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課題

ウマまたは他の動物における消化管潰瘍を効果的に治療および/または予防するための、新規栄養補助食品および栄養補助およびそれを製造かつ投与する方法を提供する。

解決手段

30の内壁ライニングする腸粘膜強化する極性脂質サプリメント、栄養補助食品と共に摂取された食料が胃を通過するのを遅くする可溶性繊維及び消化管壁完全性を高めるニュートリシンを含む栄養補助食品とする。

概要

背景

競技における消化管潰瘍発生率は、1920年の約20%から、ここ10年間には約90%以上に最も急激に上昇している。競走馬において、例えば、競走馬個体群の97%もが消化管潰瘍を有すると報告されており、消化管潰瘍を有するショウ用の馬のパーセンテージはほんのわずかに遅れをとっている。競技馬の子ウマでさえ、この症状で苦しんでおり、競技馬の子ウマの約60%が消化管潰瘍を有する。レジャー用の馬はショウ用の馬よりも消化管潰瘍の発生率が低いが、レジャー用の馬を含むウマ個体群のすべてのセグメントに関して、ここ20年での消化管潰瘍の発生率の増加は著しい。

ウマのランダムな断面(random cross-section)の最近の科学的研究から、ウマの約55%が胃潰瘍を患い、40%が結腸潰瘍を患っていることが示された。胃潰瘍および結腸潰瘍の発生率は同一ではなく、それは、一部のウマは胃潰瘍のみを患い、他のウマは結腸潰瘍のみを患っていることを意味する。しかしながら、結腸潰瘍を患っているウマの大部分は胃潰瘍も患っており、全体としてウマ個体群の30%未満が胃潰瘍も結腸潰瘍も患っていない。上述のように、ショウ用の馬および競走馬の消化管潰瘍の発生率は、一般的な馬個体群のこれらの統計よりもかなり高い。

ヒトおよび他の動物の場合と同様に、ウマにおける消化管潰瘍の直接的な原因は過剰な胃酸であると思われる。過剰な胃酸は、の保護表層を通って侵食し、胃の内面に損傷を与え、その結果胃潰瘍が生じる。ヒトにおいて、胃潰瘍の発症における主要な因子は、ヘリコバクターピロリ細菌であると考えられている。しかしながら、ヘリコバクター・ピロリ細菌はウマの胃から単離されておらず、したがって、ウマにおける消化管潰瘍の発症における因子であるとは考えられない。

ウマにおける消化管潰瘍の高い発生率の一因となる1つの因子は、ウマの消化管いくらか特有解剖学的構造である。ウマは単胃の(胃が1つの)動物であり、ウマは後腸発酵動物でもあり、馬が比較的小さな胃および小腸(総称して前腸と呼ばれる)、および比較的大きな結腸(総称して後腸と呼ばれる)を有することを意味している。ウマの前腸の相対体積は、消化管の総体積に対して約35〜40%である。比較すると、ブタの前腸の相対体積は、消化管の総体積に対して60〜65%であり、雌ウシなどの反芻動物の前腸の相対体積は、消化管の総体積に対して85〜90%である。

ウマの前腸は比較的小さいが、胃はさらに小さく、前腸の容積のわずか約4分の1であり、したがって消化管の総容積の約9%である。胃によって表される消化管の低いパーセンテージを考慮して、ウマの胃は準備用チャンバ(preparatory chamber)と呼ばれる。この比較的小さな胃のサイズの主要な結果は、ウマの胃を通るの通過速度が比較的速く、消化プロセスが行われるのに比較的短い時間しか残されないことである。さらに、小さな餌粒子はウマの前腸をよりいっそう速く通過し、かかる小さな粒子がウマの胃を通過する時間では、適切な消化が行われない可能性がある。

ヒトおよび他の大部分の動物の場合には、摂食に応じて、胃で胃酸が分泌される。それと対照的に、ウマは少量ずつ食べる家畜(trickle feeder)として千年間にわたり発達し(1日の大部分の間ずっと、ほとんど絶えずゆっくり摂食している)、ウマの消化器系はかかる食餌適合されており、胃液が連続的に生成され、かつ肝臓から前腸に胆汁が分泌される。このように、ウマの胃は、ウマが摂食していようと、そうでなかろうと、1日中ほとんど絶えず胃酸を生成する酸ポンプであるとみなすことができる。

胃の内壁は、極性脂質を含有する脂肪層である腸粘膜表層によって保護されている。ウマの胃に食物が含まれていない場合、胃酸は胃の内壁をライニングする腸粘膜に働き、腸表層の細胞酸化し、それらを燃焼する。燃焼されたこれらの腸表層細胞は脱落し、消化器系を通過した結果、腸壁が胃酸にさらされ、胃潰瘍が形成される。この症状は、ウマ胃潰瘍症候群(「EGUS」)として知られている。

さらに、タンパク質および脂質が持続的に過酸化および酸化した結果、フリーラジカルが生じる。超粘膜における極性脂質を含有する脂肪細胞が酸化され、燃焼されるにしたがって、フリーラジカルが生成される。これらのフリーラジカルは筋組織破壊し、ウマの能力に悪影響を及ぼすことが示されている。このように、消化管潰瘍が競技馬にかなりの有害作用を及ぼし、競技馬が本来の可能性を達成するのを妨げ得ることは当業者には容易に理解される。

ヒトの場合には、デンプンを糖に分解する酵素アミラーゼをヒトの唾液が含有することから、唾液の生成および摂取された食料とのその混合によって、消化プロセスが開始される。ウマの唾液は、アミラーゼ、または消化プロセスを開始することができる他の酵素を含有しない。しかしながら、ウマの唾液は、ウマの胃内に含有される胃酸を中和するのを助ける緩衝剤を含有する。

ウマの消化管の他の固有の特徴は、後腸に大きな微生物集団が存在することである。これらの微生物は、消化プロセスおよび摂取された餌の残留物の発酵を担い、飼い葉中に存在するセルロースを利用する能力を有する。その中に含まれる多くのひだを有する後腸の解剖学的構造から、摂取された餌が前腸を通過する速度と比較して、摂取された餌は比較的ゆっくりと通過する。これは、飼い葉などの粗飼い葉を消化する場合には有利であるが、不十分な粗飼料が摂取される餌に含有されている場合には、ウマは消化不良にもなりやすくなる。

ウマの消化管の特有の解剖学的構造に加えて、ウマにおける消化管潰瘍の発生率を増加させると思われる他のいくつかの因子がある。これらの因子としては、餌のやり方肉体的ストレス(1日のうち20〜30時間も馬小屋にいるストレスを含む)、およびウマに与えられる薬物が挙げられる。競技馬の場合には、消化管潰瘍の発生率も増加させ得る、更なる2つの因子は、訓練の強度および若い年齢での子ウマの訓練の開始であり、後者は特に競走馬に多い。しかしながら、これらの因子のすべては有意であるが、主な因子は、ウマ消化管の特有の生理機能および現代給餌法であり、他の因子は、上記の2つの主な因子によって本質的に生じる症状をさらに悪化させるよう作用することが本発明者らによって決定されている。

このように、ウマの消化管の特有の生理機能以外に、ウマにおける消化管潰瘍の発生率を高める主な因子は、食餌に関連し、大部分のウマの食餌が劇的に変化した結果である。比較的最近まで、多くのウマは放し飼い放牧家畜にされており、食餌は本来、飼い葉からなっていた。しかしながら、1920年代の初頭、放し飼いの機会を有する、または1日の大部分の間、干草または他の飼い葉を食べる自由さえも有するウマは減少していった。その代わりに、大部分のウマは、穀物豊富な食餌が与えられており、飼い葉は最低レベルに減少しているか、またはウマの食餌から完全に排除されている。ウマの一般的な給餌スケジュールは1日2回または3回であり、一般に、および晩に給餌し、ヒトの食餌をまねて3番目の給餌は正午である。食餌がこのように変化したために、ウマにおける消化管潰瘍の発生率は、特に競技馬(競走馬およびショウ用の馬の両方を含む)において激しく増加し、飼い葉含有率の低い食餌およびウマの消化管の性質の結果によって生じる問題を悪化させる更なるストレスも有する。

ウマが飼い葉(本質的に高繊維低栄養物質である)を食べさせられている場合、そうするように発達するため、通常、1日約16時間摂食する。放牧される場合には、ウマは早朝に摂取し始め、すっかり日が暮れるまで摂食し続け、ウマは、その小さな胃が空にならないように少しずつ食べ、咀嚼し、飲み込み、ゆっくりと消化する。自由選択が与えられれば、ウマは、基本容量およびエネルギー必要量に加えて、必須微量ミネラルバランスを提供する、草、液果、および葉から一般になるバランスのとれた食事を探し、見つけるだろう。一定の咀嚼によって、胃酸を中和する唾液が生成される。(唾液は、胃酸の陰イオン(「アニオン」)を打ち消す陽イオン(「カチオン」)を含有する。)
現在、大部分のウマは、一日中飼い葉を食べることができる牧草地にいるわけでもないし、馬小屋で飼い葉を給餌されているわけでもない。その代わりに、馬小屋に入れられている馬は通常、濃縮された、少量の穀物製品の食餌が与えられており、比較的少量の干し草または飼い葉がウマにとって摂取可能であり、断続的にのみ摂取可能である。競走馬および他の競技馬に関しては、その食餌は、飼い葉の食餌とあまり類似していない。競走馬は、筋肉の発達および活動レベルを最大にするために高エネルギー食餌が与えられている;この食餌は一般に、各食餌で通常、1つまたは2つのフレーク形状の最小限の干し草と共に、穀物、糖蜜栄養素、および餌用添加剤からなる。

濃縮された、少量の穀物製品の食餌は一般に、ウマに1日3回与えられ(または場合によっては、2回のみ)、ウマは一般にそれを素早く食べる。ウマに給餌した場合、かかる少量の穀物製品の食餌はそれらの胃を比較的速く通過する。この種類の食餌は濃縮されており、高品質であることから、かかる食餌を与えられたウマは、栄養的に十分な食餌を与えられていないわけではなく;逆に、「行動上(behaviorally)」十分な食餌を与えられていないのである。繊維が少なく、デンプンが豊富な食餌は、前腸で消化されないデンプンが後腸に入り、そこで、それらが急速に発酵することによって、後腸のpHレベルが急速に低下し、揮発性脂肪酸不均衡が生じる可能性を高める。このように生じる酸性環境は、後腸内でのミクロフローラ(後腸内で複雑かつ動的な生態系を形成する微生物の巨大群集)のバランスに直接的な影響を及ぼす。

かかる食事の結果は、比較的少量の緩衝唾液(buffering salvia)しかウマの胃に到達しないことである。これは、その緩衝能力が、ウマが食べている間生成される唾液の量によって主に決定されるという事実のためである。穀物製品などの濃縮食品の所定の重量に対して生成される唾液の量は、同じ重量の飼い葉によって生成されるであろう唾液の量の半分未満である。したがって、比較的短い時間を除いては、ウマが摂食した場合、そのすぐ後に、緩衝唾液なく、胃が空になるであろうことは当業者によって直ちに理解されよう。ウマの胃はかかる断続的な給餌に適応していないため、ウマの胃は常に胃酸に浸っており、その結果、胃潰瘍が生じると考えられる。

胃からの胃酸は後腸内に流れるため、ウマは結腸潰瘍、特に大腸における潰瘍、一般に右腹側結腸(right ventral colon)における潰瘍を有する可能性もある。ウマにおける結腸潰瘍の結果は、後腸に病原体およびマイコトキシンが存在するために生じる、または悪化する。これらの病原体およびマイコトキシンは、病変上にそれら自体が付着し、後腸の壁において感染を生じさせることができる。病原体およびマイコトキシンは、ウマによってそれらの餌中で消化され、餌上で増殖する真菌代謝産物である。一般に、病原体およびマイコトキシンに影響を受けやすい結腸潰瘍が存在しない限り、病原体およびマイコトキシンはウマの消化管を通過する。病原体およびマイコトキシンは、ウマにおける消化、生殖、神経、および運動競技の問題、ならびに慢性閉塞性肺疾患(「COPD」)を含む厳しい問題を起こし得る。例えば、pHの変化および酸による攻撃によって生じる結腸潰瘍部位上のコロニー形成は、マイコトキシンの血中への移行を生じさせ、最終的には、肝臓にダメージを与え、さらには腎機能不全を起こし得る。

当技術分野で用いられているウマの消化管潰瘍の問題に対する3つの解決策があるが、いずれも満足の行くものではない。公知の第1の解決策は、婉曲的に「胃潰瘍トランスニュートリエント(gastric ulcer transnutrient)」とも呼ばれる制酸薬の使用である。制酸薬(一般に、水酸化マグネシウム水酸化アルミニウムとの混合物)を投与し、胃の酸を一時的に中和する。しかしながら、制酸薬は、その問題を解決するのではなく症状を治療するものであり、制酸薬はウマの胃を速く通過し、このため制酸薬で達成される胃のpHの上昇が通常、長く続かないという事実から、相対的に効果がない。さらに、胃酸はウマによって常に生成されることから、制酸薬はウマの消化管潰瘍の治療には実質的に効果がないことは当業者によって即座に理解されよう。

公知の第2の解決策は、胃酸の生成を抑制するために投与される薬物の使用である。これらは現在、この目的に使用される3種類の薬物:ヒスタミン2型アンタゴニスト、例えばシメチジン(その登録商標TagametでGlaxoSmithKlineから市販されている)およびラニチジン(その登録商標ZantacでPfizerから、またはその登録商標UlcerguardでRanvetから市販されている)、またはプロトンポンプ阻害剤、例えばオメプラゾール(その登録商標GastrogardでAstra ABから市販されている);である。これらの薬物は3ないし4週間で胃潰瘍を治癒させるのに有効であると言われているが、非常に高価である。胃の環境の一時的な変化によって、治療中に健康が完全に回復する見込みは全くないことは当業者には明らかである。

それらは高価な上に、いくつかの不利点を有し、その最も問題なのは、それらが一旦打ち切られると、通常、消化管潰瘍がすぐさま再発し、もう1度治療が必要になることである。場合によっては、非常に費用かかるが、これらの薬物のうちの1つを用いて継続治療を指示する必要があると、獣医師が判断を下すこともある。さらに、これらの薬物のいくつかは、競走馬の場合に競技の前に控えなければならない。その他の重大な不利点は、これらの薬物は、自然なpHバランスを変化させることによって、適切な消化を妨げ、その結果、治療されたウマは最適な状態とは言えなくなることである。

第3の、かつ最も有効な公知の解決策は、現在知られている唯一の自然な解決策−静養および飼い葉の食餌である。これは、ウマを牧草地、および干し草および他の飼い葉の食餌に戻すことを意味する。それは当技術分野で知られている唯一の真の解決策であり、健康を完全に回復させる普遍的な治療法である。競技馬の場合には、それはウマの競争する能力を抑え得る;他のウマの所有者にとっては、簡単には実現できない理想的な解決策である。したがって、静養および食餌は、多くのウマおよびその所有者にとって最適な解決策ではない。

概要

ウマまたは他の動物における消化管潰瘍を効果的に治療および/または予防するための、新規栄養補助食品および栄養補助およびそれを製造かつ投与する方法を提供する。胃30の内壁をライニングする腸粘膜を強化する極性脂質サプリメント、栄養補助食品と共に摂取された食料が胃を通過するのを遅くする可溶性繊維及び消化管壁完全性を高めるニュートリシンを含む栄養補助食品とする。

目的

したがって、それがウマにおける、潜在的には、他の動物、さらにはヒトにおける消化管潰瘍を効果的に治療することが、本発明の栄養補助食品の主な目的である。消化管潰瘍を効果的に治療する効果を有することに加えて、それがかかる消化管潰瘍の予防においても有効性を示すことが本発明の栄養補助食品の関連する目的である。それが、胃潰瘍の治療および/または予防に有効であることが本発明の栄養補助食品の更なる目的であり、かつそれがさらに結腸潰瘍の治療にも有効であることが本発明の栄養補助食品の好ましい実施形態の関連する目的である。

効果

実績

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請求項1

消化管潰瘍治療および/または抑制するのに使用される栄養補助食品であって:内壁ライニングする腸粘膜強化する極性脂質サプリメント;栄養補助食品と共に摂取された食料が胃を通過するのを遅くする可溶性繊維消化管膜完全性を高めるニュートリシン;を含む栄養補助食品。

請求項2

前記極性脂質プリメンが酸化防止剤を含有する、請求項1に記載の栄養補助食品。

請求項3

前記極性脂質サプリメントがカラスムギの脂質を含有する、請求項1に記載の栄養補助食品。

請求項4

前記極性脂質サプリメントが、カラスムギ油ダイズ油オリーブ油パーム油ヒマワリ油トウモロコシ油ナタネ油、およびアマニ油からなる群から選択される少なくとも1種類の油を含む、請求項1に記載の栄養補助食品。

請求項5

前記極性脂質サプリメントがカラスムギ油を含む、請求項1に記載の栄養補助食品。

請求項6

前記カラスムギ油が、抽出プロセスのすべての相からのカラスムギ油の混合物を含む、請求項5に記載の栄養補助食品。

請求項7

前記極性脂質サプリメントがさらに、抽出プロセスの最後の相からのカラスムギ油を含み、抽出プロセスの最後の相からの前記カラスムギ油が濃く、比較的高い粘度を有する、請求項5に記載の栄養補助食品。

請求項8

前記極性脂質サプリメントが、抽出プロセスのすべての相からのカラスムギ油約20〜80重量%;抽出プロセスの最後の相からのカラスムギ油約20〜80重量%;を含む、請求項7に記載の栄養補助食品。

請求項9

前記極性脂質サプリメントが、抽出プロセスのすべての相からのカラスムギ油約62重量%;抽出プロセスの最後の相からのカラスムギ油約38重量%;を含む、請求項8に記載の栄養補助食品。

請求項10

前記極性脂質サプリメントが、カラスムギからのそれらのそれぞれの収量で生成されるブレンドにおいて前記カラスムギ油および抽出プロセスの最後の相からの前記カラスムギ油を含む、請求項7に記載の栄養補助食品。

請求項11

前記極性脂質サプリメントが、前記栄養補助食品の約29〜80重量%を構成する、請求項1に記載の栄養補助食品。

請求項12

前記極性脂質サプリメントが、前記栄養補助食品の約40〜65重量%を構成する、請求項11に記載の栄養補助食品。

請求項13

前記極性脂質サプリメントが、前記栄養補助食品の約52.5重量%を構成する、請求項12に記載の栄養補助食品。

請求項14

前記可溶性繊維が、カラスムギ、オオムギ、およびダイズからなる群から選択される少なくとも1種類の成分に由来する、請求項1に記載の栄養補助食品。

請求項15

前記可溶性繊維がカラスムギに由来する、請求項1に記載の栄養補助食品。

請求項16

前記可溶性繊維がβ−グルカンベータ−グルカン)を含む、請求項1に記載の栄養補助食品。

請求項17

前記β−グルカンがカラスムギに由来する、請求項16に記載の栄養補助食品。

請求項18

前記可溶性繊維が、前記栄養補助食品の約10〜50重量%を構成する、請求項1に記載の栄養補助食品。

請求項19

前記可溶性繊維が、前記栄養補助食品の約15〜40重量%を構成する、請求項18に記載の栄養補助食品。

請求項20

前記極性脂質サプリメントが、前記栄養補助食品の約52.5重量%を構成する、請求項19に記載の栄養補助食品。

請求項21

前記ニュートリシンが、1種または複数種界面活性剤アミノ酸を含む、請求項1に記載の栄養補助食品。

請求項22

前記の1種または複数種の界面活性剤アミノ酸がL−トレオニンを含む、請求項21に記載の栄養補助食品。

請求項23

前記L−トレオニンが、前記栄養補助食品の約1〜8重量%を構成する、請求項22に記載の栄養補助食品。

請求項24

前記L−トレオニンが、前記栄養補助食品の約2.5重量%を構成する、請求項23に記載の栄養補助食品。

請求項25

前記の1種または複数種の界面活性剤アミノ酸がL−グルタミンを含む、請求項21に記載の栄養補助食品。

請求項26

前記L−グルタミンが、前記栄養補助食品の約1〜5重量%を構成する、請求項25に記載の栄養補助食品。

請求項27

前記L−グルタミンが、前記栄養補助食品の約2重量%を構成する、請求項26に記載の栄養補助食品。

請求項28

消化管におけるマイコトキシンおよび/または病原体を吸収かつ排除するニュートリシンをさらに含む、請求項1に記載の栄養補助食品。

請求項29

消化管におけるマイコトキシンおよび/または病原体を吸収かつ排除する前記ニュートリシンが、病原性細菌吸収剤を含む、請求項28に記載の栄養補助食品。

請求項30

前記病原性細菌吸収剤が、Alltech社により商標BIOMOSとして市販されている物質を含む、請求項29に記載の栄養補助食品。

請求項31

前記病原性細菌吸収剤が、前記栄養補助食品の約2〜5重量%を構成する、請求項29に記載の栄養補助食品。

請求項32

前記病原性細菌吸収剤が、前記栄養補助食品の約2.5重量%を構成する、請求項31に記載の栄養補助食品。

請求項33

消化管におけるマイコトキシンおよび/または病原体を吸収かつ排除する前記ニュートリシンが、マイコトキシン吸収剤を含む、請求項28に記載の栄養補助食品。

請求項34

前記マイコトキシン吸収剤が、Alltech社により登録商標MYCOSORBとして市販されている物質を含む、請求項33に記載の栄養補助食品。

請求項35

前記マイコトキシン吸収剤が、前記栄養補助食品の約2〜5重量%を構成する、請求項33に記載の栄養補助食品。

請求項36

前記マイコトキシン吸収剤が、前記栄養補助食品の約2.5重量%を構成する、請求項35に記載の栄養補助食品。

請求項37

pHバランサーをさらに含む、請求項1に記載の栄養補助食品。

請求項38

前記pHバランサーが重炭酸ナトリウムを含む、請求項37に記載の栄養補助食品。

請求項39

前記pHバランサーが、前記栄養補助食品に対して、前記栄養補助食品を中性のpHにするのに十分なパーセンテージを占める、請求項37に記載の栄養補助食品。

請求項40

前記pHバランサーが、前記栄養補助食品に対して、前記栄養補助食品をpH約7にするのに十分なパーセンテージを占める、請求項39に記載の栄養補助食品。

請求項41

前記pHバランサーが、前記栄養補助食品の約2重量%を構成する、請求項39に記載の栄養補助食品。

請求項42

前記栄養補助食品の他の成分と共に運ばれる薬物をさらに含み、前記薬物の吸収値または治療値の少なくとも1つが、前記栄養補助食品と共に摂取することによって最大化される、請求項1に記載の栄養補助食品

請求項43

ウマまたは他の動物における消化管潰瘍を治療および/または抑制するのに使用される飼料サプリメントであって:カラスムギ油ベースの極性脂質サプリメント;β−グルカン(β−グルカン)可溶性繊維;消化管膜の完全性を高める界面活性剤アミノ酸ベースのニュートリシン;消化管におけるマイコトキシンおよび/または病原体を吸収するニュートリシン;および飼料サプリメントのpHをおおよそ中性のpHレベルに維持するために、飼料サプリメントにおける他の成分に添加されるpHバランサー;を含む飼料サプリメント。

請求項44

消化管潰瘍を治療および/または抑制するのに使用される栄養補助食品であって:腸粘膜が胃の内壁を保護するその能力を維持するのを助ける、胃の内壁をライニングする腸粘膜を強化する第1成分;栄養補助食品と共に摂取された食料が胃を通過するのを遅くする第2成分;胃の内壁をライニングする腸粘膜の完全性を高める第3成分;を含む栄養補助食品。

請求項45

前記第1成分が極性脂質サプリメントを含む、請求項44に記載の栄養補助食品。

請求項46

前記極性脂質サプリメントがカラスムギ油を含む、請求項45に記載の栄養補助食品。

請求項47

前記第2成分が可溶性繊維を含む、請求項44に記載の栄養補助食品。

請求項48

前記可溶性繊維がβ−グルカン(ベータ−グルカン)を含む、請求項47に記載の栄養補助食品。

請求項49

前記β−グルカンがカラスムギに由来する、請求項48に記載の栄養補助食品。

請求項50

前記第3成分が、消化管膜の完全性を高めるニュートリシンを含む、請求項44に記載の栄養補助食品。

請求項51

前記ニュートリシンが、1種または複数種の界面活性剤アミノ酸を含む、請求項50に記載の栄養補助食品。

請求項52

前記界面活性剤アミノ酸が、L−トレオニン;およびL−グルタミン;を含む、請求項51に記載の栄養補助食品。

請求項53

消化管におけるマイコトキシンおよび/または病原体を吸収かつ排除する第4成分をさらに含む、請求項44に記載の栄養補助食品。

請求項54

前記第4成分が病原性細菌吸収剤を含む、請求項53に記載の栄養補助食品。

請求項55

前記第4成分がマイコトキシン吸収剤を含む、請求項53に記載の栄養補助食品。

請求項56

前記栄養補助食品を中性のpHにするためのpHバランサーをさらに含む、請求項44に記載の栄養補助食品。

請求項57

極性脂質サプリメント;可溶性繊維;および消化管膜の完全性を高めるニュートリシン;を含む栄養補助食品。

請求項58

ウマまたは他の動物のための飼料サプリメントを製造する方法であって:極性脂質サプリメントを提供する段階;可溶性繊維を提供する段階;消化管膜の完全性を高めるニュートリシンを提供する段階;および前記極性脂質サプリメントと、前記可溶性繊維と、消化管膜の完全性を高める前記ニュートリシンを共に混合する段階;を含む方法。

請求項59

ウマまたは他の動物のための飼料サプリメントを製造する方法であって:極性脂質サプリメントを提供する段階;可溶性繊維を提供する段階;消化管膜の完全性を高めるニュートリシンを提供する段階;および消化管におけるマイコトキシンおよび/または病原体を吸収するニュートリシンを提供する段階;前記極性脂質サプリメントと、前記可溶性繊維と、消化管膜の完全性を高める前記ニュートリシンと、マイコトキシンおよび/または病原体を吸収する前記ニュートリシンとを共に混合する段階;前記極性脂質サプリメントと、前記可溶性繊維と、消化管膜の完全性を高める前記ニュートリシンと、マイコトキシンおよび/または病原体を吸収する前記ニュートリシンとの混合物にpHバランサーを添加して、飼料サプリメントのpHをおおよそ中性のpHレベルに維持する段階;を含む方法。

請求項60

ウマまたは他の動物における消化管潰瘍を治療および/または抑制するのに使用される栄養補助食品を給餌する方法であって、極性脂質サプリメント;可溶性繊維;消化管膜の完全性を高めるニュートリシン;を含む、適切なサイズの用量の栄養補助食品を調製する段階と、ウマまたは他の動物に前記栄養補助食品を日常的に投与する段階と、前記調製段階および投与段階を少なくとも1日1回繰り返す段階と、を含む方法。

請求項61

ウマまたは他の動物において薬物を投与するのに使用される、栄養補助食品を利用する方法であって、前記栄養補助食品で消化管を有効にコーティングする拡散剤として働く極性脂質サプリメント;摂取された食品が胃を通過するのを遅くするための可溶性繊維;消化管膜の完全性を高めるニュートリシン;消化管におけるマイコトキシンおよび/または病原体を吸収かつ排除するニュートリシン;を含む、適切なサイズの用量の栄養補助食品を調製する段階と、適切なサイズの用量の薬物を前記栄養補助食品に混合する段階と、ウマまたは他の動物に前記栄養補助食品を投与する段階と、を含む方法。

技術分野

0001

本発明は一般に、飼料サプリメントウマおよび他の動物における腫瘍治療、さらに詳しくは、ウマおよび他の動物における消化管潰瘍の効果的な治療および/または抑制のための新規な飼料サプリメントおよび栄養補助に関する。

背景技術

0002

競技における消化管潰瘍の発生率は、1920年の約20%から、ここ10年間には約90%以上に最も急激に上昇している。競走馬において、例えば、競走馬個体群の97%もが消化管潰瘍を有すると報告されており、消化管潰瘍を有するショウ用の馬のパーセンテージはほんのわずかに遅れをとっている。競技馬の子ウマでさえ、この症状で苦しんでおり、競技馬の子ウマの約60%が消化管潰瘍を有する。レジャー用の馬はショウ用の馬よりも消化管潰瘍の発生率が低いが、レジャー用の馬を含むウマ個体群のすべてのセグメントに関して、ここ20年での消化管潰瘍の発生率の増加は著しい。

0003

ウマのランダムな断面(random cross-section)の最近の科学的研究から、ウマの約55%が胃潰瘍を患い、40%が結腸潰瘍を患っていることが示された。胃潰瘍および結腸潰瘍の発生率は同一ではなく、それは、一部のウマは胃潰瘍のみを患い、他のウマは結腸潰瘍のみを患っていることを意味する。しかしながら、結腸潰瘍を患っているウマの大部分は胃潰瘍も患っており、全体としてウマ個体群の30%未満が胃潰瘍も結腸潰瘍も患っていない。上述のように、ショウ用の馬および競走馬の消化管潰瘍の発生率は、一般的な馬個体群のこれらの統計よりもかなり高い。

0004

ヒトおよび他の動物の場合と同様に、ウマにおける消化管潰瘍の直接的な原因は過剰な胃酸であると思われる。過剰な胃酸は、の保護表層を通って侵食し、胃の内面に損傷を与え、その結果胃潰瘍が生じる。ヒトにおいて、胃潰瘍の発症における主要な因子は、ヘリコバクターピロリ細菌であると考えられている。しかしながら、ヘリコバクター・ピロリ細菌はウマの胃から単離されておらず、したがって、ウマにおける消化管潰瘍の発症における因子であるとは考えられない。

0005

ウマにおける消化管潰瘍の高い発生率の一因となる1つの因子は、ウマの消化管いくらか特有解剖学的構造である。ウマは単胃の(胃が1つの)動物であり、ウマは後腸発酵動物でもあり、馬が比較的小さな胃および小腸(総称して前腸と呼ばれる)、および比較的大きな結腸(総称して後腸と呼ばれる)を有することを意味している。ウマの前腸の相対体積は、消化管の総体積に対して約35〜40%である。比較すると、ブタの前腸の相対体積は、消化管の総体積に対して60〜65%であり、雌ウシなどの反芻動物の前腸の相対体積は、消化管の総体積に対して85〜90%である。

0006

ウマの前腸は比較的小さいが、胃はさらに小さく、前腸の容積のわずか約4分の1であり、したがって消化管の総容積の約9%である。胃によって表される消化管の低いパーセンテージを考慮して、ウマの胃は準備用チャンバ(preparatory chamber)と呼ばれる。この比較的小さな胃のサイズの主要な結果は、ウマの胃を通るの通過速度が比較的速く、消化プロセスが行われるのに比較的短い時間しか残されないことである。さらに、小さな餌粒子はウマの前腸をよりいっそう速く通過し、かかる小さな粒子がウマの胃を通過する時間では、適切な消化が行われない可能性がある。

0007

ヒトおよび他の大部分の動物の場合には、摂食に応じて、胃で胃酸が分泌される。それと対照的に、ウマは少量ずつ食べる家畜(trickle feeder)として千年間にわたり発達し(1日の大部分の間ずっと、ほとんど絶えずゆっくり摂食している)、ウマの消化器系はかかる食餌適合されており、胃液が連続的に生成され、かつ肝臓から前腸に胆汁が分泌される。このように、ウマの胃は、ウマが摂食していようと、そうでなかろうと、1日中ほとんど絶えず胃酸を生成する酸ポンプであるとみなすことができる。

0008

胃の内壁は、極性脂質を含有する脂肪層である腸粘膜表層によって保護されている。ウマの胃に食物が含まれていない場合、胃酸は胃の内壁をライニングする腸粘膜に働き、腸表層の細胞酸化し、それらを燃焼する。燃焼されたこれらの腸表層細胞は脱落し、消化器系を通過した結果、腸壁が胃酸にさらされ、胃潰瘍が形成される。この症状は、ウマ胃潰瘍症候群(「EGUS」)として知られている。

0009

さらに、タンパク質および脂質が持続的に過酸化および酸化した結果、フリーラジカルが生じる。超粘膜における極性脂質を含有する脂肪細胞が酸化され、燃焼されるにしたがって、フリーラジカルが生成される。これらのフリーラジカルは筋組織破壊し、ウマの能力に悪影響を及ぼすことが示されている。このように、消化管潰瘍が競技馬にかなりの有害作用を及ぼし、競技馬が本来の可能性を達成するのを妨げ得ることは当業者には容易に理解される。

0010

ヒトの場合には、デンプンを糖に分解する酵素アミラーゼをヒトの唾液が含有することから、唾液の生成および摂取された食料とのその混合によって、消化プロセスが開始される。ウマの唾液は、アミラーゼ、または消化プロセスを開始することができる他の酵素を含有しない。しかしながら、ウマの唾液は、ウマの胃内に含有される胃酸を中和するのを助ける緩衝剤を含有する。

0011

ウマの消化管の他の固有の特徴は、後腸に大きな微生物集団が存在することである。これらの微生物は、消化プロセスおよび摂取された餌の残留物の発酵を担い、飼い葉中に存在するセルロースを利用する能力を有する。その中に含まれる多くのひだを有する後腸の解剖学的構造から、摂取された餌が前腸を通過する速度と比較して、摂取された餌は比較的ゆっくりと通過する。これは、飼い葉などの粗飼い葉を消化する場合には有利であるが、不十分な粗飼料が摂取される餌に含有されている場合には、ウマは消化不良にもなりやすくなる。

0012

ウマの消化管の特有の解剖学的構造に加えて、ウマにおける消化管潰瘍の発生率を増加させると思われる他のいくつかの因子がある。これらの因子としては、餌のやり方肉体的ストレス(1日のうち20〜30時間も馬小屋にいるストレスを含む)、およびウマに与えられる薬物が挙げられる。競技馬の場合には、消化管潰瘍の発生率も増加させ得る、更なる2つの因子は、訓練の強度および若い年齢での子ウマの訓練の開始であり、後者は特に競走馬に多い。しかしながら、これらの因子のすべては有意であるが、主な因子は、ウマ消化管の特有の生理機能および現代給餌法であり、他の因子は、上記の2つの主な因子によって本質的に生じる症状をさらに悪化させるよう作用することが本発明者らによって決定されている。

0013

このように、ウマの消化管の特有の生理機能以外に、ウマにおける消化管潰瘍の発生率を高める主な因子は、食餌に関連し、大部分のウマの食餌が劇的に変化した結果である。比較的最近まで、多くのウマは放し飼い放牧家畜にされており、食餌は本来、飼い葉からなっていた。しかしながら、1920年代の初頭、放し飼いの機会を有する、または1日の大部分の間、干草または他の飼い葉を食べる自由さえも有するウマは減少していった。その代わりに、大部分のウマは、穀物豊富な食餌が与えられており、飼い葉は最低レベルに減少しているか、またはウマの食餌から完全に排除されている。ウマの一般的な給餌スケジュールは1日2回または3回であり、一般に、および晩に給餌し、ヒトの食餌をまねて3番目の給餌は正午である。食餌がこのように変化したために、ウマにおける消化管潰瘍の発生率は、特に競技馬(競走馬およびショウ用の馬の両方を含む)において激しく増加し、飼い葉含有率の低い食餌およびウマの消化管の性質の結果によって生じる問題を悪化させる更なるストレスも有する。

0014

ウマが飼い葉(本質的に高繊維低栄養物質である)を食べさせられている場合、そうするように発達するため、通常、1日約16時間摂食する。放牧される場合には、ウマは早朝に摂取し始め、すっかり日が暮れるまで摂食し続け、ウマは、その小さな胃が空にならないように少しずつ食べ、咀嚼し、飲み込み、ゆっくりと消化する。自由選択が与えられれば、ウマは、基本容量およびエネルギー必要量に加えて、必須微量ミネラルバランスを提供する、草、液果、および葉から一般になるバランスのとれた食事を探し、見つけるだろう。一定の咀嚼によって、胃酸を中和する唾液が生成される。(唾液は、胃酸の陰イオン(「アニオン」)を打ち消す陽イオン(「カチオン」)を含有する。)
現在、大部分のウマは、一日中飼い葉を食べることができる牧草地にいるわけでもないし、馬小屋で飼い葉を給餌されているわけでもない。その代わりに、馬小屋に入れられている馬は通常、濃縮された、少量の穀物製品の食餌が与えられており、比較的少量の干し草または飼い葉がウマにとって摂取可能であり、断続的にのみ摂取可能である。競走馬および他の競技馬に関しては、その食餌は、飼い葉の食餌とあまり類似していない。競走馬は、筋肉の発達および活動レベルを最大にするために高エネルギー食餌が与えられている;この食餌は一般に、各食餌で通常、1つまたは2つのフレーク形状の最小限の干し草と共に、穀物、糖蜜栄養素、および餌用添加剤からなる。

0015

濃縮された、少量の穀物製品の食餌は一般に、ウマに1日3回与えられ(または場合によっては、2回のみ)、ウマは一般にそれを素早く食べる。ウマに給餌した場合、かかる少量の穀物製品の食餌はそれらの胃を比較的速く通過する。この種類の食餌は濃縮されており、高品質であることから、かかる食餌を与えられたウマは、栄養的に十分な食餌を与えられていないわけではなく;逆に、「行動上(behaviorally)」十分な食餌を与えられていないのである。繊維が少なく、デンプンが豊富な食餌は、前腸で消化されないデンプンが後腸に入り、そこで、それらが急速に発酵することによって、後腸のpHレベルが急速に低下し、揮発性脂肪酸不均衡が生じる可能性を高める。このように生じる酸性環境は、後腸内でのミクロフローラ(後腸内で複雑かつ動的な生態系を形成する微生物の巨大群集)のバランスに直接的な影響を及ぼす。

0016

かかる食事の結果は、比較的少量の緩衝唾液(buffering salvia)しかウマの胃に到達しないことである。これは、その緩衝能力が、ウマが食べている間生成される唾液の量によって主に決定されるという事実のためである。穀物製品などの濃縮食品の所定の重量に対して生成される唾液の量は、同じ重量の飼い葉によって生成されるであろう唾液の量の半分未満である。したがって、比較的短い時間を除いては、ウマが摂食した場合、そのすぐ後に、緩衝唾液なく、胃が空になるであろうことは当業者によって直ちに理解されよう。ウマの胃はかかる断続的な給餌に適応していないため、ウマの胃は常に胃酸に浸っており、その結果、胃潰瘍が生じると考えられる。

0017

胃からの胃酸は後腸内に流れるため、ウマは結腸潰瘍、特に大腸における潰瘍、一般に右腹側結腸(right ventral colon)における潰瘍を有する可能性もある。ウマにおける結腸潰瘍の結果は、後腸に病原体およびマイコトキシンが存在するために生じる、または悪化する。これらの病原体およびマイコトキシンは、病変上にそれら自体が付着し、後腸の壁において感染を生じさせることができる。病原体およびマイコトキシンは、ウマによってそれらの餌中で消化され、餌上で増殖する真菌代謝産物である。一般に、病原体およびマイコトキシンに影響を受けやすい結腸潰瘍が存在しない限り、病原体およびマイコトキシンはウマの消化管を通過する。病原体およびマイコトキシンは、ウマにおける消化、生殖、神経、および運動競技の問題、ならびに慢性閉塞性肺疾患(「COPD」)を含む厳しい問題を起こし得る。例えば、pHの変化および酸による攻撃によって生じる結腸潰瘍部位上のコロニー形成は、マイコトキシンの血中への移行を生じさせ、最終的には、肝臓にダメージを与え、さらには腎機能不全を起こし得る。

0018

当技術分野で用いられているウマの消化管潰瘍の問題に対する3つの解決策があるが、いずれも満足の行くものではない。公知の第1の解決策は、婉曲的に「胃潰瘍トランスニュートリエント(gastric ulcer transnutrient)」とも呼ばれる制酸薬の使用である。制酸薬(一般に、水酸化マグネシウム水酸化アルミニウムとの混合物)を投与し、胃の酸を一時的に中和する。しかしながら、制酸薬は、その問題を解決するのではなく症状を治療するものであり、制酸薬はウマの胃を速く通過し、このため制酸薬で達成される胃のpHの上昇が通常、長く続かないという事実から、相対的に効果がない。さらに、胃酸はウマによって常に生成されることから、制酸薬はウマの消化管潰瘍の治療には実質的に効果がないことは当業者によって即座に理解されよう。

0019

公知の第2の解決策は、胃酸の生成を抑制するために投与される薬物の使用である。これらは現在、この目的に使用される3種類の薬物:ヒスタミン2型アンタゴニスト、例えばシメチジン(その登録商標TagametでGlaxoSmithKlineから市販されている)およびラニチジン(その登録商標ZantacでPfizerから、またはその登録商標UlcerguardでRanvetから市販されている)、またはプロトンポンプ阻害剤、例えばオメプラゾール(その登録商標GastrogardでAstra ABから市販されている);である。これらの薬物は3ないし4週間で胃潰瘍を治癒させるのに有効であると言われているが、非常に高価である。胃の環境の一時的な変化によって、治療中に健康が完全に回復する見込みは全くないことは当業者には明らかである。

0020

それらは高価な上に、いくつかの不利点を有し、その最も問題なのは、それらが一旦打ち切られると、通常、消化管潰瘍がすぐさま再発し、もう1度治療が必要になることである。場合によっては、非常に費用かかるが、これらの薬物のうちの1つを用いて継続治療を指示する必要があると、獣医師が判断を下すこともある。さらに、これらの薬物のいくつかは、競走馬の場合に競技の前に控えなければならない。その他の重大な不利点は、これらの薬物は、自然なpHバランスを変化させることによって、適切な消化を妨げ、その結果、治療されたウマは最適な状態とは言えなくなることである。

0021

第3の、かつ最も有効な公知の解決策は、現在知られている唯一の自然な解決策−静養および飼い葉の食餌である。これは、ウマを牧草地、および干し草および他の飼い葉の食餌に戻すことを意味する。それは当技術分野で知られている唯一の真の解決策であり、健康を完全に回復させる普遍的な治療法である。競技馬の場合には、それはウマの競争する能力を抑え得る;他のウマの所有者にとっては、簡単には実現できない理想的な解決策である。したがって、静養および食餌は、多くのウマおよびその所有者にとって最適な解決策ではない。

発明が解決しようとする課題

0022

したがって、それがウマにおける、潜在的には、他の動物、さらにはヒトにおける消化管潰瘍を効果的に治療することが、本発明の栄養補助食品の主な目的である。消化管潰瘍を効果的に治療する効果を有することに加えて、それがかかる消化管潰瘍の予防においても有効性を示すことが本発明の栄養補助食品の関連する目的である。それが、胃潰瘍の治療および/または予防に有効であることが本発明の栄養補助食品の更なる目的であり、かつそれがさらに結腸潰瘍の治療にも有効であることが本発明の栄養補助食品の好ましい実施形態の関連する目的である。

0023

それが消化管潰瘍を治療および/予防すると同時に、食料の適切な消化を妨げないことが本発明の栄養補助食品のもう1つの目的である。それが薬物ではなく安全かつ自然な成分から完全になることが本発明の栄養補助食品の更なる目的である。それが経口投与可能であり、それによって、その投薬簡易になることが本発明の栄養補助食品の他の目的である。それがその投与をできる限り簡便にするために単一用量パッケージされることが本発明の栄養補助食品の関連する目的である。

0024

本発明の栄養補助食品は、安定性がなければならず、商業的に許容可能な貯蔵寿命を持たなければならず、使用前のその貯蔵寿命全体にわたって使用者が特別な注意払う必要もないはずである。本発明の栄養補助食品の市場へのアピールを高めるために、従来から知られている消化管潰瘍の治療方法と比較して相対的に安価であるはずであり、その結果、可能な限りの最も広い市場がもたらされる。最終的に、本発明の栄養補助食品およびその投与方法の前述の利点および目的のすべてが実質的に相対的な不利点を招くことなく達成されることもまた1つの目的である。

課題を解決するための手段

0025

上述の背景技術の不利点および制限は本発明によって克服される。本発明を用いて、消化管潰瘍を治療および/または予防するために特別に調合された新規な栄養補助食品が提供される。本発明によって教示される方法に従った、ウマまたは他の動物へのこの栄養補助食品の周期的な投与を通じて、かかるウマまたは他の動物における消化管潰瘍が有効に治療および/または予防される。当業者にはすみやかに理解されるように、本発明の栄養補助食品はその成分の合計よりもはるかに多く、成分の組み合わせは、成分のそれぞれが単独でウマまたは他の動物に与えられた場合に生み出されるであろう結果よりも実質的にさらに効果的である相乗作用的結果を生み出す。

0026

その基本形状では、本発明の栄養補助食品は、3つの目標を達成するように標的にされ、そのそれぞれは、栄養補助食品に特定の成分または成分の混合物を含有させることによって容易になる。最初の目標は、胃の内壁をライニングする腸粘膜を強化し、胃の内壁を保護する腸粘膜の能力を維持するのを助けることである。これは、更なるカチオンまたは陽イオンを生成し、胃酸中のアニオンまたは陰イオンを打ち消すことによって、腸粘膜の陽イオンの効率を高めることを含む。

0027

胃の内壁をライニングする腸粘膜を強化する本発明の栄養補助食品の成分は、極性脂質サプリメントである。好ましい実施形態において、極性脂質サプリメントは、高濃度の極性脂質および酸化防止剤を含有するカラスムギ油である。任意に、カラスムギ油の粘度を変化させるために、異なる相のカラスムギ油が使用され、それは本発明の栄養補助食品の意図される投与方法に応じて有利である。例えば、栄養補助食品をシリンジによって経口投与する場合には、栄養補助食品が、次いで消化される餌に注ぐことによって投与される場合よりも、粘性の高いカラスムギ油混合物が使用される。

0028

本発明の栄養補助食品の第2の目標は、胃を通しての栄養補助食品の投与と共に、または投与のごく近くで消化される餌の通過を遅くすることであり、それは、本来およびそれだけで、非常に有利である。この第2の目標と共に、餌が胃で留まる、増加した時間の間、胃酸は胃の内壁をライニングする腸粘膜を攻撃しないことが、餌が胃をゆっくりと通過する最も容易に理解される特典でもある。さらに、胃に長い時間、餌を留まらせることによって、餌の消化は改善され、ウマの健康のためにもなる。

0029

胃を通る餌の通過を遅くする本発明の栄養補助食品の成分は可溶性繊維である。好ましい実施形態において、カラスムギ中の可溶性繊維であるβ−グルカンベータ−グルカン)をこの成分として使用する。β−グルカンは、カラスムギの穀粒に見出されるオリゴ糖であり、乾燥させると粉末である。水にさらした場合にゼリー化作用が増加し、胃の内面上に栄養補助食品を拡散させる有利な拡散作用も有する、ゼリー化剤である。

0030

本発明の栄養補助食品の第3の目的は、胃の内壁をライニングする腸粘膜の完全性を高めることである。栄養補助食品がこの目標を達成する方法は、腸粘膜における細胞増殖の速度を増加することによる。胃の内壁をライニングする腸粘膜における細胞増殖の速度を増加することによって、本発明の栄養補助食品は腸粘膜を有効に強化し、それによって、胃の内壁を保護し続けることが可能となる。

0031

胃の内壁をライニングする腸粘膜の完全性を高める本発明の栄養補助食品の完全性は、界面活性剤アミノ酸などの1腫または複数種ニュートリシン(nutricine)である。好ましい実施形態において、L−トレオニンおよび/またはL−グルタミンがこの成分として使用される。L−トレオニンおよびL−グルタミンのどちらも、タンパク質が分解されることによって生成される、自然に産生されるアミノ酸である。

0032

本発明の栄養補助食品のこれらの3つの成分は、ウマにおける胃潰瘍によってもたらされる問題に対するバランスのとれた、多面的な解決策であることは当業者によって理解されよう。この解決策では、栄養補助食品は3通りの方法で:極性脂質を提供し、腸粘膜を強化し、かつ腸粘膜の陽イオン効率を高めることによって;餌が胃に留まる時間を増加し、それによって、胃が空になり、胃酸にさらされる時間を減らすことによって;および腸粘膜の完全性を高めることによって、胃酸から胃壁を保護する。本発明の栄養補助食品は、ヒトを含む他の動物に対して効果的な用途も有するであろうと思われる。

0033

好ましい実施形態において、本発明の栄養補助食品は、後腸(腸および結腸)におけるマイコトキシンおよび/または病原体(つまり、細菌)を吸収および排除し、その結果、結腸潰瘍が治療および/または予防される、1つまたは複数の成分も含む。使用することができる1つのかかる成分は、後腸においてマイコトキシンを吸収または吸い上げるマイコトキシン吸収性物質である。使用することができるもう1つのかかる成分は、糞便中の細菌を引き寄せ、消化器系を通過する病原性細菌吸収性物質である。

0034

マイコトキシを吸収または吸い上げる、かつ/または病原体を引き寄せ、排除する本発明の栄養補助食品の成分は、酵母(saccharomyces cerevisiae)(ビール酵母)から製造されるニュートリシンである。好ましい実施形態において、登録商標MYCOSORBでAlltech社から市販されている物質などのマイコトキシン吸収剤を使用して、結腸におけるマイコトキシンを吸収または吸い上げることができる。さらに、好ましい実施形態において、Alltech社より商標BIOMOSで市販されている物質等の病原性細菌吸収剤を使用して、病原体を引き寄せ、排除することができる。

0035

最終的に、好ましい実施形態において、本発明の栄養補助食品は、中性のpHで栄養補助食品を維持するための成分も含む。通常、上述の成分を共に混合して、本発明の栄養補助食品を製造した場合には、その混合物は酸性のpHを有するだろう。したがって、中性のpHで栄養補助食品を維持するために使用することができる物質は重炭酸ナトリウムである。

0036

本発明の栄養補助食品は、多くの方法のうちのいずれかで投与することができ、餌に添加するか、または栄養補助食品として直接与えてもよい。動物は一定用量の栄養補助食品が与えられ、好ましい実施形態では、動物の消化管において成分の最適レベルを維持するために毎日与えられることが望ましい。本発明の栄養補助食品は液体として製造することができ、その場合には、後にウマに与えられる餌にそれを添加することができる。代替方法としては、それは液体またはペーストとして製造し、栄養補助食品の投薬量を一定にするのに役立つゼラチンカプセルゲルキャップとして)に保存することができる。最終的に、用量シリンジ(dose syringe)を使用して経口投与用のペーストとして製造することができる。実際には、通常の給餌以外の時に栄養補助食品をウマに与えた場合でさえ、ウマはその味を好むため、それをごちそうとして認識する。

0037

当業者に本発明の栄養補助食品を開示すれば、この栄養補助食品がその成分の単なる合計をはるかに超えることが即座に理解されよう。極性脂質サプリメント、可溶性繊維、およびニュートリシンの組み合わせによって、成分のそれぞれが単独で使用された場合に生み出されるであろう結果の合計よりも実質的にさらに効果的である相乗作用的結果が生み出される。胃の内壁をライニングする腸粘膜を強化するための極性脂質サプリメントの有用性の他に、極性脂質サプリメントは、消化管全体を網羅するようにそれを拡散することによって、可溶性繊維およびニュートリシンの有効性を高める拡散剤(spreading agent)としても作用する。可溶性繊維は、極性脂質サプリメントおよびニュートリシンの通過を遅くし、その結果、より長い時間が与えられ、消化管へのその有益な効果が得られる。ニュートリシンは腸膜の完全性も高めるが、極性脂質サプリメントを含まない場合よりもそれを含む場合のほうがはるかに有効である。

0038

したがって、本発明は、ウマにおける、潜在的には、他の動物、さらにはヒトにおける消化管潰瘍を効果的に治療する栄養補助食品を教示することが分かる。本発明の栄養補助食品は、限定されないが、トリウシ、ブタ、ウマ、ヒツジヤギイヌ、およびネコ種を含む動物に与えることができる。消化管潰瘍を効果的に治療する効果を有することに加えて、本発明の栄養補助食品は、かかる消化管潰瘍の予防にも有効性を示す。本発明の栄養補助食品は、胃潰瘍の治療および/または予防に、結腸潰瘍の治療にも有効である。

0039

本発明の栄養補助食品は食料の適切な消化を妨げず、消化管潰瘍を治療および/または予防する。それは、薬物ではなく、安全かつ自然な成分から完全になる。本発明の栄養補助食品は経口投与可能であり、そのためその投与が簡易になる。その投与をできる限り簡便にするために、単一用量でそれをパッケージすることもできる。

0040

本発明の栄養補助食品は安定性であり、長い貯蔵寿命を有し、使用前にその貯蔵寿命全体にわたって使用者が特別な注意を払う必要がない。本発明の栄養補助食品はまた、従来から知られている食餌性消化管潰瘍の治療と比較して安価であり、その結果、その市場へのアピールが高められ、可能な限りの最も広い市場がもたらされる。最終的に、本発明の栄養補助食品およびその投与方法の前述の利点および目的のすべてが実質的に相対的な不利点を招くことなく達成される。

0041

本発明のこれらのおよび他の利点は、図面を参照すれば最も理解される。

図面の簡単な説明

0042

ウマ消化管の解剖学的構造を示すウマの略図である。

0043

本発明の栄養補助食品およびその製造方法および投与方法の説明の前に、ウマの消化器系の解剖学的構造を簡潔に説明することが有益である。図を参照すると、ウマ20の側面図が示され、ウマの消化管を概略的に図示している。ウマ20の消化管は前腸および後腸に分かれ、前腸は参照番号22によって通常示され、後腸は参照番号24によって通常示される。

0044

ウマ20の消化管はその口26で始まり、続いて食道28を通り胃30および小腸32に達し、それは共にウマ20の前腸22を構成する。ウマ20の前腸22は、ウマ20の消化管の相対容量の約35〜40%を占める。

0045

小腸32から、消化管は、盲腸34、大結腸36、直腸40において終結する小結腸38を通って伸びる。ウマ20の消化管のこれらの構成要素は共に、ウマ20の後腸24を構成する。後腸24は、ウマ20の消化管の相対容量の約60〜65%を占める。

0046

その最も簡単な実施において、本発明の栄養補助食品の好ましい実施形態は、栄養補助食品を製造するために共に混合される3種類の主要な成分を含む。これらの成分は、胃の内壁をライニングする腸粘膜を強化するための極性脂質サプリメント、胃を通る餌の通過を遅くするための可溶性繊維、および腸粘膜の完全性を高める界面活性剤アミノ酸などの1種または複数種のニュートリシンである。これらの成分のそれぞれが、その好ましい組成物代替の組成物、栄養補助食品において使用される組成物の好ましい量、栄養補助食品で使用することができる組成物の量の範囲の説明と共に、以下に別々に論述される。本発明の栄養補助食品の成分の以下の論述を通じて、本発明の栄養補助食品により達成される特典が、栄養補助食品の成分のそれぞれの個々の特典の合計よりも実質的に大きいことが当業者には容易に理解されよう。

0047

本発明の栄養補助食品の第1の主要な成分は、胃の内壁をライニングする腸粘膜を強化するための極性脂質サプリメントである。胃の胃酸中のアニオンまたは陰イオンによって、胃の内壁を保護する腸粘膜の細胞壁の完全性が損なわれる。腸粘膜の細胞内の極性脂質の減少に伴って、フリーラジカルが増加する。膜の合成は主に、細胞に新たな極性脂質を添加することによって起こる。したがって、栄養補助食品からの極性脂質は、胃酸ために失われた極性脂質の代わりになり、更なるカチオンまたは陽イオンを生成して、胃酸中のアニオンを打ち消すことによって、腸粘膜の陽イオン効率を高める。

0048

本発明の栄養補助食品において極性脂質サプリメントとして使用することができる極性脂質の多くの潜在的な源がある。好ましい実施形態において、カラスムギ油は他のいずれかの極性脂質源よりも単位体積当たりに多くの極性脂質を有するという事実から、カラスムギ油が使用される。カラスムギ油は、酸化防止剤の優れた源でもある。極性脂質の良い源でもある他の油は、ダイズ油オリーブ油パーム油ヒマワリ油トウモロコシ油ナタネ油アマニ油等である。

0049

本発明の栄養補助食品の好ましい実施形態において、極性脂質サプリメントは、栄養補助食品の最終特性に作用させるために、カラスムギ油(または他の極性脂質成分)の異なる粘度の成分で構成される。大部分の油のように、カラスムギ油は、カラスムギを粉砕し、ヘキサノールなどの抽出剤でそれらを処理する一般的な抽出プロセスを用いて、多回抽出から得られる。抽出されたカラスムギ油の第1相はさらさらした油である。抽出されたカラスムギ油の第2相は、濃厚な油であり、第1相よりもかなり高い粘性である。抽出されたカラスムギ油の第3相は、グリースコンシステンシーを有する、非常に濃厚な油である。カラスムギ油抽出プロセスの3つのすべての相を混合し、得られた混合物は本明細書においてカラスムギ油と呼ばれる。任意に、カラスムギ油の第3相を、3つのすべての相からなるカラスムギ油と混合して、それをさらに濃くすることができる。カラスムギ油の様々な源があるが、カラスムギ油の第3相の供給元は、商標「Avenol」というかかる製品を製造しているSwedish Oat Fiber AB(スウェーデン、Gothenburg)である。

0050

本発明の栄養補助食品の第2の主要成分は、餌が胃を通過するのを遅くするための可溶性繊維である。長時間、胃に食料が留まると、それに比例して、胃の内壁をライニングする腸粘膜を胃酸が攻撃する時間が少なくなる。さらに、消化された食料が胃を通過するのを遅くすることによって、胃での食料の消化が実質的に高められるだろう。この結果、後腸で起こる消化がそれに比例して少なくなり、後腸におけるpHレベルの急速な低下および揮発性脂肪酸の不均衡を生じさせる急速な発酵現象最低限に抑えられる。

0051

本発明の栄養補助食品において、栄養補助食品で使用することができる可溶性繊維の多くの潜在的な源がある。好ましい実施形態では、使用される可溶性繊維は、カラスムギ由来のβ−グルカン(ベータ−グルカン)である。β−グルカンは、水がβ−グルカンと共に摂取されると、またはβ−グルカンだけが摂取されて間もなく、ゼリー化作用が増大するゼリー化剤である。β−グルカンは、胃の内面上に栄養補助食品を拡散させる有利な拡散作用も有する。β−グルカンの優れた源でもある他の可溶性繊維は、オオムギまたはダイズ由来の繊維である。β−グルカンは、多数の異なる供給業者から広く入手可能であり、乾燥させると粉末である。

0052

本発明の栄養補助食品の第3の主要な成分は、腸粘膜の完全性を高める界面活性剤アミノ酸などの1種または複数種のニュートリシンである。ニュートリシン(1種または複数種)は、腸粘膜の細胞の増殖速度を増加することによって、これを達成する。これらの細胞の増殖速度を増加すると、胃酸のその腐食性環境での腸粘膜の生存度が高くなり、腸粘膜は胃の内壁をより良く保護し続けることが可能になる。

0053

栄養補助食品において使用することができるニュートリシンの多くの潜在的な源がある。好ましい実施形態において、ニュートリシンはアミノ酸をベースとし、L−トレオニンおよびL−グルタミンのどちらも含み、タンパク質を分解することによって生成される、どちらも自然に産生されるアミノ酸である。L−トレオニンは、ラーゲンエラスチン、およびエナメルタンパク質を構成し、代謝および同化を助け、腸粘膜の完全性を高めることによって消化器系を補助する。L−トレオニンは、胃を通過する運動をさらに遅くするのにβ−グルカンとの相乗効果を有することも、本発明者らによって観察されている。

0054

L−グルタミンは、血流中で最も豊富なアミノ酸であり、骨格筋およびで主に形成され、貯蔵される(したがって、胃には通常存在しない)。L−グルタミンはまた、成長ホルモンを増加し、摂取されると、腸粘膜の完全性粘膜の完全性を高めることを含む、粘膜の完全性の維持および向上に実質的な効果を有する。このように、L−トレオニンおよびL−グルタミンのどちらも、腸粘膜の完全性を高めることによって胃の内壁を保護する作用をする。L−トレオニンおよびL−グルタミンは、多数の異なる供給業者から広く入手可能であり、粉末でもある。

0055

このように、本発明の栄養補助食品のこれらの3種の主要な成分は、3種の成分間の相互作用によって高められる3通りの方法で:極性脂質を提供して、腸粘膜を強化し、腸粘膜の陽イオン効率を高めることによって;餌が胃に留まる時間を増加し、それによって、胃が空になり、胃酸にさらされる時間を減らすことによって;および腸粘膜の完全性を高めることによって、胃酸から胃壁を保護する。好ましい実施形態において、更なる成分が、結腸潰瘍を治療および/または予防するために本発明の栄養補助食品に含まれる。

0056

結腸潰瘍を治療および/または予防するための本発明の栄養補助食品の更なる成分(1種または複数種)は、後腸(腸および結腸)におけるマイコトキシンおよび/または病原体(つまり、細菌)を吸収かつ排除するように設計された1種または複数種のニュートリシンである。好ましい実施形態において使用される更なる成分の1つは、後腸においてマイコトキシンを吸収または吸い上げるマイコトキシン吸収性ニュートリシンである。好ましい実施形態で使用されるもう1つの更なる成分は、細菌を引き寄せ、糞便中の吸収された病原性細菌と共に消化器系を通過する病原性細菌吸収性物質である。

0057

好ましい実施形態において、後腸においてマイコトキシンを吸収または吸い上げるのに使用される、マイコトキシン吸収性ニュートリシンは、Alltech社によって登録商標MYCOSORBで市販されているマイコトキシン吸収性物質である。代わりに使用することができる他のマイコトキシン吸収性ニュートリシンとしては、Biomin Distribution社によって商標MYCOFIXPLUSで市販されている物質、およびKanzy Medipharm社によって商標D−MYCOTOCで市販されている物質が挙げられる。好ましい実施形態において、細菌を引き寄せ、吸収された病原性細菌と共に消化器系を通過する病原性細菌吸収性物質は、Alltech社によって商標BIOMOSで市販されている物質などの病原性細菌吸収剤である。代わりに使用することができる他の病原性細菌吸収性ニュートリシンとしては、S.I.Lesaffre(フランス、Cedex)により商標BIOSAFで市販されている物質、ならびにいずれかのマンナンオリゴ糖酵母細胞壁由来の複合マンノース糖)が挙げられる。MYCOSORBおよびBIOMOSは、Alltech社(ケンタッキー州コラビル)から市販されており、粉末でもある。

0058

中性のpHで栄養補助食品を維持するために、好ましい実施形態において含まれる更なる1つの成分がある。本発明の栄養補助食品の前述の成分すべてを共に混合した場合、得られる混合物は酸性のpHを有するだろう。したがって、アルカリ性物質を栄養補助食品に添加して、中性のpHにする(通常、pH約7)。好ましい実施形態において、その成分は重炭酸ナトリウムである(さらに粉末である)。その代わりに、他の緩衝剤を使用することができ;例えば、制酸薬として使用されるトリス緩衝液または異なるアルミニウム塩を重炭酸ナトリウムの代わりに使用することができる。

0059

本発明の栄養補助食品がその成分の単なる合計をはるかに超え、成分を組み合わせることによって、相乗効果的および非常に効果的な結果が得られることは当業者ならば即座に理解されよう。例えば、極性脂質サプリメントは、消化管全体を網羅するようにそれを拡散することによって、可溶性繊維およびニュートリシンの有効性を高める拡散剤として作用する。可溶性繊維は、極性脂質サプリメントおよびニュートリシンの通過を遅くし、その結果、より長い時間が与えられ、消化管への有益な効果が得られる。ニュートリシンは腸膜の完全性も高めるが、極性脂質サプリメントを含まない場合よりも、極性脂質サプリメントと組み合わせた場合のほうがはるかに有効である。

0060

成分のそれぞれの量およびその好ましい量の相対的範囲がニュートリシンを始めとして論述される。最初に、好ましい実施形態ではL−トレオニンおよびL−グルタミンである、腸粘膜の完全性を高めるニュートリシンが論述される。L−トレオニンの量の範囲は、栄養補助食品の約1重量%〜8重量%である。L−トレオニンの最も好ましい量は、栄養補助食品の約2.5重量%である。

0061

L−グルタミンの量の範囲は、栄養補助食品の約1重量%〜5重量%である。1%未満のL−グルタミンでは、ほとんどまたは全く効果的な結果は得られないと考えられる。L−グルタミンの最も好ましい量は、栄養補助食品の約2重量%である。

0062

次に、好ましい実施形態ではBIOMOSおよびMYCOSORBである、後腸においてマイコトキシンおよび細菌を吸収するニュートリシンが論述される。BIOMOSの量の範囲は、栄養補助食品の約2重量%〜5重量%であるが、BIOMOSの相対百分率は、結腸潰瘍も治療される場合には10%と高い値に上げることができる。BIOMOSの最も好ましい量は、栄養補助食品の約2.5重量%である。

0063

MYCOSORBの量の範囲は、栄養補助食品の約2重量%〜5重量%であるが、MYCOSORBの相対百分率は、結腸潰瘍も治療される場合には10%と高い値に上げることができる。MYCOSORBの最も好ましい量は、栄養補助食品の約2.5重量%である。

0064

次に、好ましい実施形態においてβ−グルカンである、可溶性繊維が論述される。β−グルカンの量の範囲は、栄養補助食品の約10重量%〜50重量%である。β−グルカンの好ましい量は、栄養補助食品の約15〜40重量%である。β−グルカンの最も好ましい量は、栄養補助食品の約36重量%である。

0065

ここで、極性脂質サプリメントが論述される。上記の論述から、本発明の栄養補助食品における唯一の非固形成分は極性脂質サプリメントであり、好ましい実施形態において、カラスムギ油である。好ましい実施形態の極性脂質サプリメントは、液体のカラスムギ油(カラスムギ油の3つのすべての相の混合物)からなることから、濃いペーストである更なる量のカラスムギ油の第3相を添加することによって、極性脂質サプリメントの得られる物理的特性が変化し、そうすることによって、結果として、栄養補助食品の物理的特性も変化することは当業者には理解されよう。この変形形態は任意であり、好ましい実施形態では行われない。

0066

比較的多いカラスムギ油および比較的少ないカラスムギ油の第3相(またはカラスムギ油の第3相を全く使用しない)を使用することによる、この任意の実施形態の例として、栄養補助食品は薄く、用量シリンジを使用してそれを投与する助けとなるであるだろう。一方、比較的少ないカラスムギ油および比較的多いカラスムギ油の第3相を使用することによって、栄養補助食品は相対的に濃くなる。2つの異なる調合物のいずれかを餌と混合するか、またはゲルキャップに入れることができる。極性脂質サプリメントにおける2つの成分のそれぞれの範囲は、極性脂質サプリメントに対して約20〜80重量%である。

0067

極性脂質サプリメントのこの任意の実施形態において2つの成分の好ましいブレンドは、カラスムギ油約62重量%、カラスムギ油の第3相約38重量%である。この任意の実施形態における極性脂質サプリメント中の2つの成分の第2の好ましいブレンドは、カラスムギからのカラスムギ油の3相のそれぞれの収量によって生成されるブレンドである。カラスムギは一般に、カラスムギ油を12〜16重量%、カラスムギ油の第3相を5〜6重量%含有することから、当業者であれば、このブレンドは、カラスムギ油の第3相24〜33重量%であることは理解されよう。

0068

本発明の栄養補助食品における極性脂質サプリメントの量の範囲は、栄養補助食品に対して約29重量%〜80重量%である。極性脂質サプリメントの好ましい量は、栄養補助食品に対して約40重量%〜65重量%である。極性脂質サプリメントの最も好ましい量は、栄養補助食品に対して約52.5重量%である。

0069

好ましい実施形態については、重炭酸ナトリウムの相対量は、栄養補助食品に対して約2重量%である。

0070

本発明の栄養補助食品は、餌にそれを添加することによって、または栄養補助食品としてそれを給餌することによって投与することができる。好ましい実施形態において、栄養補助食品は、動物の消化管において成分の最適なレベルを維持するために毎日投与される。その代わりとして、それが定期的に投与されている限り、多いまたは少ない頻度で投与することができるが、少ない頻度での投与は、それほど有効ではない。栄養補助食品は、その場合には、ウマに次いで与えられる餌に添加することができる液体として、または液体またはペーストとして製造し、ゼラチンカプセル(ゲルキャップ)に入れることができ、それは、栄養補助食品を一定させ、均一にするのに役立つ。ペーストとして製造した場合、栄養補助食品は用量シリンジを使用して経口投与することもできる。

0071

本発明の栄養補助食品は、消化管を通る食料の運動を遅くすることから、栄養補助食品の投与と共に薬物を経口投与することによって、薬物は消化管でより長い時間留まることも、当業者によって理解されよう。これは、薬物の吸収を増大し、その結果、薬物の治療効果を高めるように作用すると思われる。所望の場合には、薬物は、栄養補助食品を投与すると同時に投与することができ、または栄養補助食品の投与前に栄養補助食品に混合または懸濁することさえできる。

0072

本発明の栄養補助食品の臨床評価を行った。使用された調合物は、カラスムギ油32.5重量%;カラスムギ油の第3相20重量%;β−グルカン36重量%;L−トレオニン2.5重量%;L−グルタミン2重量%;BIOMOS2.5重量%;MYCOSORB2.5重量%;および重炭酸ナトリウム2重量%;からなる好ましい実施形態であった。

0073

臨床評価の対象は、年齢範囲〜10歳のスタンダードブレッド種の競走馬11頭であり、7頭が去勢馬、2頭が雄ウマ、2頭が雌ウマであった。臨床評価の初めに、3頭のウマがグレード1の潰瘍を有し、1頭のウマがグレード1〜2の潰瘍を有し、4頭の馬がグレード2の潰瘍を有し、1頭のウマがグレード3の潰瘍を有した(内視鏡を使用してそれらを検査することによって決定した)。臨床評価の前にウマの性能を測定するために、臨床評価を開始する前の10レースに関する各ウマの獲得賞金総額入手した。

0074

ウマの硬い餌(潰瘍を生じさせる穀物食)と共に、好ましくは夜の食餌で、本発明の栄養補助食品を1日1回1オンス、ウマに投与した。栄養補助食品の投与は用量シリンジを用い、すべてのウマが栄養補助食品を喜んで受け入れた(そのカラスムギベースを使用すると、ウマはすべて、その味を好み、喜んでそれをごちそうだと受け取った)。ウマの世話および取り扱いに、他の変更を加えなかった。臨床評価の間、2頭のウマが請求され、1頭のウマは臨床評価後分析に利用できず、10頭のウマが残り、その臨床データを得た。

0075

治療結果
2頭のうち1頭が請求されたことを除いては、すべてのウマの潰瘍を調べた(内視鏡を使用して、それを調べることによって決定した)。臨床評価を開始して8週間後に、4頭のウマの無作為選択を調べた。8週目の検査で調べられたウマのうち2頭は臨床評価の開始時に潰瘍を生じておらず、8週目の検査でも潰瘍はなかった。グレード1〜2の潰瘍を有する1頭のウマは8週目の検査で瘢痕化のみを有し、潰瘍は消失していた。これはかなりの改善を意味する。グレード3の潰瘍を有する他のウマは8週目の検査でグレード1の潰瘍を有し、またかなりの改善を示した。

0076

潰瘍の臨床評価において残りの10頭のウマの最終検査を16週目に行った。臨床評価
の開始時に潰瘍を生じていなかったウマ2頭は、15週目の検査でも潰瘍がなかった。臨床評価の開始時にグレード3の潰瘍があったウマは、16週目の検査では潰瘍がなかった。臨床評価の開始時にグレード2の潰瘍があったウマ4頭のうち、2頭のウマは、16週目の検査でグレード1の潰瘍に改善し、もう2頭のウマは、16週目の検査でグレード0〜1の潰瘍に改善し、1頭のウマは、16週目の検査では潰瘍がなかった。臨床評価の開始時にグレード1〜2の潰瘍を有したウマは、16週目の検査では潰瘍がなかった。臨床評価の開始時にグレード1の潰瘍があったウマ2頭のうち、1頭は16週目の検査でグレード0〜1の潰瘍に改善し、もう1頭は16週目の検査では潰瘍がなかった。このように、潰瘍を有するウマのすべてが、16週間の臨床評価過程にわたって改善した。

0077

性能の結果
さらに、臨床評価の開始後の10レースについて各馬の獲得賞金総額によって判定されるように、ウマは一貫して、臨床評価の前よりも、臨床評価の開始後により良く性能を発揮した。ウマの平均賞金額は、臨床評価開始前の10レースについてのその賞金総額と比較して63%増加した。さらに注目すべきことには、この期間中に請求されたウマ2頭は、臨床評価の開始時のそれらの評価市場価値に対して250%を超える価値で請求された。

0078

血液検査結果
臨床評価の開始直前およびその後約2週間ごとに、すべてのウマに完全な血液検査を行った。行われた検査は血球数(「RBC」)、ヘモグロビン(血液の酸素運搬能力の基準である「HGB」)、ヘマトクリット(血液中赤血球容積である「HCT」)、カルシウム重炭酸塩(血液の補外pH(extrapolated pH)である「バイカーボ(Bicarbo)」)、塩素イオンおよび総タンパク質であった。8週間の期間にわたるこれらの試験それぞれの結果を本明細書にまとめる。

0079

血球数(RBC)は、運動能力指標であり、かつウマの健康全体の一般的指標である。6.8〜12.9の範囲のRBC測定値は正常な範囲内である。平均して、7頭のウマに関して、RBCが7.94から9.05に増加し、ウマの運動能力が実質的に増大し、ウマの健康が高められたことが示されている。ヘモグロビン(HGB)のレベルは、血液が酸素運搬する潜在能力の指標であり、高い数字は高い能力および向上した運動能力を示す。11〜19のHGB測定値は正常な範囲内である。平均して、7頭のウマに関して、HGBが13.1から15.1に増加し、能力が実質的に増大し、運動能力が向上したことが示されている。

0080

ヘマトクリット(HCT)数は、赤血球で構成される血液量のパーセンテージの尺度である。38%〜42%のHCT測定値は正常であり、下限および上限はそれぞれ、32%および53%である。平均して、11頭のウマに関して、HCTは相対的に変化せず、38.8%から39%に移行した。白血球数(WBC)は、免疫系の状態およびウマの全身健康状態の指標である。5.4〜14.3のWBC測定値は正常な範囲内である。平均して、11頭のウマに関して、WBCは6.2から6.6に増加し、ウマの免疫系が健康であり、全身の健康状態のレベルが向上したことが示されている。

0081

カルシウムは、血液中のカルシウムのレベルの尺度である。10.8〜12.5のカルシウム測定値は正常である。平均して、11頭のウマに関して、カルシウムは相対的に変化せず、11.6から11.5に移行した。重炭酸塩(バイカーボ)は血液の補外pHである。22〜29のバイカーボ測定値は正常であり、高い数は、血液中の乳酸を中和するその能力のためにウマの増大した運動効率(athletic efficiency)の重要な指標である。平均して、11頭のウマに関して、バイカーボは29からほぼ31まで増加し、ウマの運動能力が実質的に向上したことが示されている。

0082

塩素イオンは、体内の細胞の電気伝導に使用される。98〜105の塩素イオン測定値が正常であり、過度に低いレベルは、不規則心拍、またはそれぞれの心拍動がウマの横隔膜刺激して痙攣させる「しゃっくり」として知られている症状を表す。平均して、11頭のウマに関して、塩素イオンは100から98.9にわずかのみ低下し、それは特発性現象を表すが、ウマに負の効果を及ぼさない。総タンパク質は血液中のタンパク質の総量である。5.8〜7.5の総タンパク質測定値が正常である。平均して、11頭のウマに関して、総タンパク質が6.1から6.5に増加し、栄養素の吸収のレベルが向上したことをはっきりと実証しており、それは消化管の機能の向上を示す。

0083

血液検査は、上述の治療結果および性能結果と完全に一致している。4つの有意な診断基準、つまり血球数(RBC)、ヘモグロビン(HGB)のレベル、バイカーボのレベル、および総タンパク質のレベルによって測定されるように、ウマは明らかにより健康である。さらに、これらの診断基準によって、おそらくウマはより活発になり、より良く機能することが示されており、上述の性能の結果によって結論裏付けられた。

0084

主観的結果
本発明の栄養補助食品を使用することによってウマに付与される実質的な特典のさらに他の指標がある。その指標は、調教師、獣医師、乗り手騎手を含む)などの訓練を受けたウマの専門家、および所有者、ならびにウマ好きの人の主観的観察である。栄養補助食品を摂取しているウマは、より活発であり、より健康であるように見え(多くの人が、そのウマが以前には持っていなかった輝きを持っていると述べた)、より満足しているように見えた(おそらく、潰瘍が無いため)。さらに、調教師および騎手の見解では、以前よりもよく反応するようになった。これらの主観的結果は、上述の客観的結果と完全に一致した。本発明の栄養補助食品の成分およびそれらの相互作用の上記の論述から、本発明の栄養補助食品によって達成される特典は、栄養補助食品の成分それぞれの単独での特典の合計よりもかなり大きいことは、当業者には容易に理解されよう。

0085

したがって、本発明の上記の好ましい実施例の詳細な説明から、ウマにおける、潜在的には、他の動物、さらにはヒトにおける消化管潰瘍を効果的に治療する栄養補助食品が教示されることが分かる。本発明の栄養補助食品は、限定されないが、トリ、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、イヌ、およびネコ種を含む動物に与えることができる。消化管潰瘍を効果的に治療する効果を有することに加えて、本発明の栄養補助食品は、かかる消化管潰瘍の予防にも有効性を示す。本発明の栄養補助食品は、胃潰瘍の治療および/または予防に、結腸潰瘍の治療にも有効である。

0086

本発明の栄養補助食品は食料の適切な消化を妨げず、消化管潰瘍を治療および/または予防する。それは、薬物ではなく、安全かつ自然な成分から完全になる。本発明の栄養補助食品は経口投与可能であり、そのためその投与が簡易になる。その投与をできる限り簡便にするために、単一用量でそれをパッケージすることもできる。

0087

本発明の栄養補助食品は安定性であり、長い貯蔵寿命を有し、使用前にその貯蔵寿命全体にわたって使用者が特別な注意を払う必要がない。本発明の栄養補助食品はまた、従来から知られている食餌性消化管潰瘍の治療と比較して安価であり、その結果、その市場へのアピールが高められ、可能な限りの最も広い市場がもたらされる。最終的に、本発明の栄養補助食品およびその投与方法の前述の利点および目的のすべてが実質的に相対的な不利点を招くことなく達成される。

実施例

0088

本発明の栄養補助食品の上述の説明が示されており、その特定の実施形態および適用を参照しながら説明されているが、それは例示および説明のために示されており、網羅的であることを意図するものではなく、または開示される特定の実施形態および適用に本発明を制限するものではない。本発明の精神または範囲から逸脱することなく、本明細書に記載のように本発明に多くの変化、修正、変形形態、または変更を加えることができることは当業者には明らかであるだろう。特定の実施形態および適用は、本発明の原理およびその実際の適用の最良の実例を提供するために選択および記述され、それによって、当業者は、企図される特定の使用に適した種々の実施形態および種々の修正形態において本発明を用いることが可能となる。したがって、かかるすべての変化、修正形態、変形形態、および変更は、公平に、法的に、かつ公正にそれに権利が与えられる広さに従って解釈される場合、添付の特許請求の範囲により決定される本発明の範囲内として見られる。

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