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技術 DCブラシレスモータ

出願人 パナソニック株式会社
発明者 山崎浩一八十原正浩
出願日 2012年6月19日 (8年1ヶ月経過) 出願番号 2012-137503
公開日 2013年2月7日 (7年6ヶ月経過) 公開番号 2013-031361
状態 未査定
技術分野 無整流子電動機の制御
主要キーワード 効率性能 一周期前 電源事情 符号番号 速度精度 速度基準信号 省エネ性能 性能悪化
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

商用交流電源などのAC電源直接入力が可能で、その商用電源周波数に応じた速度で駆動が可能なAC入力のDCブラシレスモータを提供する。

解決手段

本発明のAC入力のDCブラシレスモータは、駆動巻線可動子とを少なくとも有するモータ部と、駆動巻線に駆動電力を供給するパワー素子と、駆動電力を制御するパワー制御部と、速度制御信号を発生する速度制御部と、商用交流電源が入力される端子部、および入力される商用交流電源の周波数を安定させる安定化部とを備え、パワー制御部は速度制御信号によりパワー素子の通電量を制御し、速度制御部は端子部に入力される商用交流電源の周波数に基づいて速度制御信号をパワー制御部に出力し、モータ部とパワー素子とパワー制御部と速度制御部とを少なくとも内蔵して、端子部への商用交流電源の接続によって商用電源周波数に応じた速度で駆動される。

概要

背景

商用交流電源直接駆動できるモータとしては、特許文献1のようにインダクションモータがよく知られており、空調機器ファン用途などの回転機構に使用されてきた。

しかしインダクションモータは、2次導体への励磁原理的に必要なため効率面での課題があり、近年の機器の効率化と省電力化要求の高まりから、DCブラシレスモータへの置き換えが進みつつある。そして、この傾向は世界的な環境意識の高まりと共にますます強まっている。

DCブラシレスモータをインダクションモータに置き換えて使用するには、駆動用DC電源や、インダクションモータと等価な回転速度精度性能を実現するための速度制御機能などを備える必要がある。

特に、速度制御機能を有するDCブラシレスモータを実現するために、その速度周期基準信号として特許文献2のように水晶発振器を用いる方法が一般的に知られている。また、特許文献3のように商用交流電源の周波数を基準に速度制御される直流モータ(DCブラシ付モータ)の例が開示されている。これらの開示されている技術は、モータを駆動するためのDC電源をモータの外部に用意する必要があること、また、特に特許文献3の技術では、商用交流電源の周波数が変化すれば直流モータの回転数が変化するという課題がある。

DCブラシレスモータの速度制御の例を、具体的に図8、図9を用いて説明する。

図8は、従来のDCブラシレスモータの構成例で、駆動巻線を有する固定子3と可動子2とを備えたモータ部4と、固定子3に駆動電力を供給する複数のパワー素子5a〜5fからなるパワー部6と、パワー部6の駆動電力を制御するパワー制御部7と、可動子2の位置に応じた信号を発生する位置信号発生部8と、可動子2の回転速度を制御する速度制御信号を発生する速度制御部9と、DC電源部17が入力される端子部10から構成されている。

パワー制御部7は、位置信号発生部8が発生する可動子位置信号と、速度制御部9から出力される速度制御信号とが入力され、可動子位置信号により複数のパワー素子5a〜5fをオンオフ制御して可動子2を駆動するとともに、速度制御信号により複数のパワー素子5a〜5fの通電量を制御することで可動子2の回転速度の加速減速を行う。

速度制御部9は、水晶発振器出力部16の分周信号である速度基準信号と、位置信号発生部8から出力される可動子位置信号をもとに回転数検出部14から出力される実回転数信号とを比較部13によって比較し、比較した結果に応じて制御アンプ部15より速度制御信号をパワー制御部7に出力する。

図9は、上記した従来例のDCブラシレスモータの速度制御部の動作を示したものである。

水晶発振器出力部16から分周して出力された速度基準信号と、位置信号発生部8からの出力される可動子位置信号をもとに回転数検出部14から出力される実回転数信号とを、比較部13で比較する。比較部13の出力は制御アンプ部15を介して加速減速指令としてパワー制御部7に伝えられる。パワー制御部7は、制御アンプ部15の加速減速指令によってパワー部6の複数のパワー素子5a〜5fの通電量を制御する。これにより、固定子3に印加される電圧あるいは電流が制御され、可動子2を所望の回転速度で動かすことができる。

図9のB区間では、水晶発振器出力部16出力の速度基準信号の周期t0より回転数検出部14出力の実回転数信号の周期t2が長いため、比較部13は回転速度が遅いと判断して“H”レベル信号を出力し、制御アンプ部15から加速の速度制御信号をパワー制御部7に出力する。これにより、パワー制御部7はパワー部6の通電量を増やし回転数を上げるように動作する。C区間では、実回転数信号の周期t3が短いため、比較部13は回転速度が速いと判断して“L”レベル信号を出力し、制御アンプ部15から減速の速度制御信号をパワー制御部7に出力する。これにより、パワー制御部7はパワー部6の通電量を減少させ回転数を下げるように動作する。このようにして速度周期基準信号と実回転数周期が概ね一致するように速度制御が行われる。概ね一致とは、速度基準信号と実回転数信号の差分がゼロに収束するように加速、減速の指令が繰り返され制御されるが、微小な差分が残り完全なゼロにはならず微小な加速減速を指令を繰り返して所望の回転速度になるように安定することを意味する。なおA区間は、速度基準信号の周期t0と実回転数信号の周期t1とが完全に一致している状態を示しているが、加速減速指令が無い状態を維持するA区間の状態は実際には起きない。

概要

商用交流電源などのAC電源直接入力が可能で、その商用電源の周波数に応じた速度で駆動が可能なAC入力のDCブラシレスモータを提供する。本発明のAC入力のDCブラシレスモータは、駆動巻線と可動子とを少なくとも有するモータ部と、駆動巻線に駆動電力を供給するパワー素子と、駆動電力を制御するパワー制御部と、速度制御信号を発生する速度制御部と、商用交流電源が入力される端子部、および入力される商用交流電源の周波数を安定させる安定化部とを備え、パワー制御部は速度制御信号によりパワー素子の通電量を制御し、速度制御部は端子部に入力される商用交流電源の周波数に基づいて速度制御信号をパワー制御部に出力し、モータ部とパワー素子とパワー制御部と速度制御部とを少なくとも内蔵して、端子部への商用交流電源の接続によって商用電源周波数に応じた速度で駆動される。

目的

本発明は上記従来の課題を解決するものであり、商用交流電源などのAC電源の直接入力が可能で、その商用電源の周波数に応じた速度で駆動が可能なAC入力DCブラシレスモータを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

単相または複数相駆動巻線可動子とを少なくとも有するモータ部と、前記駆動巻線に駆動電力を供給する複数のパワー素子と、前記複数のパワー素子の前記駆動電力を制御するパワー制御部と、前記可動子の位置に応じた可動子位置信号を発生する位置信号発生部と、前記可動子の速度制御信号を発生する速度制御部と、商用交流電源が入力される端子部とを備え、前記パワー制御部は、前記可動子位置信号と前記速度制御信号とが入力され、前記可動子位置信号によりオンオフ制御を行うパワー素子を前記複数のパワー素子から選択して前記可動子を駆動すると共に、前記速度制御信号により前記複数のパワー素子の通電量を制御するものであり、前記速度制御部は、前記端子部に入力される商用交流電源の周波数変動を低減あるいは無視する安定化部を有し、前記安定化部により変動が低減あるいは無視された周波数情報信号に基づいて前記可動子の速度を制御する前記速度制御信号を前記パワー制御部に出力するものであり、前記モータ部と、前記複数のパワー素子と、前記パワー制御部と、前記位置信号発生部と、前記速度制御部とを少なくとも内蔵し、前記端子部への商用交流電源の接続によって商用電源周波数に応じた速度で駆動され、かつ前記安定化部によって商用交流電源の周波数変動に速度が影響されない構成としたAC入力のDCブラシレスモータ

請求項2

安定化部は、商用交流電源の平均周波数を周波数情報信号として出力する請求項1記載のDCブラシレスモータ。

請求項3

安定化部は、商用交流電源の周波数が複数回連続して同じである場合、前記商用交流電源の周波数を周波数情報信号として出力を更新し、前記商用交流電源の周波数が少なくとも一周期前の周波数と異なる場合、周波数情報信号として出力を更新しない請求項1記載のDCブラシレスモータ。

請求項4

安定化部は、商用交流電源の周波数を3回以上サンプリングし、前記サンプリングした周波数の多数決情報を周波数情報信号として出力する請求項1記載のDCブラシレスモータ。

技術分野

0001

本発明は、空調機器などの家電機器に主に使用され、商用交流電源直接入力して駆動されるAC入力のDCブラシレスモータに関する。

背景技術

0002

商用交流電源で直接駆動できるモータとしては、特許文献1のようにインダクションモータがよく知られており、空調機器のファン用途などの回転機構に使用されてきた。

0003

しかしインダクションモータは、2次導体への励磁原理的に必要なため効率面での課題があり、近年の機器の効率化と省電力化要求の高まりから、DCブラシレスモータへの置き換えが進みつつある。そして、この傾向は世界的な環境意識の高まりと共にますます強まっている。

0004

DCブラシレスモータをインダクションモータに置き換えて使用するには、駆動用DC電源や、インダクションモータと等価な回転速度精度性能を実現するための速度制御機能などを備える必要がある。

0005

特に、速度制御機能を有するDCブラシレスモータを実現するために、その速度周期基準信号として特許文献2のように水晶発振器を用いる方法が一般的に知られている。また、特許文献3のように商用交流電源の周波数を基準に速度制御される直流モータ(DCブラシ付モータ)の例が開示されている。これらの開示されている技術は、モータを駆動するためのDC電源をモータの外部に用意する必要があること、また、特に特許文献3の技術では、商用交流電源の周波数が変化すれば直流モータの回転数が変化するという課題がある。

0006

DCブラシレスモータの速度制御の例を、具体的に図8図9を用いて説明する。

0007

図8は、従来のDCブラシレスモータの構成例で、駆動巻線を有する固定子3と可動子2とを備えたモータ部4と、固定子3に駆動電力を供給する複数のパワー素子5a〜5fからなるパワー部6と、パワー部6の駆動電力を制御するパワー制御部7と、可動子2の位置に応じた信号を発生する位置信号発生部8と、可動子2の回転速度を制御する速度制御信号を発生する速度制御部9と、DC電源部17が入力される端子部10から構成されている。

0008

パワー制御部7は、位置信号発生部8が発生する可動子位置信号と、速度制御部9から出力される速度制御信号とが入力され、可動子位置信号により複数のパワー素子5a〜5fをオンオフ制御して可動子2を駆動するとともに、速度制御信号により複数のパワー素子5a〜5fの通電量を制御することで可動子2の回転速度の加速減速を行う。

0009

速度制御部9は、水晶発振器出力部16の分周信号である速度基準信号と、位置信号発生部8から出力される可動子位置信号をもとに回転数検出部14から出力される実回転数信号とを比較部13によって比較し、比較した結果に応じて制御アンプ部15より速度制御信号をパワー制御部7に出力する。

0010

図9は、上記した従来例のDCブラシレスモータの速度制御部の動作を示したものである。

0011

水晶発振器出力部16から分周して出力された速度基準信号と、位置信号発生部8からの出力される可動子位置信号をもとに回転数検出部14から出力される実回転数信号とを、比較部13で比較する。比較部13の出力は制御アンプ部15を介して加速減速指令としてパワー制御部7に伝えられる。パワー制御部7は、制御アンプ部15の加速減速指令によってパワー部6の複数のパワー素子5a〜5fの通電量を制御する。これにより、固定子3に印加される電圧あるいは電流が制御され、可動子2を所望の回転速度で動かすことができる。

0012

図9のB区間では、水晶発振器出力部16出力の速度基準信号の周期t0より回転数検出部14出力の実回転数信号の周期t2が長いため、比較部13は回転速度が遅いと判断して“H”レベル信号を出力し、制御アンプ部15から加速の速度制御信号をパワー制御部7に出力する。これにより、パワー制御部7はパワー部6の通電量を増やし回転数を上げるように動作する。C区間では、実回転数信号の周期t3が短いため、比較部13は回転速度が速いと判断して“L”レベル信号を出力し、制御アンプ部15から減速の速度制御信号をパワー制御部7に出力する。これにより、パワー制御部7はパワー部6の通電量を減少させ回転数を下げるように動作する。このようにして速度周期基準信号と実回転数周期が概ね一致するように速度制御が行われる。概ね一致とは、速度基準信号と実回転数信号の差分がゼロに収束するように加速、減速の指令が繰り返され制御されるが、微小な差分が残り完全なゼロにはならず微小な加速減速を指令を繰り返して所望の回転速度になるように安定することを意味する。なおA区間は、速度基準信号の周期t0と実回転数信号の周期t1とが完全に一致している状態を示しているが、加速減速指令が無い状態を維持するA区間の状態は実際には起きない。

先行技術

0013

特開昭58−54335号公報
特開平1−164287号公報
特開昭59−52228号公報

発明が解決しようとする課題

0014

しかしながら上記従来の方法は、DC電源入力を前提としているため、商用交流電源などのAC電源入力に対応できる構成にはなっておらず、また速度制御の基準信号として水晶発振器を使用しているため、家電機器に使用されるACインダクションモータからの置き換えとしてのDCブラシレスモータを実現するには高価となる。また、電源事情の悪化などで電源電圧変動周波数変動があった場合、これに伴うモータの回転速度変動が機器の動作や効率などの性能に影響を与えるという課題がある。

0015

本発明は上記従来の課題を解決するものであり、商用交流電源などのAC電源の直接入力が可能で、その商用電源の周波数に応じた速度で駆動が可能なAC入力DCブラシレスモータを提供するものである。言い換えれば、商用交流電源に直接接続でき、その周波数に応じた回転数で駆動されるインダクションモータの利便性継承した高効率で安価なAC入力のDCブラシレスモータを提供するものである。

0016

また、電源事情の悪化などで商用電源の電圧変動や周波数変動があった場合においても、回転数変動を抑制しモータが搭載される機器の動作や性能に影響を与えないAC入力のDCブラシレスモータを提供するものである。

課題を解決するための手段

0017

本発明のAC入力のDCブラシレスモータは、単相または複数相の駆動巻線と可動子とを少なくとも有するブラシレスモータ部と、前記駆動巻線に駆動電力を供給する複数のパワー素子と、前記複数のパワー素子の前記駆動電力を制御するパワー制御部と、前記可動子の位置に応じた可動子位置信号を発生する位置信号発生部と、前記可動子の速度制御信号を発生する速度制御部と、商用交流電源が入力される端子部とを備え、前記パワー制御部は、前記可動子位置信号と前記速度制御信号とが入力され、前記可動子位置信号によりオンオフ制御を行うパワー素子を前記複数のパワー素子から選択して前記可動子を駆動すると共に、前記速度制御信号により前記複数のパワー素子の通電量を制御するものであり、前記速度制御部は、前記端子部に入力される商用交流電源の周波数変動を低減あるいは無視する安定化部を有し、前記安定化部により変動が低減あるいは無視された周波数情報信号に基づいて前記可動子の速度を制御する前記速度制御信号を前記パワー制御部に出力するものであり、前記ブラシレスモータ部と、前記複数のパワー素子と、前記パワー制御部と、前記位置信号発生部と、前記速度制御部とを少なくとも内蔵し、前記端子部への商用交流電源の接続によって商用電源の周波数に応じた速度で駆動され、かつ前記安定化部によって商用交流電源の周波数変動に速度が影響されない構成としたものである。

0018

これにより、電源事情の悪化などで商用電源の電圧変動や周波数変動があった場合においても、回転数変動を抑制しモータが搭載される機器の動作や性能に影響を与えないAC入力のDCブラシレスモータが実現できる。

発明の効果

0019

本発明のAC入力のDCブラシレスモータは、商用交流電源と直接接続ができ、その電源周波数に応じた回転数で駆動されるというインダクションモータの利便性とDCブラシレスモータの高効率性能を安価に実現することができる。また、電源事情の悪化などで商用電源の電圧変動や周波数変動があった場合においても、回転数変動を抑制しモータが搭載される機器の動作や性能に影響を与えないという効果も奏する。そして、これまでインダクションモータが主に使用されてきた家電機器などの用途で、より高効率なDCブラシレスモータへの置き換えを促進し、これらモータが搭載される機器の省エネ性能の向上に貢献できる。

図面の簡単な説明

0020

本発明の実施の形態1の構成を示した図
本発明の実施の形態1の動作を説明した図
本発明の実施の形態1の動作を説明した図
本発明の実施の形態2の動作を説明した図
本発明の実施の形態3の動作を説明した図
本発明のホール素子を使用した位置信号発生部の例の図
本発明のシャント抵抗を使用した位置信号発生部の例の図
従来のDCブラシレスモータの構成例を示した図
従来のDCブラシレスモータの構成例における動作を説明した図

実施例

0021

以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。但し、本発明は以下の実施の形態に限定されない。

0022

(実施の形態1)
図1は、本発明のすべての実施形態に共通するAC入力のDCブラシレスモータの構成を示した図であり、図2はすべてに共通する動作について、図3は実施形態1における安定化部23のその動作について示した図である。

0023

図1の実施形態1のAC入力のDCブラシレスモータは、駆動巻線を有する固定子3と可動子2を有するモータ部4と、固定子3に駆動電力を供給する複数のMOSFETなどのパワー素子5a〜5fからなるパワー部6と、パワー素子5a,パワー素子5b,パワー素子5c,パワー素子5d,パワー素子5e,パワー素子5fの駆動電力を制御するパワー制御部7と、可動子2の位置に応じた可動子位置信号を発生する位置信号発生部8と、可動子2の速度制御信号を発生する速度制御部9と、商用交流電源1が入力される端子部10と、商用交流電源1を直流電圧に変換するAC/DC変換部11とを備える。

0024

パワー制御部7は、可動子位置信号と速度制御信号とが入力され、可動子位置信号により、複数のパワー素子5a〜5fの中からオンオフ制御を行うパワー素子を選択して通電し、可動子2を駆動すると共に、速度制御信号によりそのパワー素子の通電量を制御するものである。

0025

速度制御部9は、端子部10に入力される商用交流電源1の周波数変動を低減あるいは無視する安定化部23を有し、安定化部23により周波数変動が低減あるいは無視された周波数情報信号に基づいて可動子2の速度を制御する速度制御信号をパワー制御部7に出力する。

0026

ここで、モータ部4と、複数のパワー素子5a〜5fからなるパワー部6と、パワー制御部7と、位置信号発生部8と、速度制御部9、端子部10、AC/DC変換部11とは一体化され、端子部10への商用交流電源1の接続によって商用電源の周波数に応じた速度で駆動されるAC入力のDCブラシレスモータを構成している。なお、AC/DC変換部については平滑用コンデンサを有していても、有していなくとも構わない。

0027

図2は、上記したAC入力のDCブラシレスモータの速度制御の共通する動作について、特に安定化部23を除く速度制御部9の動作を示したものである。

0028

周波数検出部12は、商用交流電源1の電源周波数を取り込み、安定化部23に入力し、安定化部23から出力された周波数を速度基準信号として出力する。また回転数検出部14は、位置信号発生部8から出力される可動子2の位置に応じた可動子位置信号を処理し、その周期を実回転数信号として出力する。これら速度基準信号と実回転数信号とは比較部13で比較される。比較部13の出力は、制御アンプ部15により増幅および制御安定化のための位相補償などの処理が行われ、加速指令または減速指令としてパワー制御部7に伝えられる。パワー制御部7は、制御アンプ部15からの出力によってパワー部6の複数のパワー素子5a〜5fの通電量を制御し、固定子3の印加電圧あるいは電流を制御して可動子2を駆動する。

0029

図2のB区間では、安定化部23から出力される速度基準信号の周期t0と回転数検出部14から出力される実回転数信号の周期t2とを比較した結果、実回転数信号の周期t2のほうが長いため、比較部13はモータの回転速度が遅いと判断し“H”レベルの信号を出力する。その結果、制御アンプ部15は加速指令を出力する。C区間では、実回転数信号の周期t3が短く、比較部13はモータの回転速度が速いと判断し“L”レベルの信号を出力する。その結果、制御アンプ部15から減速指令を出力する。このようにして、商用交流電源1の周波数に応じた速度基準信号の周期と可動子位置信号をもとに回転数検出部より出力される実回転数信号の周期とが概ね一致するように可動子の速度は制御される。概ね一致とは、速度基準信号と実回転数信号の差分がゼロに収束するように加速、減速の指令が繰り返され制御されるが、微小な差分が残り完全なゼロにはならず微小な加速減速を指令を繰り返して所望の回転速度になるように安定することを意味する。なおA区間は、速度基準信号の周期と実回転数信号の周期とが完全に一致している状態を示しているが、加速減速指令が無い状態を維持するA区間の状態は実際には起きない。

0030

以下、図3を用いて、実施形態1の安定化部23の動作について説明する。

0031

安定化部23は、商用交流電源1のA、B、C区間の平均周波数を周波数情報信号として抽出し、これを速度基準信号としてモータを制御する。このように商用交流電源の平均周波数を速度基準信号とすることにより、商用交流電源の周波数変動に対してモータの回転速度の変動を抑制し安定することができる。

0032

なお、平均化の回数図3の例では3回としたが、この限りではない。

0033

(実施の形態2)
図4は、安定化部23を有する実施の形態2の動作を示すものである。以下これについて説明する。

0034

図4において安定化部23は、商用交流電源1の周波数がA、B、C区間で、3回連続して同じ周期t1を抽出した場合、これを商用交流電源1の周波数情報信号とし、これまでの周期t0から新たに抽出した周期t1に出力情報更新するように動作する。また、商用交流電源1の周波数がD区間のように一周期前の周波数と一時的に異なった場合は周波数情報信号として出力を更新せず、t1を維持するように動作する。これにより、瞬間的に商用交流電源が変動した場合のモータ回転速度の変動を防止することができ、所望の回転速度で安定した駆動が可能になる。

0035

(実施の形態3)
図5は、安定化部23を有する実施の形態3の動作を示すものである。以下これについて説明する。

0036

図5において安定化部23は、商用交流電源1の周波数をA、B、C区間で3回サンプリングし、サンプリングした周波数の多数決情報t1を周波数情報信号として出力する。サンプリングした周波数の多数決情報を周波数情報信号とし、これを速度基準信号とすることで、ノイズ等により異常な周波数を誤検出した場合においても正確な商用交流電源1の周波数を計測でき、所望の安定した回転速度でモータを駆動することができる。(なお、符号番号空き番号について記す。符号22を指し示す構成要素は無く、空き番号である。)

0037

このように、実施の形態1〜3で示したAC入力のDCブラシレスモータは、安定化部23を備えることで、商用交流電源が電源事情の悪化により不安定となった場合においても、モータの回転速度を安定させる作用があり、モータを搭載する機器の性能悪化のへの影響を食い止めることができる。

0038

なお、図6図7は、可動子2の位置に応じた信号を発生する位置信号発生部8の具体例であり、図6はホール素子18を使用した例、図7はシャント抵抗20を利用した例で、位置センサレス駆動などで用いられるものである。なお、図6に示すように、コンパレータ19を備える構成である。また、図7図6に示すように、OPアンプ21を備える構成である。

0039

以上のように本発明のAC入力のDCブラシレスモータは、商用交流電源と直接接続ができ、その電源周波数に応じた回転数で駆動されるというインダクションモータの利便性とDCブラシレスモータの高効率性能を安価に実現することができる。また、商用電源の周波数が異なる地域でも安定した回転数で駆動でき、機器の効率性能などを損なわないAC入力のDCブラシレスモータが実現できるという効果も奏する。更に、電源事情の悪化などで商用電源の電圧変動や周波数変動があった場合においても、回転数変動を抑制しモータが搭載される機器の動作や性能に影響を与えないという効果も奏する。

0040

なお、上記にてDCブラシレスモータと記載したが、別の呼称によれば直流ブラシレスモータと記載されることもある。同じく、AC入力と記載したが、別の呼称によれば交流入力と記載されることもある。

0041

本発明のAC入力のDCブラシレスモータは、これまでインダクションモータが主に使用されてきた空調機器などの家電機器に利用可能で、これらの機器において、より高効率なDCブラシレスモータへの置き換えを促進し、これらモータが搭載される機器の省エネ性能の向上に貢献できる。

0042

1商用交流電源
2可動子
3固定子
4モータ部
5a、5b、5c、5d、5e、5fパワー素子
6パワー部
7パワー制御部
8位置信号発生部
9速度制御部
10端子部
11 AC/DC変換部
12周波数検出部
13比較部
14回転数検出部
15制御アンプ部
16水晶発振器出力部
17DC電源部
18ホール素子
19コンパレータ
20シャント抵抗
21OPアンプ
23 安定化部

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