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技術 海上コンテナ式植物工場

出願人 エーシー・フードテック株式会社
発明者 桑田昭二
出願日 2010年10月29日 (9年8ヶ月経過) 出願番号 2010-242866
公開日 2012年5月17日 (8年1ヶ月経過) 公開番号 2012-090609
状態 未査定
技術分野 植物の栽培 水耕栽培
主要キーワード 斜め透視 オープンケース 工業団地 店舗環境 海上コンテナ 船舶輸送 放出窓 建物面
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2012年5月17日)のものです。
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図面 (6)

課題

本発明は、施設内で植物の生育環境を制御して栽培を行う植物工場において、舶用コンテナ等の既存のコンテナを活用した海上コンテナ式植物工場を提供する。

解決手段

キャスタ付き脚部を有する架台上に断面方向に設けた複数の三角形状の取付枠と、該取付枠に傾斜して取付けられ、かつ多数の植物支持孔を設けた植物栽培パネル複数枚と、を備えた植物栽培ユニット海上コンテナ内部で該植物栽培パネルを対向する形で二列に奥行き方向に多数個配設したことを特徴とする。

概要

背景

植物工場は、施設内で植物の生育環境(光、温度、湿度二酸化炭素、養分、水分等)を制御して栽培を行う施設園芸であって、野菜の周年、計画生産が可能な栽培施設である。また、植物工場は、季節天候に左右されずに安定供給が可能で、地域や土地を選ばない、単位面積当たり生産性が高い、養水分制御による食味の向上、光制御による栄養価の向上、農薬使用量の低減などの利点が多いと云われている。

また、植物工場には、太陽光を使わずに環境を制御して周年、計画生産を行う完全人工光型と温室等の半閉鎖環境で太陽光の利用を基本とし雨天曇天時の補光等により周年、計画生産を行う「太陽光利用型」と、特に人工光を利用するものは「太陽光・人工光併用型」の二つがある。完全人工光型の植物工場は、工業団地等の工場用地のほか、宅地雑種地など様々な土地に立地し、2006〜2009年で38%を占め、新しい施設が多い。完全人工光型の設置面積は1000m2未満のものが85%である一方、栽培面積が1000m2超えるものが38%を占める。これは多段で栽培することにより建物面積当たりの生産効率を上げているためである。一方、太陽光・人工光併用型は多くが農地に立地しており、2000年以前のものが72%も占める。

前述の水耕栽培による植物工場の多くは、複数枚植物支持パネル、例えば縦方向寸法1.8〜2.0m、横幅2.0〜2.5m程度のパネル建屋内横梁山形状に傾斜して立てかけて設置したものを複数列並設し、この山形パネルの下方よりパネルに支持した植物の根へ養液等を供給すると共に、山形パネルの上方より植物の葉に太陽光や人工光等の光を当てて栽培育成するものである。

これらに関する有効な手段が先行技術として開示されている(文献1)(文献2)。

概要

本発明は、施設内で植物の生育環境を制御して栽培を行う植物工場において、舶用コンテナ等の既存のコンテナを活用した海上コンテナ式植物工場を提供する。キャスタ付き脚部を有する架台上に断面方向に設けた複数の三角形状の取付枠と、該取付枠に傾斜して取付けられ、かつ多数の植物支持孔を設けた植物栽培パネルの複数枚と、を備えた植物栽培ユニット海上コンテナ内部で該植物栽培パネルを対向する形で二列に奥行き方向に多数個配設したことを特徴とする。

目的

本発明を完成したものであって、施設内で植物の生育環境を制御して栽培を行う植物工場において、舶用コンテナ等の既存のコンテナを活用した植物工場を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

キャスタ付き脚部を有する架台上に断面方向に設けた複数の三角形状の取付枠と、該取付枠に傾斜して取付けられ、かつ多数の植物支持孔を設けた植物栽培パネル複数枚と、を備えた植物栽培ユニット海上コンテナ内部で該植物栽培パネルを対向する形で二列に奥行き方向に多数個配設したことを特徴とする海上コンテナ式植物工場

請求項2

架台上に断面方向に設けた複数の三角形状の取付枠と、該取付枠に傾斜して取付けられ、かつ多数の植物支持孔を設けた植物栽培パネルの単数又は複数枚と、を備えた植物栽培ユニットが上下に単数又は複数段に奥行き方向に複数個配設したことを特徴とするコンテナ式植物工場

請求項3

植物栽培パネルの表側に離間してLED電球又は蛍光灯からなる光源を設け、かつ、植物栽培パネルの裏側に養液噴霧ノズルを設けたことを特徴とする請求項1に記載の海上コンテナ式植物工場。

請求項4

植物栽培パネルの表側に離間してLED電球又は蛍光灯からなる光源を設け、かつ、植物栽培パネルの裏側に養液の噴霧ノズルを設けたことを特徴とする請求項2に記載のコンテナ式植物工場。

請求項5

前記植物栽培ユニットが奥行き方向に移動可能であるように海上コンテナ底部に軌条を設けたことを特徴とする請求項1又は3に記載の海上コンテナ式植物工場。

請求項6

前記海上コンテナの天井部に設けられ、太陽光を内部に取入れる太陽光導入装置を複数個設けたことを特徴とする請求項1、3又は5のいずれかに記載の海上コンテナ式植物工場。

技術分野

0001

本発明は、施設内で植物の生育環境を制御して栽培を行う植物工場において、舶用コンテナ活用した植物工場に関するものである。

背景技術

0002

植物工場は、施設内で植物の生育環境(光、温度、湿度二酸化炭素、養分、水分等)を制御して栽培を行う施設園芸であって、野菜の周年、計画生産が可能な栽培施設である。また、植物工場は、季節天候に左右されずに安定供給が可能で、地域や土地を選ばない、単位面積当たり生産性が高い、養水分制御による食味の向上、光制御による栄養価の向上、農薬使用量の低減などの利点が多いと云われている。

0003

また、植物工場には、太陽光を使わずに環境を制御して周年、計画生産を行う完全人工光型と温室等の半閉鎖環境で太陽光の利用を基本とし雨天曇天時の補光等により周年、計画生産を行う「太陽光利用型」と、特に人工光を利用するものは「太陽光・人工光併用型」の二つがある。完全人工光型の植物工場は、工業団地等の工場用地のほか、宅地雑種地など様々な土地に立地し、2006〜2009年で38%を占め、新しい施設が多い。完全人工光型の設置面積は1000m2未満のものが85%である一方、栽培面積が1000m2超えるものが38%を占める。これは多段で栽培することにより建物面積当たりの生産効率を上げているためである。一方、太陽光・人工光併用型は多くが農地に立地しており、2000年以前のものが72%も占める。

0004

前述の水耕栽培による植物工場の多くは、複数枚植物支持パネル、例えば縦方向寸法1.8〜2.0m、横幅2.0〜2.5m程度のパネル建屋内横梁山形状に傾斜して立てかけて設置したものを複数列並設し、この山形パネルの下方よりパネルに支持した植物の根へ養液等を供給すると共に、山形パネルの上方より植物の葉に太陽光や人工光等の光を当てて栽培育成するものである。

0005

これらに関する有効な手段が先行技術として開示されている(文献1)(文献2)。

先行技術

0006

特開平8−331991公報(〔0010〜0011〕、〔図1〕、〔図6〕)
特開2002−142585公報(〔0007〜0008〕、〔図1〜2〕)

発明が解決しようとする課題

0007

前記先行技術の植物パネルを用いた植物工場は、その生産能力が建屋内にいかに多くの植物パネルが収納できるかに拠るところが多く、必然的に大規模建物を必要とし、その設置コストが多大であるのが常である。そこで、本出願人は、多額の費用を植物パネルを収納する建屋掛けることなく、また、設置場所についても広大な場所を必要とせず、消費者等にとっても利便性のある場所が選択できるなどに着目して、本発明を完成したものであって、施設内で植物の生育環境を制御して栽培を行う植物工場において、舶用コンテナ等の既存のコンテナを活用した植物工場を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る海上コンテナ式植物工場は、キャスタ付き脚部を有する架台上に断面方向に設けた複数の三角形状の取付枠と、該取付枠に跨って傾斜して取付けられ、かつ多数の植物支持孔を設けた植物栽培パネルの複数枚と、を備えた植物栽培ユニット海上コンテナ内部で該植物栽培パネルを対向する形で二列に奥行き方向に多数個配設したことを特徴とする。

0009

海上コンテナは、大きさなどの規格がISOによって国際的に統一されているから、規格に対応してトレラーなど異なった種類の輸送手段の間で積み替えを含めた輸送が迅速化、簡便化できるため、時間と費用の両面で有利である。今日では、1年間の船舶輸送のうち90%以上が海上コンテナ化され、年2億個以上のコンテナが輸送されているといわれている。また、海上コンテナは鋼製規格化されて、強度があり、耐久性も高く、移動可能であり、積み上げることや切断することができ、また、世界中にあふれており比較的安いため、理想的な建屋であり、建築材料ともいえる。海上コンテナの大きさは、長さが主に20フィート(約6.1m)と40フィート(約12.2m)の二種類があり、幅は8フィート(約2.4m)、高さ8フィート6インチ(約2.6m)で、自重は20フィートが約2.3T、40フィートが約3.8Tであって、どちらも陸送可能である。

0010

したがって、海上コンテナを用いた植物工場は、その立地が幹線道路に近い場所ほど、設置場所までの海上コンテナの輸送・据付が容易で、費用が安く、よって、建屋を新規建設する場合と比べると、建設費が安く、また、設置に要する時間が大幅に短縮できるメリットがある。また、海上コンテナの設置に当たっては、積み重ねた設置や既存建物の屋上に据え付けることも可能である。

0011

この構成により、設置した海上コンテナの建屋内に、予め製作して置いた複数枚の植物栽培パネルを取付けた植物栽培ユニットを、向い合せに2列で、奥行き方向に夫々接して多数個配設するだけなので、設置工事が容易であり、後の光源・養液・空調等の工事を含めても、設置に要する時間が短縮でき、設置費用も安くすると共に、工場の操業開始を早期に実現でき、栽培植物などの製品の出荷が早期に可能で、総合的に大きな経済効果が得られる。また、操業に際しては、海上コンテナ内で植物栽培ユニットが対向してコンテナ断面を有効に活用した配設がされており、かつ、植物を保持した植物栽培パネルは、その取り付け、取り外しが容易な構成になっているから、成熟した葉類などの植物の収穫育苗後の植物の植え付け等が容易であり、作業効率がよくて、生産性の向上が図れる。

0012

請求項2に係るコンテナ式植物工場は、架台上に断面方向に設けた複数の三角形状の取付枠と、該取付枠に跨って傾斜して取付けられ、かつ多数の植物支持孔を設けた植物栽培パネルの単数又は複数枚と、を備えた植物栽培ユニットが上下に単数又は複数段に奥行き方向に複数個配設したことを特徴とする。

0013

本請求項に係るコンテナは、スーパーなどのショーケースオープンケース、その他プレハブ庫など小型であり、簡易なものが該当し、場合によれば店舗内でも設置が可能である。また、コンテナ内には、植物栽培ユニットを複数段に設置しているから、設置面積が小さい割りに、植物栽培個数を増加して、野菜類の生産効率を上げることができる。したがって、コンテナ内における作業がほとんどなく、コンテナ外から直に植物栽培パネルの栽培植物の育成や収穫を行うことができる。また、消費者が直接栽培植物を観察することができ、品定めをして購入する場合に便利である。

0014

請求項3に係る海上コンテナ式植物工場は、請求項1に記載の海上コンテナ式植物工場において、植物栽培パネルの表側に離間してLED光源又は蛍光灯からなる光源を設け、かつ、植物栽培パネルの裏側に養液の噴霧ノズルを設けたことを特徴とする。

0015

請求項4に係るコンテナ式植物工場は、請求項2に記載のコンテナ式植物工場において、植物栽培パネルの表側に離間してLED光源又は蛍光灯からなる光源を設け、かつ、植物栽培パネルの裏側に養液の噴霧ノズルを設けたことを特徴とする。

0016

これらの構成をとることにより、植物栽培パネルに定植された植物の栽培に重要な光や栄養素を供給できる。本発明において、植物栽培パネルから離間した位置にLED光源や蛍光灯を設けて、複数配列された栽培植物に一様に光を照射することができる。また、前記栄養素は、栄養素を含有した養液を噴霧して植物の根を濡らして供給できるように、植物栽培ユニット内で、かつ、植物栽培パネルの裏側で露出している根に向けて養液を噴霧できる噴霧ノズルを複数個設けたものである。また、養液の噴霧ゾーンが植物栽培パネル表側に居る作業員の場所と隔離されているから、作業員の作業環境がよく、細かな作業も可能である。

0017

請求項5に係る海上コンテナ式植物工場は、請求項1又は請求項3のいずれかに記載の海上コンテナ式植物工場において、前記植物栽培ユニットが奥行き方向に移動可能であるように海上コンテナ底部に軌条を設けたことを特徴とする。

0018

この構成をとることにより、植物栽培ユニットの据付、移動が幅が狭く、奥行きが長い海上コンテナ内で手軽に容易に行なえる。また、場合によれば、海上コンテナ外へ軌道延長しておけば、海上コンテナ内に対して植物栽培ユニットの取込み、取り外しが容易に行える。したがって、植物栽培ユニットの植栽作業保全作業が容易に実行でき、作業効率も良くできる。

0019

請求項6に係る海上コンテナ式植物工場は、請求項1、3又は5のいずれかに記載の海上コンテナ式植物工場において、前記海上コンテナの天井部に設けられ、太陽光を内部に取入れる太陽光導入装置を複数個設けたことを特徴とする。

0020

海上コンテナは鋼製であるから、太陽光導入装置を構成する太陽光の集光取入れドーム、太陽光導入シャフト、太陽光の散乱放出窓等の設置が簡易である。この構成をとることにより、晴れの昼間は太陽光が利用できるので、栽培植物に光や熱をもたらし、育成に寄与することができる。また、併用している人工光を減灯又は消灯することが可能となるので、省エネルギに貢献することができる。

発明の効果

0021

本発明に係る請求項1,3,5,6に記載の海上コンテナ式植物工場によれば、建屋を新設することなく、また、設置場所の制約も少ないから、海上コンテナを植物工場の建屋として転用することができるので、設置コストが安く、設置工事の期間も短縮でき、生産品を安価で、しかも供給開始短期間で可能である。また、植物栽培ユニットもコンパクトな方式であるから、海上コンテナ内部を有効に活用して配設することができると共に、作業環境も改善される。また、効果的に光や養液を供給し、空調も行って、植物栽培を実施することができる。また、大規模でなくても、地産地消に貢献する。

0022

本発明に係る請求項2、4に記載のコンテナ式植物工場によれば、コンテナが小型で、簡易なものであり、例えば既設ショウケースでも流用することができるから、設備費が安く、店舗内でも設置が可能である。消費者が直接、栽培品を観て、直ちに購入することができるので、地産地消に貢献する。また、植物栽培ユニットを複数段に設置しているから、光と養液の適切な供給及び空調と相まって、設置面積に対して植物栽培の収穫を上げることができる。

図面の簡単な説明

0023

図1は、本発明の実施するための形態に係る海上コンテナ式植物工場の模式的全体斜め透視図である。
図2は、図1のA−A矢視の断面図である。
図3は、本発明の実施するための形態に係る海上コンテナ式植物工場の植物栽培ユニットの(a)は正面図、(b)はA−A矢視の一部断面を表した側面図である。
図4は、本発明の実施するための形態に係るコンテナ式植物工場の模式的全体斜め透視図である。
図5は、図4のA−A矢視の断面図である。

実施例

0024

本発明に係わる海上コンテナ式植物工場を実施するための形態について図1、2、3を用いて説明する。図1は、海上コンテナ式植物工場の全体斜め透視図であって、模式的に表したものである。また、図2は、図1のA−A矢視であって、海上コンテナを建屋として利用した植物工場の断面における設備の配置を示した図である。図3は、本発明に係る海上コンテナ式植物工場を構成する植物栽培ユニットの(a)は正面図、(b)はA−A矢視の一部断面を表した側面図である。

0025

図1で示される海上コンテナ2の大きさは、ISO規格によって国際的に統一され、通常、長さが主に20フィート(約6.1m)と40フィート(約12.2m)の二種類があり、幅は8フィート(約2.4m)、高さ8フィート6インチ(約2.6m)で、自重は20フィートが約2.3T、40フィートが約3.8Tである。また、規格に対応して船や陸上トレラーなど異なった種類の輸送手段の間で積み替えを含めた輸送が迅速、かつ、簡便にできるため、移動に際しては、時間と費用の両面で有利である。また、海上コンテナは、主として鋼製で規格化されて強度があり、耐久性も高く、移動可能であり、また、陸上での設置においては、積み上げることや切断することができる。また、海上コンテナの需給は、世界中にあふれており、比較的安いため建屋として再利用が十分可能である。

0026

したがって、海上コンテナを用いた植物工場は、その立地が幹線道路に近い場所ほど、設置場所までの海上コンテナの輸送・据付が容易で、費用が安く、よって、建屋を新規建設する場合と比べると、建設費が安く、また、設置に要する時間が大幅に短縮できるメリットがある。また、海上コンテナの設置に当たっては、積み重ねた設置や既存建物の屋上に据え付けることも可能であって、設置の態様が種々選択できるので、設置場所に合わせて適切な植物工場の設置態様が採れる。

0027

図2,3を用いて、海上コンテナ2内の植物栽培ユニット3の配置及び植物栽培ユニット3の構成について説明すると、設置した海上コンテナ2の建屋内に、予め製作して置いた4枚の植物栽培パネル4を取付けた植物栽培ユニット3を、向い合せに2列で、奥行き方向に詰めて多数個配設するだけなので、特に移動に軌条9を用いれば、設置工事が容易であり、後の光源5・養液6・空調等の工事を含めても、設置に要する時間が短縮でき、設置費用も安くすることができる。これにより、工場1の操業開始を早期に実現でき、栽培植物10などの製品の出荷が早期に可能で、総合的に大きな経済効果が得られる。また、植物栽培ユニット3は、キャスタ3−2付き脚部を有する架台3−3上に断面方向に設けた複数の三角形状の取付枠3−1と、取付枠3−1に跨って傾斜して取付けられ、かつ多数の植物支持孔4−1を設けた植物栽培パネル4の4枚と、を備えている。植物栽培ユニット3の代表的な寸法は、幅約1m、奥行き約0.7m、高さ約1.3mである。植物栽培パネル4の代表的な寸法は、幅約0.5m、縦約0.6mで、植物支持孔4−1は通常、35〜120個の範囲にある。また、操業に際しては、海上コンテナ2内で植物栽培ユニット3が対向してコンテナ2断面を有効に活用した配設がされており、かつ、植物10を植物支持孔4−1で保持した植物栽培パネル4は、取付け枠3−1を跨いで、その取り付け、取り外しが容易な構成になっているから、成熟した葉采類などの植物10の収穫や育苗後の植物10の植え付け等が植物栽培パネル4の着脱で容易となり、作業効率がよくて、生産性の向上が図れる。

0028

また、植物栽培パネル4の表側に離間してLED光源又は蛍光灯からなる光源5を設け、かつ、植物栽培パネル4の裏側に養液供給管6−1に接続した養液噴霧ノズル6を設けている。これにより、植物栽培パネル4に定植された植物10の栽培に重要な光や栄養素を供給できる。本発明の場合、植物栽培パネル4から離間した位置にLED光源や蛍光灯の光源5を設けて、複数配列された栽培植物10に一様に光を照射することができるように、光源5の個数、配置を適切に選択することができる。また、栄養素は、栄養素と溶存酸素を含有した養液を噴霧して植物10の根を濡らして供給できるように、植物栽培ユニット3内で、かつ、植物栽培パネル4の裏側で露出している根に向けて養液を噴霧できる噴霧ノズル6を複数個設けている。また、本発明の植物栽培ユニット3の採用により、養液の噴霧ゾーンが植物栽培パネル4表側に居る作業員の場所と隔離されているから、作業員の作業環境がよく、細かな作業も可能である。

0029

また、養液としては、多量要素(NO3−N,NH4−N,P,K,Ca,Mg)や微量要素(Fe,Mn,B,Cu,Zn,Mo)を栽培植物10が吸収するのに最適な濃度で溶解させた溶液で、かつ、適量の溶存酸素を含んだものが好適である。通常、養液は循環方式で供給される。

0030

さらに、海上コンテナ式植物工場1は、海上コンテナ2を建屋として利用しているので、密閉性に優れていると共に、植物栽培ユニット3をコンパクトに詰めて配設しているので、植物工場全体の雰囲気温度や湿度を調節する空調を効果的に実施できる。これにより、植物栽培パネル4の栽培植物10に対して適切な栽培環境を提供し、維持できる。空調のための空調空気吸引吐出は分散して行うのがよいが、空調機は集中して単機で行うのが好ましい。また、海上コンテナ式植物工場1の設置環境によれば、海上コンテナ2の外面又は内面断熱工事を施す必要が出てくる場合がある。

0031

また、植物栽培ユニット3が海上コンテナ2の奥行き方向に移動可能であるように海上コンテナ底部2−2に軌条9を設けている。植物栽培ユニット3の据付や移動が、幅が2.4mと狭く、奥行きが6m又は12mと細長い海上コンテナ2内で手軽に容易に行なうことができる。また、場合によれば、海上コンテナ2外へ軌道9を延長しておけば、海上コンテナ2への植物栽培ユニット3の取込み、取り外し等の交換が容易に行える。したがって、植物栽培ユニット3の植栽作業、保全作業が容易に実行することができるので、作業性が良くなる。

0032

また、海上コンテナ2の天井部2−1に設けて、太陽光を内部に取入れる太陽光導入装置7を複数個設けている。海上コンテナ2は鋼製であるから、切断や溶接加工がし易く、太陽光導入装置7を構成する太陽光の集光取入れドーム7−1、太陽光導入シャフト7−2、太陽光の散乱放出窓7−3等の設置が簡易である。この場合、集光取入れドーム7−1や散乱放出窓7−3はアクリル樹脂等の透明で、対候性樹脂板成型して製作するのが好ましく、また光導入シャフト7−2はコンテナ天井部2−1の厚みに拠って長円形又は多角形鏡面仕上げ金属板の筒状のものがよく、光を外部に洩らすことなく、全反射損失を少なくできる材質及び構造が適している。ただし、夜間や曇天時には、光導入シャフト7−2にシャッタを入れることが好ましい。この構成をとることにより、晴れの昼間は太陽光が利用できるので、栽培植物10に光や熱をもたらし、育成に寄与することができる。また、併用している人工光源5を減灯又は消灯することが可能となるので、省エネルギに貢献することができる。

0033

本発明に係わるコンテナ式植物工場11を実施するための形態について図4、5を用いて説明する。コンテナ式植物工場11は架台3−3上に断面方向に設けた複数の三角形状の取付枠3−1と、取付枠3−1に跨って傾斜して取付けられ、かつ多数の植物支持孔4−1を設けた植物栽培パネル4を備えた植物栽培ユニット3が上下に2段に奥行き方向に4個コンテナ11−1内に配設している。この場合のコンテナ11−1の代表的な寸法は、幅約2m、奥行き約0.8m、高さ約2mである。また、植物栽培ユニット3の代表的な寸法は、幅約0.5m、奥行き約0.4m、高さ約0.4〜0.6mである。また、植物栽培パネル4の代表的な寸法は、幅約0.5m、縦約0.5〜0.7mで、植物支持孔4−1は通常、35〜120個の範囲にある。

0034

また、コンテナ11−1は、スーパーなどのショーケースやオープンケース、その他プレハブ庫など小型であり、簡易なものでよく、場合によれば、店舗内でも設置が可能である。また、コンテナ11−1内には、植物栽培ユニット3を複数段に設置できるから、設置面積が小さい割りに、植物10の栽培個数を増加して、野菜類の生産効率を上げることができる。したがって、コンテナ11−1内での作業がほとんど行う必要がなく、コンテナ11−1外から前面の透明な扉を開けて、直に植物栽培パネル4の栽培植物10の育成や収穫を行うことができる。また、消費者が直接栽培植物10を観察することができるので、品定めをして購入する場合にこの方式は便利である。

0035

また、植物栽培パネル4の表側に離間してLED光源又は蛍光灯からなる光源5を設け、かつ、植物栽培パネル4の裏側に養液供給管6−1に接続した養液噴霧ノズル6を設けている。これにより、植物栽培パネル4に定植された植物10の栽培に重要な光や栄養素を供給できる。本発明の場合、植物栽培パネル4から離間した位置にLED光源や蛍光灯の光源5を設けて、複数配列された栽培植物10に一様に光を照射することができるように、光源5の個数、配置を適切に選択することができる。また、栄養素は、栄養素と溶存酸素を含有した養液を噴霧して植物10の根を濡らして供給できるように、植物栽培ユニット3内で、かつ、植物栽培パネル4の裏側で露出している根に向けて養液を噴霧できる噴霧ノズル6を複数個設けている。また、本発明の植物栽培ユニット3の採用により、養液の噴霧ゾーンが植物栽培パネル4表側に居る作業員と隔離されているから、店舗内に本装置11を設置しても、店舗環境に悪影響を与えない。また、コンテナ11−1内の雰囲気温度や湿度を調節する空調を行い、植物栽培パネル4の栽培植物10に対して適切な栽培環境を提供し、維持することができる。

0036

また、養液としては、多量要素(NO3−N,NH4−N,P,K,Ca,Mg)や微量要素(Fe,Mn,B,Cu,Zn,Mo)を栽培植物10が吸収するのに最適な濃度で溶解させた溶液で、かつ、適量の溶存酸素を含んだものが好適である。通常、養液は循環方式で供給される。

0037

本発明に係る海上コンテナ式植物工場1によれば、建屋を新設することなく、また、設置場所の制約も少ないから、海上コンテナ2を植物工場の建屋として転用することができるので、設置コストが安く、設置工事の期間も短縮でき、生産品を安価で、しかも供給開始が短期間で可能である。また、植物栽培ユニット3もコンパクトな方式であるから、海上コンテナ2内部を有効に活用して配設することができると共に、作業環境も改善される。また、効果的に光や養液を供給して栽培を実施することができる。また、大規模でなくても、地産地消に貢献する。また、コンテナ式植物工場11によれば、コンテナ11−1が小型で、簡易なものであり、例えば既設ショウケースでも流用することができるから、設備費が安く、店舗内でも設置が可能である。消費者が直接、栽培植物10を観て、直ちに購入することができるので、地産地消に貢献する。また、植物栽培ユニット3を複数段に設置しているから、光と養液の適切な供給と相まって、設置面積に対して栽培植物10の収穫を上げることができる。

0038

農産物直売所連携して、新鮮な、嗜好性の優れた野菜類を提供できる地産地消の分野で利用できる。

0039

1:海上コンテナ式植物工場
2:海上コンテナ2−1:天井部 2−2:床部
2−3:壁部 2−4:出入口扉
3:植物栽培ユニット3−1:取付枠3−2:キャスター
3−3:架台4:植物栽培パネル4−1:植物支持孔
5:光源6:養液スプレーノズル6−1:養液供給管
7:太陽光導入装置7−1:集光取入れドーム7−2:光導入シャフト
7−3:散乱放出窓
9:軌条10:栽培植物
11:コンテナ式植物工場11−1:コンテナ(ショウケース)

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