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技術 毛髪および環境への負荷が少ないパーマネントウェーブ第2剤

出願人 学校法人山野学苑ナノリンク株式会社
発明者 鎌田正純平田昌義栗原勝夫
出願日 2011年12月16日 (8年6ヶ月経過) 出願番号 2011-275579
公開日 2013年6月24日 (7年0ヶ月経過) 公開番号 2013-124250
状態 特許登録済
技術分野 ヘアーカール 化粧料
主要キーワード 気体吸入口 構成率 逆浸透膜水 ナノ水 ガス洗浄瓶 マイクロナノバブル水 バブルサイズ 水温調整
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年6月24日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

毛髪に対する負荷を少なく、短期間のうちに連続して繰り返し使用することが可能であり、環境に負担を与えないパーマネントウェーブ第2剤の提供。

解決手段

還元剤で毛髪を処理する工程に続きバブル直径最多値が250nm以下であり、酸素を含むナノバブルを含む水をパーマネントウェーブ第2剤として使用する。毛髪をナノバブル水で処理する工程は、毛髪をナノバブル水に浸漬処理しても、またはナノバブル水の流水で処理してもよい。

概要

背景

パーマネントウェーブ化学的パーマネントウェーブ、コールドパーマネントウェーブ、パーマネントウェーブ、パーマ)は、現在パーマウェーブ剤を用いて施される。パーマネントウェーブ剤は、チオグリコール酸システインシステアミンラクトンチオールなどの還元剤アルカリ剤を含む第1剤と、臭素酸ナトリウム過酸化水素などの酸化剤を含む第2剤とからなる。

第1剤中のアルカリ剤が毛髪内部のイオン結合を切断し、膨潤させ、還元剤を浸透し易くし、還元剤が、毛髪中シスチン(S−S)結合を切断する。第2剤は、第1剤で切断されたシスチン結合再結合させる。そのため、強制的にロッド等に巻いたりまたは伸ばした状態の毛髪を、第1剤で処理してシスチン結合を切断し、次に第2剤で処理することにより、元のシスチン結合の組合せから変化したシスチン結合が再構成される。これにより、変形させた毛髪の形状が固定される。ヘアーアイロンヘアドライヤーで作られる変形が一時的であるのに対し、パーマネントウェーブで作られる変形は水に濡らしても通常1〜2ヶ月間保たれる。

第2剤に使用する酸化剤は毛髪に対する損傷を与える。さらに、アレルギーなどの反応を起こすことが知られている。そのために、使用前には必ずパッチテストが必要であるとともに、短期間のうちに連続して繰り返し使用することはできない。したがって、パーマネントウェーブを一度施すと、短期間のうちに再びヘアスタイルの形状を変えることが困難である。

水中に小気泡バブル)を発生させる装置が研究開発されており、特許出願されている(特許文献1〜6)。また、例えば、装置として、アスプ社ASK3型バブルタンクBT-50型などが販売されている。一般に、直径10マイクロメートル以上から数十マイクロメートルの小気泡をマイクロバブル数百ナノメートル以上から10マイクロメートル未満の小気泡をマイクロナノバブル、数百ナノメートル未満の小気泡をナノバブルと呼んでいる。

ナノバブルを含む水は、ナノバブル水と呼ばれ、ナノバブル水に、殺菌(特許文献7〜9)、水質浄化(特許文献10〜13)、生物活性化(特許文献14〜16および非特許文献1)、抗癌作用(非特許文献2)等の効果があることが報告されている。

概要

毛髪に対する負荷を少なく、短期間のうちに連続して繰り返し使用することが可能であり、環境に負担を与えないパーマネントウェーブ第2剤の提供。還元剤で毛髪を処理する工程に続きバブル直径最多値が250nm以下であり、酸素を含むナノバブルを含む水をパーマネントウェーブ第2剤として使用する。毛髪をナノバブル水で処理する工程は、毛髪をナノバブル水に浸漬処理しても、またはナノバブル水の流水で処理してもよい。なし

目的

本発明の目的は、パーマネントウェーブ第2剤の代わりに、ナノバブル水を用いるパーマネントウェーブ方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

還元剤毛髪を処理する工程、および、バブル直径最多値が250nm以下であり、酸素を含むナノバブルを含む水で、毛髪を処理する工程を含む、毛髪にパーマネントウェーブを施す方法。

請求項2

毛髪にパーマネントウェーブを施すための、バブル直径の最多値が250nm以下であり酸素を含むナノバブルを含む水の使用。

請求項3

バブル直径の最多値が250nm以下であり、酸素を含むナノバブルを含む水の製造部、および、毛髪を該ナノバブルを含む水で処理するための作業部、を含む、毛髪にパーマネントウェーブを施すためのシステム

技術分野

0001

本発明は、ナノバブルを含む水を用いる、毛髪化学的パーマネントウェーブ(いわゆる、コールドパーマネントウェーブ)を施す方法に関する。本発明は、毛髪に化学的パーマネントウェーブを施す際の酸化剤(第2剤)代替物としての、ナノバブルを含む水の使用に関する。本発明は、毛髪の化学的パーマネントウェーブに、ナノバブルを含む水を使用するためのシステムに関する。

背景技術

0002

パーマネントウェーブ(化学的パーマネントウェーブ、コールドパーマネントウェーブ、パーマネントウェーブ、パーマ)は、現在パーマウェーブ剤を用いて施される。パーマネントウェーブ剤は、チオグリコール酸システインシステアミンラクトンチオールなどの還元剤アルカリ剤を含む第1剤と、臭素酸ナトリウム過酸化水素などの酸化剤を含む第2剤とからなる。

0003

第1剤中のアルカリ剤が毛髪内部のイオン結合を切断し、膨潤させ、還元剤を浸透し易くし、還元剤が、毛髪中シスチン(S−S)結合を切断する。第2剤は、第1剤で切断されたシスチン結合再結合させる。そのため、強制的にロッド等に巻いたりまたは伸ばした状態の毛髪を、第1剤で処理してシスチン結合を切断し、次に第2剤で処理することにより、元のシスチン結合の組合せから変化したシスチン結合が再構成される。これにより、変形させた毛髪の形状が固定される。ヘアーアイロンヘアドライヤーで作られる変形が一時的であるのに対し、パーマネントウェーブで作られる変形は水に濡らしても通常1〜2ヶ月間保たれる。

0004

第2剤に使用する酸化剤は毛髪に対する損傷を与える。さらに、アレルギーなどの反応を起こすことが知られている。そのために、使用前には必ずパッチテストが必要であるとともに、短期間のうちに連続して繰り返し使用することはできない。したがって、パーマネントウェーブを一度施すと、短期間のうちに再びヘアスタイルの形状を変えることが困難である。

0005

水中に小気泡バブル)を発生させる装置が研究開発されており、特許出願されている(特許文献1〜6)。また、例えば、装置として、アスプ社ASK3型バブルタンクBT-50型などが販売されている。一般に、直径10マイクロメートル以上から数十マイクロメートルの小気泡をマイクロバブル数百ナノメートル以上から10マイクロメートル未満の小気泡をマイクロナノバブル、数百ナノメートル未満の小気泡をナノバブルと呼んでいる。

0006

ナノバブルを含む水は、ナノバブル水と呼ばれ、ナノバブル水に、殺菌(特許文献7〜9)、水質浄化(特許文献10〜13)、生物活性化(特許文献14〜16および非特許文献1)、抗癌作用(非特許文献2)等の効果があることが報告されている。

0007

特許第3682286号
特許第3822839号
特許第3929472号
特開2009−254984号
特開2009−160530号
特開2007−136255号
特開2011−120995号
特開2010−207778号
特開2009−292783号
特開2010−279862号
特開2010−119940号
特開2010−46632号
特開2010−42338号
特開2011−110028号
特開2010−75180号
特開2008−178440号

先行技術

0008

条行弘,マテリアルインテグレ-ション22(5), 44-48, 2009-05
小玉哲也、鈴木衣子、冨田 幸雄、日本流体力学会年会講演論文集2005, 316, AM05-17-025

発明が解決しようとする課題

0009

本発明の目的は、パーマネントウェーブ第2剤の代わりに、ナノバブル水を用いるパーマネントウェーブ方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0010

本発明を具体的に示すと以下の通りである。
[1]還元剤で毛髪を処理する工程、および、
バブル直径最多値が250nm以下にあり、酸素を含むナノバブルを含む水で、毛髪を処理する工程
を含む、毛髪にパーマネントウェーブを施す方法。
[2] 毛髪にパーマネントウェーブを施すための、バブル直径の最多値が250nm以下であり、酸素を含むナノバブルを含む水の使用。
[3] バブル直径の最多値が250nm以下であり、酸素を含むナノバブルを含む水の製造部、および
毛髪を該ナノバブルを含む水で処理するための作業部、
を含む、毛髪にパーマネントウェーブを施すためのシステム。

発明の効果

0011

本発明のナノバブル水を用いる方法により、従来のパーマネントウェーブ第2剤を用いる方法と同等の効果を得ることが可能である。

0012

従来のパーマネントウェーブ剤のみで繰り返しパーマネントウェーブを施した場合、毛髪表面キューティクル剥離が生じるが、本発明のナノバブル水を使用した場合には、キューティクルの損傷がほとんど生じない。

0013

従って、毛髪に対する負荷を少なくすることにより、短期間のうちに連続して繰り返し使用することを可能となる。

0014

また、従来のパーマネントウェーブ第2剤の酸化剤を使用しないので環境に負担を与えない。

図面の簡単な説明

0015

毛髪表面の顕微鏡写真。A−1およびA−2は、パーマネントウェーブ第2剤を用いた場合である。A−1では、一部でキューティクルの剥離が認められる。A−2では、全体でキューティクルの剥離が認められる。
毛髪表面の顕微鏡写真。B−1およびB−2は、パーマネントウェーブ第2剤の代わりに、蒸留水を用いた場合である。B−1およびB−2とも、キューティクルが認められる。
毛髪表面の顕微鏡写真。C−1およびC−2は、パーマネントウェーブ第2剤の代わりに、ナノバブル水を用いた場合である。C−1およびC−2とも、キューティクルが認められる。
ナノバブル直径を示す。(A)は、測定結果および測定装置LM10−HSのセッティングを示す。(B)は、ナノバブル直径とその累積構成率を示す表である。(C)は、(B)の表をグラフ化したものである。
マイクロナノバブル直径を示す。(A)は、測定結果およびLM10−HSのセッティングを示す。(B)は、マイクロナノバブル直径とその累積構成率を示す表である。(C)は、(B)の表をグラフ化したものである。
ナノバブル水製造装置と毛髪をナノバブル水で処理するための作業部を含む、毛髪にパーマネントウェーブを施すためのシステムの概略図である。(1)貯湯タンク部:水槽(50〜200L)をヒーターで加温して37℃〜42℃の水温自動調節貯湯する。ナノバブル発生器は、湯が消費されていないとき、または、湯温指定温度(42℃)を超えたとき、タイマーと関係なく作動する。(2)ナノバブル発生部:ナノバブル発生器は稼働中に気体給気部より大気、酸素など)を自動供給して貯湯にナノバブル化超微細気泡と水の気液混合化)を施す。(3)作業部:貯湯タンクから、ナノバブル化された湯を、場合により添加剤洗浄液、髪保護剤)を加えて、ポンプの圧力で洗面台シャワー吐出する。(4)制御部:システム制御器は、ナノバブル発生器のタイマーによるon/off;ヒーターによる一定(37℃〜42℃)の温度管理;一定(50〜200L)の湯量管理;作業部のポンプのon/off;各種バルブ開閉自動制御する。
使用したキルビーロッドの規格を示す。
使用した水のバブル粒子径と濃度の関係。実線:ナノバブル水、破線:マイクロナノバブル水

0016

本発明において、「毛髪にパーマネントウェーブを施す」とは、還元および酸化作用を持つ物質を用いて、毛髪内のシスチン結合の切断と再結合によるシスチン結合の再編成を行い、毛髪の形状を変化させることをいう。特に、美容室ヘアサロン理髪店等でなされる、髪型を変形し固定するための頭髪に対するコールドパーマネントウェーブ(コールドパーマネント、コールドパーマ、パーマネントまたはパーマ)を指す。

0017

毛髪は、限定されないが、哺乳動物、好ましくは愛玩動物、ヒト、より好ましくは、イヌネコ、ヒトの毛髪である。毛髪の種類は、限定されないが、体毛、頭髪、好ましくはヒトの頭髪である。

0018

パーマネントウェーブの形状は、限定されない。ウエーブスタイルストレートスタイルに変更する、いわゆる、ストレートパーマも含む。

0019

本発明において、ナノバブル水とは、バブル直径の最多値(モード値)が、250nm以下、好ましくは1〜250nm、より好ましくは10〜200nm、さらに好ましくは50〜180nm、特に好ましくは100〜160nmにあるバブルを含む水をいう。

0020

バブル直径の測定方法は、限定されないが、動的光散乱法、Nanoparticle Tracking Analysis(NTA)等によって測定できる。測定装置には、例えば、日本カンタムデザイン(株)のNANOSIGHT LM10−HS等が挙げられる。NTA法は、試料となる水に、レーザーを水平方向に照射し、ナノ粒子からの測方散乱光対物レンズ可視化することにより、そのナノ粒子のブラウン運動を可視化し、そのブラウン運動を自動追跡して粒子の移動速度を算出し、この粒子の移動速度と、試料の温度、粘度より、ストークスアインシュタイン式により粒子径と量を測定する方法である。

0021

水に含まれるバブルの量は、水1mLあたりにバブル粒子数として、5000000個以上、好ましくは40000000個以上、より好ましくは100000000個以上を含む。

0022

水に含まれるバブルの量は、動的光散乱法、Nanoparticle Tracking Analysis(NTA)等によって測定できる。測定装置には、例えば、日本カンタムデザイン(株)のNANOSIGHT LM10−HS等を挙げることができる。

0023

水は、バブルを形成できる水であれば限定されない。好ましくは、上水道水飲料用水、蒸留水、超純水逆浸透膜水)、工業用水等が挙げられる。

0024

バブルのための気体は、酸素を含む気体であれば限定されない。例えば、空気(いわゆる大気)、純粋酸素(医療用酸素スポーツ用酸素(岩谷産業株式会社 ピュア酸素缶5.1リットルNRS−1;株式会社アシクスケイタイ酸素 5L CYS892など))などが挙げられる。好ましくは、空気以上の酸素含有率を有する気体である。

0025

ナノバブル水の製造方法は、ナノバブルを水中に製造する方法であれば限定されないが、例えば、水と気体を攪拌することで作成する気液2相旋回法;ある程度の高圧で十分な量の気体を水の中に溶解させた後、その圧力を解放して水中に大量の気泡を発生させる、過飽和を使った加圧溶解(加圧-減圧)法などが挙げられる。

0026

ナノバブル水の製造装置は、例えば、石田技研株式会社(IOH−P−2)、株式会社アスプ(MA2型、MA2FS型、ASK3型、SMX115型、SMX554型)、株式会社REO研究所、株式会社ナノクス(nanoQuick)、IDEC株式会社(nanoGALFGAS LIQUID FOAM)、株式会社協和機設(バヴィタス)、バブルタンク社(BT-50型)等から販売されている。

0027

一般に、美容院等で市販のパーマネントウェーブ剤を用いて頭髪にパーマネントウェーブを施す工程は、以下のようである。
(1)毛髪をロッドに巻き付ける工程、
(2)還元剤を含むパーマネントウェーブ第1剤で毛髪を処理する工程、
(3)毛髪を水洗する工程、
(4)酸化剤を含むパーマネントウェーブ第2剤で毛髪を処理する工程、
(5)毛髪を水洗する工程、
(6)毛髪を乾燥させる工程、
を含む。

0028

本発明のナノバブル水は、上記(4)のパーマネントウェーブ第2剤に相当するものである。第1剤で切断されたシスチン(S−S)結合を再結合させる第2剤に置き換わるものである。ナノバブル水は、限定されないが、ナノバブル水の使用前に、好ましくは使用直前に製造される。

0029

毛髪は基材に固定される。本発明における基材は、毛髪を固定するものであれば、限定されない。好ましくは、パーマネントウェーブ用ロットである。ロッドであれば、材質、形状は限定されない。スパイラルロッドやキルビーロッドのようにウェーブ効果評価用ロッドでもよい。これらロッドは、市販のものでも、作製してもよい。

0030

毛髪を基材に固定する工程の順番は、毛髪の乾燥前であれば、限定されない。毛髪を還元剤で処理する工程の前、間または後に、毛髪を基材に固定することができる。好ましくは、還元剤で処理する工程の前である。

0031

従来のパーマネントウェーブ剤を用いた場合、還元剤で処理後、酸化剤で処理前に毛髪を水洗する(上記(3))必要があるが、本発明のナノバブル水の場合、上記(3)の水洗工程がなくともよい。本発明のナノバブル水での処理が、上記(3)の水洗工程を兼ね備えることができる。

0032

従来のパーマ剤を用いた場合、酸化剤で処理後、乾燥処理前に毛髪を水洗する(上記(5))必要があるが、本発明のナノバブル水の場合、上記(5)の水洗工程がなくともよい。本発明のナノバブル水での処理が、上記(5)の水洗工程を兼ね備えることができる。

0033

毛髪をナノバブル水で処理する工程は、毛髪をナノバブル水に浸漬処理しても、またはナノバブル水の流水で処理してもよい。

0034

浸漬に使用するナノバブル水の量は、パーマネントウェーブをかける部分の毛髪が浸漬することのできる量以上であれば限定されない。

0035

ナノバブル水は、浸漬中に、新鮮なナノバブル水に交換されても良い。

0036

浸漬時間は、限定されないが、3分以上、好ましくは10分〜90分、より好ましくは15分〜60分である。浸漬時間は、毛髪に対するナノバブル水の量および浸漬中のナノバブル水の交換頻度により変わることができる。

0037

ナノバブル水の温度は、限定されないが、5〜50℃、好ましくは10〜45℃、より好ましくは12〜40℃の範囲である。

0038

ナノバブル流水の流速は、限定されないが、1〜60mL/秒、好ましくは2.5〜40mL/秒、より好ましくは5〜20mL/秒である。
処理時間は、限定されないが、1〜60分、好ましくは5〜30分で、10〜15分がより好ましい。

0039

毛髪の乾燥工程は、毛髪が乾燥させる方法であれば限定されない。一般に、美容室等においては、ドライヤーが用いられる。

0040

本発明は、毛髪にパーマネントウェーブを施すための、ナノバブル水製造部および毛髪をナノバブル水で処理するための作業部を含むシステムを含む。

0041

ナノバブル水製造部は、ナノバブル水を製造する部であれば限定されない。市販のナノバブル水製造装置をそのまま、または適宜改良して用いても良い。また、独自に作製しても良い。

0042

毛髪をナノバブル水で処理するための作業部は、ナノバブル水を供給する蛇口および/またはシャワーを備えた洗面台を含む。市販の蛇口および/またはシャワーを備えた洗面台をそのまま、または適宜改良して用いても良い。また、独自に作製しても良い。

0043

さらに、ナノバブル水を貯める貯水タンク部を含んでも良い。貯水タンク部は、水温調整できることが好ましい。

0044

以下、実施例等により本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。

0045

酸化方法がパーマネントウェーブ効率に与える影響を検討した。

0046

試料
・毛髪((株)ビューラックス、BM-B15):人毛黒髪15cm,50本を1束とする。
・パーマネントウェーブ第1剤:日本ロレアル(株)ロレアルST-Bプロフェッショナル用(チオ
・パーマネントウェーブ第2剤:日本ロレアル(株)ロレアルST-B プロフェッショナル用(臭素酸
洗浄水:蒸留水(島津製作所SWAC-500)
・ナノバブル水(ナノ水):石田技研製装置(IOH−P−2)を用いて製造した。ナノ水の製造は、初めに、装置を蒸留水の中に浸漬し、予め10分間ナノバブルを発生させた後、ナノ水として使用した。装置は、ナノ水での処理の間、稼動させ続けた。
パーマネントウェーブ用ロッド:キルビーロッド(アクリル製)

0047

方法
パーマネントウェーブ効果評価方法
1)毛髪をキルビーロッドに巻きつけた。
2)パーマネントウェーブ第1剤(50mL)に、毛髪を巻きつけたキルビーロッドを水平に保持して浸した。
3)浸漬時間は15分とした(温度14℃)。
4)200mLの蒸留水に1分浸漬した後、毛髪を蒸留水から引き上げ軽く振って蒸留水を振り落とし、パーマネントウェーブ第1剤(ロレアルST−Bプロフェッショナル用(チオ))を除去した。
5)上記4)の操作を3回繰り返した。蒸留水は洗浄ごとに新しいものと交換した。
6)パーマネントウェーブ第2剤(ロレアルST−B プロフェッショナル用(臭素酸)、50mL、ナノバブル水(4L)または蒸留水(4L)に、毛髪を巻きつけたキルビーロッドを垂直に保持して浸した。
7)浸漬時間は15分とした(温度14℃)。
8)200mLの蒸留水に1分浸漬した後、毛髪を蒸留水から引き上げ軽く振って蒸留水を振り落とし、パーマネントウェーブ第2剤を除去した。
9)上記8)の操作を3回繰り返した。蒸留水は洗浄ごとに新しいものと交換した。
10)上記1)〜9)の操作を10回繰り返し実施した後に、毛髪をロッドからはずし、37℃インキュベーター(島津製作所BITEC-300)中で乾燥させ、ウェーブ効率を測定した。

0048

ウェーブ効率はキルビー法により測定した(ビービーコム株式会社、大門哲也著、ベーシックマスター毛髪科学を知る 2003年)。
キルビー法によるウェーブ効率は次のように求められる。

0049

ウェーブ効率(%)=100−(100×(b−a))÷(c−a)
a.キルビーロッドの第1ピンから第7ピンまでの長さ(mm)
b.ウェーブした毛髪の6つ山の頂上間の全長(mm)
c.ウェーブした毛髪の6つ山を直線に伸ばしたときの全長(mm)

0050

キューティクルの評価
毛髪表面を顕微鏡(日立卓上顕微鏡TM-1000)で観察し、キューティクルの損傷を評価した。

0051

結果
ナノ水は、蒸留水と異なり、パーマネントウェーブ第2剤と同様に良好なウェーブ効率を示し、パーマネントウェーブ第2剤の代わりに用いることができることが示された(表1)。

0052

0053

顕微鏡で観察すると、パーマネントウェーブ第2剤の場合、キューティクルの剥離が認められる(図1A−1および2)。蒸留水の場合、キューティクルが保持されている(図1B−1および2)。ナノバブル水の場合も、キューティクルが保持されている(図1C−1および2)。空気のみによる酸化では、毛髪にダメージが認められた(示していない)。

0054

ナノバブル水は、良好なウェーブ効率を示し、キューティクルも保持されているので、酸化剤を含む従来のパーマネントウェーブ第2剤よりも優れている。

0055

また、従来のパーマネントウェーブ第2剤(酸化剤)除去のための水洗操作を省くことが可能である。

0056

浸漬時間がパーマネントウェーブ効率に与える影響を検討した。

0057

石田技研製装置(IOH−P−2)で製造したナノバブル水(ナノ水)を用いて、実施例1と同様に、浸漬時間のみを変えて、ウェーブ効率を測定した。

0058

0059

浸漬時間は15分以降に大きな変化はなく、15分の浸漬で十分なウェーブ効果が得ることが可能である。

0060

バブルサイズがパーマネントウェーブ効率に与える影響を検討した。

0061

バブルサイズの異なる水を製造し、実施例1と同様にウェーブ効率を測定した。

0062

バブル水の製造
脱気水:使用直前までスターラ撹拌した蒸留水を真空ポンプで脱気して製造した。1回の浸漬に4L使用。
・ナノバブル水(ナノ水):実施例1と同様に石田技研製装置(IOH−P−2)を用いて製造した。新鮮なナノ水を常時供給できるように、浸漬中も装置を稼働させておいた。1回の浸漬に4L使用。
マイクロナノバブル水(マイクロナノ水):アスプ社製装置(ASK3型)を用いて製造した。新鮮なマイクロナノ水を常時供給できるように、浸漬中も装置を稼働させておいた。1回の浸漬に4L使用。
・G4水:脱気水中のガス洗浄用細孔(東京硝子器機株式会社 F透明共通ガス洗浄瓶FG4中管250:250mLサイズ)にポンプで空気を挿入(20mL/sec)して製造した(10分間予め稼働し、その後G4水として使用した)。新鮮なG4水を供給できるように、浸漬中も装置を稼働させておいた。1回の浸漬に250mL使用。
・G2水:脱気水中のガス洗浄用細孔(東京硝子器機株式会社 F透明共通ガス洗浄瓶FG2中管250:250mLサイズ)にポンプで空気を挿入(20mL/sec)して製造した(10分間予め稼働し、その後G2水として使用した)。新鮮なG2水を供給できるように、浸漬中も装置を稼働させておいた。1回の浸漬に250mL使用。

0063

バブルサイズの測定
・ナノ水およびマイクロナノ水は、日本カンタム・デザイン(株)NANOSIGHT LM10−HSを用いて測定した。サンプルは、製造直後のバブル水を用いた。
・G4水およびG2水は、ガス洗浄用細孔サイズ中間値をバブルサイズとした。

0064

結果
バブル直径
・脱気水:未測定
ナノバブル水:Mode値(最頻値)136nm(図2A)、バブル量126000000/mL
・マイクロナノバブル水:Mode値(最頻値)413nm(図3A)、バブル量249000000/mL
・G4水:7.5μm(ガス洗浄用細孔サイズの中間値)
・G2水:45μm(ガス洗浄用細孔サイズの中間値)

0065

0066

良好なウェーブ効率を得るには、バブル直径は小さい必要があることが明らかとなった(表2)。

0067

酸素濃度がパーマネントウェーブ効率に与える影響を検討した。

0068

気体
・酸素濃度:窒素ガスによる置換バブル発生装置気体吸入口密閉した20cm四方容器窒素ボンベよりガスを挿入し、ガス置換を行った後に、バブル発生装置を稼働させ、窒素バブルを含む水を作成した。
・空気(いわゆる大気の組成比体積/%)は、N2:78.084、O2:0.946、Ar:00.934、CO2:00.032である)
・スポーツ用酸素(95%O2、エア・ウォーター株式会社 酸素O2、5L、9.0kg/cm2)

0069

空気の代わりに、窒素ガスまたはスポーツ用酸素を給気して石田技研製装置を用いてナノバブル水を製造し、実施例1と同様にウェーブ効率を測定した。

0070

結果
バブルのための気体は、空気で十分であることが明らかとなった(表3)。

0071

0072

還元酸サイクルを10回繰り返した実施例1に対し、1回の還元酸化サイクルにおけるウェーブ効率を測定した。

0073

方法
1)〜9)は実施例1と同じ。
10)ロッドから毛髪をはずし、37℃で乾燥させ、キルビー法によりウェーブ効率を測定した。

0074

結果
10回繰り返した実施例1と比較してウェーブ効率は低下したが、ナノバブル水は、パーマネントウェーブ第2剤と同様に良好なウェーブ効率を示し、パーマネントウェーブ第2剤の代わりに用いることができることが示された(表4)。

0075

0076

実施例4の浸漬の代わりに、ナノバブル流水で処理した場合を検討した。

0077

方法
1)〜5)は実施例1と同じ。
6)ナノバブル水をホースから出し、キルビーロッド上の毛髪にまんべんなく15分間(17mL/sec)かけた(温度18℃)。
7)ロッドからはずし、37℃で乾燥させ、キルビー法によりウェーブ効率を測定した。

0078

結果
実施例4の場合よりウェーブ効率は若干低下したが、十分なウェーブ効率を示し、ナノバブル水を流水で処理する方法でも、パーマネントウェーブ第2剤の代わりになることが示された(表5)。ナノバブル流水を用いることで、パーマネントウェーブ第1剤(還元剤)除去のための水洗操作を省くことも可能となる。

0079

0080

水温がパーマネントウェーブ効率に与える影響を検討した。

0081

石田技研製装置(IOH−P−2)で製造したナノバブル水(ナノ水)を用いて、実施例1と同様に、水温を変えて、ウェーブ効率を測定した。水温は、冷却装置としてを入れたガラス容器および投げ込みヒーター(東京硝子器械AWA1503プラグ付)を用いて、温度計で温度を確認しつつ調整した。

0082

実施例

0083

温度は15℃に大きな変化はなく、15℃以上で十分なウェーブ効果が得ることが可能である。

0084

本発明の方法によれば、パーマネントウェーブを一度施した後でも、再びヘアスタイルの形状を変えることが容易であり、気軽にオシャレを楽しむことができる。本発明は、美容理髪化粧などの分野で利用できる。

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