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技術 巻線導体供給装置

出願人 株式会社ダイヘン
発明者 兵頭秀明岡琢馬
出願日 2010年9月30日 (9年9ヶ月経過) 出願番号 2010-221382
公開日 2012年4月19日 (8年2ヶ月経過) 公開番号 2012-079793
状態 特許登録済
技術分野 コイルの巻線方法及びその装置 コア、コイル、磁石の製造 電動機、発電機の製造
主要キーワード ドラム台 フレーム台 各流体圧シリンダ スライド棒 ガイドシリンダ シャフト受け ドラムシャフト 門形フレーム
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重要な関連分野

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図面 (5)

課題

重い巻線ドラムドラム保持軸に保持させる作業を容易に行うことができるようにする。

解決手段

ドラム保持軸9を上下方向と前後方向とに変位自在に支持するドラム保持軸支持機構と、ドラム保持軸9を上下方向及び前後方向にそれぞれ駆動する流体圧シリンダ21及び23とを設けて、ドラム保持軸9を床面上に配置された巻線ドラムに向けて前進させて巻線ドラム20の軸挿入孔に挿入する動作と、ドラム保持軸9を巻線ドラム20と共に上方に変位させて巻線ドラム20を床面から浮かせる動作と、ドラム保持軸を巻線ドラムと共に後退させて、巻線ドラム20を巻線供給位置に位置させる動作とを行うことができるようにした。

概要

背景

変圧器巻線等の電気機器巻線を巻く場合には、巻線導体が巻かれた巻線ドラムを保持した巻線導体供給装置巻線機側方に設置して、この巻線導体供給装置から巻線機に巻線導体を供給するようにしている。

巻線導体供給装置としては、特許文献1に示されているように、フレームに回転自在に支持されたローラの上に巻線ドラムの鍔板を載せて、ローラの上で巻線ドラムを回転させるようにしたものや、特許文献2に示されているように、ドラム保持軸をフレームに取り付けて、巻線ドラムの軸心部に設けられた軸挿入孔にドラム保持軸を挿入した状態で、巻線ドラムをフレームに回転自在に支持するようにしたものが用いられている。

巻線導体が巻かれた巻線ドラムは通常質量が100kg以上もあるため、特許文献1や特許文献2に示された巻線導体供給装置に巻線ドラムをセットする作業は容易でない。特許文献1に示されたように、巻線ドラムをローラの上に支持する巻線導体供給装置に巻線ドラムをセットする場合には、例えば、巻線導体供給装置から外方に引き出すことができるドラム台車にローラを取り付けておいて、このドラム台車を引き出した状態で、巻線ドラムを転がすスロープを有するドラム転動台をドラム台車の側方に配置する。この状態で、巻線ドラムを転動台のスロープに沿って転がしてローラの上に移行させた後、ドラム台車を巻線導体供給装置内の所定位置にセットする。

また特許文献2に示されているように、フレームに取り付けられたドラム保持軸により巻線ドラムを支持する巻線導体供給装置を用いる場合には、ドラム保持軸の近傍に配置した巻線ドラムをジャッキチェーンコンベアで持ち上げて、巻線ドラムの軸挿入孔にドラム保持軸を挿入することにより巻線ドラムをセットする方法がとられる。

特許文献3に示されているように、巻線ドラムに取り付けたドラムシャフトを転動自在に支持する支持面上端に有するフレーム台と、フレーム台の端部に配置されたシャフト受け台と、シャフト受け台を持ち上げるジャッキとを備えた巻線導体供給装置も知られている。この巻線導体供給装置では、床面上で巻線ドラムを転がして、そのドラムシャフトをシャフト受け台の上方に位置させた後、ジャッキによりシャフト受け台を持ち上げてドラムシャフトをフレーム台の支持面と同じレベルまで上昇させ、この状態でドラムシャフトをフレーム台の支持面上に移行させる。その後、フレーム台の支持面上でドラムシャフトを転動させて巻線ドラムを所定の位置まで移動させ、この位置でシャフト軸を支持する軸受けをフレーム台に取り付けて、巻線ドラムをフレーム台に回転自在に支持した状態にする。

概要

重い巻線ドラムをドラム保持軸に保持させる作業を容易に行うことができるようにする。ドラム保持軸9を上下方向と前後方向とに変位自在に支持するドラム保持軸支持機構と、ドラム保持軸9を上下方向及び前後方向にそれぞれ駆動する流体圧シリンダ21及び23とを設けて、ドラム保持軸9を床面上に配置された巻線ドラムに向けて前進させて巻線ドラム20の軸挿入孔に挿入する動作と、ドラム保持軸9を巻線ドラム20と共に上方に変位させて巻線ドラム20を床面から浮かせる動作と、ドラム保持軸を巻線ドラムと共に後退させて、巻線ドラム20を巻線供給位置に位置させる動作とを行うことができるようにした。

目的

巻線ドラムのセットを容易にし、作業の安全性を確保するためには、人力を必要とする作業を極力少なくして、巻線ドラムのセットを行うことができるようにすることが望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

巻線機側方に位置させた状態で該巻線機が設置された床面上に配置されて、軸心部に軸挿入孔を有する巻線ドラムに巻かれた巻線導体を前記巻線機に供給する巻線導体供給装置であって、前記巻線ドラムの軸挿入孔内に挿入し得るドラム保持軸と、前記ドラム保持軸をその軸線を水平方向に沿う前後方向に向けて上下方向及び前後方向に変位自在に支持するドラム保持軸支持機構と、前記ドラム保持軸を上下方向及び前後方向に駆動するドラム保持軸駆動機構と、を具備し、前記ドラム保持軸の前方に位置させて前記床面上に配置された巻線ドラムの軸挿入孔を前記ドラム保持軸に整合させた状態で、前記ドラム保持軸を前記巻線ドラムに向けて前進させて該ドラム保持軸を巻線ドラムの軸挿入孔内に挿入する動作と、前記ドラム保持軸を上方に変位させることにより前記巻線ドラムを前記床面から浮かせて該巻線ドラムを前記ドラム保持軸に保持させる動作と、前記ドラム保持軸を後退させて、前記巻線ドラムから前記巻線機に巻線導体を供給する際の位置である巻線導体供給位置まで前記巻線ドラムを移動させる動作とを行うことができるように構成されていること、を特徴とする巻線導体供給装置。

請求項2

巻線機の側方に位置させた状態で該巻線機が設置された床面上に配置されて、軸心部に軸挿入孔を有する巻線ドラムに巻かれた巻線導体を前記巻線機に供給する巻線導体供給装置であって、前記床面上に設置される固定フレームと、前記固定フレームに第1の支持機構を介して上下方向に変位自在に支持された第1の可動部材と、前記第1の可動部材に第2の支持機構を介して水平方向に沿う方向である前後方向に変位自在に支持された第2の可動部材と、軸線を前後方向に向けて前記第2の可動部材に一端が支持されたドラム保持軸と、前記ドラム保持軸を、前記床面寄りに設定された下限位置と該下限位置よりも上方に設定された上限位置とに変位させるべく、前記第1の可動部材を上下方向に直線駆動する第1の駆動装置と、前記ドラム保持軸を、前記第1の可動部材寄りに設定された後退位置と、該後退位置よりも前方に設定された前進位置とに変位させるべく、前記第2の可動部材を前後に直線駆動する第2の駆動装置と、を具備し、前記ドラム保持軸の前方に位置させて前記床面上に配置された巻線ドラムの軸挿入孔を前記ドラム保持軸に整合させた状態で、前記ドラム保持軸を前記巻線ドラムに向けて前進させて該ドラム保持軸を巻線ドラムの軸挿入孔内に挿入する動作と、前記ドラム保持軸を上方に変位させることにより前記巻線ドラムを前記床面から浮かせて該巻線ドラムを前記ドラム保持軸に保持させる動作と、前記ドラム保持軸を後退させて、前記巻線ドラムから前記巻線機に巻線導体を供給する際の位置である巻線導体供給位置まで前記巻線ドラムを移動させる動作とを行うことができるように構成されていること、を特徴とする巻線導体供給装置。

請求項3

前記固定フレームは、前記床面に設置されるベースフレームと、該ベースフレームに下端が固定された門形フレームとを備え、前記第1の可動部材は板状の部材からなっていてその板面を水平方向に向けた状態で配置され、前記第1の支持機構は、前記門形フレームの横方向の両端にそれぞれ固定された一対のガイドレールと、前記第1の可動部材の背面に固定されて前記一対のガイドレールによりそれぞれ拘束されつつ上下方向に変位する一対のスライダとからなり、前記第2の可動部材は、板状の部材からなっていてその板面を前記第1の可動部材の板面と平行させた状態で配置され、前記第2の支持機構は、軸線を前後方向に向け、前記第1の可動部材を貫通した状態で該第1の可動部材に固定された一対のガイドシリンダと、前記一対のガイドシリンダをそれぞれスライド自在に貫通した状態で支持されて一端が前記第2の可動部材の背面に固定された一対のスライド棒とからなり、前記第1の駆動装置は、本体が前記ベースフレームに対して固定されて、ピストンロッドが前記第1の可動部材に連結された第1の流体圧シリンダからなり、前記第2の駆動装置は、本体が前記第1の可動部材の背面に固定されて、ピストンロッドが前記第1の可動部材をスライド自在に貫通して前記第2の可動部材に連結された第2の流体圧シリンダからなっていること、を特徴とする請求項2に記載の巻線導体供給装置。

技術分野

0001

本発明は、巻線ドラムに巻かれた巻線導体巻線機に供給する巻線導体供給装置に関するものである。

背景技術

0002

変圧器巻線等の電気機器巻線を巻く場合には、巻線導体が巻かれた巻線ドラムを保持した巻線導体供給装置を巻線機の側方に設置して、この巻線導体供給装置から巻線機に巻線導体を供給するようにしている。

0003

巻線導体供給装置としては、特許文献1に示されているように、フレームに回転自在に支持されたローラの上に巻線ドラムの鍔板を載せて、ローラの上で巻線ドラムを回転させるようにしたものや、特許文献2に示されているように、ドラム保持軸をフレームに取り付けて、巻線ドラムの軸心部に設けられた軸挿入孔にドラム保持軸を挿入した状態で、巻線ドラムをフレームに回転自在に支持するようにしたものが用いられている。

0004

巻線導体が巻かれた巻線ドラムは通常質量が100kg以上もあるため、特許文献1や特許文献2に示された巻線導体供給装置に巻線ドラムをセットする作業は容易でない。特許文献1に示されたように、巻線ドラムをローラの上に支持する巻線導体供給装置に巻線ドラムをセットする場合には、例えば、巻線導体供給装置から外方に引き出すことができるドラム台車にローラを取り付けておいて、このドラム台車を引き出した状態で、巻線ドラムを転がすスロープを有するドラム転動台をドラム台車の側方に配置する。この状態で、巻線ドラムを転動台のスロープに沿って転がしてローラの上に移行させた後、ドラム台車を巻線導体供給装置内の所定位置にセットする。

0005

また特許文献2に示されているように、フレームに取り付けられたドラム保持軸により巻線ドラムを支持する巻線導体供給装置を用いる場合には、ドラム保持軸の近傍に配置した巻線ドラムをジャッキチェーンコンベアで持ち上げて、巻線ドラムの軸挿入孔にドラム保持軸を挿入することにより巻線ドラムをセットする方法がとられる。

0006

特許文献3に示されているように、巻線ドラムに取り付けたドラムシャフトを転動自在に支持する支持面上端に有するフレーム台と、フレーム台の端部に配置されたシャフト受け台と、シャフト受け台を持ち上げるジャッキとを備えた巻線導体供給装置も知られている。この巻線導体供給装置では、床面上で巻線ドラムを転がして、そのドラムシャフトをシャフト受け台の上方に位置させた後、ジャッキによりシャフト受け台を持ち上げてドラムシャフトをフレーム台の支持面と同じレベルまで上昇させ、この状態でドラムシャフトをフレーム台の支持面上に移行させる。その後、フレーム台の支持面上でドラムシャフトを転動させて巻線ドラムを所定の位置まで移動させ、この位置でシャフト軸を支持する軸受けをフレーム台に取り付けて、巻線ドラムをフレーム台に回転自在に支持した状態にする。

先行技術

0007

特開平9−182390号公報
特開平7−183152号公報
特開昭62−22417号公報

発明が解決しようとする課題

0008

特許文献1ないし3に示されたような巻線導体供給装置では、巻線ドラムをセットする作業を行う過程人力による介助作業を多く必要とするため、巻線ドラムのセットに手間がかかるのを避けられなかった。また巻線ドラムは重量物であるため、人力による介助を伴って巻線ドラムを巻線導体供給装置にセットする作業は、危険を伴うものであった。巻線ドラムのセットを容易にし、作業の安全性を確保するためには、人力を必要とする作業を極力少なくして、巻線ドラムのセットを行うことができるようにすることが望まれている。

0009

本発明の目的は、重量物である巻線ドラムをセットする作業を、ほとんど人力による作業を伴うことなく行うことができるようにした巻線導体供給装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

本発明は、巻線機の側方に位置させた状態で巻線機が設置された床面上に配置されて、軸心部に軸挿入孔を有する巻線ドラムに巻かれた巻線導体を巻線機に供給する巻線導体供給装置に係わるものである。

0011

本発明に係わる巻線導体供給装置は、巻線ドラムの軸挿入孔内に挿入し得るドラム保持軸と、ドラム保持軸をその軸線を水平方向に沿う前後方向に向けて上下方向及び前後方向に変位自在に支持するドラム保持軸支持機構と、ドラム保持軸を上下方向及び前後方向に駆動するドラム保持軸駆動機構とを備えていて、ドラム保持軸の前方に位置させて床面上に配置された巻線ドラムの軸挿入孔をドラム保持軸に整合させた状態で、ドラム保持軸を巻線ドラムに向けて前進させて該ドラム保持軸を巻線ドラムの軸挿入孔内に挿入する動作と、ドラム保持軸を上方に変位させることにより巻線ドラムを床面から浮かせて巻線ドラムをドラム保持軸に保持させる動作と、ドラム保持軸を後退させて、巻線ドラムから巻線機に巻線導体を供給する際の位置である巻線導体供給位置まで巻線ドラムを移動させる動作とを行うことができるように構成される。

0012

上記のように、巻線ドラムの軸挿入孔に挿入し得るドラム保持軸を、上下方向及び前後方向に変位自在に支持するドラム保持軸支持機構と、ドラム保持軸を上下方向及び前後方向に駆動するドラム保持軸駆動機構とを設けておくと、床面上の巻線ドラムの軸挿入孔にドラム保持軸を挿入する動作と、軸挿入孔にドラム軸が挿入された巻線ドラムを持ち上げて巻線供給位置に移動させる動作とをすべて人手借りずに行わせることができる。巻線ドラムを巻線供給位置にセットする際に必要とされる人力による作業は、巻線ドラムの軸挿入孔がドラム保持軸と整合する状態になる位置まで巻線ドラムを床面上で転がす作業のみであるため、巻線ドラムをセットする作業を容易かつ迅速に行わせることができる。また重量物である巻線ドラムを持ち上げる際には、人力による介助を一切必要としないため、作業の安全性を確保することができる。

0013

本発明の好ましい態様では、巻線導体供給装置が、床面上に設置される固定フレームと、固定フレームに第1の支持機構を介して上下方向に変位自在に支持された第1の可動部材と、第1の可動部材に第2の支持機構を介して水平方向に沿う方向である前後方向に変位自在に支持された第2の可動部材と、軸線を前後方向に向けて第2の可動部材に一端が支持されたドラム保持軸と、ドラム保持軸を床面寄りに設定された下限位置と該下限位置よりも上方に設定された上限位置とに変位させるべく、第1の可動部材を上下方向に直線駆動する第1の駆動装置と、ドラム保持軸を第1の可動部材寄りに設定された後退位置と、該後退位置よりも前方に設定された前進位置とに変位させるべく、第2の可動部材を前後に直線駆動する第2の駆動装置とを備えることにより構成される。

0014

本発明の好ましい態様では、上記固定フレームが、床面に設置されるベースフレームと、該ベースフレームに下端が固定された門形フレームとを備える。この場合、第1の可動部材は、板状の部材からなっていてその板面を水平方向に向けた状態で配置され、第1の支持機構は、門形フレームの横方向の両端にそれぞれ固定された一対のガイドレールと、第1の可動部材の背面に固定されて一対のガイドレールによりそれぞれ拘束されつつ上下方向に変位する一対のスライダとにより構成される。また第2の可動部材は、板状の部材からなっていてその板面を第1の可動部材の板面と平行させた状態で配置され、第2の支持機構は、軸線を前後方向に向け、第1の可動部材を貫通した状態で該第1の可動部材に固定された一対のガイドシリンダと、一対のガイドシリンダをそれぞれスライド自在に貫通した状態で支持されて一端が第2の可動部材の背面に固定された一対のスライド棒とにより構成される。更に第1の駆動装置は、本体がベースフレームに対して固定されて、ピストンロッドが第1の可動部材に連結された第1の流体圧シリンダにより構成され、第2の駆動装置は、本体が第1の可動部材の背面に固定されて、ピストンロッドが第1の可動部材をスライド自在に貫通して第2の可動部材に連結された第2の流体圧シリンダにより構成される。

発明の効果

0015

本発明によれば、巻線ドラムの軸挿入孔に挿入し得るドラム保持軸を上下方向及び前後方向に変位自在に支持するドラム保持軸支持機構と、ドラム保持軸を上下方向及び前後方向に駆動するドラム保持軸駆動機構とを設けたので、床面上の巻線ドラムの軸挿入孔にドラム保持軸を挿入する動作と、軸挿入孔にドラム軸が挿入された巻線ドラムを持ち上げて巻線供給位置に移動させる動作とをすべて人力による作業を伴うことなく行うことができる。本発明によれば、巻線ドラムを巻線供給位置にセットする際に必要とされる人力による作業は、巻線ドラムの軸挿入孔がドラム保持軸と整合する状態になる位置まで巻線ドラムを床面上で転がす作業のみとなるため、巻線ドラムをセットする作業を容易かつ迅速に行わせることができる。また重量物である巻線ドラムを持ち上げる際には、人力による介助を一切必要としないため、作業の安全性を確保することができる。

図面の簡単な説明

0016

本発明に係わる巻線導体供給装置の一実施形態を示した斜視図である。
同巻線導体供給装置の第1の可動部材の一方を外した状態での正面図である。
同巻線導体供給装置の一部を断面して示した上面図である。
同巻線導体供給装置の右側面図である。

実施例

0017

図1ないし図4を参照して本発明に係わる巻線導体供給装置の一実施形態を説明する。これらの図には巻線機が図示されていないが、巻線機は、図2左側方に配置されている。本実施形態では、装置の図2に示された面を装置の前面とし、図2に示された面と反対側の面を装置の背面とする。

0018

図1ないし図4において、1は、巻線機の側方に位置させた状態で該巻線機が設置された床面上に配置された固定フレームである。図示の固定フレーム1は、床面2に設置された矩形状の枠部101を有するベースフレーム1Aと、ベースフレーム1Aに下端が固定された2つの門形フレーム1B,1Bとを備えている。

0019

各門形フレーム1Bは、板面を平行させた状態でベースフレームの長手方向に並べて配置された一対の支柱110,110と、支柱110,110の上端間を連結している連結板112とにより門形に構成されている。2つの門形フレーム1B,1Bは、ベースフレーム1Aの長手方向に並べた状態で配置されてそれぞれの支柱110,110の下端をベースフレーム1Aの下部に固定された板102に連結することによりベースフレーム1Aに固定されている。

0020

各門形フレーム1Bの一対の支柱(門形フレームの横方向の両端)110,110の前面側に上下方向に伸びる一対のガイドレール3,3が支持され、これらのガイドレールにそれぞれスライダ4,4が支持されている。スライダ4,4はガイドレール3,3に拘束されつつ上下方向にスライドする。

0021

各門形フレーム1Bに支持されたスライダ4,4は、第1の可動部材5に固定されている。第1の可動部材5は、板面を水平方向に向けた状態で配置された長方形板状部材からなっていて、第1の可動部材5の背面がスライダ4,4に固定されている。

0022

軸線を前後方向に向けた一対のガイドシリンダ6,6が、各第1の可動部材5を貫通した状態で各第1の可動部材に固定され、これら一対のガイドシリンダ6,6をそれぞれ貫通した状態で一対のスライド棒7,7が前後方向にスライド自在に支持されている。各第1の可動部材5の前面側に導出された一対のスライド棒7,7の一端に、第2の可動部材8が固定されている。第2の可動部材8は、L字形輪郭形状を有する板状の部材からなっていて、その板面を第1の可動部材5の板面と平行させた状態で配置され、第2の可動部材8の背面が一対のスライド棒7,7の一端に固定されている。ガイドシリンダ6,6及びスライド棒6,6により、第2の可動部材8が前後方向に変位自在に支持されている。

0023

各第2の可動部材8の前面には、ドラム保持軸9の軸線方向の一端が、取付部材10を介して固定されている。図示の取付部材10は、ドラム保持軸9の一端に固定されたフランジ板からなり、このフランジ板が第2の可動部材8にボルト止めされることにより、ドラム保持軸9の一端が第2の可動部材8に固定されている。図示の例ではまた、ドラム保持軸9により支持された巻線ドラム20と第2の可動部材8との間に隙間を確保するための円板状のスペーサ11が、ドラム保持軸9の一端寄りの部分に固定されている。

0024

本実施形態では、各門形フレーム1Bの横方向の両端にそれぞれ固定された一対のガイドレール3,3と、第1の可動部材5の背面に固定されて一対のガイドレール3,3によりそれぞれ拘束されつつ上下方向に変位する一対のスライダスライダ4,4とにより、各第1の可動部材5を固定フレーム1に対して上下方向に移動自在に支持する第1の支持機構が構成されている。また、各第1の可動部材5に支持された一対のガイドシリンダ6,6と、これらのガイドシリンダにより支持された一対のスライド棒7,7とにより、各第2の可動部材8を各第1の可動部材5に変位自在に支持する第2の支持機構が構成され、これら第1及び第2の支持機構により、各ドラム保持軸9をその軸線を水平方向に沿う前後方向に向けた状態で上下方向及び前後方向に変位自在に支持するドラム保持軸支持機構が構成されている。

0025

巻線ドラム20は、図1及び図2に示されているように、円筒状の胴部20aと、胴部20aの軸線方向の両端に固定された円板状の鍔板20b,20bとを備えた周知のもので、鍔板20b,20bの中心部(巻線ドラムの軸心部)には、軸挿入孔20c,20cが形成されている。ドラム保持軸9は、巻線ドラム20の軸挿入孔20c,20cに挿入し得る太さを有していて、床面に配置された巻線ドラム20の軸挿入孔20c,20cをドラム保持軸9と整合させた状態でドラム保持軸9を巻線ドラム20側に変位させることにより、ドラム保持軸9を巻線ドラム20の軸挿入孔内に挿入し得るようになっている。

0026

図示の例では、第1の流体圧シリンダ21の本体がベースフレーム1Aに固定され、この流体圧シリンダ21のピストンロッド21aが、第1の可動部材5の背面に固定されたL字形の連結金具22(図2及び図3参照)に連結されている。

0027

また第1の可動部材5の背面に第2の流体圧シリンダ23が固定され、この第2の流体圧シリンダのピストンロッド23a(図2参照)が、第1の可動部材5をスライド自在に貫通して第2の可動部材8に連結されている。

0028

本実施形態では、第1の流体圧シリンダ21により、ドラム保持軸9を床面寄りに設定された下限位置と該下限位置よりも上方に設定された上限位置とに変位させるべく、第1の可動部材5を上下方向に直線駆動する第1の駆動装置が構成されている。また第2の流体圧シリンダ23により、ドラム保持軸9を、第1の可動部材5寄りに設定された後退位置と、該後退位置よりも前方に設定された前進位置とに変位させるべく、第2の可動部材8を前後に直線駆動する第2の駆動装置が構成され、これら第1及び第2の駆動装置により、ドラム保持軸を上下方向及び前後方向に駆動するドラム保持軸駆動機構が構成されている。

0029

本実施形態では、固定フレーム1に並べて設けられた2つの門形フレーム1B,1Bのそれぞれに、ドラム保持軸を上下方向及び前後方向に移動自在に支持するドラム保持軸支持機構とドラム保持軸を上下方向及び前後方向に駆動するドラム保持軸駆動機構とを構成する部材が取り付けられ、これらにより、2つの巻線ドラム20,20を保持してこれらの巻線ドラムから同時に巻線導体を巻線機に供給する巻線導体供給装置が構成されている。

0030

固定フレーム1の巻線機側の一端には、支柱30が固定され、この支柱30の上端寄りの部分に、巻線ドラム20,20からそれぞれ引き出された巻線導体を保持して巻線機側に案内するガイドバー31,32が取り付けられている。巻線ドラム20,20からそれぞれ引き出された巻線導体は、ガイドバー31,32の上を通して巻線機に供給される。

0031

上記のように、巻線ドラム20の軸挿入孔内に挿入し得るドラム保持軸9と、ドラム保持軸9をその軸線を水平方向に沿う前後方向に向けた状態で上下方向及び前後方向に変位自在に支持するドラム保持軸支持機構と、ドラム保持軸を上下方向及び前後方向に駆動するドラム保持軸駆動機構とにより巻線導体供給装置を構成すると、流体圧シリンダ21及び23を所定のシーケンスで動作させることにより、ドラム保持軸9の前方に位置させて床面上に配置された巻線ドラム20の軸挿入孔をドラム保持軸9に整合させた状態で、ドラム保持軸9を巻線ドラム20に向けて前進させて該ドラム保持軸9を巻線ドラムの軸挿入孔20c内に挿入する動作と、ドラム保持軸9を上方に変位させることにより巻線ドラム20を床面から浮かせて該巻線ドラムをドラム保持軸9に保持させる動作と、ドラム保持軸9を巻線ドラムと共に後退させて、巻線ドラムを巻線導体供給位置(巻線機に巻線導体を供給する際の位置)まで移動させる動作とを、人力による作業を伴うことなく、行わせることができる。

0032

本実施形態の巻線導体供給装置に巻線ドラムをセットする際には、各流体圧シリンダ21のピストンロッド21aを下降させて、各ドラム保持軸9の床面からの高さを、床面上に配置された巻線ドラムの軸挿入孔20cと整合し得る高さにしておく。また各流体圧シリンダ23のピストンロッド23aを後退させて、各ドラム保持軸9を限界位置(本実施形態では巻線機に巻線導体を供給する際の前後方向位置)まで後退させておく。

0033

この状態で、床面2上に搬入されている巻線ドラム20を転がして、各ドラム保持軸9の前方に巻線ドラム20を配置し、各巻線ドラムの軸挿入孔20cを各ドラム保持軸9と整合させた状態にする。次いで、流体圧シリンダ23のピストンロッド23aを前進させてドラム保持軸9を対応する巻線ドラム20の軸挿入孔20c内に挿入する。ドラム保持軸9を対応する巻線ドラム20の軸挿入孔20c内に完全に挿入て、図3に示されているようにドラム保持軸9の先端を巻線ドラム20の遠位側の鍔板20bから外部に突出させた状態にした後、流体圧シリンダ21を駆動してそのピストンロッド21aを上昇させる。これにより第1の可動部材5を第2の可動部材8とともに上昇させてドラム保持軸9を巻線ドラム20と共に巻線機の巻線導体を供給する際の規定の高さ位置まで上昇させ、各巻線ドラム20を床面から浮かせる。これにより、各巻線ドラムドラム20をドラム保持軸9に保持した状態にする。図2において、左側に配置された巻線ドラム20は、その軸挿入孔を対応するドラム保持軸9に整合させた状態にあり、右側に配置された巻線ドラム20は、ドラム保持軸9(図示せず。)と共に規定の高さ位置まで持ち上げられた状態にある。図示の例において、左右の巻線ドラム20,20の規定の高さ位置は、同じでもよく、異なっていてもよい。

0034

上記のようにして、巻線ドラム20をドラム保持軸9に保持させた後、流体圧シリンダ23のピストンロッド23aを後退させて、巻線ドラム20を、巻線機に巻線導体を供給する際の位置である巻線供給位置(図1及び図3に示された位置)まで移動させる。この状態で各巻線ドラム20から引き出した巻線導体を図示しない巻線機に供給する。

0035

巻線導体供給装置から巻線ドラムを取り外す際には、先ず流体圧シリンダ23のピストンロッド23aを前進させてドラム保持軸9を保持している巻線ドラムと共に前進させる。次いで流体圧シリンダ21のピストンロッド21aを下降させてドラム保持軸9を下降させ、巻線ドラム20を床面2上に下ろす。その後流体圧シリンダ23のピストンロッド23aを後退させて、ドラム保持軸9を巻線ドラム20の軸挿入孔から引き抜き、ドラム20をフリーな状態にする。

0036

第1及び第2の流体圧シリンダの駆動は、シーケンス制御により自動的に行わせるようにしてもよく、操作者が操作するコントローラに設けたスイッチ(各流体圧シリンダの駆動、停止と駆動方向とを指示するスイッチ)の操作により行わせてもよい。

0037

第1及び第2の流体圧シリンダの駆動を自動的に行わせる場合には、ドラム保持軸の前進方向の限界位置及び後退方向の限界位置をそれぞれ検出する位置センサと、ドラム保持軸の下限位置及び上限位置をそれぞれ検出する位置センサとを設けて、ドラム保持軸9の前方に位置させて床面上に配置された巻線ドラム20の軸挿入孔を前記ドラム保持軸に整合させた状態で、ドラム保持軸9を巻線ドラムに向けて前進させて該ドラム保持軸を巻線ドラムの軸挿入孔内に挿入する動作と、ドラム保持軸9を上方に変位させることにより巻線ドラムを床面から浮かせて該巻線ドラムをドラム保持軸9に保持させる動作と、ドラム保持軸9を後退させて、巻線ドラムから巻線機に巻線導体を供給する際の位置である巻線導体供給位置まで巻線ドラムを移動させる動作とを行わせるように第1及び第2の流体圧シリンダをシーケンス制御する制御装置を設けておく。

0038

図示してないが、各門形フレーム1Bには必要に応じて更に他の部材を取り付けることもできる。例えば、巻線ドラム20から巻線導体を引き出す際に巻線ドラム20が慣性により過度に回転する傾向がある場合には、巻線ドラム20の鍔板20bの外周に摩擦接触して巻線ドラム20の回転に制動をかけるブレーキを各門形フレーム1Bに取り付けることができる。このブレーキは例えば、門形フレーム1Bの上部にピストンロッドを下方に向けて固定された流体圧シリンダと、この流体圧シリンダのピストンロッドの先端に取り付けられて該流体圧シリンダが付勢された際に巻線ドラム20の鍔板の外周に摩擦接触するブレーキシューとにより構成することができる。

0039

上記の実施形態では、ドラム保持軸9を支持する第1の可動部材5及び第2の可動部材8をそれぞれ駆動する駆動装置を、流体圧シリンダを用いて構成したが、第1の可動部材5及び第2の可動部材8をそれぞれ駆動する駆動装置は、動力源を用いてそれぞれの部材を直線駆動するものであればよく、上記の実施形態で示したものに限定されない。例えば、モータを動力源として、モータの回転をネジ機構のような回転変位直線変位変換機構を介して直線変位に変換して第1及び第2の可動部材に伝達するように、第1の可動部材5及び第2の可動部材8をそれぞれ駆動する駆動装置を構成することもできる。

0040

上記の実施形態では、ドラム保持軸と、ドラム保持軸を上下及び前後に駆動する機構とを2組設けているが、ドラム保持軸を一つだけ設ける場合、及び3個以上のドラム保持軸を設ける場合にも本発明を適用することができるのはもちろんである。

0041

1固定フレーム
1Aベースフレーム
1B門形フレーム
2 床面
3ガイドレール
4スライダ
5 第1の可動部材
6ガイドシリンダ
7スライド棒
8 第2の可動部材
9ドラム保持軸
20巻線ドラム
20aドラム
20b鍔板
20c軸挿入孔
21 第1の流体圧シリンダ
21aピストンロッド
23 第2の流体圧シリンダ
23a ピストンロッド

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