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技術 射出成形機

出願人 住友重機械工業株式会社
発明者 横尾慎司天野光昭
出願日 2010年10月27日 (10年2ヶ月経過) 出願番号 2010-241389
公開日 2012年5月17日 (8年7ヶ月経過) 公開番号 2012-091423
状態 特許登録済
技術分野 プラスチック等の射出成形
主要キーワード 動作タイミング情報 回転警告灯 適否判別 非突出状態 エアエジェクタ 成形制御 シグナルタワー 作動制御装置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2012年5月17日)のものです。
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図面 (9)

課題

金型の構造に関連して配置される可動部を実際に動作させることなく、その可動部の動作タイミングが適切であるか否かを操作者に判定させることができる射出成形機を提供すること。

解決手段

コアトラクタ5を備えた射出成形機100は、コアトラクタ5の動作タイミングを設定する動作タイミング設定部12と、射出成形機100の実際の或いは仮想的な動作に合わせて、動作タイミング設定部12によって設定されたコアトラクタ5の動作タイミングを知らせる情報を出力する動作タイミング情報出力部13と、を備える。

概要

背景

従来、カッタスリーブ突出作動開始信号を出力するタイミングを設定可能な成形作動制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。

この成形作動制御装置は、設定されたタイミングで出力されるそのゲートカット作動の開始信号に基づいて、射出速度射出圧力等の各種作動データ保圧切換時の表示と共に、ゲートカット作動の開始時を表示画面に表示させ、操作者が成形作動状態を容易に把握できるようにしている。

概要

金型の構造に関連して配置される可動部を実際に動作させることなく、その可動部の動作タイミングが適切であるか否かを操作者に判定させることができる射出成形機を提供すること。コアトラクタ5を備えた射出成形機100は、コアトラクタ5の動作タイミングを設定する動作タイミング設定部12と、射出成形機100の実際の或いは仮想的な動作に合わせて、動作タイミング設定部12によって設定されたコアトラクタ5の動作タイミングを知らせる情報を出力する動作タイミング情報出力部13と、を備える。

目的

本発明は、金型の構造に関連して配置される可動部を実際に動作させることなく、その可動部の動作タイミングが適切であるか否かを操作者に判定させることができる射出成形機を提供する

効果

実績

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牽制数
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請求項1

金型の構造に関連して配置される可動部を備えた金型を用いる射出成形機であって、前記可動部の動作タイミングを設定する動作タイミング設定部と、当該射出成形機の実際の或いは仮想的な動作に合わせて、前記動作タイミング設定部で設定された前記可動部の動作タイミングに関する情報を出力する動作タイミング情報出力部と、を備えることを特徴とする射出成形機。

請求項2

当該射出成形機の実際の動作の状態を表示する動作状態表示部を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の射出成形機。

請求項3

当該射出成形機の仮想的な動作の状態を表示する動作状態表示部を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の射出成形機。

請求項4

当該射出成形機の実際の或いは仮想的な動作に基づいて、前記動作タイミング設定部で設定された前記可動部の動作タイミングの適否を判断する動作タイミング適否判定部を備える、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の射出成形機。

技術分野

0001

本発明は、金型の構造に関連して配置される可動部を備えた金型を用いる射出成形機に関し、特に、その可動部の動作タイミングを設定可能な射出成形機に関する。

背景技術

0002

従来、カッタスリーブ突出作動開始信号を出力するタイミングを設定可能な成形作動制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。

0003

この成形作動制御装置は、設定されたタイミングで出力されるそのゲートカット作動の開始信号に基づいて、射出速度射出圧力等の各種作動データ保圧切換時の表示と共に、ゲートカット作動の開始時を表示画面に表示させ、操作者が成形作動状態を容易に把握できるようにしている。

先行技術

0004

特開2000−15679号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、特許文献1に記載の成形作動制御装置は、金型に内蔵されたカッタスリーブの突出作動のタイミングを操作者に設定させ、その設定に基づいて実際にカッタスリーブを突出作動させた上で、その作動の開始時を表示画面に表示させ、その作動のタイミングが適切であるか否かを操作者に判定させるようにするので、操作者がその作動のタイミングを不適切な値に設定してしまった場合には、金型を破損してしまうおそれがある。

0006

上述の点に鑑み、本発明は、金型の構造に関連して配置される可動部を実際に動作させることなく、その可動部の動作タイミングが適切であるか否かを操作者に判定させることができる射出成形機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上述の目的を達成するために、本発明の実施例に係る射出成形機は、金型の構造に関連して配置される可動部を備えた金型を用いる射出成形機であって、前記可動部の動作タイミングを設定する動作タイミング設定部と、当該射出成形機の実際の或いは仮想的な動作に合わせて、前記動作タイミング設定部で設定された前記可動部の動作タイミングに関する情報を出力する動作タイミング情報出力部と、を備える。

発明の効果

0008

上述の手段により、本発明は、金型の構造に関連して配置される可動部を実際に動作させることなく、その可動部の動作タイミングが適切であるか否かを操作者に判定させることができる射出成形機を提供することができる。

図面の簡単な説明

0009

本発明の実施例に係る射出成形機の構成例を示す機能ブロック図である。
金型内溶融樹脂射出するときの図1の射出成形機の主要部の状態を示す断面図である。
成形品を金型から取り出すときの図1の射出成形機の主要部の状態を示す断面図である。
動作状態表示画面の一例を示す図である。
動作状態表示画面におけるシンボルの詳細を説明するための図である。
動作タイミング設定画面の一例を示す図である。
コアトラクタの不適切な動作タイミングによって引き起こされる不具合を説明するための図(その1)である。
コアトラクタの不適切な動作タイミングによって引き起こされる不具合を説明するための図(その2)である。

実施例

0010

以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例について説明する。

0011

図1は、本発明の実施例に係る射出成形機100の構成例を示す機能ブロック図であり、図2は、金型内に溶融樹脂を射出するときの射出成形機100の主要部の状態を示す断面図であり、図3は、成形品を金型から取り出すときの射出成形機100の主要部の状態を示す断面図である。

0012

図1で示されるように、射出成形機100は、主に、制御装置1、型締装置2、射出・可塑化装置3、エジェクタ装置4、コアトラクタ5、表示装置6、音声出力装置7、及び発光装置8から構成される。

0013

制御装置1は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えたコンピュータであって、例えば、成形制御部10、動作状態表示部11、動作タイミング設定部12、動作タイミング情報出力部13、及び動作タイミング適否判別部14のそれぞれに対応するプログラムをROMから読み出し、RAMに展開しながら、各機能要素に対応する処理をCPUに実行させる。

0014

型締装置2は、制御装置1からの制御信号に応じて金型の型閉じ、型締め、型開きを行うための装置であり、具体的には、図2で示されるように、固定プラテン(図示せず。)に取り付けられた固定金型20と可動プラテン(図示せず。)に取り付けられた可動金型21とを型タッチさせてキャビティ空間CVを形成し、そのキャビティ空間CV内に射出される溶融樹脂RSの圧力で固定金型20から可動金型21が押し退けられることがないように、より高い圧力で固定金型20に可動金型21を押し付け、更に、そのキャビティ空間CV内に射出された溶融樹脂RSが冷却され成形品となった後で固定金型20から可動金型21を引き離すことができるように構成される。

0015

射出・可塑化装置3は、制御装置1からの制御信号に応じて樹脂可塑化し、且つその可塑化した樹脂を射出するための装置であり、具体的には、図2で示されるように、ホッパ(図示せず。)から射出シリンダ30内に供給される樹脂ペレットを射出シリンダ30の加熱、及び、可塑化スクリュ31の回転により溶融してノズル部32に給送し、その給送した溶融樹脂RSをキャビティ空間CV内に射出できるように構成される。

0016

エジェクタ装置4は、キャビティ空間CV内に射出された溶融樹脂を冷却することによって得られる成形品を金型から押し出すための装置であり、具体的には、図3で示されるように、固定金型20から可動金型21が離された後(矢印AR3参照。)、固定金型20と可動金型21との間に形成されていたキャビティ空間CVにある成形品MPを可動金型21から押し離すために、エジェクタピン40をキャビティ空間CVに向かって突出させることができるように構成される(矢印AR4参照。)。

0017

コアトラクタ5は、コア(成形品の内面を形成するための突起部材)をスライドさせるための装置であり、具体的には、図2で示されるように、溶融樹脂RSをキャビティ空間CV内に射出する前にコア50a、50bをキャビティ空間CVに向かって突出させるように(矢印AR1、AR2参照。)、一方で、図3で示されるように、エジェクタ装置4が成形品MPを押し出す前にコア50a、50bをキャビティ空間CVから引き抜くように(矢印AR5、AR6参照。)、コア50a、50bを駆動する。

0018

表示装置6は、各種情報を表示するための装置であり、例えば、射出成形機100に付属ディスプレイであって、型締装置2、射出・可塑化装置3、エジェクタ装置4、及びコアトラクタ5等の射出成形機100の各種構成要素の動作状態を表示する。なお、表示装置6は、射出成形機100の外部に設置されたディスプレイであってもよい。

0019

音声出力装置7は、各種情報を音声出力するための装置であり、例えば、射出成形機100に付属のスピーカブザーであって、射出成形機100における各種構成要素の動作タイミングや動作状態を操作者に知らせるために、所定の動作が行われるタイミングで短い通知音を出力したり、所定の動作が行われている間に亘って通知音を継続的に出力したりする。なお、音声出力装置7は、射出成形機100の外部に設置されたスピーカやブザーであってもよい。

0020

発光装置8は、光を発する装置であり、例えば、回転警告灯、パトライト、又はシグナルタワーであって、射出成形機100における各種構成要素の動作タイミングや動作状態を操作者に知らせるために、所定の動作が行われるタイミングで短時間だけ光を発したり、所定の動作が行われている間に亘って継続的に光を発したりする。

0021

次に、制御装置1が有する各種機能要素について説明する。

0022

成形制御部10は、射出成形機100の各種構成要素の動作を制御するための機能要素であり、例えば、型締装置2、射出・可塑化装置3、エジェクタ装置4、コアトラクタ5等の各種構成要素のそれぞれに対して所定のタイミングで制御信号を出力し、各種構成要素のそれぞれを連携動作させるようにする。

0023

動作状態表示部11は、射出成形機100の実際の或いは仮想的な動作の状態を表示するための機能要素であり、例えば、型締装置2、射出・可塑化装置3、エジェクタ装置4、コアトラクタ5等の各種構成要素のそれぞれが出力する信号に基づいて、各種構成要素のそれぞれの実際の或いは仮想的な動作の状態を表示装置6に表示する。なお、仮想的な動作の状態は、後述のシミュレーションモードにおける射出成形機100の動作の状態を意味する。

0024

図4は、動作状態表示部11により表示装置6に表示される画面(以下、「動作状態表示画面」とする。)の一例を示す図であり、コアトラクタ5がキャビティ空間CVに向かってスライドしているときの射出成形機100の状態を示す。

0025

動作状態表示部11は、成形制御部10がコアトラクタ5(第一コアトラクタ)に対して制御信号(コア50a、50bをキャビティ空間CVに向けてスライドさせるための信号)を出力するのと同時にその同じ制御信号を成形制御部10から受信し、図4で示されるように、コア50a、50bのキャビティ空間CVに向かうスライド動作を表すシンボルSY1を表示させ、コアトラクタ5がキャビティ空間CVに向かってスライドしている状態を操作者に提示する。

0026

なお、動作状態表示部11は、第二コアトラクタが本実施例では存在しないため、第二コアトラクタの現在の状態を示すシンボルを非表示としている。

0027

また、動作状態表示部11は、型締装置2、射出・可塑化装置3、及びエジェクタ装置4のそれぞれの現在の状態を示すシンボルSY2、SY3、SY4を表示させ、型締装置2が型開けを終えた後の状態にあり、射出・可塑化装置3が未作動の状態にあり、エジェクタ装置4がエジェクタピン40を戻した後の状態(非突出状態)にあることを操作者に提示する。

0028

また、動作状態表示部11は、キャビティベンチレータ及びエアエジェクタのそれぞれの現在の状態を表すシンボルSY5、SY6を表示させ、それぞれ二つずつ存在するキャビティベンチレータ及びエアエジェクタが未作動の状態にあることを操作者に提示する。

0029

図5は、動作状態表示画面におけるシンボルSY1〜SY6の詳細を説明するための図であり、図5(A)〜図5(D)がシンボルSY1の詳細、図5(E)〜図5(H)がシンボルSY2及びSY4の詳細、図5(I)〜図5(K)がシンボルSY3の詳細、図5(L)〜図5(O)がシンボルSY5及びSY6の詳細をそれぞれ示す。

0030

図5(A)は、コアトラクタ5によりコア50a、50bがキャビティ空間CVに向かってスライドしている状態を表し、図5(B)は、コアトラクタ5によりコア50a、50bがキャビティ空間CVに向かってスライドした後でコアトラクタ5が停止している状態を表す。また、図5(C)は、コアトラクタ5によりコア50a、50bがキャビティ空間CVから遠ざかるようにスライドしている状態を表し、図5(D)は、コアトラクタ5によりコア50a、50bがキャビティ空間CVから遠ざかるようにスライドした後でコアトラクタ5が停止している状態を表す。

0031

図5(E)は、型締装置2により型開けが行われている状態を表し、図5(F)は、型締装置2により型開けが行われた後で型締装置2が停止している状態を表す。また、図5(G)は、型締装置2により型閉じが行われている状態を表し、図5(H)は、型締装置2により型閉じが行われた後で型締装置2が停止している状態を表す。なお、エジェクタ装置4の状態を表すシンボルSY4についても同様である。

0032

図5(I)は、射出・可塑化装置3が溶融樹脂をキャビティ空間CV内へ充填している状態(充填工程のほぼ半分が終了した状態)を表し、図5(J)は、射出・可塑化装置3が所定の速度で可塑化スクリュ31を前進させた後に所定の圧力でその可塑化スクリュ31を更に押し込んでいる状態(保圧工程のほぼ半分が終了した状態)を表し、図5(K)は、射出・可塑化装置3が可塑化スクリュ31を回転させてホッパから供給される樹脂ペレットを溶融しノズル部32に給送している状態(計量工程のほぼ半分が終了した状態)を表す。

0033

図5(L)は、二つのキャビティベンチレータのうちの一方(第一キャビティベンチレータ)が作動している状態を表し、図5(M)は、二つのキャビティベンチレータのうちの他方(第二キャビティベンチレータ)が作動している状態を表し、図5(N)は、二つのキャビティベンチレータの双方が作動している状態を表し、図5(O)は、二つのキャビティベンチレータの双方が作動していない状態を表す。

0034

このように、動作状態表示部11は、これらシンボルSY1〜SY6を表示しながら、射出成形機100の動作状態を操作者に提示する。

0035

なお、動作状態表示部11は、図4で示される動作状態表示画面の上部に、「型開限」、「型全閉」、「エジェクタ戻」、「ノズルタッチ」、「休止」、「冷却」、「遅延」、「保圧」、「充填」、「計量」、及び「計量完」のそれぞれに対応するインジケータを配し、そのインジケータを点灯或いは消灯させることによって、それぞれの状態を示すようにしている(図4は、「エジェクタ戻」及び「ノズルタッチ」のそれぞれに対応するインジケータを点灯させることによって、エジェクタピン40が非突出状態に戻され、ノズルタッチが行われた状態にあることを示している。)。

0036

また、制御装置1は、上述のように、成形制御部10が各種構成要素のそれぞれに対して制御信号を出力するのと同時にその同じ制御信号を動作状態表示部11に対しても出力させることで、射出成形機100を実際に動作させながらその動作状態を表示装置6に表示させるが(以下、この方式を「通常モード」とする。)、成形制御部10が各種構成要素に対して制御信号を出力するのを禁止しながらその制御信号を動作状態表示部11に対して出力させることで、射出成形機100を実際に動作させることなく、あたかも射出成形機100が動作しているかのようにその動作状態を表示装置6に表示させるようにしてもよい(以下、この方式を「シミュレーションモード」とする。)。なお、成形制御部10は、本来ならば(射出成形機100が動作していたならば)各種構成要素から信号(例えば、可塑化スクリュ31の位置等を表す信号である。)を受信して各種構成要素に対する制御信号の出力タイミングを決定するが、シミュレーションモードでは、所定の出力タイミングで動作状態表示部11に対して自動的に制御信号を出力するものとする。

0037

また、制御装置1は、樹脂ペレットが射出シリンダ30に供給されないという条件下で、成形制御部10がコアトラクタ5を除く各種構成要素のそれぞれに対して制御信号を出力するのと同時にその同じ制御信号(コアトラクタ5に対して出力することとなっていた制御信号を含む。)を動作状態表示部11に対して出力させることで、樹脂を使用しない状態でコアトラクタ5以外の各種構成要素を実際に動作させながらそれらの動作状態を表示装置6に表示させるようにしてもよい(以下、この方式を「ドライモード」とする。)。なお、成形制御部10は、シミュレーションモードの場合と同様、ドライモードにおいても、本来ならば一定の条件が満たされたとき(例えば、可塑化スクリュ31の位置が所定の位置に達したときである。)に出力される制御信号を、所定の出力タイミングで強制的に動作状態表示部11に対して出力するものとする。

0038

なお、制御装置1は、図示しないモード選択画面を表示させることによって、通常モード、シミュレーションモード、及びドライモードの何れかを操作者に選択させるようにしてもよく、後述の動作タイミング設定部12により可動部の動作タイミングが設定された後に自動的にシミュレーションモードを実行するようにしてもよい。

0039

動作タイミング設定部12は、金型の構造に関連して配置される可動部の動作タイミングを設定するための機能要素であり、金型の構造に関連して配置される可動部は、例えば、コアトラクタ、ゲートカッタ、キャビティベンチレータ、エアエジェクタ等を含む。

0040

具体的には、動作タイミング設定部12は、コアトラクタ5の動作タイミングを設定するための画面(以下、「動作タイミング設定画面」とする。)を表示装置6に表示させ、その動作タイミングを操作者に設定させるようにする。

0041

図6は、動作タイミング設定画面の一例を示す図であり、動作タイミング設定画面は、「優先コア」、「制御選択」、「モード」、「時間」、「手動モード」、「遅延」、「型開位置」、及び「型閉位置」の設定項目を有する。

0042

「優先コア」は、優先的に制御対象となるコアトラクタを選択するための設定項目であり、「戻」(コアトラクタをキャビティ空間から遠ざける動きを意味する。)及び「入」(コアトラクタをキャビティ空間に突出させる動きを意味する。)のそれぞれに対して設定される。

0043

「制御選択」は、コアトラクタ5を停止させるための制御方法を選択するための設定項目であり、「位置限」及び「時間」の選択肢を有し、「位置限」が選択された場合には、コア50a、50bが所定位置に達したときに(例えば、位置センサによってコア50a、50bが所定位置に達したことを検出したときに)コアトラクタ5を停止させるようにし、「時間」が選択された場合には、コア50a、50bが所定位置に達したか否かにかかわらず、コアトラクタ5を作動させてからその設定時間が経過した時点でそのコアトラクタ5を停止させるようにする。

0044

「モード」は、「コア戻」及び「コア入」で個別に設定される設定項目であり、「コア戻」に対して、「切」、「型開開始前」、「型開中」、「型開完了後」、及び「型開一時停止」の選択肢を有し、「コア入」に対して、「切」、「型閉開始前」、「型閉中」、「型締完了後」、及び「型閉一時停止」の選択肢を有する。

0045

「コア戻」に対して「切」が選択された場合、コアトラクタ5は、その作動が禁止されることとなり、「型開開始前」が選択された場合、型開きが開始される前に作動することとなる。また、「コア戻」に対して「型開中」が選択された場合、コアトラクタ5は、型開きの最中に作動することとなり、「型開完了後」が選択された場合、型開きが完了した後に作動することとなり、「型開一時停止」が選択された場合、型開きが一時的に停止されたときに作動することとなる。

0046

また、「コア入」に対して「切」が選択された場合、コアトラクタ5は、その作動が禁止されることとなり、「型閉開始前」が選択された場合、型閉じが開始する前に作動することとなる。また、「コア入」に対して「型閉中」が選択された場合、コアトラクタ5は、型閉じの最中に作動することとなり、「型締完了後」が選択された場合、型閉じが完了した後に作動することとなり、「型閉一時停止」が選択された場合、型閉じが一時的に停止されたときに作動することとなる。

0047

「時間」は、「制御選択」に対して「時間」が設定された場合に有効となる設定項目であり、「コア戻」及び「コア入」のそれぞれに対して個別に設定され、コアトラクタ5を作動させてから停止させるまでの時間を0.1秒単位で設定できるようにする。

0048

「手動モード」は、「個別」及び「連動」の選択肢を有し、「個別」が選択された場合、コアトラクタ5は、「モード」で選択された期間中の操作者による入力に応じて作動することとなり、「連動」が選択された場合には、「モード」で選択された期間中に自動的に作動することとなる。

0049

「遅延」は、コアトラクタ5の作動タイミング微調整するための設定項目であり、0.1秒単位で作動タイミングを遅らせる方向に微調整できるようにする。

0050

「型開位置」及び「型閉位置」は、「モード」に対して「型開中」、「型開一時停止」、「型閉中」、又は「型閉一時停止」が設定された場合に有効となる設定項目であり、型開き又は型閉じの際にコアトラクタ5を作動させるタイミングを可動金型21の位置に基づいて0.1ミリ単位で微調整できるようにする。

0051

上述の設定項目を設定することにより、操作者は、コアトラクタ5の動作タイミングを決定できるが、不適切な設定が行われた場合、射出成形機100は、不良成形品を形成したり、或いは、金型、エジェクタピン40、又はコア50a、50bを損傷したりするといった不具合を引き起こす場合がある。

0052

図7及び図8は、コアトラクタ5の不適切な動作タイミングによって引き起こされる不具合の例を説明するための図である。

0053

具体的には、図7は、射出・可塑化装置3から溶融樹脂RSをキャビティ空間CV内に射出するときにコア50a、50bが未だ所定位置(図中の破線で示される位置)に入れられていないために、射出成形機100が不良成形品を形成してしまう際の状況を示す。

0054

また、図8は、可動金型21から成形品MPを押し出すときにコア50a、50bが未だ所定位置(図中の破線で示される位置)に戻されていないために、エジェクタ装置4がエジェクタピン40を成形品MPに向かって突出させることによって(矢印AR7参照。)、射出成形機100がエジェクタピン40やコア50a、50bを損傷させてしまう際の状況を示す。

0055

このような不具合の発生を防止するために、操作者は、動作タイミング設定部12でコアトラクタ5の動作タイミングを設定した後、シミュレーションモード又はドライモードで射出成形機100を動作させるようにする。

0056

動作タイミング情報出力部13は、動作状態表示部11が表示する射出成形機100の実際の或いは仮想的な動作の状態に合わせて、動作タイミング設定部12によって設定された可動部の動作タイミングを知らせる情報を出力するための機能要素である。

0057

具体的には、動作タイミング情報出力部13は、コアトラクタ5を実際に動作させるか否かにかかわらず(すなわち、通常モード、シミュレーションモード、及びドライモードの何れであっても)、射出成形機100の実際の或いは仮想的な動作が推移する中で、動作タイミング設定部12によって設定されたコアトラクタ5の動作タイミングが到来した場合に(例えば、成形制御部10が出力するコアトラクタ5を動作させるための制御信号を受信した場合に)、図4で示される動作状態表示画面のシンボルSY1をその動作に対応する状態に変更する。

0058

また、動作タイミング情報出力部13は、コアトラクタ5の動作タイミングが到来した場合に、音声出力装置7に制御信号を出力して、短い通知音を出力させたり、コアトラクタ5の動作の継続時間に亘って通知音を継続的に出力させたりする。

0059

また、動作タイミング情報出力部13は、コアトラクタ5の動作タイミングが到来した場合に、発光装置8に制御信号を出力して、短時間だけ発光装置8を発光させたり、コアトラクタ5の動作の継続時間に亘って継続的に発光装置8を発光させたりする。

0060

なお、動作タイミング情報出力部13は、音声出力装置7及び発光装置8の何れか一方に制御信号を出力するようにしてもよい。

0061

このようにして、動作タイミング情報出力部13は、コアトラクタ5の動作タイミングを操作者に知らせることができ、特に、シミュレーションモードにおいて射出成形機100が仮想的に動作している際に、或いは、ドライモードにおいて射出成形機100が部分的に動作している際に、動作タイミング設定部12によって設定されたコアトラクタ5の動作タイミングを操作者に知らせることができ、その動作タイミングが適切であるか否かを、そのコアトラクタ5を実際に動作させることなく、操作者に判定させることができる。

0062

動作タイミング適否判定部14は、射出成形機100の実際の或いは仮想的な動作状態に基づいて、動作タイミング設定部12によって設定された可動部の動作タイミングが適切であるか否かを判定するための機能要素であり、例えば、シミュレーションモード又はドライモードにおける射出成形機100の実際の或いは仮想的な動作状態(例えば、固定金型20や可塑化スクリュ31の実際の或いは仮想的な位置等である。)に基づいて、図7又は図8で示されるような状況(コア50a、50bの不適切な配置により問題を引き起こしてしまうような状況)が発生しているか否かを判断し、そのような状況が発生していると判断した場合に、コアトラクタ5の動作タイミングが不適切であると判定する。

0063

コアトラクタ5の動作タイミングが不適切であると判定した場合、動作タイミング適否判定部14は、表示装置6に対して制御信号を出力し、コアトラクタ5の動作タイミングが不適切である旨を表すテキストメッセージを表示装置6に表示させ、操作者にその旨を伝えるようにする。

0064

以上の構成により、射出成形機100は、コアトラクタ5を実際に動作させることなく、射出成形機100の実際の或いは仮想的な動作が推移する中で、そのコアトラクタ5の動作タイミングの到来又はそのコアトラクタ5の動作期間を操作者に知らせることができるので、金型、コアトラクタ5、及びそのコアトラクタ5に関連する各種構成要素に損傷を与えるおそれのない状態で、そのコアトラクタ5の動作タイミングが適切であるか否かを操作者に判定させることができる。

0065

また、射出成形機100は、シミュレーションモードを使用することによって、射出成形機100を実際に動作させることなく、射出成形機100の仮想的な動作が推移する中で、コアトラクタ5の動作タイミングの到来又はそのコアトラクタ5の動作期間を操作者に知らせることができるので、金型、コアトラクタ5、及びそのコアトラクタ5に関連する各種構成要素に損傷を与えるおそれがなく、また、不良成形品を形成するおそれもなく、そのコアトラクタ5の動作タイミングが適切であるか否かを操作者に判定させることができる。

0066

また、射出成形機100は、ドライモードを使用することによって、コアトラクタ5を動作させることなく、また、樹脂を供給することなく射出成形機100を動作させ、射出成形機100の実際の動作が推移する中で、コアトラクタ5の動作タイミングの到来又はそのコアトラクタ5の動作期間を操作者に知らせることができるので、金型、コアトラクタ5、及びそのコアトラクタ5に関連する各種構成要素に損傷を与えるおそれがなく、また、不良成形品を形成するおそれもなく、更に、シミュレーションモードに比べて実際の動作により近い状態で射出成形機100を動作させながら、そのコアトラクタ5の動作タイミングが適切であるか否かを操作者に判定させることができる。

0067

また、射出成形機100は、射出成形機100の実際の或いは仮想的な動作状態に基づいて、動作タイミング設定部12で設定されたコアトラクタ5の動作タイミングが適切であるか否かを自動的に判定するので、操作者によるその動作タイミングの適否の判定を補助することができる。

0068

以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなしに上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。

0069

例えば、上述の実施例において、動作状態表示部11は、射出成形機100の実際の或いは仮想的な動作の推移を現実時間経過と同じ時間経過で表示装置6に表示するが、その動作の推移をスローモーション(現実の時間経過よりも遅い時間経過)又はクイックモーション(現実の時間経過よりも速い時間経過)で表示するようにしてもよく、早送り、巻き戻し、ランダムアクセス、逆再生コマ送り再生コマ送り逆再生、一時停止等を可能としながらその動作の推移を表示するようにしてもよい。

0070

また、上述の実施例に置いて、射出成形機100は、コアトラクタ5を実際に動作させることなく、射出成形機100の実際の或いは仮想的な動作が推移する中で、そのコアトラクタ5の動作タイミングの到来又はそのコアトラクタ5の動作期間を操作者に知らせるようにするが、ゲートカッタ、キャビティベンチレータ、エアエジェクタ等の他の可動部を実際に動作させることなく、射出成形機100の実際の或いは仮想的な動作が推移する中で、その可動部の動作タイミングの到来又はその可動部の動作期間を操作者に知らせるようにしてもよい。

0071

1・・・制御装置2・・・型締装置3・・・射出・可塑化装置4・・・エジェクタ装置5・・・コアトラクタ6・・・表示装置7・・・音声出力装置8・・・発光装置10・・・成形制御部 11・・・動作状態表示部 12・・・動作タイミング設定部 13・・・動作タイミング情報出力部 14・・・動作タイミング適否判定部 20・・・固定金型21・・・可動金型30・・・射出シリンダ31・・・可塑化スクリュ32・・・ノズル部 40・・・エジェクタピン50a、50b・・・コア100・・・射出成形機CV・・・キャビティ空間MP・・・成形品RS・・・溶融樹脂

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