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技術 動翼の振動計測方法および動翼の振動計測装置

出願人 三菱重工業株式会社
発明者 吉永貴祐
出願日 2010年12月24日 (9年10ヶ月経過) 出願番号 2010-288736
公開日 2012年7月19日 (8年4ヶ月経過) 公開番号 2012-137335
状態 拒絶査定
技術分野 機械的振動・音波の測定
主要キーワード 振動計測装置 部分平面 振動補正 ハブ面 非接触式センサ 固定端側 位相偏差 翼枚数
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2012年7月19日)のものです。
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図面 (6)

課題

動翼振動を精度良く計測することができる動翼の振動計測方法および動翼の振動計測装置を提供する。

解決手段

タービン動翼8が設けられたタービンロータ5を、回転軸Sを中心に回転させながら、タービン動翼8の振動を計測するタービン動翼8の振動計測方法において、タービン動翼8に対して軸方向に対向するように設置された第1非接触式検出センサ15を通過するタービン動翼8を検出する第1動翼検出工程と、タービン動翼8に対して径方向に対向するように設置された第2非接触式検出センサ16を通過するタービン動翼8を検出する第2動検出工程と、第1非接触式検出センサ15から得られた検出信号に基づいて、タービン動翼8の振動を導出する第1動翼振動導出工程と、第2非接触式検出センサ16から得られた検出信号に基づいて、タービン動翼8の振動を導出する第2動翼振動導出工程とを備えた。

概要

背景

従来、回転するタービン動翼振動を非接触で計測する非接触振動計測方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この非接触振動計測方法では、レーザ変位計を用いて、シュラウドの側面にレーザ光照射し、シュラウドの側面からの反射光受光することで、タービン動翼の振動を計測している。

概要

動翼の振動を精度良く計測することができる動翼の振動計測方法および動翼の振動計測装置を提供する。タービン動翼8が設けられたタービンロータ5を、回転軸Sを中心に回転させながら、タービン動翼8の振動を計測するタービン動翼8の振動計測方法において、タービン動翼8に対して軸方向に対向するように設置された第1非接触式検出センサ15を通過するタービン動翼8を検出する第1動翼検出工程と、タービン動翼8に対して径方向に対向するように設置された第2非接触式検出センサ16を通過するタービン動翼8を検出する第2動検出工程と、第1非接触式検出センサ15から得られた検出信号に基づいて、タービン動翼8の振動を導出する第1動翼振動導出工程と、第2非接触式検出センサ16から得られた検出信号に基づいて、タービン動翼8の振動を導出する第2動翼振動導出工程とを備えた。

目的

本発明は、動翼の振動を精度良く計測することができる動翼の振動計測方法および動翼の振動計測装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

動翼が設けられた回転機械を、回転軸を中心に回転させながら、前記動翼の振動計測する動翼の振動計測方法において、前記動翼に対して軸方向に対向するように設置された第1非接触式検出センサを通過する前記動翼を検出する第1動翼検出工程と、前記動翼に対して径方向に対向するように設置された第2非接触式検出センサを通過する前記動翼を検出する第2動検出工程と、前記第1非接触式検出センサから得られた検出信号に基づいて、前記動翼の振動を導出する第1動翼振動導出工程と、前記第2非接触式検出センサから得られた検出信号に基づいて、前記動翼の振動を導出する第2動翼振動導出工程と、を備えたことを特徴とする動翼の振動計測方法。

請求項2

前記第1非接触式検出センサおよび前記第2非接触式検出センサは、それぞれ周方向に複数設けられ、隣接する前記第1非接触式検出センサ同士の間、および隣接する前記第2非接触式検出センサ同士の間の位相θは、「θ=(360°/回転機械の回転数/動翼の固有振動数)/センサ個数」で求められる位相θとなっていることを特徴とする請求項1に記載の動翼の振動計測方法。

請求項3

回転検出センサによって前記回転機械の回転周期を検出する回転周期検出工程と、前記第1非接触式検出センサから得られた検出信号および前記第2非接触式検出センサから得られた検出信号を、検出した前記回転周期に対応付ける回転周期対応工程と、を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の動翼の振動計測方法。

請求項4

前記動翼に対向するように設置された温度センサによって、前記動翼の表面温度を検出する動翼温度検出工程と、検出した前記動翼の表面温度に基づいて、導出した前記動翼の振動を補正する動翼振動補正工程と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の動翼の振動計測方法。

請求項5

動翼が設けられた回転機械を、回転軸を中心に回転させながら、前記動翼の振動を計測する動翼の振動計測装置において、前記動翼に対して軸方向に対向するように設置された第1非接触式検出センサと、前記動翼に対して径方向に対向するように設置された第2非接触式検出センサと、前記第1非接触式検出センサから得られた検出信号に基づいて、前記動翼の振動を導出する第1動翼振動導出部と、前記第2非接触式検出センサから得られた検出信号に基づいて、前記動翼の振動を導出する第2動翼振動導出部と、を備えたことを特徴とする動翼の振動計測装置。

技術分野

0001

本発明は、動翼が設けられた回転機械を回転させて、動翼の振動を非接触で計測する動翼の振動計測方法および動翼の振動計測装置に関するものである。

背景技術

0002

従来、回転するタービン動翼の振動を非接触で計測する非接触振動計測方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この非接触振動計測方法では、レーザ変位計を用いて、シュラウドの側面にレーザ光照射し、シュラウドの側面からの反射光受光することで、タービン動翼の振動を計測している。

先行技術

0003

特開平7−27601号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ここで、計測された動翼の振動は、例えば、動翼に加わる応力解析するときの入力値として用いられる。しかしながら、従来の非接触振動計測方法では、レーザ変位計をシュラウドの側面にのみ照射するため、動翼の一方向における振動しか計測することができない。この場合、動翼の振動を一方向しか計測していないために、動翼の振動を十分に評価することができず、解析の入力値として用いる場合には、計測された動翼の振動の信頼性を確保することが困難である。

0005

そこで、本発明は、動翼の振動を精度良く計測することができる動翼の振動計測方法および動翼の振動計測装置を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の動翼の振動数計測方法は、動翼が設けられた回転機械を、回転軸を中心に回転させながら、動翼の振動を計測する動翼の振動計測方法において、動翼に対して軸方向に対向するように設置された第1非接触式検出センサを通過する動翼を検出する第1動翼検出工程と、動翼に対して径方向に対向するように設置された第2非接触式検出センサを通過する動翼を検出する第2動検出工程と、第1非接触式検出センサから得られた検出信号に基づいて、動翼の振動を導出する第1動翼振動導出工程と、第2非接触式検出センサから得られた検出信号に基づいて、動翼の振動を導出する第2動翼振動導出工程と、を備えたことを特徴とする。

0007

この構成によれば、動翼の軸方向および径方向の二方向から、周方向における動翼の振動を導出することができる。このため、動翼の二方向から振動を計測することができ、動翼の二次元での評価が可能となる。これにより、導出された動翼の振動は、精度の高いものとすることができ、解析の入力値として用いられる場合にも、信頼性を確保したものとすることができる。

0008

この場合、第1非接触式検出センサおよび第2非接触式検出センサは、それぞれ周方向に複数設けられ、隣接する第1非接触式検出センサ同士の間、および隣接する第2非接触式検出センサ同士の間の位相θは、「θ=(360°/回転機械の回転数/動翼の固有振動数)/センサ個数」で求められる位相θとなっていることが好ましい。

0009

この構成によれば、第1非接触式検出センサおよび第2非接触式検出センサの配置を、計測される動翼の固有振動数に適した配置とすることができる。これにより、第1非接触式検出センサおよび第2非接触式検出センサによる動翼の検出を好適に行うことが可能となり、ひいては、検出信号に基づく動翼の振動を好適に導出することができる。

0010

この場合、回転検出センサによって回転機械の回転周期を検出する回転周期検出工程と、第1非接触式検出センサから得られた検出信号および第2非接触式検出センサから得られた検出信号を、検出した回転周期に対応付ける回転周期対応工程と、を備えたことが好ましい。

0011

この構成によれば、動翼の検出信号を回転機械の回転周期に対応させることができるため、回転機械の回転数が変わっても、動翼の振動を導出することが可能となる。

0012

この場合、動翼に対向するように設置された温度センサによって、動翼の表面温度を検出する動翼温度検出工程と、検出した動翼の表面温度に基づいて、導出した動翼の振動を補正する動翼振動補正工程と、を備えたことが好ましい。

0013

この構成によれば、動翼の表面温度に基づいて、動翼の振動を補正することができるため、導出される動翼の振動をさらに精度の良いものとすることができる。

0014

本発明の動翼の振動計測装置は、動翼が設けられた回転機械を、回転軸を中心に回転させながら、動翼の振動を計測する動翼の振動計測装置において、動翼に対して軸方向に対向するように設置された第1非接触式検出センサと、動翼に対して径方向に対向するように設置された第2非接触式検出センサと、第1非接触式検出センサから得られた検出信号に基づいて、動翼の振動を導出する第1動翼振動導出部と、第2非接触式検出センサから得られた検出信号に基づいて、動翼の振動を導出する第2動翼振動導出部と、を備えたことを特徴とする。

0015

この構成によれば、動翼の軸方向および径方向の二方向から、周方向における動翼の振動を導出することができる。このため、動翼の二方向から振動を計測することができ、動翼の二次元での評価が可能となる。これにより、導出された動翼の振動は、精度の高いものとすることができ、各種解析の入力値として用いられる場合にも、信頼性を確保したものとすることができる。

発明の効果

0016

本発明の動翼の振動計測方法および動翼の振動計測装置によれば、軸方向および径方向の二方向から、動翼の振動を評価することができるため、動翼の振動を精度の良く計測することができる。

図面の簡単な説明

0017

図1は、本実施例に係るタービン動翼の振動計測装置の概略構成図である。
図2は、タービン動翼の振動計測装置を軸方向から見た部分平面図である。
図3は、回転検出センサおよび非接触式検出センサによって得られた検出信号の説明図である。
図4は、検出パルスから導出されるタービン動翼の振動を表したグラフである。
図5は、タービン動翼の振動を計測する振動計測方法の手順を表すフローチャートである。

0018

以下、添付した図面を参照して、本発明の動翼の振動計測方法および動翼の振動計測装置について説明する。なお、以下の実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。

0019

本実施例に係る動翼の振動計測装置は、動翼を有する回転機械を回転させながら、動翼に発生する振動を計測するものである。先ず、図1および図2を参照して、計測対象となる回転機械について説明する。

0020

図1は、本実施例に係る動翼の振動計測装置の概略構成図であり、図2は、動翼の振動計測装置を軸方向から見た部分平面図である。回転機械は、いわゆる、タービンロータ5であり、タービンロータ5は、回転軸Sを中心に回転するハブ7と、ハブ7の周面に設けられると共に軸心から放射状に配設された複数のタービン動翼8と、を有している。タービンロータ5は、流入した作動流体を複数のタービン動翼8に受けて回転可能に構成されている。各タービン動翼8は、ハブ7の周面(ハブ面7a)に接続された固定端側基端側)がハブ側となっており、自由端側(先端側)がシュラウド側となっている。

0021

続いて、上記のタービンロータ5におけるタービン動翼8の振動数を測定する振動計測装置1について説明する。図1に示すように、振動計測装置1は、第1非接触式検出センサ15と、第2非接触式検出センサ16と、回転検出センサ17と、温度センサ18と、を備え、これら各センサ15,16,17,18は、演算装置20に接続されている。そして、演算装置20は、接続された各センサ15,16,17,18から得られた検出結果に基づいて、タービン動翼8の振動を導出している。

0022

第1非接触式検出センサ15は、タービン動翼8に対して軸方向に対向するように配置されている。図2に示すように、この第1非接触式検出センサ15は、周方向に等間隔に、所定の位相θの間隔を空けて、複数(本実施例では、例えば4つ)配設されている。つまり、複数の第1非接触式検出センサ15は、周方向の正回転方向側(図示左側)から、第1非接触式検出センサ15a、第1非接触式検出センサ15b、第1非接触式検出センサ15cおよび第1非接触式検出センサ15dを有している。そして、複数の第1非接触式検出センサ15は、タービンロータ5の回転時において、通過する各タービン動翼8をそれぞれ検出している。

0023

第2非接触式検出センサ16は、タービン動翼8に対して径方向に対向するように配置されている。図2に示すように、この第2非接触式検出センサ16は、周方向に等間隔に、所定の位相θの間隔を空けて、複数(本実施例では、例えば4つ)配設されている。つまり、複数の第2非接触式検出センサ16は、周方向の正回転方向側(図示左側)から、第2非接触式検出センサ16a、第2非接触式検出センサ16b、第2非接触式検出センサ16cおよび第2非接触式検出センサ16dを有している。そして、複数の第2非接触式検出センサ16は、タービンロータ5の回転時において、通過する各タービン動翼8をそれぞれ検出している。

0024

ここで、第1非接触式検出センサ15および第2非接触式検出センサ16は、検出するタービン動翼8の固有振動数fbに基づいて、下記する(1)式から、位相θを設定している。(1)式は、「θ=(360°/fn/fb)/Ns」で表される。このとき、fnは、タービンロータ5の回転数であり、fbは、タービン動翼8の固有振動数であり、Nsは、非接触式センサの個数である。なお、タービン動翼8の固有振動数fbは、タービン動翼8を叩いて固有振動数fbを計測するタッピング検査等により予め求めている。そして、複数の第1非接触式検出センサ15および複数の第2非接触式検出センサ16は、(1)式から導出された位相θ分だけ、間隔をそれぞれ空けて配置されている。

0025

回転検出センサ17は、タービン動翼8の1回転の周期回転パルスP1として検出している。なお、詳細は後述するが、1周期毎に検出した回転パルスP1は、タービン動翼8の枚数分だけ逓倍している。つまり、タービン動翼8が、例えば、6枚設けられていれば、1周期における回転パルスP1を6倍することで、1周期に回転パルスP1を6つ生成することとなる。

0026

温度センサ18は、タービン動翼8の表面温度を検出している。温度センサ18によって検出された検出温度は、タービン動翼8の振動を補正する際の入力値となる。

0027

次に、図3を参照して、第1非接触式検出センサ15、第2非接触式検出センサ16および回転検出センサ17によって検出される検出信号について説明する。図3は、回転検出センサおよび非接触式検出センサによって得られた検出信号の説明図である。なお、説明を簡単にすべく、第1非接触式検出センサ15および第2非接触式検出センサ16によって検出された検出信号は、非接触式検出センサの検出信号として統一して取り扱う。

0028

図3に示すように、最も上側の信号は、回転検出センサ17によって検出された回転パルスP1の信号であり、タービンロータ5の1回転の周期を検出している。回転パルスP1の下側の信号は、回転パルスP1に基づいて生成された、タービン動翼8の翼枚数分の回転パルスP2の信号である。つまり、翼枚数分の回転パルスP2では、第1のタービン動翼8である「翼#1」の回転パルスP2、第2のタービン動翼8である「翼#2」の回転パルスP2、第3のタービン動翼8である「翼#3」の回転パルスP2が、順に生成され、1周期した後、再び、「翼#1」の回転パルスP2に戻って順に生成される。

0029

翼枚数分の回転パルスP2の下側の信号は、順に、非接触式検出センサ15a,16aの検出パルスY1、非接触式検出センサ15b,16bの検出パルスY2、非接触式検出センサ15c,16cの検出パルスY3、非接触式検出センサ15d,16dの検出パルスY4の信号となっている。つまり、複数の非接触式検出センサ15,16では、第1のタービン動翼8である「翼#1」の検出パルスY1,Y2,Y3,Y4、第2のタービン動翼8である「翼#2」の検出パルスY1,Y2,Y3,Y4、第3のタービン動翼8である「翼#3」の検出パルスY1,Y2,Y3,Y4を、順に検出する。

0030

演算装置20は、第1非接触式検出センサ15から得られた検出パルスY1,Y2,Y3,Y4に基づいて、タービン動翼8の振動を導出する第1動翼振動導出部22と、第2非接触式検出センサ16から得られた検出パルスY1,Y2,Y3,Y4に基づいて、タービン動翼8の振動を導出する第2動翼振動導出部23と、を有している。また、演算装置20は、温度センサ18から得られた検出温度に基づいて、タービン動翼8の振動を補正する動翼温度補正部24を有している。

0031

第1動翼振動導出部22は、図3に示す所定のタービン動翼8の回転パルスP2および検出パルスY1,Y2,Y3,Y4から、位相偏差ΔTを導出し、導出した位相偏差ΔTをタービン動翼8毎に並べることで、各タービン動翼8の振動を導出している。以下、図3および図4を参照して、第1動翼振動導出部22が、「翼#1」のタービン動翼8の振動を導出する手順について具体的に説明する。図4は、検出パルスから導出されるタービン動翼の振動を表したグラフである。

0032

「翼#1」の回転パルスP2から、基準となる「翼#1」の検出パルスY1までの位相を、初期位相T1としている。「翼#1」の回転パルスP2から、基準となる「翼#1」の検出パルスY2までの位相を、初期位相T2としている。「翼#1」の回転パルスP2から、基準となる「翼#1」の検出パルスY3までの位相を、初期位相T3としている。「翼#1」の回転パルスP2から、基準となる「翼#1」の検出パルスY4までの位相を、初期位相T4としている。

0033

そして、第1動翼振動導出部22は、「翼#1」の回転パルスP2から第1非接触式検出センサ15aによって検出された「翼#1」の検出パルスY1までの位相から、初期位相T1を差し引くことで、「翼#1」のタービン動翼8における第1非接触式検出センサ15aを用いた位相偏差ΔTを導出する。同様に、第1動翼振動導出部22は、「翼#1」の回転パルスP2から第1非接触式検出センサ15bによって検出された「翼#1」の検出パルスY2までの位相から、初期位相T2を差し引くことで、「翼#1」のタービン動翼8における第1非接触式検出センサ15bを用いた位相偏差ΔTを導出する。同様に、第1動翼振動導出部22は、「翼#1」の回転パルスP2から第1非接触式検出センサ15cによって検出された「翼#1」の検出パルスY3までの位相から、初期位相T3を差し引くことで、「翼#1」のタービン動翼8における第1非接触式検出センサ15cを用いた位相偏差ΔTを導出する。同様に、第1動翼振動導出部22は、「翼#1」の回転パルスP2から第1非接触式検出センサ15dによって検出された「翼#1」の検出パルスY4までの位相から、初期位相T4を差し引くことで、「翼#1」のタービン動翼8における第1非接触式検出センサ15dを用いた位相偏差ΔTを導出する(図3参照)。

0034

そして、図4に示すように、第1動翼振動導出部22は、第1非接触式検出センサ15a,15b,15c,15dを用いて導出された位相偏差ΔTをそれぞれプロットすることで、「翼#1」のタービン動翼8の振動を導出する。なお、他のタービン動翼8の振動を導出する場合も同様の手順で行われる。このとき、第1非接触式検出センサ15a,15b,15c,15dが、タービンロータ5の全周に設けられていない場合、タービンロータ5の全周に亘るタービン動翼8の振動を導出するには、タービン動翼8の一部の振動(図4実線部分)から、タービン動翼8の全周の振動を補完するように生成すればよい。

0035

第2動翼振動導出部23は、図3に示す所定のタービン動翼8の回転パルスP2および検出パルスY1,Y2,Y3,Y4から、位相偏差ΔTを導出し、導出したΔTをタービン動翼8毎に並べることで、各タービン動翼8の振動を導出している。なお、第2動翼振動導出部23は、第1動翼振動導出部22と同様の構成であるため、説明を省略する。

0036

動翼温度補正部24は、導出した各タービン動翼8の振動を、各タービン動翼8の表面温度に基づいて補正している。

0037

次に、図5を参照して、本実施例の振動計測装置1により、タービン動翼8の振動を計測する振動計測方法について説明する。図5は、タービン動翼の振動を計測する振動計測方法の手順を表すフローチャートである。先ず、振動計測装置1はタービン動翼8の回転周期の逓倍となるように、第1非接触式検出センサ15、第2非接触式検出センサ16および回転検出センサ17のサンプリング周波数を設定する(ステップS1)。この後、振動計測装置1は、回転検出センサ17の回転パルスP1を、翼枚数分だけ逓倍する(ステップS2:回転周期検出工程)。続いて、振動計測装置1は、回転パルスP1をトリガとして、第1非接触式検出センサ15および第2非接触式検出センサ16による検出パルスY1,Y2,Y3,Y4の検出を開始する(ステップS3:回転周期対応工程)。これにより、振動計測装置1は、検出パルスY1,Y2,Y3,Y4を回転パルスP1の回転周期に対応付けることができる。

0038

第1非接触式検出センサ15および第2非接触式検出センサ16によって、検出パルスY1,Y2,Y3,Y4が検出される(ステップS4:第1動翼検出工程および第2動翼検出工程)と、振動計測装置1は、第1動翼振動導出部22および第2動翼振動導出部23によって、位相偏差ΔTを導出する(ステップS5)。そして、振動計測装置1は、導出された位相偏差ΔTを、複数の第1非接触式検出センサ15毎、および複数の第2非接触式検出センサ16毎にそれぞれ保存する(ステップS6)。

0039

続いて、振動計測装置1は、第1動翼振動導出部22および第2動翼振動導出部23によって、保存した位相偏差ΔTを、タービン動翼8毎に整理する(ステップS7)。これにより、振動計測装置1は、図4の実線部分に示すような、タービン動翼8の一部の振動が得られる。そして、振動計測装置1は、タービン動翼8の一部の振動に基づいて、タービン動翼8の全周の振動を補完することで、タービンロータ5の全周に亘るタービン動翼8毎の振動を生成する(ステップS8:第1動翼振動導出工程および第2動翼振動導出工程)。

0040

この後、振動計測装置1は、回転検出センサ17の検出結果から、タービンロータ5が所定の回転数(本実施例では、例えば8回転)分、回転を行ったか否かを判断する(ステップS9)。つまり、振動計測装置1は、所定の回転数分だけ回転を行うことで、タービン動翼8の振動を所定の周期分だけ取得することができるため、タービン動翼8の振動を信頼性の高いものとする。振動計測装置1は、所定の回転数分、回転を行ったと判断する(Yes)と、次のステップに移行する一方で、所定の回転数分、回転を行っていないと判断する(No)と、ステップS3に進む。

0041

ステップS9において、所定の回転数分、回転を行ったと判断すると、振動計測装置1は、所定の回転数分のタービン動翼8の振動を結合し(ステップS10)、タービン動翼8毎に結合した振動をFFT分析する(ステップS11)。そして、振動計測装置1は、FFT分析により得られた、タービンロータ5の回転数に応じたFFTデータを保存する(ステップS12)。この後、振動計測装置1は、保存したFFTデータに基づいて、タービンロータ5の回転数と、タービン動翼8の振動数からキャンベル線図を描画する(ステップS13)。そして、振動計測装置1は、分析を終了する(Yes:ステップS14)。一方で、振動計測装置1は、分析を終了しない場合(No:ステップS14)は、再度、ステップS1に進む。

0042

以上のように、本実施例の振動計測装置1および本実施例の振動計測方法によれば、タービン動翼8の軸方向および径方向の二方向から、タービン動翼8の振動を導出することができる。このため、タービン動翼8の二方向から振動を計測することができ、タービン動翼8の二次元での評価が可能となる。これにより、導出されたタービン動翼8の振動は、精度の高いものとすることができ、解析の入力値として用いられる場合にも、信頼性を確保したものとすることができる。

0043

また、複数の第1非接触式検出センサ15同士、および複数の第2非接触式検出センサ16同士の間隔を、(1)式によって求められる位相θとしたため、第1非接触式検出センサ15および第2非接触式検出センサ16の配置を、計測されるタービン動翼8の振動数に適した配置とすることができる。これにより、第1非接触式検出センサ15および第2非接触式検出センサ16によるタービン動翼8の検出を好適に行うことが可能となり、ひいては、検出パルスY1,Y2,Y3,Y4に基づくタービン動翼8の振動を好適に導出することができる。

0044

また、回転検出センサ17により回転パルスP1を検出することで、タービン動翼8の検出パルスY1,Y2,Y3,Y4をタービンロータ5の回転周期に対応させることができるため、タービンロータ5の回転数が変わっても、タービン動翼8の振動を導出することが可能となる。

実施例

0045

なお、上記したタービン動翼8の振動計測方法において、温度センサ18によって検出されたタービン動翼8の表面温度に基づいて、動翼温度補正部24によりタービン動翼8の振動を補正する動翼振動補正工程を、さらに行ってもよい。この場合、タービン動翼8の表面温度に基づいて、タービン動翼8の振動を補正することができるため、導出されるタービン動翼8の振動をさらに精度の良いものとすることができる。

0046

1振動計測装置
5タービンロータ
7 ハブ
8タービン動翼
15 第1非接触式検出センサ
16 第2非接触式検出センサ
17回転検出センサ
18温度センサ
20演算装置
22 第1動翼振動導出部
23 第2動翼振動導出部
24 動翼温度補正部

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