイルを生成する。CAD画像ファイルは、画像データに関連づけられた属性情報(平面的な形状や積層方向等の情報、配線禁止や可能等を示す論理情報)を含んだデータとして扱うことが可能になる。

概要

背景

プリント基板等の回路基板の設計は、CAD(computer aided design)システムなどの図形処理システムを用いて行うことが一般的になってきている。また、回路基板の製造時にも、図形処理システムによる図面データが利用される場合がある。また、設計済のプリント基板を改造したり設計済の回路基板の一部を流用して新たな回路基板を設計する場合には、設計済の回路基板の図面データが再利用されることがある。

ところで、図形処理システムを用いて回路基板を設計するとき、設計時間の短縮化や効率化を図るために、複数の拠点で分散して設計を進める場合がある。複数の拠点で分散して設計を進める場合、複数拠点の各々における設計を実施する前後の図面データの差が設計の実施部分である。従って、例えば、設計を進めるときの要求や指示が忠実設計図面に反映されているか否かを確認することは、設計開始前の図面データに対する設計終了時の図面データの相違点を抽出・出力することで実現できる。

ところが、図形処理システムは一般的に、各々独自の内部仕様に沿って構築されており、或る図形処理システムで作成された図面データは、内部仕様の異なる別の図形処理システムでは利用することができない。例えば、複数の各拠点で内部仕様の異なる図形処理システムが利用されているとき、設計開始前の図面データを作成した図形処理システムと、設計終了時の図面データを作成した図形処理システムの内部仕様が異なると、図面データから相違点を抽出できない。

回路基板の図面データの相違点を抽出する技術は複数知られている。例えば、異なるCADシステムで作成した図面データによる画像を重ね合わせ、相違を表示する技術が知られている。また、回路基板の製造データに、チェック用の製造データのイメージデータを追加して送り、イメージデータを用いて製造データの正否をチェックする技術が知られている。また、第1CADシステムの図面データによる第1ラスタ図面と、第1CADシステムの図面データを第2CADシステムへのデータ形式変換して作成した第2のラスタ図面とを比較解析する技術が知られている。また、訂正前後のレイアウトデータおよび画像データを比較して、差異を求めて表示する技術が知られている。

概要

開示の技術は、1つの側面では、複数のデータ間で共通に相違点を抽出可能なデータを生成する。CADプログラムにより出力されたCAD出力データを取得部20で取得し、分解定義部22により、例えばビア内径を1画素(所謂、1ピクセル)として画像の分割し、画像ファイル生成部24により、CAD出力データに含まれる属性情報に基づき、情報パレット定義テーブルパレット番号を示す識別子を1画素単位カラーパレット領域に埋め込んでCAD画像ファイルを生成する。CAD画像ファイルは、画像データに関連づけられた属性情報(平面的な形状や積層方向等の情報、配線禁止や可能等を示す論理情報)を含んだデータとして扱うことが可能になる。

目的

開示の技術は、1つの側面では、複数のデータ間で共通に相違点を抽出可能なデータを生成することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

設計対象物設計要素設計値を示す情報に、設計要素の設計値を示す情報を識別するための識別子を対応付けたテーブルを前記設計対象物の設計要素毎に記憶する記憶部と、各々前記設計要素の設計値を含み、前記設計対象物の設計情報に基づく前記設計対象物の設計要素毎の画像生成用データを取得する取得部と、前記取得部で取得した画像生成用データに基づいて、前記設計対象物の設計要素毎の画像を表す画像データを生成すると共に、前記記憶部に記憶されたテーブルに基づいて、生成した前記画像データに対する前記設計要素の設計値に対応する前記識別子を求め、前記生成した画像データに求めた識別子を対応付け、前記画像データと前記画像データに関連する定義情報とを含む画像ファイルを前記設計対象物の設計要素毎に生成する画像ファイル生成部と、を備える画像ファイル生成装置

請求項2

前記画像ファイルは、前記画像データと、前記画像データの色に関連する定義情報とを含み、前記画像ファイル生成部は、求めた前記識別子を前記定義情報に埋め込む埋込部を含む請求項1に記載の画像ファイル生成装置。

請求項3

前記設計対象物は回路基板であり、前記画像ファイル生成部は、前記回路基板の設計要素のうち予め指定した部品の大きさを単位サイズとし、1画素の大きさを前記単位サイズとして縦横複数分割した画像を定義する分割定義部を含み、前記分割定義部で分割した複数画素の画像データを生成する請求項1または請求項2に記載の画像ファイル生成装置。

請求項4

前記設計対象物は回路基板であり、前記画像ファイル生成部で生成された前記回路基板の複数設計要素の画像ファイルを纏めて回路基板画像ファイルを作成する統合作成部を含む請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の画像ファイル生成装置。

請求項5

設計対象物の設計要素の設計値を示す情報に、設計要素の設計値を示す情報を識別するための識別子を対応付けたテーブルを前記設計対象物の前記設計要素毎に記憶する記憶部と、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の画像ファイル生成装置により生成された画像ファイルを入力する入力部と、前記入力部により入力された画像ファイルに基づいて、画像を形成するための画像データ情報と、前記記憶部に記憶されたテーブルに基づいて、前記画像データに対応する前記識別子で示される前記設計要素の設計値を示す情報とを求め、求めた前記画像データ情報と前記設計要素の設計値を示す情報とを出力する画像解析部と、を備える画像ファイル解析装置

請求項6

前記設計対象物の設計要素の画像データと、前記画像データに対する前記設計要素の設計値に対応する前記識別子を含む前記画像データに関連する定義情報とを含む基本画像ファイルを指定する指定部と、前記画像解析部からの画像データ情報と前記指定部により指定された基本画像ファイルの画像データを比較したときの差分情報及び前記画像解析部からの前記設計要素の設計値を示す情報と前記指定部により指定された基本画像ファイルの前記設計要素の設計値を示す情報を比較したときの差分情報の少なくとも一方の差分情報を求め、求めた差分情報を出力する差分構築部と、を含む請求項5記載の画像ファイル解析装置。

請求項7

各々設計対象物の設計要素の設計値を含み、前記設計対象物の設計情報に基づく前記設計対象物の設計要素毎の画像生成用データを取得する取得ステップと、前記取得部で取得した画像生成用データに基づいて、前記設計対象物の設計要素毎の画像を表す画像データを生成すると共に、記憶部に前記設計対象物の設計要素毎に記憶された前記設計対象物の設計要素の設計値を示す情報に設計要素の設計値を示す情報を識別するための識別子を対応付けたテーブルに基づいて、生成した前記画像データに対する前記設計要素の設計値に対応する前記識別子を求め、前記生成した画像データに求めた識別子を対応付け、前記画像データと前記画像データに関連する定義情報とを含む画像ファイルを前記設計対象物の設計要素毎に生成する画像ファイル生成ステップと、を含む画像ファイル生成方法

請求項8

請求項7に記載の画像ファイル生成方法により生成された画像ファイルを入力する入力ステップと、前記入力ステップにより入力された画像ファイルに基づいて、画像を形成するための画像データ情報と、記憶部に設計対象物の前記設計要素毎に記憶された前記設計対象物の設計要素の設計値を示す情報に、設計要素の設計値を示す情報を識別するための識別子を対応付けたテーブルに基づいて、前記画像データに対応する前記識別子で示される前記設計要素の設計値を示す情報とを求め、求めた前記画像データ情報と前記設計要素の設計値を示す情報とを出力する画像解析ステップと、を含む画像ファイル解析方法

請求項9

前記設計対象物の設計要素の画像データと、前記画像データに対する前記設計要素の設計値に対応する前記識別子を含む前記画像データに関連する定義情報とを含む基本画像ファイルを指定する指定ステップと、前記画像解析ステップからの画像データ情報と前記指定ステップにより指定された基本画像ファイルの画像データを比較したときの差分情報及び前記画像解析ステップからの前記設計要素の設計値を示す情報と前記指定ステップにより指定された基本画像ファイルの前記設計要素の設計値を示す情報を比較したときの差分情報の少なくとも一方の差分情報を求め、求めた差分情報を出力する差分構築ステップと、を含む請求項8記載の画像ファイル解析方法。

請求項10

コンピュータに、前記コンピュータを、各々設計対象物の設計要素の設計値を含み、前記設計対象物の設計情報に基づく前記設計対象物の設計要素毎の画像生成用データを取得する取得ステップと、前記取得部で取得した画像生成用データに基づいて、前記設計対象物の設計要素毎の画像を表す画像データを生成すると共に、記憶部に前記設計対象物の設計要素毎に記憶された前記設計対象物の設計要素の設計値を示す情報に設計要素の設計値を示す情報を識別するための識別子を対応付けたテーブルに基づいて、生成した前記画像データに対する前記設計要素の設計値に対応する前記識別子を求め、前記生成した画像データに求めた識別子を対応付け、前記画像データと前記画像データに関連する定義情報とを含む画像ファイルを前記設計対象物の設計要素毎に生成する画像ファイル生成ステップと、を含む処理を実行させるための画像ファイル生成プログラム

請求項11

コンピュータに、前記コンピュータを、請求項7に記載の画像ファイル生成方法により生成された画像ファイルを入力する入力ステップと、前記入力ステップにより入力された画像ファイルに基づいて、画像を形成するための画像データ情報と、記憶部に設計対象物の前記設計要素毎に記憶された前記設計対象物の設計要素の設計値を示す情報に、設計要素の設計値を示す情報を識別するための識別子を対応付けたテーブルに基づいて、前記画像データに対応する前記識別子で示される前記設計要素の設計値を示す情報とを求め、求めた前記画像データ情報と前記設計要素の設計値を示す情報とを出力する画像解析ステップと、を含む処理を実行させるための画像ファイル解析プログラム

請求項12

前記設計対象物の設計要素の画像データと、前記画像データに対する前記設計要素の設計値に対応する前記識別子を含む前記画像データに関連する定義情報とを含む基本画像ファイルを指定する指定ステップと、前記画像解析ステップからの画像データ情報と前記指定ステップにより指定された基本画像ファイルの画像データを比較したときの差分情報及び前記画像解析ステップからの前記設計要素の設計値を示す情報と前記指定ステップにより指定された基本画像ファイルの前記設計要素の設計値を示す情報を比較したときの差分情報の少なくとも一方の差分情報を求め、求めた差分情報を出力する差分構築ステップと、を含む請求項11記載の画像ファイル解析プログラム。

技術分野

背景技術

0002

プリント基板等の回路基板の設計は、CAD(computer aided design)システムなどの図形処理システムを用いて行うことが一般的になってきている。また、回路基板の製造時にも、図形処理システムによる図面データが利用される場合がある。また、設計済のプリント基板を改造したり設計済の回路基板の一部を流用して新たな回路基板を設計する場合には、設計済の回路基板の図面データが再利用されることがある。

0003

ところで、図形処理システムを用いて回路基板を設計するとき、設計時間の短縮化や効率化を図るために、複数の拠点で分散して設計を進める場合がある。複数の拠点で分散して設計を進める場合、複数拠点の各々における設計を実施する前後の図面データの差が設計の実施部分である。従って、例えば、設計を進めるときの要求や指示が忠実設計図面に反映されているか否かを確認することは、設計開始前の図面データに対する設計終了時の図面データの相違点を抽出・出力することで実現できる。

0004

ところが、図形処理システムは一般的に、各々独自の内部仕様に沿って構築されており、或る図形処理システムで作成された図面データは、内部仕様の異なる別の図形処理システムでは利用することができない。例えば、複数の各拠点で内部仕様の異なる図形処理システムが利用されているとき、設計開始前の図面データを作成した図形処理システムと、設計終了時の図面データを作成した図形処理システムの内部仕様が異なると、図面データから相違点を抽出できない。

0005

回路基板の図面データの相違点を抽出する技術は複数知られている。例えば、異なるCADシステムで作成した図面データによる画像を重ね合わせ、相違を表示する技術が知られている。また、回路基板の製造データに、チェック用の製造データのイメージデータを追加して送り、イメージデータを用いて製造データの正否をチェックする技術が知られている。また、第1CADシステムの図面データによる第1ラスタ図面と、第1CADシステムの図面データを第2CADシステムへのデータ形式変換して作成した第2のラスタ図面とを比較解析する技術が知られている。また、訂正前後のレイアウトデータおよび画像データを比較して、差異を求めて表示する技術が知られている。

先行技術

0006

特開平10−269259号公報
特開平11−272739号公報
特開2007−52469号公報
特開平10−21418号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、CADシステムで作成した図面データによる単純な画像やイメージの相違を求めることでは、内部仕様の異なるCADシステム等の複数の図形処理システムの内部仕様に依存するデータの相違点を正確に抽出することは困難である。また、一般的な図形処理システムでは汎用形式ガーバーデータ等の図面データを出力する機能を備えている。汎用形式の図面データを利用することで、図形処理システムの内部仕様の相違を吸収できる。しかし、汎用形式で図面データを出力する機能は、図形処理システムの異なる内部仕様に依存することが知られている。このため、例えば、設計を進めるときの要求や指示が忠実に設計図面に反映されていることを把握するために必要な情報の出力形態まちまちであり、手作業による対応が要求され、処理が煩雑かつ複雑になる。また、汎用形式による図面データの精度も、図形処理システムの内部仕様に依存することが知られている。このため、汎用形式の図面データから得るデータに相違があるのか図面データの精度に依存するものであるのかを判別することが困難である。

0008

開示の技術は、1つの側面では、複数のデータ間で共通に相違点を抽出可能なデータを生成することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

開示の技術は、設計対象設計要素設計値を示す情報に、前記設計要素の設計値を示す情報を識別するための識別子を対応付けたテーブルを前記設計対象の前記設計要素毎に記憶部に記憶する。また、各々設計要素の設計値を含み、前記回路基板の前記設計情報に基づく設計対象の設計要素毎の画像生成用データを取得する。また、取得した画像生成用データに基づいて、前記回路基板の設計要素毎に画像データを生成する。これと共に、前記記憶部に記憶されたテーブルに基づいて、生成した前記画像データに対する前記設計要素の設計値に対応する前記識別子を求める。また、前記生成した画像データに求めた識別子を対応付け、前記画像データと前記画像データに関連する定義情報とを含む画像ファイルを前記設計対象物の設計要素毎に生成する。

発明の効果

0010

1つの実施態様では、複数のデータ間で共通に相違点を抽出可能なデータを生成できる、という効果を有する。

図面の簡単な説明

0011

実施形態に係る画像ファイルシステム概略構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る画像ファイル生成装置の概略ブロック図である。
本実施形態に係る画像ファイル解析装置の概略ブロック図である。
情報パレット定義テーブルの一例を示すイメージ図である。
画像ファイルの構造の一例を示すイメージ図である。
CAD画像ファイルを生成する過程の一例を示したイメージ図である。
画像ファイル生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
前処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ビアの説明図であり、(A)は平面図、(B)は積層方向の透視図である。
部品高さの説明図で、(A)は平面図、(B)は積層方向の透視図である。
画像ファイル解析処理の流れを示すフローチャートである。

実施例

0012

以下、図面を参照して開示の技術の実施形態の一例を詳細に説明する。

0013

(画像ファイル生成装置)
図1には、画像ファイルシステム10が示されている。画像ファイルシステム10は、例えばコンピュータ66で実現される本実施形態に係る画像ファイル生成装置12と、例えばコンピュータ86で実現される本実施形態に係る画像ファイル解析装置14とを含む。画像ファイルシステム10は、インターネット等のコンピュータネットワーク16に接続されており、画像ファイル生成装置12と画像ファイル解析装置14とは、コンピュータネットワーク16を介して互いにデータを授受可能に接続できる。画像ファイル生成装置12と画像ファイル解析装置14の詳細は後述する。

0014

図2には、本実施形態に係る画像ファイル生成装置12が示されている。画像ファイル生成装置12は、設計対象としてのプリント基板等の回路基板を設計する際に使用されるCADシステムなどの図形処理システムより出力される画像ファイル出力用のデータに基づいて画像ファイルを生成する処理を行う。画像ファイル生成装置12は取得部20、分解定義部22、画像ファイル生成部24、及び統合作成部32を備えている。画像ファイル生成部24は、埋込部26を備えている。また画像ファイル生成部24は、情報パレット定義テーブル30を記憶する記憶部28を備えている。

0015

画像ファイル生成装置12は、例えば図1に示すコンピュータ66で実現することができる。コンピュータ66はCPU50、メモリ51、不揮発性の生成側の記憶部52、キーボード61、マウス62、ディスプレイ60を備え、これらはバス65を介して互いに接続されている。また、コンピュータ66はコンピュータネットワーク16に接続するためのインタフェース(I/O)64及び記録媒体が挿入され、挿入された記録媒体に対して読み書きするための装置(R/W)63がバス65に接続されている。なお、記憶部52はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等によって実現できる。記憶部52には、コンピュータ66を画像ファイル生成装置12として機能させるための画像ファイル生成プログラム53が記憶されている。また、記憶部52には、情報パレット定義テーブル30が記憶されている。また、記憶部52には、コンピュータ66を、プリント基板等の回路基板を設計する際に使用されるCADシステムなどの図形処理システムとして機能させるためのCADプログラム58が記憶されている。CPU50は、画像ファイル生成プログラム53を記憶部52から読み出してメモリ51に展開し、画像ファイル生成プログラム53が有するプロセスを順次実行する。

0016

なお、本実施形態では、画像ファイル生成装置12はコンピュータネットワーク16に接続可能な一例を示すが、画像ファイル生成装置12はコンピュータネットワーク16に接続可能なことに限定さない。つまり、開示の技術における画像ファイル生成装置12の一例は、コンピュータ66のみで実現できるようにしてもよい。この場合、R/W63により読み書きされる記録媒体に含まれるCAD画像ファイル等のデータを利用することができる。

0017

画像ファイル生成プログラム53は、取得プロセス54、分割定義プロセス55、画像ファイル生成プロセス56及び統合作成プロセス57を有する。CPU50は、取得プロセス54を実行することで、図2に示す取得部20として動作する。画像ファイル生成装置12がコンピュータ66で実現され、取得プロセス54を実行することでコンピュータ66は取得部20として動作される。またCPU50は、分割定義プロセス55を実行することで、図2に示す分解定義部22として動作する。またCPU50は、画像ファイル生成プロセス56を実行することで、図2に示す画像ファイル生成部24として動作する。またCPU50は、統合作成プロセス57を実行することで、図2に示す統合作成部32として動作する。画像ファイル生成装置12がコンピュータ66で実現され、画像ファイル生成プロセス56を実行することでコンピュータ66は画像ファイル生成部24として動作される。画像ファイル生成部24がコンピュータ66で実現される場合、情報パレット定義テーブル30を記憶する記憶部52は記憶部28として用いられる。

0018

なお、画像ファイル生成プログラム53は開示の技術における画像ファイル生成プログラムの一例である。つまり、画像ファイル生成プログラム53はコンピュータ66を画像ファイル生成装置12として機能させるための画像ファイル生成プログラムの一例である。また、画像ファイル生成プログラム53は、CADプログラム58の1つの機能(所謂アドインソフトウェア)としてCADプログラム58に追加することができる。

0019

画像ファイル生成装置12の取得部20は、プリント基板等の回路基板を設計する際ににコンピュータ66をCADシステムとして機能させるCADプログラム58によって精製された画像データ出力用のCAD出力データを取得する。CAD出力データは、CADシステムで認識できるデータであると共に、画像出力要素(設計要素の一例)の画像を表す画像データを生成できるデータである。CAD出力データの一例には、複数層の回路基板の場合、各層に含まれる画像出力要素(設計要素の一例)による論理レイヤの各々の画像出力用データがある。画像出力要素には、ライン配線)、面パターンランド等の要素がある。画像出力要素のライン(配線)や面パターンやランド等はCAD出力データ内の配線を示すデータに含まれる場合がある。また、画像出力要素には、複数層の回路基板において層間接続を示すビアがある。また、画像出力要素には、回路基板に搭載する部品の形状及び高さを示す部品形状がある。画像出力要素の部品形状は、CAD出力データ内の面配置を示すデータに含まれる場合がある。また、画像出力要素には、回路基板の厚みや外形を示す基板外形がある。また、画像出力要素には、回路基板の層において例えば配線を禁止する禁止領域や配線を配置可能な可能領域を示す領域がある。これらの画像出力要素毎の論理レイヤを複数層の各層について積層したものが各層の物理レイヤである。

0020

取得部20は、CAD出力データを取得することで、画像出力要素毎のデータを得ることができる。つまり、CAD出力データは、画像出力要素毎の画像データを含みかつ画像出力要素毎の画像データに関連づけられた平面的な形状や積層方向等の情報、そして配線禁止や可能等を示す論理情報を含んでいる。以下の説明では、画像出力要素毎の画像データに関連づけられた平面的な形状や積層方向等の情報、そして配線禁止や可能等を示す論理情報を、画像出力要素毎の画像データに関連づけられた属性情報と称する場合がある。

0021

画像ファイル生成装置12の分解定義部22は、取得部20によって取得されたCAD出力データを用いて、後述するように画像を分割定義する。分解定義部22は、回路基板の画像出力要素で最小の大きさのもの(例えばビアの内径)を1単位の大きさとし、1単位の大きさを1画素(所謂、1ピクセル)として画像を分割する定義を行う。

0022

画像ファイル生成装置12の画像ファイル生成部24は、分解定義部22によって定義された最小単位を1画素とする画像ファイルを生成する。すなわち、画像ファイル生成部24は、CAD出力データによる画像出力要素毎のデータから、画像データと当該画像データに関連する定義情報とを含む画像ファイルを生成する。詳細には、画像ファイル生成部24の埋込部26が、記憶部28の情報パレット定義テーブル30に登録された画像要素に対応する情報パレットの内容に合致するパレット番号(識別子)を求め、定義情報に埋め込む。

0023

本実施形態では、画像ファイルの構造の一例として、ヘッダ領域カラーパレット領域、および画像データ領域による画像ファイルを説明する。ヘッダ領域は画像ファイルの画像を描画するために用いる一般的な情報を格納するための領域である。画像データ領域は、実際の画像のイメージ(画像データ)が1画素(所謂、1ピクセル)毎に格納される領域であり、カラーパレット領域は画像データ領域の各画素(所謂ピクセル)に対応する色の定義の情報が格納される領域である。本実施形態では、カラーパレット領域に格納する情報を定義情報とする。すなわち、画像ファイル生成部24の埋込部26は、カラーパレット領域に、色の定義の情報に代えて、記憶部28の情報パレット定義テーブル30に登録された画像要素に対応する情報パレットの内容に合致するパレット番号(識別子)を埋め込む(図5も参照)。なお、画像ファイルの構造は、ヘッダ領域、カラーパレット領域、および画像データ領域による画像ファイル(図5)に限定されるものではない。例えば、本実施形態は、カラーパレット領域を含む画像ファイルに適用可能である。

0024

情報パレット定義テーブル30には、一例として図4に示すように「情報パレット」に「パレット番号」と「内容」の各情報が対応付けて各々登録されている。図4に示す情報パレット定義テーブルにおける「名称(情報パレット)」の情報は画像出力要素(設計要素の一例)を示す情報であり、「定義内容」の情報は情報パレットの説明である。1つの情報パレットには、「パレット番号」の情報に対応付けられた「内容」の情報が複数登録されている。「パレット番号」の情報に対応付けられた「内容」の情報は、設計対象の設計要素の設計値の一例に対応する。例えば図4では情報パレット「VIA」に対して、パレット番号「1」が内容「1〜8接続」、パレット番号「2」が内容「1〜5接続」、パレット番号「3」が内容「3〜6接続」、パレット番号「4」が内容「7〜8接続」に対応されている。なお、「定義内容」の情報は情報パレットを構成するものではない。また、図4には情報パレット定義テーブルのうちの一部のみを示したものであり、図4に示す情報パレット定義テーブル30の対応関係のみに限定されるものではない。

0025

なお、本実施形態では、情報パレット定義テーブル30が記憶部28に予め記憶されている態様を説明する。しかし、情報パレット定義テーブル30は、例えば、外部の情報処理装置から通信によって受信されてメモリ51に記憶される構成であってもよい。また、情報パレット定義テーブル30は、記憶部28又はメモリ51に一纏めに記憶されることに限られるものではない。例えば情報パレット定義テーブル30は、個々の情報パレット毎に分けて記憶部に記憶されてもよく、インターネット等のコンピュータネットワーク上に分散されて記憶されていてもよい。

0026

画像ファイル生成装置12の統合作成部32は、画像ファイル生成部24により生成された画像要素毎の画像ファイルを、各層毎に分類し、かつ回路基板に含まれる複数層に統合したCAD画像ファイルを作成する。統合作成部32は開示の技術における統合作成部の一例として機能する。すなわち、統合作成部32は画像ファイル生成部24で生成された画像要素毎の画像ファイルを統合して回路基板の画像ファイルを生成する。統合作成部32は生成したCAD画像ファイルをメモリ51に格納してI/O64によりコンピュータネットワーク16を介して他のコンピュータへ送ることができる。または、CAD画像ファイルを、R/W63により記録媒体に格納することができる。

0027

(画像ファイル解析装置)
次に、本実施形態に係る画像ファイル解析装置14を説明する。

0028

図3には、本実施形態に係る画像ファイル解析装置14が示されている。画像ファイル解析装置14は、例えば画像ファイル生成装置12より生成されたCADシステムなどの図形処理システムより出力されるCAD画像ファイルに基づいてCAD画像ファイルの物理レイヤや論理レイヤの画像を示す画像ファイルを解析する処理を行う。画像ファイル解析装置14は入力部34、及び画像解析部36を備えている。画像解析部36は、情報パレット定義テーブル40を記憶する記憶部38に接続されている。また画像ファイル解析装置14は、差分構築部42を備えることができる。差分構築部42は画像解析部36の解析結果の情報が入力されかつ、データベース46に格納されている基本CAD画像ファイル48のうち指定部44により指定された基本CAD画像ファイルが入力される。

0029

画像ファイル解析装置14は、例えば図1に示すコンピュータ86で実現することができる。コンピュータ86はCPU70、メモリ71、不揮発性の解析側の記憶部72、キーボード81、マウス82、ディスプレイ80を備え、これらはバス85を介して互いに接続されている。また、コンピュータ86はコンピュータネットワーク16に接続するためのインタフェース(I/O)84及び記録媒体が挿入され、挿入された記録媒体に対して読み書きするための装置(R/W)83がバス85に接続されている。なお、記憶部72はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等によって実現できる。記憶部72には、コンピュータ86を画像ファイル解析装置14として機能させるための画像ファイル解析プログラム73が記憶されている。また、記憶部72には、情報パレット定義テーブル30と同様の情報パレット定義テーブル40が記憶されている。また、記憶部72には、CAD画像ファイルを比較して差分を求めるための基本となる1または複数の基本CAD画像ファイル48が記憶されている。また、記憶部72には、コンピュータ86を、プリント基板等の回路基板を設計する場合に実行されるCADシステムなどの図形処理システムとして機能させるためのCADプログラム77が記憶されている。CPU70は、画像ファイル解析プログラム73を記憶部72から読み出してメモリ71に展開し、画像ファイル解析プログラム73が有するプロセスを順次実行する。

0030

なお、本実施形態では、画像ファイル解析装置14はコンピュータネットワーク16に接続可能な一例を示すが、画像ファイル解析装置14はコンピュータネットワーク16に接続可能なことに限定されない。つまり、開示の技術における画像ファイル解析装置の一例は、コンピュータ86のみで実現できるようにしてもよい。この場合、R/W83により読み書きされる記録媒体に含まれるCAD画像ファイル等のデータを利用することができる。

0031

画像ファイル解析プログラム73は、入力プロセス74、画像解析プロセス75、差分構築プロセス76を有する。CPU70は、入力プロセス74を実行することで、図3に示す入力部34として動作する。またCPU70は、画像解析プロセス75を実行することで、図3に示す画像解析部36として動作する。またCPU70は、差分構築プロセス76を実行することで、図3に示す差分構築部42として動作する。またCPU70は、差分構築プロセス76において実行される処理(図11のステップ220)により、図3に示す指定部44として動作する。画像ファイル解析装置14がコンピュータ86で実現され、画像ファイル解析プログラム73を実行することでコンピュータ86は画像ファイル解析装置として動作される。画像解析部36がコンピュータ86で実現される場合、情報パレット定義テーブル40を記憶する記憶部72は記憶部38として用いられる。

0032

なお、画像ファイル解析プログラム73は開示の技術における画像ファイル解析プログラムの一例である。つまり、画像ファイル解析プログラム73はコンピュータ86を画像ファイル解析装置14として機能させるための画像ファイル解析プログラムの一例である。また、画像ファイル解析プログラム73は、CADプログラム77の1つの機能(所謂アドインソフトウェア)としてCADプログラム77に追加することができる。

0033

画像ファイル解析装置14の入力部34は、画像ファイル精製装置12によって精製されたCAD画像ファイルを入力する。CAD画像ファイルは、前述のように画像要素毎の画像ファイルを、各層毎に分類し、かつ回路基板に含まれる複数層に統合したデータである。すなわちCAD画像ファイルは、各層(物理レイヤ)の論理レイヤ毎に、画像出力要素(ライン(配線)、面パターン、ランド、ビア、部品形状、基板外形、禁止領域や可能領域等を示す要素)の画像ファイルを有する。従って、入力部34は、CAD画像ファイルを入力されることで、画像出力要素毎の画像ファイルを得ることができる。

0034

画像ファイル解析装置14の画像解析部36は、入力部34によって入力されたCAD画像ファイルを用いて、以下のように画像を解析する。まず、画像解析部36は、CAD画像ファイルに含まれる回路基板の各層の画像ファイルを分類する。つまり、画像解析部36は、各層(物理レイヤ)の論理レイヤ毎、すなわち画像出力要素毎の画像ファイルに分類する。次に画像解析部36は、画像出力要素毎の画像ファイルについて、画像ファイルに埋め込まれた画像データに関連する定義情報を抽出する。抽出した定義情報は、画像出力要素に対応する情報パレットのパレット番号(識別子)である。そこで、画像解析部36は、記憶部38の情報パレット定義テーブル40の情報パレットを参照してパレット番号の内容を抽出する。抽出したパレット番号の内容は、画像出力要素の画像データに関連づけられた属性情報である。画像解析部36は、画像出力要素の画像ファイルの画像データに関連づけられた属性情報を、例えばテキストデータに変換し、画像ファイルとテキストデータを含む画像ファイル解析データを生成し、メモリに記憶する。そして、各層について、全ての画像出力要素の画像ファイル解析データを生成しメモリに記憶する。これによって、入力されたCAD画像ファイルの解析を終了する。このように、CAD画像ファイルから画像データに関連づけられた属性情報を例えばテキストデータとして抽出する。これによって、画像出力要素毎の画像データに関連づけられた平面的な形状や積層方向等の情報、そして配線禁止や可能等を示す論理情報を、例えばテキストデータとして扱うことが可能になる。

0035

画像ファイル解析装置14の差分構築部42は、画像解析部36によって解析されたCAD画像ファイルと指定部44により指定されたデータベース46に格納されている基本CAD画像ファイル48との差分を求める。差分構築部42では、画像解析部36によって解析されたCAD画像ファイルのテキストデータと基本CAD画像ファイル48のテキストデータとを比較することで、容易に差分を求めることができる。差分構築部42は、画像出力要素毎の差分を示す情報を回路基板の各層に対応付けた差分情報を構築する。

0036

なお、本実施形態では、情報パレット定義テーブル40が記憶部38に予め記憶されている態様を説明する。しかし、情報パレット定義テーブル40は、例えば、外部の情報処理装置から通信によって受信されてメモリ71に記憶される構成であってもよい。また、情報パレット定義テーブル40は、記憶部38又はメモリ71に一纏めに記憶されることに限られるものではない。例えば情報パレット定義テーブル40は、個々の情報パレット毎に分けて記憶部に記憶されてもよく、インターネット等のコンピュータネットワーク上に分散されて記憶されていてもよい。

0037

次に本実施形態の作用を説明する。
例えば、複数拠点における設計を可能として設計に要する負荷軽減時間短縮等のために、近年、内部仕様が異なるCADシステムに依存せずに設計を進めることができる環境の構築が求められている。内部仕様が異なるCADシステムに依存せずに設計を進めるためには、設計データの変更点の確認や修正に要する工数を最小限に抑制する必要がある。そこで、内部仕様が異なるCADシステムに依存せずに回路基板のデータについて変更点や修正点を確認可能にする、差分抽出が求められている。

0038

上記に基づき、本実施形態では、情報パレット定義テーブル30,40を設けている。そして、本実施形態では以下に説明するようにCADプログラム58から出力される画像ファイルに画像データに対応付けられる属性情報を埋め込んだCAD画像ファイルを生成する。そして、生成されたCAD画像ファイルを解析することで、CADプログラムで作成された回路基板の変更点や修正点の確認を容易にしている。

0039

以下、まず図6を参照し、画像ファイル生成装置12によって実現される画像ファイル生成処理の概要を説明する。図6は、CADプログラム58により出力されたCAD出力データに基づきCAD画像ファイルを生成する過程の一例を示したイメージ図である。図6の一例では、N層で積層された回路基板についてCADプログラム58が出力するCAD出力データ(画像出力用データ)として、第1層L1〜第N層LNを示している。第1層L1は、第1番目の物理レイヤを示し、論理レイヤは画像出力要素毎の画像ファイルを含んでいる。

0040

すなわち、第1層L1は、L1面配置、L1配線、基板外形、領域の各画像出力要素の画像ファイルを含む。L1配線の画像出力要素には、面パターン、ランド、VIA(ビア)の画像出力要素を含んでいる。取得部20は、CADプログラム58が出力するCAD出力データを取得し、分解定義部22は、例えばビアの内径を1単位の大きさとし、1単位の大きさを1画素(所謂、1ピクセル)として画像の分割を定義する。画像ファイル生成部24は、CAD出力データに含まれる属性情報に基づき、情報パレット定義テーブル30のパレット番号を示す識別子31を1画素(所謂、1ピクセル)単位でカラーパレット領域に埋め込んでCAD画像ファイルを生成する。CAD画像ファイルは、画像データに関連づけられた属性情報、すなわち画像出力要素毎の画像データに関連づけられた平面的な形状や積層方向等の情報、そして配線禁止や可能等を示す論理情報を含んだデータとして扱うことが可能になる。

0041

上画像ファイル生成処理の概要を説明したが、以下、図7図10を参照して画像ファイル生成処理の詳細をさらに説明する。

0042

画像ファイル生成処理では図7に示す処理ルーチンが実行され、ステップ100において、設計者が指示した画像ファイル生成対象のCAD出力データを取得する。すなわち、CAD出力データは、画像ファイル生成装置12の取得部20により取得される。次のステップ102において分解定義部22は、取得部20により取得されたCAD出力データにより画像を単位サイズの画素で分割する定義を行う。すなわち、分解定義部22は、回路基板の画像出力要素で最小の大きさのもの(例えばビアの内径)を1単位の大きさとし、1単位の大きさを1画素(所謂、1ピクセル)として画像を分割する定義を行う。なお、取得部20により取得されたCAD出力データが、回路基板の画像出力要素で最小の大きさのもの(例えばビアの内径)を1単位の大きさを1画素(所謂、1ピクセル)とした画像データである場合には、ステップ102の処理は不要である。

0043

次に、ステップ104において分解定義部22は、取得部20により取得されたCAD出力データの画像出力の種類を指定する。すなわち、分解定義部22は、例えばN層で積層された回路基板についてCADプログラム58が出力するCAD出力データに含まれる各層の物理レイヤに分類し、第1層L1〜第N層LNの何れかの層(まず第1層L1)を順に指定する。そして、指定された(まず第1番目の物理レイヤに含まれる画像出力要素である)論理レイヤを順に出力する。

0044

次に画像ファイル生成部24は、ステップ106において、画像データに対し、画像の見えを向上させるための前処理を行う。画像データの前処理は、ステップ104で指定された画像出力の種類である画像出力要素の画像ファイルについてステップ102で定義された1単位の大きさを1画素(所謂、1ピクセル)とする画像データによる画像に対して実施される。なお、ステップ106の前処理は、必ずしも必要な処理ではなく、ステップ106の処理をスキップしてもよい。

0045

ステップ106の前処理は、図8の処理ルーチンが実行される。図8のステップ130では、グレースケール化の処理が実行される。グレースケール化の処理は、カラー画像であるとき、輝度(濃度)の情報だけにする処理である。例えば、256階調すなわち、1画素を8ビットの値に設定する処理である。次のステップ132では、輪郭抽出処理が実行される。輪郭抽出処理は、画素間の濃度差を利用して配線部分を抽出する処理である。輪郭抽出処理の一例には、Sobel , Roberts , Prewittフィルタなどが一般的に利用される。なお、ステップ132では、輪郭を明瞭にするために、2値化することが好ましい。次のステップ134では、ノイズ除去処理が実行される。ノイズ除去処理により、LSI等の部品等の配線以外の部分が除去される。またノイズ除去処理により、輪郭抽出時に残存する例えば撮影時のノイズ等の離散的な情報(一例にはゴミ)が除去される。ノイズ除去処理の一例としては、メディアンフィルタ平均化フィルタなどのフィルタを用いた処理が一般的である。次にステップ136では、線分処理が実行される。線分処理は、画像に含まれる線分を抽出する処理であり、例えば直線の抽出には「ハフ変換」等の処理が実行される。また、線分処理には線分の座標値を求める処理を含ませることができる。

0046

前処理が終了すると、図7のステップ108において、画像ファイル生成部24は情報パレットを取得する。すなわち、画像ファイル生成部24は、ステップ104において指定された画像出力の種類である画像出力要素に対応する情報パレットを記憶部28の情報パレット定義テーブル30(図4)から抽出する。

0047

次に画像ファイル生成部24は、ステップ110において1画素(所謂、1ピクセル)を指定し、指定した画素が画像出力の種類である画像出力要素に該当するとき(ステップ112で肯定)、ステップ114でパレット番号を埋め込む。すなわち、指定した画素が画像出力要素に該当すると、埋込部26は画素データに対応される属性情報から現時点の情報パレットにおける内容に合致するパレット番号を求める。そして埋込部26は、求めたパレット番号を、定義情報に埋め込む。すなわち、1画素の画像データに対応するカラーパレット領域に定義情報としてパレット番号を埋め込む。これにより、画像データに関連づけられた属性情報、すなわち画像出力要素毎の画像データに関連づけられた平面的な形状や積層方向等の情報、そして配線禁止や可能等を示す論理情報を含んだデータとなる。

0048

上記のパレット番号の埋込処理が全ての画素に対して終了すると(ステップ116で肯定)、画像ファイル生成部24は、画像出力要素の画像ファイルを生成する。

0049

画像ファイル生成部24で画像出力要素の画像ファイル生成が完了すると(ステップ120で肯定)、統合作成部32はステップ122においてCAD画像ファイルを生成する。すなわち統合作成部32は、画像ファイル生成部24により生成された画像要素毎の画像ファイルを、各層毎に分類し、かつ回路基板に含まれる複数層に統合したCAD画像ファイルを作成する。

0050

図9には、画像出力要素の一例として、複数層の回路基板において層間接続を示すビアを示した。図9(A)は8層(N=8)の回路基板について、第1層L1における画像要素であるVIAの画像を示している。また、図9(B)は8層回路基板を積層方向から見た透視図である。図9(A)に示すビア140は、第1層から第8層まで接続されている。このため、ビア140は、情報パレット定義テーブル30のうちの情報パレット「VIA」に含まれるパレット番号「1」が該当する(図4も参照)。従って、ビア140の位置(図9(A)では2行2列の位置)の画素に対応する画像データのカラーパレット領域に定義情報としてパレット番号「1」が埋め込まれる。同様に、ビア142は第1層から第5層まで接続されているので、図9(A)では8行3列の位置の画素に対応する画像データのカラーパレット領域に定義情報としてパレット番号「2」が埋め込まれる(図4も参照)。また、ビア144は第3層から第6層まで接続されているので、図9(A)では6行7列の位置の画素に対応する画像データのカラーパレット領域に定義情報としてパレット番号「3」が埋め込まれる(図4も参照)。またビア146は第7層から第8層まで接続されているので、図9(A)では9行11列の位置の画素に対応する画像データのカラーパレット領域に定義情報としてパレット番号「4」が埋め込まれる(図4も参照)。

0051

図10には、画像出力要素の他の例として、複数層の回路基板における部品高さを示した。図10(A)は8層(N=8)の回路基板について、第1層L1における画像要素である部品の画像を示している。また、図10(B)は8層回路基板を積層方向から見た透視図である。図10(A)に示す部品150は、第1層に配置されている。部品150については属性情報から部品の高さに関するデータを得ることができる。ここでは、0.3mmの高さを示すデータが得られたものとする。このため、部品150は、情報パレット定義テーブル30のうちの情報パレット「部品高さ」に含まれるパレット番号「2」が該当する(図4も参照)。従って、部品150の配置位置(図10(A)では6行2列の位置から9行5列の位置までの矩形領域内の画素に対応する画像データのカラーパレット領域に定義情報としてパレット番号「2」が埋め込まれる。同様に、部品152は0.25mmの高さを示すデータであるとき、図10(A)では2行10列の位置から3行11列の位置までの矩形領域内の画素に対応する画像データのカラーパレット領域に定義情報としてパレット番号「3」が埋め込まれる(図4も参照)。

0052

以上のようにして画像ファイル生成装置12における処理が完了する。画像ファイル生成装置12により生成されたCAD画像ファイルは、画像データに関連づけられた属性情報を含んだデータとして扱うことが可能になる。すなわち画像出力要素毎の画像データに関連づけられた平面的な形状や積層方向等の情報、そして配線禁止や可能等を示す論理情報を含んだデータとして扱うことが可能になる。

0053

次に、図11を参照し、画像ファイル解析装置14によって実現される画像ファイル解析処理を説明する。画像ファイル解析処理では図11に示す処理ルーチンが実行され、ステップ200において、画像ファイル解析対象のCAD画像ファイルを取得する。すなわち、CAD画像ファイルは、画像ファイル生成装置12で生成されて、画像ファイル解析装置14の入力部34により入力される。次のステップ202において入力部34は、入力されたCAD画像ファイルについて、積層された回路基板の層毎に分類しかつ画像出力の種類である画像出力要素に分類する。すなわち、入力部34は、例えばN層で積層された回路基板についてのCAD画像ファイルに含まれる各層の物理レイヤに分類し、第1層L1〜第N層LNに分類する。そして、各層(例えば第1番目の物理レイヤに含まれる画像出力要素である)論理レイヤに分類する。

0054

次に、画像解析部36は、ステップ204において画像出力の種類である画像出力要素を指定し、ステップ206において情報パレットを取得する。すなわち、画像解析部36は、例えばN層で積層された回路基板についてのCAD画像ファイルに含まれる各層の物理レイヤを順に指定する。そして、指定された層(まず第1番目の物理レイヤ)に含まれる画像出力要素である論理レイヤを順に指定する。

0055

次に画像解析部36はステップ206において、ステップ204で指定された画像出力の種類である画像出力要素に対応する情報パレットを取得する。すなわち、画像解析部36は、ステップ204において指定された画像出力の種類である画像出力要素に対応する情報パレットを記憶部38の情報パレット定義テーブル40(図3)から抽出する。

0056

次に画像解析部36は、ステップ208において1画素(所謂、1ピクセル)を指定し、指定した画素が画像出力の種類である画像出力要素に該当するとき(ステップ210で肯定)、ステップ212で画像ファイルから定義情報を抽出する。すなわち、指定した画素が画像出力要素に該当すると、画像解析部36は画素データに対応されるカラーパレット領域に格納されている情報すなわちパレット番号を抽出する。そして、画像解析部36は、抽出したパレット番号に対応する内容を抽出する。抽出したパレット番号の内容は、画像出力要素の画像データに関連づけられた属性情報である。

0057

画像解析部36は、画像出力要素の画像ファイルの画像データに関連づけられた属性情報を、例えばテキストデータとし、画像ファイルとテキストデータによる画像ファイル解析データを生成しメモリに記憶する。これによって、画像出力要素の画像データに関連づけられた平面的な形状や積層方向等の情報、そして配線禁止や可能等を示す論理情報を例えばテキストデータとして扱うことが可能になる。次に、全ての画素に対して終了すると(ステップ214で肯定)、画像解析部36は、ステップ216において画像出力要素の画像ファイル解析データを生成する。次に、画像解析部36は全ての画像出力要素の解析が完了すると(ステップ218で肯定)、現在の層について、全ての画像出力要素の画像ファイル解析データを生成しメモリに記憶する。以上の処理を全ての層について実行する。これによって、入力されたCAD画像ファイルの解析を終了する。このように、CAD画像ファイルから画像データに関連づけられた属性情報を例えばテキストデータとして抽出する。これによって、画像出力要素毎の画像データに関連づけられた平面的な形状や積層方向等の情報、そして配線禁止や可能等を示す論理情報を例えばテキストデータとして扱うことが可能になる。

0058

全ての層について画像ファイル解析データを生成すると、画像ファイル解析装置14の差分構築部42は、基本CAD画像ファイル48との差分を求める。ここでは、画像解析部36によって解析されたCAD画像ファイルと指定部44により指定されたデータベース46に格納されている基本CAD画像ファイル48との差分を求める。すなわち、差分構築部42はステップ220において基本CAD画像ファイルを取得する。基本CAD画像ファイルは、データベース46に格納されている基本CAD画像ファイル48から取得するものであり、解析されたCAD画像ファイルに対応するものである。すなわち、指定部44によりデータベース46に格納されている基本CAD画像ファイル48が差分構築部42に入力される。

0059

基本CAD画像ファイルが画像ファイルとテキストデータによる画像ファイル解析データとして解析済みであるとき(ステップ222で肯定)、ステップ226へ進む。一方、否定されると、ステップ224において、基本CAD画像ファイルについて上記のステップ202〜ステップ218の処理と同様の処理を実行する。

0060

差分構築部42は、画像解析部36によって解析されたCAD画像ファイルと指定部44により指定されたデータベース46に格納されている基本CAD画像ファイル48との差分を求める。すなわち、差分構築部42では、画像解析部36によって解析されたCAD画像ファイルのテキストデータと基本CAD画像ファイル48のテキストデータとを比較することで、画像出力要素毎に属性情報の差分を求めることができる。そして、差分構築部42は、画像出力要素毎の差分を示す情報を回路基板の各層に対応付けた差分情報を構築する。また、差分構築部42は、画像解析部36によって解析されたCAD画像ファイルにおける画像ファイルと、基本CAD画像ファイル48における画像ファイルとの画像データについての差分を求めることができる。

0061

差分構築部42は、CAD画像ファイルと、基本CAD画像ファイルとの差分を求めた後に、ステップ228において、求めた差分を示す情報を表示する。差分を示す情報は、テキストデータの相違を表示させるための情報や、画像データの相違を表示させるための情報がある。なお、求めた差分を示す情報は、表示することに限定されるものではなく、差分構築部42がデータとして出力しても良い。

0062

なお、上記では画像ファイル生成装置および画像ファイル解析装置をコンピュータにより実現する一例を説明した。しかし、これらの構成に限定されるものではなく、上記説明した要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良及び変更を行っても良いのはもちろんである。

0063

また、上記ではプログラムが記憶部に予め記憶(インストール)されている態様説明したが、これに限定されるものではない。例えば、開示の技術における画像ファイル生成プログラムまたは画像ファイル解析プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。

0064

また、上記では、プリント基板等の回路基板を設計対象とする態様説明したが、設計対象は回路基板に限定されるものではない。例えば、設計要素の設計値を利用するための情報を共有する設計対象であればよい。

0065

本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

0066

以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。

0067

(付記1)
前記設計対象物は回路基板であり、
前記記憶部は、前記テーブルとして、前記回路基板の設計要素毎の設計値を示す情報に、前記設計値を示す情報を識別するための識別子を対応付けた情報パレットを有する定義テーブルを含む
請求項1に記載の画像ファイル生成装置。

0068

(付記2)
前記設計対象物は回路基板であり、
前記記憶部は、前記テーブルとして、前記回路基板の設計要素毎の設計値を示す情報に、前記設計値を示す情報を識別するための識別子を対応付けた情報パレットを有する定義テーブルを含む請求項7に記載の画像ファイル生成方法。

0069

(付記3)
前記画像ファイルは、前記画像データと、前記画像データの色に関連する定義情報とを含み、
前記画像ファイル生成ステップは、求めた前記識別子を前記定義情報に埋め込む埋込ステップを含む
請求項7に記載の画像ファイル生成方法。

0070

(付記4)
前記設計対象物は回路基板であり、
前記画像ファイル生成ステップは、前記回路基板の設計要素のうち予め指定した部品の大きさを単位サイズとし、1画素の大きさを前記単位サイズとして縦横複数分割した画像を定義する分割定義ステップを含み、前記分割定義ステップで分割した複数画素の画像データを生成する
請求項7に記載の画像ファイル生成装置。

0071

(付記5)
前記設計対象物は回路基板であり、
前記画像ファイル生成ステップで生成された前記回路基板の複数設計要素の画像ファイルを纏めて回路基板画像ファイルを作成する統合作成ステップを含む
請求項7に記載の画像ファイル生成方法。

0072

12画像ファイル生成装置
14画像ファイル解析装置
20 取得部
22 分解定義部
24画像ファイル生成部
26 埋込部
28 記憶部
30 情報パレット定義テーブル
32統合作成部
34 入力部
36画像解析部
40 情報パレット定義テーブル
42 差分構築部
44 指定部
46データベース
48 基本CAD画像ファイル
50 CPU
51メモリ
52 記憶部
53画像ファイル生成プログラム
58CADプログラム
66…コンピュータ
72 記憶部
73 画像ファイル解析プログラム
77 CADプログラム
86 コンピュータ

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