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技術 鉄製のフライパン

出願人 プリンス工業株式会社
発明者 高野信雄
出願日 2011年9月27日 (8年2ヶ月経過) 出願番号 2011-210688
公開日 2013年4月22日 (6年7ヶ月経過) 公開番号 2013-070751
状態 特許登録済
技術分野 フライパン、フライヤー
主要キーワード 酸化表面層 オイルポット ホモ処理 JIS規格 エアーブラスト タワシ フッ素樹脂コーティング 投射材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年4月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

鉄製のフライパンのメリットを活かしつつ、錆びにくく、傷がつきにくく耐久性があり、しかも手入れが簡単でこびりつきにくい鉄製のフライパンを提供すること。

解決手段

鉄製のフライパン本体1の表面に窒化処理を施して窒化層2を形成し、この窒化層2の表面にブラスト処理を施して微細凹凸面3を形成し、この微細な凹凸面3に酸化処理を施し酸化被膜4を形成して微細な凹凸面5を有する酸化表面層4を前記窒化層2上に形成した鉄製のフライパン。

概要

背景

鉄製のフライパンは、料理が美味しくなる,夫で長持ち,鉄分の摂取,安心安全など様々なメリットがあるが、錆びる手入れが面倒,こびりつくなどのデメリットがあるため、使われなくなってきている。

昨今では、アルミなどのフライパンの表面にフッ素樹脂コーティングしたフライパンが広く普及している。

このフッ素樹脂コーティングしたフライパンは、こびりつきにくく手入れが簡単で錆びにくいとして好評であるが、このフッ素樹脂の熱伝導率は鉄の1/271で極めて熱伝導が悪いため、正しい調理温度は180℃であるにもかかわらず2倍近くの高い温度で焼いたり炒めたりの調理を行うようになってきてしまっており、そのため長期の使用に耐えられず、2〜3ケ月程度でフッ素樹脂が溶けるなど耐久性に劣る。

概要

鉄製のフライパンのメリットを活かしつつ、錆びにくく、傷がつきにくく耐久性があり、しかも手入れが簡単でこびりつきにくい鉄製のフライパンを提供すること。鉄製のフライパン本体1の表面に窒化処理を施して窒化層2を形成し、この窒化層2の表面にブラスト処理を施して微細凹凸面3を形成し、この微細な凹凸面3に酸化処理を施し酸化被膜4を形成して微細な凹凸面5を有する酸化表面層4を前記窒化層2上に形成した鉄製のフライパン。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

鉄製のフライパン本体の表面に窒化処理を施して窒化層を形成し、この窒化層の表面にブラスト処理を施して微細凹凸面を形成し、この微細な凹凸面に酸化処理を施し酸化被膜を形成して微細な凹凸面を有する酸化表面層を前記窒化層上に形成したことを特徴とする鉄製のフライパン。

請求項2

前記窒化処理は、ガス窒化処理若しくはガス軟窒化処理を採用したことを特徴とする請求項1記載の鉄製のフライパン。

技術分野

0001

本発明は、鉄製のフライパンに関するものである。

背景技術

0002

鉄製のフライパンは、料理が美味しくなる,夫で長持ち,鉄分の摂取,安心安全など様々なメリットがあるが、錆びる手入れが面倒,こびりつくなどのデメリットがあるため、使われなくなってきている。

0003

昨今では、アルミなどのフライパンの表面にフッ素樹脂コーティングしたフライパンが広く普及している。

0004

このフッ素樹脂コーティングしたフライパンは、こびりつきにくく手入れが簡単で錆びにくいとして好評であるが、このフッ素樹脂の熱伝導率は鉄の1/271で極めて熱伝導が悪いため、正しい調理温度は180℃であるにもかかわらず2倍近くの高い温度で焼いたり炒めたりの調理を行うようになってきてしまっており、そのため長期の使用に耐えられず、2〜3ケ月程度でフッ素樹脂が溶けるなど耐久性に劣る。

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は、鉄製のフライパンの表面に酸窒化処理を施すことに着目し、更に研究の末、これに改良を加えることで、鉄製のフライパンのメリットを活かしつつデメリットも改善することを見い出したもので、料理が美味しく,丈夫で長持ち,鉄分の摂取,安心安全,錆びにくい,手入れが簡単で、しかも傷がつきにくく耐久性があり、こびりつきにくい極めて優れた鉄製のフライパンを実現することを目的としている。

課題を解決するための手段

0006

添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。

0007

鉄製のフライパン本体1の表面に窒化処理を施して窒化層2を形成し、この窒化層2の表面にブラスト処理を施して微細凹凸面3を形成し、この微細な凹凸面3に酸化処理を施し酸化被膜4を形成して微細な凹凸面5を有する酸化表面層4を前記窒化層2上に形成したことを特徴とする鉄製のフライパンに係るものである。

0008

また、前記窒化処理は、ガス窒化処理若しくはガス軟窒化処理を採用したことを特徴とする請求項1記載の鉄製のフライパンに係るものである。

発明の効果

0009

本発明は上述のように構成したから、鉄製のフライパンのメリットを発揮できるだけでなく、酸化被膜により錆びにくく、また拭き取り易く手入れが容易にでき、しかも、表面塗装樹脂加工などを要しないため衛生上の問題もなく、熱伝導の悪い樹脂層などを形成していないために、油分を薄くひいた状況での焼き調理上手くできると共に、耐久性にも優れる安心安全な鉄製のフライパンとなり、その上、表面の微細な凹凸面が油溜まりとなるので、調理物がこびりつきにくいなど、極めて実用性に優れた鉄製のフライパンとなる。

0010

また、請求項2記載の考案においては、フライパン本体の表面に簡易に且つ確実に多孔質耐摩耗性に優れた強靭な窒化層を形成できる一層実用性に優れた鉄製のフライパンとなる。

図面の簡単な説明

0011

本実施例を示す斜視図である。
本実施例のフライパン本体の表面の部分拡大写真である。
本実施例のフライパン本体の部分拡大断面図である。

0012

好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。

0013

例えば、鉄板スピニング加工して形成した鉄製のフライパン本体1の表面に、窒化処理して耐摩耗性に優れた強靭な窒化層2を形成する。

0014

例えば、500℃〜600℃程度に加熱したアンモニアガス噴霧中で窒化するガス窒化処理を行うことでラジカル窒素鉄表面中に拡散して窒化層2を形成し、表面の硬度を上げ、ヘラや返しやタワシなどでこすっても傷が付きにくいフライパンとなる。

0015

また、これに酸化処理を施して酸化被膜4を形成することで、錆びにくくこびりつきにくいフライパンとなる。

0016

しかも本発明は、単にこのような酸窒化処理を施すのではなく、窒化処理によって形成した前記窒化層2は、多孔質の化合物層2となるが、この化合物層2の表面にブラスト処理を施してその表面に微細な凹凸面3を形成した後に、酸化処理によって酸化被膜4を形成することで、微細な凹凸面5を有する酸化表面層4を前記窒化層2上に形成している。

0017

従って、ただでさえ多孔質な窒化層2の表面にブラスト処理による微細な凹凸を形成したため、この窒化層2の表面は、所謂ダブルエンボス加工が施されたかのような微細な凹凸面3となり、この微細な凹凸面3の表面に形成される酸化被膜4もダブルエンボス加工が施されたかのような微細な凹凸面5となるため、これが油溜まりとなって調理物(食材)のこびりつきがほとんどない。即ち、例えば油を入れて余った油をオイルポットに戻したり、油を拭き取るだけで、この微細な凹凸面5による油溜まりに油が微小にして一様に残り、調理物が焦げ付かずこびりつかないフライパンを実現できることになる。

0018

従って、本発明は、鉄製であることによる熱伝導の良さや、鉄イオン効果による鉄分の摂取が期待できるだけでなく、酸化被膜4により錆びにくく、拭き取り易く手入れが楽となり、また、表面塗装や樹脂加工などしなくても良いため衛生上の問題もなく安心安全であり、熱伝導の悪い樹脂層などを形成していないため、耐久性にも優れる鉄製のフライパンとなる。

0019

しかも、樹脂コーティングなどによってこびりつきを防止する場合は、油や食材から出るなどが溜まり焼き調理や炒め調理が上手くできなかったが、前記微細な凹凸面5が油溜まりとなり、また表面層には熱伝導の悪い樹脂層を形成していないため、油分を薄くひいた状況での焼き調理が上手く実現できる優れた鉄製のフライパンを実現できることとなる。

0020

本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。

0021

本実施例のフライパンは、平面視円形で浅底のフライパン本体1の側面に、棒状の握柄6を突設した構成としている。

0022

また、本実施例のフライパン本体1は、鉄製としている。

0023

本実施例のフライパン本体1の製造方法を説明すると、先ず、鉄板をスピニング加工して形成した鉄製のフライパン本体1の表面に窒化処理を施して窒化層2を形成する。

0024

具体的には、本実施例の窒化処理は、公知のガス窒化処理を採用している。

0025

更に詳しくは、鉄製のフライパン本体1を、アンモニアガスを含んだ雰囲気中に曝露し、オーステナイト化温度以下の温度域で加熱することにより、鉄の表面近傍に窒素を浸透させて硬化させる。

0026

すると、鉄製のフライパン本体1の表面には多孔質の窒化層2(化合物層2)が形成されることになる。

0027

尚、窒化処理は、公知のガス軟窒化処理を採用しても良く、ガス軟窒化処理によっても同様にフライパン本体1の表面には多孔質の窒化層2(化合物層2)が形成されることになる。

0028

次に、この鉄製のフライパン本体1の窒化層2の表面にブラスト処理を施して微細な凹凸面3を形成する。

0029

具体的には、本実施例のブラスト処理は、エアーブラストを採用している。

0030

更に詳しくは、圧縮空気に直接投射材を混合して噴射する直圧式を採用し、投射材は、アランダム♯46(アルミナ研磨材、直径0.33mm)を採用している。

0031

このブラスト処理により、多孔質の窒化層2の表面に微細な凹凸を形成する。即ち、ただでさえ多孔質な窒化層2の表面にブラスト処理による微細な凹凸を形成したため、この窒化層2の表面は、所謂ダブルエンボス加工が施されたかのような微細な凹凸面3となる構成としている。

0032

次に、この微細な凹凸面3に酸化処理を施し酸化被膜4を形成して微細な凹凸面5を有する酸化表面層4を前記窒化層2上に形成する。

0033

具体的には、本実施例の酸化処理は、公知のスチーム酸化処理(ホモ処理)を採用している。

0034

更に詳しくは、窒化層2が形成されたフライパン本体1を、スチーム水蒸気)を含んだ雰囲気中に曝露し、600℃以下に管理することにより、窒化層2の表面に酸化皮膜3を形成する。

0035

すると、水蒸気の強い酸化力により、窒化層2が形成されたフライパン本体1が酸化する(窒化層2の表面に微細な凹凸面5を有する酸化表面層4が形成される。)。

0036

出願人が試作品のフライパン本体1の表面粗さ(酸化表面層4の凹凸面5の粗さ)を確認したところ、JIS規格の最大高さ(Ry)は、16.4μm,算術平均粗さ(Ra)は、2.63μmであった。

0037

窒化処理とブラスト処理を行わない鉄製のフライパン(表面を磨いただけの鉄製フライパン素材)の表面凹凸は、最大高さ(Ry)が、4.1〜4.8μm,算術平均粗さ(Ra)が0.73〜0.9μm程度であるので、これに比べて本実施例のフライパン本体1は、非常に微細な凹凸面5を具備するものとなった。

0038

そして、このような微細な凹凸面5を具備する本実施例のフライパン本体1は、表面凹凸が油溜まりとなり、この多数の油溜まりに油が微小にして一様に残ることとなり、これによって調理物がこびりつかないことが確認されている。

0039

このようにして製造したフライパン本体1の側面に、前記握柄6を付設して本実施例のフライパンが完成する。

実施例

0040

尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、窒化処理,ブラスト処理,酸化処理及び各構成要件の具体的構成については適宜設計し得るものである。

0041

1フライパン本体
2窒化層
3凹凸面
4酸化被膜・酸化表面層
5 凹凸面

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