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技術 電気かみそり

出願人 パナソニックIPマネジメント株式会社
発明者 佐藤正顕山口孝志岩崎重左エ門生田利夫
出願日 2011年9月21日 (8年9ヶ月経過) 出願番号 2011-206031
公開日 2013年4月18日 (7年2ヶ月経過) 公開番号 2013-066548
状態 特許登録済
技術分野 乾式カミソリ及びバリカン
主要キーワード 下方リング 接点金具 防塵ゴム 薄肉板状 案内部分 フェースギヤ 引き方向 側面構造
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年4月18日)のものです。
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図面 (16)

課題

可動刃往復直線運動移動幅を大きくし、かつケースを細くすることに貢献する構造の電気かみそりを提供する。

解決手段

電気かみそり1は、筒状の本体ケース10Aと、本体ケース10Aに収容される電動モーター21と、電動モーター21の回転を往復直線運動に変換する変換機構30と、この変換機構30に連動して往復直線運動する可動刃64と、可動刃64に対向するスリット65Aが形成された固定刃65とを有する。可動刃64の往復直線運動の方向は、スリット65Aの長手方向と交差する。変換機構30は、電動モーター21の回転を往復直線運動に変換するリンク機構として構成されている。

概要

背景

特許文献1は、従来の電気かみそりの一例を開示している。
図15を参照して、従来の電気かみそりの構成について説明する。
図15(a)に示されるように、電気かみそり100は、筒状のケース130と、出力軸111を回転させる電動モーター110と、出力軸111の回転を往復直線運動に変換する変換機構120とを有する。またこの他に、変換機構120に連動して往復直線運動する可動刃140と、可動刃140を保持する刃ケース150とを有する。可動刃140は、刃ケース150の外部に露出している。

図15(b)に示されるように、変換機構120は、出力軸111の先端部分に固定されたギヤ112と、ギヤ112と噛み合うフェースギヤ121と、フェースギヤ121の回転中心としての回転軸124とを有する。またこの他に、フェースギヤ121の側面に形成された偏心カム123と、偏心カム123から伝達される力によりフェースギヤ121に対して移動する駆動子125とを有する。駆動子125は、偏心カム123と相対移動するための溝125Aを有する。偏心カム123は、駆動子125の壁面に接触した状態で溝125Aに位置する。

電動モーター110は、電流の供給を受けて出力軸111およびギヤ112を回転させる。フェースギヤ121は、ギヤ112から伝達される回転により回転軸124まわりで回転する。偏心カム123は、駆動子125の溝125Aにおいてフェースギヤ121とともに回転する。駆動子125は、偏心カム123の回転にともないフェースギヤ121等に対して出力軸111の方向に移動する。可動刃140は、駆動子125に連動して往復直線運動する。

概要

可動刃の往復直線運動の移動幅を大きくし、かつケースを細くすることに貢献する構造の電気かみそりを提供する。電気かみそり1は、筒状の本体ケース10Aと、本体ケース10Aに収容される電動モーター21と、電動モーター21の回転を往復直線運動に変換する変換機構30と、この変換機構30に連動して往復直線運動する可動刃64と、可動刃64に対向するスリット65Aが形成された固定刃65とを有する。可動刃64の往復直線運動の方向は、スリット65Aの長手方向と交差する。変換機構30は、電動モーター21の回転を往復直線運動に変換するリンク機構として構成されている。

目的

本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、可動刃の往復直線運動の移動幅を大きくし、かつケースを細くすることに貢献する構造の電気かみそりを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

筒状のケースと、このケースに収容される電動モーターと、この電動モーターの回転を往復直線運動に変換する変換機構と、この変換機構に連動して往復直線運動する可動刃とを有する電気かみそりにおいて、前記変換機構は、前記電動モーターの回転を前記往復直線運動に変換するリンク機構であること、前記可動刃に対向するスリットが形成された固定刃を有すること、ならびに、前記可動刃の往復直線運動の方向と前記スリットの長手方向とが交差することを特徴とする電気かみそり。

請求項2

請求項1に記載の電気かみそりにおいて、前記変換機構は、前記電動モーターの出力軸の回転を前記出力軸に直交する方向の往復直線運動に変換する第1リンクと、この第1リンクの往復直線運動を前記可動刃の往復直線運動に変換する第2リンクとを有することを特徴とする電気かみそり。

請求項3

請求項2に記載の電気かみそりにおいて、前記出力軸に対して偏心した中心線を有する偏心軸を有すること、ならびに、前記第1リンクは、前記第2リンクに対する回転が可能な状態で前記第2リンクに接続される出力部分と、前記偏心軸に対する回転が可能な状態で前記偏心軸に接続される入力部分とを有することを特徴とする電気かみそり。

請求項4

請求項3に記載の電気かみそりにおいて、前記偏心軸の中心線に直交する平面の座標軸を第1軸および第2軸として、前記変換機構は、前記偏心軸の回転成分のうちの前記第1軸の方向に作用する成分を前記第1リンクの入力部分に伝達し、かつ前記偏心軸の回転成分のうちの前記第2軸の方向に作用する成分を前記第1リンクの入力部分に伝達しない伝達方向規制機構を有することを特徴とする電気かみそり。

請求項5

請求項3または4に記載の電気かみそりにおいて、前記変換機構は、前記第2リンクの往復直線運動を前記可動刃に伝達する第3リンクを有すること、ならびに、前記ケースは、前記第3リンクの移動方向を一方向に規制する案内部分を有することを特徴とする電気かみそり。

請求項6

請求項3〜5のいずれか一項に記載の電気かみそりにおいて、前記第1リンクは、前記入力部分と前記出力部分とを互いに接続する中間部分を有すること、前記中間部分は、前記第1リンクの回転中心を有すること、ならびに、前記出力部分は、前記中間部分の回転中心と直交する平面において前記入力部分とは異なる方向に延びる形状を有することを特徴とする電気かみそり。

技術分野

0001

本発明は、筒状のケースと、このケースに収容される電動モーターと、この電動モーターの回転を往復直線運動に変換する変換機構と、この変換機構に連動して往復直線運動する可動刃とを有する電気かみそりに関する。

背景技術

0002

特許文献1は、従来の電気かみそりの一例を開示している。
図15を参照して、従来の電気かみそりの構成について説明する。
図15(a)に示されるように、電気かみそり100は、筒状のケース130と、出力軸111を回転させる電動モーター110と、出力軸111の回転を往復直線運動に変換する変換機構120とを有する。またこの他に、変換機構120に連動して往復直線運動する可動刃140と、可動刃140を保持する刃ケース150とを有する。可動刃140は、刃ケース150の外部に露出している。

0003

図15(b)に示されるように、変換機構120は、出力軸111の先端部分に固定されたギヤ112と、ギヤ112と噛み合うフェースギヤ121と、フェースギヤ121の回転中心としての回転軸124とを有する。またこの他に、フェースギヤ121の側面に形成された偏心カム123と、偏心カム123から伝達される力によりフェースギヤ121に対して移動する駆動子125とを有する。駆動子125は、偏心カム123と相対移動するための溝125Aを有する。偏心カム123は、駆動子125の壁面に接触した状態で溝125Aに位置する。

0004

電動モーター110は、電流の供給を受けて出力軸111およびギヤ112を回転させる。フェースギヤ121は、ギヤ112から伝達される回転により回転軸124まわりで回転する。偏心カム123は、駆動子125の溝125Aにおいてフェースギヤ121とともに回転する。駆動子125は、偏心カム123の回転にともないフェースギヤ121等に対して出力軸111の方向に移動する。可動刃140は、駆動子125に連動して往復直線運動する。

先行技術

0005

特開2002−369979号公報

発明が解決しようとする課題

0006

駆動子125の往復直線運動の移動幅は、偏心カム123の大きさにより定められるため、駆動子125の移動幅を大きくするために偏心カム123を大きくする場合、フェースギヤ121のギヤ部分122の直径を大きくする必要がある。このため、ケース130が太くなる。

0007

本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、可動刃の往復直線運動の移動幅を大きくし、かつケースを細くすることに貢献する構造の電気かみそりを提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0008

・本発明の電気かみそりは、筒状のケースと、このケースに収容される電動モーターと、この電動モーターの回転を往復直線運動に変換する変換機構と、この変換機構に連動して往復直線運動する可動刃とを有し、前記変換機構が前記電動モーターの回転を前記往復直線運動に変換するリンク機構であること、前記可動刃に対向するスリットが形成された固定刃を有すること、ならびに、前記可動刃の往復直線運動の方向と前記スリットの長手方向とが交差することを特徴としている。

0009

・この電気かみそりは、前記変換機構が前記電動モーターの出力軸の回転を前記出力軸に直交する方向の往復直線運動に変換する第1リンクと、この第1リンクの往復直線運動を前記可動刃の往復直線運動に変換する第2リンクとを有することが好ましい。

0010

・この電気かみそりは、前記出力軸に対して偏心した中心線を有する偏心軸を有すること、ならびに、前記第1リンクが前記第2リンクに対する回転が可能な状態で前記第2リンクに接続される出力部分と、前記偏心軸に対する回転が可能な状態で前記偏心軸に接続される入力部分とを有することが好ましい。

0011

・この電気かみそりは、前記偏心軸の中心線に直交する平面の座標軸を第1軸および第2軸として、前記変換機構が前記偏心軸の回転成分のうちの前記第1軸の方向に作用する成分を前記第1リンクの入力部分に伝達し、かつ前記偏心軸の回転成分のうちの前記第2軸の方向に作用する成分を前記第1リンクの入力部分に伝達しない伝達方向規制機構を有することが好ましい。

0012

・この電気かみそりは、前記変換機構が前記第2リンクの往復直線運動を前記可動刃に伝達する第3リンクを有すること、ならびに、前記ケースが前記第3リンクの移動方向を一方向に規制する案内部分を有することが好ましい。

0013

・この電気かみそりは、前記第1リンクが前記入力部分と前記出力部分とを互いに接続する中間部分を有すること、前記中間部分が前記第1リンクの回転中心を有すること、ならびに、前記出力部分が前記中間部分の回転中心と直交する平面において前記入力部分とは異なる方向に延びる形状を有することが好ましい。

発明の効果

0014

本発明は、可動刃の往復直線運動の移動幅を大きくし、かつケースを細くすることに貢献する構造の電気かみそりを提供する。

図面の簡単な説明

0015

本発明の一実施形態の電気かみそりについて、(a)は装置本体からキャップが取り外された状態の斜視構造を示す斜視図、(b)は装置本体にキャップが取り付けられた状態の斜視構造を示す斜視図。
同実施形態の電気かみそりについて、(a)はその側面構造を示す側面図、(b)はその断面構造を示す断面図。
同実施形態の電気かみそりについて、装置本体の分解斜視構造を示す分解斜視図。
同実施形態の電気かみそりについて、ヘッド部の分解斜視構造を示す分解斜視図。
同実施形態の電気かみそりについて、刃ブロックの分解斜視構造を示す分解斜視図。
同実施形態の電気かみそりについて、装置本体の一部およびヘッド部の拡大断面構造を示す断面図。
同実施形態の電気かみそりについて、(a)は図6のヘッド部から刃ブロックが省略された状態の断面構造を示す断面図、(b)は同(a)の状態から電動モーターの出力軸が90°回転した状態の断面構造を示す断面図、(c)は同(a)の状態における駆動装置および変換機構のZA−ZC平面上の関係を模式的に示す平面図、(d)は同(c)の状態における駆動装置および変換機構のZA−ZC平面上の関係を模式的に示す平面図。
同実施形態の電気かみそりについて、(a)は図7(a)の状態から電動モーターの出力軸が90°回転した状態の断面構造を示す断面図、(b)は同(a)の状態から電動モーターの出力軸が90°回転した状態の断面構造を示す断面図、(c)は同(a)の状態における駆動装置および変換機構のZA−ZC平面上の関係を模式的に示す平面図、(d)は同(c)の状態における駆動装置および変換機構のZA−ZC平面上の関係を模式的に示す平面図。
同実施形態の電気かみそりについて、(a)は装置本体にヘッド部が取り付けられる前の斜視構造を示す斜視図、(b)は装置本体にヘッド部が取り付けられた後の斜視構造を示す斜視図。
同実施形態の電気かみそりについて、(a)は変換機構の第3リンクおよびヘッド部の一部の断面構造を示す断面図、(b)は同(a)のA−A線に沿う断面構造を示す断面図。
同実施形態の電気かみそりについて、(a)は図10(a)の状態からヘッド部が回転した状態の断面構造を示す断面図、(b)は同(a)のB−B線に沿う断面構造を示す断面図。
同実施形態の電気かみそりについて、(a)は図11(a)の状態からヘッド部が回転した状態の断面構造を示す断面図、(b)は同(a)のC−C線に沿う断面構造を示す断面図。
同実施形態の電気かみそりについて、(a)は図12(a)の状態からヘッド部が回転した状態の断面構造を示す断面図、(b)は同(a)のD−D線に沿う断面構造を示す断面図。
同実施形態の電気かみそりについて、(a)は図13(a)の状態からヘッド部が回転した状態の断面構造を示す断面図、(b)は同(a)のE−E線に沿う断面構造を示す断面図。
従来の電気かみそりについて、(a)はケースが取り外された状態の平面構造を示す平面図、(b)は同(a)の変換機構の斜視構造を模式的に示す斜視図。

実施例

0016

図1を参照して、電気かみそり1の構成について説明する。
図1(a)に示されるように、電気かみそり1は、使用者把持する装置本体10と、体毛を剃る刃ブロック60を有するヘッド部50と、ヘッド部50を保護するキャップ70とを有する。

0017

図1(b)に示されるように、キャップ70は、装置本体10への取り付けおよび装置本体10からの取り外しが可能な構造を有する。また、装置本体10に取り付けられた状態において、ヘッド部50の全体を覆う。

0018

ここで、電気かみそり1についての各方向を以下のように定義する。
(A)正面視において軸方向ZAと直交する方向を幅方向ZBとする。
(B)軸方向ZAおよび幅方向ZBに直交する方向を奥行方向ZCとする。
(C)軸方向ZAの装置本体10からヘッド部50に向かう方向を上方ZA1とする。
(D)軸方向ZAのヘッド部50から装置本体10に向かう方向を下方ZA2とする。
(E)奥行方向ZCの装置本体10の正面から背面に向かう方向を後方ZC2とする。
(F)奥行方向ZCの装置本体10の背面から正面に向かう方向を前方ZC1とする。

0019

図2を参照して、装置本体10およびヘッド部50の構成について説明する。
図2(a)に示されるように、装置本体10は、軸方向ZAの中間部分において図1のキャップ70の端面と接触する段差部分を有する。装置本体10の軸方向ZAの長さは、ヘッド部50の軸方向ZAの長さよりも大きい。

0020

図2(b)に示されるように、装置本体10は、各種部品を収容するための空間を有する本体ケース10Aと、電気かみそり1の電源となる2次電池17と、ヘッド部50の駆動源となる駆動装置20とを有する。またこの他に、駆動装置20の電動モーター21の回転を往復直線運動に変換してヘッド部50に伝達する変換機構30と、2次電池17および駆動装置20を電気的に接続する配線部材40とを有する。またこの他に、装置本体10内部への異物侵入を抑制する防塵ゴム16と、駆動装置20の駆動および停止を切り替える電源スイッチ18とを有する。

0021

ヘッド部50は、各種部品を収容するための空間を有するヘッドケース50Aと、ヘッドケース50Aの正面に固定された刃ブロック60と、刃ブロック60をヘッドケース50Aから取り外すためのロックボタン55とを有する。またこの他に、変換機構30から伝達される力により往復直線運動する中継部材54と、中継部材54から伝達される力を刃ブロック60に伝達するヘッドリンク53とを有する。中継部材54およびヘッドリンク53は、ヘッドケース50Aの内部に位置する。

0022

図3を参照して、装置本体10の詳細な構成について説明する。
装置本体10は、駆動装置20等の他に、2次電池17と駆動装置20との電気的な接続および遮断を切り替える接点金具19を有する。

0023

電源スイッチ18は、使用者が操作する操作部18Aと、接点金具19が取り付けられる取付部分18Bと、本体ケース10Aの外部に位置する操作面18Cと、電源スイッチ18の操作時に使用者に対してクリック感を付与するクリック部分18Dとを有する。電源スイッチ18は、装置本体10の正面に位置する。

0024

本体ケース10Aは、第1ケース11〜第3ケース13の他に、第1ケース11および第2ケース12を互いに固定するための上方リング14および下方リング15を有する。なお、本体ケース10Aは「ケース」に相当する。

0025

駆動装置20は、出力軸22を有する電動モーター21と、出力軸22と同軸を有する回転部材23と、回転部材23に対して偏心した中心線を有する偏心軸24と、駆動装置20の回転を変換機構30に伝達するローラー25とを有する。回転部材23は、出力軸22に固定されている。偏心軸24は、回転部材23に固定されている。ローラー25は、偏心軸24に対して回転可能、かつ偏心軸24に対する軸方向ZAの移動が不能な状態で偏心軸24により支持されている。

0026

偏心軸24の中心線は、出力軸22の中心線の方向と平行する。また、電源スイッチ18の操作面18Cを軸方向ZAおよび幅方向ZBに沿う仮想平面と見立てたとき、この仮想平面と平行する。

0027

変換機構30は、出力軸22の回転を軸方向ZAの直線運動に変換する3つのリンク、すなわち第1リンク31、第2リンク32、および第3リンク33と、第1リンク31の回転中心としての支持軸34とを有する。なお、変換機構30は「リンク機構」に相当する。

0028

第1リンク31は、支持軸34まわりで回転する回転軸31Cと、ローラー25を支持する入力部分31Dと、入力部分31Dと回転軸31Cとを互いに接続する第1アーム31Aと、回転軸31Cから第2リンク32側に突出する第2アーム31Bとを有する。入力部分31Dの内周面は、ローラー25の外周面と接触した状態でローラー25を支持している。なお、第2アームは「出力部分」に相当する。また、回転軸31Cは「中間部分」に相当する。また、ローラー25および入力部分31Dは「伝達方向規制機構」に相当する。

0029

回転軸31C、入力部分31D、第1アーム31A、および第2アーム31Bは、同一の樹脂材料により一体の部品として形成されている。第1アーム31Aおよび第2アーム31Bは、回転軸31Cの周方向において互いに異なる方向に突出している。回転軸31Cは、支持軸34に対する回転が可能な状態で支持軸34により支持されている。支持軸34の中心線の方向は、偏心軸24の中心線の方向と直交する。

0030

回転軸31Cから第2アーム31Bの先端部分までの距離(以下、「第2距離D2」)は、回転軸31Cから第1アーム31Aの先端部分までの距離(以下、「第1距離D1」)よりも小さい。

0031

第2リンク32は、軸方向ZAおよび奥行方向ZCの平面視においてひし形を有する。第2リンク32の入力端部32Aは、第2アーム31Bに対する回転が可能な状態で第2アーム31Bに接続されている。第2リンク32の出力端部32Bは、第3リンク33に対する回転が可能な状態で第3リンク33に接続されている。第2リンク32の材料としては、第1リンク31と同じ樹脂材料が用いられている。

0032

第3リンク33は、図4のヘッド部50に固定するための固定板33Aを有する。第3リンク33の材料としては、第1リンク31および第2リンク32と同じ樹脂材料が用いられている。

0033

第1ケース11は、支持軸34を固定するための軸固定部分11Aと、第3リンク33の移動を案内する軸案内部分11Bと、第3リンク33を支持する支持部分11Cとを有する。なお、軸案内部分11Bは「第3リンクの移動方向を一方向に規制する案内部分」に相当する。

0034

配線部材40は、2次電池17の陽極に接続される陽極金具41と、2次電池17の陰極に接続される陰極金具42と、電動モーター21に接続されるモーター金具43とを有する。またこの他に、対応する金具同士を電気的に接続する回路基板45と、回路基板45に電気的に接続される基板金具44とを有する。回路基板45は、電動モーター21が短絡したときに電動モーター21と2次電池17との電気的な接続を遮断する電流ヒューズ46を有する。陽極金具41、陰極金具42、モーター金具43、回路基板45、および基板金具44は、第1ケース11に固定されている。

0035

陽極金具41は、電動モーター21に電気的に接続されている。陰極金具42は、回路基板45に電気的に接続されている。電源スイッチ18の接点金具19は、モーター金具43および基板金具44に接続されている。

0036

このように配線部材40は、2次電池17の陽極、陽極金具41、電動モーター21、モーター金具43、接点金具19、基板金具44、回路基板45、陰極金具42、および2次電池17の陰極の順に電流が流れる電気回路を形成している。

0037

図4を参照して、ヘッド部50の詳細な構成について説明する。
ヘッド部50は、ヘッドケース50Aの他に、図3の変換機構30の第3リンク33と接続する中継部材54と、中継部材54と接続するヘッドリンク53とを有する。またこの他に、体毛を剃る刃ブロック60と、ヘッドケース50Aから刃ブロック60を取り外すためのロックボタン55とを有する。刃ブロック60およびロックボタン55は、ヘッド部50の正面に位置する。ロックボタン55は、軸方向ZAにおいて刃ブロック60の下方ZA2に位置する。

0038

ヘッドケース50Aは、2つのケースすなわち、第1ケース51および第2ケース52を有する。第1ケース51は、第1ケース11に挿入される挿入部分51Aと、ヘッドリンク53の移動を案内するリンク案内部分51Bと、中継部材54の移動を案内する中継案内部分51Cとを有する。

0039

挿入部分51Aは、中継部材54の移動を軸方向ZAにおいて案内する案内溝51Dを有する。中継案内部分51Cは、隙間を介して対向する一対の壁を有する。リンク案内部分51Bは、隙間を介して対向する一対の壁を有する。リンク案内部分51Bの形成位置は、軸方向ZAの下方ZA2から上方ZA1に向かうにつれて奥行方向ZCの前方ZC1から後方ZC2に向けて傾斜している。なお、第2ケース52は、第1ケース51のリンク案内部分51Bと対応する位置にリンク案内部分(図示略)を有する。

0040

中継部材54は、ヘッドリンク53に接続される接続部分54Aと、第3リンク33の先端部分が案内される案内部分54Bと、図3の第3リンク33の固定板33Aが固定される固定部分54Cと、各案内溝51Dに嵌め合わされる一対の突起54Dとを有する。

0041

ヘッドリンク53は、中継部材54の接続部分54Aに接続される中継接続部分53Aと、刃ブロック60に接続される刃接続部分53Bと、リンク案内部分51B内を移動する一対の突起53Cとを有する。

0042

中継接続部分53Aは、中継部材54に対する回転が可能な状態で接続部分54Aに接続されている。刃接続部分53Bは、刃ブロック60に対する回転が不能な状態で刃ブロック60に接続されている。

0043

図5を参照して、刃ブロック60の詳細な構成について説明する。
刃ブロック60は、刃ブロック60の本体を構成する支持枠61と、体毛を支持枠61の内部の空間に案内する固定刃65と、固定刃65に対して往復直線運動する可動刃64とを有する。またこの他に、可動刃64を内側から支持する取付台62と、取付台62を介して可動刃64を固定刃65に押し付ける一対のコイルスプリング63とを有する。

0044

可動刃64は、複数のスリット64Aを有する。各スリット64Aは、幅方向ZBに延びた形状を有する。固定刃65は、複数のスリット65Aを有する。各スリット65Aは、幅方向ZBに延びた形状を有する。

0045

支持枠61は、支持枠61に対するコイルスプリング63の端部の位置を決める固定部分61Aと、支持枠61に対する固定刃65の位置を決める固定部分61Bと、固定刃65および可動刃64を配置するための配置空間61Cとを有する。

0046

取付台62は、取付台62に対するコイルスプリング63の端部の位置を決める固定部分62Aと、取付台62に対する可動刃64の位置を決める固定部分62Bと、支持枠61の壁面上を移動する接触部分62Cとを有する。

0047

固定刃65は、支持枠61に固定されている。可動刃64は、取付台62に固定されている。支持枠61の固定部分61Aは、コイルスプリング63の一方の端部に挿入されている。取付台62の固定部分62Aは、コイルスプリング63の他方の端部に挿入されている。

0048

各コイルスプリング63は、圧縮変形した状態で支持枠61と取付台62との間に位置する。各コイルスプリング63の復元力は、可動刃64を固定刃65に向けて押す方向に作用する。このため、可動刃64の外面は固定刃65の背面に接触している。

0049

可動刃64および取付台62の組は、固定刃65および支持枠61の組に対して軸方向ZAに移動することができる。各コイルスプリング63は、可動刃64および取付台62の組が固定刃65および支持枠61に対して移動するとき、固定部分61Aおよび固定部分62Aがそれぞれ端部に挿入された状態を維持しながら軸方向ZAに変形する。

0050

図6を参照して、電気かみそり1の各構成部品の関係について説明する。
(A)ローラー25は、第1リンク31の入力部分31Dに接続されている。
(B)第1リンク31の第2アーム31Bは、第2リンク32に接続されている。
(C)第2リンク32の出力側端部は、第3リンク33に接続されている。
(D)第3リンク33の固定板33Aは、中継部材54に接続されている。
(E)中継部材54の接続部分54Aは、ヘッドリンク53に接続されている。
(F)ヘッドリンク53の刃接続部分53Bは、刃ブロック60に接続されている。

0051

電気かみそり1は、上記の接続関係を有することにより、電動モーター21の出力軸22の回転を変換機構30により往復直線運動に変換した後、変換機構30の往復直線運動を中継部材54およびヘッドリンク53を介して刃ブロック60に伝達する。

0052

図7および図8を参照して、電気かみそり1の動作について説明する。なお、図7および図8は、刃ブロック60の構成、および刃ブロック60に関連する第1ケース51の内面の構成を簡略化したヘッド部50の断面構造を示している。また、奥行方向ZCは「第1軸」に相当する。また、幅方向ZBは「第2軸」に相当する。

0053

可動刃64は、電動モーター21の回転にともない軸方向ZAおよび奥行方向ZCの平面上において固定刃65に対して所定の方向(以下、「刃移動方向W」)に移動する。リンク案内部分51Bは、図4の突起53Cを刃移動方向Wに案内する形状を有する。なお、刃移動方向Wは、軸方向ZAおよび奥行方向ZCの平面上において軸方向ZAに対して所定の傾斜角を有する。また以下では、刃移動方向Wのうちの軸方向ZAの上方ZA1側の方向を「押し方向WA」とし、軸方向ZAの下方ZA2側の方向を「引き方向WB」とする。

0054

固定刃65に対する可動刃64の位置(以下、「刃相対位置」)は、押し方向WAの限界位置である「最大押し位置」から引き方向WBの限界位置である「最大引き位置」までの範囲で変化する。

0055

図7(a)は、刃相対位置が最大押し位置のときのヘッド部50の動作状態を示している。また、図7(c)は、この動作状態に対応するローラー25および第1リンク31の動作状態を示している。

0056

図8(a)は、刃相対位置が最大引き位置のときのヘッド部50の動作状態を示している。また、図8(c)は、この動作状態に対応するローラー25および第1リンク31の動作状態を示している。

0057

図7(b)および図8(b)は、刃相対位置が最大押し位置と最大引き位置との中間点のときのヘッド部50の動作状態を示している。また、図7(d)および図8(d)は、この動作状態に対応するローラー25および第1リンク31の動作状態を示している。

0058

変換機構30およびヘッド部50の詳細な動作について説明する。以下では、軸方向ZAおよび奥行方向ZCの平面における所定軸まわりの回転方向Rについて、時計回りの回転方向を「正転方向R1」とし、反時計回りの回転方向を「反転方向R2」とする。

0059

(1)「図7(a)の状態から図7(c)の状態までの変化」
変換機構30およびヘッド部50の各部品は、電動モーター21の出力軸22が図7(b)の回転位置から図7(d)の回転位置まで回転するとき、図7(a)の状態から図7(c)の状態まで動作する。このときの各部品の具体的な動作を以下に示す。

0060

ローラー25は、出力軸22とともに回転することにより、入力部分31Dに対して幅方向ZBに移動する。このため、入力部分31Dは、奥行方向ZCに作用する力をローラー25から受け、かつ幅方向ZBに作用する力をローラー25から受けない。

0061

このため、変換機構30の各部品の状態は、図7(a)の状態から図7(c)の状態に変化する。すなわち、入力部分31Dおよび第1アーム31Aは、軸方向ZAおよび奥行方向ZCの平面視において、回転軸31Cを支持軸34まわりで反転方向R2に回転させる。第2アーム31Bは、軸方向ZAおよび奥行方向ZCの平面視において、回転軸31Cの回転にともない支持軸34まわりで反転方向R2に回転する。

0062

第2リンク32の入力端部32Aは、第2アーム31Bの回転にともない第2アーム31Bに対して回転しながら第2アーム31Bにより下方ZA2に引き寄せられる。このため、第2リンク32は、全体として第2アーム31Bにより回転軸31C側に引き寄せられる。すなわち、本体ケース10Aに対して下方ZA2に移動する。

0063

第3リンク33は、第2リンク32の下方ZA2への移動にともない本体ケース10Aに対して下方ZA2に移動する。すなわち、軸方向ZAにおいてヘッド部50から離れる方向に移動する。

0064

中継部材54は、第3リンク33の下方ZA2への移動にともないヘッドケース50Aに対して下方ZA2に移動する。すなわち、軸方向ZAにおいてヘッド部50側から装置本体10側に移動する。

0065

ヘッドリンク53は、中継部材54の下方ZA2への移動にともない中継部材54により装置本体10側に引き寄せられる。このとき、図4のヘッドリンク53の突起53Cは、リンク案内部分51Bとの接触により刃移動方向Wの引き方向WBに移動する。このため、ヘッドリンク53の刃接続部分53Bも引き方向WBに移動する。

0066

可動刃64は、刃接続部分53Bの引き方向WBへの移動にともないヘッドケース50Aおよび固定刃65に対して引き方向WBに移動する。すなわち、電動モーター21が図7(b)の回転位置から図7(d)の回転位置まで回転するとき、刃相対位置が図7(a)の位置から図7(c)の位置まで変化する。

0067

(2)「図7(c)の状態から図8(a)の状態までの変化」
変換機構30およびヘッド部50の各部品は、電動モーター21の出力軸22が図7(d)の回転位置から図8(b)の回転位置まで回転するとき、図7(c)の状態から図8(a)の状態まで動作する。このときの各部品は、図7(a)の状態から図7(c)の状態まで動作するときと同様に動作する。

0068

可動刃64は、刃接続部分53Bの引き方向WBへの移動にともないヘッドケース50Aおよび固定刃65に対して引き方向WBに移動する。すなわち、刃相対位置が図7(c)の位置から図8(a)の最大引き位置まで変化する。

0069

(3)「図8(a)の状態から図8(c)の状態までの変化」
変換機構30およびヘッド部50の各部品は、電動モーター21の出力軸22が図8(b)の回転位置から図8(d)の回転位置まで回転するとき、図8(a)の状態から図8(c)の状態まで動作する。このときの各部品の具体的な動作を以下に示す。

0070

ローラー25は、出力軸22とともに回転することにより、入力部分31Dに対して幅方向ZBに移動する。このため、変換機構30の各部品の状態は、図8(a)の状態から図8(c)の状態に変化する。すなわち、入力部分31Dおよび第1アーム31Aは、軸方向ZAおよび奥行方向ZCの平面視において、回転軸31Cを支持軸34まわりで正転方向R1に回転させる。第2アーム31Bは、軸方向ZAおよび奥行方向ZCの平面視において、回転軸31Cの回転にともない支持軸34まわりで正転方向R1に回転する。

0071

第2リンク32の入力端部32Aは、第2アーム31Bの回転にともない第2アーム31Bに対して回転しながら第2アーム31Bにより上方ZA1に押し出される。このため、第2リンク32は、全体として第2アーム31Bによりヘッド部50側に押し出される。すなわち、本体ケース10Aに対して上方ZA1に移動する。

0072

第3リンク33は、第2リンク32の上方ZA1への移動にともない本体ケース10Aに対して上方ZA1に移動する。すなわち、軸方向ZAにおいてヘッド部50に近づく方向に移動する。

0073

中継部材54は、第3リンク33の上方ZA1への移動にともないヘッドケース50Aに対して上方ZA1に移動する。すなわち、軸方向ZAにおいて本体装置10側からヘッド部50側に移動する。

0074

ヘッドリンク53は、中継部材54の上方ZA1への移動にともない中継部材54によりヘッド部50側に押し出される。このとき、図4のヘッドリンク53の突起53Cは、リンク案内部分51Bとの接触により刃移動方向Wの押し方向WAに移動する。このため、ヘッドリンク53の刃接続部分53Bも押し方向WAに移動する。

0075

可動刃64は、刃接続部分53Bの押し方向WAへの移動にともないヘッドケース50Aおよび固定刃65に対して押し方向WAに移動する。すなわち、電動モーター21が図8(b)の回転位置から図8(d)の回転位置まで回転するとき、刃相対位置が図8(a)の位置から図8(c)の位置まで変化する。

0076

(4)「図8(c)の状態から図7(a)の状態までの変化」
変換機構30およびヘッド部50の各部品は、電動モーター21の出力軸22が図8(d)の回転位置から図7(b)の回転位置まで回転するとき、図8(c)の状態から図7(a)の状態まで動作する。このときの各部品は、図8(a)の状態から図8(c)の状態まで動作するときと同様に動作する。

0077

可動刃64は、刃接続部分53Bの押し方向WAへの移動にともないヘッドケース50Aおよび固定刃65に対して押し方向WAに移動する。すなわち、刃相対位置が図8(c)の位置から図7(a)の最大押し位置まで変化する。

0078

図9を参照して、ヘッド部50の組付手順について説明する。
使用者は、以下の手順でヘッド部50を装置本体10に組み付ける。
図9(a)に示されるように、使用者は、ヘッド部50の挿入部分51Aと装置本体10の開口部分とが互いに対向する位置に各部品を配置する。また、ヘッド部50の回転中心軸と装置本体10の回転中心軸とを一致させる。

0079

図9(b)に示されるように、使用者は、ヘッド部50の挿入部分51Aを装置本体10に挿入する。次に、ヘッド部50を装置本体10に対して規定の方向に回転させる。これにより、ヘッド部50が装置本体10に固定される。

0080

図10図14を参照して、装置本体10に対するヘッド部50の取り付け時における第3リンク33と中継部材54との関係について説明する。なお、図10図14は、ヘッド部50が装置本体10に取り付けられた状態における第3リンク33とヘッド部50との関係を示している。また、装置本体10については、第3リンク33以外の部品を省略している。また、ヘッド部50については、第2ケース52を省略している。

0081

(A)図10(a)に示されるように、中継部材54は、挿入部分51Aが装置本体10に挿入されたとき、案内部分54Bに第3リンク33の固定板33Aが挿入される。図10(b)に示されるように、案内部分54Bの内面は、固定板33Aの側面と隙間を介して対向する。

0082

(B)図11(b)に示されるように、ヘッド部50は、装置本体10に対して図10の回転位置から回転する。図11(a)に示されるように、中継部材54は、ヘッドケース50Aの回転にともない案内部分54Bに固定板33Aが押し付けられることにより、第3リンク33に対して回転しながら第3リンク33に対して下方ZA2に移動する。

0083

(C)図12(b)に示されるように、ヘッド部50は、装置本体10に対して図11の回転位置からさらに回転する。図12(a)に示されるように、中継部材54は、ヘッドケース50Aの回転にともない案内部分54Bに固定板33Aがさらに押し付けられることにより、引き続き第3リンク33に対して回転しながら第3リンク33に対して下方ZA2に移動する。

0084

(D)図13(b)に示されるように、ヘッド部50は、装置本体10に対して図12の回転位置からさらに回転する。図13(a)に示されるように、中継部材54は、ヘッドケース50Aの回転にともない案内部分54Bが固定板33Aにさらに押し付けられることにより、引き続き第3リンク33に対して回転しながら第3リンク33に対して下方ZA2に移動する。このとき、下方ZA2の移動にともない固定部分54Cの底面は、固定板33Aに突き当てられる。また、図13(b)に示されるように、固定部分54Cの一部は、軸方向ZAにおいて固定板33Aと重なり合う。

0085

(E)図14(b)に示されるように、ヘッド部50は、装置本体10に対して図13の回転位置からさらに回転する。図14(a)に示されるように、中継部材54は、ヘッドケース50Aの回転にともない固定部分54Cの底面が固定板33Aに押し付けられた状態において、引き続き第3リンク33に対して回転する。このとき、図14(b)に示されるように、中継部材54は、固定部分54Cに固定板33Aの両端部の全体が嵌め込まれるまで回転する。そして、第3リンク33に対する中継部材54の回転位置が図14(b)に示される回転位置に達したとき、装置本体10に対するヘッド部50の組み付け作業が完了する。

0086

(実施形態の効果)
本発明の電気かみそり1は、以下の効果を奏する。
(1)図15に示される従来の電気かみそり100は、薄肉板状の可動刃140および固定刃(図示略)を刃ケース150から露出させた構成を有する。このため、可動刃140は、往復直線運動の移動幅が小さくても体毛を適切に切断することができる。

0087

一方、使用者への肌当たりをよりソフトにするため、外刃としての固定刃、および内刃としての可動刃を有する構造の電気かみそり(以下、「内蔵型かみそり」)が知られている。

0088

内蔵型かみそりの一形態は、薄肉板状の金属片に多数の導入孔を形成した固定刃を有する。この内蔵型かみそりは、導入孔に導入された体毛を短く切断するため、固定刃を薄くする必要がある。しかし、固定刃を薄くした場合、固定刃に必要とされる剛性が維持されないおそれがある。

0089

そこで、固定刃の剛性を確保するため金属片の厚みを厚くする対策が考えられる。しかし、この対策を採用した場合、体毛を剃るときに導入孔に導入される体毛の量が減少するという別の問題が生じる。この問題を解決する方法としては、複数の導入孔に代えて複数のスリットを金属片に形成するものが挙げられる。

0090

複数のスリットを有する固定刃は、上記の問題を解消するが、スリットの短手方向の幅が導入孔の径よりも大きくなるため、固定刃に対する可動刃の往復直線運動の移動幅を大きくすることが求められる。

0091

この要求に対応するため、スリットを有する上記内蔵型かみそりの変換機構として、従来の電気かみそり100の変換機構120を用いることが考えられる。一方、この変換機構120は、偏心カム123の往復直線運動の移動幅を大きくするためには、フェースギヤ121の直径を大きくする必要がある。

0092

このため、変換機構120を用いた内蔵型かみそりにおいて、可動刃の往復直線運動の移動幅を大きくする場合、フェースギヤ121の大型化にともない本体の太さを細くすることが困難になる。

0093

本実施形態の電気かみそり1は、電動モーター21の回転運動を可動刃64の往復直線運動に変換する変換機構30として、リンク機構により構成される機構を有する。この構成によれば、フェースギヤ121を有する従来の変換機構120と比較して、変換機構30の幅方向ZBの寸法を小さくしても可動刃64に要求される往復直線運動の移動幅を確保することが可能になる。このため、装置本体10を細くすることができる。すなわち、変換機構30は、可動刃64の往復直線運動の移動幅を大きくし、かつケースを細くすることに貢献する。また、ギヤを有していないため、変換機構30の動作にともないギヤの噛み合い音が生じることがない。このため、従来の変換機構120よりも駆動音が小さくなる。

0094

(2)第2アーム31Bは、回転軸31Cを支点として第1アーム31Aとは異なる方向に延びる。この構成によれば、第1アーム31Aおよび第2アーム31Bが回転軸31Cを支点として同方向に延びる形状、すなわち第1リンク31が直線状に形成される構成と比較して、電気かみそり1の軸方向ZAにおいて第1アーム31Aの揺動にともなう第2アーム31Bの揺動幅が大きくなる。このため、可動刃64の往復直線運動の移動幅が大きくなる。

0095

(3)偏心軸24の中心線は、電源スイッチ18の操作面18Cと平行する。この構成によれば、偏心軸24の軸方向の長さが操作面18Cとの関係により制約されることがない。このため、偏心軸24の形状についての自由度が高くなる。

0096

(4)第1リンク31の第2距離D2は、第1距離D1よりも小さい。この構成によれば、第2距離D2が第1距離D1以上の構成と比較して、第1リンク31の往復直線運動により第2リンク32を移動させる力が大きくなる。このため、可動刃64を移動させる力が大きくなる。

0097

(5)ヘッド部50は、装置本体10への取り付けおよび装置本体10からの取り外しが可能な構造を有する。この構成によれば、ヘッド部50を装置本体10から取り外した状態でヘッド部50を洗浄することができる。

0098

(6)ヘッド部50は、刃ブロック60を取り外すためのロックボタン55を有する。この構成によれば、ヘッド部50から刃ブロック60を取り外した状態で刃ブロック60およびヘッド部50を洗浄することができる。

0099

(7)電気かみそり1は、2次電池17から電動モーター21への電力の供給を遮断する電流ヒューズ46を有する。この構成によれば、電動モーター21が短絡したとき、電流ヒューズ46の動作により2次電池17から電動モーター21への電流の供給が遮断される。このため、電動モーター21に過電流が流れることが抑制される。

0100

(8)電気かみそり1の装置本体10は、防塵ゴム16を有する。この構成によれば、水および塵埃等が第1ケース11および第2ケース12と第3リンク33との隙間を介して装置本体10の内部に侵入することが抑制される。

0101

(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態以外の実施形態を含む。以下、本発明のその他の実施形態としての実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、互いに組み合わせることもできる。

0102

・上記実施形態(図6)の変換機構30は、第1リンク31、第2リンク32、および第3リンク33を有する。一方、変形例の変換機構30は、第2リンク32を省略している。この構成は、第1リンク31の第2アーム31Bを第3リンク33に対して回転可能な状態で接続する。

0103

・上記実施形態(図6)の変換機構30は、第2距離D2が第1距離D1よりも大きい第1リンク31を有する。一方、変形例の変換機構30は、第2距離D2が第1距離D1以下の大きさの第1リンク31を有する。この構成は、上記実施形態の(1)〜(3)および(5)〜(8)の効果を奏する。

0104

・上記実施形態(図6)の装置本体10は、偏心軸24にローラー25を有し、かつ第1リンク31に入力部分31Dを有する。一方、変形例の装置本体10は、入力部分31Dと同等の機能を有する入力部分を偏心軸24に有し、かつローラー25と同等の機能を有するローラーを第1リンク31に有する。また、入力部分およびローラーは、ローラー25および入力部分31Dと同様の関係を有する。

0105

・上記実施形態(図6)の変換機構30は、支持軸34の中心線の方向が幅方向ZBに平行する。一方、変形例の変換機構30は、支持軸34の中心線の方向が奥行方向ZCに平行する。この構成の第1アーム31Aは、電動モーター21の出力軸22が回転したとき、回転軸31Cを支点として幅方向ZBにおいて往復直線運動する。

0106

・上記実施形態(図6)の刃ブロック60は、ヘッドリンク53および中継部材54を有する。一方、変形例の刃ブロック60は、中継部材54を省略している。また、第3リンク33に対する回転が可能な状態でヘッドリンク53を第3リンク33に接続する。

0107

・上記実施形態(図5)の刃ブロック60は、可動刃64の往復直線運動の方向が固定刃65のスリット65Aの長手方向と直交している。一方、変形例の刃ブロック60は、固定刃65のスリット65Aの長手方向と可動刃64の往復直線運動の方向とが直交とは異なる角度で交差する。この構成の一例は、固定刃65のスリット65Aの長手方向が可動刃64の往復直線運動の方向に対して傾斜する。

0108

・上記実施形態(図3)の駆動装置20の偏心軸24は、回転部材23に固定されている。一方、変形例の駆動装置20は、回転部材23および偏心軸24に代えて、回転部材23および偏心軸24が一体化された構造の回転部材を有する。この回転部材は、回転部材23および偏心軸24と同等の機能を有する。なお、一体化された構造は、同一の材料により単一の部材として形成された構造を示す。

0109

・上記実施形態(図3)の駆動装置20の回転部材23は、出力軸22に固定されている。一方、変形例の駆動装置20は、出力軸22および回転部材23に代えて、出力軸22および回転部材23が一体化された構造の出力軸を有する。この出力軸は、出力軸22および回転部材23と同等の機能を有する。なお、一体化された構造は、同一の材料により単一の部材として形成された構造を示す。

0110

・上記実施形態(図6)の支持軸34は、中心線の方向が電源スイッチ18の操作面18Cの仮想平面と平行している。一方、変形例の電気かみそり1は、支持軸34に代えて、中心線が操作面18Cの仮想平面と直交する支持軸を有する。また、第1ケース11のうちの幅方向ZBの側部に電源スイッチ18を有する。この変形例の支持軸は、支持軸34と同等の機能を有する。

0111

・上記実施形態(図9)の電気かみそり1は、装置本体10へのヘッド部50の取り付けおよび装置本体10からのヘッド部50の取り外しが可能な構成を有する。一方、変形例の電気かみそり1は、ヘッド部50が装置本体10と一体化している。

0112

1…電気かみそり、10A…本体ケース(ケース)、11B…軸案内部分(案内部分)、21…電動モーター、22…出力軸、24…偏心軸、25…ローラー(伝達方向規制機構)、30…変換機構(リンク機構)、31…第1リンク、31B…第2アーム(出力部分)、31C…回転軸(中間部分)、31D…入力部分(伝達方向規制機構)、32…第2リンク、33…第3リンク、64…可動刃、65…固定刃、65A…スリット。

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