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技術 クレーンの運転室とそれを搭載したクレーンとその床窓の反転方法

出願人 株式会社三井E&Sホールディングス
発明者 二宮幸男香本正二立石広範
出願日 2011年5月31日 (9年6ヶ月経過) 出願番号 2011-122376
公開日 2012年12月20日 (8年0ヶ月経過) 公開番号 2012-250789
状態 特許登録済
技術分野 クレーンの細部(制御,安全)
主要キーワード 開閉ストッパ 外枠用 油圧式ダンパー 反転回動 閉口状態 油圧ダンパー 平面投影 クレーン運転室
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2012年12月20日)のものです。
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図面 (11)

課題

船舶からコンテナを積み込み又は積みしするコンテナクレーン、及びコンテナターミナル内におけるコンテナ移送を行うクレーン運転室などの高所に設けられ、下方の作業を確認するための床窓を室内から清掃するための床窓を反転することができるクレーン運転室とそれを備えたクレーンとその床窓の反転方法を提供する。

解決手段

クレーン100の運転室61の床面に外枠11と外枠11に嵌る床窓12を設け、床窓12の下辺14bの両端を開閉軸部20に軸支すると共に、縦辺14c、14dを反転支持部30によって軸支して、床窓12の下辺14bを、開閉軸部20を介して、外枠11に沿って移動すると共に、反転支持部30によって開閉回動とは別の反転回動を行い、床窓12の運転室61の外側の面を運転室61内に向けるように構成した。

概要

背景

船舶からコンテナを積み込み又は積みしするコンテナクレーン、及びコンテナターミナル内におけるコンテナ移送を行うクレーンには作業を制御するために運転室を設置している。従来のコンテナクレーンの運転室はクレーン上部に設置され、荷を運搬するトロリと共にガーダ上を移動する(例えば特許文献1〔図2〕参照)。

クレーン上部に設置されている運転室から作業を目視で確認するために、運転室には窓が設置されている。そのうちの一つに下方の作業を確認できるように床に設けられた床窓がある。この床窓が汚れてしまうと、コンテナの積み込み又は積み卸し作業などが確認しづらくなる。そうなると作業の効率性や安全性が損なわれるため、床窓の清掃は欠かせない。

そこで床窓を清掃する方法として、図9に示す、ガーダ63とトロリ62と、さらにトロリ62に運転室61とスプレッダ64を備えたクレーン100に、床窓60を清掃するための専用踊り場65を設けた清掃方法が提案されている。この方法は運転室61の床窓60を清掃するためにガーダ63の後方に設けた専用踊り場65に運転室61を移動させ、運転室61から専用踊り場65に出て、清掃作業を行う方法である。しかし、この方法では運転室61の外に出て清掃作業を行わなければならないという問題がある。地上40〜50メートルという高さに設置されている運転室61の外に出て、作業を行うことは、転落などの危険性を伴う。

また、運転室61の外で作業をするために専用踊り場65を設置しなければならず、窓拭き作業のために設置される専用踊り場65はコストに見合わないという問題もある。さらに、床窓60の清掃をするために、ガーダ63の後方の専用踊り場65まで運転室61を移動しなければならない問題や、専用踊り場65に設置されている安全用の手摺りを運転室61が移動した際に、運転室61から延びているケーブルなどにぶつからないように取り外さなければならないという問題もある。

そこで、図10に示すように、運転室61の底部に専用踊り場66を設け、床窓の清掃のために運転室61を移動せずに床窓60を清掃する方法も提案されている。しかし、この方法でも、運転室61の外に出なければ床窓60の清掃作業はできず、安全性の問題は解決されていない。また、運転室61の下部に専用踊り場66を設けたために、下方の見通しが悪くなるという新たな問題が発生している。

概要

船舶からコンテナを積み込み又は積み卸しするコンテナクレーン、及びコンテナターミナル内におけるコンテナ移送を行うクレーンの運転室などの高所に設けられ、下方の作業を確認するための床窓を室内から清掃するための床窓を反転することができるクレーン運転室とそれを備えたクレーンとその床窓の反転方法を提供する。 クレーン100の運転室61の床面に外枠11と外枠11に嵌る床窓12を設け、床窓12の下辺14bの両端を開閉軸部20に軸支すると共に、縦辺14c、14dを反転支持部30によって軸支して、床窓12の下辺14bを、開閉軸部20を介して、外枠11に沿って移動すると共に、反転支持部30によって開閉回動とは別の反転回動を行い、床窓12の運転室61の外側の面を運転室61内に向けるように構成した。

目的

本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、高所から下方を確認する床窓を、運転室や室内の外に出ずに清掃作業ができるため、作業性や安全性に優れ、
また、窓拭きのための専用踊り場が不要となり、コスト低減を実現することができるクレーンの運転室とそれを備えたクレーンとその床窓の反転方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

クレーン運転室の床面に開口部を設け、該開口部に外枠を設けると共に該外枠内床窓を設け、該床窓の下辺の両端に、前記床窓が内開きになるように開閉軸部を設けたクレーンの運転室において、前記床窓の下辺と接する両辺の下辺側近傍に沿ってそれぞれレールを配置し、前記両辺に沿ってそれぞれ床窓を回動自在に軸支する床窓用接合部と支持部と該支持部を回動自在に外枠に軸支する外枠用接合部とを備える反転支持部を配置し、前記床窓の上辺を前記運転室の室内側に引いて開いたとき、前記床窓の外面が前記運転室内に位置するように前記開閉軸を前記レールに沿って前記下辺の向かいの上辺に移動可能に支持し、前記床窓が前記床窓接合部を軸にして反転するように構成したことを特徴とするクレーンの運転室。

請求項2

前記反転支持部の支持部を、床窓を開方向へ回動するときに長さを伸ばし、また、床窓を閉方向へ回動するときに長さを縮める伸縮自在に形成したことを特徴とする請求項1記載のクレーンの運転室。

請求項3

外枠に沿って移動する前記開閉軸部の移動を制動する制動部を前記外枠に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のクレーンの運転室。

請求項4

請求項1〜3のいずれか1項に記載のクレーンの運転室を備えたクレーン。

請求項5

クレーンの運転室内の床窓の下辺に開閉の回動の軸になるように開閉軸部と、前記下辺と接する両辺それぞれに反転支持部を備え、該反転支持部が前記床窓を回動自在に軸支する床窓用接合部と伸縮自在の支持部と該支持部を回動自在に外枠に軸支する外枠用接合部とを備え、前記床窓を前記運転室内に開くとき、前記床窓が前記開閉軸部を軸として内開きに回動し、連動して前記反転支持部が伸縮しながら回動することで前記床窓を前記外枠に支持し、前記開閉軸部が床窓の内開きの回動を維持しながら前記外枠に沿って移動することで、前記床窓が前記床窓用接合部を軸として回動し、前記床窓の外側の面を前記運転室内に向けるように反転することを特徴とするクレーンの運転室の床窓の反転方法

技術分野

0001

コンテナ用岸壁クレーン及びコンテ用ヤードクレーンなどの運転室に備え、高所作業中に下方を確認する床窓を室内から清掃するため、床窓を反転させるクレーンの運転室とそれを搭載したクレーンとその床窓の反転方法に関する。

背景技術

0002

船舶からコンテナを積み込み又は積みしするコンテナクレーン、及びコンテナターミナル内におけるコンテナ移送を行うクレーンには作業を制御するために運転室を設置している。従来のコンテナクレーンの運転室はクレーン上部に設置され、荷を運搬するトロリと共にガーダ上を移動する(例えば特許文献1〔図2〕参照)。

0003

クレーン上部に設置されている運転室から作業を目視で確認するために、運転室には窓が設置されている。そのうちの一つに下方の作業を確認できるように床に設けられた床窓がある。この床窓が汚れてしまうと、コンテナの積み込み又は積み卸し作業などが確認しづらくなる。そうなると作業の効率性や安全性が損なわれるため、床窓の清掃は欠かせない。

0004

そこで床窓を清掃する方法として、図9に示す、ガーダ63とトロリ62と、さらにトロリ62に運転室61とスプレッダ64を備えたクレーン100に、床窓60を清掃するための専用踊り場65を設けた清掃方法が提案されている。この方法は運転室61の床窓60を清掃するためにガーダ63の後方に設けた専用踊り場65に運転室61を移動させ、運転室61から専用踊り場65に出て、清掃作業を行う方法である。しかし、この方法では運転室61の外に出て清掃作業を行わなければならないという問題がある。地上40〜50メートルという高さに設置されている運転室61の外に出て、作業を行うことは、転落などの危険性を伴う。

0005

また、運転室61の外で作業をするために専用踊り場65を設置しなければならず、窓拭き作業のために設置される専用踊り場65はコストに見合わないという問題もある。さらに、床窓60の清掃をするために、ガーダ63の後方の専用踊り場65まで運転室61を移動しなければならない問題や、専用踊り場65に設置されている安全用の手摺りを運転室61が移動した際に、運転室61から延びているケーブルなどにぶつからないように取り外さなければならないという問題もある。

0006

そこで、図10に示すように、運転室61の底部に専用踊り場66を設け、床窓の清掃のために運転室61を移動せずに床窓60を清掃する方法も提案されている。しかし、この方法でも、運転室61の外に出なければ床窓60の清掃作業はできず、安全性の問題は解決されていない。また、運転室61の下部に専用踊り場66を設けたために、下方の見通しが悪くなるという新たな問題が発生している。

先行技術

0007

特開2005−1868号公報

発明が解決しようとする課題

0008

本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、高所から下方を確認する床窓を、運転室や室内の外に出ずに清掃作業ができるため、作業性や安全性に優れ、
また、窓拭きのための専用踊り場が不要となり、コスト低減を実現することができるクレーンの運転室とそれを備えたクレーンとその床窓の反転方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0009

上記の目的を達成するための本発明に係るクレーンの運転室は、クレーンの運転室の床面に開口部を設け、該開口部に外枠を設けると共に該外枠内に床窓を設け、該床窓の下辺の両端に、前記床窓が内開きになるように開閉軸部を設けたクレーンの運転室において、前記床窓の下辺と接する両辺の下辺側近傍に沿ってそれぞれレールを配置し、前記両辺に沿ってそれぞれ床窓を回動自在に軸支する床窓用接合部と支持部と該支持部を回動自在に外枠に軸支する外枠用接合部とを備える反転支持部を配置し、前記床窓の上辺を前記運転室の室内側に引いて開いたとき、前記床窓の外面が前記運転室内に位置するように前記開閉軸を前記レールに沿って前記下辺の向かいの上辺に移動可能に支持し、前記床窓が前記床窓接合部を軸にして反転するように構成される。

0010

この構成によれば、クレーンの運転室などの高所から下方を確認するように設けられ、外側の面を清掃することが困難な床窓が、開閉軸部によって軸支された下辺を開閉軸として開閉回動をし、さらに床窓を外枠に支持する反転支持部によって、開閉回動とは別の反転回動を行う。本来であれば、床窓は反転支持部によって外枠に支持されているため、一定以上開口しない。そこで、床窓の下辺を、開閉軸部を介してレールに沿って移動させることで、反転支持部に設けた床窓用接合部を回動軸として、床窓は反転回動することができる。

0011

床窓が反転するため、クレーンの運転室内から見て外側の面を室内に向けることができる。その結果、床窓の外側の面を運転室内から清掃できるようになるため、運転室外での作業が減少し、安全性を向上させることができる。

0012

また、従来であれば清掃用に設けられていた専用踊り場を必要とせず、専用踊り場の設置費用を削減することができる。さらに、従来であれば、専用踊り場により遮られていた視界も、遮られることがなくなり、作業の見通しをよくすることができる。

0013

加えて、床窓の下辺が開閉軸部を介して移動し、床窓が反転するため、床窓の開口状態平面投影したとき、床窓の上辺は外枠から大きくはみ出すことがなく、室内にある計器類操作パネルなどと接触することもなく、床窓を反転させることができる。

0014

さらに、開閉軸部がレールによって支持されるため床窓が開閉動作を行うときに開閉軸部が外枠から外れてしまうことを防ぐことができる。レールの形状は開閉軸部を上下から狭持するものが好ましいが、開閉軸部がレール内を移動でき、また、レールから開閉軸部が外れることがなければどのような形状でもよい。レールの形状に開閉軸部の形状を合わせてもよい。

0015

また、上記のクレーンの運転室は、前記反転支持部の支持部が床窓を開方向へ回動するときに長さを伸ばし、また、床窓を閉方向へ回動するときに長さを縮める伸縮自在に形成して構成される。

0016

この伸縮自在の支持部には油圧ダンパーモータ式ダンパーを用いることができる。ダンパーを用いることで開閉時の作業が楽に行うことができ、また、床窓をダンパーが付勢するため、安定した開閉動作をおこなうことができる。

0017

一方、伸縮自在の支持部を床窓用接合部、又は外枠用接合部のどちらかの軸を移動することができるレール状に形成することもできる。

0018

上記の構成により、床窓が反転した際に反転支持部が倒れ止め防止対策として機能することができる。

0019

加えて、上記のクレーンの運転室は、外枠に沿って移動する前記開閉軸部の移動を制動する制動部を前記外枠に設けて構成される。

0020

この構成により、床窓を開けたときに、移動部を設けた開閉軸部の外枠に沿った移動が、レールによって止まる。そのため、床窓が必要以上に開くことがなく、安全に床窓の開閉作業を行うことができる。制動部はレールと同一に形成されてもよい。

0021

上記の目的を達成するためのクレーンは、上記のクレーンの運転室を備えて構成される。この構成によれば、上記の作用効果と同様の効果を得ることができる。

0022

さらに、上記の目的を達成するためのクレーンの運転室の床窓の反転方法は、クレーン運転室内の床窓の下辺に開閉の回動の軸になるように開閉軸部と、前記下辺と接する両辺それぞれに反転支持部を備え、該反転支持部が前記床窓を回動自在に軸支する床窓用接合部と伸縮自在の支持部と該支持部を回動自在に外枠に軸支する外枠用接合部とを備え、前記床窓を前記運転室内に開くとき、前記床窓が前記開閉軸部を軸として内開きに回動し、連動して前記反転支持部が伸縮しながら回動することで前記床窓を前記外枠に支持し、前記開閉軸部が床窓の内開きの回動を維持しながら前記外枠に沿って移動することで、前記床窓が前記床窓用接合部を軸として回動し、前記床窓の外側の面を前記運転室内に向けるように反転することを特徴とする方法である。

0023

この方法により、まず床窓は開口時に開閉回動により運転室の内側に開く。この時の開閉回動の回動動作角度は鋭角になる。反転支持部はその開閉回動に連動して、外枠用接合部を回動軸に床窓の開閉回動と逆向きに回動すると共に、支持部の長さを伸ばす。次に反転支持部の長さが最大となったところで、開閉軸部が開閉回動を維持しながら外枠に沿って移動する。その開閉軸部の移動に連動して、反転支持部の床窓用接合部により床窓が反転回動を行う。この反転回動により開閉回動の最終的な回動動作角度は鈍角になり、クレーンの運転室からみて外側の全面を運転室内に向けることができる。

0024

もし反転支持部を備えず、且つ開閉軸部が外枠に沿って移動できないならば、開閉軸部の回動動作角度が鈍角になると床窓はちょうど扉を開いたときのように外枠からはみ出してしまう。しかし、上記の床窓は開閉軸部による開閉回動の回動動作角度が鈍角になっても、開閉軸部が外枠に沿って移動し、反転支持部の支持により反転回動を行うことにより、床窓の反転動作中や反転した時の状態であっても平面視で外枠から床窓がはみ出ることがない。

発明の効果

0025

本発明によれば、クレーンの運転室などの高所に設けられ、下方の作業などを確認するための床窓の外側の面を室内に向けて開くことができるため、床窓の清掃を室内から行うことができる。その結果、室外での清掃作業がなくなり、安全に作業を行うことができる。また、専用踊り場を外すことができ、専用踊り場の製造、設置コストを削減できる。さらに、下方の視界の邪魔になっていた専用踊り場をなくすことが可能であり、視界が妨げられることなくクレーンの積み荷作業などを行うことができる。

図面の簡単な説明

0026

本発明に係る第1の実施の形態のクレーンの運転室の床窓の反転機構を示した平面図である。
本発明に係る第1の実施の形態のクレーンの運転室の床窓の反転機構を示した正面図である。
図2のIIIを拡大した断面図である。
本発明に係る第1の実施の形態のクレーンの運転室の床窓の閉口状態を示した側面図である。
本発明に係る第1の実施の形態のクレーンの運転室の床窓の開口途中を示した側面図である。
本発明に係る第1の実施の形態のクレーンの運転室の床窓の開口状態を示した側面図である。
本発明に係る第2の実施の形態のクレーンの運転室の床窓の開口状態を示した側面図である。
本発明に係る第1の実施の形態の床窓反転機構を運転室に設置した状態を示した図である。
従来技術のクレーン運転室と専用踊り場を示した図である。
従来技術のクレーン運転室とその下部に設置された専用踊り場を示した図である。

実施例

0027

以下、本発明に係る第1の実施の形態のクレーン100について、図面を参照しながら説明する。なお、このクレーン100は岸壁クレーン門型のヤードクレーン、ゴライアスクレーンジブクレーンタワークレーンアンローダークレーン、及び天井クレーンなどのクレーンに適用可能である。また、高所での床窓が必要な設備、例えば高層建築物展望台などに適用することができる。ここでは、図9で示したクレーン100の運転室61に床窓反転機構10を設けた場合を説明する。

0028

図1で示すように、運転室61の床面11には開口部11aを設ける。開口部11aに床窓反転機構10を設け、床窓反転機構10は外枠11bと床窓12と、開閉軸部20と反転支持部30とレール40とからなる。

0029

床窓12は、透過部13と窓枠14からなり、それぞれ辺を上辺14aと、その向かいの下辺14bと、両側の縦辺14c、14dとで構成する。透過部13はクレーン100の運転室61から下方の作業を確認するため、透明の硝子樹脂などを板状に形成したものである。

0030

窓枠14は格子状に形成したものでもよく、透過部13を嵌め込めるようになっている。図2及び図3に示すように、窓枠14は透過部13を上辺14a、下辺14b、縦辺14c、14dによって囲み、嵌め込んでいる。また、窓枠14は運転室内側と運転室外側とで、縦辺14c、14dの広さが異なる形状に形成すると、床窓12を閉めたときに、開閉軸部20と反転支持部30などを室内に露呈させないようにすることもできる。さらに、窓枠14と外枠11bとの接触箇所ゴムパッキンなどを設け、密閉性を高めることが好ましい。

0031

床窓12が取り付けられる外枠11bは運転室61と一体に設置されており、運転室61に傾斜を付けて設けられている。傾斜の角度は運転室61から下方を見渡すのにちょうどいい角度であればよく、実施の形態では傾斜を水平から9度〜15度に設定した。床窓12を通して下方の作業が十分に確認することができれば、傾斜を設ける必要はない。また、外枠は図3に示すように、床窓12が下に落ちないように段を設け、床窓12を支えている。さらに、床窓12が閉口状態にあるとき、床窓12を固定するために、床窓12の上辺14aや、下辺14bに開閉用ストッパを設けることが好ましい。この開閉用ストッパはボルトなどで形成され、床窓12と床面11をしっかりと止めることができるようにする。

0032

開閉軸部20は床窓12の下辺14bの両端の縦辺14c、14dを両側から回転自在に軸支する。両開閉軸部20が同一軸線上に配されるため、床窓12は開閉軸部20を回動軸として、開閉することができる。これにより、床窓12の下辺14bが開閉軸となり、床窓12の上辺14aが開口するようになる。

0033

また、開閉軸部20は移動できるように形成されるため、開閉軸部20は外枠11bに沿って床窓12を移動することができる。図4に示すように、開閉軸部20はローラー状に形成され、ローラー状に形成された開閉軸部が回転することで、開閉軸部20を介して床窓12を移動させることができる。

0034

開閉軸部20は外枠11bに沿って移動できるものであればよい。例えば、開閉軸部20は回転体で形成しなくともよく、外枠11bに沿って開閉軸部20を介して床窓12を移動することができればよい。また、開閉軸部20も床窓12を開閉する際の開閉軸となるヒンジ役割を果たせばよい。例えば開閉軸部20は床窓12を軸支するものではなく、床窓12を移動体蝶着するようなものでもよい。

0035

ローラー状に形成された開閉軸部20には金属製の車輪や、その車輪に弾性をもったタイヤを装着したものなどを用いることができる。とくに弾性素材を表面に使用した場合は動作音を抑えることができる。

0036

反転支持部30は、図4に示すように、床窓12の縦辺14c、14dに床窓12を回動自在に軸支する床窓用接合部31と、伸縮自在の支持部33と、長さが固定の腕部34と、床窓用接合部31よりも上辺14a側の外枠11bに反転支持部30を回動自在に軸支する外枠用接合部32とを備え、床窓12を外枠11bに支持している。

0037

支持部33は縦辺14c、14dの床窓用接合部31の軸を移動するように、刳り抜かれたレール33aを設け、床窓用接合部31の軸がレール33a内を移動することで床窓用接合部31と外枠用接合部32との間の長さを変える。

0038

また、支持部30は伸縮自在であればいいので、図7に示すように油圧式ダンパーやモータ式ダンパーなどのダンパーを使用することもできる。ダンパーを使用することで床窓12はダンパーから付勢され、開口時に小さい力で開口することができる。

0039

反転支持部30の床窓用接合部31と外枠用接合部32を前述とは逆に設けることもできる。床窓用接合部31を外枠用接合部32よりも上辺14a側に設けても、同様の動作を行う。

0040

床窓用接合部31は、床窓12が回動自在になるように、床窓12を軸支している。対して、外枠用接合部32は、反転支持部30が回動自在になるように、外枠11bに反転支持部30を軸支している。よって、反転支持部30は外枠用接合部32を軸に床窓12の開閉の回動方向と逆方向の回動を行う。

0041

レール40は外枠11bに設けられ、開閉軸部20(以下、ローラー状に形成された開閉軸部20をローラーヒンジ20という)が沿って移動できるようにレール状に形成されている。レール40の形状はローラーヒンジ20の形状に合わせた形状であればよい。ただし、開閉時にローラーヒンジ20には図3上において、上下方向の力が加わり、そのため外枠11から外れてしまわないように、ローラーヒンジ20の上下を覆う形状が好ましい。

0042

制動部41はレールと同一に形成され、ローラーヒンジ20の移動を制動する。レール40はローラーヒンジ20の移動を制動できればいいので、板状のストッパなどでもよい。

0043

床窓12の上辺には床窓12を引き上げるための取手15を設ける。

0044

本発明に係る第1の実施の形態のクレーン100の動作を説明する。図4に床窓12が閉口状態、図5に床窓12の開閉動作の途中、図6に床窓12の開口状態を示す。

0045

図4に示すように、床窓反転機構10は水平から9度〜15度の角度となるようにクレーン100の運転室61に設置され、運転室61の下方の作業を確認することができる。床窓12が閉口状態にあるとき、反転支持部30の接合部31と接合部32の間の長さは最短の長さになっている。

0046

床窓12の上辺14aを開方向に引き上げる。すると、床窓12はローラーヒンジ20によって軸支されているため、下辺14bを開閉軸として、図5において左回りに回動する。反転支持部30は支持部33の長さを床窓12の回動に合わせて伸ばしながら、両端の床窓用接合部31、外枠用接合部32が回動し、床窓12の開閉動作を支える。このとき、反転支持部30は外枠用接合部32を回動軸として、床窓12とは反対方向の回動を行う。

0047

開閉軸部20と反転支持部30の連動により床窓12は開いていく。この床窓12の開閉回動動作を開閉回動という。開閉回動は反転支持部30の支持部33の長さが最も長くなるまで、そのままの状態で進む。

0048

図5に示す状態は、丁度、支持部33の長さが長くなった状態を示す。このとき床窓の開口動作角は鋭角である。

0049

次に、ローラーヒンジ20を外枠11bに沿って、外枠11bの上辺14a方向にレール40内で移動させていく。このとき反転支持部30の床窓用接合部31を軸に床窓12の回動が始まる。この回動を反転回動という。同時にローラーヒンジ20を開閉軸にする開閉回動も引き続き行われており、床窓12の開口動作角の角度も大きくなっていく。

0050

図6に示すように、床窓12の開口動作角が鈍角になったとき、すなわち、床窓12の運転室61から見て外側の面が運転室61内に向いたとき、ローラーヒンジ20がレール40に設けた制動部41で制止する。制動部41があるためにローラーヒンジ20の移動がそれ以上は行われず、よって、床窓12の開閉動作も止まり、床窓12の開口動作は終了する。このとき床窓12の開口動作角は鈍角を示し、運転室から外側の面が運転室内に向いた状態になる。さらにこのとき、床窓12を平面投影すると、床窓12の上辺14aは、外枠11bからはみ出ていない、または少しはみ出す程度である。

0051

反転支持部30の床窓用接合部31、外枠用接合部32に、それぞれの回動を止めるロック機能を設ければ、ロックをかけることで、床窓12は閉方向への回動ができずに固定され、安全に清掃作業を行うことができる。また、レール40にローラーヒンジ20の移動をロックするための機能を設け、ローラーヒンジ20の移動が戻らないようにすれば、開方向及び閉方向どちらにも回動はできず、床窓12を固定した状態で清掃作業を行うことができる。

0052

図7は本発明に係る第2の実施の形態のクレーン100の運転室61の床窓反転機構1
0の開状態を示す。反転支持部50は床窓用接合部51と外枠用接合部52とダンパー53(支持部)を備える。ダンパー53(支持部)は床窓12を付勢し、外枠11bに支持している。本発明に係る第2の実施の形態において、ダンパー53(支持部)の付勢により、床窓12が閉状態のとき、開閉ストッパを開くと、ダンパー53(支持部)によって床窓12は上辺14aが少し立ち上がる。

0053

クレーンの運転室61に上記の床窓反転機構10を設置する。図8に示すように、床窓12は反転動作中および反転が完了した状態において、床窓12が平面視で外枠11bから外の領域にはみ出ることがない。そのため運転室61内の運転室コンソール67や運転席68の配置をわざわざ変えなくても、床窓12は運転室コンソール67や運転席68などにぶつからない。

0054

また、床窓12が反転した際に、運転室61から見て床窓12の外面の全面を運転室61の室内に向けることができる。そのため、安全且つ効率的に床窓12の清掃を行うことができる。

0055

床窓12の開口動作角度は鈍角である必要はなく、床窓12が開口状態のときに、床窓12の運転室61より外側の面が運転室61内に向けばよい。

0056

本発明に係る実施の形態として、クレーン100の運転室61の床窓反転機構10を説明したが、この運転室61の床窓反転機構10を岸壁クレーン、門型のヤードクレーン、ゴライアスクレーン、ジブクレーン、タワークレーン、アンローダークレーン、及び天井クレーンなどのクレーンに設け、高所に設けた床窓を、運転室内から安全に清掃することができる。また、高所で床窓が必要な設備、例えば高層建築物の展望台など床窓に適用可能である。加えて、床窓反転機構10は床窓12に限らず、横すべり出し窓縦すべり出し窓、もしくは天窓に利用することもできる。その際、内側から窓の外側を清掃することができる効果の他に、開口時に開口面積を大きくすることができるという効果もある。

0057

本発明のクレーンの運転室は、床窓の運転室より外側の面を運転室内に向けることができ、床窓の清掃が運転室内から行うことができるため、岸壁クレーン、門型のヤードクレーン、ゴライアスクレーン、ジブクレーン、タワークレーン、アンローダークレーン、及び天井クレーンなどのクレーンの運転室に適用できる。加えて、高層建築物の展望台などの高所での床窓が必要な設備にも適用できる。

0058

10床窓反転機構33 支持部
11 床面 40レール
11a 開口部 41制動部
11b外枠50反転支持部
12 床窓 51、52接合部
20開閉軸部(ローラーヒンジ) 53ダンパー(支持部)
30 反転支持部 61クレーンの運転室
31、32 接合部

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