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技術 話速変換通話装置

出願人 パナソニックIPマネジメント株式会社
発明者 鷲哲平吉田恵一福島実
出願日 2011年1月21日 (9年11ヶ月経過) 出願番号 2011-011187
公開日 2012年8月16日 (8年4ヶ月経過) 公開番号 2012-156584
状態 特許登録済
技術分野 音声の分析・合成 電話機の回路等 インターホン 電話機の機能
主要キーワード 反響特性 話速変換後 反響音 時間変換 遅延時間測定 時間選択 ボイススイッチ 話速変換処理
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (11)

課題

通話相手側反響の大きい環境であったり、伝送遅延が生じる環境であっても、送話音声エコーが返ってくるのを抑制した話速変換通話装置を提供する。

解決手段

親機1はボイススイッチ14と話速変換部16と減衰付与部17を主要な構成として備える。ボイススイッチ14は、子器2との間の通話を送話及び受話切り替える。話速変換部16は、信号線3とボイススイッチ14の間の受話ライン11に挿入され、送話以外の状態であれば受話ライン11に入力される音声話速減速する話速変換処理を行い、送話状態になると話速変換中の音声を全て消去し、話速変換処理を停止する。減衰付与部17は、ボイススイッチ14が送話状態から送話以外の状態に切り替わった時点より所定の減衰付与時間が経過するまでの間、話速変換部16の出力に減衰を与える。

概要

背景

この種の話速変換通話装置として、送話受話とを切り換えボイススイッチ連動し、受話状態において話速変換を行うことによって、訪問者の話を聞き取りやすくしたハンズフリーインターホンシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。

図9は話速変換技術を適用したインターホンシステムを示すブロック図であり、このインターホンシステムでは、屋内側に設置される親機1と、屋外側に設置される子器2とが、2線の信号線3を介して接続されている。

親機1は、信号線3を受話ライン11及び送話ライン12に接続するための2線4線ハイブリッド回路13と、受話ライン11に接続されたスピーカSP1と、送話ライン12に接続されたマイクMC1と、送話と受話を切り換えるボイススイッチ14を備える。ボイススイッチ14は、受話ライン11に入力される受話信号と送話ライン12に入力される送話信号大小関係に応じて、受話信号を伝送させる受話状態、送話信号を伝送させる送話状態、及び、送話も受話も行わないニュートラル状態の何れかに切り替える。これにより、屋内にいる人と屋外にいる人との間で、親機1及び子器2を用いて、送話と受話を切り替えて対話することが可能になる。

そして、受話状態においては、子器2から受話ライン11に入力されたアナログ音声信号アンプ増幅され、A/D変換部15によってデジタル信号に変換された後、話速変換部16によって話速が変換(減速)される。話速が減速された音声信号は、ボイススイッチ14を介してD/A変換部18に入力され、D/A変換部18でアナログ信号に変換された後、アンプで増幅されてスピーカSP1から出力される。一方、送話状態においては、マイクMC1から入力された音声信号がアンプで増幅された後、A/D変換部19でデジタル信号に変換され、ボイススイッチ14を介してD/A変換部20に入力される。この音声信号は、D/A変換部20によってアナログ信号に変換され、アンプで増幅された後、2線4線ハイブリッド回路13を介して子器2へと送信され、子器2のスピーカSP2から出力される。

概要

通話相手側反響の大きい環境であったり、伝送に遅延が生じる環境であっても、送話音声エコーが返ってくるのを抑制した話速変換通話装置を提供する。親機1はボイススイッチ14と話速変換部16と減衰付与部17を主要な構成として備える。ボイススイッチ14は、子器2との間の通話を送話及び受話に切り替える。話速変換部16は、信号線3とボイススイッチ14の間の受話ライン11に挿入され、送話以外の状態であれば受話ライン11に入力される音声の話速を減速する話速変換処理を行い、送話状態になると話速変換中の音声を全て消去し、話速変換処理を停止する。減衰付与部17は、ボイススイッチ14が送話状態から送話以外の状態に切り替わった時点より所定の減衰付与時間が経過するまでの間、話速変換部16の出力に減衰を与える。

目的

本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、通話相手側が反響の大きい環境であったり、伝送に遅延が生じる環境であっても、送話音声のエコーが返ってくるのを抑制した話速変換通話装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

他の通話装置との間の通話を送話及び受話切り替えボイススイッチと、回線側から前記ボイススイッチまでの受話経路に挿入され、送話以外の状態であれば受話音声話速減速し、送話状態であれば話速変換処理を停止する話速変換部と、前記ボイススイッチが送話状態から送話以外の状態に切り替わった時点より所定の減衰付与時間が経過するまでの間、前記話速変換部の出力に減衰を与える減衰付与部とを備えたことを特徴とする話速変換通話装置

請求項2

前記他の通話装置が前記回線を介して接続された話速変換通話装置であって、前記他の通話装置との間の通話を送話及び受話に切り替える前記ボイススイッチと、前記回線と前記ボイススイッチとの間の受話経路に挿入され、送話以外の状態であれば前記回線から入力される音声の話速を減速する話速変換処理を行い、送話状態になると話速変換処理を停止する前記話速変換部と、前記ボイススイッチが送話状態から送話以外の状態に切り替わった時点より前記減衰付与時間が経過するまでの間、前記話速変換部の出力に減衰を与える前記減衰付与部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の話速変換通話装置。

請求項3

前記減衰付与部は、時間の経過とともに、前記話速変換部の出力に与える減衰量単調減少させることを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の話速変換通話装置。

請求項4

前記回線に対して送話した音声が前記他の通話装置を経由して前記受話経路に返ってくるまでの遅延時間を測定する遅延時間測定部と、前記遅延時間測定部による遅延時間の測定結果に基づいて前記減衰付与時間を自動的に変更する時間変更部とを備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の話速変換通話装置。

請求項5

ユーザの入力操作にしたがって前記減衰付与時間を設定する時間設定部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の話速変換通話装置。

請求項6

ユーザの選択操作にしたがって、予め設定された複数の候補値の中から、前記減衰付与時間を選択的に設定する時間選択部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の話速変換通話装置。

技術分野

0001

本発明は、話速変換通話装置に関するものである。

背景技術

0002

この種の話速変換通話装置として、送話受話とを切り換えボイススイッチ連動し、受話状態において話速変換を行うことによって、訪問者の話を聞き取りやすくしたハンズフリーインターホンシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。

0003

図9は話速変換技術を適用したインターホンシステムを示すブロック図であり、このインターホンシステムでは、屋内側に設置される親機1と、屋外側に設置される子器2とが、2線の信号線3を介して接続されている。

0004

親機1は、信号線3を受話ライン11及び送話ライン12に接続するための2線4線ハイブリッド回路13と、受話ライン11に接続されたスピーカSP1と、送話ライン12に接続されたマイクMC1と、送話と受話を切り換えるボイススイッチ14を備える。ボイススイッチ14は、受話ライン11に入力される受話信号と送話ライン12に入力される送話信号大小関係に応じて、受話信号を伝送させる受話状態、送話信号を伝送させる送話状態、及び、送話も受話も行わないニュートラル状態の何れかに切り替える。これにより、屋内にいる人と屋外にいる人との間で、親機1及び子器2を用いて、送話と受話を切り替えて対話することが可能になる。

0005

そして、受話状態においては、子器2から受話ライン11に入力されたアナログ音声信号アンプ増幅され、A/D変換部15によってデジタル信号に変換された後、話速変換部16によって話速が変換(減速)される。話速が減速された音声信号は、ボイススイッチ14を介してD/A変換部18に入力され、D/A変換部18でアナログ信号に変換された後、アンプで増幅されてスピーカSP1から出力される。一方、送話状態においては、マイクMC1から入力された音声信号がアンプで増幅された後、A/D変換部19でデジタル信号に変換され、ボイススイッチ14を介してD/A変換部20に入力される。この音声信号は、D/A変換部20によってアナログ信号に変換され、アンプで増幅された後、2線4線ハイブリッド回路13を介して子器2へと送信され、子器2のスピーカSP2から出力される。

先行技術

0006

特開2010−28570号公報

発明が解決しようとする課題

0007

上述のインターホンシステムでは、話速変換部16の動作がボイススイッチ14に連動しており、ボイススイッチ14が送話状態であれば話速変換処理が停止され、ボイススイッチ14が送話以外の状態(受話又はニュートラル)であれば話速変換処理が行われる。

0008

ところで、子器2が設置された屋外側が反響の大きい空間の場合、子器2のスピーカSP2から音声が出力された際に、その音声が空間内で反響し、送話状態から送話以外の状態に切り替わった後でも、残響音が子器2のマイクMC2に入力される場合がある。また、親機1が子器2側へ送話した際に、子器2のスピーカSP2から出力された音声がマイクMC2に入力されて、親機1側に戻ってくるのであるが、伝送路遅延が発生する場合、送話状態から送話以外の状態に切り替わった後も、送話音声末尾が回り込んで親機1側に送話信号が入力される可能性がある。ここで、残響音や送話信号の末尾が受話ライン11に入力されている状況でボイススイッチ14がニュートラルに切り替わると、話速変換部16が残響音や遅延音声に対して話速変換処理を行い、話速変換後の音声をボイススイッチ14に出力する。そして、話速が減速された残響音や遅延音声が入力されているタイミングでボイススイッチ14が受話状態に切り替わると、この残響音や遅延音声が親機1のスピーカSP1から出力されることによって、エコーが発生するという問題があった。

0009

図10は従来のインターホンシステムの動作を説明するタイムチャートであり、ボイススイッチ14の状態は、時刻t1〜t2では送話状態となり、時刻t2以後では送話以外の状態(受話又はニュートラル)となっている。話速変換部16は、ボイススイッチ14に連動して動作しており、ボイススイッチ14が送話状態である時刻t1〜t2では話速変換処理を停止し、送話以外の状態に切り替わった時刻t2〜t5では話速変換処理を行っている。

0010

ここで、時刻t1〜t2の送話期間に親機1のマイクMC1に音声V1が入力された場合、屋外側が反響の大きい空間であったり、伝送路での遅延が発生したりすると、送話が終了した時刻t2以後も子器2のマイクMC2に音声V2aが入力される可能性がある。時刻t2〜t5では話速変換部16が話速変換処理を行っており、時刻t2以後に子器2に入力された音声V2aが親機1へ出力されると、この音声V2aは話速変換部16によって話速が減速され、その音声長は送話音声V2よりも大幅に長くなる。ボイススイッチ14は送話状態からニュートラル状態に切り替わると、ニュートラル状態を一定時間保持しており、その後、送話音声に比べて受話音声信号レベルが大きくなることで、時刻t3にボイススイッチ14が受話状態に切り替わると、減速部分の音声V3aがスピーカSP1から出力されてしまい、時刻t3〜t4において送話音声のエコーが発生することになる。

0011

本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、通話相手側が反響の大きい環境であったり、伝送に遅延が生じる環境であっても、送話音声のエコーが返ってくるのを抑制した話速変換通話装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0012

本発明の話速変換通話装置はボイススイッチと話速変換部と減衰付与部とを備えることを特徴とする。ボイススイッチは、他の通話装置との間の通話を送話及び受話に切り替える。話速変換部は、回線側からボイススイッチまでの受話経路に挿入され、送話以外の状態であれば受話音声の話速を減速し、送話状態であれば話速変換処理を停止する。減衰付与部は、ボイススイッチが送話状態から送話以外の状態に切り替わった時点より所定の減衰付与時間が経過するまでの間、話速変換部の出力に減衰を与える。

0013

この話速変換通話装置は、他の通話装置が回線を介して接続され、他の通話装置との間で通話を行うものであり、ボイススイッチと話速変換部と減衰付与部とを備える。ボイススイッチは、他の通話装置との間の通話を送話及び受話に切り替える。話速変換部は、回線とボイススイッチとの間の受話経路に挿入され、送話以外の状態であれば回線から入力される音声の話速を減速する話速変換処理を行い、送話状態になると話速変換処理を停止する。減衰付与部は、ボイススイッチが送話状態から送話以外の状態に切り替わった時点より減衰付与時間が経過するまでの間、話速変換部の出力に減衰を与える。

0014

この話速変換通話装置において、減衰付与部は、時間の経過とともに、話速変換部の出力に与える減衰量単調減少させることが好ましい。

0015

この話速変換通話装置において遅延時間測定部と時間変換部を備えることも好ましい。遅延時間測定部は、回線に対して送話した音声が他の通話装置を経由して受話経路に返ってくるまでの遅延時間を測定する。時間変更部は、遅延時間測定部による遅延時間の測定結果に基づいて減衰付与時間を自動的に変更する。

0016

この話速変換通話装置において、ユーザの入力操作にしたがって減衰付与時間を設定する時間設定部を備えることも好ましい。

0017

この話速変換通話装置において、ユーザの選択操作にしたがって、予め設定された複数の候補値の中から、減衰付与時間を選択的に設定する時間選択部を備えることも好ましい。

発明の効果

0018

本発明によれば、送話状態から送話以外の状態に切り替えられた場合に、減衰付与時間が経過するまでの間、減衰付与部が話速変換部の出力に減衰を与えているので、送話音声による残響音や送話音声が遅延することで発生した音声が受話経路に入力されたとしても、入力された音声が話速変換された後、自機から出力されてエコーが発生するのを抑制することができる。

図面の簡単な説明

0019

実施形態1のインターホンシステムのブロック図である。
同上の動作を説明するタイムチャートである。
実施形態2のインターホンシステムの動作を説明するタイムチャートである。
同上に用いられる減衰付与部が発生する減衰量の波形図である。
(a)(b)は同上の動作を説明するタイムチャートである。
実施形態3のインターホンシステムのブロック図である。
実施形態4のインターホンシステムのブロック図である。
実施形態5のインターホンシステムのブロック図である。
従来のインターホンシステムのブロック図である。
同上の動作を説明するタイムチャートである。

実施例

0020

以下に話速変換通話装置の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、屋内に設置された親機(話速変換通話装置)と、屋外(例えば玄関)に設置された子器(他の通信装置)との間で通話を行うインターホンシステムを例に説明する。尚、話速変換通話装置はインターホンシステムの親機に限定されるものではなく、話速変換機能具備した通話装置であればインターホンシステムの親機以外にも適用可能である。

0021

(実施形態1)
本実施形態のインターホンシステムのブロック図を図1に示す。このインターホンシステムは、屋内側に設置される親機1(話速変換通話装置)と、屋外側(例えば玄関)に設置される子器2(外部通話装置)とが、2線の信号線3(回線)を介して接続されている。

0022

親機1は、スピーカSP1及びマイクMC1と、2線4線ハイブリッド回路13と、ボイススイッチ14と、A/D変換部15,19と、話速変換部16と、減衰付与部(ATT)17と、D/A変換部18,20とを主要な構成として備えている。

0023

スピーカSP1は受話ライン11に接続され、子器2から受話ライン11に入力された音声を出力する。マイクMC1は送話ライン12に接続され、屋内の人物が発した音声を電気信号に変換して送話ライン12に出力する。

0024

2線4線ハイブリッド回路13は、2線式の信号線3を受話ライン11及び送話ライン12に接続するために用いられる。

0025

ボイススイッチ14は、受話ライン11に入力される受話信号と送話ライン12に入力される送話信号の大小を比較する。そして、ボイススイッチ14では、受話信号と送話信号との大小関係を比較した結果に基づいて、子器2との間の通話状態を、受話信号を伝送させる受話状態、送話信号を伝送させる送話状態、及び、送話も受話も行わないニュートラル状態の何れかに切り替える。これにより、屋内にいる人と屋外にいる人との間で、親機1及び子器2を用いて、送話と受話を切り替えて対話することが可能になる。

0026

話速変換部16では、子器2を用いた話者の話速が速い場合でも親機1側で容易に聞き取りが行えるように、受話ライン11に入力された音声(子器2からの音声)の話速を変換(減速)して、減衰付与部17に出力している。話速変換部16では、例えばPICOLA(Pointer Interval Controlled OverLap and Add)アルゴリズムを用い、入力音声の話速が所定の割合だけ遅くなるように変換して出力する。話速が減速された場合、音声の入力時間よりも出力時間の方が長くなるため、入力音声を所定の長さで区切って順次話速変換し、語間無音区間を詰めて、減速後の音声を連続的に出力している。すなわち、話速変換部16では、話速変換により伸張した音声をバッファ16aに一時的に蓄積し、バッファ16aに蓄積された音声を順次ボイススイッチ14へ出力している。

0027

また話速変換部16は、ボイススイッチ14に連動して話速変換処理を行っており、送話以外の状態であれば受話信号の話速を減速する処理を行い、送話状態になるとバッファ16aに溜められている話速変換中の音声を消去し、話速変換処理を停止する。

0028

減衰付与部17は、ボイススイッチ14が送話状態から送話以外の状態に切り替わった時点より所定の減衰付与時間τが経過するまでの間、話速変換部16の出力に所定量の減衰を与えて、ボイススイッチ14に出力する。また、減衰付与部17では、送話状態から送話以外の状態に切り替わった時点より上記の減衰付与時間τが経過するまでの間のみ入力信号に減衰を与えており、それ以外の期間では入力信号をそのままボイススイッチ14へ出力している。尚、減衰付与部17は、話速変換部16から入力される音声の信号レベルを所定の減衰量だけ減衰させているが、入力音声の信号レベルを所定の割合で減衰させてもよい。また、減衰付与部17は、話速変換部16の後段に設けられているが、受話ライン11上であればどこに設けられていてもよい。

0029

ここで、受話状態においては、子器2から受話ライン11に入力されたアナログの音声信号がアンプで増幅され、A/D変換部15によってデジタル信号に変換された後、話速変換部16によって話速が変換(減速)される。話速変換部16は、話速を変換した音声をバッファ16aに一時的に溜めておき、バッファ16aから話速変換後の音声を順次出力する。話速変換部16から出力された音声信号は、減衰付与部17及びボイススイッチ14を介してD/A変換部18に入力され、D/A変換部18でアナログ信号に変換された後、アンプで増幅されてスピーカSP1から出力される。

0030

一方、送話状態においては、マイクMC1から入力された音声信号がアンプで増幅された後、A/D変換部19でデジタル信号に変換され、ボイススイッチ14を介してD/A変換部20に入力される。この音声信号は、D/A変換部20によってアナログ信号に変換され、アンプで増幅された後、2線4線ハイブリッド回路13を介して子器2へと送信され、子器2のスピーカSP2から出力される。

0031

また、ボイススイッチ14が送話状態から送話以外の状態に切り替わると、話速変換部16は話速変換処理を開始するが、送話以外の状態に切り替わった時点より減衰付与時間τが経過するまでの間、減衰付与部17は話速変換部16の出力を所定量だけ減衰させる。

0032

また、ボイススイッチ14が送話以外の状態から送話状態に切り替わると、話速変換部16は、それまでに話速変換処理が行われバッファ16aに一時的に溜められている音声信号を全て消去するとともに、話速変換処理を停止する。

0033

図2は、このインターホンシステムの動作を説明するタイムチャートであり、ボイススイッチ14の状態は、時刻t1〜t2では送話状態、時刻t2以後はニュートラルとなっている。時刻t1〜t2では、送話ライン12の信号レベルが受話ライン11の信号レベルよりも大きく、ボイススイッチ14は受話状態に切り替わっている。この時、親機1のマイクMC1から入力された音声V1は子器2へ送られ、子器2のスピーカSP2から出力される。ここで、スピーカSP2から出力された音声は子器2のマイクMC2に入力され、親機1の話速変換部16に音声信号が入力されるが、送話状態では話速変換部16は話速変換処理を停止しており、入力された音声信号を減衰付与部17へそのまま出力する。また減衰付与部17も、送話状態では入力信号に減衰を付与しないので、話速変換部16から入力された音声信号をそのままボイススイッチ14に出力するが、送話信号に比べて受話信号の信号レベルは小さいため、ボイススイッチ14は送話状態のままである。

0034

その後、時刻t2で親機1のマイクMC1に音声が入力されなくなると、ボイススイッチ14は送話状態からニュートラルに切り替わり、それに伴って話速変換部16が話速変換処理を開始する。ここで、反響の大きい空間に子器2が設置されている場合、親機1からの送話が終了した後もしばらくの間は残響音V2aが発生し、この残響音V2aが子器2のマイクMC2に入力されて、親機1に出力される。この残響音V2aは、A/D変換部15によってデジタル信号に変換された後、話速変換部16に入力されて、話速が減速され、話速を減速した音声が減衰付与部17に入力される。減衰付与部17では、送話状態から送話以外の状態に切り替わった時点(時刻t2)より減衰付与時間τ(=t4−t2)が経過するまでの間、入力信号を所定量だけ減衰させている。したがって、残響音を減速した音声に減衰を付与した音声信号V3aの信号レベルは小さくなり、ボイススイッチ14はニュートラル状態のままとなるので、反響音が親機1のスピーカSP1から出力されることはなく、不快なエコーを抑制できる。よって、送話時に親機1から送話された音声による反響音や、伝送路での遅延によって遅れて出力された送話音声が、送話以外の状態に切り替わった後に親機に入力され、話速変換部により減速されて親機から出力されるのを抑制できる。

0035

尚、送話状態から送話以外の状態に切り替えられた場合に、反響音や伝送路での遅延によって発生した音声が子器2に入力され、その後話速が減速されて出力されるまでの時間を予め測定し、この時間よりも十分長い時間に減衰付与時間τは設定されていればよい。このように減衰付与時間τが設定されていれば、送話状態から送話以外の状態に切り替わった後に、残響音や伝送路での遅延によって発生した音声を減速させた音声が入力される間は、減衰付与部17によって話速変換部16の出力を確実に減衰させることができる。したがって、送話状態から送話以外の状態に切り替わった際に、反響音や伝送路での遅延によって発生した音声が親機から出力されるのを抑制でき、不快なエコーを低減できる。

0036

以上説明したように、本実施形態の話速変換通話装置(親機1)は、他の通話装置(子器2)が回線(信号線3)を介して接続され、他の通話装置との間で通話を行うものであり、ボイススイッチ14と話速変換部16と減衰付与部17とを備える。ボイススイッチ14は、他の通話装置との間の通話を送話及び受話に切り替える。話速変換部16は、回線とボイススイッチ14との間の受話経路に挿入され、送話以外の状態であれば回線から入力される音声の話速を減速する話速変換処理を行い、送話状態になると話速変換処理を停止する。減衰付与部17は、ボイススイッチ14が送話状態から送話以外の状態に切り替わった時点より減衰付与時間τが経過するまでの間、話速変換部16の出力に減衰を与える。

0037

これにより、送話状態から送話以外の状態に切り替わった後に反響音や伝送路での遅延によって子器2に音声が入力される場合でも、減衰付与時間が経過するまでの間、減衰付与部17が話速変換部16の出力に減衰を付与している。したがって、通話相手側が反響の大きい環境であったり、伝送に遅延が生じる環境であっても、送話音声のエコーが返ってくるのを抑制でき、快適な通話を実現できる。

0038

(実施形態2)
本実施形態のインターホンシステムについて図3図5を参照して説明する。実施形態1の減衰付与部17では、送話状態から送話以外の状態に切り替わった時点より減衰付与時間τが経過するまでの間、入力された音声に一定の減衰量を付与している。それに対して、本実施形態の減衰付与部17では、図4に示すように、入力された音声に付与する減衰量を、時間の経過とともに単調減少させ、減衰付与時間τの経過後に減衰量を略ゼロにしている。尚、減衰付与部17の動作以外は実施形態1で説明したインターホンシステムと同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。

0039

図3は本実施形態の動作を説明するタイムチャートであり、実施形態1で説明した図2の動作と異なり、時間の経過とともに減衰付与部17が与える減衰量が単調減少すると、それに伴って減衰付与部17から出力される音声V3の信号レベルが徐々に増加する。

0040

ここで、送話状態から受話状態に切り替わった場合に、減衰付与部17が一定量の減衰を付与していると、図5(b)に示すように受話状態に切り替わってから減衰付与時間τが経過した時刻t4において減衰付与部17から出力される音声V3の信号レベルが急激に変化し、それによって異音が発生する可能性がある。

0041

それに対して、本実施形態では減衰付与部17は、送話状態から送話以外の状態になると、話速変換部16の出力に減衰を付与し、その減衰量を時間経過に応じて単調減少させている。したがって、図5(a)に示すように時刻t3において送話音声V1がなくなり、ボイススイッチ14によって送話から受話に切り替えられた場合、減衰付与部17から出力される音声V3の信号レベルは時刻t3から徐々に増加することになる。そして、減衰付与部17によって付与される減衰量は、時間経過とともに単調に減少し、減衰付与時間τが経過した時点(時刻t4)でゼロになるので、時刻t4において減衰付与部17の出力を連続的に変化させることができる。よって、時刻t4において親機1から出力される音声の音量が急激に変化して、異音が発生するのを抑制できる。

0042

以上説明したように、本実施形態の話速変換通話装置(親機1)では、減衰付与部17が、時間の経過とともに、話速変換部16の出力に与える減衰量を単調減少させている。

0043

これにより、減衰付与時間τが経過した時点で、ボイススイッチ14に入力される音声の信号レベルが急激に変化するのを抑制でき、信号レベルの急激な変化によって異音が発生するのを抑制できる。

0044

(実施形態3)
本実施形態のインターホンシステムのブロック図を図6に示す。本実施形態では、実施形態1で説明したインターホンシステムにおいて遅延時間測定部21と時間変更部22とが追加して設けられている。尚、遅延時間測定部21及び時間変更部22以外のインターホンシステムの構成は実施形態1又は2と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。

0045

遅延時間測定部21は、設置空間の反響特性通話路での遅延によって発生する遅延時間を測定する。遅延時間測定部21では、遅延時間を測定する際にD/A変換部20へテスト信号を送信する。このテスト信号はアナログ信号に変換されて子器2へ送られ、子器2のスピーカSP2から出力される。スピーカSP2から出力されたテスト信号はマイクMC2に入力されて親機1へ送られ、A/D変換部15によってデジタル信号に変換され、遅延時間測定部21に入力される。ここで、遅延時間測定部21は、テスト信号を子器2へ出力してから、このテスト信号が帰ってくるまでの時間を測定することによって、遅延時間を求めており、遅延時間の測定結果を時間変更部22に出力する。

0046

時間変更部22では、遅延時間測定部21によって測定された遅延時間に基づいて、送話状態から送話以外の状態に切り替わった時点より減衰を付与する時間(上記の減衰付与時間τ)を決定し、減衰付与部17に設定された減衰付与時間τを変更する。時間変更部22では、例えば遅延時間の測定結果に一定時間を加算した時間を上記減衰付与時間τとして、減衰付与部17に設定する。

0047

以上説明したように、本実施形態の話速変換通話装置(親機1)は、遅延時間測定部21と時間変更部22を備えている。遅延時間測定部21は、回線に対して送話した音声が他の通話装置(子器2)を経由して受話経路(受話ライン11)に返ってくるまでの遅延時間を測定する。時間変更部22は、遅延時間測定部21による遅延時間の測定結果に基づいて減衰付与時間τを自動的に変更する。

0048

これにより、送話状態から送話以外の状態に切り替わった時点より、減衰付与部17が減衰を付与する減衰付与時間τを、実際に測定した遅延時間に合わせて、自動的に変更することができる。したがって、子器2が設置された空間の反響状態や通話路で発生する遅延に合わせて、減衰を付与する減衰付与時間τを決定することができ、反響や伝送路での遅延によってエコーが発生するのを確実に抑制できる。また送話状態から受話状態に切り替わった場合、減衰を付与する時間が長すぎると、受話音声が減衰されて聞き取りにくくなってしまうが、減衰を付与する時間を、遅延時間に基づいて決定することによって、できるだけ短い時間に設定でき、受話音声が減衰される時間をなるべく短くできる。

0049

尚、遅延時間測定部21では、テスト信号を子器2に出力し、このテスト信号が帰ってくるまでの時間を測定することによって、遅延時間を求めているが、別の方法で遅延時間を測定してもよい。例えば実際の通話中に、遅延時間測定部21が、ボイススイッチ14から入力された音声信号を送話ライン12に出力し、この音声信号が2線4線ハイブリッド回路13を介して受話ライン11に回り込み、自身に戻ってくるまでの時間を遅延時間として測定してもよい。

0050

また本実施形態では、減衰付与部17とは別に時間変更部22を備えているが、遅延時間の測定結果に基づいて減衰付与時間τを自動的に変更する機能を減衰付与部17自体に持たせても良い。

0051

(実施形態4)
本実施形態のインターホンシステムのブロック図を図7に示す。本実施形態では、実施形態1で説明したインターホンシステムにおいて、ユーザの入力操作にしたがって、減衰付与時間τを減衰付与部17に設定する時間設定部23が追加して設けられている。尚、時間設定部23以外のインターホンシステムの構成は実施形態1又は2と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。

0052

本実施形態では時間設定部23が設けられているので、ユーザは、時間設定部23を用いて、上述した減衰付与時間τを所望の時間に設定することができる。ここで、子器2の設置環境における反響特性や伝送路で発生する遅延時間が事前の測定などによって既知である場合、ユーザが、事前の測定結果に基づいて減衰付与時間τを決定し、時間設定部23を用いて減衰付与時間τを入力することができる。時間設定部23により入力された減衰付与時間τは減衰付与部17に入力され、減衰付与部17では、時間設定部23から入力された値に減衰付与時間τを更新する。

0053

以上説明しように、本実施形態の話速変換通話装置(親機1)は、ユーザの入力操作にしたがって減衰付与時間τを設定する時間設定部23を備えている。

0054

これにより、ユーザは、減衰付与部17が減衰を付与する減衰付与時間τを、時間設定部23を用いて所望の時間に設定できるから、子器2の設置環境や伝送路での遅延に合わせて、減衰付与時間τを所望の時間に設定することができ、反響や伝送路での遅延によってエコーが発生するのを確実に抑制できる。また送話状態から受話状態に切り替わった場合、減衰付与時間τが長すぎると、受話音声が減衰されて聞き取りにくくなってしまうが、減衰付与時間τを、子器2の設置環境や伝送路での遅延に合わせて、所望の時間に設定できるから、減衰付与時間τをできるだけ短い時間に設定することで、受話音声が減衰される時間をなるべく短くできる。

0055

(実施形態5)
本実施形態のインターホンシステムのブロック図を図8に示す。本実施形態では、実施形態1で説明したインターホンシステムにおいて時間選択部24が追加して設けられている。尚、時間選択部24以外のインターホンシステムの構成は実施形態1又は2と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。

0056

時間選択部24は、ユーザの選択操作にしたがって、複数の候補値の中から所望の候補値を減衰付与時間τとして選択するために用いられる。時間選択部24には、減衰付与時間τの候補値が予め複数設定されている。これらの候補値は、予め想定される種々の設置環境における反響特性や伝送路での遅延時間に基づいて、複数用意されている。ユーザは、子器2が実際に設置された環境での反響特性や伝送路で生じる遅延時間に基づいて、時間選択部24を用いて複数の候補値の中から所望の候補値を選択する操作を行うと、選択された候補値が減衰付与部17に入力される。減衰付与部17は、時間選択部24から入力された候補値を減衰付与時間τに設定しており、減衰付与時間τが更新される。

0057

以上説明したように本実施形態の話速変換通話装置(親機1)は、ユーザの選択操作にしたがって、予め設定された複数の候補値の中から、減衰付与時間を選択的に設定する時間選択部24を備えている。

0058

これにより、ユーザは、減衰付与部17が減衰を付与する減衰付与時間τを、時間選択部24を用いて複数の候補値の何れかに選択的に設定できるから、子器2の設置環境や伝送路での遅延に応じた候補値に減衰付与時間τを設定することができ、反響や伝送路での遅延によってエコーが発生するのを抑制できる。また送話状態から受話状態に切り替わった場合、減衰付与時間τが長すぎると、受話音声が減衰されて聞き取りにくくなってしまうが、減衰付与時間τを、子器2の設置環境や伝送路での遅延に合致した候補値に選択的に設定できるから、減衰付与時間τをできるだけ短い時間に設定することで、受話音声が減衰される時間をなるべく短くできる。

0059

なお、上述した全ての実施形態において、送話ライン12のA/D変換部19とボイススイッチ14の間に話速変換部と減衰付与部を設けて、受話側の音声と送話側の音声を両方共に減速させるようにしてもよい。この場合、ボイススイッチ14が受話状態になると、送話ラインに設けた話速変換部による話速変換処理を停止させ、ボイススイッチ14が受話以外の状態(送話又はニュートラル)になると、送話ラインに設けた話速変換部による話速変換処理を行わせる。そして、送話側に設けた減衰付与部は、ボイススイッチ14が受話状態から受話以外の状態に切り替わった時点より所定の減衰付与時間が経過するまでの間、送話側に設けた話速変換部の出力に減衰を与えており、これによって親機1側での受話音声によるエコーが子器1側に出力されるのを抑制できる。また、送話ライン12のみに話速変換部と減衰付与部を設けて、送話側の音声のみを減速するようにしたものでもよい。

0060

1親機(話速変換通話装置)
2子器(他の通話装置)
3信号線(回線)
11受話ライン(受話経路)
14ボイススイッチ
16話速変換部
17減衰付与部

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