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技術 田植機

出願人 ヤンマー株式会社
発明者 竹田裕一笠原敏章宮本和彦
出願日 2011年12月20日 (7年10ヶ月経過) 出願番号 2011-278802
公開日 2013年7月4日 (6年4ヶ月経過) 公開番号 2013-128431
状態 特許登録済
技術分野 移植機(4)(田植機の接地部)
主要キーワード 動力伝達媒体 コクピット 設計要素 近接部分 操縦室 リアアクスル アッパーリンク 農業機械
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年7月4日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

センターフロートと、該センターフロートの両側に配置されたサイドフロートと、を備える田植機において、センターフロートとサイドフロートの間にできる未整地部分を減少させるとともに、これらのフロートを回り込む水流を弱めることができる技術を提供する。

解決手段

センターフロート231と、前記センターフロート231の両側に配置されたサイドフロート232と、を備える田植機100において、前記センターフロート231は、該センターフロート231の本体部231aから前記サイドフロート232側に延設された膨出部231bを有し、該膨出部231bの前記サイドフロート232との近接部分薄板形状(薄板形状部分231d)とした。

概要

背景

従来より、走行しながら苗株圃場植え付けていく田植機が知られている。このような田植機には、苗株を圃場に植え付ける作業機と、圃場を整地するとともに作業機を昇降させて苗株の植付深さを調節するフロートと、が設けられている。

一般的には、作業機の中央部分に配置されたセンターフロートと、該センターフロートの両側に配置されたサイドフロートと、を備える田植機が知られている(例えば特許文献1参照)。しかし、センターフロートと、該センターフロートの両側に配置されたサイドフロートと、を備える田植機においては、センターフロートとサイドフロートの間に未整地部分ができるため、車輪跡等の土塊を均せない場合があった。このため、水面上に現れた土塊に雑草が生えるという問題があった。また、センターフロートとサイドフロートの隙間を狭くすると、これらのフロートを回り込む水流(センターフロート及びサイドフロートの前方からこれらのフロートの側方迂回して後方へ流れ込む水流)が強くなる。このため、フロートを回り込む水流が植え付けた苗株を倒してしまうという問題もあった。

一方、センターフロートと、該センターフロートの両側に配置されたサイドフロートと、を一体に形成した田植機が知られている(例えば特許文献2参照)。センターフロートとサイドフロートを一体に形成することで未整地部分ができないようにしたものである。しかし、センターフロートと、該センターフロートの両側に配置されたサイドフロートと、を一体に形成した田植機においては、フロートが圃場に張られた水の抵抗を受けて浮き上がり、苗株の植付深さを適宜に調節できない場合があった。これは、圃場の凹凸等によってフロートの下方を通過する水量が変化することに起因し、フロートの左右方向の寸法が長くなるほど左右の高さに差異が生じるためである。更に、フロートを回り込む水流(フロートの前方から側方を迂回して後方へ流れ込む水流)が強いため、植え付けた苗株を倒してしまうという問題もあった。

概要

センターフロートと、該センターフロートの両側に配置されたサイドフロートと、を備える田植機において、センターフロートとサイドフロートの間にできる未整地部分を減少させるとともに、これらのフロートを回り込む水流を弱めることができる技術を提供する。センターフロート231と、前記センターフロート231の両側に配置されたサイドフロート232と、を備える田植機100において、前記センターフロート231は、該センターフロート231の本体部231aから前記サイドフロート232側に延設された膨出部231bを有し、該膨出部231bの前記サイドフロート232との近接部分薄板形状(薄板形状部分231d)とした。

目的

本発明は、センターフロートと、該センターフロートの両側に配置されたサイドフロートと、を備える田植機において、センターフロートとサイドフロートの間にできる未整地部分を減少させるとともに、これらのフロートを回り込む水流を弱めることができる技術を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

センターフロートと、前記センターフロートの両側に配置されたサイドフロートと、を備える田植機において、前記センターフロートは、該センターフロートの本体部から前記サイドフロート側に延設された膨出部を有し、該膨出部の前記サイドフロートとの近接部分薄板形状とした、ことを特徴とする田植機。

請求項2

前記センターフロートは、前記膨出部が前記サイドフロートのセンターフロート側端部近傍まで延設される、ことを特徴とする請求項1に記載の田植機。

請求項3

前記サイドフロートのセンターフロート側端部に凹部を設け、前記センターフロートは、前記膨出部が前記凹部まで延設されて該凹部と組み合わされる、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の田植機。

請求項4

前記センターフロートは、前記膨出部の薄板形状部分の上面と前記本体部の上面をつなぐ傾斜面を有する、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の田植機。

請求項5

前記センターフロートは、前記膨出部を設けたことによる浮力の増加と前記膨出部の薄板形状部分の上面を水が流れることによる荷重の増加を均衡させた、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の田植機。

技術分野

0001

本発明は、田植機の技術に関する。より詳細には、センターフロートと、該センターフロートの両側に配置されたサイドフロートと、を備える田植機の技術に関する。

背景技術

0002

従来より、走行しながら苗株圃場植え付けていく田植機が知られている。このような田植機には、苗株を圃場に植え付ける作業機と、圃場を整地するとともに作業機を昇降させて苗株の植付深さを調節するフロートと、が設けられている。

0003

一般的には、作業機の中央部分に配置されたセンターフロートと、該センターフロートの両側に配置されたサイドフロートと、を備える田植機が知られている(例えば特許文献1参照)。しかし、センターフロートと、該センターフロートの両側に配置されたサイドフロートと、を備える田植機においては、センターフロートとサイドフロートの間に未整地部分ができるため、車輪跡等の土塊を均せない場合があった。このため、水面上に現れた土塊に雑草が生えるという問題があった。また、センターフロートとサイドフロートの隙間を狭くすると、これらのフロートを回り込む水流(センターフロート及びサイドフロートの前方からこれらのフロートの側方迂回して後方へ流れ込む水流)が強くなる。このため、フロートを回り込む水流が植え付けた苗株を倒してしまうという問題もあった。

0004

一方、センターフロートと、該センターフロートの両側に配置されたサイドフロートと、を一体に形成した田植機が知られている(例えば特許文献2参照)。センターフロートとサイドフロートを一体に形成することで未整地部分ができないようにしたものである。しかし、センターフロートと、該センターフロートの両側に配置されたサイドフロートと、を一体に形成した田植機においては、フロートが圃場に張られた水の抵抗を受けて浮き上がり、苗株の植付深さを適宜に調節できない場合があった。これは、圃場の凹凸等によってフロートの下方を通過する水量が変化することに起因し、フロートの左右方向の寸法が長くなるほど左右の高さに差異が生じるためである。更に、フロートを回り込む水流(フロートの前方から側方を迂回して後方へ流れ込む水流)が強いため、植え付けた苗株を倒してしまうという問題もあった。

先行技術

0005

特開平7−284315号公報
特開2005−333820号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、センターフロートと、該センターフロートの両側に配置されたサイドフロートと、を備える田植機において、センターフロートとサイドフロートの間にできる未整地部分を減少させるとともに、これらのフロートを回り込む水流を弱めることができる技術を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0007

本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。

0008

即ち、請求項1に係る発明は、
センターフロートと、
前記センターフロートの両側に配置されたサイドフロートと、を備える田植機において、
前記センターフロートは、該センターフロートの本体部から前記サイドフロート側に延設された膨出部を有し、該膨出部の前記サイドフロートとの近接部分薄板形状とした、構成である。

0009

請求項2に係る発明は、請求項1に記載の田植機において、
前記センターフロートは、前記膨出部が前記サイドフロートのセンターフロート側端部近傍まで延設される、構成である。

0010

請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の田植機において、
前記サイドフロートのセンターフロート側端部に凹部を設け、
前記センターフロートは、前記膨出部が前記凹部まで延設されて該凹部と組み合わされる、構成である。

0011

請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の田植機において、
前記センターフロートは、前記膨出部の薄板形状部分の上面と前記本体部の上面をつなぐ傾斜面を有する、構成である。

0012

請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の田植機において、
前記センターフロートは、前記膨出部を設けたことによる浮力の増加と前記膨出部の薄板形状部分の上面を水が流れることによる荷重の増加を均衡させた、構成である。

発明の効果

0013

本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。

0014

請求項1に記載の発明によれば、センターフロートの本体部からサイドフロート側に延設された膨出部を有することで、該センターフロートの整地範囲を拡大できる。これにより、センターフロートとサイドフロートの間にできる未整地部分を減少させて、車輪跡等の土塊を均すことができ、水面上に現れた土塊に雑草が生えるという問題を改善することが可能となる。また、膨出部のサイドフロートとの近接部分を薄板形状としたことで、水の流路を広く確保できる。これにより、これらのフロートを回り込む水流(センターフロート及びサイドフロートの前方からこれらのフロートの側方を迂回して後方へ流れ込む水流)を弱めて、植え付けた苗株が倒れることを防止できる。なお、センターフロートと、該センターフロートの両側に配置されたサイドフロートと、を備える田植機は、センターフロートとサイドフロートを一体に形成した田植機と比較して苗株の植付深さを適宜に調節することが可能である。

0015

請求項2に記載の発明によれば、膨出部がサイドフロートのセンターフロート側端部近傍まで延設されることで、更にセンターフロートの整地範囲を拡大できる。これにより、センターフロートとサイドフロートの間にできる未整地部分を消滅させて、車輪跡等の土塊を確実に均すことができ、水面上に現れた土塊に雑草が生えるという問題を改善することが可能となる。

0016

請求項3に記載の発明によれば、膨出部がサイドフロートのセンターフロート側端部に設けられた凹部まで延設されて該凹部と組み合わされることで、センターフロートの整地範囲とサイドフロートの整地範囲を重ねることができる。これにより、センターフロートとサイドフロートの間にできる未整地部分を確実に消滅させて、車輪跡等の土塊を完全に均すことができ、水面上に現れた土塊に雑草が生えるという問題を改善することが可能となる。

0017

請求項4に記載の発明によれば、膨出部の薄板形状部分の上面と本体部の上面をつなぐ傾斜面を有することで、該傾斜面にぶつかった波の高さを低減できる。これにより、センターフロートとサイドフロートの間における波の高さを抑制して、植え付けた苗株が倒れることを防止できる。

0018

請求項5に記載の発明によれば、膨出部を設けたことによる浮力の増加と膨出部の薄板形状部分の上面を水が流れることによる荷重の増加を均衡させたことで、センターフロートの挙動を安定させることができる。これにより、センターフロート等が作業機を正確に昇降させて、苗株の植付深さを適宜に調節することが可能となる。

図面の簡単な説明

0019

田植機の全体構成を示す側面図。
作業機の構成を示す側面図。
センターフロート及びサイドフロートを示す斜視図。
センターフロートを示す上面図。
センターフロートを示す正面図。
センターフロートを示す側面図。
センターフロートを示す背面図。

実施例

0020

まず、本発明の一実施形態に係る田植機100について説明する。以下では、4条植えの田植機100について説明するが、条数について限定するものではない。

0021

図1は、田植機100の全体構成を示す側面図である。図2は、作業機2の構成を示す側面図である。なお、図中の矢印Fは、田植機100の走行方向を示している。

0022

田植機100は、走行しながら苗株Sを圃場に植え付けていく農業機械である。田植機100は、走行機体1と、作業機2と、昇降リンク機構3と、で構成される。

0023

走行機体1は、主に車体フレーム11と、エンジン12と、トランスミッション13と、フロントアクスル14と、リアアクスル15と、コクピット16と、前輪17と、後輪18と、で構成される。

0024

車体フレーム11は、田植機100の主たる構造体である。車体フレーム11は、田植機100の骨格をなすものであり、エンジン12等が搭載される。

0025

エンジン12は、燃料燃焼によって動力を発生させる動力源である。エンジン12は、オペレータ変速ペダル161等を操作することによって運転状態を変更することができる。

0026

トランスミッション13は、田植機100の前後進切り換え変速を行なう動力伝達装置である。トランスミッション13は、作動油動力伝達媒体に用いた無段変速装置(HMT又はHST)を備えている。無段変速装置(HMT又はHST)は、入力された回転動力の一部又は全部を作動油の油圧に変換し、作動油の油圧を再び回転動力として出力できる。

0027

フロントアクスル14は、エンジン12の動力を前輪17に伝達する動力伝達装置である。フロントアクスル14には、トランスミッション13を介してエンジン12の動力が入力される。なお、フロントアクスル14には、操舵装置が並設されており、オペレータがハンドル162を操作することによって前輪17を操舵することができる。

0028

リアアクスル15は、エンジン12の動力を後輪18に伝達する動力伝達装置である。リアアクスル15には、トランスミッション13を介してエンジン12の動力が入力される。

0029

コクピット16は、各種の操作具が配置された操縦室である。コクピット16には、上述した変速ペダル161やハンドル162に加えて、田植機100の運転に用いるその他の操作具が配置されている。

0030

作業機2は、主に載台21と、植付機構22と、フロート23と、で構成される。

0031

苗載台21は、苗株Sを植付機構22に供給する苗株供給装置である。苗載台21に載置されたマット苗育苗箱を用いて互いに根が絡むように発させた苗株Sの集合)は、縦送り機構によって適宜に植付機構22に送られる。また、苗載台21は、植付フレームに設けたレール上に摺動可能に載置されており、植付機構22の動作に合わせて左右方向に往復運動する。このようにして、苗載台21は、苗株Sを植付機構22に供給することができる。

0032

植付機構22は、苗株Sを圃場に植え付ける苗株植付装置である。植付機構22は、エンジン12の動力を植付動作に変換するミッションケース221や伝動ケース222と、苗株Sを保持して圃場に植え付ける植付爪223と、を備えている。ミッションケース221及び伝動ケース222は、植付爪223が取り付けられた植付アーム224を回転させる。植付爪223は、植付アーム224とともに回転するため、フォーク223aがマット苗から苗株Sを掻き取って該苗株Sを保持することができる。また、植付爪223は、下方に回転した際にロッド223bが保持している苗株Sを押し出すため、該苗株Sを圃場に植え付けることができる。なお、本実施形態においては、植付アーム224とともに植付爪223が回転駆動する、いわゆるロータリ駆動方式を採用しているが、複数のクランクからなる機構部が植付爪を駆動する、いわゆるクランク駆動方式であっても良い。

0033

フロート23は、作業機2を昇降させて苗株Sの植付深さを調節する植付深さ調節装置である。また、フロート23は、上述した苗載台21や植付機構22の支持装置でもある。フロート23は、作業機2の中央部分に配置されたセンターフロート231と、該センターフロート231の両側に配置されたサイドフロート232と、で構成されている(図3参照)。センターフロート231に設けられた位置センサは、走行機体1の制御装置連係して作業機2を適宜な高さまで昇降させる。更に、センターフロート231及びサイドフロート232は、圃場に接する下面が平滑に形成されているため、圃場を整地する(圃場面を均す)ことが可能である。このように、フロート23を構成するセンターフロート231とサイドフロート232は、圃場を整地するとともに作業機2を昇降させて苗株Sの植付深さを調節することができる。

0034

昇降リンク機構3は、主にアッパーリンク31と、ロアリンク32と、油圧アクチュエータ(図示せず)と、で構成される。

0035

アッパーリンク31及びロアリンク32は、走行機体1と作業機2を連結する連結装置である。また、アッパーリンク31及びロアリンク32は、作業機2を昇降させる昇降装置でもある。図示しない油圧アクチュエータは、上述した制御装置の指示を受けて伸縮し、アッパーリンク31及びロアリンク32を駆動する。こうして、アッパーリンク31及びロアリンク32は、オペレータによる操作や位置センサからの信号に基づいて作業機2を昇降できる。

0036

次に、本発明の特徴点であるセンターフロート231について説明する。

0037

図3は、センターフロート231及びサイドフロート232を示す斜視図である。図4図5図6図7は、センターフロート231を示す上面図、正面図、側面図、背面図である。なお、図中の矢印Fは、田植機100の走行方向、即ち、センターフロート231及びサイドフロート232の進行方向を示している。また、図中の矢印Wc及び矢印Wsは、圃場に張られた水の流れ方向を示している。更に、図中の領域Rは、植付機構22が苗株Sを植え付ける位置を示している。

0038

まず、センターフロート231とサイドフロート232の形状について詳細に説明する。

0039

センターフロート231は、左右対称に形成されている。センターフロート231は、図3及び図4に示すように、略三角形状の前部と略矩形状の後部をつなぎ合わせた形状となっている。また、センターフロート231は、図6に示すように、前部が上方に反った形状となっている。センターフロート231は、中央部分を構成する本体部231aと、該本体部231aの両側を構成する膨出部231bと、に分けられる。本体部231aには、その前部及び後部の上面に取付部231c・231cが設けられている。膨出部231bには、その先端部分に底部まで窪んだ薄板形状部分231dが形成されている。

0040

サイドフロート232は、それぞれ左右対称に形成されている。サイドフロート232は、図3及び図4に示すように、略U字状に形成されている。また、サイドフロート232は、図6に示すように、前部が上方に反った形状となっている。サイドフロート232には、その中央部の上面に取付部232f・232fが設けられている。

0041

以下に、上述した形状を特徴とするセンターフロート231の技術的思想と効果について詳細に説明する。

0042

第一の特徴点として、センターフロート231は、該センターフロート231の本体部231aからサイドフロート232側に延設された膨出部231bを有する。より詳細に説明すると、センターフロート231には、該センターフロート231の両側に配置されたサイドフロート232に対して互いの隙間を狭めるように膨出部231bが形成されている。

0043

このように、センターフロート231は、該センターフロート231の本体部231aからサイドフロート232側に延設された膨出部231bを有するため、整地範囲Dcを拡大できる(図5図7参照)。即ち、本実施形態に係る田植機100は、従来の田植機よりもセンターフロート231による整地範囲Dcを拡大できる。これにより、田植機100は、センターフロート231とサイドフロート232の間にできる未整地部分を減少させて、車輪跡等の土塊を均すことができ、水面上に現れた土塊に雑草が生えるという問題を改善することが可能となる。

0044

また、本センターフロート231は、膨出部231bのサイドフロート232との近接部分が薄板形状(薄板形状部分231d)となっている。より詳細に説明すると、センターフロート231は、膨出部231bのサイドフロート232に近接する一部分が薄く形成された意匠となっている。これは、薄板形状部分231dの上面を水が流れる流路の一部とするためである(矢印Wc参照)。なお、薄板形状部分231dの厚さ寸法Tは、強度や生産性等の設計要素を満たす範囲内において、可能な限り小さく設定されている(図7参照)。

0045

このように、センターフロート231は、膨出部231bのサイドフロート232との近接部分を薄板形状(薄板形状部分231d)としているため、水の流路を広く確保できる。即ち、本実施形態に係る田植機100は、センターフロート231に膨出部231bを有するにも関わらず水の流路を広く確保できる。これにより、これらのフロートを回り込む水流(センターフロート231及びサイドフロート232の前方からこれらのフロート23の側方を迂回して後方へ流れ込む水流:矢印Ws参照)を弱めて、植え付けた苗株が倒れることを防止できる。

0046

第二の特徴点として、センターフロート231は、膨出部231bがサイドフロート232のセンターフロート231側端部近傍まで延設されている。より詳細に説明すると、センターフロート231は、膨出部231bの薄板形状部分231dがサイドフロート232のセンターフロート231側端部近傍まで延設されている。

0047

このように、センターフロート231は、膨出部231bがサイドフロート232のセンターフロート231側端部近傍まで延設されることで、更に整地範囲Dcを拡大している(図5図7参照)。即ち、本実施形態に係る田植機100は、従来の田植機よりもセンターフロート231による整地範囲Dcを大幅に拡大している。これにより、田植機100は、センターフロート231とサイドフロート232の間にできる未整地部分を消滅させて、車輪跡等の土塊を確実に均すことができ、水面上に現れた土塊に雑草が生えるという問題を改善することが可能となる。

0048

更に、図4に示すように、本実施形態に係るサイドフロート232には、センターフロート231の膨出部231bの位置にあわせて凹部232e・232eが設けられているため、センターフロート231の整地範囲Dcとサイドフロート232の整地範囲Dsが重なるように互いを配置することが可能である(図5図7参照)。つまり、センターフロート231の膨出部231bを凹部232eまで延設させて該凹部232eと組み合わせる(互い違いとなるように配置する)ことが可能である。

0049

このように、センターフロート231は、膨出部231bがサイドフロート232のセンターフロート231側端部に設けられた凹部232eまで延設されて該凹部232eと組み合わされることで、センターフロート231の整地範囲Dcとサイドフロート232の整地範囲Dsを重ねることができる(図5図7参照)。即ち、このような実施形態に係る田植機100は、センターフロートとサイドフロートを一体に形成した田植機と同様の効果を得ることができる。これにより、センターフロート231とサイドフロート232の間にできる未整地部分を確実に消滅させて、車輪跡等の土塊を完全に均すことができ、水面上に現れた土塊に雑草が生えるという問題を改善することが可能となる。

0050

第三の特徴点として、センターフロート231は、膨出部231bの薄板形状部分231dの上面と本体部231aの上面をつなぐ傾斜面231sを有する(図3図4図6図7参照)。より詳細に説明すると、センターフロート231は、膨出部231bの薄板形状部分231dと本体部231aの間に互いの上面をつなぐ傾斜面231sが形成されている。これは、傾斜面231sにぶつかった波に該傾斜面231sを遡らせることによって反射波を低減させるためである。なお、傾斜面231sの傾斜角度は、苗株Sが倒れる頻度等をパラメータとして定められる値であり、具体的な数値を限定するものではない。

0051

このように、センターフロート231は、膨出部231bの薄板形状部分231dの上面と本体部231aの上面をつなぐ傾斜面231sを有するため、該傾斜面231sにぶつかった波の高さを低減できる。即ち、本実施形態に係る田植機100は、従来の田植機よりもセンターフロート231にぶつかった波の高さを低減できる。これにより、田植機100は、センターフロート231とサイドフロート232の間における波の高さを抑制でき、流れ出る波の高さが小さくなるため、植え付けた苗株Sが倒れることを防止できる。

0052

第四の特徴点として、センターフロート231は、膨出部231bを設けたことによる浮力の増加と膨出部231bの薄板形状部分231dの上面を水が流れることによる荷重の増加を均衡させている。より詳細に説明すると、センターフロート231は、膨出部231bを設けたことによる浮力の増加と膨出部231bの薄板形状部分231dの上面を水が流れることによる荷重の増加が等しく釣り合うように設計されている。これは、センターフロート231に膨出部231bを設けたことに起因する苗株Sの植付け深さに及ぼす不安定性を解消したものである。具体的には、膨出部231bの体積や薄板形状部分231dの面積をパラメータとして設計される。

0053

このように、センターフロート231は、膨出部231bを設けたことによる浮力の増加と膨出部231bの薄板形状部分231dの上面を水が流れることによる荷重の増加を均衡させたため、センターフロート231の挙動を安定させることができる。即ち、本実施形態に係る田植機100は、センターフロート231に膨出部231bを有するにも関わらず該センターフロート231の挙動を安定させることができる。これにより、田植機100は、センターフロート231等が作業機2を正確に昇降させて、苗株Sの植付深さを適宜に調節することが可能となる。

0054

なお、センターフロート231と、該センターフロート231の両側に配置されたサイドフロート232と、を備える田植機100は、センターフロート231とサイドフロート232を一体に形成した田植機と比較して苗株Sの植付深さを適宜に調節することが可能である。これは、圃場面から植付機構22までの高さが左右方向で略一定となるため、苗株Sの植付深さを安定させることができるからである。

0055

100田植機
1走行機体
11車体フレーム
12エンジン
13トランスミッション
14フロントアクスル
15リアアクスル
16コクピット
17前輪
18後輪
2作業機
21苗載台
22植付機構
223植付爪
223aフォーク
223bロッド
23フロート
231センターフロート
231a 本体部
231b膨出部
231d薄板形状部分(薄板形状)
231s 傾斜面
232サイドフロート
232e 凹部
Dc整地範囲
Ds 整地範囲
S苗株
Wc 水の流れ方向
Ws 水の流れ方向

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  • 株式会社クボタの「 水田作業機」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】整地装置を作業装置に支持して作業装置と機体の後輪との間に配置した水田作業機において、フロートの揺動範囲を大きくする。【解決手段】作業装置の下部の左右方向の軸芯P7周りに上下に揺動自在に支持され... 詳細

  • 株式会社クボタの「 水田作業機」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】整地装置を作業装置と機体の後部との間に配置した水田作業機において、水田作業機の全長(機体の前端部から作業装置の後端部までの長さ)を抑える。【解決手段】整地装置26を支持するリンク機構の下降状態... 詳細

  • 石田伊佐男の「 乗用田植機」が 公開されました。( 2019/08/29)

    【課題】田面の凹凸を均平にする回転式の均平装置を設ける乗用型の田植機を提供する。【解決手段】走行車体の駆動方式を左右一対の小径の前輪5と後方には左右一対の牽引力が強く深田や湿田適応性の高いクローラ装置... 詳細

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