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技術 診療情報検索装置、及びプログラム

出願人 富士ゼロックス株式会社
発明者 佐竹功次
出願日 2011年9月1日 (8年0ヶ月経過) 出願番号 2011-190994
公開日 2013年3月21日 (6年6ヶ月経過) 公開番号 2013-054459
状態 特許登録済
技術分野 医療・福祉事務 検索装置
主要キーワード 連結グラフ 優先検索 先祖ノード 探索順序 実施時期 一部一致 調剤料 診療項目
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年3月21日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

課題

患者に対して実施された診療行為に関する情報から、特定の診療行為に関する情報を効率的に検索する診療情報検索装置を提供する。

解決手段

構造化部13は、患者に対して実施された診療行為に関する診療情報を構造化し、予め設定された特定の診療行為に関する診療パターン情報を構造化する。経路情報生成部15は、構造化された診療パターン情報において末端ノードから始端ノードまでに至る経路を求め、構造化された診療情報において診療パターン情報の末端ノードと同一の末端ノードから診療パターン情報の始端ノードと同一のノードまでに至る経路を求める。抽出部17は、診療パターン情報の経路と同一の経路を診療情報から抽出する。出力処理部18は、抽出された結果を出力部19に出力させる。

概要

背景

ある傷病を有する患者に対して過去に行われた、検査投薬、注射等の診療行為の履歴から、その傷病に関する標準的な診療のプロセス(クリニカルパス)を生成する技術が知られている。クリニカルパスは、例えば、過去の診療履歴において同一条件の下で多くの患者に適用された診療項目を抽出することにより求められる。

患者に対して実際に実施された診療プロセスから特定の診療行為を検索し、その特定の診療行為が実施されたか否かを確認したい場合がある。例えば、患者に対して実際に実施された診療プロセスと、標準的な診療プロセスとを比較し、標準的な診療プロセス通りに診療行為が行われたか否かを確認したい場合がある。この場合、患者に対して実際に実施された診療プロセスの情報を構造化し、標準的な診療プロセスの情報を構造化し、構造化された2つの情報を比較することで共通点や差異点を抽出することが考えられる。

特許文献1には、検索式に対応するデータを文書データから検索する場合に、木構造で構造化された文書データと木構造で構造化された検索式とをノード単位で比較してデータを検索する方法が開示されている。

概要

患者に対して実施された診療行為に関する情報から、特定の診療行為に関する情報を効率的に検索する診療情報検索装置を提供する。構造化部13は、患者に対して実施された診療行為に関する診療情報を構造化し、予め設定された特定の診療行為に関する診療パターン情報を構造化する。経路情報生成部15は、構造化された診療パターン情報において末端ノードから始端ノードまでに至る経路を求め、構造化された診療情報において診療パターン情報の末端ノードと同一の末端ノードから診療パターン情報の始端ノードと同一のノードまでに至る経路を求める。抽出部17は、診療パターン情報の経路と同一の経路を診療情報から抽出する。出力処理部18は、抽出された結果を出力部19に出力させる。

目的

本発明は、診療情報を構造化し、患者に対して実施された診療行為に関する情報から、特定の診療行為に関する情報を検索することが可能な診療情報検索装置、及びプログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

患者に対して実施された診療行為に関する診療情報を受けて前記診療情報を構造化し、予め設定された特定の診療行為に関する情報を受けて前記特定の診療行為に関する情報を構造化する構造化手段と、構造化された前記特定の診療行為に関する情報において末端ノードから始端ノードまでに至る第1の経路を求め、構造化された前記診療情報において前記特定の診療行為に関する情報の末端ノードと同一の末端ノードから前記特定の診療行為に関する情報の始端ノードと同一のノードまでに至る経路であって、前記第1の経路と同一の経路を第2の経路として前記診療情報から抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された結果を出力する出力手段と、を有することを特徴とする診療情報検索装置

請求項2

前記出力手段は、前記抽出手段によって抽出された結果を、前記診療情報の他の情報と区別して出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の診療情報検索装置。

請求項3

前記特定の診療行為に関する情報は、クリニカルパスを示す情報又はクリニカルパスの一部分を示す情報である、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の診療情報検索装置。

請求項4

前記構造化手段は、前記診療情報と前記特定の診療行為に関する情報とを木構造で構造化し、前記末端ノードは前記木構造のリーフノードであり、前記始端ノードは前記木構造のルートノードである、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の診療情報検索装置。

請求項5

コンピュータに、患者に対して実施された診療行為に関する診療情報を受けて前記診療情報を構造化し、予め設定された特定の診療行為に関する情報を受けて前記特定の診療行為に関する情報を構造化する第1のステップと、構造化された前記特定の診療行為に関する情報において末端ノードから始端ノードまでに至る第1の経路を求め、構造化された前記診療情報において前記特定の診療行為に関する情報の末端ノードと同一の末端ノードから前記特定の診療行為に関する情報の始端ノードと同一のノードまでに至る経路であって、前記第1の経路と同一の経路を第2の経路として前記診療情報から抽出する第2のステップと、前記第2のステップにて抽出された結果を出力する第3のステップと、を実行させることを特徴とするプログラム

技術分野

0001

本発明は、診療情報検索装置、及びプログラムに関する。

背景技術

0002

ある傷病を有する患者に対して過去に行われた、検査投薬、注射等の診療行為の履歴から、その傷病に関する標準的な診療のプロセス(クリニカルパス)を生成する技術が知られている。クリニカルパスは、例えば、過去の診療履歴において同一条件の下で多くの患者に適用された診療項目を抽出することにより求められる。

0003

患者に対して実際に実施された診療プロセスから特定の診療行為を検索し、その特定の診療行為が実施されたか否かを確認したい場合がある。例えば、患者に対して実際に実施された診療プロセスと、標準的な診療プロセスとを比較し、標準的な診療プロセス通りに診療行為が行われたか否かを確認したい場合がある。この場合、患者に対して実際に実施された診療プロセスの情報を構造化し、標準的な診療プロセスの情報を構造化し、構造化された2つの情報を比較することで共通点や差異点を抽出することが考えられる。

0004

特許文献1には、検索式に対応するデータを文書データから検索する場合に、木構造で構造化された文書データと木構造で構造化された検索式とをノード単位で比較してデータを検索する方法が開示されている。

先行技術

0005

特開2009−175862号公報

発明が解決しようとする課題

0006

ところで、診療プロセスに含まれる診療行為の数は多いため、患者に対して実施された診療プロセスから特定の診療行為を検索する場合に、診療プロセスに含まれる複数の診療行為と検索対象の特定の診療行為とを診療行為ごとに比較して検索を行うと、検索の効率が低くなる問題がある。

0007

本発明は、診療情報を構造化し、患者に対して実施された診療行為に関する情報から、特定の診療行為に関する情報を検索することが可能な診療情報検索装置、及びプログラムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

請求項1に係る発明は、患者に対して実施された診療行為に関する診療情報を受けて前記診療情報を構造化し、予め設定された特定の診療行為に関する情報を受けて前記特定の診療行為に関する情報を構造化する構造化手段と、構造化された前記特定の診療行為に関する情報において末端ノードから始端ノードまでに至る第1の経路を求め、構造化された前記診療情報において前記特定の診療行為に関する情報の末端ノードと同一の末端ノードから前記特定の診療行為に関する情報の始端ノードと同一のノードまでに至る経路であって、前記第1の経路と同一の経路を第2の経路として前記診療情報から抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された結果を出力する出力手段と、を有することを特徴とする診療情報検索装置である。

0009

請求項2に係る発明は、前記出力手段は、前記抽出手段によって抽出された結果を、前記診療情報の他の情報と区別して出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の診療情報検索装置である。

0010

請求項3に係る発明は、前記特定の診療行為に関する情報は、クリニカルパスを示す情報又はクリニカルパスの一部分を示す情報である、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の診療情報検索装置である。

0011

請求項4に係る発明は、前記構造化手段は、前記診療情報と前記特定の診療行為に関する情報とを木構造で構造化し、前記末端ノードは前記木構造のリーフノードであり、前記始端ノードは前記木構造のルートノードである、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の診療情報検索装置である。

0012

請求項5に係る発明は、コンピュータに、患者に対して実施された診療行為に関する診療情報を受けて前記診療情報を構造化し、予め設定された特定の診療行為に関する情報を受けて前記特定の診療行為に関する情報を構造化する第1のステップと、構造化された前記特定の診療行為に関する情報において末端ノードから始端ノードまでに至る第1の経路を求め、構造化された前記診療情報において前記特定の診療行為に関する情報の末端ノードと同一の末端ノードから前記特定の診療行為に関する情報の始端ノードと同一のノードまでに至る経路であって、前記第1の経路と同一の経路を第2の経路として前記診療情報から抽出する第2のステップと、前記第2のステップにて抽出された結果を出力する第3のステップと、を実行させることを特徴とするプログラムである。

発明の効果

0013

請求項1,5に係る発明によると、本発明の構成を有していない場合と比較して、特定の診療行為に関する情報を構造化された診療情報の経路の情報に基づいて検索できる。

0014

請求項2に係る発明によると、診療情報と特定の診療行為に関する情報との共通点や差異点を提供できる。

0015

請求項3に係る発明によると、本発明の構成を有していない場合と比較して、クリニカルパスで実施される診療行為を構造化された診療情報の経路の情報に基づいて検索できる。

0016

請求項4に係る発明によると、本発明の構成を有していない場合と比較して、特定の診療情報に関する情報を木構造として構造化された診療情報の経路の情報に基づいて検索できる。

図面の簡単な説明

0017

本発明の実施形態に係る診療情報検索装置を示すブロック図である。
診療情報の一例を示す図である。
木構造における各階層の項目の一例を示す図である。
診療情報検索装置が行う処理の手順の一例を示すフローチャートである。
診療情報検索装置が行う処理の手順の一例を示すフローチャートである。
診療情報を図式的に表す木構造の一例を示す図である。
診療パターン情報を図式的に表す木構造の一例を示す図である。
診療情報を図式的に表す木構造の一例を示す図である。
検索結果の表示の一例を示す図である。
検索結果の表示の別の例を示す図である。

実施例

0018

図1を参照して、本発明の実施形態に係る診療情報検索装置について説明する。図1に、本発明の実施形態に係る診療情報検索装置の一例を示す。診療情報検索装置1は、診療情報記憶部11と、診療パターン情報記憶部12と、構造化部13と、構造化情報記憶部14と、経路情報生成部15と、経路情報記憶部16と、抽出部17と、出力処理部18と、出力部19と、入力受付部20とを備えている。

0019

(診療情報記憶部11)
診療情報記憶部11は、患者に対して実際に実施された診療行為に関する診療情報を記憶する。診療情報は、患者の治療において行われた診療行為と、各診療行為の実施の時期とを示す。診療情報は、一例として、各病名に対応付けて、患者を識別するための識別情報(例えば患者ID)、実施時期(例えば日付)を示す情報、診療行為を示す情報、及び、薬剤名を示す情報を含む。これらの情報は一例であり、診療情報は、別の情報を含んでいてもよい。

0020

図2に、表形式で表した診療情報の一例を示す。図2に示す診療情報は、各病名に対応付けて、「患者ID」、「実施時期」、「診療行為」、及び「薬剤名」の各項目を含む。「病名」は、患者の治療対象となる病気名前を示す情報である。「診療行為」は、当該患者に対して適用された診療行為を示す情報である。「診療行為」は、検査、投薬、注射等といった上位のレベル分類から、商品名や一般名で特定される具体的な薬剤の投与、具体的な注射液の注射、具体的な種類の検査等といった概念的に下位で具体的なレベルの分類まで、様々な段階で捉えてもよい。本実施形態では一例として、「診療行為」を、検査や投薬等の上位のレベルで分類するものとする。「診療行為」を検査や投薬等の上位のレベルで分類する場合、図2に示す「診療行為」の項目の欄には「検査」や「投薬」等の情報が記録される。「薬剤名」は、診療行為に用いられる薬剤の具体的な名称である。例えば、ある商品名の薬剤が投与されるという診療行為が行われた場合、「薬剤名」の項目の欄には、その薬剤の名称が記録される。「実施時期」は、検査や投薬等の診療行為が実施された時期を表す。実施時期の値としては、例えば手術日を基準とした場合、「手術前日」、「手術当日」、「手術翌日」、「手術後2日目」等の時期が使用される。また、実施時期は、検査や投薬等の診療行為が実施された日付であってもよい。

0021

例えば、入力受付部20が診療情報の入力を受け付けて、受け付けた診療情報を診療情報記憶部11に記憶させる。診療情報は、例えば医療機関勤務する医師看護師検査技師等の医療従事者から提供されてもよい。また、診療情報は、ネットワーク等の通信手段を介して外部の装置から診療情報検索装置1に送信され、入力受付部20を介して診療情報記憶部11に記憶されてもよい。診療情報は、その診療情報を識別するための識別情報が付帯されて診療情報記憶部11に記憶される。

0022

(診療パターン情報記憶部12)
診療パターン情報記憶部12は、予め設定された特定の診療行為に関する診療パターン情報を記憶する。一例として、診療パターン情報は、医師や看護師等のユーザが診療情報から検索したい特定の情報を示している。例えば、診療情報から、ある患者に対して行われた診療行為、投与された薬剤名、診療行為が実施された実施時期等の特定の情報を検索したい場合がある。この場合、入力受付部20が、検索の対象となる情報(診療パターン情報)のユーザによる入力を受け付けて、受け付けた診療パターン情報を診療パターン情報記憶部12に記憶させる。

0023

また、別の例として、診療パターン情報は、標準的な診療プロセスとしてのクリニカルパスを示す情報、又はクリニカルパスの一部分を示す情報であってもよい。クリニカルパスは、ある傷病について標準的な診療プロセスとして予め設定されたプロセスである。クリニカルパスは、傷病ごとに、標準的な診療プロセスにおいて当該傷病を有する患者に対して行われる診療行為として予め設定された診療行為、及び、各診療行為の実施の時期によって表される。

0024

例えば、入力受付部20が診療パターン情報の入力を受け付けて、受け付けた診療パターン情報を診療パターン情報記憶部12に記憶させる。診療パターン情報は、例えば医療機関の医師、看護師、検査技師等の医療従事者から提供されてもよい。また、診療パターン情報は、ネットワーク等の通信手段を介して外部の装置から診療情報検索装置1に送信され、入力受付部20を介して診療パターン情報記憶部12に記憶されてもよい。診療パターン情報は、その診療パターン情報を識別するための識別情報が付帯されて診療パターン情報記憶部12に記憶される。

0025

(構造化部13)
構造化部13は、診療情報と診療パターン情報とを構造化する。構造化部13は、グラフ理論に基づくアルゴリズムに従って、閉路を持たない連結グラフで診療情報と診療パターン情報とを構造化する。一例として、構造化部13は、予め設定されたアルゴリズムに従って、診療情報と診療パターン情報とを木構造で構造化する。例えば、構造化部13は、入力受付部20を介してユーザによって指定された診療情報を診療情報記憶部11から読み込み、読み込んだ診療情報を木構造で構造化する。また、構造化部13は、入力受付部20を介してユーザによって指定された診療パターン情報を診療パターン情報記憶部12から読み込み、読み込んだ診療パターン情報を木構造で構造化する。

0026

ここで、木構造について説明する。木構造は、ノードの集合と、ノードとノードとの間を結ぶエッジの集合とで表される。木構造の頂点に配置されたノードを、ルートノード(根ノード)と称する。例えば、ノードViとノードVjとがエッジE(Vi,Vj)によって結ばれている場合について説明する。ルートとの関係により各エッジE(Vi,Vj)は方向付けられている。ノードViがノードVjよりもルートノードに近い位置に配置されている場合、ノードViはノードVjの親ノードに該当し、ノードVjはノードViの子ノードに該当する。ノードViとノードVjとの関係は、親子の関係に該当する。また、親ノードが同じノード同士の関係は、兄弟の関係に該当する。また、子ノードをもたないノードをリーフノード(葉ノード)と称し、リーフノードに該当しないノードを内部ノードと称する。また、ノードViからノードVjへの経路(パス)がある場合には、ノードViをノードVjの先祖ノードと称し、ノードVjをノードViの子孫ノードと称する。例えば、ノードV0とノードV2との間に別のノードV1が存在し、ノードV0とノードV1とがエッジE(V0,V1)によって結ばれ、ノードV1とノードV2とがエッジE(V1,V2)によって結ばれている場合について説明する。この場合、ノードV0からノードV2へは、エッジE(V0,V1)とエッジE(V1,V2)とを通る経路(パス)が存在するため、ノードV0がノードV2の先祖ノードに該当し、ノードV2がノードV0の子孫ノードに該当する。ノードV0とノードV2との関係は、先祖子孫の関係に該当する。なお、ノードV0とノードV1との関係は親子の関係に該当し、ノードV1とノードV2との関係も親子の関係に該当する。なお、リーフノードが末端ノードの一例に相当し、ルートノードが始端ノードの一例に相当する。

0027

本実施形態では、ノードには、診療情報の各項目の具体的な名称がラベル(属性値)として付与される。例えば、ノードには、病名、患者ID、診療行為、及び薬剤名の具体的な名称、並びに具体的な実施時期(例えば日付)が属性値として付与される。なお、各ノードには、1又は複数の属性値が付与されてもよい。例えば、薬剤名等では薬剤名に対応する詳細な属性値として投薬量等も含めてもよいし、患者ID等では年齢の情報、性別の情報等も含めてもよい。

0028

図3に木構造の各階層の一例を示す。図3図2に示す診療情報を階層別表現した例であり、例えば、木構造において、1番目の階層が「病名」の項目であり、2番目の階層が「患者ID」の項目であり、3番目の階層が「実施時期」の項目であり、4番目の階層が「診療行為」の項目であり、5番目の階層が「薬剤名」の項目である。1番目の階層が木構造のルートノードに対応し、2番目の階層から5番目の階層になるほど、ルートノードから遠いノードに対応する。図3に示す階層の基準に従うと、病名が木構造のルートノードに対応し、患者IDがルートノードの子ノードに対応する。また、実施時期が患者IDのノードの子ノードに対応し、診療行為が実施時期のノードの子ノードに対応し、薬剤名が診療行為のノードの子ノードに対応する。このように、一例として、ルート(根)に近い部分には、病名や患者IDがラベル付けされたノードが配置され、ルートから遠いノードには、具体的な診療行為や薬剤名等がラベル付けされたノードが配置される。例えば、リーフノードには、診療行為や薬剤名がラベル付けされノードが配置される。木構造の階層を示す情報は図示しない記憶装置に予め記憶されており、構造化部13は、木構造の階層を示す情報に従って、診療情報と診療パターン情報とを木構造で構造化する。なお、図3に示す階層は一例であり、図3に示す5階層だけでなく、他の項目を含む診療情報を構造化してもよい。例えば、図3に示す1番目の階層の上に「病院名」の項目を追加し、6階層で構成される木構造で診療情報を構造化してもよい。

0029

(構造化情報記憶部14)
構造化情報記憶部14は、構造化された診療情報と、構造化された診療パターン情報とを記憶する。一例として、構造化情報記憶部14は、木構造で構造化された診療情報と、木構造で構造化された診療パターン情報とを記憶する。

0030

(経路情報生成部15)
経路情報生成部15は、構造化された診療パターン情報において複数のノードを通る経路(パス)を求め、構造化された診療情報において複数のノードを通る経路(パス)を求める。例えば、経路情報生成部15は、木構造で構造化された診療パターン情報において、リーフノードからルートノードまでに至る経路(パス)を求め、ノードとエッジとで構成される経路を示す経路情報を生成する。例えば、経路情報生成部15は、リーフノードからルートノードまでに至る経路に沿って配置されている各ノードが、その経路に沿って出現する順序を示す経路情報を生成する。換言すると、経路情報は、リーフノードからルートノードまでに至る経路に沿って配置されている各ノードの配置の順序を示している。構造化された診療パターン情報に複数のリーフノードが存在する場合、経路情報生成部15は、各リーフノードからルートノードまでに至る経路を求め、各リーフノードについて経路情報を生成する。

0031

例えば、リーフノードとルートノードとの関係が親子の関係に該当する場合、経路情報生成部15は、子ノード、親ノード、及び子ノードと親ノードとを結ぶエッジを、リーフノードからルートノードまでに至る経路として求め、その経路を示す経路情報を生成する。この場合、経路情報は、リーフノードとルートノードとが経路に沿って出現する順序を示している。

0032

また、リーフノードとルートノードとの関係が先祖子孫の関係に該当する場合、経路情報生成部15は、子孫ノードとしてのリーフノードから先祖ノードとしてのルートノードまでの間で複数のエッジを通る経路を求め、その経路を示す経路情報を生成する。この場合、経路情報は、リーフノードとルートノードとを含む各ノードが経路に沿って出現する順序を示している。

0033

また、経路情報生成部15は、木構造で構造化された診療情報において、診療パターン情報のリーフノードと同一のリーフノードを特定し、さらに、特定されたリーフノードに対して親ノード又は先祖ノードに該当するノードであって、診療パターン情報のルートノードと同一のノードを特定する。そして、経路情報生成部15は、木構造で構造化された診療情報において、診療パターン情報のリーフノードと同一のリーフノードから、診療パターン情報のルートノードと同一のノードまでに至る経路を求め、その経路を示す経路情報を生成する。ここで、ノードが同一であるということは、ノードに付与されている属性値が一致するということである。例えば、ノードに付与されている、病名、患者ID、診療行為、薬剤名等が複数のノードで一致する場合、それらのノードは同一のノードに該当する。また、ノードに複数の属性値が付与されている場合、予め指定された属性値が複数のノードで一部一致することも、ノードが同一であるとしてもよい。例えば、ノードに薬剤名とその投薬量が付与されている場合、複数のノードで薬剤名が一致することも、ノードが同一であるとしてもよいし、投薬量まで一致することでノードが同一であると判断してもよい。

0034

(経路情報記憶部16)
経路情報記憶部16は、経路情報生成部15によって求められた経路(パス)を示す経路情報を記憶する。経路情報記憶部16は、診療パターン情報の経路を示す経路情報と、診療情報の経路を示す経路情報とを記憶する。

0035

(抽出部17)
抽出部17は、診療パターン情報に含まれる情報と同じ情報を診療情報から抽出(検索)する。本実施形態では、抽出部17は、診療パターン情報の経路(第1の経路)と同一の経路(第2の経路)を構造化された診療情報から抽出する。例えば、抽出部17は、構造化された診療情報の経路と構造化された診療パターン情報の経路とを比較し、診療情報の経路が診療パターン情報の経路を順序通りに含む場合に、診療パターン情報の経路に沿って配置されている各ノードに付与された情報と同じ情報を、診療情報から抽出(検索)する。具体的には、抽出部17は、構造化された診療パターン情報の経路に沿って配置されているノードと同一のノードであって、診療パターン情報の経路に沿って配置されている各ノードと同一の順序で配置されているノードを、構造化された診療情報から抽出する。すなわち、抽出部17は、構造化された診療パターン情報の経路に沿って配置されているノードと同一のノードであって、ノードの配置の順序関係が診療パターン情報におけるノードの配置の順序関係と同一のノードを、構造化された診療情報から抽出する。このように、抽出部17は、診療パターン情報の経路に沿って配置されているノードの配置の順序を基準にして、診療パターン情報に含まれる情報と同じ情報を診療情報から抽出(検索)する。

0036

抽出部17は、構造化された診療情報の経路において、構造化された診療パターン情報の経路に沿って配置されている各ノードと同一の順序で配置されている複数のノードのうち、親子関係にあるノードを抽出してもよいし、先祖子孫関係にあるノードを抽出してもよい。親子関係にあるノードを抽出する方法、又は先祖子孫関係にあるノードを抽出する方法のいずれかの抽出方法は、抽出部17に予め設定されていてもよいし、ユーザが入力受付部20を介して抽出方法を指定するようにしてもよい。

0037

(出力処理部18)
出力処理部18は、抽出部17によって抽出された結果(検索結果)を出力するための処理を行う。例えば出力部19が表示装置で実現されている場合、出力処理部18は、抽出部17によって抽出された結果を出力部19に表示させる。また、出力処理部18は、診療情報記憶部11から診療情報を読み込み、抽出部17によって抽出された結果を、診療情報の他の情報から区別して出力部19に表示させてもよい。別の例として、出力部19がネットワークインターフェース等の通信インターフェースで実現されている場合、出力処理部18は、抽出部17によって抽出された結果を出力部19に送信させてもよい。

0038

(出力部19)
出力部19は、出力処理部18による制御に従って、抽出部17によって抽出された結果(検索結果)を出力する。出力部19は例えば表示装置であり、抽出部17によって抽出された結果を表示する。また、出力部19は診療情報を表示し、表示された診療情報において、抽出部17によって抽出された結果を他の情報から区別して表示してもよい。別の例として、出力部19はネットワークインターフェース等の通信インターフェースであり、抽出部17によって抽出された結果を、ネットワーク等の通信手段を介して診療情報検索装置1の外部の装置に送信してもよい。

0039

(入力受付部20)
入力受付部20は、例えば診療情報の入力を受け付けて、受け付けた診療情報を診療情報記憶部11に記憶させる。また、入力受付部20は、診療パターン情報の入力を受け付けて、受け付けた診療パターン情報を診療パターン情報記憶部12に記憶させる。入力受付部20は、診療情報検索装置1に対するユーザによる指示等の入力を受け付けてもよい。例えば、入力受付部20は、診療情報及び診療パターン情報を指定する入力を受け付けて、構造化部13に通知する。入力受付部20は、例えば、キーボードマウスタッチパネル等の入力装置によって実現されてもよい。

0040

次に、図4及び図5に示すフローチャートを参照して、診療情報検索装置1のよる動作について説明する。

0041

まず、入力受付部20が、診療情報の識別情報のユーザによる入力を受け付ける。また、入力受付部20は、診療パターン情報の識別情報のユーザによる入力を受け付ける。構造化部13は、ユーザによって指定された診療情報を診療情報記憶部11から取得し(ステップS01)、その診療情報を木構造で構造化する(ステップS02)。また、構造化部13は、ユーザによって指定された診療パターン情報を診療パターン情報記憶部12から取得し(ステップS03)、その診療パターン情報を木構造で構造化する(ステップS04)。

0042

図6に、図2に示す診療情報Tの木構造の一例を示す。また、図7に、診療パターン情報Pの木構造の一例を示す。ここで、木構造のノードと診療情報の各項目との関係について説明する。一例として、木構造のノードAが病名に対応し、ノードB,Iが患者IDに対応し、ノードC,J,M,Nが実施時期(日付)に対応し、ノードK,Fが診療行為(投薬や検査等)に対応し、ノードD,E,G,Hが診療行為に用いられる薬剤の名称に対応する。図6に示す構造化された診療情報Tにおいては、ノードAがルートノードに該当する。また、ノードD,E,G,Hがリーフノードに該当し、ノードBを先祖に持つノードKがリーフノードに該当する。ノードIを先祖に持つノードKはリーフノードに該当しない。図7に示す構造化された診療パターン情報Pにおいては、ノードIがルートノードに該当し、ノードD,G,Hがリーフノードに該当する。構造化された診療情報Tと構造化された診療パターン情報Pとは、構造化情報記憶部14に記憶される。

0043

そして、処理は抽出処理検索処理)に移行する。図5に示すフローチャートを参照して、抽出処理について説明する。

0044

まず、経路情報生成部15は、構造化された診療パターン情報PのリーフノードP(L)を取得する(ステップS51)。例えば、経路情報生成部15は、図7に示す構造化された診療パターン情報Pから、リーフノードP(L)としてノードDを取得する。以下の説明では、リーフノードP(L)としてのノードDを、リーフノードP(D)と称することとする。なお、経路情報生成部15は、一例として、図7に示す構造化された診療パターン情報Pの左側から右側にかけて、リーフノードP(L)の探索を行う。すなわち、経路情報生成部15は、深さ優先探索で探索を行った場合のリーフノードの出現順序に従ってリーフノードP(L)を探索する。

0045

次に、経路情報生成部15は、構造化された診療パターン情報PのルートノードP(R)を特定し、リーフノードP(L)からルートノードP(R)までに至る経路P(path)を求める(ステップS52)。図7に示す例では、経路情報生成部15は、ルートノードP(R)としてノードIを特定し、リーフノードP(D)からルートノードP(R)としてのノードIまでに至る経路P1(path)を求め、その経路P1(path)を示す経路情報を生成する。以下の説明では、ルートノードP(R)としてのノードIを、ルートノードP(I)と称することとする。図7に示す例では、経路P1(path)に沿って、ノードD,Iがその順序で配置されている。経路P1(path)の経路情報は、リーフノードP(D)とルートノードP(I)とが経路P1(path)に沿って出現する順序を示す情報である。

0046

次に、経路情報生成部15は、構造化された診療情報Tから、診療パターン情報PのリーフノードP(L)と同一のリーフノードT(L)を取得する(ステップS53)。例えば、経路情報生成部15は、図6に示す構造化された診療情報Tから、リーフノードP(D)と同一のリーフノードT(L)としてノードDを取得する。以下の説明では、リーフノードT(L)としてのノードDを、リーフノードT(D)と称することとする。なお、経路情報生成部15は、一例として、図6に示す構造化された診療情報Tの左側から右側にかけて、リーフノードT(L)の探索を行う。すなわち、経路情報生成部15は、深さ優先探索で探索を行った場合のリーフノードの出現順序に従ってリーフノードT(L)を探索する。

0047

そして、経路情報生成部15は、構造化された診療情報Tにおいて、リーフノードT(L)に対して親ノード又は先祖ノードに該当するノードであって、構造化された診療パターン情報PのルートノードP(R)と同一のノードを特定する。構造化された診療情報Tにおいて、リーフノードT(L)に対して親ノード又は先祖ノードに該当するノードであって、構造化された診療パターン情報PのルートノードP(R)と同一のノードが存在する場合は(ステップS54、Yes)、リーフノードT(L)からルートノードP(R)と同一のノードまでに至る経路T(path)を求める(ステップS55)。以下の説明では、構造化された診療情報Tにおいて、リーフノードT(L)に対して親ノード又は先祖ノードに該当するノードであって、ルートノードP(R)と同一のノードを、「ルートノードT(R)」と称する場合がある。例えば図6に示す例では、経路情報生成部15は、構造化された診療情報Tにおいて、リーフノードT(D)に対して親ノード又は先祖ノードに該当するノードであって、構造化された診療パターン情報PのルートノードP(I)と同一のノードIを特定する。以下の説明では、特定されたノードIを、ルートノードT(I)と称することとする。図6に示す例では、経路情報生成部15は、リーフノードT(D)からルートノードT(I)までに至る経路T1(path)を求め、その経路T1(path)を示す経路情報を生成する。図6に示す例では、経路T1(path)に沿って、ノードD,K,J,Iがその順序で配置されている。経路T1(path)の経路情報は、ノードD,K,J,Iが経路T1(path)に沿って出現する順序を示す情報である。

0048

一方、構造化された診療情報Tにおいて、リーフノードT(L)に対して親ノード又は先祖ノードに該当するノードであって、構造化された診療パターン情報PのルートノードP(R)と同一のノードが存在しない場合には(ステップS54、No)、経路情報生成部15は、そのリーフノードT(L)を含む経路を検索の候補から除外する(ステップS58)。

0049

次に、抽出部17は、診療情報の経路T(path)と診療パターン情報の経路P(path)とを比較し、診療情報の経路T(path)が診療パターン情報の経路P(path)を順序通りに含む場合に(ステップS56、Yes)、診療パターン情報の経路P(path)に沿って配置されているノードと同一のノードを、構造化された診療情報Tから抽出(検索)する(ステップS57)。具体的には、抽出部17は、構造化された診療パターン情報の経路P(path)に沿って配置されているノードと同一のノードであって、診療パターン情報の経路P(path)に沿って配置されている各ノードと同一の順序で配置されているノードを、構造化された診療情報の経路T(path)に沿って配置されている複数のノードから抽出(検索)する。抽出部17は、構造化された診療情報Tから、親子関係にあるノードを抽出してもよいし、先祖子孫関係にあるノードを抽出してもよい。

0050

一方、診療情報の経路T(path)が診療パターン情報の経路P(path)を順序通りに含まない場合(ステップS56、No)、抽出部17は、その経路T(path)を検索の候補から除外する(ステップS58)。

0051

一例として、先祖子孫関係にあるノードを、構造化された診療情報Tから抽出する場合について説明する。図6に示す例では、診療情報の経路T1(path)に沿って配置されているノードD,K,J,IのうちのノードD,Iは、診療パターン情報の経路P1(path)に沿って配置されているノードD,Iと同一のノードであり、かつ、診療パターン情報の経路P1(path)に沿って配置されているノードD,Iと同一の順序で配置されているノードである。すなわち、診療情報の経路T1(path)上に出現するノードD,Iの配置の順序関係は、診療パターン情報の経路P1(path)上に出現するノードD,Iの配置の順序関係と同じである。より具体的に説明すると、診療パターン情報の経路P1(path)においては、ノードDの次にノードIが出現する。診療情報の経路T1(path)においても、ノードD,Iの配置の順序に注目すると、ノードDの次にノードIが出現する。このように、診療情報の経路T1(path)に沿って配置されているノードD,Iは、診療パターン情報の経路P1(path)に沿って配置されているノードD,Iと同一の順序で配置されているため、抽出部17は、構造化された診療情報TからノードD,Iを抽出する。構造化された診療情報Tにおいては、経路T1(path)に沿って配置されているノードD,Iは、先祖子孫の関係にある。すなわち、経路T1(path)にはノードD,K,J,Iがその順序で配置されており、ノードDとノードIとの間には別のノードJ,Kが配置されている。抽出処理において先祖子孫関係にあるノードを抽出する方法が採用されている場合、ノードDとノードIとの間に別のノードJ,Kが配置されていても、ノードD,Iは、診療パターン情報の経路P1(path)に沿って配置されているノードD,Iと同一の順序で配置されているため、抽出部17は、構造化された診療情報TからノードD,Iを抽出する。

0052

一方、親子関係にあるノードを抽出する方法が採用されている場合、診療情報の経路T1(path)に沿って配置されているノードD,Iは親子の関係にないため、抽出部17は、構造化された診療情報TからノードD,Iを抽出しない。

0053

そして、構造化された診療パターン情報Pにおいて検索が行われていないリーフノードP(L)が存在する場合(ステップS59、Yes)、経路情報生成部15は、次のリーフノードP(L+1)を検索対象のリーフノードP(L)とする(ステップS60)。診療情報検索装置1は、リーフノードP(L+1)をリーフノードP(L)とし、ステップS51からステップS59までの処理を行う。診療情報検索装置1は、構造化された診療パターン情報Pにおいて検索が行われていないリーフノードP(L)がなくなるまで、ステップS51からステップS60までの処理を繰り返し実行する。そして、構造化された診療パターン情報Pにおいて検索が行われていないリーフノードP(L)がなくなると(ステップS59、No)、抽出処理(検索処理)が終了する。抽出部17は、抽出結果を出力処理部18に出力する。例えば、抽出部17は、抽出されたノードに付与されている情報を出力処理部18に出力する。

0054

図7に示す例では、経路情報生成部15は、構造化された診療パターン情報PにおいてノードG,F,Iがその順番で配置されている経路P2(path)を求める。また、経路情報生成部15は、構造化された診療パターン情報PにおいてノードH,F,Iがその順番で配置されている経路P3(path)を求める。

0055

例えば、図6に示す診療情報Tから図7に示す診療パターン情報Pを検索する場合、以下のステップで検索を行う。まず、経路情報生成部15は、構造化された診療情報Tから、ノードJを先祖に持つリーフノードT(D)を検出し、そのリーフノードT(D)からルートノード(R)としてのルートノードT(I)までに至る経路T1(path)を求める。抽出部17は、経路P1(path)と経路T1(path)とを比較し、経路P1(path)と経路T1(path)とでノードの配置の順序が一致するノードD,Iを、診療情報Tから抽出する(ステップS10)。

0056

次に、経路情報生成部15は、構造化された診療情報TからノードMを先祖に持つリーフノードT(G)を検出し、そのリーフノードT(G)からルートノードT(I)までに至る経路T2(path)を求める。抽出部17は、経路P2(path)と経路T2(path)とを比較し、経路P2(path)と経路T2(path)とでノードの配置の順序が一致するノードG,F,Iを、構造化された診療情報Tから抽出する(ステップS11)。

0057

次に、経路情報生成部15は、構造化された診療情報TからノードMを先祖に持つリーフノードT(H)を検出し、そのリーフノードT(H)からルートノードT(I)までに至る経路T3(path)を求める。抽出部17は、経路P3(path)と経路T3(path)とを比較し、経路P3(path)と経路T3(path)とでノードの配置の順序が一致するノードH,F,Iを、構造化された診療情報Tから抽出する(ステップS12)。

0058

次に、経路情報生成部15は、構造化された診療情報TからノードNを先祖に持つリーフノードT(G)を検出し、そのリーフノードT(G)からルートノードT(I)までに至る経路T4(path)を求める。抽出部17は、経路P2(path)と経路T4(path)とを比較し、経路P2(path)と経路T4(path)とでノードの配置の順序が一致するノードG,F,Iを、構造化された診療情報Tから抽出する(ステップS13)。

0059

次に、経路情報生成部15は、構造化された診療情報TからノードNを先祖に持つリーフノードT(H)を検出し、そのリーフノードT(H)からルートノードT(I)までに至る経路T5(path)を求める。抽出部17は、経路P3(path)と経路T5(path)とを比較し、経路P3(path)と経路T5(path)とでノードの配置の順序が一致するノードH,F,Iを、構造化された診療情報Tから抽出する(ステップS14)。

0060

以上のように、ステップS10で検出されたリーフノードT(D)を起点として、ステップS11でリーフノードT(G)を検出する。次に、リーフノードT(G)を起点にして、ステップS12でリーフノードT(H)を検出する。以降も、検出されたリーフノードT(L)を起点にして次のリーフノードT(L)を検出する。このように処理することで、診療情報Tから診療パターン情報Pを順序通りに抽出する。例えば図6に示すように、リーフノードT(D)を検出した後、リーフノードT(D)を起点にして深さ優先検索を行うことで、リーフノードT(D)より以前に出現しているリーフノードT(G)(ノードCを先祖に持つリーフノードT(G))は検索の対象から除外される。

0061

図8に、抽出されたノードを示す。図8は、診療情報Tの木構造の一例を示す図である。構造化された診療情報Tにおいて、抽出されたノードが破線で囲まれて示されている。

0062

図4に示すフローチャートに戻って説明する。ステップS05の抽出処理(検索処理)が終了すると、出力部19は、抽出部17によって抽出(検索)された情報(検索結果)を出力する(ステップS06)。例えば、出力処理部18は、抽出部17によって抽出された情報を表示装置としての出力部19に表示させる。または、出力部19は、抽出部17によって抽出された情報をネットワーク等の通信手段を介して外部の装置に送信してもよい。

0063

例えば、抽出部17は、診療パターン情報Pと一致した診療情報Tの各ノード(以下、「抽出ノード」と称する場合がある)の位置情報を出力処理部18に出力する。ノードの位置情報は、診療情報Tを深さ優先探索で探索した場合のノードの出現順序(探索順序)を示している。出力処理部18は、各抽出ノードの位置情報に基づいて、抽出(検索)された各ノードに付与された情報を出力部19に出力させる。例えば、出力処理部18は、各抽出ノードの位置情報に基づいて、抽出(検索)された各ノードに付与された情報を、診療情報の他の情報から区別して出力部19に表示させる。

0064

例えば図6に示す木構造の診療情報Tを深さ優先探索で探索した場合、探索の順序は、以下のようになる。ノードA(1),B(2),C(3),K(4),J(5),K(6),I(7),C(8),F(9),G(10),J(11),K(12),D(13),E(14),M(15),F(16),G(17),H(18),N(19),F(20),G(21),H(22)となる。各ノードの括弧内の数字は、探索順序を示している。すなわち、ノードAの探索順序が1番目となり、ノードNを先祖に持つノードHの探索順序が22番目となる。

0065

図6及び図8に示す例では、ノードI(7),D(13),F(16),G(17),H(18),F(20),G(21),H(22)が抽出されているため、抽出部17は、抽出した各ノードの位置情報(探索の順序)を出力処理部18に出力する。

0066

出力処理部18は、ノードI(7),D(13),F(16),G(17),H(18),F(20),G(21),H(22)のそれぞれの位置情報に基づいて、例えば、抽出された各ノードに付与された情報を、診療情報の他の情報から区別して出力部19に表示させる。

0067

一例として、図9及び図10を参照して、抽出部17によって抽出された情報を表示装置に表示する場合について説明する。図9及び図10は、検索結果の表示の一例を示す図である。例えば、出力処理部18は、ステップS01にてユーザによって指定された診療情報を診療情報記憶部11から読み込み、その診療情報を出力部19に表示させる。例えば、出力処理部18は、抽出部17によって抽出された各ノードの位置情報に基づいて、抽出部17によって抽出された情報を、診療情報において他の情報から区別して出力部19に表示させる。

0068

例えば図9及び図10に示すように、出力処理部18は、診療情報に含まれる患者IDを出力部19に表示させる。図9及び図10に示す例では、患者ID(ID01からID11)が出力部19に表示されている。入力受付部20を用いてユーザによって患者IDが指定されると、出力処理部18は、指定された患者IDに対応付けられている各項目の情報を出力部19に表示させる。例えば、ID02が指定されると、出力処理部18は、診療情報に基づいて、ID02に対応付けられている診療行為を示す情報、投与された薬剤の名称、及び実施時期(日付)等を出力部19に表示させる。例えば、出力処理部18は、患者に対して行われた診療行為や投与された薬剤名を、日付ごとに出力部19に表示させる。図9及び図10に示す例では、20100530(2010年5月30日)、20100531(2010年5月31日)、20100601(2010年6月1日)、20100602(2010年6月2日)、及び、20100603(2010年6月3日)が、日付に該当する。そして、入力受付部20を用いてユーザによって日付が指定されると、出力処理部18は、診療情報に基づいて、指定された日付に行われた診療行為や投与された薬剤の名称を出力部19に表示させる。図9に示す例では、20100531(2010年5月31日)が指定されている。出力処理部18は、ID02の患者に対して2010年5月31日に行われた診療行為や投与された薬剤の名称等を出力部19に表示させる。図9に示す例では、「ヴィーンD注 500mL」、「生食注TN 100mL」、「点滴」、「BIL/総」、「TP」、「Alb」、「BUN」、「クレアチニン」、及び「LD」が出力部19に表示されている。また、図10に示す例では、ID02の患者に対して2010年6月2日に行われた診療行為や投与された薬剤の名称が表示されている。図10に示す例では、「ロキソニン錠 60mg」、「調剤料入院)」、「ドレーン法(ドレナージ)(その他)」、「BIL/総」、「TP」、「Alb」、「BUN」、「クレアチニン」、及び「LD」が出力部19に表示されている。

0069

そして、出力処理部18は、抽出部17によって抽出された各ノードの位置情報に基づいて、抽出部17によって抽出された情報を、診療情報の他の情報から区別して出力部19に表示させる。例えば、出力処理部18は、抽出部17によって抽出された情報を、ハイライト表示で出力部19に表示させてもよい。または、出力処理部18は、抽出部17によって抽出された情報と、抽出部17によって抽出されていない情報とを、それぞれ異なる色で出力部19に表示させてもよい。

0070

図9及び図10に示す例では、出力処理部18は、抽出部17によって抽出された情報に対応付けられている患者IDを、他の患者IDから区別して出力部19に表示させている。例えば、出力処理部18は、抽出部17によって抽出された情報に対応付けられている患者IDを、ハイライト表示にして出力部19に表示させている。図9及び図10に示す例では、患者ID(ID01からID04,ID06,ID07,ID10,ID11)が、ハイライト表示されている。図9及び図10においては、説明のために、患者ID(ID01からID04,ID06,ID07,ID10,ID11)の欄に網掛けを施して図示している。

0071

また、出力処理部18は、抽出部17によって抽出された情報を、他の情報とは異なる色で出力部19に表示させる。すなわち、出力処理部18は、診療情報において診療パターン情報に含まれる情報と一致する情報を、他の情報とは異なる色で出力部19に表示させる。図9に示す例では、「生食注TN 100mL」、「BUN」、及び「クレアチニン」が、抽出部17によって抽出された情報と一致するため、これらの項目が、他の項目とは異なる色で表示されている。図9においては、説明のために、「生食注TN 100mL」、「BUN」、及び「クレアチニン」の欄に網掛けを施して図示している。また、図10に示す例では、「BUN」及び「クレアチニン」が、抽出部17によって抽出された情報と一致するため、これらの項目が、他の項目とは異なる色で表示されている。図10においては、説明のために、「BUN」及び「クレアチニン」の欄に網掛けを施して図示している。

0072

以上のように、本実施形態に係る診療情報検索装置1によると、構造化された診療パターン情報の経路と構造化された診療情報の経路とを比較し、診療パターン情報に含まれる情報と同じ情報を診療情報から検索することにより、ノード単位で検索を行うよりも、効率的に検索が行われる。すなわち、構造化された診療パターン情報の経路に沿って配置されている各ノードの配置の順序を基準にして、診療パターン情報に含まれる情報と同じ情報を診療情報から抽出することにより、ノード単位で検索を行うよりも、効率的に診療情報が検索される。例えば、診療パターン情報としてクリニカルパスを用いた場合、クリニカルパスに含まれる診療行為が診療情報から効率的に検索される。また、構造化された診療パターン情報及び診療情報において、リーフノードからルートノードに向けて経路を探索することにより、ルートノードからリーフノードに向けて経路を探索するよりも、効率的に検索が行われる。

0073

また、検索結果を診療情報に含まれる他の情報と区別して出力することにより、診療情報と診療パターン情報との共通点や差異点を提供する。例えば、診療パターン情報としてクリニカルパスを用いた場合、診療情報とクリニカルパスとの共通点や差異点を提供する。また、診療情報において検索結果を他の情報と区別して表示することにより、検索結果がユーザによって容易に視認され得る。診療パターン情報としてクリニカルパスを用いた場合には、診療情報とクリニカルパスとの共通点や差異点がユーザによって容易に視認され得る。

0074

ハードウェア構成
以上に例示した診療情報検索装置1は、図示しないCPU等のプロセッサを備えている。プロセッサは、図示しないメモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、構造化部13、経路情報生成部15、抽出部17、及び出力処理部18のそれぞれの機能を実行する。上記プログラムは、CDやDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信手段を経由して、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置に記憶される。なお、上記プログラムは、ハードディスクドライブ等の記憶装置に予め記憶されていてもよい。ハードディスクドライブ等の記憶装置に記憶されたプログラムが、RAM等のメモリに読み出されてCPU等のプロセッサによって実行されることにより、上述した構造化部13、経路情報生成部15、抽出部17、及び出力処理部18のそれぞれの機能が実現される。

0075

1診療情報検索装置、11診療情報記憶部、12診療パターン情報記憶部、13構造化部、14構造化情報記憶部、15経路情報生成部、16経路情報記憶部、17 抽出部、18出力処理部、19 出力部、20入力受付部。

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