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技術 ジクロロベンゼン変成抑制方法及びジクロロベンゼン製剤

出願人 白元アース株式会社
発明者 白坂浩明浦上幸恵酒井真紀笠原達男浦上裕次
出願日 2010年11月2日 (10年7ヶ月経過) 出願番号 2010-245824
公開日 2012年5月24日 (9年0ヶ月経過) 公開番号 2012-097031
状態 特許登録済
技術分野 捕獲、駆除 農薬・動植物の保存
主要キーワード アイサ 添加剤無添加 天然植物精油 植物抽出油 遮光包装 昇華性物質 防臭作用 揮発性油状物
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課題

ジクロロベンゼンに光が当たることによって、ジクロロベンゼンがトリクロロビフェニル変成することを抑制するジクロロベンゼン変成抑制方法と、遮光性包材による視認性やデザイン上の制約を受けることのないジクロロベンゼン製剤を提供する。

解決手段

受光によるジクロロベンゼンのトリクロロビフェニルへの変性を、油状物質又は紫外線吸収剤もしくは光触媒の添加によって抑制する。また、前記特定の添加剤をジクロロベンゼンに添加することで、トリクロロビフェニルへの変性を抑制したジクロロベンゼン製剤とする。

概要

背景

従来、パラジクロロベンゼンや、オルトジクロロベンゼンなどのジクロロベンゼン防虫剤防臭剤として用いることは広く知られている。

例えば、パラジクロロベンゼンは昇華性を有する固体結晶)であって、強力な防虫及び防臭作用を有するものである。
すなわち、パラジクロロベンゼンは、その結晶の一定量を打錠して所定の形状、例えば、タブレット状ボール状あるいは棒状等に成型してパラジクロロベンゼン錠剤とし、得たパラジクロロベンゼン錠剤を、衣料品等とともにタンス等の収納具内に入れておくと、この錠剤からパラジクロロベンゼンが昇華し、その気体成分が収納具内に揮散し、防虫効果を発揮する。
また、トイレ等に設置すれば防臭効果を発揮するので、パラジクロロベンゼン錠剤は、衣料品等の防虫剤やトイレ等の防臭剤として広く用いられている。

一方、オルトジクロロベンゼンは揮散性を有する液体であって、汲み取り式トイレなどに用いられる芳香性を有する、うじ殺虫剤として用いられている。

このようにジクロロベンゼンは、防虫剤や防臭剤として古くから利用されている。
しかしながら、ジクロロベンゼン錠剤を防虫剤や防臭剤として用いる際、特有臭気の発生、揮発性の不均一などに欠点を有するもので、その改良のために、これまでに種々の提案がなされている。

かかる欠点を解決するため、出願人は、パラジクロロベンゼンから添加された油状物質滲み出すことがなく、製品保存時、及び使用時に油状物質とパラジクロロベンゼンのどちらかが先に消失することなく両者を略均等に揮散させることができるとともに、パラジクロロベンゼン製剤が揮散完了した後に、固形状の残渣が残らないパラジクロロベンゼン製剤とその製造方法を、特許第3810853号公報(特許文献1)において提案している。

この特許文献1で提案されたパラジクロロベンゼン製剤は、具体的には、パラジクロロベンゼンと、このパラジクロロベンゼンに略均一に分散された揮散性の油状物質を、前記パラジクロロベンゼン100重量部に対して0.3重量部〜1.0重量部の濃度で含有するパラジクロロベンゼン製剤に対し、前記油状物質の揮散を制御する保持剤を、油状物質に対して0.5重量部〜20重量部の濃度で添加することによって、前記パラジクロロベンゼンと油状物質を、比均等揮散率40%以内でほぼ均等に揮散させるようにしたものである。

概要

ジクロロベンゼンに光が当たることによって、ジクロロベンゼンがトリクロロビフェニル変成することを抑制するジクロロベンゼン変成抑制方法と、遮光性包材による視認性やデザイン上の制約を受けることのないジクロロベンゼン製剤を提供する。受光によるジクロロベンゼンのトリクロロビフェニルへの変性を、油状物質又は紫外線吸収剤もしくは光触媒の添加によって抑制する。また、前記特定の添加剤をジクロロベンゼンに添加することで、トリクロロビフェニルへの変性を抑制したジクロロベンゼン製剤とする。 なし

目的

かかる課題を解決するため、発明者等は、ジクロロベンゼンに光が当たることによってジクロロベンゼンが変成し、トリクロロビフェニルを生成することを抑制する方法と、その抑制方法の適用されたジクロロベンゼン製剤を、特定の包装に拠ることなく提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

ジクロロベンゼン受光によるトリクロロビフェニルへの変成を、油状物質又は紫外線吸収剤もしくは光触媒の添加により抑制することを特徴とするジクロロベンゼン変成抑制方法

請求項2

前記トリクロロビフェニルへの変成を、前記油状物質又は紫外線吸収剤もしくは光触媒の添加によって、無添加の場合に比し、95%以上抑制することを特徴とする請求項1に記載のジクロロベンゼン変成抑制方法。

請求項3

前記油状物質は、ヒマシ油ホウコウハクユ及びイソプロピルトリオキサンから選ばれた1種単独又は2種以上の混合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載のジクロロベンゼン変成抑制方法。

請求項4

前記紫外線吸収剤は、ベンゾフェノンであることを特徴とする請求項1又は2に記載のジクロロベンゼン変成方法

請求項5

前記光触媒は、酸化チタン又はフタロシアニン銅であることを特徴とする請求項1又は2に記載のジクロロベンゼン変成抑制方法。

請求項6

ジクロロベンゼンへの油状物質又は紫外線吸収剤もしくは光触媒の添加によって、受光によるトリクロロビフェニルへの変成が、無添加の場合に比し、95%以上抑制されていることを特徴とするジクロロベンゼン製剤

技術分野

0001

この発明は、防虫剤防臭剤の主成分であるパラジクロロベンゼンオルトジクロロベンゼンなどのジクロロベンゼン変成抑制方法と、この変成抑制方法が適用されたジクロロベンゼン製剤に関するものである。
さらに詳しくは、光が当たることによって、ジクロロベンゼンがトリクロロビフェニルに変成するのを防止するジクロロベンゼン変成抑制方法と、受光によるトリクロロビフェニルの生成が、一定の添加剤を用いることにより、100%近く抑制されたジクロロベンゼン製剤に関するものである。

背景技術

0002

従来、パラジクロロベンゼンや、オルトジクロロベンゼンなどのジクロロベンゼンを防虫剤や防臭剤として用いることは広く知られている。

0003

例えば、パラジクロロベンゼンは昇華性を有する固体結晶)であって、強力な防虫及び防臭作用を有するものである。
すなわち、パラジクロロベンゼンは、その結晶の一定量を打錠して所定の形状、例えば、タブレット状ボール状あるいは棒状等に成型してパラジクロロベンゼン錠剤とし、得たパラジクロロベンゼン錠剤を、衣料品等とともにタンス等の収納具内に入れておくと、この錠剤からパラジクロロベンゼンが昇華し、その気体成分が収納具内に揮散し、防虫効果を発揮する。
また、トイレ等に設置すれば防臭効果を発揮するので、パラジクロロベンゼン錠剤は、衣料品等の防虫剤やトイレ等の防臭剤として広く用いられている。

0004

一方、オルトジクロロベンゼンは揮散性を有する液体であって、汲み取り式トイレなどに用いられる芳香性を有する、うじ殺虫剤として用いられている。

0005

このようにジクロロベンゼンは、防虫剤や防臭剤として古くから利用されている。
しかしながら、ジクロロベンゼン錠剤を防虫剤や防臭剤として用いる際、特有臭気の発生、揮発性の不均一などに欠点を有するもので、その改良のために、これまでに種々の提案がなされている。

0006

かかる欠点を解決するため、出願人は、パラジクロロベンゼンから添加された油状物質滲み出すことがなく、製品保存時、及び使用時に油状物質とパラジクロロベンゼンのどちらかが先に消失することなく両者を略均等に揮散させることができるとともに、パラジクロロベンゼン製剤が揮散完了した後に、固形状の残渣が残らないパラジクロロベンゼン製剤とその製造方法を、特許第3810853号公報(特許文献1)において提案している。

0007

この特許文献1で提案されたパラジクロロベンゼン製剤は、具体的には、パラジクロロベンゼンと、このパラジクロロベンゼンに略均一に分散された揮散性の油状物質を、前記パラジクロロベンゼン100重量部に対して0.3重量部〜1.0重量部の濃度で含有するパラジクロロベンゼン製剤に対し、前記油状物質の揮散を制御する保持剤を、油状物質に対して0.5重量部〜20重量部の濃度で添加することによって、前記パラジクロロベンゼンと油状物質を、比均等揮散率40%以内でほぼ均等に揮散させるようにしたものである。

先行技術

0008

特許第3810853号公報(請求項1,段落0001,0009)

発明が解決しようとする課題

0009

これら防虫剤や消臭剤として広く使用されているジクロロベンゼンは、光が当たると、ごく微量のトリクロロビフェニルを生成することが、近年明らかにされた。

0010

すなわち、このジクロロベンゼンに光が当たると、ポリ塩化ビフェニル一種であるトリクロロビフェニル、パラジクロロベンゼンの場合は、2,4’,5−トリクロロビフェニルが生成することが明らかにされている。

0011

一方、ポリ塩化ビフェニルのうち、特に4塩化物〜6塩化物が内分泌撹乱物質であることが判明し、その人体への有害性が懸念されている。
3塩化物のトリクロロビフェニルについては、その毒性については未だ明らかにされてはいないが、ポリ塩化ビフェニルに属する化合物であるので、かかる物質が生じることは好ましいものではない。

0012

前記トリクロロビフェニルの発生は、ジクロロベンゼン類が光に暴露されることによって進行する反応であることから、トリクロロビフェニルの生成を抑える手段として、ジクロロベンゼン製剤を、遮光性を有する包材包装を施すという手段が考えられる。

0013

しかしながら、パラジクロロベンゼンのような昇華性物質を用いた防虫剤などの製剤の場合、目視で製剤がなくなったことで効力切れたこと確認することができる視認性を備える必要がある。
したがって、前記の遮光包装では、このような視認性が損なわれるおそれがある。
また、遮光性のある包装に限定されるため、包装のためのコスト上昇を招き、かつデザイン制約されてしまうという課題がある。

0014

かかる課題を解決するため、発明者等は、ジクロロベンゼンに光が当たることによってジクロロベンゼンが変成し、トリクロロビフェニルを生成することを抑制する方法と、その抑制方法の適用されたジクロロベンゼン製剤を、特定の包装に拠ることなく提供するため鋭意研究を行なった。

0015

すなわち、この発明は、ジクロロベンゼンに光が当たることによってジクロロベンゼンが変成することを抑え、遮光性包材による視認性の阻害やデザイン上の制約を受けることのないジクロロベンゼン変成抑制方法と、ジクロロベンゼン製剤を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0016

前記目的を達成するため、この発明のジクロロベンゼン変成抑制方法は、
ジクロロベンゼンの受光によるトリクロロビフェニルへの変成を、油状物質又は紫外線吸収剤もしくは光触媒の添加により抑制すること
を特徴とするものである。

0017

また、この発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載のジクロロベンゼン変成抑制方法において、
前記トリクロロビフェニルへの変成を、
前記油状物質又は紫外線吸収剤もしくは光触媒の添加によって、無添加の場合に比し、95%以上抑制すること
を特徴とするものである。

0018

また、この発明の請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2に記載のジクロロベンゼン変成抑制方法において、
前記油状物質は、
ヒマシ油ホウコウハクユ及びイソプロピルトリオキサンから選ばれた1種単独又は2種以上の混合物であること
を特徴とするものである。

0019

また、この発明の請求項4に記載の発明は、
請求項1又は2に記載のジクロロベンゼン変成抑制方法において、
前記紫外線吸収剤は、
ベンゾフェノンであること
を特徴とするものである。

0020

また、この発明の請求項5に記載の発明は、
請求項1又は2に記載のジクロロベンゼン変成抑制方法において、
前記光触媒は、
酸化チタン又はフタロシアニン銅であること
を特徴とするものである。

0021

さらに、この発明の請求項6に記載の発明は、
ジクロロベンゼンへの油状物質又は紫外線吸収剤もしくは光触媒の添加によって、
受光によるトリクロロビフェニルへの変成が、無添加の場合に比し、95%以上抑制されていること
を特徴とするジクロロベンゼン製剤である。

発明の効果

0022

この発明のジクロロベンゼン変成抑制方法及びジクロロベンゼン製剤によれば、防虫剤又は防臭剤の主成分であるジクロロベンゼンに、油状物質又は紫外線吸収剤もしくは光触媒を添加するという簡単な手段によって、ジクロロベンゼンのトリクロロビフェニルへの変成を顕著に抑止することができる。

0023

前記効果は、紫外線吸収剤又は光触媒による光の吸収・エネルギーの変換等によって、また、油状物質による光の遮蔽反射効果、さらには、ジクロロベンゼンの希釈拡散効果によるものと推定されるが、確たる理由は不明である。
しかしながら、それらの添加によって、この発明において奏される前記効果は、予測を上回る優れたものである。

0024

また、この発明にかかるジクロロベンゼン変成抑制方法及びジクロロベンゼン製剤によれば、ジクロロベンゼンからなる製剤を、遮光性包材を用いることによる製剤の視認性を損なうことがない。
また、包装のコストを上げることないとともに、デザインの制約を受けることもなく、製剤中のジクロロベンゼンが光を受けて、トリクロロビフェニルに変成することを抑えたものとすることができる。

0025

この発明は、ジクロロベンゼンを主成分とする防虫剤又は防臭剤において、主成分であるジクロロベンゼンが、受光によって変成することを、特定の添加剤を使用することによって抑制しようとするものである。

0026

前記添加剤としては、油状物質又は紫外線吸収剤もしくは光触媒が挙げられる。
これらの添加剤は、ジクロロベンゼンの拡散性を向上させる、光を反射させる、光を吸収するなどの特性を有するものと推測されるもので、それらの特性によって、この発明の効果が奏されるものと推測される。

0027

前記油状物質としては、特に揮散性の油状物質を挙げることができる。
この油状物質は、ジクロロベンゼンの拡散性を向上させる特性、例えば、パラジクロロベンゼンの場合であれば、その結晶の界面あるいは結晶の内部にまで入り込み、パラジクロロベンゼンの2分子が接触する機会を減少させ、パラジクロロベンゼンの拡散性を向上させる特性を有し、ジクロロベンゼンの2分子が接触してトリクロロビフェニルに変成することを抑制すると判断されるものである。

0028

また、これら油状物質は、油状物質がジクロロベンゼンの表面に油膜を形成することで光を反射させて、ジクロロベンゼンに光が到達するのを阻害し、光によるジクロロベンゼンのトリクロロビフェニルへの変成を抑制する機能を有し、トリクロロビフェニルへの変成を抑制しているものと推測される。

0029

また、パラジクロロベンゼンのように昇華性の固体状の製剤の場合は、パラジクロロベンゼンと油状物質を混合して打錠製剤化した場合に、前記油状物質が滲出し、パラジクロロベンゼン製剤の表面を油膜状に被覆して、パラジクロロベンゼンへの光の到達を阻害すると推測される。

0030

また、オルトジクロロベンゼンのように液体状の製剤では、比重を利用し、オルトジクロロベンゼンの上方に油状物質を位置させることによって、光が透過してオルトジクロロベンゼンに光が到達し、トリクロロビフェニルを生成するのを阻害すると推測される。

0032

また、天然精油としては、例えば、植物抽出油であるヒマシ油、ホウコウハクユ、ビターアーモンド油、ヒノキ油ナツメグ油ゼラニウム油ラベンダー油ライム油ペパーミント油、ベチパー油、スィートオレンジ油タイム油チョウジ油セージ油バジル油ヒバ油などを挙げることができる。

0033

また、動物抽出物であるムスクアンバーグリスシベットなど、また、これらの合成物(例えば、アンバーグリス様成分として知られるアンブロオキサイドなど)を、適当な溶媒に溶解した精油を用いてもよい。
さらに、天然精油抽出物としては、精油中の構成成分である液状成分又は固体成分を、適当な溶媒に溶解させたものを単独あるいは複数用いてもよい。

0034

また、油状物質として、例えば、エンペントリンアレスリンレスメトリンペルメトリンエトフェンプロックステトラメスリン、フラメトリン、フェノトリンプラレトリンなどのピレスロイド系の化合物を用いてもよい。

0035

また、固体の揮散性物質である、2,4,6−イソプロピル−1,3,5−トリオキサン(商品名「サンブリ」;小川香料(株)製)、トリシクロドデカン(商品名「アイサワーD」;出光石油化学(株)製)、アダマンタン、2−ヒドロキシカンファー慣用名;ボルネオール)、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール(慣用名;ネオペンチルグリコール)、シクロデカンなどを適当な溶媒に溶解させた油状物質を用いてもよい。

0036

さらに、特許文献1に示される揮発性油状物質、特に天然植物精油の保持剤として利用される液状物質、例えば、フタル酸ジエステル類トリエチレングリコール誘導体ジエチレングリコール誘導体ベンジルアルコール誘導体液体パラフィンシリコンオイルなどを挙げることができる。
この中でも、フタル酸ジアルキルが、この発明にとり好適である。

0037

つぎに、添加剤として例示されるものは、紫外線吸収剤及び光触媒である。
これらの添加剤は、光を吸収し、あるいは光エネルギーを変換させる機能を有するものであって、その機能によってジクロロベンゼンが受光し、トリクロロビフェニルが生成することを阻害するものと推測される。

0038

前記紫外線吸収剤としては、安息香酸エステル系、サリチル酸系、ケイ皮酸系、ウロカニン系、ベンゾフェノン系などを挙げることができる。

0039

より具体的には、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、4−[N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピルアミノ安息香酸エチルなどの安息香酸エステル系紫外線吸収剤、サリチル酸オクチル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸p−tert−ブチルフェニルなどのサリチル酸系紫外線吸収剤、ケイ皮酸ベンジルパラメトキシケイ皮酸オクチルパラメトキシケイ皮酸イソプロピルなどのケイ皮酸系紫外線吸収剤ウロカニン酸エチルなどのウロカニン系紫外線吸収剤、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤などを挙げることができる。

0040

また、光触媒としては、金属酸化物半導体金属硫化物半導体金属錯体およびそれらの混合物を挙げることができる。

0041

具体的には、金属酸化物半導体として、酸化チタン(アナターゼ型結晶性、ルチル型結晶性、アナターゼルチル混晶型酸化チタン)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化タングステン(WO3 )、酸化カドミウム(CdO)、酸化インジウム(In2 O3 )、酸化銀(Ag2 O)、酸化マンガン(MnO2 )、酸化銅(Cu2 O)、酸化鉄(Fe2 O3 )、酸化スズ(SnO2 )、酸化バナジウム(V2 O5 )、酸化ニオブ(Nb2 O3 )などを挙げることができる。

0042

また、金属硫化物半導体としては、硫化カドミウムCdS)、硫化亜鉛(ZnS)、硫化インジウム(In2 S3 )、硫化鉛(PbS)、硫化銅(Cu2 S)、硫化モリブデン(MoS2 )、硫化タングステン(WS2 )、硫化アンチモン(Sb2 S3 )、硫化ビスマス(Bi2 S3 )などを挙げることができ、これ等の半導体としては、シリカバイコールガラスゼオライト担持されたものも用いられる。

0043

さらに、金属錯体としては、ルテミウム(Ru)錯体レニウム(Re)などを中心金属とするポリピリジル錯体亜鉛(Zn)やアルミニウム(Al)などのポルフィリン錯体金属フタロシアニンなど、ポリパラフェニレン(PPP)とコバルトサイクラム(Co−Cyclam)錯体、金属カルボニル錯体などを挙げることができる。

0044

この発明におけるジクロロベンゼンとしては、一般的なパラジクロロベンゼンとオルトジクロロベンゼンを挙げることができる。

0045

これらジクロロベンゼンに対する前記添加剤の添加量は、添加剤の種類あるいはその機能の強弱により異なる。
少量の添加、例えば、ジクロロベンゼン100質量部当たり0.1質量部でも効果が認められる。
したがって、多量添加、例えば500質量部も加えれば、当然のことであるが、添加剤の種類を問わず効果が認められるが、目的とする効果とコストを考慮すれば、通常1質量部〜30質量部の範囲で、添加剤の特性に応じて用いられる。
それによって、ジクロロベンゼンの受光によるトリクロロビフェニルへの変成を抑制することができ、しかも、添加剤無添加の場合に比し、95%以上という抑制率で抑制することができる。

0046

この発明のジクロロベンゼン製剤として、パラジクロロベンゼンを用いる場合には、パラジクロロベンゼンと、前記した添加剤の他に、目的に応じて任意に他の薬剤を添加することができる。
かかる添加剤としては、例えば、気化性防黴剤抗酸化剤、安定剤、結着剤着色剤等を挙げることができる。
これら添加剤を添加し、打錠することによってタブレット状又はボール状あるいは棒状等に成型された製剤が得られ、衣料品等の防虫剤やトイレ等の防臭剤などに使用するパラジクロロベンゼン製剤を得ることができる。

0047

また、オルトジクロロベンゼンを用いる場合には、オルトジクロロベンゼンと、前記した添加剤と、必要に応じてクレゾールなどの消毒剤等、その他の薬剤を含む乳剤の形態とすることで、汲み取り式トイレなどに用いられる、うじ用殺虫剤を得ることができる。

0048

以下、実施例及び比較例に基づいて、この発明の好適な実施の形態を具体的に説明するが、この発明はこれらに限定されるものではない。

0049

<実施例1〜14、比較例1〜4>
薬剤成分であるジクロロベンゼンとジクロロベンゼン変成抑制用の添加剤を、表1に示すように種々組み合わせて、実施例1〜14の製剤を作製した。
なお、比較例としては、添加剤の無い製剤(比較例1,2)、遮光試験用の製剤(比較例3)、製剤を用いない場合(比較例4)について行った。
なお、添加剤(2)は通常、天然精油などを加える場合に保持剤として使用されているものである。

0050

0051

評価試験1>
実施例1〜14、比較例1〜2について、各1gを蛍光灯照射(室温)下に48時間静置し、添加剤が添加されていない比較例1〜2と対比することにより、トリクロロビフェニル生成の抑制率(%)を求め、表2に示した。
また、比較例3(比較例1と同一処方)については、遮光下において48時間静置したもので、その際のトリクロロビフェニル生成の抑制率(%)を求めた。

0052

前記の抑制率(%)は、蛍光灯照射下に48時間静置した際の、ジクロロベンゼン(添加剤含有物と添加剤非含有物)に含まれるトリクロロビフェニルの量を、ガスクロマトグラフ質量分析計によって測定し、下記の計算式で求めたものである。
<計算式>
{(添加剤を含有しないジクロロベンゼンからのトリクロロビフェニル変成量−添加剤含有ジクロロベンゼンからのトリクロロビフェニル変成量)/(添加剤を含有しないジクロロベンゼンからのトリクロロビフェニル変成量)}×100

0053

<評価試験2>
実施例1〜14、比較例1,2、4について、各1gと、供試虫コイガ5〜6週令)20頭および蝕害布(羊毛)を50リットル密閉容器内に設置した。
7日間経過後、蝕害量及び供試虫の状態を調べた。
蝕害量は、試験前後の重量変化率(%)を求め、表2に示した。

0054

0055

評価試験1によって、実施例1〜14においては、添加剤を使用しない比較例1,2との比較で、比較例3の遮光した場合と同程度までトリクロロビフェニルの生成が抑制されていることが分かる。
このことから、この発明には、ジクロロベンゼンに光が当たることにより生成するトリクロロビフェニルの生成を抑止する効果があることが分かる。

実施例

0056

また、評価試験2の実施例1〜14から明らかなように、この発明のジクロロベンゼン変抑制方法、またジクロロベンゼン製剤によれば、蝕害布の重量変化が殆どない。
さらに、供試虫が全数死亡していることから、防虫・殺虫効果も従来のもの(比較例1,2)と同等であることが確認された。
このことから、この発明にかかるジクロロベンゼン変抑制方法、またジクロロベンゼン製剤は、ジクロロベンゼンの特性(防虫・殺虫活性)に殆ど悪影響を及ぼさないことが分かる。

0057

この発明は、受光によるジクロロベンゼンのトリクロロビフェニルへの変成を抑制し、ジクロロベンゼンを防虫剤や消臭剤として使用する際の問題点を解消するので、それら防虫剤や消臭剤を製造ないし取扱う業界に利用される可能性の高いものである。

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