図面 (/)

技術 可塑剤含有ポリビニル(イソ)アセタールからの部分層を含有する減衰特性を有する薄膜積層体

出願人 クラレイユーロップゲゼルシャフトミットベシュレンクテルハフツング
発明者 マークスマイゼヤンベークハイゼンマーティンシュトイアーウーヴェケラーミヒャエルフランク
出願日 2012年7月23日 (7年2ヶ月経過) 出願番号 2012-163020
公開日 2013年2月4日 (6年8ヶ月経過) 公開番号 2013-023434
状態 特許登録済
技術分野 ガラスの接着 積層体(2)
主要キーワード 減衰挙動 ポリビニルアルコール基 エンボス加工プロセス インピーダンスヘッド ガラス複合体 工具温度 防音層 中間薄膜
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年2月4日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

課題

使用された可塑剤含有ポリビニルアセタールの選択により高い可塑剤相容性を示すが、それにも関わらず良好な防音を示す、防音特性を有する薄膜積層体を製造する。

解決手段

それぞれ少なくとも1の可塑剤及び少なくとも1のポリビニルアセタールを含有する少なくとも3の層A、B及びCから構成された薄膜積層体において、− 2つの外層A及びCが、18.5〜23質量%のポリビニルアルコール基の割合を有する少なくとも1のそれぞれ同じか又は異なるポリビニルアセタールを含有しており、− 少なくとも1の内層Bが、12〜18質量%のポリビニルアルコール基の割合を有する、少なくとも1のポリビニルアセタールを含有しており、かつ、− 層A、B又はCの少なくとも1が、少なくとも1のポリビニルイソアセタールを含有していることを特徴とする、薄膜積層体。

概要

背景

合わせ安全ガラスは一般に、2枚の板ガラスと、該板ガラスを接合する中間薄膜とからなる。薄膜材料として、主に、ポリビニルアルコールn−ブチルアルデヒドとの反応から得られる可塑剤含有ポリビニルブチラールPVB)が使用される。

合わせグレージングのますます重要となりつつある特徴の一つが、その防音特性であり、該特性は相応する中間層薄膜により調節可能である。

このために、しばしば2〜5の部分層を有する中間薄膜が使用され、その際、該部分層はその機械的強度の点で異なっているために、機械デカップリングによって防音が達成される。

可塑剤含有ポリビニルアセタールベースとする薄膜の種々の機械的強度は、例えば、その可塑剤含分、又は、使用されるポリビニルアセタール中のポリビニルアルコール−又はポリビニルアセテート基の割合により調節可能である。

一般に、PVB薄膜の機械的強度は、その可塑剤含分、又は、使用されるポリビニルアセタール中のポリビニルアルコール−又はポリビニルアセテート基の割合により調節可能である。

例えば、US5,340,654又はWO2006/102049には、第一の層が高い残留アセテート含分を有するポリビニルブチラールを含有し、かつ第二の層が低い残留アセテート含分を有するポリビニルブチラールを含有する多層系が記載されている。

同様に、WO2008/137367には、ポリビニルブチラールからの部分層がそのポリビニルアルコール含分の点で異なっている多層系が記載されている。

残留アセテート含分ないしポリビニルアルコール基の割合が相違しているため、部分層は異なる可塑剤含分、ひいては異なる機械的強度を有する。これにより、機械的デカップリング、ひいては改善された防音が達成される。

公知の多層薄膜は、ポリビニルアルコールとn−ブチルアルデヒドとの反応により得ることができるポリビニルブチラールをベースとしている。異なるポリビニルアルコール−又はアセテート含分を有するポリビニル(n)ブチラールを使用した場合には、層の可塑剤含分が相違する。この結果、層の機械的特性が相違し、この相違が大きいほど積層体防音性は高くなる。良好な防音は、概して結果として劣悪な機械的特性を招く。さらに、層は非相容性であり、即ち相互間の機械的結合をほとんど示さず、かつ相互に滑ることがある。非相容性の層はもはや相互に混和不可能であるため、この薄膜積層体はプロセスへの十分な再利用が不可能である。

概要

使用された可塑剤含有ポリビニルアセタールの選択により高い可塑剤相容性を示すが、それにも関わらず良好な防音を示す、防音特性を有する薄膜積層体を製造する。それぞれ少なくとも1の可塑剤及び少なくとも1のポリビニルアセタールを含有する少なくとも3の層A、B及びCから構成された薄膜積層体において、− 2つの外層A及びCが、18.5〜23質量%のポリビニルアルコール基の割合を有する少なくとも1のそれぞれ同じか又は異なるポリビニルアセタールを含有しており、− 少なくとも1の内層Bが、12〜18質量%のポリビニルアルコール基の割合を有する、少なくとも1のポリビニルアセタールを含有しており、かつ、− 層A、B又はCの少なくとも1が、少なくとも1のポリビニル(イソアセタールを含有していることを特徴とする、薄膜積層体。なし

目的

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

それぞれ少なくとも1の可塑剤及び少なくとも1のポリビニルアセタールを含有する少なくとも3の層A、B及びCから構成された薄膜積層体において、−2つの外層A及びCが、18.5〜23質量%のポリビニルアルコール基の割合を有する少なくとも1のそれぞれ同じか又は異なるポリビニルアセタールを含有しており、−少なくとも1の内層Bが、12〜18質量%のポリビニルアルコール基の割合を有する、少なくとも1のポリビニルアセタールを含有しており、かつ、−層A、B又はCの少なくとも1が、少なくとも1のポリビニルイソアセタールを含有していることを特徴とする、薄膜積層体。

請求項2

少なくとも1の層A、B又はCが、少なくとも1のポリビニル(n)アセタールを含有している、請求項1記載の薄膜積層体。

請求項3

2つの外層A、Cが、少なくとも1のそれぞれ同じか又は異なるポリビニル(イソ)アセタールを含有しており、かつ内層Bが、少なくとも1のポリビニル(n)アセタールを含有している、請求項1記載の薄膜積層体。

請求項4

2つの外層A、Cが、少なくとも1のそれぞれ同じか又は異なるポリビニル(n)アセタールを含有しており、かつ内層Bが、少なくとも1のポリビニル(イソ)アセタールを含有している、請求項1記載の薄膜積層体。

請求項5

2つの外層A、Cが、少なくとも1のそれぞれ同じか又は異なるポリビニル(イソ)アセタールを含有しており、かつ内層Bが、層A及びCとは異なる少なくとも1のポリビニル(イソ)アセタールを含有している、請求項1記載の薄膜積層体。

請求項6

ポリビニル(イソ)アセタールが、少なくとも1のポリビニルアルコールと、ケト基に対してアルファ位又はベータ位に少なくとも1の分岐を有する4〜10個の炭素原子を有する1以上の脂肪族ケト化合物との反応から生じたものである、請求項1から5までのいずれか1項記載の薄膜積層体。

請求項7

ポリビニル(n)アセタールが、少なくとも1のポリビニルアルコールと、2〜10個の炭素原子を有する1以上の脂肪族非分岐ケト化合物との反応から生じたものである、請求項1から5までのいずれか1項記載の薄膜積層体。

請求項8

中間層薄膜を用いて製造された、2mmガラス/0.8mm中間層薄膜/2mmガラスからの試験体が、ISO/PAS16940(2002年7月16日現在)により、1次モードに関して、17.5〜22.5℃の温度範囲内で、19%を上回る減衰値を有する、請求項1から7までのいずれか1項記載の薄膜積層体。

請求項9

薄膜積層体が層の共押出により製造されたものである、請求項1から8までのいずれか1項記載の薄膜積層体。

請求項10

薄膜積層体が層を組み合わせることにより製造されたものである、請求項1から8までのいずれか1項記載の薄膜積層体。

請求項11

自動車航空機船舶建築用グレージングファサード部材のためのガラス/薄膜積層体/ガラス複合体を製造するための、又は光起電性モジュールを製造するための、請求項1から10までのいずれか1項記載の薄膜積層体の使用。

技術分野

0001

本発明は、可塑剤含有ポリビニル(n)アセタール及び/又はポリビニル(イソ)アセタールをベースとする少なくとも3の層から構成されており、かつ音に関する良好な減衰特性を有する、例えば合わせ安全ガラスにおける中間層として好適な薄膜積層体に関する。

0002

本発明は、可塑剤含有ポリビニル(n)アセタール及び/又はポリビニル(イソ)アセタールをベースとする少なくとも3の層から構成されており、かつ良好な透過特性を有する、例えば合わせ安全ガラスにおける中間層として好適な薄膜積層体に関する。

背景技術

0003

合わせ安全ガラスは一般に、2枚の板ガラスと、該板ガラスを接合する中間薄膜とからなる。薄膜材料として、主に、ポリビニルアルコールn−ブチルアルデヒドとの反応から得られる可塑剤含有ポリビニルブチラールPVB)が使用される。

0004

合わせグレージングのますます重要となりつつある特徴の一つが、その防音特性であり、該特性は相応する中間層薄膜により調節可能である。

0005

このために、しばしば2〜5の部分層を有する中間薄膜が使用され、その際、該部分層はその機械的強度の点で異なっているために、機械デカップリングによって防音が達成される。

0006

可塑剤含有ポリビニルアセタールをベースとする薄膜の種々の機械的強度は、例えば、その可塑剤含分、又は、使用されるポリビニルアセタール中のポリビニルアルコール−又はポリビニルアセテート基の割合により調節可能である。

0007

一般に、PVB薄膜の機械的強度は、その可塑剤含分、又は、使用されるポリビニルアセタール中のポリビニルアルコール−又はポリビニルアセテート基の割合により調節可能である。

0008

例えば、US5,340,654又はWO2006/102049には、第一の層が高い残留アセテート含分を有するポリビニルブチラールを含有し、かつ第二の層が低い残留アセテート含分を有するポリビニルブチラールを含有する多層系が記載されている。

0009

同様に、WO2008/137367には、ポリビニルブチラールからの部分層がそのポリビニルアルコール含分の点で異なっている多層系が記載されている。

0010

残留アセテート含分ないしポリビニルアルコール基の割合が相違しているため、部分層は異なる可塑剤含分、ひいては異なる機械的強度を有する。これにより、機械的デカップリング、ひいては改善された防音が達成される。

0011

公知の多層薄膜は、ポリビニルアルコールとn−ブチルアルデヒドとの反応により得ることができるポリビニルブチラールをベースとしている。異なるポリビニルアルコール−又はアセテート含分を有するポリビニル(n)ブチラールを使用した場合には、層の可塑剤含分が相違する。この結果、層の機械的特性が相違し、この相違が大きいほど積層体防音性は高くなる。良好な防音は、概して結果として劣悪な機械的特性を招く。さらに、層は非相容性であり、即ち相互間の機械的結合をほとんど示さず、かつ相互に滑ることがある。非相容性の層はもはや相互に混和不可能であるため、この薄膜積層体はプロセスへの十分な再利用が不可能である。

先行技術

0012

US5,340/654
WO2006/102049
WO2008/137367
WO2011/078314A1
WO2011/081190A1
WO2011/024788A1
US2007014976
JP2011042552

発明が解決しようとする課題

0013

従って本発明の課題は、使用される可塑剤含有ポリビニルアセタールの選択により高い可塑剤相容性を示すが、それにも関わらず良好な防音を示す、防音特性を有する薄膜積層体を製造することであった。

課題を解決するための手段

0014

意想外にも、ポリビニル(イソ)アセタールをベースとする少なくとも1の層を含む薄膜積層体が、良好な可塑剤相容性を示し、かつ機械的強度が相違するために良好な減衰特性を有することが見出された。

0015

ポリビニル(イソ)アセタールを使用しない薄膜積層体は、例えばWO2006/102049A1、WO2011/078314A1、WO2011/081190A1、WO2011/024788A1、US2007014976及びJP2011042552から公知である。ポリビニル(イソ)アセタールの有利な特性は、ここでは記載されていない。

0016

従って、本発明の対象は、それぞれ少なくとも1の可塑剤及び少なくとも1のポリビニルアセタールを含有する少なくとも3の層A、B及びCから構成された薄膜積層体において、
− 2つの外層A及びCが、18.5〜23質量%のポリビニルアルコール基の割合を有する少なくとも1のそれぞれ同じか又は異なるポリビニルアセタールを含有しており、
− 少なくとも1の内層Bが、12〜18質量%のポリビニルアルコール基の割合を有する、少なくとも1のポリビニルアセタールを含有しており、かつ、
− 層A、B又はCの少なくとも1が、少なくとも1のポリビニル(イソ)アセタールを含有していることを特徴とする、薄膜積層体である。

0017

有利に、本発明による薄膜積層体は、少なくとも1のポリビニル(n)アセタールを含有する、少なくとも1の、特に2の層を含有している。相応して、本発明による薄膜積層体は、少なくとも1のポリビニル(イソ)アセタールを含有する、少なくとも1の、特に2の層を有することができる。

0018

本発明のこの変法において、薄膜積層体は、2つの外層A及びCが、少なくとも1のそれぞれ同じか又は異なるポリビニル(イソ)アセタールを含有しており、かつ内層Bが、少なくとも1のポリビニル(n)アセタールを含有しているように構成されていてよい。また、2つの外層A及びCが、少なくとも1のそれぞれ同じか又は異なるポリビニル(n)アセタールを含有しており、かつ内層Bが、少なくとも1のポリビニル(イソ)アセタールを含有していることもできる。

0019

本発明のもう1つの実施態様において、本発明による薄膜積層体は、少なくとも1のポリビニル(イソ)アセタールを含有する層A、B及びCのみから構成されていてよく、即ち、2つの外層A及びCは、少なくとも1のそれぞれ同じか又は異なるポリビニル(イソ)アセタールを含有しており、かつ内層Bは、少なくとも層A及びCとは異なる1のポリビニル(イソ)アセタールを含有している。

0020

本発明による薄膜積層体の防音効果を、厚さ2mmの2枚の板ガラスの間に貼り合わせられた厚さ0.8mmの中間層薄膜からの試験体に関するISO 16940:2008による減衰特性をもとに決定する。それぞれ1次モードを測定した。

0021

本発明による薄膜積層体の防音効果は、後の合わせガラス適用温度において最も高いことが望ましい。自動車用グレージングの場合、適用温度は約20℃であり、それというのも、窓ガラス冬季には加熱され、夏期には空調設備により冷却されるためである。本発明による薄膜は、言及された測定規定において、有利には17.5〜22.5℃の温度範囲内で最大の減衰を示し、ここで特に19%を上回る、有利には20%を上回る、特に有利には23%を上回る減衰値を有する。

0022

本発明により使用される層は、ポリビニルアルコールとそれぞれ「n」−(即ち、直鎖化合物)又は「イソ」−アルデヒドないし−ケト化合物(即ち、分岐化合物)とのアセタール化により得られるポリビニルアセタールを含有する。

0023

有利には、本発明により使用されるポリビニル(イソ)アセタールは、少なくとも1のポリビニルアルコールと、ケト基に対してアルファ位又はベータ位に少なくとも1の分岐を有する4〜10個の炭素原子を有する1以上の脂肪族ケト化合物との反応から生じる。ポリビニル(イソ)アセタールの製造に使用される脂肪族ケト化合物は、異なる層において、同じであってもよいし、異なっていてもよい。有利には、ポリビニル(イソ)アセタールを製造するための脂肪族ケト化合物は、異なる層において同一であり;特に有利には、ポリビニル(イソ)アセタールは、異なる層において化学的に同一であり、即ち、同じ割合のポリビニルアルコール−及びポリビニルアセテート基並びに重合度を有する。特に、ポリビニル(イソ)アセタールの製造のためにイソブチルアルデヒドが使用される。

0024

本発明により使用されるポリビニル(イソ)アセタールを製造する際に、記載された分岐ケト化合物の他にさらに、2〜10個の炭素原子を有する1以上の非分岐脂肪族ケト化合物をアセタール化に使用することも可能である。有利には、n−ブチルアルデヒド及び/又はアセトアルデヒドとイソ−ブチルアルデヒドとからの混合物が使用される。分岐ケト化合物から生じるポリビニル(イソ)アセタール中のアセタール基の割合は、分岐及び非分岐アセタール基からの合計の、60モル%超、有利には80モル%超であることが望ましい。

0025

本発明により使用されるポリビニル(n)アセタールは、特に、少なくとも1のポリビニルアルコールと、2〜10個の炭素原子を有する1以上の脂肪族非分岐ケト化合物との反応から生じる。有利には、このためにn−ブチルアルデヒドが使用される。

0026

本発明により使用されるポリビニル(n)アセタールを製造する際に、記載された非分岐ケト化合物の他にさらに、4〜10個の炭素原子を有する1以上の分岐脂肪族ケト化合物をアセタール化に使用することも可能である。有利には、n−ブチルアルデヒド及び/又はアセトアルデヒドとイソ−ブチルアルデヒドとからの混合物が使用される。非分岐ケト化合物から生じるポリビニル(n)アセタール中のアセタール基の割合は、分岐及び非分岐アセタール基からの合計の、60モル%超、有利には80モル%超であることが望ましい。

0027

ポリビニルアセタール(ポリビニル(イソ)−及びポリビニル(n)アセタール)を製造するために異なる層において使用されるポリビニルアルコールは、それぞれ同じか又は異なって、純粋であってもよいし、異なる重合度又は加水分解度を有するポリビニルアルコールの混合物であってもよい。

0028

異なる層におけるポリビニルアセタール(ポリビニル(イソ)−及びポリビニル(n)アセタール)のポリビニルアセテート含分は、相応する割合まで加水分解されたポリビニルアルコールを使用することにより調節可能である。ポリビニルアセテート含分によってポリビニルアセタールの極性は影響を受け、それによってそれぞれの部分薄膜の可塑剤相容性及び機械的強度も変化する。ポリビニルアルコールと複数のアルデヒド又はケト化合物からの混合物とのアセタール化を実施することも可能である。

0029

有利には、層は、該層に対して、それぞれ同じか又は異なって、0.1〜15質量%、有利には0.1〜8質量%、特に0.1〜3質量%のポリビニルアセテート基の割合を有するポリビニル(イソ)アセタールないしポリビニル(n)アセタールを含有する。0.1〜2質量%のポリビニルアセテート基の割合が極めて特に有利である。

0030

有利には、層A及びCは、該層に対して、それぞれ同じか又は異なって、19.0〜21質量%のポリビニルアルコール基の割合を有するポリビニル(イソ)アセタールないしポリビニル(n)アセタールを含有する。有利には、層Bは、該層に対して、14.0〜16.0質量%又は16.1〜18質量%のポリビニルアルコール基の割合を有するポリビニル(イソ)アセタールないしポリビニル(n)アセタールを含有する。

0031

層は、有利には、未架橋のポリビニル(イソ)アセタールないしポリビニル(n)アセタールを含有する。架橋したポリビニル(イソ)アセタール及び/又は架橋したポリビニル(n)アセタールの使用も同様に可能である。ポリビニルアセタールの架橋法は、例えばEP1527107B1及びWO2004/063231A1(カルボキシル基含有ポリビニルアセタールの熱的自己架橋)、EP1606325A1(ポリアルデヒドで架橋されたポリビニルアセタール)及びWO03/020776A1(グリオキシル酸で架橋されたポリビニルアセタール)に記載されている。

0032

内層Bにおける架橋したポリビニル(イソ)アセタール及び/又は架橋したポリビニル(n)アセタールの使用は、特に有利である。ここで特に、それぞれ未架橋の材料と比較して25〜200%だけ増加した溶液粘度を有する、架橋したポリビニル(イソ)アセタール及び/又は架橋したポリビニル(n)アセタールが使用される。例えば、未架橋の材料は80mPasの溶液粘度を有することができ、かつ架橋した材料は100〜250mPasの溶液粘度を有することができる。架橋したポリビニル(イソ)アセタール及びポリビニル(n)アセタールの製造には、ポリビニルアルコールと、言及されたケト化合物とジ−又はトリアルデヒド、例えばWO03/020776A1によるグルタルジアルデヒドとからの混合物との共アセタール化が考えられる。

0033

層A、B及びCにおいて使用されるポリビニルアセタール(ポリビニル(イソ)アセタール又はポリビニル(n)アセタール)は、3000を下回る、有利には200〜2800の、同じか又は異なる平均重合度を有することができる。有利には、層A、B及びCにおいて使用されるポリビニルアセタール(ポリビニル(イソ)アセタール又はポリビニル(n)アセタール)は、900〜2500の平均重合度を有する。

0034

一般に、可塑剤とポリビニルアセタールとの相容性は、該可塑剤の極性の低下に伴って低下する。そのため、極性が比較的高い可塑剤は、極性が比較的低い可塑剤よりも、ポリビニルアセタールとの相容性がより良好である。また、極性の低い可塑剤の相容性は、アセタール化度の増加に伴って、即ち、ヒドロキシ基の数、ひいてはポリビニルアセタールの極性の低下に伴って増加する。

0035

層のポリビニルアセタール基が相違している(n及びイソ)ことに基づいて、該層は、ポリビニルアルコール基の数が同じである場合に、結果的に可塑剤の滲出又は移行が生じることなく異なる量の可塑剤を吸収できる。可塑剤の量が相違していると、その結果として層の機械的特性も相違するため、層の機械的特性、ひいては薄膜積層体の機械的特性は、可塑剤及び/又は使用されるポリビニルアセタールのポリビニルアルコール含分の選択により調節することができる。

0036

層は、それぞれ同じか又は異なる可塑剤(第一、第二又は第三)を含有することができる。全ての層において化学的に同一の可塑剤を使用することが有利である。

0037

層は、PVB薄膜のために公知である以下の可塑剤の少なくとも1からの可塑剤又は可塑剤混合物を含有することができる:
− 多価脂肪族又は芳香族酸エステル、例えばジアルキルアジペート、例えばジヘキシルアジペート、ジオクチルアジペートヘキシルシクロヘキシルアジペート、ヘプチルアジペートとノニルアジペートとからの混合物、ジイソノニルアジペート、ヘプチルノニルアジペート、並びに、アジピン酸と、脂環式の又はエーテル結合を含有するエステルアルコールとのエステル、ジアルキルセバケート、例えばジブチルセバケート、並びに、セバシン酸と脂環式の又はエーテル結合を含有するエステルアルコールとのエステル、フタル酸のエステル、例えばブチルベンジルフタレート又はビス−2−ブトキシエチルフタレートシクロヘキサンジカルボン酸のエステル、例えば1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル
− 多価の脂肪族又は芳香族のアルコール又はオリゴエーテルグリコールと、1以上の非分岐又は分岐の脂肪族又は芳香族の置換基とのエステル又はエーテル、例えばジ−、トリ−又はテトラグリコールと、直鎖又は分岐の脂肪族又は脂環式のカルボン酸とのエステル;後者の群の例として、ジエチレングリコール−ビス−(2−エチルヘキサノエート)、トリエチレングリコール−ビス−(2−エチルヘキサノエート)、トリエチレングリコール−ビス−(2−エチルブタノエート)、テトラエチレングリコール−ビス−n−ヘプタノエート、トリエチレングリコール−ビス−n−ヘプタノエート、トリエチレングリコール−ビス−n−ヘキサノエートテトラエチレングリコールジメチルエーテル及び/又はジプロピレングリコールベンゾエート
− 脂肪族又は芳香族のエステルアルコールとのリン酸エステル、例えばトリス(2−エチルヘキシルホスフェート(TOF)、トリエチルホスフェートジフェニル−2−エチルヘキシルホスフェート、及び/又はトリクレシルホスフェート、
クエン酸コハク酸及び/又はフマル酸のエステル。

0038

とりわけ有利には、1以上の以下の可塑剤が使用される:ジ−2−エチルヘキシルセバケート(DOS)、ジ−2−エチルヘキシルアジペート(DOA)、ジヘキシルアジペート(DHA)、ジブチルセバケート(DBS)、トリエチレングリコール−ビス−n−ヘプタノエート(3G7)、テトラエチレングリコール−ビス−n−ヘプタノエート(4G7)、トリエチレングリコール−ビス−2−エチルヘキサノエート(3GOもしくは3G8)、テトラエチレングリコール−ビス−n−2−エチルヘキサノエート(4GOもしくは4G8)、ジ−2−ブトキシエチルアジペート(DBEA)、ジ−2−ブトキシエトキシエチルアジペート(DBEEA)、ジ−2−ブトキシエチルセバケート(DBES)、ジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP)、ジ−イソノニルフタレート(DINP)、トリエチレングリコール−ビス−イソノナノエート、トリエチレングリコール−ビス−2−プロピルヘキサノエート、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル(DINCH)、トリス(2−エチルヘキシル)ホスフェート(TOF)及びジプロピレングリコールベンゾエート。

0039

付加的に、該層は他の添加剤、例えば残量の水、UV吸収剤酸化防止剤、付着調整剤、蛍光増白剤、安定剤、着色剤加工助剤有機又は無機ナノ粒子熱分解法シリカ及び/又は界面活性剤を含有してよい。

0040

本発明の一変法において、全ての層は、上述の添加剤を実質的に同じ濃度で有する。本発明の特別な一変法において、層の少なくとも1つは付着調整剤(付着防止剤)を有しない。付着防止剤とは、本発明の範囲内で、ガラス面への可塑剤含有ポリビニルアセタール薄膜の付着性を調整し得る化合物と理解される。この種の化合物は当業者に公知であり;実際には、このために、頻繁に有機酸アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、例えば酢酸カリウムマグネシウムが使用される。

0041

同様に、層の少なくとも1つが、剛性の改善のためにSiO2 0.001〜20質量%、有利には1〜15質量%、殊に5〜10質量%を、場合によりAl2O3又はZrO2がドープされた形で含有することも可能である。

0042

薄膜積層体の内側の層は、防音特性が悪影響を受けて変化しない限りは、ほぼ任意の厚さで使用することができる。そのため、全ての層が同じ厚さを有することができるが、しかしながら異なる厚さの層の組み合わせも可能である。三層複合体としての本発明による薄膜積層体の有利な配置の場合、外側にある層A及びCは実質的に同じ厚さを有するが、その一方で防音層Bは出来る限り薄くてもよい。例えば、薄膜積層体の全厚が0.76mmである場合、防音層Bは0.05〜0.20mmの厚さを有することができる。

0043

本発明による薄膜積層体は、有利には、例えば0.38、0.76、1.14mm(即ち、0.38mmの倍数)の工業的に慣例である全厚を有する。

0044

本発明による薄膜積層体を製造する際に、層をまず単独で押出成形により製造し、次いで機械的に、例えば一緒ロールに巻き取ってまとめ、本発明による中間層薄膜とすることができる。薄膜積層体を層の同時の共押出により製造することも可能である。共押出は、例えば相応して備えられた多層ノズル又はフィードブロックを用いて行うことができる。

0045

自動車分野においては頻繁に、上方領域内にいわゆるシェードバンド(Farbband)を有する薄膜が使用される。このために、薄膜の上部を、相応して着色されたポリマー溶融物と共押出することもできるし、多層系において層の1つが異なる着色を有することもできる。本発明において、これは少なくとも1の層の全体的又は部分的な着色によって実現可能である。

0046

一般に本発明による薄膜積層体もしくは層の製造は、特定の条件(溶融圧力溶融温度及び工具温度)下に、溶融破壊表面、即ち確率論的な表面粗さの保持下に押出又は共押出によって行われる。

0047

また、すでに製造された本発明による薄膜積層体に、エンボス加工プロセスによって、少なくとも1のロール対の間で、規則的な、確率論的ではない粗さを付与することもできる。エンボスされた薄膜は、合わせガラス製造に際して一般に改善された脱気挙動を示し、かつ有利には自動車分野において使用される。本発明による薄膜積層体は、製造法とは無関係に、片面又は特に有利には両面に施与された、15〜150μmの粗さRz、有利には15〜100μmのRz、特に有利には20〜80μmのRz、特に40〜75μmのRzを有する表面構造を有する。

0048

ポリビニルアセタールをベースとする薄膜の原則的な製造及び組成は、例えばEP185863B1、EP1118258B1、WO02/102591A1、EP1118258B1又はEP387148B1に記載されている。

0049

本発明による薄膜積層体は、ガラス/薄膜積層体/ガラス、ガラス/薄膜積層体/プラスチック−又はプラスチック/薄膜積層体/プラスチック−複合体の製造に好適である。プラスチック板として、特にポリカーボネート、PET又はPMMAからのプラスチックが使用される。

0050

該薄膜積層体は、自動車、航空機船舶建築用グレージング、ファサード部材のためのガラス/薄膜積層体/ガラス、ガラス/薄膜積層体/プラスチック−又はプラスチック/薄膜積層体/プラスチック−複合体の製造に、又は光起電性モジュールの製造に、特に好適である。

0051

本発明による薄膜積層体は特に、当業者に公知の方法で、1以上の板ガラスと貼り合わせることにより合わせ安全ガラスを製造するのに使用され得る。合わせ安全ガラスは、自動車分野において例えばフロントガラスとして、また建築分野において窓又は透明なファサード部材において、又は家具組立においても使用され得る。

0052

HUD機能を有するフロントガラスに関しては、層A、B又はCの少なくとも1に楔形の断面を備えることが有利である。特に、層Bは楔形の、層A及びBは同じ形状の(面平行の)断面を有することができる。

0053

測定法
PVBのポリビニルアルコール−及びポリビニルアセテート含分の測定は、ASTMD 1396−92により行われる。アセタール化度(=ブチラール含分)は、ASTM D 1396−92により測定されたポリビニルアルコール−及びポリビニルアセテート含分からの合計から、足して100となる部分として算出されることができる。質量%からモル%への換算は、当業者に公知の式に従って行われる。

0054

薄膜の可塑剤含分は、薄膜のエタノール中への溶解及び引き続く定量的ガスクロマトグラフィーによって測定される。部分薄膜の可塑剤含分を測定するために、多層薄膜は、約1週間のコンディショニング時間後に、即ち可塑剤の移行が実質的に完了した後に再び分離され、かつ個々に測定されなければならない。

0055

減衰挙動の測定
薄膜の減衰特性を、ISO 16940:2008に従った機械インピーダンスの測定によって決定する。そのために薄膜を厚さ2mmの2枚の板ガラスの間に貼り合わせ、かつ、これから300×25mmの寸法を有する試験片を切断する。このガラス試験体の中央に、シアノアクリレート接着剤によりセメントスタッドUA0866型/Bruel&Kjaer社)を施与する。該セメントスタッドにより、該試験体とインピーダンス測定ヘッド(8001型/Bruel&KjaerGmbH社)とをネジ直接接合させることができる。インピーダンス測定ヘッドは、ガラス試験体の一箇所で、1〜10000Hzの周波数範囲にわたり、力及び加速度を同時に測定することが可能である。この場合、インピーダンスヘッド加振器(4809型/Bruel&Kjaer GmbH社)の振動テーブルの直上に存在し、該加振器を介して所望の力が伝達される。どちらも、有利には0〜40℃の温度範囲にわたって減衰特性の測定を可能にする、制御可能な、隔離された加熱キャビネット(Binder社)内に存在する。それから、同時に信号受信機としても機能するノイズ信号発生器(PULSE Frontend Type 3560B−040/Bruel&Kjaer GmbH社)によってノイズを発生させる。ノイズは、電力増幅器(2718型/Bruel&Kjaer GmbH社)を介して加振器に伝達される。この場合、周波数範囲は0〜5000Hzを包含する。それから、発生した振動に対するガラス試験体の応答を、種々の温度で直接インピーダンスヘッドを介して力/加速度の記録作成によって測定し、かつ分析ソフトウェア(PULSEFFTAnalysis 7770N2型/Bruel&Kjaer GmbH社)により評価することができる。力及び加速度からの測定された伝達関数から、ガラス試験体の振動モードnの様々な固有周波数f、並びにその半値幅を測定することができる。ここで、半値幅Δfを信号最大値より3dB下に選択する。関係式η=Δf/fにより、種々の固有周波数での損失係数ηもしくは減衰を決定することができる。高い損失係数もしくは高いパーセンテージ減衰値が、防音特性の等級一基準である。ここで、考慮される0〜40℃の温度範囲内での可能な限り幅広減衰曲線が重要である。

0056

材料の減衰特性は温度に依存するので、試験体を、原則的に吸音性ガラスの適用範囲網羅する選択された温度範囲内で、5℃間隔で測定した。

0057

薄膜の引張特性の測定
薄膜の引裂強さ及び破断点伸びに関する値を、引張試験機(TIRA社)を用いてISO 527により200mm/分の速度で測定した。

0058

実施例:
1)ポリビニル(n)アセタールに関する一般的合成法
ポリビニルアルコールMowiol 28-99(Kuraray EuropeGmbH社の市販品)100質量部を、90℃に加熱しながら水975質量部中に溶解させた。温度40℃でn−ブチルアルデヒド57.5質量部を添加し、温度12℃で撹拌下に20%塩酸75質量部を添加した。この混合物をポリビニルブチラール(PVB)の析出後に73℃に加熱し、この温度で2時間撹拌した。室温への冷却後にPVBを分離し、水で中性となるように洗浄し、乾燥させた。20.3質量%のポリビニルアルコール含分及び0.9質量%のポリビニルアセテート含分を有するPVBが得られた。

0059

2)14.1質量%のポリビニルアルコール含分を有するポリビニル(n)アセタールに関する合成法
ポリビニルアルコールMowiol 30-92(2100の平均重合度を有するKuraray EuropeGmbH社の市販品)100質量部を、90℃に加熱しながら水975質量部中に溶解させた。温度40℃でn−ブチルアルデヒド56.8質量部及びグルタルジアルデヒド0.06質量部を添加し、温度12℃で撹拌下に20%塩酸100質量部を添加した。この混合物をポリビニルブチラール(PVB)の析出後に69℃に加熱し、この温度で2時間撹拌した。室温への冷却後にPVBを分離し、水で中性となるように洗浄し、乾燥させた。14.1質量%のポリビニルアルコール含分及び8.8質量%のポリビニルアセテート含分を有するPVBが得られた。

0060

3)15.1質量%のポリビニルアルコール含分を有するポリビニル(n)アセタールに関する合成法
ポリビニルアルコールMowiol 30-92(2100の平均重合度を有するKuraray EuropeGmbH社の市販品)100質量部を、90℃に加熱しながら水975質量部中に溶解させた。温度40℃でn−ブチルアルデヒド55.5質量部及びグルタルジアルデヒド0.06質量部を添加し、温度12℃で撹拌下に20%塩酸100質量部を添加した。この混合物をポリビニルブチラール(PVB)の析出後に69℃に加熱し、この温度で2時間撹拌した。室温への冷却後にPVBを分離し、水で中性となるように洗浄し、乾燥させた。15.1質量%のポリビニルアルコール含分及び8.5質量%のポリビニルアセテート含分を有するPVBが得られた。

0061

4)14.4質量%のポリビニルアルコール含分を有するポリビニル(イソ)アセタールに関する合成法
ポリビニルアルコールMowiol 30-92(Kuraray EuropeGmbH社の市販品)100質量部を、90℃に加熱しながら水975質量部中に溶解させた。温度40℃でイソブチルアルデヒド68.6質量部及びグルタルジアルデヒド0.06質量部を添加し、温度12℃で撹拌下に20%塩酸100質量部を添加した。この混合物をポリビニルブチラール(PVB)の析出後に69℃に加熱し、この温度で2時間撹拌した。室温への冷却後にPVBを分離し、水で中性となるように洗浄し、乾燥させた。14.4質量%のポリビニルアルコール含分及び8.7質量%のポリビニルアセテート含分を有するPVBが得られた。

0062

5)15.6質量%のポリビニルアルコール含分を有するポリビニル(イソ)アセタールに関する合成法
ポリビニルアルコールMowiol 30-92(Kuraray EuropeGmbH社の市販品)100質量部を、90℃に加熱しながら水975質量部中に溶解させた。温度40℃でイソブチルアルデヒド67.6質量部及びグルタルジアルデヒド0.06質量部を添加し、温度12℃で撹拌下に20%塩酸100質量部を添加した。この混合物をポリビニルブチラール(PVB)の析出後に69℃に加熱し、この温度で2時間撹拌した。室温への冷却後にPVBを分離し、水で中性となるように洗浄し、乾燥させた。15.6質量%のポリビニルアルコール含分及び8.6質量%のポリビニルアセテート含分を有するPVBが得られた。

0063

6)16.4質量%のポリビニルアルコール含分を有するポリビニル(イソ)アセタールに関する合成法
ポリビニルアルコールMowiol 30-92(Kuraray EuropeGmbH社の市販品)100質量部を、90℃に加熱しながら水975質量部中に溶解させた。温度40℃でイソブチルアルデヒド66.6質量部及びグルタルジアルデヒド0.06質量部を添加し、温度12℃で撹拌下に20%塩酸100質量部を添加した。この混合物をポリビニルブチラール(PVB)の析出後に69℃に加熱し、この温度で2時間撹拌した。室温への冷却後にPVBを分離し、水で中性となるように洗浄し、乾燥させた。16.4質量%のポリビニルアルコール含分及び8.5質量%のポリビニルアセテート含分を有するPVBが得られた。

0064

7)17.9質量%のポリビニルアルコール含分を有するポリビニル(イソ)アセタールに関する合成法
ポリビニルアルコールMowiol 30-92(Kuraray EuropeGmbH社の市販品)100質量部を、90℃に加熱しながら水975質量部中に溶解させた。温度40℃でイソブチルアルデヒド60.8質量部及びグルタルジアルデヒド0.06質量部を添加し、温度12℃で撹拌下に20%塩酸100質量部を添加した。この混合物をポリビニルブチラール(PVB)の析出後に69℃に加熱し、この温度で2時間撹拌した。室温への冷却後にPVBを分離し、水で中性となるように洗浄し、乾燥させた。17.9質量%のポリビニルアルコール含分及び8.6質量%のポリビニルアセテート含分を有するPVBが得られた。

0065

薄膜の製造
第1表による組成の部分層から組み合わせることにより薄膜を製造した。可塑剤として3G8(トリエチレングリコール)を使用した。

0066

実施例1〜4は、外層においてそれぞれ同じポリビニルアルコール−及びポリビニルアセテート含分を有する、ポリビニル(n)ブチラール/ポリビニル(イソ)ブチラール/ポリビニル(n)ブチラールの構造を有する、本発明による薄膜を示す。

0067

比較例1及び2は、内層及び外層に関して示されたポリビニルアルコール−及びポリビニルアセテート含分を有する、ポリビニル(n)ブチラール/ポリビニル(n)ブチラール/ポリビニル(n)ブチラールの構造を有する、本発明によらない薄膜を示す。

0068

第2表は、薄膜の物理的データを示す。本発明による薄膜は、20℃で、同等のPVA含分を有する比較例よりも良好な減衰を示すことが明らかとなった。使用したポリビニルアセタールのPVA含分は、薄膜の減衰特性に関して重要である。高いPVA含分を有する薄膜は、通常、可塑剤含分が同じである場合に、所定の温度(ここでは20℃)で、低いPVA含分を有する薄膜よりも劣悪な減衰を示す。しかしながら実施例3及び4において、本発明による薄膜は、高いPVA含分であっても、20℃で極めて良好な減衰特性を示す。これは、本発明による薄膜の改善された可塑剤相容性により、減衰極大をより低い温度へとシフトさせることができるためである。より高度の可塑剤の吸収は、通常は、薄膜の機械的特性、例えば引裂強さの悪化を意味する。しかしながら、実施例1及び2における本発明による薄膜は、それどころか、類似のPVA含分を有する比較例1及び2よりも改善された引裂強さを示すことが明らかとなった。

0069

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 住友化学株式会社の「 積層体」が 公開されました。( 2019/08/22)

    【課題】フィルム表面の凹凸(オレンジピール)が生じ難く、良好な外観および視認性を有する、ポリイミド系高分子に基づく透明樹脂フィルムを含む積層体を提供することを目的とすることを目的とする。【解決手段】ポ... 詳細

  • ユーエムジー・エービーエス株式会社の「 被覆成形体」が 公開されました。( 2019/08/22)

    【課題】耐候性に優れ、基材と被覆層との密着性にも優れる被覆成形体を提供する。【解決手段】本発明の被覆成形体10は、基材11と、基材11の表面を被覆する被覆層12とを備え、被覆層12は、グラフト共重合体... 詳細

  • コニカミノルタ株式会社の「 グラフェン積層体とその製造方法」が 公開されました。( 2019/08/15)

    【課題】本発明の課題は、熱拡散シートに適した、良好な熱伝導性を示すグラフェン積層体を提供することである。また、安価なその製造方法を提供することである。【解決手段】本発明のグラフェン積層体は、酸化グラフ... 詳細

この 技術と関連性が強い法人

関連性が強い法人一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ