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技術 医療用実習システム

出願人 学校法人日本歯科大学株式会社モリタ製作所
発明者 羽村章秋山仁志原節宏宇塚聡宮下渉西川和夫西村巳貴則磯川幸彦中井照二彦坂美穂
出願日 2011年7月14日 (10年7ヶ月経過) 出願番号 2011-155513
公開日 2013年1月31日 (9年0ヶ月経過) 公開番号 2013-020202
状態 特許登録済
技術分野 電気的に作動する教習具 教示用装置 歯科用機器・補助機器 看護設備、治療台 音声認識
主要キーワード 評価対象項目 急速継手 駆動部位 受診データ 舌部材 レーザ切削 声掛け 左右均
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年1月31日)のものです。
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図面 (9)

課題

同時に複数の医療用実習装置を用いて医療実習を実施するための技術を提供する。

解決手段

医療用実習システム100は、それぞれで歯科実習が実施される複数の医療用実習装置10を備えている。複数の医療用実習装置10のそれぞれは、擬似患者体2および診療台3を備えている。また、医療用実習システム100は、擬似患者体2の動作を制御する中央制御部90と、擬似患者体2の頭部模型2aの表情を変化させる擬似患者体駆動部2Aと、医療実習において、擬似患者体2の動作内容を示す情報が記述されている複数の医療用実習シナリオの中から、特定の医療用実習シナリオを選択するための表示部92(シナリオ選択部)とを備えており、中央制御部90は、選択された医療用実習シナリオを実行する。

概要

背景

従来、歯科実習などでは、実習目的に応じた顎模型実習者診療台の一部として取り付け、実習者が指導者指導に基づき実習を行うことが行われている。また、歯科実習において、人型擬似患者体を使って歯科実習を行うことがこれまでにも提案されている(例えば特許文献1)。

具体的に特許文献1では、診療台や診療器具に関する検出信号を取り込み、これらの検出信号から診療行為の内容が把握される。また、実習中には、操作者駆動指示に応じて、擬似患者体が動作したり、その表情が変化したりする。このような擬似患者体を用いることで、擬似患者体の各種状態を実習者に知覚させることで、より効果的な医療実習を行うことができる。

概要

同時に複数の医療用実習装置を用いて医療実習を実施するための技術を提供する。医療用実習システム100は、それぞれで歯科実習が実施される複数の医療用実習装置10を備えている。複数の医療用実習装置10のそれぞれは、擬似患者体2および診療台3を備えている。また、医療用実習システム100は、擬似患者体2の動作を制御する中央制御部90と、擬似患者体2の頭部模型2aの表情を変化させる擬似患者体駆動部2Aと、医療実習において、擬似患者体2の動作内容を示す情報が記述されている複数の医療用実習シナリオの中から、特定の医療用実習シナリオを選択するための表示部92(シナリオ選択部)とを備えており、中央制御部90は、選択された医療用実習シナリオを実行する。

目的

本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、同時に複数の医療用実習装置を用いて医療実習を実施するための技術を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

医療実習に用いられる擬似患者体を含む複数の医療用実習装置と、前記擬似患者体の動作を制御する中央制御部と、前記擬似患者体の顔の表情を変化させる擬似患者体駆動部と、前記医療実習における前記擬似患者体の動作内容を示す情報が記述されている複数の医療用実習シナリオの中から、特定の医療用実習シナリオを選択するためのシナリオ選択部と、を備え、前記中央制御部は、前記シナリオ選択部によって選択された医療用実習シナリオを実行する医療用実習システム

請求項2

請求項1に記載の医療用実習システムにおいて、複数の前記医療用実習装置において実施される実習状況撮影する撮影部と、前記撮影部によって撮影された撮影画像を表示する表示部と、関撮影部が撮影した撮影画像を記憶する記憶部と、を備えている医療用実習システム。

請求項3

請求項2に記載の医療用実習システムにおいて、前記撮影部は、1台毎の前記医療用実習装置における実習状況を撮影する第一撮影部と、2台以上の前記医療実習装置を含むようにして撮影する第二撮影部と、を含む医療用実習システム。

請求項4

請求項3に記載の医療用実習システムにおいて、前記表示部は、前記第一撮影部が撮影した撮影画像と前記第二撮影部が撮影した撮影画像とを切り替え可能に表示する医療用実習システム。

請求項5

請求項1から4までのいずれか1項に記載の医療用実習システムにおいて、複数の前記医療用実習装置のそれぞれに設けられ、実習者が発する音声を取得するマイクと、前記マイクによって取得された音声データに基づいて、前記実習者が発した音声を認識する音声認識部と、音声を出力するスピーカーと、をさらに備える医療用実習システム。

請求項6

請求項1から5までのいずれか1項に記載の医療用実習システムにおいて、前記擬似患者体を用いて行われる医療実習に関して、実習者の行為を予め定められた評価基準に基づいて評価する評価部、をさらに備え、前記評価部による評価結果を前記表示部に表示する医療用実習システム。

請求項7

請求項1から6までのいずれか1項に記載の医療用実習システムにおいて、前記特定の医療用実習シナリオが実行されている途中において、前記擬似患者体に前記特定の医療用実習シナリオに規定されていない動作を実行させるための駆動指示を入力するための駆動指示部、をさらに備えている医療用実習システム。

請求項8

請求項1から7までのいずれか1項に記載の医療用実習システムにおいて、前記医療用実習装置は、該擬似患者体が載置される診療台、をさらに含む医療用実習システム。

技術分野

0001

この発明は、医療用実習システムに関し、特に、複数の診療実習装置を用いて医療実習を行う技術に関する。

背景技術

0002

従来、歯科実習などでは、実習目的に応じた顎模型実習者診療台の一部として取り付け、実習者が指導者指導に基づき実習を行うことが行われている。また、歯科実習において、人型擬似患者体を使って歯科実習を行うことがこれまでにも提案されている(例えば特許文献1)。

0003

具体的に特許文献1では、診療台や診療器具に関する検出信号を取り込み、これらの検出信号から診療行為の内容が把握される。また、実習中には、操作者駆動指示に応じて、擬似患者体が動作したり、その表情が変化したりする。このような擬似患者体を用いることで、擬似患者体の各種状態を実習者に知覚させることで、より効果的な医療実習を行うことができる。

先行技術

0004

国際公開第2008/023464号パンフレット

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上記特許文献1では、1台の擬似患者体を使った医療実習を行うことしかできない。すなわち、複数人が同時に医療実習を行ったり、または1人の実習者が複数の医療実習を同時に行ったりすることができなかった。

0006

本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、同時に複数の医療用実習装置を用いて医療実習を実施するための技術を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上記の課題を解決するため、第1の態様は、医療実習に用いられる擬似患者体を含む複数の医療用実習装置と、前記擬似患者体の動作を制御する中央制御部と、前記擬似患者体の顔の表情を変化させる擬似患者体駆動部と、前記医療実習における前記擬似患者体の動作内容を示す情報が記述されている複数の医療用実習シナリオの中から、特定の医療用実習シナリオを選択するためのシナリオ選択部とを備え、前記中央制御部は、前記シナリオ選択部によって選択された医療用実習シナリオを実行する。

0008

また、第2の態様は、第1の態様に係る医療用実習システムにおいて、複数の前記医療用実習装置において実施される実習状況撮影する撮影部と、前記撮影部によって撮影された撮影画像を表示する表示部と、関撮影部が撮影した撮影画像を記憶する記憶部とを備えている。

0009

また、第3の態様は、第2の態様に係る医療用実習システムにおいて、前記撮影部は、1台毎の前記医療用実習装置における実習状況を撮影する第一撮影部と、2台以上の前記医療実習装置を含むようにして撮影する第二撮影部とを含む。

0010

また、第4の態様は、第3の態様に係る医療用実習システムにおいて、前記表示部は、前記第一撮影部が撮影した撮影画像と前記第二撮影部が撮影した撮影画像とを切り替え可能に表示する。

0011

また、第5の態様は、第1から第4までの態様のいずれか1態様に係る医療用実習システムにおいて、複数の前記医療用実習装置のそれぞれに設けられ、実習者が発する音声を取得するマイクと、前記マイクによって取得された音声データに基づいて、前記実習者が発した音声を認識する音声認識部と、音声を出力するスピーカーとをさらに備える。

0012

また、第6の態様は、第1から第5までの態様のいずれか1態様に係る医療用実習システムにおいて、前記擬似患者体を用いて行われる医療実習に関して、実習者の行為を予め定められた評価基準に基づいて評価する評価部、をさらに備え、前記評価部による評価結果を前記表示部に表示する。

0013

また、第7の態様は、第1から第6までの態様のいずれか1態様に係る医療用実習システムにおいて、前記特定の医療用実習シナリオが実行されている途中において、前記擬似患者体に前記特定の医療用実習シナリオに規定されていない動作を実行させるための駆動指示を入力するための駆動指示部、をさらに備えている医療用実習装置。

0014

また、第8の態様は、第1から第7までの態様のいずれか1態様に係る医療用実習システムにおいて、前記医療用実習装置は、該擬似患者体が載置される診療台、をさらに含む。

発明の効果

0015

第1から第6までの態様に係る医療用実習システムによると、医療用実習シナリオに沿った医療実習を、複数の擬似患者体を用いて実施することができる。したがって、同時に複数の医療実習を行うことができる。また、擬似患者体の表情を変化させることで、実習者が臨場感のある医療実習を行うことができる。

0016

また、第2の態様に係る医療用実習システムによると、実習状況を表示部に映すことで、実習状況を確認することができる。また実習状況の撮影画像を記憶部に保存することで、後で再生することができる。したがって、医療実習の確認や復習などを適宜行うことができる。

0017

第3の態様に係る医療用実習システムによると、複数の医療用実習装置を用いて医療実習が行われる際にも、第一撮影部によって複数の医療用実習装置を個別的に撮影できるし、第二撮影部によって複数の医療用実習装置を包括的に撮影することができる。したがって、1人の実習者が医療用実習装置間の移動する様子、実習者が他の実習状況を覗いたりする様子、または、他の実習者と意志疎通を図ったりする様子を監視することができる。したがって、実習状況をより的確に把握することができる。

0018

第4の態様に係る医療用実習システムによると、表示部の表示領域を有効に利用することができる。

0019

第5の態様に係る医療用実習システムによると、医療実習中において、発声により患者と意志疎通を図る訓練を行うことができる。

0020

第6の態様に係る医療用実習システムによると、実習内容を客観的に評価することができる。

0021

第7の態様に係る医療用実習システムによると、実習中に起こる不慮の事態に対する実習者の訓練ができる。これにより、想定外の事柄が起こったときにも冷静に対応できるように、医療従事者育成を図ることができる。

0022

第8の態様に係る医療用実習システムによると、診療台に擬似患者体が載置されることによって、実習者は、実際の診療に近い状態での医療実習を行うことができる。

図面の簡単な説明

0023

実施形態に係る医療用実習システムの概略上面図である。
医療用実習装置の全体を示す外観図である。
医療用実習システムの機能ブロック図である。
要部を破断して内部構造を示した擬似患者体の頭部模型の正面図である。
表示部に表示される画面の一例を示す図である。
表示部に表示される俯瞰画像を示す図である。
医療用実習システム100において歯科実習が行われる際の流れ図である。
変形例に係る表示部において表示される画像を示す図である。

実施例

0024

以下、図面を参照して実施形態を詳細に説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。

0025

<1. 実施形態>
図1は、実施形態に係る医療用実習システム100の概略上面図である。また、図2は、医療用実習装置10の全体を示す外観図である。また、図3は、医療用実習システム100の機能ブロック図である。

0026

図1に示したように、医療用実習システム100は、複数の医療用実習装置10と、中央制御部90と、表示部92とを備えている。医療用実習システム100は、1人または複数の実習者が歯科実習を行う様子を、監督者(指導者、教官など)が監督するように構成されている。なお、図1においては、医療用実習装置10が8台設けられている例を図示しているが、少なくとも2台以上備えておればよい。

0027

医療用実習装置10のそれぞれには、診療台3が設けられている。この診療台3には、後述するように、医療実習の模擬患者となる人が着座したり、または、人を模した擬似患者体2が載置されたりする。この診療台3の上方には、医療用実習装置10のそれぞれにおける診療状況を撮影する第一撮影部101が設けられている。本実施形態においては、第一撮影部101は、診療台3上の患者もしくは擬似患者体2の口腔部を撮影する口腔撮影部101aと、患者もしくは擬似患者体2の上半身と実習者の上半身とを含むように撮影する上半身撮影部101bとを備えている。口腔撮影部101aおよび上半身撮影部101bは、それぞれCCDカメラなどで構成されている。口腔撮影部101aによって撮影された撮影画像(以下、口腔画像とも称する。)、および、上半身撮影部101bによって撮影された撮影画像(以下、上半身画像とも称する。)は、第一撮影画像として、中央制御部90に送信される。

0028

図1に示したように、口腔撮影部101aおよび上半身撮影部101bは、診療台3に載せられた擬似患者体2の正中線上に配置される。このため、口腔撮影部101aまたは上半身撮影部101bによって撮影される撮影画像では、擬似患者体2の正中線が中心部に配置されることとなる。したがって、口腔部撮影部101aまたは上半身撮影部101bによって、擬似患者体2を左右均一に撮影を行うことができるため、実習者による口腔部に対する処置内容、または、実習者の処置時の姿勢および擬似患者体2に対する位置関係を正確に評価することが可能となる。ただし、口腔撮影部101aおよび上半身撮影部101bの配置位置は、上記のようなものに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。

0029

医療用実習システム100は、複数の医療用実習装置10を上方から見た俯瞰画像を撮影する第二撮影部102を備えている。第二撮影部102は、例えば、1台のCCDカメラで構成されており、複数の医療用実習装置10(ここでは、全ての医療用実習装置10)が含まれるように撮影される。第二撮影部102により、複数の医療用実習装置10における実習状況が包括的に撮影される。

0030

第二撮影部102のCCDカメラに魚眼レンズを適用することによって、第二撮影部102を設置する高さ位置を比較的低くすることができる。したがって、医療用実習システム100が設置される部屋の天井が低い場合であっても、第二撮影部102により良好に撮影を行うことができる。

0031

なお、第二撮影部102を複数のCCDカメラで構成するとともに、全ての医療用実習装置10をいくつかのブロックに分けて、各ブロックに含まれる2台以上の医療用実習装置10を各CCDカメラで撮影するようにしてもよい。

0032

また、本実施形態では、第二撮影部102を上方から撮影するようにしているが、鏡などを医療用実習装置10の上方に配置して、鏡に映る鏡像を任意の位置に配置されたCCDカメラで撮影するようにしてもよい。また第二撮影部102を医療用実習装置10の側方の位置に配置して、側方から見た実習状況が撮影されるようにしてもよい。つまり、複数の医療用実習装置10を含むように撮影できるのであれば、第二撮影部102はどのように設けられていてもよい。

0033

中央制御部90は、CPUやRAMなどの一般的なコンピュータとしての構成を備えており、複数の医療用実習装置10を集中的に制御する。具体的には、中央制御部90は、医療用実習装置10から送られてくる各種情報を処理するとともに、各医療用実習装置10に制御信号を出力する。この詳細については、後述する。また中央制御部90は、医療用実習装置10の第一撮影部101、または、第二撮影部102によって取得された撮影画像のデータを処理して、適宜表示部92に表示させる。

0034

表示部92は、液晶モニターなどの各種表示デバイスで構成されている。表示部92は、タッチパネルで構成されており、監督者によるタッチペンまたは指などを介した画面タッチ操作を所定のセンサで認識する。表示部92が認識した入力信号は、中央制御部90に送信され処理される。なお、マウスキーボード、または各種ボタンなどの入力デバイスを設けて、該入力デバイスを介して中央制御部90に各種入力を行えるようにしてもよい。この場合、表示部92から入力機能を除くこともできる。

0035

次に医療用実習装置10について説明する。図2に示した医療用実習装置10は、診療器具11a〜11eを備えたトレーテーブル1と、擬似患者体2を載せて治療を行うための診療台3とを備えている。なお、本実施形態では、診療台3に擬似患者体2を載せて歯科実習が行われる場合について主に説明する。しかしながら、この診療台3に、患者が着座して歯科実習が行われるようにしてもよい。また、擬似患者体2または患者が診療台3に存在しなくても、例えば診療開始前の準備または診療後の片付けなどの歯科実習を行うことが可能である。

0036

トレーテーブル1は、診療台3にアーム(図示せず)を介して回動可能に取り付けたテーブル1aの手前側器具ホルダ1bを備えている。器具ホルダ1bには、エアータービンハンドピースマイクロモータハンドピースなどの切削工具スケーラスリウエイシリンジバキュームシリンジなどからなる診療器具11a〜11eが着脱可能に取り付けられる。さらに、トレーテーブル1には、テーブル1aの上方に表示部5を設けて、患者のカルテを呼び出して表示したり、実習中の診療器具類の操作内容などの実習に関連する情報をモニタリングしたりできるようになっている。診療器具類には、図1に示した診療器具11a〜11e以外に、口腔カメラ光重合照射器などが含まれていてもよい。そして医療用実習装置10には、これら診療器具類を制御するためにフートコントローラ12aが設けられている。さらに、これら診療器具の動作を検出するための診療器具回路110(図3参照)が設けられている。

0037

各診療器具11a〜11eは、器具ホルダ1bから取り上げられたことが検出されることより駆動するようにしてもよいし、フートコントローラ12aの操作が検出されることにより駆動するようにしてもよい。また、診療器具類自体に設けた操作部の操作が検出されることにより駆動するようにしてもよい。器具ホルダ1bとしては、図1のようにトレーテーブル1に設けられるものの他、診療台3に設けられるものなど、その他の診療器具11a〜11eを着脱可能に取り付け得るものも対象とされる。また、診療器具回路110は、診療器具11a〜11eの回転数又は回転数に相当する電圧値電流値、又は診療器具類が作動するエア圧エア流量周波数振動数、又は診療器具11a〜11eが擬似患者体2に接触する際の抑圧力や診療台3に接続されたフートコントローラ12aの操作信号を検出する。診療器具11a〜11eは、水供給源エア供給源エア吸引手段に接続されているが、これらは、公知であるので、詳細な説明は省略する。

0038

擬似患者体2は、頭部模型2aと、胴体模型2bと、左右の腕模型2cと、左右の脚部模型2dとで構成され、その内部には、擬似患者体2の姿勢、表情を変化させたり、擬似患者体2に対する診療状態を検出したりする擬似患者体駆動回路(図示せず。)が設けられている。また、擬似患者体2は、人体に酷似した外観にするため、頭髪となるカツラが被せられるかもしくは植毛が施されるかあるいはカツラと植毛とが組合わされ、人工皮膚を被せている。このような擬似患者体2は、機械系部品骨格を形成した従来型のものではなく、人工皮膚や人工頭髪を被せて、人体に極めて酷似させた、いわゆるアンドロイド型のロボットとして構成されている。

0039

擬似患者体2の構成や駆動などについては、本願出願人に係る公開第2008/023464号パンフレットに詳しく記載されており、本願においても適宜採用することができる。具体的には、擬似患者体2および診療台3には、相互に嵌合する結合部材などによって着脱自在に結合される。この結合手段による結合の際、診療台3に設けられた電気的または流体(水、油などの液体または空気などの気体)的駆動系を構成するコネクタ部に接続される。このコネクタ部を、例えば急速継手で構成することによって、ワンタッチ簡易相互接続することが可能となる。このようにして擬似患者体2は、作動媒体エネルギー)が診療台3から供給され、姿勢、顔の表情を変化させる駆動機構を駆動させる。なお、擬似患者体2は、診療台3と一体的あるいは連動するようにしてもよいが、診療台3から独立して動作するように構成されていてもよい。このように擬似患者体2と診療台3とを自由に着脱できるように構成することで、擬似患者体2の交換メンテナンスを容易にすることができる。

0040

頭部模型2aには、顔面の表情を変化させる擬似患者体駆動部2Aが内蔵されている。擬似患者体駆動部2Aは、頭部模型2aの顔面の各部位(眼球、瞼、、口、および首)を駆動する駆動機構で構成されている。擬似患者体駆動部2Aは、瞼の開閉駆動、眼球の上下左右駆動、口の開閉駆動、また、眉の上下駆動、首の前後左右駆動などによって、人間と同様の顔面表情再現する。なお、上述の顔面の各部位のうち一部のみを駆動できるように構成されていてもよい。この構成について、図4を参照しつつ説明する。

0041

図4は、要部を破断して内部構造を示した擬似患者体2の頭部模型2aの正面図である。頭部模型2aは、硬質樹脂で形成された頭骨部材24を、皮膚に似た柔らかさのシリコンゴムで形成した皮膚部材24aで覆っており、皮膚部材24aの表面は、適宜着色加工されている。頭骨部材24の内部には頑な部材でできたフレーム25が組み込まれている。

0042

フレーム25は、上顎骨部材25aと、下顎骨部材25bとを備えている。フレーム25は、シリンダなどで構成される口駆動部25cを駆動することによって、顎関節部25dを軸にして、下顎骨部材25bを回動させる。これより、下顎骨部材25bを上顎骨部材25aに対して上下に開閉させることができる。またフレーム25には、擬似眼球26を有した目駆動部21a、瞼駆動部21b、眉毛駆動部21cが設けられている。これらは、いずれも擬似患者体駆動部2Aを構成している。

0043

擬似眼球26の裏側部分には、後方向に延在する棒状部材が設けられている。目駆動部21aは、擬似眼球26自体の位置を固定させた状態で、棒状部材を例えば上下に15度ずつ、左右に30度ずつの範囲で傾動させる。これにより、患者の眼球運動が再現される。目駆動部21aの構成については、具体的には、国際公開第2008/023464号パンフレットの図9〜図13に開示されている駆動機構を適宜採用することができる。

0044

また本実施形態に係る擬似眼球26には、眼球撮影部103が内蔵されている。眼球撮影部103は、擬似眼球26に描かれた瞳の位置から見た周囲の環境を撮影するように構成されており、患者から見たアングルでの撮影を行う。眼球撮影部103は、中央制御部90と無線通信または有線通信が可能となっており、撮影した撮影画像に関するデータを中央制御部90に送信する(図3参照)。そして眼球撮影部103が撮影した撮影画像(以下、患者アングル画像とも称する。)は、中央制御部90の制御に基づいて、表示部92に適宜表示される。眼球撮影部103により実習状況を撮影することによって、患者側から実習者および実習風景がどのように見えているのかを把握することができる。この画像を学習に利用することにより、実習者はより患者重視医療行為を心掛けることができ、更に効果的な医療実習の訓練を行うことができる。

0045

瞼駆動部21bは、フレームに固定されたエアシリンダで構成されている。瞼駆動部21bは、瞼24b接続されているロッド21bbを所定軸周りに回動させることで、瞼24bを擬似眼球26の前方で上下に移動させて開閉させる。

0046

眉毛駆動部21cは、フレームに固定されたエアシリンダで構成されている。眉毛駆動部21cは、皮膚部材24aの眉毛に相当する眉部24cに接続されているロッド21ccを進退させることで、眉部24cを上下に移動させる。

0047

頭部模型2aの口腔部には、上顎模型23aと下顎模型23cとがそれぞれ取り付けられる。上顎模型23aおよび下顎模型23cは、例えば、それぞれに鉄片を設けて、頭部模型2a側の上顎骨部材及び下顎骨部材25bに設けたマグネット磁力で着脱可能とすることができる。上顎模型23aや下顎模型23cには、歯牙23dが1本毎に交換可能に植立されている。これによって、切削実習をした際に消耗した歯牙を交換したり、虫歯歯石を付けた特別な歯牙に交換したりすることができる。また、顎模型も子供用の小さい模型や、歯牙23dが植立されていない無歯の模型にも交換可能である。また、上顎模型23aと下顎模型23cの間の位置には、舌部材23fが着脱自在に取り付けられる。舌部材について、種々の形状(大きい、小さい、厚い、薄い、長い、短い、幅広い、幅狭い、舌苔付着、舌癌あり等々)のものに交換することが可能である。

0048

また、上顎模型23a、下顎模型23cまたは歯牙23dには、実習時の処置、治療を検出するため、処置検出センサが設けられる。より具体的には、診療器具11a〜11eが歯牙23dに接触したときの衝撃を検出する衝撃センサ切削治療時に歯牙や上下顎に加えられる圧力を検出する圧力センサ振動を検出する振動センサ温度上昇(例えば、印象採得時、レーザ切削時など)を検出する温度センサ、歯牙の切削度合いを検出する導通あるいは抵抗値の変化を検出するセンサが設けられる。これらのセンサにより受診状態検出信号が中央制御部90に送出されることで、実習時における擬似患者体2の受診状態が客観的に把握でき、受診データとして利用される。

0049

また、センサの検出信号に応じて、擬似患者体2の表情を変化させることも可能である。例えば、診療器具11a〜11eが、接触センサが内蔵された舌部材23fの奥部部材に接触した場合には、擬似患者体2は、擬似患者体駆動部2Aを駆動することによって、後述するように、実際の患者と同様に、嘔吐の表情を表現させることができる。また例えば、擬似患者体2の顎関節に開閉を検知するセンサを内蔵して、ある一定時間を超過する開口がなされた場合に、自動的に徐々に口を閉じていく行為をさせ、患者の開口疲労を再現してもよい。

0050

また、頭部模型2aのうち上述した駆動部位以外の場所を駆動可能にすることで、顔の表情が変化するように構成されてもよい。また、胴体模型2b、腕模型2c、脚模型2dの駆動機構を設けて動作させることで、擬似患者体2に苦痛恐怖、不快などの各種感情を表現させてもよい。

0051

図2に戻って、診療台3は、基台30に昇降可能に載置された座板部3aと、その座板部3aの後方に連接された傾動可能な背板部3bと、その背板部3bの上端に連接された傾動可能なヘッドレスト3cとを備えている。そして、診療台3には、診療状況に応じた最適位置に擬似患者体2(または患者)を配置するために、座板部3aを昇降する座板駆動部301(図3参照)、背板部3bを傾動させる背板駆動部302(図3参照)、ヘッドレストを傾倒させるヘッドレスト駆動部が設けられている。これらの駆動部は、フートコントローラ12aによって操作制御される。このような座板駆動部301および背板駆動部302は、従来技術の油圧シリンダ電動モータなどが使用でき、ヘッドレスト駆動部には、電動モータなどを使用することができる。このような診療台3に擬似患者体が載置されることによって、実習者は、実際の診療に近い医療実習を行うことができる。

0052

また、診療台3には、治療用スタンドポール6が付設され、当該スタンドポールの途中を分岐させて、回動可能に突出させたアーム61,62を設けている。アーム61には、無影灯63を設け、アーム62には、擬似患者体2の口腔部を撮影する口腔撮影部101aと、擬似患者体2の上半身および実習者の上半身を撮影する上半身撮影部101bが取り付けられている。なお、口腔撮影部101aによって、実習者の診療器具11a〜11eの扱いや動き、擬似患者体2の姿勢、動き、表情の変化なども同時に撮影してもよい。また、アーム62には、実習中に実習者に向けて発せられる音声を出力するためのスピーカー64、および、実習中に実習者が発する音声を取得するためマイク65が設置されている。なお、マイク65は、実際の診療状況に近い再現性を追求する上で、擬似患者体2の口またはや肩近傍、診療台3、または、実習者が装着するヘッドセット(不図示)などに設けてもよい。また、スピーカー64は、擬似患者体2が患者として発する音声を出力する。このため、スピーカー64は、擬似患者体2の口付近などに設けられていてもよい。

0053

また、診療台3の近傍には、口腔内を濯ぐ際などに給水する給水栓と、排唾とを備えるスピットン3dが設けられている。

0054

背板部3bの肩部には、システム停止操作スイッチ7が設けられている。このシステム停止操作スイッチ7は、擬似患者体2又は診療台3の少なくとも一方が誤動作した時に、システム全体(擬似患者体2、診療台3及び診療器具11a〜11eなど)を停止させる緊急停止スイッチである。このシステム停止操作スイッチ7の設置位置は、実習者自らが操作し易い点で、背板部3bの肩部が望ましいが、トレーテーブル1やヘッドレスト3cの近傍など、実習者によるアクセス性案して適宜選択設定される。また、停止対象は、システム全体が望ましいが、少なくとも擬似患者体2及び診療台3の作動が停止すれば、安全性を保つことができる。

0055

診療台3には、実習者が近接したことを検出する近接センサ310(図3参照)が設けられている。近接センサ310は、例えば赤外線センサなどで構成することができる。なお、実習者が着席する椅子などに近接センサ310を設けてもよい。例えば、実習者が特定の医療用実習装置10に近接したことを近接センサ310が検出した場合に、該医療用実習装置10が備える第一撮影部101または眼球撮影部103による撮影を開始するようにしてもよい。また、撮影された撮影画像を中央制御部90が表示部92に優先的に表示するようにするようにしてもよい。

0056

図3に示したように、中央制御部90は、画像認識部901、表情認識部902、音声認識部903、駆動制御部904、画像選択部905および評価部906を備えている。これらの機能ブロックは、中央制御部90が備えるCPUが図示しないプログラムにしたがって動作することにより実現される。なお、これらの機能ブロックのうちの一部または全部が専用回路で構成されていてもよい。

0057

画像認識部901は、実習者を識別するための実習者認識部901aと、擬似患者体2を識別する患者体認識部901bとで構成されている。実習者認識部901aは、第一撮影部101(具体的には、上半身撮影部101b)により撮影された実習者の顔画像と、予め登録された複数の実習者の顔画像とを照合することによって、第一撮影部101により撮影された実習者を特定する。また、患者体認識部901bは、第一撮影部101(口腔撮影部101aまたは上半身撮影部101b)により撮影された擬似患者体2の顔画像と、予め登録された複数の擬似患者体2の顔画像とを照合することによって、第一撮影部101により撮影された擬似患者体2を特定する。

0058

実習者の顔画像や、擬似患者体2の顔画像は、中央制御部90に通信可能に接続されている記憶部94に保存される。これらの顔画像は、第一撮影部101によって撮影されたものであることが望ましいが、その他の撮影手段によって撮影した顔画像を登録するようにしてもよい。複数の実習者の顔画像は、画像毎に実習者の氏名などの個人情報と関連付けられて、実習者登録データ941として記憶部94に保存される。また、擬似患者体2の顔画像は、各擬似患者体2固有識別情報(例えば、識別ID、性別設定、年齢設定、実施可能な実習内容など)と関連付けられて、患者体登録データ942として記憶部94に保存される。なお、擬似患者体2ではなく人が診療台3に着座する場合は、患者体認識部901bによって着座した人を識別できるようしてもよい。

0059

表情認識部902は、第一撮影部101(口腔撮影部101aまたは上半身撮影部101b)によって撮影された擬似患者体2または患者の顔画像から、擬似患者体2または患者の表情を画像認識により識別する。より具体的には、擬似患者体2または患者の多様な表情を撮影した顔画像が表情登録データ943として予め記憶部94に保存される。表情認識部902は、表情登録データ943と、第一撮影部101により撮影された擬似患者体2または患者の顔画像とを照合することによって、擬似患者体2または患者の表情を特定する。例えば、表情認識部902によって苦痛、恐怖、不快などのネガティブな表情が検出されたことを、表示部92などを介して監督者に通知することによって、実習者が不適切な処置を行ったことなどを簡易に把握することができる。また、ネガティブな表情が検出された際に、直後に患者(擬似患者体2,模擬患者)に対して、施術を一旦止める、「痛いですか」「大丈夫ですか」などの声掛けをする等の適切な処置がされたかどうかを、実習の評価対象とすることができる。実習の評価の詳細については後述する。

0060

音声認識部903は、マイク65によって取得された実習者の音声データから、発話中のフレーズを抽出する。具体的には、実習者が声掛けとして「大丈夫ですか」と言葉を発した場合、音声認識部903は音声である「大丈夫ですか」を言語である「大丈夫ですか」というデータに変換する。本実施形態では、患者が発する音声がスピーカー64から出力される。このように、医療用実習システム100によると、音声認識部903、マイク65、スピーカー64を備えていることによって、発声により患者と意志疎通を図る訓練を行うことができる。

0061

駆動制御部904は、擬似患者体駆動部2Aの駆動を制御する。駆動制御部904は、中央制御部90に対する入力操作に基づいて、擬似患者体駆動部2A(目駆動部21a、瞼駆動部21b、口駆動部25cなど)に制御信号を送信することにより、擬似眼球26や瞼24b、口(ここでは下顎骨部材25b)を駆動する。この入力操作は、上述したようにタッチパネルを構成する表示部92に対して行われてもよいし、中央制御部90に別途接続された、マウス、キーボードなどに対して行われてもよい。

0062

画像選択部905は、表示部92において表示する画像を選択するための選択画面を表示部92に表示させる。より具体的には、画像選択部905は、複数の医療用実習装置10のそれぞれに設けられている第一撮影部101によって撮影される複数の撮影画像のうち、表示部92に表示する画像を選択するための選択画面を表示部92に表示させる。ここで、第一撮影部101によって撮影される画像には、擬似患者体2(または患者)の口腔画像と擬似患者体2(または患者)の上半身および実習者の上半身を撮影した上半身画像とが含まれる。なお、この口腔画像と上半身画像とを1セットとして扱われてもよいし、それぞれが個別に扱われてもよい。1セットとして扱われる場合は、複数の医療用実習装置10の中から1台の医療用実習装置10が選択されることにより、該医療用実習装置10の第一撮影部101によって撮影される口腔画像と上半身画像とが表示部92に表示されることとなる。また個別に扱われる場合は、さらに口腔画像および上半身画像のうちから表示部92に表示する画像が選択されることとなる。なお、眼球撮影部103が撮影した患者アングル画像についても選択できるようにしてもよい。

0063

また、画像選択部905は、第一撮影部101によって撮影される撮影画像と、第二撮影部102によって撮影される撮影画像のうちから、表示部92に表示する画像を選択させるための選択画面を表示部92に表示させる。

0064

評価部906は、予め定められた評価基準に基づいて、医療用実習装置10において実施される歯科実習を評価する。評価基準は、評価基準データ946として記憶部94に保存されており、その詳細については、後に詳述する。

0065

記憶部94には、シナリオデータ944が保存されている。シナリオデータ944は、医療用実習装置10において実施される複数の医療用実習シナリオをまとめたものである。医療用実習シナリオとは、医療実習で基本的に実習者、または、実習者および患者(ここでは、擬似患者体2)が行う行為および発声を時系列に整理した情報である。より具体的には、医療用実習シナリオは、切削、抜歯根管治療歯石取りスケーリング)、印象採得、形成、口腔検査麻酔ラバーダム防湿などの種々の歯科実習を行う際に、実習者または患者が行うべき行為または発声が登録されている。医療用実習シナリオを用いた歯科実習は、本願出願人に係る特開2010−55068号公報に詳細に開示されており、本実施形態に係る医療用実習システム100においても適用することができる。

0066

本実施形態では、中央制御部90の制御に基づいて実行される医療用実習シナリオに沿って、歯科実習が各医療用実習装置10において行われる。この歯科実習中に行われる実習行為の履歴情報実習履歴情報)は、実習履歴データ945として記憶部94に保存される。具体的には、第一撮影部101、第二撮影部102または眼球撮影部103によって撮影された撮影画像、画像認識部901によって識別した実習者および擬似患者体2(または患者)に関する情報、実習中の擬似患者体2(または患者)の表情、実習中に実習者が発した音声、実習中の擬似患者体2の動作、診療器具類の駆動内容、上顎模型23aまたは下顎模型23cに取り付けられた処置検出センサが検出した受診状態検出信号などが実習内容に関する実習履歴情報となる。ただし、実習履歴情報はこれらの一部であってもよいし、その他の情報を含んでいてもよい。また、これらの実習内容に関する実習履歴に、実習者に関する情報が関連付けられて保存されてもよい。さらに、監督者(指導者など)に関する情報なども関連付けられて保存されてもよい。

0067

評価基準データ946は、歯科実習に実習者が行った行為を評価するために定められた評価基準をまとめたものである。具体的には、特定の医療用実習シナリオに定められている行為が実習中に実行されたかどうか、その行為が適切に行われたかどうか、あるいは、ある行為が行われてから所定の時間内に、次の規定の行為が行われたかどうか、などといった各項目に関して、評価基準が定められている。

0068

より具体的に、医療用実習シナリオが印象採得であって、評価対象項目を印象採得手技とする場合、評価基準は擬似患者体2に設けた軟口蓋へのあふれ検知センサの反応の有無とされる。例えば、微量のあふれ検知センサが反応した場合は減点1とされ、大量のあふれ検知センサが反応した場合は減点3とされ、あふれ検知センサの反応がない場合は加点1とされる。

0069

また、声掛けを評価対象項目とする場合には、必要な声掛けが行われなかった場合に減点3とされ、声掛けの音量が不十分な場合は減点1とされ、声掛けの音量が十分である場合は加点1とされる。

0070

以上のような評価基準を予め定めておくことによって、中央制御部90において、実習内容を客観的に評価することができる。このような評価結果は、各実習履歴に関連付けて保存してもよい。なお、評価基準は上記の加点、減点の方式に限定されるものではなく、優,良,可,不可などの達成度に応じたものであってもよいし、A,B,Cや、○,×のようなものでもよい。少なくとも評価付けできる方式であればよい。

0071

また、監督者が評価者として評価した評価結果を、実習履歴として保存できるようにしてもよい。例えば、図3に示したように、中央制御部90に対して、評価者が評価結果を入力する評価入力部93を設けてもよい。もちろん、この評価入力は、タッチパネルである表示部92の画面上で行うことができるようにしてもよい。また、中央制御部90に接続されたマウスやキーボードなどの入力デバイスが設けられている場合には、該入力デバイスを評価入力部93として利用してもよい。

0072

以上のように、評価部906が評価基準データ946に基づいて評価した評価結果または評価者が入力した評価結果は、表示部92に表示されるようにしてもよい。表示態様は任意であるが、例えば評価対象項目毎の評価結果と、それらをまとめて評価した総合評価結果とを表示部92に表示することで、実習者の総合的な能力だけでなく、弱点または優れている点を容易に把握することができる。したがって、このような票脚気かは、監督者などが実習者を指導したり、実習者が復習したりする際において有益な情報となる。

0073

図5は、表示部92に表示される画面の一例を示す図である。また図6は、表示部92に表示される俯瞰画像を示す図である。図5に示した例では、表示部92に表示領域h1〜h6が定義されている。具体的に、表示領域h1には、医療用実習シナリオが表示される。また、表示領域h2,h3には、第一撮影部101または第二撮影部102によって撮影した画像を表示される。表示領域h4には、表示領域h2,h3に表示する画像を選択するための画像選択ボタン群B1が表示される。表示領域h5には、擬似患者体2を動作させるための動作ボタン群B2が表示される。また、表示領域h6には、複数の医療用実習装置10の第一撮影部101(より具体的には、上半身撮影部101b)によって撮影された撮影画像(ここでは上半身画像)が表示される。また、表示領域h6には実習者の名称や実習中の医療用実習シナリオの名称を表示してもよい。

0074

なお、図5に示す表示領域h4の「シナリオ選択」スイッチSW1は、不図示のシナリオ選択画面を表示するためのスイッチである。例えば、表示領域h4に表示された実習台選択ボタン(「実習台1」〜「実習台8」ボタン)と「シナリオ選択」スイッチSW1を操作し、不図示のシナリオ選択画面に表示される登録スイッチの入力をすることによって、医療用実習装置10ごとに実行される医療用実習シナリオを選択し設定することができる。また、「評価入力」スイッチSW2を操作することによって、A,B,Cなど予め決めた評価を医療用実習シナリオの進展に合わせて評価者が入力することができる。

0075

なお、以下に説明する監督者による操作内容の処理や、表示部92における画像の表示制御は、特に断らない限り、中央制御部90によって行われるものとする。

0076

表示領域h4に表示されている画像選択ボタン群B1は、上述した画像選択部905の制御に基づいて表示される画面である。画像選択ボタン群B1のうち、「実習台1」〜「実習台8」ボタンは、8台ある医療用実習装置10のそれぞれに対応している。例えば「実習台1」ボタンがタッチ操作されると、実習台1に対応する医療用実習装置10の第一撮影部101によって撮影される口腔画像、および、上半身画像が表示領域h2,h3に同時に表示される。これにより、同時に複数のアングルから実習状況を確認することができる。この状態で「患者アングル」ボタンがタッチ操作されると、例えば表示領域h2(または表示領域h3)に表示される画像が、対応する擬似患者体2に設けられた眼球撮影部103によって撮影された撮影画像に切り替えられる。

0077

なお、表示領域h2および表示領域h3に同時に口腔画像、上半身画像の双方を表示するのではなく、表示領域h2,h3のどちらか一方において、これらの画像を切り替えて表示するようにしてもよい。これにより、表示部92の限られた表示領域を有効に利用することができる。

0078

また、図5に示した「俯瞰」ボタンがタッチ操作されると、図6に示したように、表示領域h2に表示される画像が、第二撮影部102によって撮影される俯瞰画像に切り替わる。このとき、表示領域h3において俯瞰画像が表示されるようにしてもよい。図6に示したように、俯瞰画像の場合、表示領域92の内部において定義される1つの画面の中に、複数の医療用実習装置10が包括的に表示される。このような画像を表示部92に表示することによって、監督者は実習状況を包括的に把握することができる。俯瞰画像は一部の複数実習者によるグループ毎の画像でも、全実習者の画像でもよい。

0079

なお、俯瞰画像を表示する場合に、表示領域h2,h3において表示される画像が切り替わるのではなく、表示領域h6などの別の表示領域に俯瞰画像を表示するようにしてもよい。この場合、表示領域h2,h3において特定の医療用実習装置10における実習状況を確認できる同時に、その他の医療用実習装置10の実習状況についても的確に把握することが可能となる。

0080

このように、本実施形態に係る医療用実習システム100によると、様々な視野やアングルで撮影した画像をタッチ操作などの操作入力によって切り換えて表示することができるため、監督者が確認したい任意の画像を自由に表示させることができる。

0081

なお、表示領域h2,h3または表示領域h6において、所定の操作入力を行うことで、第一撮影部101、第二撮影部102、眼球撮影部103の撮影画像を拡大表示できるようにしてもよい。例えば、画面を二回タッチする、複数の指またはタッチペンなどで広げるようになぞる、または、図示しない拡大ボタンを用意して該ボタンをタッチ操作する、といったような操作入力に基づいて、各画像を拡大表示するようにしてもよい。これにより、実習状況の詳細部分を容易に確認することが可能となる。なお、所定の操作入力に基づいて、画像を縮小表示できるようにしてもよい。この場合、表示部92の表示領域を有効に利用することができる。

0082

表示領域h1には、表示領域h2,h3に表示されている医療用実習装置10において実行されている医療用実習シナリオが表示される。表示領域h1の上部には、その医療用実習シナリオの名称(図5の例では「根管治療」)が表示される。この名称表示部分をタッチすることにより、他の医療用実習シナリオの一覧を表示させて、別の医療用実習シナリオを選択できるようにしてもよい。

0083

なお、本実施形態では医療用実習装置10に備えられた擬似患者体2の種別によって、実施できる歯科実習が限定される場合がある。このような場合、表示部92の画面上で選択できる医療用実習シナリオは、各医療用実習装置10に載置されている擬似患者体2の種別に応じて限定されていることが望ましい。そこで、例えば患者体データ942において、擬似患者体2毎に実行可能な医療用実習シナリオを予め登録しておけば、患者体認識部901bによって擬似患者体2を識別したときに、実行可能な医療用実習シナリオを自動的に特定することができる。

0084

このように、本実施形態では、表示部92が、複数の医療用実習シナリオの中から、特定の医療用実習シナリオを選択するためのシナリオ選択部を構成している。ただし、中央制御部90に接続されたその他の入力デバイス(マウス、キーボードまたは各種ボタン類)によってシナリオ選択部が構成されていてもよい。

0085

図5に示したように、実習者の名称、指導者の名称、操作者の名称なども表示部92に表示されてもよい。このとき、実習者の名称に関しては、上述した実習者認識部901aによって認識された実習者の名称を表示するようにしてもよいし、操作者(監督者など)が適宜入力するようにしてもよい。また、実習者の名称表示部分をタッチすることにより、予め登録されている実習者の名称の一覧を表示させて、実習者を選択できるようにしてもよい。また指導者の名称、操作者の名称についても、同様の操作で選択できるようにしてもよい。

0086

図示を省略するが、表示部92には、医療用実習シナリオを開始するためのシナリオ開始ボタンが表示される。該シナリオ開始ボタンがタッチ操作されることによって、医療用実習シナリオが開始される。具体的には、擬似患者体2の第一声をスピーカー64から出力したり、または、実習者の発する音声の受け付けなどが開始されたりする。

0087

表示領域h1に表示されている医療用実習シナリオに基づいて実習が行われている最中、監督者は、表示領域h1内に表示されているセリフ(例えば「こんにちは。」「宜しくお願いします。」)や行為(例えば「うなずく」など)をタッチ操作することによって、あるいは医療用実習シナリオに予め設定したプログラムを実行することによって、擬似患者体2に特定の動作を実行させることができる。この場合、予め医療用実習シナリオに定められた発声または行為を擬似患者体2に実行させることで、医療用実習装置10における歯科実習が順次進行される。

0088

また、監督者は、表示領域h5に表示されている動作ボタン群B2の特定のボタンをタッチ操作することによって、各ボタンに割り当てられている発声(例えば「こんにちは。」「それは痛いですか。」)または行為(例えば「顔をしかめる」「ビクッとする」)を擬似患者体2に実行させることができる。動作ボタン群B2を設けることによって、例えば指導者などが、医療用実習シナリオに規定されていないイレギュラーな動作を擬似患者体2に行わせることで、実習者の対応力を養うことができる。また、実習者が適切に対応できるかを評価したりすることもできる。また、実習中に起こる不慮の事態に対する実習者の訓練することで、想定外の事柄が起こったときにも冷静に対応できるように、医療従事者の育成を図ることができる。

0089

このように本実施形態では、動作ボタン群B2を表示して該ボタン群をタッチ操作可能とする表示部92が、実習中に擬似患者体2を駆動させる駆動指示部を構成する。もちろん、駆動指示部は、中央制御部90に接続されたその他の入力デバイス(マウス、キーボードまたは各種ボタン類)で構成されていてもよい。中央制御部90はこの駆動指示部に与えられた入力情報を処理して、入力情報に応じた制御信号を擬似患者体2に向けて出力する。この制御信号に基づき、擬似患者体駆動機構Aが動作することによって、擬似患者体2が所定の動作を行うこととなる。

0090

図7は、医療用実習システム100において歯科実習が行われる際の流れ図である。医療用実習システム100において歯科実習が行われる場合、まず、医療実習を行う医療用実習装置10の設定が行われる(ステップS1)。このステップS1おいては、監督者などが、複数ある医療用実習装置10の中から、医療実習に用いる1以上の医療用実習装置10を選択する。

0091

医療用実習装置10の設定方法については、例えば、図5に示した、表示領域h4に表示される画面選択ボタン群B1の「実習台1」〜「実習台8」ボタンを操作することによって実現することも可能である。つまり、図5においては、「実習台1」〜「実習台8」ボタンは、表示領域h2,h3に撮影画像を表示する医療用実習装置10を選択するためのボタン群である。しかしながら、これらのボタン群のいずれかがタッチ操作されることで、中央制御部90が操作されたボタンに対応する医療用実習装置10をこれから使用する医療用実習装置10に設定することも可能である。

0092

もちろん、専用の選択画面を表示部92に表示するようにして、ステップS1の設定が行われるようにしてもよい。また、各医療用実習装置10などに各種スイッチなどで構成される入力部を設け、この入力部の操作によりステップS1の設定が行われるようにしてもよい。このとき、表示部5がタッチパネルである場合には、表示部5を入力部として利用することもできる。また、近接センサ310などのセンサを利用することで、ステップS1の設定が行われてもよい。この場合、実習者が接近したことが検出された医療用実習装置10を、中央制御部90が、これから使用する医療用実習装置10に設定することとなる。

0093

ステップS1の医療用実習装置10の設定が完了すると、実習者の設定が行われる(ステップS2)。この設定は、既に図5において説明したように、実習者認識部901aによって実習者を特定して、該実習者を医療用実習装置10の使用者として設定するようにしてもよい。また、表示領域h1の上部に表示される実習者の表示部分を操作することによって設定されるようにしてもよい。もちろん、専用の選択画面を別途表示して、実習者の設定ができるようにしてもよい。また、IDカード学生証など)に保存されている識別情報を読み取って、該識別情報と予め登録されているデータとを照合することで実習者を特定し、該特定した実習者を使用者として設定することも可能である。

0094

ステップS1において複数の医療用実習装置10が設定されている場合、ステップS2においては、医療用実習装置10毎に使用する実習者が設定される。このとき、全ての医療用実習装置10について、異なる実習者が設定されてもよいし、全ての医療用実習装置10について、同一の実習者が設定されてもよい。同一の実習者が設定される場合、一人の実習者が複数の医療用実習装置10を同時に使用して医療実習を行うことができる。

0095

次に、実習装置において実施される医療用実習シナリオが設定される(ステップS3)。この設定は、既に図5において説明したように、表示部92の医療用実習シナリオの名称が表示されている部分をタッチ操作することによって、医療用実習シナリオの一覧が表示される。そして、この中から一の医療用実習シナリオが選択されることによって、中央制御部90がステップS1において設定された医療用実習装置10において実行する医療用実習シナリオを設定する。

0096

ステップS1において複数の医療用実習装置10が設定されている場合、ステップS3においては、医療用実習装置10毎に医療用実習シナリオが設定される。この場合、全ての医療用実習装置10について、異なる医療実習シナリオが設定されてもよいし、同一の医療実習シナリオが設定されてもよい。また、重複する医療用実習シナリオが設定されてもよい。

0097

ステップS1〜ステップS3の各工程は、適宜順番入れ替えて行われてもよいし、また、同時に行われてもよい。

0098

医療用実習シナリオが設定されると、実習状況の録画が開始される(ステップS4)。具体的には、ステップS1において設定された医療用実習装置10の第一撮影部101によって撮影される撮影画像が、実習履歴データ955として記憶される。このとき、第二撮影部102または眼球撮影部103によって撮影される撮影画像についても同様に録画するようにしてもよい。

0099

ステップS4の録画を開始するために、例えば表示部92の表示画面に、図示しない録画開始ボタンを表示してもよい。このボタンがタッチ操作されることによって、中央処理部90が撮影画像の録画を開始するようにしてもよい。また、上述した医療実習シナリオを開始するためのシナリオ開始ボタンがタッチ操作されることをきっかけにして、録画が開始されるようにしてもよい。

0100

録画が行われている間、医療用実習装置10において歯科実習が行われる。このとき、監督者は、状況に応じて、医療用実習シナリオおよび医療用実習シナリオ外の動作の指示入力を行う(ステップS5)。具体的には、図5において説明したように、表示領域h1に表示されている医療用実習シナリオに記述されている擬似患者体2の動作(スピーカー64からの発声を含む。)をタッチ操作により選択する。これにより、その記述に対応したシナリオ動作を擬似患者体2が実行することとなる。また、表示領域h5に表示されている動作ボタン群B2が操作されることによって、医療用実習シナリオに規定されていないシナリオ外動作を擬似患者体2が実行することとなる。

0101

医療実数シナリオに規定された医療実習が一通り終了すると、中央制御部90は、録画を停止し、取得された録画データを実習履歴データ945として記憶部94に保存する(ステップS6)。

0102

また、中央制御部90は、評価基準データ946に基づいて歯科実習を評価し、記憶部945に保存する(ステップS7)。中央制御部90が歯科実習を評価する場合、歯科実習中にリアルタイムで評価するようにしてもよいし、歯科実習終了後に実習履歴データ945を解析することによって評価するようにしてもよい。また、評価結果は、そのまま記憶部94に保存してもよいし、対応する実習履歴に関連付けられて、実習履歴データ945として記憶部94に保存するようにしてもよい。また、評価結果については、実習衆力直後に表示部92に表示されるようにしてもよいし、記憶部94から適宜呼び出して表示されるようにしてもよい。

0103

ステップS7においては、中央制御部90が歯科実習を評価する代わりに、評価者が歯科実習を評価するようにしてもよい。もちろん、中央制御部90および評価者の双方が歯科実習を評価するようにしてもよい。また、医療用実習システム100においては、中央制御部90(つまり、評価部906)を行うか、または、評価者が評価を行うかを適宜選択できるようにしてもよい。

0104

また、中央制御部90は、所定の操作入力に基づいて、実習履歴を再生する(ステップS8)。例えば、表示部92に不図示の再生ボタンを表示しておき、該再生ボタンがタッチ操作されることで、実習履歴データ945として保存されたデータ(ステップS6において保存された録画データ、音声データ、受診状態検出信号や評価などの実習履歴)を表示部92において再生するように医療用実習システム100を構成することができる。このように実習履歴を再生することによって、実習者が自身の実習履歴、他の実習者の実習履歴、または、手本となる実習履歴などを再生して確認することができる。また、指導者が、実習者の実習履歴を再生しながらの指導を行うこともできる。また、再生されている歯科実習に関して、評価者が評価入力部93を介して評価を入力できるようにしてもよい。

0105

以上のような流れに沿って、医療用実習システム100において各種の歯科実習が行われる。

0106

<歯科実習の態様について>
本実施形態に係る医療用実習システム100は、
(1)1人の実習者が医療用実習装置10を1台のみ使って医療実習を行う、または、
(2)1人の実習者が複数台の医療用実習装置10を使って医療実習を行う、
という使用が可能である。

0107

(1)の場合、複数の実習者が同時に医療実習を行うことができる。このとき、複数の実習者が同一の医療用実習シナリオに基づく医療実習を行うようにしてもよいし、それぞれが異なる医療用実習シナリオに基づく医療実習を行うようにしてもよい。いずれの場合であっても、監督者は、第二撮影部102によって全体を監視できるし、各医療用実習装置10における実習状況を第一撮影部101によって個別的に監視できる。特に第二撮影部102によって、複数の医療用実習装置10を含むように撮影するため、実習者が他の実習を覗き見したり、実習者同士が意志疎通を図ったりする様子を監視できる。

0108

また、複数の医療用実習装置10のそれぞれで、異なる医療実習を行うようにすることで、各実習者は、他の実習者が行う実習内容とは基本的には異なる処置をすることが要求される。したがって、歯科実習を試験する際に、カンニングの防止を図ることができる。また、通常の歯科実習においても、他の実習者の実習内容を参考できないため、実習者が本来の能力を試すことができる。

0109

また、(2)の場合、一人の実習者が同時に内容の異なる複数の医療実習を行うことができる。例えば通常の歯科医院では、複数台の診療台に患者を着座した状態で、一人の歯科医師(または衛生士などの助手)が、処置時に生じる待機時間(例えば、印象採取時、麻酔時などの放置時間)を利用して、別の患者を処置したり、診療台の準備または片付けなどを行ったりすることがある。医療用実習システム100においては、このような状況を再現した歯科実習を行うことが可能である。このように実習者が一人で複数の擬似患者体を使用する医療実習を行うことで、実際の歯科医院で複数の患者に対して効率的で且つ正確な診療を行うという医療実習の訓練が可能となるので好ましい。

0110

上記のような歯科実習が行われる際には、実習者の医療用実習装置10間の移動も重要な評価項目となり得る。医療用実習システム100においては、第二撮影部102によって、複数の医療用実習装置10が含まれるように撮影を行うことができる。したがって、このような実習者の医療用実習装置10間の移動も良好に監視することができる。

0111

また、一人の実習者が複数の医療用実習装置10を使って医療実習を行う場合、近接センサ310によって実習者の接近を感知した医療用実習装置10の画像を表示部92の表示領域h2,h3などに自動で表示させてもよい。このとき、実習者に追随した表示画像に自動的に切り換えることができる。したがって、実習者の移動にあわせて監督者が画面をマニュアルで切り換える必要がなくなることにより、医療用実習システム100の利便性が向上する。

0112

<2.変形例>
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記のようなものに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。

0113

なお、図5に示した例では、表示領域h2などに表示する画像の選択を、画像選択ボタン群B1の各ボタンを操作することによって行っている。しかしながら、その他の方法で画像選択を行うようにしてもよい。

0114

図8は、変形例に係る表示部92において表示される画像を示す図である。図8に示した例では、撮影画像(ここでは、口腔撮影部101aによって撮影された口腔画像)を表示する表示領域h2aの上部に、複数の医療用実習装置10のそれぞれに対応する複数のタブT1〜T3が表示されている。タブT1〜T3には、各医療用実習装置10を使用している実習者の氏名と実行されている医療用実習シナリオとが表示されている。監督者は、確認したい画像に対応するタブをタッチ操作することで、その画像を表示することができる。このようにして、複数の画像を選択的に表示できるようにしてもよい。なお、口腔画像以外の画像(上半身画像または患者アングル画像)についても同様に、タブを用いて選択できるようにしてもよい。また、表示領域h2aに表示される実習者を個人別に切り換えるタブT1〜3以外に、例えば一覧タブVAを設けて、この一覧タブVAを選択すると、監督中の全実習装置の一覧が表示されるような構成にすることもできる。このとき、一覧から詳細を観察したい特定の実習者を選択することで、特定の実習者の画像を表示させることができればよい。また、複数のタブを選択することで、選択した複数の実習者の画像を並列的に表示させ、特定の実習者同士を比較観察できる構成にしてもよい。

0115

また、複数の画像のそれぞれを一部ずらしながら前後に重ねて表示して、そのうちの1つの画像をタッチ操作することで前面に移動させて表示するようにしてもよい。この場合、ずらす量を調整することによって、全ての画像の一部分を見ることができるため、確認したい画像を選択することが容易となる。もちろん、各画像の一部に実習者の氏名やシナリオ名が表示されるようにしてもよい。

0116

また、上記実施形態に係る医療用実習システム100においては、擬似患者体2を載置するための診療台3が備えられている。この診療台3は、座板部3aおよび背板部3bを備えた椅子型のものとして構成されているが、平たい寝台などで代用することも可能である。また、診療台3自体を省略することも妨げられない。例えば、擬似患者体2を床などに載置した状態で、医療実習を行うことも可能である。なお、上記実施形態では、擬似患者体2を駆動するために、診療台3から作動媒体を供給するようにしている。診療台3を省略する場合には、それに代わる作動媒体供給源を用意して、擬似患者体2に接続するようにすればよい。また、擬似患者体2に動力源を内蔵することによって、外部の作動媒体供給源を省略することも可能である。

0117

また、上記実施形態に係る医療用実習システム100は、歯科実習に適した構成を備えている。しかしながら、本発明は、眼科耳鼻咽喉科などのあらゆる医科分野や、獣医科分野の診療装置についても有効である。医療用実習システム100はその他の分野の医療実習を行うことができるように構成されていてもよい。

0118

また、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。

0119

100医療用実習システム
10医療用実習装置
101 第一撮影部
101a口腔撮影部
101b上半身撮影部
102 第二撮影部
103眼球撮影部
2擬似患者体
2A 擬似患者体駆動部
2a頭部模型
21a 目駆動部
21b 瞼駆動部
21c眉毛駆動部
23a上顎模型
23c下顎模型
23d歯牙
24a皮膚部材
24b 瞼
24c眉部
25c 口駆動部
26 擬似眼球
3診療台
3a座板部
3b背板部
301 座板駆動部
302 背板駆動部
310近接センサ
5 表示部
64スピーカー
65マイク
90中央制御部
901画像認識部
901a実習者認識部
901b患者体認識部
902表情認識部
903音声認識部
904駆動制御部
905画像選択部
906 評価部
92 表示部(シナリオ選択部、駆動指示部)
94 記憶部
941 実習者登録データ
942 患者体登録データ
943表情登録データ
944シナリオデータ
945実習履歴データ
946評価基準データ
B1画像選択ボタン群
B2動作ボタン群
T1〜T3,VAタブ
h1〜h6 表示領域

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