図面 (/)

技術 車両の非常点滅表示灯制御装置

出願人 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト
発明者 一柳秀利
出願日 2011年12月22日 (9年0ヶ月経過) 出願番号 2011-282039
公開日 2013年7月4日 (7年5ヶ月経過) 公開番号 2013-129396
状態 未査定
技術分野 車両の外部照明装置、信号
主要キーワード 点滅条件 所定マージン 消灯条件 自動点滅 判定周期 同時点滅 自動消灯 減少度合い
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年7月4日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (5)

課題

常点表示灯を自動で適切に作動させることができるようにした、車両の非常点滅表示灯制御装置を提供する。

解決手段

緊急制動表示灯5を作動させる緊急制動表示灯作動手段11と、非常点滅条件が成立したか否かを判定し、非常点滅条件が成立すれば、非常点滅表示灯5を自動で作動させる自動点滅手段12とを備え、非常点滅条件には、緊急制動表示灯作動手段11による緊急制動表示灯5の作動が停止してから予め設定された所定時間以内に車両が停止することが含まれる。

概要

背景

自動車(以下、車両ともいう)には、危険を他車両に伝えるために点滅させる非常点表示灯(所謂ハザードランプ)が装備される。この非常点滅表示灯を作動させ点滅させると、左右の方向指示器が同時に点滅する。

非常点滅表示灯の作動は、運転者によるON/OFFスイッチの操作によって手動で行なうことができ、また、所定の条件(以下、非常点滅条件という)下においては、非常点滅表示灯を自動で作動させ点滅させることができる。
非常点滅表示灯を自動で作動させる非常点滅条件としては、緊急制動表示灯の作動が停止した場合,自車両が衝突事故にあった場合及びその他の衝突事故となるおそれがある場合が挙げられる。

緊急制動表示灯とは、自車両の後方にある交通に自車両が急激に減速していることを示すものである。この緊急制動表示灯としては、制動灯点滅作動させるもの、或いは、左右の方向指示器を非常点滅表示灯の点滅周期と異なる周期で点滅作動させるものを用いることができる。この緊急制動表示灯の作動に係る技術が、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の技術は、車両の減速度が所定の減速度を超えると制動灯を点滅作動させるものである。これにより、車両の減速度に応じて制動灯を制御し、後続車両の運転者に減速状態を表示することができる。

概要

非常点滅表示灯を自動で適切に作動させることができるようにした、車両の非常点滅表示灯制御装置を提供する。緊急制動表示灯5を作動させる緊急制動表示灯作動手段11と、非常点滅条件が成立したか否かを判定し、非常点滅条件が成立すれば、非常点滅表示灯5を自動で作動させる自動点滅手段12とを備え、非常点滅条件には、緊急制動表示灯作動手段11による緊急制動表示灯5の作動が停止してから予め設定された所定時間以内に車両が停止することが含まれる。

目的

本発明は、かかる課題に鑑み創案されたものであり、非常点滅表示灯を自動で適切に作動させることができるようにした、車両の非常点滅表示灯制御装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

緊急制動表示灯を作動させる緊急制動表示灯作動手段と、非常点滅条件が成立したか否かを判定し、前記非常点滅条件が成立すれば、非常点滅表示灯を自動で作動させる自動点滅手段とを備え、前記非常点滅条件には、前記緊急制動表示灯作動手段による前記緊急制動表示灯の作動が停止してから予め設定された所定時間以内に車両が停止することが含まれることを特徴とする、車両の非常点滅表示灯制御装置

請求項2

前記所定時間は、緊急制動して停車に至ることなく走行する場合と、緊急制動により停車する場合とを切り分け閾値として予め設定されることを特徴とする、請求項1記載の車両の非常点滅表示灯制御装置。

技術分野

0001

本発明は、車両に装備された非常点表示灯を自動で点滅する車両の非常点滅表示灯制御装置に関するものである。

背景技術

0002

自動車(以下、車両ともいう)には、危険を他車両に伝えるために点滅させる非常点滅表示灯(所謂ハザードランプ)が装備される。この非常点滅表示灯を作動させ点滅させると、左右の方向指示器が同時に点滅する。

0003

非常点滅表示灯の作動は、運転者によるON/OFFスイッチの操作によって手動で行なうことができ、また、所定の条件(以下、非常点滅条件という)下においては、非常点滅表示灯を自動で作動させ点滅させることができる。
非常点滅表示灯を自動で作動させる非常点滅条件としては、緊急制動表示灯の作動が停止した場合,自車両が衝突事故にあった場合及びその他の衝突事故となるおそれがある場合が挙げられる。

0004

緊急制動表示灯とは、自車両の後方にある交通に自車両が急激に減速していることを示すものである。この緊急制動表示灯としては、制動灯点滅作動させるもの、或いは、左右の方向指示器を非常点滅表示灯の点滅周期と異なる周期で点滅作動させるものを用いることができる。この緊急制動表示灯の作動に係る技術が、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の技術は、車両の減速度が所定の減速度を超えると制動灯を点滅作動させるものである。これにより、車両の減速度に応じて制動灯を制御し、後続車両の運転者に減速状態を表示することができる。

先行技術

0005

特開平9−123829号公報

発明が解決しようとする課題

0006

ところで、上記の非常点滅条件の何れかが成立する場合に、非常点滅表示灯を自動で作動させると、危険を他車両に伝える必要が無いにもかかわらず、非常点滅表示灯が点滅作動する機会が増加してしまう。

0007

そこで、緊急制動表示灯の作動が停止した場合のみを非常点滅条件として用いることが考えられる。しかしながら、走行中に一瞬だけ急制動操作を行なって危険回避した状況であっても緊急制動表示灯が作動した場合であるため、危険を他車両に伝える必要が無いにもかかわらず、非常点滅表示灯が自動で点滅されてしまう。
本発明は、かかる課題に鑑み創案されたものであり、非常点滅表示灯を自動で適切に作動させることができるようにした、車両の非常点滅表示灯制御装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

(1)上記の目的を達成するために、本発明の車両の非常点滅表示灯制御装置は、緊急制動時に緊急制動表示灯を作動させる緊急制動表示灯作動手段と、非常点滅条件が成立したか否かを判定し前記非常点滅条件が成立すれば非常点滅表示灯を自動で作動させる自動点滅手段とを備え、前記非常点滅条件には前記緊急制動表示灯作動手段による前記緊急制動表示灯の作動が停止してから予め設定された所定時間(例えば緊急制動により停車する場合に緊急点滅条件が成立して緊急消灯条件が成立した後に停車に至るまでの時間に所定マージンを加えた時間)以内に車両が停止することが含まれることを特徴としている。すなわち、前記自動点滅手段が、前記緊急制動表示灯の作動が停止してから予め設定された所定時間以内に車両が停止しなければ非常点滅表示灯を自動で作動させないことを特徴としている。
(2)前記所定時間は、緊急制動して停車に至ることなく走行(惰性走行)する場合と、緊急制動により停車する場合とを切り分け閾値として予め設定されることが好ましい。

発明の効果

0009

したがって、本発明の車両の非常点滅表示灯制御装置によれば、自動点滅手段が、緊急制動表示灯の作動が停止してから予め設定された所定時間以内に車両が停止すれば非常点滅表示灯を自動で作動させ、緊急制動表示灯の作動が停止してから所定時間以内に車両が停止しなければ非常点滅表示灯を自動で作動させることがない。このため、緊急制動表示灯が作動しても、停車に至らずに危険回避した車両が通常の走行を継続する場合に、非常点滅表示灯が自動で作動されることがなく、不要な非常点滅表示灯の点滅を回避することができる。一方、緊急制動表示灯が作動して所定時間以内に車両が停止した場合は、緊急制動により停車した状況であり、この場合は非常点滅表示灯が自動で作動されるため、例えば後続車両へ注意喚起をすることができる。
これらより、非常点滅表示灯を自動で適切に作動させることができる。

図面の簡単な説明

0010

本発明の一実施形態にかかる車両の非常点滅表示灯制御装置の全体構成図である。
一実施形態にかかる車両の非常点滅表示灯制御装置における緊急制動表示灯を自動で点滅作動させる条件を示す図である。
一実施形態にかかる車両の非常点滅表示灯制御装置における非常点滅表示灯を自動で点滅作動させる条件を判定するフローチャートである。
一実施形態にかかる車両の非常点滅表示灯制御装置における非常点滅表示灯を自動で消灯する条件を示す図である。

実施例

0011

以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
〈一実施形態〉
[構成]

0012

まず、一実施形態にかかる車両の非常点滅表示灯制御装置の構成を説明する。なお、この非常点滅表示灯制御装置は、非常点滅表示灯自動点滅装置と非常点滅表示灯自動消灯装置とが併合された装置である。また、本実施形態にかかる車両は、例えばトラック又はバスといったいわゆる大型又は中型の自動車である。

0013

図1に示すように、本実施形態の非常点滅表示灯制御装置が装備される車両は、ESS(Emergency Stop Signal)ECU10と、エンジン(ENG)ECU20と、ABS(Antilock Brake System)ECU30と、AEBS(Advanced Emergency Brake System)ECU40とを有する。これらのECU10,20,30,40は何れも、例えばマイクロプロセッサやROM,RAM等を集積したLSIデバイスや組み込み電子デバイスとして構成される電子制御装置であり、CAN(Controller Area Network)を介して相互に接続される。

0014

ESSECU10は、非常点滅表示灯及び緊急制動表示灯の作動を制御するものである。
非常点滅表示灯とは、危険を他車両に伝えるために点滅させるものであり、ここでは左右の方向指示器のランプを第1の周期で同時に点滅させるハザードランプ5を意味する。
緊急制動表示灯とは、自車両の後方にある交通に自車両が急激に減速していることを示すものであり、第1の周期と異なる(通常、第1の周期よりも短い)第2の周期でハザードランプ5を点滅作動させるものである。なお、緊急制動表示灯として、制動灯を第2の周期で点滅作動させるものを用いてもよい。

0015

このESSECU10は、車速センサ車速検出手段)1,ハザードスイッチ(SW)2及びハザードランプ5のそれぞれとワイヤーハーネスを介して接続される。
車速センサ1は、車速Vを検出するものである。この車速センサ1としては、図示しないトランスミッション出力軸回転数を検出するものを用いることができる。
車速センサ1により検出された車速Vの情報は、ESSECU10に伝達される。
ハザードスイッチ2は、ハザードランプ5を手動で操作するためのON/OFFスイッチである。

0016

運転者がハザードスイッチ2をON操作すれば、ハザードランプ5は非常点滅表示灯として点滅作動し、ハザードスイッチ2のON情報がESSECU10に伝達される。また、運転者がハザードスイッチ2をOFF操作すれば、ハザードランプ5は消灯し、ハザードスイッチ2のOFF情報がESSECU10に伝達される。

0017

ハザードランプ5は、左右の方向指示器のランプを同時点滅させるものであり、非常点滅表示灯及び緊急制動表示灯として用いられる。
このハザードランプ5は、非常点滅表示灯として作動される場合には例えば1Hzに相当する第1の周期で点滅し、緊急制動表示灯として作動される場合には例えば4Hzに相当する第2の周期で点滅する。

0018

エンジンECU20は、図示しないエンジンの制御を行なうものであり、ブレーキスイッチ(SW)21がワイヤーハーネスを介して接続される。ブレーキスイッチ21は、運転者によるブレーキペダルの操作の有無を検出するものである。このブレーキスイッチ21は、運転者によるブレーキペダルの操作があればON状態となり、運転者によるブレーキペダルの操作がなければOFF状態となる。ブレーキスイッチ21のON/OFF情報はエンジンECU20に伝達される。

0019

ABSECU30は、車両の制動装置の制御を行なうものであり、車輪速センサ31がワイヤーハーネスを介して接続される。車輪速センサ31は、図示しない車輪の回転速度を検出するものである。車輪速センサ31により検出された車輪の回転速度の情報はABSECU30に伝達される。

0020

ABSECU30は、車輪のロックによる滑走を防止するABS制御を行なうものである。ABSECU30によるABS制御では、車輪のロック状態を検知したら制動力を緩め、ロック状態を解除されたら制動力を復帰させる。

0021

AEBSECU40は、先行車両落下物といった車両の前方のものに衝突するおそれがある場合に、車両を制動する衝突被害軽減制動(AEBS)制御を行なうものである。
この衝突被害軽減制動制御は、図示しないミリ波レーダ等に検出された車間距離から算出された衝突余裕時間(TTC,Time To Collision)に基づいて実施され、例えば、車両とこの車両の前方のものとの相対速度や車間距離に基づいて推定される衝突余裕時間が所定時間以下になった場合に、車両が衝突するおそれがあるため、車両を制動し減速させるものである。なお、所定時間とは、車両において制動操作を行なっても衝突を回避することが困難な時間として予め実験的又は経験的に設定される。

0022

上記のECU20に伝達される種々の情報及びECU30,40による制御の実施情報は、ESSECU10に伝達される。
詳細には、ESSECU10には、ブレーキスイッチ21のON/OFF情報,ABSECU30によりABS制御が実施されているか否かの情報,及びAEBSECU40により衝突被害軽減制動制御が実施されているか否かの情報が少なくとも伝達される。

0023

また、ESSECU10は、車速センサ1から伝達された車速Vの情報に基づいて減速度(負の加速度)Gを算出する。ESSECU10が有する緊急制動表示制御部11及び非常点滅表示制御部(自動点滅手段,自動消灯手段)12は、これらの情報に基づいてハザードランプ5の作動を制御する。

0024

緊急制動表示制御部11は、緊急制動表示灯の作動を制御するものであり、緊急制動表示灯を自動で点滅作動(作動ON)させる緊急点滅制御と、作動ONされている緊急制動表示灯を自動で作動停止(作動OFF)させる緊急消灯制御とを行なう。
まず、緊急制動表示制御部11による緊急点滅制御について説明する。

0025

緊急点滅制御は、緊急制動時に緊急制動表示灯を自動で点滅作動させ、ハザードランプ5を第2の周期で点滅させるものである。この緊急制動表示制御部11は、緊急制動表示灯を自動で作動ONさせる条件(緊急点滅条件ともいう)が成立したか否かを判定し、緊急点滅条件が成立する場合を車両の緊急制動時としている。この緊急点滅条件は、緊急制動表示灯を自動で作動ONさせる作動開始条件である。

0026

以下、図2を用いて緊急点滅条件を説明する。
図2に示すように、条件A11〜A16の理論和或いは理論積により緊急点滅条件が成立又は不成立となる。なお、これらの条件A11〜A16は、運転者或いはABSECU30により制動装置を作動させることによる緊急制動に着目した条件である。
条件A11は、ハザードスイッチ2がOFF操作されていることである。

0027

条件A12は、車速Vが規定車速VRよりも高いことである。この規定車速VRは、例えば下記のように予め設定される。
緊急制動開始時の車速が低ければ、急ブレーキ操作といった緊急制動による後方の交通への影響が小さい。このため、後方の交通に緊急制動を表示することを除外すべく例えば時速50km/hといった予め設定される車速が、規定車速VRである。

0028

条件A13は、減速度Gが所定減速度GP以上であることである。この所定減速度GPは、急制動時の減速度の下限値として予め設定される。したがって、減速度Gが所定減速度GP以上であれば、車速Vの減少度合いが大きく急制動時である。
条件A14は、ブレーキスイッチ21がON状態であることである。ブレーキスイッチ21がON状態であれば、運転者によりブレーキペダルの操作がされている。
条件A15は、AEBSECU40により衝突被害軽減制動(AEBS)制御が実施されていることである。
条件A16は、ABSECU30によりABS制御が実施されていることである。

0029

緊急点滅条件の成立は、条件A11,A12の成立が必須である。したがって、緊急点滅条件が成立する際には、ハザードランプ5はON操作されておらず、車速Vは規定車速VRよりも高い。
緊急点滅条件の成立には、これらの条件A11,A12の成立に加えて以下の第1,第2の条件の何れかが成立することが必要になる。

0030

第1の条件は、条件A13が成立し、且つ、条件A14又は条件A15の少なくとも何れかが成立することである。この場合に緊急点滅条件が成立する際には、運転者によるブレーキペダルの操作がされ、且つ減速度Gが所定減速度GP以上であるか、衝突被害軽減制動制御が実施され、且つ減速度Gが所定減速度GP以上である。
第2の条件は、条件A16が成立することである。この場合に緊急点滅条件が成立する際には、ABS制御が実施されている。

0031

次に、緊急制動表示制御部11による緊急消灯制御について説明する。
緊急消灯制御では、緊急消灯条件が成立したか否かを判定し、緊急消灯条件が成立すれば緊急制動表示灯を自動で作動停止させるものである。この緊急消灯条件は、自動で作動ONされた緊急制動表示灯を作動OFFさせる作動終了条件である。

0032

この緊急消灯条件としては、ブレーキ操作がされなくなること、衝突被害軽減制動制御の実施が解除(実施停止)されること、ABS制御の実施が解除(実施停止)されること、或いは、減速度Gが所定減速度GPよりも小さくなること等が挙げられる。
非常点滅表示制御部12は、非常点滅表示灯の作動を制御するものであり、非常点滅表示灯を自動で点滅作動(作動ON)させる非常点滅制御と、非常点滅表示灯を自動で作動停止(作動OFF)させる非常消灯制御とを行なう。

0033

まず、非常点滅表示制御部12による非常点滅制御について説明する。
非常点滅制御は、非常点滅表示灯を自動で点滅作動(作動ONともいう)させ、ハザードランプ5を第1の周期で点滅させるものである。非常点滅表示制御部12は、非常点滅表示灯を作動ONさせる条件(非常点滅条件)が成立したか否かを判定し、非常点滅条件が成立すれば、非常点滅表示灯を自動で作動ONさせる。

0034

以下、図3を用いて非常点滅条件を説明する。なお、この非常点滅条件は、非常点滅表示灯を自動で作動ONさせる作動開始条件である。
非常点滅表示制御部(自動点滅手段)12は、緊急制動表示灯の作動が停止した後に、所定時間tP以内に停車した場合には、非常点滅条件の成立を判定し、非常点滅表示灯を自動で作動ONさせる。

0035

所定時間tPは、緊急制動して停車に至ることなく走行(惰性走行)する場合と、緊急制動により停車する場合とを切り分ける閾値として、例えば5秒といった時間が予め設定される。この所定時間tPとしては、緊急制動により停車する場合に、緊急点滅条件が成立して緊急消灯条件が成立した後に停車に至るまでの時間に所定マージンを加えた時間として予め設定されたものを用いることができる。なお、所定マージン分の時間とは、緊急制動時であっても停車直前にブレーキペダルの踏み込みを弱める運転者がいることが知られており、かかる運転者による時間を考慮したものである。

0036

詳細には、非常点滅表示制御部12は、図3に示すフローにより非常点滅条件が成立したか否かを判定し、非常点滅表示灯の作動を制御する。このフローは緊急制動表示灯が作動ONすることをトリガーに開始される。なお、この非常点滅条件は、非常点滅表示灯を自動による点滅の開始条件である。

0037

テップS10では、緊急制動表示灯の作動が停止したか否かを判定する。このステップ10は、一実施形態の条件A1が成立するか否かの判定と同様である。緊急制動表示灯の作動が停止していればステップS20へ移行し、緊急制動表示灯の作動が停止していなければ本判定周期を終了(リターン)する。

0038

ステップS20では、タイマカウントを開始し、緊急制動表示灯の作動が停止してからの経過時間tを計測する。
ステップS30では、緊急制動表示灯の作動が停止してからの経過時間tが所定時間tP以内であるかを判定する。経過時間tが所定時間tP以内であればステップS40へ移行し、経過時間tが所定時間tPよりも長ければ本判定を終了(エンド)する。

0039

ステップS40では、停車したか否かを判定する。このステップ30は、一実施形態の条件A4が成立するか否かの判定と同様である。停車していればステップS50へ移行し、停車していなければ本判定周期を終了(エンド)する。
ステップS50では、非常点滅条件が成立する。そして本判定周期を終了(リターン)する。

0040

次に、非常点滅表示制御部12による非常消灯制御について説明する。
非常消灯制御は、非常点滅表示灯が自動で作動ONされることを前提条件に、非常点滅表示灯を自動で作動停止(作動OFFともいう)させ、ハザードランプ5を消灯させるものである。非常点滅表示制御部12は、非常点滅表示灯を作動OFFさせる条件(非常消灯条件)が成立したか否かを判定し、非常消灯条件が成立すれば、非常点滅表示灯を自動で作動OFFさせる。

0041

以下、図4を用いて非常消灯条件を説明する。なお、この非常消灯条件は、非常点滅表示灯を自動で作動OFFさせる作動終了条件である。
図4に示すように、条件B1,B2の理論和により非常点滅条件が成立又は不成立となる。この非常点滅条件は、運転者により運転され走行操作がされているか否かの条件である。
条件B1は、車速Vが所定車速VPよりも高いことである。この所定車速VPは、車両が停車後に空走した場合に到達する車速Vの上限値として予め設定される。

0042

例えば、下り勾配坂道上で停止した車両においてブレーキペダルの操作がされていなければ、アクセルペダルの操作なしに車両が動き出して空走する。この空走状態では、運転者による操舵がないため、ある程度走行する間に車両が路側に外れて停止し、空走した車両の車速Vは通常は所定車速VPを越えることない。このような所定車速VPとして、例えば30km/hといった車速が予め設定される。
条件B2は、ハザードスイッチ2を操作していることである。
条件B1,B2の少なくとも何れかが成立すると、非常消灯条件が成立する。

0043

[作用・効果]
本発明の一実施形態に係る車両の非常点滅表示灯制御装置は上述のように構成される。
つまり、非常点滅表示制御部12は、緊急制動表示灯の作動が停止してから予め設定された所定時間tP以内に車両が停止した場合にのみ非常点滅条件が成立したと判定し、非常点滅表示灯を作動ONしハザードランプ5を第1の周期で点滅させる。したがって、緊急制動により停車した状況では、例えば後続車両に注意喚起すべく非常点滅表示灯は自動で作動ONされハザードランプ5は第1の周期で点滅する。これにより、非常点滅表示灯としてハザードランプ5を適切に作動ONさせることができる。

0044

一方、非常点滅表示制御部12は、緊急制動表示灯の作動が停止してから予め設定された所定時間tP経過後に車両が停止した場合には、非常点滅条件が成立しないため、非常点滅表示灯を作動ONすることがなく、自動でハザードランプ5を点滅させることがない。したがって、緊急制動表示灯が作動ONした後に停車に至らず危険回避が完了した車両の走行を継続する場合に、非常点滅表示制御部12により非常点滅表示灯を作動ONすることがないため、不要な非常点滅表示灯の自動での作動ONを回避することができる。これにより、運転者又は他車両への煩わしさを低減することができる。
すなわち、非常点滅表示灯を自動で適切に作動ON又は作動OFFさせ、ハザードランプ5を点滅又は消灯させることができる。

0045

また、非常点滅条件は、衝突事故となるおそれがある場合や衝突事故にあった場合であっても成立しないため、これらの場合を検出するセンサ類を装備する必要がない。これにより、車両の装備を簡素化することができ、コストを抑制することができる。

0046

[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態では、ESSECU10は、車速センサ1,ハザードスイッチ2及びハザードランプ5のそれぞれとワイヤーハーネスを介して接続されるものを示したが、これに限らず、CANを介して接続されてもよい。

0047

本発明の車両の非常点滅表示灯制御装置は、トラック又はバスといった大型又は中型の自動車のみならず乗用車等の小型自動車にも適用することができる。

0048

1車速センサ(車速検出手段)
2ハザードスイッチ
5ハザードランプ
10ESSECU
11 緊急制動表示制御部
12 非常点滅表示制御部(自動点滅手段,自動消灯手段)
20エンジンECU
21ブレーキスイッチ
30 ABSECU
40AEBSECU

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 株式会社デンソーテンの「 情報処理装置および情報処理方法」が 公開されました。( 2017/07/27)

    【課題】車両の周辺の状況についての検出の信頼性を向上させることができる情報処理装置および情報処理方法を提供する。【解決手段】実施形態の一態様に係る情報処理装置は、受信情報生成部と、画像情報生成部と、検... 詳細

  • スタンレー電気株式会社の「 車両用灯具の点灯装置取付構造」が 公開されました。( 2017/07/20)

    【課題】ハウジングをそのまま流用して点灯装置を簡単に交換することができる点灯装置取付構造を提供すること。【解決手段】基板9とこれに実装された点灯回路をケース8内に収容して成る点灯装置5を車両用灯具のハ... 詳細

  • アルプスアルパイン株式会社の「 入力操作装置」が 公開されました。( 2017/07/20)

    【課題】、簡単な機構でキャンセルレバーの動作時の異音を発生させない入力操作装置を提供する。【解決手段】 操作レバー1と、操作レバー1の基部を一平面上で回動可能に支持する保持体3と、ハウジング2内に設... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ