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技術 多階調文字の表示方法、多階調文字の表示装置、多階調文字の表示プログラム、多階調文字の表示装置を備えたテレビ受像機、及び多階調文字の表示装置を備えた携帯機器

出願人 シャープ株式会社
発明者 井口恵理子只木博雄
出願日 2012年1月18日 (9年1ヶ月経過) 出願番号 2012-008478
公開日 2013年8月1日 (7年6ヶ月経過) 公開番号 2013-148681
状態 特許登録済
技術分野 デジタル計算機の表示出力 表示装置の制御、回路
主要キーワード 携帯ゲーム端末 文字表示プログラム マスクROM フォント間 英語表記 デジタル放送受信用アンテナ 階調生成 ビデオセレクタ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (16)

課題

階調文字を狭いスペースに収めた場合に生じえる視認性の劣化を抑制する。

解決手段

多階調文字の文字フォント部分の階調と多階調文字間の中間部の階調との階調差を測定するステップS5と、ステップS5で得られた階調差に基づいて、多階調文字の階調を補正して補正多階調文字を作成するステップS6〜S9とを含む。

概要

背景

現在、テレビ受像機等においては、文字をOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示する機能が搭載されており、各種の文字情報の表示に用いられている。テレビ受像機は、通常、使用する国によって使用する言語は異なるが、その他のハードウエアに関する構成は共通であり、従って、同一のハードウエア構成を持つワールドワイド仕様のテレビ受像機として製造されている。

このワールドワイド仕様のテレビ受像機では、異なる言語のOSD表示に対応するために、多数の言語に対応した多数の文字(文字フォント)を内蔵しており、使用者等によって対象とする言語の文言(文字)を選択可能としている。

このようなワールドワイド仕様テレビ受像機において、言語を切り替えてOSD表示する場合、各言語により翻訳語文字数などが大きく変化する場合がある。

図12は、このような場合を示している。例えば、図12(a)に示す英語表記の「Hello」という文字が、表示画面520の予め決められたスペース表示エリア521内に表示されている場合に、使用言語を切り替えてドイツ語表示にすることを考える。

「Hello」という言葉をドイツ語「Guten Morgen」に翻訳して予め決められた表示エリア521に表示しようとすると、英語の5文字からドイツ語の12文字(スペース1個分含む)に大幅に文字の数が増えてしまうことから、予め決められた表示エリア521の文字枠を超えてしまうことがある。図12(b)は、予め決められた表示エリア521の文字枠を超えてしまった場合を示している。

一方、OSD表示の画面では、画面デザイン上の要請から、予め定められた表示エリア521内に翻訳語を表示することが求められる場合がある。このような場合は、文字間隔等を狭くして、表示すべき文字列を所定の表示エリア521内に入るように調整することが必要になる。図12(c)は文字間隔を調整して、所定の表示エリア521内に文字列「Guten Morgen」を収容した状況を示している。

また、英数字を同一のフォントサイズで等間隔に展開すると、特に、英数字の中には文字間隔が空き過ぎることがあり、文字列全体バランスが悪くなり、表示に違和感が生ずる事がある。これは、特に、日本語と英数字を混在した文章を表示する場合に著しい。

特許文献1には、ビットマップメモリ方式の文字表示制御装置において、各種の文字を表示する場合に、文字間隔を適正に設定することにより、均一な文字表示を行う技術が開示されている。

図13は、特許文献1に記載された文字間隔を適正に設定するための文字表示制御装置の構成を示すブロック図である。図13において、CPU501から文字コードが入力されると、文字コード判別回路506は、その文字コードを判別し、文字間隔を調整した方が良い文字であるか否かを判別する。文字幅判定回路508は、文字コード判定回路506の判別結果に基づいて、文字パターンメモリ503から、アクセスされた1文字分の文字パターンに対する文字幅情報を生成する。演算回路510では、文字幅情報に基づいて、1文字分の文字パターンの横方向の文字間隔を適正に調整する。

具体例で説明すれば、表示装置の表示画面にアルファベットの「I」を表示する場合、フォント自体の横方向のドット数は例えば3ドットであり、文字パターン全体のドット数(例えば8ドット)より、かなり少なく、文字列として表示した場合に文字間隔が空きすぎて見難くなる場合がある。特許文献1に示された技術によれば、そのような文字に対して文字間隔を適正値に調整できる。

また、最近では、文字をOSD表示する際に、文字フォントの輪郭に、夫々異なる明るさのレベル(又は輝度)を有する1以上の階調(以後、単に、「1以上の階調」とも記載する。)を付加した多階調の文字を使用して、文字端や文字の曲線部分を滑らかにした高品位な文字を使用することがある。

図14は、文字フォントの輪郭に2つの階調(階調1、階調2)を付加した多階調の文字の例を示している。なお、図14の上半分の部分には、文字「e」の文字フォントの輪郭に2つの階調(階調1、階調2)を付加して多階調の文字(以下、「多階調文字」とも記載する。)とした例が示されており、図14の下半分の部分には、多階調文字の文字フォントの部分530(以下、単に「文字フォント530」ともいう。)、階調1の部分531(以下、単に「階調1部分531」とも云う。)、階調2の部分532(以下、単に「階調2部分532」ともいう。)、及び背景部分533の夫々の階調(以後、本明細書中においては、「明るさ(輝度)のレベル」とも記載する。)が簡単なグラフによって示されている。

図14の上半分の部分を参照すると、文字「e」の元々の文字フォント530の周辺(輪郭)部分に、階調1部分531と階調2部分532を付加した多階調文字が示されていることがわかる。また、図14の下部には、文字フォント530、階調1部分531、階調2部分532、背景部分533の夫々の階調(明るさ(輝度)のレベル)が簡単なグラフによって示されている。

この階調(明るさのレベル)を示したグラフから読み取ることができるが、図14に示した例では、文字フォント530の明るさ(輝度)のレベルと背景部分533の明るさ(輝度)のレベルとの間に、ほぼ均等に分割した明るさ(輝度)になる階調1部分531と階調2部分532とが付加されている。図14では、文字フォント531を構成する線の幅(文字の線の太さ)と、階調1部分532の幅、階調2部分533の幅がそれ程異なっていないように示されているが、付加する複数の階調の幅を、文字フォント531の線の幅に対して相対的にもっと狭くしても良い。なお、図14の下部に示したグラフは、図14の上部に示した線分A−A’に沿って測った明るさ(輝度)のレベルを示している。

概要

階調文字を狭いスペースに収めた場合に生じえる視認性の劣化を抑制する。多階調文字の文字フォント部分の階調と多階調文字間の中間部の階調との階調差を測定するステップS5と、ステップS5で得られた階調差に基づいて、多階調文字の階調を補正して補正多階調文字を作成するステップS6〜S9とを含む。

目的

本発明は、上述の従来技術の課題に鑑みて成されたものであり、文字フォントの輪郭に1以上の階調を付加した多階調文字よりなる文字列を、より狭いスペースに収めた場合にも視認性の劣化を最小限にして、可能な限り多階調文字として表示することができる多階調文字の表示方法、表示装置等を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

文字フォント輪郭に1以上の階調を付加して、入力文字データを多階調の文字として表示可能とした多階調文字の表示方法であって、入力された文字データの文字フォントの輪郭に1以上の階調を付加して、多階調文字を作成する多階調文字作成テップと、前記多階調文字の文字フォント部分の階調と、隣接した多階調文字間の中間部における階調との階調差を測定する階調差測定ステップと、前記階調差を測定するステップで得られた階調差に基づいて、前記多階調文字の階調を補正して補正多階調文字を作成するステップとを備え、前記階調差を測定するステップで得られた階調差に基づいて、階調が付加されていない文字の出力に替えて、前記補正多階調文字を出力することを特徴とする多階調文字の表示方法。

請求項2

前記階調差測定ステップは、隣接した文字の文字間隔を測定するステップと、この文字間隔を基にして階調差に換算するステップとにより構成されることを特徴とする請求項1に記載の多階調文字の表示方法。

請求項3

前記補正多階調文字を作成するステップは、前記階調差測定ステップで測定された階調差が、予め決められた第1の階調差よりも小さい場合には、付加された階調の全てを外すステップであることを特徴とする請求項1又は2に記載の多階調文字の表示方法。

請求項4

前記補正多階調文字を作成するステップは、前記階調差測定ステップで測定された階調差が、予め決められた第1の階調差以下の場合には、付加された階調の全てを外すステップと、前記階調差測定ステップで測定された階調差が、前記第1の階調差よりも大きく、且つ、予め決められた階調差であって前記第1の階調差よりも大きい第2の階調差より小さい階調差である場合は、前記第2の階調差以上になるまで、付加された階調を外すステップを含み、第2の階調差以上の階調差を有する多階調文字を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の多階調文字の表示方法。

請求項5

前記補正多階調文字を作成するステップは、前記階調差測定ステップで測定された階調差が、前記第1の階調差より大きく、前記第2の階調差より小さい階調差であるときは、文字フォント部分から最も離れて付加されている階調を外すことを特徴とする請求項4に記載の多階調文字の表示方法。

請求項6

前記多階調文字作成ステップによって文字フォントの輪郭に付加される1以上の階調は、文字フォント部分の階調と、文字の背景部分の階調との差を均等に分割したレベルの階調であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の多階調文字の表示方法。

請求項7

入力された文字データの文字フォントの輪郭に付加される1以上の階調は、文字フォント部分に近い側の階調の変化を小さくし、文字の背景部分に近い側の階調の変化を大きくしたものであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の多階調文字の表示方法。

請求項8

前記多階調文字の文字フォント部分は白色であり、前記文字の背景部分は黒色であることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の多階調文字の表示方法。

請求項9

前記多階調文字の文字フォント部分は黒色であり、前記文字の背景部分は白色であることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の多階調文字の表示方法。

請求項10

文字フォントの輪郭に1以上の階調を付加して多階調文字を生成する文字階調生成部を備え、入力文字データを、文字フォントの輪郭に1以上の階調を付加した多階調文字として表示可能とした文字表示装置であって、多階調文字の文字フォント部分の階調と、隣接した多階調文字間の中間部における階調との階調差を測定する階調差測定部と、前記階調差測定部の測定結果に基づいて、階調が付加されていない文字出力と文字階調生成部からの1以上の階調が付与された多階調文字とを切り替えて出力する切替部とを備えたことを特徴とした多階調文字の表示装置

請求項11

文字フォントの輪郭に1以上の階調を付加する文字階調生成部を備え、入力文字データを、文字フォントの輪郭に1以上の階調を付加した多階調文字として表示可能とした文字表示装置であって、多階調文字の文字フォント部分の階調と、隣接した多階調文字間の中間部における階調との階調差を測定する階調差測定部と、多階調文字生成部によって生成された多階調文字の階調を補正して補正多階調文字を作成する補正多階調文字生成部とを備え、前記階調差測定部の測定結果に基づいて、階調が付加されていない文字出力と前記補正多階調文字とを切り替え可能としたことを特徴とした多階調文字の表示装置。

請求項12

請求項10又は11に記載の多階調文字の表示装置を備えたテレビ受像機

請求項13

請求項10又は11に記載の多階調文字の表示装置を備えた携帯機器

請求項14

コンピュータを請求項10又は11に記載の多階調文字の表示装置として動作させるプログラムであって、上記コンピュータを上記多階調文字の表示装置が備える各手段として機能させるプログラム。

請求項15

請求項14に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体

技術分野

0001

本発明は、テレビ受像機に代表される各種情報機器表示装置において、文字をOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示する際に最適に適用できる文字表示方法文字表示装置文字表示プログラム等に関し、より詳細には、OSD表示する文字の文字フォント輪郭に、レベルの異なる1以上の階調を付加して多階調文字として表示する際に最適に適用できる多階調文字の表示方法、表示装置、文字表示プログラム、及び当該表示装置を備えたテレビ受像機等に関する。

背景技術

0002

現在、テレビ受像機等においては、文字をOSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)表示する機能が搭載されており、各種の文字情報の表示に用いられている。テレビ受像機は、通常、使用する国によって使用する言語は異なるが、その他のハードウエアに関する構成は共通であり、従って、同一のハードウエア構成を持つワールドワイド仕様のテレビ受像機として製造されている。

0003

このワールドワイド仕様のテレビ受像機では、異なる言語のOSD表示に対応するために、多数の言語に対応した多数の文字(文字フォント)を内蔵しており、使用者等によって対象とする言語の文言(文字)を選択可能としている。

0004

このようなワールドワイド仕様テレビ受像機において、言語を切り替えてOSD表示する場合、各言語により翻訳語文字数などが大きく変化する場合がある。

0005

図12は、このような場合を示している。例えば、図12(a)に示す英語表記の「Hello」という文字が、表示画面520の予め決められたスペース表示エリア521内に表示されている場合に、使用言語を切り替えてドイツ語表示にすることを考える。

0006

「Hello」という言葉をドイツ語「Guten Morgen」に翻訳して予め決められた表示エリア521に表示しようとすると、英語の5文字からドイツ語の12文字(スペース1個分含む)に大幅に文字の数が増えてしまうことから、予め決められた表示エリア521の文字枠を超えてしまうことがある。図12(b)は、予め決められた表示エリア521の文字枠を超えてしまった場合を示している。

0007

一方、OSD表示の画面では、画面デザイン上の要請から、予め定められた表示エリア521内に翻訳語を表示することが求められる場合がある。このような場合は、文字間隔等を狭くして、表示すべき文字列を所定の表示エリア521内に入るように調整することが必要になる。図12(c)は文字間隔を調整して、所定の表示エリア521内に文字列「Guten Morgen」を収容した状況を示している。

0008

また、英数字を同一のフォントサイズで等間隔に展開すると、特に、英数字の中には文字間隔が空き過ぎることがあり、文字列全体バランスが悪くなり、表示に違和感が生ずる事がある。これは、特に、日本語と英数字を混在した文章を表示する場合に著しい。

0009

特許文献1には、ビットマップメモリ方式の文字表示制御装置において、各種の文字を表示する場合に、文字間隔を適正に設定することにより、均一な文字表示を行う技術が開示されている。

0010

図13は、特許文献1に記載された文字間隔を適正に設定するための文字表示制御装置の構成を示すブロック図である。図13において、CPU501から文字コードが入力されると、文字コード判別回路506は、その文字コードを判別し、文字間隔を調整した方が良い文字であるか否かを判別する。文字幅判定回路508は、文字コード判定回路506の判別結果に基づいて、文字パターンメモリ503から、アクセスされた1文字分の文字パターンに対する文字幅情報を生成する。演算回路510では、文字幅情報に基づいて、1文字分の文字パターンの横方向の文字間隔を適正に調整する。

0011

具体例で説明すれば、表示装置の表示画面にアルファベットの「I」を表示する場合、フォント自体の横方向のドット数は例えば3ドットであり、文字パターン全体のドット数(例えば8ドット)より、かなり少なく、文字列として表示した場合に文字間隔が空きすぎて見難くなる場合がある。特許文献1に示された技術によれば、そのような文字に対して文字間隔を適正値に調整できる。

0012

また、最近では、文字をOSD表示する際に、文字フォントの輪郭に、夫々異なる明るさのレベル(又は輝度)を有する1以上の階調(以後、単に、「1以上の階調」とも記載する。)を付加した多階調の文字を使用して、文字端や文字の曲線部分を滑らかにした高品位な文字を使用することがある。

0013

図14は、文字フォントの輪郭に2つの階調(階調1、階調2)を付加した多階調の文字の例を示している。なお、図14の上半分の部分には、文字「e」の文字フォントの輪郭に2つの階調(階調1、階調2)を付加して多階調の文字(以下、「多階調文字」とも記載する。)とした例が示されており、図14の下半分の部分には、多階調文字の文字フォントの部分530(以下、単に「文字フォント530」ともいう。)、階調1の部分531(以下、単に「階調1部分531」とも云う。)、階調2の部分532(以下、単に「階調2部分532」ともいう。)、及び背景部分533の夫々の階調(以後、本明細書中においては、「明るさ(輝度)のレベル」とも記載する。)が簡単なグラフによって示されている。

0014

図14の上半分の部分を参照すると、文字「e」の元々の文字フォント530の周辺(輪郭)部分に、階調1部分531と階調2部分532を付加した多階調文字が示されていることがわかる。また、図14の下部には、文字フォント530、階調1部分531、階調2部分532、背景部分533の夫々の階調(明るさ(輝度)のレベル)が簡単なグラフによって示されている。

0015

この階調(明るさのレベル)を示したグラフから読み取ることができるが、図14に示した例では、文字フォント530の明るさ(輝度)のレベルと背景部分533の明るさ(輝度)のレベルとの間に、ほぼ均等に分割した明るさ(輝度)になる階調1部分531と階調2部分532とが付加されている。図14では、文字フォント531を構成する線の幅(文字の線の太さ)と、階調1部分532の幅、階調2部分533の幅がそれ程異なっていないように示されているが、付加する複数の階調の幅を、文字フォント531の線の幅に対して相対的にもっと狭くしても良い。なお、図14の下部に示したグラフは、図14の上部に示した線分A−A’に沿って測った明るさ(輝度)のレベルを示している。

先行技術

0016

特開平5−241557号公報(平成5年9月21日公開

発明が解決しようとする課題

0017

多言語によるOSD表示を可能としたワールドワイド仕様テレビ受像機において、使用する言語を切り替えた場合でも、表示画面のデザイン性を考慮して、同一の枠内に同一内容の文章を表示させるためには、(1)文字間隔を縮小して表示する、(2)文字サイズを小さくして表示する、(3)該当文字を選択時にスクロールして表示する、等の手法をとる必要がある。

0018

言語を切り替えた場合の文章の長さ(文字の個数)がそれ程異ならない場合は、いずれの手法をとっても、予め決められた表示エリア内に納めることはできるが、前記手法を適用した後の表示では何れも視認性が悪くなる恐れがある。また、スクロール表示の場合には、言語切り替え後の文章が長くなっても表示可能であるが、文章の全体を認識するためには時間を要することとなり、また、文字自体がスクロールすることから、やはり視認性が悪くなる。

0019

文字間隔を縮小或いは狭くして表示することは、文字個数がそれ程増えない場合には一番視認性を劣化させることが少ない。しかしながら、図14を用いて説明した多階調文字を用いて高品質の文字表示を行わせている場合に、文字間隔を狭めて表示すると、視認性が著しく低下することがある。

0020

図15は、多階調文字を用いた場合に、文字間隔を狭くすると視認性がどのように変化するかを示した図である。図15には、図15(a)〜図15(e)の5つの図が含まれており、夫々の図は、更に、上部、中間部、下部の3つの部分に分けられている。図15(a)〜図15(e)の上部には、異なるスペース(ピクセル幅で示している)に収めた場合の文字列「ABCD」の表示の状態が示されており、中間部には、文字列「ABCD」の内、隣接した文字の輪郭部分に注目したより詳細な表示の状態が示されている。また、下部には、中間部に示された隣接した文字の表示状態を、明るさ(輝度)のレベルで示した表示の状態が示されている。

0021

図15では、説明の都合上、文字フォントの輪郭に1つの「階調1」を付加した文字が例として示されている。即ち、背景部分542に対して、文字フォント540と文字フォントの輪郭に付加された階調1部分541が示されている。図15中、543は文字フォント540の明るさのレベルを示しており、544は階調1部分541における明るさのレベルを示しており、545は背景部分542における明るさのレベルを示している。

0022

図15(a)に示すように、文字列「ABCD」を十分広いスペース(幅)に収容して表示した場合には、文字列「ABCD」の文字の間は十分広い間隔546となるが、文字列「ABCD」を90ピクセル程度のスペースに収めると(図15(b)参照)、2つの文字の間隔は間隔546よりやや狭い間隔547になる。然しながら、何れの場合も、文字と文字の間にはかなりの幅の背景部分542があり、視認性はさほど悪くならない。

0023

文字列「ABCD」を更に狭いスペース、例えば80ピクセル程度のスペースに収めると(図15(c)参照)、2つの文字の間は更に狭い間隔547’となり、文字と文字の間には背景部分542が残されてはいるが、例えば離れた場所から文字列「ABCD」を見た場合の視認性が悪くなる。更に狭くして、例えば文字列「ABCD」を70ピクセル程度のスペースに収めると(図15(d)参照)、隣接した文字の夫々の階調1部分541が直接接触して、文字と文字の間に背景部分542が残されなくなってしまう。その結果、文字列「ABCD」はコントラスが十分に取れなくなり、視認性がかなり悪化することとなる。

0024

図15(e)示したように、文字列「ABCD」を更に狭いスペースに収容すると、隣接する文字の文字フォント540自体が、極めて接近した間隔548’になり、間に文字フォント540の明るさにかなり近い明るさである階調1部分541のみが挟まれる結果となる。これにより、隣接する文字の間のコントラストが低くなってしまい、文字列「ABCD」の視認性は、極めて悪くなってしまう。

0025

以上述べたとおり、文字フォントの輪郭に1以上の階調を付加して、入力文字データを多階調文字として表示した文字列を、より狭いスペースに収めて表示しようとすると、文字の視認性が悪くなってしまうという課題を有する。

0026

引用文献1に示された技術によれば、幅方向の寸法が短い文字が混在する文字列であっても、そのような文字に対して文字間隔を適正値に調整できるので、それなりに見やすい表示になり、また、場合によっては文字列全体の幅寸法をそれなりに減らすことも可能であるが、文字フォントの輪郭に1以上の階調を付加して、入力文字データを多階調文字として表示した文字についての考慮は何もなされておらず、引用文献1に記載の技術によっては前記の課題を解決することはできない。

0027

本発明は、上述の従来技術の課題に鑑みて成されたものであり、文字フォントの輪郭に1以上の階調を付加した多階調文字よりなる文字列を、より狭いスペースに収めた場合にも視認性の劣化を最小限にして、可能な限り多階調文字として表示することができる多階調文字の表示方法、表示装置等を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0028

上記の課題を解決するために、本願の発明に係る多階調文字の表示方法では、
文字フォントの輪郭に1以上の階調を付加して、入力文字データを多階調の文字として表示可能とした多階調文字の表示方法であって、
入力された文字データの文字フォントの輪郭に1以上の階調を付加して、多階調文字を作成する多階調文字作成テップと、
前記多階調文字の文字フォント部分の階調と、隣接した多階調文字間の中間部における階調との階調差を測定する階調差測定ステップと、
前記階調差を測定するステップで得られた階調差に基づいて、前記多階調文字の階調を補正して補正多階調文字を作成するステップとを備え、
前記階調差を測定するステップで得られた階調差に基づいて、階調が付加されていない文字の出力に替えて、前記補正多階調文字を出力することを特徴としている。

0029

これによれば、予め決められたスペース内に所定の文字列を表示する場合、表示すべきスペースに応じて、自動的に視認性の劣化を最小限にして表示品質の高い多階調文字を表示することが可能となる。また、表示するスペースが極めて狭い場合には、自動的に多階調文字の全ての階調を落とし、視認性の劣化を防いだ表示を行うことも可能となる。特に、文字フォント部分の色(文字色)と文字の背景部分の色(背景色)との輝度差が小さいような文字表示であって、文字間隔の狭い表示を行う場合には、極めて有効に視認性の劣化を抑えることができる。

0030

上記の課題を解決するために、本願の発明に係る別の多階調文字の表示方法では、
前記階調差測定ステップは、隣接した文字の文字間隔を測定するステップと、この文字間隔を基にして階調差に換算するステップとにより構成されることを特徴としている。

0031

これによれば、多階調文字の文字フォント部分、及び多階調文字間の中間部における実際の明るさのレベルを測ることなく階調差を正確に求めることができ、階調差の測定のための格別のハードウエアなどを必要としない。即ち、文字フォントの輪郭に付与する階調のレベル、幅を予め登録しておけば、文字間隔を測定することで階調差を計算できる。

0032

上記の課題を解決するために、本願の発明に係る更に別の多階調文字の表示方法では、
前記補正多階調文字を作成するステップは、前記階調差測定ステップで測定された階調差が、予め決められた第1の階調差よりも小さい場合には、付加された階調の全てを外すステップであることを特徴としている。

0033

これによれば、比較的簡単な処理によって、表示するスペースに応じた多階調文字の表示が可能となり、高速のCPUを積むことが困難な携帯機器などに容易に搭載することも可能となる。

0034

上記の課題を解決するために、本願の発明に係る更に別の多階調文字の表示方法では、
前記補正多階調文字を作成するステップは、
前記階調差測定ステップで測定された階調差が、予め決められた第1の階調差よりも小さい場合には、付加された階調の全てを外すステップと、
前記階調差測定ステップで測定された階調差が、前記第1の階調差よりも大きく、且つ、予め決められた階調差であって前記第1の階調差よりも大きい第2の階調差より小さい階調差である場合は、前記第2の階調差になるまで、付加された階調を外すステップを含み、第2の階調差以上の多階調文字を出力することを特徴としている。

0035

これによれば、出力されて表示される多階調文字は、少なくとも第2の階調差以上の階調を有する多階調文字となり、設計した値の視認性を確保できるという効果を有する。

0036

上記の課題を解決するために、本願の発明に係る更に別の多階調文字の表示方法では、
前記補正多階調文字を作成するステップは、
前記階調差測定ステップで測定された階調差が、前記第1の階調差よりも大きく、前記第2の階調差より小さい階調差であるときは、文字フォント部分から最も離れて付加されている階調を外すことを特徴としている。

0037

これによれば、比較的簡単な処理で最低限の視認性を確保できるという効果を奏する。

0038

上記の課題を解決するために、本願の発明に係る更に別の多階調文字の表示方法では、
前記多階調文字作成ステップによって文字フォントの輪郭に付加される1以上の階調は、文字フォント部分の階調と、文字の背景部分の階調との差を均等に分割したレベルの階調であることを特徴としている。

0039

これによれば、文字間の間隔を測定することによって、簡単に階調差を求めることができるという効果を奏する。

0040

上記の課題を解決するために、本願の発明に係る更に別の多階調文字の表示方法では、
入力された文字データの文字フォントの輪郭に付加される1以上の階調は、文字フォント部分に近い側の階調の変化を小さくし、文字の背景部分に近い側の階調の変化を大きくしたものであることを特徴としている。

0041

これによれば、多階調文字において文字フォントの一番外側に付加された階調のみを外すことで、大幅に視認性を改善することが可能となり、比較的簡単な処理によっても大きく視認性を改善できるという効果を奏する。即ち、このように構成することで、文字と文字の分離が高まるため、視認性が改善されることになる。

0042

上記の課題を解決するために、本願の発明に係る更に別の多階調文字の表示方法では、
前記多階調文字の文字フォント部分は白色であり、前記文字の背景部分は黒色であることを特徴としている。

0043

これによれば、暗い背景部に対してコントラストの良い多階調文字を表示できることとなるという効果を奏する。

0044

上記の課題を解決するために、本願の発明に係る更に別の多階調文字の表示方法では、
前記多階調文字の文字フォント部分は黒色であり、前記文字の背景部分は白色であることを特徴としている。

0045

これによれば、暗い背景部に対してコントラストの良い多階調文字を表示できることとなるという効果を奏する。

0046

上記の課題を解決するために、本願の発明に係る多階調文字の表示装置では、
文字フォントの輪郭に1以上の階調を付加して多階調文字を生成する文字階調生成部を備え、入力文字データを、文字フォントの輪郭に1以上の階調を付加した多階調文字として表示可能とした文字表示装置であって、
多階調文字の文字フォント部分の階調と、隣接した多階調文字間の中間部における階調との階調差を測定する階調差測定部と、
前記階調差測定部の測定結果に基づいて、階調が付加されていない文字出力と文字階調生成部によって生成された多階調文字とを切り替えて出力する切替部とを備えたことを特徴としている。

0047

この多階調文字の表示装置によれば、前記「階調差測定ステップで測定された階調差が、予め決められた第1の階調差よりも小さい」場合に、「付加された階調の全てを外すステップ」を極めて容易に実現できる。

0048

上記の課題を解決するために、本願の発明に係る多階調文字の表示装置では、
文字フォントの輪郭に1以上の階調を付加する文字階調生成部を備え、入力文字データを、文字フォントの輪郭に1以上の階調を付加した多階調文字として表示可能とした文字表示装置であって、
多階調文字の文字フォント部分の階調と、隣接した多階調文字間の中間部における階調との階調差を測定する階調差測定部と、
多階調文字生成部によって生成された多階調文字の階調を補正して補正多階調文字を作成する補正多階調文字生成部とを備え、
前記階調差測定部の測定結果に基づいて、階調が付加されていない文字出力と前記補正多階調文字とを切り替え可能としたことを特徴としている。

0049

これによれば、予め決められたスペース内に所定の文字列を表示する場合、表示すべきスペースに応じて、自動的に視認性の劣化を最小限にして表示品質の高い多階調文字を表示することを可能とした表示装置を提供できる。また、表示するスペースが極めて狭い場合には、自動的に多階調文字の全ての階調を落とし、視認性の劣化を防いだ表示を行わせることも可能な表示装置を提供できる。

0050

上記の課題を解決するために、本願の発明に係るテレビ受像機では、前記多階調文字の表示装置を備えていることを特徴としており、本願の発明に係る携帯機器では、前記多階調文字の表示機を備えていることを特徴としている。

0051

これによれば、視認性劣化を最小限に抑えつつ、多階調文字による高品位な文字表示を行うことができるテレビ受像機又は携帯機器を提供できる。

0052

上記の課題を解決するために、本願の発明に係るプログラムでは、本願の発明に係る多階調文字の表示装置が備える各部を、各部の有する機能を実現させるものとして動作させることができることを特徴としている。従って、このプログラム用いることで本願の多階調文字の表示方法を適用したテレビ受像機、携帯機器が実現できることになる。

0053

上記の課題を解決するために、本願の発明に係る記録媒体では、本願の発明に係る多階調文字の表示装置を動作させることができるコンピュータプログラムが記録された記録媒体であることを特徴としている。これによれば、本願の多階調文字の表示方法を実現できるコンピュータプログラムを容易に配布、或いは提供できる。

発明の効果

0054

以上に述べたとおり、本願の発明によれば、予め決められたスペースに多階調文字による高品位な文字表示を行っている場合に、表示スペースが狭くなる等の理由によって文字間の間隔が狭くなったとしても、ある程度の表示品質を保ちながら。必要な視認性を保持した多階調文字表示を行うことができる。

図面の簡単な説明

0055

本発明の実施の形態1に係る多階調文字の表示方法を示すフロー図である。
輪郭に1以上の階調を備えた多階調文字を、より狭いスペースに収めた場合の表示状態と、本発明を適用した後の表示状態を説明するための図である。
本発明の実施の形態1に係る表示方法を適用できる表示装置の一例を示す図である。
多階調文字の1例を示す図である。
本発明の実施の形態1を適用した場合における多階調文字の表示状態の一例を説明するための図である。
本発明の実施の形態1を適用した場合における多階調文字の表示状態の、他の例を説明するための図である。
本発明が適用できる多階調文字であって階調のレベルの差が階調毎に異なる多階調文字の例を示す図である。
本発明の実施の形態2に係る多階調文字の表示方法を示す図である。
本発明の実施の形態2を適用した場合における多階調文字の表示の状態を示す図である。
本発明の実施の形態2に係る表示方法を適用できる表示装置の1例を示す図である。
SD処理部を有し、本発明が適用できるテレビ受像機の回路構成の一例を示す図である。
決められた領域に異なる文字数の文言を表示する場合を説明する図である。
フォント間の文字間隔をフォント毎に調整して表示する従来の文字制御方法を示す図である。
多階調文字の構成例を示す図である。
多階調文字の表示間隔を狭めた場合の表示の状態を示す図である。

実施例

0056

以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明では本発明を実施するために好ましい種々の限定が付与されているが、本発明の技術的範囲は以下の実施例及び図面の記載に限定されるものではない。

0057

〔実施の形態〕
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の説明では、同一の部材等には同一の符号を付与しているので、それらの部材等についての繰り返しての詳細な説明は省く。

0058

<実施の形態1>
図1図7を用いて本発明の実施の形態1を説明する。

0059

図1は、本発明の実施の形態1における多階調文字の表示方法を表わすフローチャートであり、図2は多階調文字を表示している場合に、本願に従った多階調文字の表示方法を適用した場合の概要を説明するための図である。

0060

最初に、図2を参照して本願発明に係る多階調文字の表示方法の概要を説明する。図2(a)、(b)、(c)において、上部には、多階調文字として構成されている文字列「little」の表示状況が示されており、下部には、多階調文字として構成された文字列「little」の表示状況を、階調(明るさのレベル)で示したグラフが示されている。

0061

また、図2では、文字列「little」の各文字フォントの輪郭に2つの階調が付与された多階調文字の例を示しており、図2(a)は文字間隔が短縮されない場合の表示例を示し、図2(b)は文字列「little」の表示間隔が狭くなった場合の表示例を示している。そして、図2(c)は、文字間隔を狭くした結果文字の視認性が悪くなった場合に、本発明に従って文字の表示方法を変更し、表示された文字の視認性を改善した表示例を示している。

0062

なお、表示する文字列の表示間隔が狭くなってしまうケースは、例えば、図12を用いて説明したようなケースが典型的な例であり、従って、ワールドワイド仕様のテレビ受像機等において、多言語表示切り替え時に、以下に説明する本願の多階調文字の表示方法を適用することが極めて有効であることが理解される。

0063

然しながら、本発明が適用できるのは、そのような場合に限られるものではない。例えば、テレビ受像機において、画面中に他のチャンネル子画面で表示させるPIP(ピクチャーイン・ピクチャー)表示を行う場合で、子画面のデザインを崩さないで小さい画面中に所定の文字列を表示する場合等にも有効に適用できる。

0064

図2(a)、(b)、(c)の下部に示されたグラフにおいて、210は、文字フォント部分(以下、単に「文字フォント」と記載する。)200の階調(明るさのレベル)を示しており、211は、付加された階調1の部分(以下、単に「階調1部分」という)201の階調(明るさのレベル)を示しており、212は、付加された階調2の部分(以下、単に〔階調2部分」という。)202の階調(明るさのレベル)を示しており、213は背景部分203の部分の階調(明るさ(又は輝度)のレベル)を示している。(なお、既に述べたとおり、「文字フォント200の階調」等の記載に代えて、以後、「文字フォント200の明るさ(又は輝度)のレベル」、又は、単に「文字フォント200の明るさのレベル」とも記載する。)
図2(a)に示すとおり、文字列「little」を通常の状態、即ち、十分な間隔をもって表示した場合は(即ち、両者の間に十分な幅の背景部分203が存在するような場合は)、文字フォントの輪郭に、例えば2つの階調(文字フォント部分の明るさよりも僅かに暗い階調1部分201、階調1よりも暗いが背景部分より明るい階調2部分202)を付加しても、輪郭に付加された多階調部分がお互いに離れていて、しかも背景部分203が存在することになり、文字の視認性に問題はない。逆に、文字フォントの輪郭に階調を付与することによって文字の曲がる部分などに生じやすいギザギザ感のない、高品質な文字表示が行われる。

0065

図2(b)は、何らかの事情、例えば図12を参照して説明したような事情により、文字列の長さを短縮しなければならない場合の表示状態を示している。図2(b)に示すとおり、文字列が多階調文字によって構成されている場合、文字列の短縮の程度によっては、隣接する文字の間の間隔が極めて狭くなり、文字フォントの輪郭部分に設けられた階調2部分202が表示されなくなってしまう場合があり、この場合、2つの文字間には、階調1部分201のみが辛うじて残された状態となる。

0066

この場合、図2(b)の下部に示されたグラフから明らかなように、2つの多階調文字の間には、階調1部分(明るさ211の部分)のみが存在することとなり、文字列全体として、コントラストの低い、視認性の悪い表示になる。

0067

そこで、このように視認性の悪くなる階調差となったような場合には、文字フォント200に付加された階調を補正する。図2(c)には、階調を補正することの一例として、階調1部分201、階調2部分201を削除したものが示されている。この場合は、結果として、階調部分全体が削除されることになり、多少文字の表示品質は落ちることになるが、視認性に優れた表示となる。なお、本発明では「階調差」とは、2つの明るさの異なる階調間、例えば「階調1部分201」と「階調2部分202」の明るさ(又は輝度)の差と同義の意味で用いている。

0068

図2に示す例では、文字フォント200の階調(明るさ)と、隣接した多階調文字間の中間部における階調(明るさ)との階調差を測定し、その測定の結果、階調差が視認性を悪くするような階調差になった場合には、多階調文字の階調を補正して、補正された多階調文字(補正多階調文字)を表示する。この場合、補正の程度を適切に選択することにより、例えば、図2(c)に示すとおり、付与された全ての階調を取り除くことにより、表示された文字間に、背景レベルの明るさの部分を挟ませることも可能となり、視認性の良い表示を行うことができる。なお、多階調文字の階調を補正する他の態様については図4図6等を用いて、更に具体的に説明する。

0069

図1図3を参照して、図2で説明した表示を実現するフロー及びそのフローを実施することができる多階調文字の表示装置の例を説明する。図1は、本発明の多階調文字の表示方法に係る実施の態様1を説明するためのフロー図であり、図3は、そのようなフローを実施できる多階調文字の表示装置の一例である。

0070

図3は、例えばテレビ受像機等のOSD表示を行う装置に接続して、本発明に係る多階調文字の表示方法を適用できる表示装置として示してある。図3において、101は、前述のとおり、テレビ受像機のOSD表示を行うOSD生成部であり、このOSD生成部101により、例えば番組情報、テレビ受像機の操作に関する情報等をオンスクリーン表示する。

0071

なお、図3では明示してないが、図3に示されたOSD生成部101をはじめとして、以下に説明する文字階調生成部103、階調差測定部104、文字階調補正部105、切替部106は、何れもテレビ受像機本体等に備えられたCPUによって制御されている。

0072

図3において、OSD生成部101から出力されるOSD表示されることになる文字列データは、先ず、バッファメモリ102に蓄積される。図1のフロー図は、図3のバッファメモリ102に蓄積された文字列データを受けて、該文字列データを多階調文字に変換して、予め決められた領域に表示する多階調文字の表示方法を示している。

0073

図1において、バッファメモリ101から表示すべき文字列データを受けると、文字階調生成部103において、文字フォントの輪郭に1以上の階調を付加して多階調文字の作成を行う(ステップ1)。OSD生成部101からのデータは、通常予め決められた表示領域に表示されるようになっているので、その表示領域に1以上の階調が付加された多階調文字が収まるか否かを確認する(ステップ2)。この確認動作は、図3には図示されていない表示装置制御用のCPUを用いても、また、既に述べたとおり、例えば、テレビ受像機のCPUを用いても行うことができる。

0074

予め決められた表示領域に多階調文字の文字列が収まらない時は、文字間隔(ピッチ)を更に縮め(ステップ3)、更に、予め決められた表示領域に多階調文字の文字列が収まるかを確認して(ステップ4)、予め決められた表示領域に多階調文字の文字列が収まるまで、この文字間隔を縮める動作と確認動作を繰り返す。

0075

多階調文字の文字列が予め決められた領域に収まった事を確認した後、階調差測定部104では、文字フォント200の階調と、隣接した多階調文字間の中間部における階調との階調差を測定する(ステップ5)。例えば、図2(b)において、隣接する2つの多階調文字の中間部における階調は、221で示した部分の階調であり、図2(b)の場合には、多階調文字の「階調1」となる。そして、階調差は、図2(b)中に丸印222で示したとおり、文字フォント200の明るさ(又は輝度)のレベル210と、付加された階調1部分201の明るさ(又は輝度)のレベル211との差になる。

0076

階調差の測定は、例えば、文字フォント部分200の明るさと共に、階調1、階調2、及び背景部の明るさを記憶しておき、文字間隔が短縮されてメモリに展開された文字から前記の階調差を計算することができる。

0077

図1(b)には、階調差を測定する別の測定方法が記載されている。この階調差の測定方法は、以下のとおりである。即ち、通常、文字フォントの輪郭に階調を付加する場合は、付加する夫々の階調の明るさのレベル、付加する階調の幅(ピッチ)が予め決められているので、図1(b)に示すとおり、文字間隔(ピッチ)を判定することで、この文字間隔(ピッチ)を「文字フォント200の階調」と、「隣接した多階調文字間の中間部における階調」との階調差に換算できる。

0078

測定して得られた前記の階調差に基づいて、文字階調補正部105は文字階調生成部103によって生成された多階調文字の階調を補正して補正多階調文字を作成することになる。

0079

図1には、多階調文字の階調を補正する際の補正方法の一例が示されている。例えば、文字フォント部分の明るさ(階調0とする。)から背景部分の明るさ(階調Nとする。)までが全体でN階調あったとして、前記ステップ5で求められた階調差がN階調の50%以上あるか否かを判別して(ステップ6)、50%以上でない場合には、全ての階調を外す(ステップ8)こととする。即ち、前記の50%に相当する階調差を、第1の階調差として設定しておき、第1の階調差以上でないときには、付与された全ての階調を外す。

0080

前記階調差が50%以上の場合でも、階調差が80%以上になっているか否かを確認して(ステップ7)、階調差が80%以上になっていない場合には、文字フォント部分の階調から一番遠い離れた階調であるn番目の階調を外す(ステップ9)。そして、階調差を再度測定して(ステップ6)、階調差が80%以上になったことを確認して(ステップ7)、階調を補正する処理を終了する。即ち、前記階調差80%に相当する階調差を、第2の階調差として設定しておき、第2の階調差以上になったことを確認してから処理を終了する。

0081

ステップ2において、作成された多階調文字が表示領域におさまっている場合には、当然、階調の補正を行うことなく処理を終了する。階調を補正するか否かを決める階調差は80%に限られることはなく、例えば75%としても良い。この比率下げた場合には、視認性の改善効果が多少減じられることになるが、その代わり、高品位な文字である多階調文字がそのまま表示される割合が高まる。

0082

なお、ステップ7において、80%に満たない場合は、階調差が80%以上になるまで階調を外す方法としているが、より簡易な方法を採用することもできる。

0083

図1(c)には、このような例が示されている。この場合は、ステップ7において、階調差が70%以上あるか否かで判断しており、階調差が70%以上有った場合にはそのままの表示を許している。そして、70%に満たない場合は、n番目の階調を外すこと、即ち、文字フォントに付加された複数の階調のうち、一番外側の階調部分を外すこととしている。この表示方法によった場合でも、簡単な処理でありながら、最低50%以上の階調差は確保しており、それなりの視認性を確保できる。

0084

以上に説明したとおり、ステップ5からステップ9によって、或いはステップ5からステップ9’によって、多階調文字の文字フォント部分の階調と、隣接した多階調文字間の中間部における階調との階調差を測定するステップ、前記階調差を測定するステップによって得られた階調差に基づいて、多階調文字の階調を補正して補正多階調文字を作成するステップが構成されていることがわかる。

0085

以下、図4図5図6を用いて、より具体的に多階調文字の階調を補正して補正多階調文字を作成する方法を説明する。

0086

図4は、多階調文字305と多階調文字315が、隣接してはいるが、視認性を悪くすることの無い、十分に離れた間隔で表示されている状態を示している。多階調文字305は、文字フォント300に対して付加された階調1部分301、階調2部分302、階調3部分303の3つの階調を有しており、多階調文字315は、文字フォント310に隣接して付加された階調1部分311と、階調2部分312と、階調3部分313の3つの階調を有している。図4では説明の都合上多階調文字305と多階調文字315に付加された3つの階調に対して夫々異なる番号を付与しているが、図4の下部に示されたグラフに示されるように、対応する階調の明るさのレベルは同一である。

0087

多階調文字305、315の文字フォント300、310に付加された階調1、階調2、階調3は夫々2ピクセルの幅を持っており、更に、多階調文字305の階調3部分303と多階調文字315の階調3部分313は、少なくとも2ピクセル以上離れた状態として表示されている。従って、多階調文字305の文字フォント300と多階調文字315の文字フォント310との間は、16ピクセル以上離れていることになる。このような場合は、2つの文字は十分なコントラストを有して表示されることとなり、通常の表示において、視認性に問題は無い。

0088

既に説明したとおり、図4に示された多階調文字305、315の場合には、多階調文字305、315の階調1、階調2、階調3は夫々同じ階調差(明るさの差)を有しており、更に、背景部分304と夫々の文字フォント部分300、310の間を均等な階調差(明るさの差)となるように構成されている。

0089

図5(a)は、図4に示された2つの多階調文字305、315の表示間隔が狭められた状態を示しており、多階調文字305の階調3の部分303と、多階調文字315の階調3の部分313が重なった状態を示している。

0090

既に説明していたとおり、階調1、階調2、階調3は、文字フォント部分300、310と背景部分304との間で均等な階調差(明るさのレベルの差)になるように設定しているので、この場合の階調差350は、背景部分304と文字フォント部分300、310との階調差の75%になる。なお、この階調差350は、多階調文字の文字フォント300部分における階調(明るさ)と、隣接した多階調文字間の中間部における階調(明るさ)との階調差(明るさの差)となっていることが分る。図1のステップ5において、「階調差を測定」するとは、この階調差350を測定することを意味している。

0091

図1(a)に示した本発明の1実施例の表示方法に従えば、ステップ6で階調差が50%以上と判定されるが、ステップ7で80%以上ではないので、3番目の階調3がはずされ、ステップ5においてそのときの階調差が測定される。当然、階調差は100%となっているので、ステップ7によってそのことが確認され、処理が終了することになる。図5(b)はこの時の様子を示している。

0092

なお、図4に示した例では、図1(c)に示した変形例でも図5(b)に示した補正多階調文字が作成されることになる。

0093

上述の結果、多階調文字305、315は、2つの階調1、階調2を持つ多階調文字305’、315’として補正された補正多階調文字として表示されることになる。この場合、多階調文字の階調が一つ減じられることになるので、表示の文字品質は少し悪くなるが、視認性は殆んど劣化しないので、トータルとしての表示品質を殆んど劣化させることなく、文字間隔を狭めることができる。

0094

図6には、図5の場合より、更に多階調文字305、315の間隔を狭くした場合について、「多階調文字の階調を補正して補正多階調文字を作成するステップ」の様子が示されている。図6では、図4に示した多階調文字305、315の間隔が図5の場合よりも更に狭くなった場合を示しており、多階調文字305と315の階調2の部分で重なった場合を示している。

0095

この場合、図1のステップ5で測定される階調差は、図6(a)の351に相当する。そしてこの場合、階調差は50%であり、50%を超えてはいないので、図6(b)に示すとおり、全ての階調を外すことになる。その結果、多階調文字305、315は、夫々文字フォント300、310のみの表示となる。多階調文字としたことによる文字の表示品質の向上は望めないことになるが、表示の視認性は確保できたことになり、文字表示に求められる最低限の要請は満たすことができる。

0096

以上の説明では、文字フォントに付加する複数の階調1、2、3の夫々の明るさを、同じ明るさ(輝度)だけ変化するものとして説明してきた。付与する階調の明るさの変化はそれに限らず、嗜好により、又、文字の使用目的に応じて自由に設定できる。例えば、表示する情報を正確に伝えたい場合には、より視認性の向上が望めるように設定し、伝える内容の正確さより見栄え(デザイン)が重要視される場合には、視認性を多少犠牲にして表示文字の品質が良くなるように設定する。

0097

図7には、付加された階調において、文字フォントに近い側における階調の明るさの変化を、文字フォントに遠い側になるに従って大きくなるように構成した例が示されている。即ち、図7に示すとおり、文字フォント300の明るさと、階調1部分301の明るさの差を差371とし、階調1部分301と階調2部分302の明るさの差を差372とし、階調2部分302と階調3部分303の差を差373とし、階調3部分303と背景部分304との明るさの差を差374とした場合、差371<差372<差373<差374として構成されている。階調差は例えば対数的に変化させることが考えられる。

0098

人間の感覚は一般的に、対数に変換されているといわれており、従って、このような階調を付加した多階調文字の方が、多くの人に滑らかに感ずることが期待される。また、このように付加された階調を減らすように構成する方がより多くの人に違和感を与えないことが期待される。この場合、階調3を外すだけでも、背景部分とのコントラストが大きくなり、視認性を高くする上での効果が大きい。

0099

<実施の形態2>
図8図9図10には、本発明の実施の形態2が示されている。以下、図8図9を参照して実施の形態2における多階調文字の表示方法を説明する。

0100

この実施の形態2における多階調文字の表示方法では、図8に示すとおり、基本的には図1と共に説明した「実施の形態1」の多階調文字の表示方法とほぼ同様な構成となっているが、多階調文字の階調を補正して補正多階調文字を作成するステップにおいて、構成が少し異なっている。なお、図8では、階調差を測定する方法として、図1(b)を参照して説明したと同じ測定方法が記載されている。

0101

従って、図8のステップ1からステップ6までは、既に、図1を参照して説明しているので、以下の説明では省略し、図8において、ステップ7、ステップ8として記載されている「階調を補正する処理」について説明する。

0102

実施の形態2において、ステップ7で判断する際の規準となる「所定値」を第1の階調差として、予め登録しておく。例えば、所定値(第1の階調差)として、80%を登録しておき、ステップ6で得られた階調差が80%より小さくない場合(即ち、大きい場合)には、階調を補正することなくステップ1で作成された多階調文字をそのままにして表示を行い、階調差が80%より小さい時には、全ての階調を外して文字フォントのみにて表示を行う。もちろん、所定値80%に代えて別の所定値70%を選んでも良い。

0103

図9(a)、(b)を参照して、より詳細に実施の形態2の多階調文字の表示方法を説明する。図9(a)は、図8のステップ3により、所定のスペースに収められた多階調文字の状況を示しており、図5(a)に示したものと同じである。この場合の階調差350が75%であり、予め登録された所定値が80%であるとすれば、全ての階調を外す(ステップ8)ことになる。

0104

図9(b)は、この時の表示状態を示している。この場合は、結果として、もはや多階調文字の表示は行われないことになり、通常の文字フォントのみの表示になる。この処理は簡単であり、また、視認性を高めるという目的には有効であり、例えば表示画面が小さい場合等、元々表示画面が小さい場合に用いて有効である。なお、この場合の処理は、結果として、図6に示した場合と同じになっている。

0105

図10には、上述の実施の形態2による表示方法を実現できる表示装置の例が記載されている。図3に示された実施の形態1の表示装置と基本的には同じ構成であるが、図10に示された表示装置では、図3に示された補正多階調文字生成部105が省かれており、より簡単な構成となっている。即ち、図3では、補正多階調文字生成部105として、多階調文字を補正することを前提とした表示装置としているが、本願の実施の形態2では、補正多階調文字の特殊な例として何も補正しない文字、即ち、OSD生成部101からの階調が付加されていない文字を表示することで良く、従って、切換部104を備えることで所期の動作を行わせることができる。

0106

図10に示された多階調文字の表示装置の動作を、以下に簡単に動作を説明する。

0107

OSD生成部101から供給された所定の表示領域内に表示するように定められた文字データは、一旦バッファメモリ102に記憶される。文字階調生成部103では、OSD生成部101からの文字データに対して、1以上の階調を付与して、多階調文字を作成する。階調差測定部104では、文字階調生成部103によって生成された多階調文字の階調差を測定する。詳細な説明は省くが、ここで「多階調文字の階調差を測定する」とは、図5を参照して説明したとおり、図5(a)に示された階調差350を測定することを意味している。

0108

測定の結果得られた階調差が所定の値、例えば75%より小さい場合には、切替部106によって、バッファメモリ102に記憶されていた階調が付与されていない文字をLCD等の表示部に表示する。階調差が所定の値より大きい場合には、文字階調生成部103からの多階調文字がLCD上に表示されることになる。

0109

なお、特に図示しないが、多階調文字の文字フォント部は、文字の背景部分に対して文字が読みやすいように定められる。例えば、暗い背景部分又は黒い背景部分に対して多階調文字を表示する場合、文字フォント部分は白色であることが好ましい。また、背景部分が白い場合または明るい場合には、文字フォント部分は暗い色、例えば黒色が好ましい。この場合、文字を表示する領域全体を、文字フォントの色に対応して、暗い色或いは逆に明るい色にしても良い。

0110

なお、上記のとおり、文字の背景部分に対して文字フォント部分の輝度差を大きくした場合に、文字の視認性が良いことは言うまでも無いが、既に述べたとおり、本願発明は、特に、文字フォント部分の色(文字色)と文字の背景部分の色(背景色)との輝度差が小さいような文字表示であって、文字間隔の狭い表示を行う場合には、極めて有効に視認性の劣化を抑えることができるという効果を奏する。即ち、画面構成上の必要性から、文字色と背景色の輝度差が大きく取れないような映像において、文字間隔が狭くなったとしても、本願の発明によれば、文字の視認性の劣化を有効に抑えることができる。

0111

以上に述べた多階調文字の表示方法は、複数個の多階調文字が並んだ状態を想定しているが、1つの文字を表示していた場合でも、本願発明の多階調文字の表示方法を有効に適用できる。例えば、画素数が多い大画面のテレビ受像機のディスプレイにおいて十分な視認性を持って表示できる1つの多階調文字を、画素数が小さいテレビ受像機のディスプレイに表示させると、1つの文字内において、文字を構成する「線分」自体が接近し、視認性の悪い表示になる場合がある。このような場合でも、本願発明の表示方法を適用すれば、特に、表示制御用のプログラムを変更することなく、視認性の劣化を抑えた多階調文字の表示を行うことができる。

0112

また、既に説明したが、例えば、テレビ受像機において、画面中に他のチャンネルを子画面で表示させるPIP(ピクチャー・イン・ピクチャー)表示を行う場合で、子画面のデザインを崩さないで小さい画面中に所定の文字列を表示しようとすると、表示する文字自体が小さくなり、上に述べたと同じ現象が起きる。
<テレビ受像機等への適用>
図11は、実際のテレビ受像機に対して、本発明の多階調文字の表示装置を適用した場合を説明するための図である。先ず、図11におけるテレビ受像機の概要を説明する。

0113

図11において、10は、例えば、画面サイズ16:9(1920×1010ドット)の液晶表示装置22を有するテレビ受像機の全体を示している。図11に示したテレビ受像機10では、液晶表示装置22によってOSD生成部によって生成されたOSDデータ等の表示が行われることになる。このテレビ受像機10は、バス8に接続されたCPU6、メモリ7を有しており、このテレビ受像機10の動作は、前記CPU6及び前記メモリ7に記憶された各種の制御プログラムにより制御される。

0114

即ち、この図11に示されたテレビ受像機では、CPU6を含むコンピュータ・システムによって制御されており、テレビ受像機をコンピュータ・システムによって動作させるためのプログラムはメモリ7に記憶されている。なお、画面サイズがアスペクト比16:9の液晶表示装置に限定されるものではないことは明らかである。

0115

前記メモリ7は、通常、RAMによって構成されるが、一部にROMを含んでいても良い。また、書き換え可能なフラッシュメモリ等を含んでいても良い。前記メモリ7には、CPUを動作させるためのOSや各種の制御ソフト等が記憶され、放送波を介して受信したEPGデータ等の番組情報に関するデータ、OSD表示を行う際に必要となるOSD用画像データ等が記憶されている。また、前記メモリ7は、各種制御動作に必要なワークメモリとして働くワーク領域を有している。

0116

テレビ受像機10には、デジタルチューナー部14の外に、アナログチューナー部12が設けられており、アナログ放送受信可能とされている。また、外部入力部31には、HDDSDカード等の固体メモリ、BD(ブルーレイディスク)、DVD、CD等のディスク装置等、種々の外部機器30が接続可能とされており、更に、テレビ受像機10の本体内にもBD/DVD/CDの記録/再生部32が内蔵されている。更に、IP放送チューナー部23が備えられており、IP放送の受信も可能とされている。

0117

テレビ受像機10は、この外、AVスイッチ部13、デジタル復調部15、分離部(DMUX)16、ビデオデコードキャプチャ部17、ビデオセレクタ部18、映像処理部19、加算回路20、表示制御部21、液晶表示装置22、EPG/OSD/予約処理部24、オーディオデコード部25、オーディオセレクタ部26、音声出力変換部27、スピーカ28、選局部33、通信制御部34、リモコン受光部35を有している。テレビ受像機10には、更に、周囲の明るさを検出するためのOPC(光)センサ38が設けられている。

0118

テレビ受像機10に備えられた「EPG/OSD/予約処理部24」は、本発明の図3図10において「OSD生成部101」として記載した部分の機能を有している。

0119

アナログチューナー部12は、アナログ放送受信用のアンテナ11を介して受信するアナログテレビ放送信号を選局するもので、選局部33からの選局指示に応じて選局を行う。アナログチューナー部12からの受信信号は、AVスイッチ部13において、音声信号映像信号とに分離され、映像信号はビデオセレクタ部18に入力され、音声信号はオーディオセレクタ部26に入力される。

0120

デジタルチューナー部14は、デジタル放送受信用アンテナ40を介して受信するデジタルテレビ放送信号を選局するもので、選局部33からの選局指示に応じて受信するチャンネルの選局を行う。デジタルチューナー部14からの受信信号は、デジタル復調部15にて復調され、分離部(DMUX)16に送られる。

0121

IP放送チューナー部23は、電話回線・LAN等に接続された通信制御部34を介して受信するIP放送を選局するもので、選局部33からの選局指示に応じて受信する特定のIP放送を選局し、出力を分離部(DMUX)16に送る。

0122

分離部(DMUX)16は、デジタル復調部15又はIP放送チューナー部23から入力された、多重化された映像データ、音声データを分離し、映像データをビデオデコード/キャプチャ部17に送り、音声データをオーディオデコード部25に送る。さらに、分離部(DMUX)16は、放送信号に含まれるEPGデータ等のデータを抽出し、EPG/OSD/予約処理部24に送る。なお、分離部(DMUX)16によって抽出された放送波信号は、必要に応じてCPU6による書き込み制御によりメモリ7に記録される。

0123

ビデオデコード/キャプチャ部17は、分離部(DMUX)16によって分離された映像データをデコードしたり、映像データに含まれるビデオ情報静止画としてキャプチャしたりする。前記ビデオデコード/キャプチャ部17によってデコードされた映像信号は、ビデオセレクタ部18に送られる。ビデオセレクタ部18には、既に説明したとおり、アナログチューナー部12からの映像信号が入力されており、また、外部入力部31からの映像信号も入力されている。ビデオセレクタ部18は、CPU6からの制御信号により、これらの入力映像信号から1つの映像信号を選んで出力し、映像処理部19に送る。

0124

映像処理部19では、入力された映像信号に対して、例えば、ノイズリダクションの処理、シャープネスの調整、コントラストの調整等の映像処理を行い、液晶表示装置22に対して最適な映像信号となるように映像データを変換する。

0125

表示制御部21は、受信した映像データを液晶表示装置22に表示させるための駆動回路を含む部分であり、加算回路20によって加算された、EPG/OSD/予約処理部24からの電子番組表(EPG;Electronic Program Guide)データ、或いは、OSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)データを、映像処理部19からの映像データに加えて液晶表示装置22に送る。液晶表示装置22では、送られてきた映像データを画面上に表示する。

0126

オーディオデコード部25は、分離部(DMUX)16によって分離された音声データをデコードするものである。オーディオデコード部25は、デコードした音声信号をオーディオセレクタ部26に送る。

0127

オーディオセレクタ部26では、AVスイッチ部13からの音声信号、外部入力部31からの音声信号、及び、オーディオデコード部25からの音声信号を受け、CPU6からの制御によってビデオセレクタ部18で選択された映像信号に対応した音声信号を選択し、音声出力変換部27を介して音声信号をスピーカ28に送る。音声出力変換部27は、受信した音声信号をスピーカ28での再生に最適な信号に変換してスピーカ28に供給する。

0128

リモコン受光部35は、リモートコントローラ36(以下リモコン36という)からの光信号を受信して、前記リモコン36からの制御信号を受け付けるためのものである。通信制御部34は、電話回線、LAN、インターネット等のネットワーク網を介して通信確立させるように制御を行う。

0129

EPG/OSD/予約処理部24は、定期的に更新保存されたEPGデータに基づき電子番組表を作成し、また、メモリ7に予め保存されているOSDデータを描画する。前記のOSDデータとは、例えば、予めメモリ7に記憶された設定メニュー画面音量ケージ現在時刻選局チャンネル等の各種情報を描画するためのデータである。また、EPG/OSD/予約処理部24は、前記の電子番組表を利用して番組の予約処理等を行う。

0130

既に説明したとおり、ここに上げられたOSDデータの中には、例えば英語表記のデータをドイツ語表記にした場合に、その長さが変わってしまうデータ等が含まれている。従って、既に説明したとおり、本発明の多階調文字の表示方法等は、ハードウエアの構成を共通とし、ソフトウエア(プログラム)によって多言語表示を可能としたワールドワイド仕様のテレビ受像機等において、上記のOSDデータを予め決められたスペース内に収めて多階調文字で表記しようとする際にきわめて有効に適用できる。

0131

以上の説明では、特に、テレビ受像機を例にして述べているが、その他にも、テレビ視聴可能とした携帯機器、例えば、携帯電話カーナビゲーションシステム携帯ゲーム端末機等においてテレビを受信する場合にも本願の発明に従った表示方法を適用できることは明らかである。また、テレビ受像のための機能が備えられていないような表示装置であっても、多言語に対応した多階調文字表示を行う装置には、全て本願発明が有効に適用できることが明らかである。

0132

<プログラム、記憶媒体
図3図10に示した多階調文字の表示装置の各ブロックは、集積回路ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。なお、CPUは本願の表示内に本願の表示方法を行うための専用のCPUとして設けても良いが、テレビ受像機等に適用した場合は、テレビ受像機内に設けられたCPUを兼用しても良い。

0133

ソフトウエア的に実現する場合、多階調文字の表示装置は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである多階調文字の表示装置の制御プログラムのプログラムコード実行形式プログラム中間コードプログラムソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、多階調文字の表示装置に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。

0134

上記記録媒体としては、例えば、磁気テープカセットテープ等のテープ類フロッピー(登録商標ディスクハードディスク等の磁気ディスクCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカードメモリカードを含む)/光カード等のカード類マスクROMEPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。

0135

また、上記プログラムコードは、通信ネットワークを介して供給されるものでも良い。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されるものではない。例えば、インターネット、イントラネットエキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網移動体通信網衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送ケーブルTV回線電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網衛星回線地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。

0136

なお、以上に開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明だけではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

0137

本発明は、テレビ受像機等に代表される各種の情報機器に用いられているLCD、EL等全ての表示パネルにおいて、高品位の多階調文字を表示させることができる多階調文字の表示方法、表示装置に関するものであり、産業上の利用可能性は高い。

0138

101 OSD生成部
102バッファメモリ
103文字階調生成部
104階調差測定部
105補正多階調文字生成部(文字階調補正部)
106切替部
107液晶表示装置
200 多階調文字の文字フォント部分
201 多階調文字の階調1の部分
202 多階調文字の階調2の部分
203背景部分
210 多階調文字の文字フォント部分の階調(明るさのレベル)
211 多階調文字の階調1の部分における階調(明るさのレベル)
212 多階調文字の階調2の部分における階調(明るさのレベル)
213 背景部分の階調(明るさのレベル)
300、310 多階調文字の文字フォント部分
301、311 多階調文字の階調1の部分
302、312 多階調文字の階調2の部分
303、313 多階調文字の階調3の部分
304 背景部分
305 文字フォント310、階調1の部分311、階調2の部分312、階調3の部分313を有する多階調文字
315 文字フォント300、階調1の部分301、階調2の部分302、階調3の部分303を有する多階調文字
350 文字フォント部分と階調3の部分との階調差(明るさのレベルの差)

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