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技術 移動式検査用車両及び検査方法

出願人 成田空港警備株式会社
発明者 久代智也
出願日 2012年1月24日 (8年11ヶ月経過) 出願番号 2012-011614
公開日 2013年8月8日 (7年4ヶ月経過) 公開番号 2013-151173
状態 特許登録済
技術分野 特殊荷物運搬車両
主要キーワード 検査ユニット内 検査スペース 牽引自動車 保安検査 コンテナ部分 車両トランク 検査用機器 作業机
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題

高度な保安検査のために、制限されることなく様々な検査手法を備えると共に、検査体制を整えるまでの時間を短縮する。

解決手段

移動式検査用車両10に備えた検査ユニット16の背面16c及び左側面16a、右側面16bに被検者用の入口ドア20及び出口ドア22、24を設けると共に、荷物検査台26、爆発物検査装置28及び危険物所持検査装置30等の検査機器を検査ユニット16に備え、これらの検査機器を、検査ユニット16の入口ドア20から出口ドア22までに至る被検者の検査動線が一方向のみとなるように順次配置することにより、高度な保安検査が可能な検査体制を即座に準備することができる。

概要

背景

従来から、保安のために入場者及び入場車両検査すべき入場制限区域が設けられている場所又は施設では、様々な検査機器及び検査手法が採用され、入場者及び入場車両に対する保安検査として、例えば、不審であるか否かの検査や、入場許可できるか否かの検査、不審物を所持又は搭載しているか否かの検査等のスクリーニング検査が行われている。

例えば、高度な保安検査が恒常的に要求される空港保安検査場等の場所では、その建物内に検査エリアを設け、該検査エリアにおいて入場者に対して検査員による身分確認や、手荷物X線検査装置及び金属探知機等の検査機器による入場検査を実施している。

また、重要国際会議等の開催場所では、テント等を設置することで臨時に検査スペースを設け、該検査スペースにおいて入場者に対して検査員により身分確認や検査機器による入場検査を実施し、また、入場車両に対して検査員の目視により車両トランク開披検査や車両下部検索ミラーを用いた車両下部検査を実施している。このような検査員の目視及び判断による入場者及び入場車両に対する保安検査は、敷地入口やゲ—ト付近で入場検査を要する他の場所においても実施されている。

さらに、輸出入物品における不正物品の有無を検査するために、検査対象物X線で検査するX線検査装置を車両に配置して、この車両が検査場所に赴き、車両内荷物検査を行うX線検査車両が実用化されている(例えば、特許文献1参照)。

概要

高度な保安検査のために、制限されることなく様々な検査手法を備えると共に、検査体制を整えるまでの時間を短縮する。移動式検査用車両10に備えた検査ユニット16の背面16c及び左側面16a、右側面16bに被検者用の入口ドア20及び出口ドア22、24を設けると共に、荷物検査台26、爆発物検査装置28及び危険物所持検査装置30等の検査機器を検査ユニット16に備え、これらの検査機器を、検査ユニット16の入口ドア20から出口ドア22までに至る被検者の検査動線が一方向のみとなるように順次配置することにより、高度な保安検査が可能な検査体制を即座に準備することができる。

目的

さらに、上述した特許文献1のX線検査車両は、荷物の検査を行うものに過ぎず、入場者及び入場車両に対して、保安を目的とした

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

運転席部と、前記運転席部から後方へと延在する架台と、前記架台上に設けた検査ユニットとを備え、前記検査ユニット内において被検者及び被検車両の少なくともいずれか一方に対する保安検査を行う移動式検査用車両において、前記検査ユニットは、その内部に保安検査のための空間を有するコンテナ状のユニットで、一方の側及び他方の側の壁面に前記被検者の入口及び出口を設け、前記被検者の荷物開披検査に用いる荷物検査台と、前記被検者の荷物に爆発物が含まれているか否かを検査する爆発物検査装置と、前記被検者が危険物所持しているか否かを検査する危険物所持検査装置と、を備え、前記荷物検査台、前記爆発物検査装置及び前記危険物所持検査装置等の検査機器は、前記入口から前記出口までに至る前記被検者の検査動線が一方向のみになるように、順次配置されることを特徴とする移動式検査用車両。

請求項2

請求項1記載の移動式検査用車両において、前記入口のドアは、前記検査ユニットの背面に設けられ、前記出口のドアは、前記検査ユニットの左右の側面のそれぞれに設けられることを特徴とする移動式検査用車両。

請求項3

請求項1記載の移動式検査用車両において、前記検査ユニットは、前記検査機器の電力供給源として、可搬型発電機を備えることを特徴とする移動式検査用車両。

請求項4

請求項3記載の移動式検査用車両において、前記検査ユニットは、前記検査機器の電力供給源として、前記発電機と前記移動式検査用車両の車両動力とを切り替え可能にし、前記爆発物検査装置及び前記危険物所持検査装置の底面に防振素材を設置することを特徴とする移動式検査用車両。

請求項5

請求項3又は4記載の移動式検査用車両において、前記検査ユニットは、前記発電機を収納可能な発電機収納部を備え、前記発電機収納部は、前記発電機を前記移動式検査用車両の外部から取り出し及び収納できるように構成されることを特徴とする移動式検査用車両。

請求項6

請求項1〜5のいずれか1項に記載の移動式検査用車両において、前記検査ユニットは、前記被検車両の下部を撮影して被検車両下部画像を生成する、可搬型の被検車両下部監視カメラを備えることを特徴とする移動式検査用車両。

請求項7

請求項6記載の移動式検査用車両において、前記被検車両下部監視カメラは、前記検査ユニットの左右の側面に備えられた一組のジョイントボックスのいずれか一方と接続して、前記ジョイントボックスを介して電力供給を受けると共に、前記被検車両下部画像を出力可能となることを特徴とする移動式検査用車両。

請求項8

請求項6又は7記載の移動式検査用車両において、前記検査ユニットは、前記被検車両下部監視カメラを収納可能なカメラ収納部を備え、前記カメラ収納部は、前記被検車両下部監視カメラを前記移動式検査用車両の外部から取り出し及び収納できるように構成されることを特徴とする移動式検査用車両。

請求項9

請求項6〜8のいずれか1項に記載の移動式検査用車両において、前記検査ユニットは、監視用コンピュータを備え、前記監視用コンピュータは、前記被検車両下部監視カメラと共に車両下部監視ステムとして機能することを特徴とする移動式検査用車両。

請求項10

請求項1〜9のいずれか1項に記載の移動式検査用車両において、前記検査ユニットは、該検査ユニット内で行われる車内検査の状況を撮影して車内検査状況画像を生成する車内検査記録用カメラを、該検査ユニットの内部に備えることを特徴とする移動式検査用車両。

請求項11

請求項1〜10のいずれか1項に記載の移動式検査用車両において、前記検査ユニットは、該検査ユニットの外部で行われる車外検査の状況を撮影して車外検査状況画像を生成する、可搬型の車外検査記録用カメラを備えることを特徴とする移動式検査用車両。

請求項12

請求項10又は11記載の移動式検査用車両において、前記検査ユニットは、監視用コンピュータを備え、前記監視用コンピュータは、前記車内検査記録用カメラ及び前記車外検査記録用カメラ、並びに所定の通信網及び遠隔地監視センターと共に遠隔監視システムとして機能することを特徴とする移動式検査用車両。

請求項13

請求項1〜12のいずれか1項に記載の移動式検査用車両において、前記検査ユニットは、液体物検査装置を備えることを特徴とする移動式検査用車両。

請求項14

請求項1〜13のいずれか1項に記載の移動式検査用車両において、前記検査ユニットは、X線検査装置を備えることを特徴とする移動式検査用車両。

請求項15

運転席部と、前記運転席部から後方へと延在する架台と、前記架台上に設けた検査ユニットとを備えた移動式検査用車両を用いて、前記検査ユニット内において被検者及び被検車両の少なくともいずれか一方に対する保安検査を行う検査方法において、前記保安検査を行う場所又は施設へと前記移動式検査用車両を移動させる移動工程と、前記保安検査のための空間を内部に有するコンテナ状のユニットである前記検査ユニットの一方の側に備えられた入口から、前記被検者を前記検査ユニット内へと導く入室工程と、前記検査ユニット内に設けられた荷物検査台を用いて、前記被検者の荷物開披検査を行う荷物開披検査工程と、前記検査ユニット内に設けられた爆発物検査装置を用いて、前記被検者の荷物に爆発物が含まれているか否かを検査する爆発物検査工程と、前記検査ユニット内に設けられた危険物所持検査装置を用いて、前記被検者が危険物を所持しているか否かを検査する危険物所持検査工程と、前記検査ユニットの他方の側に備えられた出口から、前記被検者を前記検査ユニット外へと導く退室工程と、を備え、前記入室工程、前記荷物開披検査工程、前記爆発物検査工程、前記危険物所持検査工程及び前記退室工程からなる一連の工程を、前記被検者の検査動線を一方向のみにして行うことを特徴とする検査方法。

請求項16

請求項15記載の検査方法において、検査機器の電力供給源として、前記検査ユニットに備えられた可搬型の電動機を用いることを特徴とする検査方法。

請求項17

請求項15又は16記載の検査方法において、前記検査ユニットに備えられた可搬型の被検車両下部監視カメラを用いて、前記被検車両の下部を撮影して被検車両下部画像を生成し、前記被検車両下部画像に基づいて前記被検車両の下部を監視する被検車両下部監視工程を備えることを特徴とする検査方法。

請求項18

請求項17に記載の検査方法において、前記被検車両下部監視工程は、前記被検車両下部監視カメラと、前記検査ユニットに備えられた監視用コンピュータとを利用する車両下部監視システムによって行われることを特徴とする検査方法。

請求項19

請求項15〜18のいずれか1項に記載の検査方法において、前記検査ユニットの内部に備えられた車内検査記録用カメラを用いて、前記検査ユニット内で行われる車内検査の状況を撮影して車内検査状況画像を生成し、前記車内検査状況画像に基づいて車内検査の状況を監視する車内検査状況監視工程を備えることを特徴とする検査方法。

請求項20

請求項15〜19のいずれか1項に記載の検査方法において、可搬型の車外検査記録用カメラを用いて、前記検査ユニットの外部で行われる車外検査の状況を撮影して車外検査状況画像を生成し、前記車外検査状況画像に基づいて車外検査の状況を監視する車外検査状況監視工程を備えることを特徴とする検査方法。

請求項21

請求項19又は20記載の検査方法において、前記車内検査状況監視工程及び前記車外検査状況監視工程は、前記車内検査記録用カメラ及び前記車外検査記録用カメラと、前記検査ユニットに備えられた監視用コンピュータと、所定の通信網と、遠隔地の監視センターとを利用する遠隔監視システムによって行われることを特徴とする検査方法。

技術分野

0001

本発明は、入場制限区域への入場者及び入場車両に対する保安検査に用いられる移動式検査用車両及び検査方法に関する。

背景技術

0002

従来から、保安のために入場者及び入場車両を検査すべき入場制限区域が設けられている場所又は施設では、様々な検査機器及び検査手法が採用され、入場者及び入場車両に対する保安検査として、例えば、不審であるか否かの検査や、入場許可できるか否かの検査、不審物を所持又は搭載しているか否かの検査等のスクリーニング検査が行われている。

0003

例えば、高度な保安検査が恒常的に要求される空港保安検査場等の場所では、その建物内に検査エリアを設け、該検査エリアにおいて入場者に対して検査員による身分確認や、手荷物X線検査装置及び金属探知機等の検査機器による入場検査を実施している。

0004

また、重要国際会議等の開催場所では、テント等を設置することで臨時に検査スペースを設け、該検査スペースにおいて入場者に対して検査員により身分確認や検査機器による入場検査を実施し、また、入場車両に対して検査員の目視により車両トランク開披検査や車両下部検索ミラーを用いた車両下部検査を実施している。このような検査員の目視及び判断による入場者及び入場車両に対する保安検査は、敷地入口やゲ—ト付近で入場検査を要する他の場所においても実施されている。

0005

さらに、輸出入物品における不正物品の有無を検査するために、検査対象物X線で検査するX線検査装置を車両に配置して、この車両が検査場所に赴き、車両内荷物検査を行うX線検査車両が実用化されている(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0006

特開2010−243169号公報

発明が解決しようとする課題

0007

ところで、入場者及び入場車両を検査すべき入場制限区域が設けられている場所又は施設、例えば、常に入場を制限する空港、政府庁舎及び重要防護施設や、臨時に入場を制限する重要国際会議の開催施設及びVIP等の重要人物宿泊施設等において、入場者及び入場車両に対する保安検査の強化が求められることがある。

0008

また、近年、航空機や重要施設等を狙ったテロリズム脅威が高まっており、このようなテロリズムを防止するために、その場所又は施設への入場者及び入場車両に対する高度な保安検査が要求されている。

0009

高度な保安検査を恒常的に実施している場所又は施設にて、保安検査の強化が求められたり、検査機器に故障が生じたりした場合や、高度な保安検査を実施していない場所又は施設にて、緊急で検査を行う必要がある場合には、即座に検査体制を整えなければならない。

0010

しかしながら、検査体制を整えるためには、検査スペースの確保、検査機器の設置、並びに検査手法及び手順を検討しなくてはならず、検査体制を整えるまでに時間を要する上に、検査スペース及びそのスペースで可能な検査手法が制限されるという問題があった。

0011

さらに、上述した特許文献1のX線検査車両は、荷物の検査を行うものに過ぎず、入場者及び入場車両に対して、保安を目的とした十分な検査を行うことができない。

0012

本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、任意の場所へ移動可能とすることで、検査体制を整えるまでの時間を短縮すると共に、検査手法を制限することなく高度な保安検査を実施することが可能な移動式検査用車両及び検査方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0013

前記の目的を達成するために、本発明は、運転席部と、前記運転席部から後方へと延在する架台と、前記架台上に設けた検査ユニットとを備え、前記検査ユニット内において被検者及び被検車両の少なくともいずれか一方に対する保安検査を行う移動式検査用車両において、
前記検査ユニットは、その内部に保安検査のための空間を有するコンテナ状のユニットで、一方の側及び他方の側の壁面に前記被検者の入口及び出口を設け、
前記被検者の荷物開披検査に用いる荷物検査台と、
前記被検者の荷物に爆発物が含まれているか否かを検査する爆発物検査装置と、
前記被検者が危険物を所持しているか否かを検査する危険物所持検査装置と、
を備え、
前記荷物検査台、前記爆発物検査装置及び前記危険物所持検査装置等の検査機器は、前記入口から前記出口までに至る前記被検者の検査動線が一方向のみになるように、順次配置されることを特徴とする。

0014

本発明によれば、移動式検査用車両は、入場者及び入場車両に対して保安検査を行う所望の場所まで移動することができ、荷物検査台、爆発物検査装置及び危険物所持検査装置等の検査機器が、検査ユニット内において被検者の検査動線を一方向のみにするように配置されている。

0015

従って、この移動式検査用車両を1台用意すれば、車両到着後、速やかに入場者及び入場車両に対する高度な保安検査が実施可能な状態となるので、検査体制の準備に要する時間を短縮し、検査手法を制限することなく適切な検査体制を整えると共に、高度な保安検査を実施することができ、すなわち、検査精度及び検査効率を向上させることができる。また、この移動式検査用車両は、建物内に検査スペースを確保できない既存の場所又は施設でも、その建物外で即座に高度な保安検査体制を整えることができる。

0016

また、入口のドアを検査ユニットの背面に設け、出口のドアを検査ユニットの左右の側面のそれぞれに設けるとよい。これにより、保安検査を行う場所又は施設に応じていずれか一方の出口ドアを選択することで所望の検査動線を確保することができ、すなわち、検査動線の確保時に支障が生じない。

0017

さらに、検査ユニットは、検査機器の電力供給源として、可搬型発電機を備えるとよい。これにより、車両動力による発電のために車両のエンジンを作動させる必要がなく、エンジンの振動が検査ユニット内の検査機器に対して与える影響を回避することができる。

0018

さらにまた、検査ユニットは、検査機器の電力供給源として、発電機と移動式検査用車両の車両動力とを切り替え可能にし、爆発物検査装置及び危険物所持検査装置の底面に防振素材を設置するとよい。これにより、発電機からの電力供給不能等の緊急時においても、車両動力を使用することにより検査体制を維持することができる。

0019

またさらに、検査ユニットは、発電機を収納可能な発電機収納部を備え、発電機収納部は、発電機を移動式検査用車両の外部から取り出し及び収納できるように構成されるとよい。

0020

また、検査ユニットは、被検車両の下部を撮影して被検車両下部画像を生成する、可搬型の被検車両下部監視カメラを備えるとよい。

0021

さらに、被検車両下部監視カメラは、検査ユニットの左右の側面に備えられた一組のジョイントボックスのいずれか一方と接続し、ジョイントボックスを介して電力供給を受けると共に、被検車両下部画像を出力可能にするとよい。これにより、移動式検査用車両の左右のいずれにおいても被検車両下部監視カメラを容易に配置することができ、すなわち、移動式検査用車両の左右のいずれにおいても車外検査のためのスペースを容易に確保することができる。

0022

さらにまた、検査ユニットは、被検車両下部監視カメラを収納可能なカメラ収納部を備え、カメラ収納部は、被検車両下部監視カメラを移動式検査用車両の外部から取り出し及び収納できるように構成されるとよい。

0023

またさらに、検査ユニットは、監視用コンピュータを備え、監視用コンピュータは、被検車両下部監視カメラと共に車両下部監視ステムとして機能するとよい。

0024

また、検査ユニットは、該検査ユニット内で行われる車内検査の状況を撮影して車内検査状況画像を生成する車内検査記録用カメラを、該検査ユニットの内部に備えるとよい。

0025

さらに、検査ユニットは、該検査ユニットの外部で行われる車外検査の状況を撮影して車外検査状況画像を生成する、可搬型の車外検査記録用カメラを備えるとよい。

0026

さらにまた、検査ユニットは、監視用コンピュータを備え、前記監視用コンピュータは、前記車内検査記録用カメラ及び前記車外検査記録用カメラ、並びに所定の通信網及び遠隔地監視センターと共に遠隔監視システムとして機能するとよい。

0027

またさらに、検査ユニットは、液体物検査装置を備えるとよい。

0028

また、検査ユニットは、X線検査装置を備えるとよい。

0029

さらに、本発明は、運転席部と、前記運転席部から後方へと延在する架台と、前記架台上に設けた検査ユニットとを備えた移動式検査用車両を用いて、前記検査ユニット内において被検者及び被検車両の少なくともいずれか一方に対する保安検査を行う検査方法において、
前記保安検査を行う場所又は施設へと前記移動式検査用車両を移動させる移動工程と、
前記保安検査のための空間を内部に有するコンテナ状のユニットである前記検査ユニットの一方の側に備えられた入口から、前記被検者を前記検査ユニット内へと導く入室工程と、
前記検査ユニット内に設けられた荷物検査台を用いて、前記被検者の荷物開披検査を行う荷物開披検査工程と、
前記検査ユニット内に設けられた爆発物検査装置を用いて、前記被検者の荷物に爆発物が含まれているか否かを検査する爆発物検査工程と、
前記検査ユニット内に設けられた危険物所持検査装置を用いて、前記被検者が危険物を所持しているか否かを検査する危険物所持検査工程と、
前記検査ユニットの他方の側に備えられた出口から、前記被検者を前記検査ユニット外へと導く退室工程と、
を備え、
前記入室工程、前記荷物開披検査工程、前記爆発物検査工程、前記危険物所持検査工程及び前記退室工程からなる一連の工程を、前記被検者の検査動線を一方向のみにして行う。

0030

本発明によれば、入場者及び入場車両に対する保安検査を行う場所又は施設まで移動式検査用車両を移動させ、荷物検査台、爆発物検査装置及び危険物所持検査装置等の検査機器を用いた保安検査を、検査ユニット内において被検者の検査動線を一方向のみにするように行う。

0031

従って、この検査方法では、移動式検査用車両を1台用意すれば、車両到着後、速やかに入場者及び入場車両に対する高度な保安検査が実施可能な状態となるので、検査体制の準備に要する時間を短縮し、検査手法を制限することなく適切な検査体制を整えると共に、高度な保安検査を実施することができ、すなわち、検査精度及び検査効率を向上させることができる。

0032

さらにまた、検査機器の電力供給源として、検査ユニットに備えられた可搬型の電動機を用いるとよい。これにより、車両動力による発電のために移動式検査用車両のエンジンを作動させる必要がなく、エンジンの振動が検査ユニット内の検査機器に対して与える影響を回避することができる。

0033

またさらに、検査ユニットに備えられた可搬型の被検車両下部監視カメラを用いて、被検車両の下部を撮影して被検車両下部画像を生成し、被検車両下部画像に基づいて被検車両の下部を監視する被検車両下部監視工程を備えるとよい。

0034

また、前記被検車両下部監視工程は、被検車両下部監視カメラと、検査ユニットに備えられた監視用コンピュータとを利用する車両下部監視システムによって行われるとよい。

0035

さらに、検査ユニットの内部に備えられた車内検査記録用カメラを用いて、検査ユニット内で行われる車内検査の状況を撮影して車内検査状況画像を生成し、車内検査状況画像に基づいて車内検査の状況を監視するとよい。

0036

さらにまた、可搬型の車外検査記録用カメラを用いて、検査ユニットの外部で行われる車外検査の状況を撮影して車外検査状況画像を生成し、車外検査状況画像に基づいて車外検査の状況を監視する車外検査状況監視工程を備えるとよい。

0037

またさらに、前記車内検査状況監視工程及び前記車外検査状況監視工程は、前記車内検査記録用カメラ及び前記車外検査記録用カメラと、前記検査ユニットに備えられた監視用コンピュータと、所定の通信網と、遠隔地の監視センターとを利用する遠隔監視システムによって行われるとよい。

発明の効果

0038

本発明によれば、以下の効果が得られる。

0039

すなわち、荷物検査台、爆発物検査装置及び危険物所持検査装置等の検査機器を、検査ユニット内において、入口から出口までに至る被検者の検査動線が一方向のみになるように配置しているので、移動式検査用車両の到着後、速やかに入場者及び入場車両に対する高度な保安検査が実施可能な状態となり、検査体制の準備に要する時間を短縮し、また、検査手法を制限することなく、入場者及び入場車両に対して高度な保安検査(例えば、空港と同レベルの検査)を実施することができ、例えば、検査員は爆発物、ピストル及び刃物等の不審物の持ち込みを的確に検知することができる。

0040

また、入場者及び入場車両の保安検査を所望する場所まで移動式検査用車両を移動することができるので、建物内に検査スペースを確保できない既存の場所又は施設においても、建物外で即座に高度な保安検査体制を整えることができる。

0041

さらに、検査ユニットでは、入場者に対する保安検査における検査動線及び検査手法を考慮して、例えば、被検者が逆流しない直線的な検査動線が得られるように、検査機器が予め適切な配置で設置されているので、車両到着後、速やかに入場者及び入場車両に対する保安検査体制を整えることができる。

図面の簡単な説明

0042

本発明の実施の形態に係る移動式検査用車両の概略構成を示す斜視図である。
図1に示す移動式検査用車両の使用状態を説明するための平面図である。
図1に示す移動式検査用車両の左側面図である。
図1に示す移動式検査用車両の右側面図である。

実施例

0043

本発明に係る移動式検査用車両及び検査方法について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。

0044

図1図4において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る検査方法を実施する移動式検査用車両を示す。

0045

この移動式検査用車両10は、例えば、常に入場を制限する空港、政府庁舎及び重要防護施設や、臨時に入場を制限する重要国際会議の開催施設及びVIP等の重要人物の宿泊施設等の入場制限区域の保安のために、該入場制限区域への入場者及び入場車両をそれぞれ被検者A(図1参照)及び被検車両B(図1参照)として検査するのに用いられ、1台で被検者A及び被検車両Bに対する保安検査を行うための検査機器を搭載したものである。

0046

移動式検査用車両10は、図1図4に示されるように、該移動式検査用車両10の進行方向を前方(矢印C方向)として、該移動式検査用車両10の前部に運転席部12を備え、該運転席部12から該移動式検査用車両10の後方(矢印D方向)へと延在する架台14を備えると共に、運転席部12の下方及び架台14の後部の下方のそれぞれにタイヤ13及び15を設けていて、架台14上に、検査機器を備えた検査ユニット16を載置して構成される。なお、この移動式検査用車両10は、例えば、既存のコンテナ付トラック等の車両を改造し、そのコンテナ部分を検査ユニット16として改良してもよいし、又は検査ユニット16に置き換えたものでもよい。

0047

また、移動式検査用車両10は、運転席部12及び架台14の下方であって、タイヤ13及び15の付近、又は架台14若しくは検査ユニット16の前部及び後部付近において、移動式検査用車両10を上昇させ、且つ、支持可能な防振用アウトリガー18を備える。

0048

なお、移動式検査用車両10は、運転することにより、入場制限を実施する場所又は施設へと移動することができるもので、例えば、普通自動車免許を有する者が運転できる車両総重量5t未満のものが望ましいが、特にこれに限定されず、中型自動車、大型自動車又は牽引自動車を利用したものでもよい。

0049

また、移動式検査用車両10は、入場制限を実施する場所又は施設において入場制限区域を定める境界の外側に駐車して設置され、例えば、入場制限区域の近辺、且つ、外部に設けられる検査スペースに設置される。

0050

次に、検査ユニット16の構成について詳細に説明する。

0051

検査ユニット16は、運転席部12から独立したもので、架台14に対して固定されてもよく、他のコンテナと交換できるように架台14から脱着可能であってもよい。

0052

この検査ユニット16は、例えば、前後左右四方に壁面(少なくとも左側面16a、右側面16b及び背面16cを含む)を有し内部空間を形成したコンテナ状のユニットからなり、検査ユニット16の内部空間は、運転席部12から独立したクリーンエリアであり、被検者A及び該被検者Aの荷物を検査できる検査室66となる。

0053

また、検査ユニット16には、人間が入退室する出入り口を該検査ユニット16において移動式検査用車両10の進行方向Cと直交した一方の側及び他方の側の壁面に設けて、被検者Aの検査動線を一方向だけにするように、すなわち、被検者Aを一方向のみに移動させて検査できるように構成される。例えば、背面16cに入口ドア(入口)20を設けると共に、左右の側面16a及び16bの前方付近に出口ドア(出口)22及び24を設ける。左右の出口ドア22及び24は、検査実行時には一方のみが開放され、他方は閉鎖される。

0054

さらに、検査ユニット16は、被検者Aの便宜のために、入口ドア20の付近に引出階段52及び電動天幕54を備え、出口ドア22及び24のそれぞれの付近に引出階段56及び電動天幕58を備える。引出階段52及び56は、非使用時には、検査ユニット16内に収納され、使用時に引き出されるものであり、例えば、折り畳まれて収納されるものでもよく、また、箱型のものでもよい。

0055

検査ユニット16の内部には、検査ユニット16内で行われる検査(以下、車内検査ともいう)に使用される車内検査用機器68として荷物検査台26、爆発物検査装置28及び危険物所持検査装置30を有する。これらの車内検査用機器68は、検査ユニット16の入口(入口ドア20)から出口(出口ドア22)までに至る被検者Aの検査動線が一方向のみになるように検査ユニット16内において順次配置される。

0056

さらに、検査ユニット16は、検査ユニット16の外部で行われる検査(以下、車外検査ともいう)に使用される車外検査用機器70として被検車両下部監視カメラ32を備え、さらに車内検査及び車外検査の状況をそれぞれ記録する車内検査記録用カメラ34及び車外検査記録用カメラ36を有する。

0057

また、検査ユニット16は、荷物検査台26等の各検査機器及び被検車両下部監視カメラ32等の各カメラの作動電力を供給する発電機38と、また各カメラによる撮影結果に基づく監視を行う監視用コンピュータ40とを有する。なお、検査ユニット16には、発電機38と接続可能な配電盤(図示せず)を設けるとよく、前記発電機38と接続した該配電盤は、前記発電機38で発電された電力を各部に供給可能となる。

0058

さらに、検査ユニット16は、その上面に電光掲示板60を備え、例えば、検査が行われている場合に、「検査実施中」と表示することにより、移動式検査用車両10が駐車している施設又は場所において、入場制限が行われていて入場者及び入場車両に対する検査が行われていることを周囲に知らせることができる。

0059

なお、検査ユニット16は、図示しないが、車内検査及び車外検査に向けて照明光照射する照明設備や、検査ユニット16内部の温度を調整する空調設備を備えて、検査環境を好適にすることもできる。これらの照明設備及び空調設備は、配電盤を介して発電機38から電力供給を受ける。

0060

荷物検査台26は、被検者Aの荷物の開披検査を行うために用いられる長形の台であり、例えば、荷物をトレイに載せて検査ユニット16の後方(矢印D方向)から前方(矢印C方向)へと搬送するベルトコンベア等の搬送機器をその上面に備えて構成される。

0061

また、荷物検査台26は、検査ユニット16の内部における一方の側、例えば、右側面16bに沿って、検査ユニット16の後方(矢印D方向)から前方(矢印C方向)に向かって延在するように配置され、検査ユニット16の床面に対して固定される。さらに、荷物検査台26は、図2及び図4に示されるように、その内部に空間を備え、発電機38を収納するための発電機収納部42を設けて構成される。

0062

発電機収納部42は、移動式検査用車両10の外部に向かって開口し、この開口部に対して移動式検査用車両10の外部から開閉可能な蓋部材を備え、該蓋部材を開閉することにより、発電機38の取り出し及び収納が移動式検査用車両10の外部から可能となる。

0063

爆発物検査装置28は、例えば、被検者Aの荷物に爆発物が含まれているか否かを検査可能な、ふき取り式爆発物検査装置(ETD)等が用いられ、荷物検査台26上で、且つ、入口ドア20付近に配置される。また、爆発物検査装置28は、荷物検査台26から独立した装置であり、該荷物検査台26に対して脱着可能に構成されてもよいが、移動式検査用車両10の移動や該爆発物検査装置28の使用に即して荷物検査台26に対して固定されてもよい。

0064

危険物所持検査装置30は、例えば、被検者Aが通過可能な門型等の形状を有し、内部を通過する被検者Aが金属物や爆発物等の危険物を所持しているか否かを検査する門型金属探知機等の機器であり、検査ユニット16の前後方向(矢印C、D方向)に開口するように検査ユニット16の床面のほぼ中央に配置される。この危険物所持検査装置30は、検査開始時間を短縮するために、常時据え置き型の機器とし、移動式検査用車両10の移動時における転倒防止のために、その下部に設けられたアンカーで検査ユニット16の床面に固定されると共に、その上部に設けられた固定ベルトで前記検査ユニット16の天井面に固定される。なお、検査ユニット16の天井面の高さは、危険物所持検査装置30が前記天井面によって干渉されないように、全体的又は部分的に高くすることが望ましい。

0065

被検車両下部監視カメラ32は、被検車両Bの下部の監視を目的として設けられ、被検車両Bが該被検車両下部監視カメラ32の上方を通過する間に該被検車両Bの下部を撮影し、被検車両Bの下部画像を静止画として生成して出力する。

0066

この被検車両下部監視カメラ32は、例えば、敷設可能な可搬型のもので、非使用時には検査ユニット16のカメラ収納部44に収納されて固定され、一方、使用時にはカメラ収納部44から移動式検査用車両10の外部へと取り出される。なお、被検車両下部監視カメラ32は、複数の撮像部を備えてもよく、広角の撮像部を一つだけ備えてもよい。

0067

また、被検車両下部監視カメラ32は、例えば、図1及び図2に示されるように、移動式検査用車両10の右側又は左側に配置され、且つ、該被検車両下部監視カメラ32と入場制限区域72との間に、少なくとも車両1台分のスペースを空けて配置される。なお、本実施の形態では、説明の便宜のため、被検車両下部監視カメラ32の位置に対して入場制限区域72の側、すなわち、移動式検査用車両10の前方の側(矢印C方向)を車両検査領域62とし、その反対側、すなわち、移動式検査用車両10の後方の側(矢印D方向)を車両一時停止領域64とする。

0068

さらに、被検車両下部監視カメラ32は、有線コネクタ46を有し、このコネクタ46は、被検車両下部監視カメラ32の使用時において、検査ユニット16の左右の側面16a及び16bのそれぞれに設けられた一組のジョイントボックス48及び50のいずれか一方に接続される。

0069

ジョイントボックス48及び50は、検査ユニット16の配電盤及び監視用コンピュータ40にも接続され、被検車両下部監視カメラ32は、コネクタ46及びジョイントボックス48又は50を介して配電盤から電源供給を受けると共に、撮影した被検車両Bの下部画像を監視用コンピュータ40へと出力することができる。

0070

カメラ収納部44は、検査ユニット16の内部において発電機収納部42と対向する側、例えば、左側面16aにおいて、発電機収納部42と同様に配置される。そして、カメラ収納部44は、移動式検査用車両10の外部に向かって開口し、この開口部に対して移動式検査用車両10の外部から開閉可能な蓋部材を備え、該蓋部材を開閉させることで被検車両下部監視カメラ32の取り出し及び収納が車両外部から可能となる。

0071

車内検査記録用カメラ34は、例えば、荷物開披検査や、爆発物検査装置28及び危険物所持検査装置30による検査等の検査ユニット16内で行われる検査、すなわち、車内検査の状況を撮影し、車内検査状況画像を静止画又は動画として生成して出力する。また、車内検査記録用カメラ34は、有線又は無線により監視用コンピュータ40に接続され、車内検査状況画像を前記監視用コンピュータ40へと出力する。

0072

また、車内検査記録用カメラ34は、車内検査の状況を検査毎又は全体的に撮影できる位置に配置され、例えば、検査ユニット16の内部全体を前方から撮影できるように検査ユニット16内の右前上部に固定されてもよいし(図1及び図2参照)、左前上部に固定されてもよい。

0073

一方、車外検査記録用カメラ36は、被検車両Bの内部検査及び被検車両Bの下部検査等の検査ユニット16の外部で行われる検査、すなわち、車外検査の状況を撮影し、その車外検査状況画像を静止画又は動画として生成して出力する。また、車外検査記録用カメラ36は、有線又は無線により監視用コンピュータ40に接続され、車外検査状況画像を前記監視用コンピュータ40へと出力する。

0074

また、車外検査記録用カメラ36は、車外検査の状況を検査毎又は全体的に撮影できる位置に配置され、例えば、車両一時停止領域64、被検車両下部監視カメラ32及び車両検査領域62を全て前方から撮影できるように、車両検査領域62よりも入場制限区域72に近い場所に配置される。

0075

この車外検査記録用カメラ36は、例えば、可搬型で、非使用時には検査ユニット16のカメラ収納部44に収納され、一方、使用時にはカメラ収納部44から移動式検査用車両10の外部へと取り出される。車外検査記録用カメラ36は、内部に内蔵した電池から電力供給を受けるようにしてもよいし、有線を介して検査ユニット16の配電盤から電力供給を受けるようにしてもよい。

0076

発電機38は、例えば、荷物検査台26等の各検査機器及び被検車両下部監視カメラ32等の各カメラを作動させるために必要な電力を発生し、検査ユニット16内の配電盤に供給するものであり、各検査機器及び各カメラはその配電盤に接続して所望の電力供給を受けることができる。また、発電機38は、上述した既存の検査機器等の設備に拘らず、新たな検査機器を導入することができる程度に余裕を持った電力供給能力を有するとよい。

0077

この発電機38は、例えば、可搬型で、非使用時には検査ユニット16の発電機収納部42(図4参照)に収納されて固定され、また、使用時には発電機収納部42から取り出され、移動式検査用車両10の外部において車外検査を妨げることのない所定の位置に配置される。例えば、図1及び図2に示されるように、被検車両下部監視カメラ32が移動式検査用車両10の左側に配置される場合には、発電機38は、その反対側である右側に配置される。

0078

監視用コンピュータ40は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)等からなり、検査ユニット16内に備えられた検査員又は監視員用の作業机上に備えられる。この監視用コンピュータ40は、車内検査及び車外検査について、部分的に又は全体的に制御、管理及び監視を行うもので、例えば、様々な機能を有する複合システムとして構成されてもよい。

0079

また、監視用コンピュータ40は、被検車両下部監視カメラ32と共に車両下部監視システムとして機能し、該被検車両下部監視カメラ32を制御することで、被検車両Bの下部の静止画を撮影させ、撮影した被検車両Bの下部画像を取り込むことができる。

0080

さらに、監視用コンピュータ40は、車内検査記録用カメラ34及び車外検査記録用カメラ36、並びに所定の通信網及び遠隔地の監視センターと共に遠隔監視システムとして機能し、該車内検査記録用カメラ34及び該車外検査記録用カメラ36を制御することで、車内検査及び車外検査の状況の画像を撮影させ、車内検査状況画像及び車外検査状況画像を取り込んで録画すると共に、これらの画像を移動体通信網等の所定の通信網を介して遠隔地の監視センターに送ることができる。

0081

本発明の実施の形態に係る移動式検査用車両10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について図1及び図2を参照しながら説明する。

0082

先ず、入場制限を実施する場所又は施設において、入場者及び入場車両の保安検査を行う検査設備がない場合、又は既存の検査設備が故障等により使用不能になった場合に、移動式検査用車両10を運転して該場所又は施設へと移動し、入場制限区域72の外側に設けられた検査スペースへと駐車する。

0083

なお、以下の説明においては、入場者及び入場車両の両方を被検者A及び被検車両Bとして保安検査を実施し、移動式検査用車両10の左側で車外検査を行うものとして説明する。

0084

具体的には、入場制限区域72の外側において入場ゲート74の正面に被検車両Bの検査を実施するスペースを確保し、この車外検査スペースから入場ゲート74へと向かう方向を検査進行方向(矢印C方向)とし、車外検査スペースの右側において移動式検査用車両10を前向き(矢印C方向)に駐車する。このとき、移動式検査用車両10のエンジンによる動力により防振用アウトリガー18を作動させることで、該移動式検査用車両10を上昇させると共に安定的に支持し、タイヤ13及び15を地面から浮かせて架台14及び検査ユニット16を固定し、該移動式検査用車両10のエンジンを停止する。これにより、移動式検査用車両10のサスペンション及びエンジンによる揺れによる、検査への影響が回避される。

0085

次に、保安検査を実施する検査員(図示せず)、又は、移動式検査用車両10の操作者(図示せず)が、保安検査の準備を開始する。この準備では、入口ドア20及び左側の出口ドア22の開放、発電機38の発電機収納部42からの取り出し、設置及び始動、被検車両下部監視カメラ32及び車外検査記録用カメラ36のカメラ収納部44からの取り出し及び設置、被検車両下部監視カメラ32のコネクタ46のジョイントボックス48への接続等が行われる。

0086

さらに、図示しない検査員又は操作者は、配電盤を操作して荷物検査台26等の各検査機器及び被検車両下部監視カメラ32等の各カメラに対する電力供給を可能な状態にしてから、各検査機器、各カメラ及び監視用コンピュータ40の起動を行う。

0087

保安検査の準備が終了すると、検査員及び操作者は、保安検査の実施に必要な位置に配置され、保安検査が開始される。

0088

先ず、保安検査では、入場制限区域72に入場しようとする被検車両Bは、被検車両下部監視カメラ32の手前となる車両一時停止領域64に達すると、ここに配置されてすり抜けを監視している検査員や、一時停止を促す標識その他の機器の指示に従って一時停止することになる。被検者Aである運転手及び同乗者は、検査員によって、降車を促され、入口ドア20から検査ユニット16内に入って入場検査を受けるように案内される。

0089

次に、被検者Aは、検査ユニット16の検査室66に入室すると、入口ドア20付近に配置された検査員によって、身分証明(ID)チェックを受け、また被検者Aの荷物は、荷物開披検査及び爆発物検査装置28による検査を受けて荷物検査台26によって前方(矢印C方向)へと搬送される。また、被検者Aは、危険物所持検査装置30付近に配置された検査員によって、危険物所持検査装置30を使用した危険物所持検査を受け、その後、出口ドア22を通って検査室66から退室する。

0090

検査室66内におけるこれらの検査状況は車内検査記録用カメラ34によって撮影されていて、その車内検査状況画像は、監視用コンピュータ40によって録画されると同時に、移動体通信網を介して遠隔地の監視センターに送られる。そのため、監視用コンピュータ40を使用している検査員及び監視センターにおける監視員によって検査状況が常時確認されることになる。

0091

また、被検者Aは、自身が乗車して来た車両であって、車両一時停止領域64に一時停止している被検車両Bを運転して、被検車両下部監視カメラ32上を通過させて車両検査領域62へと移動させる。このとき、被検車両下部監視カメラ32によって被検車両Bの下部が撮影されて、被検車両Bの下部画像が監視用コンピュータ40に送られ、検査員によって確認される。

0092

被検車両Bは、車両検査領域62において、被検者Aの立会いの下で検査員によって内部検査を受ける。被検車両Bが車両一時停止領域64に達してから車両検査領域62にて内部検査が終了するまでの車外検査は、車外検査記録用カメラ36によって撮影されており、その車外検査状況画像は、監視用コンピュータ40によって録画されると同時に、監視用コンピュータ40を利用した遠隔監視システムによって移動体通信網を介して遠隔地の監視センターに送られる。そのため、監視用コンピュータ40を使用している検査員及び監視センターにおける監視員によって検査状況が常時確認されることになる。

0093

上述した検査の結果、被検者A及び被検車両Bの両方に異常がなければ、検査員が入場制限区域72の入場ゲート74を一時的に開放し、前記被検者Aはその被検車両Bに乗車して入場制限区域72に入場することができる。

0094

上述した本実施の形態においては、検査ユニット16内における被検者Aに対する車内検査の後で、検査ユニット16の外部における被検車両Bに対する車外検査を行う場合について説明したが、車内検査及び車外検査の順は、これに限定されず、車外検査の後で車内検査を行うこととしてもよい。

0095

また、上述した本実施の形態においては、荷物検査台26、爆発物検査装置28、危険物所持検査装置30、被検車両下部監視カメラ32、車内検査記録用カメラ34及び車外検査記録用カメラ36を備えた検査ユニット16について説明したが、これに限定されるものではなく、液体物検査装置やX線検査装置等の他の検査機器を追加して検査ユニット16に搭載してもよい。

0096

例えば、液体物検査装置を、荷物検査台26上の爆発物検査装置28の隣に配置し、小型のX線検査装置を、カメラ収納部44の外枠を利用した台に対して配置し、これらの装置を用いた検査を被検者Aに対して行うことにより、より高度の保安検査を行うこともできる。

0097

また、危険物所持検査装置30として門型金属探知機を使用するだけでなく、手持ち型の金属探知機を検査ユニット16内に配備することにより、門型金属探知機によって金属物所持が検知された被検者Aに対して、手持ち型の金属探知機を用いた詳細な検査をすることもできる。

0098

さらに、検査ユニット16は、検査中に発生した異常事態を監視センターに通報する通報装置を備えてもよい。この通報装置は、例えば、車内検査記録用カメラ34及び車外検査記録用カメラ36の撮影した画像に基づいて検査中の異常事態を検知することができ、検知した異常事態を監視センターに通報する。これにより、監視センターでは、検査状況を確認し、また、警察等に更なる通報を行うことができる。通報装置は、独立した機器として備えられてもよいが、監視用コンピュータ40に内蔵されて備えられてもよい。

0099

このように、要求される検査レベルに応じて、多岐にわたり検査機器及びカメラを選択的に検査ユニット16に備えることにより、ユーザの要望に応じて様々な移動式検査用車両10を提供することもできる。

0100

また、上述した本実施の形態においては、発電機38で生成した電力を荷物検査台26等の各検査機器及び被検車両下部監視カメラ32等の各カメラに供給する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、検査機器等への電力供給源を発電機38と移動式検査用車両10におけるエンジンの動力とで切り替え可能にし、その切り替えスイッチを配電盤に配置して構成してもよい。この構成により、通常は、発電機38を電力供給源として使用し、前記発電機38からの電力供給不能時等の緊急時には、移動式検査用車両10の動力を電力供給源として使用することができる。

0101

この場合、移動式検査用車両10の車両動力使用の際に、移動式検査用車両10のエンジンの振動が検査ユニット16内の検査機器に対して与える影響を抑えるために、防振素材を爆発物検査装置28及び危険物所持検査装置30等の検査機器の底面に設置したり、検査ユニット16の床面全体に設置したりするとよい。

0102

また、上述した本実施の形態においては、発電機収納部42及びカメラ収納部44に対して発電機38、被検車両下部監視カメラ32及び車外検査記録用カメラ36を収納する場合について説明したが、発電機収納部42及びカメラ収納部44は、検査ユニット16内に備えられる空調設備の室外機や手持ち型の金属探知機、その他の機器を収納してもよい。

0103

以上のように、本実施の形態では、移動式検査用車両10は、被検者A及び被検車両Bの保安検査を所望する場所まで移動することができ、荷物検査台26、爆発物検査装置28及び危険物所持検査装置30等の検査機器が、検査ユニット16内において被検者Aの検査動線を一方向のみにするように配置されている。そのため、この移動式検査用車両10を1台用意するだけで、車両到着後、速やかに被検者A及び被検車両Bに対する高度な保安検査が実施可能な状態となるので、検査体制の準備に要する時間を短縮すると共に、検査手法を制限することなく適切な検査体制を整え、高度な保安検査を実施することができる。また、この移動式検査用車両10は、建物内に検査スペースを確保できない既存の場所又は施設でも、その建物外で即座に高度な保安検査体制を整えることができる。

0104

また、入口ドア20を検査ユニット16の背面に設けると共に、出口ドア22及び24を検査ユニット16の左側面16a及び右側面16bのそれぞれに設けているため、保安検査を行う場所又は施設に応じて出口ドア22及び24のいずれか一方を選択することで所望の検査動線を確保することができ、すなわち、検査動線の確保時に支障が生じない。

0105

さらに、荷物検査台26等の各検査機器の電力供給源として、検査ユニット16に備えられた可搬型の発電機38を用いるので、車両動力による発電のために移動式検査用車両10のエンジンを作動させる必要がなく、エンジンの振動が検査ユニット16内の検査機器に対して与える影響を回避することができる。

0106

なお、荷物検査台26等の各検査機器の電力供給源として、発電機38と移動式検査用車両10の車両動力とを切り替え可能にすると共に、爆発物検査装置28及び危険物所持検査装置30の底面に防振素材を設置してもよく、これにより、発電機38からの電力供給不能等の緊急時においても、車両動力を使用することにより検査体制を維持することができる。

0107

また、検査ユニット16の左側面16a及び右側面16bに備えられた一組のジョイントボックス48及び50のいずれか一方を選択して被検車両下部監視カメラ32を接続することができるので、移動式検査用車両10の左右のいずれにおいても被検車両下部監視カメラ32を容易に配置することができ、すなわち、移動式検査用車両10の左右のいずれにおいても車外検査のためのスペースを容易に確保することができる。

0108

なお、本発明に係る移動式検査用車両及びその検査方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。

0109

10…移動式検査用車両12…運転席部
14…架台16…検査ユニット
18…防振用アウトリガー20…入口ドア
22、24…出口ドア26…荷物検査台
28…爆発物検査装置30…危険物所持検査装置
32…被検車両下部監視カメラ34…車内検査記録用カメラ
36…車外検査記録用カメラ 38…発電機
40…監視用コンピュータ42…発電機収納部
44…カメラ収納部 46…コネクタ
48、50…ジョイントボックス52、56…引出階段
54、58…電動天幕

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