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技術 内視鏡洗浄消毒装置、内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブ及び内視鏡

出願人 オリンパス株式会社
発明者 大西秀人粟生夕美子
出願日 2011年7月29日 (8年7ヶ月経過) 出願番号 2011-167099
公開日 2013年2月7日 (7年1ヶ月経過) 公開番号 2013-027626
状態 拒絶査定
技術分野 内視鏡 内視鏡
主要キーワード ガス消毒 除水処理 軟性金属 液体供給管路 液体供給ポート 吸引フィルタ エア管路 シリコンラバーヒータ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (18)

課題

内視鏡内の管路口金洗浄消毒接続チューブコネクタ部との接触部分における消毒を確実に行うことができる内視鏡洗浄消毒装置を提供する。

解決手段

内視鏡洗浄消毒装置1は、内視鏡100内の管路に連通する内視鏡の口金110に接続可能なコネクタ部115aと、内視鏡100内の管路内に、口金110を介してコネクタ部115aから消毒用流体を供給する流体供給部と、コネクタ部115aと口金110との接触部分を加熱するヒータ125を有する。

概要

背景

近年、内視鏡は、医療分野及び工業用分野において広く利用されている。医療分野において用いられる内視鏡は、細長い挿入部を体内に挿入することによって、体内の臓器を観察したり、必要に応じて内視鏡が具備する処置具挿通チャンネル内に挿入した処置具を用いて各種処置をしたりすることができる。

医療分野の内視鏡は、特に検査及び治療を目的として体内に挿入されて使用されるものであるため、使用後、再度使用するためには洗浄消毒が必要となる。この使用済みの内視鏡を洗浄消毒する方法としては、例えば、内視鏡洗浄消毒装置(以下、単に洗浄消毒装置と称す)を用いて行う方法が周知である。

洗浄消毒装置を用いれば、内視鏡を洗浄消毒装置の洗浄消毒槽内にセットするだけで、内視鏡に対して、自動的に、洗浄消毒濯ぎ及び水切り等(以下、洗浄消毒工程と称す)を行うことができる。この際、内視鏡は、該内視鏡の外表面のみならず、内視鏡が内部に有する既知の送気送水管路吸引管路処置具挿通管路等の複数の管路内に対しても洗浄液及び消毒液が供給されることにより、内視鏡内の各管路内も、洗浄され、消毒液により化学的に消毒される。

このとき、例えば作業者によって、洗浄消毒槽にセットされた内視鏡内の各管路に連通する口金に、洗浄消毒装置に設けられた液体供給ポートに一端が接続された洗浄消毒用接続チューブコネクタを装着し、洗浄消毒装置から、洗浄消毒用接続チューブを介して内視鏡管路内に洗浄液、消毒液、濯ぎ水等の各種液体が供給することによって、内視鏡管路内の洗浄消毒は、行われる。

内視鏡内の管路内に体内の組織などが異物として残り、管路に詰まっていると、管路内に洗浄液などが十分に行き渡らず、内視鏡の洗浄消毒が適切に行われない。そこで、洗浄消毒装置内の管路に流量センサを設け、内視鏡内の管路に詰まりがあるときの流量と、詰まりがないときの流量とを比較して、内視鏡内の管路の詰まりを検出することが行われる。

また、洗浄消毒装置は、洗浄液などの液体を内視鏡と洗浄消毒装置との間で循環させるための循環管路を内蔵しているが、循環管路内には、内視鏡内の各管路の洗浄に伴って汚染物が付着してしまうことがある。そのため、特開平10−295643号公報には、洗浄消毒装置内の循環管路を滅菌する技術も提案されている。

概要

内視鏡内の管路の口金と洗浄消毒用接続チューブのコネクタ部との接触部分における消毒を確実に行うことができる内視鏡洗浄消毒装置を提供する。内視鏡洗浄消毒装置1は、内視鏡100内の管路に連通する内視鏡の口金110に接続可能なコネクタ部115aと、内視鏡100内の管路内に、口金110を介してコネクタ部115aから消毒用流体を供給する流体供給部と、コネクタ部115aと口金110との接触部分を加熱するヒータ125を有する。

目的

本発明は、内視鏡内の管路の口金と洗浄消毒用接続チューブのコネクタ部との接触部分における消毒を確実に行うことができる内視鏡洗浄消毒装置、内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブ及び内視鏡を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

内視鏡内の管路に連通する前記内視鏡の口金接続可能な第1のコネクタ部と、前記内視鏡内の前記管路内に、前記内視鏡の前記口金を介して前記第1のコネクタ部から消毒用流体を供給する流体供給部と、前記第1のコネクタ部と前記口金との接触部分を加熱する加熱部と、を有することを特徴とする内視鏡洗浄消毒装置

請求項2

前記加熱部は、前記第1のコネクタ部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡洗浄消毒装置。

請求項3

前記第1のコネクタ部は、前記流体供給部からの前記流体の供給口に着脱可能に接続される第2のコネクタ部を有する接続チューブに設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡洗浄消毒装置。

請求項4

前記加熱部は、電熱線あるいは超音波振動子より構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の内視鏡洗浄消毒装置。

請求項5

前記加熱部は、前記流体あるいは前記流体とは別の流体と接することにより、発熱する発熱部材を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の内視鏡洗浄消毒装置。

請求項6

前記加熱部は、マイクロ波を受けると発熱する材料を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の内視鏡洗浄消毒装置。

請求項7

前記第1のコネクタ部は、前記第1のコネクタ部を冷却するための管路を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の内視鏡洗浄消毒装置。

請求項8

前記加熱部は、前記口金に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡洗浄消毒装置。

請求項9

前記加熱部は、電熱線あるいは超音波振動子より構成されることを特徴とする請求項8に記載の内視鏡洗浄消毒装置。

請求項10

非接触で、前記電熱線あるいは前記超音波振動子を駆動するための電力を供給する電力供給部を有することを特徴とする請求項9に記載の内視鏡洗浄消毒装置。

請求項11

前記加熱部は、前記流体あるいは前記流体とは別の流体と接することにより、発熱する発熱部材を含むことを特徴とする請求項8に記載の内視鏡洗浄消毒装置。

請求項12

前記加熱部は、マイクロ波を受けると発熱する材料を含むことを特徴とする請求項8に記載の内視鏡洗浄消毒装置。

請求項13

内視鏡内の管路に連通する前記内視鏡の口金に接続可能な第1のコネクタ部と、前記第1のコネクタ部に設けられ、前記第1のコネクタ部と前記口金の接触部分を加熱する加熱部と、内視鏡洗浄消毒装置の流体の供給口に着脱可能に接続される第2のコネクタ部と、前記第1のコネクタ部と前記第2のコネクタ部とを連結し、前記第2のコネクタ部に供給された前記流体を前記第1のコネクタ部を介して前記口金に流入させるためのチューブ部と、を有することを特徴とする内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブ。

請求項14

前記加熱部は、電熱線あるいは超音波振動子より構成されることを特徴とする請求項13に記載の内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブ。

請求項15

前記加熱部は、前記流体あるいは前記流体とは別の流体と接することにより、発熱する発熱部材を含むことを特徴とする請求項13に記載の内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブ。

請求項16

前記加熱部は、マイクロ波を受けると発熱する材料を含むことを特徴とする請求項13に記載の内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブ。

請求項17

内視鏡であって、前記内視鏡内の管路に連通する前記内視鏡の口金と、前記口金に設けられ、内視鏡洗浄消毒装置から消毒用の流体を供給するコネクタ部との接触部分を加熱するための加熱部と、を有することを特徴とする内視鏡。

請求項18

前記加熱部は、電熱線あるいは超音波振動子より構成されることを特徴とする請求項17に記載の内視鏡。

請求項19

前記加熱部は、前記流体あるいは前記流体とは別の流体と接することにより、発熱する発熱部材を含むことを特徴とする請求項17に記載の内視鏡。

請求項20

前記加熱部は、マイクロ波を受けると発熱する材料を含むことを特徴とする請求項17に記載の内視鏡。

技術分野

0001

本発明は、内視鏡洗浄消毒装置、内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブ及び内視鏡に関する。

背景技術

0002

近年、内視鏡は、医療分野及び工業用分野において広く利用されている。医療分野において用いられる内視鏡は、細長い挿入部を体内に挿入することによって、体内の臓器を観察したり、必要に応じて内視鏡が具備する処置具挿通チャンネル内に挿入した処置具を用いて各種処置をしたりすることができる。

0003

医療分野の内視鏡は、特に検査及び治療を目的として体内に挿入されて使用されるものであるため、使用後、再度使用するためには洗浄消毒が必要となる。この使用済みの内視鏡を洗浄消毒する方法としては、例えば、内視鏡洗浄消毒装置(以下、単に洗浄消毒装置と称す)を用いて行う方法が周知である。

0004

洗浄消毒装置を用いれば、内視鏡を洗浄消毒装置の洗浄消毒槽内にセットするだけで、内視鏡に対して、自動的に、洗浄消毒濯ぎ及び水切り等(以下、洗浄消毒工程と称す)を行うことができる。この際、内視鏡は、該内視鏡の外表面のみならず、内視鏡が内部に有する既知の送気送水管路吸引管路処置具挿通管路等の複数の管路内に対しても洗浄液及び消毒液が供給されることにより、内視鏡内の各管路内も、洗浄され、消毒液により化学的に消毒される。

0005

このとき、例えば作業者によって、洗浄消毒槽にセットされた内視鏡内の各管路に連通する口金に、洗浄消毒装置に設けられた液体供給ポートに一端が接続された洗浄消毒用接続チューブのコネクタを装着し、洗浄消毒装置から、洗浄消毒用接続チューブを介して内視鏡管路内に洗浄液、消毒液、濯ぎ水等の各種液体が供給することによって、内視鏡管路内の洗浄消毒は、行われる。

0006

内視鏡内の管路内に体内の組織などが異物として残り、管路に詰まっていると、管路内に洗浄液などが十分に行き渡らず、内視鏡の洗浄消毒が適切に行われない。そこで、洗浄消毒装置内の管路に流量センサを設け、内視鏡内の管路に詰まりがあるときの流量と、詰まりがないときの流量とを比較して、内視鏡内の管路の詰まりを検出することが行われる。

0007

また、洗浄消毒装置は、洗浄液などの液体を内視鏡と洗浄消毒装置との間で循環させるための循環管路を内蔵しているが、循環管路内には、内視鏡内の各管路の洗浄に伴って汚染物が付着してしまうことがある。そのため、特開平10−295643号公報には、洗浄消毒装置内の循環管路を滅菌する技術も提案されている。

先行技術

0008

特開平10−295643号公報

発明が解決しようとする課題

0009

しかし、内視鏡内の各管路の口金と洗浄消毒用接続チューブのコネクタ部との間には、各管路の口金と洗浄消毒用接続チューブのコネクタ部との接触部分が存在するため、その接触部分には消毒液が触れずに消毒不良となる虞がある。上記提案にかかる洗浄消毒装置では、そのような接触部分の消毒不良の問題は、考慮されていない。

0010

なお、内視鏡内の各管路の口金と洗浄消毒用接続チューブのコネクタ部との接触部分を線接触あるいは点接触にして、その接触部分から積極的に消毒液などが漏れるようにして、そのような接触部分の化学的な消毒を行う方法もあるが、そのような液体の漏れを利用した方法を採用すると、内視鏡内の管路の詰まりを検出するための送液量の検出精度の低下、及び各管路内の洗浄力の低下を招く虞がある。

0011

そこで、本発明は、内視鏡内の管路の口金と洗浄消毒用接続チューブのコネクタ部との接触部分における消毒を確実に行うことができる内視鏡洗浄消毒装置、内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブ及び内視鏡を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0012

本発明の一態様によれば、内視鏡内の管路に連通する前記内視鏡の口金に接続可能な第1のコネクタ部と、前記内視鏡内の前記管路内に、前記内視鏡の前記口金を介して前記第1のコネクタ部から消毒用流体を供給する流体供給部と、前記第1のコネクタ部と前記口金との接触部分を加熱する加熱部と、を有する内視鏡洗浄消毒装置を提供することができる。

0013

本発明の一態様によれば、内視鏡内の管路に連通する前記内視鏡の口金に接続可能な第1のコネクタ部と、前記第1のコネクタ部に設けられ、前記第1のコネクタ部と前記口金の接触部分を加熱する加熱部と、内視鏡洗浄消毒装置の流体の供給口に着脱可能に接続される第2のコネクタ部と、前記第1のコネクタ部と前記第2のコネクタ部とを連結し、前記第2のコネクタ部に供給された前記流体を前記第1のコネクタ部を介して前記口金に流入させるためのチューブ部と、を有する内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブを提供することができる。

0014

本発明の一態様によれば、内視鏡であって、前記内視鏡内の管路に連通する前記内視鏡の口金と、前記口金に設けられ、内視鏡洗浄消毒装置から消毒用の流体を供給するコネクタ部との接触部分を加熱するための加熱部と、を有する内視鏡を提供することができる。

発明の効果

0015

本発明によれば、内視鏡内の管路の口金と内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブのコネクタ部との接触部分における消毒もしくは滅菌を確実に行うことができる内視鏡洗浄消毒装置、内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブ及び内視鏡を実現することができる。

図面の簡単な説明

0016

本発明の第1の実施の形態に係わる洗浄消毒装置の斜視図である。
本発明の第1の実施の形態に係わる、洗浄消毒槽4に内視鏡100が収容された状態で、図1の洗浄消毒装置の内部構成を示す図である。
本発明の第1の実施の形態に係わる、洗浄消毒装置1内の各チャンネル電磁弁28の開閉制御のための管路構成を説明するための図である。
本発明の第1の実施の形態に係わる、洗浄消毒装置1内の各チャンネル電磁弁28の開閉制御のための管路構成の変形例を説明するための図である。
本発明の第1の実施の形態に係わる内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブ115の構成を説明するための断面図である。
本発明の第1の実施の形態に係わる、制御部70におけるヒータ125の温度制御の例を説明するための図である。
本発明の第1の実施の形態に係わる、弾性部材124Aの変形例の断面図である。
本発明の第1の実施の形態の変形例に係る、内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブが洗浄消毒装置から非接触で電源の供給を受ける構成を説明するための図である。
本発明の第1の実施の形態の変形例に係る、化学反応により発熱するヒータ125Bを、コネクタ部115aの弾性部材124を覆うように配置した構成を示す図である。
本発明の第2の実施の形態に係わる内視鏡と洗浄消毒装置との接続を説明するための図である。
本発明の第2の実施の形態の変形例に係る、化学反応により発熱するヒータ131Aを、口金110Abの、弾性部材124との接触面に配置した構成を示す図である。
本発明の第1の実施の形態の変形例に係る、冷却機構を有する内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブのコネクタ部の構造を説明するための図である。
図12のXIII−XIII線に沿った、コネクタ部115aの断面図である。
本発明の第1の実施の形態の変形例に係る、温度表示部を有する内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブ115の例を示す部分斜視図である。
本発明の第1の実施の形態の変形例に係る、温度表示部を有する内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブ115の他の例を示す部分斜視図である。
図15の温度表示部162の変形例を示す図である。
本発明の第1の実施の形態の変形例に係る、温度表示部として、LED表示部を有する内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブ115のさらに他の例を示す部分斜視図である。

実施例

0017

以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものもあるので、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
(洗浄消毒装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる洗浄消毒装置の斜視図である。図1は、洗浄消毒装置のトップカバーが開かれて、洗浄消毒槽1に内視鏡100が収納可能な状態を示している。

0018

図1に示すように、洗浄消毒装置1は、使用済みの内視鏡100を洗浄、消毒するための装置であり、装置本体2と、その上部に、例えば図示しない蝶番を介して開閉自在に接続されたトップカバー3とにより、主要部が構成されている。

0019

トップカバー3が、装置本体2に閉じられている状態では、トップカバー3は、装置本体2及びトップカバー3の互いに対向する位置に配設された、例えばラッチ8により、装置本体2に固定される構成となっている。

0020

装置本体2の操作者近接する図中前面(以下、前面と称す)であって、例えば左半部の上部に、洗剤アルコールトレー11が、装置本体2の前方へ引き出し可能に配設されている。

0021

洗剤/アルコールトレー11には、内視鏡100を洗浄する際に用いられる洗浄剤貯留された洗剤タンク11aと、洗浄消毒後の内視鏡100を乾燥する際に用いられるアルコールが貯留されたアルコールタンク11bとが収納されている。洗剤/アルコールトレー11が引き出し可能となっているので、各タンク11a、11bに、所定に液体が補充できるようになっている。

0022

尚、洗剤/アルコールトレー11には、2つの窓部11mが設けられており、該窓部11mにより、各タンク11a、11bに貯留されている洗浄剤及びアルコールの残量が操作者によって目視で確認できるようになっている。この洗浄剤は、後述する給水フィルタ17(図2参照)により濾過処理がされた水道水により所定の濃度に希釈される濃縮洗剤である。本実施の形態では、以下の説明において、前記洗浄剤と前記水道水との混合液を洗浄液という。

0023

また、装置本体2の前面であって、例えば右半部の上部に、カセットトレー12が、装置本体2の前方へ引き出し自在に配設されている。カセットトレー12には、内視鏡100を消毒する際に用いる、例えば過酢酸等の消毒液が注入された薬液ボトル12aが収納されており、カセットトレー12が、引き出し可能となっていることにより、薬液ボトル12aを所定の位置にセットできるようになっている。

0024

さらに、装置本体2の前面であって、カセットトレー12の上部に、洗浄消毒時間の表示や、消毒液を加温するための指示釦等が配設されたサブ操作パネル13が配設されている。また、装置本体2の図中前面の下部に、操作者の足による踏み込み操作により、図1に示すように、閉じられているトップカバー3を、装置本体2の上方に開くためのペダルスイッチ14が配設されている。

0025

また、装置本体2の上面の、例えば操作者が近接する前面側の両端寄りに、装置本体2の洗浄、消毒動作スタートスイッチ、及び洗浄、消毒モード選択スイッチ等の設定スイッチ類、及び液晶表示器等の表示器が配設されたメイン操作パネル25が設けられている。

0026

また、装置本体2の上面であって、操作者が近接する前面に対向する背面側に、装置本体2に水道水を供給するための、後述する水道蛇口5(図2参照)に接続された後述する給水ホース31a(図2参照)が接続される給水ホース接続口31が配設されている。尚、給水ホース接続口31に、水道水を濾過するメッシュフィルタが配設されていてもよい。

0027

さらに、装置本体2の上面の略中央部に、内視鏡100が収納可能な洗浄消毒槽4が設けられている。洗浄消毒槽4は、槽本体50と該槽本体50の内視鏡収納口外周縁に連続して周設されたテラス部51とにより構成されている。

0028

槽本体50には、使用後の内視鏡100が洗浄消毒される際、該内視鏡100が収納され、槽本体50の底面50tには、槽本体50に供給された洗浄液、水、アルコール、消毒液等の液体を槽本体50から排水するための排水口55が設けられている。

0029

また、槽本体50の内周壁の側面50sには、槽本体50に供給された水、洗浄液、消毒液等を、後述する手段を介して内視鏡100の内部に具備された各管路に供給するための、または槽本体50に供給された洗浄液、水、消毒液等を、メッシュフィルタ等を介し、後述する給水循環ノズル24から槽本体50に再度供給するための、循環口56が設けられている。尚、循環口56には、洗浄液等を濾過するメッシュフィルタが設けられていても良い。

0030

洗浄消毒槽4の槽本体50には、さらに、後述する超音波振動子52と、ヒータ53(いずれも図2参照)とが配設されており、槽本体50の底面50tの略中央部に、洗浄ケース6が配設されている。この超音波振動子52は、洗浄消毒槽4に貯留される洗浄水、或いは水道水に振動を与えて、内視鏡100の外表面を超音波洗浄、或いは濯ぐものである。また、ヒータ53は、洗浄消毒槽4内に貯留される消毒液、水道水等を所定の温度に加温するためのものである。

0031

洗浄ケース6には、内視鏡100の各スコープスイッチ等のボタン類、内視鏡100に併設されている取り外し可能な部品、等が収容され、各ボタン類及び取り外した部品は、内視鏡100と一緒に洗浄、消毒される。

0032

槽本体50の側面50sに、槽本体50に供給された洗浄液、水、消毒液等の水位を検出するカバー付き水位センサ32が設けられている。
テラス部51のテラス面51t以外の面、即ち槽本体50の底面50tと平行な面に、洗剤タンク11aから、後述する洗剤用ポンプ40(図2参照)により洗浄剤を洗浄消毒槽4へ供給するための洗剤ノズル22、及び、後述する薬液タンク58(図2参照)から、後述する薬液ポンプ65(図2参照)により、消毒液を洗浄消毒槽4へ供給するための消毒液ノズル23が配設されている。

0033

さらに、テラス部51の槽本体50の底面50tと平行な面に、洗浄消毒槽4へ給水するための、または槽本体50の循環口56から吸引した洗浄液、水、消毒液等を、再度洗浄消毒槽4へ供給するための給水循環ノズル24が配設されている。

0034

また、テラス部51のテラス面51tの操作者近接位置4kに対向する側の面51fに、内視鏡100の内部に具備された複数の管路に、後述する水、洗浄液、アルコール、消毒液、またはエア等を供給するための複数、ここでは2つのポート(吸引管路用と副送水管路用)33と、2つのポート(送気送水管路用と鉗子孔用)34と、漏水検知用ポート35とが配設されている。

0035

次に、図2に基づいて、洗浄消毒装置1の内部構成について説明する。図2は、洗浄消毒槽4に内視鏡100が収容された状態で、図1の洗浄消毒装置の内部構成を示す図である。

0036

図2に示すように、洗浄消毒装置1は、給水ホース接続口31が給水ホース31aの一端と接続され、この給水ホース31aの他端が外部の水道蛇口5に接続されることにより、水道水が供給される構成を有している。

0037

給水ホース接続口31は、給水管路9の一端と連通している。この給水管路9は、他端が三方電磁弁10に接続されており、給水ホース接続口31から三方電磁弁10までの管路の中途には、給水ホース接続口31側から順に、給水電磁弁15と、逆止弁16と、給水フィルタ17とが介装されている。

0038

尚、給水フィルタ17は、定期的に交換できるように、カートリッジタイプ濾過フィルタとして構成されており、図示しないフィルタケースに装脱自在となっている。給水フィルタ17は、通過する水道水の異物、雑菌等を除去する。

0039

三方電磁弁10は、流液管路18の一端と接続されており、給水循環ノズル24に対する給水管路9と流液管路18との連通状態を内部の弁部材によって切り替える。つまり、給水循環ノズル24は、三方電磁弁10の切り替え動作により、給水管路9と流液管路18とのいずれか一方と連通する。また、流液管路18の他端側には、液体のみを移送することができる、液体の移送能力に優れた非自吸式のポンプである流液ポンプ19が接続されている。

0040

洗浄消毒槽4に配設された循環口56は、液体供給管路である循環管路20の一端が接続されている。循環管路20の他端は、流液管路18の他端及び液体供給管路であるチャンネル管路21の一端と連通するように、2つに分岐している。チャンネル管路21の他端は、上述した吸引管路/副送水管路用ポート33と、2つの送気送水管路/鉗子孔用ポート34とに連通している(尚、図2においては、吸引管路/副送水管路用ポート33の1つのみ図示している)。また、図示しないが、チャンネル管路21の他端は、上述した送気送水鉗子口用ポート34にも連通している。

0041

また、各ポート33,34には、内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブ(以下、洗浄用接続チューブという)115の一端が接続されており、洗浄用接続チューブ115の他端は、図2に示すように、操作部101と挿入部104とユニバーサルコード102とコネクタ103とを具備する内視鏡100の対応する口金110Aから110Dに接続されている。よって、ポート33,34のそれぞれは、洗浄用接続チューブ115を接続するための洗浄消毒装置1側のコネクタ部である。

0042

口金110Aは、吸引管路用であり、口金110Bは、送気送水管路用であり、口金110Cは、鉗子孔用であり、口金110Dは、副送水管路用であり、各口金は、内視鏡100内の各管路に連通している。なお、口金110A〜110Dは、金属、テフロン登録商標)などの耐熱部材からなる。

0043

尚、各口金110(110A〜110D)に接続される洗浄用接続チューブ115の構成については後述する。
チャンネル管路21は、管路の中途において、前記一端側から順に、チャンネルポンプ26、チャンネルブロック27、流量センサ150、チャンネル電磁弁28がそれぞれ介装されている。チャンネルブロック27とチャンネル電磁弁28の間におけるチャンネル管路21には、洗浄ケース6と一端が接続しているケース用管路30の他端が接続されている。このケース用管路30には、リリーフ弁36が介装されている。

0044

尚、チャンネルポンプ26は、気体または液体のいずれかを、非自吸式ポンプよりも高圧で移送することができる自吸式のポンプから構成されている。尚、チャンネルポンプ26を自吸式のポンプで構成したのは、内視鏡100内の各管路に対し、確実に、洗浄、消毒、濯ぎ等を行うため、チャンネル管路21を介しポート33から各管路内に、洗浄液、消毒液、水道水、エア等を高圧で送り込む必要があるためである。よって、チャンネルポンプ26,ポート33,34、洗浄用接続チューブ115が、内視鏡100内の各管路内に、内視鏡100の口金110を介してコネクタ部115a(後述)から消毒用の流体を供給する流体供給部を構成する。

0045

流量センサ(FS)150は、チャンネル管路21を流れる液体の供給量を検出するとともに、該液体の供給量から内視鏡100内の管路の詰まりを検出するための検出器である。

0046

洗剤ノズル22は、洗浄剤管路39の一端と接続されており、洗浄剤管路39の他端は、洗剤タンク11aに接続されている。この洗浄剤管路39には、その中途に、洗浄剤を洗剤タンク11aから洗浄消毒槽4まで持ち上げるため高圧の自吸式のポンプから構成された洗剤用ポンプ40が介装されている。

0047

アルコールタンク(Aタンク)11bは、アルコール管路41の一端と接続されており、このアルコール管路41はチャンネル管路21と所定に連通するように、他端がチャンネルブロック27に接続されている。

0048

このアルコール管路41には、アルコールをアルコールタンク11bから洗浄消毒槽4まで引き上げるため高圧の自吸式のポンプから構成されたアルコール供給ポンプ42と、電磁弁43とが介装されている。

0049

また、チャンネルブロック27には、気体を移送することができる自吸式ポンプから構成された、各管路に対し、エアポンプ45からのエアを供給するためのエア管路44の一端が所定にチャンネル管路21と連通するように接続されている。このエア管路44は、他端がエアポンプ45に接続されており、エア管路44の中途位置には、逆止弁47と、定期的に交換されるエアフィルタ46とが介装されている。

0050

洗浄消毒槽4の排水口55には、弁の切り替え動作により、外部へ洗浄液等を排出したり、薬液タンク58に消毒液を回収したりするための開閉自在な切替弁57が配設されている。

0051

切替弁57に、外部排水口へ接続される不図示の排水ホースと一端が接続されて連通する排水管路59の他端が接続されており、この排水管路59には、非自吸式のポンプから構成された排水ポンプ60が介装されている。また、切替弁57に、薬液回収管路61の一端が接続され、この薬液回収管路61の他端は薬液タンク58に接続されている。

0052

薬液タンク58は、薬液ボトル12aからの消毒液が供給されるように、薬液供給管路62の一端が接続されている。この薬液供給管路62の他端は、カセットトレー12に接続されている。

0053

また、薬液タンク58内には、一端に吸引フィルタ63が設けられた薬液管路64の一端部分が所定に収容されている。この薬液管路64は、他端が消毒液ノズル23に接続されており、中途位置に、消毒液を薬液タンク58から洗浄消毒槽4まで引き上げるため高圧の自吸式のポンプから構成された薬液ポンプ65が介装されている。
尚、洗浄消毒槽4の底面50tの下部には、上述したように、例えば2つの超音波振動子52と、ヒータ53とが配設されている。また、ヒータ53の温度調節のため、洗浄消毒槽4の底面50tの略中央には、温度検知センサ53aが設けられている。

0054

このヒータ53は、洗浄消毒槽4内に貯留され、装置内を循環する消毒液を所定の温度に加温するためのものである。尚、消毒液には、その消毒効果が最も期待できる適正温度がある。この適正温度である前記所定の温度までヒータ53によって加温された消毒液は、内視鏡100、及び装置本体2内の各管路を有効的に消毒することができる。

0055

また、温度検知センサ53aは、洗浄消毒槽4内に貯留され、装置内を循環する消毒液の液温を検知し、その検知結果を制御部70へと伝達する。そして、制御部70は、温度検知センサ53aからの検知結果に基づいて、消毒液を所定の温度に保つように、ヒータ53を駆動、停止する制御を行う。また、制御部70は、後述するように、内視鏡100内の各管路の口金と洗浄用接続チューブ115のコネクタ部との接触部分における消毒を、熱により行うように、加熱部の制御も行う。

0056

また、洗浄消毒装置1の内部には、外部のACコンセントから電力が供給される電源71と、この電源71と電気的に接続される制御部70が設けられている。この制御部70は、メイン操作パネル25及びサブ操作パネル13からの各種信号が供給されることにより、上述した各ポンプ、各電磁弁、流量センサ150などを駆動制御する。

0057

洗浄用接続チューブ115は、後述するようにヒータ等の発熱部を有しており、その発熱部への電力供給のための信号線72が、制御部70と各ポート33、34間に設けられている。

0058

図3は、洗浄消毒装置1内の各チャンネル電磁弁28の開閉制御のための管路構成を説明するための図である。洗浄消毒後のすすぎ水は、内視鏡100内の各管路内に残る。エアポンプ45からのエアにより、各管路内の除水を行う。

0059

内視鏡100内の全ての管路に対して同時に除水をすることはしないで、複数の管路を複数の管路の組に分け、複数の組の中から、1又は2以上の管路を含む組を順番に選択して、除水を行うようにして、除水処理短時間化を図ってもよい。吸引管路と鉗子孔の内径は略等しく、送気送水管路と副送水管路の内径は、吸引管路と鉗子孔の内径よりも小さい。副送水管路の内径は、送気送水管路の内径よりも小さい。

0060

図3の場合、エアポンプ45に接続されたエア管路44は、4つに分岐して、内視鏡100内の4つの管路(吸引管路、副送水管路、送気送水管路、鉗子孔)のためのチャンネル電磁弁28A、28B、28C、28Dに接続されている。4つのチャンネル電磁弁28A、28B、28C、28Dは、それぞれ、吸引管路用ポート33a、副送水管路用ポート33b、送気送水管路用ポート34a及び鉗子孔用ポート34bに接続されている。

0061

除水が2つの管路毎に行われるように、4つのチャンネル電磁弁28A、28B、28C、28Dは制御される。ここでは、吸引管路と鉗子孔の組に対して同時に除水し、その除水後に、送気送水管路と副送水管理の組に対して同時に除水するように、制御部70は、4つのチャンネル電磁弁28A、28B、28C、28Dを制御する。

0062

このように、4つの管路を同時ではなく、複数の組、ここでは2つの組に分けて、エアを供給するようにするので、除水に必要な各管路に供給されるエアの流量を確保して、十分な流量のエアを各管路に供給するようにしたので、除水を短時間で行うことができる。

0063

また、図3のように、複数の組に分けてエアを供給する場合、図4のような構成でもよい。図4は、洗浄消毒装置1内の各チャンネル電磁弁28の開閉制御のための管路構成の変形例を説明するための図である。すなわち、同時エアを供給する2つの管路毎にチャンネル電磁弁28a、28bを設け、かつ洗浄消毒装置1のポートに接続される洗浄用接続チューブとして、上述した洗浄用接続チューブ115と、二股の洗浄用接続チューブ115aとを用いる。

0064

図4によれば、エア管路44は、2つに分岐し、同時に除水される吸引管路と鉗子孔用のチャンネル電磁弁28aと、同時に除水される送気送水管路と副送水管路用のチャンネル電磁弁28bが設けられる。チャンネル電磁弁28aはポート33に接続され、チャンネル電磁弁28bはポート34aと33bに接続される。ポート33には、先端が二股に分岐した洗浄用接続チューブ115aが接続され、分岐した2つのコネクタ部は、吸引管路の口金110Aと鉗子孔の口金110Cに接続される。

0065

チャンネル電磁弁28aを開に、チャンネル電磁弁28bを閉にして、吸引管路と鉗子孔を同時に除水し、その除水後、チャンネル電磁弁28bを開に、チャンネル電磁弁28aを閉にして、送気送水管路と副送水管路を同時に除水する。

0066

なお、図1〜4に示される内視鏡洗浄消毒装置は単なる一例であり、本発案の洗浄消毒装置用接続チューブは内視鏡を洗浄消毒する装置であればどのようなものにも接続してもよいし、一体化形成されていてもよい。
(洗浄用接続チューブの構成)
図5は、洗浄用接続チューブ115の構成を説明するための断面図である。洗浄用接続チューブ115は、先端側のコネクタ部115a、基端側のコネクタ部115b、及び2つのコネクタ部115aと115bの間に設けられたチューブ部115cとからなる。図5は、コネクタ部115aが、内視鏡100の口金に接続され、コネクタ部115bがポート33あるいは34に接続されている状態を示す。

0067

以下では、洗浄用接続チューブ115が、吸引管路用の口金110Aに接続される場合を例に説明する。他の管路(送気送水管路、副送水管路、鉗子孔)の洗浄用接続チューブも同様であるので、説明は省略する。

0068

洗浄用接続チューブ115の先端部のコネクタ部115aは、吸引管路用の口金110Aに接続可能となっている。洗浄用接続チューブ115の基端部のコネクタ部115bは、吸引管路用ポート33aに接続可能となっている。すなわち、洗浄用接続チューブ115は、内視鏡100内の管路に連通する内視鏡100の口金110Aに接続可能なコネクタ部115aと、洗浄消毒装置1の流体の供給口であるポート33に着脱可能に接続されるコネクタ部115bとを有している。

0069

コネクタ部115aは、管路部材121と、クリップ部とを含んで構成される。クリップ部は、2つのクリップ部材122を含む。ステンレスなどの金属製の管路部材121の先端部には、円形の溝123が形成されており、円環状の弾性部材124が、溝123内に、埋め込まれて固定されている。弾性部材124は、シリコンゴム軟性金属(例えば銅)などからなるシール部材である。

0070

管路部材121内には、発熱部材としてのヒータ125が設けられている。ニクロム線等の電熱線からなるヒータ125は、弾性部材124を加熱できるように、管路部材121内の弾性部材124の近傍に配置される。ヒータ125は、例えば、管路部材121の内周面に沿って周方向に形成された溝内に埋め込み、接着剤で固定するようにして、管路部材121内に設けることができる。

0071

ヒータ125が管路部材121内で円環状に設けられ、ヒータ125に電力を供給するための信号線126が、ヒータ125には接続されている。信号線126は、例えば、管路部材121の内周面に沿って、管路部材121の軸方向に形成された溝内に埋め込むようにして、管路部材121内に設けることができる。よって、ヒータ125は、コネクタ部115aに設けられ、コネクタ部115aと口金110Aの接触部分を加熱する加熱部を構成する。

0072

管路部材121の外周面には、2つのクリップ部材122が設けられている。各クリップ部材122は、弾性部材であるトーションバネ122aの弾性力を利用して、口金110Aに、コネクタ部115aを固定する。具体的には、クリップ部材122は、先端側には、内側に突出した爪部122bを有する。

0073

管路部材121の外周面に設けられた軸部材122cを軸中心として、爪部122bが先端側において内側に常に押圧されるように、クリップ部材122は、トーションバネ122aによって付勢されている。

0074

また、ユーザが各クリップ部材122の基端部分を把持して、トーションバネ122aの押圧力対抗するように押し下げることによって、先端部の爪部122bを、管路部材121の軸から離すようにすることができる。

0075

ユーザは、先端部の爪部122bを管路部材121の軸から離した状態で、口金110Aに、管路部材121の先端部を押しつけ、弾性部材124が押し潰された状態で、2つのクリップ部材122の基端部分を把持する力を緩めると、先端部の爪部122bが口金110Aのフランジ部に係止される。その結果、管路部材121の先端部と口金110Aは、弾性部材124が押圧されて潰された状態となるので、密着する。

0076

チューブ部115cは、樹脂製の管状部材115c1を含み、管状部材115c1の先端部が、コネクタ部115aの基端部の段差部に係止されるようにして、管状部材115c1が、コネクタ部115aに固定されている。ヒータ125用の電力を供給するための信号線126は、管状部材115c1の内部に挿通されている。管状部材115c1の管路内を消毒液などの流体が流れる。すなわち、チューブ部115cは、コネクタ部115aとコネクタ部115bとを連結し、コネクタ部115bに供給された流体をコネクタ部115aを介して口金110に流入させるための部材である。

0077

コネクタ部115bをポート33に装着すると、信号線126は、コネクタ部115b内の電気的コネクタ115b1と、ポート33内の電気的コネクタ33a(34a)とが接続されているので、洗浄消毒装置1内の信号線72と導通する。
なお、内視鏡100の内部において、口金110Aの周囲には、断熱部材111が設けられていてもよい。口金110Aの熱が内視鏡100の他の部品に伝わり難くするためである。
(作用)
弾性部材124の近傍に設けられてヒータ125が、内視鏡100の洗浄消毒工程において、口金110Aが所定の温度になるように加熱されることにより、口金110Aと洗浄用接続チューブ115のコネクタ部115aとの接触部分が、熱により消毒される。内視鏡100の各管路内は消毒液により化学的に消毒され、消毒液が触れない、口金110Aと洗浄用接続チューブ115のコネクタ部115aとの接触部分は、熱的に消毒される。

0078

内視鏡の熱消毒基準は、予め決められている。例えば、リプロセスにおける消毒は、内視鏡を、80℃で1分以上の環境に置くようにしなければならないという熱消毒基準がある。この基準は、HLD(High Level Disinfection)に基づく基準である。従って、内視鏡100の各管路内を、消毒液等の液体を用いて化学消毒すると共に、口金110Aと洗浄用接続チューブ115のコネクタ部115aとの接触部分は、所定の基準に合致した熱消毒がされるように、80℃で1分以上保持されるように、制御部70は、ヒータ125へ供給する電流電圧などを制御する。

0079

ヒータ125による加熱は、例えば、洗浄消毒槽4内の液体を排出した後に、行ってもよいし、洗浄消毒槽4内に消毒液を満たした状態で、行ってもよい。
洗浄消毒槽4内に消毒液を満たした状態で加熱処理を行う方法の場合、消毒液の排出をしなくてもよいので、内視鏡の洗浄消毒にかかる全体の時間が短縮されるメリットがある。

0080

なお、洗浄消毒槽4内に消毒液を満たした状態で加熱処理を行う方法の場合、消毒液に含まれる酵素失活しないような工夫が成される。例えば、酵素の失活温度加熱温度(80℃)以上の酵素を用いる。あるいは内視鏡100の口金110Aは、洗浄用接続チューブ115との接触部分では、熱を伝えるが、口金110Aのその他の部分は、洗浄消毒槽4内の消毒液に、熱を伝えないように、断熱部材でカバーされていてもよい。

0081

さらにあるいは、温度検知センサ53aにより、洗浄消毒槽4内に消毒液の温度を検出し、消毒液の温度が所定の閾値温度を超えると、冷却機能により消毒液を冷却するようにしてもよい。このような冷却機能は、例えば、洗浄消毒槽4の周囲を水道管と接続された管路を密着させて配置し、いわゆるエバポレータ原理を用いて、水道水が得た熱を放熱させるような機構により、実現することができる。
ただし、消毒液には最も薬効を示す温度があり、薬液の種類によっては高温が好ましい場合もある。断熱部材を設けずに洗浄用接続チューブ115の熱で洗浄槽を満たす薬液を加温するようにしてもよい。

0082

図6は、制御部70におけるヒータ125の温度制御の例を説明するための図である。例えば、ヒータ125に所定の電圧あるいは電流を供給したいときにおける、ヒータ125の温度と弾性部材124の温度の変化を示す図である。そのヒータ125と弾性部材124の間には、管路部材121が存在するので、弾性部材124の温度は、ヒータ125の温度変化に対して、遅れて変化する。

0083

図6に示すように、例えば、室温25℃の環境下で、時刻t0から制御部70が所定の電流を信号線72を介してヒータ125に供給を開始し、時刻t1において、ヒータ125が100℃になり、制御部70は、時刻t1後は、ヒータ125の温度が100℃を維持するように、ヒータ125へ供給する電流を制御する。

0084

ヒータ125の加熱に応じて、ヒータ125からの熱が管路部材121を伝わって弾性部材124の温度を上昇させる。図6では、時刻t0後、時間的な遅れを持って、弾性部材124の温度は、上昇し、時刻t1よりも後の時刻t2において、80℃に達する。弾性部材124の温度がどのくらいの時間で80℃に達するかは、実験などで予め測定しておくことによって、時刻t2を決定することができる。ヒータ125は、時刻t1後は、一定温度(100℃)に維持されるので、弾性部材124の温度は、時刻t2後は、80℃となる。

0085

ヒータ125から弾性部材124への熱の伝達関数は、ヒータ125、管路部材121及び弾性部材124の構造、配置などによって異なるため、ヒータ125の温度をどのように制御すると、弾性部材124の温度(正確には、弾性部材124と口金110Aの密着部分の温度)が、どのように変化するかを実験などで確認し、弾性部材124の温度が、正しく所定の熱消毒の基準温度になるように、制御部70は、ヒータ125へ供給する電流等の制御を行う。

0086

なお、図5では、ヒータ125からの熱が金属の管路部材121を介して弾性部材124に供給されるように、ヒータ125は、弾性部材124の近傍に設けられているが、ヒータ125と弾性部材124が密着していてもよい。

0087

さらに、制御部70は、弾性部材124が80℃になった後、熱消毒基準の所定の時間、例えば10分間、その温度が維持されるように、ヒータ125への供給電流を制御する。図6では、時刻t2からt3までが10分間に相当する。

0088

よって、図6に示すように、制御部70がヒータ125へ供給する電流(あるいは電圧)を制御することによって、弾性部材125の温度(正確には、弾性部材124と口金110Aの密着部分の温度)を、所定の熱消毒基準に合致した温度にして、その密着部分を熱消毒することができる。

0089

簡単な制御の場合、制御部70は、所定の時間をカウントするタイマに基づいて、所定時間だけ、所定の電流あるいは電圧を、ヒータ125に供給するように制御すれば、密着部分は、所定の熱消毒基準に合致した熱的な消毒が行われる。その密着部分は、従来は消毒液等により化学的消毒ができない部分であるが、本実施の形態によれば、上述したように、熱的な消毒が行われる。

0090

なお、上述した例では、弾性部材124は、Oリング状であり、図5に示すように、周方向に直交する断面形状は、円形状であるが、図7に示すように、Oリング状の弾性部材124の周方向に対して直交する断面形状は、略長方形でもよい。図7は、弾性部材124Aの変形例の断面図である。

0091

弾性部材124Aと口金110Aとの密着性を確実にするために、弾性部材124Aの内視鏡100の口金110Aとの接触面124Aaに、突起部124Abが形成されている。突起部124Abは、円形の接触面124Aaの形状に沿って、円環状に設けられている。

0092

さらになお、上述した例では、弾性部材124とヒータ125は別体であるが、一体でもよい。図7において、点線で示したように、ヒータ125Aは、弾性部材124B中に、リング状に設けられていてもよい。例えば、ヒータ125A付きの弾性部材124Bは、ヒータがシリコン部材の中に配置されたシリコンラバーヒータである。

0093

また、上述した例では、洗浄用接続チューブ115は、洗浄消毒装置1のコネクタであるポート33あるいは34と着脱可能に接続するためのコネクタ115bを有して、洗浄消毒装置1に着脱自在となっているが、洗浄用接続チューブ115は、基端部のコネクタ115bを有さず、洗浄用接続チューブ115の基端部は、洗浄消毒装置1に着脱できないように固定されていてもよい。
さらにまた、上述した例では、洗浄用接続チューブ115のヒータ125は、洗浄消毒装置1から信号線126を介して電源の供給を受けているが、洗浄用接続チューブは、洗浄消毒装置から非接触で電源の供給を受けるようにしてもよい。

0094

図8は、本実施の形態の変形例に係る、洗浄用接続チューブが洗浄消毒装置から非接触で電源の供給を受ける構成を説明するための図である。管路部材121A内には、スイッチ127、コイル128及び蓄電池129の直列回路が、ヒータ125に接続されている。スイッチ127は、磁気によりオンオフが制御できるリードスイッチであり、内視鏡100を洗浄消毒槽4にセットしたときに、スイッチ127の近傍にくるように洗浄消毒装置1内に配置されたコイル127Aにより、オン・オフが可能となっている。

0095

コイル128は、外部からの交流磁界を受けて、コイル128の両端に発生した電圧により、蓄電池129を充電する。コイル128に対して磁界を供給するための、送信コイル128Aは、内視鏡100を洗浄消毒槽4にセットしたときに、コイル128の近傍にくるように洗浄消毒装置1内に配置されている。送信コイル128Aは、非接触で、ヒータ125を駆動するための電力を供給する電力供給部を構成する。

0096

蓄電池129は、スイッチ127がオンとなり、コイル128が送信コイル128Aからの外部磁界を受けているとき、ヒータ125へ電力を供給する。その結果、ヒータ125が発熱して、弾性部材124と口金110Aとの接触部分を所定の温度に加熱して、熱により消毒を行うことができる。

0097

スイッチ127をオン・オフするためのコイル127A、及びコイル128に磁界を与えるための送信コイル128Aの制御は、制御部70により行われ、制御部70が図6に示すように温度を制御することによって、弾性部材124と口金110Aとの接触部分を所定の温度にすることができる。

0098

なお、上述したヒータ125は、電気により熱を発生する電熱線であるが、所定の電圧の供給を受けて、発熱する超音波振動子でもよい。
さらになお、上述した例では、弾性部材124は、消毒用接続チューブ115のコネクタ部115aに設けられているが、口金110A側に設けるようにしてもよい。

0099

また、上述した各例のヒータは、電気により駆動されて発熱するものであるが、電気的な発熱をしないもの、化学反応による発熱するもの、あるいはマイクロ波により発熱するものでもよい。

0100

図9は、本実施の形態の変形例に係る、化学反応により発熱するヒータ125Bを、コネクタ部115aの弾性部材124を覆うように配置した構成を示す図である。ヒータ125Bは、管路部材121Bの先端部の円形の溝部内に設けられている。

0101

ヒータ125Aは、洗浄あるいは消毒に用いられる流体あるいは、そのような流体とは別の流体と接することにより、発熱する発熱部材を含む。ヒータ125Aは、例えば、
カリウムナトリウムなど危険物3類に属する材料であり、水あるいは酸素に触れると発熱する材料を耐熱樹脂などに規定量まぜ、発火せずに規定の温度を保持できるように調整する。ヒータ125Aは、例えば、水が触れると80℃以上になる材料が選択されると、水との接触が開始した後、口金110Aと弾性部材124の接触部分の温度が80℃に達して10分間経過するまでの時間を、タイマを用いて管理することにより、所定の消毒処理を行うことができる。水の供給の制御は、制御部70により行われる。

0102

なお、ヒータ125Bは、マイクロ波を受けると発熱する金属、金属分セラミックスなどの材料、例えば、アルミナ焼成体アルミナシリカ複合体)であってもよい。その場合、ヒータ125Bは、マイクロ波の照射により、80℃以上になる材料が選択される。マイクロ波の照射源は、内視鏡100が洗浄消毒槽4にセットされたときに、洗浄用接続チューブのコネクタ部115aの位置の近傍に配置される。なお、マイクロ波による加熱のために、ヒータ125Bの近傍に水を存在させるようにしてもよい。

0103

そして、マイクロ波の照射が開始した後、口金110Aと弾性部材124の接触部分の温度が80℃に達して10分間経過するまでの時間を、タイマを用いて管理することにより、熱消毒処理を行うことができる。

0104

また、内視鏡100及び洗浄用接続チューブ115の、ヒータ125B以外の部材は、マイクロ波の影響を受けない、セラミック等の材料が用いられる。しかし、マイクロ波の照射角、照射方向などを工夫することによって、ヒータ125B以外の部材に、金属などの材料を用いることもできる。

0105

以上のように、上述した本実施の形態及び各変形例によれば、内視鏡内の管路の口金と洗浄用接続チューブのコネクタ部との接触部分における消毒を確実に行うことができる内視鏡洗浄消毒装置及び洗浄用消毒チューブを実現することができる。

0106

さらに、上述した実施の形態及び各変形例の内視鏡洗浄消毒装置及び洗浄用消毒チューブによれば、内視鏡洗浄消毒装置において、内視鏡内の管路の詰まりを、流量測定により検出するときの検出精度を低下させることもない。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、内視鏡100に接続される洗浄用接続チューブのコネクタ部115aに発熱部が設けられているが、第2の実施の形態では、発熱部が内視鏡100に設けられ、内視鏡100の口金と洗浄用接続チューブ115との接触部分を加熱する。なお、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同じ構成要素については、同じ符号を用いて説明し、説明は省略する。

0107

また、以下では、洗浄用接続チューブ115Aが、吸引管路用の口金110Aに接続される場合を例に説明する。他の管路(送気送水管路、副送水管路、鉗子孔)の洗浄用接続チューブも同様であるので、説明は省略する。

0108

図10は、第2の実施の形態に係わる内視鏡と洗浄消毒装置との接続を説明するための図である。洗浄用接続チューブ115Aは、先端側のコネクタ部115a内の管路部材121Cにヒータは設けられておらず、ヒータ131は口金110Aa内に設けられている。

0109

ヒータ131は、口金110Aaのフランジ部の内周溝内に組み込まれ、接着剤などにより、固定されているニクロム線などの電熱線である。ヒータ131は、口金110Aaのフランジ部に沿って円環状に設けられており、洗浄用接続チューブ115Aの弾性部材124と口金110Aaとの接触面を加熱できるようになっている。すなわち、ヒータ131は、口金110Aaに設けられ、洗浄消毒装置1から消毒用の流体を供給するコネクタ部115Aとの接触部分を加熱するための加熱部を構成する。

0110

ヒータ131へ電力を供給するための信号線132は、図10に示すように、内視鏡100A内のスイッチ133,コイル134及び蓄電池135の直列回路に接続されている。スイッチ133は、リードスイッチであり、磁力によりオン、オフすることができるスイッチである。

0111

内視鏡100Aを洗浄消毒する処理中の所定のステップにおいて、洗浄消毒装置1に設けられたコイル141に電流を流すことによって、スイッチ133をオンにすることができる。そして、内視鏡内の管路の口金と洗浄用接続チューブのコネクタ部との接触部分の熱消毒が終了すると、スイッチ133はオフにされる。コイル141への電流供給の制御は、制御部70により、行われる。コイル141は、内視鏡100Aを洗浄消毒槽4にセットしたときに、スイッチ133の近傍にくるように洗浄消毒装置1内に配置されている。

0112

コイル134は、充電器135を充電するとき、あるいはヒータ131を加熱するときに、外部からの磁界を受けて、充電器134に電流を供給するための回路である。コイル134への磁界は、洗浄消毒装置1に設けられた送信コイル142により発生される。送信コイル142は、内視鏡100Aを洗浄消毒槽4にセットしたときに、コイル134の近傍にくるように洗浄消毒装置1内に配置されている。

0113

なお、図10において、一点鎖線で示すように、充電器135の充電は、内視鏡100Aが検査などに使用されているときに、例えば光源装置201からの電力供給を受けて行われるようにしてもよい。

0114

口金110Aに設けられたヒータ131の温度制御も、上述したように、図6で示したようなヒータ131と弾性部材124との接触面の温度が、所定の温度になるまでの時間により、行うことができる。

0115

よって、本実施の形態によっても、内視鏡内の管路の口金と洗浄チューブのコネクタ部との接触部分における消毒を確実に行うことができる内視鏡洗浄消毒装置及び内視鏡を実現することができる。

0116

さらに、上述した実施の形態及び各変形例の内視鏡洗浄消毒装置によれば、内視鏡洗浄消毒装置において、内視鏡内の管路の詰まりを、流量測定により検出するときの検出精度を低下させることもない。

0117

なお、上述した例では、コイル141,送信コイル142は、洗浄消毒装置1に設けられているが、洗浄用接続チューブ115Aのコネクタ部115aに設けてもよい。
さらになお、ヒータ131として、上述したシリコンラバーヒータを用いてもよい。

0118

また、上述したヒータ131は、電気により熱を発生する電熱線であるが、所定の電圧の供給を受けて、発熱する超音波振動子でもよい。
さらにまた、上述した例では、弾性部材124は、消毒用接続チューブ115Aのコネクタ部115aに設けられているが、口金110Aa側に設けるようにしてもよい。

0119

また、上述した各例のヒータは、電気により駆動されて発熱するものであるが、電気的な発熱をしないもの、化学反応による発熱するもの、あるいはマイクロ波により発熱するものでもよい。

0120

図11は、本実施の形態の変形例に係る、化学反応により発熱するヒータ131Aを、口金110Abの一部として、弾性部材124との接触面に配置した構成を示す図である。ヒータ131Aは、口金110Aaの先端部に設けられるリング状部材であり、例えば、第1の実施の形態の図9のヒータ125Bと同様の材料が選択される。そして、水との接触が開始した後、口金110Abの、弾性部材124との接触部分の温度が80℃に達して10分間経過するまでの時間を、タイマを用いて管理することにより、所定の消毒処理を行うことができる。水等の供給の制御は、制御部70により行われる。

0121

なお、ヒータ131Aは、第1の実施の形態の変形例で説明したヒータ125Bと同様に、マイクロ波を受けると発熱する材料であってもよい。その場合、マイクロ波の照射により、ヒータ131Aが80℃以上になる材料、例えば、第1の実施の形態の図9のヒータ125Bと同様の材料が選択される。マイクロ波の照射源は、内視鏡100Aが洗浄消毒槽4にセットされたときに、口金110Abの位置の近傍に配置される。

0122

そして、マイクロ波の照射が開始した後、口金110Abと弾性部材124の接触部分の温度が80℃に達して10分間経過するまでの時間を、タイマを用いて管理することにより、所定の消毒処理を行うことができる。

0123

また、内視鏡100及び洗浄用接続チューブ115Aの、ヒータ131A以外の部材は、マイクロ波の影響を受けない、セラミック等の材料が用いられる。しかし、マイクロ波の照射角、照射方向などを工夫することによって、ヒータ131A以外の部材に、金属などの材料を用いることもできる。

0124

以上のように、上述した本実施の形態及び各変形例によれば、内視鏡内の管路の口金と洗浄用接続チューブのコネクタ部との接触部分における消毒を確実に行うことができる内視鏡洗浄消毒装置、洗浄用消毒チューブあるいは内視鏡を実現することができる。

0125

さらに、上述した実施の形態及び各変形例の内視鏡洗浄消毒装置、洗浄用消毒チューブ及び内視鏡によれば、内視鏡洗浄消毒装置において、内視鏡内の管路の詰まりを、流量測定により検出するときの検出精度を低下させることもない。

0126

上述した各実施の形態及びそれらの各変形例にかかる洗浄用接続チューブ115、115Aにおける口金との接触部分の近傍は、高温になるので、その高温対策について、次に説明する。

0127

図12は、上述した第1の実施の形態の変形例に係る、冷却機構を有する洗浄用接続チューブのコネクタ部の構造を説明するための図である。図13は、図12のXIII−XIII線に沿った、コネクタ部115aの断面図である。

0128

図12に示すように、管路部材121Dは、軸回りに形成された管路151を内部に有し、かつ管路部材121Dの軸方向に形成された管路の内側に突出した円環状の突起部152を有する。管路151は、管路部材121の軸回りに略一周に亘って形成されている。管路部材121Dの内側には、管路151に連通する2つの連通路153,154の2つの開口153a、154aが形成されている。すなわち、開口153aから154aまでが、1つの流路を形成する。開口153aは、突起部152よりも、コネクタ部115aの先端側に形成され、開口154aは、突起部152よりも、コネクタ部115aの基端側に形成されている。

0129

ヒータ125による加熱後、ポート33あるいは34から洗浄用消毒チューブ115に液体、例えば水、を流すと、管路部材121内を通る水により、突起部152の前後で差圧が生じるので、水は、開口154aから連通路154を通って管路151を流れて、連通路153を通って開口153aから出る。その結果、ヒータ125によって熱くなった管路部材121は、管路部材121の内側を流れる水だけでなく、管路部材121の内部に形成された管路151を流れる水によっても冷却される。よって、熱くなった洗浄用接続チューブ115のコネクタ部を、迅速に冷却することができる。
なお、図13において、一点鎖線で示すように、コネクタ部115aの周囲を覆う、断熱性を有するカバー155を設けてもよい。

0130

また、ユーザに洗浄用消毒チューブの先端部の温度を表示、あるいはその先端部の温度が高いことを示す表示を行うようにしてもよい。
図14は、上述した第1の実施の形態の変形例に係る、温度表示部を有する洗浄用接続チューブ115の例を示す部分斜視図である。温度表示部161は、コネクタ部115aの管路部材121の外周面に、例えば、温度に応じて色が変化する塗料が塗布されることによって、構成されたものである。各反応温度に対応する温度表示が、その塗料の上に印刷される。温度表示の数字に対応する種類の塗料が塗布されている。図14では、斜線により、70℃の温度表示の部分の色が変化しているので、ユーザは、70℃であることが判る。反応温度部分の色が変化するので、ユーザは、コネクタ部115aの温度を認識することができる。

0131

図15は、上述した第1の実施の形態の変形例に係る、温度表示部を有する洗浄用接続チューブ115の他の例を示す部分斜視図である。温度表示部162は、コネクタ部115aの管路部材121の外周面に、例えば、所定の温度以上になると色が変化する塗料が塗布されることによって、構成されたものである。所定の温度以上、例えば40℃以上では、温度表示部162は、所定の色に変化、例えば赤色に変化する。温度表示部162の色が変化するので、ユーザは、コネクタ部115aの温度が高いことを認識することができる。

0132

なお、温度表示部162に文字が現れるようにしてもよい。図16は、図15の温度表示部162の変形例を示す図である。図16の温度表示部162aは、所定の温度以上、例えば40℃以上であると、所定の文字「DANGER」、「Attention」、「CAUTION」などが現れるようになっている。

0133

また、温度表示部をLEDなどの発光素子を用いても良い。図17は、上述した第1の実施の形態の変形例に係る、温度表示部として、LED表示部を有する洗浄用接続チューブ115のさらに他の例を示す部分斜視図である。LED表示部162bは、コネクタ部115aの管路部材121の外周面に、所定の温度以上になると発光するように制御される。例えば、洗浄消毒槽4にサーモグラフィ装置を設け、コネクタ部115aを撮像して、表面温度を画像データから計測し、計測された温度が制御部70に供給される。制御部70は、その計測された温度が、所定の温度以上、例えば40℃以上であるときは、LED表示部162bを駆動して点灯する。従って、LED表示部162bが点灯しているときは、ユーザは、コネクタ部115aの温度が高いことを認識することができる。
なお、LED表示部162bの代わりに、装置本体2のメイン操作パネル25の表示部に、コネクタ部115aが高温であることの文字、絵などの表示、あるいはコネクタ部115aの温度の表示を、行うようにしてもよい。
さらになお、コネクタ部115a内に温度センサを設け、その温度センサの出力を、制御部70に供給するようにして、LED表示部162bの点灯あるいはメイン操作パネル25の表示部への温度表示などを行うようにしてもよい。

0134

また、サーモグラフィ装置あるいはコネクタ部115a内の温度センサにより検出された温度が、所定の温度以下になったときに、ユーザがトップカバー4を開けることができるように、ロック機構を、洗浄消毒装置1に設けてもよい。

0135

さらにまた、コネクタ部115a内に、冷却装置、例えば、ペルチェ素子などから構成される冷却部材、を設け、検出された温度に応じて、冷却装置により、コネクタ部115aを冷却するようにしてもよい。

0136

以上のように、洗浄用接続チューブ115のコネクタ部が高温になることに対する対策を採ることによって、ユーザは、内視鏡の洗浄消毒を確実に行うことができる。

0137

なお、上述した各実施の形態及びそれらの各変形例では、ヒータは、HLDに準拠した消毒を行うためのヒータとして説明したが、内視鏡を滅菌する必要が有る場合は、ヒータは、所定の基準に応じて滅菌が行われるように、温度制御される。内視鏡は、内視鏡の種類(胃腸用器官用、脳外科用など)に応じて、あるいは、使用された手技に応じて、洗浄消毒時に、消毒でよいのか、滅菌でなければならないのかが、予め決められている。例えば、滅菌の場合、接触部分の温度が、15分間121℃となるように維持される。

0138

ヒータによる15分間121℃の加熱は、洗浄消毒の前に行っても良いし、洗浄消毒の後に行ってもよい。例えば、内視鏡の管路内を化学的な消毒をした後、洗浄消毒槽4の液体を排出し、かつ洗浄用接続チューブに洗浄液などが残存していない状態になった後に、ヒータによる加熱処理が行われる。あるいは、消毒の前に、ヒータによる加熱処理を行い、その後に、薬液による洗浄を行うようにしてもよい。しかし、加熱により汚れ物質熱変形して口金などに固着することも考えられるので、加熱処理は、洗浄消毒後が好ましい。

0139

その場合、内視鏡の情報を読み取る内視鏡情報読み取り部を、洗浄消毒装置あるいは洗浄用接続チューブに設け、洗浄消毒装置が、その内視鏡情報読み取り部により読み出された情報に基づいて、消毒と滅菌の切替を自動的に行うようにしてもよい。

0140

以上説明した洗浄消毒装置は、洗浄液、消毒液などの液体を用いる液薬消毒タイプであるが、EOGエチレンオキサイドガス)等の消毒用ガスを用いるガス消毒タイプであってもよい。

0141

本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。

0142

1内視鏡洗浄消毒装置、
2 装置本体、
3トップカバー、
4洗浄消毒槽、
5水道蛇口、
6洗浄ケース、
9給水管路、
10三方電磁弁、
11アルコールトレー、
11a洗剤タンク、
11bアルコールタンク、
12カセットトレー、
12a薬液ボトル、
13サブ操作パネル、
14ペダルスイッチ、
17給水フィルタ、
18 流液管路、
19 流液ポンプ、
20循環管路、
21チャンネル管路、
22洗剤ノズル、
24 給水循環ノズル、
25メイン操作パネル、
26チャンネルポンプ、
27チャンネルブロック、
28A〜28Dチャンネル電磁弁、
30ケース用管路、
31給水ホース接続口、
31a 給水ホース、
32水位センサ、
33ポート、
33a吸引管路用ポート
33b副送水管路用ポート、
34 ポート、
34a 送気送水管路用ポート
34b鉗子孔用ポート
36リリーフ弁、
40 洗剤用ポンプ、
41アルコール管路、
42アルコール供給ポンプ、
44エア管路、
45エアポンプ、
50 槽本体、
50t 底面、
50s 側面、
51テラス部、
51t テラス面、
52超音波振動子、
53ヒータ、
53a温度検知センサ、
55 排水口、56循環口、
58薬液タンク、
60排水ポンプ、
63吸引フィルタ、
65薬液ポンプ、
70 制御部、
71電源、
72信号線、
100、100A内視鏡、
101 操作部、
102ユニバーサルケーブル
103コネクタ、
110A〜110D口金、
111断熱部材、
115 内視鏡洗浄消毒装置用接続チューブ、
115a、115bコネクタ部、
115cチューブ部、
115c1管状部材
121、121A、121B、121C、121D管路部材、
122クリップ部材、
122aトーションバネ、
122b爪部材
122c軸部材、
123 溝
124、124A,124B弾性部材、
125 ヒータ、
125B ヒータ、
126 信号線、
127 スイッチ、
127Aコイル、
128 コイル、
128A送信コイル
129蓄電池、
131 ヒータ、
131A加熱部材
132 信号線、
133 スイッチ、
134 コイル、
135 蓄電池、
141 コイル、
142 送信コイル、
150流量センサ、
151管路、
152突起部、
153連通路、
153a 開口、
154 連通路、
154a 開口、155カバー、
161温度表示部、
162 温度表示部、
162a 温度表示部、
162bLED表示部

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