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技術 電気かみそり

出願人 パナソニックIPマネジメント株式会社
発明者 佐藤正顕岩崎重左エ門生田利夫
出願日 2011年12月16日 (8年6ヶ月経過) 出願番号 2011-276186
公開日 2013年6月27日 (7年0ヶ月経過) 公開番号 2013-126437
状態 特許登録済
技術分野 乾式カミソリ及びバリカン
主要キーワード 下方リング 本体空間 DC線 フック引 中間スリット 本体横 突出リング 端部スリット
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

区画部材負荷を低減することが可能な電気かみそりを提供する。

解決手段

電気かみそり1は、固定刃90と、固定刃90に対して往復直線運動する可動刃100と、可動刃100を駆動する電動モーター21とを有する。また、電動モーター21の回転運動を往復直線運動として可動刃100に伝達する第3リンク33と、第3リンク33に接続される防塵ゴム16とを有する。本体空間RAは、防塵ゴム16により基端側空間RBおよび先端側空間RCに区画される。防塵ゴム16は、下方ZA2側に突出した中央部16Aを有する。

概要

背景

特許文献1の電気かみそりは、本体内駆動源を収容する空間に毛屑、埃、および水等(以下、「毛屑等」)が入り込むことを抑制する区画部材を有する。

概要

区画部材の負荷を低減することが可能な電気かみそりを提供する。電気かみそり1は、固定刃90と、固定刃90に対して往復直線運動する可動刃100と、可動刃100を駆動する電動モーター21とを有する。また、電動モーター21の回転運動を往復直線運動として可動刃100に伝達する第3リンク33と、第3リンク33に接続される防塵ゴム16とを有する。本体空間RAは、防塵ゴム16により基端側空間RBおよび先端側空間RCに区画される。防塵ゴム16は、下方ZA2側に突出した中央部16Aを有する。

目的

本発明は、上記課題を解決するため、区画部材の負荷を低減することが可能な電気かみそりを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

固定刃と、前記固定刃に対して往復直線運動する可動刃と、前記可動刃を駆動する駆動源と、前記駆動源、前記固定刃、および前記可動刃を支持する本体と、前記駆動源の出力部の運動を前記往復直線運動として前記可動刃に伝達する伝達部と、前記伝達部に接続される区画部材とを有し、前記可動刃の往復直線運動の方向を縦方向として、前記本体の長手方向は、前記固定刃の平面視において前記縦方向と一致する電気かみそりにおいて、前記区画部材は、前記可動刃側から前記駆動源側に向かう基端方向に突出した基端側凸部および前記駆動源側から前記可動刃側に向かう先端方向に突出した先端側凸部の少なくとも一方を有する。

請求項2

前記伝達部は、前記区画部材を貫通する請求項1に記載の電気かみそり。

請求項3

前記区画部材は、前記先端側凸部を有し、前記伝達部は、前記先端側凸部を貫通する請求項2に記載の電気かみそり。

請求項4

前記区画部材は、前記本体の内面に接触する縁部と、前記縁部よりも内側の外周部とを有し、前記縁部の前記先端方向の端部は、前記外周部の前記縁部と接する部分の前記先端方向の端部よりも前記先端方向に位置する請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気かみそり。

請求項5

前記区画部材は、ゴム材料により形成される請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気かみそり。

技術分野

0001

本発明は、駆動源と、固定刃と、可動刃と、駆動源および固定刃および可動刃を支持する本体と、可動刃に駆動源の運動を伝達する伝達機構と、伝達機構に接続される区画部材とを有する電気かみそりに関する。

背景技術

0002

特許文献1の電気かみそりは、本体内の駆動源を収容する空間に毛屑、埃、および水等(以下、「毛屑等」)が入り込むことを抑制する区画部材を有する。

先行技術

0003

実開平4−36969号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上記電気かみそりの区画部材は、伝達機構に接続される。一方、伝達機構は往復直線運動する。このため、伝達機構の運動にともない区画部材に負荷がかかる。
本発明は、上記課題を解決するため、区画部材の負荷を低減することが可能な電気かみそりを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

・本発明の電気かみそりは、固定刃と、前記固定刃に対して往復直線運動する可動刃と、前記可動刃を駆動する駆動源と、前記駆動源、前記固定刃、および前記可動刃を支持する本体と、前記駆動源の出力部の運動を前記往復直線運動として前記可動刃に伝達する伝達部と、前記伝達部に接続される区画部材とを有し、前記可動刃の往復直線運動の方向を縦方向として、前記本体の長手方向は、前記固定刃の平面視において前記縦方向と一致する電気かみそりにおいて、前記区画部材は、前記可動刃側から前記駆動源側に向かう基端方向に突出した基端側凸部および前記駆動源側から前記可動刃側に向かう先端方向に突出した先端側凸部の少なくとも一方を有することを特徴とする。

0006

・上記電気かみそりにおいて、前記伝達部は前記区画部材を貫通することが好ましい。
・上記電気かみそりにおいて、前記区画部材は、前記先端側凸部を有し、前記伝達部は、前記先端側凸部を貫通することが好ましい。

0007

・上記電気かみそりにおいて、前記区画部材は、前記本体の内面に接触する縁部と、前記縁部よりも内側の外周部とを有し、前記縁部の前記先端方向の端部は、前記外周部の前記縁部と接する部分の前記先端方向の端部よりも、前記先端方向に位置することが好ましい。

0008

・上記電気かみそりにおいて、前記区画部材は、ゴム材料により形成されることが好ましい。

発明の効果

0009

本発明は、区画部材の負荷を低減することが可能な電気かみそりを提供する。

図面の簡単な説明

0010

本発明の実施形態の電気かみそりについて、(a)は装置本体からキャップが取り外された状態の斜視構造を示す斜視図、(b)は装置本体にキャップが取り付けられた状態の斜視構造を示す斜視図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)はその側面構造を示す側面図、(b)はその断面構造を示す断面図。
実施形態の電気かみそりについて、装置本体の分解斜視構造を示す分解斜視図。
実施形態の電気かみそりについて、装置本体の一部の断面構造を拡大して示す断面図。
実施形態の電気かみそりについて、ヘッド部の分解斜視構造を示す分解斜視図。
実施形態の電気かみそりについて、刃ブロックの分解斜視構造を示す分解斜視図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)は固定刃の正面構造を示す正面図、(b)は固定刃の平面構造を示す平面図、(c)は(a)のDA−DA線に沿う断面構造を示す断面図、(d)は(b)の領域RAを拡大して示す平面図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)は固定刃保持部の正面構造を示す正面図、(b)は固定刃保持部の平面構造を示す平面図、(c)は固定刃保持部を矢印ACから見たときの側面構造を示す側面図、(d)は固定刃保持部を矢印ADから見たときの側面構造を示す側面図、(e)は(b)のDB−DB線に沿う断面構造を示す断面図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)は可動刃の正面構造を示す正面図、(b)は可動刃の平面構造を示す平面図、(c)は可動刃のDC−DC線に沿う断面構造を示す断面図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)は可動刃保持部の正面構造を示す正面図、(b)は可動刃保持部の平面構造を示す平面図、(c)は固定刃保持部のDD−DD線に沿う断面構造を示す断面図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)(b)は固定刃が取り付けられた固定刃保持部の正面構造を示す正面図、(c)は、(a)のDE−DE線に沿う断面構造を示す断面図、(d)は、(c)の一部を拡大して示す断面図。
実施形態の電気かみそりについて、可動刃が取り付けられた可動刃保持部の正面構造を示す正面図。
実施形態の電気かみそりについて、刃ブロックの斜視構造を示す斜視図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)は刃ブロックの平面構造を示す平面図、(b)は(a)のDF−DF線に沿う断面構造を示す断面図、(c)は(b)の一部分を拡大して示す断面図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)はヘッド部の斜視構造を示す斜視図、(b)はヘッド部の平面構造を示す平面図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)は装置本体の一部およびヘッド部の拡大断面構造を示す断面図、(b)はヘッドリンクの正面構造を示す正面図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)は図16のヘッド部から刃ブロックが省略された状態の断面構造を示す断面図、(b)は同(a)の状態から電動モーター出力軸が90°回転した状態の断面構造を示す断面図、(c)は同(a)の状態における駆動装置および変換機構のZA−ZC平面上の関係を模式的に示す平面図、(d)は同(c)の状態における駆動装置および変換機構のZA−ZC平面上の関係を模式的に示す平面図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)は図17(a)の状態から電動モーターの出力軸が90°回転した状態の断面構造を示す断面図、(b)は同(a)の状態から電動モーターの出力軸が90°回転した状態の断面構造を示す断面図、(c)は同(a)の状態における駆動装置および変換機構のZA−ZC平面上の関係を模式的に示す平面図、(d)は同(c)の状態における駆動装置および変換機構のZA−ZC平面上の関係を模式的に示す平面図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)は刃相対位置が中立位置のときの図14(a)のDG−DG線に沿う断面構造を模式的に示す部分断面図、(b)は刃相対位置が最大押方位置のときの図14(a)のDG−DG線に沿う断面構造を模式的に示す部分断面図、(c)刃相対位置が最大引方位置のときの図14(a)のDG−DG線に沿う断面構造を模式的に示す部分断面図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)は装置本体にヘッド部が取り付けられる前の斜視構造を示す斜視図、(b)は装置本体にヘッド部が取り付けられた後の斜視構造を示す斜視図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)は変換機構の第3リンクおよびヘッド部の一部の断面構造を示す断面図、(b)は同(a)のDH−DH線に沿う断面構造を示す断面図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)は図21(a)の状態からヘッド部が回転した状態の断面構造を示す断面図、(b)は同(a)のDI−DI線に沿う断面構造を示す断面図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)は図22(a)の状態からヘッド部が回転した状態の断面構造を示す断面図、(b)は同(a)のDJ−DJ線に沿う断面構造を示す断面図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)は図23(a)の状態からヘッド部が回転した状態の断面構造を示す断面図、(b)は同(a)のDK−DK線に沿う断面構造を示す断面図。
実施形態の電気かみそりについて、(a)は図24(a)の状態からヘッド部が回転した状態の断面構造を示す断面図、(b)は同(a)のDL−DL線に沿う断面構造を示す断面図。
実施形態の電気かみそりについて、髭を剃るとき外刃ブロックの動作を示す動作図
仮想の電気かみそりについて、髭を剃るときの外刃ブロックの動作を示す動作図。
変形例の電気かみそりについて、刃ブロックの分解斜視構造を示す分解斜視図。
変形例の電気かみそりについて、外刃の断面構造を示す断面図。
変形例の電気かみそりについて、外刃の断面構造を示す断面図。
仮想の電気かみそりについて、(a)はケースが取り外された状態の平面構造を示す平面図、(b)は同(a)の変換機構の斜視構造を模式的に示す斜視図。

実施例

0011

図1を参照して、電気かみそり1の構成について説明する。
図1(a)に示されるように、電気かみそり1は、ユーザー把持する装置本体10と、装置本体10のヘッド部50に取り付けられる体毛を剃るための刃ブロック60と、刃ブロック60を保護するキャップ200とを有する。刃ブロック60は、固定刃90を1つのみ有する。装置本体10は、細長円筒形状を有する。また、装置本体10にキャップ200を嵌着すると、装置本体10とキャップ200はその外周面が連続する丸棒状となる。

0012

図1(b)に示されるように、キャップ200は、装置本体10への取り付けおよび装置本体10からの取り外しが可能な構造を有する。また、装置本体10に取り付けられた状態において、ヘッド部50の全体を覆う。

0013

ここで、装置本体10についての各方向を以下のように定義する。なお、軸方向ZAは、「本体の長手方向」に相当する。また、上方ZA1は「先端方向」に相当する。また、下方ZA2は「基端方向」に相当する。
(A)正面視において軸方向ZAと直交する方向を本体横方向ZBとする。
(B)軸方向ZAおよび本体横方向ZBに直交する方向を本体奥行方向ZCとする。
(C)軸方向ZAの本体10からヘッド部50に向かう方向を上方ZA1とする。
(D)軸方向ZAのヘッド部50から装置本体10に向かう方向を下方ZA2とする。
(E)本体奥行方向ZCの本体10の正面から背面に向かう方向を後方ZC2とする。
(F)本体奥行方向ZCの本体10の背面から正面に向かう方向を前方ZC1とする。

0014

図2を参照して、装置本体10の構成について説明する。
図2(a)に示されるように、装置本体10は、軸方向ZAの中間部分において図1のキャップ200の端面と接触する段差部分を有する。装置本体10の軸方向ZAの長さは、ヘッド部50の軸方向ZAの長さよりも大きい。

0015

図2(b)に示されるように、装置本体10は、各種部品を収容するための本体空間RAを有する本体ケース10Aと、電気かみそり1の電源となる2次電池17と、刃ブロック60の可動刃100(図5参照)を駆動する駆動装置20と、刃ブロック60が嵌め込まれるヘッド部50とを有する。またこの他に、駆動装置20の電動モーター21の回転を往復直線運動に変換してヘッド部50に伝達する変換機構30と、2次電池17および駆動装置20を電気的に接続する配線部材40とを有する。またこの他に、装置本体10内部への異物侵入を抑制する防塵ゴム16と、駆動装置20の駆動および停止を切り替える電源スイッチ18とを有する。

0016

ヘッド部50は、装置本体10から上方ZA1に延長するように突出する。また、装置本体10の径より小さい径で直方体状に形成される。ヘッド部50は、各種部品を収容および支持するヘッドケース50Aと、ヘッドケース50Aの正面に固定された刃ブロック60をヘッドケース50Aから取り外すための解除タン55とを有する。またこの他に、変換機構30から伝達される力により往復直線運動する中継部材54と、中継部材54から伝達される力を刃ブロック60に伝達するヘッドリンク53とを有する。中継部材54およびヘッドリンク53は、ヘッドケース50Aの内部に位置する。

0017

防塵ゴム16は、第2ケース12の内面に形成される溝部12Aに嵌め込まれる。装置本体10内の本体空間RAは、防塵ゴム16により下方ZA2側の基端側空間RBおよび上方ZA1側の先端側空間RCに区画される。基端側空間RBは、電動モーター21を収容する。また、先端側空間RCは、刃ブロック60の一部を収容する。

0018

図3を参照して、装置本体10の詳細な構成について説明する。
装置本体10は、駆動装置20等の他に、2次電池17と駆動装置20との電気的な接続および遮断を切り替える接点金具19を有する。

0019

電源スイッチ18は、ユーザーにより操作される操作部18Aと、接点金具19が取り付けられる取付部分18Bと、本体ケース10Aの外部に位置する操作面18Cと、電源スイッチ18の操作時にユーザーに対してクリック感を付与するクリック部分18Dとを有する。電源スイッチ18は、装置本体10のうちの正面部分に位置する。

0020

2次電池17は、本体空間RAにおいて下方ZA2側に収容される。電動モーター21は、本体空間RAにおいて、2次電池17に隣接する位置かつ2次電池17よりも上方ZA1側の位置に収容される。

0021

電源スイッチ18は、装置本体10の軸方向ZAの中央部において装置本体10の軸方向ZAにスライド可能に支持される。電源スイッチ18は、スライドすることにより、モーター21への電源の供給を開始または停止する。モーター21の状態は、電源スイッチ18に応じて、作動状態または停止状態のいずれかに切り替えられる。すなわち、駆動装置20の状態は、電源スイッチ18の位置に応じて駆動および停止する。

0022

本体ケース10Aは、第1ケース11、第2ケース12、および第3ケース13の他に、第1ケース11および第2ケース12を互いに固定するための上方リング14および下方リング15を有する。

0023

駆動装置20は、出力軸22を有する電動モーター21と、出力軸22と同軸を有する回転部材23と、回転部材23に対して偏心した中心線を有する偏心軸24と、駆動装置20の回転を変換機構30に伝達するローラー25とを有する。回転部材23は、出力軸22に固定されている。偏心軸24は、回転部材23に固定されている。ローラー25は、偏心軸24に対して回転可能な状態で偏心軸24により支持されている。なお、出力軸22は「出力部」に相当する。

0024

偏心軸24の中心線は、出力軸22の中心線の方向と平行する。また、電源スイッチ18の操作面18Cを軸方向ZAおよび本体横方向ZBに沿う仮想平面と見立てたとき、偏心軸24の中心線は、この仮想平面と平行する。

0025

変換機構30は、出力軸22の回転を軸方向ZAの直線運動に変換する3つのリンク、すなわち第1リンク31、第2リンク32、および第3リンク33と、第1リンク31の回転中心としての支持軸34とを有する。

0026

第1リンク31は、支持軸34まわりで回転する回転軸31Cと、ローラー25を支持する入力部分31Dと、入力部分31Dと回転軸31Cとを互いに接続する第1アーム31Aと、回転軸31Cから第2リンク32側に突出する第2アーム31Bとを有する。入力部分31Dの内周面は、ローラー25の外周面と接触した状態でローラー25を支持している。

0027

回転軸31C、入力部分31D、第1アーム31A、および第2アーム31Bは、同一の樹脂材料により一体の部品として形成されている。第1アーム31Aおよび第2アーム31Bは、回転軸31Cの周方向において互いに異なる方向に突出している。回転軸31Cは、支持軸34に対する回転が可能な状態で支持軸34により支持されている。支持軸34の中心線の方向は、偏心軸24の中心線の方向と直交する。

0028

第2リンク32は、軸方向ZAおよび本体奥行方向ZCの平面視においてひし形の形状を有する。第2リンク32の入力端部32Aは、第2アーム31Bに対する回転が可能な状態で第2アーム31Bに接続されている。第2リンク32の出力端部32Bは、第3リンク33に対する回転が可能な状態で第3リンク33に接続されている。

0029

第3リンク33は、軸方向ZAに延びるリンク軸33Bと、図5のヘッド部50に固定するための固定板33Aと、防塵ゴム16を固定するための突出リング33Cおよび支持凸部33Dとを有する。固定板33Aは、リンク軸33Bの上方ZA1側の端部に形成される。突出リング33Cおよび支持凸部33Dは、リンク軸33Bの軸方向ZAの中間部分に形成される。なお、第3リンク33、ヘッドリンク53、および中継部材54は「伝達部」に相当する。

0030

第1ケース11は、支持軸34を固定するための軸固定部分11Aと、第3リンク33の移動を案内する軸案内部分11Bと、第3リンク33を支持する支持部分11Cとを有する。

0031

配線部材40は、2次電池17の陽極に接続される陽極金具41と、2次電池17の陰極に接続される陰極金具42と、電動モーター21に接続されるモーター金具43とを有する。またこの他に、対応する金具同士を電気的に接続する回路基板45と、回路基板45に電気的に接続される基板金具44とを有する。回路基板45は、電動モーター21が短絡したときに電動モーター21と2次電池17との電気的な接続を遮断する電流ヒューズ46を有する。陽極金具41、陰極金具42、モーター金具43、回路基板45、および基板金具44は、第1ケース11に固定されている。

0032

陽極金具41は、電動モーター21に電気的に接続されている。陰極金具42は、回路基板45に電気的に接続されている。電源スイッチ18の接点金具19は、モーター金具43および基板金具44に接続されている。

0033

このように配線部材40は、2次電池17の陽極、陽極金具41、電動モーター21、モーター金具43、接点金具19、基板金具44、回路基板45、陰極金具42、および2次電池17の陰極の順に電流が流れる電気回路を形成している。

0034

図4を参照して、防塵ゴム16の構成について説明する。
図4(a)に示されるように、防塵ゴム16は、中央部16Aと、中央部16Aよりも外側に形成される外周部16Bと、外周部16Bよりも外側に形成される縁部16Cとを有する。また、中央部16Aよりも内側の部分に貫通孔16Pを有する。中央部16Aは、本体横方向ZBおよび本体奥行方向ZCの中央部が最も上方ZA1側に突出する形状を有する。外周部16Bは、外側に向かうにつれて上方ZA1側に突出する形状を有する。縁部16Cの軸方向ZAの大きさは、中央部16Aおよび外周部16Bの軸方向ZAの大きさよりも大きい。縁部16Cの上方ZA1側の端部は、外周部16Bのうちの縁部16Cと接する部分の上方ZA1側の端部よりも上方ZA1側に位置する。なお、中央部16Aは「先端側凸部」に相当する。

0035

防塵ゴム16と他の部材との関係について説明する。
縁部16Cは、第2ケース12の溝部12Aに嵌め込まれる。第3リンク33のリンク軸33Bは、貫通孔16Pに挿入される。中央部16Aの内側の端部は、第3リンク33の突出リング33Cおよび支持凸部33Dの間に嵌め込まれる。すなわち、防塵ゴム16は、第2ケース12および第3リンク33に固定される。

0036

図5を参照して、ヘッド部50の詳細な構成について説明する。
ヘッド部50は、ヘッドケース50Aの他に、図3の変換機構30の第3リンク33と接続する中継部材54と、中継部材54と接続するヘッドリンク53とを有する。またこの他に、刃ブロック60を挿入するための刃ブロック挿入穴50Xと、ヘッドケース50Aから刃ブロック60を取り外すための解除ボタン55とを有する。

0037

刃ブロック挿入穴50Xおよび解除ボタン55は、ヘッド部50の正面に位置する。解除ボタン55は、軸方向ZAにおいて刃ブロック挿入穴50Xの下方ZA2側の端部の近傍に位置する。解除ボタン55は、装置本体10の軸方向ZAにおいてスライド可能な状態で支持される。

0038

ヘッドケース50Aは、2つのケースすなわち、第1ケース51および第2ケース52を有する。第1ケース51は、第1ケース11に挿入される挿入部分51Aと、ヘッドリンク53の移動を案内するリンク案内部分51Bと、中継部材54の移動を案内する中継案内部分51Cとを有する。また、第1ケース51は、刃ブロック挿入部分51Xと、刃ブロック挿入部分51Xと隣り合う部分に形成される凹部51Y(図1参照)と、刃ブロック60の取り付け方向規制するためのリブ51Lとを有する。第2ケース52は、刃ブロック挿入部分52Xと、刃ブロック挿入部分52Xと隣り合う部分に形成される凹部52Yとを有する。刃ブロック挿入部分51Xおよび刃ブロック挿入部分52Xは、刃ブロック挿入穴50Xを形成する。

0039

図5に示されるように、挿入部分51Aは、中継部材54の移動を軸方向ZAにおいて案内する案内溝51Dを有する。中継案内部分51Cは、隙間を介して対向する一対の壁を有する。リンク案内部分51Bは、隙間を介して対向する一対の壁を有する。リンク案内部分51Bの形成位置は、軸方向ZAの下方ZA2から上方ZA1に向かうにつれて本体奥行方向ZCの前方ZC1から後方ZC2に向けて傾斜している。第2ケース52は、第1ケース51のリンク案内部分51Bと対応する位置に、リンク案内部分51Bと同じ形状のリンク案内部分(図示略)を有する。

0040

中継部材54は、ヘッドリンク53に接続される接続部分54Aと、第3リンク33の先端部分が案内される案内部分54Bと、図3の第3リンク33の固定板33Aが固定される固定部分54Cと、各案内溝51Dに嵌め合わされる一対の突起54Dとを有する。

0041

ヘッドリンク53は、中継部材54の接続部分54Aに接続される中継接続部分53Aと、刃ブロック60に接続される刃接続部分53Bと、リンク案内部分51B内を移動する一対の突起53Cとを有する。

0042

中継接続部分53Aは、中継部材54に対する回転が可能な状態で接続部分54Aに接続されている。刃接続部分53Bは、刃ブロック60に対する回転が不能な状態で刃ブロック60に接続されている。

0043

図6を参照して、刃ブロック60の詳細な構成について説明する。
ここで、刃ブロック60についての各方向を以下のように定義する。
(A)固定刃90に対する可動刃100の移動方向を縦方向WAとする。
(B)平面視において縦方向WAと直交する方向を横方向WBとする。
(C)縦方向WAおよび横方向WBに直交する方向を奥行方向WCとする。
(D)縦方向WAの本体ケース側から先端側に向かう方向を押方WA1とする。
(E)縦方向WAの先端側から本体ケース側に向かう方向を引方WA2とする。
(F)奥行方向WCの可動刃保持部の連結部から剃面に向かう方向を表方WC1とする。
(G)奥行方向WCの剃面から可動刃保持部の連結部に向かう方向を裏方WC2とする。

0044

刃ブロック60の平面視において、縦方向WAは軸方向ZAに一致する。なお、図2に示されるように、ヘッド部50の前方ZC1側の外面の延長線かつ固定刃90の剃面90Aの延長線E2は、装置本体10の前方ZC1側の外面の延長線E1に対して、角度Xで傾斜する。すなわち、軸方向ZAおよび本体奥行方向ZCの平面上において、縦方向WAは軸方向ZAに対して所定の傾斜角を有する。角度Xとしては、例えば10度が設定される。

0045

刃ブロック60は、体毛を固定刃保持部70の内部の空間に案内する固定刃90と、固定刃90に対して往復直線運動する可動刃100とを有する。またこの他に、固定刃90を裏方WC2から支持する固定刃保持部70と、可動刃100を裏方WC2から支持する可動刃保持部80と、可動刃保持部80を介して可動刃100を固定刃90に押し付ける2つのばね61とを有する。

0046

固定刃90および固定刃保持部70は、固定刃保持部70の外面に形成される4つの固定刃固定部74Aが溶融されることにより互いに固定される。また、可動刃100および可動刃保持部80は、可動刃保持部80の外面に形成される4つの可動刃固定部85が溶融されることにより互いに固定される。なお、図6は、各固定刃固定部74Aおよび各可動刃固定部85が溶融される前の状態を示している。

0047

可動刃100および可動刃保持部80の組は、固定刃90および固定刃保持部70の組に対して縦方向WAに移動することができる。ばね61は、可動刃100および可動刃保持部80の組が固定刃90および固定刃保持部70に対して移動するとき、ばね61の各端部が固定刃保持部70および可動刃保持部80に固定された状態を維持しながら縦方向WAに変形する。

0048

図7を参照して、固定刃90の詳細な構成について説明する。
固定刃90は、金属板をU字状に折り曲げて形成される。固定刃90の横方向WBの大きさは、可動刃100(図6参照)横方向WBの大きさよりも大きい。

0049

固定刃90は、横方向WBに延びて平坦な剃面90Aを形成する頂部91と、頂部91の横方向WBの一方の端部および他方の端部のそれぞれから裏方WC2に向かけて延びる2つの固定刃側壁92とを有する。またこの他に、固定刃90は、頂部91から各固定刃側壁92にわたり形成される複数のスリット93を有する。各スリット93は、横方向WBに平行に延び、その両端が閉じ、一端から他端まで連続した形状を有する。隣り合うスリット93の間には刃部94が形成される。頂部91は、縦方向WAにおいて両端のスリット93よりも外側に支持桟部91Aを有する。支持桟部91Aの縦方向WAの幅は、刃部94の縦方向WAの幅よりも大きい。支持桟部91Aおよび刃部94は、固定刃側壁92により両端が支持される。固定刃90の固定刃側壁92は、頂部91に対して垂直に刃部94および支持桟部91Aを支持する。

0050

図7(a)に示されるように、固定刃側壁92は、固定刃側壁92の押方WA1側の端部および引方WA2側の端部に形成される2つの足部95と、固定刃側壁92の縦方向WAの中間部に形成される第1位置決め部98とを有する。各足部95は、固定刃側壁92のうちの最も裏方WC2に突出した部分に相当する。各足部95は、裏方WC2側が開放された貫通孔として形成される固定部96と、固定部96に連続して形成されるフック引掛部97とを有する。なお、固定刃90は、横方向WBにおいて図7(a)に示す固定刃側壁92と反対側の固定刃側壁92においても、上記に詳述した固定刃側壁92の構造と同様の構造を有する。

0051

図7(b)に示されるように、頂部91の各刃部94は、刃部94の横方向WBの両端部を形成する2つの刃端部94Bと、刃端部94Bの一方および刃端部94Bの他方の間に位置する刃中間部94Aとを有する。頂部91のスリット93は、横方向WBの両端部を形成する2つのスリット端部93Bと、スリット端部93Bの一方およびスリット端部93Bの他方の間に位置するスリット中間部93Aとを有する。

0052

図7(c)に示されるように、刃中間部94Aの刃部94の厚さは、各刃端部94Bの厚さよりも小さい。固定刃側壁92は、頂部91と連続する円弧部92Aと、円弧部92Aと連続しかつ奥行方向WCに延びる直線壁部92Bとを有する。円弧部92Aは、固定刃側壁92および頂部91にわたり形成される。図6に示されるように、支持桟部91Aのうちの刃中間部94Aと対応する薄肉部91Bの厚さは、刃中間部94Aの厚さと等しい。また、支持桟部91Aのうちの刃端部94Bと対応する厚肉部91Cの厚さは、刃端部94Bの厚さと等しい。

0053

図7(d)に示されるように、刃端部94Bは、刃部94の縦方向WAにおける大きさ(以下、「刃幅」)が横方向WBの外側に向かうにつれて次第に小さくなる傾斜部94Cと、刃幅が最も小さい直線部94Dとを有する。刃中間部94Aは直線形状を有する。また、刃中間部94Aの刃幅(以下、「中間刃幅BA」)は、全体にわたり一定である。また、直線部94Dの刃幅(以下、「端部刃幅BD」)は一定である。

0054

中間刃幅BAは、刃中間部94Aと対応するスリット中間部93Aの縦方向WAにおける大きさ(以下、「中間スリット幅SA」)よりも大きい。端部刃幅BDは、直線部94Dと対応するスリット93端部の縦方向WAにおける大きさ(以下、「端部スリット幅SD」)よりも小さい。端部スリット幅SDは、中間スリット幅SAよりも大きい。

0055

図8を参照して、固定刃保持部70の詳細な構成について説明する。なお、図8は、各固定刃固定部74Aが溶融される前の状態を示している。
固定刃保持部70は、固定刃90(図6参照)が嵌め込まれる枠体71と、各ばね61(図6参照)を固定する固定部分73とを有する。枠体71および固定部分73は、同一の樹脂材料により一体の部品として形成されている。

0056

図8(a)に示されるように、枠体71は、枠体71の横方向WBの両端部のそれぞれにおいて表方WC1に突出する突出部71Bと、枠体71の横方向WBの両端部のそれぞれにおいて毛を各スリット93に誘導するための誘導部72とを有する。またこの他に、図8(b)に示されるように、固定刃90を嵌め込むための固定刃挿入孔71Aを有する。

0057

各突出部71Bは、横方向WBにおいて固定刃挿入孔71Aとは反対側の端部に平面部71Cを有する。図8(d)に示されるように、枠体71の突出部71Bを除く横方向WBの両端部は、表方WC1側の端面が内側から外側に向かうにつれて表方WC1から裏方WC2に向けて傾斜している。

0058

図8(b)に示されるように、誘導部72は、縦方向WAにおいて所定間隔毎に表方WC1に突出する複数のコーム72Aと、基端部としての枠体71とにより構成される。
図8(a)に示されるように、固定部分73は、縦方向WAの両端部に形成される2つの壁部74と、各壁部74と連続しかつ固定刃保持部70の裏方WC2側の端部に形成される2つの足部75とを有する。図8(b)に示されるように、固定部分73は、固定部分73の内部において縦方向WAの内側に突出し、固定刃90を裏方WC2側から支持する2つの裏方支持部73Aを有する。各裏方支持部73Aは、横方向WBの両端部に形成される2つの厚肉対向部73Bと、各厚肉対向部73Bの間に形成される薄肉対向部73Cとを有する。図8(e)に示されるように、薄肉対向部73Cは、厚肉対向部73Bよりも裏方WC2側に凹む。

0059

図8(a)に示されるように、各壁部74は、横方向WBの端面かつ縦方向WAの両端部付近に形成される2つの固定刃固定部74Aと、固定刃固定部74Aと隣り合う位置に形成されるフック74Bと、横方向WBの端面かつ縦方向WAにおいて中央部に形成される第2位置決め部74Cとを有する。固定刃固定部74Aおよびフック74Bは、横方向WBにおいて外側に向けて突出している。固定刃固定部74Aおよびフック74Bは連続して形成されている。また、裏方WC2側の端部に横方向WBの外側に突出する下端対向部74Dを有する。なお、固定刃保持部70は、図8(a)に示す壁部74の横方向WBの端面と、横方向WBにおいて反対側の壁部74の端面においても、上記詳述した壁部74の構造と左右対称の構造を有する。

0060

各足部75は、各ばね61(図6参照)の一方を固定するばね固定部75Aを有する。図8(d)に示されるように、押方WA1側の足部75は、刃ブロック60をヘッド部50に対して正規の方向で取り付けるための溝75Bを有する。図8(c)に示されるように、引方WA2側の足部75は、溝75Bを有していない。溝75Bは、ヘッド部50のリブ51L(図5参照)と対応する。

0061

図8(a)に示されるように、押方WA1側の固定刃固定部74Aは、押方WA1側のばね固定部75Aよりも押方WA1側かつ表方WC1側に形成される。引方WA2側の固定刃固定部74Aは、引方WA2側のばね固定部75Aよりも引方WA2側かつ表方WC1側に形成される。

0062

図8(c)および図8(d)に示されるように、各壁部74は、固定刃保持部70の内部の毛を固定刃保持部70の外部に排出するための第1排出孔76を有する。各第1排出孔76は、縦方向WAにおいて壁部74を貫通する。

0063

図8(b)に示されるように、各足部75は、固定刃保持部70の内部の毛を固定刃保持部70の外部に排出するための第2排出孔77を有する。各第2排出孔77は、奥行方向WCにおいて足部75を貫通する。各足部75は、各固定刃固定部74A(図8(a)参照)と対応する部分に、ばね61(図6参照)が移動するためのばね移動空間78が形成される。各ばね移動空間78および各第1排出孔76は、縦方向WAに沿う連続した1つの孔を形成する。

0064

図9を参照して、可動刃100の詳細な構成について説明する。
可動刃100は、金属板をU字状に折り曲げて形成される。可動刃100の横方向WBの大きさは、固定刃90の横方向WBの大きさよりも小さい。

0065

可動刃100は、横方向WBに延びて固定刃90と表方WC1側の面で接触する頂部101と、頂部101の横方向WBの端部から裏方WC2に延びる2つの可動刃側壁102とを有する。またこの他に、頂部101から各可動刃側壁102までにわたり形成される複数のスリット103を有する。各スリット103は、横方向WBに対して傾斜して延びる。刃部104は、隣り合うスリット103の間および押方WA1の端部および引方WA2の端部に形成される。

0066

図9(a)に示されるように、各可動刃側壁102は、2つの足部105を有する。各足部105は、可動刃側壁102のうちの最も裏方WC2に突出した部分に相当する。各足部105は、裏方WC2側が開放される貫通孔の固定部106と、固定部106と連続して形成されるフック引掛部107とを有する。なお、可動刃100は、図9(a)に示す可動刃側壁102と横方向WBにおいて反対側の可動刃側壁102においても、上記詳述した可動刃側壁102の構造と同様の構造を有する。

0067

図9(b)に示されるように、可動刃100の平面視において各スリット103の縦方向WAに一定の大きさを有する。可動刃100の平面視において刃部104はの縦方向WAに一定の大きさを有する。

0068

図10を参照して、可動刃保持部80の詳細な構成について説明する。なお、図10は、各可動刃固定部85が溶融される前の状態を示している。
可動刃保持部80は、可動刃100(図6参照)に嵌め込まれる支持体81と、ヘッドリンク53の刃接続部分53B(図5参照)に連結される連結部82と、各ばね61(図6参照)を固定する2つのばね固定部83と、可動刃100(図6参照)を固定する足部84とを有する。またこの他に、固定刃90(図6参照)の内側に接触する移動規制部87を有する。なお、可動刃保持部80は、同一の樹脂材料により一体の部品として形成されている。

0069

図10(b)に示されるように、連結部82は、縦方向WAにおいて可動刃保持部80の中央部に形成される。図10(c)に示されるように、連結部82は、ヘッドリンク53の刃接続部分53B(図5参照)を嵌め込むための切欠きとして形成される。

0070

図10(a)に示されるように、各足部84は、横方向WBの端面に形成される可動刃固定部85と、可動刃固定部85と隣り合う位置に形成されるフック86とを有する。可動刃固定部85およびフック86は連続して形成されている。図10(b)に示されるように、各可動刃固定部85、各フック86、および各移動規制部87は、横方向WBにおいて外側に向かけて突出している。なお、可動刃保持部80は、図10(a)に示す横方向WBの端面と横方向WBにおいて反対側の端面においても、上記に詳述した足部84の構造と同様の構造を有する。

0071

図11を参照して、固定刃90と固定刃保持部70との接続関係について説明する。なお、図11(a)は、各固定刃固定部74Aが溶融される前の状態を示している。
図11(a)に示されるように、縦方向WAにおける固定刃90の大きさは、縦方向WAにおける固定刃保持部70の大きさよりも小さい。固定刃90および固定刃保持部70は、それぞれの縦方向WAにおける中央部が互いに合わせられた状態で固定される。

0072

固定刃90は、各第1位置決め部98に各第2位置決め部74Cが嵌めこまれた状態で固定刃保持部70の固定刃挿入孔71Aに挿入されている。各固定刃固定部74Aは、各固定部96に挿入されている。各フック74Bは、各フック引掛部97に挿入されている。各刃部94は、誘導部72の各コーム72Aと対応した位置に配置されている。各コーム72Aのピッチは、スリット93のピッチと等しい。各スリット93は、コーム72A間に位置している。

0073

溶融前の各固定刃固定部74Aと各固定部96とのクリアランスは、第1位置決め部98と第2位置決め部74Cとのクリアランスより大きい。また、フック74Bとフック引掛部97とのクリアランスは、第1位置決め部98と第2位置決め部74Cとのクリアランスより大きい。これにより、固定刃90と固定刃保持部70との縦方向WAの相対位置は、第1位置決め部98および第2位置決め部74Cにより位置決めされる。

0074

固定刃90の各足部95の裏方WC2の端面は、各固定刃保持部70の対向部74Dの表方WC1の端面とクリアランスを介して対向する。図11(c)に示されるように、支持桟部91Aの厚肉部91Cの裏方WC2の面は、その一部が裏方支持部73Aと接触する。具体的には、図11(d)に示されるように、支持桟部91Aの厚肉部91Cの裏方WC2の面は、裏方支持部73Aのうちの厚肉対向部73Bに接触する。支持桟部91Aの薄肉部91Bの裏方WC2の面は、裏方支持部73Aのうちの薄肉対向部73Cとクリアランスを介して対向する。これにより、固定刃90と固定刃保持部70との奥行方向WCの相対位置は、厚肉部91Cおよび厚肉対向部73Bにより位置決めされる。

0075

図11(b)に示されるように、固定刃固定部74Aは、図11(a)の状態が設定された後に溶融される。これにより、固定刃90と固定刃保持部70とが互いに固定される。フック74Bは、固定刃固定部74Aの移動を制限する。

0076

図12を参照して、可動刃100と可動刃保持部80との接続関係について説明する。なお、図12(a)は、各可動刃固定部85が溶融される前の状態を示している。
図12(a)に示されるように、縦方向WAにおける可動刃100の大きさは、縦方向WAにおける可動刃保持部80の大きさよりも僅かに小さい。可動刃100および可動刃保持部80は、それぞれの縦方向WAにおける中央部が互いに合わせられた状態で固定される。

0077

図12(a)に示されるように、可動刃100は、支持体81に嵌め込まれる。各可動刃固定部85は、各固定部106に挿入される。各フック86は、各フック引掛部107に挿入される。

0078

図12(b)に示されるように、各可動刃固定部85は、図12(a)の状態を設定した後に溶融される。これにより、可動刃100と可動刃保持部80とが互いに固定される。フック86は、可動刃固定部85の移動を制限する。

0079

図11および図12を参照して、刃ブロック60の組み付け手順について説明する。
(A1)可動刃保持部80に可動刃100を取り付ける(図12(a)参照)。
(A2)各可動刃固定部85を溶融する(図12(b)参照)。
(A3)可動刃保持部80および固定刃保持部70を各ばね61により接続する。
(A4)固定刃保持部70に固定刃90を取り付ける(図11(a)参照)。
(A5)各固定刃固定部74Aを溶融する(図11(b)参照)。

0080

図13および図14を参照して、刃ブロック60の各部材の関係について説明する。
可動刃100は、電動モーター21(図2参照)の回転にともない固定刃90に対して縦方向WAに移動する。固定刃90に対する可動刃100の位置(以下、「刃相対位置」)は、押方WA1の限界位置である「最大押方位置」から引方WA2の限界位置である「最大引方位置」までの範囲で変化する。なお、図13および図14は、刃相対位置が最大押方位置と、最大引方位置との中立の位置である「中立位置」の状態を示している。

0081

図13に示されるように、可動刃100および可動刃保持部80の組は、固定刃90および固定刃保持部70の内部に挿入される。可動刃保持部80のばね固定部83は、各ばね61の表方WC1の端部に挿入される。

0082

固定刃保持部70のばね固定部75Aは、各ばね61の裏方WC2の端部に挿入される。これにより、固定刃保持部70および可動刃保持部80は、各ばね61を介して互いに接続される。

0083

各ばね61は、圧縮変形した状態で固定刃保持部70と可動刃保持部80との間に位置する。各ばね61の復元力は、可動刃100を固定刃90に向けて押す方向に作用する。このため、可動刃100の表方WC1側の面は固定刃90の裏方WC2側の面に接触している。

0084

図14(a)に示されるように、刃相対位置が中立位置のとき、平面視において固定刃90の全ての刃部94は、可動刃100の刃部104の少なくとも一部と重なり合う。また、可動刃100の横方向WBの一方の端部から他方の端部まで、すなわち頂部101が刃中間部94Aと重なり合う。

0085

図14(b)に示されるように、各固定刃側壁92と各可動刃側壁102とは隙間を介して対向する。また、可動刃保持部80の各移動規制部87は、固定刃側壁92の内側の壁面と微小な隙間を介して対向する。固定刃側壁92の内側の壁面と各移動規制部87との間の隙間は、各固定刃側壁92と各可動刃側壁102との間の隙間よりも小さい。このため、可動刃100が横方向WBに移動したとき、可動刃側壁102は、移動規制部87と接触する。

0086

図14(a)に示されるように、各誘導部72の各コーム72Aは、固定刃90の全ての刃部94に対応する。図14(c)に示されるように、コーム72Aは、表方WC1側の端部である先端部72Cと、先端部72Cの角部に形成された曲面部72Bとを有する。各先端部72Cは、刃中間部94Aの裏方WC2側の面よりも裏方WC2側に配置される。曲面部72Bの径は、固定刃90の円弧部92Aの径より充分小さい。また、図14(a)に示されるように、各突出部71Bは、横方向WBにおいて固定刃90を介して対向する。

0087

図15を参照して、ヘッド部50および刃ブロック60の関係について説明する。
ヘッド部50の刃ブロック挿入穴50Xに刃ブロック60が嵌め込まれているとき、各突出部71Bと対応する位置に第1ケース51の凹部51Yおよび第2ケース52の凹部52Yがそれぞれ配置される。これにより、各突出部71Bは、横方向WBにおいて凹部51Y,52Yよりも外側に突出する。各突出部71Bおよび凹部51Y,52Yにより、ユーザーが刃ブロック60をつまむための指当構造を構成する。

0088

刃ブロック60の枠体71および固定刃90の頂部91は、ヘッド部50の刃ブロック挿入穴50Xに刃ブロック60が嵌め込まれているとき、刃ブロック挿入穴50Xから突出する。

0089

図16を参照して、電気かみそり1の各構成部品の関係について説明する。なお、図16(b)は、固定刃90および固定刃保持部70を省略している。
(A)ローラー25は、第1リンク31の入力部分31Dに接続されている。
(B)第1リンク31の第2アーム31Bは、第2リンク32に接続されている。
(C)第2リンク32の出力側端部は、第3リンク33に接続されている。
(D)第3リンク33の固定板33Aは、中継部材54に接続されている。
(E)中継部材54の接続部分54Aは、ヘッドリンク53に接続されている。
(F)ヘッドリンク53の刃接続部分53Bは、連結部82に接続されている。
(G)刃接続部分53Bは、装置本体10の中心線C1上に配置される。
(H)刃接続部分53Bは、電動モーター21の回転中心線C2上に配置される。
(I)装置本体10の中心線C1および電動モーター21の回転中心線C2は一致する。

0090

図16(a)に示されるように、電気かみそり1は、上記の接続関係を有することにより、電動モーター21の出力軸22の回転を変換機構30により往復直線運動に変換した後、変換機構30の往復直線運動を中継部材54およびヘッドリンク53を介して刃ブロック60に伝達する。

0091

図16(b)に示されるように、ヘッドリンク53は、軸方向ZAに沿う第1部分53Xと、第1部分53Xの上方ZA1の端部から前方ZC1および表方WC1に向かい、かつ刃接続部分53Bおよび突起53Cを含む第2部分53Yと、第1部分53Xの下方ZA2の端部から前方ZC1および表方WC1に向かう第3部分53Zとを有する。中継接続部分53Aに接続される中継部材54は、軸方向ZAに沿う形状をしている。

0092

刃接続部分53Bは、可動刃保持部80の連結部82に嵌め込まれる。刃接続部分53Bの縦方向WAの両端面は、連結部82と接触する。刃接続部分53Bの表方WC1側の端面は、連結部82と隙間を介して対向する。

0093

図17および図18を参照して、電気かみそり1の動作について説明する。なお、図17および図18は、刃ブロック60の構成、および刃ブロック60に関連する第1ケース51の内面の構成を簡略化したヘッド部50の断面構造を示している。

0094

図17(a)は、刃相対位置が最大押方位置のときのヘッド部50の動作状態を示している。図17(b)は、この動作状態に対応するローラー25および第1リンク31の動作状態を示している。

0095

図18(a)は、刃相対位置が最大引方位置のときのヘッド部50の動作状態を示している。図18(b)は、この動作状態に対応するローラー25および第1リンク31の動作状態を示している。

0096

図17(c)および図18(c)は、刃相対位置が中立位置のときのヘッド部50の動作状態を示している。図17(d)および図18(d)は、この動作状態に対応するローラー25および第1リンク31の動作状態を示している。

0097

変換機構30およびヘッド部50の詳細な動作について説明する。以下では、軸方向ZAおよび本体奥行方向ZCの平面における所定軸まわりの回転方向Lについて、時計回りの回転方向を「正転方向L1」とし、反時計回りの回転方向を「反転方向L2」とする。

0098

(1)「図17(a)の状態から図17(c)の状態までの変化」
変換機構30およびヘッド部50の各部品は、電動モーター21の出力軸22が図17(b)の回転位置から図17(d)の回転位置まで回転するとき、図17(a)の状態から図17(c)の状態まで動作する。このときの各部品の具体的な動作を以下に示す。

0099

ローラー25は、出力軸22とともに回転する。これにより、入力部分31Dに対して本体横方向ZBに移動する。このため、入力部分31Dは、本体奥行方向ZCに作用する力をローラー25から受け、かつ本体横方向ZBに作用する力をローラー25から受けない。

0100

このため、変換機構30の各部品の状態は、図17(a)の状態から図17(c)の状態に変化する。すなわち、入力部分31Dおよび第1アーム31Aは、軸方向ZAおよび本体奥行方向ZCの平面視において、回転軸31Cを支持軸34まわりで反転方向L2に回転させる。第2アーム31Bは、軸方向ZAおよび本体奥行方向ZCの平面視において、回転軸31Cの回転にともない支持軸34まわりで反転方向L2に回転する。

0101

第2リンク32の入力端部32Aは、第2アーム31Bの回転にともない第2アーム31Bに対して回転しながら第2アーム31Bにより下方ZA2に引き寄せられる。このため、第2リンク32は、全体として第2アーム31Bにより回転軸31C側に引き寄せられる。すなわち、本体ケース10Aに対して下方ZA2に移動する。

0102

第3リンク33は、第2リンク32の下方ZA2への移動にともない本体ケース10Aに対して下方ZA2に移動する。すなわち、軸方向ZAにおいてヘッド部50から離れる方向に移動する。

0103

中継部材54は、第3リンク33の下方ZA2への移動にともないヘッドケース50Aに対して下方ZA2に移動する。すなわち、軸方向ZAにおいてヘッド部50側から装置本体10側に移動する。

0104

ヘッドリンク53は、中継部材54の下方ZA2への移動にともない中継部材54により装置本体10側に引き寄せられる。このとき、図5のヘッドリンク53の突起53Cは、リンク案内部分51Bとの接触により縦方向WAの引方WA2に移動する。このため、ヘッドリンク53の刃接続部分53Bも引方WA2に移動する。

0105

防塵ゴム16は、第3リンク33の下方ZA2への移動にともない中央部16Aが本体ケース10Aに対して下方ZA2に移動する。すなわち、中央部16Aの上方ZA1側への突出量が小さくなる。

0106

可動刃100は、刃接続部分53Bの引方WA2への移動にともないヘッドケース50Aおよび固定刃90に対して引方WA2に移動する。すなわち、電動モーター21が図17(b)の回転位置から図17(d)の回転位置まで回転するとき、刃相対位置が図17(a)の位置から図17(c)の位置まで変化する。

0107

(2)「図17(c)の状態から図18(a)の状態までの変化」
変換機構30およびヘッド部50の各部品は、電動モーター21の出力軸22が図17(d)の回転位置から図18(b)の回転位置まで回転するとき、図17(c)の状態から図18(a)の状態まで動作する。このときの各部品は、図17(a)の状態から図17(c)の状態まで動作するときと同様に動作する。

0108

防塵ゴム16は、第3リンク33の下方ZA2への移動にともない中央部16Aが本体ケース10Aに対してさらに下方ZA2に移動する。これにより、中央部16Aは、下方ZA2に突出する。

0109

可動刃100は、刃接続部分53Bの引方WA2への移動にともないヘッドケース50Aおよび固定刃90に対して引方WA2に移動する。すなわち、刃相対位置が図17(c)の位置から図18(a)の最大引方位置まで変化する。

0110

(3)「図18(a)の状態から図18(c)の状態までの変化」
変換機構30およびヘッド部50の各部品は、電動モーター21の出力軸22が図18(b)の回転位置から図18(d)の回転位置まで回転するとき、図18(a)の状態から図18(c)の状態まで動作する。このときの各部品の具体的な動作を以下に示す。

0111

ローラー25は、出力軸22とともに回転することにより、入力部分31Dに対して本体横方向ZBに移動する。このため、変換機構30の各部品の状態は、図18(a)の状態から図18(c)の状態に変化する。すなわち、入力部分31Dおよび第1アーム31Aは、軸方向ZAおよび本体奥行方向ZCの平面視において、回転軸31Cを支持軸34まわりで正転方向L1に回転させる。第2アーム31Bは、軸方向ZAおよび本体奥行方向ZCの平面視において、回転軸31Cの回転にともない支持軸34まわりで正転方向L1に回転する。

0112

第2リンク32の入力端部32Aは、第2アーム31Bの回転にともない第2アーム31Bに対して回転しながら第2アーム31Bにより上方ZA1に押し出される。このため、第2リンク32は、全体として第2アーム31Bによりヘッド部50側に押し出される。すなわち、本体ケース10Aに対して上方ZA1に移動する。

0113

第3リンク33は、第2リンク32の上方ZA1への移動にともない本体ケース10Aに対して上方ZA1に移動する。すなわち、軸方向ZAにおいてヘッド部50に近づく方向に移動する。

0114

中継部材54は、第3リンク33の上方ZA1への移動にともないヘッドケース50Aに対して上方ZA1に移動する。すなわち、軸方向ZAにおいて装置本体10側からヘッド部50側に移動する。

0115

ヘッドリンク53は、中継部材54の上方ZA1への移動にともない中継部材54によりヘッド部50側に押し出される。このとき、図5のヘッドリンク53の突起53Cは、リンク案内部分51Bとの接触により縦方向WAの押方WA1に移動する。このため、ヘッドリンク53の刃接続部分53Bも押方WA1に移動する。

0116

防塵ゴム16は、第3リンク33の上方ZA1への移動にともない中央部16Aが本体ケース10Aに対して上方ZA1に移動する。これにより、中央部16Aは上方ZA1側に突出する。

0117

可動刃100は、刃接続部分53Bの押方WA1への移動にともないヘッドケース50Aおよび固定刃90に対して押方WA1に移動する。すなわち、電動モーター21が図18(b)の回転位置から図18(d)の回転位置まで回転するとき、刃相対位置が図18(a)の位置から図18(c)の位置まで変化する。

0118

(4)「図18(c)の状態から図17(a)の状態までの変化」
変換機構30およびヘッド部50の各部品は、電動モーター21の出力軸22が図18(d)の回転位置から図17(b)の回転位置まで回転するとき、図18(c)の状態から図17(a)の状態まで動作する。このときの各部品は、図18(a)の状態から図18(c)の状態まで動作するときと同様に動作する。

0119

防塵ゴム16は、第3リンク33の下方ZA2への移動にともない中央部16Aが本体ケース10Aに対して上方ZA1に移動する。すなわち、中央部16Aの上方ZA1側への突出量が大きくなる。

0120

可動刃100は、刃接続部分53Bの押方WA1への移動にともないヘッドケース50Aおよび固定刃90に対して押方WA1に移動する。すなわち、刃相対位置が図18(c)の位置から図17(a)の最大押方位置まで変化する。

0121

図19を参照して、刃相対位置の変化にともなうばね61および固定刃保持部70の関係の変化について説明する。なお、図19は、刃ブロック60から固定刃90および可動刃100が省略された状態を示している。

0122

各ばね61は、固定刃保持部70の各ばね移動空間78の内部を移動する。
刃相対位置が最大押方位置のとき、押方WA1側のばね61の表方WC1側の端部、すなわち可動刃保持部80のばね固定部83は、押方WA1側の固定刃固定部74Aよりも押方WA1側に位置する。このとき、正面視において押方WA1側のばね61の中間部分は、押方WA1側の固定刃固定部74Aと重なる。また、引方WA2側のばね61の表方WC1の端部は、ばね移動空間78の外部に出る。このとき、可動刃保持部80うちの押方WA1側の足部84の裏方WC2側の下端部分がばね移動空間78に入り込む。また、可動刃保持部80の支持体81の押方WA1側の端部が押方WA1側の裏方支持部73Aに近付く。刃相対位置が最大押方位置のとき、支持体81の押方WA1側の端部と押方WA1側の裏方支持部73Aとの間に微小な隙間が形成される。

0123

刃相対位置が最大引方位置のとき、引方WA2側のばね61の表方WC1側の端部、すなわち可動刃保持部80のばね固定部83は、引方WA2側の固定刃固定部74Aよりも引方WA2側に位置する。このとき、正面視において引方WA2側のばね61の中間部分は、引方WA2側の固定刃固定部74Aと重なる。また、押方WA1側のばね61の表方WC1の端部は、ばね移動空間78の外部に出る。このとき、可動刃保持部80うちの引方WA2側の足部84の裏方WC2側の下端部分がばね移動空間78に入り込む。また、可動刃保持部80の支持体81の引方WA2側の端部が引方WA2側の裏方支持部73Aに近付く。なお、刃相対位置が最大引方位置のとき、支持体81の引方WA2側の端部と引方WA2側の裏方支持部73Aとの間に微小な隙間が形成される。

0124

刃ブロック60は、刃ブロック挿入穴50Xから取り出されることにより、水洗い等により清掃することができる。また、刃ブロック挿入穴50X内も清掃することができる。このため、刃ブロック60および刃ブロック挿入穴50Xを清掃する場合には、刃ブロック60を取り外す。

0125

図15を参照して、ユーザーによる刃ブロック60の取り外し手順について説明する。
(X1)解除ボタン55を下方ZA2に押し下げる。このとき、解除ボタン55の先端部が刃ブロック60の第1排出孔76から外れる。このため、刃ブロック60を刃ブロック挿入穴50Xから取り出しすることができる。
(X2)一方の突出部71Bの平面部71Cに親指の腹を当てる。
(X3)他方の突出部71Bの平面部71Cに人差し指の腹を当てる。
(X4)刃ブロック60を表方WC1に摘み上げる。

0126

ユーザーによる刃ブロック60の取り付け手順について説明する。なお、以下では、ヘッド部50の下方ZA2側の端部と、刃ブロック60の突出部71Bを有する端部とが対応する関係を「正規の方向」とする。
(Y1)刃ブロック60を正規の方向に配置する。
(Y2)刃ブロック60を挿入穴50Xに挿入する。枠体71を刃ブロック挿入穴50Xの縁に当てる。また、リブ51Lを溝75Bに嵌め込む。
(Y3)解除ボタン55を上方ZA1に押し上げる。解除ボタン55の先端部が刃ブロック60の第1排出孔76に嵌め込まれる。これにより、刃ブロック60が刃ブロック挿入穴50Xに保持される。

0127

図20を参照して、ヘッド部50の組付手順について説明する。
ユーザーは、以下の手順でヘッド部50を装置本体10に組み付ける。
図20(a)に示されるように、ユーザーは、ヘッド部50の挿入部分51Aと装置本体10の開口部分とが互いに対向する位置に各部品を配置する。また、ヘッド部50の回転中心軸と装置本体10の回転中心軸とを一致させる。

0128

図20(b)に示されるように、ユーザーは、ヘッド部50の挿入部分51Aを装置本体10に挿入する。次に、ヘッド部50を装置本体10に対して規定の方向に回転させる。これにより、ヘッド部50が装置本体10に固定される。

0129

図21図25を参照して、装置本体10に対するヘッド部50の取り付け時における第3リンク33と中継部材54との関係について説明する。なお、図21図25は、ヘッド部50が装置本体10に取り付けられた状態における第3リンク33とヘッド部50との関係を示している。また、装置本体10については、第3リンク33以外の部品を省略している。また、ヘッド部50については、第2ケース52を省略している。

0130

(A)図21(a)に示されるように、中継部材54は、挿入部分51Aが装置本体10に挿入されたとき、案内部分54Bに第3リンク33の固定板33Aが挿入される。図21(b)に示されるように、案内部分54Bの内面は、固定板33Aの側面と隙間を介して対向する。

0131

(B)図22(b)に示されるように、ヘッド部50は、装置本体10に対して図21の回転位置から回転する。図22(a)に示されるように、中継部材54は、ヘッドケース50Aの回転にともない案内部分54Bに固定板33Aが押し付けられることにより、第3リンク33に対して回転しながら第3リンク33に対して下方ZA2に移動する。

0132

(C)図23(b)に示されるように、ヘッド部50は、装置本体10に対して図22の回転位置からさらに回転する。図23(a)に示されるように、中継部材54は、ヘッドケース50Aの回転にともない案内部分54Bに固定板33Aがさらに押し付けられることにより、引き続き第3リンク33に対して回転しながら第3リンク33に対して下方ZA2に移動する。

0133

(D)図24(b)に示されるように、ヘッド部50は、装置本体10に対して図23の回転位置からさらに回転する。図24(a)に示されるように、中継部材54は、ヘッドケース50Aの回転にともない案内部分54Bが固定板33Aにさらに押し付けられることにより、引き続き第3リンク33に対して回転しながら第3リンク33に対して下方ZA2に移動する。このとき、下方ZA2の移動にともない固定部分54Cの底面は、固定板33Aに突き当てられる。また、図24(b)に示されるように、固定部分54Cの一部は、軸方向ZAにおいて固定板33Aと重なり合う。

0134

(E)図25(b)に示されるように、ヘッド部50は、装置本体10に対して図24の回転位置からさらに回転する。図25(a)に示されるように、中継部材54は、ヘッドケース50Aの回転にともない固定部分54Cの底面が固定板33Aに押し付けられた状態において、引き続き第3リンク33に対して回転する。このとき、図25(b)に示されるように、中継部材54は、固定部分54Cに固定板33Aの両端部の全体が嵌め込まれるまで回転する。そして、第3リンク33に対する中継部材54の回転位置が図25(b)に示される回転位置に達したとき、装置本体10に対するヘッド部50の組み付け作業が完了する。

0135

図2を参照して、ユーザーによる髭剃りの手順について説明する。
(Z1)第3ケース13を把持する。
(Z2)電源スイッチ18を操作して電動モーター21を駆動する。
(Z3)固定刃90の剃面90Aを肌面にあてがう。
(Z4)固定刃90(装置本体10)を本体横方向ZBに往復動作させる。これにより、固定刃90のスリット93から可動刃100のスリット103に髭が進入し、その髭が固定刃90と可動刃100との接触面上で切断されて剃りとられる。

0136

図26を参照して、手順(Z4)におけるコーム72Aの作用について説明する。
図26(a)に示されるように、固定刃90の剃面90Aを肌面Sにあてがうとともに、髭Hに向けて移動させる。このとき、図26(b)に示されるように、肌面Sに沿った髭Hが、コーム72Aで起こされ、コーム72Aの外周に沿って移動する。すなわち、髭Hは、隣り合うコーム72Aの間の空間に取り込まれる。そして、図26(c)に示されるように、髭Hは、固定刃90のスリット93内に案内される。

0137

本実施形態の電気かみそり1は、以下の効果を奏する。
(1)防塵ゴム16は、上方ZA1に突出する中央部16Aを有する。この構成によれば、防塵ゴム16が中央部16Aの突出方向とは反対方向の下方ZA2側に移動するとき、中央部16Aが防塵ゴム16の遊びとして機能する。このため、中央部16Aが上方ZA1に突出しない構成と比較して防塵ゴム16の負荷が小さくなる。また、防塵ゴム16が第3リンク33に接触するため、毛屑等が貫通孔16Pと第3リンク33との間から基端側空間RBに入り込むことが抑制される。

0138

(2)防塵ゴム16の中央部16Aは、第3リンク33が往復直線運動するときに大きく変形する。この構成によれば、中央部16Aの変形にともない中央部16A付近の毛屑が動くため、防塵ゴム16に毛屑が張り付き難い。このため、先端側空間RCから毛屑を容易に除去することができる。

0139

(3)往復直線運動する伝達機構と、伝達機構に取り付けられる弾性部材とを有する装置の一例として、電動歯ブラシが挙げられる。電動歯ブラシの伝達機構は、電気かみそり1の第3リンク33よりも往復直線運動の移動量が小さい。このため、電動歯ブラシの弾性部材は、電気かみそり1の防塵ゴム16と比較して、伝達機構の往復直線運動にともない生じる負荷が小さい。すなわち、電気かみそり1の防塵ゴム16は、電動歯ブラシの弾性部材と比較して大きな負荷を受ける可能性を有する。一方、防塵ゴム16は中央部16Aを有する。このため、第3リンク33の往復直線運動にともない防塵ゴム16に大きな負荷が生じることが抑制される。

0140

(4)第3リンク33は、防塵ゴム16の中央部16Aを貫通する。この構成によれば、第3リンク33が、防塵ゴム16の中央部16Aおよび外周部16Bの間の下方ZA2側に突出した部分を貫通する構成と比較して、貫通孔16Pの付近に毛屑等がたまりにくい。このため、毛屑等が基端側空間RBに入りにくい。

0141

(5)防塵ゴム16は、縁部16Cの上方ZA1側の端部が、外周部16Bのうちの縁部16Cと接触する部分の上方ZA1側の端よりも上方ZA1側に位置する。この構成によれば、第2ケース12の溝部12Aに毛屑等がたまりにくい。このため、毛屑等が基端側空間RBに入りにくい。

0142

(6)防塵ゴム16は、ゴム材料により形成される。この構成によれば、防塵ゴム16は、往復直線運動にともない伸びることができる。このため、往復直線運動に対する抵抗が小さい。

0143

(7)電気かみそり1の装置本体10は、防塵ゴム16を有する。この構成によれば、髭等が第1ケース11および第2ケース12と第3リンク33との隙間を介して基端側空間RBに侵入することが抑制される。

0144

(8)防塵ゴム16は、本体ケース10Aの第2ケース12に取り付けられる。この構成によれば、防塵ゴム16がヘッド部50に取り付けられる構成と比較して、先端側空間RCを大きくすることができる。このため、ユーザーが先端側空間RC内から毛屑等を除去する頻度を減らすことができるため、使い勝手が向上する。

0145

(9)電気かみそり1は、偏心軸24および変換機構30を有する。この構成によれば、フェースギヤを含む構造の変換機構を有する場合と比較して、ギヤを有していないため、変換機構の動作にともないギヤの噛み合い音が生じることがない。このため、フェースギヤを含む構造の仮想の電気かみそりの変換機構よりも駆動音が小さくなる。

0146

(10)防塵ゴム16は、第2ケース12の内面に形成される溝部12Aに嵌め込まれる。この構成によれば、防塵ゴム16が、第2ケース12に対してずれにくい。
(11)装置本体10の軸方向ZAは、固定刃90の平面視において固定刃90の縦方向WAと一致する。この構成によれば、装置本体10の軸方向ZAが、固定刃90の平面視において固定刃90の縦方向WAと直交する構成と比較して、装置本体10の本体横方向ZBの寸法を小さくすることができる。このため、電気かみそりがコンパクト化される。また、携帯性が向上する。このため、髭剃り用の電気かみそり1を衣類ポケットペンケース等に収容して携帯するというような、従来にはなかった使い勝手を提供することができる。また、刃ブロック60を肌面上において横方向WBに往復移動させることにより、髭を効率よく剃ることができる。

0147

(12)固定刃保持部70の裏方支持部73Aは、固定刃90の厚肉部91Cに接触して固定刃90を裏方WC2側から支持する。一方、裏方支持部73Aは、薄肉部91Bに接触しない。この構成によれば、固定刃90に表方WC1から衝撃が加えられたとき、薄肉部91Bが固定刃保持部に接触しにくい。このため、薄肉部91Bの変形を抑制することができる。

0148

(13)固定刃保持部70は、支持桟部91Aの4つの厚肉部91Cの全てを支持する。この構成によれば、固定刃90に表方WC1から衝撃が加えられたとき、衝撃が4箇所の厚肉部91Cに分散される。このため、厚肉部91Cの変形を抑制することができる。

0149

(14)薄肉対向部73Cは、厚肉対向部73Bよりも裏方WC2に凹んだ形状を有する。この構成によれば、固定刃90に表方WC1から衝撃が加えられたとき、薄肉対向部73Cが裏方WC2に凹まない構成と比較して、薄肉部91Bが固定刃保持部により接触しにくい。

0150

(15)固定刃90は、裏方WC2に延びる2箇所の固定刃側壁92を有する。この構成によれば、固定刃側壁92を有しない固定刃と比較して、固定刃90の剛性が大きい。また、支持桟部91Aおよび各刃部94は、固定刃側壁92により支持される。このため、固定刃側壁92を有することにより、支持桟部91Aおよび各刃部94の厚さを他の部分の厚さより薄くしても、固定刃90として必要な強度を確保することができる。

0151

(16)固定刃保持部70は、固定刃側壁92の足部95の下端と対応する部分に下端対向部74Dを有する。この構成によれば、固定刃90に表方WC1側から衝撃が加えられたとき、足部95と下端対向部74Dとが接触することにより衝撃が下端対向部74Dに伝達される可能性が生じる。このため、厚肉部91Cの変形を抑制することができる。

0152

(17)固定刃90は、剃面90Aの刃部94およびスリット93が固定刃90の横方向WBの一方の端部から他方の端部まで連続して形成される。この構成によれば、刃部94およびスリット93が横方向WBにおいて不連続な構成と比較して、刃部94およびスリット93の端部が肌に引っ掛からない。このため、肌に優しいシェービングを実現することができる。

0153

(18)固定刃90の剃面90Aは、装置本体10に対し剃面90Aの先端ほど装置本体10の中心線C1の延長線に近づく斜面として形成される。このため、第3ケース13を把持した状態で剃面90Aを肌面にあてがい易い。

0154

(19)装置本体10は、ヘッド部50の径が第2ケース12および第3ケース13の径より小さい。この構成によれば、ヘッド部50を肌面の所望位置にあてがい易い。
(20)可動刃100は、U字形状の固定刃90の内側で往復動作する。この構成によれば、肌面への刺激が低減される。また、髭を充分に短く剃ることができる。

0155

(21)剃面90Aは、平坦面として形成される。この構成によれば、肌に接触する面積を広くできる。これにより、剃り効率を向上させることができる。また、肌に剃面90Aをあてがいやすい。

0156

(22)刃ブロック60の枠体71および固定刃90の頂部91は、ヘッド部50の刃ブロック挿入穴50Xに刃ブロック60が嵌め込まれているとき、刃ブロック挿入穴50Xから突出する。この構成によれば、固定刃90の頂部91がヘッド部50から突出しているので、剃面90Aを肌に当て易くなる。

0157

(23)一般にスリット刃は、スリットが頂部の横方向WBの全体にわたり形成されるため、強度が小さい。このため、固定刃としてスリット刃を有する場合、固定刃の強度を大きくすることが好ましい。

0158

電気かみそり1は、固定刃90としてスリット刃を有する。この固定刃90は、中間スリット幅SAが中間刃幅BAよりも小さい。この構成によれば、中間スリット幅SAが中間刃幅BAよりも大きい構成と比較して固定刃90の強度が高くなる。このため、固定刃90としてのスリット刃が変形しにくい。

0159

(24)固定刃90の刃中間部94Aの中間刃幅BAは直線形状を有する。この構成によれば、刃中間部94Aが湾曲する構成と比較して、固定刃90の強度がより高くなる。
(25)電気かみそり1の端部スリット幅SDは、中間スリット幅SAよりも大きい。この構成によれば、毛を固定刃90の内部に導入する部分であるスリット端部93Bのスリット幅が大きいため、固定刃90の内部に毛を効率よく導くことができる。このため、髭を効率よく剃ることができる。

0160

(26)電気かみそり1の端部スリット幅SDは、端部刃幅BDよりも大きい。この構成によれば、端部スリット幅SDが端部刃幅BDよりも小さい構成と比較して、固定刃90の内部に毛を効率よく導くことができる。

0161

(27)電気かみそり1の可動刃100は、頂部101の全体が刃中間部94Aに対応して配置される。この構成によれば、可動刃100により刃中間部94Aが支持されるため、固定刃90が変形しにくくなる。

0162

(28)刃中間部94Aの厚さは、刃端部94Bの厚さよりも小さい。この構成によれば、刃中間部94Aにおいて可動刃100が毛の根元により近い箇所に位置する。このため、毛を深く刈ることができる。

0163

(29)電気かみそり1の全ての刃部94は、中立位置において可動刃100の刃部104と重なり合う。この構成によれば、全ての固定刃90の刃部94が可動刃100により支持されるため、固定刃90が変形しにくくなる。

0164

(30)電気かみそり1の刃部94は、傾斜部94Cおよび直線部94Dを有する。傾斜部94Cの刃幅は、横方向WBの外側に向かうにつれて次第に小さくなる。直線部94Dの刃幅は、横方向WBにおいて一定の大きさを有する。この構成によれば、刃部94の刃幅が段階的に小さくなる構成と比較して、刃部94が肌に引っ掛かかりにくい。

0165

(31)電気かみそり1は、横方向WBにおいて固定刃90と隣り合う部分に指を当てる突出部71Bを有する。この構成によれば、突出部71Bに指を当てて刃ブロック60を本体から取り外すとき、突出部71Bが固定刃90の縦方向WAの延長上にないために指が固定刃90に接触するおそれをユーザーが抱くことを低減できる。すなわち、ユーザーが安心して刃ブロック60を本体から取り外すことができる。

0166

(32)電気かみそり1は、突出部71Bのうちの固定刃90とは反対側の端部に、平面部71Cを有する。この構成によれば、ユーザーが突出部71Bを安定してつまみやすい。

0167

(33)電気かみそり1は、突出部71Bと対応する本体の部分に凹部を有する。この構成によれば、突出部71Bの突出量が相対的に大きくなる。すなわち、ユーザーが突出部71Bに指をかけやすくなる。また、突出部71Bの突出量を大きくする場合と比較して、突出部71Bが肌に当たることにより剃るときの邪魔になることを抑制することができる。

0168

(34)電気かみそり1は、固定刃90を挟んで対向する2つの突出部71Bを有する。この構成によれば、ユーザーは各突出部71Bを摘んで刃ブロック60を簡便に取り外すことができる。

0169

(35)突出部71Bは、固定刃90の第3ケース13側の端部と隣り合う部分に形成される。この構成によれば、突出部71Bが押方WA1側の端部と隣り合う部分に形成される場合と比較して、突出部71Bが肌に当たることにより毛を剃るときの邪魔になることを抑制することができる。

0170

(36)電気かみそり1は、刃ブロック60をヘッド部50に対して正規の方向でのみ取り付け可能な規制構造として、リブ51Lおよび溝75Bを有する。この構成によれば、刃ブロック60をヘッド部50に組み付けるとき突出部71Bが押方WA1側の端部に配置されない。このため、突出部71Bが肌に当たることにより毛を剃るときの邪魔になることを抑制することができる。また、規制構造としてリブ51Lおよび溝75Bを有するため、刃ブロック60がヘッド部50から外れにくい。また、刃ブロック60がヘッド部50に対してしっかり取り付けられたかを確認しやすい。

0171

(37)固定刃90は、平面視における全周が固定刃保持部70の枠体71に嵌め込まれる。この構成によれば、固定刃90の全周が固定刃保持部70により保持されるため、刃ブロック60の強度を向上できる。また、本体10から取り外した刃ブロック60の固定刃90の露出面が少なくなるため、ユーザーが安心して刃ブロック60を取り扱える。

0172

(38)固定刃90および固定刃保持部70の内部に導入されて刈られた毛は、往復直線運動にともなって固定刃保持部70の縦方向WAの端部に寄せられる。電気かみそり1は、固定刃保持部70の各壁部74において縦方向WAにおいて固定刃保持部70を貫通する第1排出孔76を有する。この構成によれば、固定刃保持部70の縦方向WAの両端部に寄せられる毛を、連通孔により効率的に固定刃保持部70の外部に排出できるため、毛の排出効率が向上する。

0173

(39)固定刃側壁92は、可動刃側壁102と隙間を介して対向する。この構成によれば、固定刃90の内部に導入された毛を、固定刃側壁92と可動刃側壁102との間の隙間に移動させることができる。このため、固定刃90と可動刃100との間にたまった毛が往復直線運動を妨げることを抑制することができる。

0174

(40)可動刃保持部80は、固定刃側壁92と微小の隙間を介して対向する移動規制部87を有する。この構成によれば、可動刃100の固定刃側壁92に対する横方向WBの移動量は、移動規制部87および固定刃側壁92の隙間の大きさに制限される。すなわち、可動刃100が固定刃90に対して横方向WBに移動することを抑制することができる。これにより、可動刃100が刃端部94Bおよび厚肉部91Cと接触すること、および可動刃100が刃端部94Bおよび厚肉部91Cの裏方WC2側に入り込むことが抑制される。また、移動規制部87の固定刃側壁92と対向する部分の面積は小さい。このため、可動刃100が移動規制部87に接触した状態で固定刃90に対して縦方向WAに移動するときの接触抵抗を小さくすることができる。

0175

(41)各壁部74は、固定刃90と接触して固定刃90を固定する2つの固定刃固定部74Aと、可動刃100の往復直線運動にともないばね61が進入するばね移動空間78とを有する。押方WA1側の壁部74のばね移動空間78は、縦方向WAにおいて固定刃固定部74Aよりも押方WA1側の部分まで押方WA1側のばね61が進入することが可能な大きさを有する。引方WA2側の壁部74のばね移動空間78は、縦方向WAにおいて固定刃固定部74Aよりも引方WA2側の部分まで引方WA2側のばね61が進入することが可能な大きさを有する。この構成によれば、固定刃保持部70の縦方向WAの大きさを小さくすることができる。

0176

(42)可動刃保持部の足部84の下端部分は、固定刃保持部70のばね固定部75Aよりも表方WC1側に形成される。この構成によれば、可動刃保持部80がばね移動空間78の内部に位置することができる。これにより、刃ブロック60の奥行方向WCの大きさを小さくすることができる。

0177

(43)固定刃固定部74Aは、固定刃90が取り付けられた状態で溶融される。この構成によれば、固定刃固定部74Aおよび固定刃90を強固に取り付けることができる。
(44)可動刃固定部85は、可動刃100が取り付けられた状態で溶融される。この構成によれば、可動刃保持部80および可動刃100を強固に取り付けることができる。

0178

(45)固定刃保持部70は、各固定刃固定部74Aと隣り合う部分において固定刃90の各フック引掛部97に引っ掛けられる各フック74Bを有する。この構成によれば、固定刃90と固定刃保持部70との接続が強くなる。また、各フック74Bを固定刃固定部74Aと隣り合う部分に形成しているため、フック74Bを固定刃固定部74Aから離れた部分に形成する場合と比較して、フック74Bを形成するスペースを小さくすることができる。これにより、固定刃保持部70および固定刃90の大きさを小さくすることができる。また、刃ブロック60の組み付け手順(B4)において、固定刃保持部70と固定刃90がずれることを抑制できる。

0179

(46)可動刃保持部80は、可動刃固定部85と隣り合う部分においてフック86を有する。可動刃100はフック86と対応する部分にフック86に引っ掛かるフック引掛部107を有する。この構成によれば、可動刃100と可動刃保持部80との固定が強くなる。また、フック86を可動刃固定部85と隣り合う部分に形成しているため、フック86を可動刃固定部85から離れた部分に形成する場合と比較して、フック86を形成するスペースを小さくすることができる。これにより、可動刃保持部80および可動刃100の大きさを小さくすることができる。また、刃ブロック60の組み付け手順(B1)において、可動刃保持部80と可動刃100がずれることを抑制できる。

0180

(47)コーム72Aを有しない仮想の刃ブロックは、図27(a)に示すように、肌面Sに沿った髭Hに向かって固定刃90を肌面Sにあてがって矢印方向に移動させるとき、図27(b)に示すように、髭Hが起こされないことがある。この場合、図27(c)に示すように、髭Hが固定刃90の平坦面と肌面Sとの間に潜り込んでしまうおそれがある。電気かみそり1は、固定刃90の横方向WBの両端部において縦方向WAに沿う複数のコーム72Aを有する。この構成によれば、各コーム72Aが肌面Sに沿った髭Hを各スリット93に誘導するため、毛をスリット93に効率よく誘導することができる。また、肌面Sに沿った髭Hを容易に剃ることができる。

0181

(48)曲面部72Bの径が小さいほど、裏方WC2側の奥行方向WCに沿った部分が長くなる。このため、肌面Sに沿った髭Hは、曲面部72Bの径が小さいほど裏方WC2側の奥行方向WCに沿った部分に接触しやすくなる。肌面Sに沿った髭Hは、円弧部92Aに接触するときよりも、奥行方向WCに沿った部分に接触するときの方が起こされやすい。コーム72Aの曲面部72Bの径は、固定刃90の円弧部92Aの径よりも充分に小さい。この構成によれば、コーム72Aは、肌面Sに沿った髭Hを起こし易くなる。

0182

(49)誘導部72は、複数の刃部94の全部における横方向WBの両端部にコーム72Aを有する。この構成によれば、電気かみそり1は、毛を全てのスリット93に効率よく誘導することができる。すなわち、刃部94の一部における横方向WBの両端部にコーム72Aを有する場合と比較して髭を起こす効率が高くなる。

0183

(50)コーム72Aの先端部72Cは、刃中間部94Aの裏方WC2側の面よりも裏方WC2側に位置する。この構成によれば、コーム72Aの突出量が小さいため、先端部72Cが肌に食い込む量を小さくすることができる。これにより、ユーザーがコーム72Aの接触により感じる違和感を低減できる。

0184

(51)誘導部72基端部としての枠体71は、奥行方向WCにおいて、裏方WC2に向かうにつれて固定刃90からの突出量が大きくなる。この構成によれば、固定刃90を肌に対して横方向WBに移動させるとき、肌は枠体71と接触した後にコーム72Aおよび固定刃90に接触するため、ユーザーが感じる違和感を低減できる。

0185

(52)誘導部72は、枠体71の一部として形成される。この構成によれば、誘導部72および枠体71を別体にする場合と比較して固定刃保持部70の強度を向上できる。
(53)固定刃90および固定刃保持部70は、互いの位置関係を規定する第1位置決め部98と、第2位置決め部74Cとを有する。そして、第2位置決め部74Cは、固定刃保持部70および誘導部72のうちの縦方向WAの中央に位置する。この構成によれば、誘導部72は、誘導部72の縦方向WAの中央において固定刃90に対して位置決めされる。これにより、誘導部72の縦方向WAの端部において固定刃90に対して位置決めされる場合と比較して、誘導部72のコーム72Aと固定刃90の刃部94とがずれにくい。

0186

(54)ヘッドリンク53の刃接続部分53Bが、可動刃100の縦方向WAにおいて引方WA2の端部と接続する構成によれば、可動刃100が引方WA2に偏りやすくなるため、往復直線運動および切れ味が不安定になる。また、ヘッドリンク53の刃接続部分53Bが、可動刃100の縦方向WAにおいて押方WA1の端部と接続する構成によれば、可動刃100が固定刃90に対して過度に押し付けられやすいため、往復直線運動が不安定になる。電気かみそり1は、ヘッドリンク53の刃接続部分53Bと可動刃100の縦方向WAにおいて中央の連結部82とを接続する。この構成によれば、刃接続部分53Bと可動刃100の縦方向WAにおいて端部とを接続する構成と比較して、可動刃100の駆動が安定する。また、可動刃100が引方WA2に偏ることを抑制することができるため、切れ味が安定する。これにより、可動刃100の往復直線運動を安定させることができる。

0187

(55)刃接続部分53Bの表方WC1側の端面は、連結部82と隙間を介して対向する。この構成によれば、刃接続部分53Bが可動刃100を表方WC1側に過度に押し付けることが抑制される。

0188

(56)電気かみそり1は、軸方向ZAに延びる形状を有する第1部分53Xを含む第1伝達部と、奥行方向WCに延びる形状を有する第2伝達部としての第2部分53Yを有する。第1伝達部の入力端部である中継部材54は、変換機構30を介して電動モーター21に接続される。また、第2部分53Yの出力側端部である刃接続部分53Bは、連結部82に接続される。この構成によれば、第2伝達部が縦方向WAに対して直交する奥行方向WC、すなわち接続方向と略直交向から連結部82に連結するため、刃接続部分53Bと連結部82との連結が外れにくい。

0189

(57)ばね61は、第2部分53Yと対向する位置に各ばね61を有する。この構成によれば、刃相対位置が最大押方位置および最大引方位置にあるときであっても各ばね61による可動刃100の押し付け力が安定する。

0190

(58)連結部82は、装置本体10の中心線C1上に位置する。この構成によれば、電気かみそり1の本体横方向ZBの大きさを小さくすることができる。
(59)連結部82は、電動モーター21の回転中心線C2上に位置する。この構成によれば、電動モーター21と可動刃100との距離を小さくすることができるため、駆動効率を向上できる。

0191

(60)刃ブロック60は、ヘッド部50から取り外すことができる。この構成によれば、ヘッド部50から刃ブロック60を取り外した状態で刃ブロック60およびヘッド部50を洗浄することができる。このため、固定刃90および可動刃100と、ヘッド部50の清掃が容易になる。

0192

(61)図31に示される仮想の電気かみそり500は、薄肉板状の可動刃540および固定刃(図示略)を刃ケース550から露出させた構成を有する。このため、可動刃540は、往復直線運動の移動幅が小さくても体毛を適切に切断することができる。

0193

一方、ユーザーへの肌当たりをよりソフトにするため、固定刃としての外刃、および可動刃としての内刃を有する構造の電気かみそり(以下、「内蔵型かみそり」)が知られている。

0194

内蔵型かみそりの一形態は、薄肉板状の金属片に多数の導入孔を形成した固定刃を有する。この内蔵型かみそりは、導入孔に導入された体毛を短く切断するため、固定刃を薄くする必要がある。しかし、固定刃を薄くした場合、固定刃に必要とされる剛性が維持されないおそれがある。

0195

そこで、固定刃の剛性を確保するため金属片の厚みを厚くする対策が考えられる。しかし、この対策を採用した場合、体毛を剃るときに導入孔に導入される体毛の量が減少するという別の問題が生じる。この問題を解決する方法としては、複数の導入孔に代えて複数のスリットを金属片に形成するものが挙げられる。

0196

複数のスリットを有する固定刃は、上記の問題を解消するが、スリットの短手方向の幅が導入孔の径よりも大きくなるため、固定刃に対する可動刃の往復直線運動の移動幅を大きくすることが求められる。

0197

この要求に対応するため、スリットを有する上記内蔵型かみそりの変換機構として、フェースギヤ531を有する仮想の電気かみそり500の変換機構530を用いることが考えられる。一方、この変換機構530は、偏心カム532の往復直線運動の移動幅を大きくするためには、フェースギヤ531の直径を大きくする必要がある。このため、変換機構530を用いた内蔵型かみそりにおいて、可動刃の往復直線運動の移動幅を大きくする場合、フェースギヤ531の大型化にともない本体が太くなる。

0198

本実施形態の電気かみそり1は、電動モーター21の回転運動を可動刃100の往復直線運動に変換する変換機構30として、リンク機構により構成される機構を有する。この構成によれば、フェースギヤ531を有する変換機構530と比較して、変換機構30の本体横方向ZBの寸法を小さくしても可動刃100に要求される往復直線運動の移動幅を確保することが可能になる。このため、装置本体10を細くすることができる。すなわち、変換機構30は、可動刃100の往復直線運動の移動幅を大きくし、かつケースを細くすることに貢献する。

0199

(62)第2アーム31Bは、回転軸31Cを支点として第1アーム31Aとは異なる方向に延びる。この構成によれば、第1アーム31Aおよび第2アーム31Bが回転軸31Cを支点として同方向に延びる形状、すなわち第1リンク31が直線状に形成される構成と比較して、電気かみそり1の軸方向ZAにおいて第1アーム31Aの揺動にともなう第2アーム31Bの揺動幅が大きくなる。このため、可動刃100の往復直線運動の移動幅が大きくなる。

0200

(63)偏心軸24の中心線は、電源スイッチ18の操作面18Cと平行する。この構成によれば、偏心軸24の軸方向の長さが操作面18Cとの関係により制約されることがない。このため、偏心軸24の形状についての自由度が高くなる。

0201

(64)第1リンク31の第2距離D2は、第1距離D1よりも小さい。この構成によれば、第2距離D2が第1距離D1以上の構成と比較して、第1リンク31の往復直線運動により第2リンク32を移動させる力が大きくなる。このため、可動刃100を移動させる力が大きくなる。

0202

(65)ヘッド部50は、解除ボタン55を有する。この構成によれば、ヘッド部50を刃ブロック60に取り付けた状態かつ解除ボタン55が上方ZA1に押し上げられているとき、刃ブロック60がヘッド部50から外れにくい。

0203

(66)電気かみそり1は、2次電池17から電動モーター21への電力の供給を遮断する電流ヒューズ46を有する。この構成によれば、電動モーター21が短絡したとき、電流ヒューズ46の動作により2次電池17から電動モーター21への電流の供給が遮断される。このため、電動モーター21に過電流が流れることが抑制される。

0204

本発明は、上記実施形態とは別の実施形態を含む。以下、本発明の別の実施形態としての上記実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、互いに組み合わせることもできる。

0205

・実施形態の防塵ゴム16は、上方ZA1に突出する中央部16Aを有する。一方、変形例の防塵ゴム16は、平坦な中央部16Aを有する。
・実施形態の防塵ゴム16は、上方ZA1に突出する中央部16Aを有する。一方、変形例の防塵ゴム16は、下方ZA2に突出する中央部16Aを有する。なお、この場合、中央部16Aは「基端側凸部」に相当する。

0206

・実施形態の防塵ゴム16は、中央部16Aの内側に貫通孔16Pを有する。一方、変形例の防塵ゴム16は、外周部16Bに貫通孔16Pを有する。
・実施形態の防塵ゴム16は、第2ケース12に取り付けられる。一方、変形例の防塵ゴム16は、ヘッドケース50Aに取り付けられる。

0207

・実施形態の防塵ゴム16は、伝達部を構成する第3リンク33に取り付けられる。一方、変形例の防塵ゴム16は、変換部を構成する回転部材23に取り付けられる。
・実施形態の装置本体10は、区画部材としてゴム材料により形成される防塵ゴム16を有する。一方、変形例の装置本体10は、可撓性を有する樹脂材料、または繊維材料により形成される区画部材を有する。この場合、区画部材は、その一部が撓みにより上方ZA1または下方ZA2側に突出する。

0208

・実施形態の防塵ゴム16は、第2ケース12の内面の全周に接触する。一方、変形例の防塵ゴム16は、第3リンク33の内面の一部に接触する。この場合も、防塵ゴム16が配置される部分は、基端側空間RBに毛屑等が入り込みにくくすることができる。

0209

・実施形態の第2ケース12は、防塵ゴム16を嵌め込むための溝部12Aを有する。一方、変形例の第2ケース12は、溝部12Aを省略する。この場合、縁部16Cと第2ケース12の内面の摩擦により、防塵ゴム16が第2ケース12の内面からずれることが抑制される。

0210

・実施形態の裏方支持部73Aは、薄肉対向部73Cが厚肉対向部73Bよりも裏方WC2側に凹む。一方、変形例の裏方支持部73Aは、薄肉対向部73Cおよび厚肉対向部73Bが平坦な面を形成する。

0211

・実施形態の裏方支持部73Aは、薄肉対向部73Cを有する。一方、変形例の裏方支持部73Aは、薄肉対向部73Cを省略している。
・実施形態の裏方支持部73Aは、薄肉対向部73Cが厚肉対向部73Bよりも裏方WC2側に凹む。一方、変形例の裏方支持部73Aは、薄肉対向部73Cが厚肉対向部73Bよりも表方WC1側に突出する。この場合、薄肉対向部73Cは、薄肉部91Bと接触する。

0212

・実施形態の裏方支持部73Aは、それぞれ2つの厚肉対向部73Bを有する。一方、変形例の裏方支持部73Aは、2つの厚肉対向部73Bの一方を省略している。
・実施形態の固定刃保持部70は、縦方向WAの両端部に裏方支持部73Aを有する。一方、変形例の固定刃保持部70は、裏方支持部73Aの一方を省略している。

0213

・実施形態の固定刃90は、横方向WBの両端部の厚肉部91Cの間に薄肉部91Bが形成される。一方、変形例の固定刃90は、横方向WBの両端部に薄肉部91Bが形成され、薄肉部91Bの間に厚肉部91Cが形成される。なお、この場合、裏方支持部73Aは、横方向WBの両端部に薄肉対向部73Cが形成され、両端部の薄肉対向部73Cの間に厚肉対向部73Bが形成される。

0214

・実施形態の変換部は、偏心軸24、第1リンク31、および第2リンク32を有するリンク機構により構成される。一方、変形例の変換部はフェースギヤを有するギヤ機構により構成される。

0215

・実施形態の固定刃90は、端部スリット幅SDが中間スリット幅SAよりも大きい。また、端部刃幅BDが中間刃幅BAよりも小さい。一方、図28に示されるように、変形例の固定刃90は、スリット幅および刃幅が一定の形状を有する。

0216

・実施形態の固定刃90は、裏方WC2側が開放される固定部96を有する。一方、図28に示されるように、変形例の固定刃90は、開放部分を有しない円形の固定部96を有する。この場合、図28に示されるように、固定刃保持部70は、固定部96の形状と対応した固定刃固定部74Aを有する。

0217

・実施形態の可動刃100は、裏方WC2側が開放される固定部106を有する。一方、図28に示されるように、変形例の可動刃100は、開放部分を有しない固定部106を有する。この場合、図28に示されるように、可動刃保持部80は、固定部106の形状と対応した可動刃固定部85を有する。

0218

・実施形態の可動刃100は、スリット103が横方向WBに対して傾斜する。一方、図28に示されるように、変形例の可動刃100は、スリット103が横方向WBに平行する。

0219

・実施形態の固定刃保持部70は、固定刃90の全周に対応する枠体71を有する。一方、図28に示されるように、変形例の固定刃保持部70は、枠体71の横方向WBの両端部に対応する部分を省略している。

0220

・実施形態の固定刃固定部74Aは、固定刃90が取り付けられた状態で溶融される。一方、変形例の固定刃固定部74Aは、溶融されない。
・実施形態の可動刃固定部85は、可動刃100が取り付けられた状態で溶融される。一方、変形例の可動刃固定部85は、溶融されない。

0221

・実施形態の剃面90Aは、横方向WBに平行する。一方、図29に示されるように、変形例の剃面90Aは、傾斜部94Cの表方WC1側の面が横方向WBに対して傾斜する、面取り形状を有する。また、図30に示されるように、固定刃90の剃面90A全体を緩やかな曲面とすることもできる。

0222

図29および図30に示される変形例では、剃面90Aにおいてスリット93の端縁の肌面への食い込みを和らげることができる。このため、肌面への刺激を低減しながら、髭を円滑に剃ることができる。なお、肌への押し当てを考慮すると、肌との接触面積が減少することはない。また、固定刃90の剃面90Aの面積が増大する。このため、剃り効率は向上する。

0223

・実施形態の固定刃90は、横方向WBに沿って延びるスリット93を有する。一方、変形例の固定刃90は、横方向WBに対して傾斜して延びるスリットを有する。
・実施形態の固定刃90は、平坦な剃面90Aを有する。一方、変形例の固定刃90は、湾曲した剃面90Aを有する。なお、湾曲した剃面90Aにおいても、肌への接触面積を広くすることが好ましい。

0224

・実施形態の固定刃90は、頂部91に対して固定刃側壁92が垂直に接続される。一方、変形例の固定刃90は、頂部91に対して固定刃側壁92が傾斜して接続される。
・実施形態の固定刃90は、直線状の固定刃側壁92および頂部91を有する。一方、変形例の固定刃90は、湾曲した固定刃側壁および頂部により形成される。さらなる変形例の固定刃90は、複数の屈曲面を有する。いずれにしても、固定刃90として必要な強度が確保できる範囲で適宜変更することができる。

0225

・実施形態の固定刃90は、頂部91および2つの固定刃側壁92により形成されるU字形状を有する。一方、変形例の固定刃90は、一方の固定刃側壁92を省略している。また、さらなる変形例の固定刃90は、両方の固定刃側壁92を省略している。いずれにしても、各部の両端部が固定刃保持部70により支持されていれば、固定刃として必要な強度が確保できる。

0226

・実施形態の固定刃90は、刃中間部94Aの全体が直線形状を有する。一方、変形例の固定刃90は、刃中間部94Aの一部が直線形状を有する。
・実施形態の固定刃90は、刃中間部94Aの厚さが刃端部94Bの厚さよりも小さい。一方、変形例の固定刃90は、刃中間部94Aの厚さが刃端部94Bの厚さよりも大きい、または等しい。

0227

・実施形態の固定刃90は、端部刃幅BDが端部スリット幅SDよりも小さい。一方、変形例の固定刃90は、端部刃幅BDが端部スリット幅SDよりも大きい、または端部刃幅BDと端部スリット幅SDとが等しい。

0228

・実施形態の刃端部94Bは、傾斜部94Cおよび直線部94Dを有する。一方、変形例の刃端部94Bは、傾斜部94Cおよび直線部94Dの一方を省略する。
・実施形態の刃端部94Bは、直線的に傾斜する傾斜部94Cを有する。一方、変形例の刃端部94Bは、湾曲する傾斜部を有する。

0229

・実施形態の刃ブロック60は、コイルばねとしてのばね61を有する。一方、変形例の刃ブロック60は、板ばねとしてのばねを有する。
・実施形態の刃ブロック60は、規制構造としての溝75Bを有し、ヘッド部50は、規制構造としてのリブ51Lを有する。一方、変形例の刃ブロック60は、規制構造としてのリブを有し、ヘッド部50は、規制構造としての溝を有する。

0230

・実施形態の刃ブロック60およびヘッド部50は、刃ブロック60を正規の方向で取り付けるための規制構造としての溝75Bおよびリブ51Lを有する。一方、変形例の刃ブロック60およびヘッド部50は、規制構造を省略する。この場合、刃ブロック60は、正規の方向に対して180度回転した状態でヘッド部50に取り付けることができる。

0231

・実施形態の枠体71は、刃ブロック60の平面視において固定刃90の全周を覆う。一方、変形例の枠体は、刃ブロック60の平面視において固定刃90の一部のみを覆う。
・実施形態の固定刃保持部70は、成形品として一体に形成される。一方、変形例の固定刃保持部70は、枠体および固定部分が別体に形成される。

0232

・実施形態の可動刃100は、頂部101の全体が固定刃90の刃中間部94Aと重なり合う。一方、変形例の可動刃100は、頂部101の一部が固定刃90の刃中間部94Aと重なり合い、一部が刃端部94Bと重なり合う。

0233

・実施形態の可動刃100は、刃相対位置が中立位置のとき固定刃90の全ての刃部94に可動刃100の刃部104の少なくとも一部が重なり合う。一方、変形例の可動刃100は、刃相対位置が中立位置のとき固定刃90の一部の刃部94に可動刃100の刃部の少なくとも一部が重なり合う。

0234

・実施形態の固定刃保持部70は、4つの固定刃固定部74Aと隣り合う部分にそれぞれフック74Bを有する。一方、変形例の固定刃保持部70は、4つのフック74Bのうちの少なくとも1つのフック74Bを省略している。

0235

・実施形態の固定刃保持部70は、誘導部72を有する。一方、変形例の固定刃保持部70は、誘導部72を省略している。
・実施形態の誘導部72は、固定刃保持部70と一体に形成される。一方、変形例の誘導部は、固定刃保持部70と別体に形成される。

0236

・実施形態の誘導部72のコーム72Aは、固定刃90の全ての刃部94に対応する。一方、変形例の誘導部は、複数の刃部94のうちの一部に対応する。例えばスリット93の5ピッチ毎に間引いて配置する。なお、この変形例においては、肌への刺激を比較的少なくすることができる。

0237

・実施形態の誘導部72は、先端部72Cが刃中間部94Aの裏方WC2側の面よりも裏方WC2側に位置する。一方、変形例の誘導部72は、先端部72Cが刃中間部94Aの裏方WC2側の面よりも裏方WC2側に位置する。なお、先端部72Cが裏方WC2側に位置するほど、肌への刺激を小さくすることができる。また、先端部72Cが表方WC1側に位置するほど、髭Hを起こす効率を向上させることができる。

0238

・実施形態の誘導部72は、コーム72Aの曲面部72Bの径が円弧部92Aの径よりも小さい。一方、変形例の誘導部72は、コーム72Aの曲面部72Bの径が円弧部92Aの径よりも大きい。なお、コーム72Aの曲面部72Bの径を小さくするほど、髭起こし効率を向上できる。また、コーム72Aの曲面部72Bの径を大きくするほど、肌への刺激を小さくすることができる。

0239

・実施形態の誘導部72は、先端部72Cの表方WC1側の面が横方向WBと平行な面として形成される。一方、変形例の誘導部72は、先端部72Cの表方WC1側の面が固定刃90から離れるにつれて低く傾斜する。また、この端面を曲面または円弧面とすることもできる。この場合、肌への接触がより滑らかになる。

0240

・実施形態の固定刃保持部70は、固定刃保持部70の縦方向WAの中央に第2位置決め部74Cを有する。一方、変形例の固定刃保持部70は、固定刃保持部70の縦方向WAの端部に位置決め部を有する。この場合、固定刃90の第1位置決め部98を固定刃保持部70の位置決め部に対応した位置に変更する。

0241

・実施形態の固定刃保持部70は、固定刃保持部70の縦方向WAの中央に第2位置決め部74Cを有する。一方、変形例の固定刃保持部70は、固定刃保持部70の縦方向WAの押方WA1側の端部と中央との間、または引方WA2側の端部と中央との間に位置決め部を有する。この場合、固定刃90の第1位置決め部98を固定刃保持部70の位置決め部に対応した位置に変更する。

0242

・実施形態の固定刃保持部70は、2つの突出部71Bを有する。一方、変形例の固定刃保持部70は、2つの突出部71Bのうちの一方を省略する。
・実施形態の固定刃保持部70は、指当構造として各突出部71Bおよび凹部51Y,52Yを有する。一方、変形例の固定刃保持部70は、指当構造として凹部51Y,52Yのみを有する。

0243

・実施形態の各突出部71Bおよび凹部51Y,52Yは、固定刃90の引方WA2側の端部に形成される。一方、変形例の各突出部71Bおよび凹部51Y,52Yは、固定刃90の押方WA1側の端部に形成される。

0244

・実施形態の各突出部71Bおよび凹部51Y,52Yは、固定刃90と横方向WBにおいて隣り合う部分に形成される。一方、変形例の各突出部71Bおよび凹部51Y,52Yは、固定刃90と縦方向WAにおいて隣り合う部分に形成される。

0245

・実施形態の可動刃保持部80は、2つの可動刃固定部85と隣り合う部分にそれぞれフック86を有する。一方、変形例の可動刃保持部80は、2つのフック86のうちの少なくとも1つのフック86を省略している。

0246

・実施形態の可動刃保持部80は、2つの可動刃固定部85と隣り合う部分にそれぞれフック86を有する。一方、変形例の可動刃保持部80は、4つの可動刃固定部85と隣り合う部分にそれぞれフック86を有する。

0247

・実施形態の可動刃保持部80は、縦方向WAの中央に連結部82を有する。一方、変形例の可動刃保持部80は、縦方向WAの端部に連結部を有する。
・実施形態の可動刃保持部80は、縦方向WAの中央に連結部82を有する。一方、変形例の可動刃保持部80は、縦方向WAの押方WA1側の端部と中央との間、または引方WA2側の端部と中央との間に連結部を有する。

0248

・実施形態の連結部82は、装置本体10の中心線C1および電動モーター21の回転中心線C2に位置する。一方、変形例の連結部82は、装置本体10の中心線C1および電動モーター21の回転中心線C2のうちの少なくとも一方から所定距離を置いたところに位置する。なお、連結部82が装置本体10の中心線C1および電動モーター21の回転中心線C2のうちの一方のみから所定距離を置いたところに位置する場合、装置本体10の中心線C1および電動モーター21の回転中心線C2は一致しない。

0249

・実施形態の刃ブロック60は、2つのばね61を有する。一方、変形例の刃ブロック60は、1つ、または3つ以上のばねを有する。
・実施形態のヘッド部50は、ヘッドリンク53および中継部材54を有する。一方、変形例のヘッド部50は、中継部材54を省略している。また、第3リンク33に対する回転が可能な状態でヘッドリンク53を第3リンク33に接続する。

0250

・実施形態の電気かみそり1は、装置本体10へのヘッド部50の取り付けおよび装置本体10からのヘッド部50の取り外しが可能な構成を有する。一方、変形例の電気かみそり1は、ヘッド部50が装置本体10と一体化している。

0251

・実施形態の電気かみそり1は、固定刃90としてスリット刃を1つのみを有する。一方、変形例の電気かみそり1は、固定刃90としてスリット刃を複数有する。
・実施形態の電気かみそり1は、固定刃90としてスリット刃のみを有する。一方、変形例の電気かみそり1は、固定刃90としてスリット刃およびネット刃の少なくとも一方を有する。

0252

・実施形態の変換機構30は、第1リンク31、第2リンク32、および第3リンク33を有する。一方、変形例の変換機構30は、第2リンク32を省略している。この構成は、第1リンク31の第2アーム31Bを第3リンク33に対して回転可能な状態で接続する。

0253

・実施形態の変換機構30は、第2距離D2が第1距離D1よりも大きい第1リンク31を有する。一方、変形例の変換機構30は、第2距離D2が第1距離D1以下の大きさの第1リンク31を有する。

0254

・実施形態の装置本体10は、偏心軸24にローラー25を有し、かつ第1リンク31に入力部分31Dを有する。一方、変形例の装置本体10は、入力部分31Dと同等の機能を有する入力部分を偏心軸24に有し、かつローラー25と同等の機能を有するローラーを第1リンク31に有する。また、入力部分およびローラーは、ローラー25および入力部分31Dと同様の関係を有する。

0255

・実施形態の変換機構30は、支持軸34の中心線の方向が本体横方向ZBに平行する。一方、変形例の変換機構30は、支持軸34の中心線の方向が本体奥行方向ZCに平行する。この構成の第1アーム31Aは、電動モーター21の出力軸22が回転したとき、回転軸31Cを支点として本体横方向ZBにおいて往復直線運動する。

0256

・実施形態の刃ブロック60は、可動刃100の往復直線運動の方向が固定刃90のスリット93の長手方向と直交している。一方、変形例の刃ブロック60は、固定刃90のスリット93の長手方向と可動刃100の往復直線運動の方向とが直交とは異なる角度で交差する。この構成の一例は、固定刃90のスリット93の長手方向が可動刃100の往復直線運動の方向に対して傾斜する。

0257

・実施形態の駆動装置20の偏心軸24は、回転部材23に固定されている。一方、変形例の駆動装置20は、回転部材23および偏心軸24に代えて、回転部材23および偏心軸24が一体化された構造の回転部材を有する。この回転部材は、回転部材23および偏心軸24と同等の機能を有する。なお、一体化された構造は、同一の材料により単一の部材として形成された構造を示す。

0258

・実施形態の駆動装置20の回転部材23は、出力軸22に固定されている。一方、変形例の駆動装置20は、出力軸22および回転部材23に代えて、出力軸22および回転部材23が一体化された構造の出力軸を有する。この出力軸は、出力軸22および回転部材23と同等の機能を有する。なお、一体化された構造は、同一の材料により単一の部材として形成された構造を示す。

0259

・実施形態の支持軸34は、中心線の方向が電源スイッチ18の操作面18Cの仮想平面と平行している。一方、変形例の電気かみそり1は、支持軸34に代えて、中心線が操作面18Cの仮想平面と直交する支持軸を有する。また、第1ケース11のうちの本体横方向ZBの側部に電源スイッチ18を有する。この変形例の支持軸は、支持軸34と同等の機能を有する。

0260

1…電気かみそり、16…防塵ゴム(区画部材)、16A…中央部(先端側凸部)、16B…外周部、16C…縁部、21…電動モーター(駆動源)、22…出力軸(出力部)、33…第3リンク(伝達部)、90…固定刃、100…可動刃。

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