図面 (/)

技術 装身具用留め具

出願人 株式会社ミキモト装身具
発明者 有竹茂
出願日 2011年7月2日 (9年10ヶ月経過) 出願番号 2011-147804
公開日 2013年1月24日 (8年3ヶ月経過) 公開番号 2013-013525
状態 特許登録済
技術分野 装身具
主要キーワード バネ強度 軸方向形状 被係合溝 差込部材 雌型金具 雄型金具 横断面形 消失型
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2013年1月24日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

課題

着脱が容易で且つ不用意離脱する恐れがなく、しかも簡単な構造で形状の自由度が高い装身具用留め具を提供する。

解決手段

先細り形状の挿入部11を有する雄型金具10と、その挿入部11が挿脱可能な挿入孔21を有する雌型金具20とからなる。雄型金具10は、挿入部11の後端につまみ部12を有し、挿入部11の先端部11aが一体で、他の部分が長手方向に沿う楔状間隙14を介して対向し、先端部分11aを支点として互いに接近・離間可能なバネ性を有する第1の部分11bと第2の部11cとからなり、第2の部分11cの後端部付近の外周側に雌型金具20の挿入孔21の周縁部と係合する係合段部11dを設ける。雌型金具20は、少なくとも挿入孔21とその周縁部の内側に空洞22を有し、挿入孔21とその空洞22を介して対向する内部に、雄型金具10の挿入部11の挿入をガイドしてその挿入位置を保持するガイド部23を設ける。

概要

背景

一般に、ネックレスブレスレット等の数珠状あるいは鎖状装身具は、無端状にして首や腕に装着されるが、着脱の度にその両端を連結したり離間させたりしなければならない。そのため、その着脱を容易かつ確実に行えて、且つ不用意離脱することがないようにするために、種々の留め具あるいは連結具が使用されている。
その多くは、挿入孔を有する雌型金具とその挿入孔に挿脱可能な挿入部を有する雄型金具との組み合わせからなるピン挿脱タイプのものであった。

例えば、特許文献1には、ピン挿脱タイプの装身具用留め具において、雌型金具に相当する装飾部材差込孔に雄型金具に相当する差込部材を差し込むと、その差込部材に形成されている溝(被係合溝)に装飾部材の内部に設けられた凸状の係合部が係合して、両者を連結して抜け止めする構成が開示されている。

概要

着脱が容易で且つ不用意に離脱する恐れがなく、しかも簡単な構造で形状の自由度が高い装身具用留め具を提供する。先細り形状の挿入部11を有する雄型金具10と、その挿入部11が挿脱可能な挿入孔21を有する雌型金具20とからなる。雄型金具10は、挿入部11の後端につまみ部12を有し、挿入部11の先端部11aが一体で、他の部分が長手方向に沿う楔状間隙14を介して対向し、先端部分11aを支点として互いに接近・離間可能なバネ性を有する第1の部分11bと第2の部11cとからなり、第2の部分11cの後端部付近の外周側に雌型金具20の挿入孔21の周縁部と係合する係合段部11dを設ける。雌型金具20は、少なくとも挿入孔21とその周縁部の内側に空洞22を有し、挿入孔21とその空洞22を介して対向する内部に、雄型金具10の挿入部11の挿入をガイドしてその挿入位置を保持するガイド部23を設ける。

目的

この発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、ネックレスやブレスレット等の装身具用の留め具として、雌型金具と雄型金具の着脱が容易で且つ不用意に離脱する恐れがなく、しかも構造が簡単で鋳造キャスティング)によって安価に製造でき、形状の自由度が高い装身具用留め具を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

先端部に向かって先細り形状になった挿入部を有する雄型金具と、該雄型金具の前記挿入部が挿脱可能な挿入孔を有する雌型金具とからなる装身具用留め具であって、前記雄型金具が、前記挿入部の後端につまみ部を有し、前記挿入部の前記先端部が一体であって、他の部分が前記つまみ部から前記先端部に向かう方向に沿う楔状間隙を介して対向し、前記先端部を支点として互いに接近及び離間可能なバネ性を有する第1の部分と第2の部分とからなり、その第2の部分の前記挿入部の後端部付近の外周側に前記雌型金具の挿入孔の周縁部と係合する係合段部が設けられ、前記雌型金具が、少なくとも前記挿入孔とその周縁部の内側に空洞を有すると共に、前記挿入孔と該空洞を介して対向する内部に、前記雄型金具の前記挿入部の挿入をガイドしてその挿入位置を保持するガイド部を設けたことを特徴とする装身具用留め具。

請求項2

前記雌型金具の前記ガイド部が、前記挿入孔に対向する開口を有する内周凹面によるガイド面を形成し、該ガイド面が前記開口に向かって拡開していることを特徴とする請求項1に記載の装身具用留め具。

請求項3

前記雄型金具は、前記挿入部の前記第1の部分と第2の部分の互いに対向する面の一方の面に、他方の面に向かって膨出する膨出部を、前記挿入部の長手方向の中央よりも前記先端部寄りの位置に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の装身具用留め具。

請求項4

前記雄型金具の前記第1の部分と第2の部分のうち少なくとも前記第2の部分に、前記挿入部の長手方向に沿う細長い開口を1本又は複数本形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の装身具用留め具。

請求項5

前記雄型金具の前記つまみ部が、前記挿入部の前記第1の部分と一体のつまみ半部と前記第2の部分と一体のつまみ半部とからなり、その各つまみ半部の後端面が楕円長径に沿って2分割した半楕円形状であり、その分割面が前記間隙を介して対向していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の装身具用留め具。

請求項6

前記雄型金具の前記挿入部の前記第1の部分と第2の部分のそれぞれ挿入方向に直交する方向の断面形状が半円形であり、前記雌型金具の前記挿入孔の内周が円形であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の装身具用留め具。

請求項7

前記雄型金具と前記雌型金具が、金、白金、銀、銅、またはそれらのいずれかを含む合金鋳造されたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の装身具用留め具。

技術分野

0001

この発明は、真珠珊瑚宝石などの宝玉ワイヤ挿通して多数個連接してなる数珠状装身具、あるいは金、銀、プラチナ等の貴金属製鎖状の装身具、例えばネックレスブレスレットなどにおいて、その両端を連結して無端状にするための装身具用留め具に関する。

背景技術

0002

一般に、ネックレスやブレスレット等の数珠状あるいは鎖状の装身具は、無端状にして首や腕に装着されるが、着脱の度にその両端を連結したり離間させたりしなければならない。そのため、その着脱を容易かつ確実に行えて、且つ不用意離脱することがないようにするために、種々の留め具あるいは連結具が使用されている。
その多くは、挿入孔を有する雌型金具とその挿入孔に挿脱可能な挿入部を有する雄型金具との組み合わせからなるピン挿脱タイプのものであった。

0003

例えば、特許文献1には、ピン挿脱タイプの装身具用留め具において、雌型金具に相当する装飾部材差込孔に雄型金具に相当する差込部材を差し込むと、その差込部材に形成されている溝(被係合溝)に装飾部材の内部に設けられた凸状の係合部が係合して、両者を連結して抜け止めする構成が開示されている。

先行技術

0004

特開2005−237773号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、このような装身具用留め具では、雌型金具に相当する装飾部材の内部に抜け止め用の係合部を設けるために、係合部とそれによる差込部材との係合状態解除するための操作部とを有する可動部材と、その可動部材を付勢するスプリング及び可動部材のガイド筒などを、差込部材の挿入方向と直交する方向に挿入して組み付ける必要があった。

0006

そのため、雌型金具の部品点数が多く、構造が複雑で加工及び組み付け工数も多くなり、製造コストが高くなるという問題があった。また、雌型金具である装飾部材内に複数の部品収納して組み付けるため、装飾部材の形状が限定されるという問題もあった。

0007

この発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、ネックレスやブレスレット等の装身具用の留め具として、雌型金具と雄型金具の着脱が容易で且つ不用意に離脱する恐れがなく、しかも構造が簡単で鋳造キャスティング)によって安価に製造でき、形状の自由度が高い装身具用留め具を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記の目的を達成するため、この発明による装身具用留め具は、先端部に向かって先細り形状になった挿入部を有する雄型金具と、その雄型金具の上記挿入部が挿脱可能な挿入孔を有する雌型金具とからなる。
そして、上記雄型金具は、上記挿入部の後端につまみ部を有し、上記挿入部の前記先端部が一体であって、他の部分が上記つまみ部から先端部に向かう方向に沿う楔状間隙を介して対向し、上記先端部を支点として互いに接近及び離間可能なバネ性を有する第1の部分と第2の部分とからなり、その第2の部分の上記挿入部の後端部付近の外周側に上記雌型金具の挿入孔の周縁部と係合する係合段部が設けられている。
さらに、上記雌型金具は、少なくとも上記挿入孔とその周縁部の内側に空洞を有すると共に、上記挿入孔とその空洞を介して対向する内部に、上記雄型金具の上記挿入部の挿入をガイドしてその挿入位置を保持するガイド部を設けている。

0009

また、上記雌型金具の上記ガイド部が、上記挿入孔に対向する開口を有する内周凹面によるガイド面を形成し、そのガイド面が上記開口に向かって拡開しているとよい。
上記雄型金具には、上記挿入部の上記第1の部分と第2の部分の互いに対向する面の一方の面に、他方の面に向かって膨出する膨出部を、上記挿入部の長手方向の中央よりも上記先端部寄りの位置に設けるとよい。

0010

また、上記雄型金具の上記第1の部分と第2の部分のうち少なくとも上記第2の部分に、上記挿入部の長手方向に沿う細長い開口を1本又は複数本形成するとよい。
上記雄型金具のつまみ部が、上記挿入部の第1の部分と一体のつまみ半部と第2の部分と一体のつまみ半部とからなり、その各つまみ半部の後端面が楕円長径に沿って2分割した半楕円形状であり、その分割面が上記間隙を介して対向するようにするとよい。
上記雄型金具の挿入部の第1の部分と第2の部分のそれぞれ挿入方向に直交する方向の断面形状が半円形であり、上記雌型金具の挿入孔の内周が円形であるのが望ましい。
上記雄型金具と雌型金具が、金、白金、銀、銅、またはそれらのいずれかを含む合金で鋳造されるとよい。

発明の効果

0011

このように構成したこの発明による装身具用留め具は、雌型金具と雄型金具の着脱が容易で且つ不用意に離脱する恐れがなく、しかも構造が簡単で鋳造によって安価に製造でき、形状の自由度が高いので、特に雌型金具を任意の形状に形成することができる。

図面の簡単な説明

0012

この発明による装身具用留め具の第1実施例の雄型金具と雌型金具の連結状態を、雌型金具だけを連結方向に沿う断面にして連結方向に直交する方向から見た側面図である。
図1における雄型金具のみを自由状態で示す側面図である。
同じくその雄型金具の第1の部分と第2の部分が接近した状態を示す側面図である。
図3のY−Y線に沿う断面図である。
同じくその雄型金具の平面図である。

0013

図1における雌型金具の外観を示す斜視図である。
同じくその雌型金具の平面図である。
図7のX−X線に沿う断面図である。
図8に示した雌型金具に雄型金具を挿入して連結する際の状態を段階的に示す工程図である。
この発明による装身具用留め具の第2実施例における雄型金具の自由状態を示す側面図である。
同じくその雄型金具の第1の部分と第2の部分が接近した状態を示す図3と同様な側面図である。
この発明による装身具用留め具の第2実施例による雌型金具と雄型金具の連結状態を示す図1と同様な側面図である。

0014

第1、第2実施例に共通に適用できる雄型金具の好ましい変形例を示す平面図である。
この発明による装身具用留め具における雄型金具のより好ましい実施例を示す側面図である。
同じくその雄型金具の平面図である。
同じくその雄型金具を図14における右方から見た図である。
図14から図16に示した雄型金具の弾性力を説明するための図である。
つまみ部の端面形状が円形である場合のつまみ操作の説明図である。
つまみ部の端面形状が楕円形である場合のつまみ操作の説明図である。

0015

つまみ部の外周面軸方向形状が単一の凸曲面である場合の雄型金具の引き抜き操作の説明図である。
第1、第2実施例のつまみ部を有する雄型金具の引き抜き操作の説明図である。
図14から図16に示した雄型金具の引き抜き操作の説明図である。
この発明による装身具用留め具における雌型金具の他の例を示す図8と同様な断面図である。
この発明による装身具用留め具における雌型金具のさらに他の例を示す図8と同様な断面図である。
この発明による装身具用留め具によって真珠のネックレスの両端を連結させた状態の一例を示す斜視図である。

実施例

0016

以下、この発明の好ましい実施形態を図面を参照しながら説明する。
〔第1実施例〕
まず、この発明による装身具用留め具の第1実施例を図1図9によって説明する。
図1は、この発明による装身具用留め具の第1実施例の雄型金具と雌型金具の連結状態を、雌型金具だけを連結方向に沿う断面にして連結方向に直交する方向から見た側面図である。図2図5はその雄型金具を説明するための図であり、図6図8は雌型金具を説明するための図である。そして、図9は、雌型金具に雄型金具を挿入して連結する際の状態を段階的に示す工程図である。

0017

この第1実施例の装身具用留め具は図1に示すように、先端部11aに向かって先細り形状になった挿入部11を有する雄型金具10と、その雄型金具10の挿入部11が挿脱可能な挿入孔21を有する雌型金具20とからなる。
その雄型金具10は、図2図5にも明示するように、挿入部11の後端につまみ部12を有し、挿入部11の先端部11aが一体であって、他の部分がつまみ部12から先端部11aに向かう方向に沿う楔状の間隙14を介して対向し、先端部11aを支点として互いに接近及び離間可能なバネ性を有する第1の部分11bと第2の部分11cとからなる。

0018

そのため、つまみ部12は、第1の部分11bの後端部に一体のつまみ半部12aと第2の部分11cの後端部に一体のつまみ半部12bとに分割されている。そして、つまみ半部12aの後端部のつまみ半部12bに近い側にリング状の係着部13を一体に設けており、つまみ半部12bには係着部13の一部が入り込める逃げ溝12c(図2及び図3破線で示す)を形成している。係着部13には、多数の宝玉を連接するためのワイヤやあるいは鎖等を係着する。
また、第2の部分11cの挿入部11の後端部付近の外周側に、図1に示すように雌型金具20の挿入孔21の周縁部と係合する係合段部11dが設けられている。

0019

一方、雌型金具20は図1及び図8に示すように、少なくとも挿入孔21とその周縁部の内側に空洞22を有する中空球形の本体20a内に、挿入孔21とその空洞22を介して対向するように、雄型金具10の挿入部11の挿入をガイドしてその挿入位置を保持する円筒状のガイド部23を設けている。

0020

この実施例における雌型金具20は、図6及び図7にも示すように金属によって中空球形の本体20aと円筒状のガイド部23とが一体に形成され、その本体20aの一部に内周が円形の挿入孔21が設けられている。その挿入孔21の内径は、図1に示すように雄型金具10を挿入孔21に完全に挿入したときに、第1の部分11bの後端部外周面S1と第2の部分11cの係合段部11dの低段面S2との距離D(図4に示す)に等しくなるように形成している。

0021

雌型金具20の内部の挿入孔21と同軸線上で対向する位置に、図1及び図8に示すように円筒状のガイド部23を設けている。そして、そのガイド部23に、挿入孔21に対向する開口23aを有する内周凹面(この例では円錐面)によるガイド面23bを形成しており、そのガイド面23bが開口23aに向かってラッパ状に拡開している。
さらに、この雌型金具20の挿入孔21と反対側の外部に、リング状の係着部24を設けている。この係着部24には、雄型金具10の係着部13と同様に、多数の宝玉を連接するためのワイヤや紐あるいは鎖等を係着する。

0022

ところで、雄型金具10の挿入部11はバネ性を有しているので、自由状態では図2に示すように第1の部分11bと第2の部分11cとが互いに離間して楔状の間隙14が広くなっている(これを開いた状態とも称す)。

0023

この雄型金具10の挿入部11を雌型金具20の挿入孔21に挿入する過程で、第1の部分11bと第2の部分11cの外周面が挿入孔21の内周面押圧されたとき、あるいはこの雄型金具10を雌型金具20から引き抜くために、つまみ半部12a、12bをつまんで互いに近づける方向に力を加えると、図3に示すように第1の部分11bと第2の部分11cとが先端部11aを支点として互いに接近するように撓んで、楔状の間隙14が狭くなる(この状態を閉じた状態とも称す)。

0024

この雄型金具10の挿入部11は、第1の部分11bと第2の部分11cのそれぞれ挿入方向に直交する方向の断面形状(図4に示す外周形状)が半円形である。そのため、挿入部11全体として略円形断面の先細り形状となるので、雌型金具20の円形の挿入孔21に、周方向の角度を選ばずに挿入できる。

0025

この雄型金具10の挿入部11の第1の部分11bには、雌型金具20の挿入孔21の周縁部と係合する係合段部は設けない。しかし、この実施例では第1の部分11bの後端部に、図4に明示するように第2の部分11cに近い外周部の両側を、第2の部分11cに近付いたり離れたりする方向に平行に面取りしたように切り欠いた切欠部11eを設けている。

0026

これによって、図1に示したように雌型金具20に雄型金具10を挿入して連結させた状態において、挿入部11の第1の部分11bの切欠部11eが第2の部分11cの係合段部11dとの間でスロープを形成するので、雄型金具10を雌型金具20の挿入孔21内でスムーズに回転させることが可能になる。

0027

この第1の部分11bの切欠部11eは第2の部分11cの係合段部11dと、図2の側面図で長手方向の長さが略一致しており、かつ図4の断面図に示すように、幅方向における係合段部11dの両側にできる段差と、切欠部11eによって第1の部分11bの両側にできた段差とが略一致している。

0028

また、雄型金具10のつまみ部12は、つまみ易いように挿入部11の後端部の径よりも十分大きい径を有し、外周面を2段の凸面に形成した円板を2分割した形状にしているが、これに限るものではなく、楕円形状や多面体等の指でつまみ易く見栄えのよい任意の形状や大きさにしてもよい。

0029

次に、この第1実施例の装身具用留め具による雄型金具10と雌型金具20を連結及び離脱する際の動作を、図9によって説明する。図9は、図8に示した雌型金具20に雄型金具10を挿入して連結する際の状態を段階的に示す工程図である。

0030

まず、一方の手の指で雌型金具20を保持し、他方の手の指で雄型金具10のつまみ部12をつまんで、挿入部11の先端部11aで雌型金具20の挿入孔21を探り当て、図9の(a)に示すように、雄型金具10の挿入部11を雌型金具20の挿入孔21に挿入する。挿入部11は先端部11aに向かって細くなっているので、挿入孔21に容易に挿入できる。

0031

その際、挿入部11の挿入方向が挿入孔21の中心軸線に対して多少傾いていても、その先端部11aが雌型金具20のガイド部23に当接すると、図9の(b)に示すように、挿入部11はそのガイド面23bに先端部11aがガイドされて傾きが矯正されながら挿入される。その挿入途中から、挿入部11の第1の部分11bと第2の部分11cは、外周面が雌型金具20の挿入孔21の内周面によって押圧され、閉じた状態になってくる。そして、挿入部11を係合段部11dの直前まで雌型金具20内に押し込んだときに、第1の部分11bと第2の部分11cが最も閉じた状態になる。

0032

その後、さらにつまみ部12が雌型金具20の外面に当接するまで挿入部11を押し込むと、図9の(c)に示すように、雌型金具20の挿入孔21の周縁部の一部が挿入部11の第2の部分11cの係合段部11dに嵌り込み、第1の部分11bと第2の部分11cはそのバネ性による復元力で開き、挿入孔21内に収まる範囲で開いた状態に戻る。
この状態で、雌型金具20の挿入部11の先端部付近の外周面と、雌型金具20のガイド部23のガイド面23bとの間に殆ど隙間がないようにするのが望ましい。

0033

この状態(図1と同じ状態)では、雄型金具10の挿入部11はその先端部11aに近い部分が雌型金具20のガイド部23内に嵌入して保持される。そして、挿入部11のつまみ部12側の端部は挿入孔21の内周面に押圧しているので、その位置がしっかりと固定され、係合段部11dが雌型金具20の挿入孔21の周縁部と係合して抜け止めされる。したがって、雄型金具10と雌型金具20が確実に連結されてロックされ、両者の間に雄型金具10を引き抜く方向の力が加わったとしても、雄型金具10が雌型金具20から抜けることはない。

0034

この雄型金具10と雌型金具20の連結を解除する場合には、図9の(c)の状態で、一方の手の指で雌型金具20を保持し、他方の手の指で雄型金具10のつまみ部12のつまみ半部12a,12bをつまんで互いに接近させるように力を加えながら、引っ張ればよい。それによって、先ず雄型金具10の挿入部11の第1の部分11bと第2の部分11cとが閉じるように撓んで、第2の部分11cの係合段部11dと雌型金具20の挿入孔21の周縁部との係合が外れる。その後、図9の(b),(a)に示すような状態を経て、雄型金具10が雌型金具20から完全に離脱する。

0035

なお、雄型金具10のつまみ部12をつまんで引き抜き易いように、雌型金具20に対して雄型金具10を前述したように相対回転させることができる。
また、雄型金具10の挿入部11における第1の部分11bの後端部外周側にも、第2の部分11cの係合段部11dと同様な係合段部を形成すれば、連結状態における雌型金具10に対する雄型金具10の抜け止めは一層確実になる。

0036

しかし、そのようにすると、雄型金具10と雌型金具20の連結を解除する際に、雄型金具10のつまみ部12のつまみ半部12a,12bを押圧するようにつまんで引き抜こうとしても、第1の部分11bと第2の部分11cのいずれかの係合段部が、雌型金具20の挿入孔21の周縁部と係合したままになり易く、容易に引き抜くことができなくなる。

0037

そのため、第1、第2の部分11b、11cの一方(この実施例では第2の部分11c)のみに係合段部11dを形成している。この場合、雌型金具20に対して挿入された雄型金具10が傾いたりぶれたりすると、係合段部11dと雌型金具20の挿入孔21の周縁部との係合が外れて、雄型金具10が抜けてしまう恐れがある。しかし、この実施例では、雄型金具10の挿入部11の先端部11a付近が、雌型金具20のガイド部23に嵌入して確実に保持されているので、雄型金具10が雌型金具20に連結した状態で、傾いたりぶれたりすることはない。したがって、雄型金具10が不用意に抜けるようなことは起こらない。

0038

〔第2実施例〕
次に、この発明による装身具用留め具の第2実施例を、図10から図12によって説明する。図10及び図11はその第2実施例における雄型金具の開いた状態(自由状態)と閉じた状態を示す、第1実施例における図2及び図3と同様な側面図である。図12は、その第2実施例による雌型金具と雄型金具の連結状態を示す図1と同様な側面図である。
これらの各図において、図1図9と対応する部分には同一の符号を付しており、それらの説明は省略する。

0039

この第2実施例において、前述した第1実施例と相違するのは、雄型金具10が、挿入部11の第2の部分11cの第1の部分11bと対向する面に、他方の面に向かって曲面状に膨らんだ膨出部11fを、挿入部11の長手方向の中央よりも先端部11a寄りの位置に設けている点だけである。雄型金具10が図10に示す開いた状態(自由状態)では、膨出部11fの頂面が第1の部分11bの対向面から僅かに離れている。
この第2実施例も雌型金具20は第1実施例の雌型金具20と同じである。

0040

この膨出部11fを設けたことにより、雄型金具10を図10に示す開いた状態から、つまみ部12のつまみ半部12a,12bをつまんで、図11に示す閉じた状態にする際、はじめは第1の部分11bと第2の部分11cとが先端部11aを支点として撓んで接近するが、膨出部11fが第1の部分11bの対向面に当接した後は、その当接点に撓みの支点が移動する。そのため、第1の部分11bと第2の部分11cとを閉じるように撓ませるのに、より大きな力が必要になる。

0041

そのため、バネ強度が高まって長期間使用しても復元力が弱まることがなくなり、図12に示すように雄型金具10と雌型金具20が連結した状態で、雄型金具10のつまみ部12に不用意な力が加わったとしても、挿入部11の第1の部分11bと第2の部分11cが閉じるように撓んで抜けるようなことを、一層確実に防ぐことができる。

0042

膨出部11fは、挿入部11の第1の部分11bと第2の部分11cの互いに対向する面の一方の面に設ければよいので、第1の部分11bの第2の部分11cと対向する面に設けてもよい。この膨出部11fの位置や高さは適宜調整するとよい。
その他の構成および作用は、前述した第1実施例と同様であるから、説明を省略する。

0043

〔雄型金具の好ましい変形例〕
次に、上述した第1、第2実施例に共通に適用できる雄型金具の好ましい変形例について説明する。
図13は、雄型金具の変更例を示す図5と同様な平面図であり、図5と対応する部分には同一の符号を付してあり、それらの説明は省略する。なお、雌型金具は前述した各実施例の雌型金具20を共通に使用できる。

0044

この図13に示す雄型金具10′において、前述した各実施例における雄型金具10と異なるのは、挿入部11の第2の部分11cに長手方向に沿う細長い開口11gを形成した点だけである。この例では、挿入部11の幅方向の中央部11hを挟んでその両側に、長手方向に沿って細長い開口11gを形成している。

0045

このように、開口11gを設けることにより、後述するように雄型金具を鋳造によって作製した場合に、表面積が大きくなるため強度を高めることができ、それにバネ性を高めることができる。
物品を鋳造によって製造する場合、溶融した金属を鋳型注入して固化させるが、その際に表面から固化が進むため、表面に近い部分程強度が高く粘りもある。そのため、表面積を大きくすることによって、強度及びバネ性を高めることができる。

0046

なお、この細長い開口11gを挿入部11の第2の部分11cに設けることは必須ではなく、対向する第1の部分11bに設けてもよい。また、開口11gの数は2本に限らず、幅方向の中央部に1本、あるいは幅方向に間隔を置いて3本以上形成してもよい。
また、第2実施例の膨出部11fとこの開口11gとを組み合わせて、挿入部11の第1、第2の部分11b、11cの少なくとも一方に設ければ、より望ましい。

0047

〔雄型金具のより好ましい実施例〕
次に、この発明による装身具用留め具における雄型金具のより好ましい実施例を、図14図22によって説明する。
図14はその雄型金具の側面図、図15は平面図、図16はその雄型金具を図14における右方から見た図である。これらの図において、図1図13と対応する部分には同一の符号を付しており、それらの説明は省略する。なお、この実施例においても、雌型金具は前述した各実施例の雌型金具20を共通に使用できる。

0048

この図14図16に示す雄型金具10″は、図14に明示するように、挿入部11のバネとして可動する第2の部分11cの第1の部分11bと対向する面(下面)に、図10図12に示した第2実施例と同様に、第1の部分11bに向かって曲面状に膨らんだ膨出部11fを設けている。図14図16は、第2の部分11cを第1の部分11bに対して膨出部11fが当接するまで、そのバネ力に抗して押さえ込んだ状態を示している。

0049

図14に示すAは、この雄型金具10″のリング状の係着部13を除く全長であり、Bは挿入部11の長さによるバネ性有効長である。そして、挿入部11の先端から膨出部11fの最も膨らんだ点までの距離Cが、バネ性有効長Bの10%〜20%程度になるようにするとよい。
この膨出部11fを設けたことによる効果は前述した第2実施例と同様であるが、図14に示すように、第2の部分11cの膨出部11fから後方の下面を凹曲面に形成して、長手方向の中間部の厚さを減じる(薄くする)ことによって、一層バネ性を高めている。

0050

また、この雄型金具10″の挿入部11の第2の部分11cには、図13に示した例と同様に、図15に示す幅方向の中央部11hを挟んでその両側に、長手方向に沿って細長い開口11gを形成している。このように細長い開口11gを形成することによって、前述したように、雄型金具を鋳造によって作製した場合に第2の部分11cの表面積が大きくなるため、その強度を高めるとともにバネ性も高めることができる。

0051

さらに、この雄型金具10″はつまみ部12にも特徴を有している。そのつまみ部12は図16に明示するように、一対のつまみ半部12aと12bを合わせた後端面形状(図14の右側から見た形状)が、つまみ半部12a,12bが互いに接近及び離間する方向を短径Dbとし、それに直交する(間隙14に沿う)方向を長径Daとする楕円形に形成されている。

0052

すなわち、つまみ部12を構成する一対のつまみ半部12aと12bは、その各後端面(挿入部11の挿入方向に直交する方向の横断面も)が楕円を長径Daに沿って2分割した半楕円形状であり、その分割面が間隙14を介して対向している。
図16に示すように、その楕円の短径Dbは、つまみ半部12aの短半径r1とつまみ半部12bの短半径r2の和(Db=r1+r2=2・r1=2・r2)である。そして、Da:Dbを3:2から2:1程度にするとよい。これによる効果については後述する。

0053

また、このつまみ12の各つまみ半部12aと12bは、いずれも軸方向(挿入部11の挿入方向)の両端部が楕円形フランジ状の大径部p,qとなり、その間に小径部sを有し、その小径部sが充分な溝幅を有する溝を形成している。つまみ12をこのように形成したことによる効果についても後述する。
ここで、この実施例の雄型金具10″によるバネ性(弾性力)向上効果について、図17によって説明する。

0054

図17の(a)は、つまみ部12を矢示方向に最大限押圧して挿入部11の間隙14を完全に閉じた状態を示し、(b)〜(d)はその押圧力を解除することによって、挿入部11の第1の部分11bと第2の部分11cがそのバネ性すなわち弾性力によって開いていく状態を段階的に示している。
(b)の状態では第2の部分11cの膨出部11fがまだ第1の部分11bに当接しており、その当接点を支点として、第2の部分11cのそれよりつまみ部12側の部分がそのバネ性によって、図7で上方へ開くよう復元していく。

0055

(c)の状態では、第2の部分11cの膨出部11fが第1の部分11bから僅かに離れ、以後は第2の部分11cが挿入部11の先端部を支点として、主に膨出部11fより先端側の部分のバネ性によって開いていく。(d)が完全に開いた状態である。
図17の(d)の状態から、まみ部12を摘んで押圧し、第1の部分11bと第2の部分11cを間隙14を閉じるように変形させる場合は、上述と逆に(c)(b)(a)の順に閉じていく。

0056

このように、この実施例の雄型金具10″は、挿入部11の第2の部分11cにその可動範囲の途中で第2の支点となる膨出部11fを設けるとともに、長手方向に沿って細長い開口11gを形成していることと、第2の部分11cの下面を凹曲面に形成して長手方向の中間部の厚さを薄くしたことによって、単一金属による鋳造品でも十分なバネ性が得られ、その弾性範囲が広がっている。したがって、挿入部11の第1の部分11bと第2の部分11cを、図17に示したように大きなストローク開閉させることができる。

0057

次に、つまみ部12を構成するつまみ半部12aと12bの各後端面形状(横断面形状も)を、楕円を長径に沿って2分割した半楕円形状にしたことによる効果を、図18及び図19によって説明する。

0058

図18は、雄型金具のつまみ部12を構成するつまみ半部12aと12bの後端面形状が円を2分割した半円形状に形成されている場合に、雌型金具に挿入さてて結合している雄型金具(図12)を引き抜く際の説明図である。隙間14は小さくなっているため、つまみ部12全体として略円形で殆ど方向性がなく、指で摘む位置を特定しにくい。しかも、隙間14を含めると隙間14に直交する方向にやや長い長円形になっているため、(a)に示すように隙間の両側端を押さえるように摘んでしまう可能性が高い。
そうすると、いくら強く摘んでも(b)に示すように、つまみ半部12aと12bを隙間14を閉じるように変形させることができず、雌型金具を雌型金具との係合を外して引き抜くことができない。

0059

この実施例では、雄型金具10″のつまみ部12を構成するつまみ半部12aと12bの後端面形状(横断面形状も)が、楕円を長径に沿って2分割した半楕円形状に形成されているので、雌型金具から引き抜く際に、図19に示すようにつまみ部12全体として方向性がある。そのため、仮に(a)に示すように長径の両端を挟むように摘んだとしても、自然に(b)に示すように短径の両端を挟むように回転して摘めるようになる。

0060

したがって、つまみ半部12aと12bを隙間14を閉じるように変形させ、雌型金具を雌型金具との係合を外して引き抜く操作を容易に行うことができる。
ネックレスの留め具は、脱着の際に手を首の後ろに回して操作する。特に取り外す際には見えない状況で手探りで操作するため、このようにつまみ部の形状に方向性を持たせて、自然に操作できるようにするのが望ましい。

0061

さらに、この実施例の雄型金具10″は、つまみ部12の各つまみ半部12aと12bが、いずれも軸方向の両端部が楕円形フランジ状の大径部p,qとなり、その間に小径部sを有し、その小径部sが充分な溝幅を有する溝を形成していることによる効果について図20図22によって説明する。

0062

図20に示す雄型金具10Aのつまみ部12Aのように、外周面の軸方向形状が単一の凸曲面であると、雄型金具を雌型金具から引き抜く操作をする際に、指が滑って引き抜けない恐れがある。
また、図21に示す雄型金具10のつまみ部12(第1、第2実施例に相当する)のように、外周面の軸方向形状が2つの凸曲面からなるようにすれば、図20に示した例よりは指が滑りにくくなり、雄型金具を雌型金具から引き抜き易くなる。しかし、雄型金具と雌型金具が強く係合している場合には、やはり指が滑って引き抜けなくなる恐れがある。

0063

この実施例では、雄型金具10″のつまみ部12の各つまみ半部12aと12bが図22に示すように形成されているので、つまみ部12を指で摘んだ際に、各つまみ半部12aと12bの小径部sによる溝に指先(爪)が入り込み、引き抜く力が大径部qに効果的に加わって、雄型金具10″を容易に引き抜くことができる。

0064

〔雌型金具の変形例〕
次に、雌型金具の変形例を図23及び図24によって説明する。図23及び図24は、この発明による装身具用留め具における雌型金具の他の異なる例を示す図8と同様な断面図であり、図8と対応する部分には同一の符号を付している。
図23に示す雌型金具20′は、内周に開口23aとそれに向かって拡開した円錐面状のガイド面23bとを形成し、外周が円筒面状のガイド部23′を、中空球形の本体20aの内面との間に一体に形成した複数本(例えば90°間隔で4本)の支持部25によって、挿入孔21と対向する所定の位置に支持している。

0065

図24に示す雌型金具20″は、むくに近い球形の本体20bの挿入孔21を形成した部分とその周縁部の内側に空洞22を形成し、その本体20bの内部のむくの部分に、空洞22への開口23aとそれに向かって拡開した円錐面状のガイド面23bとを形成し、その部分をガイド部23″としている。

0066

このようなガイド部によっても、雄型金具の挿入部の挿入をガイドし、所定の挿入位置に保持することができる。なお、ガイド面23bの形状は種々に変更できる。
これらの雌型金具雌型金具20′,20″も、前述した各実施例の雄型金具10、10′、10″のいずれとも組み合わせて使用することができ、それぞれ装身具用留め具を構成することができる。

0067

〔使用例〕
次に、図25を参照してこの発明による装身具用留め具の使用例について説明する。図25は、この発明による装身具用留め具によって真珠のネックレスの両端を連結させた状態の一例を示す図である。なお、そのネックレスは留め具を取り付けた両端部付近のみを示している。

0068

多数の真珠31をワイヤで連接してネックレス30を形成しており、そのワイヤの一端部32aを雌型金具20の係着部24に係着し、他端部32bを雄型金具10の係着部13に係着している。
このネックレス30を着用者が首に掛けて、雌型金具20に雄型金具10の挿入部を挿入して連結すれば、無端状にすることができ、その後不用意にその連結が外れるような恐れはない。

0069

ネックレス30を外す際には、前述したように雄型金具10のつまみ半部12aと12bをつまんで押し合わせながら引張れば、雌型金具20から雄型金具10を容易に離脱させることができる。

0070

図25では、雄型金具10及び雌型金具20としているが、上述した各実施例や変形例の雄型金具10′又は10″や雌型金具20′又は20″を使用してもよいことは勿論である。
前述した各実施例の装身具用留め具は、両端部の連結及び離脱が必要な他の各種の装身具にも同様に使用することができる。

0071

〔製造方法その他〕
以上説明した、この発明による装身具用留め具は、雄型金具と雌型金具を、それぞれ1個の部品で構成することができるため、組み付けの必要がなく、製造が容易で形状の自由度も大きい。

0072

この雄型金具と雌型金具の材料としては、人にアレルギー反応を起こさせる等の悪影響を及ぼさない金属材料であれば何を使用してもよいが、貴金属である金、白金(プラチナ)、銀、銅、金合金または銀合金などが、加工性がよく且つ宝玉や貴金属の鎖などとマッチして装身具の高級感を保つことができてよい。特に、18金や金合金であるホワイトゴールドが最適である。

0073

なお、18金で雄型金具を作製する場合、一般的な18金の各金属の成分比率重量比で、金75%、銀15%、銅10%程度であるが、バネ性を高めるために銀の比率下げて銅の比率を高め、金75%、銀10%、銅15%程度にしたものを使用するとよい。

0074

また、上述した各実施例の雄型金具及び雌型金具は、いずれも1個の一体形状の部材であるから、鋳造(キャスティング)によって容易に製造できる。鋳造によれば、雄型金具及び雌型金具を、それぞれ上述した金属材料によって一体成形することができるので、生産性が高く、工数を大幅に削減でき、金属材料のロスも少ない。

0075

特に、美術工芸品などの作製に適した消失型鋳造法一種であるロストワックス製法によれば、比較的複雑な形状の鋳造も可能であるから、上記雄型金具及び雌型金具を作製するのに好適である。
この雄型金具と雌型金具を他の加工方法によって作製することもできる。しかし、例えば、プレス加工などによって雄型金具を作製する場合は、挿入部とつまみ部と係着部を個別にプレス形成した後、それらを一体に固着するなどの工程が必要になる。

0076

また、雌型金具はその外側全体が見えるので、装身具の一部としてその形状や模様等のデザインが重要であるが、鋳造によれば任意の形状に成形することができ、同時に種々の模様を施すこともできる。その外形は球形に限らず、装身具全体の美感に合わせて様々な形状(例えば、立方体や多面体あるいは楕円球形ハート形、その他任意の形状)に形成することができる。

0077

前述した実施例では、雄型金具10の挿入部11の挿入方向に直交する断面(横断面)の形状が全体として略円形であり、雌型金具20の挿入孔21も円形なので、両者を連結する際に、挿入孔21と挿入部11の周方向の相対角度を意識する必要がなく、容易に両者を連結することができる。
ただし、雄型金具の挿入部の横断面形状は、円形に限るものではなく楕円形や四角形多角形など他の形状にしてもよい。その場合、雌型金具の挿入孔の形状も、それに合わせた形状にすればよい。

0078

以上、この発明の好ましい実施例及び変形例等について説明してきたが、この発明はこれらに限定されるものではなく、各実施例及び変形例に記載した構成を矛盾しない範囲で適宜組合せたり、変更したり、他の構成を追加したりすることができることは、当業者にとって適宜なし得ることである。

0079

この発明は、真珠や珊瑚、宝石などの宝玉にワイヤを挿通して多数個連接してなる数珠状の装身具、あるいは金、銀、プラチナ等の貴金属製の鎖状装身具、例えばネックレスやブレスレットなどの装身具において、その両端を連結して無端状にするための留め具として好適である。

0080

10,10′,10″:雄型金具11:挿入部 11a:先端部
11b:第1の部分 11c:第2の部分 11d:係合段部 11e:切欠部
11f:膨出部 11g:細長い開口 11h:第2の部分の中央部
11i:凹曲面12:つまみ部 12a,12b:つまみ半部
13:雄型金具の係着部 14:間隙
20,20′,20″:雌型金具20a,20b:雌型金具の本体 21:挿入孔
22:空洞 23,23′,23″:ガイド部 23a:開口 23b:ガイド面
24:雌型金具の係着部 25:支持部 30:ネックレス31:真珠

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • プロジェクト リア,エルエルシーの「 肌照明デバイス」が 公開されました。( 2021/03/18)

    【課題・解決手段】肌照明デバイスは、ユーザーの肌を照明するように使用可能な光を発生させるように構成された光源と、光源に動作可能に接続された形状保持具であって、光源がユーザーの肌を照明することができるよ... 詳細

  • 株式会社ジェムクレールの「 揺れる装身具」が 公開されました。( 2021/03/11)

    【課題】装飾体の自重による垂れ下がりを防止し、装飾部材の動きがスムーズで、より微細に揺れたりあるいは長時間揺れが続く揺れる装身具を得る。【解決手段】装身具用枠体と、装身具用枠体に設けた開口部の位置に配... 詳細

  • 副島硝子工業株式会社の「 多層ガラスの製造方法」が 公開されました。( 2021/03/11)

    【課題】装身具や装飾具や表示具等として有効利用できる多層ガラスの製造方法を提供する。【解決手段】本発明の多層ガラスは、基台層2よりも透明度が高い表面層4となるガラス9と基台層2とを、膜状に形成した模様... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ