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技術 発光装置の異常検出装置および発光装置の異常検出方法

出願人 シャープ株式会社
発明者 松井邦晃
出願日 2012年1月12日 (7年0ヶ月経過) 出願番号 2012-004354
公開日 2013年7月22日 (5年5ヶ月経過) 公開番号 2013-143554
状態 特許登録済
技術分野 発光ダイオード LED素子(パッケージ以外)
主要キーワード 通常電流 電圧検出用抵抗 エラー電圧 P型電界効果トランジスタ エラーレジスタ 発光素子駆動装置 目標電圧値 外部表示機器
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図面 (5)

課題

発光装置の異常の誤検出を低減することができる発光装置の異常検出装置および発光装置の異常検出方法を提供する。

解決手段

CPU10は、通常電流状態で、各チャンネルLED20を流れる電流によって決まる検知電圧異常検知電圧未満となるエラー電圧のチャンネルを検知すると、エラー電圧を検知したチャンネルの電流を増加するとともに、エラー電圧を検知したチャンネルのパルス幅デューティ比強制的に落として、電流増加状態とする。そして、CPU10は、エラー電圧を検知したチャンネルについて、電流増加状態で再度エラー電圧を検知したとき、再度エラー電圧を検知したチャンネルを使用不能とし、再度エラー電圧を検知しなかったとき、通常電流状態に戻す。

概要

背景

液晶ディスプレイなどの表示装置には、バックライトなどの発光装置を用いるものがある。バックライトは、たとえば複数の発光ダイオード(Light Emitting Diode:以下「LED」という)を用いて構成される。バックライトに用いられる複数のLEDは、複数のエリアに配分され、エリアごとにLEDのオープンおよびショート監視される。オープンは、LEDの破壊によって、LEDの抵抗値極端に大きくなり、ほぼ切断状態になる異常であり、また、ショートは、LEDの抵抗値が極端に小さくなり、ほぼ導通状態になる異常である。

しかし、LEDを駆動する駆動電流が小さい場合は、検出電圧も小さくなるため、高い精度での電圧の検出が難しくなる。電圧を検出するために電圧検出用抵抗を用いる場合、電圧検出用抵抗の抵抗値を大きくすれば、検出電圧を大きくして、検出精度を上げることはできるが、電圧検出用抵抗で消費される電力が増加し、消費電力のロスが増加する。

一般的に、LEDは、大電流を流すと、輝度効率の悪化および発熱量の増加などが発生する。また、電圧検出用抵抗に流れる電流に応じた電圧を検知する場合、ノイズによる電圧変動をLEDの異常として誤検知することがある。

従来技術として、特許文献1に記載される発光素子駆動装置がある。この発光素子駆動装置は、複数のLEDをそれぞれ駆動する駆動トランジスタオンにした状態で、各LEDの端子間電圧を測定し、測定した端子間電圧に基づいて各LEDの異常を検出し、異常を検出した場合、外部表示機器上にLEDの異常発生を表示する。

概要

発光装置の異常の誤検出を低減することができる発光装置の異常検出装置および発光装置の異常検出方法を提供する。 CPU10は、通常電流状態で、各チャンネルのLED20を流れる電流によって決まる検知電圧異常検知電圧未満となるエラー電圧のチャンネルを検知すると、エラー電圧を検知したチャンネルの電流を増加するとともに、エラー電圧を検知したチャンネルのパルス幅デューティ比強制的に落として、電流増加状態とする。そして、CPU10は、エラー電圧を検知したチャンネルについて、電流増加状態で再度エラー電圧を検知したとき、再度エラー電圧を検知したチャンネルを使用不能とし、再度エラー電圧を検知しなかったとき、通常電流状態に戻す。

目的

本発明の目的は、発光装置の異常の誤検出を低減することができる発光装置の異常検出装置および発光装置の異常検出方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

発光装置に流れる電流を制御する電流制御部と、発光装置に直列に接続される抵抗素子両端子間電圧を検知する電圧検知部と、電圧検知部によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧未満になったとき、電流制御部によって制御される発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させ、発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態で電圧検知部によって検知される電圧が未だ予め定める異常検知電圧未満であるとき、発光装置は異常であると判定する異常検出部とを含むことを特徴とする発光装置の異常検出装置。

請求項2

前記電流制御部は、パルス幅変調方式によって発光装置に流れる電流を制御し、前記異常検出部は、発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態にしたとき、前記電流制御部が制御するパルス幅変調方式のパルス幅デューティ比を予め定める制限デューティ比まで低下させることを特徴とする請求項1に記載の発光装置の異常検出装置。

請求項3

複数のチャンネルごとにそれぞれ複数の発光ダイオードが直列に接続されて構成される前記発光装置に用いられ、前記電流制御部は、チャンネルごとに電流を制御し、前記電圧検知部は、チャンネルごとに発光ダイオードに直列に接続される抵抗素子の両端子間の電圧をチャンネルごとに検知し、前記異常検出部は、いずれかのチャンネルで電圧検知部によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧未満になったとき、電圧検知部によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧未満になったチャンネルについて、電流制御部によって制御されるチャンネルに流れる電流を予め定める電流値分増加させ、該チャンネルに流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態で電圧検知部によって検知される電圧が未だ予め定める異常検知電圧未満であるとき、該チャンネルは異常であると判定し、該チャンネルに流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態で電圧検知部によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧以上であるとき、該チャンネルは異常でないと判定することを特徴とする請求項1または2に記載の発光装置の異常検出装置。

請求項4

前記異常検出部は、異常でないと判定したとき、該異常でないと判定しチャンネルに流れる電流を電流制御部によって予め定める電流値分増加する前の電流値に戻させることを特徴とする請求項3に記載の発光装置の異常検出装置。

請求項5

前記異常検出部は、異常であると判定したとき、該異常であると判定したチャンネルに流れる電流を電流制御部によって停止させることを特徴とする請求項3または4に記載の発光装置の異常検出装置。

請求項6

発光装置に流れる電流を制御する電流制御部と、発光装置に直列に接続される抵抗素子の両端子間の電圧を検知する電圧検知部とを含む異常検出装置によって実行される発光装置の異常検出方法であって、電圧検知部によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧未満になったとき、電流制御部によって制御される発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させる電流増加テップと、電流増加ステップで発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態で電圧検知部によって検知される電圧が未だ予め定める異常検知電圧未満であるとき、発光装置は異常であると判定する異常判定ステップとを含むことを特徴とする発光装置の異常検出方法。

技術分野

0001

本発明は、バックライトなどの発光装置の異常を検出する発光装置の異常検出装置および発光装置の異常検出方法に関する。

背景技術

0002

液晶ディスプレイなどの表示装置には、バックライトなどの発光装置を用いるものがある。バックライトは、たとえば複数の発光ダイオード(Light Emitting Diode:以下「LED」という)を用いて構成される。バックライトに用いられる複数のLEDは、複数のエリアに配分され、エリアごとにLEDのオープンおよびショート監視される。オープンは、LEDの破壊によって、LEDの抵抗値極端に大きくなり、ほぼ切断状態になる異常であり、また、ショートは、LEDの抵抗値が極端に小さくなり、ほぼ導通状態になる異常である。

0003

しかし、LEDを駆動する駆動電流が小さい場合は、検出電圧も小さくなるため、高い精度での電圧の検出が難しくなる。電圧を検出するために電圧検出用抵抗を用いる場合、電圧検出用抵抗の抵抗値を大きくすれば、検出電圧を大きくして、検出精度を上げることはできるが、電圧検出用抵抗で消費される電力が増加し、消費電力のロスが増加する。

0004

一般的に、LEDは、大電流を流すと、輝度効率の悪化および発熱量の増加などが発生する。また、電圧検出用抵抗に流れる電流に応じた電圧を検知する場合、ノイズによる電圧変動をLEDの異常として誤検知することがある。

0005

従来技術として、特許文献1に記載される発光素子駆動装置がある。この発光素子駆動装置は、複数のLEDをそれぞれ駆動する駆動トランジスタオンにした状態で、各LEDの端子間電圧を測定し、測定した端子間電圧に基づいて各LEDの異常を検出し、異常を検出した場合、外部表示機器上にLEDの異常発生を表示する。

先行技術

0006

特開2011−198913号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、特許文献1に記載される従来技術も、測定した端子間電圧に基づいて各LEDの異常を検出するので、ノイズによる電圧変動をLEDの異常として誤検知することがある。

0008

本発明の目的は、発光装置の異常の誤検出を低減することができる発光装置の異常検出装置および発光装置の異常検出方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0009

本発明は、発光装置に流れる電流を制御する電流制御部と、
発光装置に直列に接続される抵抗素子両端子間の電圧を検知する電圧検知部と、
電圧検知部によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧未満になったとき、電流制御部によって制御される発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させ、発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態で電圧検知部によって検知される電圧が未だ予め定める異常検知電圧未満であるとき、発光装置は異常であると判定する異常検出部とを含むことを特徴とする発光装置の異常検出装置である。

0010

また本発明は、前記電流制御部は、パルス幅変調方式によって発光装置に流れる電流を制御し、
前記異常検出部は、発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態にしたとき、前記電流制御部が制御するパルス幅変調方式のパルス幅デューティ比を予め定める制限デューティ比まで低下させることを特徴とする。

0011

また本発明は、複数のチャンネルごとにそれぞれ複数の発光ダイオードが直列に接続されて構成される前記発光装置に用いられ、
前記電流制御部は、チャンネルごとに電流を制御し、
前記電圧検知部は、チャンネルごとに発光ダイオードに直列に接続される抵抗素子の両端子間の電圧をチャンネルごとに検知し、
前記異常検出部は、いずれかのチャンネルで電圧検知部によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧未満になったとき、電圧検知部によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧未満になったチャンネルについて、電流制御部によって制御されるチャンネルに流れる電流を予め定める電流値分増加させ、該チャンネルに流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態で電圧検知部によって検知される電圧が未だ予め定める異常検知電圧未満であるとき、該チャンネルは異常であると判定し、該チャンネルに流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態で電圧検知部によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧以上であるとき、該チャンネルは異常でないと判定することを特徴とする。

0012

また本発明は、前記異常検出部は、異常でないと判定したとき、該異常でないと判定しチャンネルに流れる電流を電流制御部によって予め定める電流値分増加する前の電流値に戻させることを特徴とする。

0013

また本発明は、前記異常検出部は、異常であると判定したとき、該異常であると判定したチャンネルに流れる電流を電流制御部によって停止させることを特徴とする。

0014

また本発明は、発光装置に流れる電流を制御する電流制御部と、発光装置に直列に接続される抵抗素子の両端子間の電圧を検知する電圧検知部とを含む異常検出装置によって実行される発光装置の異常検出方法であって、
電圧検知部によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧未満になったとき、電流制御部によって制御される発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させる電流増加テップと、
電流増加ステップで発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態で電圧検知部によって検知される電圧が未だ予め定める異常検知電圧未満であるとき、発光装置は異常であると判定する異常判定ステップとを含むことを特徴とする発光装置の異常検出方法である。

発明の効果

0015

本発明によれば、電流制御部は、発光装置に流れる電流を制御する。電圧検知部は、発光装置に直列に接続される抵抗素子の両端子間の電圧を検知する。そして、異常検出部は、電圧検知部によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧未満になったとき、電流制御部によって制御される発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させ、発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態で電圧検知部によって検知される電圧が未だ予め定める異常検知電圧未満であるとき、発光装置は異常であると判定する。したがって、発光装置の異常検出装置は、発光装置の異常の誤検出を低減することができる。

0016

また本発明によれば、前記電流制御部は、パルス幅変調方式によって発光装置に流れる電流を制御する。そして、前記異常検出部は、発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態にしたとき、前記電流制御部が制御するパルス幅変調方式のパルス幅のデューティ比を予め定める制限デューティ比まで低下させる。したがって、発光装置の異常検出装置は、電流増加による発光ダイオードの発熱量の増加を抑制することができる。

0017

また本発明によれば、発光装置の異常検出装置は、複数のチャンネルごとにそれぞれ複数の発光ダイオードが直列に接続されて構成される前記発光装置に用いられる。前記電流制御部は、チャンネルごとに電流を制御する。前記電圧検知部は、チャンネルごとに発光ダイオードに直列に接続される抵抗素子の両端子間の電圧をチャンネルごとに検知する。そして、前記異常検出部は、いずれかのチャンネルで電圧検知部によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧未満になったとき、電圧検知部によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧未満になったチャンネルについて、電流制御部によって制御されるチャンネルに流れる電流を予め定める電流値分増加させ、該チャンネルに流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態で電圧検知部によって検知される電圧が未だ予め定める異常検知電圧未満であるとき、該チャンネルは異常であると判定し、該チャンネルに流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態で電圧検知部によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧以上であるとき、該チャンネルは異常でないと判定する。したがって、発光装置の異常検出装置は、バックライトの発光ダイオードの異常をチャンネルごとに検出することができる。

0018

本発明によれば、前記異常検出部は、異常でないと判定したとき、該異常でないと判定しチャンネルに流れる電流を電流制御部によって予め定める電流値分増加する前の電流値に戻させる。したがって、発光装置の異常検出装置は、ノイズによる電圧変動を異常であると誤検出することを防止することができる。

0019

また本発明によれば、前記異常検出部は、異常であると判定したとき、該異常であると判定したチャンネルに流れる電流を電流制御部によって停止させる。したがって、発光装置の異常検出装置は、異常が検出されたチャンネルでの消費電力を0とすることができる。

0020

また本発明によれば、発光装置に流れる電流を制御する電流制御部と、発光装置に直列に接続される抵抗素子の両端子間の電圧を検知する電圧検知部とを含む異常検出装置が発光装置の異常検出方法を実行するにあたって、電流増加ステップでは、電圧検知部によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧未満になったとき、電流制御部によって制御される発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させる。そして、異常判定ステップでは、電流増加ステップで発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態で電圧検知部によって検知される電圧が未だ予め定める異常検知電圧未満であるとき、発光装置は異常であると判定する。したがって、発光装置の異常検出方法は、発光装置の異常の誤検出を低減することができる。

図面の簡単な説明

0021

本発明の一実施形態である液晶ディスプレイ1の構成を示すブロック図である。
LED制御デバイス17の構成を1つのチャンネルについて示す回路図である。
ノイズによる検知電圧の変化を示す図である。
異常検出処理の処理手順を示すフローチャートである。

実施例

0022

図1は、本発明の一実施形態である液晶ディスプレイ1の構成を示すブロック図である。液晶ディスプレイ1は、中央処理装置(Central Processing Unit:以下「CPU」という)10、リードオンリーメモリ(Read Only Memory:以下「ROM」という)11、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:以下「RAM」という)12、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:以下「LCD」という)パネル13、LCDパネルコントローラ14およびバックライト15を含んで構成される。

0023

異常検出部であるCPU10は、ROM11に記憶されるプログラムを実行することによって、LCDパネルコントローラ14およびバックライト15を制御する。ROM11は、たとえばフラッシュメモリなどの不揮発性書き換え可能な半導体メモリによって構成される。ROM11は、CPU10によって実行されるプログラム、および初期設定のため情報を記憶している。RAM12は、たとえば静的ランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory):以下「SRAM」という)などの書き換え可能な半導体メモリによって構成される。RAM12は、CPU10がプログラムを実行するために必要な情報を記憶する。

0024

LCDパネル13は、たとえば液晶パネルによって構成される。LCDパネル13は、LCDパネルコントローラ14から受け取る画像情報を画像として表示する。LCDパネルコントローラ14は、LCDパネル13を制御する。CPU10は、映像信号を出力する装置、たとえば映像再生装置から受け取る映像入力を画像情報に変換して、LCDパネルコントローラ14に送る。LCDパネルコントローラ14は、CPU10から受け取る画像情報をLCDパネル13に送って画像として表示させる。

0025

バックライト15は、発光ダイオード(Light Emitting Diode:以下「LED」という)デバイス16、LED制御デバイス17および電源供給部18を含んで構成される。バックライト15は、LCDパネル13の背面側に設けられ、LCDパネル13を背面側から照明する。

0026

LEDデバイス16は、複数のエリア19、たとえば縦12個および横16個からなる合計192個のエリア19に分割されている。各エリア19は、直列に接続される複数のLED20、たとえば6個のLED20を含む。1つのエリアに含まれる6個のLED20によって、1つのチャンネルが構成される。したがって、LEDデバイス16には、192個のチャンネルが形成される。

0027

電流制御部であるLED制御デバイス17は、LEDデバイス16を制御するドライバである。LED制御デバイス17は、CPU10からの指示によって、各チャンネルに流す電流の制御、およびパルス幅変調(Pulse Width Modulation:以下「PWM」という)方式による輝度の制御をチャンネルごとに行う。PWMの周波数は、たとえば1560Hzである。

0028

LED制御デバイス17は、CPU10がLED制御デバイス17に各チャンネルに流す電量の目標電流値を指示するための電流レジスタを含む。チャンネルごとの目標電流値の初期値は、ROM11に記憶されており、CPU10は、電源投入直後の初期設定処理で、ROM11に記憶されている目標電流値の初期値を、LED制御デバイス17の電流レジスタに設定する。LED制御デバイス17は、電流レジスタに設定されている目標電流値になるように、各チャンネルに流れる電流を制御する。

0029

また、LED制御デバイス17は、エラー電圧を検知したチャンネルをCPU10に知らせるためのエラーレジスタを含む。エラー電圧とは、後述する異常検知電圧未満の電圧のことである。

0030

電源供給部18は、各チャンネルに電圧を印加する。各チャンネルに印加する電圧は、電圧37.5Vが基準となる電圧であるが、CPU10の指示によって、チャンネルごとに可変である。また、電源供給部18は、CPU10の指示によって、チャンネル単位で電圧の供給を停止することができる。

0031

図2は、LED制御デバイス17の構成を1つのチャンネルについて示す回路図である。LED制御デバイス17は、チャンネルごとに、トランジスタTr1、トランジスタTr2、抵抗Rs、差動増幅器Ampおよび電圧検知部21を含む。トランジスタTr1,Tr2は、P型電界効果トランジスタであるが、N型電界効果トランジスタによって構成してもよい。

0032

6個のLED20、トランジスタTr1,Tr2および抵抗Rsは、電源供給部18とアースとの間に、この順序で直列に接続される。具体的には、第1番目のLED20のアノードが電源供給部18に接続され、第1番目のLED20のカソードが第2番目のLED20のアノードに接続される。第2番目〜第6番目までのLED20は、前段のLED20のカソードと次段のLED20のアノードとが接続される。第6番目のLED20のカソードは、トランジスタTr1のドレインに接続され、トランジスタTr1のソースは、トランジスタTr2のドレインに接続され、トランジスタTr2のソースは、抵抗Rsの一端に接続され、抵抗Rsの他端は、アースに接続される。抵抗Rsは、抵抗素子である。

0033

トランジスタTr1のゲートには、CPU10から指示されるデューティ比のパルス幅を指示するPWM信号が入力される。デューティ比は、PWM信号の1周期のうち、オンとなるパルス幅が占める割合であり、百分率で示される。PWM信号がオンのとき、つまりハイレベルのとき、トランジスタTr1が導通し、PWM信号がオフのとき、つまりローベルのとき、トランジスタTr1が切断される。したがって、CPU10は、パルス幅を変化させることによって、1周期のうちLEDが点灯している時間を変化させることができる。

0034

トランジスタTr2のゲートには、差動増幅器Ampの出力端子が接続される。差動増幅器Ampの非反転入力端子には、CPU10から指示される目標電流値を指示する目標電流値信号が入力され、差動増幅器Ampの反転入力端子には、抵抗Rsの一端が入力される。トランジスタTr2および差動増幅器Ampによって、LED20を流れる電流の電流値が目標電流値に一致するように制御される。電圧検知部21は、抵抗Rsの両端子間の電圧を検知し、検知した電圧をCPU10に知らせる。

0035

図3は、ノイズによる検知電圧の変化を示す図である。抵抗Rsに流れる電流が多い方が、抵抗Rsにて検知することができる検知電圧が大きいので、ノイズの影響は少ない。逆に、抵抗Rsに流れる電流が少ないと検知電圧が小さくなり、ノイズなどの影響を受けた場合に、ノイズによる電圧変動がLED20の異常として誤検知されやすくなる。

0036

図3(a)は、通常電流状態でのノイズによる検知電圧の変化を示す図である。通常電流状態は、たとえば、LED20に電流値56mAの電流を流す状態である。通常電流状態の場合、抵抗Rsの抵抗値が0.2Ωであると、電圧検知部21が検知する検知電圧は、0.2Ω×56mA=11.2mVとなる。通常電流状態では、図3に示したノイズによって、検知電圧が異常検知電圧未満となる瞬間があり、CPU10は、検知電圧が異常検知電圧未満となったことを、LED20の異常として誤検出する可能性がある。異常検知電圧は、たとえば5mVである。

0037

LED20がオープンとなる異常の場合は、検知電圧は0Vとなり、検知電圧は定常的に異常検知電圧未満となる。しかし、ノイズによる電圧変動の場合は、ノイズの影響がなくなると、検知電圧は、11.2mVに復帰する。

0038

図3(b)は、電流増加状態でのノイズによる検知電圧の変化を示す図である。電流増加状態は、たとえば、LED20に電流値120mAの電流を流す状態である。すなわち、電流増加状態は、通常電流状態の電流値56mAに、予め定める電流値分、たとえば電流値64mA分増加させた状態である。電流増加状態の場合、電圧検知部21が検知する検知電圧は、0.2Ω×120mA=24.0mVとなる。電流増加状態では、図3に示したノイズによっては、検知電圧が異常検知電圧未満となることはなく、ノイズの影響を受け難くなる。

0039

もし、図3(b)に示した電流増加状態で、検知電圧が異常検知電圧未満となる場合は、LED20がオープンとなったことが考えられる。この場合、CPU10は、そのチャンネルをオフとする。図3(b)に示した電流増加状態で、検知電圧が異常検知電圧以上である場合は、CPU10は、異常が無いと判断する。すなわち、CPU10は、通常電流状態で検知電圧が異常検知電圧未満となったのは、ノイズの影響によるものであると判定し、LED20に流す電流を通常電流状態の56mAに戻す。

0040

換言すると、CPU10は、通常電流状態で、異常電圧を検出した場合に、一定時間、たとえば1秒の時間電流を増加させて、検出異常確認処理を実施する。異常電圧とは、異常検知電圧未満のエラー電圧である。検出異常確認処理とは、電流増加状態での異常電圧の有無によって、LED20の異常の有無を確認する処理である。

0041

検出異常確認処理では、CPU10は、電流を増加させることによって増加するLED20での発熱量を、デューティ比を予め定める制限デューティ比、たとえば10%のデューティ比まで強制的に下げることによって抑制する。また、デューティ比を予め定める制限デューティ比まで下げることは、電流を増加させることによる輝度の増加も抑制することができる。

0042

図4は、異常検出処理の処理手順を示すフローチャートである。液晶ディスプレイ1の電源投入され、動作可能状態になると、CPU10は、ステップA1に移る。

0043

ステップA1では、CPU10は、通常動作を行う。具体的には、CPU10は、各チャンネルに流す電流の目標電流値を、電流レジスタに設定された電流値とするための目標電流値信号を出力する。電流レジスタに設定された電流値は、たとえば通常電流状態での電流値である56mAである。すなわち、CPU10は、各チャンネルに流す電流を通常電流状態の電流値とする。LED制御デバイス17は、通常動作のとき、検知電圧が異常検知電圧未満であるチャンネルを検知すると、検知電圧が異常検知電圧未満であるチャンネルのエラーレジスタにエラーをセットする。

0044

ステップA2では、CPU10は、エラー電圧を検知したか否かを判定する。CPU10は、エラーレジスタにエラーがセットされているチャンネルがあると、エラー電圧を検知したと判定し、ステップA3に進み、エラーレジスタにエラーがセットされているチャンネルがないと、エラー電圧を検知しなかったと判定し、ステップA1に戻る。ステップA2,A3は、電流増加ステップである。

0045

ステップA3では、CPU10は、エラー電圧を検知したチャンネルの電流を増加する。具体的には、CPU10は、エラー電圧を検知したチャンネルに、目標電圧値を電流増加状態の電流値である120mAとする目標電流値信号を出力する。

0046

ステップA4では、CPU10は、エラー電圧を検知したチャンネルのパルス幅のデューティ比を強制的に落とす。具体的には、CPU10は、エラー電圧を検知したチャンネルに、パルス幅のデューティ比を10%にするPWM信号を出力する。

0047

ステップA5では、CPU10は、エラー電圧検出処理を行う。エラー電圧検出処理では、LED制御デバイス17は、ステップA2でエラー電圧を検知したチャンネルについて、検知電圧が異常検知電圧未満であるか否かを検知し、検知電圧が異常検知電圧未満であるチャンネルのエラーレジスタにエラーをセットする。

0048

ステップA6では、CPU10は、エラー電圧を検知したか否かを判定する。CPU10は、ステップA2でエラー電圧を検知したチャンネルについて、再度エラー電圧を検知したとき、エラー電圧を検知したと判定し、ステップA7に進む。CPU10は、ステップA2でエラー電圧を検知したチャンネルについて、再度エラー電圧を検知しなかったとき、エラー電圧を検知しなかったと判定し、予め定める制限デューティ比を解除してステップA1に戻る。ステップA5,A6は、異常判定ステップである。

0049

ステップA7では、CPU10は、再度エラー電圧を検知したチャンネルを使用不能に設定し、ステップA1に戻る。ステップA7で、再度エラー電圧を検知したチャンネル以外に、再度エラー電圧を検知しなかったチャンネルがあるときは、再度エラー電圧を検知しなかったチャンネルについて、予め定める制限デューティ比を解除してステップA1に戻る。

0050

チャンネルを使用不能に設定するとは、たとえば、当該チャンネルへの電源供給部18による電圧の供給を停止すること、または、当該チャンネルのデューティ比を0%にすること、または、目標電流値を0mVにすることによって実現することができる。使用不能に設定されたチャンネルについては、ステップA1〜A6では使用不能として制御対象から除外される。

0051

上述した実施形態の液晶ディスプレイ1は、ノイズの影響を受けずに、正しくLED20の不具合を検出することができ、LED20の異常の誤検出を低減することができる。

0052

上述した実施形態では、抵抗Rsの両端子間の電圧を検知することによって、LED20がオープンとなる異常を検出したが、LED20がショートとなる異常については、LED20がショートしても、LED20を流れる電流の電流値が変化しないので、上述した実施形態では検出することはできない。

0053

LED20がショートとなる異常については、各チャンネルに含まれる6個のLED20による電圧降下の電圧を検知することによって、検出することができる。すなわち、6個のLED20による電圧降下の電圧が、正常な6個のLED20による電圧降下の電圧未満になり、それが継続する場合は、いずれかのLED20がショートしていることを表しており、検出可能である。

0054

また、上述した実施形態では、発光装置の一例としてバックライト15を例にして説明したが、バックライト15に限定されるものではない。発光装置は、光を発光する装置であればよく、たとえば電球蛍光灯などの照明装置であってもよい。

0055

このように、LED制御デバイス17は、発光装置に流れる電流を制御する。電圧検知部21は、発光装置に直列に接続される抵抗Rsの両端子間の電圧を検知する。そして、CPU10は、電圧検知部21によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧未満になったとき、LED制御デバイス17によって制御される発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させ、発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態で電圧検知部21によって検知される電圧が未だ予め定める異常検知電圧未満であるとき、発光装置は異常であると判定する。したがって、発光装置の異常検出装置は、発光装置の異常の誤検出を低減することができる。

0056

さらに、LED制御デバイス17は、パルス幅変調方式によって発光装置に流れる電流を制御する。そして、CPU10は、発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態にしたとき、LED制御デバイス17が制御するパルス幅変調方式のパルス幅のデューティ比を予め定める制限デューティ比まで低下させる。したがって、発光装置の異常検出装置は、電流増加による発光ダイオードの発熱量の増加を抑制することができる。

0057

さらに、発光装置の異常検出装置は、複数のチャンネルごとにそれぞれ複数のLED20が直列に接続されて構成される前記発光装置に用いられる。LED制御デバイス17は、チャンネルごとに電流を制御する。電圧検知部21は、チャンネルごとにLED20に直列に接続される抵抗Rsの両端子間の電圧をチャンネルごとに検知する。そして、CPU10は、いずれかのチャンネルで電圧検知部21によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧未満になったとき、電圧検知部21によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧未満になったチャンネルについて、LED制御デバイス17によって制御されるチャンネルに流れる電流を予め定める電流値分増加させ、該チャンネルに流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態で電圧検知部21によって検知される電圧が未だ予め定める異常検知電圧未満であるとき、該チャンネルは異常であると判定し、該チャンネルに流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態で電圧検知部21によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧以上であるとき、該チャンネルは異常でないと判定する。したがって、発光装置の異常検出装置は、バックライトのLED20の異常をチャンネルごとに検出することができる。

0058

さらに、CPU10は、異常でないと判定したとき、該異常でないと判定しチャンネルに流れる電流をLED制御デバイス17によって予め定める電流値分増加する前の電流値に戻させる。したがって、発光装置の異常検出装置は、ノイズによる電圧変動を異常であると誤検出することを防止することができる。

0059

さらに、CPU10は、異常であると判定したとき、該異常であると判定したチャンネルに流れる電流をLED制御デバイス17によって停止させる。したがって、発光装置の異常検出装置は、異常が検出されたチャンネルでの消費電力を0とすることができる。

0060

さらに、発光装置に流れる電流を制御するLED制御デバイス17と、発光装置に直列に接続される抵抗Rsの両端子間の電圧を検知する電圧検知部21とを含む異常検出装置が発光装置の異常検出方法を実行するにあたって、ステップA2,A3では、電圧検知部21によって検知される電圧が予め定める異常検知電圧未満になったとき、LED制御デバイス17によって制御される発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させる。そして、ステップA5,A6では、ステップA2,A3で発光装置に流れる電流を予め定める電流値分増加させた状態で電圧検知部21によって検知される電圧が未だ予め定める異常検知電圧未満であるとき、発光装置は異常であると判定する。したがって、発光装置の異常検出方法は、発光装置の異常の誤検出を低減することができる。

0061

1液晶ディスプレイ
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13LCDパネル
14 LCDパネルコントローラ
15バックパネル
16LEDデバイス
17LED制御デバイス
18電源供給部
19エリア
20LED

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