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技術 摺動補助装置

出願人 株式会社ニフコ
発明者 斎藤徳雄
出願日 2010年12月16日 (10年0ヶ月経過) 出願番号 2010-280570
公開日 2012年7月5日 (8年5ヶ月経過) 公開番号 2012-127139
状態 拒絶査定
技術分野 戸または窓の固定装置 ウイング開閉機構;ウイング用付属品
主要キーワード 接面形状 断面コ形状 ケース幅方向 ケース空間 工夫点 装置特徴 凸状湾曲面 ガイド用溝
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (13)

課題

待機姿勢から引込姿勢切り換えるときに必要となる突当応力ないしは切換荷重を低くできるようにする。

解決手段

本体7又は移動体の一方に取り付けられるケース1、ケースに摺動自在に配されたスライダー2A、スライダーに支持されてケース対応部係止する待機姿勢と係止解除する引込姿勢とに切り換えられるラッチ4、付勢手段3からなる引込ユニット6と、本体又は移動体の他方に取り付けられてラッチ4を待機姿勢から引込姿勢に切り換えたり引込姿勢から待機姿勢に切り換える作動部材8とを備え、ラッチが待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると、付勢手段に蓄積されていた付勢力により移動体を作動部材を介して本体側第1位置から第2位置へ移動可能にする摺動補助装置において、ラッチ4は、待機姿勢で作動部材5に突当可能となる当接部41bと、引込姿勢で作動部材5と係合可能となる係合部41aとを間隔を保って形成している。

概要

背景

図12は特許文献1の摺動補助装置を示している。この装置は、本体枠引戸や扉を摺動自在に配置しており、作動部材である突起体9を引戸や扉に設け、本体枠に設けられた摺動補助装置の引込ユニットにより引戸や扉を突起体9を介して引き込む。この引込ユニットは、本体枠に取り付けられるケース1、ケース1に摺動自在に配されたスライダー2A,2B、各スライダーに対し軸部(シャフト)8を介して回転可能に支持されたラッチ5,5、付勢手段3からなる。突起体9は引戸や扉の上端面に突設される。

このうち、ケース1は、本体枠のガイド用溝に沿って配置される関係で細長くかつ薄く形成される。各スライダー2A,2Bは、上下面に設けられた凸部22を有し、各凸部22がケース1の上下面に設けられたガイド溝12b,16bに嵌合し、それら上下のガイド手段により案内されながら摺動される。また、各ラッチ5は、上下面に設けられた突起52を有し、各突起52がケース1の上下面に設けられたガイド溝14,19に嵌合し、それら上下のガイド手段により案内されながら摺動される。各ガイド溝14,19は、ガイド溝12b,16bと平行な直線溝14a,19aと、直線溝14a,19aの両側に設けられた略L形係止溝14b,19bとからなる。

以上の摺動補助装置において、図12(a)の両側のラッチ5及び(b)の右側ラッチ5は待機姿勢である。この待機姿勢では、上下の突起52が対応する係止溝14b,19bに係止されて、ラッチ5がスライダー2Aと共に付勢手段3に蓄積された付勢力に抗し位置規制されている。そして、同(a)の状態から、不図示の左側の開位置にある引戸や扉を開から閉方向へ摺動操作すると、突起体9が対応する引込ユニットのラッチ5のフック部50内面に当たり、ラッチ5がその応力で回転されて待機姿勢から(b)の左側のごとく引込姿勢切り換えられる。この引込姿勢では、ラッチ5が突起体9をフック部内に拘束し、上下の突起52が係止溝14b,19bから直線溝14a,19aに入って係止解除される。このため、ラッチ5及びスライダー2Aは、付勢手段3に蓄積された付勢力により摺動され、引戸や扉を突起体9を介して閉位置に自動で切り換える。また、閉位置から、該引戸や扉の開操作によって、突起体9がラッチ5と共に図面の左側へ摺動されると、それに伴って付勢手段3に付勢力を蓄積する。更に引戸や扉が開方向へ動かされると、再び待機姿勢に切り換えられる。

概要

待機姿勢から引込姿勢に切り換えるときに必要となる突当応力ないしは切換荷重を低くできるようにする。本体7又は移動体の一方に取り付けられるケース1、ケースに摺動自在に配されたスライダー2A、スライダーに支持されてケース対応部に係止する待機姿勢と係止解除する引込姿勢とに切り換えられるラッチ4、付勢手段3からなる引込ユニット6と、本体又は移動体の他方に取り付けられてラッチ4を待機姿勢から引込姿勢に切り換えたり引込姿勢から待機姿勢に切り換える作動部材8とを備え、ラッチが待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると、付勢手段に蓄積されていた付勢力により移動体を作動部材を介して本体側第1位置から第2位置へ移動可能にする摺動補助装置において、ラッチ4は、待機姿勢で作動部材5に突当可能となる当接部41bと、引込姿勢で作動部材5と係合可能となる係合部41aとを間隔を保って形成している。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

本体もしくは移動体の一方に取り付けられるケース、及び前記ケースに摺動自在に配されたスライダー、及び前記スイラダー枢支部を支点として揺動可能に支持されてケース対応部係止した待機姿勢と前記係止を解除した引込姿勢切り換えられるラッチ、並びに付勢手段からなる引込ユニットと、前記本体もしくは移動体の他方に取り付けられて前記ラッチを待機姿勢から引込姿勢に切り換えたり引込姿勢から待機姿勢に切り換える作動部材とを備え、前記ラッチが待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると、前記付勢手段に蓄積されていた付勢力により前記移動体を前記作動部材を介して本体側第1位置から第2位置へ移動可能にする摺動補助装置において、前記ラッチは、前記待機姿勢で前記作動部材に突当可能となる当接面と、前記引込姿勢で前記作動部材と係合可能となる係合部とを、前記枢支部を挟んだ左右に配置されるよう形成していることを特徴とする摺動補助装置。

請求項2

本体もしくは移動体の一方に取り付けられるケース、及び前記ケースに摺動自在に配された左右のスライダー、及び前記スイラダーに枢支部を支点として揺動可能に支持されてケース対応部に係止した待機姿勢と前記係止を解除した引込姿勢に切り換えられる一対のラッチ、並びに前記スライダー同士ないしは前記ラッチ同士を接近する方向へ付勢している付勢手段からなる引込ユニットと、前記本体もしくは移動体の他方に取り付けられて前記ラッチを待機姿勢から引込姿勢に切り換えたり引込姿勢から待機姿勢に切り換える作動部材とを備え、前記ラッチが待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると、前記付勢手段に蓄積されていた付勢力により前記移動体を前記作動部材を介して本体側第1位置から第2位置へ移動可能にする摺動補助装置において、前記ラッチは、前記待機姿勢で前記作動部材に突当可能となる当接面と、前記引込姿勢で前記作動部材と係合可能となる係合部とを、前記枢支部を挟んだ左右に配置されるよう形成していることを特徴とする摺動補助装置。

請求項3

請求項1又は2において、前記枢支部から前記当接面先端までの距離が前記枢支部から前記係合部までの距離よりも長くなっていることを特徴とする摺動補助装置。

請求項4

前記当接面は、前記待機姿勢で前記作動部材の移動ラインに斜めから突出し、かつ前記作動部材が進行してくる側に向かって前記移動ラインへの突出量を減少する傾斜面となっていることを特徴とする請求項3に記載の摺動補助装置。

請求項5

前記当接面は凸状の湾曲面を有していることを特徴とする請求項4に記載の摺動補助装置。

請求項6

前記当接面は凹状の湾曲面を有していることを特徴とする請求項4に記載の摺動補助装置。

請求項7

前記ラッチは、前記ケースに設けられた直線溝及び該直線溝の端部に屈曲された係止溝からなるガイド部に嵌合する突起及び前記枢支部を形成している支持部と、前記支持部に一端側を重合し他端側を延長した状態に一体化されて前記当接面及び係合部を形成している当接部とからなることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の摺動補助装置。

技術分野

0001

本発明は、引戸や扉などの移動体を本体側の第1位置から第2位置に切り換えたり、第2位置から第1位置に切り換える操作を付勢力を利用して助ける摺動補助装置に関する。

背景技術

0002

図12は特許文献1の摺動補助装置を示している。この装置は、本体枠が引戸や扉を摺動自在に配置しており、作動部材である突起体9を引戸や扉に設け、本体枠に設けられた摺動補助装置の引込ユニットにより引戸や扉を突起体9を介して引き込む。この引込ユニットは、本体枠に取り付けられるケース1、ケース1に摺動自在に配されたスライダー2A,2B、各スライダーに対し軸部(シャフト)8を介して回転可能に支持されたラッチ5,5、付勢手段3からなる。突起体9は引戸や扉の上端面に突設される。

0003

このうち、ケース1は、本体枠のガイド用溝に沿って配置される関係で細長くかつ薄く形成される。各スライダー2A,2Bは、上下面に設けられた凸部22を有し、各凸部22がケース1の上下面に設けられたガイド溝12b,16bに嵌合し、それら上下のガイド手段により案内されながら摺動される。また、各ラッチ5は、上下面に設けられた突起52を有し、各突起52がケース1の上下面に設けられたガイド溝14,19に嵌合し、それら上下のガイド手段により案内されながら摺動される。各ガイド溝14,19は、ガイド溝12b,16bと平行な直線溝14a,19aと、直線溝14a,19aの両側に設けられた略L形係止溝14b,19bとからなる。

0004

以上の摺動補助装置において、図12(a)の両側のラッチ5及び(b)の右側ラッチ5は待機姿勢である。この待機姿勢では、上下の突起52が対応する係止溝14b,19bに係止されて、ラッチ5がスライダー2Aと共に付勢手段3に蓄積された付勢力に抗し位置規制されている。そして、同(a)の状態から、不図示の左側の開位置にある引戸や扉を開から閉方向へ摺動操作すると、突起体9が対応する引込ユニットのラッチ5のフック部50内面に当たり、ラッチ5がその応力で回転されて待機姿勢から(b)の左側のごとく引込姿勢に切り換えられる。この引込姿勢では、ラッチ5が突起体9をフック部内に拘束し、上下の突起52が係止溝14b,19bから直線溝14a,19aに入って係止解除される。このため、ラッチ5及びスライダー2Aは、付勢手段3に蓄積された付勢力により摺動され、引戸や扉を突起体9を介して閉位置に自動で切り換える。また、閉位置から、該引戸や扉の開操作によって、突起体9がラッチ5と共に図面の左側へ摺動されると、それに伴って付勢手段3に付勢力を蓄積する。更に引戸や扉が開方向へ動かされると、再び待機姿勢に切り換えられる。

先行技術

0005

特開2008−144567号公報

発明が解決しようとする課題

0006

上記した摺動補助装置は、例えば引戸や扉が閉操作されるとき、途中から付勢力により閉位置まで切り換えられるため引戸や扉の使い勝手を向上し、引戸や扉の不完全閉状態の発生を解消できる。なお、上記引込ユニットは、左右の引戸や扉に適用される形態に代え、本発明を適用した図1のごとく一対のラッチ及びスライダー並びに付勢手段で構成したり、単一のラッチ及びスライダー並びに付勢手段にて構成可能である。

0007

ところで、以上のラッチ5は、図12(b)の右側に示される待機姿勢から、作動部材である突起体9がフック部50の内側、つまり係合部を区画している当接面に当たったときの突当応力により軸部8を支点として回転され、この回転によってラッチ側突起52が同図の左側のごとく係止溝19b(14b)から係止解除されて直線溝19a(14a)に入って引込姿勢に切り換えられる。ところが、この切換構造では、ラッチ5の回転中心である軸部8と、突起体9が当たるラッチの当接面とが接近しているため、待機姿勢から引込姿勢に切り換えるときに必要となる突当応力ないしは切換荷重が高くなる。また、それに起因して、ラッチの切換速度が早くなって衝突音を生じたり、作動部材である突起体9が摩耗し易くなったり、小型化を図る上での阻害要因となっている。

0008

本発明の目的は、以上のような課題を解消して、待機姿勢から引込姿勢に切り換えるときに必要となる突当応力ないしは切換荷重を低くできるようにし、それに伴って良好な切換作動とともに、例えばラッチ切換時の衝突音を低減したり、作動部材の摩耗進行を抑えることができるようにする。

課題を解決するための手段

0009

請求項1の本発明は、図11の例つまり装置構造が単一のスライダー及びラッチで構成される形態を特定したものであり、本体もしくは移動体の一方に取り付けられるケース1、及び前記ケースに摺動自在に配されたスライダー2A、及び前記スイラダー枢支部を支点として揺動可能に支持されてケース対応部16bに係止した待機姿勢と前記係止を解除した引込姿勢に切り換えられるラッチ4、並びに付勢手段3からなる引込ユニット6Aと、前記本体もしくは移動体の他方に取り付けられて前記ラッチ4を待機姿勢から引込姿勢に切り換えたり引込姿勢から待機姿勢に切り換える作動部材5とを備え、前記ラッチ4が待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると、前記付勢手段3に蓄積されていた付勢力により前記移動体を前記作動部材を介して本体側第1位置から第2位置へ移動可能にする摺動補助装置において、前記ラッチ4は、前記待機姿勢で前記作動部材5に突当可能となる当接面41bと、前記引込姿勢で前記作動部材5と係合可能となる係合部41aとを、前記枢支部を挟んだ左右に配置されるよう形成していることを特徴としている。

0010

請求項2の本発明は、図1図9の例つまり装置構造が複数のスライダー及びラッチで構成される形態を特定したものであり、本体もしくは移動体の一方に取り付けられるケース1、及び前記ケースに摺動自在に配された左右のスライダー2A,2B、及び前記スイラダーに支持されてケース対応部16bに係止した待機姿勢と前記係止を解除した引込姿勢に切り換えられる一対のラッチ4、並びに前記スライダー同士ないしは前記ラッチ同士を接近する方向へ付勢している付勢手段3からなる引込ユニット6と、前記本体もしくは移動体の他方に取り付けられて前記ラッチ4を待機姿勢から引込姿勢に切り換えたり引込姿勢から待機姿勢に切り換える作動部材5とを備え、前記ラッチ4が待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると、前記付勢手段3に蓄積されていた付勢力により前記移動体を前記作動部材5を介して本体側第1位置から第2位置へ移動可能にする摺動補助装置において、前記ラッチ4は、前記待機姿勢で前記作動部材5に突当可能となる当接面41bと、前記引込姿勢で前記作動部材5と係合可能となる係合部41aとを、前記枢支部を挟んだ左右に配置されるよう形成していることを特徴としている。

0011

以上の各発明は次の請求項3〜7のごとく具体化されることがより好ましい。
(ア)請求項1又は2において、前記枢支部から前記当接面先端までの距離が前記枢支部から前記係合部までの距離よりも長くなっている構成である(請求項3)。
(イ)請求項3において、前記当接面は、前記待機姿勢で前記作動部材の移動ラインに斜めから突出し、かつ前記作動部材が進行してくる側に向かって前記移動ラインへの突出量を減少する傾斜面となっている構成である(請求項4)。
(ウ)請求項4において、前記当接面41bは図10(a)のごとく凸状の湾曲面41cを有している構成である(請求項5)、又は、前記当接41bは図10(b)のごとく凹状の湾曲面41dを有している構成である(請求項6)。
(エ)前記ラッチ4は、前記ケース1に設けられた直線溝16a及び該直線溝の端部に屈曲された係止溝16bからなるガイド部16に嵌合する突起46及び前記枢支部を形成している軸孔又は軸部を有した支持部40と、前記支持部に一端側を重合し他端側を延長した状態に一体化されて前記係合部41a及び当接面41bを有した当接部41とからなる構成である(請求項7)。

0012

以上の移動体としては引戸や扉以外に引出なども含まれる。本体としては引戸や扉用の枠や引出用収納部なども含まれる。第1位置は移動体の完全な閉位置又は開位置を示し、これには移動体を収納部に完全に押し入れた閉位置又は引き出した開位置も含まれる。第2位置は移動体の完全な開位置又は閉位置を示し、これには移動体を収納部から完全に引き出した開位置又は押し入れた閉位置も含まれる。

発明の効果

0013

請求項1と2の各発明では、図8に例示されるごとくラッチが同(a)や(b)の待機姿勢で作動部材に突当可能となる当接面と、同(c)や(d)の引込姿勢で作動部材と係合可能となる係合部とをラッチの回転中心である枢支部を挟んだ左右に形成しているため、当接面を枢支部から遠ざけることができ、それにより待機姿勢から引込姿勢に切り換えるときに必要となる作動部材側の突当応力ないしは切換荷重をテコの作用によって低減できる。この結果、各発明では、ラッチの切換速度を遅くして衝突音を生じないようにしたり、作動部材の摩耗進行を遅らせることが可能となり、引いては小型化を図る上での阻害要因を解消できる。

0014

請求項3の発明では、枢支部から当接面先端までの距離が枢支部から係合部までの距離よりも長くなっているため、前記した突当応力ないしは切換荷重をより確実に低減可能となり、簡明性も具備できる。

0015

請求項4の発明では、当接面が待機姿勢で作動部材の移動ラインに斜めから突出し、かつ作動部材が進行してくる側に向かって移動ラインへの突出量を減少する傾斜面となっていると、図8の例から推察されるごとく前記した突当応力ないしは切換荷重を分散して、切換速度を遅延したり緩やかに回転されるようにし易くなる。

0016

請求項5と6の各発明では、図10から推察されるこどく作動部材が当接面の凸状湾曲面凹状湾曲面に当たるようにすると、前記した突当応力ないしは切換荷重を制動ないしは緩和したり逆に加速されるようにし、それにより最適な状態が得られるよう選択できる。

0017

請求項7の発明では、ラッチが従来品に比べ支持部に一端側を重合し他端側を延長した状態に設けられた当接部の存在により長くなっており、それによって当接面の形状を例えば引込ユニットの大きさ等に応じて変更し易く設計自由度を拡大できる。

図面の簡単な説明

0018

形態の摺動補助装置の引込ユニットを示し、(a)はケースからカバーを外した状態を示す平面図、(b)はその右端面図、(c)はカバーの内面を示す図である。
図1の概略的な断面を示し、(a)はA−A線断面図、(b)はB−B線断面図、(c)はC−C線断面図である。
上記ケースをカバーを外して付勢手段及び制動手段と共に示す平面図である。
図1の左側のスライダーを示し、(a)は上面図、(b)は下面図である。
図1の右側のスライダーを示し、(a)は上面図、(b)は下面図である。
上記引込ユニットのスライダー(図1の右側のスライダー)単品を示し、(a)は上面図、(b)は下面図である。
上記引込ユニットのラッチ単品を示し、(a)は上面図、(b)は下面図、(c)は正面図である。
上記引込ユニットの作動を、(a)と(b)はラッチの待機姿勢で各部材の関係を示す模式図、(c)はラッチが待機姿勢から引込姿勢に切り換えられた状態を示す模式図、(d)は付勢手段に付勢力を蓄積している過程を示す模式図である。
上記摺動補助装置の適用例として、(a)と(b)は本体及び移動体の具体例を示し、(c)は作動部材の構成例を示す斜視図である。
(a)及び(b)は上記ラッチを変更した2例を待機姿勢で示す図である。
上記引込ユニットの変形例を図1(a)に対応して示す構成図である。
特許文献1の摺動補助装置を示し、(a)は引込ユニットの構成図、(b)はその要部作動図である。

実施例

0019

発明形態を図面を参照しながら説明する。図1は摺動補助装置のメイン部となる引込ユニットの全体構成を示し、図2図3は引込ユニットの詳細を示し、図4図7構成部材細部を示し、図8は要部作動を示し、図9は使用例と作動部材の構成例を示している。図10はラッチの変形例を示し、図11は摺動補助装置の簡略化した変形例を示している。以下、装置特徴、引込ユニット、作動部材、組立、作動、変形例の順に詳述する。

0020

(装置特徴)形態の摺動補助装置は、本体7もしくは移動体として引戸や扉(以下、扉の例で説明する)の一方に取り付けられる引込ユニット6(6A)と、本体7もしくは扉の他方に取り付けられる作動部材である突起体8とからなる。以下の形態では、引込ユニット6(6A)を本体7に取り付け、突起体8を扉Aに取り付けた場合を示したが、引込ユニット6(6A)を扉Aに取り付け、突起体8を本体7に取り付けることも可能である。また、前記引込ユニット及び突起体は、対象の移動体や引き込み作動設定により次の3種類の構成に大別される。

0021

第1の構成は、図1に示した引込ユニット6及び2つの突起体8を組として使用する場合である。引込ユニット6は、ケース1に対し、互いに接離する方向へ摺動される対のスライダー2A,2Bと、スライダー2A,2B同士を接近する方向へ付勢している付勢手段3と、スライダー2A,2Bの摺動速度を制動する制動手段5と、各スライダー2A,2Bにそれぞれ回転可能に支持されて、ケース1内の対応部に解除可能に係止されることによりスライダー2A,2B同士を離間した状態に保持可能な一対のラッチ4,4とを配置している。

0022

第2の構成は、移動体として例えば両開き式の扉(引戸)AとBを本体の対応する開口部に対しそれぞれ摺動するような場合であり、一方の扉Aに対応した引込ユニット6及び他方の扉Bに対応した引込ユニット6の構成部材を図12のごとく共通のケースに組み込む。すなわち、この引込ユニットでは、互いに接離する方向へ摺動される左右のスライダー2A,2Bと、スライダー2A,2B同士を接近する方向へ付勢している付勢手段3と、各スライダー2A,2Bにそれぞれ枢支されていると共に、ケース1側に解除可能に係止されることによりスライダー2A,2B同士を離間した状態に保持可能な一対のラッチ4,4とを単位とし、この2組を同じケースに対し配置している構成である。この説明は形態から容易に推察されるため省略する。

0023

第3の構成は、移動体を一方向へだけ引き込む場合である。この引込ユニットは、図11に例示されるごとく、図1のスライダー2A,2Bの一方を省略し、付勢手段3であるコイルスプリングの一端をスライダーに係止すると共に他端をケース側に係止し、また必要に応じて制動手段5の一端をスライダー2Aに係止すると共に他端をケース側に係止する最も簡易な構成となる。そして、第1〜第3の構成では共通の要部としてラッチ4が最も工夫されている。

0024

(引込ユニット)引込ユニット6の細部を明らかにする。ケース1は、図1及び図3に示されるごとく上側を開口した空間部10と、空間部10の左右に張り出している本体側への取付部10aとを一体に形成しており、空間部10を閉じるカバー15を有している。空間部10は、細長い矩形容器状をなし、下面11と両側面12と左右の端部13,13aで区画されている。端部13aは、端部13よりも外側へ変位している。下面11には、幅中間に位置して左右に延びているガイド孔11aと、ガイド孔11aの両縁部を一段低く形成しているスライダー用ガイド部11bとが設けられている。符号11cは、一方側面12の内側に沿って左右に延びているスライダー及び付勢手段3であるコイルスプリング用の浅い凹状のガイド溝である。符号11dは、制動手段5としてピストンダンパを構成しているシリンダー50をケース内で摺動し易くする凹部である。符号11eは、ラッチ4の下面に設けられた凸部48と嵌合するガイド溝である。

0025

カバー15は、幅中間に位置して左右に延びているリブ19aとリブ19aとの間に設けられているスライダー用ガイド溝19bと、左右中間に設けられている略凹状のラッチ用ガイド部16とを有している。カイド部16は、左右に延びる直線溝16aと、直線溝16aの両側に設けられた略L形の係止溝16bとからなる。

0026

ケースの両側面12及びカバーの両側17には、カバー15を空間部10に配置したときに互いに係合する状係止部12aと凹状係合部17aとが複数対に設けられている。ケースの取付部10a及びカバーの左右端面18には、カバー15を空間部10に配置したときに互いに係合する凹状係止部10c及び凸状係合部18a、凸状係止部10d及び凹状係合部18bが設けられている。そして、この例では、カバー15がそれらの係合を介してケース1に装着される。左右の取付部10aは幅方向の断面が逆凹状であり、突起体8はその逆凹状部からガイド孔11aに沿って摺動可能となっている。

0027

スライダー2Aと2Bは、樹脂製のブロック状をなし、ケース側下面11とカバー15との間の空間に配置される。この例では、制動手段5としてピストン式ダンパーを使用した関係で、スライダー2A,2Bが異形状になっているが、制動手段としてロータリー式ダンパーを使用するような場合は同形状にすることも可能である。

0028

スライダー2Aと2Bとは、制動手段用連結部21,31が上下面2a,2bの一部を形成しているとともに、上面2aに設けられて左右に延びたリブ22,32を有している点、下面2bの略中間部の四隅に設けられた凸部23,33を有している点、一側つまり連結部側と平行に設けられて制動手段5をガイドする断面円弧状のガイド部24,34、及び他側の下面側長手方向に沿って設けられているばね配置部25,35を有している点、各ばね配置部25,35の一端側に設けられて付勢手段3であるコイルスプリングの対応する端部3aを係止する断面コ形状の係合部26,36を有している点、ばね配置部25,35側にあって下側の一部を逆凹状に形成しているラッチ配置部20,30を有している点、各ラッチ配置部20,30を区画している上壁部に設けられている逃げ溝28,38、及び支持溝27,37、並びに枢支用軸孔20a,30aを有している点で共通している。各係合部26,36は、上下片部同士の間を取付用挟持部とし、コイルスプリングの径小端部3aを挟み込んで固定可能となっている。

0029

ここで、連結部21は、図4(a),(b)に示されるごとく上下部に設けられた爪21a及び位置決め用突起21bと、取付部材29で覆われた不図示の収容部とを備えている。すなわち、取付部材29は、概略コ形のカバーであり、上下の爪21aに係合される係合穴及び突起21bに係合される凹部などを有している。これに対し、連結部31は、図5及び図6に示されるごとく内端面との間に隙間34bを保って設けられた略U形のクランプ部34aを有している。また、ラッチ配置部において、軸孔20a,30aは、図4図6にごとく中央から外れた端側に設けられて上下貫通されている。支持溝27,37は、軸孔20a,30aと同心円上にあって円弧状に切り欠かれているとともに、上縁に沿って設けられた受け面となる段差27a,37aを有している。逃げ溝28,38は前記支持溝より大きな開口であり、内側縁に沿って突出した鍔状受け部28a,38aを有している。

0030

ラッチ4は、図1のごとくスライダー2Aに用いるラッチと、スライダー2Bに用いるラッチが左右対称形となる。図7はスライダー2A側のラッチを示している。同図を参考にして説明すると、ラッチ4は、ラッチ配置部20,30に余裕を持って収まる厚さ寸法からなる樹脂成形体であり、スライダー側に枢支する支持部40と、支持部40の一端側(後端側)に延設されたアーム状の当接部41と、ラッチ下面側にあって先端45側に設けられている補助係合手段47とを一体に形成している。

0031

支持部40の上面には、先端45と反対側となる後端側に立設された枢支用軸部43、中央付近に突設された吊り下げ支軸42、先端45側に突設された突起46を有している。このうち、軸部43は、スライダー側軸孔20a又は30aに嵌合されることにより、スライダー2Aや2Bに対しラッチ4を回転可能に枢支可能にする。支軸42は、支持溝27又は37と共に規制手段9を構成しており、支持溝27又は37に摺動自在に挿通される首部42a、及びその首部42aを支持溝27又は37に挿通した状態で抜け止めする頭部42bを有している。突起46は、軸部43及び支軸42より高く形成されており、ラッチ4が各スライダーに回転可能に枢支された状態でカバー側のガイド部16に嵌合して、直線溝16aに沿って摺動されるとともに、係止溝16bと係合してラッチ4(及びスライダー)の摺動を係止可能にする。また、支持部40の下面側には、軸部43と略同軸線上に突出している凸部48とを有し、凸部48がケース側のガイド溝11eに摺動可能に嵌合される。

0032

当接部41の正面には、作動部材である突起体8と係脱する前側(ラッチの前後方向の略中間に相当)の係合部41aと、及びラッチ4の待機姿勢で突起体8に当たる後側(支持部40の後端より更に突出している部分)の当接面41bとが設けられている。そして、この構造では、当接面41bに加わる突起体8の突当応力ないしは切換荷重により、ラッチ4が待機姿勢から引込姿勢に切り換えられるが、その際にテコの作用によって従来に比べて低減された力で回転されるよう工夫されている。

0033

第1の工夫点は、係合部41aと当接面41bとが軸部43の軸線を挟んだ左右に位置するよう設けられている。これは、図8(a),(b)のごとく、ラッチ4の待機姿勢で、ラッチ4が枢支部である軸部43を支点として逆時計回りに回転される場合だと、軸部43の軸線を挟んで係合部41aと反対側で、同図の右方向である当接面41bの先端側に突起体8を当たるようにすることが好ましいからである。第2の工夫点は、枢支部である軸部43から当接面41bの先端までの距離が軸部43から係合部41aまでの距離よりも長くなるよう設定されている。これは、前記したテコの作用を得られるようにする上で具体的な目安となる構成である。

0034

第3の工夫点は、当接面41bが図8(a),(b)のごとくラッチ4の待機姿勢で作動部材である突起体8の移動ライン(同図のガイド溝11a)に斜めから突出し、かつ突起体8が進行してくる側に向かって前記移動ラインへの突出量を減少する傾斜面となっていることである。これは、図8の例から推察されるごとく当接面41bに加わる突起体8の突当応力ないしは切換荷重を分散されるようにし、これによりラッチ4の切換速度を遅延したり緩やかに回転されるようにする上で好ましいためである。

0035

補助係合手段47は、ラッチ4が誤作動で引込姿勢になったときに突起体8と係合し、それによりラッチ4を引込姿勢から待機姿勢に切換可能にする。この例では、ラッチ下面側で先端側を大きく落ち込んだ段差状にし、突起体8を導く先端側の斜面案内部45a及び該斜面案内部45aに連なって一段深くなった凹部47aから構成されている。斜面案内部45aは先端に行くほど低くなるテーパーである。使用態様において、突起体8は斜面案内部45aに対し上向きに当接すると、突出量を減じながら摺動し、凹部47aに入ると再び突出量を増大して該凹部47との係合を維持する。

0036

付勢手段3は圧縮コイルスプリングが用いられている。このコイルスプリングは、両端の手前が径小に絞られた取付用の径小端部3aに形成されるとともに、径小端部3aから再び通常の径寸法に形成された延長部3bを有している。この延長部3bは、コイル巻が径小端部3aより粗く形成されている。

0037

制動手段5はピストン式ダンパー式が使用されている。このピストン式ダンパーは公知のもの(例えば、特開2006−29564号等)であればよく、シリンダー50及び該シリンダー50に緩やかに出没されるピストンロッド51を有し、ピストンロッド51が固定されているシリンダー50に対し緩やかに駆動したり、シリンダー50が固定されているピストンロッド51に対し緩やかに駆動する構成であればよい。また、シリンダー50は図4のごとく後端外周に首状係止溝50aを有し、ピストンロッド51は先端外周に首状係止溝51aを有している。

0038

(作動部材)図9(c)は作動部材である突起体8の具体例を示している。この突起体8は、移動体である扉Aに対し付勢力を介して出没自在、つまり負荷を受けると付勢力に抗して突出量を減じる構成である。この例は、本出願人の先願である特願2009−147017号に記載されているものであり、移動体の上端部に取り付けられるケース8aと、ケース8a上に突出して移動体を固定側ガイドレールに沿って案内するガイド軸8bと、ガイド軸8bをケース幅方向移動調整する調整機構として、ケース1に設けられた横穴8cに配置されて外部から回動操作可能な調整用部材8dと、調整用部材8dの回動によりケース内を進退してガイド軸8bを幅方向に移動調整する不図示の調整部材などを有している。勿論、突起体8としては、これに限られず、特開2007−107301号に開示されているガイド軸構成又はそれに類似する構成でもよい。

0039

(組立)以上の各部材は、例えば、各ラッチ4をスライダー2A,2Bに枢支した後、スライダー2A,2B同士を制動手段5であるピストン式ダンパー及び付勢手段3であるコイルスプリングを介在して連結する。次に、それらをケース1に組み入れ、かつケース1にカバー15を取り付けることで引込ユニット6として完成される。

0040

まず、各ラッチ4は、スライダー2A,2Bに対し、軸部43と軸孔20a又は軸部43と軸孔30aの嵌合により回転可能に支持される。この支持状態では、支軸42が円弧状の支持溝27の段差27a或いは支持溝37の段差37aに対し吊り下げ状態で支持され、突起46が逃げ溝28或いは逃げ溝38を通ってスライダーの上方へ突出され、先端45が逃げ溝の内側縁に設けられた鍔状受け部28a或いは受け部38aに受け止められるよう支持される。その後、スライダー2A,2B同士は制動手段5であるピストン式ダンパーを介して連結される。この場合、ピストンロッド51はスライダー2Aの連結部21に対し上記した不図示の窓から収容部に挿入した状態で、取付部材29を介して固定される。シリンダー50は、スライダー2Bの連結部31に対し、上記したシリンダー側係止溝50aを隙間34bに一致させて押すだけでクランプ部34aに係合連結される。また、付勢手段3であるコイルスプリングは、スライダー2Aと2Bに対し、両側の径小端部3aが対応する係合部26,36のコ形状の内側に係止固定される。この状態では、各延長部3bがスライダーの対応端より所定寸法だけ突出する。

0041

次に、以上のラッチ4付きのスライダー2Aと2Bは、制動手段5及び付勢手段3と共にケース1に対し配置される。この例では、スライダーとケースとの間のガイド手段として、各スライダー下面の凸部23又は33がケース側の対応するガイド溝11bと嵌合し、各スライダーの上面のリブ22又は32がカバー側の対応するガイド溝19bと嵌合し、各スライダー下面の突片26b及び36bがケース下面側ガイド溝11cと摺動自在に嵌合したされる。また、ラッチ4は、突起46がスライダーの逃げ溝28又は38からケース側のガイド部16に嵌合しており、スライダーの摺動に伴って直線溝16aに沿って摺動される引込姿勢と、直線溝16aから係止溝16bに入って係止される待機姿勢とに切り換えられる。なお、ラッチ4は、下面の凸部48がケース下面のガイド溝11eと常に嵌合しており、それによって対応スライダーの急速な摺動にも安定して追随されるようになっている。

0042

(作動)図8は上記した組立状態において摺動補助装置及び引込ユニット6の作動を示している。ここでは、図9(a),(b)の扉Aに適用した場合を想定し要部作動を明らかにする。

0043

(1)同8(a)は図1の引込ユニット6における左側部分、つまりスライダー2A側のラッチ4の待機姿勢(ラッチ側突起46がカバー側ガイド部16の係止溝16bに係合されている状態)を作動部材である突起体8と共に示し、(b)は部材関係を分かり易くするため(a)と同じ態様をスライダー2Aだけ想像線で示している。このラッチの待機姿勢において、付勢手段3であるコイルスプリングは、引き延ばされて付勢力を蓄積しているとともに、左側の延長部3bがケース側の対応する端部13aに当接している。この構造では、ラッチ4の待機姿勢において、そのラッチ4を枢支しているスライダー2Aがケース空間部10を区画している内側端部13aに対し延長部3bを当接しているため、スライダー2Aが振動や衝撃を受けても延長部3bである緩衝部の振動ないしは衝撃吸入作用により、スライダー2Aに支持されているラッチ4の誤作動(突起46が係止溝16bから直線溝16aに移行する)虞を防いでいる。また、この構造では、上記した規制手段9を有し、ラッチ4がスライダー側支持溝27又は37に支軸42を介して吊り下げ状態に支持して水平状態を保つ。

0044

(2)図8(c)はラッチが引込姿勢に切り換えられた状態を示している。このラッチ4の姿勢切換は、ラッチ4が図8(b)の待機姿勢にあるとき、扉が同図の左から右方向(閉方向)へ移動されてきて、扉の突起体8が斜めに傾斜している当接面41bに当たる。すると、ラッチ4は、その応力により軸部43を支点として逆時計回りに回転されて突起46が係止溝16bから係止解除されて直線溝16aと嵌合し、突起体8を係合部41aの凹部に係合した引込姿勢に切り換えられる。すると、スライダー2Aは、ラッチ4と共に付勢手段3の付勢力によりスライダー2B側へ引き込まれて扉を閉位置に切り換える。この場合、この形態では、上記した第1から第2の工夫点により、例えばラッチ4に対する突起体8の突当応力ないしは切換荷重として従来より弱い力で待機姿勢から引込姿勢に切り換えられる。同時に、ラッチ4の切換速度を緩やかに行われるようにする。なお、この構造では、扉が付勢手段3の付勢力により移動されるとき、上記した制動手段5の制動を受けて緩やかに摺動される。また、規制手段9は、ラッチ4が枢支部(軸部43とスライダー側軸孔20a)を支点として逆時計回りに回転されるとき、支軸42が支持溝37(の段差37aに受け止められた状態で)に沿って摺動されるため、及び先端45が逃げ溝側鍔状受け部28a又は38aで受けられるためスライダー2Aに対するラッチ4の傾きを防いで水平な回転運動を確実に保つ。

0045

(3)図8(d)は、扉を閉位置から開方向へ摺動操作している状態を想定している。この過程では、扉が同図の右から左方向へ移動操作されると、スライダー2Aが引込姿勢になっているラッチ4の係合部41aに係合されている突起体8を介して左側へ摺動される。扉が更に左へ移動されて図8(b)のごとく左側の係止溝16bに達すると、ラッチ4は、突起体8が係合部41aから抜け出すときの反力により軸部43を支点として時計回りへ回転しながら、突起46が直線溝14aから係止溝14bに係合して待機姿勢に切り換えられる。なお、この過程では付勢手段3に付勢力が蓄積される。この状態はラッチ4が待機姿勢にある限り保たれる。以上の姿勢切換において、この構造では、扉が急激に摺動操作され、それに伴ってスライダー2Aも急速に摺動されたような場合、ケース側の対応する端部13aに対し延長部3bである緩衝部が当接し、その緩衝部の衝撃吸入作用によりスライダー2Aに加わる衝撃を緩和することによりラッチ4の誤作動(突起46が係止溝16bから直線溝16aに移行する)の虞を防止できる。

0046

(変形例1)図10(a)と(b)は上記ラッチのうち、当接部の当接面形状を変更した2例を示している。この説明では、上記形態と同じ箇所に同一符号を付し変更点だけを明らかにする。同(a)のラッチ4では当接面41bが凸状の湾曲面41cを有している。この湾曲面41cは、当接面41bの先端を除いて、当接面を緩やかな凸面状に形成したものである。これに対し、同(b)のラッチ4では当接面41bが凹状の湾曲面41dを有している。この湾曲面41dは、当接面41bの先端を除いて、当接面を緩やかな凹面状に形成したものである。ラッチ4は、当接面41bとして、又は、当接面41bの一部としてこのような湾曲面41cや41dに形成されていると、作動部材である突起体8による突当応力ないしは切換荷重として弱い力で良好に回転されたり、回転速度も遅くしたり緩和でき、それにより課題に記載したような問題を一掃できる。

0047

(変形例2)図11は上記した第3の構成(請求項1に対応した構成例)を示したものである。この説明でも、上記形態と同じ箇所に同一符号を付し変更点だけを明らかにする。変形例2では、付勢手段3であるコイルスプリングの右端側の形状及びその取付構造と、制動手段5のシリンダー50の取付箇所及び取付構造とが変更されている。

0048

すなわち、付勢手段3であるコイルスプリングは、一方の径小端部3aが上記と同じくスライダー2Aの係合部26に係止された状態で延長部3bを突出しているが、他方の径小端部3aがケース内に設けられた凹状の係合部14Aに係止固定されている。係合部14Aは、図10の拡大図に示されるごとくケース下面11に立設された一対の突片11e同士の間を取付用挟時部とし、そこにコイルスプリング3の端部3aを押圧固定可能となっている。この係合部14Aは、ケース1に装着されるカバー15により突片11e同士の上開口を閉鎖して端部3aの抜けを阻止可能となっている。

0049

シリンダー50は、端側の首状係止溝50a及び頭部50bを有し、ケース下面11に設けられた連結部14Bに係止固定されている。連結部14Bは、図10の拡大図に示されるごとくケース下面11に立設された一対の突片11f同士の間を取付用挟時部とし、そこに係止溝50a及び頭部50bを押圧固定可能となっている。この連結部14Bは、係合部14Aと同様に、ケース1に装着されるカバー15により突片11f同士の上開口を閉鎖して係止溝50a及び頭部50bの抜けを阻止可能となっている。

0050

以上のように、本発明は、請求項で特定された要件を除いて、適宜に変更したり更に展開可能なものである。

0051

1…ケース(11は下面、12は側面、13,13aは端部、15はカバー、)
2A…スライダー(20はラッチ配置部、20aは軸孔、26は係合部)
2B…スライダー(30はラッチ配置部、30aは軸孔、36は係合部)
3…付勢手段(コイルスプリング、3aは径小端部、3bは緩衝部である延長部)
4…ラッチ(40は支持部、42は支軸、43は軸部、46は突起、48は凸部)
5…制動手段(50はシリンダー、51はピストンロッド)
6…引込ユニット
7…本体
8…突起体(作動部材)
16…ガイド部(16aは直線溝、16bは係止溝)
41…当接部(41aは係合部、41bは当接面、41cと41dは湾曲面)
A…扉(移動体)

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