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技術 遊技機

出願人 株式会社平和
発明者 高橋伸也
出願日 2011年10月20日 (8年8ヶ月経過) 出願番号 2011-231120
公開日 2013年5月13日 (7年1ヶ月経過) 公開番号 2013-085844
状態 特許登録済
技術分野 弾球遊技機(パチンコ等)
主要キーワード 開閉状態検出センサ 動作後半 排出時期 逆傾斜 周縁壁 振動感知 中間ステージ 貯留機
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年5月13日)のものです。
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図面 (10)

課題

球詰まりや不正等の異常が発生して遊技中断し、当該異常を解消した後の遊技再開時期に、一部の遊技者が不利な遊技を強いられることを防止する。

解決手段

大役処理中において、センター役物105内で球詰まり異常が発生すると、一旦パチンコ機10の動作を停止して、店員等がガラス枠16を開放し、手動で球詰まりを解消する。IN−OUT遊技球数不一致が解消された直後にパチンコ機10の動作を再開すると、ガラス枠16が開放されており、依然として遊技者は遊技を再開することができないにも関わらず、止め壁134が堰き止め位置位置決めされる時間の計時が再開して遊技球PBを貯留できない事態が発生し、遊技者が不利益被る場合があった。そこで、異常解消のための作業終了後のガラス枠16の閉止契機とし、遊技者が遊技を再開することができると判断し、パチンコ機10の動作再開遅延させるようにした。

概要

背景

遊技機、特にパチンコ機遊技仕様として、役物中央部に羽根部材を設け、所定の条件が成立して羽根部材が開放することで、パチンコ球役物内受け入れ、当該受け入れたパチンコ球を、役物内に設けた特定領域(以下、「入賞口」という場合がある)に向けて案内し、特定領域通過時(入賞時)には、上記と同様な特別遊技状態(以下、V入賞遊技状態」という)とすることがなされている。以下、このような遊技仕様を「羽根物遊技機」」という場合がある。

上記遊技仕様では、遊技盤(主として役物内)での遊技球動向がV入賞遊技に至るまでの重要な要素となっている。

前記羽根部材が開放している状態で役物内に受け入れられたパチンコ球は、当然同じ数だけ役物から排出されることになるが、役物内において、例えば球詰まり等が発生すると、所定時間が経過しても、役物内へ受け入れられるパチンコ球の入数と、役物内から排出されるパチンコ球の出数とに差が発生する場合がある(「IN−OUT」の不一致)。

なお、特許文献1には、遊技領域へ打ち出されたパチンコ球が、各入賞口へ入賞してセーフ球計数スイッチにて検出されるまでの間、あるいは、アウト口から排出されてアウト球計数スイッチにて検出されるまでの間、告知ランプ点灯し続け、告知ランプの消灯を以て遊技の終了を告知することで、遊技領域内に遊技球が残っている場合、例えば、と釘との間に遊技球が引っかかっている場合に、遊技領域への進入数と排出数との間で発生する差を、告知することが記載されている。

役物内への受け入れ、並びに役物内からの排出においても、前記特許文献1の技術を適用することで、受け入れたパチンコ球と排出されるパチンコ球との照合(「IN−OUT」の一致、不一致の判定)を行うことができる。

また、パチンコ機に振動を与えることで、遊技球の動向が変化する場合があり、例えば、遊技球の動向に合わせて、意図的にパチンコ機を叩くことで振動を発生させ、V入賞させるといった不正遊技が行われる可能性がある。

そこで、パチンコ機に振動検出センサを設け、振動検出センサで予め定めた以上の振動状態(例えば、振幅に比例して変化する電気信号)を検出した場合に、「異常振動検出」と判断することが提案されている(特許文献2参照)。特許文献2によれば、異常振動検出があると、V入賞を無効とし、かつ遊技停止状態(一部又は全部の電気部品への通電オフ等)とする。これにより、不正行為が行われた際にも遊技場運営側不利益になることがない。

ところで、前述した羽根物遊技には、自力継続タイプと称される構造がある。この自力継続タイプでは、V入賞後の所謂大役遊技中に、役物内に羽根部材の開放によって入賞した遊技球を貯留する貯留部が設けられており、その貯留状態によって、ラウンド継続するか否かの確率が変化する(貯留されればされるほどラウンド継続がし易くなる)ようになっている。

このため、自力継続タイプ以外のタイプに比べて、貯留された遊技球同士の接触によって球詰まりが発生し易い、或いは、羽根部材の開放によって入賞した遊技球の排出時期遅延して所謂「IN−OUT」が不一致であると誤検知し易い(以下、総称して「トラブル」という)。このため、店員係員)が、パチンコ機のガラス枠を開放して、トラブルを解消する等の処理を行う機会が増えることになる。

しかしながら、トラブルが解消され、例えば、「IN−OUT」が一致すると、ガラス板が依然として開放されているにも関わらず、遊技が再開される。前述したように、例えば、自動継続タイプの羽根物遊技を搭載する遊技機では、貯留状態によって、ラウンド継続するか否かの確率が変化する(貯留されればされるほどラウンド継続がし易くなる)ため、ガラス枠の閉止遅れると、その分、貯留時間が短縮されて、ラウンド継続率が低下し、遊技者に不利な状況を与えてしまう場合がある。

概要

球詰まりや不正等の異常が発生して遊技が中断し、当該異常を解消した後の遊技再開時期に、一部の遊技者が不利な遊技を強いられることを防止する。大役処理中において、センター役物105内で球詰まり異常が発生すると、一旦パチンコ機10の動作を停止して、店員等がガラス枠16を開放し、手動で球詰まりを解消する。IN−OUTの遊技球数の不一致が解消された直後にパチンコ機10の動作を再開すると、ガラス枠16が開放されており、依然として遊技者は遊技を再開することができないにも関わらず、止め壁134が堰き止め位置位置決めされる時間の計時が再開して遊技球PBを貯留できない事態が発生し、遊技者が不利益を被る場合があった。そこで、異常解消のための作業終了後のガラス枠16の閉止を契機とし、遊技者が遊技を再開することができると判断し、パチンコ機10の動作再開を遅延させるようにした。

目的

本発明は上記事実を考慮し、球詰まりや不正等の異常が発生して遊技が中断し、当該異常を解消した後の遊技再開時期に、一部の遊技者が不利な遊技を強いられることを防止することができる遊技機を得ることが目的である

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

通常遊技状態では、遊技盤上に設けられた入賞口に遊技球が入賞することを契機として所定回数かつ所定時間開放して遊技球を特定領域内受け入れ可能とする開閉部材と、前記特定領域内に設けられ前記受け入れた遊技球が入賞することで大当たりとなるV入賞口と、前記大当たりとなった場合に前記開閉部材を前記所定回数よりも多くかつ所定時間よりも長く開放することで、前記通常遊技状態よりも前記特定領域内への遊技球の受け入れ数を多くするラウンド処理を当該ラウンド処理中における前記V入賞口への入賞を条件として繰り返し実行する特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別遊技状態可動して動作前半には前記特定領域に受け入れた複数の遊技球を貯留させることで一部の遊技球を前記V入賞口へ案内すると共に、動作後半には前記貯留した遊技球を放出する動作パターンを実行する可動部材と、を備えた役物装置と、遊技が正常に実行されているか否かの進行状況監視する監視手段と、前記監視手段による遊技の進行状況の監視において、異常を検知した場合に、前記可動部材の動作を停止する異常時動作制御手段と、前記異常を解消する作業の終了を検出する作業終了検出手段と、前記異常時動作制御手段による前記可動部材の動作停止中に、前記異常が解消された場合に、前記作業終了検出手段による作業終了を検出した後、前記可動部材の動作を復帰させる復帰制御手段と、を有する遊技機

請求項2

前記復帰制御手段が、前記作業終了検出手段による作業終了を検出してから計時を開始する計時手段をさらに有し、前記計時手段で所定時間が経過した後、前記可動部材の動作を復帰させることを特徴とする請求項1記載の遊技機。

請求項3

前記監視手段が、前記役物装置の特定領域内に受け入れた遊技球数と、当該特定領域から排出される遊技球数とを比較して、球詰まりの有無を判別する球詰まり判別手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。

請求項4

少なくとも振動感知部を備えた振動検出センサ又は磁場感知部を備えた磁力検出センサの何れか一方を備え、前記振動検出センサ又は磁力検出センサからの出力信号に基づいて、遊技領域を移動する遊技球の動向に影響を与える異常が発生したか否かを判別する異常判別手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項記載の遊技機。

請求項5

前記作業終了検出手段が、前記遊技盤の表面に対向し、前記遊技球の流路分の間隔をもって配置され、当該遊技盤を覆うガラス枠開閉状態を検出する開閉検出センサであることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項記載の遊技機。

請求項6

所定の契機に、少なくとも遊技球の動向に影響を与える動作パターンを実行する可動部材と、遊技が正常に実行されているか否かの進行状況を監視する監視手段と、前記監視手段による遊技の進行状況の監視において、異常を検知した場合に、前記可動部材の動作を停止する異常時動作制御手段と、前記異常を解消する作業の終了を検出する作業終了検出手段と、前記異常時動作制御手段による前記可動部材の動作停止中に、前記異常が解消された場合に、前記作業終了検出手段による作業終了を検出した後、前記可動部材の動作を復帰させる復帰制御手段と、を有する遊技機。

請求項7

前記復帰制御手段が、前記作業終了検出手段による作業終了を検出してから計時を開始する計時手段をさらに有し、前記計時手段で所定時間が経過した後、前記可動部材の動作を復帰させることを特徴とする請求項6記載の遊技機。

請求項8

前記可動部材が、動作前半には可動部材に到達してくる複数の遊技球を貯留させることで一部の遊技球を所定の位置へ案内すると共に、動作後半には前記貯留した遊技球を放出する動作パターンを実行することを特徴とする請求項6又は請求項7記載の遊技機。

請求項9

前記監視手段が、所定の領域内に受け入れた遊技球数と、当該所定の領域から排出される遊技球数とを比較して、球詰まりの有無を判別する球詰まり判別手段を備えることを特徴とする請求項6〜請求項8の何れか1項記載の遊技機。

請求項10

少なくとも振動感知部を備えた振動検出センサ又は磁場感知部を備えた磁力検出センサの何れか一方を備え、前記振動検出センサ又は磁力検出センサからの出力信号に基づいて、遊技領域を移動する遊技球の動向に影響を与える異常が発生したか否かを判別する異常判別手段を備えることを特徴とする請求項6〜請求項9の何れか1項記載の遊技機。

請求項11

前記作業終了検出手段が、前記遊技盤の表面に対向し、前記遊技球の流路分の間隔をもって配置され、当該遊技盤を覆うガラス枠の開閉状態を検出する開閉検出センサであることを特徴とする請求項6〜請求項9の何れか1項記載の遊技機。

技術分野

0001

本発明は、遊技領域を移動する遊技球動向で遊技が進行する遊技機に関するものである。

背景技術

0002

遊技機、特にパチンコ機遊技仕様として、役物中央部に羽根部材を設け、所定の条件が成立して羽根部材が開放することで、パチンコ球役物内受け入れ、当該受け入れたパチンコ球を、役物内に設けた特定領域(以下、「入賞口」という場合がある)に向けて案内し、特定領域通過時(入賞時)には、上記と同様な特別遊技状態(以下、V入賞遊技状態」という)とすることがなされている。以下、このような遊技仕様を「羽根物遊技機」」という場合がある。

0003

上記遊技仕様では、遊技盤(主として役物内)での遊技球の動向がV入賞遊技に至るまでの重要な要素となっている。

0004

前記羽根部材が開放している状態で役物内に受け入れられたパチンコ球は、当然同じ数だけ役物から排出されることになるが、役物内において、例えば球詰まり等が発生すると、所定時間が経過しても、役物内へ受け入れられるパチンコ球の入数と、役物内から排出されるパチンコ球の出数とに差が発生する場合がある(「IN−OUT」の不一致)。

0005

なお、特許文献1には、遊技領域へ打ち出されたパチンコ球が、各入賞口へ入賞してセーフ球計数スイッチにて検出されるまでの間、あるいは、アウト口から排出されてアウト球計数スイッチにて検出されるまでの間、告知ランプ点灯し続け、告知ランプの消灯を以て遊技の終了を告知することで、遊技領域内に遊技球が残っている場合、例えば、と釘との間に遊技球が引っかかっている場合に、遊技領域への進入数と排出数との間で発生する差を、告知することが記載されている。

0006

役物内への受け入れ、並びに役物内からの排出においても、前記特許文献1の技術を適用することで、受け入れたパチンコ球と排出されるパチンコ球との照合(「IN−OUT」の一致、不一致の判定)を行うことができる。

0007

また、パチンコ機に振動を与えることで、遊技球の動向が変化する場合があり、例えば、遊技球の動向に合わせて、意図的にパチンコ機を叩くことで振動を発生させ、V入賞させるといった不正遊技が行われる可能性がある。

0008

そこで、パチンコ機に振動検出センサを設け、振動検出センサで予め定めた以上の振動状態(例えば、振幅に比例して変化する電気信号)を検出した場合に、「異常振動検出」と判断することが提案されている(特許文献2参照)。特許文献2によれば、異常振動検出があると、V入賞を無効とし、かつ遊技停止状態(一部又は全部の電気部品への通電オフ等)とする。これにより、不正行為が行われた際にも遊技場運営側不利益になることがない。

0009

ところで、前述した羽根物遊技には、自力継続タイプと称される構造がある。この自力継続タイプでは、V入賞後の所謂大役遊技中に、役物内に羽根部材の開放によって入賞した遊技球を貯留する貯留部が設けられており、その貯留状態によって、ラウンド継続するか否かの確率が変化する(貯留されればされるほどラウンド継続がし易くなる)ようになっている。

0010

このため、自力継続タイプ以外のタイプに比べて、貯留された遊技球同士の接触によって球詰まりが発生し易い、或いは、羽根部材の開放によって入賞した遊技球の排出時期遅延して所謂「IN−OUT」が不一致であると誤検知し易い(以下、総称して「トラブル」という)。このため、店員係員)が、パチンコ機のガラス枠を開放して、トラブルを解消する等の処理を行う機会が増えることになる。

0011

しかしながら、トラブルが解消され、例えば、「IN−OUT」が一致すると、ガラス板が依然として開放されているにも関わらず、遊技が再開される。前述したように、例えば、自動継続タイプの羽根物遊技を搭載する遊技機では、貯留状態によって、ラウンド継続するか否かの確率が変化する(貯留されればされるほどラウンド継続がし易くなる)ため、ガラス枠の閉止遅れると、その分、貯留時間が短縮されて、ラウンド継続率が低下し、遊技者に不利な状況を与えてしまう場合がある。

先行技術

0012

特開2003−210809号公報
特開2002−000901号公報

発明が解決しようとする課題

0013

本発明は上記事実を考慮し、球詰まりや不正等の異常が発生して遊技が中断し、当該異常を解消した後の遊技再開時期に、一部の遊技者が不利な遊技を強いられることを防止することができる遊技機を得ることが目的である。

課題を解決するための手段

0014

(1) 本発明は、通常遊技状態では、遊技盤上に設けられた入賞口に遊技球が入賞することを契機として所定回数かつ所定時間開放して遊技球を特定領域内受け入れ可能とする開閉部材と、前記特定領域内に設けられ前記受け入れた遊技球が入賞することで大当たりとなるV入賞口と、前記大当たりとなった場合に前記開閉部材を前記所定回数よりも多くかつ所定時間よりも長く開放することで、前記通常遊技状態よりも前記特定領域内への遊技球の受け入れ数を多くするラウンド処理を当該ラウンド処理中における前記V入賞口への入賞を条件として繰り返し実行する特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別遊技状態で可動して動作前半には前記特定領域に受け入れた複数の遊技球を貯留させることで一部の遊技球を前記V入賞口へ案内すると共に、動作後半には前記貯留した遊技球を放出する動作パターンを実行する可動部材と、を備えた役物装置と、遊技が正常に実行されているか否かの進行状況監視する監視手段と、前記監視手段による遊技の進行状況の監視において、異常を検知した場合に、前記可動部材の動作を停止する異常時動作制御手段と、前記異常を解消する作業の終了を検出する作業終了検出手段と、前記異常時動作制御手段による前記可動部材の動作停止中に、前記異常が解消された場合に、前記作業終了検出手段による作業終了を検出した後、前記可動部材の動作を復帰させる復帰制御手段と、を有している。

0015

本発明によれば、通常遊技状態において、遊技球が入賞口に入賞すると、役物装置内の特定領域に遊技球を受け入れ可能に開閉部材が所定回数かつ所定時間開放する。

0016

この期間に、遊技球が特定領域に受け入れられると、遊技球はV入賞口に入賞する場合としない場合とに分類される。

0017

V入賞口に入賞すると大当たりとなり、特別遊技状態となる。特別遊技状態では、開閉部材を前記所定回数よりも多くかつ所定時間よりも長く開放することで、前記通常遊技状態よりも前記特定領域内への遊技球の受け入れ数を多くするラウンド処理を当該ラウンド処理中における前記V入賞口への入賞を条件として繰り返し実行する。

0018

ここで、役物装置の特定領域には、可動部材が設けられている。可動部材は、特別遊技状態で可動して動作前半には前記特定領域に受け入れた複数の遊技球を貯留させることで一部の遊技球を前記V入賞口へ案内すると共に、動作後半には前記貯留した遊技球を放出する動作パターンを実行する。このため、可動部材による貯留効果で、ラウンド中のV入賞が期待できる。

0019

一方、例えば、特別遊技状態において、監視手段が異常を検知すると、可動部材の動作を停止させる(異常時動作制御手段)。また、復帰制御手段では、可動部材の動作停止中に、前記異常が解消された場合に、前記作業終了検出手段による作業終了を検出した後、前記可動部材の動作を復帰させる。

0020

すなわち、異常解消後、直ちに可動部材の動作を復帰させず、作業終了検出手段による作業終了を検出した後に復帰させることで、異常解消から遊技者が遊技を再開するまでの時間で可動部材の動作前半である貯留機能を遊技者が逸することがなく、不利益を被ることを防止することができる。

0021

(2) 本発明において、前記復帰制御手段が、前記作業終了検出手段による作業終了を検出してから計時を開始する計時手段をさらに有し、前記計時手段で所定時間が経過した後、前記可動部材の動作を復帰させることを特徴としている。

0022

異常解消後、直ちに可動部材の動作を復帰させず、作業終了検出手段による作業終了を検出した後に、計時手段で所定時間が経過した後、可動部材の動作を復帰させることで、異常解消から遊技者が遊技を再開するまでの時間で可動部材の動作前半である貯留機能を遊技者が逸することがなく、不利益を被ることを防止することができる。

0023

(3) 本発明において、前記監視手段が、前記役物装置の特定領域内に受け入れた遊技球数と、当該特定領域から排出される遊技球数とを比較して、球詰まりの有無を判別する球詰まり判別手段を備えることを特徴としている。

0024

特定領域に多くの遊技球が受け入れられることが、可動部材の貯留につながり、この結果、ラウンド中のV入賞が期待できる。一方で、特定領域に多くの遊技球が受け入れられると球詰まりが発生し易くなる。そこで、監視手段として、球詰まり判別手段を具備し、役物装置の特定領域内に受け入れた遊技球数と、当該特定領域から排出される遊技球数とを比較して、球詰まりの有無を判別する。

0025

(4) また、本発明において、少なくとも振動感知部を備えた振動検出センサ又は磁場感知部を備えた磁力検出センサの何れか一方を備え、前記振動検出センサ又は磁力検出センサからの出力信号に基づいて、遊技領域を移動する遊技球の動向に影響を与える異常が発生したか否かを判別する異常判別手段を備えることを特徴としている。

0026

V入賞が、遊技球の動向に大きく左右される遊技仕様の場合、遊技者が不正に遊技盤を振動させたり、磁石を用いて遊技球を誘導する場合がある。そこで、異常判別手段では、少なくとも振動感知部を備えた振動検出センサ又は磁場感知部を備えた磁力検出センサの何れか一方を備え、前記振動検出センサ又は磁力検出センサからの出力信号に基づいて、遊技領域を移動する遊技球の動向に影響を与える異常が発生したか否かを判別する。

0027

(5) さらに、本発明において、前記作業終了検出手段が、前記遊技盤の表面に対向し、前記遊技球の流路分の間隔をもって配置され、当該遊技盤を覆うガラス枠の開閉状態を検出する開閉検出センサであることを特徴としている。

0028

例えば、球詰まり等の異常では、球詰まり解消作業を行うため、遊技盤を覆うガラス枠を開放する必要がある。一方、球詰まりが解消されると、必ずガラス枠は確実に閉止される。そこで、このガラス枠の開閉状態を検出する開閉検出センサを、前記作業終了検出手段として適用することで、遊技者が不利益を被ることを防止することができる。

0029

(6) 本発明は、所定の契機に、少なくとも遊技球の動向に影響を与える動作パターンを実行する可動部材と、遊技が正常に実行されているか否かの進行状況を監視する監視手段と、前記監視手段による遊技の進行状況の監視において、異常を検知した場合に、前記可動部材の動作を停止する異常時動作制御手段と、前記異常を解消する作業の終了を検出する作業終了検出手段と、前記異常時動作制御手段による前記可動部材の動作停止中に、前記異常が解消された場合に、前記作業終了検出手段による作業終了を検出した後、前記可動部材の動作を復帰させる復帰制御手段と、を有している。

0030

本発明によれば、監視手段が異常を検知すると、可動部材の動作を停止させる(異常時動作制御手段)。また、復帰制御手段では、可動部材の動作停止中に、異常が解消された場合に、作業終了検出手段による作業終了を検出した後、前記可動部材の動作を復帰させる。このため、例えば、遊技者の遊技再開が異常解消よりも遅れたとしても、遊技者は、可動部材の動作パターンによる遊技球の動向を逸することがない。

0031

(7) 本発明において、前記復帰制御手段が、前記作業終了検出手段による作業終了を検出してから計時を開始する計時手段をさらに有し、前記計時手段で所定時間が経過した後、前記可動部材の動作を復帰させることを特徴としている。

0032

異常解消後、直ちに可動部材の動作を復帰させず、作業終了検出手段による作業終了を検出した後に、計時手段で所定時間が経過した後、可動部材の動作を復帰させることで、異常解消から遊技者が遊技を再開するまでの時間で可動部材の動作前半である貯留機能を遊技者が逸することがなく、不利益を被ることを防止することができる。

0033

(8) 本発明において、前記可動部材が、動作前半には可動部材に到達してくる複数の遊技球を貯留させることで一部の遊技球を所定の位置へ案内すると共に、動作後半には前記貯留した遊技球を放出する動作パターンを実行することを特徴としている。

0034

異常解消後、直ちに可動部材の動作を復帰させず、所定時間経過後に復帰させることで、異常解消から遊技者が遊技を再開するまでの時間で可動部材の動作前半である貯留機能を遊技者が逸することがなく、不利益を被ることを防止することができる。

0035

(9) また、本発明において、前記監視手段が、所定の領域内に受け入れた遊技球数と、当該所定の領域から排出される遊技球数とを比較して、球詰まりの有無を判別する球詰まり判別手段を備えることを特徴としている。

0036

特定領域に多くの遊技球が受け入れられることが、可動部材の貯留につながり、この結果、ラウンド中のV入賞が期待できる。一方で、特定領域に多くの遊技球が受け入れられると球詰まりが発生し易くなる。そこで、監視手段として、球詰まり判別手段を具備し、役物装置の特定領域内に受け入れた遊技球数と、当該特定領域から排出される遊技球数とを比較して、球詰まりの有無を判別する。

0037

(10) さらに、本発明において、少なくとも振動感知部を備えた振動検出センサ又は磁場感知部を備えた磁力検出センサの何れか一方を備え、前記振動検出センサ又は磁力検出センサからの出力信号に基づいて、遊技領域を移動する遊技球の動向に影響を与える異常が発生したか否かを判別する異常判別手段を備えることを特徴としている。

0038

V入賞が、遊技球の動向に大きく左右される遊技仕様の場合、遊技者が不正に遊技盤を振動させたり、磁石を用いて遊技球を誘導する場合がある。そこで、異常判別手段では、少なくとも振動感知部を備えた振動検出センサ又は磁場感知部を備えた磁力検出センサの何れか一方を備え、前記振動検出センサ又は磁力検出センサからの出力信号に基づいて、遊技領域を移動する遊技球の動向に影響を与える異常が発生したか否かを判別する。

0039

(11) また、前記作業終了検出手段が、前記遊技盤の表面に対向し、前記遊技球の流路分の間隔をもって配置され、当該遊技盤を覆うガラス枠の開閉状態を検出する開閉検出センサであることを特徴としている。

0040

例えば、球詰まり等の異常では、球詰まり解消作業を行うため、遊技盤を覆うガラス枠を開放する必要がある。一方、球詰まりが解消されると、必ずガラス枠は確実に閉止される。そこで、このガラス枠の開閉状態を検出する開閉検出センサを、前記作業終了検出手段として適用することで、遊技者が不利益を被ることを防止することができる。

発明の効果

0041

以上説明した如く本発明では、球詰まりや不正等の異常が発生して遊技が中断し、当該異常を解消した後の遊技再開時期に、一部の遊技者が不利な遊技を強いられることを防止することができるという優れた効果を有する。

図面の簡単な説明

0042

本実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。
本実施の形態に係る遊技盤の正面図である。
本実施の形態に係るセンター役物の正面図である。
本実施の形態に係る制御系ハード構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係る大役処理制御ルーチンを示すフローチャートである。
本実施の形態に係る大役処理中における異常処理制御ルーチンを示すフローチャートである。
本実施の形態に係る大役処理中における異常処理制御のタイミングチャートである。
変形例に係る大役処理中における異常処理制御ルーチンを示すフローチャートである。
変形例に係る大役処理中における異常処理制御のタイミングチャートである。

実施例

0043

(パチンコ機の構成)
図1に示されるように、パチンコ機10の前面下部には、化粧パネルとなる下飾り12が取り付けられている。

0044

また、パチンコ機10の下飾り12の上部には、互いに平行、かつ奥行き方向に所定の間隔をおいて配置された一対のガラス板14を装着したガラス枠16が配置されており、ガラス枠16は左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。このガラス枠16の奥側には、着脱交換可能な遊技盤18がセットされており、遊技盤18は、ガラス枠16で閉塞された状態でガラス板14に対向するようになっている。

0045

ガラス枠16の下部には、皿ユニット24が配置されている。皿ユニット24の図1の右端部には、鍵穴27が設けられ、この鍵穴27にキーを差し込み、左右の内、一方に回すとガラス枠16が開放し、他方に回すとパチンコ機10の本体が開放する。

0046

皿ユニット24には、上皿部28と、下皿部30とが設けられている。上皿部28を形成する周縁壁部32には、上皿球抜きレバー34が設けられ、この上皿球抜きレバー34を操作することで、上皿部28に貯留された遊技球を下皿部30へ送り出すことができるようになっている。また、下皿部30には、下皿球抜きボタン36が設けられ、この下皿球抜きボタン36を操作することで、下皿部30に貯留された遊技球PBを外部(例えば、所謂「ドル箱」)へ排出することができるようになっている。

0047

上皿部28の周縁壁32における図1の右端部には、球貸ボタン42と、返却ボタン44が設けられている。

0048

また、皿ユニット24の右側下部には打球発射力飛距離)を調整するためのグリップユニット発射ハンドル)26が取り付けられ、左側下部には、灰皿46が取り付けられている。

0049

皿ユニット24における下皿部30の図1の右側には受け皿スピーカ60Uが配置されている。

0050

ここで、皿ユニット24における上皿部28の周縁壁32には、遊技者が操作可能な操作ボタン50が設けられている。この操作ボタン50は、遊技中において、操作有効期間中に操作することで、演出に対して介入することができるようになっており、それぞれの遊技仕様によって設定される。

0051

ガラス枠16におけるガラス板14の周囲には、アーチ状に遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による視覚的効果や、音声等による聴覚的効果等の演出効果を生み出す上部演出部52が配置されている。この上部演出部52の下端部は、皿ユニット24の周囲に略U字型に配置された下部演出部54の上端部と連結されている。

0052

この結果、上演出部52と下演出部54とで、遊技盤18の周囲を取り囲むように、演出部56が形成されている。

0053

この演出部56は、上演出部52及び下演出部54共に、照明部材LED等)が取り付けられた基板(図示省略)と、この基板を覆うように、所定の意匠で形成されたレンズカバー58が取り付けられている。

0054

レンズカバー58は、前記照明部材が点灯する領域を区画するよう凹凸状にカットされており、区画された領域(以下、必要に応じて「レンズ部58」という)毎に照明部材の点灯制御がなされる。なお、照明部材は基本的にR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色に点灯するLEDが1組となっており、それぞれの点灯時の光量比により、様々な配色の点灯が可能となっている。また、ガラス枠の上部角部には、それぞれ三連表示62が設けられ、遊技状態報知エラー報知等を含む)に適用される。

0055

また、前記上演出部52における、ガラス枠16の上部円弧の約1/3に相当する領域の中央及び両端には、ガラス枠スピーカ60C、60L、60Rが内蔵され、照明と同時に、音声を出力する。

0056

なお、以下では、前述した受け皿スピーカ60Uと、このガラス枠スピーカ60C、60L、60Rを総称して、「スピーカ60」という。

0057

(遊技盤の構成)
図2に示される遊技盤18は、基板となるベニヤ板樹脂製シート状のセルが貼着されてそのセルの表面が盤面となっている。なお、透明のアクリル板の裏面側にセルが貼着されたセット板が重ねられる場合もある。

0058

遊技盤18は、その盤面の外周端付近に、円弧状の外レール102及び内レール104が取り付けられている。これらの外レール102及び内レール104によって囲まれた円形状の領域は、発射装置165(図4参照)から発射されて打ち込まれた遊技球PBが自重落下により移動可能とされ、この領域が遊技を行う遊技領域とされている。

0059

遊技盤18の遊技領域には、釘19及び風車21が点在して打ち込まれている。また、遊技領域におけるほぼ中央には、センター役物105(役物装置)が配置されている。ここで、遊技盤18において、センター役物105の周囲の遊技盤面が通常遊技領域18Aとされ、センター役物105の内側の領域は、この通常遊技領域18Aとは区画された特定遊技部105Aとなる。センター役物105には一部に入賞流入口110が形成され、開閉部材としての羽根部材112が取り付けられ、この羽根部材112が開放しているときにかぎり、通常遊技領域18Aにある遊技球PBを特定遊技部105Aへ入賞させることが可能となっている。なお、センター役物105の構造については、後述する。

0060

センター役物105の左右には、それぞれ一般入賞口114が設けられている。センター役物105よりも下部には、入賞役物装置116が設けられている。

0061

入賞役物装置116には、その中央にセンター特定入賞口118Cが設けられ、その左右に一対のサイド特定入賞口118L、118Rが設けられている。なお、センター特定入賞口118C、サイド特定入賞口118L、118Rを総称する場合、単に、特定入賞口118という。また、入賞役物装置116の左右には、一般入賞口114が設けられている。

0062

ここで、4個の一般入賞口114はそれぞれ入賞すると、所定数(例えば、10〜15球)の賞球払い出しが実行されるようになっている。

0063

一方、特定入賞口118は、それぞれ入賞すると、所定数(1〜5球)の賞球払い出しが実行されると共に(賞球払い出しがない場合もある)、前記羽根部材112を所定期間開放する契機となる。

0064

また、遊技盤18の通常遊技領域18Aの最下位置には、何れの入賞口にも入賞しない外れ球を遊技盤18の裏側へ排出するアウト口124が設けられている。

0065

(センター役物105)
図3に示される如く、本実施の形態に係るセンター役物105は、左右対称形状とされ、その左右には、それぞれ縦壁部122が形成され、前記遊技盤18の通常遊技領域18Aとは区画されている。また、センター役物105の天井部は、遊技機10のテーマに即した形状の飾り部材124が取り付けられている。

0066

一対の縦壁部122の上端部と、前記飾り部材124との間は開口しており、センター役物105内の特定遊技部105Aへの一対の入賞流入口110とされている。

0067

一対の縦壁部122の上端部には、羽根部材112が回転軸112Aを介して、回転可能に取り付けられている。回転軸112Aは、羽根部材ソレノイド112SL(図4参照)がリンク機構(図示省略)を介して取り付けられている。

0068

羽根部材112は、羽根部材ソレノイド112SLへの励磁制御によって、回転軸112Aを中心に回転される。例えば、羽根部材ソレノイド112SLが非励磁の場合は縦位置図3実線参照)となり、励磁の場合は横位置(図3想像線参照)となる。

0069

一対の羽根部材112は、前記センター特定入賞口118C、サイド特定入賞口118L、118Rに遊技球PBが入賞すると開放するようになっている。一例として、遊技球PBが、一対のサイド特定入賞口118L、118Rの何れかに入賞すると、羽根部材112が1回、所定時間(約0.5秒〜1.0秒間)開放するように羽根部材ソレノイド112SLを駆動制御する。また、遊技球PBがセンター特定入賞口118Cに入賞すると、羽根部材112が2回、所定時間(約0.5秒〜1.0秒間)開放するように羽根部材ソレノイド112SLを駆動制御する。

0070

前記1対の羽根部材112の開放中に、左右の何れかの入賞流入口110から入賞した遊技球PBは、中間ステージ部130へ案内されるようになっている。

0071

中間ステージ部130は、落下面が奥側にいくに従い低位となる傾斜面に形成され、遊技球PBは、中間ステージ部130の奥側に転動するようになっている。

0072

また、中間ステージ部130の奥側における幅方向中央部には、円筒部材132が配置されている。円筒部材132は、円筒部材モータ132M(図4参照)の駆動力により、円筒軸を中心に回転可能となっている。

0073

また、前記中間ステージ部130の奥側における、前記円筒部材132が配置された幅方向中央部以外は、止め壁134が配置されている。堰き止め壁134は、堰き止め壁ソレノイド134SL(図4参照)のアクチュエータに連結され、堰き止め壁ソレノイド134SLの通電、非通電(励磁、非励磁)によって、堰き止め位置又は堰き止め解除位置の少なくとも2位置に移動可能となっている。

0074

前記円筒部材132は、その上端部は半球状に形成され、下端部は前記中間ステージ部130を突き抜けて、当該中間ステージ部130よりも下方に設けられたV入賞案内ステージ部136にまで至っている。

0075

円筒部材132は、その周面の一部に貫通孔132Aが設けられている。貫通孔132Aの上端は、前記中間ステージ部130の遊技球転動面よりも高く、貫通孔132Aの下端は、前記V入賞案内ステージ部136の遊技球転動面まで延設されている。

0076

V入賞案内ステージ部136は、奥側から手前側にいくに従い低位となる傾斜面に形成されている。V入賞案内ステージ部136の手前側は、複数の受入口が設けられ、その中央がV入賞口138、それ以外が外れ口140とされている。V入賞口138、外れ口140に連通する流路には、それぞれ別々の球検出センサ138S、140S(図4参照)が設けられている。

0077

ここで、通常状態では、前記堰き止め壁134が堰き止め解除状態となっており、羽根部材112の開放によって前記中間ステージ部130に案内された遊技球PBは、そのほとんどが、中間ステージ部130の奥側からV入賞案内ステージ部136へ落下し、予め設定した確率の下(遊技球PBの動向が加味されて)、V入賞口138へ至るか、外れ口140へ至るかの何れかの結果となる。なお、このときのV入賞口138への入賞率は、後述する貫通孔132Aを通過した遊技球PBのV入賞口138への入賞率よりも相対的に低い。

0078

ここで、V入賞口138に到達すると大当たりとなり、大役処理が実行される。大役処理とは、前記羽根部材112を通常遊技状態よりも長い期間(開放時間×開放回数)開放する動作を1ラウンドとして、その後のセンター役物105内での遊技球の動向によって、予め定められた最大ラウンドを限度として、複数ラウンド繰り返す(ラウンド更新する)遊技を言う。ラウンド更新は、当該ラウンド中における入賞口138への入賞である。

0079

大役処理中は、前記堰き止め壁134が堰き止め位置にあり、中間ステージ部130には、多くの遊技球PBが貯留されることになる。この遊技球PBの貯留量が所定量を超えると、前記円筒部材132の前方まで遊技球PBが貯留されてくることになる。このとき、貯留されてきた遊技球PBが、貫通孔132Aまで到達すると、遊技球PBは、貫通孔132Aから円筒部材132の内方へ入り、V入賞案内ステージ部136に落下する。

0080

貫通孔132Aは、V入賞ステージ部136の幅方向中央部に位置するため、この遊技球PBは、V入賞案内ステージ部136の傾斜に従って手前側に転動して、V入賞口138に到達し易くなっている。

0081

この結果、遊技球PBを貯留するという遊技者介入によって、ラウンド更新を得るとことになる(自力継続タイプ)。なお、前記堰き止め壁134は、ラウンド更新が決定する、あるいは所定時間が経過すると、堰き止め解除状態となる。
(制御系の構成)
次に、図4を用いてパチンコ機10の制御系について説明する。

0082

本実施形態に係るパチンコ機10の制御系は、図4に示されるように、主制御部150を中心として構成されており、この主制御部150には、演出制御部152と払出制御部154とが接続されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。

0083

主制御部150からは盤用外部端子190を介してホールコンピュータ(図示省略)へ遊技の進行状態を示す情報(始動入賞信号大当たり信号図柄確定回数信号)が送信される。

0084

主制御部150には、入力系として、一般入賞口114への入賞球を検出する一般入賞センサ114S、センター特定入賞口118Cへの入賞球を検出するセンター特定入賞センサ118CS、サイド特定入賞口118L、118Rへの入賞球を検出するサイド特定入賞センサ118LS、118RS、入賞流入口110からセンター役物105内に流入したことを検出する球検出センサ110S、V入賞口138に入賞した遊技球PBを検出するV入賞球検出センサ138S、外れ口140に流入した遊技球を検出する外れ球検出センサ140Sが接続されている。

0085

また、主制御部150には、遊技とは直接関係ない入力系として、ガラス枠16の開閉状態を検出するガラス枠開閉状態検出センサ16S、皿ユニット24の開閉状態を検出する皿ユニット開閉状態検出センサ24Sが接続されている。なお、本実施の形態では、ガラス枠開閉状態検出センサ16S及び皿ユニット開閉状態検出センサ24Sを総称して、開閉検出センサとする場合がある。すなわち、遊技を中断して作業する場合に、ガラス枠16を開閉することが多いが、それ以外のパチンコ機10の何れかの可動体を開閉することもあり得るため、これら全てを含み、本発明の開閉検出センサとする。

0086

また、主制御部150には、出力系として、遊技情報や遊技状態をランプ点灯状態で報知するガイドランプユニット109、羽根部材112を開閉するための羽根部材ソレノイド112SL、円筒部材132を回転するための円筒部材モータ132M、堰き止め壁134を動作するための堰き止め壁ソレノイド134SLが接続されている。

0087

演出制御部152には、入力系として、前記操作ボタン50が接続されている。また、演出制御部152には、出力系として、パチンコ機10の各種遊技部品に設けられた照明演出用の発光素子137、7セグ表示器139、スピーカ60(60L、60C、60R、60U)が接続されている。

0088

払出制御部154には、払出装置160及び発射制御部164が接続され、発射制御部164には発射装置165が接続されている。この払出制御部154は、パチンコ機10内に設けられた払出装置160を作動させて、賞球又は貸し球の払い出し及び停止動作払出数を制御する。また、発射制御部164は、遊技者によるグリップユニット26(図1参照)の操作により発射装置165を作動させて、遊技球PBの発射開始、及び、グリップユニット26の操作量に応じた発射力を制御する。

0089

さらに、払出制御部154では、枠用外部端子191を介して払出情報ホールに設置されたホールコンピュータ(図示省略)へ送信するようになっている。

0090

(異常監視制御
(a)振動、磁力による不正行為による異常
本実施の形態の主制御部150には、遊技盤18上の遊技球PBの各部への入賞を検出するセンサ以外に、振動検出センサ142及び磁力検出センサ143が接続されている。振動検出センサ142は、遊技盤18、ひいてはパチンコ機10全体に加わる振動を検出する機能を有している。磁力検出センサ143は、遊技盤18の周辺の磁場の変化(磁石が近づいている等)を検出する機能を有している。

0091

前述したように、本実施の形態のセンター役物105では、遊技球PBの動向によって、ラウンド継続されるか否かが決まるため、遊技者の心理状態から、外部からの衝撃によって、遊技球PBの動向に変化を加えるべく、パチンコ機10の枠体やガラス枠16を叩く場合がある。このような、外部からの衝撃は、現実に遊技球PBの動向に変化があろうとなかろうと、不正に相当する。

0092

また、遊技盤18に磁石を近づけて、遊技球を磁力で誘導するといった不正行為もあり得る。

0093

そこで、本実施の形態では、パチンコ機10に振動検出センサ142及び磁力検出センサ143を配置し、主制御部150でこれを監視すると共に、振動検出センサ142及び磁力検出センサ143により、予め定めた異常信号検出があった場合に、ある期間のV入賞を無効にする、或いは、一部又は全部の電気部品への通電を止めるといった不正防止処理が実行されるようになっている。

0094

不正防止処理が終了すると、パチンコ機10は正常の動作に移行する。

0095

(b)球詰まりによる異常
パチンコ機10では、遊技盤上(センター役物105内を含む)で遊技球PBが球詰まりを起こす場合がある。

0096

本実施の形態で説明したセンター役物105に代表されるような、所謂自力継続タイプでは、特に、中間ステージ部130に遊技球PBを意図的に貯留する構造であり、球詰まりが置き易い構造でもある。

0097

そこで、羽根部材112が開放しているときにセンター役物105内に受け入れられた遊技球PBを検出するための球検出センサ110Sを「IN」検出用として適用すると共に、V入賞口用球検出センサ138Sと外れ口用球検出センサ140Sを「OUT」検出用として適用し、「IN」と「OUT」の遊技球数を比較することで、センター役物105内での球詰まりの有無を判別するようにしている。

0098

例えば、球検出センサ110Sで遊技球PBを検出し、所定時間経過しても、V入賞口用球検出センサ138Sと外れ口用球検出センサ140Sで遊技球PBを検出しない場合は、球詰まり異常(或いはセンサ異常)と判別する。

0099

球詰まりが発生すると、遊技者は、店員(係員)を呼び出し、店員がガラス枠16等を開放して、直接手で球詰まりを解消する。

0100

球詰まりが解消されると、パチンコ機10は正常の動作に移行する。

0101

ここで、前記(a)振動、磁力による不正行為による異常、並びに、(b)球詰まりによる異常の何れにおいても、パチンコ機10は正常の動作と同時に、円筒部材132の動作が再開することになる。

0102

ところが、球詰まりが解消されても、前述のように店員がガラス枠16等を開放している状態では、遊技者は依然として遊技を再開することができない。一方、遊技が停止した状況が、大役処理中であった場合、遊技者が遊技を再開できない間に、堰き止め壁134による堰き止め解消までの時間が経過し、遊技者にとって有利となる遊技球PBの貯留がなされない状況が発生する。すなわち、前述した自力継続タイプの有利性を遊技者に提供することができなくなる可能性がある。

0103

そこで、本実施の形態の主制御部150では、異常の解消(不正防止処理が終了、球詰まりの解消)後、直ちにパチンコ機10を正常動作に移行させず、ガラス枠16の閉止を待って、その後に正常動作に移行するようにした。

0104

すなわち、異常(球詰まり等)が発生すると、「IN−OUT不一致」を報知する信号が出力され、その後に、店員等によってガラス枠16等が開放され、手作業によって、球詰まりを解消する。従って、「IN−OUT不一致」を報知する信号の報知後、「IN−OUT一致」の信号に切り替わった後の、ガラス枠開閉状態検出センサ16S(又は、皿ユニット開閉状態検出センサ24S等)により、閉止を確認した時点で、パチンコ機10を正常動作に戻すようにすればよい。

0105

以下に本実施の形態の作用を説明する。

0106

パチンコ機10による遊技では、遊技者がグリップユニット26を操作すると、一球ずつ発射装置165によって上方へ発射される。発射された遊技球PBは、外レール102に沿って遊技盤18の遊技領域に打ち込まれ、遊技釘や風車に当たり方向を変えながら遊技領域内を落下する。そして、入賞せずに遊技領域の下端部に至った遊技球PBはアウト口124からパチンコ機10内に回収される。

0107

また、遊技球PBが遊技領域内に設けたセンター特定入賞口118C、或いはサイド特定入賞口118L、118Rに入賞すると、遊技仕様に基づく処理(例えば、羽根部材112の開閉動作等)が実行されると共に、発光素子137を用いた視覚演出や、スピーカ60を用いた音演出等が実行される。また、一般入賞口114に入賞すると、予め定めた賞球(払い出し)が実行される。

0108

ここで、羽根部材112の開放によって、センター役物105内に遊技球PBが入賞した場合は、その後の遊技球PBの動向により、V入賞するか否かが決定し、V入賞となった場合に、大役処理が実行される。

0109

(センター役物105による通常遊技状態での遊技)
遊技盤18上のセンター特定入賞口118Cに遊技球PBが入賞すると、羽根部材112が、2回、所定時間(約0.5秒〜1.0秒間)開放する。また、サイド特定入賞口112L、112Rに遊技球PBが入賞すると、羽根部材112が1回、所定時間(約0.5秒〜1.0秒間)開放する。

0110

羽根部材112が開放している間は、遊技球PBはセンター役物105内に流入可能であり、流入した遊技球PBは、まず中間ステージ部130へ到達し、当該中間ステージ部130の傾斜面に沿って手前側から奥側へ転動する。このとき、堰き止め壁134は、非堰き止め位置にあるため、遊技球PBは中間ステージ部130の奥側からV入賞案内ステージ部136へ落下する。なお、中間ステージ部130において、運良く、円筒部132の貫通孔132Aに入った遊技球PBもV入賞案内ステージ部136へ落下する。

0111

V入賞案内ステージ部136は、中間ステージ部130とは逆傾斜となっており、遊技球PBが奥側から手前側へ転動して、V入賞口138或いは外れ口140の何れかに流入する。

0112

このとき、貫通孔132Aを介してV入賞案内ステージ部136に到達した遊技球PBの方が、堰き止め壁134を通過して落下してきた遊技球PBよりもV入賞し易い。

0113

(大役処理)
遊技球PBがV入賞すると大当たりとなり、通常遊技状態の羽根部材112の開放期間(開放時間×開放回数)よりも多くの開放期間で開閉処理(ラウンド処理)が繰り返される大役処理が予め定めた最大ラウンドを限度して、複数ラウンド実行される。

0114

ここで、ラウンドの継続は、ラウンド中にV入賞するか否かによって決定するようになっている。

0115

本実施の形態における遊技仕様は、所謂自力継続タイプとなっており、大役処理が開始されると、前記堰き止め壁134が堰き止め位置となり、センター役物105に流入してくる遊技球PBは、中間ステージ部130に貯留されることになる。

0116

中間ステージ130に遊技球PBを貯留する理由は、この貯留されればされることで、円筒部132の貫通孔132Aに遊技球PBが入り易くなり、ひいては、V入賞案内ステージ部136に落下したときに、V入賞し易くなるためである。

0117

このように、大役処理中に、羽根部材112が通常遊技状態よりも多く開放されているときに、センター役物105内に遊技球PBが流入すればするほど、ラウンド継続し易くなるため、単調になり易い大役遊技中の遊技も趣向性を向上することができる。

0118

(異常監視制御)
(a) 不正行為
本実施の形態のセンター役物105では、遊技球PBの動向によって、ラウンド継続されるか否かが決まるため、遊技者の心理状態から、外部からの衝撃によって、遊技球PBの動向に変化を加えるべく、パチンコ機10の枠体やガラス枠16を叩いたり、磁石を用いて遊技球PBを所望の位置に誘導しようとする場合がある。

0119

そこで、パチンコ機10に振動検出センサ142、磁力検出センサ143を配置し、主制御部150でこれを監視している。不正行為があったと判別する、パチンコ機10は遊技の進行が停止される。

0120

(b)球詰まり
一方、本実施の形態で説明したセンター役物105に代表されるような、所謂自力継続タイプでは、特に、中間ステージ部130に遊技球PBを意図的に貯留する構造であり、球詰まりが置き易い構造でもある。

0121

球詰まりの発生は、球検出センサ110Sによる遊技球数検出値(「IN」)と、V入賞口用球検出センサ138S及び外れ口用球検出センサ140Sによる遊技球数検出値(「OUT」)との比較によって判別する。

0122

「IN」と「OUT」の遊技球数の比較に基づいて、センター役物105内で球詰まりが発生すると、パチンコ機10は遊技の進行が停止される。

0123

パチンコ機10の遊技の進行停止後は、店員(係員)による球詰まり解消作業が行われる。

0124

球詰まりが解消されると、パチンコ機10は正常の動作に移行するが、球詰まりが解消されても、店員がガラス枠16等を開放している状態では、遊技者は依然として遊技を再開することができず、自力継続タイプの有利性を提供できないことが起こり得る。

0125

すなわち、球詰まりが大役処理中で、パチンコ機10の正常の動作移行があっても、遊技者が遊技の再開ができない期間も、堰き止め壁134による堰き止め解消までの時間が経過してしまい、遊技者にとって有利となる遊技球PBの貯留がなされない状況が発生する。

0126

そこで、本実施の形態の主制御部150では、異常の解消(不正防止処理が終了、球詰まりの解消)後、直ちにパチンコ機10を正常動作に移行させず、ガラス枠16の閉止を待って、その後に正常動作に移行するようにした。

0127

以下、大役処理に特化して、遊技の進行中に球詰まり異常が発生したときの、パチンコ機10の動作制御ルーチンを示すフローチャートである。

0128

図5は、大役処理制御ルーチンを示すフローチャートである。

0129

テップ200では、V入賞フラグクリア(0)として、ステップ202へ移行する。ステップ202では、1ラウンド分の動作開始を指示する。すなわち、この指示を契機として、羽根部材112が予め定められた開閉パターンで開閉動作を開始するすると共に、予め定められたパターンで円筒部材132が回転動作を開始する。

0130

次のステップ204では、堰き止め壁134を堰き止め位置へ位置決めし、ステップ206へ移行する。ステップ206では、センター役物105内へ受け入れられた(入賞した)遊技球数が上限入賞数に達したか否か判断され、否定判定された場合は、まだ、遊技球PBが入賞する可能性があると判断し、ステップ208へ移行する。ステップ208では、堰き止め壁134を堰き止め位置に保持する時間である所定時間が経過したか否かが判断される。

0131

ステップ208で否定判定された場合は、ステップ210へ移行して、V入賞があったか否かが判断され、否定判定の場合はステップ206へ戻り肯定判定された場合はステップ212でV入賞フラグをセット(1)した後、ステップ206へ戻る。

0132

また、ステップ206又はステップ208で肯定判定された場合は、ステップ214へ移行する。

0133

ステップ214では、堰き止め壁134を堰き止め解除位置へ位置決めし、ステップ216へ移行する。

0134

ステップ216では、V入賞があったか否かが判断され、肯定判定された場合はステップ218でV入賞フラグをセット(1)した後、ステップ220へ移行し、否定判定の場合はステップ220へ移行する。

0135

ステップ220では、羽根部材112の開閉動作が終了したか否かが判断され、否定判定された場合は、ステップ216へ戻る。また、ステップ220で肯定判定された場合は、1回のラウンドが終了したと判断され、ステップ222へ移行する。

0136

ステップ222では、終了したラウンドが最終ラウンドか否かが判断され、肯定判定された場合はこのルーチンは終了する(大役処理終了)。

0137

また、ステップ222で、否定判定された場合は、ステップ224へ移行して、V入賞フラグがセット(1)されているか否かを判断する。

0138

このステップ224で否定判定された場合は、このルーチンは終了する(大役処理終了)。また、ステップ224で肯定判定された場合は、ステップ226へ移行して、次ラウンドへ移行処理を行って、ステップ200へ戻る。

0139

図6は、大役処理中における異常処理制御ルーチンを示すフローチャートである。

0140

ステップ250では、異常を判別したか否かが判断される。この異常は、(a)振動、磁力による不正行為による異常、並びに(b)球詰まりによる異常が挙げられ、特に、大役処理中では、多くの遊技球PBがセンター役物105内に入るため、(b)球詰まりが発生し易い。

0141

ステップ250で肯定判定されると、ステップ252へ移行して、センター役物105内に設けられた堰き止め壁134を堰き止め解除位置で保持されると共に、堰き止め時間ポーズ状態一時停止状態)となる。

0142

次のステップ254では、異常が解消されたか否か、すなわち、(b)球詰まり異常の場合には、IN−OUTの遊技球数が一致したか否かが判別され、肯定判定されると、ステップ256へ移行する。

0143

ステップ256では、タイマ回路150Tが起動リセットスタート)する。このタイマ回路150Tは、異常が解消されてから、実際のパチンコ機10の動作が再開するまでの時間Tを計時しており、ある意味、異常が解消されたにも関わらず、遊技者は遊技を再開することができない状態である。

0144

次のステップ258では、所定時間(前記時間T)経過したか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ260へ移行して、パチンコ機10の動作再開の指示を出し、このルーチンは終了する。

0145

ところで、異常の解消、特にIN−OUTの遊技球数が一致した直後は、例えば、店員がガラス枠16を開放していることが多く、仮に、IN−OUTの遊技球数が一致しても、遊技者は即遊技を再開することができない状態である。このため、IN−OUTの遊技球数が一致した直後に、パチンコ機10の動作を再開すると、前記堰き止め壁134を堰き止め位置に留めておく時間が進行し、実際に遊技者が遊技を開始できるまでに、堰き止め壁134が堰き止め解除位置になって、遊技者に不利な状況が発生する。

0146

これに対して、本実施の形態では、タイマ回路150Tによって、異常解除(例えば、IN−OUTの遊技球数が一致)後、前記時間Tだけ遅延させてパチンコ機10の動作の再開を指示するようにした。これにより、実際に遊技者が遊技を開始できるまで、前記堰き止め壁134を堰き止め位置に留めておく時間が進行することがなく、遊技者に不利な状況の発生を防止することができる。

0147

図7には、大役処理中に球詰まり異常が発生したときの処理の流れが示されている。

0148

図7に示される如く、球詰まり異常が発生すると(図7の矢印A参照)、パチンコ機10の動作停止が指示される(図7の矢印B参照)。この期間(図7の矢印C参照)中、遊技者は遊技の進行ができない。

0149

また、この期間(図7の矢印C参照)中、例えば、店員がガラス枠16を開放して(図7の矢印D参照)、球詰まりを解消する作業を行う。球詰まりが解消(「IN−OUT一致」)されると(図7の矢印E参照)、球詰まり異常を示す信号が正常に戻るが、この状態では、ガラス枠16が開放しているので(図7の矢印F参照)、遊技の進行ができないにも関わらず、従来は、堰き止め壁用タイマのt2がスタートしていた。

0150

しかし、本実施の形態では、タイマ回路150Tによる所定時間の計時で(図7の矢印G参照)、ガラス枠16が確実に閉止されてから(図7の矢印H参照)パチンコ機10の動作を再開させるので(図7の矢印I参照)、前記堰き止め用タイマのt2のスタートも、遊技者が遊技の進行ができる状態からスタートし(図7の矢印J参照)、堰き止め壁134による遊技球PBの堰き止めが可能となり、遊技者が不利になることがない。

0151

以上説明したように、IN−OUTの遊技球数が不一致となるような球詰まりや、振動検出センサ142、磁力検出センサ143による不正行為を監視している。特に大役処理中において、センター役物105内で球詰まり異常が発生すると、一旦パチンコ機10の動作を停止して、店員等がガラス枠16を開放して、手動で球詰まりを解消する。この場合、IN−OUTの遊技球数の不一致が解消された直後にパチンコ機10の動作を再開すると、ガラス枠16が開放されており、依然として遊技者は遊技を再開することができないにも関わらず、センター役物105内の堰き止め壁134が堰き止め位置に位置決めされる時間の計時が再開して、遊技球PBを貯留できない事態が発生し、遊技者が不利益を被る場合があった。そこで、本実施の形態では、遊技者が遊技を再開することができるまで、パチンコ機10の動作再開を遅延させるようにした。

0152

(変形例)
なお、本実施の形態では、異常発生、かつ当該異常解消後、ガラス枠開閉センサ16Sからの信号によって、ガラス枠16の閉止を検出した時点で、パチンコ機10の動作を再開するようにしたが、例えば、ガラス枠16が閉止された直後は、店員がパチンコ機10に対峙している場合もある。そこで、ガラス枠16のが閉止されてから、所定時間経過した後に、パチンコ機10の動作を再開させるようにしてもよい。

0153

変形例の主制御部150では、異常の解消(不正防止処理が終了、球詰まりの解消)、パチンコ機10を正常動作に移行する時期を遅延させる遅延時間を設けるようにした。

0154

この遅延時間の設定のため、変形例の主制御部150には、タイマ回路150Tが内蔵されている(図4参照)。なお、このタイマ回路150Tは、主制御部150を動作するための動作用クロックから生成してもよいし、別途タイマ回路を接続してもよい。本実施の形態では、タイマ回路150Tは、ガラス枠開閉検出センサ16Sの信号によりガラス枠16が開放され、異常が解消されて、その後閉止されたことを検出した時点で、リセットスタートし、予め定められた期間中は、パチンコ機10の正常動作移行を遅延させるようになっている(遅延時間の設定)。

0155

この遅延期間は、一概に数値で特定することは難しいが、目安としては、例えば、店員がガラス枠16を閉止して、遊技者がグリップユニット26を把持して第1球の遊技球が発射するまでの時間とする。

0156

図8は、変形例に係り、大役処理中における異常処理制御ルーチンを示すフローチャートである。

0157

ステップ250では、異常を判別したか否かが判断される。この異常は、(a)振動、磁力による不正行為による異常、並びに(b)球詰まりによる異常が挙げられ、特に、大役処理中では、多くの遊技球PBがセンター役物105内に入るため、(b)球詰まりが発生し易い。

0158

ステップ250で肯定判定されると、ステップ252へ移行して、センター役物105内に設けられた堰き止め壁134を堰き止め解除位置で保持されると共に、堰き止め時間ポーズ状態(一時停止状態)となる。

0159

次のステップ254では、ガラス枠開閉センサ16Sからの信号によって、ガラス枠16の開放を検出したか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ256へ移行する。

0160

ステップ256では、異常が解消されたか否か、すなわち、(b)球詰まり異常の場合には、IN−OUTの遊技球数が一致したか否かが判別され、肯定判定されると、ステップ258へ移行する。

0161

ステップ258では、ガラス枠開閉センサ16Sからの信号によって、ガラス枠16の閉止を検出したか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ260へ移行する。

0162

ステップ260では、タイマ回路150Tが起動(リセット・スタート)する。このタイマ回路150Tは、ガラス枠16が閉止されてから、実際のパチンコ機10の動作が再開するまでの時間Tを計時しており、ある意味、異常が解消されたにも関わらず、遊技者は遊技を再開することができない状態である。

0163

次のステップ262では、所定時間(前記時間T)経過したか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ264へ移行して、パチンコ機10の動作再開の指示を出し、このルーチンは終了する。

0164

図9には、変形例に係り、大役処理中に球詰まり異常が発生したときの処理の流れが示されている。

0165

図9に示される如く、球詰まり異常が発生すると(図9の矢印A参照)、パチンコ機10の動作停止が指示される(図9の矢印B参照)この期間(図9の矢印C参照)中、遊技者は遊技の進行ができない。

0166

また、この期間(図9の矢印C参照)中、例えば、店員がガラス枠16を開放して(図9の矢印D参照)、球詰まりを解消する作業を行う。球詰まりが解消(「IN−OUT一致」)されると(図9の矢印E参照)、球詰まり異常を示す信号が正常に戻るが、この状態では、ガラス枠16が開放しているので(図9の矢印F参照)、遊技の進行ができないにも関わらず、従来は、堰き止め壁用タイマのt2がスタートしていた。

0167

しかし、変形例では、ガラス枠16が確実に閉止されてから(図9の矢印G参照)タイマ回路150Tによる所定時間の計時で(図9の矢印H参照)、パチンコ機10の動作を再開させるので(図9の矢印I参照)、前記堰き止め用タイマのt2のスタートも、遊技者が遊技の進行ができる状態からスタートし(図9の矢印J参照)、堰き止め壁134による遊技球PBの堰き止めが可能となり、遊技者が不利になることがない。

0168

PB遊技球
10パチンコ機
14ガラス板
16ガラス枠
18遊技盤
18A通常遊技領域
24皿ユニット
27鍵穴
105センター役物
105A特定遊技部
110入賞流入口
112羽根部材
116入賞役物装置
118Cセンター特定入賞口
118L、118Rサイド特定入賞口
118 特定入賞口
112SL 羽根部材ソレノイド
130中間ステージ部
132円筒部材
132A貫通孔
132M 円筒部材モータ
134堰き止め壁
134SL 堰き止め壁ソレノイド
136 V入賞案内ステージ部
138 V入賞口
138S、140S球検出センサ
140外れ口
142振動検出センサ
143磁力検出センサ
150 主制御部
150Tタイマ回路
152演出制御部
154払出制御部

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