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技術 画像処理装置、画像形成装置およびプログラム

出願人 富士ゼロックス株式会社
発明者 原健児美斉津亨荒井茂松原功一松尾紘太
出願日 2011年12月21日 (9年0ヶ月経過) 出願番号 2011-279463
公開日 2013年7月4日 (7年5ヶ月経過) 公開番号 2013-131888
状態 未査定
技術分野 画像処理 FAX画像信号回路
主要キーワード 形状評価値 エッジ距離 距離評価値 評価対象画素 処理ウィンドウ 周辺画素群 諧調補正 評価値算出処理
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

網点処理されている2値画像データに対して階調補正を行う。

解決手段

階調補正データ生成部41は、入力された網点処理済みの2値画像データに基づいて、各領域毎に濃度変化が指定された階調補正データを生成する。エッジ距離評価値算出部42は、2値画像データの各画素についてエッジ部からの距離に応じた値を距離評価値として算出する。エッジ形状評価値算出部43は、2値画像データの各画素についてエッジ部に接する状態に基づく値を形状評価値として算出する。評価値加算部45は、算出された各種評価値を加算して諧調補正の際にどの画素の画素値優先して反転させるかを示す優先度を設定する。画素値更新部46は、設定された優先度に基づいて、諧調補正データに指示された濃度変化が実現されるように2値画像データの各領域内の画素を選択して画素値を反転させて階調補正を行う。

概要

背景

特許文献1には、入力された二値画像多値化してディスクリーニング後に色補正を行い、色補正後多値画像データに対して誤差拡散処理を行って二値画像とする技術が開示されている。

特許文献2には、入力された二値画像をディスクリーニングしてから色補正して色補正の前後での差分を求め、求めた差分を誤差拡散法により処理し、誤差拡散処理の結果により網点ドットエッジ部分画素画素値を変更する技術が開示されている。

概要

網点処理されている2値画像データに対して階調補正を行う。階調補正データ生成部41は、入力された網点処理済みの2値画像データに基づいて、各領域毎に濃度変化が指定された階調補正データを生成する。エッジ距離評価値算出部42は、2値画像データの各画素についてエッジ部からの距離に応じた値を距離評価値として算出する。エッジ形状評価値算出部43は、2値画像データの各画素についてエッジ部に接する状態に基づく値を形状評価値として算出する。評価値加算部45は、算出された各種評価値を加算して諧調補正の際にどの画素の画素値を優先して反転させるかを示す優先度を設定する。画素値更新部46は、設定された優先度に基づいて、諧調補正データに指示された濃度変化が実現されるように2値画像データの各領域内の画素を選択して画素値を反転させて階調補正を行う。

目的

本発明の目的は、網点処理されている2値画像データに対して階調補正を行うことが可能な画像処理装置画像形成装置およびプログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

網点処理された2値画像データを構成する各画素についてオフ画素領域とオン画素領域との境界であるエッジ部からの距離に応じた値をそれぞれ距離評価値として算出する距離評価値算出手段と、前記距離評価値算出手段により算出された距離評価値に基づいて、諧調補正の際にどの画素の画素値優先して反転させるかを示す優先度を設定する設定手段と、予め設定された領域毎に変化させる濃度が指定された階調補正データを入力し、前記設定手段により設定された優先度に基づいて該諧調補正データに指示された濃度変化が実現されるように前記2値画像データの前記各領域内の画素を選択し、選択した画素の画素値を反転させることにより階調補正を行う階調補正手段と、を備えた画像処理装置

請求項2

網点処理された2値画像データを構成する各画素についてオフ画素領域とオン画素領域との境界であるエッジ部からの距離に応じた値をそれぞれ距離評価値として算出する距離評価値算出手段と、網点処理された2値画像データを構成する各画素についてオフ画素領域とオン画素領域との境界であるエッジ部に接する状態に基づく値をそれぞれ形状評価値として算出する形状評価値算出手段と、前記距離評価値算出手段により算出された距離評価値および前記形状評価値算出手段により算出された形状評価値に基づいて、諧調補正の際にどの画素の画素値を優先して反転させるかを示す優先度を設定する設定手段と、予め設定された領域毎に変化させる濃度が指定された階調補正データを入力し、前記設定手段により設定された優先度に基づいて該諧調補正データに指示された濃度変化が実現されるように前記2値画像データの前記各領域内の画素を選択し、選択した画素の画素値を反転させることにより階調補正を行う階調補正手段と、を備えた画像処理装置。

請求項3

前記形状評価値算出手段は、形状評価値を算出しようとする注目画素の周囲の画素位置に対して重み付けが設定された重み付けフィルタを用いて、当該注目画素の周囲の画素の画素値を前記重み付けフィルタにより重み付けした値の合計値に基づいて、当該注目画素の形状評価値を算出する請求項2記載の画像処理装置。

請求項4

前記距離評価値算出手段は、距離評価値を算出しようとする注目画素からの距離が異なる複数の周辺画素群を設定し、該注目画素の画素値と、前記周辺画素群に属する各画素の画素値とを比較することにより、当該注目画素の距離評価値を算出する請求項1から3のいずれか1項記載の画像処理装置。

請求項5

網点処理された2値画像データを構成する各画素についてオフ画素領域とオン画素領域との境界であるエッジ部からの距離に応じた値をそれぞれ距離評価値として算出する距離評価値算出手段と、前記距離評価値算出手段により算出された距離評価値に基づいて、諧調補正の際にどの画素の画素値を優先して反転させるかを示す優先度を設定する設定手段と、予め設定された領域毎に変化させる濃度が指定された階調補正データを入力し、前記設定手段により設定された優先度に基づいて該諧調補正データに指示された濃度変化が実現されるように前記2値画像データの前記各領域内の画素を選択し、選択した画素の画素値を反転させることにより階調補正を行う階調補正手段と、前記階調補正手段により諧調補正が行われた後の2値画像データに基づいて画像を出力する画像出力手段と、を備えた画像形成装置

請求項6

前記2値画像データを多値化する多値化手段と、前記多値化手段により多値化された多値画像データに対して階調補正を行う多値階調補正手段と、前記多値階調補正手段により階調補正された後の多値画像データおよび階調補正される前の多値画像データの差分を計算することにより前記階調補正データを生成する生成手段と、をさらに備えた請求項5記載の画像形成装置。

請求項7

網点処理された2値画像データを構成する各画素についてオフ画素領域とオン画素領域との境界であるエッジ部からの距離に応じた値をそれぞれ距離評価値として算出するステップと、算出された距離評価値に基づいて、諧調補正の際にどの画素の画素値を優先して反転させるかを示す優先度を設定するステップと、予め設定された領域毎に変化させる濃度が指定された階調補正データを入力し、前記設定手段により設定された優先度に基づいて該諧調補正データに指示された濃度変化が実現されるように前記2値画像データの前記各領域内の画素を選択し、選択した画素の画素値を反転させることにより階調補正を行うステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム

請求項8

網点処理された2値画像データを構成する各画素についてオフ画素領域とオン画素領域との境界であるエッジ部に接する状態に基づく値をそれぞれ形状評価値として算出する形状評価値算出手段と、前記形状評価値算出手段により算出された形状評価値に基づいて、諧調補正の際にどの画素の画素値を優先して反転させるかを示す優先度を設定する設定手段と、予め設定された領域毎に変化させる濃度が指定された階調補正データを入力し、前記設定手段により設定された優先度に基づいて該諧調補正データに指示された濃度変化が実現されるように前記2値画像データの前記各領域内の画素を選択し、選択した画素の画素値を反転させることにより階調補正を行う階調補正手段と、を備えた画像処理装置。

技術分野

0001

本発明は、画像処理装置画像形成装置およびプログラムに関する。

背景技術

0002

特許文献1には、入力された二値画像多値化してディスクリーニング後に色補正を行い、色補正後多値画像データに対して誤差拡散処理を行って二値画像とする技術が開示されている。

0003

特許文献2には、入力された二値画像をディスクリーニングしてから色補正して色補正の前後での差分を求め、求めた差分を誤差拡散法により処理し、誤差拡散処理の結果により網点ドットエッジ部分画素画素値を変更する技術が開示されている。

先行技術

0004

特開2001−144979号公報
特開2005−027270号公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明の目的は、網点処理されている2値画像データに対して階調補正を行うことが可能な画像処理装置、画像形成装置およびプログラムを提供することである。

課題を解決するための手段

0006

請求項1に係る本発明は、網点処理された2値画像データを構成する各画素についてオフ画素領域とオン画素領域との境界であるエッジ部からの距離に応じた値をそれぞれ距離評価値として算出する距離評価値算出手段と、
前記距離評価値算出手段により算出された距離評価値に基づいて、諧調補正の際にどの画素の画素値を優先して反転させるかを示す優先度を設定する設定手段と、
予め設定された領域毎に変化させる濃度が指定された階調補正データを入力し、前記設定手段により設定された優先度に基づいて該諧調補正データに指示された濃度変化が実現されるように前記2値画像データの前記各領域内の画素を選択し、選択した画素の画素値を反転させることにより階調補正を行う階調補正手段とを備えた画像処理装置である。

0007

請求項2に係る本発明は、網点処理された2値画像データを構成する各画素についてオフ画素領域とオン画素領域との境界であるエッジ部からの距離に応じた値をそれぞれ距離評価値として算出する距離評価値算出手段と、
網点処理された2値画像データを構成する各画素についてオフ画素領域とオン画素領域との境界であるエッジ部に接する状態に基づく値をそれぞれ形状評価値として算出する形状評価値算出手段と、
前記距離評価値算出手段により算出された距離評価値および前記形状評価値算出手段により算出された形状評価値に基づいて、諧調補正の際にどの画素の画素値を優先して反転させるかを示す優先度を設定する設定手段と、
予め設定された領域毎に変化させる濃度が指定された階調補正データを入力し、前記設定手段により設定された優先度に基づいて該諧調補正データに指示された濃度変化が実現されるように前記2値画像データの前記各領域内の画素を選択し、選択した画素の画素値を反転させることにより階調補正を行う階調補正手段とを備えた画像処理装置である。

0008

請求項3に係る本発明は、前記形状評価値算出手段が、形状評価値を算出しようとする注目画素の周囲の画素位置に対して重み付けが設定された重み付けフィルタを用いて、当該注目画素の周囲の画素の画素値を前記重み付けフィルタにより重み付けした値の合計値に基づいて、当該注目画素の形状評価値を算出する請求項2記載の画像処理装置である。

0009

請求項4に係る本発明は、前記距離評価値算出手段が、距離評価値を算出しようとする注目画素からの距離が異なる複数の周辺画素群を設定し、該注目画素の画素値と、前記周辺画素群に属する各画素の画素値とを比較することにより、当該注目画素の距離評価値を算出する請求項1から3のいずれか1項記載の画像処理装置である。

0010

請求項5に係る本発明は、網点処理された2値画像データを構成する各画素についてオフ画素領域とオン画素領域との境界であるエッジ部からの距離に応じた値をそれぞれ距離評価値として算出する距離評価値算出手段と、
前記距離評価値算出手段により算出された距離評価値に基づいて、諧調補正の際にどの画素の画素値を優先して反転させるかを示す優先度を設定する設定手段と、
予め設定された領域毎に変化させる濃度が指定された階調補正データを入力し、前記設定手段により設定された優先度に基づいて該諧調補正データに指示された濃度変化が実現されるように前記2値画像データの前記各領域内の画素を選択し、選択した画素の画素値を反転させることにより階調補正を行う階調補正手段と、
前記階調補正手段により諧調補正が行われた後の2値画像データに基づいて画像を出力する画像出力手段とを備えた画像形成装置である。

0011

請求項6に係る本発明は、前記2値画像データを多値化する多値化手段と、
前記多値化手段により多値化された多値画像データに対して階調補正を行う多値階調補正手段と、
前記多値階調補正手段により階調補正された後の多値画像データおよび階調補正される前の多値画像データの差分を計算することにより前記階調補正データを生成する生成手段とをさらに備えた請求項5記載の画像形成装置である。

0012

請求項7に係る本発明は、網点処理された2値画像データを構成する各画素についてオフ画素領域とオン画素領域との境界であるエッジ部からの距離に応じた値をそれぞれ距離評価値として算出するステップと、
算出された距離評価値に基づいて、諧調補正の際にどの画素の画素値を優先して反転させるかを示す優先度を設定するステップと、
予め設定された領域毎に変化させる濃度が指定された階調補正データを入力し、前記設定手段により設定された優先度に基づいて該諧調補正データに指示された濃度変化が実現されるように前記2値画像データの前記各領域内の画素を選択し、選択した画素の画素値を反転させることにより階調補正を行うステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。

0013

請求項8に係る本発明は、網点処理された2値画像データを構成する各画素についてオフ画素領域とオン画素領域との境界であるエッジ部に接する状態に基づく値をそれぞれ形状評価値として算出する形状評価値算出手段と、
前記形状評価値算出手段により算出された形状評価値に基づいて、諧調補正の際にどの画素の画素値を優先して反転させるかを示す優先度を設定する設定手段と、
予め設定された領域毎に変化させる濃度が指定された階調補正データを入力し、前記設定手段により設定された優先度に基づいて該諧調補正データに指示された濃度変化が実現されるように前記2値画像データの前記各領域内の画素を選択し、選択した画素の画素値を反転させることにより階調補正を行う階調補正手段とを備えた画像処理装置である。

発明の効果

0014

請求項1に係る本発明によれば、網点処理されている2値画像データに対して網点形状乱れを抑制して階調補正を行うことが可能な画像処理装置を提供することができる。

0015

請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明と比較して、網点処理されている2値画像データに対して網点形状の乱れをより抑制して階調補正を行うことが可能な画像処理装置を提供することができる。

0016

請求項3に係る本発明によれば、請求項2に係る本発明により得られる効果に加えて、本構成を有しない場合と比較して、形状評価値の算出処理単純化することができる画像処理装置を提供することができる。

0017

請求項4に係る本発明によれば、請求項1から3のいずれか1項に係る本発明により得られる効果に加えて、本構成を有しない場合と比較して、距離評価値の算出処理を単純化することができる画像処理装置を提供することができる。

0018

請求項5に係る本発明によれば、網点処理されている2値画像データに対して網点形状の乱れを抑制して階調補正を行うことが可能な画像形成装置を提供することができる。

0019

請求項6に係る本発明によれば、請求項5に係る本発明により得られる効果に加えて、2値画像データを多値画像データに変換して行われる階調補正と同等の階調補正を2値画像データに対して行うことができる画像処理装置を提供することができる。

0020

請求項7に係る本発明によれば、網点処理されている2値画像データに対して網点形状の乱れを抑制して階調補正を行うことが可能なプログラムを提供することができる。

0021

請求項8に係る本発明によれば、網点処理されている2値画像データに対して網点形状の乱れを抑制して階調補正を行うことが可能な画像処理装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0022

本発明の一実施形態の画像形成システムシステム構成を示す図である。
本発明の一実施形態における画像形成装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
本発明の一実施形態における画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。
図3中の2値画像処理部34の構成を示すブロック図である。
図4中の階調補正データ生成部41の構成を示すブロック図である。
本発明の一実施形態における2値画像処理部34による2値画像データに対する階調処理の流れを示すフローチャートである。
階調補正データ生成処理の具体的処理を説明するための図である。
各処理を具体的に説明するために用いる網点処理済みの2値画像データの一例を示す図である。
エッジ距離評価値算出処理を説明するために設定される周辺画素群を説明するための図である。
エッジ距離評価値算出部42によるエッジ距離評価値算出処理を説明するためのフローチャートである。
図8に示した画像例において注目画素a〜hを示すための図である。
エッジ距離評価値の具体的な算出結果を示す図である。
エッジ形状評価値算出部43におけるエッジ形状評価値算出処理を説明するためのフローチャートである。
画素aを注目画素とした場合の反転処理を説明するための図である。
エッジ形状評価値算出処理で用いられる重み付けフィルタの一例を示す図である。
反転処理後の注目画素の周辺画素の画素値と、重み付けフィルに設定されている重み付け係数とをそれぞれ乗算する演算を説明するための図である。
濃度を上げる階調補正に使用されるエッジ形状評価値の具体的を示す図である。
図15に示した重み付けフィルタにおいて、注目画素と、その注目画素の周囲のエッジ形状との状態により、どのようにエッジ形状評価値が変化するかを示す図である。
濃度を下げる階調補正に使用されるエッジ形状評価値の具体的を示す図である。
オンオフ評価値算出部44におけるオンオフ評価値算出処理を説明するためのフローチャートである。
濃度を上げる階調補正が行われる場合のオンオフ評価値の具体的を示す図である。
濃度を下げる階調補正が行われる場合のオンオフ評価値の具体的を示す図である。
濃度を上げる階調補正が行われる場合の評価値加算処理の具体例を示す図である。
濃度を下げる階調補正が行われる場合の評価値加算処理の具体例を示す図である。

実施例

0023

次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態の画像形成システムの構成を示すブロック図である。

0024

本発明の一実施形態の画像形成システムは、図1に示されるように、ネットワーク30により相互に接続された画像形成装置10、および端末装置20により構成される。端末装置20は、印刷データを生成して、ネットワーク30経由にて生成した印刷データを画像形成装置10に対して送信する。画像形成装置10は、端末装置20から送信された印刷データを受け付けて、印刷データに応じた画像を用紙上に出力する。なお、画像形成装置10は、印刷(プリント)機能、スキャン機能複写コピー)機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を有するいわゆる複合機と呼ばれる装置である。

0025

次に、本実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置10のハードウェア構成を図2に示す。

0026

画像形成装置10は、図2に示されるように、CPU11、メモリ12、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置13、ネットワーク30を介して外部の装置等との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)14、タッチパネル又は液晶ディスプレイ並びにキーボードを含むユーザインタフェース(UI)装置15、スキャナ16、プリントエンジン17を有する。これらの構成要素は、制御バス18を介して互いに接続されている。

0027

CPU11は、メモリ12または記憶装置13に格納された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、画像形成装置10の動作を制御する。

0028

なお、本実施形態では、CPU11は、メモリ12または記憶装置13内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明したが、当該プログラムをCD−ROM等の記憶媒体に格納してCPU11に提供することも可能である。

0029

図3は、上記の制御プログラムが実行されることにより実現される画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。

0030

本実施形態の画像形成装置10は、図3に示されるように、印刷ジョブ受付部31と、画像処理装置32と、画像出力部35とを備えている。また、画像処理装置32は、RIP(Raster Image Processing)処理部33と、2値画像処理部34とを有している。

0031

印刷ジョブ受付部31は、例えば端末装置20から送信されてきた印刷ジョブを受け付ける。そして、RIP処理部33は、印刷ジョブ受付部31により受け付けられた印刷ジョブを、2値画像データであるビットマップデータ等のラスタライズデータ展開する処理を実行する。ここで、画像形成装置10がカラープリンタの場合には、RIP処理部33は、印刷ジョブをCMYKの各色版毎のラスタライズデータに変換する。なお、このRIP処理部33によるRIP処理には、入出力データ変換処理キャリブレーション処理トナー総量規制処理等の各種処理が含まれる。

0032

画像出力部35は、RIP処理部33によりビットマップデータ等の2値画像データに変換された画像データに基づいて、印刷用紙上に画像を出力する。

0033

2値画像処理部34は、画像形成装置10の外部から直接入力されたラスタライズデータに展開済みの2値画像データに対して画像処理を行って画像出力部35を介して画像を出力するために設けられている。具体的には、2値画像処理部34は、画像形成装置10の外部において生成されたスクリーン処理(網点処理)が行われた展開済みの2値画像データに対して、階調補正処理を行うために設けられている。

0034

ここで、スクリーニング処理とは、2値画像において網点により濃度を表現するための処理であり、網点の大きさを変化させて濃度を表現するAM(Amplitude Modulation)スクリーン処理と、網点の密度を変化させて濃度を表現するFM(Frequency Modulation)スクリーン処理とが知られている。本実施形態における2値画像処理部34では、オン画素とオフ画素という2値で表現された画像データであればどのような画像データでも処理が可能であるが、FMスクリーン処理された2値画像データよりもAMスクリーン処理された2値画像データのほうがより適している。

0035

そして、2値画像データが画像形成装置10の外部から入力された場合には、画像出力部35は、2値画像処理部34により諧調補正が行われた後の2値画像データに基づいて画像を出力する。

0036

次に、図3中に示した2値画像処理部34の構成を図4を参照して説明する。

0037

2値画像処理部34は、図4に示されるように、階調補正データ生成部41と、エッジ距離評価値算出部42と、エッジ形状評価値算出部43と、オンオフ評価値算出部44と、評価値加算部45と、画素値更新部46とから構成されている。

0038

階調補正データ生成部41は、外部から入力されたスクリーン処理済みの2値画像データに基づいて、予め設定された領域毎に変化させる濃度が指定された階調補正データを生成する。つまり、階調補正データとは、入力された2値画像データに対して、階調をどのように補正するかを表すデータであり、例えば、ある領域の濃度をどの程度上げるのか(例えば、何%上げるのか)、またはどの程度下げるのか(例えば、何%下げるのか)を表すデータである。この階調補正データ生成部41の詳細については後述する。なお、本実施形態では、階調補正データが階調補正データ生成部41により生成される場合を用いて説明するが、このような階調補正データが2値画像処理部34の外部から、または画像形成装置10の外部から入力されるような構成とすることも可能である。

0039

そして、階調補正データ生成部41により生成された階調補正データは、画素値更新部46に入力される。また、階調補正データ生成部41により生成された階調補正データのうち、各領域毎に濃度を上げるのか濃度を下げるのかが分かる情報のみがエッジ形状評価値算出部43およびオンオフ評価値算出部44に入力される。つまり、エッジ形状評価値算出部43およびオンオフ評価値算出部44に入力される階調補正データには、濃度を上げ下げする程度(量)の情報が含まれない。なお、当然ながら、濃度を上げ下げする量も含まれた階調補正データ全体を、エッジ形状評価値算出部43、オンオフ評価値算出部44および画素値更新部46に共通に入力するようにしても良い。

0040

エッジ距離評価値算出部42は、網点処理された2値画像データを構成する各画素についてオフ画素領域とオン画素領域との境界であるエッジ部からの距離に応じた値をそれぞれ距離評価値として算出する。

0041

ここで、2値画像データが白黒の2値の画素により構成されている場合には、オフ画素とは白画素でありオン画素とは黒画素を意味している。また、2値画像データがCMYKのカラー画像データの場合には、オフ画素とは値が“0”の画素であり、オン画素とは値が“1”の画素である。

0042

そして、より具体的に説明すると、エッジ距離評価値算出部42は、エッジ距離評価値を算出しようとする注目画素からの距離が異なる複数の周辺画素群を設定し、この注目画素の画素値と、周辺画素群に属する各画素の画素値とを比較することにより、その注目画素のエッジ距離評価値を算出する。つまり、エッジ距離評価値とは、注目画素がエッジ部からどれだけ離れているかを示す値となっている。このエッジ距離評価値の具体的な算出方法については後述する。

0043

エッジ形状評価値算出部43は、網点処理された2値画像データを構成する各画素についてオフ画素領域とオン画素領域との境界であるエッジ部に接する状態に基づく値をそれぞれ形状評価値として算出する。具体的には、エッジ形状評価値算出部43は、エッジ形状評価値を算出しようとする注目画素の周囲の画素位置に対して重み付けが設定された重み付けフィルタを用いて、注目画素の周囲の画素の画素値を重み付けフィルタにより重み付けした値の合計値に基づいて、その注目画素のエッジ形状評価値を算出する。このエッジ形状評価値の具体的な算出方法についても後述する。

0044

オンオフ評価値算出部44は、濃度を上げるような階調補正が行われる場合には、画素値を反転する画素としてオン画素が選択されないように、また、濃度を下げるような階調補正が行われる場合には、画素値を反転する画素としてオフ画素が選択されないようにするためのオンオフ評価値を算出する。

0045

評価値加算部45は、エッジ距離評価値算出部42により算出されたエッジ距離評価値、エッジ形状評価値算出部43により算出されたエッジ形状評価値、およびオンオフ評価値算出部44により算出されたオンオフ評価値を加算することにより、諧調補正の際にどの画素の画素値を優先して反転させるかを示す優先度を設定する。つまり、評価値加算部45は、階調補正の際にどの画素を優先して反転させるかを示す優先度を設定するための設定手段として機能する。

0046

画素値更新部46は、階調補正データ生成部41により入力された予め設定された領域毎に変化させる濃度が指定された階調補正データ入力し、評価値加算部45により設定された優先度に基づいて入力した諧調補正データに指示された濃度変化が実現されるように2値画像データの各領域内の画素を選択し、選択した画素の画素値を反転させることにより階調補正を行う。つまり、画素値更新部46は、画素値を更新することにより階調補正を行う階調補正手段として機能する。

0047

次に、図4中に示した階調補正データ生成部41の構成を図5を参照して説明する。

0048

階調補正データ生成部41は、図5に示されるように、多値化部51と、多値階調補正部52と、階調補正用UT(Look Up Table)格納部53と、差分計算部54とから構成されている。

0049

多値化部51は、入力された2値画像データに対して例えば平均化フィルタを適用することにより、この2値画像データを多値化する。ここで、多値化部51は、多値化の際に解像度を変換してもよいし、解像度を変換することなく入力された2値画像データと同じ解像度の多値画像データを出力するようにしてもよい。

0050

階調補正用LUT格納部53には、多値の画像データに対して階調補正を行うためのLUTが格納されている。つまり、このLUTでは、階調補正前の画素値を階調補正によってどの値に変更するかが全ての画素値毎に設定されている。なお、このLUTでは、本実施形態の画像形成装置10における画像出力部35の出力特性と、他の印刷装置の出力特性との差が少なくなるような階調補正が行われるように設定されている。つまり、本実施形態では、画像形成装置10の外部から入力された2値画像データを2値画像処理部34により階調補正処理を行うことにより、他の印刷装置において生成された2値画像データを本実施形態の画像形成装置10に入力した場合でも、画像形成装置10の画像出力部35により出力される画像と、他の印刷装置により出力される画像の階調特性の差は少なくなる。

0051

多値階調補正部52は、多値化部51により多値化された多値画像データに対して、階調補正用LUT格納部53に格納されている階調補正用LUTを適用して多値の階調補正を行う。

0052

差分計算部54は、多値階調補正部52により階調補正された後の多値画像データおよび階調補正される前の多値画像データの差分を所定の領域毎に計算することにより画素値更新部46に入力するための上述した階調補正データを生成する。

0053

次に、本実施形態の画像形成装置10にける動作を図面を参照して詳細に説明する。

0054

図6は、本実施形態における2値画像処理部34により2値画像データに対して行われる階調処理の全体の流れを説明するためのフローチャートである。

0055

先ず、網点処理された2値画像データが2値画像処理部34に入力されると、階調補正データ生成部41により階調補正データが生成される(ステップS101)。

0056

そして、エッジ距離評価値算出部42では、入力された2値画像データに基づいて、2値画像データを構成する各画素がエッジ部からどれだけ離れているかを示すエッジ距離評価値が算出される(ステップS102)。また、エッジ形状評価値算出部43では、入力された2値画像データに基づいて、2値画像データを構成する各画素がエッジ部に対してどのような状態で接しているかを示すエッジ形状評価値が算出される(ステップS103)。

0057

さらに、オンオフ評価値算出部44では、濃度を上げるような階調補正が行われる場合には、画素値を反転する画素としてオン画素が選択されないように、また、濃度を下げるような階調補正が行われる場合には、画素値を反転する画素としてオフ画素が選択されないようにするためのオンオフ評価値が算出される(ステップS104)。

0058

そして、評価値加算部45において、エッジ距離評価値、エッジ形状評価値およびオンオフ評価値が、各画素毎に加算されることにより、濃度を変化させる際にどの画素を選択すべきかを示す優先度が算出される(ステップS105)。

0059

最後に、画素値更新部46では、階調補正データにより示された階調補正を行う際に、評価値加算部45により算出された優先度を参照して、ある領域内で画素値を反転すべき画素を選択して階調補正を行う(ステップS106)。

0060

次に、図6のフローチャートにおいて示した、階調データ生成処理(ステップS101)、エッジ距離評価値算出処理(ステップS102)、エッジ形状評価値算出処理(ステップS103)、オンオフ評価値算出処理(ステップS104)、評価値加算処理(ステップS105)および画素値更新処理(ステップS106)を、それぞれ詳細に説明する。

0061

先ず、階調データ生成処理(ステップS101)について説明する。

0062

例えば、階調補正データ生成部41における多値階調補正部52により図7に示すような多値階調補正が行われた場合を用いて説明する。例えば、図7に示す例では、多値階調補正により、ある画素の画素値が“100”から“98”に変更されている。この場合、差分計算部54では、階調補正前後の値の差分を計算することにより、この画素の階調補正データとして“−2”という値を算出する。または、差分計算部54では、(98−100)/100=0.02という計算を行うことにより“−2%”という階調補正データを算出するようにしてもよい。

0063

次に、エッジ距離評価値算出処理(ステップS102)について説明する。

0064

以下の説明では、図8に示すような2値画像データを用いて各処理を具体的に説明する。図8に示す例では、網点処理済みの2値画像データの一部が拡大されて示されている。

0065

なお、図8に示すように、以下の説明では7×7画素のウィンドウ内の画素を評価対象画素として優先度を算出して階調補正を行う場合を用いて説明する。そして、この場合には、13×13画素のウィンドウを使用して階調補正を行う対象の7×7画素の優先度を算出するものとして説明する。なお、階調補正を行うウィンドウの大きさは7×7画素に限定されるものではなく、処理を行い易い適切なサイズの大きさのウィンドウを選択すればよく、またウィンドウを使用しないで処理を行うようにしてもよい。

0066

ここでは、13×13画素のウィンドウで指定された画像データが、図8に示すように、網点形状の一部を含む画像データであったものとして説明する。そして、この図8において、黒画素は“1”であり、白画素は“0”で表されているものとして説明する。さらに、以下においては、各評価値および優先度を8ビット(0〜255)で表現するものとして説明する。そして、ここでは評価値が小さいほど優先度が高くなるような設定がされているものとし説明する。つまり、評価値が小さいほど優先度が高くなり、階調補正の際に選択されて画素値が反転され易くなる。

0067

なお、黒画素と白画素の“1”と“0”をそれぞれ逆にして表現するようにしてもよいし、評価値や優先度を8ビット以外で表現するようにしてもよい。さらに、評価値の算出方法を変更することにより階調補正の際に選択すべき画素ほど評価値が大きくなるようにして、評価値が大きいほど優先度が高くなるようにしてもよい。

0068

図8では、色が濃く表された画素が黒画素であり、白画素と黒画素の境目であるエッジ部が太い黒線により示されている。また、エッジ距離評価値、エッジ形状評価値、オンオフ評価値を算出して優先度を計算する画素である評価対象画素の領域を太い黒線の破線で示している。

0069

先ず、エッジ距離評価値算出処理を説明するために設定される周辺画素群について図9を参照して説明する。

0070

図9に示す例では、エッジ距離評価値を算出しようとする注目画素からの距離が異なる3つの周辺画素群が設定された場合が示されている。図9に示す例では、中央に斜線で示された注目画像を中心として、周辺画素1〜4、周辺画素5〜12、周辺画素13〜24がそれぞれ周辺画素群として設定されている。

0071

そして、エッジ距離評価値算出部42は、図10に示すフローチャートに基づいて、この注目画素のエッジ距離評価値を算出する。なお、ここでは上述したように、エッジ距離評価値が小さいほど優先度が高く設定されるものとして説明する。

0072

先ず、エッジ距離評価値算出部42は、注目画素の画素値を4倍にした値が周辺画素1〜4の画素値の総和と等しいか否かを判定する(ステップS201)。このステップS201において、注目画素の画素値を4倍にした値が周辺画素1〜4の画素値の総和と等しくないと判定された場合、エッジ距離評価値算出部42は、その注目画素のエッジ距離評価値を“0”として算出する(ステップS202)。

0073

ステップS201において、注目画素の画素値を4倍にした値が周辺画素1〜4の画素値の総和と等しいと判定された場合、エッジ距離評価値算出部42は、注目画素の画素値を8倍にした値が周辺画素5〜12の画素値の総和と等しいか否かを判定する(ステップS203)。このステップS203において、注目画素の画素値を8倍にした値が周辺画素5〜12の画素値の総和と等しくないと判定された場合、エッジ距離評価値算出部42は、その注目画素のエッジ距離評価値を“32”として算出する(ステップS204)。

0074

ステップS203において、注目画素の画素値を8倍にした値が周辺画素5〜12の画素値の総和と等しいと判定された場合、エッジ距離評価値算出部42は、注目画素の画素値を12倍にした値が周辺画素13〜24の画素値の総和と等しいか否かを判定する(ステップS205)。このステップS205において、注目画素の画素値を12倍にした値が周辺画素13〜24の画素値の総和と等しくないと判定された場合、エッジ距離評価値算出部42は、その注目画素のエッジ距離評価値を“64”として算出する(ステップS206)。

0075

また、ステップS205において、注目画素の画素値を12倍にした値が周辺画素13〜24の画素値の総和と等しいと判定された場合、エッジ距離評価値算出部42は、その注目画素のエッジ距離評価値を“96”として算出する(ステップS207)。

0076

このようなエッジ距離評価値算出処理により具体的な画素のエッジ距離評価を算出した場合の例を説明する。例えば、図11に示すように、図8に示した画像例の画素aを注目画素としてエッジ距離評価値を算出する場合について説明する。

0077

この注目画素aは白画素であるため画素値は“0”、周辺画素1は白画素であるため画素値は“0”、周辺画素2は黒画素であるため画素値は“1”、周辺画素3は黒画素であるため画素値は“1”、周辺画素4は白画素であるため画素値は“0”である。そのため、図10に示したフローチャートにおけるステップS201においてNoと判定され、ステップS202においてエッジ距離評価値は“0”と算出される。

0078

また、例えば、図11における画素bを注目画素としてエッジ距離評価値を算出する場合について説明する。

0079

この注目画素bは白画素であるため画素値は“0”、周辺画素1〜4は全て白画素であり画素値は全て“0”であるため、ステップS201においてYesと判定され、処理はステップS203に進む。

0080

そして、ステップS203において、周辺画素5〜12の計8個の画素の画素値の総和と注目画素bの画素値との比較が行われるが、この場合には一致しないためステップS203においてNoと判定され、ステップS204においてエッジ距離評価値は“32”と算出される。

0081

さらに、同様の処理が行われることにより、画素cについてはエッジ距離評価値は“64”、画素dについてはエッジ距離評価値は“96”となる。

0082

さらに、黒画素である画素e〜hについても、同様な処理が行われることにより、画素eについてはエッジ距離評価値は“0”、画素fについてはエッジ距離評価値は“32”、画素gについてはエッジ距離評価値は“64”、画素hについてはエッジ距離評価値は“96”となる。

0083

上記の処理が7×7の評価対象画素領域内の全てについて行われることにより、各画素について、エッジ部からの距離が近いほど小さな値となるエッジ距離評価値が算出される。このようにして算出されたエッジ距離評価値を図12に示す。

0084

なお、上記の具体例では、注目画素の周囲において距離が異なる3つの周辺画素群(周辺画素1〜4、周辺画素5〜12、周辺画素13〜24)を設定し、4種類の評価値(0、32、64、96)を各画素に設定する場合を用いて説明しているが、注目画素からの距離が異なる周辺画素群を少なくとも2つ使用すれば、3種類の評価値を各画素に設定することができる。よって、注目画素からの距離が異なる周辺画素群を少なくとも2つ使用すれば、エッジ部から2画素以内で接する画素については階調補正の際に優先的に画素値を反転させることが可能となる。

0085

次に、エッジ形状評価値算出処理(ステップS103)について説明する。図13は、エッジ形状評価値算出部43におけるエッジ形状評価値算出処理を説明するためのフローチャートである。

0086

エッジ形状評価値算出部43では、濃度を上げるのか下げるのかで異なる方法によりエッジ形状評価値を算出する。そのため、図4に示した階調補正データ生成部41からエッジ形状評価値算出部43に対して、少なくとも各領域毎に濃度を上げるのか下げるのかを示す情報が転送されている。

0087

そのため、エッジ形状評価値算出部43は、先ず最初に、濃度を上げる階調補正なのか否かを判定する(ステップS301)。そして、濃度を上げる階調補正であると判定した場合、エッジ形状評価値算出部43は、注目画素とその周囲の8画素について、それぞれの画素値を反転させる処理を行う(ステップS302)。つまり、黒画素については画素値を“0”とし、白画素については画素値を“1”とする処理を行う。例えば、図11に示した画像例における画素aを注目画素とした場合、図14に示すような反転処理が行われる。

0088

そして、エッジ形状評価値算出部43は、ステップS302において反転処理が行われた後の各画素値に対して、図15に示すような3×3画素の重み付けフィルタを適用してエッジ形状評価値を算出する(ステップS303)。

0089

具体的には、エッジ形状評価値算出部43は、図16に示すように、反転処理後の注目画素の周辺画素の画素値と、重み付けフィルタに設定されている重み付け係数とをそれぞれ乗算する演算を行い、その演算結果の総和を求める。つまり、注目画素aについてのエッジ形状評価値は、図16に示すように“12”となる。

0090

なお、濃度を下げる階調補正が行われる場合には(ステップS302においてNo)、エッジ形状評価値算出部43は、黒画素と白画素の画素値の反転処理を行うことなく、重み付けフィルタを用いたエッジ形状評価値の算出処理を行う。

0091

このようなエッジ形状評価値算出処理を、図11に示す7×7画素の評価対象画素領域中の全ての各画素に対して実行すると、図17に示すような算出結果が得られる。この図17に示す算出結果は、濃度を上げる階調補正に使用されるエッジ形状評価値である。

0092

そして、図17に示される算出結果の値を参照すると、エッジ部の形状が直線的な部分よりも、凹んだ部分に位置している画素に対するエッジ形状評価値が低くなるようになっている。つまり、濃度を上げるような階調補正が行われる際には、階調補正後にエッジ部が滑らかになるように、凹んだ部分に位置する画素の優先度が高くなるよう(評価値が小さくなるよう)に設定されている。

0093

なお、図15に示した重み付けフィルタにおいて、注目画素と、その注目画素の周囲のエッジ形状との状態により、どのようにエッジ形状評価値が変化するかを図18に示す。

0094

上述したように、エッジ部が直線的な部分よりも凹んだ部分に注目画素が位置する場合の方が、その注目画素の評価値が小さくなり優先度としては高くなるように設定されていることが分かる。つまり、注目画素の外縁を構成する複数の辺のうち、エッジ部に接する辺の数が多い画素ほど評価値が小さくなるよう、重み付けフィルタが設定されている。

0095

なお、本実施形態では、重み付けフィルタを用いてエッジ形状評価値を算出する場合を用いて説明しているが、重み付けフィルタを用いない別の方法によりエッジ形状評価値を算出するようにしてもよい。例えば、注目画素のどの方向に何個の黒画素が存在するかを2値画像データから判定し、その判定結果に基づいて、エッジ部に接する辺の数が多い画素ほど、評価値が小さくなるような処理が行われるようにしてもよい。

0096

また、エッジ部に接する辺の数が多い画素ほど評価値が小さくなるような処理が行われる他の例としては、エッジ部に接する辺の数が、0〜2辺と3〜4辺というように複数の組に分けて、各組に対して評価値を付与するというような方法を用いても実現することができる。

0097

また、図15に示した重み付けフィルタの例では、注目画素の上下左右に位置する画素に対する重み付け係数を“5”とし、注目画素の斜めに位置する画素に対する重み付け係数を“5”よりも小さい“1”とする場合を示しているが、このような値以外の重み付け係数を用いるようにしてもよい。具体的には、注目画素の上下左右に位置する画素に対する重み付け係数の値が、注目画素の斜めに位置する画素に対する重み付け係数の値よりも大きければ他の値を用いてもよい。好ましくは、注目画素の上下左右に位置する画素に対する重み付け係数の値どうしが同じ値であり、かつ、斜めに位置する画素に対する重み付け係数の値どうしが同じ値である方がよい。

0098

また、重み付けフィルタに設定する重み付け係数の値は、後の処理において、エッジ距離評価値、エッジ形状評価値、オンオフ評価値を加算することを考慮して、例えば評価値を8ビットで表現する場合には、これらの評価値を合計した値が0〜255の範囲に収まるように設定することが好ましい。

0099

なお、重み付けフィルタのサイズは、かならずしも3×3画素サイズである必要はなく、フィルタサイズを大きくすればするほど、エッジ部からの距離が離れている画素を含む形状に基づく評価をエッジ形状評価値に反映させることができるため、処理負荷とのバランスで重み付けフィルタのサイズを選択するようにすれば良い。

0100

なお、濃度を下げる階調補正を行う場合のエッジ形状評価値算出処理を、図11に示す7×7画素の評価対象画素領域中の全ての各画素に対して実行して得られた算出結果を図19に示す。

0101

図19を参照すると分かるように、エッジ部の形状が直線的な部分よりも、角部に位置する画素に対する評価値の方が小さくなっていることが分かる。つまり、濃度を下げるような階調補正の際にも、階調補正後にエッジ部が滑らかになるように、角部に位置する画素の優先度が高くなるよう(評価値が小さくなるよう)に設定されている。

0102

次に、オンオフ評価値算出処理(ステップS104)について説明する。

0103

オンオフ評価値算出部44におけるオンオフ評価値算出処理においても、エッジ形状評価値算出処理と同様に、濃度を上げる階調補正を行うのか濃度を下げる階調補正を行うのかにより異なる処理が行われる。そのため、図4に示した階調補正データ生成部41からエッオンオフ評価値算出部44に対しても、少なくとも各領域毎に濃度を上げるのか下げるのかを示す情報が転送されている。

0104

そのため、オンオフ評価値算出部44は、先ず最初に、濃度を上げる階調補正なのか否かを判定する(ステップS401)。そして、濃度を上げる階調補正であると判定した場合、オンオフ評価値算出部44は、全ての黒画素について“128”、全ての白画素について“0”という評価値を設定する(ステップS402)。

0105

また、ステップS401において濃度を下げる階調補正であると判定した場合、オンオフ評価値算出部44は、全ての黒画素について“0”、全ての白画素について“128”という評価値を設定する(ステップS403)。

0106

このような処理が行われることにより得られたオンオフ評価値の一例を図21図22に示す。図21図22は、図11に示す7×7画素の評価対象画素領域中の全ての各画素に対してオンオフ評価値算出処理を実行して得られた算出結果であり、図21は濃度を上げる階調補正が行われる場合であり、図22は濃度を下げる階調補正が行われる場合である。

0107

図21に示すように黒画素に対して一律に“128”という評価値を与えることにより、エッジ距離評価値、エッジ形状評価値、オンオフ評価値を加算した場合、全ての黒画素に対して白画素よりも大きい評価値、つまり低い優先度を設定することができる。そのため、濃度を上げる階調補正が行われるにもかかわらず、黒画素を誤って選択して黒画素の画素値を反転して白画素にしてしまうような事態を防ぐことができる。

0108

つまり、黒画素に一律に付与するオンオフ評価値は、エッジ距離評価値とエッジ形状評価値を合計した最大値よりも大きいことが好ましい。さらには、例えば評価値を8ビットで表現する場合には、エッジ距離評価値、エッジ形状評価値およびオンオフ評価値を合計した値が0〜255の範囲に収まるように設定することが好ましい。

0109

また、図22に示すように白画素に対して一律に“128”という評価値を与えることにより、濃度を下げる階調補正が行われるにもかかわらず、白画素を誤って選択して白画素の画素値を反転して黒画素にしてしまうような事態を防ぐことができる。

0110

次に、評価値加算処理(ステップS105)について説明する。

0111

上記で説明したようなエッジ距離評価値算出処理、エッジ形状評価値算出処理、オンオフ評価値算出処理が終了すると、評価値加算部45では、これらの評価値を合計する評価値加算処理が行われる。

0112

図23は、濃度を上げる階調補正が行われる場合の評価値加算処理の具体例を示す図であり、図24は、濃度を下げる階調補正が行われる場合の評価値加算処理の具体例を示す図である。

0113

図23では、図12に示したエッジ距離評価値、図17に示した濃度を上げる階調補正の場合のエッジ形状評価値、図21に示した濃度を上げる階調補正の場合のオンオフ評価値を各画素毎に加算した加算結果が得られている。

0114

また、図24では、図12に示したエッジ距離評価値、図19に示した濃度を下げる階調補正の場合のエッジ形状評価値、図22に示した濃度を下げる階調補正の場合のオンオフ評価値を各画素毎に加算した加算結果が得られている。

0115

評価値加算部45では、これらの加算結果を、諧調補正の際にどの画素の画素値を優先して反転させるかを示す優先度として画素値更新部46に出力する。

0116

最後に、画素値更新処理(ステップS106)について説明する。

0117

画素値更新部46では、評価値加算部45における加算結果である優先度の情報と、階調補正データ生成部41からの階調補正データに基づいて、優先度の高い画素から順に選択を行って、選択した画素の画素値を反転する。

0118

先ず、濃度を上げる階調補正を行う場合について、図23を参照して説明する。

0119

例えば、階調補正データが、7×7=49画素のうちの5画素分の画素値を反転させて濃度を上げるように指示するデータであった場合、図23に示す加算結果(優先度)の中から優先度の高い(評価値が小さい)画素を順に5つ選択する。具体的には、画素値更新部46は、加算結果(優先度)が12の画素、13の2つの画素、17の2つの画素を選択して、画素値を白(0)から黒(1)に変更する。

0120

また、濃度を下げる階調補正を行う場合について、図24を参照して説明する。

0121

例えば、階調補正データが、7×7=49画素のうちの4画素分の画素値を反転させて濃度を下げるように指示するデータであった場合、図24に示す加算結果(優先度)の中から優先度の高い(評価値が小さい)画素を順に4つ選択する。具体的には、画素値更新部46は、加算結果(優先度)が12の3つの画素、13の画素を選択して、画素値を黒(1)から白(0)に変更する。

0122

なお、同じ優先度のデータが多数存在し、階調補正データの指示通りに画素値を反転させようとすると画素数が半端となりいずれの画素を選択すればよいのか判定できない場合には、優先度が同じ全ての画素の画素値を反転させるようにしてもよい。または、優先度が同じ画素の画素値を全て反転させないようにして、次の処理ウィンドウ誤差として持ち越すようにしてもよい。さらに、階調補正の精度を求めないのであれば、発生した誤差を切り上げたり、切り捨てるようにしてもよく、さらには、同じ優先度の複数の画素から反転させる画素をランダムに選択するようにしてもよい。

0123

また、本実施形態では、優先度を算出するウィンドウの大きさが7×7画素であり、この7×7画素のウィンドウ領域に対する階調補正量として、4画素や5画素のように指定された画素数の画素値を反転させる場合を用いて説明しているが評価値や優先度を算出するウィンドウ領域と階調補正データとして反転させる画素数を指定するウィンドウ領域とがかならずしも一致している必要はない。具体的には、評価値や優先度を算出するウィンドウ領域が7×7画素であり、階調補正データにより画素値を反転させる画素数を指定するウィンドウ領域が4×4画素というような場合でもよい。このような場合には、4×4画素のウィンドウ領域に対して指定された画素数分の画素の画素値を反転する処理を行った後に、7×7画素のウィンドウと4×4画素のウィンドウの両方を4×4画素のウィンドウ分だけ移動させて処理を繰り返すようにすればよい。

0124

[変形例]
上記実施形態では、エッジ部からの距離に基づくエッジ距離評価値と、注目画素の周囲のエッジ形状の状態に基づくエッジ形状評価値の両方の評価値を用いて、エッジ部により近い画素位置であって、かつ画素値が反転した場合にエッジ形状がより滑らかになる画素位置の画素の画素値を反転させているが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。エッジ距離評価値とエッジ形状評価値のいずれか一方のみを用いて、階調補正の際に画素値を反転させる画素を選択するような構成とすることも可能である。すなわち、上記で説明した実施形態から、エッジ形状評価値算出部43を削除した構成において、エッジ距離評価値算出部42により算出されたエッジ距離評価値と、オンオフ評価値算出部44により算出されたオンオフ評価値を評価加算部45において加算して、その加算結果を優先度として、画素値更新部46において画素値を反転する画素の選択を行うようにしてもよい。また、上記で説明した実施形態から、エッジ距離評価値算出部42を削除した構成において、エッジ形状評価値算出部43により算出されたエッジ形状評価値と、オンオフ評価値算出部44により算出されたオンオフ評価値を評価加算部45において加算して、その加算結果を優先度として、画素値更新部46において画素値を反転する画素の選択を行うようにしてもよい。

0125

10画像形成装置
11 CPU
12メモリ
13記憶装置
14通信インタフェース(IF)
15ユーザインタフェース(UI)装置
16スキャナ
17プリントエンジン
18制御バス
20端末装置
30ネットワーク
31印刷ジョブ受付部
32画像処理装置
33RIP処理部
342値画像処理部
35画像出力部
41階調補正データ生成部
42エッジ距離評価値算出部
43エッジ形状評価値算出部
44オンオフ評価値算出部
45評価値加算部
46画素値更新部
51多値化部
52 多値階調補正部
53階調補正用LUT(Look Up Table)格納部
54差分計算部

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