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技術 ブローチ加工用のワーク保持構造

出願人 株式会社富浜精工
発明者 志村良三志村賢二
出願日 2010年12月13日 (9年6ヶ月経過) 出願番号 2010-277510
公開日 2012年7月5日 (7年11ヶ月経過) 公開番号 2012-125855
状態 特許登録済
技術分野 平削り,ブローチ,やすり,リーマ,その他
主要キーワード ガイド駒 ネジ通し穴 剛性筐体 作業開口 ブローチング 低反発ゴム ボルト通し穴 スライド穴
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2012年7月5日)のものです。
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図面 (9)

課題

従来のブローチ刃だけ(あるいはブローチ刃支持案内部)揺れてしまい、その間にあるワークの寸法が定まりにくいという問題を解消し、前記ワークを保持するベース部分の構造をも柔構造として、ブローチ刃とワークとが常に密着できるようにしたブローチ加工用のワーク保持構造を提供することを目的としている。

解決手段

この発明のブローチ加工用のワーク保持構造は、ブローチ刃を切削動作させるブローチ駆動部と、このブローチ駆動部と前記ブローチ刃を連結するフロート機構部と、前記フロート機構部に連結されたブローチ刃支持案内部とからなり、前記フロート機構部に連結されたブローチ刃支持案内部をフロート支持機構により柔構造にて支持し、ワークがブローチ刃とともに自在に移動するように保持してなることを特徴とする。

概要

背景

(1)従来のブローチ加工用のブローチ刃支持構造は、上下方向にブローチ刃を動作させるブローチ盤においてはブローチ刃の両端を固定するのが主流であった。
また、ブローチ刃を横動作させるブローチ装置においてはブローチ刃の一方の端を引き動作部に固定しその一方の端をフリー状態としてなるものであった。
(2)従来のブローチング装置において加工される物(以下「ワーク」という)を支持する構造は、ブローチ刃ガイド溝と1本通しのネジ通し穴とを有するガイド駒を、該ネジ通し穴にボルトを通しこのボルトを装置側のネジ穴螺合してガイド駒を締め付け固定するというものであった。

(1)上述した従来技術のうちブローチ刃の両端ないし一方の端を固定するブローチ刃の支持構造は、固定されたガイド溝の中心にブローチ刃の中心を合わせるという難しい操作をしなければならない。また切削動作中にブローチ刃とガイド溝の中心に僅かな狂いが生じることが多く、その場合にはブローチ刃とブローチ刃ガイド溝の密着性を正確に維持し続けることができ難くなり、ブローチ刃の真直ぐ度に狂いが生じ高加工精度が得られない、ブローチ刃が反った状態での切削加工となって不正常な力が刃先部分掛り刃物寿命が短くなるという欠点を有するものであった。
(2)上述した従来技術のうちのガイド駒を単にボルトで固定する位置調節が行えないものであるため、キー溝の深さが異なるブローチ刃の使用においてはその都度ブローチ刃を交換と合せてガイド駒も交換しなければならず、作業性が悪いという欠点を有するものであった。
また、ブローチ刃とブローチ刃ガイド溝の密着性が悪い場合はそれを調節できないために、高加工精度が得られない、ブローチ刃が反った状態での切削加工となって不正常な力が刃先部分に掛り刃物寿命が短くなるという欠点を有するものであった。

そこで本発明者等は、特願2005−245256(特開2007−54927号公報、特許文献1参照)において、ブローチ刃を切削動作させるブローチ駆動部と、このブローチ駆動部と前記ブローチ刃を連結するフロート機構部と、前記ブローチ刃をワークの切削部位支持案内する該ブローチ刃のブローチ刃ガイド溝を有するブローチ刃支持案内部とからなり、前記フロート機構部において該フロート機構部に連結された前記ブローチ刃の連結部分が該ブローチ刃の中心が前記ブローチ刃ガイド溝の中心に合うように自在に移動するように支持したブローチ刃の支持構造を提案している。

概要

従来のブローチ刃だけ(あるいはブローチ刃支持案内部)揺れてしまい、その間にあるワークの寸法が定まりにくいという問題を解消し、前記ワークを保持するベース部分の構造をも柔構造として、ブローチ刃とワークとが常に密着できるようにしたブローチ加工用のワーク保持構造を提供することを目的としている。この発明のブローチ加工用のワーク保持構造は、ブローチ刃を切削動作させるブローチ駆動部と、このブローチ駆動部と前記ブローチ刃を連結するフロート機構部と、前記フロート機構部に連結されたブローチ刃支持案内部とからなり、前記フロート機構部に連結されたブローチ刃支持案内部をフロート支持機構により柔構造にて支持し、ワークがブローチ刃とともに自在に移動するように保持してなることを特徴とする。

目的

本発明は以上のような従来のブローチ刃だけ(あるいはブローチ刃支持案内部)揺れてしまい、その間にあるワークの寸法が定まりにくいという従来技術の問題を解消し、前記ワークを保持するベース部分の構造をも柔構造として、ブローチ刃とワークとが常に密着できるようにしたブローチ加工用のワーク保持構造を提供することを目的としている。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

ブローチ刃切削動作させるブローチ駆動部と、このブローチ駆動部と前記ブローチ刃を連結するフロート機構部と、前記フロート機構部に連結されたブローチ刃支持案内部とからなり、前記フロート機構部に連結されたブローチ刃支持案内部をフロート支持機構により柔構造にて支持し、ワークがブローチ刃とともに自在に移動するように保持してなることを特徴とするブローチ加工用のワーク保持構造

請求項2

前記ブローチ刃が、切削凹部端部の切削方向との角度を、切削主抵抗および切削切粉巻上げによる揚力との調整によって、前記ブローチ刃の切削動作に応じた切削抵抗が下向きにかかるようにされていることを特徴とする請求項1に記載のブローチ加工用のワーク保持構造。

請求項3

前記フロート支持機構により柔構造にて支持されたブローチ刃支持案内部が、その自重により下向きの負荷を受け、他方、前記ブローチ刃の切削主抵抗が下向きにかかるため、切削動作中にブローチ刃とワークとが密着するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のブローチ加工用のワーク保持構造。

請求項4

前記フロート支持機構により柔構造にて支持されたブローチ刃支持案内部が、前記ブローチ駆動部と前記ブローチ刃を連結するフロート機構部に一体的に保持されていることを特徴とする請求項1に記載のブローチ加工用のワーク保持構造。

請求項5

前記フロート支持機構により柔構造にて支持されたブローチ刃支持案内部が、前記ブローチ駆動部と前記ブローチ刃を連結するフロート機構部と別に、柔構造にて保持されていることを特徴とする請求項1に記載のブローチ加工用のワーク保持構造。

技術分野

0001

本発明は、内径キー溝加工スプライン異型穴等のブローチング加工を行うブローチ加工用のワーク保持構造に関する。

背景技術

0002

(1)従来のブローチ加工用のブローチ刃支持構造は、上下方向にブローチ刃を動作させるブローチ盤においてはブローチ刃の両端を固定するのが主流であった。
また、ブローチ刃を横動作させるブローチ装置においてはブローチ刃の一方の端を引き動作部に固定しその一方の端をフリー状態としてなるものであった。
(2)従来のブローチング装置において加工される物(以下「ワーク」という)を支持する構造は、ブローチ刃ガイド溝と1本通しのネジ通し穴とを有するガイド駒を、該ネジ通し穴にボルトを通しこのボルトを装置側のネジ穴螺合してガイド駒を締め付け固定するというものであった。

0003

(1)上述した従来技術のうちブローチ刃の両端ないし一方の端を固定するブローチ刃の支持構造は、固定されたガイド溝の中心にブローチ刃の中心を合わせるという難しい操作をしなければならない。また切削動作中にブローチ刃とガイド溝の中心に僅かな狂いが生じることが多く、その場合にはブローチ刃とブローチ刃ガイド溝の密着性を正確に維持し続けることができ難くなり、ブローチ刃の真直ぐ度に狂いが生じ高加工精度が得られない、ブローチ刃が反った状態での切削加工となって不正常な力が刃先部分掛り刃物寿命が短くなるという欠点を有するものであった。
(2)上述した従来技術のうちのガイド駒を単にボルトで固定する位置調節が行えないものであるため、キー溝の深さが異なるブローチ刃の使用においてはその都度ブローチ刃を交換と合せてガイド駒も交換しなければならず、作業性が悪いという欠点を有するものであった。
また、ブローチ刃とブローチ刃ガイド溝の密着性が悪い場合はそれを調節できないために、高加工精度が得られない、ブローチ刃が反った状態での切削加工となって不正常な力が刃先部分に掛り刃物寿命が短くなるという欠点を有するものであった。

0004

そこで本発明者等は、特願2005−245256(特開2007−54927号公報、特許文献1参照)において、ブローチ刃を切削動作させるブローチ駆動部と、このブローチ駆動部と前記ブローチ刃を連結するフロート機構部と、前記ブローチ刃をワークの切削部位支持案内する該ブローチ刃のブローチ刃ガイド溝を有するブローチ刃支持案内部とからなり、前記フロート機構部において該フロート機構部に連結された前記ブローチ刃の連結部分が該ブローチ刃の中心が前記ブローチ刃ガイド溝の中心に合うように自在に移動するように支持したブローチ刃の支持構造を提案している。

先行技術

0005

特開2007−54927号公報

発明が解決しようとする課題

0006

ところが、前記従来のブローチ加工用のワーク保持構造は、図4に示すようにワーク101を保持するベース部分102は鋳物製等からなる固定式剛性筐体を使用するものであった。
すなわち、前記ベース部分102の剛性が高いため、ブローチ刃103だけ(あるいはブローチ刃支持案内部104)揺れてしまうため、その間にあるワーク101の寸法が定まりにくいという問題があった。

0007

また、特願2005−245256(特開2007−54927号公報、特許文献1参照)のように、ブローチ刃の押付けられ密着動作に伴ってフロート機構部に連結されているブローチ刃の根元が移動して、ブローチ刃の中心とブローチ刃ガイド溝の中心が常に一致させられ、常にブローチ刃とブローチ刃ガイド溝が密着して最適な状態で高加工精度の切削加工が行われることを目指しても、前記剛性筐体に取り付けられたワークに対してブローチ刃が正確に密着するようにすることは至難の業であった。

0008

本発明は以上のような従来のブローチ刃だけ(あるいはブローチ刃支持案内部)揺れてしまい、その間にあるワークの寸法が定まりにくいという従来技術の問題を解消し、前記ワークを保持するベース部分の構造をも柔構造として、ブローチ刃とワークとが常に密着できるようにしたブローチ加工用のワーク保持構造を提供することを目的としている。

0009

また本発明の他の目的は、ブローチ刃の中心とワークの保持構造に取り付けられたワークの中心が常に合うようにできるとともに、形成するキー溝の深さが異なるブローチ刃の使用においてもブローチ刃の交換のみでガイド駒の交換を行わないため、作業性を大幅に向上させることができるブローチ加工用のワーク保持構造を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0010

上記目的を達成するために、本発明は次に述べる構成をしている。
<請求項1記載の発明>
この発明のブローチ加工用のワーク保持構造は、ブローチ刃を切削動作させるブローチ駆動部と、このブローチ駆動部と前記ブローチ刃を連結するフロート機構部と、前記フロート機構部に連結されたブローチ刃支持案内部とからなり、
前記フロート機構部に連結されたブローチ刃支持案内部をフロート支持機構により柔構造にて支持し、ワークがブローチ刃とともに自在に移動するように保持してなることを特徴とするものである。
<請求項2記載の発明>
前記請求項1に記載のブローチ加工用のワーク保持構造において、前記ブローチ刃が、切削凹部端部の切削方向との角度を、切削主抵抗および切削切粉巻上げによる揚力との調整によって、前記ブローチ刃の切削動作に応じた切削抵抗が下向きにかかるようにされていることをも特徴とするものである。
<請求項3記載の発明>
前記請求項1に記載のブローチ加工用のワーク保持構造において、前記フロート支持機構により柔構造にて支持されたブローチ刃支持案内部が、その自重により下向きの負荷を受け、他方、前記ブローチ刃の切削主抵抗が下向きにかかるため、切削動作中にワークとブローチ刃とが無理なく密着するようにしたことをも特徴とするものである。
<請求項4記載の発明>
前記請求項1に記載のブローチ加工用のワーク保持構造において、前記フロート支持機構により柔構造にて支持されたブローチ刃支持案内部が、前記ブローチ駆動部と前記ブローチ刃を連結するフロート機構部に一体的に保持されていることをも特徴とするものである。
<請求項5記載の発明>
前記請求項1に記載のブローチ加工用のワーク保持構造において、前記フロート支持機構により柔構造にて支持されたブローチ刃支持案内部が、前記ブローチ駆動部と前記ブローチ刃を連結するフロート機構部と別に、柔構造にて保持されていることをも特徴とするものである。

発明の効果

0011

以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<請求項1記載の発明の効果>
ブローチ刃を切削動作させるブローチ駆動部と、このブローチ駆動部と前記ブローチ刃を連結するフロート機構部と、前記フロート機構部に連結されたブローチ刃支持案内部とからなり、
前記フロート機構部に連結されたブローチ刃支持案内部をフロート支持機構により柔構造にて支持し、ワークがブローチ刃とともに柔軟に移動するように保持してなるブローチ加工用のワーク保持構造を採用しているので、
ワークをセットし切削動作を開始すると、前記フロート機構部に連結されたブローチ刃支持案内部をフロート支持機構により柔構造にて支持しているため、ワークがブローチ刃とともに自在に移動して常にブローチ刃とワークの最適な密着性が得られ、最適な状態で高加工精度の切削加工が行われるという効果を得ることができる。
これにより、高精度加工を常に容易に実現するとともに、ブローチ刃とワークへの不正常な負荷の無い切削動作を実現するので、刃物の寿命を長くすることができるという効果を得ることができる。

0012

<請求項2記載の発明の効果>
前記請求項1に記載のブローチ加工用のワーク保持構造において、前記ブローチ刃が、切削凹部端部の切削方向との角度を、切削主抵抗および切削切粉の巻上げによる揚力との調整によって、前記ブローチ刃の切削動作に応じた切削抵抗が下向きにかかるようにされている。
すなわち、従来技術においては、切粉巻上げによる揚力の観念は重要視されておらず、切削主抵抗を以下に小さくしてブローチ刃の切れ味を良くするか、ブローチ刃の直進性を上げるかが主要な課題とされていた。
これに対して本請求項では切粉を巻き上げる上向きの力(揚力:βZ)と切削抵抗(Z)を管理し、下向きに作用する切削主抵抗のαZをブローチ刃とブローチ刃支持案内部、さらにはワークまでをも密着させる力として利用することを特徴とするものであって、常にブローチ刃とブローチ刃支持案内部、ひいてはワークの最適な密着性が得られ、最適な状態で高加工精度の切削加工が行われるという効果を得ることができる。

0013

<請求項3記載の発明の効果>
前記請求項1に記載のブローチ加工用のワーク保持構造において、前記フロート支持機構により柔構造にて支持されたブローチ刃支持案内部が、その自重により下向きの負荷を受け、他方、前記ブローチ刃の切削主抵抗が下向きにかかるため、切削動作中におけるブローチ刃とワークの最適な密着性が得られ、最適な状態で高加工精度の切削加工が行われるという効果を得ることができる。

0014

<請求項4記載の発明の効果>
前記請求項1記載の発明の構成において、前記フロート支持機構により柔構造にて支持されたブローチ刃支持案内部が、前記ブローチ駆動部と前記ブローチ刃を連結するフロート機構部に一体的に保持されているブローチ加工用のワーク保持構造を採用しているので、
前記請求項1記載の発明の効果と同様な効果を得るとともに、ブローチ刃とワークとを同期させて保持しやすいという効果を得ることができる。

0015

<請求項5記載の発明の効果>
前記請求項1記載の発明の構成において、前記フロート支持機構により柔構造にて支持されたブローチ刃支持案内部が、前記ブローチ駆動部と前記ブローチ刃を連結するフロート機構部と別に、柔構造にて保持されているブローチ加工用のワーク保持構造を採用しているので、
前記請求項1記載の発明の効果と同様な効果を得るとともに、形成するキー溝の深さが異なるブローチ刃の使用においてもガイド駒の交換のみでブローチ刃の交換を行わないので作業性を向上させるという効果をえることができる。

図面の簡単な説明

0016

本発明を実施するための1実施例のブローチ加工用のワーク保持構造の全体図である。
その加工部の断面図である。
フロート機構部の組立分解斜視図である。
ブローチ刃支持案内部の組立分解斜視図である。
本発明のブローチ加工用のワーク保持構造の概略説明図である。
従来のブローチ加工用のワーク保持構造の概略説明図である。
この発明におけるブローチ刃によって生じる切削抵抗の説明図である。
従来技術におけるブローチ刃によって生じる切削抵抗の説明図である。

実施例

0017

以下、この発明のブローチ加工用のワーク保持構造を実施するための形態により、図面に基いて詳細に説明する。
図1および図2に示す本発明を実施するための第1の実施の形態において、11はブローチ加工装置であってこのブローチ加工装置11は、既存の旋盤装置12のチャック部13に挟持固定するナット14と、このナット駒14に螺合されて該ナット駒14の回転により直進動作をする回りを阻止する回り止め溝(図示せず)が全長渡り形成されてなるネジ棒体からなるブローチ刃15を切削駆動させるブローチ駆動部16と、このブローチ駆動部16の回り止め溝に嵌って該ブローチ駆動部16が回るのを阻止し直進動作をさせる嵌り突起17を有する旋盤装置12に固定される回り止め部18と、ブローチ刃15が支持されワークの切削加工を行う加工部19とからなっている。ブローチ駆動部16は旋盤装置12に付属の案内部20に通されている。
加工部19は、旋盤装置12に柔構造で保持され、かつブローチ駆動部16が通されて作業開口部21を有する筐体22と、この筐体22の前部に設けられたブローチ刃支持案内部23と、ブローチ駆動部16に取り付けられたブローチ刃15を連結するフロート機構部46とからなっている。
そして本実施例においては、前記筐体22に設けられたブローチ刃支持案内部23は、前記ブローチ刃15を連結するフロート機構部46と一体的に保持されている。

0018

そして、前記ブローチ刃支持案内部23は、旋盤装置12に柔構造で保持された筐体22の前部に固定される円盤形態のベース板24と、このベース板24に上下にスライド可能にボルト25とナット26により締め付け固定される四角体のスライド板27と、このスライド板27にボルト25とナット26により非可動に固定されるガイド駒37とからなっている。
前記ベース板24は円盤形態のベース板本体34の周縁側には、前記筐体22に該ベース板24をボルト28により固定するためのネジ通し穴29が複数箇所設けられ、中央にはブローチ刃15を通すための刃通し孔30があけられ、スライド板24が嵌り所定のスライドを支持案内するためのスライド支持溝31が形成され、ボルト25が通され且つ緩めた状態で上下にスライドさせることができる形態のネジ通しスライド穴32a、32bが左右に設けられ、スライド溝支持溝21の両外側には目盛23a、23bが設けられてなる構成となっている。

0019

スライド板27は、四角体形態のスライド板本体35と、このスライド板本体35の背部に形成されたスライド支持溝31に嵌る突出部36と、スライド板本体35に中央にあけられたガイド駒37が嵌るガイド駒嵌り孔38と、該ガイド駒嵌り孔38の左右にあけられたボルト25が通されるボルト通し穴39a、39bと、スライド板本体35の左右側部に設けられたガイド駒嵌り孔38に嵌められたガイド駒37の中心位置を示す目盛33a、33bに合わせる罫書き形成された基準線45とからなっている。
ガイド駒37は、上部がカットされた円盤形態のガイド駒本体40と、このガイド駒本体40の背部に突出形成されたガイド駒嵌り孔38に嵌るスライド板嵌り部43と、ガイド駒本体40の中央から前方に突出したガイドレール41と、ガイド駒本体40、スライド板嵌り部43およびガイドレール41を貫通するように形成されたブローチ刃15が嵌り支持案内されるブローチ刃ガイド溝42と、ボルト25が通されるネジ通し穴44a、44bとからなっていて、ベース板24、スライド板27およびガイド駒37とでブローチ刃の支持構造Aを形成している。
前記旋盤装置12に柔構造で保持された筐体22前面に固定されたベース板24に、スライド板27およびガイド駒37を固定する。必要に応じてボルト25を緩めてスライド板27およびガイド駒37をスライドさせて固定位置を調節する。

0020

前記フロート機構部46は、ブリーチ駆動部16の先端に螺刻されたネジ穴51に羅合されるボルト47、該ボルト47の反対側にあけられたフロート室48、本体外周前方に羅合された雄ネジ部49とからなるフロート本体50と、フロート室48に収納されるブローチ刃15の根元先端に設けられたボルト52を羅合するネジ穴53を有する円形塊形態のフロート駒54と、一方を開口し該開口側の内側に雄ネジ部49に羅合する雌ネジ部55を設け、中央にブローチ刃15を通す通し穴55を設けてなるフロート本体50の前部を塞ぎフロート室48にフロート駒54を閉じ込めフロートカバー57とからなっている。
実施例ではフロート駒54の直径は21mm、フロート室48の直径は25mmであり、フロート駒54の水平スライドできる規制範囲は中心から1.5mmとしている。
以上の構成により、ブローチ刃15の中心をフロート機構46で水平移動のみを可能とし、ブローチ刃ガイド溝42と一体化されているスライド板27を上下させることでブローチ刃15の中心とブローチ刃ガイド溝42の中心を簡単に合わせることができる。

0021

そして切削時、ブローチ刃15にはスラスト方向にワーク60を押し付けている力の反力と、キー溝上面を切削しているために起こるブローチ刃ガイド溝42上面にブリーチ刃15の下面が押し付けられる力が同時に働く。
しかしながら、本発明においては図5に示すように、前記旋盤装置12に保持された筐体22の前部に設けられたブローチ刃支持案内部23は柔構造を備えており、したがって、この切削時の力に逆らわずにブローチ刃15とブローチ刃ガイド溝42を正確に密着させ続ける機構を実現している。
前記柔構造を実現するため、前記筐体2の素材として剛性に富む鋳造品以外のものから選択し、かつその肉厚を柔構造にふさわしい寸法にすることが必要である。もちろん、そのような柔構造が実現されるのであれば、素材の種類や肉厚はブローチ刃15との関係において適宜決定することが可能である。

0022

従来のブローチ加工用のブローチ支持機構においては、切削主抵抗(理論)Zの制御が重要とされていた。すなわち、図8に示すように、ブローチ刃15のJ字状の切削凹部端部15aにおける切削方向との角度が小さく、したがって切削抵抗および切削切粉巻上げによる揚力βZが切削主抵抗αZに対して非常に大きいため、切削抵抗γZは上向きに作用するのである。
本発明においては、切削抵抗γZは負の方向に作用するので、ブローチ刃15とブローチ刃ガイド溝42の無理のない密着を利用した高精度の切削を行うことができるのである。
図7に示すように、βZ:切削抵抗および切削切粉巻上げによる揚力とし、αZ:刃形状による実際の主抵抗の向きとすると、下記のようになる。
Z=βZ+αZ−γZ
したがって、切削主抵抗の向きは真横でほぼγZ=0度となり、切削抵抗が大きいほど負の方向に力がかかることとなる。
ちなみに、前記ブローチ刃15においてJ字状の切削凹部端部15aの切削方向との角度を約78°とし、切削抵抗および切削切粉巻上げによる揚力βZによって、前記ブローチ刃15の切削動作に応じた切削抵抗γZが下向きにかかるようになっている。
そして、前記フロート支持機構61により柔構造にて支持されたブローチ刃支持案内部23が、その自重により下向きの負荷を受け、他方、前記ブローチ刃15の切削抵抗γZが上述のように下向きにかかるため、切削動作中にワーク60とブローチ刃15とが無理なく密着するようになり、大幅な精度向上が図れるようになるのである。
無論、前記切削凹部端部15aの切削方向との角度は約78°に限られるものではなく、前記ブローチ刃15の切削抵抗が下向きに作用し、ワークに対して大きな衝撃・振動を与えることのないような角度であればよく、そのような角度はブローチ刃15やブローチ刃支持案内部23等のそれぞれの素材の柔軟性(剛性)、肉厚や幅方向の寸法、ワーク素材性質や形状等に応じて適宜決定することができる。
図示したように、前記フロート機構部46はブローチ刃の支持構造Bを形成している。
さらに、ブローチ刃の支持構造Aとブローチ刃の支持構造Bとでブローチ刃の支持構造Cを形成している。

0023

本発明においては、前記旋盤装置12に柔構造で保持された筐体22の構造としては、前記筐体22を前記旋盤装置12上に低反発ゴム振動吸収装置等のフロート支持機構61を介して取り付ける構造を採用しても良い。

0024

本発明においては、フロート室をブローチ駆動部に一体的に形成されてなる形態、あわせてフロートカバーを螺合取り付けするネジ部を設けてなる形態であってもよい。
また、フロート室がフロート本体やブローチ駆動部とフロートカバーの間に形成されるような形態であってもよい。
さらに、フロート本体やブローチ駆動部に縦溝形態の掛かり部を設け、この掛かり部にフロート駒を嵌め込むフロートカバーを使用しない形態のものもよい。

0025

本発明のブローチ加工用のワーク保持構造は、ブローチ加工装置を製造する産業、その他で利用される。

0026

A、B、C:ブローチ刃の支持構造
11ブローチ加工装置
12旋盤装置
13チャック部
14ナット駒
15 ブローチ刃
15a切削凹部端部
16ブローチ駆動部
17 嵌り突起
18 回り止め部
19 加工部
20 案内部
21作業開口部
22筐体
23 ブローチ刃支持案内部
23a、23b目盛
24ベース板
25ボルト
26 ナット
27スライド板
28 ボルト
29ネジ通し穴
30 刃通し孔
31スライド支持溝
32a、32bネジ通しスライド穴
33a、33b 目盛
35 スライド板本体
36 突出部
37ガイド駒
38 ガイド駒嵌り孔
39a、39bボルト通し穴
40 ガイド駒本体
41ガイドレール
42ブローチ刃ガイド溝
43 スライド板嵌り部
44a、44b ネジ通し穴
45基準線
46フロート機構部
47 ボルト
48フロート室
49雄ネジ部
50フロート本体
51ネジ穴
52 ボルト
53 ネジ穴
54フロート駒
55雌ネジ部
56通し穴
57フロートカバー
60 ワーク
61 フロート支持機構

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