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技術 やすり

出願人 株式会社TJMデザイン
発明者 大久保国明
出願日 2011年6月3日 (9年6ヶ月経過) 出願番号 2011-124888
公開日 2012年12月20日 (8年0ヶ月経過) 公開番号 2012-250322
状態 特許登録済
技術分野 平削り,ブローチ,やすり,リーマ,その他
主要キーワード 硬化金属 クロムナイトライド チタンアルミナイトライド 切削痕 弾性プラスチック 超硬質材料 長手方向他方 一行程
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2012年12月20日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (13)

課題

優れた切削力を奏するやすりを提供する。

解決手段

ディ1と、このボディ1に対してガタつき可能に取り付けられた複数の切削部2,3を備え、これらの切削部2,3がボディ1に対して着脱可能であることを特徴とするやすりである。この構成を備えるやすりによれば、切削工程の際に、ワークの切削対象面への切削部2,3の食い込みが良くなると共に、切削部2,3に付着した切削粉落ちやすくなるため目詰まりしにくくなり、また、摩耗又は損傷した切削部2,3を任意に交換することができ、その結果、優れた切削力を維持することができる。また、摩耗又は損傷した切削部2,3のみを交換でき、あるいは摩耗の進行が相対的に早いものと相対的に遅いものを任意に配置換えすることができるので、ランニングコストを低減することができる。

概要

背景

建築工事において、壁や天井のボード張りには石膏ボードが多用されるが、この石膏ボードは、カッターナイフ等で切断された後、ボード張りの際に石膏ボードの縁部同士がぴったり衝合するように、その切断面を細長い板状のやすりで削って仕上げている。

しかしながら、例えば病院などの病室間の間仕切り廊下、学校の教室の壁面や体育館の壁面、階段腰壁部分など、強度を要求される箇所に使用される、ガラス繊維などを添加した超硬質・高強度の石膏ボード(吉野石膏株式会社タイガースーパーハード登録商標)等)を切削する場合、従来のやすりでは刃の摩耗激しく短期間で切削量が大幅に低下してしまう問題があった。また、耐摩耗性を向上させるには、やすりの材質としてセラミックスを用いることが有用であるが、セラミックスは高価であり、しかも刃に付着した切削粉によって目詰まりを起こすと、セラミックス製であっても切削効率が低下する問題があった。なお、従来のやすりとしては、下記の先行技術文献に記載のようなものがある。

概要

優れた切削力を奏するやすりを提供する。ボディ1と、このボディ1に対してガタつき可能に取り付けられた複数の切削部2,3を備え、これらの切削部2,3がボディ1に対して着脱可能であることを特徴とするやすりである。この構成を備えるやすりによれば、切削工程の際に、ワークの切削対象面への切削部2,3の食い込みが良くなると共に、切削部2,3に付着した切削粉が落ちやすくなるため目詰まりしにくくなり、また、摩耗又は損傷した切削部2,3を任意に交換することができ、その結果、優れた切削力を維持することができる。また、摩耗又は損傷した切削部2,3のみを交換でき、あるいは摩耗の進行が相対的に早いものと相対的に遅いものを任意に配置換えすることができるので、ランニングコストを低減することができる。

目的

本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、優れた切削力を奏するやすりを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ディと、このボディに対してガタつき可能に取り付けられた複数の切削部とを備え、これらの切削部がボディに対して着脱可能であることを特徴とするやすり

請求項2

ボディと、このボディに対してガタつき可能に取り付けられた複数の切削部とを備え、前記切削部が強制的に変位可能であることを特徴とするやすり。

技術分野

0001

本発明は切削研磨用工具であるやすりに関し、とくに、建築用石膏ボードの切断面を削ったり、面取りしたりするのに好適なものに関する。

背景技術

0002

建築工事において、壁や天井のボード張りには石膏ボードが多用されるが、この石膏ボードは、カッターナイフ等で切断された後、ボード張りの際に石膏ボードの縁部同士がぴったり衝合するように、その切断面を細長い板状のやすりで削って仕上げている。

0003

しかしながら、例えば病院などの病室間の間仕切り廊下、学校の教室の壁面や体育館の壁面、階段腰壁部分など、強度を要求される箇所に使用される、ガラス繊維などを添加した超硬質・高強度の石膏ボード(吉野石膏株式会社タイガースーパーハード登録商標)等)を切削する場合、従来のやすりでは刃の摩耗激しく短期間で切削量が大幅に低下してしまう問題があった。また、耐摩耗性を向上させるには、やすりの材質としてセラミックスを用いることが有用であるが、セラミックスは高価であり、しかも刃に付着した切削粉によって目詰まりを起こすと、セラミックス製であっても切削効率が低下する問題があった。なお、従来のやすりとしては、下記の先行技術文献に記載のようなものがある。

先行技術

0004

実開昭63−007411号公報
実公昭63−46192号公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、優れた切削力を奏するやすりを提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係るやすりは、ボディと、このボディに対してガタつき可能に取り付けられた複数の切削部とを備え、これらの切削部がボディに対して着脱可能であることを特徴とするものである。

0007

請求項2の発明に係るやすりは、ボディと、このボディに対してガタつき可能に取り付けられた複数の切削部とを備え、前記切削部が強制的に変位可能であることを特徴とするものである。

発明の効果

0008

請求項1の発明に係るやすりによれば、ワークの切削対象面へ複数の切削部を当ててボディを押し引きすることによる切削工程の際に、複数の切削部がボディに対してガタつくので、ワークの切削対象面への切削部の食い込みが良くなると共に、切削部に付着した切削粉が落ちやすくなるため目詰まりしにくく、切削効率を高めることができる。しかも、前記切削部がボディに対して着脱可能に取り付けられているため、摩耗又は損傷した切削部を任意に交換することができ、あるいは摩耗の進行が相対的に早いものと相対的に遅いものを任意に配置換えすることができ、その結果、優れた切削力を維持することができる。また、摩耗又は損傷した切削部のみを交換できるので、ランニングコストを低減することができる。

0009

請求項2の発明に係るやすりによれば、ボディを押し引きすることによる切削工程の際に切削部を強制的にガタつき変位させることができるため、ワークの切削対象面への切削部の食い込みが良くなると共に、切削部に付着した切削粉が落ちやすくなるため目詰まりしにくく、切削効率を高めることができる。

図面の簡単な説明

0010

本発明に係るやすりの第一の実施の形態の細目削り側の面を示す図である。
本発明に係るやすりの第一の実施の形態の粗目削り側の面を示す図である。
図1のIII−III断面図である。
第一の実施の形態によるやすりを用いた切削作業を、ボディの長手方向から見た説明図である。
第一の実施の形態によるやすりを用いた切削作業における細目切削部又は粗目切削部の挙動を示す説明図である。
細目切削部又は粗目切削部の取り付け構造の例を示す説明図である。
細目切削部又は粗目切削部における刃の切削面の傾斜角度の例を示す説明図である。
細目切削部又は粗目切削部における刃の形状例を示す説明図である。
切削部の配置例を示す説明図である。
本発明に係るやすりの第二の実施の形態を、蓋体を開いた状態で示す平面図である。
本発明に係るやすりの第二の実施の形態の使用例を示す説明図である。
本発明に係るやすりの第二の実施の形態の他の例を示す説明図である。

実施例

0011

以下、本発明に係るやすりの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず、図1図9を参照して、第一の実施の形態について説明する。

0012

この第一の実施の形態におけるやすりは、図1及び図2に示すように、片手で持ち易い大きさの略長方形のボディ1と、その厚さ方向一側に取り付けられた複数の細目切削部2と、厚さ方向他側に取り付けられた複数の粗目切削部3と、を備える。細目切削部2及び粗目切削部3は、特許請求の範囲に記載の切削部に相当するものである。

0013

ボディ1は、アルミニウムアルミニウム合金などの軽量で耐摩耗性に優れた金属からなる板状の本体11と、その厚さ方向両側に固定されたABS樹脂からなるカバー12,13とで構成される。カバー12,13は、図3に示すように、本体11を挟み込んだ状態でビス14を介して結合されており、すなわちボディ1は、ビス14を弛緩させることによって本体11とカバー12,13に分解することができるようになっている。

0014

細目切削部2及び粗目切削部3は、平面形状が略長方形をなす基部21,31と、この基部21,31の外面に突設された多数の刃22,32からなる。そしてこの細目切削部2及び粗目切削部3の材質としては、アルミナ(Al2O3)又はジルコニア(ZrO2)等のセラミックスからなるもの、スチール等の金属からなる母材の表面にダイアモンドやCBN(立方晶窒化ホウ素)の砥粒電着したもの、母材の表面に前記セラミックスや窒化チタン(TiN)、炭窒化チタン(TiCN)、チタンアルミナイトライド(TiAlN)、アルミクロムナイトライド(AlCrN)から選択される材料をコーティングしたもの、硬化金属薄板打ち抜いて製作した刃を金属等からなる基部21,31に接合したもの、超硬合金からなるものなどが適用可能である。

0015

細目切削部2及び粗目切削部3は、互いに独立して、ボディ1の厚さ方向一側にこのボディ1の長手方向適当な間隔で配置されており、それぞれ基部21,31がボディ1におけるカバー12,13に開設された平面形状略長方形の開口部12a,13aに抜け止め状態で遊嵌されている。この開口部12a,13aは内側面が蟻溝状の傾斜面をなしており、細目切削部2及び粗目切削部3の基部21,31は、その幅方向両側面が前記開口部12a,13aの内側面と対応する傾斜面をなし、互いに当接可能に対向している。また、各細目切削部2及び各粗目切削部3は、ボディ1の幅方向に対して互いに僅かにずれた位置に配置されている。

0016

細目切削部2及び粗目切削部3の基部21,31と、ボディ1における本体11の間には、ゴム状弾性材料ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料発泡プラスチックなど)からなる弾性体15が介在されている。そして細目切削部2及び粗目切削部3はこの弾性体15を介して、ボディ1に対して弾性的に支持されている。

0017

図1に示すように、複数の細目切削部2のうちのいくつか(符号2Aで示すもの)は、基部21の長辺がボディ1の長手方向に対して直角をなし、他(符号2Bで示すもの)は、基部21の長辺がボディ1の長手方向に対して一定の傾斜角度をなしている。そしてボディ1の長手方向を切削対象の石膏ボードWの厚さ方向へ向けたときに、斜めの細目切削部2Bの一端に形成された刃22と、これに隣接する斜めの細目切削部2Bの他端に形成された刃22が石膏ボードWの厚さの範囲に存在するように、この斜めの細目切削部2Bの配置間隔が設定されている。

0018

粗目切削部3も同様であって、図2に示すように、複数の粗目切削部3のうちのいくつか(符号3Aで示すもの)は、基部31の長辺がボディ1の長手方向に対して直角をなし、他(符号3Bで示すもの)は、基部31の長辺がボディ1の長手方向に対して一定の傾斜角度をなしている。そしてボディ1の長手方向を切削対象の石膏ボードWの厚さ方向へ向けたときに、斜めの粗目切削部3Bの一端に形成された刃32と、これに隣接する斜めの粗目切削部3Bの他端に形成された刃32が石膏ボードWの厚さの範囲に存在するように、この斜めの粗目切削部3Bの配置間隔が設定されている。

0019

ボディ1における金属製の本体11は、その周縁部が樹脂製のカバー12,13の周縁部から露出していて、この露出部分の一部には、入隅目部11aが形成されている。そしてこの入隅目部11aは、略垂直に立ち上がる刃面と緩勾配の斜面が交互に形成されたものである。また、前記露出部分における他の一部には、作業中に過って落としてしまうのを防止するなどを通す孔11bが開設されている。

0020

ボディ1におけるカバー12,13には、細目切削部2の配置箇所(開口部12a)の間の部分あるいは粗目切削部3の配置箇所(開口部13a)の間の部分の適当な箇所に、複数の凹部12b,13bが形成されており、このカバー12,13における幅方向一側には、ボディ1の長手方向へ延びる案内壁12c,13cが形成されている。また、この案内壁12c,13cの外側面に位置して、弾性プラスチックあるいはゴム等の弾性体からなる滑り止め16が形成されている。

0021

以上の構成を備える第一の実施の形態のやすりは、例えば建物の壁面や天井等に張り付け内装用の石膏ボードを、不図示のカッターや鋸などによって所定の寸法に切断してから、張り付けの際に隙間なく衝合した状態となるように、この石膏ボードの縁部を削るために用いられるものである。そしてこのやすりは、ボディ1が片手で握ることのできる大きさで、しかも軽量であるため使い勝手が良い。

0022

そして石膏ボードの縁部を例えば粗目削りする場合、例えば図4に示すように、粗目切削部3を石膏ボードWの縁部に当てて、図4投影面と直交する方向(図1,2に示すボディ1の長手方向)へボディ1を押し引きすれば良い。

0023

このとき、図5の(A)に示すように、ボディ1を長手方向一方(矢印M1方向)へ移動させる過程では、各粗目切削部3は、移動方向M1側の刃32(321)が石膏ボードWを削り取るのに伴い作用する切削抵抗によって、移動方向M1と反対側の刃32(322)より刃321が相対的に突出するように、弾性体15の変形を伴いながら揺動変位し、図5の(B)に示すように、ボディ1を長手方向他方(矢印M2方向)へ移動させる過程では、各粗目切削部3は、移動方向M2側の刃32(322)が石膏ボードWを削り取るのに伴い作用する切削抵抗によって、移動方向M2と反対側の刃32(321)より刃322が相対的に突出するように、弾性体15の変形を伴いながら揺動変位するため、石膏ボードWの切削対象面に対する刃32の食い込みが良く、切削対象面の凹凸不陸)にも良好に追随する。しかも粗目切削部3に付着した切削粉が揺動によって落ちやすくなるため目詰まりしにくく、これらの作用によって、効率良く切削することができる。

0024

石膏ボードの縁部を細目削りする場合も同様であり、すなわちこの場合は細目切削部2を石膏ボードWの縁部に当てて、ボディ1の長手方向へボディ1を押し引きすれば良い。そしてこの場合も、各細目切削部2は上述した粗目切削部3の挙動と同様、刃22に作用する切削抵抗によって弾性体15の変形を伴いながら揺動変位するため、石膏ボードWの切削対象面に対する刃22の食い込みが良く、切削対象面の凹凸(不陸)にも良好に追随する。しかも細目切削部2に付着した切削粉が揺動によって落ちやすくなるため目詰まりしにくく、これらの作用によって、効率良く切削することができる。

0025

また、上述のような切削作業では、図4に示すように、案内壁12c又は13cを石膏ボードWの縁部に当てることによって、切削方向すなわち図4の投影面と直交する方向への押し引きの動作が案内されるので切削が容易になり、石膏ボードWの側面に対する切削対象面の直角度も容易に確保することができる。

0026

しかも、細目切削部2の刃22、あるいは粗目切削部3の刃32は、基部21,31の長手方向へ互いにずれをもって形成され、各細目切削部2及び各粗目切削部3もボディ1の幅方向へ互いに僅かなずれをもって配置されているので、石膏ボードWの被切削面に刃22や刃32による顕著な条痕(溝状の切削痕)が形成されにくく、万遍なく削ることができる。

0027

また、例えばやすりを図1及び図2に一点鎖線で示す石膏ボードWの厚さ方向へ動かして切削するような場合、細目切削部2(又は粗目切削部3)のうち、長辺がボディ1の長手方向に対して斜めになるように配置された細目切削部2B(又は粗目切削部3B)は、常に複数個を石膏ボードWの端縁に当たった状態とすることができ、したがって間欠的な切削抵抗を生じず、使い勝手が良い。

0028

さらに、細目切削部2及び粗目切削部3はセラミックスなどの超硬質材料からなるものであるため耐摩耗性に優れ、しかも細目切削部2及び粗目切削部3がボディ1とは別体で互いに分離しているため、やすり全体を超硬質材料製とする場合に比較して安価に提供することができる。

0029

細目切削部2及び粗目切削部3はボディ1に対して弾性体15によって弾性的に支持されているため、作業中などに過ってやすりを落としたりしたときの衝撃によって破損しにくく、しかもこれら細目切削部2及び粗目切削部3はそれぞれ互いに分離して取り付けられているので、もし落下等によって破損しても、個別の破損にとどまり、破損が全体に及ぶのを防止することができる。

0030

細目切削部2の一部が破損し、あるいは摩耗したような場合は、ボディ1のビス14を弛緩させることによって本体11からカバー12を取り外せば、任意の細目切削部2を取り外して新しい健全なものと交換することができる。同様に、粗目切削部3の一部が破損し、あるいは摩耗や損傷を生じたような場合は、ボディ1のビス14を弛緩させることによって本体11からカバー13を取り外せば、任意の粗目切削部3を取り外して新しい健全なものと交換することができる。

0031

また、細目切削部2や粗目切削部3はボディ1の長手方向両端に近い位置にあるものほど摩耗が早く進行する傾向があるため、このような偏摩耗が生じた場合は、摩耗を均一化するためにボディ1を分解して細目切削部2あるいは粗目切削部3の配置を組み替えローテーションすることも可能となる。

0032

細目切削部2や粗目切削部3の配置をローテーションすることなく、その前後の向きを逆にして入れ替えることも、摩耗をある程度均一化するのに有効であり、さらには、ボディ1の両面とも粗目切削部3のみ、あるいは細目切削部2のみにするとか、摩耗しやすい長手方向両端部には粗目切削部3、長手方向中間部には細目切削部2といった組み合わせで配置することで、全体の切削能力の均一化を図るようにしても良い。

0033

ボディ1に対して細目切削部2及び粗目切削部3を変位可能に取り付ける方法としては、図3及び図5に示すような弾性体15による支持のほか、例えば図6に示すようなものも適用可能である。

0034

このうち、図6の(A)に示すものは、細目切削部2(粗目切削部3)の基部21(31)に貫通形成した軸孔21a(31a)にピン17を通し、このピン17を介してボディ1のカバー12(13)の開口部12a(13a)内に揺動可能に軸支している。この構造によれば、ボディ1を長手方向(矢印M方向)へ押し引きさせると、細目切削部2(粗目切削部3)は、移動方向M側の刃22(32)に作用する切削抵抗と、ピン17により軸支された基部21(31)の間に生じるモーメントによって、移動方向M側の刃22(32)が相対的に突出するように揺動するため、図3及び図5に示す構造のものと同様の効果が実現される。

0035

また、図6の(B)に示すものは、ボディ1の本体11とカバー12,13が長手方向相対変位可能に組み立てられており、カバー12(13)の開口部12a(13a)内に位置して本体11に形成された突起部11cが細目切削部2(粗目切削部3)の基部21(31)に開設した嵌合孔21b(31b)に遊嵌された構造を備える。

0036

この構造によれば、例えばボディ1の本体11を、カバー12,13から露出した部分をつかんで長手方向(矢印M方向)へ押し引きさせると、これに伴い本体11がカバー12,13に対して強制的に相対変位されるので、本体11に形成された突起部11cが細目切削部2(粗目切削部3)の基部21(31)の嵌合孔21b(31b)の内面押圧して細目切削部2(粗目切削部3)を強制的に揺動させるため、図3及び図5に示す構造のものと同様の効果が実現される。

0037

そしてこの場合、嵌合孔21b(31b)を図示のようにテーパ状又は曲面状とし、あるいは突起部11cが嵌合孔21b(31b)の内面に刃22(32)と反対側の端部近傍で当接するようにすれば、細目切削部2(粗目切削部3)を一層容易に揺動させることができる。

0038

なお、図3図5及び図6に示す例では、刃22(32)の切削面が基部21(31)の外面に対して垂直な面をなしているが、図7の(A)に示すように、刃22(32)の切削面22a(32a)が基部21(31)の外面21c(31c)に対して鋭角をなすように傾斜した形状とすれば、切削の際に石膏ボードWの被切削面に対する食い込みが良くなると共に、切削抵抗は増大し、逆に図7の(B)に示すように、基部21(31)の外面21c(31c)に対して鈍角をなすように傾斜した形状とすれば、切削抵抗が小さくなると共に一行程あたりの切削量が少なくなる。このため、切削面22a(32a)の角度は、切削対象の石膏ボードWの材質(硬度)など、目的に応じて適切に選択するようにしても良い。

0039

また、上述した第一の実施の形態の各例では、細目切削部2(粗目切削部3)は、基部21(31)の一方の長辺及び他方の長辺に沿って刃22(32)が一列に並んだものとなっているが、図8の(A)に示すような単目、同(B)に示すような複目、同(C)に示すような鬼目など、種々のものが適用可能である。

0040

また、やすりを石膏ボードWの厚さ方向へ動かして切削する場合に、間欠的な切削抵抗を生じないようにするための構成としては、図1及び図2のように切削部(細目切削部2及び粗目切削部3)をボディ1の長手方向に対して一定の傾斜角度をなして配置したもののほか、図9に示すように、切削部2(3)をボディ1の左右両側に交互に配置すると共に、ボディ1の長手方向に対して左右の切削部2(3)の基部21(31)が互いに重なるようにするなど、刃22(32)の列が石膏ボードWの厚さの範囲に複数列存在するように、その配置間隔P1,P2を設定すれば良い。

0041

次に図10及び図11は、本発明に係るやすりの第二の実施の形態を示すものである。

0042

この第二の実施の形態において、上述した第一の実施の形態と異なるところは、ボディ1の厚さ方向一側にのみ複数の切削部4が配置され、ボディ1に蓋体5が着脱可能に取り付けられた点にある。この形態でも、切削部4はボディ1のカバー12に設けられた開口部12aに抜け止め状態で揺動変位可能に収容され、ボディ1は本体11とカバー12がビス14によって分解可能に結合されたものであり、ボディ1の分解によって切削部4がボディ1に対して着脱可能となっている。なお、切削部4は第一の実施の形態で説明した細目切削部2に相当するものであっても良いし、粗目切削部3に相当するものであっても良いし、その他の粗さのものであっても良い。

0043

蓋体5はボディ1と重合する形状であって、その外周縁部には適度なばね性を有する複数の係合爪5aが突設されており、ボディ1の外周縁部における対応個所に形成された係合凹部1aとスナップ係合可能となっている。また、この蓋体5はボディ1の厚さ方向両面(カバー12及びカバー13)と選択的に重合可能であり、いずれの場合も、係合爪5aと係合凹部1aが係合可能となっている。

0044

また、蓋体5の内面には、ボディ1に配置された切削部4を個々に遊嵌可能な複数の凹部5bが形成されており、すなわちこの凹部5bは、図10に示すように、切削部4を配置するためにボディ1のカバー12に形成された開口部12aと略対称をなすように形成されている。

0045

上記構成を備える第二の実施の形態のやすりによれば、非使用時には図11の(A)に示すように、切削部4が配置されたカバー12を覆うように蓋体5をボディ1に重合させておく。この重合状態は、係合爪5aと係合凹部1aの互いの係合によって維持されるので、切削部4が保護されると共に、持ち運びの際などに切削部4によって他の工具類などが損傷を受けるのを防止することができる。

0046

次に使用に際しては、手指で係合爪5aをその弾性に抗して開くようにすることで係合凹部1aとの係合状態解除しながら蓋体5をボディ1からいったん取り外した後で、この蓋体5をボディ1の背面(カバー13側)へ重合させ、係合爪5aと係合凹部1aを互いに係合させる。このようにすれば、図11の(B)に示すように石膏ボードWを切削する際に手で持ちやすく、使い勝手が良くなる。

0047

なお、蓋体5はビスなどを介してボディ1に着脱可能に取り付けられるように構成することもできる。

0048

また、図10及び図11ではボディ1の厚さ方向一側にのみ切削部4を配置したが、例えば図12に示すように、切削部4を両面に設け、通常は他側の切削部4Bを蓋体5で覆って一側の切削部4Aを使うようにしておき、この切削部4Aがある程度摩耗したら蓋体5をボディ1の一側へ付け替えて、他側の切削部4Bを使うようにすることもできる。

0049

1 ボディ
1a係合凹部
11 本体
11c突起部
12,13カバー
12a,13a 開口部
14ビス
15弾性体
17ピン
2細目切削部(切削部)
3粗目切削部(切削部)
4 切削部
5蓋体
5a係合爪
5b 凹部
W石膏ボード(ワーク)

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