図面 (/)
目的
構成
概要
背景
従来、コンテナ内に重量物である荷積み物を積み込んだり、あるいは重量物である荷積み物をコンテナ内から取り降ろすのは、一般的にフォークリフト等の重機を用いて行うのが常であった。
また、フォークリフトなどの重機を使用しない場合には、人力等により荷積み物の積み込み、取り降ろしが行われることとなり、この場合、例えば結束線で結束され一括化されている荷積み物を分割し、該荷積み物にローラー(チルローラー)等を履かせ、あるいはハンドパレットトラック等を使用してコンテナ内に積み込んだり、コンテナ内から取り降ろしたりしていた。
さらに、従来、特開平7−228183号公報に記載の発明が提案されている。該発明では、いわゆるホーバークラフトのごとく空気で積み荷を浮上させ、コンテナ内からの積み荷の積み込み、取り降ろしを行えるとしたものである。しかしながら、この発明では絶えずコンプレッサーで圧縮空気を送出し続けなくてはならないと共に、空気で浮上した積み荷の方向制御が難しく、さらにはコンテナ内に積み荷を積み込んだ後、該積み荷の下に設置した空気浮上用の荷役手段をそのまましておかなければならないなどの課題があった。
また、特開平11−192952号公報に記載の発明も提案されているが、コンテナ内の積み荷を強引に引き出して取り降ろすのみの台車装置であり、コンテナ内に積み荷を積み込む構成については何ら示唆されておらず、積み荷を積み込む際の課題が解決されてはいないものであった。
概要
本発明は、例えば、密閉型コンテナに対し、重量のある重量物で構成された荷積み物が一括化してあったとしても、それらを一括してスムーズに積み込み、取り降ろしを行うことが出来て効率的、経済的な荷積み物の積み込み、取り降ろしが出来ると共に、仮に借用されたコンテナで、損傷することが出来ない場合であっても、該コンテナを傷めることなく作業が行えるなど優れた効果を奏する荷積み物積み込み取り降ろし装置及び該装置を使用しての荷積み物積み込み取り降ろし方法を提供することを目的とする。略方形状をなす荷積み物架台と、前記荷積み物架台の幅方向両端部に取り付けられ、荷積み架台を前後方向へ走行させる走行用ローラと、前記荷積み物架台上の少なくとも四隅部に設けられ、該荷積み物架台上に載置された荷積み物を上方に持ち上げる昇降部材と、を有することを特徴とする。
目的
本発明は、前記従来の課題に対処すべく創案されたものであって、例えば、密閉型コンテナに対し、重量のある重量物で構成された荷積み物が一括化してあったとしても、それらを一括してスムーズに積み込み、取り降ろしを行うことが出来て効率的、経済的な荷積み物の積み込み、取り降ろしが出来ると共に、仮に借用されたコンテナで、損傷することが出来ない場合であっても、該コンテナを傷めることなく作業が行えるなど優れた効果を奏する荷積み物積み込み取り降ろし装置及び該装置を使用しての荷積み物積み込み取り降ろし方法を提供する
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 1件
- 牽制数
- 0件
この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
請求項1
略方形状をなす荷積み物架台と、前記荷積み物架台の幅方向両端部に取り付けられ、荷積み架台を前後方向へ走行させる走行用ローラと、前記荷積み物架台上の少なくとも四隅部に設けられ、該荷積み物架台上に載置された荷積み物を上方に持ち上げる昇降部材と、を有する、ことを特徴とする荷積み物積み込み、取り降ろし装置。
請求項2
基片と該基片の両端から略直角に張り出す上側張り出し片及び下側張り出し片とにより各々断面略コ字状をなして形成された一対のレールと、該レールの開口を各々対向させ、間隔をあけて前記一対のレールを平行にして連結する連結杆と、を備えたレール部と、該レール部の長手方向へ移動可能とされた略方形状をなす荷積み物架台と、前記荷積み物架台上の少なくとも四隅部に設けられ、該荷積み物架台上に載置された荷積み物を上方に持ち上げる昇降部材と、前記レール部内に収納される荷積み物架台幅方向両端部には、前記レールを構成する上側張り出し片と下側張り出し片との間に収納され、下側張り出し片上を長手方向に走行する走行用ローラが取り付けられ、かつ前記レールを構成する基片に当接し、長手方向へ走行するガイド用のサイドローラが取り付けられた、ことを特徴とする荷積み物積み込み、取り降ろし装置。
請求項3
請求項1または請求項2記載の荷積み物積み込み、取り降ろし装置を使用して荷積み物を積み込み、あるいは取り出す方法であり、コンテナ内に収納された荷積み物の下面に空間を保持し、該空間内に前記荷積み物積み込み、取り降ろし装置を挿入し、その後前記昇降部材を作動させて荷積み物を持ち上げ、昇降部材上に荷積み物を載置させた状態で荷積み物架台を走行させ、前記コンテナ内から積み荷物を取り出す、ことを特徴とする荷積み物の積み込み、取り降ろし方法。
請求項4
請求項2記載の荷積み物積み込み、取り降ろし装置を使用して荷積み物を積み込み、あるいは取り出す方法であり、コンテナ底面に前記積み荷架台の高さより高くした荷受け台を、少なくともコンテナ底面四隅に設置し、前記荷受け台が設置されたコンテナ内に、荷積み物を前記荷受け台より高い位置まで上昇させた昇降部材上に載せた状態の荷積み物架台について前記走行レールを走行させて前記コンテナ内に収納し、収納後に、前記昇降部材を降下させて荷積み物を前記荷受け台上に載せ、その後、荷積み物架台をコンテナ内から撤去する、ことを特徴とする荷積み物の積み込み、取り降ろし方法。
請求項5
請求項2記載の荷積み物積み込み、取り降ろし装置を使用して荷積み物を積み込み、あるいは取り出す方法であり、コンテナ底面に前記レール部の高さより高くした荷受け台を、少なくともコンテナ底面四隅に設置し、前記荷受け台が設置されたコンテナ内に前記レール部を挿入し、次いで、荷積み物を前記荷受け台より高い位置まで上昇させた昇降部材上に載せた状態の荷積み物架台を前記レール部に沿って走行させて前記コンテナ内に収納し、収納後に、前記昇降部材を降下させて荷積み物を前記荷受け台上に載せ、その後、レール部と荷積み物架台とをコンテナ内から撤去する、ことを特徴とする荷積み物の積み込み、取り降ろし方法。
技術分野
0001
本発明は、例えばコンテナ内に重量物である荷積み物を積み込みあるいは取り降ろす装置及びこの装置を使用して重量物たる荷積み物を、例えばコンテナ内に積み込みあるいはコンテナ内から取り降ろす方法に関するものである。
背景技術
0003
また、フォークリフトなどの重機を使用しない場合には、人力等により荷積み物の積み込み、取り降ろしが行われることとなり、この場合、例えば結束線で結束され一括化されている荷積み物を分割し、該荷積み物にローラー(チルローラー)等を履かせ、あるいはハンドパレットトラック等を使用してコンテナ内に積み込んだり、コンテナ内から取り降ろしたりしていた。
0004
さらに、従来、特開平7−228183号公報に記載の発明が提案されている。該発明では、いわゆるホーバークラフトのごとく空気で積み荷を浮上させ、コンテナ内からの積み荷の積み込み、取り降ろしを行えるとしたものである。しかしながら、この発明では絶えずコンプレッサーで圧縮空気を送出し続けなくてはならないと共に、空気で浮上した積み荷の方向制御が難しく、さらにはコンテナ内に積み荷を積み込んだ後、該積み荷の下に設置した空気浮上用の荷役手段をそのまましておかなければならないなどの課題があった。
0005
また、特開平11−192952号公報に記載の発明も提案されているが、コンテナ内の積み荷を強引に引き出して取り降ろすのみの台車装置であり、コンテナ内に積み荷を積み込む構成については何ら示唆されておらず、積み荷を積み込む際の課題が解決されてはいないものであった。
先行技術
0006
特開平7−228183号公報
特開平11−192952号公報
発明が解決しようとする課題
0007
上記のように、荷積み物がきわめて重量のあるもの(例としてコンクリート構造物)から構成され、さらにそれらを一括化して一体の荷積み物としてコンテナに積み込み、あるいは取り降ろしすることが要求される場合には、従来の技術ではきわめて作業困難であるのが現状であった。
0008
本発明は、前記従来の課題に対処すべく創案されたものであって、例えば、密閉型コンテナに対し、重量のある重量物で構成された荷積み物が一括化してあったとしても、それらを一括してスムーズに積み込み、取り降ろしを行うことが出来て効率的、経済的な荷積み物の積み込み、取り降ろしが出来ると共に、仮に借用されたコンテナで、損傷することが出来ない場合であっても、該コンテナを傷めることなく作業が行えるなど優れた効果を奏する荷積み物積み込み取り降ろし装置及び該装置を使用しての荷積み物積み込み取り降ろし方法を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段
0009
本発明は、略方形状をなす荷積み物架台と、
前記荷積み物架台の幅方向両端部に取り付けられ、荷積み架台を前後方向へ走行させる走行用ローラと、
前記荷積み物架台上の少なくとも四隅部に設けられ、該荷積み物架台上に載置された荷積み物を上方に持ち上げる昇降部材と、有する、
ことを特徴とし、
または、
基片と該基片の両端から略直角に張り出す上側張り出し片及び下側張り出し片とにより各々断面略コ字状をなして形成された一対のレールと、該レールの開口を各々対向させ、間隔をあけて前記一対のレールを平行にして連結する連結杆と、を備えたレール部と、
該レール部の長手方向へ移動可能とされた略方形状をなす荷積み物架台と、
前記荷積み物架台上の少なくとも四隅部に設けられ、該荷積み物架台上に載置された荷積み物を上方に持ち上げる昇降部材と、
前記レール部内に収納される荷積み物架台幅方向両端部には、前記レールを構成する上側張り出し片と下側張り出し片との間に収納され、下側張り出し片上を長手方向に走行する走行用ローラが取り付けられ、かつ前記レールを構成する基片に当接し、長手方向へ走行するガイド用のサイドローラが取り付けられた、
ことを特徴とし、
または、
前記の荷積み物積み込み、取り降ろし装置を使用して荷積み物を積み込み、あるいは取り出す方法であり、
コンテナ内に収納された荷積み物の下面に空間を保持し、該空間内に前記荷積み物積み込み、取り降ろし装置を挿入し、その後前記昇降部材を作動させて荷積み物を持ち上げ、昇降部材上に荷積み物を載置させた状態で荷積み物架台を走行させ、前記コンテナ内から積み荷物を取り出す、
ことを特徴とし、
または、
前記荷積み物積み込み、取り降ろし装置を使用して荷積み物を積み込み、あるいは取り出す方法であり、
コンテナ底面に前記積み荷架台の高さより高くした荷受け台を、少なくともコンテナ底面四隅に設置し、前記荷受け台が設置されたコンテナ内に、荷積み物を前記荷受け台より高い位置まで上昇させた昇降部材上に載せた状態の荷積み物架台について前記走行レールを走行させて前記コンテナ内に収納し、
収納後に、前記昇降部材を降下させて荷積み物を前記荷受け台上に載せ、
その後、荷積み物架台をコンテナ内から撤去する、
ことを特徴とし、
または、
前記荷積み物積み込み、取り降ろし装置を使用して荷積み物を積み込み、あるいは取り出す方法であり、
コンテナ底面に前記レール部の高さより高くした荷受け台を、少なくともコンテナ底面四隅に設置し、前記荷受け台が設置されたコンテナ内に前記レール部を挿入し、次いで、荷積み物を前記荷受け台より高い位置まで上昇させた昇降部材上に載せた状態の荷積み物架台を前記レール部に沿って走行させて前記コンテナ内に収納し、
収納後に、前記昇降部材を降下させて荷積み物を前記荷受け台上に載せ、
その後、レール部と荷積み物架台とをコンテナ内から撤去する、
ことを特徴とするものである。
発明の効果
0010
本発明によれば、例えば、密閉型コンテナに対し、重量のある重量物で構成された荷積み物が一括化してあったとしても、それらを一括してスムーズに積み込み、取り降ろしを行うことが出来て効率的、経済的な荷積み物の積み込み、取り降ろしが出来ると共に、仮に借用されたコンテナで、損傷することが出来ない場合であっても、該コンテナを傷めることなく作業が行えるなど優れた効果を奏する。
図面の簡単な説明
0011
(a)、(b)は本発明による荷積み物積み込み、取り降ろし装置の構成を説明する概略説明図(1)である。
本発明による荷積み物積み込み、取り降ろし装置の構成を説明する概略説明図(2)である。
本発明による荷積み物積み込み、取り降ろし装置の構成を説明する概略説明図(3)である。
走行ローラの構成を説明する構成説明図0である。
本発明によってコンテナ内の荷積み物を取り降ろす状態を説明する説明図(1)である。
本発明によってコンテナ内の荷積み物を取り降ろす状態を説明する説明図(2)である。
本発明によってコンテナ内の荷積み物を取り降ろす状態を説明する説明図(3)である。
本発明によってコンテナ内の荷積み物を取り降ろす状態を説明する説明図(4)である。
本発明によってコンテナ内の荷積み物を取り降ろす状態を説明する説明図(5)である。
本発明によってコンテナ内に荷積み物を積み込む状態を説明する説明図(1)である。
本発明によってコンテナ内に荷積み物を積み込む状態を説明する説明図(2)である。
本発明によってコンテナ内に荷積み物を積み込む状態を説明する説明図(3)である。
本発明によってコンテナ内に荷積み物を積み込む状態を説明する説明図(4)である。
本発明によってコンテナ内に荷積み物を積み込む状態を説明する説明図(5)である。
本発明によってコンテナ内に荷積み物を積み込む状態を説明する説明図(6)である。
本発明によってコンテナ内に荷積み物を積み込む状態を説明する説明図(7)である。
走行ローラの動作を説明する説明図である。
0012
以下本発明を図に示す実施例に基づいて説明する。
0014
図1(a)、(b)において、符号2はレールを示し、該レール2は、基片3と該基片3の両端から略直角に張り出す上側張り出し片4及び下側張り出し片5とにより断面略コ字状をなして形成されている。
0015
そして、一対の前記レール2、2が用意され、一対のレール2の開口を各々対向させ、かつ所定の間隔、すなわち後述する積み荷架台8が入る程度の間隔をあけ、レール2、2を平行にして、連結杆6により例えばレール2、2の先端側を連結してレール部7が形成されるものとなる(図2、図5乃至図9参照)。
0016
なお、前記連結杆6の長手方向両側下部には、一対のローラ装置26、26が設けられており、該ローラ装置26、26により、スムーズにレール部7自体のコンテナ21内への挿入走行、退出走行が出来る様構成されている(図2参照)。
0017
次に、符号8は、積み荷架台であり、前記レール部7内に収納されて、その長手方向に移動できる構成とされている。
0018
図2から理解されるように積み荷架台8は、少なくとも一対の横枠9、9と一対の縦枠10、10とにより略長方形状に枠組みされて架台本体15が構成されており、その幅方向の両端側には、断面コ字状をなすレール2の上側張り出し片4と下側張り出し片5との間に収納され、下側張り出し片5の上をレール2の長手方向に向かって走行する走行用ローラ11、11が取り付けられている(図1の(a)参照)。
0019
なお、この走行用ローラ11の構成については何ら限定されるものではないが、図4に示すように、走行ローラ11は、前ローラ12と後ローラ13とがローラ杆14の前後方向に取り付けられ、該ローラ杆14の中央においては前記架台本体15と連結する連結軸16が設けられて構成されたものが考えられる。
0020
次に、符号17はサイドローラを示すものであり、図2に示す様に、架台本体15から前記レール2の基片3側に向かって突出する突出片27が設けられ、該突出片27の先端に、前記基片3に当接してレール長手方向へ走行可能とされた水平ローラ18が取り付けられて構成されている。
0021
すなわち、このサイドローラ17は、積み荷架台8に取り付けられた走行ローラ11、11がレール部7から脱輪しないようガイド用のローラとして設けられたものである。
0022
次に、積み荷架台8の上面、例えば図2から理解されるように、一対の縦枠10、10の長手方向両端部、すなわち積み荷架台8の四隅部には、載置される荷積み物20を上方に持ち上げる昇降部材19・・・が設けられている。
0023
この昇降部材19の構成についても何ら限定されないが、一般的に小型の油圧シリンダなどで形成することが出来る。この昇降部材19の必要性については後述する。
0024
以上において、本発明による荷積み物積み込み取り降ろし装置1を使用しての荷積み物積み込み取り降ろし方法について説明する。
0027
その後部に、載置用台車30上に載せられた本発明による荷積み物積み込み取り降ろし装置1を密接させて配置する。なお、ここで使用される荷積み物積み込み取り降ろし装置1のレール部7は、図から理解されるように、コンテナ21の長手方向の長さより長尺になっており、図7に示す様に、積み荷物20をコンテナ21内に収納したとき、レール部7の後方側はコンテナ21と、後述する載置用台車31との境を跨いで載置用台車31側まで架かる様構成されている。
0028
なお、載置用台車31の上には、荷積み物積み込み取り降ろし装置1と、この荷積み物積み込み取り降ろし装置1をコンテナ21方向に移動させる牽引装置22及び牽引ロープ28がすでに用意され、設置されている。そして、牽引ロープ22はレール部7の係止部30・・・及び積み荷架台8の係止部30・・・と各々接続されている。
0029
図6に示す様に、牽引装置22の内、外側に位置する2つの該牽引装置22、22を作動させて図6に示す矢印Y、Yの方向に牽引ロープ28を牽引することにより、荷積み物積み込み取り降ろし装置1を移動させ、該荷積み物積み込み取り降ろし装置1をコンテナ21内の荷積み物20の下へ滑り込ませる。
0030
この際、前記したローラ装置26、26が取り付けられているためスムーズに荷積み物積み込み取り降ろし装置1をスムーズにコンテナ21内に滑り込ませ、挿入させることが出来る。従って、例えば借用のコンテナ21であってもその床面を傷つけることがない。
0031
また、コンテナ21内の荷積み物20は、荷積み物積み込み取り降ろし装置1の厚みより高さを有した荷受け台24・・・上に載置されており(例えば図10乃至図16参照)、この面からもスムーズに積み荷物20の下に荷積み物積み込み取り降ろし装置1を簡単に滑り込ませることが出来る。
0032
そして、積み荷物20のほぼ真下に前記荷積み物積み込み取り降ろし装置1を滑り込ませた後(図7参照)、前記昇降部材19・・・を上方に上昇させ、コンテナ21内の荷受け台23・・・に載置されている積み荷物20を持ち上げ、昇降部材19・・・上に置き換えて載置させる。
0033
その状態から、牽引装置22の内、中央に位置する1つの牽引装置22を作動させ、図8に記載された矢印Zの方向に牽引ロープ28を引き、コンテナ21内から荷積み物20が載置された荷積み物積み込み取り降ろし装置1を引き出す(図8参照)。
0034
この際、図8から理解されるように、走行用ローラ11・・・はレール部7の長手方向後部から飛びだし、例えば載置用台車31上を走行することになるが、段差を有することなく、スムーズに走行できるように、レール部7後部はスロープ状に構成しておくのが望ましい(図17参照)。
0035
コンテナ21内から完全に積み荷物20を取り下ろした後、コンテナ21内に残されたレール部7から牽引装置22に接続されている牽引ロープ28を外し、前記レール部7をコンテナ21に残したまま、例えば載置用台車31などによって積み荷物20を所定の場所に移送することになる。
0037
コンテナ21はトラック29など運搬車両の荷台上に設けられており、該コンテナ21内には本発明による荷積み物積み込み取り降ろし装置1の厚みより高さを有する荷受け台24・・・があらかじめ配置されている。そして、まず、このコンテナ21内に荷積み物積み込み取り降ろし装置1を構成するレール部7のみを挿入していく。この際、前記レール部7の先端側に設けられた連結杆6にはローラ装置26、26が取り付けられているため、該ローラ装置26、26によりスムーズにコンテナ21の前部方向へ挿入できる(図10、図11,図12参照)。
0038
次いで、図13に示すように、重量のある荷積み物20を積んだ荷積み物積み込み取り降ろし装置1を簡易移動台車25上に乗せ、前記コンテナ21内に挿入したレール部7の後部に配置すると共に、コンテナ21内のレール部7と簡易移動台車25上で重量のある積み荷物20をすでに載貨してある荷積み物積み込み取り降ろし装置1のレール部7とを接続する。なお、該接続に際しては、積み荷物20をすでに載貨してある荷積み物積み込み取り降ろし装置1のレール部7につき、先端側に取り付けてある連結杆6を取り外したのちに接続作業を行うものとする。
0039
また、簡易移動台車25上で荷積み物積み込み取り降ろし装置1上に載貨されている重量のある荷積み物20は、前記の昇降部材19・・・により、コンテナ21内の荷受け台24の高さよりあらかじめ高く持ち上げて載貸しておくものとする(図13参照)。
0042
その後、図16から理解されるように、本発明による荷積み物積み込み取り降ろし装置1をコンテナ21内から撤去することで積み荷作業は終了する。
0043
しかして、本発明による荷積み物積み込み取り降ろし装置及び該装置1を使用しての荷積み物積み込み取り降ろし方法によれば、まず、荷積み物積み込み取り降ろし装置1が、重量物である荷積み物20の一括積み込み・取り降ろしを行うためのいわゆる専用の走行機器のみならず専用の積み荷台車を兼ね備える機材となり、例えば、借用したコンテナ21の床材を全く傷つけることなく作業が行えるものとなる。
0044
また、本装置のレール部7及び該レール部より移動可能とされた積み荷架台8の幅方向側面にガイドローラーたるサイドローラ17、17が取り付けられて、走行方向が決められての直進走行が容易とされ、スムーズな積み荷積み込み及び取り降ろしが実現できる。
0045
さらに、前記積み荷架台8に積み荷物20を持ち上げる昇降部材19・・・が取り付けられてあるためコンテナ21に積み込み後、荷受け台24・・・に受け代えたあと積み荷架台8を容易に引き戻すことが出来る。
0047
さらに、本発明による荷積み物積み込み取り降ろし装置1のコンテナ21内への積み込みは、荷積み物積み込み取り降ろし装置1の下面に隙間を作り、かつ荷積み物積み込み取り降ろし装置1、特にレール部7の走行をスムーズにするためのローラ装置26、26を有しているため、コンテナ21の中に走行させて容易に押し込むことが出来る様になっている。
0048
また、荷積み物積み込み取り降ろし装置1の先、後端などには牽引用フック30・・・が設けられているため、ワイヤ巻取式ウインチ等の牽引装置22並びに牽引ロープ28を使用してコンテナ21の中に容易に押し出しセット並びに引き出しすることが出来るものとなっている。
実施例
0050
1荷積み物積み込み取り降ろし装置
2レール
3基片
4 上側張り出し片
5 下側張り出し片
6連結杆
7 レール部
8積み荷架台
9横枠
10縦枠
11走行用ローラ
12 前ローラ
13 後ローラ
14ローラ枠
15 架台本体
16連結軸
17サイドローラ
18水平ローラ
19昇降部材
20 積み荷物
21コンテナ
22牽引装置
23移動台車の荷台
24荷受け台
25簡易移動台車
26ローラ装置
27突出片
28牽引ロープ
29トラック
30係止部
31 載置用台車