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技術 診療評価装置および診療評価プログラム

出願人 セコム株式会社
発明者 島田陽介
出願日 2011年11月17日 (9年0ヶ月経過) 出願番号 2011-251235
公開日 2013年5月30日 (7年5ヶ月経過) 公開番号 2013-105472
状態 特許登録済
技術分野 医療・福祉事務
主要キーワード 乖離状態 標準ベクトル 実施率 評価基準テーブル 質的データ 評価項目毎 診療実績 パーセンタイル値
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年5月30日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

診療実績データを用いて「個々の診療行為の質」を評価できる診療評価装置を提供する。

解決手段

評価項目の選択を受け、評価基準テーブル112から選択された評価項目に対応する診療行為および当該診療行為に関連する患者属性を抽出する診療行為抽出手段121と、診療実績情報111を参照し、抽出された診療行為に関連する患者属性毎に抽出された診療行為が実施された患者数又は患者数の分布を求める患者数算出手段122と、評価基準テーブル112から選択された評価項目に対応する第一標準を抽出し、患者数又は患者数の分布と抽出された第一標準とを比較可能集計する集計手段123と、を設けた診療評価装置100とする。

概要

背景

従来、「傷病への対応が適切であったか否か」を評価するための医療行為評価システムが開示されている。具体的には、傷病単位の診療ガイドラインに沿った診療行為の一覧を予め記憶しておき、傷病単位毎に一覧にある診療行為と、実際に行われた診療行為を比較し、一致しているほど評価を高く、相異しているほど評価を低くするものであった。(特許文献1)

概要

診療の実績データを用いて「個々の診療行為の質」を評価できる診療評価装置を提供する。評価項目の選択を受け、評価基準テーブル112から選択された評価項目に対応する診療行為および当該診療行為に関連する患者属性を抽出する診療行為抽出手段121と、診療実績情報111を参照し、抽出された診療行為に関連する患者属性毎に抽出された診療行為が実施された患者数又は患者数の分布を求める患者数算出手段122と、評価基準テーブル112から選択された評価項目に対応する第一標準を抽出し、患者数又は患者数の分布と抽出された第一標準とを比較可能集計する集計手段123と、を設けた診療評価装置100とする。

目的

本発明は、診療行為の質を評価するために、診療行為の実績情報と患者属性を組み合わせ、客観的なデータとして分析評価する診療評価装置の実現を目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
0件

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請求項1

医療機関における診療行為を評価するための評価項目毎に、前記評価項目に関連する診療行為、前記診療行為に関連する患者属性及び前記診療行為と前記患者属性の標準的な関連性を示す第一標準を対応付け評価基準テーブルと、少なくとも患者毎に患者属性と実施された診療行為を対応付けた診療実績情報と、を記憶する記憶部と、前記評価基準テーブルと前記診療実績情報に基づいて前記医療機関における診療行為を統計的に処理する情報処理部と、前記情報処理部での処理結果を表示する表示部と、を備え、前記情報処理部は、評価項目の選択を受け、前記評価基準テーブルから前記選択された評価項目に対応する診療行為および当該診療行為に関連する患者属性を抽出する診療行為抽出手段と、前記診療実績情報を参照し、前記抽出された診療行為に関連する患者属性毎に前記抽出された診療行為が実施された患者数又は患者数の分布を求める患者数算出手段と、前記評価基準テーブルから前記選択された評価項目に対応する第一標準を抽出し、前記患者数又は患者数の分布と前記抽出された第一標準とを比較可能集計する集計手段と、前記集計手段にて集計した結果を前記表示部に表示させる表示手段と、を有することを特徴とする診療評価装置

請求項2

請求項1に記載の診療評価装置であって、前記集計手段は、前記患者数又は患者数の分布と前記抽出された第一標準との乖離状態評価値として算出し、前記表示手段は、前記評価値を集計した結果に含めて表示することを特徴とする診療評価装置。

請求項3

請求項1又は2に記載の診療評価装置であって、前記評価基準テーブルは、複数の診療行為の第一標準間の相関を示す第二標準を含み、前記集計手段は、前記選択された評価項目に複数の診療行為が対応付けられている場合、当該診療行為及び関連する患者属性の組み合わせ毎に前記抽出された診療行為が実施された患者数又は患者数の分布を求め、当該診療行為間における患者数又は患者数の分布の相関を算出し、前記第二標準との乖離状態を評価値として算出し、前記表示手段は、前記評価値を集計した結果に含めて表示することを特徴とする診療評価装置。

請求項4

コンピュータを、医療機関における診療行為を評価するための評価項目毎に、前記評価項目に関連する診療行為、前記診療行為に関連する患者属性及び前記診療行為と前記患者属性の標準的な関連性を示す第一標準を対応付けた評価基準テーブルと、少なくとも患者毎に患者属性と実施された診療行為を対応付けた診療実績情報と、を記憶する記憶部を参照して、前記評価基準テーブルと前記診療実績情報に基づいて前記医療機関における診療行為を統計的に処理する情報処理部であって、評価項目の選択を受け、前記評価基準テーブルから前記選択された評価項目に対応する診療行為および当該診療行為に関連する患者属性を抽出する診療行為抽出手段と、前記診療実績情報を参照し、前記抽出された診療行為に関連する患者属性毎に前記抽出された診療行為が実施された患者数又は患者数の分布を求める患者数算出手段と、前記評価基準テーブルから前記選択された評価項目に対応する第一標準を抽出し、前記患者数又は患者数の分布と前記抽出された第一標準とを比較可能に集計する集計手段と、前記集計手段にて集計した結果を前記表示部に表示させる表示手段と、を含む情報処理部と、前記情報処理部での処理結果を表示する表示部と、として機能させることを特徴とする診療評価プログラム

技術分野

0001

本発明は、診療実績データを分析し、分析結果を提示する診療評価装置に関する。

背景技術

0002

従来、「傷病への対応が適切であったか否か」を評価するための医療行為評価システムが開示されている。具体的には、傷病単位の診療ガイドラインに沿った診療行為の一覧を予め記憶しておき、傷病単位毎に一覧にある診療行為と、実際に行われた診療行為を比較し、一致しているほど評価を高く、相異しているほど評価を低くするものであった。(特許文献1)

先行技術

0003

特開2010−191891号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、診療行為の質を評価するには、診療行為を受けた患者年齢既往症体調など、診療行為を実施した際の患者属性を考慮することが重要である。近年、包括医療制度の導入や医療機関内情報の電子化が進み、診療行為が実施された際の患者情報蓄積されつつある。

0005

しかしながら、従来の医療行為評価システムは、傷病単位での診療行為の実施状況を評価するに留まり、診療実施時における患者の年齢等の患者属性を加味して、診療行為の質を評価するものではなかった。

0006

そこで、本発明は、診療行為の質を評価するために、診療行為の実績情報と患者属性を組み合わせ、客観的なデータとして分析評価する診療評価装置の実現を目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明の1つの態様は、医療機関における診療行為を評価するための評価項目毎に、前記評価項目に関連する診療行為、前記診療行為に関連する患者属性及び前記診療行為と前記患者属性の標準的な関連性を示す第一標準を対応付け評価基準テーブルと、少なくとも患者毎に患者属性と実施された診療行為を対応付けた診療実績情報と、を記憶する記憶部と、前記評価基準テーブルと前記診療実績情報に基づいて前記医療機関における診療行為を統計的に処理する情報処理部と、前記情報処理部での処理結果を表示する表示部と、を備え、前記情報処理部は、評価項目の選択を受け、前記評価基準テーブルから前記選択された評価項目に対応する診療行為および当該診療行為に関連する患者属性を抽出する診療行為抽出手段と、前記診療実績情報を参照し、前記抽出された診療行為に関連する患者属性毎に前記抽出された診療行為が実施された患者数又は患者数の分布を求める患者数算出手段と、前記評価基準テーブルから前記選択された評価項目に対応する第一標準を抽出し、前記患者数又は患者数の分布と前記抽出された第一標準とを比較可能集計する集計手段と、前記集計手段にて集計した結果を前記表示部に表示させる表示手段と、を有することを特徴とする診療評価装置である。

0008

本発明の別の態様は、コンピュータを、医療機関における診療行為を評価するための評価項目毎に、前記評価項目に関連する診療行為、前記診療行為に関連する患者属性及び前記診療行為と前記患者属性の標準的な関連性を示す第一標準を対応付けた評価基準テーブルと、少なくとも患者毎に患者属性と実施された診療行為を対応付けた診療実績情報と、を記憶する記憶部を参照して、前記評価基準テーブルと前記診療実績情報に基づいて前記医療機関における診療行為を統計的に処理する情報処理部であって、評価項目の選択を受け、前記評価基準テーブルから前記選択された評価項目に対応する診療行為および当該診療行為に関連する患者属性を抽出する診療行為抽出手段と、前記診療実績情報を参照し、前記抽出された診療行為に関連する患者属性毎に前記抽出された診療行為が実施された患者数又は患者数の分布を求める患者数算出手段と、前記評価基準テーブルから前記選択された評価項目に対応する第一標準を抽出し、前記患者数又は患者数の分布と前記抽出された第一標準とを比較可能に集計する集計手段と、前記集計手段にて集計した結果を前記表示部に表示させる表示手段と、を含む情報処理部と、前記情報処理部での処理結果を表示する表示部と、として機能させることを特徴とする診療評価プログラムである。

0009

ここで、前記集計手段は、前記患者数又は患者数の分布と前記抽出された第一標準との乖離状態評価値として算出し、前記表示手段は、前記評価値を集計した結果に含めて表示することが好適である。

0010

また、前記評価基準テーブルは、複数の診療行為の第一標準間の相関を示す第二標準を含み、前記集計手段は、前記選択された評価項目に複数の診療行為が対応付けられている場合、当該診療行為及び関連する患者属性の組み合わせ毎に前記抽出された診療行為が実施された患者数又は患者数の分布を求め、当該診療行為間における患者数又は患者数の分布の相関を算出し、前記第二標準との乖離状態を評価値として算出し、前記表示手段は、前記評価値を集計した結果に含めて表示することが好適である。

発明の効果

0011

本発明によれば、診療の実績データを用いて「個々の診療行為の質」を評価できる。

図面の簡単な説明

0012

本発明の実施の形態における診療評価装置の構成を示す図である。
本発明の実施の形態における診療実績情報の登録例を示す図である。
本発明の実施の形態における評価基準テーブルの登録例を示す図である。
本発明の実施の形態における診療評価方法フローチャートである。
本発明の実施の形態における診療評価処理の結果の表示例を示す図である。
本発明の実施の形態における診療評価処理の結果の表示例を示す図である。
本発明の実施の形態における診療評価処理の結果の表示例を示す図である。
本発明の実施の形態における診療評価処理の結果の表示例を示す図である。

実施例

0013

本発明の実施の形態における診療評価装置100は、図1に示すように、記憶部110、情報処理部120及び表示部130を含んで構成される。診療評価装置100は、コンピュータにより診療評価プログラムを実行することにより実現することができる。

0014

情報処理部120は、コンピュータのCPU等の制御手段によって実現される。情報処理部120は、記憶部110に予め記憶されている診療評価プログラムを実行することにより、後述する診療行為抽出手段121、患者数算出手段122及び集計手段123として機能する。また、情報処理部120は、キーボードマウス等の入力手段(図示しない)を備え、診療評価装置100のユーザからの入力を受け付け、それに応じた処理を実行する。

0015

記憶部110は、半導体メモリハードディスク光ディスク等の記憶手段を含んで構成され、読み出し及び書き込みのためにアクセス可能に情報処理部120と接続される。記憶部110は、診療評価プログラム、診療実績情報111及び評価基準テーブル112を記憶する。

0016

表示部130は、ディスプレイプリンタ等の出力手段を含み、診療実績情報111で処理された情報をユーザに呈示する。例えば、集計手段123からの出力を評価結果として表示する。

0017

ここで、診療実績情報111及び評価基準テーブル112について説明する。

0018

診療実績情報111は、患者属性(患者自身に関する属性、患者の遺伝的な属性等を含む)、患者に対する診療行為の内容を含む情報である。本実施の形態では、診療実績情報111は、図2に示すように、患者(患者ID)に対応付けられた「傷病名」、「実施診療行為」、「年齢」、「性別」などを含む情報である。診療実績情報111は、外部の記憶手段に診療実績DB200として記憶させておき、必要に応じて情報を取得してもよいし、予め必要な情報を記憶部110に記憶しておいてもよい。

0019

評価基準テーブル112は、診療の評価を行うための基準に関する情報である。本実施の形態では、評価基準テーブル112は、図3に示すように、「評価項目」に対応付けられた「集計元選択項目」、「診療行為」、「患者属性」、「患者属性種別」、「第一標準」、「第2標準」を含む情報である。

0020

「評価項目」とは、診療行為と患者の属性との関係性を分析することで診療行為の質の評価ができる項目である。医師は、診療ガイドラインや医学的知識を基に、患者の年齢などの属性に応じて、当該患者に対して行う診療行為を選択している。例えば、「僧帽弁閉鎖不全症」の患者に対しては、患者の年齢や重症度に応じて「弁形成術」と「弁置換術」という2種類の診療行為を選択的に行っている。このような診療行為を選択する基準のうち特に重要である項目を「評価項目」とし、「評価項目」に関連付けて評価に用いる各種情報が登録されている。

0021

「集計元選択項目」とは、診療実績情報111から集計処理母集団となる患者群を選択するための情報である。「集計元選択項目」は、傷病又は診療行為とされる。例えば、評価項目が「僧帽弁閉鎖不全症における手術方法」である場合、僧帽弁閉鎖不全症の患者群が集計処理の母集団となる。また、評価項目が「年齢とバンコマイシン投与量」である場合、バンコマイシンを投与した患者群が集計処理の母集団となる。

0022

「診療行為」は、医師によって行われる手術投薬などの行為のうち、医師の診療行為の選択結果として注目する診療行為を示す情報である。「診療行為」を参照して、患者数や患者数の分布を算出する際に集計対象が選択される。「集計元選択項目」により規定された母集団を、医師がどのような診療行為を行ったかによって、さらに複数の患者群に分ける。

0023

「患者属性」は、「診療行為」について患者数や患者数の分布を算出する際に、軸となる患者属性を示す情報である。医師が診療行為を行う際、患者属性を考慮し適切な診療行為を選択するが、特に考慮することがガイドライン推奨されている患者属性とすることが好適である。例えば、「患者属性」は、年齢や妊娠有無、血清クレアチニン濃度等である。また、軸となる患者属性は、1つだけでなく、2軸以上でも良い。

0024

「患者属性種別」は、患者属性をデータの種類で識別するための情報である。ここでは、年齢など連続的な数値で表せる情報を量的データと定義し、性別などの連続的な数値で表せない情報を質的データと定義する。

0025

「第一標準」は、患者数や患者数の分布の標準的な値を示す情報であり、診療ガイドラインで規定されている診療行為と患者属性との関係性を考慮して理想的な値を予め算出したものである。また、複数の医療機関について算出した患者数や患者数の分布の平均的な値を第一標準としてもよい。また、医療機関同士を比較し評価を行いたい場合は、比較対象である医療機関について算出した患者数や患者数の分布を第一標準としてもよい。例えば、「第一標準」は、「評価項目」に対応する「診療行為」の各々についての患者属性の最大値、75%パーセンタイル値中央値、25%パーセンタイル値、最小値、患者に対する施術実施率等とすることができる。

0026

「第二標準」は、「評価項目」に対応する「診療行為」が複数ある場合に各診療行為間の第一標準の相関を表す情報であり、各診療行為間の相関の理想的な値を予め算出したものである。また、各診療行為間の相関の平均的な値を第二標準としてもよい。また、医療機関同士を比較し評価を行いたい場合は、比較対象である医療機関について算出した各診療行為間の相関を第二標準としてもよい。

0027

次に、図4のフローチャートを参照して、本実施の形態における診療評価装置100における処理について説明する。ユーザによる「評価項目」の選択操作があると処理を開始する。本実施の形態では、ユーザによる「評価項目」の選択を処理開始トリガにしているが、ユーザの選択操作によらず各評価項目について順番自動選択するものでもよい。

0028

ユーザが「評価項目」を選択すると、本発明は処理を開始し、診療行為抽出手段121は、「評価項目」を入力する(ST1)。このとき、評価基準テーブル112に登録されている「評価項目」の群を表示部130に表示させ、表示された「評価項目」の群からユーザに処理対象となる「評価項目」を選択させてもよい。

0029

診療行為抽出手段121は、評価基準テーブル112を参照して「評価項目」に対応する集計元選択項目を抽出する(ST2)。診療行為抽出手段121は、集計元選択項目が「傷病」であったときは、診療実績DB200から同一の傷病を含む診療実績情報111を抽出し、記憶部110に記憶する。集計元選択項目が「診療行為」であったときは、評価基準テーブル112の「診療行為」を参照し、診療実績DB200から同一の診療行為を含む診療実績情報111を抽出し、記憶部110に記憶する(ST3からST5)。

0030

例えば、選択された「評価項目」が「僧帽弁閉鎖不全症における手術方法」であった場合、「集計元選択項目」は「傷病(僧帽弁閉鎖不全症)」であるので、診療実績DB200から「傷病」が僧帽弁閉鎖不全症である診療実績情報111を抽出して記憶部110に記憶する。選択された「評価項目」が「年齢とバンコマイシンの投与量」であった場合、「集計元選択項目」は「診療行為(バンコマイシン投与)」であるので、診療実績DB200から「診療行為」がバンコマイシン投与である診療実績情報111を抽出して記憶部110に記憶する。

0031

診療行為抽出手段121は、評価基準テーブル112を参照し、「評価項目」に対応する診療行為を抽出する。また、診療行為抽出手段121は、評価基準テーブル112を参照し、「評価項目」に対応する患者属性および患者属性種別を抽出する(ST6)。

0032

例えば、「評価項目」が僧帽弁不全症における手術方法であった場合、それに対する診療行為は「弁形成術」及び「弁置換術」、「患者属性」は年齢、「患者属性種別」は量的データとなる。また、「評価項目」が年齢とバンコマイシンの投与量であった場合、それに対する診療行為は「バンコマイシン投与1g未満」及び「バンコマイシン投与1g以上」、「患者属性」は年齢、「患者属性種別」は量的データとなる。

0033

次に、抽出した診療行為が複数であるか否かで処理を変える。複数であればST8へ進み、複数でなければST12へ進む(ST7)。

0034

患者数算出手段122は、患者属性種別が「量的データ」であれば、選択された「評価項目」に対する「集計元選択項目」に該当する患者を診療実績情報111から抽出し、「評価項目」に対応する「診療行為」毎に当該診療行為が行われた患者数を計数する。また、「評価項目」に対応する「患者属性」を軸として患者数の統計的分布を算出する。

0035

統計的分布は、例えば、診療行為と患者属性についての患者数の分布(パーセンタイル値)とする。集計手段123は、患者属性値を降順並び替えたとき、その中央に位置する値を中央値とする。中央値の上下にそれぞれ50%の患者が含まれている。同様に、25%、75%のところに位置する値を、25パーセンタイル値、75パーセンタイル値として算出し、患者数の分布を表す際のパラメータにする。

0036

さらに、患者数算出手段122が算出した診療行為毎のパーセンタイル値を用いて、中央値の差を用いた相関値を算出する(ST8、ST9)。相関値算出の例として、診療行為がAとBの2つの場合を説明する。A群の中央値はB群の中央値よりも低いとする。指標分子をA群とB群の中央値間の差とし、分母を(A群の中央値から75パーセンタイルまでの絶対値)と(B群の中央値から25パーセンタイルまでの絶対値)の和とする。計算した値が大きいほど、2群の差は大きく、患者属性に応じて診療行為を選択していることを評価することができる。また、A群の中央値がB群の中央値よりも高い場合には、分母は(A群の中央値から25パーセンタイルまでの絶対値)と(B群の中央値から75パーセンタイルまでの絶対値)の和となる。3つ以上の場合には、それぞれの組み合わせについて同様に相関値を算出する。

0037

患者数算出手段122は、患者属性種別が「質的データ」であれば、選択された「評価項目」に対する「集計元選択項目」に該当する患者及び「患者属性」毎に当該患者属性を含んだ患者数をそれぞれ抽出して計数する。そして、集計手段123は、診療行為と患者属性の組み合わせ毎に実施率を算出し、各実施率をベクトル化し、その単位ベクトル内積を相関値として算出する(ST8、ST10)。内積の値が小さければ、各診療行為での患者分布の相関が少なく、患者属性に応じて診療行為を選択しているといえる。

0038

続いて、集計手段123は、評価基準テーブル112を参照し、「評価項目」に対応する第二標準を抽出し、算出した相関値と比較する。そして、当該相関値と第二標準の差の絶対値を算出し、乖離状態を表す評価値とする(ST11)。

0039

そして、集計結果からグラフを生成し、算出した評価値とともに、表示部130に出力する。表示部130は、集計手段123からの入力を受けて、グラフを表示する(ST16)。

0040

一方、「診療行為」の数が1つであれば、ステップST7からST12に処理が移行される。患者数算出手段122は、患者属性種別が「量的データ」であれば、選択された「評価項目」に対する「集計元選択項目」に該当する患者を診療実績情報111から抽出し、対象となる「診療行為」について「患者属性」の各々に該当する患者数を計数する。また、「評価項目」に対応する「患者属性」を軸として患者数の統計的分布を算出する。

0041

統計的分布は、例えば、「診療行為」と「患者属性」についての患者数の分布(パーセンタイル値)とする。そして、集計手段123は、パーセンタイル値から中央値を算出する(ST12、ST13)。

0042

患者数算出手段122は、患者属性種別が「質的データ」であれば、選択された「評価項目」に対する「集計元選択項目」に該当する患者及び「患者属性」毎に当該患者属性を含んだ患者数をそれぞれ抽出して計数する。抽出した診療実績情報111から当該診療行為を含んだ患者数を計数し、さらに患者属性毎に当該患者属性を含んだ患者数を計数する。そして、集計手段123は、患者数を用いて患者属性毎に診療行為の実施率を算出する(ST12、ST14)。

0043

続いて、集計手段123は、評価基準テーブル112を参照し、「評価項目」に対応する第一標準を抽出し、算出した値(例えば、パーセンタイルの中央値や実施率)と比較する。そして、算出した値と第一標準の相関値を算出し、乖離状態を表す評価値とする(ST15)。

0044

すなわち、「量的データ」であれば、患者数算出手段122が算出した診療行為毎のパーセンタイル値を用いて、当該施設の分布と標準の分布(第一標準)との相関値を算出し、それを評価値とする。相関値の算出の手順は、「診療行為」が複数の場合と同様である。第一標準の値は、評価基準テーブル112の「第一標準」を参照する。

0045

「質的データ」であれば、算出された実施率と、標準の実施率(第一標準)とから相関値を算出し、それを評価値とする。相関値の算出手順は、「診療行為」が複数の場合と同様にベクトルの内積によって算出する。第一標準の値は、評価基準テーブル112の「第一標準」を参照する。

0046

集計手段123は、評価値の算出に用いた情報からグラフを生成する、そして算出した評価値とともに表示部130に出力する。表示部130は、集計手段123からの入力を受けてグラフを表示する(ST16)。

0047

以上、本実施の形態における診療評価装置100での処理について具体例を示して説明する。以下の例では、施設Aに関する診療評価を行う例について説明する。

0048

「評価項目」が高血圧腎機能障害を持つ患者へのアンジテオシン投与である場合、診療実績情報111から「集計元選択項目」である傷病(高血圧、腎機能障害)に該当する患者を抽出する。そして、該当する「診療行為」であるアンジテオシン投与が行われた患者を「患者属性」の血清クレアチニン濃度毎に計数する。このとき、「診療行為」は1つであり、かつ「患者属性」の血清クレアチニン濃度は量的データであるので、その計数結果に応じて、患者数の分布(パーセンタイル値)を求める。具体的には、血清クレアチニン濃度の最大値、75%パーセンタイル値、中央値、25%パーセンタイル値及び最小値を求める。また、評価基準テーブル112から、「第1標準値」として血清クレアチニン濃度の最大値、75%パーセンタイル値、中央値、25%パーセンタイル値及び最小値を読み出す。また、当該施設の分布を上記A群と標準の分布(第一標準)を上記B群として、施設Aにおける分布と標準の分布との相関値を評価値として算出する。

0049

統計的な評価結果は、図5のグラフのように示すことができる。図5では、施設A及び標準のそれぞれについて、血清クレアチニン濃度の最大値と最小値との範囲を細い線で示し、それに重ね合わせて75%パーセンタイル値と25%パーセンタイル値との範囲を白抜きの矩形で示している。また、中央値は白抜きの矩形内の線として示されている。さらに、施設Aにおける分布と標準の分布との相関を示す評価値もグラフと併せて表示している。

0050

「評価項目」が一側大脳半球梗塞減圧開頭術である場合、診療実績情報111から「集計元選択項目」である傷病(一側大脳半球梗塞)に該当する患者を抽出する。そして、該当する「診療行為」である減圧開頭術が行われた患者を「患者属性」の脳卒中重症度評価スケール毎(重症度15未満と重症度15以上)に実施率を求める。このとき、「診療行為」は1つであり、かつ「患者属性」の脳卒中重症度評価スケールは質的データであるので、重症度15未満の実施率を絶対値とするX軸ベクトル成分と、重症度15以上の実施率を絶対値とするY軸ベクトル成分の合成ベクトルを求める。そして、評価基準テーブル112から、「第1標準値」である重症度15未満の実施率を絶対値とするX軸ベクトル成分と、重症度15以上の実施率を絶対値とするY軸ベクトル成分の標準ベクトルを読み出し、算出した合成ベクトルと標準ベクトルとの内積値を施設Aにおける分布と標準の分布との相関を示す評価値として算出する。

0051

統計的な評価結果は、図6のグラフのように示すことができる。図6では、施設A及び標準のそれぞれについて、脳卒中重症度評価スケール毎の減圧開頭術の実施率をグラフで示している。さらに、施設Aにおける分布と標準の分布との相関を示す評価値もグラフと併せて表示している。

0052

「評価項目」が僧帽弁閉鎖不全症における手術方法である場合、診療実績情報111から「集計元選択項目」である傷病(僧帽弁閉鎖不全症)に該当する患者を抽出する。そして、該当する「診療行為」である弁形成術及び弁置換術が行われた患者のそれぞれについて「患者属性」の年齢毎に計数する。このとき、「診療行為」は弁形成術と弁置換術の2つであり、かつ「患者属性」の年齢は量的データであるので、その計数結果に応じて、患者数の分布(パーセンタイル値)を求める。具体的には、弁形成術と弁置換術の各々について、施術された患者の年齢の最大値、75%パーセンタイル値、中央値、25%パーセンタイル値及び最小値を求める。また、施設Aにおける弁形成術の分布を上記A群と施設Aにおける弁置換術の分布を上記B群として、弁形成術の分布と弁置換術の分布との相関値を算出する。また、評価基準テーブル112から、「第1標準値」として形成術と弁置換術の各々について、予め記憶された患者の年齢の最大値、75%パーセンタイル値、中央値、25%パーセンタイル値及び最小値を読み出す。さらに、標準の弁形成術の分布を上記A群と標準の弁置換術の分布を上記B群として、弁形成術の分布と弁置換術の分布との相関値を算出する。そして、施設Aにおける相関値と標準における相関値との差を評価値として算出する。

0053

統計的な評価結果は、図7のグラフのように示すことができる。図7では、施設A及び標準のそれぞれについて弁形成術と弁置換術を受けた患者の年齢の分布を示している。すなわち、弁形成術と弁置換術を受けた患者の年齢の最大値と最小値との範囲を細い線で示し、それに重ね合わせて75%パーセンタイル値と25%パーセンタイル値との範囲を白抜きの矩形で示している。また、中央値は白抜きの矩形内の線として示されている。さらに、施設Aにおける弁形成術の分布と弁置換術の分布との相関値、及び、標準の弁形成術の分布と標準の弁置換術の分布と相関値もグラフと併せて表示している。また、施設Aにおける相関値と標準における相関値との差を評価値として併せて示している。

0054

「評価項目」が女性てんかん化学療法の投薬数である場合、診療実績情報111から「集計元選択項目」である傷病(てんかん)に該当する女性患者を抽出する。そして、該当する「診療行為」である単剤投与と2剤以上投与が行われた患者を「患者属性」の妊娠の有無毎に実施率を求める。このとき、「診療行為」は2つであり、かつ「患者属性」の妊娠の有無は質的データであるので、妊娠有りの女性患者に対する単剤投与の実施率を絶対値とするX軸ベクトル成分と、妊娠無しの女性患者に対する単剤投与の実施率を絶対値とするY軸ベクトル成分の第1合成ベクトルを求める。また、妊娠有りの女性患者に対する2剤以上投与の実施率を絶対値とするX軸ベクトル成分と、妊娠無しの女性患者に対する2剤以上投与の実施率を絶対値とするY軸ベクトル成分の第2合成ベクトルを求める。そして、第1合成ベクトルと第2合成ベクトルとの内積値を2つの「診療行為」(単剤投与と2剤以上投与)の間の相関値として算出する。また、評価基準テーブル112から「第1標準値」である妊娠有りの女性患者に対する単剤投与の実施率と妊娠無しの女性患者に対する単剤投与の実施率を読み出し、それぞれをX軸ベクトル成分及びY軸ベクトル成分とする第3合成ベクトルを求める。さらに、評価基準テーブル112から「第1標準値」である妊娠有りの女性患者に対する2剤以上投与の実施率と妊娠無しの女性患者に対する2剤以上投与の実施率を読み出し、それぞれをX軸ベクトル成分及びY軸ベクトル成分とする第4合成ベクトルを求める。そして、第3合成ベクトルと第4合成ベクトルとの内積値を2つの「診療行為」(単剤投与と2剤以上投与)の間の標準の相関値として算出する。また、施設Aにおける相関値と標準における相関値との差を評価値として算出する。

0055

統計的な評価結果は、図8の表のように示すことができる。図8では、施設A及び標準のそれぞれについて、妊娠の有無毎の単剤投与及び2剤投与以上の実施率をパーセンテージで示している。さらに、施設Aにおける単剤投与の分布と2剤以上投与の分布との相関値、及び、標準の単剤投与の分布と2剤以上投与の分布との相関値も併せて示している。また、施設Aにおける相関値と標準における相関値との差を評価値として併せて示している。

0056

なお、診療行為の評価結果の表示方法図5図8の例に限定されるものではない。診療評価装置100における処理結果を「第一標準」や「第二標準」と比較できるように表示するものであればよい。

0057

以上のように、本実施の形態における診療評価装置100によれば、「評価項目」として指定された評価対象について、統計的な値を示したグラフや表等を参照して客観的な評価を行うことが容易となる。また、評価対象である施設に対して算出された評価値と標準の評価値とを比較することによって、評価対象である施設における診療行為をより客観的に評価することが容易となる。また、一つの診療行為について複数の「診療行為」が行われる可能性がある場合、複数の診療行為の実施の相関値を参照して、各診療行為を客観的に評価することが容易となる。

0058

また、診療の評価の対象期間を限定して処理を行ってもよい。例えば、診療実績情報111に診療行為の実施日時を登録しておき、評価処理の際に対象期間の入力を受けて、対象期間に該当する患者に関する情報のみを抽出して処理してもよい。

0059

また、診療が行われた科(例えば、外科内科等)を限定して処理を行ってもよい。例えば、診療実績情報111に診療行為が実施された科を登録しておき、評価処理の際に対象となる科の入力を受けて、対象の科で診療行為を受けた患者に関する情報のみを抽出して処理してもよい。また、評価項目に対応する患者属性が2つある場合は、患者属性を2軸にしてグラフや表を表示してもよい。

0060

また、診療評価装置100で算出された相関値や評価値を経時的に記憶しておき、それらの値の経時的変化をグラフや表として表示してもよい。相関値や評価値の経時的変化を示すことにより、評価対象となる施設で実施されている診療行為が標準の診療行為や他の施設で実施されている診療行為に近づいているか否かを客観的に判断することが容易となる。

0061

100診療評価装置、110 記憶部、111診療実績情報、112評価基準テーブル、120情報処理部、121 診療行為抽出手段、122患者数算出手段、123集計手段、130 表示部。

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