図面 (/)

技術 内視鏡用挿入補助具

出願人 富士フイルム株式会社
発明者 小見修二井上正也岩坂誠之
出願日 2011年3月17日 (8年8ヶ月経過) 出願番号 2011-059200
公開日 2012年10月11日 (7年1ヶ月経過) 公開番号 2012-192079
状態 特許登録済
技術分野 内視鏡 内視鏡 孔内観察装置
主要キーワード スリット状間隙 最大開口幅 最小開口幅 側壁開口 総胆管結石 基端開口 流体管路 湾曲角度
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2012年10月11日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (16)

課題

筒状体側壁開口部から導出される内視鏡の挿入部の位置ずれを防止し、挿入部の挿入操作を円滑且つ容易に行えるようにする。

解決手段

内視鏡の挿入部12が挿通されるチューブ本体64の側壁部65の先端側には、挿入部12の先端を導出可能な側壁開口部68が設けられる。この側壁開口部68は、チューブ本体64の軸方向を長手方向とする長孔状に形成された孔部からなり、前記長手方向に沿って開口幅が徐々に小さくなるテーパ部70を備え、テーパ部70の最大開口幅をWmax、最小開口幅をWmin、挿入部12の外径をDとしたとき、次式Wmin<D<Wmaxの関係を満たすように構成されている。

概要

背景

近年、医療分野において、例えば胆道癌膵臓癌胆石症総胆管結石などの胆・膵疾患に対する内視鏡的検査治療が広く普及しつつある。これらは従来の外科的治療と比べて、低侵襲であり、患者への負担が少ない利点がある。

これらの検査法及び治療法の1つとして、例えばERCP(Endscopic Retrograde Cholangio-Pancreatography:内視鏡的逆行性造影)が知られている。ERCPは、内視鏡を用いて胆道膵管造影剤注入して、その部分をX線透視装置によって撮影する診断手法である。造影剤の注入方法は、まず、内視鏡の挿入部を十二指腸まで挿入する。そして、挿入部の鉗子口からカニューレ(細い管)を出して、十二指腸乳頭から胆道や膵管へ選択的にカニューレを挿入し、カニューレを通じて胆道や膵管に造影剤を注入し、その部分をX線透視装置によって撮影する。

また、一般に胆道鏡や膵管鏡と称される細径内視鏡の挿入部を胆道や膵管に挿入することによって、胆道や膵管の内部における狭窄部の有無の確認、細胞組織採取検査(細胞診生検)、結石の除去などを行う方法も知られている。

かかる状況下において、内視鏡の挿入部を体腔内に挿入する際、内視鏡用挿入補助具オーバーチューブスライディングチューブともいう。)が併用されている。内視鏡用挿入補助具の一例として、特許文献1には、内視鏡の挿入部を挿通させてガイドとして用いる筒状体からなり、筒状体の側壁部の先端側に挿入部の先端を導出可能な開口部(以下、側壁開口部という。)が設けられたものが開示されている。この内視鏡用挿入補助具によれば、内視鏡の挿入部を体腔内に挿入する際、挿入部に筒状体を被せた状態で挿入することにより、挿入部の余分な屈曲や撓みを防止しながら、挿入部の挿入操作を容易に行うことが可能となる。また、筒状体の側壁開口部から挿入部の先端を出して体腔内(例えば胆道内)に誘導することにより、挿入部を体腔内の深部まで押し進めることができる。

また、特許文献2には、上記筒状体の側壁開口部よりも先端側に膨縮可能なバルーンを備えたものが開示されている。この内視鏡用挿入補助具によれば、上記のように筒状体を被せた挿入部を体腔内の所望の位置まで挿入した後、バルーンを膨張させて体腔内の内壁密着させることにより、側壁開口部を所望の位置(例えば十二指腸乳頭に対向する位置)に保持しておくことができる。これにより、安定した状態で挿入部を体腔内の深部まで押し進めることができる。

概要

筒状体の側壁開口部から導出される内視鏡の挿入部の位置ずれを防止し、挿入部の挿入操作を円滑且つ容易に行えるようにする。内視鏡の挿入部12が挿通されるチューブ本体64の側壁部65の先端側には、挿入部12の先端を導出可能な側壁開口部68が設けられる。この側壁開口部68は、チューブ本体64の軸方向を長手方向とする長孔状に形成された孔部からなり、前記長手方向に沿って開口幅が徐々に小さくなるテーパ部70を備え、テーパ部70の最大開口幅をWmax、最小開口幅をWmin、挿入部12の外径をDとしたとき、次式Wmin<D<Wmaxの関係を満たすように構成されている。

目的

本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、筒状体の側壁開口部から導出される内視鏡の挿入部の位置ずれを防止しつつ、挿入部の挿入操作を円滑且つ容易に行えるようにした内視鏡用挿入補助具を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

内視鏡の挿入部を挿通して案内する内視鏡用挿入補助具であって、前記挿入部が挿通される挿通路を有する筒状体と、前記筒状体の側壁部の先端側に設けられ、前記挿通路に挿通された前記挿入部の先端を導出可能な側壁開口部と、を備え、前記側壁開口部は、前記筒状体の軸方向を長手方向とする長孔状に形成された孔部からなり、前記長手方向に沿って開口幅が徐々に小さくなるテーパ部を備え、前記テーパ部の最大開口幅をWmax、最小開口幅をWmin、前記挿入部の外径をDとしたとき、次式Wmin<D<Wmax の関係を満たすように構成されていることを特徴とする内視鏡用挿入補助具。

請求項2

前記側壁開口部は、前記長手方向の基端側に向かって開口幅が徐々に小さくなるテーパ部を備えることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用挿入補助具。

請求項3

前記側壁開口部は、前記長手方向の先端側に向かって開口幅が徐々に小さくなるテーパ部を備えることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用挿入補助具。

請求項4

前記側壁開口部は、前記長手方向の基端側に向かって開口幅が徐々に小さくなる第1のテーパ部を備えるとともに、前記長手方向の先端側に向かって開口幅が徐々に小さくなる第2のテーパ部を備えることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用挿入補助具。

請求項5

前記筒状体は、前記長手方向の基端側に向かって開口幅が徐々に小さくなる第1のテーパ部を有する第1の側壁開口部と、前記長手方向の先端側に向かって開口幅が徐々に小さくなる第2のテーパ部を有する第2の側壁開口部と、を備えて構成されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用挿入補助具。

技術分野

0001

本発明は内視鏡用挿入補助具係り、特に、胆道膵管等の細径管腔内に内視鏡の挿入部を挿入するときに使用される内視鏡用挿入補助具に関する。

背景技術

0002

近年、医療分野において、例えば胆道癌膵臓癌胆石症総胆管結石などの胆・膵疾患に対する内視鏡的検査治療が広く普及しつつある。これらは従来の外科的治療と比べて、低侵襲であり、患者への負担が少ない利点がある。

0003

これらの検査法及び治療法の1つとして、例えばERCP(Endscopic Retrograde Cholangio-Pancreatography:内視鏡的逆行性造影)が知られている。ERCPは、内視鏡を用いて胆道や膵管に造影剤注入して、その部分をX線透視装置によって撮影する診断手法である。造影剤の注入方法は、まず、内視鏡の挿入部を十二指腸まで挿入する。そして、挿入部の鉗子口からカニューレ(細い管)を出して、十二指腸乳頭から胆道や膵管へ選択的にカニューレを挿入し、カニューレを通じて胆道や膵管に造影剤を注入し、その部分をX線透視装置によって撮影する。

0004

また、一般に胆道鏡や膵管鏡と称される細径内視鏡の挿入部を胆道や膵管に挿入することによって、胆道や膵管の内部における狭窄部の有無の確認、細胞組織採取検査(細胞診生検)、結石の除去などを行う方法も知られている。

0005

かかる状況下において、内視鏡の挿入部を体腔内に挿入する際、内視鏡用挿入補助具(オーバーチューブスライディングチューブともいう。)が併用されている。内視鏡用挿入補助具の一例として、特許文献1には、内視鏡の挿入部を挿通させてガイドとして用いる筒状体からなり、筒状体の側壁部の先端側に挿入部の先端を導出可能な開口部(以下、側壁開口部という。)が設けられたものが開示されている。この内視鏡用挿入補助具によれば、内視鏡の挿入部を体腔内に挿入する際、挿入部に筒状体を被せた状態で挿入することにより、挿入部の余分な屈曲や撓みを防止しながら、挿入部の挿入操作を容易に行うことが可能となる。また、筒状体の側壁開口部から挿入部の先端を出して体腔内(例えば胆道内)に誘導することにより、挿入部を体腔内の深部まで押し進めることができる。

0006

また、特許文献2には、上記筒状体の側壁開口部よりも先端側に膨縮可能なバルーンを備えたものが開示されている。この内視鏡用挿入補助具によれば、上記のように筒状体を被せた挿入部を体腔内の所望の位置まで挿入した後、バルーンを膨張させて体腔内の内壁密着させることにより、側壁開口部を所望の位置(例えば十二指腸乳頭に対向する位置)に保持しておくことができる。これにより、安定した状態で挿入部を体腔内の深部まで押し進めることができる。

先行技術

0007

特開昭60−185532号公報
特開昭62−22623号公報

発明が解決しようとする課題

0008

しかしながら、特許文献1、2に開示される従来の内視鏡用挿入補助具では、側壁開口部は、筒状体の軸方向を長手方向とする長孔状の孔部からなり、その孔部は長手方向に沿って同一幅に構成されているため、側壁開口部から導出された挿入部に位置ずれが生じやすく、安定した状態で挿入部を体腔内の深部まで挿入することができない。

0009

本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、筒状体の側壁開口部から導出される内視鏡の挿入部の位置ずれを防止しつつ、挿入部の挿入操作を円滑且つ容易に行えるようにした内視鏡用挿入補助具を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

前記目的を達成するために、第1の発明に係る内視鏡用挿入補助具は、内視鏡の挿入部を挿通して案内する内視鏡用挿入補助具であって、前記挿入部が挿通される挿通路を有する筒状体と、前記筒状体の側壁部の先端側に設けられ、前記挿通路に挿通された前記挿入部の先端を導出可能な側壁開口部と、を備え、前記側壁開口部は、前記筒状体の軸方向を長手方向とする長孔状に形成された孔部からなり、前記長手方向に沿って開口幅が徐々に小さくなるテーパ部を備え、前記テーパ部の最大開口幅をWmax、最小開口幅をWmin、前記挿入部の外径をDとしたとき、次式Wmin<D<Wmax の関係を満たすように構成されていることを特徴とする。

0011

第1の発明によれば、側壁開口部から導出された挿入部をテーパ部に当接させることによって挿入部の位置ずれが防止される。これにより、挿入部は所定の方向にガイドされ、安定した状態で挿入部を体腔内の深部まで円滑且つ容易に挿入することが可能となる。

0012

第2の発明に係る内視鏡用挿入補助具は、前記第1の発明に係る内視鏡用挿入補助具において、前記側壁開口部は、前記長手方向の基端側に向かって開口幅が徐々に小さくなるテーパ部を備えることを特徴とする。

0013

第2の発明は、側壁開口部から導出された挿入部の湾曲角度が比較的大きい場合に好適な態様であり、挿入部の側面をテーパ部に当接させることによって挿入部の位置ずれが防止される。これにより、挿入部は所定の方向にガイドされ、安定した状態で挿入部を体腔内の深部まで円滑且つ容易に挿入することが可能となる。

0014

第3の発明に係る内視鏡用挿入補助具は、前記第1の発明に係る内視鏡用挿入補助具において、前記側壁開口部は、前記長手方向の先端側に向かって開口幅が徐々に小さくなるテーパ部を備えることを特徴とする。

0015

第3の発明は、側壁開口部から導出された挿入部の湾曲角度が比較的小さい場合に好適な態様であり、挿入部の側面をテーパ部に当接させることによって挿入部の位置ずれが防止される。これにより、挿入部は所定の方向にガイドされ、安定した状態で挿入部を体腔内の深部まで円滑且つ容易に挿入することが可能となる。

0016

第4の発明に係る内視鏡用挿入補助具は、前記第1の発明に係る内視鏡用挿入補助具において、前記側壁開口部は、前記長手方向の基端側に向かって開口幅が徐々に小さくなる第1のテーパ部を備えるとともに、前記長手方向の先端側に向かって開口幅が徐々に小さくなる第2のテーパ部を備えることを特徴とする。

0017

第4の発明では、側壁開口部には開口形状が異なる2つのテーパ部(第1のテーパ部及び第2のテーパ部)が設けられるので、挿入部の種類又は操作内容(湾曲角度等)に応じて、挿入部を当接させるテーパ部を選択的に選ぶことが可能となり、挿入部の操作性が向上する。

0018

第5の発明に係る内視鏡用挿入補助具は、前記第1の発明に係る内視鏡用挿入補助具において、前記筒状体は、前記長手方向の基端側に向かって開口幅が徐々に小さくなる第1のテーパ部を有する第1の側壁開口部と、前記長手方向の先端側に向かって開口幅が徐々に小さくなる第2のテーパ部を有する第2の側壁開口部と、を備えて構成されることを特徴とする。

0019

第5の発明では、筒状体には開口形状が異なる2つの側壁開口部(第1の側壁開口部及び第2の側壁開口部)が設けられるので、挿入部の種類又は操作内容(湾曲角度等)に応じて、挿入部を導出させる側壁開口部を選択的に選ぶことが可能となり、挿入部の操作性が向上する。

発明の効果

0020

本発明によれば、側壁開口部から導出された挿入部をテーパ部に当接させることによって挿入部の位置ずれが防止される。これにより、挿入部は所定の方向にガイドされ、安定した状態で挿入部を体腔内の深部まで円滑且つ容易に挿入することが可能となる。

図面の簡単な説明

0021

本発明の実施の形態に係る挿入補助具が適用された内視鏡装置を示す外観図
内視鏡の挿入部の先端部を示す斜視図
第1の実施形態に係る挿入補助具の先端付近の構成例を示した概略図
図3に示した挿入補助具のバルーンが膨張した状態を示した側断面図
挿入補助具を用いて内視鏡の挿入部を胆道に挿入する手順を示した説明図
挿入補助具を用いて内視鏡の挿入部を胆道に挿入する手順を示した説明図
挿入補助具を用いて内視鏡の挿入部を胆道に挿入する手順を示した説明図
第1の実施形態に係る挿入補助具の変形例を示した概略図
第2の実施形態に係る挿入補助具の先端付近の構成例を示した概略図
第2の実施形態に係る挿入補助具の変形例を示した概略図
第3の実施形態に係る挿入補助具の先端付近の構成例を示した概略図
第3の実施形態に係る挿入補助具の変形例を示した概略図
第4の実施形態に係る挿入補助具の先端付近の構成例を示した概略図
他の発明に係る挿入補助具の先端付近の構成例を示した概略図
他の発明に係る挿入補助具の変形例を示した概略図

実施例

0022

以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。

0023

図1は、本発明の実施の形態に係る内視鏡用挿入補助具(以下、単に「挿入補助具」という。)60が適用された内視鏡装置を示す外観図である。図1に示すように内視鏡装置は、主として、内視鏡10と、挿入補助具60とから構成される。

0024

内視鏡10は、手元操作部14と、この手元操作部14に連設され、体内に挿入される挿入部12とを備える。手元操作部14には、ユニバーサルケーブル16が接続され、このユニバーサルケーブル16の先端に不図示のライトガイド(LG)コネクタが設けられる。LGコネクタは不図示の光源装置着脱自在に連結され、これによって後述の照明光学系54(図2参照)に照明光が送られる。また、LGコネクタには、電気コネクタが接続され、この電気コネクタが画像信号処理等を行うプロセッサに着脱自在に連結される。

0025

手元操作部14には、送気・送水ボタン28、吸引ボタン30、及びシャッタータン32が並設されるとともに、一対のアングルノブ36、36が設けられる。

0026

挿入部12は、手元操作部14側から順に軟性部40、湾曲部42及び先端部44で構成され、湾曲部42は、手元操作部14のアングルノブ36、36を回動することによって遠隔的に湾曲操作される。これにより、先端部44を所望の方向に向けることができる。

0027

図2に示すように、先端部44の先端面45には、観察光学系52、照明光学系54、54、送気・送水ノズル56、鉗子口58が設けられる。観察光学系52の後方にはCCD(不図示)が配設され、このCCDを支持する基板には信号ケーブル(不図示)が接続される。信号ケーブルは図1の挿入部12、手元操作部14、ユニバーサルケーブル16等に挿通されて電気コネクタまで延設され、プロセッサに接続される。よって、観察光学系52で取り込まれた観察像は、CCDの受光面に結像されて電気信号に変換され、そして、この電気信号が信号ケーブルを介してプロセッサに出力され、映像信号に変換される。これにより、プロセッサに接続されたモニタ観察画像が表示される。

0028

図2の照明光学系54、54の後方にはライトガイド(不図示)の出射端が配設されている。このライトガイドは、図1の挿入部12、手元操作部14、ユニバーサルケーブル16に挿通され、LGコネクタ内に入射端が配設される。したがって、LGコネクタを光源装置に連結することによって、光源装置から照射された照明光がライトガイドを介して照明光学系54、54に伝送され、照明光学系54、54から前方に照射される。

0029

図2の送気・送水ノズル56は、図1の送気・送水ボタン28によって操作されるバルブ(不図示)に連通されており、さらにこのバルブはLGコネクタに設けた送気・送水コネクタ(不図示)に連通される。送気・送水コネクタには不図示の送気・送水手段が接続され、エア及び水が供給される。したがって、送気・送水ボタン28を操作することによって、送気・送水ノズル56からエア又は水を観察光学系52に向けて噴射することができる。

0030

図2の鉗子口58は、図1鉗子挿入部46に鉗子チャンネル(不図示)を介して連通されている。よって、鉗子挿入部46から鉗子等の処置具を挿入することによって、この処置具を鉗子口58から導出することができる。また、鉗子口58は、吸引ボタン30によって操作されるバルブ(不図示)に連通されており、このバルブはさらにLGコネクタの吸引コネクタ(不図示)に接続される。したがって、吸引コネクタに不図示の吸引手段を接続し、吸引ボタン30でバルブを操作することによって、鉗子口58から病変部等を吸引することができる。

0031

一方、図1に示した挿入補助具60は、把持部62とチューブ本体64とを備えている。チューブ本体64は筒状に形成され、内視鏡10の挿入部12が挿通可能なように挿入部12の外径よりも大きい内径を有している。また、チューブ本体64は、可撓性のウレタン系樹脂成形品であり、その外周面には潤滑コートが被覆され、内周面にも潤滑コートが被覆されている。チューブ本体64には、図1に示す硬質の把持部62が水密状態で嵌合され、チューブ本体64に対して把持部62が着脱自在に連結されている。なお、挿入部12は、把持部62の基端開口部62Aからチューブ本体64に向けて挿入される。

0032

ここで、挿入補助具60の構成について詳しく説明する。

0033

<第1の実施形態>
図3は、第1の実施形態に係る挿入補助具60(チューブ本体64)の先端付近の構成例を示した概略図であり、(a)は平面図、(b)は側断面図(図3(a)中3B−3B線に沿う断面図)、(c)は正断面図(図3(b)中3C−3C線に沿う断面図)である。

0034

図3に示すように、チューブ本体64の先端には、開口部(以下、「先端開口部」という。)67が形成されており、その内部には先端開口部67に連通する挿通路66がチューブ本体64の軸方向に沿って延設されている。挿通路66は、内視鏡10の挿入部12(図1参照)が挿通される管路であり、軸方向に直交する断面形状が略円形状に形成されている。

0035

チューブ本体64の先端側の側壁部65には、挿通路66に挿通された挿入部12の先端を導出するための開口部(以下、「側壁開口部」という。)68が設けられている。この側壁開口部68は、チューブ本体64の軸方向を長手方向とする長孔状に形成された孔部(貫通孔)からなり、その先端部は挿入部12の先端を容易に通過させることができるように挿入部12の外径よりも十分に広く構成されている。図3では、好ましい態様の一例として、側壁開口部68の先端部が円弧状に形成された構成を示したが、挿入部12を通過させることが可能な形状であれば、特に限定はない。

0036

また、側壁開口部68には、先端部から基端側に向かって開口幅(短手方向の長さ)が徐々に小さくなるテーパ部70が設けられている。このテーパ部70は、先端側開口幅(最大開口幅)をW1、基端側開口幅(最小開口幅)をW2、内視鏡10の挿入部12の外径をDとしたとき、次式W2<D<W1の関係を満たすように構成される。これにより、テーパ部70における所定位置(即ち、挿入部12の外径Dとテーパ部74の開口幅が一致する位置)で側壁開口部68から導出された挿入部12を当接させることが可能となる。

0037

側壁開口部68の基端部は、円弧状に構成されている。なお、側壁開口部68の基端部の形状は、特に限定はなく、例えば、テーパ部70をそのまま延長して鋭角状に構成されていてもよい。

0038

また、側壁開口部68よりも先端側となるチューブ本体64の側壁部65の外周面には、膨縮自在のバルーン96が取り付けられている。このバルーン96は、チューブ本体64の側壁部65内に軸方向に沿って延設された流体管路98に連通しており、その流体管路98は、チューブ本体64の基端側に延設された図1に示すチューブ90内の管路に連通している。チューブ90の端部にはコネクタ92が設けられており、そのコネクタ92によりチューブ90がバルーン制御装置94に接続されるようになっている。

0039

バルーン制御装置94は、コネクタ92により接続されたチューブ90内の管路にエア等の流体を供給し、また、チューブ90内の管路から流体を吸引する装置である。バルーン制御装置94によりチューブ90内の管路に流体を供給することによって、その管路に供給された流体が、チューブ本体64の流体管路98を流れてバルーン96内に注入される。これにより、図4に示すように、バルーン96がチューブ本体64の周りに環状に膨張する。一方、バルーン制御装置94によりチューブ90内の管路から流体を吸引することによって、バルーン96内に注入された流体がバルーン96内からチューブ本体64の流体管路98に排出され、流体管路98及びチューブ90内の管路を流れてバルーン制御装置94に吸引される。これにより、バルーン96が収縮するようになっている。

0040

次に、上記の如く構成された内視鏡装置の操作方法について、図5図7を参照しながら説明する。ここでは、内視鏡10の挿入部12を胆道104内に挿入する場合を一例に説明するが、膵管106内に挿入する場合についても同様である。

0041

まず、内視鏡10の挿入部12に挿入補助具60を被せて、図5に示すようにチューブ本体64の挿通路66内に挿入部12を挿通させ、この状態で挿入部12及びチューブ本体64を患者の口から挿入し、を経由して十二指腸100内に挿入する。このとき、先端開口部67から挿入部12の先端を導出させ、挿入部12の観察光学系52の観察方向視野方向)がチューブ本体64の軸方向と略一致するようにしておく。また、バルーン96は収縮した状態となっている。

0042

次に、挿入部12の観察光学系52により観察される観察像により十二指腸乳頭102を確認できたら、図6に示すように、挿入補助具60を十二指腸100の深部(先端側)に押し込み、チューブ本体64の側壁開口部68に対向するように位置合わせを行う。そして、バルーン制御装置94によりバルーン96に流体を注入してバルーン96を膨張させて、バルーン96を十二指腸100の内壁に密着させることによって、十二指腸100内でのチューブ本体64の位置を固定し、チューブ本体64の側壁開口部68を十二指腸乳頭102に対向する位置に保持する。

0043

次に、挿入部12を湾曲操作しながら押し進めて、図7に示すようにチューブ本体64の側壁開口部68から挿入部12の先端を導出し、その先端を十二指腸乳頭102から胆道(総胆管)104内に挿入する。

0044

このとき、側壁開口部68の先端部は挿入部12の外径よりも十分に広く構成されるため、側壁開口部68の先端部まで挿入部12を押し進めて湾曲させることにより、側壁開口部68から挿入部12の先端を容易に導出することができる。また、側壁開口部68には、先端部から基端側に向かって開口幅が徐々に小さくなるテーパ部70が設けられているので、挿入部12の湾曲角度を徐々に大きくしていくと、側壁開口部68から導出された挿入部12の側面がテーパ部70に当接するようになる。これにより、挿入部12は、テーパ部70によって側壁開口部68の短手方向の位置ずれが防止された状態で所定の方向にガイドされるようになり、挿入部12の先端を胆道104内に容易に挿入することができる。そして、挿入部12の先端をさらに深部へと押し進めることができる。

0045

このように第1の実施形態によれば、側壁開口部68の先端部から挿入部12の先端を容易に導出させることができるとともに、側壁開口部68から導出された挿入部12の側面をテーパ部70に当接させることによって挿入部12の位置ずれを防止することができる。これにより、挿入部12は所定の方向にガイドされ、安定した状態で挿入部12を体腔内の深部まで円滑且つ容易に挿入することが可能となる。

0046

図8は、第1の実施形態に係る挿入補助具60(チューブ本体64)の変形例を示した概略図である。図8中、図3と同一又は類似の構成要素は同一符号を付し、その説明を省略する。図8に示した変形例では、側壁開口部68には、長手方向の基端側に向かって開口幅が徐々に狭くなるテーパ部70と、テーパ部70の先端側に設けられた同一の開口幅からなる同幅部72とを備えている。この変形例によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、挿入部12の湾曲角度が小さくても、側壁開口部68の同幅部72から挿入部12の先端を容易に導出させることが可能となる。

0047

<第2の実施形態>
図9は、第2の実施形態に係る挿入補助具60(チューブ本体64)の先端付近の構成例を示した概略図であり、(a)は平面図、(b)は側断面図(図9(a)中9B−9B線に沿う断面図)、(c)は正断面図(図9(b)中9C−9C線に沿う断面図)である。なお、図9中、図3と同一又は類似する構成要素は同一符号を付し、その説明を省略する。

0048

第2の実施形態では、側壁開口部68の開口形状が、第1の実施形態とは逆の構成となっている。即ち、図9に示すように、側壁開口部68は、基端部が挿入部12の外径よりも十分に広く構成されるとともに、基端部から先端側に向かって開口幅が徐々に小さくなるテーパ部74を備える点で第1の実施形態と相違する。

0049

このテーパ部74は、先端側開口幅(最大開口幅)をW1、基端側開口幅(最小開口幅)をW2、内視鏡10の挿入部12の外径をDとしたとき、次式W1<D<W2の関係を満たすように構成される。これにより、テーパ部74における所定位置(即ち、挿入部12の外径Dとテーパ部74の開口幅が一致する位置)で側壁開口部68から導出された挿入部12を当接させることが可能となる。

0050

第2の実施形態によれば、側壁開口部68の基端部から挿入部12の先端を容易に導出させることが可能となるとともに、側壁開口部68から導出された挿入部12の側面をテーパ部74に当接させることによって挿入部12の位置ずれを防止することができる。これにより、挿入部12は所定の方向にガイドされ、安定した状態で挿入部12を体腔内の深部まで円滑且つ容易に挿入することが可能となる。

0051

図10は、第1の実施形態に係る挿入補助具60(チューブ本体64)の変形例を示した概略図である。図10中、図9と同一又は類似の構成要素は同一符号を付し、その説明を省略する。図10に示した変形例では、側壁開口部68には、長手方向の先端側に向かって開口幅が徐々に狭くなるテーパ部74と、テーパ部74の基端側に設けられた同一の開口幅からなる同幅部76とを備えている。この変形例によれば、第2の実施形態と同様の効果が得られるとともに、挿入部12の湾曲角度が小さくても、側壁開口部68の同幅部76から挿入部12の先端を容易に導出させることが可能となる。

0052

<第3の実施形態>
図11は、第3の実施形態に係る挿入補助具60(チューブ本体64)の先端付近の構成例を示した概略図である。なお、図11中、図3と同一又は類似する構成要素は同一符号を付し、その説明を省略する。

0053

第3の実施形態は、図11に示すように、側壁開口部68は、平面視で略菱形の開口形状を有しており、長手方向の中央部から基端側に向かって開口幅が徐々に小さくなる第1のテーパ部70と、その中央部から先端側に向かって開口幅が徐々に小さくなる第2のテーパ部74とを備えて構成される。

0054

第3の実施形態によれば、側壁開口部68の最大開口幅となる中央部から挿入部12を容易に導出することができるとともに、側壁開口部68から導出された挿入部12を第1のテーパ部70又は第2のテーパ部74に当接させることによって挿入部12の位置ずれを防止しながら、安定した状態で挿入部12を体腔内の深部まで円滑且つ容易に挿入することが可能となる。

0055

図12は、第3の実施形態に係る挿入補助具60(チューブ本体64)の変形例を示した概略図である。図12中、図11と同一又は類似の構成要素は同一符号を付し、その説明を省略する。図12に示した変形例では、側壁開口部68には、第1のテーパ部70と第2のテーパ部74との間に同一の開口幅からなる同幅部78が設けられている。この変形例によれば、第3の実施形態と同様の効果が得られるとともに、挿入部12の湾曲角度が小さくても、側壁開口部68の同幅部78から挿入部12の先端を容易に導出させることが可能となる。

0056

<第4の実施形態>
図13は、第4の実施形態に係る挿入補助具60(チューブ本体64)の先端付近の構成例を示した概略図であり、(a)は上面図、(b)は下面図、(c)は側断面図(図13(a)中13B−13B線に沿う断面図))である。なお、図13中、図3図9と同一又は類似する構成要素は同一符号を付し、その説明を省略する。

0057

第4の実施形態は、第1の実施形態と第2の実施形態を組み合わせた態様である。即ち、図13に示すように、チューブ本体64には、第1の側壁開口部68Aが形成されるとともに、挿通路66を挟んで第1の側壁開口部68Aに対向する位置に第2の側壁開口部68Bが形成されている。

0058

第1の側壁開口部68A及び第2の側壁開口部68Bは、それぞれチューブ本体64の軸方向を長手方向とする長孔状に形成されている。そして、第1の側壁開口部68Aには、長手方向の先端側から基端側に向かって開口幅が徐々に狭くなる第1のテーパ部70が設けられている。一方、第2の側壁開口部68Bには、長手方向の基端側から先端側に向かって徐々に狭くなる第2のテーパ部74が設けられている。

0059

第4の実施形態によれば、チューブ本体64の挿通路66に挿通される挿入部12の種類又は操作内容(湾曲角度等)に応じて、第1の側壁開口部68A又は第2の側壁開口部68Bから挿入部12を選択的に導出させることが可能となり、挿入部12の操作性が向上する。

0060

<他の発明の開示>
次に、挿入補助具60に関する他の発明について説明する。

0061

図14は、他の発明に係る挿入補助具60(チューブ本体64)の先端付近の構成例を示した概略図であり、(a)は平面図、(b)は側断面図(図14(a)中14B−14B線に沿う断面図)、(c)は正断面図(図14(b)中14C−14C線に沿う断面図)である。なお、図14中、図3と同一又は類似する構成要素は同一符号を付し、その説明を省略する。

0062

図14に示した構成例では、側壁開口部68は、長手方向に沿って同一の開口幅を有する長孔状に構成されており、その内側には弾性膜80A、80Bが設けられている。この弾性膜80A、80Bは、側壁開口部68の短手方向の両側部を塞ぐように形成されており、弾性膜80A、80Bの間には、側壁開口部68の長手方向に沿ったスリット状間隙82が形成されている。そして、側壁開口部68の開口幅をW3、スリット状間隙82の開口幅をW4、挿入部12の外径をDとしたとき、次式W3>D>W4を満たすように構成されている。また、側壁開口部68の長さ(スリット状間隙82の長さ)Lは、挿入部12の外径Dよりも十分に大きく構成され、好ましくは挿入部12の湾曲部42の長さと同等又はそれよりも以上に構成される。

0063

弾性膜80A、80Bの材質は、特に限定はないが、挿入部12を側壁開口部68から導出するときの視野を確保する観点から、例えば、透明ゴムで構成されることが好ましい。透明ゴムは、シリコーンゴムウレタンゴムアクリルゴムなどが好ましく、これらの中でも透明シリコーンゴムが特に好ましい。

0064

図14に示した構成例によれば、側壁開口部68の内側に形成されたスリット状間隙82の両脇は弾性膜80A、80Bにより構成されるので、スリット状間隙82の開口幅W4が挿入部12の外径Dよりも小さくても、弾性膜80A、80Bの弾性力によってスリット状間隙82を通じて挿入部12の先端を導出することができる。

0065

また、スリット状間隙82から導出された挿入部12は、弾性膜80A、80Bから受ける付勢力によって側壁開口部68の短手方向中央部に保持された状態となり、側壁開口部68の短手方向への位置ずれが防止される。これにより、安定した状態で挿入部12を管腔内の深部まで円滑且つ容易に挿入することが可能となる。

0066

図14では、側壁開口部68の開口形状が同一の開口幅を有する長孔状に構成される場合を例示したが、これに限らず、例えば図15(a)、(b)に示すように、第1の実施形態や第2の実施形態で示した側壁開口部68の内側に弾性膜80A、80Bを設けた構成とすることも可能である。かかる構成によれば、第1の実施形態や第2の実施形態の効果が得られるとともに、弾性膜80A、80Bからの付勢力によって挿入部12の位置ずれをより確実に防止することが可能となる。なお、上述の弾性膜80A、80Bが適用される側壁開口部68の開口形状には特に限定はなく、例えば図8図10図12に示した側壁開口部68に対しても適用可能である。

0067

以上、本発明の内視鏡用挿入補助具について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。

0068

10…内視鏡、12…挿入部、14…手元操作部、40…軟性部、42…湾曲部、44…先端部、45…先端面、52…観察光学系、60…挿入補助具、62…把持部、64…チューブ本体、66…挿通路、68…側壁開口部、70…テーパ部、74…テーパ部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ