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技術 パチンコ遊技機

出願人 マルホン工業株式会社
発明者 本木慎也鈴木直広
出願日 2011年2月10日 (9年9ヶ月経過) 出願番号 2011-026669
公開日 2012年9月6日 (8年2ヶ月経過) 公開番号 2012-165785
状態 特許登録済
技術分野 弾球遊技機(パチンコ等) 弾玉遊技機の表示装置
主要キーワード CRT表示 拡開位置 選択数値 制御コマ 電圧強度 点灯作動 満了条件 拡開作動
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (15)

課題

保留灯表示態様により当り予見させるという遊技の遊技性を安定して発揮し得るパチンコ遊技機を提案する。

解決手段

消化始動記憶をその消化前に当落判定した結果が当選であると、当選予見開始条件成立により、いずれかの保留灯17a〜17dを選択して予見表示態様に従って発光し、当選予見満了条件の成立により、前記予見表示態様を解除するようにしたものであるから、予見表示態様の出現予測し難く、当選判定した始動記憶以外の始動記憶に対する期待感を刺激できる。そのため、遊技者の昂揚感と緊張感とを維持でき、当り予見させるという遊技の遊技性を安定して発揮でき得る。

概要

背景

パチンコ遊技機としては、始動口への遊技球入賞契機として、特別図柄を変動して停止し、その停止図柄態様により当り確定した場合に、大入賞口を開閉する開閉ラウンド所定回数繰り返す特別遊技作動を行う構成のものが広く知られている。ここで、始動口へ遊技球が入賞すると、始動記憶を発生し、該始動記憶を消化することにより、特別図柄を変動開始するように制御している。そして、特別図柄が当り停止図柄態様で停止することによって実行する特別遊技作動中は、大入賞口への遊技球入賞によって、多くの賞球が発生することから、遊技者にとって大きな利益を得ることができる機会である。そのため、通常、特別遊技作動の実行契機となる当り停止図柄態様の確定を、遊技者は強く望みながら遊技を行っている。

一般的なパチンコ遊技機は、上記の始動記憶を、所定数を上限として発生し記憶する。そして、未消化の始動記憶の保留数を表示する特別始動記憶数表示装置を備えている。ここで、特別始動記憶数表示装置は、複数の保留灯(例えば、LED)を備えており、該保留灯の点灯数によって前記始動記憶の保留数を報知する。この特別始動記憶数表示装置による保留灯の作動態様としては、特別図柄の変動中又は未消化の始動記憶がある場合に新たな始動記憶が発生する毎に、前記保留灯を一個点灯する。一般的には、横一列で配設された複数の保留灯を、始動記憶が発生して保留する毎に、左から順に点灯して点灯数を増加する一方、始動記憶を消化する毎に、左端の保留灯を消灯し且つ他の保留灯の点灯を一つずつ左へ移動するようにして点灯数を減少する(例えば、特許文献1参照)。このように特別始動記憶数表示装置を作動制御することにより、遊技者に始動記憶の保留数を報知している。

上記の特別始動記憶数表示装置にあっては、その保留灯を特殊な点灯又は点滅態様発光させることにより、当りやリーチ等の発生を遊技者に予見させるようにした構成が提案されている。具体例としては、特別始動記憶数表示装置の保留灯を白色や赤色等で発光する構成として、通常では白色で発光し、当りやリーチの発生を予見させる場合には赤色で発光する。例えば、三個の保留灯を白色発光している状態で、新たに発生した始動記憶を当り予見させる場合には、左から四番目の保留灯を赤色発光する。その後に、始動記憶を消化すると、左から三番目の保留灯を赤色発光し且つ四番目の保留灯を消灯する。同様に、始動記憶を消化する毎に、左隣りの保留灯を順次赤色発光する。そして、最も左の保留灯を赤色発光している状態で、始動記憶を消化すると、赤色発光を消す。このように、始動記憶の消化毎に赤色発光する保留灯が左隣りへ順次移動していくことにより、当りやリーチ等の発生を予見させる始動記憶に対応する保留灯を赤色発光し、当り発生しそうな特別図柄の変動開始が徐々に近づいていることを遊技者に報知できる。

概要

保留灯の表示態様により当り予見させるという遊技の遊技性を安定して発揮し得るパチンコ遊技機を提案する。未消化の始動記憶をその消化前に当落判定した結果が当選であると、当選予見開始条件成立により、いずれかの保留灯17a〜17dを選択して予見表示態様に従って発光し、当選予見満了条件の成立により、前記予見表示態様を解除するようにしたものであるから、予見表示態様の出現予測し難く、当選判定した始動記憶以外の始動記憶に対する期待感を刺激できる。そのため、遊技者の昂揚感と緊張感とを維持でき、当り予見させるという遊技の遊技性を安定して発揮でき得る。

目的

かかる構成にあっては、当選予見開始条件と当選予見満了条件とが、当選判定した始動記憶を記憶している状態で始動記憶を記憶することである

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

特別図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球入賞を検知する球検知手段を具備する始動口と、始動口の球検知手段が遊技球を検知することにより、所定数を上限として始動記憶を発生して記憶する始動記憶生成手段と、該始動記憶生成手段により記憶している未消化の始動記憶の保留数を、保留灯表示態様により表示する始動記憶数表示手段と、未消化の始動記憶を順次消化することにより、図柄表示装置で特別図柄を変動して、その停止図柄態様によって当り又はハズレ確定し、当りの場合に所定の利得を発生する特別遊技制御手段とを備えたパチンコ遊技機において、前記特別遊技制御手段により消化していない未消化の始動記憶を、その消化前に当落判定する先読み判定手段と、該先読み判定手段による当落判定結果が当選であると、予め定められた当選予見開始条件成立により、前記保留灯のいずれかを選択して所定の予見表示態様に従って発光し、予め定められた当選予見満了条件の成立により、前記予見表示態様を解除する予見表示手段とを備えていることを特徴とするパチンコ遊技機。

請求項2

予見表示手段は、保留灯を予見表示態様により発光していない場合には、先読み判定手段により当選判定した始動記憶の消化前に未消化の始動記憶を記憶することによって、当選予見開始条件が成立して、いずれかの保留灯を選択して予見表示態様により発光し、保留灯を予見表示態様により発光している場合には、先読み判定手段により当選判定した始動記憶の消化前に未消化の始動記憶を記憶することによって、当選予見満了条件が成立して、当該予見表示態様を解除すると共に、当選予見開始条件が成立して、新たに保留灯を選択して予見表示態様により発光するようにしているものであることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。

請求項3

予見表示手段は、保留灯を予見表示態様により発光していない場合には、先読み判定手段により当選判定した始動記憶の消化前に未消化の始動記憶を消化することによって、当選予見開始条件が成立して、いずれかの保留灯を選択して予見表示態様により発光し、保留灯を予見表示態様により発光している場合には、先読み判定手段により当選判定した始動記憶の消化前に未消化の始動記憶を消化することによって、当選予見満了条件が成立して、当該予見表示態様を解除すると共に、当選予見開始条件が成立して、新たに保留灯を選択して予見表示態様により発光するようにしているものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。

請求項4

当選予見開始条件は、先読み判定手段により当選判定した始動記憶を消化する前に、未消化の始動記憶を記憶することである請求項1に記載のパチンコ遊技機。

請求項5

当選予見開始条件は、先読み判定手段により当選判定した始動記憶の一つ前の始動記憶を消化することである請求項1に記載のパチンコ遊技機。

請求項6

当選予見満了条件は、予見表示態様により保留灯を発光している状態で、未消化の始動記憶を消化することである請求項4又は請求項5に記載のパチンコ遊技機。

技術分野

0001

本発明は、始動口への遊技球入賞により、特別図柄を変動表示するパチンコ遊技機に関する。

背景技術

0002

パチンコ遊技機としては、始動口への遊技球入賞を契機として、特別図柄を変動して停止し、その停止図柄態様により当り確定した場合に、大入賞口を開閉する開閉ラウンド所定回数繰り返す特別遊技作動を行う構成のものが広く知られている。ここで、始動口へ遊技球が入賞すると、始動記憶を発生し、該始動記憶を消化することにより、特別図柄を変動開始するように制御している。そして、特別図柄が当り停止図柄態様で停止することによって実行する特別遊技作動中は、大入賞口への遊技球入賞によって、多くの賞球が発生することから、遊技者にとって大きな利益を得ることができる機会である。そのため、通常、特別遊技作動の実行契機となる当り停止図柄態様の確定を、遊技者は強く望みながら遊技を行っている。

0003

一般的なパチンコ遊技機は、上記の始動記憶を、所定数を上限として発生し記憶する。そして、未消化の始動記憶の保留数を表示する特別始動記憶数表示装置を備えている。ここで、特別始動記憶数表示装置は、複数の保留灯(例えば、LED)を備えており、該保留灯の点灯数によって前記始動記憶の保留数を報知する。この特別始動記憶数表示装置による保留灯の作動態様としては、特別図柄の変動中又は未消化の始動記憶がある場合に新たな始動記憶が発生する毎に、前記保留灯を一個点灯する。一般的には、横一列で配設された複数の保留灯を、始動記憶が発生して保留する毎に、左から順に点灯して点灯数を増加する一方、始動記憶を消化する毎に、左端の保留灯を消灯し且つ他の保留灯の点灯を一つずつ左へ移動するようにして点灯数を減少する(例えば、特許文献1参照)。このように特別始動記憶数表示装置を作動制御することにより、遊技者に始動記憶の保留数を報知している。

0004

上記の特別始動記憶数表示装置にあっては、その保留灯を特殊な点灯又は点滅態様発光させることにより、当りやリーチ等の発生を遊技者に予見させるようにした構成が提案されている。具体例としては、特別始動記憶数表示装置の保留灯を白色や赤色等で発光する構成として、通常では白色で発光し、当りやリーチの発生を予見させる場合には赤色で発光する。例えば、三個の保留灯を白色発光している状態で、新たに発生した始動記憶を当り予見させる場合には、左から四番目の保留灯を赤色発光する。その後に、始動記憶を消化すると、左から三番目の保留灯を赤色発光し且つ四番目の保留灯を消灯する。同様に、始動記憶を消化する毎に、左隣りの保留灯を順次赤色発光する。そして、最も左の保留灯を赤色発光している状態で、始動記憶を消化すると、赤色発光を消す。このように、始動記憶の消化毎に赤色発光する保留灯が左隣りへ順次移動していくことにより、当りやリーチ等の発生を予見させる始動記憶に対応する保留灯を赤色発光し、当り発生しそうな特別図柄の変動開始が徐々に近づいていることを遊技者に報知できる。

先行技術

0005

特開2010−119877号公報(段落番号「0029」、「0246」、「0247」、図76参照)

発明が解決しようとする課題

0006

上述した従来の、当り等の発生を保留灯の点灯態様により遊技者に予見させる構成にあっては、当り予見させる始動記憶に対応する保留灯を特殊な点灯態様で発光するという明確な規則性を有していることから、当該始動記憶の消化タイミングを遊技者が正確かつ容易に知得できる。これにより、特殊な点灯態様で発光することにより遊技者に期待感を想起できるという作用効果を発揮できるものの、パチンコ遊技慣れた遊技者では、当該点灯態様の保留灯に対応する始動記憶の消化に至るまでは、漫然と遊技を進行させるだけとなり易い。すなわち、当り予見させない他の始動記憶に対する遊技者の期待感を損なうことになってしまうという虞がある。

0007

本発明は、上述した問題点の解決を試みたものであって、当り予見させる始動記憶以外の始動記憶に対する遊技者の感情を損なうことなく、保留灯の表示態様により当り予見させるという遊技性を安定して発揮し得るパチンコ遊技機を提案するものである。

課題を解決するための手段

0008

本発明は、特別図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球の入賞を検知する球検知手段を具備する始動口と、始動口の球検知手段が遊技球を検知することにより、所定数を上限として始動記憶を発生して記憶する始動記憶生成手段と、該始動記憶生成手段により記憶している未消化の始動記憶の保留数を、保留灯の表示態様により表示する始動記憶数表示手段と、未消化の始動記憶を順次消化することにより、図柄表示装置で特別図柄を変動して、その停止図柄態様によって当り又はハズレを確定し、当りの場合に所定の利得を発生する特別遊技制御手段とを備えたパチンコ遊技機において、前記特別遊技制御手段により消化していない未消化の始動記憶を、その消化前に当落判定する先読み判定手段と、該先読み判定手段による当落判定結果が当選であると、予め定められた当選予見開始条件成立により、前記保留灯のいずれかを選択して所定の予見表示態様に従って発光し、予め定められた当選予見満了条件の成立により、前記予見表示態様を解除する予見表示手段とを備えていることを特徴とするパチンコ遊技機である。尚ここで、予見表示態様としては、遊技者に当り予見させるものであり、当り予見させない通常の表示態様(以下、通常表示態様という)とは異なる。

0009

ここで、始動記憶数表示手段の保留灯としては、LEDやランプにより構成されるものだけでなく、液晶表示器画像表示器)で表示される特定の図柄(以下、保留灯図柄という)により構成されるものも含む。ここで、前者のLED等の保留灯の場合には、その表示態様(通常表示態様、予見表示態様を含む)を、LEDの点灯、点滅、消灯により表示する。この場合には、保留灯の発光として、点灯および点滅のいずれであっても良い。一方、後者の、液晶表示器等で表示する保留灯図柄により保留灯を構成する場合には、例えば、LED等を模した保留灯図柄を表示するものが好適である。そして、この保留灯図柄の表示態様として、保留灯図柄を特定色等で発生することにより表示する(例えば、点灯表示点滅表示等)。この場合には、保留灯の発光として、保留灯図柄を特定色で発生(表出)することを示す。尚、保留灯図柄としては、キャラクタ図柄を発生(表出)することにより、保留数を表示するようにしたものも適用可能である。これは、実質的に同じ処理を実行するものであることに因る。このようにキャラクタ図柄を保留灯図柄とする構成の場合には、キャラクタ図柄の発生が、本発明にかかる保留灯の発光に相当する。

0010

かかる構成にあっては、未消化の始動記憶を当選判定することにより、いずれかの保留灯を選択して予見表示態様で発光するようにしたものであり、当選判定した始動記憶に対応する保留灯が予見表示態様で発光するとは限らない。そのため、遊技者が予見表示態様の出現予測し難く、不意の出現によって該予見表示態様の発生を遊技者に強く印象付けることができることから、当り発生への期待感を刺激できる。さらに、当選判定した未消化の始動記憶に対応する保留灯を遊技者が容易に特定できず、いつ当り発生するか分からないことから、当選判定した始動記憶以外の始動記憶に対しても当り発生への期待感を生じさせることができ、当り発生への期待感と不安感との入り混じった感情を想起させ得る。したがって、当り予見させる遊技に対する遊技者の昂揚感と緊張感とを維持でき、当該遊技の遊技性が安定して発揮され得る。

0011

本構成にあって、予見表示態様で発光する保留灯を選択する手段としては、当選判定した始動記憶に基づいて選択しても良いし、ランダムに選択するようにしても良い。このように選択する条件を適宜設定することができる。尚ここで、ランダムに選択する場合には、当選判定した始動記憶に対応する保留灯と予見表示態様で発光する保留灯との間に明確な因果関係が無いことから、当該始動記憶を遊技者が特定できず、上記した作用効果が一層向上する。また、保留灯を選択する個数としては、一または複数の保留灯を選択することができる。すなわち、保留灯を一個選択するようにしても良いし、所定の複数個を選択するようにしても良い。そして、この選択する個数を適宜変化させるようにすることもできる。また、予見表示態様で発光する保留灯としては、当選予見開始条件の成立により該予見表示態様で発光する際に、保留数を表示している保留灯のうちから選択するようにした構成が好適である。すなわち、記憶している未消化の始動記憶に対応する保留灯が選択範囲であり、これ以外の保留灯は選択されない。これにより、予見表示態様により保留灯を発光した状態でも、保留数を正確に報知する。

0012

上述した本発明のパチンコ遊技機にあって、予見表示手段は、保留灯を予見表示態様により発光していない場合には、先読み判定手段により当選判定した始動記憶の消化前に未消化の始動記憶を記憶することによって、当選予見開始条件が成立して、いずれかの保留灯を選択して予見表示態様により発光し、保留灯を予見表示態様により発光している場合には、先読み判定手段により当選判定した始動記憶の消化前に未消化の始動記憶を記憶することによって、当選予見満了条件が成立して、当該予見表示態様を解除すると共に、当選予見開始条件が成立して、新たに保留灯を選択して予見表示態様により発光するようにしているものである構成が提案される。

0013

かかる構成にあっては、当選予見開始条件と当選予見満了条件とが、当選判定した始動記憶を記憶している状態で始動記憶を記憶することであるとしている。これにより、未消化の始動記憶を記憶する毎に、保留灯を新たに選択して予見表示態様で発光するため、該予見表示態様で発光する保留灯が変化し易い。そのため、遊技者は、当選判定した未消化の始動記憶を一層特定し難く、上記した期待感と不安感とを一層刺激でき、遊技に対する緊張感を高いレベルで維持でき得る。

0014

さらに、本構成によれば、未消化の始動記憶を記憶する毎に遊技者の当り発生への期待感を刺激できることから、遊技者に始動記憶を発生することを求める感情も想起させ得る。そのため、遊技者に遊技球の発射を促すという作用効果も生じ得る。

0015

上述した本発明のパチンコ遊技機にあって、予見表示手段は、保留灯を予見表示態様により発光していない場合には、先読み判定手段により当選判定した始動記憶の消化前に未消化の始動記憶を消化することによって、当選予見開始条件が成立して、いずれかの保留灯を選択して予見表示態様により発光し、保留灯を予見表示態様により発光している場合には、先読み判定手段により当選判定した始動記憶の消化前に未消化の始動記憶を消化することによって、当選予見満了条件が成立して、当該予見表示態様を解除すると共に、当選予見開始条件が成立して、新たに保留灯を選択して予見表示態様により発光するようにしているものである構成が提案される。

0016

かかる構成にあっては、当選予見開始条件と当選予見満了条件とが、当選判定した始動記憶を記憶している状態で始動記憶を消化することであるとしている。本構成にあっても、上述したように、遊技者が当選判定した未消化の始動記憶を一層特定し難く、遊技に対する緊張感を高いレベルで維持でき得る。

0017

上述した本発明のパチンコ遊技機にあって、当選予見開始条件は、先読み判定手段により当選判定した始動記憶を消化する前に、未消化の始動記憶を記憶することである構成が提案される。

0018

かかる構成によれば、当選判定した始動記憶を消化するまでに、始動記憶を記憶しなければ、予見表示態様を表示しないことから、遊技者が当り予見できない。そのため、遊技者に遊技球の発射を促すことができ得る。

0019

ここで、当選予見満了条件が、予見表示態様により保留灯を発光している状態で、未消化の始動記憶を消化することであるとした場合にあっては、当選判定した始動記憶を記憶している状態で、始動記憶を記憶すると予見表示態様で発光し、始動記憶を消化すると該予見表示態様を解除する。すなわち、始動記憶の記憶と消化とによって、予見表示態様の発光と解除とが繰返し実行され得る。かかる構成によれば、予見表示態様の発光により遊技者の期待感を刺激し、解除により遊技者の不安感を刺激できることから、該期待感と不安感との繰返しにより、当り予見させる遊技に対する昂揚感と緊張感とを一層向上できる。さらに、予見表示態様が解除されると、遊技者は該予見表示態様の発光を求めて遊技球を発射しようとする意志が強くなり易く、遊技球の発射を促す作用効果が一層向上する。

0020

上述した本発明のパチンコ遊技機にあって、当選予見開始条件は、先読み判定手段により当選判定した始動記憶の一つ前の始動記憶を消化することである構成が提案される。

0021

かかる構成にあっては、予見表示態様で保留灯を発光した次に始動記憶を消化すると、当該消化により当り発生する可能性が高くなることから、予見表示態様による遊技性を遊技者に提供するという作用効果が効率的に発揮され得る。さらに、予見表示態様の表示によって、当り発生への期待感を一層向上できることから、予見表示態様を報知する効果も向上する。

0022

ここで、当選予見満了条件は、予見表示態様により保留灯を発光している状態で、未消化の始動記憶を消化することである構成とすると、当選判定した始動記憶の消化により予見表示態様を解除することとなるから、予見表示態様により当り予見させるという遊技の信頼性を正確に保ち得る。

発明の効果

0023

本発明のパチンコ遊技機は、上述したように、未消化の始動記憶をその消化前に当落判定した結果が当選であると、当選予見開始条件の成立により、いずれかの保留灯を選択して予見表示態様に従って発光し、当選予見満了条件の成立により、前記予見表示態様を解除するようにしたものである。かかる構成によれば、遊技者が予見表示態様の出現する保留灯を予測し難く、不意の出現によって強く印象付けることができることから、当り発生への期待感を刺激できる。さらに、いつ当り発生するか遊技者がわかり難いことから、当選判定した始動記憶以外の始動記憶に対する期待感を想起させることができ、遊技者の昂揚感と緊張感とを維持する効果に優れる。したがって、当り予見させるという遊技の遊技性を安定して発揮でき得る。

図面の簡単な説明

0024

本実施例のパチンコ遊技機1の斜視図である。
パチンコ遊技機1の遊技盤10の正面図である。
パチンコ遊技機1の制御回路ブロック回路図である。
入賞検知処理を示すフローチャート図である。
特別図柄処理を示すフローチャート図である。
先読み判定処理を示すフローチャート図である。
実施例1の始動記憶数表示処理を示すフローチャート図である。
実施例1の始動記憶数表示処理に従って、特別始動記憶数表示装置17で表示する予見表示態様を説明する、図2のX部拡大図である。
実施例2の始動記憶数表示処理を示すフローチャート図である。
実施例2の始動記憶数表示処理に従って、特別始動記憶数表示装置17で表示する予見表示態様を説明する、図2のX部拡大図である。
実施例3の始動記憶数表示処理を示すフローチャート図である。
実施例3の始動記憶数表示処理に従って、特別始動記憶数表示装置17で表示する予見表示態様を説明する、図2のX部拡大図である。
実施例3の始動記憶数表示処理を示すフローチャート図である。
実施例3の始動記憶数表示処理に従って、特別始動記憶数表示装置17で表示する予見表示態様を説明する、図2のX部拡大図である。

0025

本発明の実施例を、添付図面を用いて詳述する。
パチンコ遊技機1は、図1に示すように、遊技島設備(図示省略)に固定される外枠2と、この外枠2の前面開口部を覆う遊技機本体3とからなる。遊技機本体3は、中央上部の略円形の開口部に遊技盤10(図2参照)が取り付けられた前枠5を備え、この前枠5の一側縁ヒンジ部材4を介して外枠2に開閉可能に枢着されている。さらに前枠5には、遊技盤10を覆うガラス板6が設けられている。また、前枠5の下部には、上受皿7と下受皿8とが上下に列設されており、下受皿8の右側方発射ハンドル9が突設される。この発射ハンドル9を遊技者が回動操作することにより、その回動角度に応じた強度で球発射装置41(図3参照)から遊技球が発射される。

0026

図2は、遊技盤10の正面図である。遊技盤10の前面には、ガイドレール11によって略円形の遊技領域12が区画形成されている。遊技領域12の中央には、各種遊技部材を組み込んだセンターケース13が配設される。このセンターケース13には、画像表示器14が組み付けられている。画像表示器14は、液晶表示器又はCRT表示器等からなり、その表示画面には演出図柄や各種演出画像等が表示される。

0027

センターケース13には、画像表示器14が配設されると共に、該画像表示器14の周囲に複数のLED(発光ダイオード)が配設される。この複数のLEDのうち、右上部の六個は特別図柄表示装置15であり、下部右側の二個は普通図柄表示装置16である。また、下部中央の四個のLEDは、特別図柄の始動記憶(特別図柄用抽選データ)の保留数(特別図柄始動記憶数)を示す特別始動記憶数表示装置17であり、下部左側の四個は、普通図柄の始動記憶(普通図柄用抽選データ)の保留数(普通図柄始動記憶数)を表示する普通始動記憶数表示装置18である。

0028

特別図柄表示装置15は、その六個のLEDの点灯態様によって特別図柄を表示するものである。後述するように、特別図柄表示装置15は、所定契機によって、各LEDを点滅させることにより夫々の特別図柄を変動させ、その後にいずれかのLEDが点灯した態様で特別図柄を停止表示する。本実施例では、右端下側のLEDのみが点灯した態様がハズレ態様、それ以外の点灯態様が当り態様として設定されており、特別図柄が当り態様で停止表示された場合に、いわゆる「大当り」となって後述の特別遊技作動を実行する。

0029

一方、普通図柄表示装置16は、二個のLEDの点灯態様によって普通図柄を表示するものである。後述する普通始動ゲート19を遊技球が通過すると、このLEDが順次点滅することで普通図柄を変動させ、その後にいずれかのLEDが点灯した態様で普通図柄を停止表示する。左側のLEDのみが点灯した態様が当り態様、左右のLEDが点灯した態様がハズレ態様に設定されており、当り態様で停止表示された場合には、後述の普通電動役物23を拡開作動する。

0030

図2に示すように、センターケース13の左側には普通始動ゲート19が設けられている。この普通始動ゲート19を遊技球が通過すると、普通始動ゲート19に具備された球検知スイッチが球検知信号を出力し、かかる球検知信号に基づいて上記の普通図柄表示装置16のLEDが点滅開始する。

0031

また、図2に示すように、センターケース13の直下位置には特別始動口22を有する普通電動役物23が配設される。普通電動役物23は、特別始動口22の開口幅を変動させる左右一対開閉翼片24,24を備えており、開閉翼片24,24を起立位置として特別始動口22への遊技球流入が困難な閉鎖状態と、開閉翼片24,24を左右両側へ拡開した拡開位置として特別始動口22への遊技球流入が容易な開放状態とに変換制御される。この普通電動役物23は、上記した普通図柄表示装置16で普通図柄が当り態様で停止表示されると、ソレノイドによって左右の開閉翼片24,24が拡開駆動されて前記開放状態となる。このような普通電動役物23の特別始動口22を遊技球が通過すると、当該普通電動役物23に内蔵された球検知スイッチが球検知信号を出力し、かかる球検知信号に基づいて特別図柄表示装置15のLEDが点滅開始する。また、特別始動口22を遊技球が通過すると、所定数の賞球が払い出される。

0032

普通電動役物23の直下かつアウト口30の直上方位置には、大入賞口25を有する特別電動役物26が配設されている。この特別電動役物26は横長矩形状の開閉片27を具備している。開閉片27は内蔵するソレノイドにより開閉制御され、これによって大入賞口25が開放状態と閉鎖状態に変換される。また、特別電動役物26の内部には入賞した遊技球を検知する球検知スイッチが設けられる。

0033

また、普通電動役物23の両側には一般入賞装置29が配設されており、遊技球が一般入賞装置29に入賞すると、一般入賞装置29に内蔵された球検知スイッチが球検知信号を出力し、かかる球検知信号に基づいて所定数の賞球が払い出される。

0034

尚、本実施例にあって、上記した普通電動役物23の特別始動口22が、本発明の始動口であり、普通電動役物23内に設けられた球検知スイッチが、本発明にかかる球検知手段である。また、特別図柄表示装置15が、本発明の図柄表示装置である。また、特別始動記憶数表示装置17が、本発明にかかる始動記憶数表示手段を構成しており、該特別始動記憶数表示装置17の四個のLEDがそれぞれ、本発明の保留灯17a〜17dである(図8参照)。

0035

次に、本実施例のパチンコ遊技機1の遊技作動を制御する制御回路を、図3を参照して説明する。
マイクロコンピュータを構成する主制御基板60には、パチンコ遊技機1の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられている。この主制御基板60は、遊技の統括的な制御を実行するものである。この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設される。この主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書きできる記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、データのやり取りを行うデータバス(図示省略)を介して接続され、主制御基板60の基板回路を構成している。記憶装置ROMには、制御プログラムや、抽選データを参照して特別図柄の当落判定や該特別図柄の変動・停止態様演出態様等を決定するための各種テーブルが格納されている。

0036

一方、記憶装置RAMには、各種球検知スイッチからの球検知信号等が一時的に記憶される記憶エリア、各種のタイマ乱数カウンタ計数カウンタ等を構成するレジスタ領域、及びワークエリア等が設けられている。

0037

さらに、この主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは、一定間隔のクロックパルスによって時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマTMも接続されている。

0038

ここで主制御用中央制御装置CPU、及び後述する各制御基板62〜68に設置される各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニットALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。そして、この主制御用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成したデータ又はコマンドを四つの制御基板62,63,64,68へ出力し、これらの制御基板62,63,64,68の中央制御装置CPUがこのデータ等に従って所定の制御を処理実行することとなる。

0039

また、この主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器データ通信を行う入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板60からの制御指令信号が、演出制御基板62、図柄制御基板63、払出制御基板64、及び発射制御基板68の各入力ポートに向け、一方向に出力されるように接続されている。また、主制御基板60の入力ポートには、盤面中継基板61を介して、普通始動ゲート19、普通電動役物23、特別電動役物26、一般入賞装置29等が接続される。そして、主制御基板60が2msごとに、これらに内蔵された各スイッチの遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があると、その球検出信号波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介して普通電動役物23や特別電動役物26等が接続されており、主制御用中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に、これらに内蔵されたソレノイドやモータを作動させる。

0040

上記の演出制御基板62には、パチンコ遊技機1で実行される演出全般を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、演出を制御処理する演出制御用中央制御装置CPUに、多岐にわたる演出態様に関する固定データが格納された記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。演出制御基板62の出力ポートには、画像表示器14を制御する画像制御基板65、音声演出を制御する音源制御基板66、及びLEDランプによる演出を制御する光源制御基板67が接続されている。そして、演出制御基板62は、主制御基板60からの演出コマンドが入力ポートに入力されると、演出制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、該演出コマンドで指示された演出態様を実行するために、画像制御基板65、音源制御基板66、及び光源制御基板67へ向けて制御コマンドを送信する。

0041

上記の画像制御基板65には、画像表示器14の表示態様を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、画像制御用中央制御装置CPUに、表示態様に関する固定データが格納された記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。画像制御基板65は、演出制御基板62から入力ポートを介して入力されたデータ又はコマンドを画像制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、所定の表示態様を表示するデータを、出力ポートを介して表示用ドライバに出力する。そして、この表示用ドライバが、前記データに従って画像表示器14に所定態様で表出させる。

0042

上記の音源制御基板66には、図示しないスピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、音源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや音響発生パターン等が格納された記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この音源制御基板66は、上記の演出制御基板62より入力ポートを介して入力されたデータ又はコマンドを音源制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の音データを、出力ポートを介してサウンドジェネレータに出力し、このサウンドジェネレータが、前記音データに従ってスピーカに効果音を出力させる。

0043

上記の光源制御基板67には、遊技機本体3に配設された演出用ランプを制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、光源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや発光パターン等の固定データが格納された記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この光源制御基板67は、光源制御用中央制御装置CPUで、上記の演出制御基板62から入力ポートを介して入力されたデータ又はコマンドを演算処理し、所定の光データを、出力ポートを介して、演出用ランプを発光作動するドライバを配した光源作動基板に出力し、この光源作動基板が各種の演出用ランプを点灯、点滅させる。

0044

上記の図柄制御基板63には、特別図柄表示装置15、普通図柄表示装置16、特別始動記憶数表示装置17、普通始動記憶数表示装置18を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、図柄制御用中央制御装置CPUに、各装置の動作プログラムや発光パターン等の固定データが格納された記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この図柄制御基板63は、図柄制御用中央制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポートを介して入力されたデータ又はコマンドを演算処理し、所定の光データを、出力ポートを介して、各装置のLEDを発光作動するドライバを配した図柄作動基板に出力し、この図柄作動基板が、各装置のLEDを点灯、点滅させる。

0045

上記の払出制御基板64には、遊技球の貸球や賞球等の払出しを制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、払出制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや球数パターン等の固定データが格納された記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この払出制御基板64は、主制御基板60から入力されたデータ又はコマンドに従い、払出制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定のデータを、出力ポートを介して払出中継基板に送信し、このデータにより貸球ユニット賞球ユニット等の各種ソレノイドを作動し、所定の貸球や賞球の払出しを実行する。また、払出制御基板64は、遊技球の貸球を記憶したプリペイドカード読込みや書込みを行う機外装置であるプリペイドカードユニットと、このプリペイドカードのデータ処理中継するCR接続基板を介して接続され、遊技球の残球データ等をやり取りする。

0046

上記の発射制御基板68には、球発射装置41を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、発射制御用中央制御装置CPUに、動作プログラム等が格納されている記憶装置ROMと、入出力信号等を一時的に記憶する記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。発射制御基板68の入力ポートには、発射ハンドル9の回動角度に応じた電圧信号が入力される。発射制御基板68の出力ポートには球発射装置41が接続されており、発射制御基板68は、発射ハンドル9からの入力信号に応じた電圧強度で球発射装置41を駆動することにより、発射ハンドル9の回動角度に応じた強さで遊技球を打圧発射する。

0047

次に、本実施例のパチンコ遊技機1の基本的な作動について説明する。なお、本実施例のパチンコ遊技機1の基本的な作動は、既存のパチンコ遊技機と同様であるため詳細な説明は省略する。

0048

遊技者による発射ハンドル9の回動操作に従って球発射装置41により遊技球が発射されると、該遊技球が遊技盤10の遊技領域12を転動流下する。そして、遊技球が上記の普通電動役物23の特別始動口22へ流入すると、各種テーブルから乱数抽選が行われて特別図柄用抽選データが生成される(図4の入賞検知処理を参照)。そして、生成された特別図柄用抽選データの消化に伴って特別図柄表示装置15でLEDが点滅して特別図柄が変動開始する(図5の特別図柄処理を参照)。変動開始から所定時間経過すると、特別図柄が変動停止して停止図柄態様(以下、特別停止図柄態様と言う)を確定し、該特別停止図柄態様を遊技者に認識させるために一定時間(約1秒)停止表示する。このように、特別図柄用抽選データの消化によって特別図柄の変動開始から確定停止までの一連の特別図柄生成行程を実行する。ここで、特別停止図柄態様が当り態様であると大当りとなり、後述の特別遊技作動を実行する。

0049

また、通常、特別図柄生成行程の実行中は、スピーカや演出用ランプが所定態様で作動すると共に、画像表示器14の表示画面で演出用の図柄が変動する。ここで、表示画面では、場合によって遊技者の大当りへの期待感を高めるための、いわゆるリーチ変動の演出が実行される。かかるリーチ変動の演出を実行する場合には、通常よりも当り態様で確定表示する確率が見かけ上高くなるように設定されており、遊技者はリーチ変動の演出により大当りの期待感を高めるとともに、表示画面での多様な演出態様により、演出用図柄の変動停止まで興奮持続させることができる。

0050

上記の特別図柄用抽選データとしては、記憶装置ROMに格納された特別図柄用の各種テーブルから夫々抽出した複数の乱数値により構成されており、該複数の乱数値は特別始動口22に流入した遊技球を普通電動役物23に内蔵された球検知スイッチにより検知することによって夫々抽出される。特別図柄用抽選データを構成する各乱数値は、上述したように、特別図柄の当落判定や図柄の変動・停止態様、演出態様等を決定するためのものであり、具体的には、当り又はハズレを判定するための大当り乱数値、当りとなる場合の特別停止図柄態様を決定するための大当り図柄乱数値等を含む。このような特別図柄用抽選データの消化により、当該データの大当り乱数値を判定し、その判定結果が当りであると、大当り図柄乱数値に従って当り態様を選定する処理(図5中の特別図柄変動停止態様選択処理)を行う。これに従って、特別図柄生成行程では、選定した当り態様の特別停止図柄態様を特別図柄表示装置15で停止表示する(図5の特別図柄処理を参照)。

0051

特別始動口22への入賞によって生成された特別図柄用抽選データは、当該特別図柄用抽選データの消化により特別図柄生成行程が開始されるまで、記憶装置RAMに設定された特別始動記憶領域記憶保持される。具体的には、特別図柄の変動中および特別遊技作動中に生成された特別図柄用抽選データは直ぐに消化されず、前記特別始動記憶領域に記憶保持される。また、特別始動記憶領域には四個(上限数)の特別図柄用抽選データを保持可能となっており、特別始動記憶領域に四個の特別図柄用抽選データが保持されている場合には、特別始動口22へ入賞しても特別図柄用抽選データが生成されない(図4の入賞検知処理を参照)。このように特別始動記憶領域に記憶されている未消化の特別図柄用抽選データが、所謂特別図柄の始動記憶であり、上記した特別始動記憶数表示装置17の点灯数によって該始動記憶の保留数(特別図柄始動記憶数)を報知している(図8参照)。そして、未消化の始動記憶(特別図柄用抽選データ)を消化して特別図柄を変動開始する際には、特別始動記憶数表示装置17のLEDを一個消灯する。この特別始動記憶数表示装置17の点灯・消灯する制御については、本発明の要部にかかり、詳しくは後述する。

0052

特別図柄表示装置15で変動した特別図柄が当り態様の特別停止図柄態様で確定停止すると、特別遊技作動を実行する。特別遊技作動は、大入賞口25が開閉する開閉ラウンドを所定回数実行する作動であり、上述したように、特別図柄が当り態様で停止して大当りとなることにより開始する。その後、所定回数の開閉ラウンドを満了することにより当該特別遊技作動を満了する。ここで、一回の開閉ラウンドは、大入賞口25の30秒間開放または9個の入賞のいずれか一方を満足することにより満了する。特別遊技作動では、この開閉ラウンドを16回繰り返し実行する。このような特別遊技作動中では、大入賞口25へ100個以上の入賞が期待でき、遊技者は多量の賞球を獲得できる。

0053

尚、上記した主制御基板60により、本発明にかかる始動記憶生成手段が構成されている。さらに、上記した主制御基板60、図柄制御基板63、演出制御基板62(画像制御基板65、音源制御基板66、光源制御基板67)により、本発明にかかる特別遊技制御手段が構成されている。

0054

次に本発明の要部について、各実施例1〜4に従って説明する。

0055

上記した特別始動記憶数表示装置17は、図2,8のように、四個の保留灯17a〜17dを備えた構成であり、各保留灯17a〜17dは、それぞれ複数色に発光可能なLEDにより構成されている。本実施例にあって、前記LEDは、白色と赤色の二色に発光可能であり、上記した図柄制御基板63により発光制御される。尚、白色での点灯状態としては、図8(A)における保留灯17a,17bの記載形態と同様に表し、赤色での点灯状態としては、図8(B)における保留灯17bの記載形態と同様に表している。

0056

ここで、保留灯17a〜17dは、上述したように、特別始動記憶領域に特別図柄用抽選データ(始動記憶)を記憶保持する毎に点灯し、該特別図柄用抽選データ(始動記憶)を消化する毎に消灯する。このような各保留灯17a〜17dを発光する制御としては、図7に示す始動記憶数表示処理により実行する。この始動記憶数表示処理は、特別始動口22に流入した遊技球を球検知スイッチが検知して、図4の入賞検知処理により入賞フラグ=1とし且つ保留数Pに1加算すると、該保留数Pに応じて、左からP番目の(点灯していない最も左側の)保留灯を点灯制御する。また、図5の特別図柄処理により未消化の特別図柄用抽選データを消化して消化フラグ=1とし且つ保留数Pから1減算すると、これに伴って、左から(P+1)番目の(最も右側で点灯する)保留灯を消灯制御する。このようにして、上述した保留灯17a〜17dの点灯作動と消灯作動とを制御している。すなわち、未消化の始動記憶(特別図柄用抽選データ)に対応する保留灯の表示態様(点灯または消灯)によって、当該始動記憶の発生または消化と保留数とを報知する。尚、未消化の始動記憶の発生および消化に伴う保留灯17a〜17dの表示態様(白色点灯または消灯)については、従来と同様であり、その詳細については省略する。

0057

さらに本実施例1にあっては、図6に示す先読み判定処理により、未消化の特別図柄用抽選データ(始動記憶)を当落判定する。先読み判定処理としては、入賞検知処理(図4参照)により入賞フラグ=1となると、直近に記憶された未消化の特別始動記憶データを読み込んで、その大当り乱数値を当落判定する。ここで、当落判定する特別始動記憶データは、未消化の始動記憶の保留数Pにより表される最新のP番目のものである。この当落判定の結果、大当り乱数値が当り(当選)の場合に予見フラグ=1とすると共に予見保留数R=保留数Pとする。一方、当落判定の結果がハズレの場合には、現状の予見フラグを維持する。

0058

上記した先読み判定処理(図6)による当落判定の結果が当選である場合(予見フラグ=1)に、図7の始動記憶数表示処理により、未消化の始動記憶に対応して発光する保留灯の中からいずれか一個を選択して、該選択した保留灯を赤色点灯する。実施例1の構成にあっては、図7の始動記憶数表示処理により、予見フラグ=1の場合に、入賞フラグ=1となると、保留数Pに従って1〜P番目までの保留灯から一個を選択し、その選択した保留灯を赤色で点灯する。その後、予見実行フラグ=1の状態で入賞フラグ=1となると、赤色点灯を解除すると共に、同様に1〜P番目までの保留灯から選択した一個の保留灯を赤色で点灯する。このように、当選判定した始動記憶を記憶している状態で(予見フラグ=1)、特別始動口22に入賞する毎に、赤色点灯する保留灯を選択するようにしている。尚、本実施例1の構成では、未消化の始動記憶に対応する保留灯の中から一個の保留灯を選択しているため、白色および赤色で点灯する保留灯により未消化の始動記憶の保留数を正確に報知している。

0059

図7の始動記憶数表示処理について詳述する。入賞フラグ=1の場合に予見フラグ=0であると、左からP番目の保留灯を白色点灯する。予見フラグ=1の場合には、保留数Pに従って1〜P番目の保留灯の中から一個の保留灯を選択する保留灯選択処理を実行する。この保留灯選択処理では、保留数Pまでの正数(1〜P)から一つの数Sを選択する(以下、選択数値Sと言う)。ここで、保留灯選択処理では、ランダムに一個の選択数値Sを選択するようにしており、上記した先読み判定処理により当選判定した始動記憶(又は、関連する予見保留数R)と何ら因果関係が無い。次に、予見実行フラグ=0であると、保留灯選択処理で選択した選択数値Sに従って、1〜P番目の保留灯の中からS番目の保留灯を選択し、該保留灯を赤色点灯する。さらに、このS番目の保留灯以外の、1〜P番目までの保留灯を白色点灯する。これに伴って、予見実行フラグ=1とする。一方、予見実行フラグ=1であると、保留灯選択処理で選択した選択数値Sに従って、当該S番目の保留灯が赤色点灯しているか否かを確認する。ここで、S番目の保留灯が赤色点灯している場合には、P番目の保留灯を白色点灯する。当該S番目の保留灯が赤色点灯していない場合には、新たに当該S番目の保留灯を赤色点灯し、さらに、当該S番目の保留灯以外の、1〜P番目の保留灯を白色点灯する。これにより、先の赤色点灯を解除している。そして、予見実行フラグ=1を維持する。

0060

また、消化フラグ=1の場合には、左から(P+1)番目の保留灯を消灯し、左端(1番目)からP番目までの保留灯を点灯状態で維持する。ここで、予見フラグ=1の場合には、予見保留数Rから1減算する。そして、予見保留数R=0となると、予見フラグ=0とし、さらに予見実行フラグ=1の場合には赤色点灯する保留灯を白色点灯に変換する。尚、左から(P+1)番目の保留灯が赤色点灯している状態では、消化フラグ=1により、当該赤色点灯している保留灯が消灯することとなる。

0061

上述した様々な点灯または消灯コマンドにしたがって、特別始動記憶数表示装置17の保留灯17a〜17dを点灯作動または消灯作動する保留灯作動処理を実行する。この保留灯作動処理は、LEDへの電力供給と停止とを行うものであり、従来から用いられている処理を適用できるため、その詳細については省略する。

0062

このように保留灯17a〜17dを点灯/消灯する態様について、図8を参照して説明する。例えば、図8(A)のように、二個の始動記憶を保留して、保留灯17a,17bを白色点灯している状態で、新たな始動記憶が発生し、当該始動記憶を上記した先読み判定処理(図6参照)により当選判定すると、始動記憶表示処理(図7参照)により、入賞フラグ=1、予見フラグ=1、予見実行フラグ=0であることから、保留灯選択処理により保留数P=3までの正数をランダムに選択する。ここで、保留灯選択処理により選択した選択数値S=2であると、図8(B)のように、左から2番目(=S番目)の保留灯17bを赤色点灯すると共に、左から3番目(=P番目)の保留灯17cを白色点灯する。尚、この状態では予見保留数R=3である。次に、新たな始動記憶が発生すると、予見実行フラグ=1であることから、保留灯選択処理により保留数P=4に従ってランダムに選択し、選択数値S=3であると、図8(C)のように、左から2番目(=S番目)の保留灯17bを白色点灯に変換し、左から3番目(=S番目)の保留灯17cを赤色点灯に変換し、左から4番目(=P番目)の保留灯17dを白色点灯する。そして、予見実行フラグ=1を維持する。その後、未消化の始動記憶を消化して消化フラグ=1となると、予見フラグ=1であることから、予見保留数R=2とし、図8(D)のように、左から4番目(=P+1番目)の保留灯17dを消灯する。ここで、左から3番目の保留灯17cは赤色点灯を維持する。次に、未消化の始動記憶を消化すると、予見保留数R=1とし、図8(E)のように、最も右側で点灯する3番目の保留灯17cを消灯する。これにより、保留灯17a,17bが白色点灯するだけとなる。そして、予見実行フラグ=0とする。次に、新たな始動記憶が発生すると、予見フラグ=1且つ予見実行フラグ=0であることから、保留灯選択処理により保留数P=3に従ってランダムに選択し、選択数値S=3であると、図8(F)のように保留灯17cを赤色点灯する。尚、予見保留数R=1の状態で、消化フラグ=1となると、該予見保留数R=0として、予見フラグ=0かつ予見実行フラグ=0とする。さらに、赤色点灯している保留灯がある場合には該保留灯を白色点灯へ変換する(図示せず)。

0063

本実施例1のパチンコ遊技機1によれば、特別始動口22への遊技球流入に伴って発生した始動記憶を先読み判定した結果が当選であった場合に、当該始動記憶の消化前に始動記憶を記憶する毎に、未消化の始動記憶を表示する保留灯のいずれか一個をランダムに選択して赤色点灯することから、新たに始動記憶を記憶する毎に赤色点灯する保留灯が変わるため、未消化の始動記憶のなかに当りとなる始動記憶があることを遊技者に強くアピールでき、保留灯の点灯態様により当り発生を予見させるという遊技の作用効果が向上する。また、保留灯選択処理により赤色点灯する保留灯をランダムに選択していることから、当選判定した未消化の始動記憶に対応する保留灯を遊技者が容易に特定できない。そのため、いつ当り発生するか分からないことから、当選判定した始動記憶以外の始動記憶に対しても当り発生への期待感を生じさせることができ、当り発生への期待感と不安感との入り混じった感情を想起させ得る。このような感情により、当り予見させる遊技に対する遊技者の昂揚感と緊張感とを高いレベルで維持することができ、当該遊技の遊技性が安定して発揮され得る。

0064

さらに、新たに始動記憶を記憶する毎に新たに保留灯を選択して赤色点灯するようにしていることから、該始動記憶の発生を求める遊技者の感情を効果的に刺激でき、遊技球の発射を促すという効果も生ずる。これにより、未消化の始動記憶を記憶している状態で、遊技球の発射を止める行為(以下、止め打ち行為と言う)を抑制することができ、該行為によって遊技場被る不利益を低減することができる。

0065

上述した本実施例1にあって、保留灯17a〜17dを白色点灯/赤色点灯または消灯することにより表示される該保留灯17a〜17dの点灯/消灯した状態が、本発明にかかる表示態様であり、保留灯17a〜17dを赤色点灯した状態が、本発明にかかる予見表示態様である。尚、保留灯17a〜17dを赤色点灯した状態が、いわゆる通常表示態様である。また、保留灯17a〜17dを白色または赤色で点灯することが、本発明の発光に相当し、消灯することが本発明の解除に相当する。また、上述した先読み判定処理(図8)を実行する主制御基板60により、本発明にかかる先読み判定手段が構成されている。さらに、始動記憶数表示処理(図7)を実行する主制御基板60および図柄制御基板63により、本発明にかかる予見表示手段が構成されている。また、予見フラグ=1の状態で入賞フラグ=1となることが、本発明にかかる当選予見開始条件であり、予見フラグ=1且つ予見実行フラグ=1の状態で入賞フラグ=1となることが、本発明にかかる当選予見満了条件である。

0066

実施例2の構成にあっては、図6の先読み判定処理により当選判定した場合(予見フラグ=1)に、未消化の始動記憶を消化する毎に、保留灯17a〜17dのいずれか一個をランダムに選択して赤色点灯するようにしたものである。

0067

本実施例2の構成にあって、始動記憶の消化によって未消化の始動記憶に対応する保留灯の中から一個を選択して赤色点灯するようにした処理(図9の始動記憶数表示処理)以外についは、上述した実施例1と同じである。そのため、上述した実施例1と同じ構成には同じ符号を記し、同じ構成および同じ処理についてはその説明を省略する。

0068

保留灯17a〜17dを点灯/消灯する始動記憶数表示処理としては、図9のように、入賞フラグ=1となると、保留数Pに応じて、左からP番目の保留灯を白色点灯する。

0069

消化フラグ=1となると、左から(P+1)番目の保留灯を消灯し、さらに予見フラグ=1であると、予見保留数Rから1減算する。ここで、予見保留数R=0となると(当選判定した始動記憶を消化した場合)、予見フラグ=0かつ予見実行フラグ=0とし、1〜P番目までの保留灯を白色点灯する。尚、この場合には、保留灯選択処理を実行せずに、保留灯の赤色点灯を解除する。また、予見保留数R>0であると、保留灯選択処理により保留数Pに従って一つの選択数値Sを選択する。そして、予見実行フラグ=0の場合には、前記選択数値Sに従って当該S番目の保留灯を赤色点灯し、予見実行フラグ=1とする。予見実行フラグ=1の場合には、前記選択数値Sに従って当該S番目の保留灯が赤色点灯しているか否かを確認し、赤色点灯していると、現状を維持する。一方、当該S番目の保留灯が赤色点灯していないと、当該S番目の保留灯を赤色点灯すると共に、当該S番目を除いたP番目までの保留灯を白色点灯する。そして、予見実行フラグ=1を維持する。

0070

本実施例2の始動記憶数表示処理に従って保留灯17a〜17dを点灯/消灯する態様について、図10を参照して説明する。例えば、二個の始動記憶を保留している状態で、新たな始動記憶が発生し、当該始動記憶を上記した先読み判定処理(図6参照)により当選判定すると、始動記憶表示処理(図9参照)により、入賞フラグ=1かつ予見フラグ=1であることから、保留数P=3に従って、図10(A)のように、保留灯17a〜17cを白色点灯する。次に、未消化の始動記憶を消化して消化フラグ=1となると、左から3番目(=P+1番目)の保留灯17cを消灯し、さらに予見フラグ=1かつ予見実行フラグ=0であることから、保留灯選択処理により保留数P=2までの正数をランダムに選択する。ここで、保留灯選択処理により選択した選択数値S=2であると、図10(B)のように、左から2番目(=S番目)の保留灯17bを赤色点灯する。尚、この状態では予見保留数R=2である。次に、未消化の始動記憶を2回連続して記憶すると、図10(C)のように、保留灯17c,17dを順次白色点灯する。ここで、保留灯17bは赤色点灯で維持されている。次に、消化フラグ=1となると、左から4番目の保留灯17cを消灯し、さらに予見実行フラグ=1であることから、保留灯選択処理を行う。これにより、選択数値S=3であると、図10(D)のように、保留灯17bを白色点灯に変換すると共に、保留灯17cを赤色点灯に変換する。ここで、予見保留数R=1である。次に、消化フラグ=1となると、左から3番目の保留灯17cを消灯する。そして、予見保留数R=0となることから、保留灯選択処理を実行せずに、予見フラグ=0かつ予見実行フラグ=0とする。これにより、図10(E)のように、保留灯17a,17bが白色点灯するだけとなる。尚仮に、消化フラグ=1により予見保留数R=0となった場合に、保留灯のいずれかが赤色点灯していると、当該保留灯を白色点灯に変換して、赤色点灯を解除する。

0071

本実施例2の構成によれば、始動記憶を先読み判定した結果が当選であった場合に、当該始動記憶の消化前に始動記憶を消化する毎に、未消化の始動記憶を表示する保留灯のいずれか一個をランダムに選択して赤色点灯することから、上述した実施例1と同様に、当り発生を予見させるという遊技の作用効果が向上すると共に、当り発生への期待感と不安感との入り混じった感情を想起させることにより、当り予見させる遊技に対する遊技者の昂揚感と緊張感とを高いレベルで維持することができる。このように本実施例2の構成にあっても、上述した実施例1と同様の作用効果を奏し得る。

0072

尚、本実施例2にあって、予見フラグ=1の状態で消化フラグ=1となることが、本発明にかかる当選予見開始条件であり、予見フラグ=1且つ予見実行フラグ=1の状態で消化フラグ=1となることが、本発明にかかる当選予見満了条件である。

0073

実施例3の構成にあっては、図6の先読み判定処理により当選判定した場合(予見フラグ=1)に、未消化の始動記憶を記憶する毎に、保留灯17a〜17dのいずれか一個をランダムに選択して赤色点灯する一方、始動記憶を消化する毎に、保留灯の赤色点灯を解除するようにしたものである。尚、このように保留灯のいずれかを選択して赤色点灯しかつ該赤色点灯を解除する処理(図11の始動記憶数表示処理)以外については、上述した実施例1と同じである。そのため、上述した実施例1と同じ構成には同じ符号を記し、同じ構成および同じ処理についてはその説明を省略する。

0074

保留灯17a〜17dを点灯/消灯する始動記憶数表示処理としては、図11のように、予見フラグ=1かつ予見実行フラグ=0の場合に入賞フラグ=1となると、保留灯選択処理を実行して、選択数値Sを抽出する。そして、当該選択数値Sに従って、1〜P番目の保留灯の中からS番目の保留灯を選択し、該保留灯を赤色点灯する。さらに、このS番目の保留灯以外の、1〜P番目までの保留灯を白色点灯する。これに伴って、予見実行フラグ=1とする。一方、予見実行フラグ=1の場合に入賞フラグ=1となると、保留数Pに応じて、左からP番目の保留灯を白色点灯する。ここで、保留灯の赤色点灯は維持され、予見実行フラグ=1も維持される。

0075

また、予見フラグ=1かつ予見実行フラグ=1の場合に消化フラグ=1となると、左から(P+1)番目の保留灯を消灯し、1〜P番目のいずれかの保留灯が赤色点灯している場合には当該赤色点灯を解除して白色点灯する。これにより、予見実行フラグ=0とする。一方、予見フラグ=1かつ予見実行フラグ=0の場合には、消化フラグ=1により、(P+1)番目の保留灯を消灯して、予見実行フラグ=0を維持する。さらに、消化フラグ=1により、予見保留数Rを1減算し、予見保留数R=0となると、予見フラグ=0とする。

0076

本実施例3の始動記憶数表示処理に従って保留灯17a〜17dを点灯/消灯する態様について、図12を参照して説明する。例えば、図12(A)のように、二個の始動記憶を保留して保留灯17a,17bを白色点灯している状態で、新たな始動記憶が発生し、当該始動記憶を上記した先読み判定処理(図6参照)により当選判定すると、始動記憶表示処理(図11参照)により、予見フラグ=1であることから、保留灯選択処理を実行する。ここで、選択数値S=1であると、図12(B)のように、左から1番目の保留灯17aを赤色点灯に変換すると共に、左から3番目(=P番目)の保留灯17cを白色点灯する。次に、新たな始動記憶を記憶して入賞フラグ=1となると、予見フラグ=1かる予見実行フラグ=1であることから、保留灯選択処理を実行せずに、図12(C)のように、左から4番目の保留灯17dを白色点灯する。ここで、保留灯17aの赤色点灯は維持する。次に、消化フラグ=1となると、予見実行フラグ=1であることから、図12(D)のように、左から4番目(=P+1番目)の保留灯17cを消灯すると共に、左から1番目の保留灯17aを白色点灯に変換する。これにより、予見実行フラグ=0とし、予見保留数R=2とする。次に、入賞フラグ=1となると、予見フラグ=1かつ予見実行フラグ=0であることから、保留灯選択処理を行う。そして、選択数値S=2であると、図12(E)のように、左から2番目の保留灯17cを赤色点灯し且つ4番目の保留灯17dを白色点灯し、予見実行フラグ=0とする。

0077

このように本実施例3の構成によれば、始動記憶を先読み判定した結果が当選であった場合に、当該始動記憶の消化するまでに、始動記憶を記憶すると、未消化の始動記憶を表示する保留灯のいずれか一個をランダムに選択して赤色点灯し、未消化の始動記憶を消化すると、当該赤色点灯を解除することから、始動記憶の発生と消化との繰返しに従って、保留灯の赤色点灯の発生と解除とを繰り返し、さらに、赤色点灯する保留灯も変わる。これにより、上述した実施例1と同様に、保留灯の点灯態様により当り発生を予見させるという遊技の作用効果が向上すると共に、当り発生への期待感と不安感との入り混じった感情を想起させることにより、当り予見させる遊技に対する遊技者の昂揚感と緊張感とを高いレベルで維持することができる。さらに、上述した図12(C)〜(D)のように、左から1番目の保留灯17aが赤色点灯から白色点灯に変換した場合に、遊技者には当り予見する始動記憶が消化したようにみえるが、実際には当選判定した始動記憶を消化していないという状況も生じる。そのため、遊技者は、新たな始動記憶を発生することによって、当選判定した始動記憶が記憶されている状態を知得できることから、遊技球の発射促すことができる。したがって、遊技球の止め打ち行為を抑制する作用効果も奏し得る。このように本実施例3の構成にあっても、上述した実施例1と同様の作用効果を奏し得る。

0078

尚、本実施例3にあって、予見フラグ=1且つ予見実行フラグ=0の状態で入賞フラグ=1となることが、本発明にかかる当選予見開始条件であり、予見フラグ=1且つ予見実行フラグ=1の状態で消化フラグ=1となることが、本発明にかかる当選予見満了条件である。

0079

実施例4の構成にあっては、図6の先読み判定処理により当選判定した場合(予見フラグ=1)に、当選判定した始動記憶の一つ前の始動記憶が消化されると、保留灯17a〜17dのいずれか一個をランダムに選択して赤色点灯し、当選判定した始動記憶が消化されると、前記赤色点灯を解除するようにしたものである。尚、保留灯のいずれかを選択して赤色点灯しかつ該赤色点灯を解除する処理(図13の始動記憶数表示処理)以外については、上述した実施例1と同じである。そのため、上述した実施例1と同じ構成には同じ符号を記し、同じ構成および同じ処理についてはその説明を省略する。

0080

保留灯17a〜17dを点灯/消灯する始動記憶数表示処理としては、図13のように、消灯フラグ=1となると、左から(P+1)番目の保留灯を消灯し、予見フラグ=1の場合には予見保留数Rから1減算する。ここで、予見保留数R=1であると(次に、当選判定した始動記憶が消化される状態)、保留灯選択処理を行い、選択数値Sに従って、左から該S番目の保留灯を赤色点灯し、予見実行フラグ=1とする。この予見実行フラグ=1の状態で消化フラグ=1となると(当選判定した始動記憶を消化した場合)、左から(P+1)番目の保留灯を消灯すると共に、赤色点灯している保留灯を白色点灯に変換する。そして、予見実行フラグ=0、予見フラグ=0とする。

0081

入賞フラグ=1となると、左からP番目の保留灯を白色点灯する。尚、予見実行フラグ=1の場合には、保留灯の赤色点灯を維持する。

0082

本実施例4の始動記憶数表示処理に従って保留灯17a〜17dを点灯/消灯する態様について、図14を参照して説明する。例えば、図14(A)のように、一個の始動記憶を保留して、保留灯17aを白色点灯している状態で、新たな始動記憶が発生し、当該始動記憶を上記した先読み判定処理(図6参照)により当選判定すると、始動記憶表示処理(図13参照)により、入賞フラグ=1および保留数P=2に従って、図14(B)のように、左から2番目(=P番目)の保留灯17bを白色点灯する。この際には、予見保留数R=2である。次に、さらに特別始動口22への一個の入賞があると、保留数P=3であることから、図14(C)のように、左から3番目の保留灯17cを白色点灯する。次に、未消化の始動記憶を消化して消化フラグ=1となると、保留灯17cを消灯し、予見フラグ=1であることから、予見保留数Rから1減算する。ここで、予見保留数R=1により、保留数P=2に従って保留灯選択処理を行い、選択数値S=2であると、図14(D)のように、保留灯17bを赤色点灯に変換し、予見実行フラグ=1とする。次に始動記憶を消化する前に入賞フラグ=1となると、図14(E)のように、三番目の保留灯17cを白色点灯し、保留灯17bは赤色点灯で維持する。次に始動記憶を消化して消化フラグ=1となると、予見実行フラグ=1であることから、図14(F)のように、三番目の保留灯17cを消灯すると共に、保留灯17bを白色点灯に変換する。

0083

本実施例4の構成によれば、当選判定した始動記憶の一つ前の始動記憶を消化すると、未消化の始動記憶を表示する保留灯のいずれか一個をランダムに選択して赤色点灯し、当該始動記憶を消化すると、当該赤色点灯を解除することから、不意に発生した保留灯の赤色点灯により、上述した実施例1と同様に、保留灯の点灯態様により当り発生を予見させるという遊技の作用効果が向上する。このように本実施例4の構成にあっても、上述した実施例1と同様の作用効果を奏し得る。

0084

尚、本実施例4にあって、予見フラグ=1の状態で予見保留数R=1となることが、本発明にかかる当選予見開始条件であり、予見実行フラグ=1の状態で消化フラグ=1(又は予見保留数R=0)となることが、本発明にかかる当選予見満了条件である。

0085

上述した実施例1〜4にあっては、保留灯選択処理により一個の保留灯を選択するようにした構成であるが、複数の保留灯を選択するようにしても良い。この場合に、始動記憶の保留数に基づいて、選択する保留灯の数を定めるようにすることが好適である。そして、選択する保留灯の数を適宜変化するようにしても良い。また、上述した実施例1〜4では、保留灯選択処理により、未消化の始動記憶を表示する保留灯の中から選択するようにしているが、全ての保留灯の中から選択するようにしても良い。この場合には、保留灯の点灯数が保留数を報知しない場合もあり得る。また、上述した実施例1〜4では、保留灯選択処理がランダムに保留灯を選択する処理としたものであるが、その他の処理として、例えば、当選判定した始動記憶に基づいて選択する処理を行うするようにしても良い。

0086

上述した実施例1〜4では、予見表示態様(当選予見表示態様)として赤色点灯するようにしたものであるが、その他の表示色(例えば、黄色や青色など)により点灯するようにしても良い。さらに、この予見表示態様としては、所定の表示色による点灯だけでなく、点滅する態様としても良い。

0087

また、上述した実施例1〜4では、先読み判定処理(図6参照)で予見フラグ=1の場合に、新たに発生した始動記憶の当落判定を実行しないようにしているが、予見フラグ=1の場合でも始動記憶の当落判定を実行するようにしても良い。これにより、未消化の始動記憶に当選した複数の始動記憶がある場合に、当該始動記憶についても、上述した実施例と同様の作用効果を発揮でき得る。尚、このように当選判定した未消化の始動記憶が複数ある場合には、さらに異なる特定色により保留灯を発光するようにしても良い。

0088

一方、上述した実施例1〜4にあっては、先読み判定手段により、当りとなることを判定(当選判定)した場合に、保留灯の赤色点灯を行うようにした構成であるが、その他の構成として、ハズレとなることを判定(落選判定)してもリーチ発生する場合や特別な演出画像を表示する場合等であっても、保留灯を選択して所定の予見表示態様により発光するようにしても良い。そして、このようなリーチ発生することを先読み判定した場合に、上述した実施例1〜4と同様に、選択した保留灯を予見表示態様により発光する。尚、リーチ発生等を予見するための予見表示態様としては、上記した実施例1〜4の場合と同様に赤色発光としても良いし、異なる特定色(例えば、黄色や青色など)による発光としても良い。

0089

また、保留灯としては、上述した特別始動記憶数表示装置17を構成するLEDの保留灯だけでなく、上述した画像表示器14の画面に表示される保留灯図柄により構成したものであっても良い。この保留灯図柄としてLEDを模した図柄を適用し、特定色に発光(表示)することにより、表示態様(通常表示態様、予見表示態様)を表すようにしたものが好適である。さらには、保留灯図柄として、キャラクタ図柄を用い、該キャラクタ図柄を表出および消去することにより、保留数を報知するようにしても良い。このように保留灯図柄を用いた場合にも、上述した実施例と同様に表示制御することにより、同様の作用効果を奏し得る。

実施例

0090

本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、上述の実施例以外の構成についても本発明の趣旨の範囲内で適宜変更して実施可能である。

0091

1パチンコ遊技機
15 特別図柄表示装置(図柄表示装置)
17 特別始動記憶数表示装置(始動記憶数表示手段)
17a〜17d保留灯
22 特別始動口(始動口)

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