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技術 育毛剤

出願人 日油株式会社
発明者 飯盛幸二寺岡都美林伸二石田実咲
出願日 2011年12月27日 (10年1ヶ月経過) 出願番号 2011-284864
公開日 2013年7月8日 (8年7ヶ月経過) 公開番号 2013-133301
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード 披針形 水含有溶媒 ストレス環境 ウレタン化反応用触媒 難揮発性 両抽出物 ハリコシ ツバキ種子抽出物
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年7月8日)のものです。
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課題

育毛効果毛髪ボリューム感を与える効果、毛髪のハリコシ改善効果、毛髪のくしどおりを良くする効果に優れ、かつ使用後のべたつきが無い等の使用感にも優れる育毛剤の提供。

解決手段

(A)式1で示される単量体30〜90モル%と式2で示される単量体10〜70モル%とから得られる共重合体を0.005〜0.5質量%、(B)フトモモ科ユーカリ幼木葉抽出物有効分として0.0001〜5質量%含有する育毛剤。(式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2は−(CH2)n−を示し、nは1〜4の整数である。)(式中、R3は水素原子又はメチル基を表し、R4は−O−又は−NH−を示し、R5は、炭素数16〜20のアルキル基である。)

概要

背景

近年、毛髪脱毛薄毛に対する悩みを抱える人が年々増加傾向にあり、毛髪の脱毛、薄毛には、栄養障害、遺伝、加齢血行不良、性ホルモンストレス等、様々な要因が関わっていると考えられている。従来より、脱毛や薄毛といえば女性よりも男性が抱える悩みというイメージがあり、市場にある育毛剤は男性向けのものが圧倒的に多い。しかし最近では、社会進出の増加で、ストレス環境に晒される女性が増えたためか、毛髪の脱毛、薄毛に悩む女性が増えてきている。また、男性よりも女性の方が毛髪に対する美容意識が高く、敏感であり、毛髪のボリュームがなくなったことやヘアセットの不自由さ等の悩みを抱えている。以上のようなことからも、女性にも有効かつ好まれる育毛剤の開発が望まれている。

毛髪の脱毛、薄毛の防止を目的に、育毛効果を有する成分を配合した育毛剤の提案がなされてきている。その中でも、ユーカリは育毛効果がある植物として広く知られているものの一つであり、例えば、特許文献1にはユーカリ幼葉抽出物を含有する育毛剤が開示されている。しかし、特許文献1の育毛剤は、育毛効果に重点を置いており、毛髪にボリューム感を与える効果、毛髪のくしどおりを良くする効果等は有しておらず、かつ使用後のべたつきが無い等の使用感が不十分である。

また、特許文献2には、ユーカリエキスアクリル酸アクリル酸アルキル(C10−30)コポリマーを含有する水性頭皮外用剤が開示されている。この水性頭皮外用剤は、毛髪のハリコシ改善効果、毛髪のツヤを高める効果は有するものの、毛髪にボリューム感を与える効果、毛髪のくしどおりを良くする効果は有しておらず、かつ使用後のべたつきが無い等の使用感が不十分である。

概要

育毛効果、毛髪にボリューム感を与える効果、毛髪のハリコシの改善効果、毛髪のくしどおりを良くする効果に優れ、かつ使用後のべたつきが無い等の使用感にも優れる育毛剤の提供。(A)式1で示される単量体30〜90モル%と式2で示される単量体10〜70モル%とから得られる共重合体を0.005〜0.5質量%、(B)フトモモ科のユーカリの幼木葉抽出物有効分として0.0001〜5質量%含有する育毛剤。(式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2は−(CH2)n−を示し、nは1〜4の整数である。)(式中、R3は水素原子又はメチル基を表し、R4は−O−又は−NH−を示し、R5は、炭素数16〜20のアルキル基である。)なし

目的

本発明の目的は、育毛効果、毛髪にボリューム感を与える効果、毛髪のハリコシの改善効果、毛髪のくしどおりを良くする効果に優れ、かつ使用後のべたつきが無い等の使用感にも優れる育毛剤を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

(A)式1で示される単量体30〜90モル%と式2で示される単量体10〜70モル%とから得られる共重合体を0.005〜0.5質量%、(B)フトモモ科ユーカリ幼木葉抽出物有効分として0.0001〜5質量%含有する育毛剤。(式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2は−(CH2)n−を示し、nは1〜4の整数である。)(式中、R3は水素原子又はメチル基を表し、R4は−O−又は−NH−を示し、R5は、炭素数16〜20のアルキル基である。)

請求項2

(C)アンズモモリンゴ、およびイチゴから選ばれる少なくとも一種バラ科果実果汁を1〜20質量%含有する請求項1記載の育毛剤。

請求項3

(D)コンブ科クロメ抽出物又はツバキ科ツバキ抽出物を有効分として0.0001〜5質量%含有する請求項1又は2記載の育毛剤。

技術分野

0001

本発明は、育毛剤に関し、さらに詳しくは、化粧品医薬部外品医薬品として利用され得る育毛剤に関する。本発明の育毛剤は、育毛効果毛髪ボリューム感を与える効果、毛髪のハリコシ改善効果、毛髪のくしどおりを良くする効果に優れ、かつ使用後のべたつきが無い等の使用感にも優れている。

背景技術

0002

近年、毛髪の脱毛薄毛に対する悩みを抱える人が年々増加傾向にあり、毛髪の脱毛、薄毛には、栄養障害、遺伝、加齢血行不良、性ホルモンストレス等、様々な要因が関わっていると考えられている。従来より、脱毛や薄毛といえば女性よりも男性が抱える悩みというイメージがあり、市場にある育毛剤は男性向けのものが圧倒的に多い。しかし最近では、社会進出の増加で、ストレス環境に晒される女性が増えたためか、毛髪の脱毛、薄毛に悩む女性が増えてきている。また、男性よりも女性の方が毛髪に対する美容意識が高く、敏感であり、毛髪のボリュームがなくなったことやヘアセットの不自由さ等の悩みを抱えている。以上のようなことからも、女性にも有効かつ好まれる育毛剤の開発が望まれている。

0003

毛髪の脱毛、薄毛の防止を目的に、育毛効果を有する成分を配合した育毛剤の提案がなされてきている。その中でも、ユーカリは育毛効果がある植物として広く知られているものの一つであり、例えば、特許文献1にはユーカリ幼葉抽出物を含有する育毛剤が開示されている。しかし、特許文献1の育毛剤は、育毛効果に重点を置いており、毛髪にボリューム感を与える効果、毛髪のくしどおりを良くする効果等は有しておらず、かつ使用後のべたつきが無い等の使用感が不十分である。

0004

また、特許文献2には、ユーカリエキスアクリル酸アクリル酸アルキル(C10−30)コポリマーを含有する水性頭皮外用剤が開示されている。この水性頭皮外用剤は、毛髪のハリコシの改善効果、毛髪のツヤを高める効果は有するものの、毛髪にボリューム感を与える効果、毛髪のくしどおりを良くする効果は有しておらず、かつ使用後のべたつきが無い等の使用感が不十分である。

先行技術

0005

特開2011−132182号公報
特開2008−208117号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明の目的は、育毛効果、毛髪にボリューム感を与える効果、毛髪のハリコシの改善効果、毛髪のくしどおりを良くする効果に優れ、かつ使用後のべたつきが無い等の使用感にも優れる育毛剤を提供することである。

課題を解決するための手段

0007

本発明者らは、(A)特定の(メタアクリル系共重合体と(B)ユーカリの幼木葉抽出物とを組み合わせることによって、育毛効果、毛髪にボリューム感を与える効果、毛髪のハリコシの改善効果、毛髪のくしどおりを良くする効果に優れ、かつ使用後のべたつきが無い等の使用感にも優れる育毛剤が得られることを見出した。

0008

また、(C)果汁、あるいは(D)クロメ抽出物、又はツバキ抽出物を更に含有させることによって、(A)と(B)の成分だけを組み合わせた場合よりも、育毛効果が増すこと、使用後のべたつきが無い等の使用感が向上することを見出した。

0009

すなわち本発明は、(A)式1で示される単量体30〜90モル%と式2で示される単量体10〜70モル%とから得られる共重合体を0.005〜0.5質量%、(B)フトモモ科のユーカリの幼木の葉抽出物を有効分として0.0001〜5質量%含有する育毛剤である。

0010

0011

(式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2は−(CH2)n−を示し、nは1〜4の整数である。)

0012

0013

(式中、R3は水素原子又はメチル基を表し、R4は−O−又は−NH−を示し、R5は、炭素数16〜20のアルキル基である。)

0014

本発明の育毛剤は、更に、(C)アンズモモリンゴ、およびイチゴから選ばれる少なくとも一種バラ科果実の果汁を1〜20質量%含有していても良く、あるいは(D)コンブ科のクロメ抽出物又はツバキ科のツバキ抽出物を有効分として0.0001〜5質量%含有していても良い。

発明の効果

0015

本発明の育毛剤は、育毛効果、毛髪にボリューム感を与える効果、毛髪のハリコシの改善効果、毛髪のくしどおりを良くする効果に優れるとともに、使用後のべたつきが無い等の使用感にも優れるものであり、特に女性にも有効かつ好まれるものである。

0016

以下、本発明の実施形態について説明する。本発明の育毛剤は、(A)特定の(メタ)アクリル系共重合体と(B)ユーカリの幼木の葉抽出物とを少なくとも含有し、好ましくは更に、(C)果汁、(D)クロメ抽出物(D1)又はツバキ抽出物(D2)を含有する。以下、(A)〜(D)の各成分について説明する。なお、本明細書において、(メタ)アクリルメタクリル又はアクリルを、(メタ)アクリロイルメタクリロイル又はアクリロイルを、(メタ)アクリレートメタクリレート又はアクリレートを示す。

0017

〔(A)(メタ)アクリル系共重合体〕
本発明で用いられる(A)成分は、上記式1で示される単量体30〜90モル%と、上記式2で示される単量体10〜70モル%とから得られる(メタ)アクリル系共重合体である。

0018

上記式1で示される単量体において、式中のR1は水素原子又はメチル基を表し、安定性の点からメチル基が好ましい。R2は−(CH2)n−を示し、nは1〜4の整数であり、具体的には−(CH2)−、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)4−のいずれかであり、入手のし易さから−(CH2)2−が好ましい。式1で示される具体的な単量体としては、グリセロール−1−メタクリロイルオキシエチレンウレタン、グリセロール−1−メタクリロイルオキシプロピレンウレタン等が挙げられるが、合成のし易さから、グリセロール−1−メタクリロイルオキシエチレンウレタンが好ましい。式1で示される単量体の合成方法としては、例えば、環状ケタールと(メタ)アクリロイルオキシアルキレンイソシアネートとをウレタン化反応させて得られる化合物を、ウレタン化反応用触媒の存在下に、水含有溶媒中で加水開環反応させる方法等が挙げられる。

0019

式2で示される単量体において、式中、R3は水素原子又はメチル基を表し、中でも好ましくはメチル基である。R4は−O−又は−NH−を示し、中でも好ましくは−O−である。R5は炭素数16〜20のアルキル基であり、アルキル基は直鎖又は分岐アルキル基を指す。R5は例えば、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基オクタデシル基等を表す。式2で示される単量体としては、例えば、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、ヘプタデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート等の直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレート等が挙げられる。中でも、安定性の点から、オクタデシル(メタ)アクリレートが好ましい。

0020

(A)成分の(メタ)アクリル系共重合体における各単量体の含有割合としては、式1で示される単量体が30〜90モル%であり、式2で示される単量体が10〜70モル%である。中でも、毛髪にボリューム感を与える効果、毛髪のくしどおりを良くする効果の点において、好ましくは、式1で示される単量体の含有割合は40〜70モル%であり、式2で示される単量体の含有割合は30〜60モル%である。なお、(A)成分の(メタ)アクリル系共重合体を構成する単量体として、式1および式2の各単量体と異なる共重合可能な他の単量体を、本発明の効果を損なわない範囲で、用いることもできる。

0021

(A)成分の(メタ)アクリル系共重合体の分子量は、質量平均分子量で、5千〜50万の範囲であり、好ましくは1万〜20万である。質量平均分子量が5千未満では、毛髪にボリューム感を与える効果が十分に得られないことがあり、50万を超えると配合が困難となることがある。なお、(A)成分の(メタ)アクリル系共重合体は、取扱い易くするために、グリセリンや1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール希釈したものを用いることができる。

0022

〔(B)ユーカリの幼木の葉抽出物〕
本発明で用いられるユーカリとは、フトモモ科ユーカリノキ属のユーカリ(Eucalyptus globulus)のことである。ユーカリの幼木の葉とは、一般に、萌芽からおよそ3年までの間につく葉(幼葉)であり、萌芽からおよそ3年を超えた葉は成葉と呼ばれる。幼葉は、対生で、卵形であり、白い粉を吹いた様な表面をしている。一方、成葉は、互生で、披針形であり、全緑(葉の緑がなめらか)である。したがって、幼葉と成葉は外観上明確に区別可能である。

0023

本発明に用いられるユーカリの幼木の葉抽出物(以下、ユーカリ幼葉抽出物ともいう。)は、ユーカリの幼葉を、そのまま、もしくは乾燥させた後、各種溶媒にて抽出したものであり、抽出液そのもの、もしくはその濃縮物をいう。抽出に用いられる溶媒としては、炭化水素エステルケトンエーテルハロゲン化炭化水素水溶性アルコール類及び水等が挙げられる。中でも好ましくは水、低級アルコール、多価アルコールの1種または2種以上を用いて得られる抽出物であり、更に好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコールの1種または2種以上を用いて得られる抽出物である。抽出に際しては、ユーカリの幼葉を、そのまま、もしくは乾燥させた後、抽出溶媒を加え1時間以上浸漬し、ろ過することで抽出液を得ることができる。得られた抽出液は、そのまま用いてもよく、あるいは溶媒留去により濃縮したり、カラムクロマトグラフィーや溶媒分画等の処理により精製したりしてもよい。

0024

〔(C)果汁〕
本発明における果汁とは、アンズ、モモ、リンゴ、およびイチゴから選ばれる少なくとも一種のバラ科果実の果汁である。

0025

本発明におけるアンズ果汁とは、バラ科サクラ属ホンアンズ(Prunus armenica L.)、ホンアンズの栽培品種であるアンズ(Prunus armeniaca L.var. ansu Maxim.)、マンシュウアンズ(Prunus mandshurica Koehne)およびモウコアンズ(Prunus sibirica L.)等の果実から得られる果汁のことであり、ホンアンズ、アンズの果実から得られる果汁が特に好ましい。

0026

本発明におけるモモ果汁とは、バラ科サクラ属のモモ(Prunus persica (L.) Batsch.)の果実から得られる果汁のことである。
本発明におけるリンゴ果汁とは、バラ科リンゴ属のリンゴ(Malus pumila Mill.)の果実から得られる果汁のことである。
本発明におけるイチゴ果とは、バラ科イチゴ属の植物の果実から得られる果汁のことであり、イチゴ(Fragaria × ananassa Duch.)、チリイチゴ(Fragaria chiloensis Duch.)の果実から得られる果汁が特に好ましい。

0027

本発明における果汁の中でも好ましくは、ホンアンズ、アンズ、イチゴあるいはチリイチゴの果実から得られる果汁であり、さらに好ましくはホンアンズ、アンズの果実から得られる果汁である。

0028

本発明における果汁は、果実を圧搾して得られた果汁をそのまま使用しても良く、それをさらに濃縮あるいは濃縮還元した果汁を使用してもよい。すなわち、本発明における果汁とは、果実を圧搾して得た果汁そのもの、濃縮果汁若しくは濃縮還元果汁のことをいい、水や有機溶媒による抽出物は除外される。

0029

本発明で用いられる市販品の果汁としては、例えば、グリセリンを15質量%含有する濃縮アンズ果汁であるアンズ果汁PH(日油株式会社製)〔6倍濃縮品〕が挙げられる。

0030

〔(D1)クロメ抽出物〕
本発明に用いられるクロメとは、コンブ科カジメ属のクロメ(Ecklonia kurome)のことである。
本発明に用いられるクロメ抽出物は、クロメの全藻を常法に従って抽出したものであり、抽出液そのもの、もしくはその濃縮物をいう。本発明で用いられる市販品のクロメ抽出物としては、例えば、エクレクストBG(日油株式会社製)が挙げられる。

0031

〔(D2)ツバキ抽出物〕
本発明に用いられるツバキとは、ツバキ科ツバキ属のツバキ(Camellia japonica)のことである。
ツバキの抽出部位としては、果実、葉、花、種子、樹皮等があるが、中でも種子が好ましい。本発明に用いられるツバキ抽出物は、ツバキの種子等を常法に従って抽出したものであり、抽出液そのもの、もしくはその濃縮物をいう。本発明で用いられる市販品のツバキ抽出物としては、例えば、ツバキ種子抽出物ではツバキ種子エキスBG(日油株式会社製)が挙げられる。

0032

〔育毛剤〕
本発明の育毛剤は、上記の(A)(メタ)アクリル系共重合体と(B)ユーカリ幼葉抽出物を少なくとも含有し、好ましくは更に、(C)果汁、(D)クロメ抽出物又はツバキ抽出物を含有する。これらの含有量は、通常、(A)成分0.005〜0.5質量%、(B)成分0.0001〜5質量%(有効分として)、(C)成分1〜20質量%、(D)成分0.0001〜5質量%(有効分として)である。

0033

本発明における(B)および(D)成分の抽出物の有効分は、乾燥質量で表わされ、実際に溶媒を除去した残留物の質量又は残留物に含まれる溶媒量を算出し、その溶媒量を減じた残留物の質量も概念的に包含される。例えば、溶媒が揮発性である場合は、溶媒を105℃〜120℃で完全に留去させ、残存した固形分の質量であり、溶媒が難揮発性である場合は、高速液体クロマトグラフィー等で溶媒量を定量し、それ以外の成分量が抽出物の有効分である。一方、本発明における(C)成分である果汁の含有量は、水分量を含み、濃縮果汁の場合には、濃縮前の果汁の含有量を表わす。例えば、6倍濃縮果汁であれば、濃縮前の果汁の含有量、すなわち濃縮果汁の含有量の6倍で換算される。

0034

(A)成分である(メタ)アクリル系共重合体の含有量は、上記のとおり、通常、0.005〜0.5質量%であり、好ましくは0.007〜0.3質量%、さらに好ましくは0.01〜0.1質量%である。(A)成分の含有量が0.005質量%未満では、優れた毛髪にボリューム感を与える効果などが得られないことがあり、0.5質量%を超えると、べたつき等を生じやすくなり、また、配合量に見合った効果が得られないことがある。

0035

(B)成分であるユーカリ幼葉抽出物の含有量(有効分として)は、上記のとおり、通常、0.0001〜5質量%であり、好ましくは0.0002〜1質量%、さらに好ましくは0.005〜0.1質量%である。配合量が0.0001質量%未満では、優れた育毛効果を発揮させることが困難となることがあり、5質量%を超えると、製剤の安定性に問題が生じやすくなる。

0036

(C)成分である果汁の含有量は、上記のとおり、通常、1〜20質量%であり、好ましくは2〜15質量%、さらに好ましくは3〜10質量%である。なお、2種以上の果汁を含有させる場合は、2種以上の果汁の含有量の総量が上記範囲内に制限される。

0037

(D)成分である(D1)クロメ抽出物および(D2)ツバキ抽出物の含有量(有効分として)は、上記のとおり、通常、0.0001〜5質量%であり、好ましくは0.0002〜1質量%、さらに好ましくは0.005〜0.1質量%である。なお、(D1)クロメ抽出物および(D2)ツバキ抽出物をともに含有させる場合は、両抽出物の総量が上記範囲内に制限される。

0038

本発明の育毛剤は、様々な剤形にて調整することができ、例えば、ローション乳液クリームジェルヘアトニックパックオイル軟膏スプレー貼付剤等として利用することができる。本発明の育毛剤においては、化粧料や医薬品等の育毛剤に常用されている添加物を、本発明の効果を損なわない範囲で、適宜配合することが可能である。

0039

以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。

0040

〔(A)(メタ)アクリル系共重合体〕
本実施例では、(A)成分として下記のメタクリル系共重合体を含むCeracute−L(日油株式会社製)を使用した。Ceracute−Lの組成は次の通りである。(A)成分5質量%、グリセリン66.5質量%、1,3−ブチレングリコール28.5質量%。

0041

(A)成分は、式1中のR1およびR2が下記表1記載の単量体60モル%と、式2中のR3、R4及びR5が下記表2記載の単量体40モル%とから得られるメタクリル系共重合体である。

0042

0043

0044

〔(B)ユーカリ幼葉抽出物〕
萌芽から2年後の乾燥したユーカリの幼葉100gに1000gの50質量%エタノール水溶液を加えて60℃で1時間抽出し、ろ過することによりユーカリ幼葉の抽出液を1000g得た。このユーカリ幼葉抽出液の有効分は1.5質量%であった。

0045

〔(C)果汁〕
果汁として、アンズ果汁PH(日油株式会社製)〔6倍濃縮品〕を使用した。アンズ果汁PHの組成は次の通りである。濃縮アンズ果汁85質量%、グリセリン15質量%。

0046

〔(D1)クロメ抽出物〕
クロメ抽出物として、エクレクストBG(日油株式会社製)を使用した。エクレクストBGの組成は次の通りである。有効分1質量%、1,3−ブチレングリコール79.2質量%、水19.8質量%。

0047

〔(D2)ツバキ抽出物〕
ツバキ抽出物として、ツバキ種子エキスBG(日油株式会社製)を使用した。ツバキ種子エキスBGの組成は次の通りである。有効分0.8質量%、1,3−ブチレングリコール50質量%、水49.2質量%。

0048

ポリマー
(A)成分の比較対照として、PEMLEN TR−2(グッドリッチ社製)を用いた。このPEMULEN TR−2は、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体であり、その外観は白色の粉末である。

0049

〔ユーカリ成葉抽出物〕
(B)成分のユーカリ幼葉抽出物の比較対照として、ユーカリの成葉の抽出物を用いた。萌芽から5年後の乾燥したユーカリの成葉100gに1000gの50質量%エタノール水溶液を加えて60℃で1時間抽出し、ろ過することによりユーカリ成葉の抽出液を1000g得た。このユーカリ成葉抽出液の有効分は1.5質量%であった。

0050

〔実施例1〜4および比較例1〜3:育毛評価、官能評価
上記の(A)、(B)、(C)、(D1)、(D2)の各成分、ポリマー、ユーカリ成葉抽出物を用いて、表3に示す組成のローション(育毛剤)を調製し、下記の6項目についてそれぞれの評価基準により評価を行った。その結果を表3に示す。なお、表3における有効分とは、溶媒を除く残留物のことである。

0051

0052

1)Ceracute−L((A)成分を5質量%含有)、日油株式会社製
2)ユーカリ幼葉抽出物(有効分を1.5質量%含有)
3)アンズ果汁PH(濃縮アンズ果汁を85質量%含有)、日油株式会社製〔6倍濃縮品〕
4)エクレクストBG(有効分を1.0質量%含有)、日油株式会社製
5)ツバキ種子エキスBG(有効分を0.8質量%含有)、日油株式会社製
6)PEMULEN TR−2、BF Goodrich社製
7)ユーカリ成葉抽出物(有効分を1.5質量%含有)
注)表中の括弧内の数値は、それぞれ(A)成分、有効分あるいは果汁の含有量(質量%)を表わす。なお、表中のアンズ果汁の含有量における上段の数値は、グリセリンを含有する6倍濃縮品の含有量(質量%)を示し、下段の括弧内の数値は、濃縮前のアンズ果汁の含有量に換算した含有量(質量%)を示す。

0053

評価項目及び評価基準〕
(1)毛髪本数増加率
髪が薄くなったり、抜け毛が増えたり等の自覚がある10名の女性(40〜50才)をパネラーとし、育毛剤を1日2回、12週間使用後の毛髪本数増加率(%)について下記のように算出した。

0054

育毛剤を塗布する予定の部位の毛髪を根元から約2mmだけ残し切り、切った直後の頭皮画像をカメラ撮影し、撮影画像から育毛剤塗布前の毛髪本数を計測した。12週間後も同様にカメラで撮影し、撮影画像から12週間の育毛剤塗布後の毛髪本数を計測した。毛髪本数増加率は、育毛剤塗布前の毛髪本数に対する12週間の育毛剤塗布後の毛髪本数の割合(相対値%)で表わした。なお、表3の毛髪本数増加率は、パネラー10名の平均値である。

0055

(2)育毛効果
20名の女性(40才〜50才)をパネラーとし、育毛剤を1日2回、12週間使用後の毛髪の状態について下記のように官能評価を行った。
2点:抜け毛が明らかに少なくなり、毛髪が明らかに増えたと感じた場合。
1点:抜け毛がやや少なくなり、毛髪がやや増えたと感じた場合。
0点:育毛効果が見られないと感じた場合。

0056

さらに、20名の評価を加算し、合計点を下記の基準で判定した。
◎:35点以上かつ0点を評価したパネラーが1人もいない(非常に優れた育毛効果を有する育毛剤)
○:30点以上かつ0点を評価したパネラーが1人まで(優れた育毛効果を有する育毛剤)
△:15点以上かつ0点を評価したパネラーが2人まで(わずかに育毛効果を有する育毛剤)
×:15点未満または0点を評価したパネラーが3人以上(育毛効果を有しない育毛剤)

0057

(3)毛髪にボリューム感を与える効果
20名の女性(40才〜50才)をパネラーとし、育毛剤を1日2回、12週間使用後の毛髪の状態について下記のように官能評価を行った。
2点:明らかに毛髪にボリューム感が出たと感じた場合。
1点:やや毛髪にボリューム感が出たと感じた場合。
0点:毛髪にボリューム感を与える効果が見られないと感じた場合。

0058

さらに、20名の評価を加算し、合計点を下記の基準で判定した。
◎:35点以上かつ0点を評価したパネラーが1人もいない(非常に優れた毛髪にボリューム感を与える効果を有する育毛剤)
○:30点以上かつ0点を評価したパネラーが1人まで(優れた毛髪にボリューム感を与える効果を有する育毛剤)
△:15点以上かつ0点を評価したパネラーが2人まで(わずかに毛髪にボリューム感を与える効果を有する育毛剤)
×:15点未満または0点を評価したパネラーが3人以上(毛髪にボリューム感を与える効果を有しない育毛剤)

0059

(4)毛髪のハリコシの改善効果
20名の女性(40才〜50才)をパネラーとし、育毛剤を1日2回、12週間使用後の毛髪の状態について下記のように官能評価を行った。
2点:明らかに毛髪のハリコシが改善されたと感じた場合。
1点:やや毛髪のハリコシが改善されたと感じた場合。
0点:毛髪のハリコシの改善効果が見られないと感じた場合。

0060

さらに、20名の評価を加算し、合計点を下記の基準で判定した。
◎:35点以上かつ0点を評価したパネラーが1人もいない(非常に優れた毛髪のハリコシの改善効果を有する育毛剤)
○:30点以上かつ0点を評価したパネラーが1人まで(優れた毛髪のハリコシの改善効果を有する育毛剤)
△:15点以上かつ0点を評価したパネラーが2人まで(わずかに毛髪のハリコシの改善効果を有する育毛剤)
×:15点未満または0点を評価したパネラーが3人以上(毛髪のハリコシの改善効果を有しない育毛剤)

0061

(5)毛髪のくしどおりを良くする効果
20名の女性(40才〜50才)をパネラーとし、育毛剤を1日2回、12週間使用後の毛髪の状態について下記のように官能評価を行った。
2点:明らかに毛髪のくしどおりが良くなったと感じた場合。
1点:やや毛髪のくしどおりが良くなったと感じた場合。
0点:毛髪のくしどおりを良くする効果が見られないと感じた場合。

0062

さらに、20名の評価を加算し、合計点を下記の基準で判定した。
◎:35点以上かつ0点を評価したパネラーが1人もいない(非常に優れた毛髪のくしどおりを良くする効果を有する育毛剤)
○:30点以上かつ0点を評価したパネラーが1人まで(優れた毛髪のくしどおりを良くする効果を有する育毛剤)
△:15点以上かつ0点を評価したパネラーが2人まで(わずかに毛髪のくしどおりを良くする効果を有する育毛剤)
×:15点未満または0点を評価したパネラーが3人以上(毛髪のくしどおりを良くする効果を有しない育毛剤)

0063

(6)使用後のべたつき
20名の女性(40才〜50才)をパネラーとし、洗髪した後に育毛剤を使用して10分後の頭皮の感触について下記のように判定した。
2点:べたつきが無いと感じた場合。
1点:肌がややべたつくと感じた場合。
0点:肌が非常にべたつくと感じた場合。

0064

さらに、20名の評価を加算し、合計点を下記の基準で判定した。
◎:35点以上かつ0点を評価したパネラーが1人もいない(非常に優れた使用後のべたつきが無い育毛剤)
○:30点以上かつ0点を評価したパネラーが1人まで(優れた使用後のべたつきが無い育毛剤)
△:15点以上かつ0点を評価したパネラーが2人まで(わずかに使用後のべたつきがある育毛剤)
×:15点未満または0点を評価したパネラーが3人以上(使用後のべたつきがある育毛剤)

0065

実施例1〜4の結果から、本発明による(A)成分とユーカリ幼葉抽出物を組み合わせた育毛剤は、毛髪本数増加率が高く、育毛効果、毛髪にボリューム感を与える効果、毛髪のハリコシの改善効果、毛髪のくしどおりを良くする効果に優れ、かつ使用後のべたつきが無い等の使用感にも優れることが理解できる。また、(A)成分とユーカリ幼葉抽出物にアンズ果汁、クロメ抽出物、およびツバキ種子抽出物を組み合わせた育毛剤では、(A)成分とユーカリ幼葉抽出物を組み合わせた育毛剤と比べて、毛髪本数増加率が更に高く、育毛効果が増し、使用後のべたつきが無い等の使用感も更に優れることが理解できる。

実施例

0066

一方、(A)成分や抽出物、果汁を含まない比較例1では、使用後のべたつきが無い等の使用感に優れるものの、育毛効果等の毛髪に関する効果は認められなかった。ユーカリ幼葉抽出物に代えてユーカリ成葉抽出物を含む比較例2では、使用後のべたつきが無い等の使用感に優れ、毛髪にボリューム感を与える効果、毛髪のくしどおりを良くする効果は認められるものの、毛髪本数増加率はあまり高くなく、育毛効果や毛髪のハリコシの改善効果が不十分であった。(A)成分の代わりにアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体を含む比較例3では、毛髪本数増加率が高く、育毛効果や毛髪のハリコシの改善効果が認められ、使用後のべたつきが無い等の使用感に優れるものの、毛髪にボリューム感を与える効果や毛髪のくしどおりを良くする効果は認められなかった。

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