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技術 インクジェット記録装置

出願人 ブラザー工業株式会社
発明者 村木基人
出願日 2011年9月9日 (9年3ヶ月経過) 出願番号 2011-197167
公開日 2013年3月28日 (7年9ヶ月経過) 公開番号 2013-056503
状態 特許登録済
技術分野 インクジェット(インク供給、その他)
主要キーワード 後向きへ 屈曲板 転動ローラ 廃液貯留 リフトアップ機構 多孔材料 回動軸側 スライド範囲
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年3月28日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

装置の設置面積の拡大の低減を実現できる構造を提供する。

解決手段

ノズルが形成されたノズル面36を有し、ノズルからインク滴吐出することによって記録用紙に画像を記録する記録ヘッド37と、記録ヘッド37からインク吸引するポンプ70と、ポンプ70によって吸引されたインクを貯留する廃液貯留部71と、廃液貯留部71を、記録ヘッド37のノズル面よりも上方に位置するように支持するフレームシールド板とで構成された第1支持部と、を備える。

概要

背景

従来より、被記録媒体を搬送し、搬送する被記録媒体にインク滴吐出して画像記録を行うインクジェット記録装置が提供されている。インクジェット記録装置には、記録ヘッドノズルからインク吸引し、インクと共にノズル内異物などを除去するパージ機構を備えたものがある。パージ機構には、吸引したインクが流し込まれる廃液貯留部が備えられているものがある。

このようなインクジェット記録装置の一例として、特許文献1には、記録ヘッドとしてのヘッド9と、パージ機構としてのメンテナンスユニット5と、廃液貯留部としての廃インクタンク27とを備えたプリンタが開示されている。

概要

装置の設置面積の拡大の低減を実現できる構造を提供する。ノズルが形成されたノズル面36を有し、ノズルからインク滴を吐出することによって記録用紙に画像を記録する記録ヘッド37と、記録ヘッド37からインクを吸引するポンプ70と、ポンプ70によって吸引されたインクを貯留する廃液貯留部71と、廃液貯留部71を、記録ヘッド37のノズル面よりも上方に位置するように支持するフレームシールド板とで構成された第1支持部と、を備える。

目的

本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の設置面積の拡大の低減を実現できる構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

ノズルが形成されたノズル面を有し、上記ノズルからインク滴吐出することによって被記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、上記記録ヘッドからインク吸引するポンプと、上記ポンプによって吸引されたインクを貯留する廃液貯留部と、上記廃液貯留部が上記記録ヘッドの上記ノズル面よりも上方に位置するよう当該廃液貯留部を支持する第1支持部と、を備えるインクジェット記録装置

請求項2

上記第1支持部は、上記廃液貯留部の少なくとも一部が上記記録ヘッドと対向するよう当該廃液貯留部を支持する請求項1に記載のインクジェット記録装置。

請求項3

上記記録ヘッドが搭載されており、被記録媒体の画像記録面に沿った方向に移動可能なキャリッジと、上記キャリッジが被記録媒体と対向されない位置に移動された状態における上記ノズル面と対向して配置されており、上記ノズル面を覆う第1姿勢及び上記ノズル面から離間する第2姿勢に姿勢変化するキャップと、を更に備え、上記ポンプは、上記キャップに連通されて、上記キャップに覆われた上記ノズルからインクを吸引するものであり、上記第1支持部は、上記廃液貯留部の少なくとも一部が上記ノズル面が上記キャップに覆われた状態の上記記録ヘッドと対向するよう、当該廃液貯留部を支持する請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。

請求項4

平面視において上記キャリッジが移動する領域であり且つ被記録媒体が通過する領域である被記録媒体通過領域の上方には、当該被記録媒体通過領域を上方から露出可能に開放する開放空間が形成され、上記第1支持部は、上記廃液貯留部が当該開放空間と重ならないよう、当該廃液貯留部を支持する請求項3に記載のインクジェット記録装置。

請求項5

上記記録ヘッドが搭載されており、被記録媒体の画像記録面に沿った方向に移動可能なキャリッジと、上記キャリッジを移動可能に支持する第2支持部と、を更に備え、上記第1支持部は、上記廃液貯留部の少なくとも一部が上記第2支持部と対向するよう、当該廃液貯留部を支持する請求項1に記載のインクジェット記録装置。

請求項6

上記第1支持部は、上記廃液貯留部を、上記記録ヘッドを覆うことが可能な第3姿勢と、上記記録ヘッドの上方を露出する第4姿勢とに回動可能に支持する回動支持部を有する請求項2から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。

請求項7

上記廃液貯留部よりも上方に配置され、上記廃液貯留部の上記回動支持部の軸と同じ側に回動軸部を有し、上記廃液貯留部の上方を開放可能に回動する上記部材を更に備える請求項6に記載のインクジェット記録装置。

請求項8

上記ポンプと上記廃液貯留部とを連通するチューブと、上記廃液貯留部の回動軸側に、上記廃液貯留部と上記チューブとを連結する連結部と、を備える請求項6または7に記載のインクジェット記録装置。

請求項9

上記チューブを、上記廃液貯留部の回動軸と同軸を通るように配管する配管部を備える請求項8に記載のインクジェット記録装置。

請求項10

上記第1支持部は、上記廃液貯留部が上記第3姿勢よりも上記記録ヘッドの側へ回動することを規制する規制部を備える請求項5から9のいずれかに記載のインクジェット記録装置。

請求項11

インクが貯留されるインクカートリッジ挿抜可能であり、上記インクカートリッジに貯留されたインクを上記記録ヘッドに供給するために上記記録ヘッドと連通されたインク供給口を有するインク供給部を更に備え、上記廃液貯留部は、上記インク供給口よりも上方に配置されている請求項1から10のいずれかに記載のインクジェット記録装置。

請求項12

上記廃液貯留部に設けられており、上記廃液貯留部に貯留されたインク量を検知する検知部と、上記検知部と電線によって接続されており、上記インク量に基づいて当該装置を制御する制御部が実装された基板と、を更に備え、上記基板は、上記廃液貯留部と同じ高さに配置されている請求項1から11のいずれかに記載のインクジェット記録装置。

技術分野

0001

本発明は、記録ヘッドからインク滴吐出することによって被記録媒体画像記録を行うインクジェット記録装置に関し、より詳細にはポンプによって記録ヘッドからインク吸引可能なインクジェット記録装置に関する。

背景技術

0002

従来より、被記録媒体を搬送し、搬送する被記録媒体にインク滴を吐出して画像記録を行うインクジェット記録装置が提供されている。インクジェット記録装置には、記録ヘッドのノズルからインクを吸引し、インクと共にノズル内異物などを除去するパージ機構を備えたものがある。パージ機構には、吸引したインクが流し込まれる廃液貯留部が備えられているものがある。

0003

このようなインクジェット記録装置の一例として、特許文献1には、記録ヘッドとしてのヘッド9と、パージ機構としてのメンテナンスユニット5と、廃液貯留部としての廃インクタンク27とを備えたプリンタが開示されている。

先行技術

0004

特開2009−262446号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1に開示されたプリンタにおいては、特許文献1の図1及び図2に示されるように、廃インクタンク27は、ヘッド9よりも下方且つ前方に配置されている。

0006

廃インクタンク27は、インクを貯留するために十分な体積が必要である。そして、特許文献1に開示されたプリンタにおいても、特許文献1の図1及び図2に示されるように、廃インクタンク27は、ヘッド9などと比較して大きく構成されている。廃インクタンク27が大きく構成されると、廃インクタンク27は、前後方向及び左右方向に長くなってしまう。その結果、プリンタの設置面積が大きくなってしまう。

0007

本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の設置面積の拡大の低減を実現できる構造を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

(1) 本発明のインクジェット記録装置は、ノズルが形成されたノズル面を有し、上記ノズルからインク滴を吐出することによって被記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、上記記録ヘッドからインクを吸引するポンプと、上記ポンプによって吸引されたインクを貯留する廃液貯留部と、上記廃液貯留部が上記記録ヘッドの上記ノズル面よりも上方に位置するよう当該廃液貯留部を支持する第1支持部と、を備える。

0009

インクジェット記録装置の内部において、記録ヘッドよりも上方に空間がある場合、当該空間に廃液貯留部を配置できる。つまり、廃液貯留部を配置する空間を記録ヘッドの前後左右に確保する必要がない。

0010

(2) 上記第1支持部は、上記廃液貯留部の少なくとも一部が上記記録ヘッドと対向するよう当該廃液貯留部を支持する。

0011

本構成によれば、記録ヘッドから廃液貯留部までの距離が短くなる。その結果、吸引力の小さいポンプを使うことができる。また、インクを吸引する機構簡易な構成とすることができる。

0012

(3) 本発明のインクジェット記録装置は、上記記録ヘッドが搭載されており、被記録媒体の画像記録面に沿った方向に移動可能なキャリッジと、上記キャリッジが被記録媒体と対向されない位置に移動された状態における上記ノズル面と対向して配置されており、上記ノズル面を覆う第1姿勢及び上記ノズル面から離間する第2姿勢に姿勢変化するキャップと、を更に備える。上記ポンプは、上記キャップに連通されて、上記キャップに覆われた上記ノズルからインクを吸引するものである。上記第1支持部は、上記廃液貯留部の少なくとも一部が上記ノズル面が上記キャップに覆われた状態の上記記録ヘッドと対向するよう、当該廃液貯留部を支持する。

0013

本構成によっても、上述の(2)の構成の場合と同様の効果を奏する。

0014

(4) 平面視において上記キャリッジが移動する領域であり且つ被記録媒体が通過する領域である被記録媒体通過領域の上方には、当該被記録媒体通過領域を上方から露出可能に開放する開放空間が形成されている。上記第1支持部は、上記廃液貯留部が当該開放空間と重ならないよう、当該廃液貯留部を支持する。

0015

被記録媒体がインクジェット記録装置の内部で詰まった場合に、開放空間を介して廃液貯留部と接触することなく被記録媒体を取り出すことが可能である。

0016

(5) 本発明のインクジェット記録装置は、上記記録ヘッドが搭載されており、被記録媒体の画像記録面に沿った方向に移動可能なキャリッジと、上記キャリッジを移動可能に支持する第2支持部と、を更に備える。上記第1支持部は、上記廃液貯留部の少なくとも一部が上記第2支持部と対向するよう、当該廃液貯留部を支持する。

0017

インクジェット記録装置の内部において、第2支持部の上方に空間がある場合、当該空間に廃液貯留部を配置できる。つまり、廃液貯留部を配置する空間を記録ヘッドの前後左右に確保する必要がない。その結果、廃液貯留部が配置されることによるインクジェット記録装置の設置面積の拡大を低減することができる。

0018

(6) 上記第1支持部は、上記廃液貯留部を、上記記録ヘッドを覆うことが可能な第3姿勢と、上記記録ヘッドの上方を露出する第4姿勢とに回動可能に支持する回動支持部を有する。

0019

廃液貯留部が第4姿勢に回動されることによって、記録ヘッドが露出されるため、記録ヘッドを容易に交換することができる。

0020

(7) 上記廃液貯留部よりも上方に配置され、上記廃液貯留部の上記回動支持部の軸と同じ側に回動軸部を有し、上記廃液貯留部の上方を開放可能に回動する上記部材を更に備える。

0021

部部材を回動させるだけで廃液貯留部を露出させることができる。その結果、上記(6)と同様に、記録ヘッドを容易に交換することができる。

0022

(8) 本発明のインクジェット記録装置は、上記ポンプと上記廃液貯留部とを連通するチューブと、上記廃液貯留部の回動軸側に、上記廃液貯留部と上記チューブとを連結する連結部と、を備える。

0023

廃液貯留部が回動されるとき、廃液貯留部の回動軸側の移動量は、回動軸の反対側の移動量よりも小さい。本構成においては、連結部は、廃液貯留部の回動時の移動量が小さい回動軸側に設けられている。よって、本構成によれば、廃液貯留部が回動されたときに、チューブが連結部から外れる可能性を低くすることができる。

0024

(9) 本発明のインクジェット記録装置は、上記チューブを、上記廃液貯留部の回動軸と同軸を通るように配管する配管部を備える。

0025

廃液貯留部が回動されるとき、廃液貯留部の回動軸と同軸の位置の移動量は、当該同軸から離れた位置の移動量よりも小さい。本構成においては、チューブは、廃液貯留部の回動時の移動量が小さい回動軸と同軸を通るように配管されている。よって、本構成によれば、廃液貯留部が回動されたときに、チューブが連結部から外れる可能性を低くすることができる。

0026

(10) 上記第1支持部は、上記廃液貯留部が上記第3姿勢よりも上記記録ヘッドの側へ回動することを規制する規制部を備える。

0027

本構成によれば、回動された廃液貯留部が記録ヘッドや記録ヘッドを搭載したキャリッジなどと接触することを防止することができる。

0028

(11) 本発明のインクジェット記録装置は、インクが貯留されるインクカートリッジ挿抜可能であり、上記インクカートリッジに貯留されたインクを上記記録ヘッドに供給するために上記記録ヘッドと連通されたインク供給口を有するインク供給部を更に備える。上記廃液貯留部は、上記インク供給口よりも上方に配置されている。

0029

インク供給口は、廃液貯留部よりも下方に配置されている。そのため、インクが、ポンプによらずに、インクカートリッジから記録ヘッドを介して廃液貯留部へ到達することは困難である。よって、ノズルに形成されたメニスカス破壊などによって、インクが記録ヘッドから廃液貯留部へ流れる状態になった場合であっても、インクカートリッジから記録ヘッドを介して廃液貯留部へ流れるインクの量を少なくすることができる。

0030

(12) 本発明のインクジェット記録装置は、上記廃液貯留部に設けられており、上記廃液貯留部に貯留されたインク量を検知する検知部と、上記検知部と電線によって接続されており、上記インク量に基づいて当該装置を制御する制御部が実装された基板と、を更に備える。上記基板は、上記廃液貯留部と同じ高さに配置されている。

0031

基板は、廃液貯留部と同じ高さに配置されている。つまり、基板は、廃液貯留部に設けられた検知部と同じ高さに配置されている。よって、基板は、検知部から近い位置に配置可能である。したがって、検知部と基板との間をやり取りされる信号に重ねられるノイズの量を少なくすることができる。また、検知部と基板との間をやり取りされる信号にノイズが含まれてしまう可能性を小さくすることができる。

発明の効果

0032

本発明によれば、廃液貯留部を配置する空間を記録ヘッドの前後左右に確保する必要がない。その結果、廃液貯留部が配置されることによるインクジェット記録装置の設置面積の拡大を低減することができる。以上より、本発明によれば、インクジェット記録装置の設置面積の拡大の低減を実現できる。

図面の簡単な説明

0033

図1は、複合機10の外観斜視図である。
図2は、プリンタ部11の内部を前方右斜め上から見た斜視図である。
図3は、プリンタ部11の内部を後方右斜め上から見た斜視図である。
図4は、廃液貯留部71を第4本体部94側から見た斜視図である。
図5は、廃液貯留部71を第3本体部93側から見た斜視図である。
図6は、廃液貯留部71が第4姿勢である場合におけるプリンタ部11の内部を前方右斜め上から見た斜視図である。
図7は、廃液貯留部71と記録部24とパージ機構69とを模式的に示す右側面図である。
図8は、リフトアップ機構74の構造を模式的に示す断面図であり、(A)にはキャップ72が第2姿勢の状態が示されており、(B)にはキャップ72が第1姿勢の状態が示されている。
図9は、プリンタ部11の内部を前方右斜め上から見た斜視図である。

実施例

0034

以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。また、以下の説明では、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、本体開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。

0035

[複合機10]
図1に示されるように、複合機10は、概ね薄型直方体に形成されている。複合機10は、その上部に、記録用紙などの原稿に記録された画像をイメージセンサによって読み取って画像データを取得するスキャナ部12を備えている。スキャナ部12は、スキャナ部12の内部構成であるイメージセンサなどを覆うスキャナ筐体15(本発明の上部部材の一例)を有している。

0036

また、複合機10は、その下部に、上記画像データなどに基づいて、記録用紙(本発明の被記録媒体の一例)に画像を記録するプリンタ部11(本発明のインクジェット記録装置の一例)を備えている。プリンタ部11は、正面に本体開口13が形成されたプリンタ筐体14を有している。給紙トレイ20及び排紙トレイ21が、本体開口13から前後方向8に挿抜可能である。給紙トレイ20には、所望のサイズの記録用紙が載置される。

0037

スキャナ部12は、所謂フラットベッドスキャナとして構成されている。また、スキャナ筐体15は、後側の端部を中心に前側が上下するよう回動可能に、換言すると図1の矢印16の方向に回動可能に、プリンタ筐体14によって支持されている。なお、ここでは、スキャナ部12の詳細な説明は省略される。

0038

プリンタ部11は、記録用紙が通過する搬送路23(図2及び図3参照)と、給紙トレイ20に載置された記録用紙を搬送路23へ給送する給紙ローラ(不図示)と、搬送路に設けられており、給紙ローラによって搬送路23に給送された記録用紙を搬送する少なくとも一つのローラ対(不図示)と、スキャナ部12によって原稿から読み取られた画像データなどに基づいて、記録用紙に画像を記録するインクジェット記録方式の記録部24(図2及び図3参照)と、を備えている。

0039

スキャナ部12の下方にはカバー体(不図示)が形成されている。カバー体は、プリンタ部11とスキャナ部12とを隔離している。プリンタ部11は、上側をカバー体によって覆われている。これにより、スキャナ部12が回動した際に、プリンタ部11の内部構成(記録部24や後述する廃液貯留部71など)は露出しない。

0040

[搬送路23]
搬送路23は、給紙トレイ20の後端部を基点として、下方から上方に延びつつUターンしてから、前向きに延びて記録部24の下方を通って排紙トレイ21に至る通路である。搬送路23は、所定間隔を隔てて互いに対向する2つのガイド部材(不図示)によって区画される空間である。なお、図3及び図4には、搬送路23の一部、詳細には搬送路23のうち記録部24の下方を通る部分が示されている。

0041

[ローラ対]
ローラ対は、搬送路の上側に配置された上側ローラと、搬送路の下側に上側ローラに対向して配置された下側ローラとを備えている。ローラ対は、記録用紙を挟持して、記録用紙を搬送路に沿って搬送する。

0042

[記録部24]
図2及び図3に示されるように、搬送路23には、記録部24が配置されている。記録部24は、インクジェット方式の記録ヘッド37(本発明の記録ヘッドの一例)と、記録ヘッド37を搭載するキャリッジ38(本発明のキャリッジの一例)とを備えている。キャリッジ38は、記録用紙の搬送方向である前後方向8と直交する左右方向9に移動可能に後述するガイドレール43、44(本発明の第2支持部の一例)に支持されている。換言すると、キャリッジ38は、記録用紙の画像記録面に沿った方向に移動可能にガイドレール43、44に支持されている。

0043

記録ヘッド37は、キャリッジ38の下側に配置されている。記録ヘッド37の下面には、複数個のノズル(不図示、本発明のノズルに相当)が形成されている。ノズルは、キャリッジ38の下面に露出されている。つまり、記録ヘッド37は、ノズルが形成されたノズル面36(図7参照、本発明のノズル面に相当)を有している。

0044

後述するカートリッジ装着部41(図2参照)に装着されたインクカートリッジ(不図示)から各色のインクが記録ヘッド37へ供給される。キャリッジ38がスライドされる間に、各ノズルから各色インク微小なインク滴として選択的に吐出される。これにより、搬送路23を搬送される記録用紙に画像が記録される。

0045

一対のガイドレール43、44が前後方向8において対向して配置されると共に、左右方向9に延設されている。ガイドレール43、44は、プリンタ部11を構成する各部材を支持するプリンタ部11のフレーム68に取り付けられ、当該フレーム68によって支持されている。キャリッジ38は、ガイドレール43、44を跨ぐようにして左右方向9に移動可能に載置されている。

0046

ガイドレール44の上面には、駆動プーリ(不図示)と従動プーリ48(図3参照)と無端環状ベルト49(図3参照)とが配置されている。駆動プーリ及び従動プーリ48は、ガイドレール44の左右方向9の両端付近に設けられている。駆動プーリ及び従動プーリ48を架け渡すように、無端環状のベルト49が張架されている。駆動プーリの軸に、キャリッジ38を駆動させるためのキャリッジモータ(不図示)の駆動軸が連結されている。キャリッジモータの回転駆動力が駆動プーリに伝達されると、駆動プーリの回転によりベルト49が周運動する。

0047

キャリッジ38は、その底面側においてベルト49に連結されている。これにより、ベルト49が周運動すると、キャリッジ38がガイドレール43、44上を左右方向9に移動する。つまり、キャリッジ38及びキャリッジ38に搭載された記録ヘッド39が左右方向9に移動される。

0048

[カートリッジ装着部41]
図2図3、及び図9に示されるように、プリンタ部11の前面52の右下部には、カートリッジ装着部41(本発明のインク供給部の一例)が設けられている。カートリッジ装着部41には、インクカートリッジ(本発明のインクカートリッジの一例)が挿抜可能である。

0049

インクカートリッジは、略直方体形状である。詳細には、インクカートリッジは、幅方向に細く、高さ方向と奥行き方向が幅方向よりも大きい扁平形状である。

0050

インクカートリッジの内部には、空間であるインク室が形成されている。インク室には、インクが貯留される。インクカートリッジがカートリッジ装着部41に挿抜される際、インクカートリッジは、幅方向を左右方向9、高さ方向を上下方向7、且つ奥行き方向を前後方向8として挿抜される。

0051

インクカートリッジの奥側の奥壁には、インク流出口が形成されている。インク流出口とインク室とはインク流路で結ばれている。インク流出口は、インク供給バルブによって開閉可能に構成されている。

0052

カートリッジ装着部41は、開口42を有する略直方体の箱状の部材である。図2及び図9に示されるように、カートリッジ装着部41は、開口42を前側として、プリンタ部11のプリンタ筐体14の本体開口13の右側に取り付けられている。

0053

開口42を通じてカートリッジ装着部41内へインクカートリッジが挿抜される。カートリッジ装着部41の天面と底面とには、ガイド溝45が形成されている。インクカートリッジは、ガイド溝45に沿って挿抜される。本実施形態において、ガイド溝45は、カートリッジ装着部41の天面と底面とに、それぞれ4つずつ形成されている。本実施形態において、カートリッジ装着部41には、シアンマゼンタイエローブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジが挿抜可能である。

0054

カートリッジ装着部41の奥面(後側の面)には、インクニードル40(図9参照、本発明のインク供給口の一例)が形成されている。インクニードル40は、奥面において、カートリッジ装着部41に装着された各インクカートリッジのインク流出口に対応する位置にそれぞれ配置されている。

0055

インクニードル40は、カートリッジ装着部41の奥面と表裏をなす外面側でインクチューブ(不図示)と接続されている。各インクニードル40から後側へ引き出された各インクチューブは、記録部24の記録ヘッド37と連通されている。

0056

インクカートリッジがカートリッジ装着部41に装着されると、カートリッジ装着部41に設けられたインクニードル40が、インク流出口に挿入されてインク供給バルブを開く。これにより、インク室に貯留されたインクが、インク流路を通ってインクニードル40へ流出され、インクチューブを通って記録部24の記録ヘッド37へ供給される。

0057

なお、図1に示されるように、プリンタ筐体14におけるカートリッジ装着部41の外側には、カートリッジ装着部41の下端近傍を軸として矢印46の方向に回動可能なカバー部47が取り付けられている。カバー部47が回動することにより、カートリッジ装着部41は、外部に露出された状態と、外部から遮蔽された状態とに遷移する。

0058

[パージ機構69]
パージ機構69は、記録ヘッド37のノズル等からインクと共に気泡や異物を吸引除去するパージを実行する。図2図3、及び図7に示されるように、パージ機構69は、記録ヘッド37のノズルを覆うキャップ72(本発明のキャップの一例)と、キャップ72に接続されて記録ヘッド37からインクの吸引を行うポンプ70(本発明のポンプの一例)と、キャップ72を上下動させて記録ヘッド37に接離させるためのリフトアップ機構74と、ポンプ70と後述する廃液貯留部71(本発明の廃液貯留部の一例)とを連通するポンプチューブ73(本発明のチューブの一例)などを有する。

0059

[キャップ72]
キャップ72は、搬送路23の左右方向9における記録用紙が通過しない領域、つまり記録部24のキャリッジ38の往復移動範囲における退避位置に配置される。換言すると、キャップ72は、キャリッジ38が記録用紙と対向されない位置に移動された状態におけるノズル面36と対向して配置されている。

0060

キャップ72は、ゴムなどの弾性部材により構成されている。キャップ72は、リフトアップ機構74によりノズル面36に密着し、ノズル面36との間に空間を形成すると共にノズルを覆う。キャップ72の底部には吸気口75が設けられている。吸気口75は、ポンプチューブ73を介して、ポンプ70及び廃液貯留部71に接続されている。

0061

[ポンプ70]
ポンプ70は、ポンプチューブ73を介してキャップ72に連通されている。ポンプ70は、ロータリー式チューブポンプである。本実施形態では、ポンプ70は、内壁面を備えたケーシングと、この内壁面に沿って転動される転動ローラとを有する。ポンプチューブ73が上記転動ローラと上記内壁面との間に配置され、上記転動ローラが駆動される。これにより、ポンプチューブ73が扱かれ、ポンプチューブ73内のインクが上流側(キャップ72)から下流側(廃液貯留部71)へ押し出される。

0062

[リフトアップ機構74]
本実施形態において、リフトアップ機構74は、図8に示されるように、第1フレーム56と、第2フレーム57と、スライドカム60とで構成されている。なお、リフトアップ機構74は、図8以外において図示されていない。また、リフトアップ機構74は、キャップ72を上下動させるものであれば、以下で説明するような機構に限らない。

0063

第1フレーム56は箱状に形成されており、スライドカム60に支持されている。スライドカム60は、その下面を第2フレーム57に支持されている。第2フレーム57は、上述したフレーム68に取り付けられている。なお、第2フレーム57は、上述したフレーム68の一部であってもよい。

0064

スライドカム60は、第1フレーム56の下面に当接されるガイド面を有する。ガイド面は、低位置の第1ガイド面111と、高位置の第2ガイド面112と、第1ガイド面111及び第2ガイド面112を繋ぐ傾斜面113とで構成されている。

0065

第1フレーム56は、第1ガイド面111、第2ガイド面112、及び傾斜面113に支持されながら、左右方向9にスライドされる。第1フレーム56は、左右方向9にスライドするとともに、傾斜面113に支持されることによって上下方向7に移動される。

0066

第1フレーム56には、底面から起立したレバー58が設けられている。レバー58は、第1フレーム56の右側に設けられている。レバー58は、キャリッジ38のスライド範囲まで延出されている。

0067

キャップ72は、キャリッジ38がパージ機構69の真上に設定されたキャッピング位置図8(A)に一点鎖線で示される位置)に移動された際に、記録ヘッド37のノズルを覆う(図8(B)参照)。キャップ72は、第1フレーム56に支持されている。本実施形態では、キャップ72は、キャップ72の下部と第1フレーム56の底面との間に設けられたコイルバネ65により上下方向7へ弾性的に支持されている。

0068

第1フレーム56が第1ガイド面111に支持されているとき、第1フレーム56に支持されたキャップ72は、記録ヘッド37のノズル面36から離間した第2姿勢(図8(A)参照、本発明の第2姿勢の一例)をとる。第1フレーム56が第2ガイド面112に支持されているとき、第1フレーム56に支持されたキャップ72は記録ヘッド37に接触してノズル面36を覆う第1姿勢(図8(B)参照、本発明の第1姿勢の一例)をとる。つまり、キャップ72は第1姿勢及び第2姿勢に姿勢変化可能である。

0069

第1フレーム56の左側面56Aから、第1フレーム56の左側において第2フレーム57から突出された凸部57Aまでを架け渡すようにコイルバネ66が取り付けられている。コイルバネ66は、第1フレーム56が第1ガイド面111に支持されたとき、つまりキャップ72が第2姿勢であるときに自然長となる(図8(A)参照)。一方、コイルバネ66は、第1フレーム56が第2ガイド面112に支持されたとき、つまりキャップ72が第1姿勢であるときに伸張される(図8(B)参照)。つまり、コイルバネ66は、キャップ72が第1姿勢である状態で、キャップ72を第2姿勢側へ弾性的に付勢する。

0070

図8(A)に示される状態において、キャリッジ38がパージ機構69側、つまり右向きへ移動されてレバー58に当接すると、レバー58は、キャリッジ38によって右向きへ押圧される。レバー58が右向きへの押圧力を受けることにより、第1フレーム56は、コイルバネ66の弾性力に抗して、右向きにスライドされる。

0071

これにより、第1フレーム56は、ガイド面に沿って右向きに移動される。そして、第1フレーム56は、第1ガイド面111に支持された状態から、傾斜面113に支持された状態を経て、第2ガイド面112に支持された状態となる(図8(B)参照)。つまり、キャップ72は、第2姿勢から第1姿勢へ姿勢変化される。

0072

[インクの吸引]
以下、パージ機構69によるインクの吸引の手順が説明される。図8に示されるように、キャップ72は、リフトアップ機構74によって、第2姿勢から第1姿勢に姿勢変化される。これにより、記録ヘッド37のノズルはキャップ72に覆われる。次に、ポンプ70が駆動される。これにより、図7に示されるように、インクが、ノズルからキャップ72とノズル面36との間の空間を介して吸気口75に吸引される。ポンプ70によって吸引されたインクは、ポンプチューブ73を介して、以下で説明する廃液貯留部71に押し出される。

0073

[廃液貯留部71]
廃液貯留部71は、ポンプ70によって吸引されたインクを貯留するものである。

0074

図4に示されるように、廃液貯留部71は、平面視において略T字状の外形の本体90と、本体90に取り付けられたインク吸収部材95とを備えている。

0075

図4及び図5に示されるように、本体90は、平面視でT字状の形状となっている。本体90は、T字の横線部分を構成するよう左右方向9に沿って長い第1本体部91と、T字の縦線部分を構成するよう第1本体部91の中央部から前後方向9に沿って長く延びた第2本体部92と、第1本体部91における第2本体部92と反対側、つまり後方の端部に形成された第3本体部93と、第2本体部92における第1本体部91と反対側、つまり前方の端部に形成された第4本体部94とで構成されている。なお、各本体部91〜94の構成については後述される。

0076

廃液貯留部71は、後述するように、その後端部をプリンタ部11のフレーム68に回動可能に支持されている。また、廃液貯留部71は、後述するように、その前端部をシールド板87に支持されている。つまり、フレーム68及びシールド板87は、本発明の第1支持部の一例である。

0077

[廃液貯留部71の配置位置]
図2及び図3に示されるように、フレーム68及びシールド板87は、廃液貯留部71の第1本体部91がガイドレール43の上方においてガイドレール43と対向するように、廃液貯留部71を支持している。換言すると、第1本体部91は、ガイドレール43が配置されている空間の上方に配置されている。

0078

なお、本実施形態においては、廃液貯留部71の第1本体部91が、ガイドレール43が配置されている空間の上方に配置されているが、ガイドレール44が配置されている空間の上方に配置されていてもよい。また、当該空間の上方に配置されるのは第1本体部91に限らない。例えば、第2本体部92が当該空間の上方に配置されてもよいし、第1本体部91及び第2本体部92が当該空間の上方に配置されてもよい。つまり、フレーム68及びシールド板87は、廃液貯留部71の少なくとも一部がガイドレール43、44と対向するよう、廃液貯留部71を支持している。

0079

また、図2及び図3に示されるように、第2本体部92はパージ機構69の上方においてパージ機構69と対向するように配置されている。また、廃液貯留部71は、記録部24よりも上方に配置されている。つまり、移動されたキャリッジ38がパージ機構69と対向する位置に位置するとき、廃液貯留部71の第2本体部92は、記録ヘッド37の上方において記録ヘッド37と対向している。つまり、フレーム68及びシールド板87は、廃液貯留部71が記録ヘッド37のノズル面36よりも上方に位置するよう廃液貯留部71を支持している。

0080

なお、本実施形態においては、廃液貯留部71の第2本体部92が、記録ヘッド37と対向する位置に配置されているが、当該記録ヘッド37の上方に配置されるのは第2本体部92に限らない。例えば、第1本体部91が記録ヘッド37の上方に配置されてもよいし、第1本体部91及び第2本体部92が記録ヘッド37の上方に配置されてもよい。また、廃液貯留部71の全てが記録ヘッド37の上方に配置されていなくてももちろんよく、少なくとも廃液を貯留する機能を有する部材(例えば第1本体部91や第2本体部92など)が記録ヘッド37のノズル面36よりも上方に配置されていればよい。

0081

以上より、フレーム68及びシールド板87は、廃液貯留部71の少なくとも一部が記録ヘッド37と対向するよう廃液貯留部71を支持している。また、フレーム68及びシールド板87は、廃液貯留部71の少なくとも一部がノズル面36がキャップ72に覆われた状態の記録ヘッド37と対向するよう、廃液貯留部71を支持している。

0082

また、廃液貯留部71は、上述したインクニードル40よりも上方に配置されている。また、本実施形態において、廃液貯留部71は、インクニードル40よりも後方に配置されている。つまり、インクニードル40と記録ヘッド37とを連通するインクチューブは、インクニードル40から後方へ延び且つ上方へ延設されることによって、記録ヘッド37に到達している。

0083

また、図2に示されるように、フレーム68及びシールド板87は、廃液貯留部71が図2破線で示された領域30の上側の空間である開放空間(本発明の開放空間の一例)と重ならないよう、廃液貯留部71を支持している。

0084

以下、開放空間の説明が記される。図2に示されるように、平面視において、キャリッジ38は、図2に示された位置(領域30の右端の右側の位置)から領域30の左端の位置まで移動可能である。また、図2に示されるように、平面視において、搬送路23を通過する記録用紙の左端は、領域30の左端であり、搬送路23を通過する記録用紙の右端は、領域30の右端である。つまり、領域30は、平面視においてキャリッジ38が移動する領域であり且つ記録用紙が通過する領域である。すなわち、領域30は、本発明の被記録媒体通過領域の一例である。そして、開放空間は、上述したように、領域30の上側の空間である。ここで、図2に示されるように、開放空間には部材が配置されていない。そのため、領域30は上側から視認可能である。つまり、開放空間は、領域30を上方から露出可能に開放している。

0085

そして、前後方向8において領域30に対応する位置には、廃液貯留部71の第2本体部92が配置されている。ここで、第2本体部92は、領域30の右端よりも右側に配置されている。つまり、第2本体部92は、開放空間と重なっていない。以上より、フレーム68及びシールド板87は、廃液貯留部71が開放空間と重ならないよう、廃液貯留部71を支持している。

0086

[廃液貯留部71の構成]
以下の図4及び図5を用いた廃液貯留部71の説明においては、廃液貯留部71が図2及び図3に示されるように配置されているとして、上下方向7、前後方向8、及び左右方向9が用いられる。

0087

図4及び図5に示されるように、第1本体部91及び第2本体部92は、上側が開放された箱形形状の部材である。第1本体部91及び第2本体部92の内部空間には、開放された上側からインク吸収部材95が挿入されている。インク吸収部材95は、発泡ポリウレタンなどの多孔材料からなる。多孔材料に形成された孔にインクが進入することにより、インクはインク吸収部材95に吸収される。

0088

第1本体部91の底面には、屈曲板89が立設されている。屈曲板89は、第2本体部92との境界付近から後方へ延びており、第1本体部91の前後方向8の略中間位置において左方へ屈曲している。

0089

第1本体部91及び第2本体部92の境界付近には、左右方向9に延びた架け板96が配設されている。架け板96は、屈曲板89と繋がっている。そして、架け板96は、屈曲板89と繋がっている位置よりも左方においては、各本体部91、92の上端付近にのみ配設されている。これにより、第1本体部91及び第2本体部92は、屈曲板89と繋がっている位置よりも左方において、相互に連通されている。

0090

一方、架け板96は、屈曲板89と繋がっている位置よりも右方においては、各本体部91、92の上端から下端まで延びた壁板が配設されている。これにより、第1本体部91及び第2本体部92は、屈曲板89と繋がっている位置よりも右方において、相互に連通されていない。

0091

以上より、後述されるポンプチューブ73との連結部97(図5参照、本発明の連結部の一例)から廃液貯留部71に進入してきたインクは、インク吸収部材95に吸収され、図4の破線の矢印98で示される流路に沿って拡散され、第2本体部72の前端部に到達する。

0092

第3本体部93は、第1本体部91の後面の右端部から後向きに突出されている。後向きに突出された第3本体部93は、屈曲されて下向きに延設されている。第3本体部93は、右板82と左板83と底板84とを備えている。第3本体部93には、これらの板82、83、84によって、溝85が形成されている。

0093

第3本端部93の先端には、右板82及び左板83のそれぞれから右向き及び左向きに突出された突部81(本発明の廃液貯留部の回動軸の一例)が形成されている。突部81は、プリンタ部11のフレーム68に形成された孔に挿入される。これにより、廃液貯留部71は、後述するように、回動可能となる。

0094

第4本体部94は、第2本体部92の前面に取り付けられている。第4本体部94には、後述する検知電極76が取り付けられている。

0095

[ポンプチューブ73の廃液貯留部71への配管]
図7に示されるように、ポンプチューブ73は、キャップ72の底部の吸気口75から下向きへ延設されている。下向きへ延びたポンプチューブ73は、プリンタ部11の底面付近で屈曲されて、後向きへ延設されている。後向きへ延びたポンプチューブ73は、廃液貯留部71の後端部に位置する第3本体部93の真下付近で屈曲されて、上向きへ延設されている。上向きへ延びたポンプチューブ73は、第4本体部94の溝85(図5参照)に沿って延設され、連結部97と接続される。ここで、図5に示されるように、溝85は、突部81の突出方向(左右方向9)の延長線上及びその近傍の空間に形成されている。つまり、ポンプチューブ73は、廃液貯留部71の回動軸である突部81と同軸を通るように配管されている。以上より、溝85を区画する廃液貯留部71の第3本体部93の右板82と左板83と底板84とは、本発明の配管部の一例である。

0096

図5に示されるように、連結部97は、第1本体部91の後側面のうち、第3本体部93が突出されている部分の上側に設けられている。つまり、連結部97は、廃液貯留部71の後側、換言すると廃液貯留部71の突部81が設けられている側に設けられている。本実施形態において、連結部97は、第1本体部91の後側面から後側に突出された2つの突起である。連結部97には、孔86が設けられている。当該孔86は、連結部97を貫通して第1本体部91の内側の空間に繋がっている。連結部97には、ポンプチューブ73が接続される。これにより、ポンプ70によって記録ヘッド37に設けられたノズルから吸引されたインクは、ポンプチューブ73を介して廃液貯留部71に押し出されることが可能となる。つまり、連結部97は、廃液貯留部71とポンプチューブ73とを連結している。

0097

このとき、ポンプチューブ73が、回動軸と同軸を通過するよう配管されているため、以下で説明するように廃液貯留部71が回動しても、回動軸の位置から連結部97までの長さは、回動中に変化することがない。さらに言えば、回動軸の位置からポンプ70までの長さも回動中に変化することがない。そのため、回動中に、連結部97からポンプチューブ73が外れたり、ポンプ70からポンプチューブ73が外れたりしない。また、回動中の外れを想定して、ポンプチューブ73を長めに備える必要がない。

0098

[廃液貯留部71の回動]
廃液貯留部71は、突部81がプリンタ部11のフレーム68に形成された孔に挿入されることによって、フレーム68に支持されている。これにより、廃液貯留部71は、前後方向8における後側に配置された突部81を回動軸として前側が上下するよう回動可能である。つまり、廃液貯留部71を回動可能に支持するフレーム68は、本発明の回動支持部の一例である。すなわち、フレーム68及びシールド板87で構成される本発明の第1支持部は、フレーム68で構成される本発明の回動支持部を有する。

0099

前述したように、廃液貯留部71は、後側を中心に前側が回動端となって回動する。また、上述したように、スキャナ筐体15も、後側を中心に前側が回動端となって回動する。つまり、廃液貯留部71とスキャナ筐体15とは、共に後側、つまり同じ側に回動軸部を有する。したがって、記録ヘッド37の交換は、以下の手順で実行されることとなる。まず、ユーザは、スキャナ筐体15を回動して前側を上方に上げる。これにより、プリンタ部11の上側を覆っているカバー体が露出される。つまり、廃液貯留部71の上方が開放される。次に、ユーザは、カバー体を取り外す。これにより、廃液貯留部71が露出される。次に、ユーザは、廃液貯留部71を回動して前側を上方に上げる。これにより、記録部24が露出されるため、ユーザは記録部24のキャリッジ38や記録ヘッド37を取り外すことができる。以上より、本実施形態では、キャリッジ38の取り外し及び記録ヘッド37の交換が容易となる。

0100

図2及び図6に示されるように、廃液貯留部71は、キャリッジ38及び記録ヘッド37の上方を覆うことが可能な第3姿勢(図2に示される姿勢であり、本発明の第3姿勢の一例)と、キャリッジ38及び記録ヘッド37の上方から退避し、キャリッジ38及び記録ヘッド37を露出する第4姿勢(図6に示される姿勢であり、本発明の第4姿勢の一例)との間で回動可能である。

0101

図2に示されるように、廃液貯留部71が第3姿勢である場合、第1本体部91は、パージ機構69の上方に位置する。これにより、キャリッジ38がパージ機構69の上方に位置している場合、キャリッジ38に搭載された記録ヘッド37は、廃液貯留部71の第1本体部91に上側から覆われた状態となる。なお、記録ヘッド37は、廃液貯留部71の第1本体部91以外、つまり第2本体部92、第3本体部93、または第4本体部94に上側から覆われてもよい。

0102

図6に示されるように、廃液貯留部71が第4姿勢である場合、キャリッジ38の位置にかかわらず、キャリッジ38及び記録ヘッド37が廃液貯留部71によって覆われることはない。

0103

図2に示されるように、廃液貯留部71が第3姿勢である場合、廃液貯留部の第4本体部94の左側は、プリンタ部11のフレーム68に取り付けられた金属製のシールド板87(本発明の規制部の一例)の後端且つ右端部に上側から当接されている。つまり、フレーム68及びシールド板87で構成される本発明の第1支持部は、シールド板87で構成される本発明の規制部を備える。第4本体部94がシールド板87に当接されることによって、廃液貯留部71が図3に示される第3姿勢から更に下側、つまり記録ヘッド37の側へ回動されることが規制される。

0104

[基板80及び検知電極76]
上述した金属製のシールド板87の上側には、基板80(本発明の基板の一例)がビスなどによって取り付けられている。基板80は、電子部品などを実装可能な公知のプリント基板である。制御部(不図示、本発明の制御部の一例)は、複合機10の動作を制御するものであり、基板80に実装されたマイクロコンピュータや種々の電子部品により構成されている。

0105

基板80は、図2及び図3に示されるように、上下方向7において、廃液貯留部71と同じ高さに配置されている。ここで、基板80と廃液貯留部71とが同じ高さに配置されているとは、基板80と当該基板80に実装された種々の電子部品とで構成された基板ユニットが上下方向7に占める領域と、廃液貯留部71が上下方向7に占める領域とが、少なくとも一部において重なっていることである。

0106

図4及び図5に示されるように、第2本体部92及び第4本体部94の境界には、インクの有無を検知する検知電極76(本発明の検知部の一例)が設けられている。検知電極76は、実際に検知を行う検知面が第2本体部92に面しており、当該検知面の裏側が第4本体部94に面している。図2に示されるように、検知電極76における検知面の裏側から電線77が基板80に向けて延設されている。これにより、電線77は、基板80に実装された制御部と電気的に接続されている。

0107

検知電極76の出力電圧は、インクが検知電極76に到達しているとき、つまり廃液貯留部71に貯留されたインクの量が多いときと、検知電極76に到達していないとき、つまり廃液貯留部71に貯留されたインクの量が少ないときとで相違する。つまり、検知電極76は、廃液貯留部71に貯留されたインク量を検知する。

0108

基板80に実装された制御部は、検知電極76の出力電圧の大きさにより、インクが検知電極76に到達したか否かを判断する。例えば、制御部は、インクが検知電極76に到達したと判断すると、音声表示パネル19(図1参照)により、インク吸収部材95の交換を促す旨の報知を行う。つまり、制御部は、廃液貯留部71に貯留されたインク量に基づいて複合機10を制御する。

0109

[実施形態の効果]
本実施形態によれば、複合機10の内部において、記録ヘッド37よりも上方に空間がある場合、当該空間に廃液貯留部71を配置できる。つまり、廃液貯留部71を配置する空間を記録ヘッド37の前後左右に確保する必要がない。その結果、廃液貯留部71が配置されることによる複合機10の設置面積の拡大を低減することができる。

0110

また、本実施形態によれば、記録ヘッド37から廃液貯留部71までの距離が短くなる。その結果、吸引力の小さいポンプ70を使うことができる。また、インクを吸引する機構を簡易な構成とすることができる。

0111

また、本実施形態によれば、記録用紙がプリンタ部11の内部で詰まった場合に、開放空間を介して廃液貯留部71と接触することなく記録用紙を取り出すことが可能である。

0112

また、本実施形態によれば、プリンタ部11の内部において、ガイドレール43、44の上方に空間がある場合、当該空間に廃液貯留部71を配置できる。つまり、廃液貯留部71を配置する空間を記録ヘッド37の前後左右に確保する必要がない。その結果、廃液貯留部71が配置されることによる複合機10の設置面積の拡大を低減できる。

0113

また、本実施形態によれば、廃液貯留部71が第4姿勢に回動されることによって、キャリッジ38及び記録ヘッド37が露出されるため、記録ヘッド37を容易に交換することができる。

0114

また、廃液貯留部71が回動されるとき、廃液貯留部71の回動軸側の移動量は、回動軸の反対側の移動量よりも小さい。本実施形態によれば、連結部97は、廃液貯留部71の回動時の移動量が小さい回動軸側に設けられている。よって、本実施形態によれば、廃液貯留部71が回動されたときに、ポンプチューブ73が連結部97から外れる可能性を低くすることができる。

0115

また、廃液貯留部71が回動されるとき、廃液貯留部71の回動軸と同軸の位置の移動量は、当該同軸から離れた位置の移動量よりも小さい。本実施形態においては、ポンプチューブ73は、廃液貯留部71の回動時の移動量が小さい回動軸と同軸を通るように配管されている。よって、本実施形態によれば、廃液貯留部71が回動されたときに、ポンプチューブ73が連結部97から外れる可能性を低くすることができる。

0116

また、本実施形態によれば、シールド板87が設けられているため、回動された廃液貯留部71が記録ヘッド37や記録ヘッド37を搭載したキャリッジ38などと接触することを防止することができる。

0117

また、本実施形態によれば、インクニードル40は、廃液貯留部71よりも下方に配置されている。そのため、インクが、ポンプ70によらずに、インクカートリッジから記録ヘッド37を介して廃液貯留部71へ到達することは困難である。よって、ノズルに形成されたメニスカスの破壊などによって、インクが記録ヘッド37から廃液貯留部71へ流れる状態になった場合であっても、インクカートリッジから記録ヘッド37を介して廃液貯留部71へ流れるインクの量を少なくすることができる。

0118

また、本実施形態によれば、基板80は、廃液貯留部71と同じ高さに配置されている。つまり、基板80は、廃液貯留部71に設けられた検知電極76と同じ高さに配置されている。よって、基板80は、検知電極76から近い位置に配置可能である。したがって、検知電極76と基板80との間をやり取りされる信号に重ねられるノイズの量を少なくすることができる。また、検知電極76と基板80との間をやり取りされる信号にノイズが含まれてしまう可能性を小さくすることができる。

0119

[変形例]
上述の実施形態においては、廃液貯留部71が後側を中心に回動するよう形成されたが、廃液貯留部71は回動以外の動作で移動するよう形成されていてもよい。例えば、廃液貯留部71は、プリンタ部11のフレーム68などによって、取り外し可能に支持されていてもよい。

0120

10・・・複合機
11・・・プリンタ部
37・・・記録ヘッド
68・・・フレーム
70・・・ポンプ
71・・・廃液貯留部
87・・・シールド板

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