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技術 果汁入りスポーツ飲料

出願人 キリン・トロピカーナ株式会社
発明者 齋木朗高野恭子
出願日 2011年11月1日 (9年3ヶ月経過) 出願番号 2011-240233
公開日 2013年5月20日 (7年8ヶ月経過) 公開番号 2013-094125
状態 拒絶査定
技術分野 非アルコール性飲料
主要キーワード リンゴ酸溶液 熱中症予防 補給源 再補充 屈折計示度 胃排出速度 分岐環状デキストリン 凝固点降下法
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題

スポーツ時等の水分、ミネラル及びエネルギー補給のためのスポーツ飲料において、従来のスポーツ飲料が有する人工的な味や後味の悪さが改善された嗜好性の高いスポーツ飲料を提供すること。

解決手段

果汁及びナトリウム塩原料とし、果汁由来の糖用屈折計示度が4〜6°Bx、塩化ナトリウムクエン酸ナトリウムグルコン酸ナトリウム、及びアスコルビン酸ナトリウムから選択される1又は2以上のナトリウム塩由来ナトリウムが0.005〜0.1重量%、飲料の浸透圧が250〜400mOsm/kgとなるよう調整することにより、スポーツ時等のいた状態における嗜好満足させる爽快な香味と、水分、ミネラル及びエネルギー補給の機能を有する嗜好性及び機能性に富んだスポーツ飲料を提供する。

概要

背景

一般的にスポーツ飲料スポーツドリンク)と称される飲料は、運動時の発汗などにより失われた水分、電解質(ミネラル)及びエネルギー源の速やかな補給を目的に設計されたものであり、その多くは、甘味料糖質)、酸味料、ミネラルなどが配合されており、浸透圧が300mOsm/l前後となるように調整されている。そこで、該基本配合に基いて、各種のスポーツ飲料が開示されている。例えば、特開平5−276904号公報には、無機電解質陽イオン15〜50mEq/l、有機酸5〜20mEq/l及び単糖類30〜45g/lを含有し、浸透圧を250〜320mOsm/lとした、特に小児用として水分、ミネラル等をスムーズに摂取、補給できるようにしたスポーツ飲料が開示されている。また、特開2003−169642号公報には、高度分岐環状デキストリンを含み、溶液の浸透圧を50〜240mOsmとした、胃排出速度が速く、腸で素早く吸収されるエネルギー補給のためのスポーツ飲料が開示されている。

更に、特開平8−173113号公報には、澱粉加水分解物から、単糖類と二糖類の大部分を除去して得られる糖質をエネルギー源の主成分とすることにより、低粘度で、ごしを良くしたスポーツ飲料が、特開2009−148228号公報には、クエン酸酢酸とを、酢酸換算酸度の合計が0.1〜0.5質量/容量%となるように含有し、糖類を蔗糖換算甘味度で3〜8質量/容量%含有するようにした、運動後グリコーゲン再補充効果と飲用時の喉ごしを改善したスポーツ飲料が開示されている。これらのスポーツ飲料においては、その機能や飲用感覚の改善が図られているが、香味については、使用原料である甘味料、酸味料、ミネラルなどにより形成され、該使用原料の影響により、人工的なものとなりがちで、場合によっては、飲用後の後味が悪いという問題があって、スポーツ時等の喉がいた状態における嗜好満足させる飲料としては課題があった。

そこで、スポーツ飲料において、水分、ミネラル及びエネルギー補給の機能の改善と共に、その香味を改善する試みもなされている。例えば、特開2005−27539号公報には、梅干の製造工程において生じる梅酢脱塩処理して得られた脱塩梅酢液に、ブドウ糖果糖及び砂糖のような甘味料、必要に応じて、果汁ゲル化剤pH調整剤等を添加したスポーツ用飲料が開示されている。しかしながら、該スポーツ用飲料は、梅酢主体酸味による香味の改善であり、ブドウ糖、果糖及び砂糖のような甘味料が添加されることから、必ずしも、スポーツ時等の喉が渇いた状態における嗜好を満足させる飲料とはなっていない。

特表平8−501449号公報には、添加糖又は人工甘味料を使用せず、添加糖又は人工甘味料の代わりに果汁を使用することにより、香味的に改善されたスポーツドリンクが開示されている。該スポーツドリンクにおいては、ナトリウムカリウムと、更にマグネシウム及び/又はカルシウムミネラルを、身体運動後にこれらミネラルの速やかな補給を行えるように含有させている。すなわち、該スポーツドリンクは、具体的には、「補給されるナトリウムミネラル及びカリウムミネラルと、下記カルシウムミネラル又はマグネシウムミネラルのうち少くとも1種を含んだスポーツドリンクであって、上記ナトリウムミネラルの少くとも半分はクエン酸ナトリウム塩化ナトリウム又はそれらの混合物として供給され、上記マグネシウムミネラルの少くとも半分は、存在するのであれば、水性クエン酸及びリンゴ酸溶液可溶化される炭酸塩として供給され、上記カリウムミネラルの少くとも半分はクエン酸カリウムとして供給され、上記スポーツドリンクが、シングルストレングス希釈でスポーツドリンクの0.15重量%以内で、任意アスコルビン酸補給物を更に含み、(a)シングルストレングス希釈でスポーツドリンクの1〜14重量%の溶解糖量を供給する上で十分なフルーツジュースの量を含み、しかも(b)人工甘味料を含有していない、又は上記フルーツジュース以外の異なる供給源由来する糖を含有していないことを特徴とするスポーツドリンク。」として構成されている。

該スポーツドリンクは、添加糖又は人工甘味料を使用しない代わりに果汁を加えることで香味の改善を図っているが、該スポーツドリンクでは、酸味料の他、カリウム、カルシウム、マグネシウム塩など独特苦味収斂味を有するミネラル原料を使用することによる香味への影響により、果汁が本来有する自然な香味が損なわれてしまい、必ずしも、スポーツ時等の喉が渇いた状態における嗜好を満足させる飲料とはなっていない。

一方で、一般的に果汁飲料と称される飲料には、果汁含有率が100%の果実ジュース果実ミックスジュース、果汁含有率が100%未満(10%以上)の果汁入り飲料などがある。基本的に果汁含有率が100%の果実ジュース、果実ミックスジュースは、甘味料や酸味料は使用せず果汁が本来有する自然な香味を活かした設計となっており、果汁含有率が100%未満の果汁入り飲料は果汁含有率が少ない分、それを補うために甘味料や酸味料を加えて果実ジュース、果実ミックスジュースのような果汁が本来有する自然な香味を目標とした設計となっている。したがって、果汁飲料の香味としては、果汁含有率が100%の果実ジュース、果実ミックスジュースの成分組成のものが好まれると考えられるが、該果汁飲料をスポーツ飲料として用いる場合、通常、浸透圧については、考慮されていないことから(浸透圧が一般的にスポーツ飲料と称される飲料より高い)、直接これをスポーツ飲料として用いることには適さず、更に、カリウム、カルシウム、マグネシウムといったミネラルは果汁自体にも含まれているが、ナトリウムは殆ど含まれていないことから、運動時の発汗などにより失われた水分とナトリウムの速やかな補給を目的とした飲料としては、機能的に満足できるものではないという面がある。

概要

スポーツ時等の水分、ミネラル及びエネルギー補給のためのスポーツ飲料において、従来のスポーツ飲料が有する人工的な味や後味の悪さが改善された嗜好性の高いスポーツ飲料を提供すること。果汁及びナトリウム塩を原料とし、果汁由来の糖用屈折計示度が4〜6°Bx、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、及びアスコルビン酸ナトリウムから選択される1又は2以上のナトリウム塩由来のナトリウムが0.005〜0.1重量%、飲料の浸透圧が250〜400mOsm/kgとなるよう調整することにより、スポーツ時等の喉が渇いた状態における嗜好を満足させる爽快な香味と、水分、ミネラル及びエネルギー補給の機能を有する嗜好性及び機能性に富んだスポーツ飲料を提供する。なし

目的

したがって、果汁飲料の香味としては、果汁含有率が100%の果実ジュース、果実ミックスジュースの成分組成のものが好まれると考えられるが、該果汁飲料をスポーツ飲料として用いる場合、通常、浸透圧については、考慮されていないことから(浸透圧が一般的にスポーツ飲料と称される飲料より高い)、直接これをスポーツ飲料として用いることには適さず、更に、カリウム、カルシウム、マグネシウムといったミネラルは果汁自体にも含まれているが、ナトリウムは殆ど含まれていないことから、運動時の発汗などにより失われた水分とナトリウムの速やかな補給を目的とした

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
4件

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請求項1

果汁由来の糖用屈折計示度が4〜6°Bxであり、塩化ナトリウムクエン酸ナトリウムグルコン酸ナトリウム、及びアスコルビン酸ナトリウムから選択される1又は2以上のナトリウム塩由来ナトリウムが0.005〜0.1重量%であり、飲料の浸透圧が250〜400mOsm/kgとなるように調整された、果汁及びナトリウム塩原料とするスポーツ飲料

請求項2

果汁が、グレーフルーツ主体とする果汁であることを特徴とする請求項1記載のスポーツ飲料。

請求項3

飲料が、容器詰飲料であることを特徴とする請求項1又は2記載のスポーツ飲料。

技術分野

0001

本発明は、スポーツ時等の水分、ミネラル及びエネルギー補給のためのスポーツ飲料、特に、スポーツ時等のいた状態における嗜好満足させる爽快な香味と、水分、ミネラル及びエネルギー補給の機能を有する嗜好性及び機能性に富んだスポーツ飲料に関する。

背景技術

0002

一般的にスポーツ飲料(スポーツドリンク)と称される飲料は、運動時の発汗などにより失われた水分、電解質(ミネラル)及びエネルギー源の速やかな補給を目的に設計されたものであり、その多くは、甘味料糖質)、酸味料、ミネラルなどが配合されており、浸透圧が300mOsm/l前後となるように調整されている。そこで、該基本配合に基いて、各種のスポーツ飲料が開示されている。例えば、特開平5−276904号公報には、無機電解質陽イオン15〜50mEq/l、有機酸5〜20mEq/l及び単糖類30〜45g/lを含有し、浸透圧を250〜320mOsm/lとした、特に小児用として水分、ミネラル等をスムーズに摂取、補給できるようにしたスポーツ飲料が開示されている。また、特開2003−169642号公報には、高度分岐環状デキストリンを含み、溶液の浸透圧を50〜240mOsmとした、胃排出速度が速く、腸で素早く吸収されるエネルギー補給のためのスポーツ飲料が開示されている。

0003

更に、特開平8−173113号公報には、澱粉加水分解物から、単糖類と二糖類の大部分を除去して得られる糖質をエネルギー源の主成分とすることにより、低粘度で、喉ごしを良くしたスポーツ飲料が、特開2009−148228号公報には、クエン酸酢酸とを、酢酸換算酸度の合計が0.1〜0.5質量/容量%となるように含有し、糖類を蔗糖換算甘味度で3〜8質量/容量%含有するようにした、運動後グリコーゲン再補充効果と飲用時の喉ごしを改善したスポーツ飲料が開示されている。これらのスポーツ飲料においては、その機能や飲用感覚の改善が図られているが、香味については、使用原料である甘味料、酸味料、ミネラルなどにより形成され、該使用原料の影響により、人工的なものとなりがちで、場合によっては、飲用後の後味が悪いという問題があって、スポーツ時等の喉が渇いた状態における嗜好を満足させる飲料としては課題があった。

0004

そこで、スポーツ飲料において、水分、ミネラル及びエネルギー補給の機能の改善と共に、その香味を改善する試みもなされている。例えば、特開2005−27539号公報には、梅干の製造工程において生じる梅酢脱塩処理して得られた脱塩梅酢液に、ブドウ糖果糖及び砂糖のような甘味料、必要に応じて、果汁ゲル化剤pH調整剤等を添加したスポーツ用飲料が開示されている。しかしながら、該スポーツ用飲料は、梅酢主体酸味による香味の改善であり、ブドウ糖、果糖及び砂糖のような甘味料が添加されることから、必ずしも、スポーツ時等の喉が渇いた状態における嗜好を満足させる飲料とはなっていない。

0005

特表平8−501449号公報には、添加糖又は人工甘味料を使用せず、添加糖又は人工甘味料の代わりに果汁を使用することにより、香味的に改善されたスポーツドリンクが開示されている。該スポーツドリンクにおいては、ナトリウムカリウムと、更にマグネシウム及び/又はカルシウムミネラルを、身体運動後にこれらミネラルの速やかな補給を行えるように含有させている。すなわち、該スポーツドリンクは、具体的には、「補給されるナトリウムミネラル及びカリウムミネラルと、下記カルシウムミネラル又はマグネシウムミネラルのうち少くとも1種を含んだスポーツドリンクであって、上記ナトリウムミネラルの少くとも半分はクエン酸ナトリウム塩化ナトリウム又はそれらの混合物として供給され、上記マグネシウムミネラルの少くとも半分は、存在するのであれば、水性クエン酸及びリンゴ酸溶液可溶化される炭酸塩として供給され、上記カリウムミネラルの少くとも半分はクエン酸カリウムとして供給され、上記スポーツドリンクが、シングルストレングス希釈でスポーツドリンクの0.15重量%以内で、任意アスコルビン酸補給物を更に含み、(a)シングルストレングス希釈でスポーツドリンクの1〜14重量%の溶解糖量を供給する上で十分なフルーツジュースの量を含み、しかも(b)人工甘味料を含有していない、又は上記フルーツジュース以外の異なる供給源由来する糖を含有していないことを特徴とするスポーツドリンク。」として構成されている。

0006

該スポーツドリンクは、添加糖又は人工甘味料を使用しない代わりに果汁を加えることで香味の改善を図っているが、該スポーツドリンクでは、酸味料の他、カリウム、カルシウム、マグネシウム塩など独特苦味収斂味を有するミネラル原料を使用することによる香味への影響により、果汁が本来有する自然な香味が損なわれてしまい、必ずしも、スポーツ時等の喉が渇いた状態における嗜好を満足させる飲料とはなっていない。

0007

一方で、一般的に果汁飲料と称される飲料には、果汁含有率が100%の果実ジュース果実ミックスジュース、果汁含有率が100%未満(10%以上)の果汁入り飲料などがある。基本的に果汁含有率が100%の果実ジュース、果実ミックスジュースは、甘味料や酸味料は使用せず果汁が本来有する自然な香味を活かした設計となっており、果汁含有率が100%未満の果汁入り飲料は果汁含有率が少ない分、それを補うために甘味料や酸味料を加えて果実ジュース、果実ミックスジュースのような果汁が本来有する自然な香味を目標とした設計となっている。したがって、果汁飲料の香味としては、果汁含有率が100%の果実ジュース、果実ミックスジュースの成分組成のものが好まれると考えられるが、該果汁飲料をスポーツ飲料として用いる場合、通常、浸透圧については、考慮されていないことから(浸透圧が一般的にスポーツ飲料と称される飲料より高い)、直接これをスポーツ飲料として用いることには適さず、更に、カリウム、カルシウム、マグネシウムといったミネラルは果汁自体にも含まれているが、ナトリウムは殆ど含まれていないことから、運動時の発汗などにより失われた水分とナトリウムの速やかな補給を目的とした飲料としては、機能的に満足できるものではないという面がある。

先行技術

0008

特開平5−276904号公報。
特開平8−173113号公報。
特表平8−501449号公報。
特開2003−169642号公報。
特開2005−27539号公報。
特開2009−148228号公報。

発明が解決しようとする課題

0009

本発明の課題は、従来のスポーツ飲料が有する人工的な味や後味の悪さを改善することで、スポーツ時等の喉が渇いた状態における嗜好を満足させる爽快な香味を実現するとともに、水分、ミネラル及びエネルギー補給の機能を有する嗜好性及び機能性に富んだスポーツ飲料を提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

本発明者は、上記課題を解決し、スポーツ時等の喉が渇いた状態における嗜好を満足させる爽快な香味と、水分、ミネラル及びエネルギー補給の機能を有する嗜好性及び機能性に富んだスポーツ飲料を実現するために、果汁が本来有する自然な香味がスポーツ時等の喉が渇いた状態における嗜好を具備する点に着目し、該果汁が本来有する自然な香味を活かし、かつ、スポーツ飲料としての水分、ミネラル及びエネルギー補給の機能を有する飲料として検討を行った。その中で、飲料の調製に際して、甘味料、酸味料、ナトリウム塩以外の有機酸塩及び無機塩原料は一切使用せず、果汁と特定のナトリウム塩とを特定濃度となるように配合し、かつ、該飲料を特定の浸透圧に調整することにより、スポーツ時等の喉が渇いた状態における嗜好を満足させる爽快な香味と、水分、ミネラル及びエネルギー補給の機能を有する嗜好性及び機能性に富んだスポーツ飲料が提供できることを見出し、本発明を完成するに至った。

0011

すなわち本発明は、果汁由来の糖用屈折計示度が4〜6°Bxであり、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、及びアスコルビン酸ナトリウムから選択される1又は2以上のナトリウム塩由来のナトリウムが0.005〜0.1重量%であり、飲料の浸透圧が250〜400mOsm/kgとなるように調整され、果汁及びナトリウム塩から構成される爽快な香味と、水分、ミネラル及びエネルギー補給の機能を有するスポーツ飲料からなる。

0012

本発明のスポーツ飲料は、特定のナトリウム塩を添加した点を除いて、甘味料、酸味料、ナトリウム塩以外の有機酸塩及び無機塩原料は一切使用せずに、果汁の成分をもって調製されているため、果汁の調和された成分とともに、香味をそのまま維持することができ、従来のスポーツ飲料が有する人工的な味や後味の悪さをもたらすことがない。そして、本発明で添加する特定のナトリウム塩は、適量であれば、従来行われているミネラル成分の添加のように飲料の香味を悪化させることがなく、かかる成分の添加により、果汁の調和された香味に影響を与えずに、飲料にナトリウムの補強を行うことができる。したがって、本発明は、スポーツ時等の喉が渇いた状態における嗜好を満足させる爽快な香味と、水分、ミネラル及びエネルギー補給の機能を有する嗜好性及び機能性に富んだスポーツ飲料を提供する。

0013

本発明のスポーツ飲料の調製に際して、各種の果汁を用いることができるが、スポーツ時等の喉が渇いた状態における嗜好を満足させるものとしては、爽やかな香味を有し、果汁感を十分維持することができる柑橘系果汁(オレンジ、みかんグレーフルーツレモンライム等の果汁)が好ましく、その中でもグレープフルーツが特に好ましい果汁として挙げることができる。本発明のスポーツ飲料は、容器詰飲料として提供することができる。

0014

すなわち具体的には本発明は、(1)果汁由来の糖用屈折計示度が4〜6°Bxであり、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、及びアスコルビン酸ナトリウムから選択される1又は2以上のナトリウム塩由来のナトリウムが0.005〜0.1重量%であり、飲料の浸透圧が250〜400mOsm/kgとなるように調整された、果汁及びナトリウム塩を原料とするスポーツ飲料や、(2)果汁が、グレープフルーツを主体とする果汁であることを特徴とする上記(1)記載のスポーツ飲料や、(3)飲料が、容器詰飲料であることを特徴とする上記(1)又は(2)記載のスポーツ飲料からなる。

発明の効果

0015

本発明は、スポーツ時等の水分、ミネラル及びエネルギーの補給のためのスポーツ飲料において、従来のスポーツ飲料が有する人工的な味や後味の悪さが改善された嗜好性の高いスポーツ飲料を提供する。特に、スポーツ時等の喉が渇いた状態における嗜好を満足させる爽快な香味と、水分、ミネラル及びエネルギー補給の機能を有する嗜好性及び機能性に富んだスポーツ飲料を提供する。

0016

本発明は、果汁由来の糖用屈折計示度が4〜6°Bxであり、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、及びアスコルビン酸ナトリウムから選択される1又は2以上のナトリウム塩由来のナトリウムが0.005〜0.1重量%であり、飲料の浸透圧が250〜400mOsm/kgとなるように調整され、果汁及びナトリウム塩から構成される爽快な香味と、水分、ミネラル及びエネルギー補給の機能を有するスポーツ飲料である。

0017

本発明のスポーツ飲料の調製に用いられる果汁としては、オレンジ、みかん、グレープフルーツ、レモン、ライム、ウメりんご、ぶどう、モモバナナパイアップルなど、各種の果汁を挙げることができ、性状・状態(透明/混濁濃縮/非濃縮など)は、特に限定されないが、スポーツ時等の喉が渇いた状態における嗜好を満足させるものとしては、爽やかな香味を有し、果汁感を十分維持することができる柑橘系果汁(オレンジ、みかん、グレープフルーツ、レモン、ライム等の果汁)が好ましく、その中でもグレープフルーツが特に好ましい果汁として挙げることができる。果汁は、単独或いは2種類以上を組み合わせて使用することができる。

0018

本発明のスポーツ飲料において、果汁由来の糖用屈折計示度は、4〜6°Bxに調整される。糖用屈折計示度が、4°Bx未満の場合、水っぽく(果汁感が弱く)感じられ、6°Bxを超える場合、浸透圧が400mOsm/kgより高くなる可能性がある。ここでいう、糖用屈折計示度は20℃における値であり、糖用屈折計を用いて測定することができる。

0019

本発明において、スポーツ飲料の調製に添加できるナトリウム塩としては、「塩化ナトリウム」、「クエン酸ナトリウム」、「グルコン酸ナトリウム」、及び「アスコルビン酸ナトリウム」を挙げることができる。該ナトリウム塩は、スポーツ飲料の調製に際して、適量であれば、用いられる果汁の香味に大きな影響を及ぼすことなく、飲料に添加することができ、飲料にナトリウムの補強を行うことができる。「塩化ナトリウム」及び「グルコン酸ナトリウム」を添加した場合には、果汁が本来有する自然な香味を良好に維持するとともに、更に、嗜好性を増す適度な塩味により味に厚みができ、飲料の果汁感が高まる効果も期待できることから、特に好ましい例として挙げることができる。ナトリウム塩の添加率は、ナトリウム塩由来のナトリウムとして、0.005〜0.1重量%が好ましい。運動時の発汗などにより失われたナトリウムの補給源として十分な効果を発揮するために好ましくは、0.01〜0.075重量%、更に、好ましくは0.05〜0.075重量%である(厚生労働省は、熱中症予防対策の一つとして、高温多湿の環境下においては、身体作業強度等に応じて、ナトリウムを40〜80mg/100ml含むスポーツ飲料等を適宜摂取することが望ましいとしている。)。0.005重量%より低い場合は、ナトリウムの補給源として十分ではなく、0.1重量%より高い場合は、ナトリウム塩自体の香味が飲料の香味に悪影響を及ぼす。

0020

本発明のスポーツ飲料において、飲料の浸透圧は、250〜400mOsm/kgの範囲で維持できるように設計される。浸透圧については、凝固点降下法などを用いて測定することができる。

0021

本発明のスポーツ飲料においては、果汁、ナトリウム塩以外に、香り付与のために香料、更なる爽快感付与のために二酸化炭素を添加することができる。また、トマトやにんじんといった野菜汁についても、飲料の香味に悪い影響を及ぼさない範囲で、適宜添加することができる。本発明におけるスポーツ飲料の製造は、果汁を使用した飲料に通常適用される製造方法に従って行われ(「最新ソフトドリンクス」(社)全国清涼飲料工業会/(財)日本炭酸飲料検査協会監修、P330〜364)、適宜、PETボトル、壜、紙などの容器充填して、商品化することができる。

0022

以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。

0023

(果汁の違いによる糖用屈折計示度と浸透圧の関係確認)
各種濃縮果汁(オレンジ、グレープフルーツ、りんご、ぶどう、パインアップル)を全イオン交換水で希釈後、加熱殺菌した液の糖用屈折計示度と浸透圧を測定し、それぞれの果汁について、1°Bx当たりの浸透圧の値を算出した。いずれの果汁を使用した場合でも、1°Bx当たり=40〜60mOsm/kg台の範囲にあった。同一種の果汁であれば、多少のバラツキはあるものの近い値を示した。尚、パインアップル、オレンジ、グレープフルーツは比較的値が低い傾向にあり、一方、ぶどう、りんごは比較的値が高い傾向にあった。

0024

(果汁の違いによる人工感と後味の悪さの改善効果及び果汁感への影響確認)
配合1−1〜配合1−3及び配合1−1’〜配合1−3’の原料をそれぞれ混合・加熱殺菌した液が容器充填されたものをサンプルとした(表1)。同サンプル及び同サンプルを50℃10日保存したサンプルについて、糖用屈折計示度及び浸透圧を測定した。パネラー5名にて、(表2)〜(表3)の基準を用いて香味に関する官能評価(※1〜※2)を、また、(表4)の基準を用いて商品価値に関する総合評価(※3)を実施した。

0025

0026

[人工感と後味の悪さの改善※1]:配合1−1〜配合1−3を対照として、それぞれ配合1−1’〜 配合1−3’について、以下の基準(表2)を用いて評価を実施した。

0027

0028

[果汁感※2]:配合1−1’〜 配合1−3’について、以下の基準(表3)を用いて評価を実施した。

0029

0030

[総合評価※3]:配合1−1’〜 配合1−3’について、以下の基準(表4)を用いて評価を実施した。

0031

0032

(ナトリウム塩の違いによる香味への影響確認)
配合2−1〜配合2−7の原料をそれぞれ混合・加熱殺菌した液が容器充填されたものをサンプルとした(表5)。同サンプルについて、糖用屈折計示度及び浸透圧を測定した。パネラー5名にて、配合2−1を対照として、配合2−2〜配合2−7について香味に関する官能評価を、また、(表4)の基準を用いて商品価値に関する総合評価(※4)を実施した。

0033

0034

[総合評価※4]:配合2−1〜配合2−7について、実施例2の基準(表4)を用いて評価を実施した。

0035

(果汁由来の糖用屈折計示度の違いによる人工感と後味の悪さの改善効果及び果汁感への影響確認)
配合3−1〜配合3−5の原料をそれぞれ混合・加熱殺菌した液が容器充填されたものをサンプルとした(表6)。同サンプルについて、糖用屈折計示度及び浸透圧を測定した。パネラー5名にて、(表2)〜(表3)の基準を用いて香味に関する官能評価(※5〜※6)を、また、(表4)の基準を用いて商品価値に関する総合評価(※7)を実施した。

0036

0037

[人工感と後味の悪さの改善※5]:配合3−1〜配合3−5について、実施例2の基準(表2)を用いて評価を実施した。

0038

[果汁感※6]:配合3−1〜配合3−5について、実施例2の基準(表3)を用いて評価を実施した。

0039

[総合評価※7]:配合3−1〜配合3−5について、実施例2の基準(表4)を用いて評価を実施した。

0040

(ナトリウム塩添加率の違いによる香味への影響確認)
配合4−1〜配合4−6の原料をそれぞれ混合・加熱殺菌した液が容器充填されたものをサンプルとした(表7)。同サンプルについて、糖用屈折計示度及び浸透圧を測定した。パネラー5名にて、(表8)及び(表3)の基準を用いて香味に関する官能評価(※8〜※9)を、また、(表4)の基準を用いて商品価値に関する総合評価(※10)を実施した。

0041

0042

[塩味※8]:配合4−1〜配合4−6について、以下の基準(表8)を用いて評価を実施した。

0043

0044

[果汁感※9]:配合4−1〜配合4−6について、実施例2の基準(表3)を用いて評価を実施した。

実施例

0045

[総合評価※10]配合4−1〜配合4−6について、実施例2の基準(表4)を用いて評価を実施した。

0046

本発明は、スポーツ時等の水分、ミネラル及びエネルギー補給のためのスポーツ飲料において、従来のスポーツ飲料が有する人工的な味や後味の悪さが改善された嗜好性の高い飲料を提供する。特に、スポーツ時等の喉が渇いた状態における嗜好を満足させるため、果汁が本来有する自然な香味が活かされた爽快な香味と、水分、ミネラル及びエネルギー補給の機能を有する嗜好性及び機能性に富んだ飲料を提供する。

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  • 会津天宝醸造株式会社の「 甘酒用米麹の製造方法」が 公開されました。( 2019/07/18)

    【課題】保存によって米麹の品質を向上させることが可能な甘酒用米麹の製造方法を提供する。【解決手段】製麹後の米麹を0〜5℃の温度に冷却する出麹冷却段階と、出麹冷却段階の後、米麹を容器内に充填して密閉する... 詳細

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