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技術 防臭式インバートのマンホール及び汚水桝

出願人 東信工業株式会社河上智三倉工業株式会社
発明者 山口裕央河上智高橋俊樹
出願日 2011年4月13日 (10年6ヶ月経過) 出願番号 2011-089331
公開日 2012年11月12日 (8年11ヶ月経過) 公開番号 2012-219582
状態 未査定
技術分野 地下構造物、基礎の保護・試験・修復 下水
主要キーワード 基礎プレート 環状枠体 エアー抜き用 断面半円弧状 下水道管内 防臭作用 弾性支持体 エアー抜き
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2012年11月12日)のものです。
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図面 (7)

課題

本発明は、インバートを流れる排水や、インバート上に堆積した汚物等から発生する異臭悪臭等がマンホール体内を上昇してマンホール本体内に充満し、マンホール蓋の孔、隙間などから地上に漏出し、周囲の環境を汚染するのを防ぎ、かつ大量の雨水がマンホール内のインバートに流れた場合でも、大量の雨水がマンホール本体内を上昇してマンホール蓋を押し上げ、地上に溢れ出て車両や人の通行を邪魔するような現象をなくすことが可能な防臭式インバートのマンホール及び汚水桝を提供することにある。

解決手段

本発明に係る防臭式インバートのマンホール1は、埋設されるマンホール本体3の底部にインバート11が形成された底版10を設け、インバート11の両端部に下水道管12,13をそれぞれ接続することによって、マンホール本体3の内部に排水を流通させるものであり、底版10には、インバート11の上方を覆う蓋部材15が取付けられている。

概要

背景

従来から、下水道施設等の埋設管路の途中には、管路保守点検維持管理等のためにマンホールが設けられている。このようなマンホールは、地盤中で立杭状に埋設される筒状のマンホール本体を備えており、マンホール本体は、地盤中のマンホール用穴の底部に砕石等の基礎を設け、この基礎の上に底版管取付壁、直壁、斜壁等を順次積層することによって構成されている。また、底版の上面には、上流下水道管から下流側下水道管を流れる排水中の汚物や油等を滞留させないために、半円形状の流路であるインバートが形成されている。

ところで、下水道管及びマンホールの内部には、様々な廃棄物、汚物等を含む排水が流れるのみならず、突然の豪雨などで大量の雨水が流れることがある。一方、インバートは、点検作業維持修理作業を円滑に行う必要から、上部が開放されている構造となっている。そのため、インバートを流れる排水や、インバート上に堆積した汚物等から異臭悪臭が発生すると、この異臭、悪臭がマンホール本体内を上昇してマンホール蓋の孔、隙間などから地上に漏出し、周囲の環境を汚染して悪影響を与えるという問題があった。また、大量の雨水がインバートを流れると、一度に下流側の下水道管に排出できず、マンホール本体内を上昇してマンホール蓋を押し上げ、あるいは、地上に溢れ出て車両や人の通行の邪魔になるおそれがあった。

そこで、マンホール蓋の構造及び蓋周辺支持構造を改良した断熱防臭型マンホール蓋構造体が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の断熱・防臭型マンホール蓋構造体においては、マンホールに嵌合支持される上蓋と、該上蓋の下面側に取付けられ、マンホール内に挿入される下蓋とを有し、該下蓋がマンホール内を上側と下側に遮断する一対の断熱性閉塞体環体とからなり、当該断熱性閉塞体を上蓋との間に空隙を形成した状態で支持すべく上蓋に取付けられる環状枠体を備えているとともに、該環状枠体に設けられ、一対の断熱性閉塞体を開閉可能に支持する弾性支持体を備えており、これによって、嵌脱時の断熱材の損傷を防止し、断熱、防臭作用の向上を図っている。

概要

本発明は、インバートを流れる排水や、インバート上に堆積した汚物等から発生する異臭、悪臭等がマンホール本体内を上昇してマンホール本体内に充満し、マンホール蓋の孔、隙間などから地上に漏出し、周囲の環境を汚染するのを防ぎ、かつ大量の雨水がマンホール内のインバートに流れた場合でも、大量の雨水がマンホール本体内を上昇してマンホール蓋を押し上げ、地上に溢れ出て車両や人の通行を邪魔するような現象をなくすことが可能な防臭式インバートのマンホール及び汚水桝を提供することにある。本発明に係る防臭式インバートのマンホール1は、埋設されるマンホール本体3の底部にインバート11が形成された底版10を設け、インバート11の両端部に下水道管12,13をそれぞれ接続することによって、マンホール本体3の内部に排水を流通させるものであり、底版10には、インバート11の上方を覆う蓋部材15が取付けられている。

目的

本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、インバートを流れる排水や、インバート上に堆積した汚物等から発生する異臭、悪臭等がマンホール本体内を上昇してマンホール本体内に充満し、マンホール蓋の孔、隙間などから地上に漏出し、周囲の環境を汚染するのを防ぎ、かつ大量の雨水がマンホール内のインバートに流れた場合でも、大量の雨水がマンホール本体内を上昇してマンホール蓋を押し上げ、地上に溢れ出て車両や人の通行を邪魔するような現象をなくすことが可能な防臭式インバートのマンホール及び汚水桝を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

埋設されるマンホール本体の底部にインバートが形成された底版を設け、前記インバートの両端部に下水道管をそれぞれ接続することによって、前記マンホール本体の内部に排水を流通させる防臭式インバートのマンホールにおいて、前記底版には、前記インバートの上方を覆う蓋部材取付けられていることを特徴とする防臭式インバートのマンホール。

請求項2

前記蓋部材は、開口部を下向きに配置する断面半円弧状または断面コ字状に形成されているとともに、前記蓋部材の長手方向両側には、外方へ延出するフランジ部が形成されており、前記底版には、前記インバートの長手方向両側に沿ってフレームが配設され、前記フレームに前記フランジ部を設置することによって、前記蓋部材が前記フレームの上部に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の防臭式インバートのマンホール。

請求項3

前記蓋部材の上部には、点検及びエアー抜き用の孔と臭気対策用のエアートラップが設けられ、前記孔には、開閉可能なフラップが取付けられている一方、前記エアートラップは、前記マンホール本体の内部と前記蓋部材の内部とが連通した状態で配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の防臭式インバートのマンホール。

技術分野

0001

本発明は、埋設管路下水道施設等に設けられ、特に防臭対策などの工夫が施された防臭式インバートマンホール及び汚水桝に関する。

背景技術

0002

従来から、下水道施設等の埋設管路の途中には、管路保守点検維持管理等のためにマンホールが設けられている。このようなマンホールは、地盤中で立杭状に埋設される筒状のマンホール本体を備えており、マンホール本体は、地盤中のマンホール用穴の底部に砕石等の基礎を設け、この基礎の上に底版管取付壁、直壁、斜壁等を順次積層することによって構成されている。また、底版の上面には、上流下水道管から下流側下水道管を流れる排水中の汚物や油等を滞留させないために、半円形状の流路であるインバートが形成されている。

0003

ところで、下水道管及びマンホールの内部には、様々な廃棄物、汚物等を含む排水が流れるのみならず、突然の豪雨などで大量の雨水が流れることがある。一方、インバートは、点検作業維持修理作業を円滑に行う必要から、上部が開放されている構造となっている。そのため、インバートを流れる排水や、インバート上に堆積した汚物等から異臭悪臭が発生すると、この異臭、悪臭がマンホール本体内を上昇してマンホール蓋の孔、隙間などから地上に漏出し、周囲の環境を汚染して悪影響を与えるという問題があった。また、大量の雨水がインバートを流れると、一度に下流側の下水道管に排出できず、マンホール本体内を上昇してマンホール蓋を押し上げ、あるいは、地上に溢れ出て車両や人の通行の邪魔になるおそれがあった。

0004

そこで、マンホール蓋の構造及び蓋周辺支持構造を改良した断熱防臭型マンホール蓋構造体が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の断熱・防臭型マンホール蓋構造体においては、マンホールに嵌合支持される上蓋と、該上蓋の下面側に取付けられ、マンホール内に挿入される下蓋とを有し、該下蓋がマンホール内を上側と下側に遮断する一対の断熱性閉塞体環体とからなり、当該断熱性閉塞体を上蓋との間に空隙を形成した状態で支持すべく上蓋に取付けられる環状枠体を備えているとともに、該環状枠体に設けられ、一対の断熱性閉塞体を開閉可能に支持する弾性支持体を備えており、これによって、嵌脱時の断熱材の損傷を防止し、断熱、防臭作用の向上を図っている。

先行技術

0005

特開2004−108001号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、上述した従来の断熱・防臭型マンホール蓋構造体は、マンホール蓋及び蓋周辺の支持構造を改良したものに過ぎないので、インバートを流れる排水や、インバート上に堆積した汚物等から異臭、悪臭が発生すると、これら異臭、悪臭がマンホール本体内を上昇してマンホール本体内に充満する状況を防ぐことはできず、異臭、悪臭がマンホール蓋の孔などから地上に漏出し、周囲の環境を汚染するおそれがあった。
また、上述した従来の断熱・防臭型マンホール蓋構造体は、突発的な大量の雨水が上流側の下水道管を経てマンホール内のインバートに流れる場合を想定していないので、当該マンホール内に流入した雨水をインバートから下流側の下水道管に排出できないことが起こり、排出できない大量の雨水がマンホール本体内を上昇してマンホール蓋を押し上げ、地上に溢れ出て車両や人の通行を邪魔するおそれがあった。

0007

本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、インバートを流れる排水や、インバート上に堆積した汚物等から発生する異臭、悪臭等がマンホール本体内を上昇してマンホール本体内に充満し、マンホール蓋の孔、隙間などから地上に漏出し、周囲の環境を汚染するのを防ぎ、かつ大量の雨水がマンホール内のインバートに流れた場合でも、大量の雨水がマンホール本体内を上昇してマンホール蓋を押し上げ、地上に溢れ出て車両や人の通行を邪魔するような現象をなくすことが可能な防臭式インバートのマンホール及び汚水桝を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、埋設されるマンホール本体の底部にインバートが形成された底版を設け、前記インバートの両端部に下水道管をそれぞれ接続することによって、前記マンホール本体の内部に排水を流通させる防臭式インバートのマンホールにおいて、前記底版には、前記インバートの上方を覆う蓋部材が取付けられている。

0009

また、本発明において、前記蓋部材は、開口部を下向きに配置する断面半円弧状または断面コ字状に形成されているとともに、前記蓋部材の長手方向両側には、外方へ延出するフランジ部が形成されており、前記底版には、前記インバートの長手方向両側に沿ってフレームが配設され、前記フレームに前記フランジ部を設置することによって、前記蓋部材が前記フレームの上部に取付けられている。

0010

さらに、本発明において、前記蓋部材の上部には、点検及びエアー抜き用の孔と臭気対策用のエアートラップが設けられ、前記孔には、開閉可能なフラップが取付けられている一方、前記エアートラップは、前記マンホール本体の内部と前記蓋部材の内部とが連通した状態で配置されている。

発明の効果

0011

上述の如く、本発明に係る防臭式インバートのマンホールは、埋設されるマンホール本体の底部にインバートが形成された底版を設け、前記インバートの両端部に下水道管をそれぞれ接続することによって、前記マンホール本体の内部に排水を流通させるものであって、前記底版には、前記インバートの上方を覆う蓋部材が取付けられているので、マンホール本体の内部とインバートの上方空間とを蓋部材によって遮断することが可能となる。したがって、本発明のマンホールの構造によれば、上流側下水道管から流れて込んだ排水及びエアーが、インバートを通過してそのまま下流側下水道管に流れることになり、臭気を抑え込むことができる。また、インバートを流れる排水や、インバート上に堆積した汚物等から異臭、悪臭が発生した場合でも、蓋部材によって異臭などがマンホール本体内を上昇してマンホール本体内に充満することはなくなり、下流側下水道管に流すことができ、異臭などがマンホール蓋の孔、隙間などから地上に漏出するおそれがなくなり、マンホールを設置した場所の周囲環境への汚染、悪影響を防止することができる。
しかも、本発明では、マンホール本体の内部とインバートの上方空間との間が蓋部材の介在によって遮断されているので、大量の雨水がマンホール本体内のインバートに流れる場合にも、大量の雨水がマンホール本体内を上昇することはなくなり、徐々に下流側下水道管内へ流出させることができる。このため、本発明の構造を有するマンホールにおいては、大量の雨水によってマンホール蓋が押し上げられ、大量の雨水が地上に溢れ出て車両や人の通行を邪魔することはない。

0012

また、本発明において、前記蓋部材は、開口部を下向きに配置する断面半円弧状または断面コ字状に形成されているとともに、前記蓋部材の長手方向両側には、外方へ延出するフランジ部が形成されており、前記底版には、前記インバートの長手方向両側に沿ってフレームが配設され、前記フレームに前記フランジ部を設置することによって、前記蓋部材が前記フレームの上部に取付けられているので、締結ボルトなどを用いることにより、短時間の取付作業で蓋部材をフレーム及び底版に確実にかつ容易に設置することができる。しかも、本発明の構造で使用される蓋部材及びフレームは、工場などで予め製作することが可能であるので、これら蓋部材及びフレームを既設のマンホールに搬入することによって、臭気対策等を施した本発明のマンホールを簡単に得ることができる。したがって、本発明に係るマンホールの構造は、優れた汎用性を有している。

0013

さらに、本発明において、前記蓋部材の上部には、点検及びエアー抜き用の孔と臭気対策用のエアートラップが設けられ、前記孔には、開閉可能なフラップが取付けられている一方、前記エアートラップは、前記マンホール本体の内部と前記蓋部材の内部とが連通した状態で配置されているので、下水道管から入り込んだエアーをマンホール本体内に抜いてエアー圧緩和させることができるとともに、当該エアーがインバート内に滞留した場合に、臭気防止対策を損なわない範囲で当該エアーをマンホール本体内に逃がすことができる。しかも、本発明によれば、フラップの開放操作によりインバート内の点検作業を簡単に行うことができ、メンテナンス性の向上を図ることができる。

図面の簡単な説明

0014

本発明の実施形態に係る防臭式インバートのマンホールを示す縦断面図である。
本発明の実施形態の蓋部材を底版上のフレームに取付ける前の状態を示す斜視図である。
本発明の実施形態の蓋部材を底版上のフレームに取付けた後の状態を示す斜視図である。
本発明の他の実施形態の蓋部材を示す斜視図である。
本発明の他の実施形態の蓋部材において、フラップ付近を示す縦断面図である。
本発明の他の実施形態の蓋部材において、エアートラップ付近を示す横断面図である。

実施例

0015

以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1図3は、本発明の実施の形態に係る防臭式インバートのマンホールを示すものであり、図1はマンホールの縦断面図、図2は蓋部材を底版上のフレームに取付ける前の状態の斜視図、図3は蓋部材を底版上のフレームに取付けた後の状態の斜視図である。

0016

本実施形態のマンホール1は、既設のマンホールに臭気防止対策及び雨水上昇防止対策を施した構造を有しており、図1に示すように、地盤2中において立杭状に埋設されるコンクリート製のマンホール本体3を備えている。このマンホール本体3は、埋設管路の点検等に使用すべく、例えば、円筒状のプレキャストコンクリートブロックである1個または複数個胴部ブロック4を積み上げるとともに、該胴部ブロック4の上に、上方へ向かって先細りテーパ状に傾斜させた筒状の上部ブロック5をさらに積み上げることにより構成されている。上部ブロック5の上部周辺には、水平に配置した大径の基礎プレート6と、該基礎プレート6の上部に取付けられる鉄枠7と、該鉄枠7の上部に開閉可能な状態で載置されるマンホール蓋8とがそれぞれ設けられており、マンホール蓋8の上面は、地表面2aとほぼ面一となるように設置されている。

0017

一方、マンホール本体3の底部側には、図1図3に示すように、基礎コンクリート9上に設置される底版10が設けられており、該底版10の上面には、下水道管を流通するエアー、排水中の汚物等がマンホール本体3内に滞留しないようにするためのインバート11が形成されている。したがって、インバート11は、上流側から下流側(図1中の左側から右側)へ向かって延在した半円形状に凹んだ流路として、底版10の全長にわたって設けられている。また、インバート11の左右両端部には、上流側下水道管12と下流側下水道管13とが接続されており、上流側下水道管12から流れてきた排水、雨水、エアー等がマンホール本体3の内部に位置する底版10のインバート11を介して下流側下水道管13に排出されるようになっている。そのため、上流側下水道管12及び下流側下水道管13の一端部は、マンホール本体3を構成する胴部ブロック4の壁部に設けた貫通孔14にそれぞれ差し込まれている。

0018

また、本実施形態の底版10の上部には、図1図3に示すように、特徴部分である蓋部材15がインバート11の上方全体を覆うように設置されている。この蓋部材15は、工場などで透明な樹脂材あるいは不透明な樹脂材を用いて製作された運搬可能な一体成形品であり、開口部を下向きに配置するような断面半円弧状の筒状体に形成されているとともに、インバート11の全長にほぼ対応する長さに設定されている。しかも、蓋部材15の長手方向両側には、外方へ向かって水平に延出する一定幅のフランジ部16がそれぞれ形成されており、該フランジ部16には、アンカーボルト17を挿入させる複数個の挿入孔18が長手方向に一定の間隔を空けて穿設されている。なお、蓋部材15の両端面とマンホール本体3の内壁面との間には、図1に示すように、隙間を密封するシール材19が配置されるようになっている。

0019

さらに、本実施形態の底版10の上面には、工場などで製作された運搬可能な長尺のフレーム20がインバート11の長手方向両側に沿ってそれぞれ配設されている。このフレーム20は、図2及び図3に示すように、底版10の上面に固定される固定片20aと、蓋部材15の位置決め及び横断方向移動規制のために起立して設けられる係合片20bとによって、側方視でL字状に屈曲形成されている。そして、固定片20aには、フランジ部16を載せる蓋部材15の挿入孔18と対応して、アンカーボルト17を取付ける複数個のボルト孔21が長手方向に一定の間隔を空けて穿設されている。なお、フレーム20は、側方視でL字状に屈曲形成されていない固定片20aのみの平板でもよく、あるいは、蓋部材15を底版10の上面に直付けする場合には用いなくても良い。

0020

本発明の実施形態に係るマンホール1を得るには、まず、既設のマンホール1のマンホール本体3内にフレーム20及び蓋部材15を搬入する。そして、マンホール本体3の底版10の上面に形成したインバート11の長手方向両側の所定位置にフレーム20の固定片20aを載置し、締結具などの適宜手段によりフレーム20を底版10の上面に固定する(図2参照)。
次いで、底版10の上方から開口部を下向きにした蓋部材15をフレーム20の係合片20bに当接させながら、蓋部材15のフランジ部16をフレーム20の固定片20aの上部に載せて設置する。その後、アンカーボルト17を挿入孔18及びボルト孔21に挿入しながら締付け固定すれば、インバート11の上方全体を覆った状態で、蓋部材15が底版10上のフレーム20の上部に取付けられることになる(図1及び図3参照)。

0021

このように本発明の実施形態に係るマンホール1では、既設のマンホール本体3の底版10の上面に形成されたインバート11の長手方向両側に沿ってL字状のフレーム20を載置して固定し、該フレーム20の固定片20aの上部に蓋部材15のフランジ部16を設置するとともに、アンカーボルト17で締付け固定することにより、インバート11の上方全体を覆った状態で、蓋部材15を底版10上のフレーム20の上部に取付けているため、上流側下水道管12から流れて込んだ排水及びエアーが、インバート11を通過してそのまま下流側下水道管13に流れることになり、臭気を確実に抑え込むことができる。したがって、インバート11を流れる排水や、インバート11上に堆積した汚物等から異臭、悪臭が発生した場合でも、蓋部材15の存在によって異臭などがマンホール本体3内を上昇してマンホール本体3内に充満し、異臭などがマンホール蓋8の孔、隙間などから地上に漏出するおそれがなくなる。
なお、フレーム20が固定片20aのみの平板状である場合も同様の手順で設置できる。また、蓋部材15を底版10上に直付けする場合には、フレーム20の設置作業は不要となり、蓋部材15を底版10上の所定位置に取付けることができる。
しかも、本実施形態の蓋部材15は、透明な樹脂材あるいは不透明な樹脂材によって製作された一体成形品であるため、安価に製作することができるとともに、透明な樹脂材の場合には点検時において外部からインバート11内を観察できる。

0022

また、本実施形態のマンホール1の構造では、マンホール本体3の内部とインバート11の上方空間との間が蓋部材15によって遮断されているため、大量の雨水が上流側下水道管12からマンホール本体3内に入ってインバート11に流れる場合にも、大量の雨水がマンホール本体3内を上昇することはなくなり、時間の経過に伴って徐々に下流側下水道管13内へ流出させることができる。このため、本実施形態の構造を有するマンホール1においては、大量の雨水によってマンホール蓋8が押し上げられ、大量の雨水が地上に溢れ出ることはない。

0023

図4図6は本発明の他の実施の形態に係る防臭式インバートのマンホールを示すものであり、図4は蓋部材の斜視図、図5はフラップ付近における蓋部材の縦断面図、図6はエアートラップ付近における蓋部材の横断面図である。

0024

この実施形態における蓋部材15Aの上部には、図4に示すように、点検及びエアー抜き用の複数個(本実施形態では2個)の孔(窓開口)31と、臭気対策用のエアートラップ32が設けられている。これら孔31は、蓋部材15Aの長手方向に沿って所定の間隔を空けながら配置されており、当該孔31の上部には、開閉可能なフラップ33がそれぞれ取付けられている。なお、本実施形態の蓋部材15Aは、上記実施形態の蓋部材15のように透明な樹脂材を用いて製作されている必要はなく、不透明な樹脂材により構成されていても良い。
このフラップ33は、図5に示すように、基端部が蓋部材15Aの上部に回動可能にヒンジ結合されており、点検時には、先端部を持って実線付近まで回動させることにより、孔31を開放してインバート11内を観察できるように構成されている。また、通常時のフラップ33は、蓋部材15Aで覆われたインバート11内を流れるエアーの圧力と自重により、孔31の開閉操作が行われるように構成されている。すなわち、フラップ33がエアー圧で上方へ向かって鎖線付近まで回動すると、孔31が開放されて蓋部材15Aで覆われたインバート11内のエアー抜きが行われる一方、蓋部材15Aで覆われたインバート11内を流れるエアーの量が少なくなると、自重により下方へ回動して孔31を閉じるようになっている。

0025

エアートラップ32は、図4及び図6に示すように、長手方向に配置した2つの孔31の間の中央部分に設けられており、蓋部材15Aの上部から突出して形成された筒状の煙突部34と、該煙突部34の上方の全周囲に配設される蓋部35とを備えている。蓋部35は、煙突部34との間に部分的に隙間Sが存在するように、蓋部材15Aの上部に設置されているとともに、マンホール本体3の内部と蓋部材15Aの内部とが連通した状態で配置されている。なお、蓋部材15Aの両側部には、長手方向に間隔を空けて配置したエアー抜き用の複数個(本実施形態では2個)の貫通孔36が穿設されている。
その他の構成は上記実施形態(図1図3)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号を付して説明を省略する。また、蓋部材15Aの取付方法は、上記実施形態の蓋部材15の取付方法と同じである。

0026

このように、本発明の他の実施形態に係るマンホール1では、蓋部材15Aの上部に設けられ、開閉可能なフラップ33が取付けられている点検及びエアー抜き用の孔31と、マンホール本体3の内部と蓋部材15Aの内部とが連通した状態で配置される臭気対策用のエアートラップ32とを備えているため、蓋部材15Aで覆われたインバート11内に上流側下水道管12から入り込んだエアーを孔31及びエアートラップ32よりマンホール本体3内に抜いてエアー圧を緩和させることができる。しかも、本発明の実施形態によれば、フラップ33の回動操作により孔31を介してインバート11内の点検作業を簡単に行うことができる。

0027

以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施形態の構造では、開口部を下向きに配置する断面半円弧状の蓋部材15,15Aを設けたが、適用するマンホールなどによっては開口部を下向きに配置する断面コ字状の蓋部材を設けても良い。また、本発明の構造は、既設のマンホール1のみならず、新たに設置するマンホールや汚水桝に対しても適用することができる。

0028

1マンホール
2地盤
3 マンホール本体
10底版
11インバート
12,13下水道管
15,15A蓋部材
16フランジ部
17アンカーボルト
18挿入孔
20フレーム
21ボルト孔
31 孔
32エアートラップ
33フラップ
34煙突部
35 蓋部

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