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技術 情報通信システム、データ提供装置、および、車両用端末

出願人 株式会社デンソー
発明者 清水公治
出願日 2011年12月15日 (9年0ヶ月経過) 出願番号 2011-274397
公開日 2013年6月24日 (7年6ヶ月経過) 公開番号 2013-124964
状態 特許登録済
技術分野 教示用装置 交通制御システム 航行(Navigation) 交通制御システム
主要キーワード ルート数 車両用装置 情報提供源 所要時間算出処理 表示用データ生成 案内ボタン 各分岐点 所要時間データ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

分岐点の手前において表示する方面案内図に、ユーザがどのルートを採用するのかの判断に迷いそうな方面が存在する場合には、ユーザに推奨するルートを表示可能に構成する。

解決手段

ナビゲーションシステム10において、データ提供サーバ41は、ナビゲーション装置11に提供する方面案内図表示用データを抽出し、この方面案内図表示用データに基づいて表示される方面案内図に含まれる少なくとも1つの方面に向かう複数のルートから特定した推奨ルートを表示するための推奨ルート描画用データを生成し、推奨ルートの描画を実行する描画実行部を表示するための描画実行部表示用データを生成し、各データをナビゲーション装置11に送信する。ナビゲーション装置11は、提供されたデータに基づいて方面案内図および描画実行部を表示し、描画実行部が操作されると推奨ルートを描画する。

概要

背景

この種のシステムとして、例えば特許文献1に開示されているシステムがある。このシステムでは、方面案内図中に渋滞箇所混雑箇所が存在するか否かを判断し、このような渋滞箇所や混雑箇所が存在しない場合には、方面案内図を表示しないように構成されている。
このシステムによれば、渋滞箇所や混雑箇所が存在する場合に方面案内図が表示されるから、ユーザは、表示された方面案内図に基づいて渋滞箇所や混雑箇所が存在していることを認識することができる。しかしながら、このような渋滞箇所や混雑箇所をどのように迂回すればよいのかはユーザ自身で判断しなければならず、その判断に迷ってしまう場合がある。

概要

分岐点の手前において表示する方面案内に、ユーザがどのルートを採用するのかの判断に迷いそうな方面が存在する場合には、ユーザに推奨するルートを表示可能に構成する。ナビゲーションシステム10において、データ提供サーバ41は、ナビゲーション装置11に提供する方面案内表示用データを抽出し、この方面案内表示用データに基づいて表示される方面案内に含まれる少なくとも1つの方面に向かう複数のルートから特定した推奨ルートを表示するための推奨ルート描画用データを生成し、推奨ルートの描画を実行する描画実行部を表示するための描画実行部表示用データを生成し、各データをナビゲーション装置11に送信する。ナビゲーション装置11は、提供されたデータに基づいて方面案内および描画実行部を表示し、描画実行部が操作されると推奨ルートを描画する。

目的

本発明は、分岐点と、当該分岐点よりも先に存在する複数の方面と、これら複数の方面にそれぞれ連なる複数のルートとを含む方面案内図を表示する車両用端末と、この方面案内図を表示するためのデータを車両用端末に提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

分岐点と、当該分岐点よりも先に存在する複数の方面と、これら複数の方面にそれぞれ連なる複数のルートとを含む方面案内図を表示する車両用端末と、前記方面案内図を表示するための方面案内図表示用データを格納するデータ格納手段を有し、当該方面案内図表示用データを前記車両用端末へ提供するデータ提供装置とからなる情報通信システムであって、前記車両用端末に提供する前記方面案内図表示用データを前記データ格納手段から抽出するデータ抽出手段と、前記データ抽出手段が抽出した前記方面案内図表示用データに基づいて表示される前記方面案内図に含まれる少なくとも1つの方面に向かう複数のルートから推奨ルートを特定し、その推奨ルートを表示するための推奨ルート描画用データを生成する推奨ルート描画用データ生成手段と、前記推奨ルートの描画を実行する描画実行部を表示するための描画実行部表示用データを生成する描画実行部表示用データ生成手段と、前記方面案内図表示用データ、前記推奨ルート描画用データおよび前記描画実行部表示用データを前記車両用端末に送信するデータ送信手段と、前記データ送信手段から受信した前記方面案内図表示用データに基づいて前記方面案内図を表示するとともに、前記描画実行部表示用データに基づいて前記描画実行部を表示する表示手段と、前記描画実行部がユーザにより操作された場合に、前記推奨ルート描画用データに基づいて前記推奨ルートを前記方面案内図とともに描画する推奨ルート描画手段と、を備える情報通信システム。

請求項2

車両の現在位置が予め設定されたデータ取得地点に一致し、且つ、車両の進行方向が前記データ取得地点から前記分岐点に向かう方向に一致する場合に、前記データ提供装置に前記方面案内図表示用データの提供を要求するデータ要求手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報通信システム。

請求項3

前記データ抽出手段は、前記データ要求手段からの要求に応じて、前記車両用端末に提供する前記方面案内図表示用データを前記データ格納手段から抽出することを特徴とする請求項2に記載の情報通信システム。

請求項4

前記データ抽出手段が抽出した前記方面案内図表示用データに基づいて表示される前記方面案内図に含まれる各方面について、各方面に連なるルートの数をそれぞれ特定するルート数特定手段と、前記ルート数特定手段が特定したルートの数が複数である方面について、各ルートを走行した場合に前記分岐点から当該方面に到達するまでの所要時間をそれぞれ算出する所要時間算出手段と、をさらに備え、前記推奨ルート描画用データ生成手段は、前記所要時間算出手段が算出した所要時間が最も短いルートを前記推奨ルートとして特定することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の情報通信システム。

請求項5

前記推奨ルート描画用データ生成手段は、前記所要時間算出手段が算出した各ルートの所要時間の差が所定時間以内である場合には、前記推奨ルート描画用データを生成しないように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の情報通信システム。

請求項6

前記データ送信手段は、さらに、前記分岐点の手前に設定された表示限界地点を示す表示限界地点データを前記車両用端末に送信するように構成され、前記表示手段は、車両の現在位置が前記表示限界地点データによって特定される前記表示限界地点よりも前記分岐点側の地点である場合には、前記方面案内図を表示しないように構成されていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の情報通信システム。

請求項7

分岐点と、当該分岐点よりも先に存在する複数の方面と、これら複数の方面にそれぞれ連なる複数のルートとを含む方面案内図を表示するための方面案内図表示用データを車両用端末に提供するデータ提供装置であって、前記方面案内図表示用データを格納するデータ格納手段と、前記車両用端末に提供する前記方面案内図表示用データを前記データ格納手段から抽出するデータ抽出手段と、前記データ抽出手段が抽出した前記方面案内図表示用データに基づいて表示される前記方面案内図に含まれる少なくとも1つの方面に向かう複数のルートから推奨ルートを特定し、その推奨ルートを表示するための推奨ルート描画用データを生成する推奨ルート描画用データ生成手段と、前記推奨ルートの描画を実行する描画実行部を表示するための描画実行部表示用データを生成する描画実行部表示用データ生成手段と、前記方面案内図表示用データ、前記推奨ルート描画用データおよび前記描画実行部表示用データを前記車両用端末に送信するデータ送信手段と、を備えるデータ提供装置。

請求項8

分岐点と、当該分岐点よりも先に存在する複数の方面と、これら複数の方面にそれぞれ連なる複数のルートとを含む方面案内図をデータ提供装置から提供された方面案内図表示用データに基づいて表示する車両用端末であって、前記データ提供装置から受信した前記方面案内図表示用データに基づいて前記方面案内図を表示するとともに、前記描画実行部表示用データに基づいて前記描画実行部を表示する表示手段と、前記描画実行部がユーザにより操作された場合に、前記推奨ルート描画用データに基づいて前記推奨ルートを前記方面案内図とともに描画する推奨ルート描画手段と、を備える車両用端末。

技術分野

0001

本発明は、分岐点と、当該分岐点よりも先に存在する複数の方面と、これら複数の方面にそれぞれ連なる複数のルートとを含む方面案内図を表示する車両用端末と、この方面案内図を表示するためのデータを車両用端末に提供するデータ提供装置とからなる情報通信システム、当該情報通信システムを構築するデータ提供装置および車両用端末に関する。

背景技術

0002

この種のシステムとして、例えば特許文献1に開示されているシステムがある。このシステムでは、方面案内図中に渋滞箇所混雑箇所が存在するか否かを判断し、このような渋滞箇所や混雑箇所が存在しない場合には、方面案内図を表示しないように構成されている。
このシステムによれば、渋滞箇所や混雑箇所が存在する場合に方面案内図が表示されるから、ユーザは、表示された方面案内図に基づいて渋滞箇所や混雑箇所が存在していることを認識することができる。しかしながら、このような渋滞箇所や混雑箇所をどのように迂回すればよいのかはユーザ自身で判断しなければならず、その判断に迷ってしまう場合がある。

先行技術

0003

特開2004−354212号公報

発明が解決しようとする課題

0004

本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、分岐点の手前において表示する方面案内図に、ユーザに推奨するルートを表示可能に構成した情報通信システム、当該情報通信システムを構築するデータ提供装置および車両用端末を提供することにある。

課題を解決するための手段

0005

本発明によれば、分岐点と、当該分岐点よりも先に存在する複数の方面と、これら複数の方面にそれぞれ連なるルートとを含む方面案内図を表示する車両用端末と、この方面案内図を表示するための方面案内図表示用データを格納するデータ格納手段を有し、当該方面案内図表示用データを車両用端末に提供するデータ提供装置とからなる情報通信システムにおいて、データ抽出手段は、車両用端末に提供する方面案内図表示用データをデータ格納手段から抽出し、推奨ルート描画用データ生成手段は、抽出した方面案内図表示用データに基づいて表示される方面案内図に含まれる少なくとも1つの方面について、その方面に連なる複数のルートから推奨ルートを特定するとともに、その推奨ルートを描画するための推奨ルート描画用データを生成し、描画実行表示用データ生成手段は、推奨ルートの描画を実行する描画実行部を表示するための描画実行部表示用データを生成する。そして、データ送信手段は、方面案内図表示用データ、推奨ルート描画用データおよび描画実行部表示用データを車両用端末に送信し、表示手段は、データ送信手段から受信した方面案内図表示用データに基づいて方面案内図を表示するとともに、描画実行部表示用データに基づいて描画実行部を表示する。そして、描画実行部がユーザにより操作されると、推奨ルート描画手段は、推奨ルート描画用データに基づいて推奨ルートを方面案内図とともに描画する。

0006

この構成によれば、分岐点の手前において表示された方面案内図に、ユーザに推奨するルートを表示するための描画実行部が表示される。従って、ユーザは、その描画実行部を操作することで提示される推奨ルートを採用することができ、どのルートを採用するのかの判断に迷う必要がない。

0007

請求項7に記載した発明は、方面案内図を表示するための方面案内図表示用データを車両用端末に提供するデータ提供サーバに係る発明であり、請求項8に係る発明は、データ提供装置から提供された方面案内図表示用データに基づいて方面案内図を表示する車両用端末に係る発明である。これらデータ提供装置と車両用端末とで上記した情報通信システムを構築することにより、上記の情報通信システムに係る発明と同様の効果を得ることができる。

図面の簡単な説明

0008

本発明の一実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を概略的に示す機能ブロック
案内ボタンを表示しない場合における方面案内図の一例を示す図
案内ボタンを表示する場合における方面案内図の一例を示す図であり、(a)は推奨ルートが描画される前の状態を示す図、(b)は推奨ルートが描画された後の状態を示す図
異なる方面について案内ボタンを表示する場合における方面案内図の一例を示す図3相当図
データ格納部に格納されるデータの一例を示す図
データ取得地点と分岐点指向方向表示限界地点方面案内終了地点と分岐点との関係の一例を示す図
ナビゲーションシステムの動作内容を示すフローチャート
案内ボタン設定処理の内容を示すフローチャート
方面案内図表示処理の内容を示すフローチャート

実施例

0009

以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、ナビゲーションシステム10は、ナビゲーション装置11とデータ提供サーバ41とが通信可能に接続されることで構築される。このナビゲーションシステム10は、特許請求の範囲に記載の情報通信システムに相当する。
ナビゲーション装置11は、特許請求の範囲に記載の車両用端末に相当するものであり、例えば自動車などの車両に搭載され、制御装置12、車両状態検出部13、地図データ入力部14、操作スイッチ部15、外部メモリ16、表示部17、音声コントローラ18、リモコンセンサ19、通信部20などを備えている。制御装置12は、図示しないCPU、ROMおよびRAMを有するマイクロコンピュータ主体として構成されており、ナビゲーション装置11の動作全般を制御する。また、この制御装置12は、CPUにおいて制御プログラムを実行することにより、現在位置特定処理部31、進行方特定処理部32、データ要求処理部33、方面案内図表示処理部34、推奨ルート描画処理部35をソフトウェアによって仮想的に実現する。なお、データ要求処理部33は、特許請求の範囲に記載のデータ要求手段に相当し、方面案内図表示処理部34は、特許請求の範囲に記載の表示手段に相当し、推奨ルート描画処理部35は、特許請求の範囲に記載の推奨ルート描画手段に相当する。

0010

車両状態検出部13は、ナビゲーション装置11を搭載した車両の現在位置や進行方向など各種の車両状態を検出するための検出モジュールである。車両状態検出部13は、方位センサ13a、ジャイロセンサ13b、距離センサ13c、測位用電波受信器13dなどの各種のセンサ類を有している。方位センサ13aは、車両の方位を検出する。ジャイロセンサ13bは、車両の回転角度を検出する。距離センサ13cは、車両の走行距離を検出する。測位用電波受信器13dは、測位システムにより車両の現在位置を測位するために、図示しない測位用衛星から送信される電波を受信する。車両状態検出部13は、これらのセンサ類から得られる検出データを相互に補完しながら、車両の現在位置および進行方向など各種の車両状態を検出する。

0011

地図データ入力部14は、地図データ記憶部14aから地図データを取得する。この地図データ記憶部14aに記憶されている地図データは、図示しないドライブ装置によって地図データ入力部14に読み取られる。地図データ記憶部14aとしては、例えばDVDやCDなどの大容量記憶媒体メモリカードあるいはハードディスクドライブなどの記憶媒体が用いられる。地図データ記憶部14aに記憶されている地図データは、予めDVD、ハードディスクドライブなどの外部の記憶媒体、あるいは、後述するデータ提供サーバ41などの外部の情報提供源から提供されたものであり、複数のノードおよびノード同士をつなぐリンクにより形成された道路データ、目印データマップマッチング用データ目的地データ交通情報を道路データに変換するためのテーブルデータなどの各種のデータを含んでいる。

0012

操作スイッチ部15は、表示部17の画面の近傍に設けられているメカニカルスイッチ、および、表示部17の画面に設けられているタッチパネルスイッチなどから構成されている。ユーザは、操作スイッチ部15の各スイッチを用いて、経路案内の目的地の設定、表示部17の画面や表示態様切り替え(例えば、地図縮尺の変更、メニュー画面の選択、経路の探索、経路案内の開始、現在位置の修正および音量の調整など)を行う各種のコマンドの入力を行う。これにより、ナビゲーション装置11は、ユーザの指示に従って作動する。リモコンセンサ19は、図示しないリモコンとの間でコマンドなどの送受信を行う。リモコンには、複数の操作スイッチが設けられている。ユーザは、リモコンの操作スイッチを操作することにより、リモコンセンサ19を経由して各種の指令信号を制御装置12へ入力する。

0013

外部メモリ16は、例えば着脱可能なフラッシュメモリカードやハードディスクドライブなどの記憶媒体によって構成されている。なお、外部メモリ16は、例えばナビゲーション装置11の制御装置12に設けられているRAMやEEPROM、あるいは地図データ記憶部14aなどと共用してもよい。表示部17は、例えば液晶有機ELなどのカラーディスプレイを有している。表示部17の画面には、車両の現在位置周辺の地図が各種縮尺で表示されるとともに、この地図表示に重ねて車両の現在位置および進行方向を示す現在地マークが表示される。また、目的地までの経路案内を実行する場合には、表示部17の画面には経路案内用の画面が表示される。また、この表示部17には、各種の操作ボタンタッチボタンとして表示される。
音声コントローラ18は、図示しないスピーカに接続している。音声コントローラ18は、制御装置12から入力される音声出力信号に基づいて、スピーカから音声を出力する。スピーカから出力される音声は、経路案内に関する音声、操作説明に関する音声、盗難防止機能の動作中であることを報知する音声、音声認識結果に応じたトークバック音声などである。通信部20は、例えば無線通信回線を経由して、データ提供サーバ41との間で各種のデータ通信を行う。

0014

ナビゲーション装置11の制御装置12は、車両が走行経路に沿って移動可能とするために、表示部17の画面に現在地周辺道路地図を表示するとともに、車両の現在位置および進行方向を示す現在地マークを道路に重ねて表示する。この場合、車両の走行に伴って現在地の表示は、表示部17に表示された地図上を移動する。表示部17に表示された地図は、車両の現在位置に応じてスクロールされる。このとき、制御装置12は、車両の現在位置を道路上にあわせるマップマッチングを実施する。

0015

現在位置特定処理部31は、制御装置12からの指令信号に応じて現在位置特定処理を実行する。この現在位置特定処理は、車両状態検出部13から入力される検出データに基づいて、ナビゲーション装置11が搭載された車両の現在位置を特定する処理である。
進行方向特定処理部32は、制御装置12からの指令信号に応じて進行方向特定処理を実行する。この進行方向特定処理は、車両状態検出部13から入力される検出データに基づいて、ナビゲーション装置11が搭載された車両の進行方向を特定する処理である。

0016

データ要求処理部33は、制御装置12からの指令信号に応じてデータ要求処理を実行する。このデータ要求処理は、現在位置特定処理部31が特定する現在位置、つまり、車両の現在位置が予め設定されたデータ取得地点に一致し、且つ、進行方向特定処理部32が特定する進行方向、つまり、車両の進行方向が予め設定された分岐点指向方向に一致する場合に、データ提供サーバ41にリクエスト信号を送信する処理である。なお、ナビゲーション装置11は、これらデータ取得地点を特定するためのデータ取得地点データおよび分岐点指向方向を特定するための分岐点指向方向データをデータ提供サーバ41から予め取得している。これらデータ取得地点データおよび分岐点指向方向データについては後述する。リクエスト信号は、データ提供サーバ41に、詳しくは後述する方面案内図表示用データなど各種のデータの提供を要求する信号である。制御装置12は、このリクエスト信号に、少なくとも車両の現在位置を示す現在位置データを付加してデータ提供サーバ41に送信する。

0017

方面案内図表示処理部34は、制御装置12からの指令信号に応じて方面案内図表示処理を実行する。この方面案内図表示処理は、車両の進行方向前方に存在する分岐点の手前において、データ提供サーバ41から受信した詳しくは後述する方面案内図表示用データに基づいて、例えば図2に示す方面案内図Gを表示部17に表示する処理、および、データ提供サーバ41から詳しくは後述する推奨ルート描画用データおよび案内ボタン表示用データも受信した場合には、案内ボタン表示用データに基づいて、例えば図3(a)に示す案内ボタンBaまたは図4(a)に示す案内ボタンBbも表示部17に表示する処理を含む。図2図4に示すように、方面案内図Gには、車両の進行方向前方に存在する分岐点Pxの名称、当該分岐点Pxよりも先に存在する複数の方面Da〜Diの名称、および、各方面Da〜Diに連なるルートRa〜Rlの名称が含まれる。

0018

推奨ルート描画処理部35は、制御装置12からの指令信号に応じて推奨ルート描画処理を実行する。この推奨ルート描画処理は、表示部17に表示されている案内ボタンが操作された場合に、例えば図3(b)または図4(b)に示すように、データ提供サーバ41から受信した詳しくは後述する推奨ルート描画用データに基づいて推奨ルートRを形成し、表示部17に表示されている方面案内図中の該当ルートに重ねて描画する処理である。即ち、例えば、図3(a)に示す案内ボタンBaが操作された場合には、図3(b)に示すように、方面Daに連なる推奨ルートR[i−f−c]が方面案内図Gの該当ルートRi,Rf,Rc上に重ねて描画される。また、例えば、図4(a)に示す案内ボタンBbが操作された場合には、図4(b)に示すように、方面Dcに連なる推奨ルートR[l−j−e]が方面案内図Gの該当ルートRl,Rj,Re上に重ねて描画される。なお、推奨ルートR[i−f−c]は、ルートRi,Rf,Rcによって構成されるルートを示し、推奨ルート[l−j−e]は、ルートRl,Rj,Reによって構成されるルートを示す。

0019

次に、データ提供サーバ41の構成について説明する。データ提供サーバ41は、特許請求の範囲に記載のデータ提供装置に相当するものであり、制御装置42、通信部43、データ格納部44などを備えている。制御装置42は、図示しないCPU、ROMおよびRAMを有するマイクロコンピュータを主体として構成されており、データ提供サーバ41の動作全般を制御する。また、制御装置42は、CPUにおいて制御プログラムを実行することにより、データ抽出処理部51、ルート数特定処理部52、所要時間算出処理部53、推奨ルート描画用データ生成処理部54、案内ボタン表示用データ生成処理部55、データ送信処理部56をソフトウェアによって仮想的に実現する。なお、データ抽出処理部51は、特許請求の範囲に記載のデータ抽出手段に相当し、ルート数特定処理部52は、特許請求の範囲に記載のルート数特定手段に相当し、所要時間算出処理部53は、特許請求の範囲に記載の所要時間算出手段に相当し、推奨ルート描画用データ生成処理部54は、特許請求の範囲に記載の推奨ルート描画用データ生成手段に相当し、案内ボタン表示用データ生成処理部55は、特許請求の範囲に記載の描画実行部表示用データ生成手段に相当し、データ送信処理部56は、特許請求の範囲に記載のデータ送信手段に相当する。

0020

通信部43は、例えば無線の通信回線を経由して、各車両に搭載されたナビゲーション装置11との間で各種のデータ通信を行う。また、通信部43は、例えば無線の通信回線を経由して、外部の複数の情報センター61,62との間でもデータ通信を行い、これら情報センター61,62から各種の情報を取得する。情報センター61,62は、各地域に対応して複数設けられており、それぞれ、対応する地域に特化した情報を保有している。情報センター61,62が保有する情報には、対応する地域における渋滞情報交通規制情報工事規制情報事故情報などの各種の交通情報などが含まれる。

0021

データ格納部44は、特許請求の範囲に記載のデータ格納手段に相当するデータベースである。図5に示すように、このデータ格納部44は、地図上に存在する道路の各分岐点にそれぞれ対応付けて、分岐点位置データ、データ取得地点データ、分岐点指向方向データ、表示限界地点データ、方面案内終了地点データ、方面案内図表示用データを格納している。
分岐点位置データは、地図上に存在する道路の各分岐点の位置を特定するデータである。この場合、分岐点位置データは、分岐点の緯度を示す緯度データおよび分岐点の経度を示す経度データで構成されている。
データ取得地点データは、地図上に存在する道路の各分岐点にそれぞれ対応付けて設定されたデータ取得地点を特定するためのデータである。この場合、データ取得地点データは、データ取得地点の緯度を示す緯度データおよびデータ取得地点の経度を示す経度データで構成されている。図6に示すように、この場合、データ取得地点P1は、分岐点Pxを構成する道路R上であって当該分岐点Pxから所定距離離れた地点に設定されている。この所定距離は、適宜変更して実施することができる。上記したように、このデータ取得地点データは、予め、例えばナビゲーション装置11の出荷時や初期設定時などに当該ナビゲーション装置11に提供されるデータである。

0022

分岐点指向方向データは、地図上に存在する道路の分岐点にそれぞれ対応付けて設定された分岐点指向方向を特定するためのデータである。この場合、分岐点指向方向データは、例えば地図上の真北に向かう方向を0度として、この真北に向かう方向を基準として設定されている。図6に示すように、この場合、分岐点指向方向Dは、分岐点Pxに対応付けて設定されたデータ取得地点P1から当該分岐点Pxに向かう方向として定義されている。上記したように、この分岐点指向方向データは、予め、例えばナビゲーション装置11の出荷時や初期設定時などに当該ナビゲーション装置11に提供されるデータである。

0023

表示限界地点データは、地図上に存在する道路の分岐点にそれぞれ対応付けて設定された表示限界地点を特定するためのデータである。この場合、この表示限界地点は、表示限界地点[ボタンあり]と表示限界地点[ボタンなし]とが設定されており、案内ボタンを表示する場合と表示しない場合とで異なる地点が設定される。即ち、案内ボタンを表示する場合の表示限界地点から分岐点までの距離、例えば600メートルは、案内ボタンを表示しない場合の表示限界地点から分岐点までの距離、例えば300メートルよりも長く設定されている。案内ボタンを表示する場合の表示限界地点から分岐点までの距離を、案内ボタンを表示しない場合の表示限界地点から分岐点までの距離よりも長く設定する理由は、ユーザが案内ボタンを操作するための時間、および、当該案内ボタンを操作することで表示される推奨ルートを確認するための時間を十分に確保するためである。

0024

この場合、表示限界地点データは、表示限界地点の緯度を示す緯度データおよび表示限界地点の経度を示す経度データで構成されている。図6に示すように、この場合、表示限界地点P2a,P2bは、分岐点Pxを構成する道路R上であって当該分岐点Pxと当該分岐点Pxに対応付けて設定されたデータ取得地点P1との間の地点に設定されている。即ち、表示限界地点P2aから分岐点Pxまでの距離、および、表示限界地点P2bから分岐点Pxまでの距離は、何れもデータ取得地点P1から分岐点Pxまでの距離よりも短く設定されている。なお、表示限界地点P2aは、案内ボタンを表示する場合の表示限界地点を示し、表示限界地点P2bは、案内ボタンを表示しない場合の表示限界地点を示す。この表示限界地点データは、ナビゲーション装置11に予め提供されるデータではなく、データ提供サーバ41がナビゲーション装置11からリクエスト信号を受信した場合に、当該データ提供サーバ41から当該ナビゲーション装置11に提供されるデータである。

0025

方面案内終了地点データは、地図上に存在する道路の分岐点にそれぞれ対応付けて設定された方面案内終了地点を特定するためのデータである。この場合、方面案内終了地点データは、方面案内終了地点の緯度を示す緯度データおよび方面案内終了地点の経度を示す経度データで構成されている。図6に示すように、この場合、方面案内終了地点P3は、分岐点Pxを構成する道路R上であって当該分岐点Pxと当該分岐点Pxに対応付けて設定された表示限界地点P2a,P2bとの間の地点に設定される。即ち、方面案内終了地点P3から分岐点Pxまでの距離は、表示限界地点P2aから分岐点Pxまでの距離および表示限界地点P2bから分岐点Pxまでの距離よりも短く設定されている。

0026

方面案内図表示用データは、地図上に存在する道路の分岐点について、当該分岐点よりも先に存在する複数の方面および各方面に連なるルートを簡易的に示す方面案内図を形成するためのデータである。この場合、方面案内図表示用データには、方面案内図に含まれる各方面を特定するための情報、例えば、図2に示す各方面Da〜Diの名称、位置などを特定する情報が含まれているとともに、各方面に連なるルートを特定するための情報、例えば、図2に示す各ルートRa〜Rlの名称、位置、長さなどを特定する情報などが含まれている。

0027

データ抽出処理部51は、制御装置42からの指令信号に応じてデータ抽出処理を実行する。このデータ抽出処理は、ナビゲーション装置11からリクエスト信号を受信したことに応じて、ナビゲーション装置11に提供する方面案内図表示用データなどの各種のデータをデータ格納部44から抽出する処理である。即ち、データ抽出処理部51は、ナビゲーション装置11から受信したリクエスト信号に付加されている現在位置データに基づいて、当該ナビゲーション装置11が搭載されている車両の現在位置を特定し、その現在位置に一致するデータ取得地点に対応付けて格納されている各種のデータをデータ格納部44から抽出する。

0028

ルート数特定処理部52は、制御装置42からの指令信号に応じてルート数特定処理を実行する。このルート数特定処理は、データ抽出処理部51が抽出した方面案内図表示用データに基づいて表示される方面案内図に含まれる各方面について、分岐点から各方面に連なるルートの数をそれぞれ特定する処理である。
所要時間算出処理部53は、制御装置42からの指令信号に応じて所要時間算出処理を実行する。この所要時間算出処理は、ルート数特定処理部52が特定したルートの数が複数である方面について、各ルートを走行した場合に分岐点から当該方面に到達するまでの所要時間をそれぞれ算出する処理である。
推奨ルート描画用データ生成処理部54は、制御装置42からの指令信号に応じて推奨ルート描画用データ生成処理を実行する。この推奨ルート描画用データ生成処理は、所要時間算出処理部53が算出した所要時間が最も短いルートを推奨ルートとして特定し、その推奨ルートを方面案内図に重ねて描画するための推奨ルート描画用データを生成する処理である。

0029

案内ボタン表示用データ生成処理部55は、制御装置42からの指令信号に応じて案内ボタン表示用データ生成処理を実行する。この案内ボタン表示用データ生成処理は、推奨ルート描画用データ生成処理部54によって推奨ルート描画用データが生成されている場合に、案内ボタンを表示するための案内ボタン表示用データを生成する処理である。なお、案内ボタン表示用データは、特許請求の範囲に記載の描画実行部表示用データに相当し、案内ボタンは、特許請求の範囲に記載の描画実行部に相当する。案内ボタンは、ナビゲーション装置11の表示部17に表示されるものであり、この場合、タッチボタンとして表示される。ナビゲーション装置11において案内ボタンが操作されると、当該ナビゲーション装置11の制御装置12は、推奨ルート描画用データに基づく推奨ルートの描画を実行する。
データ送信処理部56は、制御装置42からの指令信号に応じてデータ送信処理を実行する。このデータ送信処理は、データ抽出処理部51が抽出した方面案内図表示用データを通信部43を介してナビゲーション装置11に送信するとともに、推奨ルート描画用データ生成処理部54によって推奨ルート描画用データが生成されている場合には、当該推奨ルート描画用データおよび当該推奨ルート描画用データに対応して生成された案内ボタン表示用データも通信部43を介してナビゲーション装置11に送信する処理である。

0030

次に、このような構成のナビゲーションシステム10の動作内容、即ち、ナビゲーション装置11およびデータ提供サーバ41が実行する制御内容について説明する。なお、以下に説明する処理は、説明の便宜上、「ナビゲーション装置11」および「データ提供サーバ41」を主体として説明するが、実際は「ナビゲーション装置11の制御装置12」および「データ提供サーバ41の制御装置42」が実行する処理である。
ナビゲーション装置11は、上記したように地図上に存在する各分岐点にそれぞれ対応付けて設定されたデータ取得地点データおよび分岐点指向方向データをデータ提供サーバ41から予め取得しており、図7に示すように、ナビゲーション装置11が搭載された車両が何れかのデータ取得地点に到達したか否か、即ち、車両の現在位置が何れかのデータ取得地点データによって特定されるデータ取得地点に一致するか否かを監視している(ステップA1)。そして、ナビゲーション装置11は、車両が何れかのデータ取得地点に到達すると(ステップA1:YES)、車両が、そのデータ取得地点に対応する分岐点に向かっているか否か、即ち、車両の進行方向が、そのデータ取得地点に対応する分岐点指向方向(そのデータ取得地点から当該データ取得地点に対応する分岐点に向かう方向)に一致するか否かを判断する(ステップA2)。

0031

ナビゲーション装置11は、車両の進行方向が分岐点指向方向に一致しない場合には(ステップA2:NO)、上記のステップA1に移行する。一方、ナビゲーション装置11は、車両の進行方向が分岐点指向方向に一致する場合には(ステップA2:YES)、データ要求処理部33によるデータ要求処理を実行する(ステップA3)。そして、ナビゲーション装置11は、データ提供サーバ41からデータを受信したか否かを監視しながら待機する(ステップA4)。

0032

データ提供サーバ41は、ナビゲーション装置11からのデータ要求処理に応じて、受信したリクエスト信号に付加されている現在位置データに基づいて車両の現在位置、換言すれば、車両が到達したデータ取得地点を特定する。そして、データ提供サーバ41は、その現在位置に一致するデータ取得地点に対応付けて格納されている方面案内図表示用データをデータ格納部44から抽出する(ステップB1)。また、データ提供サーバ41は、特定した車両の現在位置に一致するデータ取得地点に対応付けて格納されている分岐点位置データに基づいて、方面案内図を表示する対象となる分岐点を案内対象分岐点として特定し、その特定した案内対象分岐点の周辺の交通情報を収集する(ステップB2)。なお、交通情報を収集する範囲は、適宜変更して実施することができる。

0033

次に、データ提供サーバ41は、収集した交通情報に、この場合、渋滞情報が含まれているか否かを判断する(ステップB3)。データ提供サーバ41は、収集した交通情報に渋滞情報が含まれていない場合には(ステップB3:NO)、詳しくは後述するデータ送信処理に移行する(ステップB5)。一方、データ提供サーバ41は、収集した交通情報に渋滞情報が含まれている場合には(ステップB3:YES)、案内ボタン設定処理を実行する(ステップB4)。

0034

ここで、この案内ボタン設定処理の内容について図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。この案内ボタン設定処理では、データ提供サーバ41は、まず、上記のステップB1にて抽出した方面案内図表示用データに基づいて表示される方面案内図に含まれる各方面を特定する(ステップC1)。そして、データ提供サーバ41は、方面案内図に含まれる各方面を処理対象方面として順次設定しながら、処理対象方面として設定した方面について、次に示す各処理を実行する。即ち、データ提供サーバ41は、ルート数特定処理部52によるルート数特定処理を実行する(ステップC2)。このルート数特定処理では、データ提供サーバ41は、案内対象分岐点から処理対象方面に連なるルートの数を特定する。
次に、データ提供サーバ41は、案内対象分岐点から処理対象方面に連なるルートの数が複数であるか否かを判断する(ステップC3)。データ提供サーバ41は、処理対象方面に連なるルートが複数でない場合、つまり、1つである場合には(ステップC3:NO)、詳しくは後述するステップC9に移行する。

0035

一方、データ提供サーバ41は、案内対象分岐点から処理対象方面に連なるルートが複数である場合には(ステップC3:YES)、所要時間算出処理部53による所要時間算出処理を実行する(ステップC4)。この所要時間算出処理では、データ提供サーバ41は、収集した交通情報に含まれる渋滞情報を、例えば図3(a)または図4(a)に示すように、案内対象分岐点Pxから処理対象方面に連なる複数のルートにそれぞれ反映する。即ち、例えば図3(a)において、方面Daが処理対象方面である場合には、当該処理対象方面Daに連なる複数のルートR[i−d−a],R[i−f−c],R[k−h−c]に渋滞情報をそれぞれ反映させる。また、例えば図4(a)において、方面Dcが処理対象方面である場合には、当該処理対象方面Dcに連なる複数のルートR[i−d−b],R[i−g−e],R[l−j−e]に渋滞情報をそれぞれ反映させる。

0036

なお、図3(a)および図4(a)では、例えば車両が完全に停車してしまうような激しい渋滞が発生している区間塗り潰して示し、例えば車両が低速で走行して渋滞が発生しつつある区間はハッチングで示している。データ提供サーバ41は、このようにして渋滞情報を反映すると、各ルートを走行した場合に案内対象分岐点Pxから処理対象方面、この場合、図3(a)では方面Da、あるいは、図4(a)では方面Dcに到達するまでに要する所要時間をそれぞれ算出する。

0037

次に、データ提供サーバ41は、算出した各ルートの所要時間のうち最長の所要時間と最短の所要時間との差を演算する(ステップC5)。そして、データ提供サーバ41は、算出した所要時間の差が所定時間以内、例えば5分以内であるか否かを判断する(ステップC6)。データ提供サーバ41は、差が所定時間以内でない場合には(ステップC6:NO)、推奨ルート描画用データ生成処理部54による推奨ルート描画用データ生成処理を実行する(ステップC7)。この推奨ルート描画用データ生成処理では、データ提供サーバ41は、所要時間算出処理部53が算出した所要時間が最も短いルート、例えば、図3(a)では破線で示すルートR[i−f−c]、図4(a)では破線で示すルートR[l−j−e]を推奨ルートRとして特定し、その推奨ルートを方面案内図に重ねて描画するための推奨ルート描画用データを生成する。

0038

次に、データ提供サーバ41は、案内ボタン表示用データ生成処理部55による案内ボタン表示用データ生成処理を実行する(ステップC8)。この案内ボタン表示用データ生成処理では、データ提供サーバ41は、ナビゲーション装置11において推奨ルートの描画を実行するための案内ボタンを表示するための案内ボタン表示用データを生成する。また、この案内ボタン表示用データ生成処理において、データ提供サーバ41は、案内ボタン表示用データのみならず、方面案内図において案内ボタンを表示する表示位置を特定する案内ボタン表示位置データも生成する。この場合、データ提供サーバ41は、案内ボタンの表示位置を、対応する方面の近傍に設定する。

0039

なお、案内ボタン表示位置データは、案内ボタンの表示位置をナビゲーション装置11の表示部17の座標により特定する座標データとして生成される。ナビゲーション装置11は、データ提供サーバ41から受信した案内ボタン表示用データに基づいて形成した案内ボタンを、同じくデータ提供サーバ41から受信した案内ボタン表示位置データによって特定される表示部17の画面上の座標位置に表示する。ナビゲーション装置11は、表示部17の画面のうち案内ボタンBが表示されている座標がタッチ操作されると、当該案内ボタンが操作されたことを認識するようになっている。

0040

データ提供サーバ41は、抽出した方面案内図表示用データに基づいて表示される方面案内図に含まれる全ての方面、つまり、ステップC1にて特定した全ての方面を順次処理対象方面として設定しながら、各方面に対して、それぞれ上記したステップC2〜C8の処理を実行する(ステップC9:NO)。そして、データ提供サーバ41は、方面案内図に含まれる全ての方面について上記したステップC2〜C8の処理を完了すると(ステップC9:YES)、この案内ボタン設定処理を終了する。データ提供サーバ41は、この案内ボタン設定処理を終了すると、図7に示すデータ送信処理に移行する(ステップB5)。
データ提供サーバ41は、収集した交通情報に渋滞情報が含まれておらず案内ボタン設定処理を経由せずにデータ送信処理に移行した場合には、このデータ送信処理では、ステップB1にて抽出した方面案内図表示用データを送信するとともに、その方面案内図表示用データに対応して格納されている「表示限界地点データ[ボタンなし]」および「方面案内終了地点データ」をデータ格納部44から抽出して送信する。

0041

一方、データ提供サーバ41は、収集した交通情報に渋滞情報が含まれており案内ボタン設定処理を経由してデータ送信処理に移行した場合には、このデータ送信処理では、ステップB1にて抽出した方面案内図表示用データを送信するとともに、その方面案内図表示用データに対応して格納されている「表示限界地点データ[ボタンあり]」および「方面案内終了地点データ」をデータ格納部44から抽出して送信する。また、データ提供サーバ41は、ステップB4の案内ボタン設定処理において生成した推奨ルート描画用データ、案内ボタン表示用データ、および、案内ボタン表示位置データを送信する。また、データ提供サーバ41は、推奨ルートを走行した場合の所要時間を示す所要時間データを生成して送信する。

0042

ナビゲーション装置11は、データ提供サーバ41からデータを受信すると(ステップA4:YES)、車両が、データ提供サーバ41から受信した表示限界地点データによって特定される表示限界地点を通過したか否か、即ち、車両の現在位置が表示限界地点よりも分岐点側であるか否かを判断する(ステップA5)。ナビゲーション装置11は、車両が表示限界地点を分岐点側に越えている場合には(ステップA5:YES)、方面案内図を表示することなく、この処理を終了する。このとき、ナビゲーション装置11は、データ提供サーバ41から受信した各種のデータを破棄、つまり、消去するように構成してもよい。

0043

一方、ナビゲーション装置11は、車両が表示限界地点を分岐点側に越えていない場合には(ステップA5:NO)、その時点で表示部17に表示している情報が方面案内図よりも優先度の高い情報であるか否かを判断する(ステップA6)。なお、方面案内図よりも優先度の高い情報としては、例えば、経路案内実行中に表示される分岐点およびその周辺領域の拡大画面、ユーザによる操作に応じて表示されている画面、つまり、ユーザが所望する画面などが考えられる。
ナビゲーション装置11は、方面案内図よりも優先度の高い情報を表示部17に表示している場合には(ステップA6:YES)、方面案内図を表示することなく、この処理を終了する。このとき、ナビゲーション装置11は、データ提供サーバ41から受信した各種のデータを破棄、つまり、消去するように構成してもよい。

0044

一方、ナビゲーション装置11は、方面案内図と同等あるいは低い優先度の情報を表示部17に表示している場合には(ステップA6:NO)、方面案内図表示処理を実行する(ステップA7)。ここで、この方面案内図表示処理の内容について図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。この方面案内図表示処理では、ナビゲーション装置11は、データ提供サーバ41から受信した方面案内図表示用データに基づいて方面案内図を表示部17に表示する(ステップD1)。このとき、ナビゲーション装置11は、表示した方面案内図を閉じるための図示しない「閉じるボタン」を、例えば表示部17の画面上にタッチボタンとして表示する。また、ナビゲーション装置11は、データ提供サーバ41から案内ボタン表示用データも受信している場合には、当該案内ボタン表示用データに基づいて案内ボタンも表示部17の画面上にタッチボタンとして表示する。

0045

ナビゲーション装置11は、方面案内図を表示すると、車両が、データ提供サーバ41から受信した方面案内終了地点データに基づいて特定される方面案内終了地点を通過したか否か、即ち、車両の現在位置が方面案内終地点よりも分岐点側であるか否かを判断する(ステップD2)。また、ナビゲーション装置11は、方面案内図を閉じるための「閉じるボタン」が操作されたか否かを判断する(ステップD3)。また、ナビゲーション装置11は、方面案内図とともに案内ボタンも表示した場合には、当該案内ボタンが操作されたか否かを判断する(ステップD4)。
ナビゲーション装置11は、車両が方面案内終了地点を通過した場合(ステップD2:YES)、あるいは、「閉じるボタン」が操作された場合(ステップD3:YES)には、表示している方面案内図を閉じ(ステップD5)、方面案内図を表示する前の画面に遷移して(ステップD6)、この処理を終了する。

0046

また、ナビゲーション装置11は、方面案内図とともに案内ボタンを表示した場合において、当該案内ボタンが操作された場合(ステップD4:YES)には、データ提供サーバ41から受信した推奨ルート描画用データに基づいて、表示部17に表示されている方面案内図に重ねて推奨ルートを表示する(ステップD7)。このとき、ナビゲーション装置11は、データ提供サーバ41から所要時間データも受信している場合には、当該所要時間データに基づいて、推奨ルートを走行した場合の所要時間も表示する。そして、ナビゲーション装置11は、車両が方面案内終了地点を通過した場合(ステップD8:YES)、あるいは、「閉じるボタン」が操作された場合(ステップD9:YES)には、表示している方面案内図を閉じ(ステップD5)、方面案内図を表示する前の画面に遷移して(ステップD6)、この処理を終了する。

0047

以上に説明したように本実施形態によれば、車両の進行方向前方に存在する分岐点の手前において表示される方面案内図において、ユーザがどのルートを採用するのかの判断に迷いそうな方面、即ち、その方面に連なるルートが複数であり、且つ、各ルートを走行した場合の所要時間が異なる方面が存在する場合には、ユーザに推奨するルートを表示するための操作ボタンが表示される。従って、ユーザは、その操作ボタンを操作することで提示される推奨ルートを採用することができ、どのルートを採用するのかの判断に迷う必要がない。

0048

また、ある方面について、その方面に連なるルートが複数であり、且つ、各ルートを走行した場合の所要時間が異なる場合であっても、各ルートの所要時間に大差が無いのであれば、所要時間が最も短いルートを推奨ルートとして特定したとしても、他のルートとの差別化を図ることができない。そのため、データ提供サーバ41は、算出した各ルートの所要時間の差が所定時間以内である場合には、何れのルートも推奨ルートとして特定せず、推奨ルート描画用データを生成しないように構成した。
また、車両が分岐点に接近している場合には、方面案内図を表示したとしてもユーザが当該方面案内図を確認する時間を十分に確保することができない。そのため、ナビゲーション装置11は、車両が表示限界地点を通過している場合には、方面案内図を表示しないように構成した。

0049

なお、本発明は、上述した一実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
データ格納部44の構成は適宜変更して実施することができる。例えば、データ格納部44は、各分岐点にそれぞれ対応付けて分岐点コードを格納するとともに、各分岐点コードを、さらに都市コードに基づいてグループ化する構成としてもよい。なお、分岐点コードは、各分岐点を特定するために各分岐点に固有に設定されるコードであり、都市コードは、各都市を特定するために各都市に固有に設定されるコードである。この場合、ナビゲーション装置11は、車両の現在位置を示す現在位置データに代わり、車両の現在位置が含まれる都市の都市コードおよび車両が向かっている分岐点の分岐点コードをリクエスト信号に付加するように構成する。これにより、ナビゲーション装置11は、車両の現在位置に代わり、都市コードおよび分岐点コードによって、要求する方面案内図表示用データを指定することが可能となる。

0050

描画実行部は、案内ボタンとして実現する構成に限られるものではない。例えば、各方面の名称を示す部分をタッチボタンとして表示することで描画実行部として機能させる構成とすることができる。この場合、タッチボタンとして表示される各方面の名称を示す部分を、例えば赤枠で囲んだり、あるいは、点滅させたりするなどして、当該部分がタッチボタンであることをユーザが認識し易いように構成するとよい。
ステップB3の判断処理では、交通情報に「渋滞情報」が含まれているか否かを判断したが、これに代わり、交通情報に例えば「交通規制情報」、「工事規制情報」、「事故情報」などが含まれているか否かを判断するように構成してもよい。

0051

1本の推奨ルートを表示するのではなく、複数の推奨ルートを表示するように構成してもよい。例えば、図3の例では、案内ボタンBaが操作されたことに伴い、方面Daに連なるルートR[i−f−c]のみならず、方面Daに連なる他のルートR[i−d−a]およびルートR[k−h−c]も表示するのである。この場合、各ルートR[i−f−c],R[i−d−a],R[k−h−c]とともに、それぞれのルートを走行した場合の所要時間を添付して表示するように構成するとよい。また、各ルートR[i−f−c],R[i−d−a],R[k−h−c]の表示色を異ならせることにより、つまり、例えば所要時間が短いルートは「青色」で示し、所要時間が長いルートは「赤色」で示すことにより、各ルートの所要時間の違いを視覚的に間接的に示すように構成してもよい。

0052

データ提供サーバ41は、データ抽出処理部51が抽出した方面案内図表示用データに基づいて表示される方面案内図に含まれる全ての方面について、各方面に向かう複数のルートからそれぞれ推奨ルートを特定するのではなく、データ抽出処理部51が抽出した方面案内図表示用データに基づいて表示される方面案内図に含まれる少なくとも1つの方面について、その方面に向かう複数のルートから推奨ルートを特定するように構成してもよい。
データ提供装置は、上記の実施形態に示したデータ提供サーバ41に限られるものではなく、例えば光ビーコンなどの路側機で構成してもよい。この場合、データ提供装置としての路側機は、車両用端末からのデータ提供の要求を待って方面案内図表示用データなどの各種データを提供するのではなく、車両が路側機を通過したときに各種データを車両用端末に提供する構成とする。
車両用端末は、例えばナビゲーション装置11など車両に搭載される車両用装置単体で構成してもよいが、車両用装置とこの車両用装置に通信可能に接続される携帯通信端末との組み合わせにより構成してもよい。

0053

図面中、10はナビゲーションシステム(情報通信システム)、11はナビゲーション装置(車両用端末)、31は現在位置特定処理部(現在位置特定手段)、32は進行方向特定処理部(進行方向特定手段)、33はデータ要求処理部(データ要求手段)、34は方面案内図表示処理部(表示手段)、35は推奨ルート描画処理部(推奨ルート描画手段)、41はデータ提供サーバ(データ提供装置)、44はデータ格納部(データ格納手段)、51はデータ抽出処理部(データ抽出手段)、52はルート数特定処理部(ルート数特定手段)、53は所要時間算出処理部(所要時間算出手段)、54は推奨ルート描画用データ生成処理部(推奨ルート描画用データ生成手段)、55は案内ボタン表示用データ生成処理部(描画実行部表示用データ生成手段)、56はデータ送信処理部(データ送信手段)を示す。

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